JP2016037673A - スラブ調不織布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】密度が0.050g/cm3以上0.300g/cm3以下であり、表面凹凸が100μm以上1000μm以下であり、かつ、耐摩耗性が3級以上であることを特徴とするスラブ調不織布、及び該スラブ調不織布からなる拭き取り材料。
【選択図】なし
Description
(1)拭き取り性能が十分満足できるレベルに達していない。
(2)ゴシゴシ拭き取る場合、撚れが発生してしまう。
(3)対人向けで使用した際、不純物が残るなど、肌に対する刺激が少なくない。
本実施形態におけるスラブ調不織布とは、繊維塊によってランダムな表面凹凸を有する不織布のことを言う。かかるスラブ調不織布は、繊維塊を有する繊維集合体(繊維A)と糸又は綿(繊維B)の少なくとも2種類により構成された不織布であり、繊維A/繊維B=30/70〜90/10であることが好ましい。繊維塊を有する繊維を含むことで高い強度の凸部を有した不織布を得ることができる。構成する繊維の割合が繊維A/繊維B=30/70を下回る場合、強度が低く拭き取り性が低下してしまい、他方、繊維A/繊維B=90/10を上回る場合、ゴツゴツするために肌当たり性が良くない。
(1)目付(g/m2)
不織布を5cm×5cmの大きさに切り出し、105℃で一定質量になるまで乾燥した後、20℃、65%RHの恒温室に16時間以上放置し、その質量を測定し、不織布のm2当たりの質量(g)を求めた。
尚、測定はサンプル30点で行い、その平均値を目付(g/m2)とした。
JIS−L1096準拠の厚み試験にて、荷重1.96kPaで、不織布の厚みを測定した。
尚、測定は30箇所で行い、その平均値を厚み(mm)とした。
前記目付A(g/m2)と厚みB(mm)を用いて、次式により密度(g/cm3)を算出した。
密度(g/cm3)=A/(B×1000)
JIS−B0601準拠の表面粗さ試験にて、ワンショット3D測定マイクロスコープ(KEYENCE製 VR−3000)により、倍率12倍(観察視野20mm×30mm)で、平均高さRc(μm)を測定した。
JIS−L1076準拠のマーチンデール摩耗試験にて、3000回摩擦をかけたときの毛羽立ちやピリング状態の視覚判定を行った。測定は各不織布10回行い、その平均となる級を耐摩耗性(級)とした。
ガラス板上に油剤0.5g(粘度20Pa・S、測定温度25℃)を直径20mmとなるように載せ、基布 250mm×90mm(接触面積30mm×30mm)に200gの荷重をかけ、ガラス板上を2回ふき取り、ガラスに残った油剤の質量を測定した。
被験者20人で肌触りの官能評価を行った。評価方法および判定水準は以下のとおりであり、20人の平均値をそのサンプルの肌触りの官能評価の値とした。
評価方法:左手上腕部内側を10cm×10cmの乾燥サンプルで軽くこすり、以下の判定基準に従って各サンプルを評価する。
<判定基準>
5:ソフトで肌への刺激が感じられない。
4:サラサラした刺激を感じる。
3:弱くざらざら感を感じる。
2:ざらざらした刺激を感じる。
1:ちくちくした刺激を感じる。
旭化成せんい(株)製のベンリーゼ(登録商標)不織布(素材名キュプラ)、単糸繊度2.3dtex(繊維A)と同社製のベンベルグ(登録商標)繊維糸、単糸繊度1.9dtex(繊維B)を繊維A/繊維B=85/15の割合で混ぜ合わせて反毛した後、スパンレース製造設備を用いて25.0g/m2のカードウエッブを4層作製した。引き続き、圧力10MPaにて水流交絡を表裏1回ずつ施し、ウエッブ支持体のメッシュ織物開口度25メッシュにて圧力10MPaにて水流交絡1回行った後、乾燥させた。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
ウエッブ支持体のメッシュ織物開口度を70メッシュに変更したこと以外は実施例1と同じ条件で不織布シートを作製した。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
繊維A/繊維B=50/50の割合で混ぜ合わせ反毛した後、スパンレース製造設備を用いて27.5g/m2のカードウエッブを4層作製したこと以外は実施例1と同じ条件で不織布シートを作製した。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
ベンリーゼ(登録商標)不織布(素材名キュプラ)、単糸繊度2.3dtexを反毛した綿(繊維A)とN,N−ジメチルホルムアミドを溶媒として紡糸された溶媒紡糸セルロース繊維綿、単糸繊度1.3dtex(繊維B)を繊維A/繊維B=85/15の割合で混ぜ合わせ、スパンレース製造設備を用いて20.0g/m2のカードウエッブを4層作製したこと以外は実施例1と同じ条件で不織布シートを作製した。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
タスラン加工により嵩高くループ状に強い結束部位を有するベンベルグ(登録商標)繊維糸、単糸繊度1.9dtexを反毛した綿(繊維A)とベンベルグ(登録商標)繊維綿、単糸繊度3.7dtex(繊維B)を繊維A/繊維B=60/40の割合で混ぜ合わせ、スパンレース製造設備を用いて13.5g/m2のカードウエッブを4層作製し、ウエッブ支持体のメッシュ織物開口度を70メッシュに変更したこと以外は実施例1と同じ条件で不織布シートを作製した。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
N,N−ジメチルホルムアミドを溶媒として紡糸された溶媒紡糸セルロース繊維不織布、単糸繊度1.7dtex(繊維A)とベンベルグ(登録商標)繊維糸、単糸繊度1.0dtex(繊維B)を繊維A/繊維B=50/50の割合で混ぜ合わせて反毛した後、スパンレース製造設備を用いて30.0g/m2のカードウエッブを4層作製したこと以外は実施例1と同じ条件で不織布シートを作製した。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
融着部位を持つポリプロピレン繊維綿、単糸繊度80.0dtex(繊維A)とベンベルグ(登録商標)繊維綿、単糸繊度0.8dtex(繊維B)を繊維A/繊維B=50/50の割合で混ぜ合わせた後、スパンレース製造設備を用いて37.5g/m2のカードウエッブを4層作製したこと以外は実施例1と同じ条件で不織布シートを作製した。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
ベンリーゼ(登録商標)不織布(素材名キュプラ)、単糸繊度0.4dtexを反毛した綿(繊維A)とポリプロピレン繊維綿、単糸繊度1.7dtex(繊維B)を繊維A/繊維B=85/15の割合で混ぜ合わせ、スパンレース製造設備を用いて22.5g/m2のカードウエッブを4層作製したこと以外は実施例1と同じ条件で不織布シートを作製した。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
ベンベルグ(登録商標)繊維の綿、単糸繊度1.7dtexを用いてスパンレース製造設備により37.5g/m2のカードウエッブ4層作製した。引き続き、圧力10MPaにて水流交絡を表裏1回ずつ施し、ウエッブ支持体のメッシュ織物開口度10メッシュにて圧力10MPaにて水流交絡1回行った後、乾燥させた。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
ベンベルグ(登録商標)繊維の綿、単糸繊度1.7dtexを用いてスパンレース製造設備により100.0g/m2のカードウエッブを作製し、バインダー(PVA)を用いて不織布とし乾燥させた。得られた不織布シートの特性を以下の表1に示す。
エンボス加工された日本製紙製ワイプオールX90(登録商標)不織布の特性を以下の表1に示す。
Claims (3)
- 密度が0.050g/cm3以上0.300g/cm3以下であり、表面凹凸が100μm以上1000μm以下であり、かつ、耐摩耗性が3級以上であることを特徴とするスラブ調不織布。
- 前記スラブ調不織布がバインダーを有していない、請求項1に記載のスラブ調不織布。
- 請求項1又は2に記載のスラブ調不織布からなる拭き取り材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014161398A JP2016037673A (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | スラブ調不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014161398A JP2016037673A (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | スラブ調不織布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016037673A true JP2016037673A (ja) | 2016-03-22 |
Family
ID=55529008
Family Applications (1)
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JP2014161398A Pending JP2016037673A (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | スラブ調不織布 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016037673A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH073606A (ja) * | 1993-06-11 | 1995-01-06 | Unitika Ltd | 積層不織布およびその製造方法 |
JPH076125B2 (ja) * | 1985-01-22 | 1995-01-30 | 旭化成工業株式会社 | 異方性熱収縮性を有する不織シート及びその製造法 |
JP2005008546A (ja) * | 2003-06-18 | 2005-01-13 | Unitika Ltd | 殺菌消毒綿 |
JP2013124435A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Asahi Kasei Fibers Corp | 化粧用シート |
-
2014
- 2014-08-07 JP JP2014161398A patent/JP2016037673A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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