JPH073606A - 積層不織布およびその製造方法 - Google Patents
積層不織布およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH073606A JPH073606A JP5139719A JP13971993A JPH073606A JP H073606 A JPH073606 A JP H073606A JP 5139719 A JP5139719 A JP 5139719A JP 13971993 A JP13971993 A JP 13971993A JP H073606 A JPH073606 A JP H073606A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fibers
- thermoplastic synthetic
- web
- web layer
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高引張高強力を有し、耐表面摩耗性、寸法安定
性、吸水性、ワイピング性、柔軟性および肌触り感に優
れた積層不織布を提供する。 【構成】熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少な
くとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層
Bが積層され、かつ前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセル
ロース系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次
元交絡により一体化されてなり、必要に応じて前記熱可
塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着してなる積層不織
布。
性、吸水性、ワイピング性、柔軟性および肌触り感に優
れた積層不織布を提供する。 【構成】熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少な
くとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層
Bが積層され、かつ前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセル
ロース系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次
元交絡により一体化されてなり、必要に応じて前記熱可
塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着してなる積層不織
布。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成長繊維か
らなるウェブ層Aの少なくとも片面にセルロース系短繊
維反毛からなるウェブ層Bが積層されてなり、高引張強
力を有し、耐表面摩耗性、寸法安定性、吸水性、ワイピ
ング性、柔軟性および肌触り感に優れ、特に包装材用素
材、使い捨ての椅子カバーやテーブルクロスなどのカバ
ー材用素材の他、印刷用ワイピングクロスや使い捨て肌
着などの素材として好適に使用することができる積層不
織布およびその製造方法に関するものである。
らなるウェブ層Aの少なくとも片面にセルロース系短繊
維反毛からなるウェブ層Bが積層されてなり、高引張強
力を有し、耐表面摩耗性、寸法安定性、吸水性、ワイピ
ング性、柔軟性および肌触り感に優れ、特に包装材用素
材、使い捨ての椅子カバーやテーブルクロスなどのカバ
ー材用素材の他、印刷用ワイピングクロスや使い捨て肌
着などの素材として好適に使用することができる積層不
織布およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱可塑性合成長繊維の特徴で
ある強力とセルロース系短繊維の特徴である吸水性や柔
軟性を併せ有する不織布が望まれており、スパンボンド
法により製造された熱可塑性合成長繊維からなる不織布
とセルロース系短繊維からなる不織布を積層した積層不
織布が使用されてきた。この積層不織布は、前記熱可塑
性合成長繊維不織布とセルロース系短繊維不織布を積層
した後、熱融着あるいはバインダを用いることにより構
成繊維同士を固着して一体化することにより製造されて
いる。
ある強力とセルロース系短繊維の特徴である吸水性や柔
軟性を併せ有する不織布が望まれており、スパンボンド
法により製造された熱可塑性合成長繊維からなる不織布
とセルロース系短繊維からなる不織布を積層した積層不
織布が使用されてきた。この積層不織布は、前記熱可塑
性合成長繊維不織布とセルロース系短繊維不織布を積層
した後、熱融着あるいはバインダを用いることにより構
成繊維同士を固着して一体化することにより製造されて
いる。
【0003】しかしながら、この積層不織布は前述した
ように、前記熱可塑性合成長繊維不織布とセルロース系
短繊維不織布を積層後一体化するに際し、熱接着あるい
はバインダを用いることにより構成繊維同士を固着する
ため強力に優れるものの、セルロース系繊維の特徴であ
る吸水性やワイピング性が損なわれ、しかも硬くなって
肌触り感が低下するという問題を有していた。しかも、
この不織布ではその表面層に存在するセルロース系短繊
維同士が十分に固着されないため、耐表面摩耗性が劣る
という問題があった。
ように、前記熱可塑性合成長繊維不織布とセルロース系
短繊維不織布を積層後一体化するに際し、熱接着あるい
はバインダを用いることにより構成繊維同士を固着する
ため強力に優れるものの、セルロース系繊維の特徴であ
る吸水性やワイピング性が損なわれ、しかも硬くなって
肌触り感が低下するという問題を有していた。しかも、
この不織布ではその表面層に存在するセルロース系短繊
維同士が十分に固着されないため、耐表面摩耗性が劣る
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題を
解決し、熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少な
くとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層
Bが積層されてなり、高引張強力を有し、耐表面摩耗
性、寸法安定性、吸水性、ワイピング性、柔軟性および
肌触り感に優れた積層不織布を提供しようとするもので
ある。また、前記積層不織布を効率良く製造することが
できる方法を提供しようとするものである。
解決し、熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少な
くとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層
Bが積層されてなり、高引張強力を有し、耐表面摩耗
性、寸法安定性、吸水性、ワイピング性、柔軟性および
肌触り感に優れた積層不織布を提供しようとするもので
ある。また、前記積層不織布を効率良く製造することが
できる方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到着した。すな
わち、本発明は、 1.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが
積層され、かつ前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロー
ス系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交
絡により一体化されてなることを特徴とする積層不織
布, 2.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが
積層され、前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡に
より一体化され、かつ前記熱可塑性合成長繊維同士が部
分的に熱接着されてなることを特徴とする積層不織布, 3.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが
積層され、前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡に
より一体化され、かつ前記熱可塑性合成長繊維同士が部
分的に熱接着されてなる積層不織布において、熱可塑性
合成長繊維が、鞘成分がポリオレフィン系重合体、芯成
分が前記ポリオレフィン系重合体の融点より少なくとも
30℃高い融点を有する熱可塑性合成重合体からなる芯
鞘型複合長繊維であることを特徴とする積層不織布, 4.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bを
積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元的に交絡さ
せることによりウェブ層Aとウェブ層Bとを一体化する
ことを特徴とする積層不織布の製造方法, 5.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bを
積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元的に交絡さ
せることによりウェブ層Aとウェブ層Bを一体化した
後、前記熱可塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着する
ことを特徴とする積層不織布の製造方法, を要旨とするものである。
を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到着した。すな
わち、本発明は、 1.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが
積層され、かつ前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロー
ス系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交
絡により一体化されてなることを特徴とする積層不織
布, 2.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが
積層され、前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡に
より一体化され、かつ前記熱可塑性合成長繊維同士が部
分的に熱接着されてなることを特徴とする積層不織布, 3.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが
積層され、前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡に
より一体化され、かつ前記熱可塑性合成長繊維同士が部
分的に熱接着されてなる積層不織布において、熱可塑性
合成長繊維が、鞘成分がポリオレフィン系重合体、芯成
分が前記ポリオレフィン系重合体の融点より少なくとも
30℃高い融点を有する熱可塑性合成重合体からなる芯
鞘型複合長繊維であることを特徴とする積層不織布, 4.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bを
積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元的に交絡さ
せることによりウェブ層Aとウェブ層Bとを一体化する
ことを特徴とする積層不織布の製造方法, 5.熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの少なくと
も片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bを
積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセルロース系
短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元的に交絡さ
せることによりウェブ層Aとウェブ層Bを一体化した
後、前記熱可塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着する
ことを特徴とする積層不織布の製造方法, を要旨とするものである。
【0006】次に、本発明の積層不織布に関して説明す
る。本発明の積層不織布は、熱可塑性合成長繊維からな
るウェブ層Aの少なくとも片面にセルロース系短繊維反
毛からなるウェブ層Bが積層されてなるものである。
る。本発明の積層不織布は、熱可塑性合成長繊維からな
るウェブ層Aの少なくとも片面にセルロース系短繊維反
毛からなるウェブ層Bが積層されてなるものである。
【0007】本発明でいう熱可塑性合成長繊維からなる
ウェブ層Aとは、通常の繊維形成性熱可塑性合成重合体
の長繊維から構成されるものであり、いわゆるスパンボ
ンド法により製造されるものである。繊維形成性熱化塑
性合成重合体とは、ポリエステル系重合体、ポリアミド
系重合体あるいはポリオレフィン系重合体であって、い
ずれも繊維形成性を有するものである。ポリエステル系
重合体としては、主繰り返し単位の80モル%以上がエ
チレンテレフタレートからなるポリエステル重合体ある
いは従来から公知の酸成分とグリコール成分とからなる
共重合ポリエステルが挙げられる。共重合ポリエステル
の酸成分としては、イソフタル酸、アジピン酸などが挙
げられ、グリコール成分としては、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコールなどが挙げられる。ポリアミ
ド系重合体としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、ナイロン46などが挙げられる。ポリオレ
フィン系重合体としては、直鎖状低密度ポリエチレン、
通常の低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレンなどが挙げられる。なお、前記熱可塑性
合成重合体には、必要に応じて、通常の酸化防止剤、艶
消剤、顔料あるいは帯電防止剤など種々の添加剤が、い
ずれも繊維形成性に支障を来さない範囲であれば含有さ
れていてもよい。前記熱可塑性合成長繊維として、ポリ
エステル系重合体あるいはポリアミド系重合体からなる
長繊維を用いた場合、強力に優れる前記ポリエステル系
重合体あるいはポリアミド系重合体がウェブ層Aの引張
強力を保つため、優れた機械的性能を有する不織布を得
ることができる。
ウェブ層Aとは、通常の繊維形成性熱可塑性合成重合体
の長繊維から構成されるものであり、いわゆるスパンボ
ンド法により製造されるものである。繊維形成性熱化塑
性合成重合体とは、ポリエステル系重合体、ポリアミド
系重合体あるいはポリオレフィン系重合体であって、い
ずれも繊維形成性を有するものである。ポリエステル系
重合体としては、主繰り返し単位の80モル%以上がエ
チレンテレフタレートからなるポリエステル重合体ある
いは従来から公知の酸成分とグリコール成分とからなる
共重合ポリエステルが挙げられる。共重合ポリエステル
の酸成分としては、イソフタル酸、アジピン酸などが挙
げられ、グリコール成分としては、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコールなどが挙げられる。ポリアミ
ド系重合体としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、ナイロン46などが挙げられる。ポリオレ
フィン系重合体としては、直鎖状低密度ポリエチレン、
通常の低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレンなどが挙げられる。なお、前記熱可塑性
合成重合体には、必要に応じて、通常の酸化防止剤、艶
消剤、顔料あるいは帯電防止剤など種々の添加剤が、い
ずれも繊維形成性に支障を来さない範囲であれば含有さ
れていてもよい。前記熱可塑性合成長繊維として、ポリ
エステル系重合体あるいはポリアミド系重合体からなる
長繊維を用いた場合、強力に優れる前記ポリエステル系
重合体あるいはポリアミド系重合体がウェブ層Aの引張
強力を保つため、優れた機械的性能を有する不織布を得
ることができる。
【0008】また、ウェブ層Aは、必ずしも単一の合成
長繊維からなるものに限る必要はなく、2種以上の合成
長繊維からなるものであってもよい。また、この熱可塑
性合成長繊維は、単一の重合体からなるものに限る必要
はなく、2種以上の重合体成分からなる複合長繊維であ
ってもよく、特に、前記熱可塑性合成長繊維として、鞘
成分がポリオレフィン系重合体、芯成分が前記ポリオレ
フィン系重合体の融点より少なくとも30℃高い融点を
有する熱可塑性合成重合体からなる芯鞘型複合長繊維を
用いることもできる。複合長繊維の芯成分を構成する熱
可塑性合成重合体としては、ポリエステル系重合体ある
いはポリアミド系重合体などが挙げられる。この複合長
繊維を用いた場合、前記ウェブ層AおよびBを積層して
一体化した後熱接着処理を施したとき、前記熱可塑性合
成複合長繊維間がその鞘成分重合体の融着により部分的
に熱接着されること、および複合長繊維の芯成分を構成
する前記熱可塑性重合体が高融点と高強力を有するため
ウェブ層Aの引張強力を保ち、極めて優れた機械的性能
を有する不織布を得ることができる。
長繊維からなるものに限る必要はなく、2種以上の合成
長繊維からなるものであってもよい。また、この熱可塑
性合成長繊維は、単一の重合体からなるものに限る必要
はなく、2種以上の重合体成分からなる複合長繊維であ
ってもよく、特に、前記熱可塑性合成長繊維として、鞘
成分がポリオレフィン系重合体、芯成分が前記ポリオレ
フィン系重合体の融点より少なくとも30℃高い融点を
有する熱可塑性合成重合体からなる芯鞘型複合長繊維を
用いることもできる。複合長繊維の芯成分を構成する熱
可塑性合成重合体としては、ポリエステル系重合体ある
いはポリアミド系重合体などが挙げられる。この複合長
繊維を用いた場合、前記ウェブ層AおよびBを積層して
一体化した後熱接着処理を施したとき、前記熱可塑性合
成複合長繊維間がその鞘成分重合体の融着により部分的
に熱接着されること、および複合長繊維の芯成分を構成
する前記熱可塑性重合体が高融点と高強力を有するため
ウェブ層Aの引張強力を保ち、極めて優れた機械的性能
を有する不織布を得ることができる。
【0009】ウェブ層Aを構成する前記熱可塑性合成長
繊維は、単糸繊度が10デニール以下、好ましくは5デ
ニール以下のものである。単糸繊度が10デニールを超
えると、高圧液体柱状流でウェブを処理するとき繊維間
に十分に三次元交絡を施すことが困難となり、不織布と
したとき引張強力が低く、また柔軟性が低下するため好
ましくない。この単糸繊度が小さいほど柔軟性に優れた
不織布を得ることができるが、小さ過ぎると溶融紡糸時
に糸切れが増大して紡糸時の曵糸性が低下したり、ある
いは不織布としたとき引張強力が低過ぎたりするため好
ましくない。通常、小さくとも0.5デニール程度まで
とするのがよい。
繊維は、単糸繊度が10デニール以下、好ましくは5デ
ニール以下のものである。単糸繊度が10デニールを超
えると、高圧液体柱状流でウェブを処理するとき繊維間
に十分に三次元交絡を施すことが困難となり、不織布と
したとき引張強力が低く、また柔軟性が低下するため好
ましくない。この単糸繊度が小さいほど柔軟性に優れた
不織布を得ることができるが、小さ過ぎると溶融紡糸時
に糸切れが増大して紡糸時の曵糸性が低下したり、ある
いは不織布としたとき引張強力が低過ぎたりするため好
ましくない。通常、小さくとも0.5デニール程度まで
とするのがよい。
【0010】前記熱可塑性合成長繊維は、円形断面形状
を有するもの、あるいは三角形、四角形、偏平形など種
々の異型断面形状を有するものである。また、中空断面
形状であってもよい。
を有するもの、あるいは三角形、四角形、偏平形など種
々の異型断面形状を有するものである。また、中空断面
形状であってもよい。
【0011】ウェブ層Aは、目付けが3〜100g/m
2 、好ましくは5〜50g/m2 のものである。目付け
が3g/m2 未満であると、高圧液体柱状流でウェブを
処理するとき繊維間に十分に三次元交絡を施すことが困
難となり、不織布としたとき引張強力が低くなるため好
ましくない。一方、目付けが100g/m2 を超える
と、高圧液体柱状流でウェブを処理するとき柱状流がウ
ェブを十分貫通せず、繊維間に十分に三次元交絡を施す
ことが困難となり、不織布としたとき引張強力が低くな
るため好ましくない。
2 、好ましくは5〜50g/m2 のものである。目付け
が3g/m2 未満であると、高圧液体柱状流でウェブを
処理するとき繊維間に十分に三次元交絡を施すことが困
難となり、不織布としたとき引張強力が低くなるため好
ましくない。一方、目付けが100g/m2 を超える
と、高圧液体柱状流でウェブを処理するとき柱状流がウ
ェブを十分貫通せず、繊維間に十分に三次元交絡を施す
ことが困難となり、不織布としたとき引張強力が低くな
るため好ましくない。
【0012】本発明でいうセルロース系短繊維反毛から
なるウェブ層Bとは、木綿や麻などの天然繊維、レーヨ
ンなどの半合成繊維あるいはこれら繊維の2種以上の混
合物からなる糸または織物または編物から得られるもの
であって、単に漂白しただけのものおよび螢光晒しのも
のおよび染色したものを言う。
なるウェブ層Bとは、木綿や麻などの天然繊維、レーヨ
ンなどの半合成繊維あるいはこれら繊維の2種以上の混
合物からなる糸または織物または編物から得られるもの
であって、単に漂白しただけのものおよび螢光晒しのも
のおよび染色したものを言う。
【0013】本発明で効果的に用いることができる反毛
機は、ラッグ・マシン、ノット・ブレーカー、ガーネッ
ト・マシン、廻切機などである。用いる反毛機の種類や
組み合わせは反毛される布帛の形状や、構成する糸の太
さ、撚の強さにもよるが、同一の反毛機を複数台直列に
連結させたり、2種以上の反毛機を組み合わせて用いた
りすると効果的である。ここで反毛機による解繊率は3
0〜95%の範囲が好ましい。解繊率が30%未満であ
ると高圧液体柱状流でウェブを処理するとき柱状流がウ
ェブを十分貫通せず、また解繊率が95%を超えると十
分な表面摩耗強度が得られない。なお、解繊率は下記に
示す式により求められる。
機は、ラッグ・マシン、ノット・ブレーカー、ガーネッ
ト・マシン、廻切機などである。用いる反毛機の種類や
組み合わせは反毛される布帛の形状や、構成する糸の太
さ、撚の強さにもよるが、同一の反毛機を複数台直列に
連結させたり、2種以上の反毛機を組み合わせて用いた
りすると効果的である。ここで反毛機による解繊率は3
0〜95%の範囲が好ましい。解繊率が30%未満であ
ると高圧液体柱状流でウェブを処理するとき柱状流がウ
ェブを十分貫通せず、また解繊率が95%を超えると十
分な表面摩耗強度が得られない。なお、解繊率は下記に
示す式により求められる。
【0014】解繊率(%)=(反毛重量−糸状物重量)
×100/反毛重量 前述の方法で得られた反毛を用いてカーディングや抄紙
法によってウェブを形成する。セルロース系短繊維反毛
ウェブは、必要に応じて引張強力を持たせるため、前述
の高圧液体柱状流法やニードルパンチ法、あるいはステ
ッチボンド法などにより交絡される。
×100/反毛重量 前述の方法で得られた反毛を用いてカーディングや抄紙
法によってウェブを形成する。セルロース系短繊維反毛
ウェブは、必要に応じて引張強力を持たせるため、前述
の高圧液体柱状流法やニードルパンチ法、あるいはステ
ッチボンド法などにより交絡される。
【0015】ウェブ層Bの厚さは用途に応じて任意に選
択すればよいが、目付けが10〜200g/m2 、好ま
しくは15〜100g/m2 のものである。目付けが1
0g/m2 未満であると、不織布としたとき吸水性、柔
軟性および肌触り感が低下するため好ましくない。この
目付けは、多くとも200g/m2 とすれば十分であ
り、200g/m2 を超えると、高圧液体柱状流でウェ
ブを処理するとき柱状流がウェブを十分貫通せず、繊維
間に十分に三次元交絡を施すことが困難となって不織布
としたとき剥離強力が低くなり、しかも製造コストが上
昇して不経済となるため好ましくない。
択すればよいが、目付けが10〜200g/m2 、好ま
しくは15〜100g/m2 のものである。目付けが1
0g/m2 未満であると、不織布としたとき吸水性、柔
軟性および肌触り感が低下するため好ましくない。この
目付けは、多くとも200g/m2 とすれば十分であ
り、200g/m2 を超えると、高圧液体柱状流でウェ
ブを処理するとき柱状流がウェブを十分貫通せず、繊維
間に十分に三次元交絡を施すことが困難となって不織布
としたとき剥離強力が低くなり、しかも製造コストが上
昇して不経済となるため好ましくない。
【0016】本発明の積層不織布は、前記熱可塑性合成
長繊維からなるウェブ層Aの少なくとも片面に前記セル
ロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが積層され、か
つ前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系短繊維反
毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡により一体
化されてなるものである。この三次元交絡とは、高圧液
体柱状流の噴射により前記ウェブ層AおよびBの構成繊
維同士が立体的に絡合したものである。また、前記熱可
塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの熱可塑性合成長繊
維同士が部分的に熱接着されてなるものである。
長繊維からなるウェブ層Aの少なくとも片面に前記セル
ロース系短繊維反毛からなるウェブ層Bが積層され、か
つ前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系短繊維反
毛と熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡により一体
化されてなるものである。この三次元交絡とは、高圧液
体柱状流の噴射により前記ウェブ層AおよびBの構成繊
維同士が立体的に絡合したものである。また、前記熱可
塑性合成長繊維からなるウェブ層Aの熱可塑性合成長繊
維同士が部分的に熱接着されてなるものである。
【0017】本発明の積層不織布は、前記ウェブ層Aお
よびBの構成繊維同士が立体的に絡合しているため実用
上十分な引張強力を有し、しかも前記ウェブ層Aおよび
B間の複合面で剥離が生じたりすることがない。また、
ウェブ層Aの構成繊維同士を部分的に熱接着することに
より、強力がさらに向上し、ウェブ層AおよびB間の複
合面での剥離を確実に防止することができる。特に、熱
可塑性合成長繊維として、鞘成分がポリオレフィン系重
合体、芯成分が前記ポリオレフィン系重合体の融点より
少なくとも30℃高い融点を有する熱可塑性合成重合体
からなる芯鞘型複合長繊維を用いたとき、一層引張強力
が向上する。
よびBの構成繊維同士が立体的に絡合しているため実用
上十分な引張強力を有し、しかも前記ウェブ層Aおよび
B間の複合面で剥離が生じたりすることがない。また、
ウェブ層Aの構成繊維同士を部分的に熱接着することに
より、強力がさらに向上し、ウェブ層AおよびB間の複
合面での剥離を確実に防止することができる。特に、熱
可塑性合成長繊維として、鞘成分がポリオレフィン系重
合体、芯成分が前記ポリオレフィン系重合体の融点より
少なくとも30℃高い融点を有する熱可塑性合成重合体
からなる芯鞘型複合長繊維を用いたとき、一層引張強力
が向上する。
【0018】次に、本発明の積層不織布の製造方法に関
して説明する。本発明の積層不織布の製造方法は、まず
熱可塑性合成長繊維からなる熱接着ウェブ層Aの少なく
とも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層B
を積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセルロース
系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元的に交絡
させることによりウェブ層Aとウェブ層Bを一体化する
ものである。さらに、前記三次元的交絡によりウェブ層
Aとウェブ層Bを一体化した後、必要に応じて前記熱可
塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着するものである。
して説明する。本発明の積層不織布の製造方法は、まず
熱可塑性合成長繊維からなる熱接着ウェブ層Aの少なく
とも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウェブ層B
を積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセルロース
系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元的に交絡
させることによりウェブ層Aとウェブ層Bを一体化する
ものである。さらに、前記三次元的交絡によりウェブ層
Aとウェブ層Bを一体化した後、必要に応じて前記熱可
塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着するものである。
【0019】本発明の方法では、前記熱可塑性合成長繊
維からなるウェブ層Aは、通常の溶融紡糸装置を用いて
前記繊維形成性熱可塑性合成重合体を溶融紡出し、冷却
した後に開繊し、移動帯上に堆積させて所定目付けの長
繊維ウェブAとする方法、いわゆるスパンボンド法によ
り製造することができる。なお、ウェブ化に際しては、
通常の平行配列法、交叉配列法、平行交叉配列法あるい
はランダム法など種々の方法を採用することができる。
ウェブ化後かつ高圧液体柱状流処理前に、得られたウェ
ブ層Aに熱融着あるいはウェルダ接着などの構成繊維の
自由度を低下させるような処理を施してはならない。得
られたウェブ層Aに熱融着あるいはウェルダ接着などの
処理を施すと、ウェブ層Aの構成繊維同士が固着され、
次工程の高圧液体柱状流処理において構成繊維間に十分
な三次元交絡を施すことができず、したがって不織布と
したとき剥離強力が低下するのみならず、柔軟性や肌触
り感も低下するため好ましくない。
維からなるウェブ層Aは、通常の溶融紡糸装置を用いて
前記繊維形成性熱可塑性合成重合体を溶融紡出し、冷却
した後に開繊し、移動帯上に堆積させて所定目付けの長
繊維ウェブAとする方法、いわゆるスパンボンド法によ
り製造することができる。なお、ウェブ化に際しては、
通常の平行配列法、交叉配列法、平行交叉配列法あるい
はランダム法など種々の方法を採用することができる。
ウェブ化後かつ高圧液体柱状流処理前に、得られたウェ
ブ層Aに熱融着あるいはウェルダ接着などの構成繊維の
自由度を低下させるような処理を施してはならない。得
られたウェブ層Aに熱融着あるいはウェルダ接着などの
処理を施すと、ウェブ層Aの構成繊維同士が固着され、
次工程の高圧液体柱状流処理において構成繊維間に十分
な三次元交絡を施すことができず、したがって不織布と
したとき剥離強力が低下するのみならず、柔軟性や肌触
り感も低下するため好ましくない。
【0020】本発明の方法において、前記セルロース系
短繊維反毛からなるウェブ層Bを前記ウェブ層Aの少な
くとも片面に積層するに際しては、ウェブ層Bとウェブ
層Aを別途作成した後に両ウェブ層を積層するか、ある
いはスプレ法によりウェブ層の表面にセルロース系短繊
維反毛を直接堆積させる。その方法としては、通常のカ
ード機による平行配列法やクロスウェバによる交叉配列
法を採用することができる。また、スプレ法としては、
セルロース系短繊維反毛を空気とともにウェブ層Aの表
面に直接吹き付けるいわゆるエアーレイ法を採用するこ
とができる。
短繊維反毛からなるウェブ層Bを前記ウェブ層Aの少な
くとも片面に積層するに際しては、ウェブ層Bとウェブ
層Aを別途作成した後に両ウェブ層を積層するか、ある
いはスプレ法によりウェブ層の表面にセルロース系短繊
維反毛を直接堆積させる。その方法としては、通常のカ
ード機による平行配列法やクロスウェバによる交叉配列
法を採用することができる。また、スプレ法としては、
セルロース系短繊維反毛を空気とともにウェブ層Aの表
面に直接吹き付けるいわゆるエアーレイ法を採用するこ
とができる。
【0021】また、前記ウェブ層Bを前記ウェブ層Aの
両面に積層するに際しては、一旦、ウェブ層Bをウェブ
層Aの片面上に積層し、次いでウェブ層Aの他面上に前
記と同様にして積層を行なうとよい。
両面に積層するに際しては、一旦、ウェブ層Bをウェブ
層Aの片面上に積層し、次いでウェブ層Aの他面上に前
記と同様にして積層を行なうとよい。
【0022】なお、本発明の方法では、前記セルロース
系短繊維反毛からなるウェブ層Bを前記熱可塑性合成長
繊維からなるウェブ層Aの少なくとも片面に積層するた
め、ウェブ層Bの積層方法として通常のカード機による
平行配列法を採用しても、積層不織布としたとき従来の
ような縦横方向の引張強力の差が大きくなることがな
い。
系短繊維反毛からなるウェブ層Bを前記熱可塑性合成長
繊維からなるウェブ層Aの少なくとも片面に積層するた
め、ウェブ層Bの積層方法として通常のカード機による
平行配列法を採用しても、積層不織布としたとき従来の
ような縦横方向の引張強力の差が大きくなることがな
い。
【0023】本発明の方法では、前記積層に引続き積層
ウェブに高圧液体柱状流処理を施す。高圧液体柱状流処
理は、孔径が0.05〜0.5mmのノズルを使用し、
圧力を25〜150kg/cm2 として液体を噴射す
る。高圧液体としては、経済性の点から常温の水を使用
するとよい。高圧液体の圧力が25kg/cm2 未満で
あると、柱状流がウェブを十分貫通せず、繊維間に十分
に三次元交絡を施すことが困難となり、不織布としたと
き引張強力が低下するため好ましくない。一方、高圧液
体の圧力が150kg/cm2 を超えると、圧力が高過
ぎて柱状流がウェブを貫通するとき繊維に損傷を与え、
不織布としたとき引張強力が低下するため好ましくな
い。この高圧液体柱状流処理は、前記ウェブ層Aおよび
Bの構成繊維同士を立体的に絡合させるものである。し
たがって、得られた積層不織布は、引張強力が高く、し
かも前記ウェブ層AおよびB間の複合面で剥離が生じた
りすることがない。なお、この高圧液体柱状流処理は、
必要に応じて、複数回実施してもよい。
ウェブに高圧液体柱状流処理を施す。高圧液体柱状流処
理は、孔径が0.05〜0.5mmのノズルを使用し、
圧力を25〜150kg/cm2 として液体を噴射す
る。高圧液体としては、経済性の点から常温の水を使用
するとよい。高圧液体の圧力が25kg/cm2 未満で
あると、柱状流がウェブを十分貫通せず、繊維間に十分
に三次元交絡を施すことが困難となり、不織布としたと
き引張強力が低下するため好ましくない。一方、高圧液
体の圧力が150kg/cm2 を超えると、圧力が高過
ぎて柱状流がウェブを貫通するとき繊維に損傷を与え、
不織布としたとき引張強力が低下するため好ましくな
い。この高圧液体柱状流処理は、前記ウェブ層Aおよび
Bの構成繊維同士を立体的に絡合させるものである。し
たがって、得られた積層不織布は、引張強力が高く、し
かも前記ウェブ層AおよびB間の複合面で剥離が生じた
りすることがない。なお、この高圧液体柱状流処理は、
必要に応じて、複数回実施してもよい。
【0024】本発明の方法では、前記高圧液体柱状流処
理に引続き、必要に応じて積層ウェブ層に熱接着処理を
施して、前記ウェブ層Aの構成繊維同士を部分的に熱接
着する。熱接着処理は、通常の熱エンボスローラを用
い、ローラ温度を前記ウェブ層Aの構成繊維の融点以
下、線圧力を5〜100kg/cm、圧接面積率を3〜
25%とする。ローラ温度が前記構成繊維の融点を超え
ると、熱接着処理時に繊維が融解して不織布としたとき
強力が低下するのみならず、不織布自体がフイルム状を
呈し、柔軟性や肌触り感が低下するため好ましくない。
なお、ウェブ層Aの構成繊維として、鞘成分がポリオレ
フィン系重合体、芯成分が前記ポリオレフィン系重合体
の融点より少なくとも30℃高い融点を有する熱可塑性
合成重合体からなる芯鞘型複合長繊維を用いたときは、
ローラ温度を両重合体の融点間の温度とするのがよい。
この熱接着処理は、前記ウェブ層Aの構成繊維同士を部
分的に熱接着するものである。したがって、得られた積
層不織布は、高引張強力を有するものとなる。
理に引続き、必要に応じて積層ウェブ層に熱接着処理を
施して、前記ウェブ層Aの構成繊維同士を部分的に熱接
着する。熱接着処理は、通常の熱エンボスローラを用
い、ローラ温度を前記ウェブ層Aの構成繊維の融点以
下、線圧力を5〜100kg/cm、圧接面積率を3〜
25%とする。ローラ温度が前記構成繊維の融点を超え
ると、熱接着処理時に繊維が融解して不織布としたとき
強力が低下するのみならず、不織布自体がフイルム状を
呈し、柔軟性や肌触り感が低下するため好ましくない。
なお、ウェブ層Aの構成繊維として、鞘成分がポリオレ
フィン系重合体、芯成分が前記ポリオレフィン系重合体
の融点より少なくとも30℃高い融点を有する熱可塑性
合成重合体からなる芯鞘型複合長繊維を用いたときは、
ローラ温度を両重合体の融点間の温度とするのがよい。
この熱接着処理は、前記ウェブ層Aの構成繊維同士を部
分的に熱接着するものである。したがって、得られた積
層不織布は、高引張強力を有するものとなる。
【0025】
【作用】本発明の積層不織布は、前記熱可塑性合成長繊
維からなるウェブ層Aの少なくとも片面に前記セルロー
ス系短繊維反毛からなるウェブ層Bが積層され、かつ前
記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系短繊維反毛と
熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡により一体化さ
れてなるものであり、前記熱可塑性合成長繊維自体およ
び前記三次元交絡により実用上十分な引張強力と寸法安
定性を保持し、かつ前記セルロース系短繊維反毛により
優れた吸水性と柔軟性、肌触り感を発現する。しかも、
前記両ウェブ層AおよびBが、前記熱可塑性合成長繊維
とセルロース系短繊維反毛との三次元交絡により一体化
されており、従来の積層不織布のような熱接着あるいは
バインダを用いて構成繊維同士が固着されることがない
ため、セルロース系短繊維の特徴である優れた吸水性と
柔軟性、肌触り感が良好に保持される。また、部分的に
残留する糸状のセルロース系短繊維が耐表面摩擦性の向
上に寄与する。
維からなるウェブ層Aの少なくとも片面に前記セルロー
ス系短繊維反毛からなるウェブ層Bが積層され、かつ前
記ウェブ層Aとウェブ層Bがセルロース系短繊維反毛と
熱可塑性合成長繊維との間の三次元交絡により一体化さ
れてなるものであり、前記熱可塑性合成長繊維自体およ
び前記三次元交絡により実用上十分な引張強力と寸法安
定性を保持し、かつ前記セルロース系短繊維反毛により
優れた吸水性と柔軟性、肌触り感を発現する。しかも、
前記両ウェブ層AおよびBが、前記熱可塑性合成長繊維
とセルロース系短繊維反毛との三次元交絡により一体化
されており、従来の積層不織布のような熱接着あるいは
バインダを用いて構成繊維同士が固着されることがない
ため、セルロース系短繊維の特徴である優れた吸水性と
柔軟性、肌触り感が良好に保持される。また、部分的に
残留する糸状のセルロース系短繊維が耐表面摩擦性の向
上に寄与する。
【0026】さらに、前記三次元交絡とは別に前記熱可
塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着することにより、
さらに高引張強力で良好な寸法安定性を保持することが
できる。
塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着することにより、
さらに高引張強力で良好な寸法安定性を保持することが
できる。
【0027】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。なお、実施例における融点と引張強力および表
面摩耗強度は次の方法により測定した。
明する。なお、実施例における融点と引張強力および表
面摩耗強度は次の方法により測定した。
【0028】融点(℃);パーキンエルマ社製示差走査
熱量計DSC−2型を使用し、試料量を約5mg、走査
速度を20℃/分で測定して得られたDSC曲線から求
めた。
熱量計DSC−2型を使用し、試料量を約5mg、走査
速度を20℃/分で測定して得られたDSC曲線から求
めた。
【0029】引張強力(kg/2.5cm幅);JIS
L−1096に記載の方法により測定した。 表面摩耗強度;JIS L−1076(ICI形法)に
記載の方法により測定した。
L−1096に記載の方法により測定した。 表面摩耗強度;JIS L−1076(ICI形法)に
記載の方法により測定した。
【0030】実施例1 ポリエチレンテレフタレート重合体からなり、単糸繊度
が2.0デニールで、かつ円形断面形状の長繊維から構
成される目付けが20g/m2 、厚さが0.25mmの
スパンボンド不織ウェブを製造した。得られたスパンボ
ンド不織ウェブ上に、木綿メリヤス肌着の裁断屑を廻切
機を用いて解繊率80%の白色メリヤス反毛を作成し、
Spinbau社のランダムウェバを用いて目付け30
g/m2で堆積させ、積層ウェブを製造した。
が2.0デニールで、かつ円形断面形状の長繊維から構
成される目付けが20g/m2 、厚さが0.25mmの
スパンボンド不織ウェブを製造した。得られたスパンボ
ンド不織ウェブ上に、木綿メリヤス肌着の裁断屑を廻切
機を用いて解繊率80%の白色メリヤス反毛を作成し、
Spinbau社のランダムウェバを用いて目付け30
g/m2で堆積させ、積層ウェブを製造した。
【0031】次いで、得られた積層ウェブに高圧柱状水
流処理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の
条件は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を8
0kg/cm2 とした。
流処理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の
条件は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を8
0kg/cm2 とした。
【0032】得られた積層不織布は、目付けが50g/
m2 、厚さが0.33mm、引張強力が7.5kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
m2 、厚さが0.33mm、引張強力が7.5kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
【0033】実施例2 実施例1で製造したスパンボンド不織ウェブ上に、単糸
繊度が3.0デニールの吸水性レーヨン短繊維反毛を通
常のカード機を用いて平行配列法により目付け40g/
m2 で堆積させ、積層ウェブを製造した。
繊度が3.0デニールの吸水性レーヨン短繊維反毛を通
常のカード機を用いて平行配列法により目付け40g/
m2 で堆積させ、積層ウェブを製造した。
【0034】次いで、得られた積層ウェブに高圧柱状水
流処理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の
条件は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を8
0kg/cm2 とした。
流処理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の
条件は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を8
0kg/cm2 とした。
【0035】得られた積層不織布は、目付けが60g/
m2 、厚さが0.41mm、引張強力が7.2kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
m2 、厚さが0.41mm、引張強力が7.2kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
【0036】実施例3 実施例1で製造した積層ウェブのスパンボンド不織ウェ
ブ側面上に、再度、実施例1と同様にして、予め精練漂
白した木綿繊維反毛を目付け30g/m2 で堆積させ、
三層ウェブを製造した。
ブ側面上に、再度、実施例1と同様にして、予め精練漂
白した木綿繊維反毛を目付け30g/m2 で堆積させ、
三層ウェブを製造した。
【0037】次いで、実施例1と同様にして、得られた
三層ウェブに高圧柱状水流処理を施し、積層不織布を得
た。高圧柱状水流処理の条件は、孔径0.15mmのノ
ズルを使用し、圧力を80kg/cm2 とした。
三層ウェブに高圧柱状水流処理を施し、積層不織布を得
た。高圧柱状水流処理の条件は、孔径0.15mmのノ
ズルを使用し、圧力を80kg/cm2 とした。
【0038】得られた積層不織布は、目付けが80g/
m2 、厚さが0.50mm、引張強力が8.1kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
m2 、厚さが0.50mm、引張強力が8.1kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
【0039】実施例4 融点250℃のポリエチレンテレフタレート重合体から
なり、単糸繊度が2.0デニールで、かつ円形断面形状
の長繊維から構成される目付けが15g/m2、厚さが
0.20mmのスパンボンド不織ウェブを製造した。得
られたスパンボンド不織ウェブ上に、予め精練漂白した
木綿繊維反毛をクロスウェバを用いて交叉配列法により
目付け30g/m2 で堆積させ、積層ウェブを製造し
た。
なり、単糸繊度が2.0デニールで、かつ円形断面形状
の長繊維から構成される目付けが15g/m2、厚さが
0.20mmのスパンボンド不織ウェブを製造した。得
られたスパンボンド不織ウェブ上に、予め精練漂白した
木綿繊維反毛をクロスウェバを用いて交叉配列法により
目付け30g/m2 で堆積させ、積層ウェブを製造し
た。
【0040】次いで、得られた積層ウェブに高圧柱状水
流処理を施した後、熱エンボスローラを用いて熱接着処
理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件
は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を80k
g/cm2 とした。また、熱接着処理の条件は、ローラ
温度を200℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧
接面積率を11%とした。
流処理を施した後、熱エンボスローラを用いて熱接着処
理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件
は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を80k
g/cm2 とした。また、熱接着処理の条件は、ローラ
温度を200℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧
接面積率を11%とした。
【0041】得られた積層不織布は、目付けが48g/
m2 、厚さが0.32mm、引張強力が11.0kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
m2 、厚さが0.32mm、引張強力が11.0kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
【0042】実施例5 鞘成分が融点130℃のポリエチレン重合体50重量
%、芯成分が融点250℃のポリエチレンテレフタレー
ト重合体50重量%からなり、単糸繊度が2.5デニー
ルで、かつ円形断面形状の芯鞘型複合長繊維から構成さ
れる目付けが18g/m2 、厚さが0.20mmのスパ
ンボンド不織ウェブを製造した。得られたスパンボンド
不織ウェブ上に、予め精練漂白した木綿繊維反毛をクロ
スウエバを用いて交叉配列法により目付け20g/m2
で堆積させ、積層ウェブを製造した。
%、芯成分が融点250℃のポリエチレンテレフタレー
ト重合体50重量%からなり、単糸繊度が2.5デニー
ルで、かつ円形断面形状の芯鞘型複合長繊維から構成さ
れる目付けが18g/m2 、厚さが0.20mmのスパ
ンボンド不織ウェブを製造した。得られたスパンボンド
不織ウェブ上に、予め精練漂白した木綿繊維反毛をクロ
スウエバを用いて交叉配列法により目付け20g/m2
で堆積させ、積層ウェブを製造した。
【0043】次いで、得られた積層ウェブに高圧柱状水
流処理を施した後、熱エンボスローラを用いて熱接着処
理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件
は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を80k
g/cm2 とした。また、熱接着処理の条件は、ローラ
温度を140℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧
接面積率を11%とした。
流処理を施した後、熱エンボスローラを用いて熱接着処
理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件
は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を80k
g/cm2 とした。また、熱接着処理の条件は、ローラ
温度を140℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧
接面積率を11%とした。
【0044】得られた積層不織布は、目付けが40g/
m2 、厚さが0.30mm、引張強力が10.5kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
m2 、厚さが0.30mm、引張強力が10.5kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
【0045】実施例6 実施例5で製造したスパンボンド不織ウェブ上に、単糸
繊度が3.0デニールの吸水性レーヨン短繊維反毛を通
常のカード機を用いて平行配列法により目付け30g/
m2 で堆積させ、積層ウェブを製造した。
繊度が3.0デニールの吸水性レーヨン短繊維反毛を通
常のカード機を用いて平行配列法により目付け30g/
m2 で堆積させ、積層ウェブを製造した。
【0046】次いで、得られた積層ウェブに高圧柱状水
流処理を施した後、熱エンボスローラを用いて熱接着処
理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件
は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を80k
g/cm2 とした。また、熱接着処理の条件は、ローラ
温度を140℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧
接面積率を11%とした。
流処理を施した後、熱エンボスローラを用いて熱接着処
理を施し、積層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件
は、孔径0.15mmのノズルを使用し、圧力を80k
g/cm2 とした。また、熱接着処理の条件は、ローラ
温度を140℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧
接面積率を11%とした。
【0047】得られた積層不織布は、目付けが52g/
m2 、厚さが0.35mm、引張強力が10.2kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
m2 、厚さが0.35mm、引張強力が10.2kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
【0048】実施例7 実施例5で製造した積層ウェブのスパンボンド不織ウェ
ブ側面上に、再度、実施例5と同様にして、予め精練漂
白した木綿繊維反毛を目付け20g/m2 で堆積させ、
三層ウェブを製造した。
ブ側面上に、再度、実施例5と同様にして、予め精練漂
白した木綿繊維反毛を目付け20g/m2 で堆積させ、
三層ウェブを製造した。
【0049】次いで、実施例5と同様にして、得られた
三層ウェブに高圧柱状水流処理と熱接着処理を施し、積
層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件は、孔径0.
15mmのノズルを使用し、圧力を80kg/cm2 と
した。また、熱接着処理の条件は、ローラ温度を140
℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧接面積率を1
1%とした。
三層ウェブに高圧柱状水流処理と熱接着処理を施し、積
層不織布を得た。高圧柱状水流処理の条件は、孔径0.
15mmのノズルを使用し、圧力を80kg/cm2 と
した。また、熱接着処理の条件は、ローラ温度を140
℃、ローラの線圧力を15kg/cm、圧接面積率を1
1%とした。
【0050】得られた積層不織布は、目付けが63g/
m2 、厚さが0.40mm、引張強力が11.0kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
m2 、厚さが0.40mm、引張強力が11.0kg/
2.5cm幅で、表面摩耗強度は4級であり、吸水性、
柔軟性にも優れ、良好な肌触り感を有するものであっ
た。
【0051】
【発明の効果】本発明の積層不織布は、熱可塑性合成長
繊維自体および三次元交絡による実用上十分な引張強力
と寸法安定性、セルロース系短繊維反毛による優れた吸
水性と柔軟性、肌触り感ならびに耐表面摩耗性を併せ有
するものであり、特に包装材用素材、使い捨ての椅子カ
バーやテーブルクロスなどのカバー材用素材として好適
に使用することができる。また、前記三次元交絡とは別
に前記熱可塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着するこ
とにより、さらに高引張強力で良好な寸法安定性を保持
することが可能となり、ワイピング性をも併せ持たせる
ことができ、この場合印刷用ワイピングクロスや使い捨
て肌着などの素材として好適に使用することができる。
なお、熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層の両面にセ
ルロース系短繊維反毛からなるウェブ層を積層したもの
は、純木綿肌着と同等の外観と着用感を有する。
繊維自体および三次元交絡による実用上十分な引張強力
と寸法安定性、セルロース系短繊維反毛による優れた吸
水性と柔軟性、肌触り感ならびに耐表面摩耗性を併せ有
するものであり、特に包装材用素材、使い捨ての椅子カ
バーやテーブルクロスなどのカバー材用素材として好適
に使用することができる。また、前記三次元交絡とは別
に前記熱可塑性合成長繊維同士を部分的に熱接着するこ
とにより、さらに高引張強力で良好な寸法安定性を保持
することが可能となり、ワイピング性をも併せ持たせる
ことができ、この場合印刷用ワイピングクロスや使い捨
て肌着などの素材として好適に使用することができる。
なお、熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層の両面にセ
ルロース系短繊維反毛からなるウェブ層を積層したもの
は、純木綿肌着と同等の外観と着用感を有する。
【0052】そして、本発明の積層不織布の製造方法に
よれば、前記積層不織布を効率良く製造することができ
る。
よれば、前記積層不織布を効率良く製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 3/10 B 7199−3B
Claims (5)
- 【請求項1】 熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層A
の少なくとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウ
ェブ層Bが積層され、かつ前記ウェブ層Aとウェブ層B
がセルロース系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間
の三次元交絡により一体化されてなることを特徴とする
積層不織布。 - 【請求項2】 熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層A
の少なくとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウ
ェブ層Bが積層され、前記ウェブ層Aとウェブ層Bがセ
ルロース系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維との間の三
次元交絡により一体化され、かつ前記熱可塑性合成長繊
維同士が部分的に熱接着されてなることを特徴とする積
層不織布。 - 【請求項3】 熱可塑性合成長繊維が、鞘成分がポリオ
レフィン系重合体、芯成分が前記ポリオレフィン系重合
体の融点より少なくとも30℃高い融点を有する熱可塑
性合成重合体からなる芯鞘型複合長繊維であることを特
徴とする請求項2記載の積層不織布。 - 【請求項4】 熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層A
の少なくとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウ
ェブ層Bを積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセ
ルロース系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元
的に交絡させることによりウェブ層Aとウェブ層Bとを
一体化することを特徴とする積層不織布の製造方法。 - 【請求項5】 熱可塑性合成長繊維からなるウェブ層A
の少なくとも片面にセルロース系短繊維反毛からなるウ
ェブ層Bを積層し、次いで高圧液体柱状流を噴射してセ
ルロース系短繊維反毛と熱可塑性合成長繊維とを三次元
的に交絡させることによりウェブ層Aとウェブ層Bを一
体化した後、前記熱可塑性合成長繊維同士を部分的に熱
接着することを特徴とする積層不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5139719A JPH073606A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 積層不織布およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5139719A JPH073606A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 積層不織布およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073606A true JPH073606A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15251817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5139719A Pending JPH073606A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 積層不織布およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073606A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355176A (ja) * | 2000-06-08 | 2001-12-26 | Chisso Corp | 不織布及びそれを用いた繊維製品 |
JP2013174036A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-09-05 | Daiwabo Holdings Co Ltd | 積層不織布、その製造方法及びこれを用いた不織布製品 |
JP2013185264A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Unitika Ltd | 積層不織布およびその製造方法 |
JP2015193955A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | ユニチカ株式会社 | 浮き出し模様を持つ三層構造不織布及びその製造方法 |
JP2016037673A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 旭化成せんい株式会社 | スラブ調不織布 |
JP2019043103A (ja) * | 2017-09-06 | 2019-03-22 | 花王株式会社 | 積層シート及びその製造方法並びに吸収性物品 |
JP2019108630A (ja) * | 2017-12-20 | 2019-07-04 | ユニチカ株式会社 | 積層不織布 |
JP2023519775A (ja) * | 2019-12-03 | 2023-05-15 | ファイバービジョンズ リミテッド パートナーシップ | 繊維、同繊維で形成された複合材料、および同複合材料を形成する方法 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP5139719A patent/JPH073606A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355176A (ja) * | 2000-06-08 | 2001-12-26 | Chisso Corp | 不織布及びそれを用いた繊維製品 |
JP2013174036A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-09-05 | Daiwabo Holdings Co Ltd | 積層不織布、その製造方法及びこれを用いた不織布製品 |
JP2013185264A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Unitika Ltd | 積層不織布およびその製造方法 |
JP2015193955A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | ユニチカ株式会社 | 浮き出し模様を持つ三層構造不織布及びその製造方法 |
JP2016037673A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 旭化成せんい株式会社 | スラブ調不織布 |
JP2019043103A (ja) * | 2017-09-06 | 2019-03-22 | 花王株式会社 | 積層シート及びその製造方法並びに吸収性物品 |
JP2019108630A (ja) * | 2017-12-20 | 2019-07-04 | ユニチカ株式会社 | 積層不織布 |
JP2023519775A (ja) * | 2019-12-03 | 2023-05-15 | ファイバービジョンズ リミテッド パートナーシップ | 繊維、同繊維で形成された複合材料、および同複合材料を形成する方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2456585B2 (en) | High cellulose content, laminiferous nonwoven fabric | |
CA2252558C (en) | Durable spunlaced fabric structures | |
US20060264131A1 (en) | Medical fabrics with improved barrier performance | |
US20010000585A1 (en) | Durable, absorbent spunlaced fabric structures | |
JPH073606A (ja) | 積層不織布およびその製造方法 | |
US7047606B2 (en) | Two-sided nonwoven fabrics having a three-dimensional image | |
US20040255440A1 (en) | Three-dimensionally imaged personal wipe | |
JPH10219555A (ja) | 積層不織布およびその製造方法 | |
JP5902257B2 (ja) | 複合不織シートの製造方法 | |
JPH04153351A (ja) | 積層不織布及びその製造方法 | |
US6878648B2 (en) | Regionally imprinted nonwoven fabric | |
JP3305453B2 (ja) | 積層不織構造体 | |
JPH09105060A (ja) | 積層不織布およびその製法 | |
JP3580626B2 (ja) | 面ファスナ用不織布およびその製造方法 | |
JPH08109567A (ja) | 積層不織構造体及びその製造方法 | |
JPH04153352A (ja) | 積層不織布及びその製造方法 | |
JPH07238403A (ja) | エプロン | |
JPH11335957A (ja) | 極細繊維を含む複合不織布及びその製造方法 | |
JPH08291454A (ja) | 耐久性衣料用不織布およびその製造法、ならびに衣料 | |
JPH0768686A (ja) | 積層不織構造体 | |
Bhat et al. | Biodegradable nonwovens | |
JPH07238402A (ja) | エプロン | |
JPH083855A (ja) | 積層不織構造体 | |
JPH08311758A (ja) | 伸縮性複合布帛およびその製造方法 | |
JPH0874162A (ja) | 積層不織構造体 |