JP4563613B2 - 船外機のエンジンにおける燃料ポンプ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの燃料ポンプの取付構造に係り、特にクランクシャフトを縦向きに配設するバーチカルエンジンを搭載する船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンに付設する燃料ポンプの配置構成として実公昭52−24672号公報が開示されている。
この技術は、シリンダヘッド上に配設した金属製のシリンダヘッドカバー上に直接燃料ポンプを取付、支持し、燃料ポンプの駆動プランジャーをシリンダヘッドカバー下方の動弁機構上に臨ませ、シリンダヘッド上に配設したバルブロッカーアームに駆動プランジャーを係合し、動弁機構のバルブロッカーアームによる弁の開閉動作と共通して駆動プランジャーを駆動し、燃料ポンプを駆動している。
【0003】
又特開平10−9078号公報では、平面視V型のクランクシャフト縦向き配置の船外機用の多気筒バーチカルエンジンの燃料ポンプの配置、取り付けに関する技術が開示されている。
この公報開示の構成は、縦向きに配設された一方のシリンダヘッドカバーの外側に、燃料ポンプを駆動用のプランジャーが横向きとなるように配設したもので、シリンダヘッドカバーは金属製であり、燃料ポンプはシリンダヘッドに直接取付、支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術は、エンジンへの燃料ポンプの取付、支持は、シリンダヘッドカバーがアルミニウム合金等の金属製なので、シリンダヘッドカバーに直接燃料ポンプをボルト等で結合し、取り付けることで行なっている。
ところで船外機のエンジンを、V型6気筒エンジンのように大型、高出力エンジンとした場合、エンジンは船体に着脱することから、船外機の軽量化の要望がある。船外機の最も重量が大きいのはエンジンであって、従ってエンジンの軽量化を図ることが好ましく、エンジンの軽量化として、シリンダヘッド外に配設する動弁機構、これの駆動機構や点火機構を覆うシリンダヘッドカバーを合成樹脂製とすれば大幅な軽量化を図ることができる。
【0005】
以上のように、エンジンのシリンダヘッドカバーを合成樹脂とした場合、従来シリンダヘッドカバーに直接取付、支持していた燃料ポンプは、シリンダヘッドカバーの強度、剛性が金属製のものに対して劣るので、シリンダヘッドカバーに直接取り付け、支持することは困難である。
そこで燃料ポンプを、エンジンのシリンダヘッドカバー以外の部位に配設することも考慮されるが、燃料ポンプの駆動機構を動弁機構とは別途必要とし、燃料ポンプの駆動機構の複雑化、部品点数の増加、駆動機構を別途要することから重量増加等の不具合が発生する虞がある。
【0006】
本発明は、以上の課題を解決すべくなされたものである。
本発明の目的とする処は、シリンダヘッドを合成樹脂製として、特に船外機の大型、高出力エンジンの軽量化を図ることができる。
そして本発明は、エンジン軽量化の見地からシリンダヘッドカバーを合成樹脂製としながら、燃料ポンプを従来と同様にシリンダヘッドカバーに設置し、シリンダヘッドに設けた動弁機構を利用して燃料ポンプを駆動し得るようにし、燃料ポンプの構造に大きな変更を加えることなく合成樹脂製のシリンダヘッドカバーに設置し得るようにし、コスト的にも有利であり、又燃料ポンプの汎用性を高めた船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、エンジンカバーで外側を囲み、エンジンカバーで囲まれた空間で形成されるエンジンルーム内にエンジンが収容され、該エンジンは、クランクシャフトが縦置きで、シリンダブロックの軸線が横向きであり、シリンダヘッド縦向きで、且つ該シリンダヘッドが後方を向いて配置されるバーチカルエンジンで構成される船外機のエンジンに設けられ、該エンジンのシリンダヘッドを覆う縦向きのシリンダヘッドカバーの外部に配設され、シリンダヘッドの外部に配置した動弁機構で駆動される船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造であって、前記シリンダヘッドに配置した動弁機構を覆うシリンダヘッドカバーを合成樹脂製のシリンダヘッドカバーとし、前記燃料ポンプは、前記縦向きのシリンダヘッドカバーの外側に配置されており、前記燃料ポンプは、前記縦向きのシリンダヘッドに設けた取付ベースと平行する基板部をボディに備え、前記基板部の複数箇所を、この複数箇所に設けられた取付孔と、合成樹脂製の前記縦向きのシリンダヘッドカバーに設けられた挿入孔との、両方を通したボルトによって、前記縦向きのシリンダヘッドの前記取付ベースに結合することで、前記縦向きのシリンダヘッドの前記取付ベースと前記燃料ポンプの基板部との間で前記縦向きのシリンダヘッドカバーを挟持するようにし、前記燃料ポンプの駆動軸線は、前記縦向きのシリンダヘッド及び縦向きのシリンダヘッドカバーに対し横向きとなるように配設されていることを特徴とする。
【0008】
請求項1では、エンジンの縦向きのシリンダヘッドを覆う縦向きのシリンダヘッドカバーを合成樹脂製としても、燃料ポンプは高剛性、高強度のシリンダヘッドに取付、支持されることとなり、燃料ポンプの取付、支持が強固に、確実になされる。
又シリンダヘッドを覆う合成樹脂製のシリンダヘッドカバーの外側に燃料ポンプが配置されるが、シリンダヘッドと燃料ポンプとの間でシリンダヘッドカバーを挟持するので、シリンダヘッドカバーのシリンダヘッドへの結合は剛体である燃料ポンプ、シリンダヘッドとの挟持で強固、確実になされる。
そして、燃料ポンプは、縦向きのシリンダヘッドの取付ベースと平行する基板部をボディに備え、該基板部の複数箇所を合成樹脂製の縦向きのシリンダヘッドカバーを通してシリンダヘッドの取付ベースにボルト結合するようにしたので、燃料ポンプの縦向きのシリンダヘッド、縦向きのシリンダヘッドカバーへの取付、支持は強固、確実になされる。
さらに、縦向きのシリンダヘッド及び縦向きのシリンダヘッドカバーにポンプの駆動軸線を横向きとなるように燃料ポンプを配設したので、船外機のエンジンのシリンダヘッドカバーを合成樹脂製であり、このため、エンジンの軽量化を図って船外機の軽量化が図れ、船尾への着脱性、操作性に優れた軽量な大型、大排気量のエンジンを搭載した高出力の軽量な船外機を得ることができ、又燃料ポンプは金属製のシリンダヘッドカバー外に配設するのと同様に縦向きの合成樹脂製のシリンダヘッドカバー外に配設することができ、エンジンの動弁機構を利用して燃料ポンプの駆動機構を従来と同様に構成することができる。
【0009】
請求項2は、請求項1において、燃料ポンプは、前記取付ベース上に動弁機構でプランジャーを介して駆動されるダイヤフラム式の燃料ポンプであることを特徴とする。
【0010】
請求項2では、従来のプランジャー駆動式の燃料ポンプを、その基本構造を変更することなく設置して効率的な燃料供給を行ない得る燃料ポンプをエンジンに設置することができる。
【0011】
請求項3は請求項1において、前記エンジンの縦向きのシリンダヘッド、縦向きのシリンダヘッドカバーは船外機の後方を向いて配置され、該シリンダヘッドカバーの後方に上下方向に延びるようにインテークマニホールドを配設し、該インテークマニホールドと前記シリンダヘッドカバーとの間に前記燃料ポンプを配置し、前記インテークマニホールドの前記シリンダヘッドカバーに対応する部分には、前記燃料ポンプの一部を収容する凹部を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項3では、エンジンの縦向きのシリンダヘッド部を後方に向けて配置し、これの後方に上下方向に延びるようにインテークマニホールドを配置するに際し、縦向きのシリンダヘッドの後方に突出するように配設した燃料ポンプは、インテークマニホールドの縦向きのシリンダヘッド部に対面する部分の凹部に一部が収容されるので、縦向きのシリンダヘッドカバー外で後方を向けて燃料ポンプ配設しつつ、エンジンの前後寸法の減少、船外機の前後寸法の減少が図れ、船外機のコンパクト化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。以下の図において、Frは船外機の前方を、Rrは後方を示す。
図1は、船外機の上部の縦断側面図、図2は同横断平面図である。
船外機1は、外観を構成する最上部のエンジンカバー2、この下方のアンダーカバー3、図示しないがこの下方のエクステンションケース、この下方で、スクリューを備えるギヤケース等から構成される。エンジンカバー2で囲まれた空間でエンジンルーム4を構成する。
【0014】
5はエンジンで、前後方向の中間部にシリンダブロック6、シリンダブロック6のスカート部6dの前方に配設されたクランクケース7、シリンダブロック6の後方に配設されたシリンダヘッド8、これの後方に配設されたシリンダヘッドカバー9からなる。
図1で明らかなように、エンジン5はクランクシャフト10が縦置きのバーチカルエンジンであって、シリンダブロック6には横向きに上下にシリンダ6a…(…は複数を表す。以下同じ)が複数、実施の形態では上下の3気筒横向きに平行するように配設されている。
【0015】
上記したエンジン5のシリンダブロック6に形成した各シリンダ6a…にはピストン6b…が夫々内装され、内装した各ピストン6b…は縦向きに配置された前述のクランクシャフト10にコンロッド6c…を介して連結されている。
シリンダヘッド8には、シリンダ6a…と対応するように燃焼室8a…が設けられている。
シリンダヘッド8、シリンダヘッドカバー9については、詳細には後述する。
【0016】
エンジン4は、実施の形態では図2に示すようにシリンダ軸線が平面視V字状に配置された平面視V型エンジンであって、左右のシリンダブロック6,6の夫々の上下に水平に各3個づつのシリンダ6a…が設けられたV型6気筒エンジンである。
左右のシリンダヘッド8,8の間には、図2に示すようにエンジン5の平面視で後方に開いたVバンクSの後方には、上下方向に延びるようにインテークマニホールド11が配設されており、該インテークマニホールド11の後方には吸気用の外気取入れガイド12が設けられている。
【0017】
インテークマニホールド11は、図2に示すように左右方向に幅があって前後方向には薄いチャンバー状をなす。インテークマニホールド11については後述する。
シリンダヘッド8,8側には、該シリンダヘッド8,8の後述する吸入ポートと接続する吸入管11a,11aが配設されており、吸入管11a,11aはVバンクS内に臨んでいる。
【0018】
図1及び図2に明示したように、エンジン5の上面で、シリンダヘッド8,8の上面にはカムシャフトプーリ13,13が配設され、シリンダブロック6の上面にはガイドプーリ14、テンションプーリ15,15が配設され、又スカート部6dの上面にはクランクシャフト10で駆動される第1駆動プーリ16が配設されている。
これ等のカムシャフトプーリプーリ13,13、ガイドプーリ14、テンションプーリ15,15、第1駆動プーリ16にはタイミングベルト17を掛け回し、クランクシャフト10で後述するカムシャフトを駆動する。
【0019】
エンジン5の前部を構成するクランクケース7の上部前面には発電機(交流発電機:ACG)18を駆動軸を縦向きとして取付、支持する。発電機18は、発電機のボディ上部、中間部、下部にかけて縦長の冷却風吸入用スリットを備える。
発電機18の上面には発電機駆動用の被動プーリ19を備え、一方、前記したクランクシャフト10の上端部には第2駆動プーリ20を第1駆動プーリ16と同軸に設け、第2駆動プーリ20と被動プーリ19とをタイミングベルト21で連結し、クランクシャフト10の動力で発電機18を駆動する。
【0020】
上記のエンジン5の上に配置したベルト・プーリ機構の前後方向中間部〜後部にかけてボックス状の吸気箱である吸気消音装置22を設置する。吸気消音装置22の後半部の本体23で前記したプーリ20等の上方を覆うカバー部分を構成し、吸気消音装置22の本体23の前方の延出するように接続したカバー部24で発電機18のプーリ19を覆うカバーを構成した。
【0021】
吸気消音装置22の本体23の後端部の左右には、対称的に斜め外側方を向く外気取入れ口25,25を備える。
又本体23の後端部左右の外気取入れ口25,25間には、後方に突出する接続管26を一体に備え、接続管26は、エンジンの後方を向くVバンクSの間の上方に配置された吸気装置であるスロットル弁装置27の吸気道の上流部にグロメット28で接続されている。
【0022】
上記したスロットル弁装置27の下流部と、これの下流部に接続されるインテークマニホールド11の上流接続部11aとの間には、低速エア制御弁装置(EACV)29を介設する。
ところで、カムシャフトプーリ13,13の上にはベルトカバーが配設されているが、図1ではベルトカバーはスロットル弁装置27の下方の手前に表れるが、スロットル弁装置、低速エア制御弁装置(EACV)等が隠れるため図1では省略した。後述する図4ではベルトカバーを符号39で示した。
【0023】
尚、図2において8b,8bは、左右のシリンダヘッド8,8の各外側に延出されたエキゾーストマニホールドで、図1に示した排気管30を介して下方に排気は排出される。
又図2において31は、船外機1のエンジンカバー2内を前後に区分するシール材であり、エンジンルーム4内を、エキゾーストマニホールド8a,8aを含む熱源を配置した前半部と、吸気系を配置した後半部とを区分するものである。
【0024】
図3は、エンジンのシリンダブロック6のシリンダ部分、シリンダヘッド8及びシリンダヘッド9の部分の拡大縦断面図で、Vバンクの片側の部分を示している。
横向きの上下に3個平行に並置したシリンダ6a…の天井部を構成するシリンダヘッド8の燃焼室8a…には点火プラグ32及び実施の形態では各2個の吸気弁33,33、排気弁34,34を備える。
燃焼室8a…外方の隔壁8d外の後方には、カムシャフト35を縦向きに配設し、カムシャフト35は上下端部のジャーナル部35a,35aを軸受部8c,8cに支持し、カムシャフト35はシリンダヘッド8の上方に突出させ、その上端部には前記したカムシャフトプーリ13が固着されている。
カムシャフト35には、軸方向に離間してカム36…が設けられている。
【0025】
カムシャフト35の左右には、吸・排気弁駆動用のバルブロッカーアームを支持するロッカーアームシャフト37がカムシャフト35と平行するように離間して縦設されている。
ロッカーアームシャフト37には、吸・排気弁の開閉作動を制御するバルブロッカーアームが揺動自在に支持されており、これにより動弁機構を構成し、これの詳細については後述する。
【0026】
以上のカムシャフト及びカム、バルブロッカーアーム、吸・排気弁等からなる動弁機構、点火プラグ等を配設したシリンダヘッドカバー8の後方をシリンダヘッドカバー9で覆う。シリンダヘッドカバー9とシリンダヘッド8との接合面にはシール材38を介装する。
以上において、シリンダヘッドカバー9は合成樹脂で形成した。合成樹脂としては、軽量で剛性が高く、成形性に優れた素材を用い、シリンダヘッド8側に複数箇所で止着等して結合し、取付、支持する。
【0027】
図4は、エンジン5を後方から見た図で、図3の矢視4方向の図であって、一部を切り欠いた図である。
左右にシリンダブロック、シリンダヘッドが配設され、左右に離間したシリンダヘッドカバー9,9が表れている。縦向きのシリンダヘッドカバー9,9の上下に各3個づつ配設された32a…は、点火プラグのカバーである。
又一部を切り欠いたインテークマニホールド11の上部には、後方に向けて左右の外気取入れ口25,25を開口した吸気消音装置22が表れ、又中央部には低速エア制御弁装置(EACV)29が表れている。
【0028】
シリンダヘッドカバーの一方、実施に形態では後方から見て左側のシリンダヘッドカバーであって、その後方の外側には燃料ポンプ50を配設した。
図5は、図4の燃料ポンプ50の部分の拡大図、図6は、図5の6−6線断面図、図7は、図6の要部の拡大図、図8は図5の8−8線断面図、図9は、シリンダヘッドカバーを除去して示したシリンダヘッドの一部の後面図である。
これ等の図面を参照しつつ説明する。
【0029】
図6は図5の6−6線断面図ではあるが、図4に示したインテークマニホールド11、シリンダヘッド8を含んだシリンダヘッドカバー9部分及びシリンダヘッドカバー9の後方(図6では図の上方)に取付、支持した燃料ポンプ50を示している。
図6は横断平面図で、Vバンクの片側を示し、燃焼室8aの天井部に開口する吸気ポート8e及び排気ポート8fには、吸気弁33及び排気弁34が配設され、吸・排気ポート8e,8fに下部が臨むように設けたガイドスリーブ8g,8gを介してバルブステム33a,34aが保持されている。吸・排気弁33,34は、バルブステム33a,34aを囲繞するように配置したバルブスプリング33b,34bで閉弁方向に付勢されている。
【0030】
図6において40…はバルブロッカーアームで、前述のカムシャフト35の左右に配設したシャフト37,37に揺動自在に支持されている。
バルブロッカーアーム40…は、吸気弁用、排気弁用の2組を備え、且つ実施の形態では各シリンダに吸・排気弁が各2個づつの4バルブ式を採用したので、各バルブを制御するためバルブと同数配設されている。
【0031】
以上のバルブロッカーアーム40…は、吸・排気弁用で対向するように2組づつ配設され、対向する一端部の当接部40aがカム36と係合し、カム36の回転で外ロッカーアーム40はロッカーシャフト37を支点として揺動し、他端部40bがバルブステム33a,34aの上端部をスプリング33b,34bに抗して押し下げる。これにより吸・排気弁33,34を制御する。
【0032】
以上のVバンクの一方側のシリンダヘッドカバー9の下部外側(当該シリンダヘッドカバーの後面)に燃料ポンプ50を配設する。
燃料ポンプ50は後方に突出し、このため左右に幅広としたインテークマニホールド11のこの側の対面する部分に、燃料ポンプ50の突出干渉部分と収容する凹所11bを設ける。凹所11bは、燃料ポンプ50の方向及び側方に開放し、実施の形態では、燃料ポンプ50の後部の左右方向の半部を収容可能な大きさとした。
【0033】
燃料ポンプ50は、取付ベースを構成する基板部51を備える。
図9は、平面視V型エンジンの左右のシリンダブロックにおける一方のシリンダヘッドカバーを除去して示したシリンダヘッドの一部の後面図で、図のようにこの側のシリンダヘッド8の下部の後面に、上下方向に長さを有する基板部51を配設し、基板部51の上下の端部51a,51aをシリンダヘッド側にボルトで結合し、又上下方向(長さ方向)の中間部に脚片51bを一側側に一体に突設し、該脚片部51bをボルト70を介してシリンダヘッド側に結合する。図9において32bは点火プラグの挿入孔である。
基板部51の上下方向(長さ方向)の中間部には円孔52を備える。
【0034】
図7及び図8に基づいて説明する。
図7、図8において80は、両端部83,83で、シリンダヘッド8の一部に設けたロッカーアームシャフト37の軸受上半体84及びにシリンダヘッドの一部8iにボルト85,85で固定したシリンダヘッド側を構成する支持ベース部材である。
軸受上半体84は図6に示すようにボルト部84aを有し、シリンダヘッド8の一部に設けた軸受下半部8hにシャフト37を挟持して固定されている。
これにより、支持ベース部材80はシリンダヘッド8と一体化され、これの一部を構成する。
【0035】
燃料ポンプ50の基板部51の図9に示した上下の端部51a,51aには、図8に示すように取付孔51c,51cを備え、ボルト71,71を取付孔51C,51cに通す。
ボルト71,71の先端ネジ部71a,71aは、前記したシリンダヘッド8に固着した支持ベース部材80のボス部82,82にネジ穴82a,82aに螺合し、支持ベース80をシリンダヘッド8側に固定する。
【0036】
上記固定に際し、支持ベース80の外面は、シリンダヘッド8に被せたシリンダヘッドカバー9で覆われる。
シリンダヘッドカバー9でシリンダヘッド8を覆うに際し、該シリンダヘッドカバー9のこの部分90を、燃料ポンプ50の基板部51の裏面51dと支持ベース80の外面80aとの間に挟み込み、この部分90には離間してボス部91,91を設けておき、ボス部91,91に設けた挿入孔91a,91aにボルト71,71を通し、シリンダヘッドカバー9のこの部分90を燃料ポンプ50の基板部51の裏面51dと支持ベース80の外面80aとの間で挟持する。
【0037】
これにより、シリンダヘッドカバー9の外側面に燃料ポンプ50の基板部51は配設され、基板部51はシリンダヘッドカバー9の裏面側のシリンダヘッド8側に取付、支持されることとなる。
以上のように燃料ポンプ50の基板部51は、基板部51の上下方向(長さ方向)の両端部及び中間部においてボルト71,71(図8参照)及びボルト70(図9参照)デシリンダヘッド側に取付、支持されることとなる。
【0038】
次に燃料ポンプ50の構造を図6〜図8に基づいて説明する。
燃料ポンプ50の本体52の基板部51と対向する面(図7、図8では下面)に上方に潜る凹所53を備え、一方、基板部51の凹所53と対向する面(図7、図8では上面)には対応する凹所52aを備える。凹所53aの中央部には径が比較的大きい貫通孔52を備える。
基板部51の前記貫通孔52の周辺部直下にはシリンダヘッドカバー9の前記した部分90のボス部91,91間に設けた大径ボス部92は臨み、該ボス部92には大径貫通孔93を備える。
【0039】
本体52の凹所53の天井を構成する隔壁54上の図8における左右方向中間部には仕切片54aを備え、本体52の外面(図6〜図8では上面)に蓋体55を被せて覆い、蓋体55には前述の仕切片54aと接合する仕切片55aを備え、蓋体55、本体52の周辺部から基板部51に複数のボルト56…を通し、蓋体55、本体52を基板部51に一体的に結合する。
基板部51の凹所53と基板部51の凹所52a間には、ダイヤフラム57をこの間を区画するように架設し、ダイヤフラム57は周辺部を本体52と基板部51との間で挟持した。
【0040】
シリンダヘッドカバーの部分90に設けた貫通孔93の下方には貫通孔86を前記支持部材80を備え、貫通孔93,86にはホルダー58の上部が嵌合するように臨ませて図の下方に延ばし、ホルダー58は上部に貫通孔58a、中間部〜下部に下方に開放した縦長凹部58bを備える。
前記したダイヤフラム57の中心部にプランジャー59の上部を上部挟持板57a、下部挟持板57b、クリップ57cを介して止着し、プランジャー59は下方に垂下し、ホルダー58の貫通孔58aを介して凹部58bに垂下、延出する。
【0041】
プランジャー59の中間部〜下部の小径部59aはホルダー58の凹部58b内に臨み、凹部58bの下半部内にはプッシャー60を嵌合し、小径部59aの下部には横断ピン61を横架し、前記プッシャー60のリフト方向に長い長孔60aに該横断ピン61を係合する。
ダイヤフラム57の下部挟持板57bとホルダー58の対向する面との間には環状溝を介してコイルバネ62を縮装し、コイルバネ62は基板部51の貫通孔52の内径部を通る。
又ホルダー58の凹部58bの天井部とプッシャー60の対向面との間には二重にコイルバネ63,63を縮装した。
【0042】
前記したプッシャー60の端面60bは、バルブロッカーアーム40の一つのものの摺接面40cに係合する。
本体532の凹所53でポンプ室64を構成し、前記した隔壁54の一方の半部54bには複数の吸入孔65…及びこれを開閉する弁66を下面に設ける。他方の半部54cには複数の吐出孔67…及びこれを開閉する弁68を設け、仕切片54a,55aで区画された吸入孔65…と連通する吸入室A及び吐出孔67…と連通する吐出室Bを備える。
吸入室Aは燃料ポンプと配管等で接続され、吐出室Bは配管等を介して燃料教経路に接続されている。図5では、燃料導入配管、加圧燃料吐出配管を符号72,72で示した。
【0043】
ダイヤフラム式の燃料ポンプ50の作動は既知であるが、以下のその概略を説明する。
カムシャフト35の駆動でカム36が回転し、バルブロッカーアーム40が揺動する。この揺動で摺接面40cと係合するプッシャー60を介してプランジャー59は図6〜図8において上下動する。これによりダイヤフラム57はポンプ室64内において往復動し、弁66を開いて室Aから吸入孔65…を介してポンプ室64内に燃料を吸入する。一方、ポンプ室64内の加圧燃料は、弁68を開いて吐出口67…を介して室Bに吐出し、前記した配管72の一方を介して燃料供給経路に燃料を加圧、供給する。
【0044】
以上詳述したように、燃料ポンプ50を合成樹脂製のシリンダヘッドカバー9の外側に配設し、シリンダヘッドカバー9を合成樹脂しつつシリンダヘッドの外側面に燃料ポンプ50を配設し、しかも燃料ポンプを強固、確実にシリンダヘッドに取付、支持することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、エンジンカバーで外側を囲み、エンジンカバーで囲まれた空間で形成されるエンジンルーム内にエンジンが収容され、該エンジンは、クランクシャフトが縦置きで、シリンダブロックの軸線が横向きであり、シリンダヘッド縦向きで、且つ該シリンダヘッドが後方を向いて配置されるバーチカルエンジンで構成される船外機のエンジンに設けられ、該エンジンのシリンダヘッドを覆う縦向きのシリンダヘッドカバーの外部に配設され、シリンダヘッドの外部に配置した動弁機構で駆動される船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造であって、前記シリンダヘッドに配置した動弁機構を覆うシリンダヘッドカバーを合成樹脂製のシリンダヘッドカバーとし、前記燃料ポンプは、前記縦向きのシリンダヘッドカバーの外側に配置されており、前記燃料ポンプは、前記縦向きのシリンダヘッドに設けた取付ベースと平行する基板部をボディに備え、前記基板部の複数箇所を、この複数箇所に設けられた取付孔と、合成樹脂製の前記縦向きのシリンダヘッドカバーに設けられた挿入孔との、両方を通したボルトによって、前記縦向きのシリンダヘッドの前記取付ベースに結合することで、前記縦向きのシリンダヘッドの前記取付ベースと前記燃料ポンプの基板部との間で前記縦向きのシリンダヘッドカバーを挟持するようにし、前記燃料ポンプの駆動軸線は、前記縦向きのシリンダヘッド及び縦向きのシリンダヘッドカバーに対し横向きとなるように配設した。
【0046】
請求項1では、エンジンの縦向きのシリンダヘッドを覆う縦向きのシリンダヘッドカバーを合成樹脂製としても、燃料ポンプは高剛性、高強度のシリンダヘッドに取付、支持されることとなり、燃料ポンプの取付、支持が強固に、確実になされる。
又縦向きのシリンダヘッドカバーを合成樹脂製としつつシ縦向きのリンダヘッド、シリンダブロックの部分に燃料ポンプを設置することができるので、燃料ポンプはシリンダヘッドに設けた動弁機構を駆動源とする従来形式のものが採用することができる。
又燃料ポンプをエンジンの縦向きのシリンダヘッド以外の部分に配置する必要がないので、燃料ポンプを別の部分に配置した場合のような余分な駆動系等を必要とせず、駆動系も従来の構成のものを変更することなくそのまま用いることができ、燃料ポンプの駆動系も簡素なもので足りる。
【0047】
又縦向きのシリンダヘッドを覆う合成樹脂製の縦向きのシリンダヘッドカバーの外側に燃料ポンプが配置されるが、縦向きのシリンダヘッドと燃料ポンプとの間で縦向きのシリンダヘッドカバーを挟持するので、縦向きのシリンダヘッドカバーの縦向きのシリンダヘッドへの結合は剛体である燃料ポンプ、縦向きのシリンダヘッドとの挟持で強固、確実になされる。
又縦向きのシリンダヘッドへの縦向きのシリンダヘッドカバーの結合に際し、縦向きのシリンダヘッドカバーへの無理な締付荷重等がかからず、合成樹脂製のシリンダヘッドカバーのシリンダヘッドへの結合上も好ましい。
そして、燃料ポンプは、縦向きのシリンダヘッドの取付ベースと平行する基板部をボディに備え、該基板部の複数箇所を合成樹脂製の縦向きのシリンダヘッドカバーを通してシリンダヘッドの取付ベースにボルト結合するようにしたので、燃料ポンプの縦向きのシリンダヘッド、縦向きのシリンダヘッドカバーへの取付、支持は強固、確実になされる。
又燃料ポンプの縦向きのシリンダヘッドへの取付、支持は、燃料ポンプのボディを支持する基板部を介してなされるので、燃料ポンプの本体を構成するボディと基板部とは別個に分解等が可能となり、燃料ポンプのメンテナンス等に有利である。
又基板部を縦向きのシリンダヘッドに結合して取付、支持しておき、基板部に燃料ポンプ本体を結合することで、燃料ポンプの縦向きのシリンダヘッド、縦向きのシリンダヘッドカバーへの取り付けが容易化する。
さらに、縦向きのシリンダヘッド及び縦向きのシリンダヘッドカバーにポンプの駆動軸線を横向きとなるように燃料ポンプを配設したので、船外機のエンジンのシリンダヘッドカバーは合成樹脂製であり、このため、エンジンの軽量化を図って船外機の軽量化が図れ、船尾への着脱性、操作性に優れた軽量な大型、大排気量のエンジンを搭載した高出力の軽量な船外機を得ることができ、又燃料ポンプは金属製のシリンダヘッドカバー外に配設するのと同様に縦向きの合成樹脂製のシリンダヘッドカバー外に配設することができ、エンジンの動弁機構を利用して燃料ポンプの駆動機構を従来と同様に構成することができ、燃料ポンプ、これの駆動機構の大幅な変更を要することなく、船外機のエンジンの燃料供給装置を構成することができる。
【0048】
請求項2は、請求項1において、燃料ポンプは、取付ベース上に動弁機構でプランジャーを介して駆動されるダイヤフラム式の燃料ポンプとした。
【0049】
請求項2では、請求項1の効果に加えるに、燃料ポンプは従来のプランジャー駆動式のものをそのまま用いることができる。
従って、燃料ポンプを、その基本構造を変更することなく設置し、又動弁機構をそのまま利用して駆動機構を構成することができ、効率的な燃料供給を従来を変更することなく、簡素な駆動機構で達成することができる燃料ポンプを、エンジンに設置することができる。
【0050】
請求項3は、請求項1において、エンジンの縦向きのシリンダヘッド、縦向きのシリンダヘッドカバーは船外機の後方を向いて配置され、縦向きのシリンダヘッドカバーの後方に上下方向に延びるようにインテークマニホールドを配設し、インテークマニホールドと縦向きのシリンダヘッドカバーとの間に燃料ポンプを配置し、インテークマニホールドの縦向きのシリンダヘッドカバーに対応する部分には、燃料ポンプの一部を収容する凹部を設けた。
【0051】
請求項3では、請求項1の効果に加えるに、エンジンの縦向きのシリンダヘッド部を後方に向けて配置し、これの後方に上下方向に延びるようにインテークマニホールドを配置するに際し、縦向きのシリンダヘッドの後方に突出するように配設した燃料ポンプは、上下方向に延びるインテークマニホールドの縦向きのシリンダヘッド部に対面する部分の凹部に一部が収容される。
従って、縦向きのシリンダヘッドカバー後方の外で、後方を向けて燃料ポンプ配設しつつ、エンジンの前後寸法の減少が図れ、船外機の前後寸法を減少を図って、船外機のコンパクト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 船外機の上部の縦断側面図
【図2】 船外機の上部の横断平面図
【図3】 エンジンのシリンブロックのシリンダ部分、シリンダヘッド及びシリンダヘッドの部分のVバンク片側の拡大縦断面図
【図4】 エンジンを後方から見た図で、図3の矢視4方向の図であって、一部を切り欠いた図
【図5】 図4の燃料ポンプの部分の拡大図
【図6】 図5の6−6線断面図
【図7】 図6の要部の拡大図
【図8】 図5の8−8線断面図
【図9】 シリンダヘッドカバーを除去して示したシリンダヘッドの一部の後面図
【符号の説明】
1…船外機、 5…エンジン、 8…シリンダヘッド、 9…シリンダヘッドカバー、 11…インテークマニホールド、 11b…凹部、 35,36,40…動弁機構、 50…燃料ポンプ、 51…基板部、 52…ボディである本体、 57…ダイヤフラム、 59…プランジャー、 80…シリンダヘッドの取付ベース。
Claims (3)
- エンジンカバーで外側を囲み、エンジンカバーで囲まれた空間で形成されるエンジンルーム内にエンジンが収容され、該エンジンは、クランクシャフトが縦置きで、シリンダブロックの軸線が横向きであり、シリンダヘッド縦向きで、且つ該シリンダヘッドが後方を向いて配置されるバーチカルエンジンで構成される船外機のエンジンに設けられ、該エンジンのシリンダヘッドを覆う縦向きのシリンダヘッドカバーの外部に配設され、シリンダヘッドの外部に配置した動弁機構で駆動される船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造であって、
前記シリンダヘッドに配置した動弁機構を覆うシリンダヘッドカバーを合成樹脂製のシリンダヘッドカバーとし、
前記燃料ポンプは、前記縦向きのシリンダヘッドカバーの外側に配置されており、
前記燃料ポンプは、前記縦向きのシリンダヘッドに設けた取付ベースと平行する基板部をボディに備え、
前記基板部の複数箇所を、この複数箇所に設けられた取付孔と、合成樹脂製の前記縦向きのシリンダヘッドカバーに設けられた挿入孔との、両方を通したボルトによって、前記縦向きのシリンダヘッドの前記取付ベースに結合することで、前記縦向きのシリンダヘッドの前記取付ベースと前記燃料ポンプの基板部との間で前記縦向きのシリンダヘッドカバーを挟持するようにし、
前記燃料ポンプの駆動軸線は、前記縦向きのシリンダヘッド及び縦向きのシリンダヘッドカバーに対し横向きとなるように配設されている、
ことを特徴とする船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造。 - 前記燃料ポンプは、前記取付ベース上に動弁機構でプランジャーを介して駆動されるダイヤフラム式の燃料ポンプであることを特徴とする請求項1に記載の船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造。
- 前記エンジンの縦向きのシリンダヘッド、縦向きのシリンダヘッドカバーは船外機の後方を向いて配置され、該シリンダヘッドカバーの後方に上下方向に延びるようにインレットマニホールドを配設し、該インレットマニホールドと前記シリンダヘッドカバーとの間に前記燃料ポンプを配置し、前記インレットマニホールドの前記シリンダヘッドカバーに対応する部分には、前記燃料ポンプの一部を収容する凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の船外機のエンジンにおける燃料ポンプの取付構造。
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