JP4102829B2 - 伸縮性経編地とその製造方法 - Google Patents
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Description
スポーツ衣料やインナー衣料に利用される伸縮性経編地では、伸びやパワーが、タテ方向、ヨコ方向、さらには斜め方向にも良好に発揮できることが要求される。また、伸びやパワーを向上させた伸縮性経編地は、裁断して使用したときに裁断端辺にホツレやカールなどの欠点が発生し易く、破裂強度や引裂き強度が低下し易いという問題があり、このような問題の改善が要望されていた。
特許文献2には、非弾性糸と弾性糸とを組み合わせた伸縮性経編地において、非弾性糸の編成組織に、1本の糸が同じコース上で複数針に渡るオーバーラップを行ない複数の編目を形成する二目編組織を採用することで、弾性糸を二目編にしたときの欠点である、破裂強度や引裂き強力を高め、ほつれ難くしたり、カールが発生し難くしたりできるとする技術が提案されている。
特許文献1のように、弾性糸を二目編にする技術では、特許文献2でも指摘されているように、破裂強度や引裂き強力が十分でなく、カールが発生し易いという欠点がある。弾性糸による二目編の編成組織を種々に工夫しても、問題は解消し難い。
特許文献2のように、非弾性糸を二目編にする技術では、弾性糸を二目編にした特許文献1の技術に比べると、破裂強度や引裂き強度が高められ、カールの発生もある程度は抑えられる。しかし、タテ・ヨコ・ナナメの全ての方向にバランスのとれた伸びおよびパワーを発揮させることが難しい場合がある。また、伸縮性経編地の用途や要求性能によっては、破裂強度や引裂き強度も十分とは言えない。特に、カール防止については、さらなる改善が望まれる。
本発明の課題は、二目編組織が有する利点を十分に発揮させながら、その欠点を解消して、バランスの取れた伸びおよびパワーとともに、破裂強度や引裂強度の向上、カールの発生防止をも良好に果たし、前記したスポーツ衣料やインナー衣料への利用に適した伸縮性経編地を提供することである。
非弾性糸の編成組織Aが、伸縮性経編地の基本組織を構成する。
編成組織Aは、1コース毎に1ウェール分の振り幅で1繰り返し単位では合計2ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて全てのコースでループを形成する。
具体的には、12/23/21/10//、21/23/21/12/10/12//などの繰り返し単位を有する編成組織が採用される。
後述する弾性糸の編成組織B、Cとの組み合わせによって、伸縮性経編地の機能や特性に違いが生じる。
基本的には通常の経編地と同様の糸材料が使用できる。
非弾性糸は、全く弾性の無い糸だけではなく、弾性糸に比べて弾性あるいは伸縮性の少ない糸であればよい。具体的には、本明細書において、非弾性糸とは、伸度100%未満の糸を意味する。好ましくは、伸度60%未満の糸である。
綿などの天然繊維、ナイロンなどの合成繊維、さらには半合成繊維や再生繊維なども使用できる。これらの繊維からなるフィラメント糸、紡績糸、交撚糸などの何れの形態でもよい。
なお、本明細書において、ホツレとは、伸縮性経編地を、編始めあるいは編み終わり、さらには斜め方向やカーブなどを含む任意の方向で裁断したときに、裁断端面に生じる毛羽立ちやランの現象を総称する意味である。
伸縮性経編地に良好な伸縮性を付与する機能を有する。また、伸縮性経編地のホツレや裂けを防止する機能も果たす。
編成組織Bは、弾性糸が、同じコース内で複数針間オーバーラップするコースと、コース間で前のコースから1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移る個所とを、1コース毎または2コース毎に有し、全てのコースでループを形成する。
基本的には、二目編の技術概念に含まれる編成組織の中で、コース間の移行が1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られている編成組織を採用することができる。具体的には、1コース毎に同じコース内で複数針間オーバーラップさせたあと1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移り全てのコースでループを形成する編成組織が採用できる。なお、一般的には、同じコース内でのオーバーラップが2針間である場合が多いが、オーバーラップが3針間以上であってもよい。
コース間の振り方向は、繰り返し単位内で全て同じ方向であってもよいし、振り方向が変わるものであってもよい。振り方向を左右に変えれば、左右何れの斜め方向にも良好な伸びおよびパワーをバランス良く発揮させ易い。振り方向をコース毎に左右交互に変えるものが好ましい。
同じコース内で複数針間オーバーラップするコースを、1コース毎ではなく、2コース毎に配置することができる。この場合、同じコース内で複数針間オーバーラップするコースと、同じコース内で1針間オーバーラップするコースとを、交互に配置することができる。同じコース内で複数針間オーバーラップするコースが、主にヨコ方向の伸縮性に寄与し、同じコース内で1針間オーバーラップするコースが、主にタテ方向の伸縮性に寄与することで、タテ・ヨコ・斜めの伸縮機能のバランスを調整することができる。
また、コース間で前のコースから1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移る個所も、1コース毎でなく、2コース毎に配置することができる。この場合、同じコース内で複数針間オーバーラップするコースは、前のコースからの移行、あるいは、後のコースへの移行が、1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られていることになる。1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られる移行個所とは反対側の移行個所では、同一ウェール上で移行させることができる。同一ウェール上で移行する個所は、主にタテ方向の伸縮性に寄与し、1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて移行する個所は、主にヨコ方向および斜め方向の伸縮性に寄与する。タテ・ヨコ・斜めの伸縮機能のバランスが調整できる。
〔編成組織Bに用いる弾性糸〕
弾性糸の材料は、通常の伸縮性経編地で使用されている弾性糸と同様のものが採用できる。例えば、ポリウレタン弾性糸が使用できる。スパンデックスとして知られる高弾性ポリウレタン糸が使用できる。弾性糸に非弾性糸を被覆した被覆弾性糸も使用できる。
弾性糸としては、伸度200%以上のものが使用できる。好ましくは、伸度400%以上である。
〔弾性糸の編成組織C〕
編成組織Bだけでは不十分な伸縮性その他の特性を伸縮性経編地に付与する機能を有する。
編成組織Cは、主にタテ方向における伸縮性に関与し、カール防止およびホツレ防止にも寄与する。編成組織Bが、ヨコ方向および斜め方向に優れた伸縮性を示すことと組み合わせられて、伸縮性経編地に、タテ、ヨコ、斜めの何れの方向にもバランスの取れた伸縮機能を付与することができる。
〔編成組織Cに用いる弾性糸〕
基本的には、編成組織Bに用いる弾性糸と共通する糸材料が使用できる。弾性糸の伸度も同程度の範囲内に設定できる。
〔編成組織D〕
前記編成組織A〜Cに加えて、編成組織Aの非弾性糸とは材料や特性などが異なる第2の非弾性糸が挿入された編成組織Dをさらに備えることができる。
編成組織Dは、目的とする機能を達成できるとともに、編成組織A〜Cによる基本的特性を損なわなければ、通常の経編地における挿入組織を採用することができる。具体的には、11/00/11/22//、11/00/00/00/11/11//などの繰り返し単位を有する編成組織が採用できる。挿入組織であり、かつ、非弾性糸であれば、伸縮性に与える影響は少ない。
〔編成組織Dに用いる非弾性糸〕
基本的には前記した編成組織Aの非弾性糸と共通する技術が採用できる。
但し、基本的な生地特性にはあまり関与しなくてもよい編成組織Dでは、比較的に自由に糸材料を選択できる。挿入組織であるから、生地の厚さなどにも、それほど影響を及ぼさない。前記した吸湿性などの目的とする機能に優れた糸材料が使用される。この点で、編成組織Dに用いる非弾性糸を、編成組織Aの非弾性糸と区別するために、機能性糸と呼ぶことができる。
〔その他の編成組織〕
前記した編成組織A〜Dに加えて、弾性糸あるいは弾性糸を用いた別の編成組織を組み合わせて伸縮性経編地を構成することもできる。
例えば、非弾性糸あるいは弾性糸による柄や模様となる編成組織を組み合わせることができる。編成組織Aと同様に地組織を構成する非弾性糸の編成組織を加えたり、編成組織Cとは別の弾性糸による挿入組織を加えたりすることができる。
〔伸縮性経編地の編成〕
基本的には、通常の伸縮性経編地と共通する編成装置および編成方法が適用できる。
編成に用いる経編機は、3枚以上の筬を有する必要がある。模様や柄を形成したり、特別な機能を付与したりするには、編成組織によって、4枚以上の筬を有する経編機を使用しなければならない場合もある。
通常、非弾性糸の編成組織Aをフロント筬で編成し、弾性糸の編成組織Bをミドル筬で編成し、弾性糸の編成組織Cをバック筬で編成する。但し、編成組織と筬との組み合わせを変えることもできる。ミドル筬を複数備える経編機の場合、ミドル筬の一部あるいはバック筬で別の編成組織を編成して、編成組織A〜Cと組み合わせることができる。非弾性糸の編成組織Dを編成するには、4枚の筬が必要である。
各筬における各糸の給糸量を調整することで、伸縮性や意匠性などの特性を変えることができる。通常は、非弾性糸の編成組織Aを、給糸量700〜1600mm/Rで編成することができる。弾性糸の編成組織Bは、給糸量1500〜2750mm/R(ST.100%)で編成することができる。弾性糸の編成組織Cは、給糸量85〜160mm/R(ST.100%)で編成することができる。非弾性糸の編成組織Dを加える場合は、給糸量200〜400mm/Rで編成することができる。
伸縮性経編地の仕上り性量は、使用する糸の太さや編成組織、給糸量などの編成条件によって異なるが、通常、80〜160c/in、35〜55w/inのものが得られる。特に、ウェール方向の仕上り性量w/inを比較的に小さくできることで、薄手の生地が得られる。
特に、セット加工により、弾性糸が、糸同士の交差部分や編目部分で熱融着を起こして接合されることで、引き裂きに対する抵抗性が高まり、破裂強度が向上する。セット加工の処理条件は、使用する非弾性糸および弾性糸の種類や特性によっても異なるが、通常、180〜195℃の熱セット加工が採用される。
〔伸縮性経編地〕
製造された伸縮性経編地は、編成組織A〜Cの組み合わせ構造によって、タテ・ヨコ・斜めの何れの方向にもバランスの取れた伸びとパワーを発揮することができる。しかも、良好な表面質感を備え、裁断端縁からの引き裂けが起き難く破裂強度に優れたものとなる。カールの発生問題も解消される。
<伸縮特性>
伸縮性経編地の基本的な伸縮特性として、伸び(伸度)およびパワーがある。伸度およびパワーは常法により測定される。具体的には、伸度は、生地の引張試験において、荷重2.25kgf(44.13N)で1回目の伸長時に測定された値で規定される。パワーは、80%伸長で引張試験を行ったときに、3回目の伸長時に測定された値で規定される。必要に応じて、30%伸長でのパワーや、50%伸長でのパワーを評価することもできる。
伸縮性経編地の具体的な数値条件として、タテ方向の伸度140〜350%(荷重2.25kgf、以下同様)、パワー200〜1500g(80%伸長、以下同様)に設定できる。以下では、特にことわりがない場合は、伸度は荷重2.25kgfでの値、パワーは80%伸長でのパワーを表す。これ以外の条件の場合は、その条件を付記する。ヨコ方向の伸度140〜300%、パワー160〜1500gに設定できる。斜め方向(左右の何れも)の伸度140〜350%、パワー160〜1500gに設定できる。ヨコ方向および斜め方向のパワーについても、タテ方向と同様にパワー200g以上に設定しておいてもよい。
伸長回復性も重要である。伸長回復性は、前記引張試験における伸長前に対する伸長後の長さ(%)を測定する。1回目の伸長時、あるいは、3回目の伸長時に測定することができる。伸長回復性(1回目、以下同様)を、90%以上に設定できる。好ましくは、 93%以上である。
<その他の特性>
使用時の裂けやホツレ易さを評価する特性として、引裂強度および破裂強度が測定される。
なお、引裂強度や破裂強度を高めようとすると、伸縮機能が弱くなり、逆に、伸縮機能を高めると引裂強度や破裂強度が低下する傾向がある。使用する用途や要求性能に合わせて、これらの特性を適切な範囲に設定できるように、使用する糸や編成条件を調整することが望ましい。
通常の衣料では透け感が少ないものが望ましい。意匠性などの点で、ある程度の透け感を持たせる場合もある。
〔用途〕
通常の伸縮性経編地が使用される用途に使用できる。特に、外観性や着用感の良い伸縮性経編地が必要とされる各種の衣料品などに好適である。ファンデーション衣料などのインナー衣料に特に好適である。スポーツ衣料などのアウター衣料にも好適である。裁断した縁部を縁処理しない衣料に好適である。
特に、弾性糸による編成組織として、第1の弾性糸による編成組織Bと、第2の弾性糸による編成組織Cとを組み合わせ、編成組織Bでは弾性糸がヨコ方向にオーバーラップするだけでなく斜め方向に移行する部分を有することによって、前記した全ての方向にバランスのとれた良好な伸縮機能が達成できる。なお、編成組織Cを有さず、編成組織Bだけでは、編成組織をいかに工夫しても弾性糸の太さを変えてみても、タテ・ヨコ・斜め方向への伸びおよびパワーをバランス良く発揮させることは困難である。
従来は、カール防止を優先するために編成組織A、Bに大きな制約を受けるということもあった。しかし、編成組織Cによってカール防止機能を向上させれば、編成組織A、Bに大きな制約を受けることがなくなり、前記した伸びやパワーなどの性能を、より高めることができる。
図1は伸縮性経編地を構成する各糸の個別の編成組織、図2は編成された伸縮性経編時の編成組織をそれぞれ模式的に示している。
図1において、編成装置の第1の筬〔G1〕で編成される非弾性糸10の編成組織Aは、12/23/21/10//の繰り返し単位からなる。第2の筬〔G2〕で編成される弾性糸20の編成組織Bは、31/02//の繰り返し単位からなり、二目編を構成している。図において、弾性糸20が同じコースでヨコ方向に延び、コース間を斜め方向に左右交互に移っていることが判る。第3の筬〔G3〕で編成される弾性糸30の編成組織Cは、00/11//の繰り返し単位からなり、同じウェールを左右交互に振られながらジグザクに挿入された挿入組織になっている。
図3、4に示す実施形態は、伸縮性経編地における各糸の編成組織が、前記実施形態と基本的には共通するが、一部が相違している。
非弾性糸10の編成組織A、弾性糸20の編成組織B、弾性糸30の編成組織Cは、前記実施形態と同じであり、説明を省略する。
吸湿性に優れた綿などの非弾性糸40による編成組織Dを組み合わせる。編成組織Dは、編成組織Cと同様の挿入組織であるが、ウェール方向への振り幅は異なる。
各糸の編成組織A〜Dをまとめると、以下の符号で表される。
編成組織B=弾性糸20、筬〔G2〕:31/02//。
編成組織C=弾性糸30、筬〔G3〕:00/11//。
編成組織D=機能性糸(非弾性糸)40、筬〔G4〕:11/00/11/22//。
このような編成組織を有する伸縮性経編地の場合も、基本的な伸縮機能や生地特性は、編成組織A〜Cによって果たされる。そこに、編成組織Dに用いた機能性糸40による吸湿性の向上機能が付け加えられることになる。スポーツ衣料やインナー衣料にとって好ましい吸湿性の高い生地が得られる。なお、編成組織Dは、非弾性糸である機能性糸40が挿入されているだけであるから、弾性糸20、30の伸縮機能などに大きな影響を与えることはない。編成組織Dの非弾性糸40を、別の機能を有する糸材料に変更すれば、別の機能を付与することができる。
図5に示す実施形態は、前記図1、2の実施形態と編成組織Aだけが異なる。すなわち、以下の編成組織を組み合わせる。
編成組織A=非弾性糸10、筬〔G1〕:21/23/21/12/10/12//。
編成組織B=弾性糸20、筬〔G2〕:31/02//。
編成組織C=弾性糸30、筬〔G3〕:00/11//。
伸縮性経編地の伸縮特性は、基本的には弾性糸20、30を用いる編成組織B、Cによって決定されるが、経編地の基本組織である非弾性糸10による編成組織Aを変えることによって、伸縮性経編地の基本的な品質性状とともに伸縮特性についても違ってくる。
〔別の実施形態(3)〕
図6に示す実施形態は、前記図1の実施形態と編成組織Bが異なる。すなわち、以下の編成組織を組み合わせる。
編成組織A=非弾性糸10、筬〔G1〕:23/21/10/12//。
編成組織B=弾性糸20、筬〔G2〕:31/12/02/21//。
編成組織Bでは、弾性糸20が、2針間のオーバーラップによる二目編を構成するコースと、1針だけのオーバーラップを有するコースとが交互に配置されている。コース間の移行についても、同じウェール上を移行するところと、隣りのウェールに振られて移行するところとが、交互に配置されている。その結果、二目編によるヨコ方向の伸縮機能、コース間を斜め方向に移行することによる伸縮機能、さらに、同じウェール上をタテ方向に移行することによる伸縮機能が複合的に組み合わせられた伸縮特性を示すことになる。
前記した図1の実施形態に比べると、タテ・ヨコ・斜めの伸びがバランス良く発揮される。勿論、弾性糸20の太さや他の編成組織A,Bとの組み合わせによって、伸縮性経編地の総合的な伸縮特性は変わってくる。
さらに、図7(a)〜(c)には、弾性糸20の編成組織Bとして前記実施形態とは異なる場合を示している。
図7(a)は、同じコース内におけるオーバーラップを、3針間に設定している以外は、図1と共通する編成組織Bである。具体的には、03/41//の繰り返し単位を有する。
図7(b)は、20/13//の繰り返し単位を有し、図7(c)は、20/20//の繰り返し単位を有している。
編成装置としては、カールマイヤー社製ラッシェル機、タイプRSE4N3K、56GGを用いた。
なお、伸縮性経編地の性能評価のうち、カール角度は、以下の測定方法による値である。
〔カール角度〕
図8に示す測定を行う。
平坦な台上に、対象となる伸縮性経編地から切り取られた試験片Sを載せる。試験片Sの端部が湾曲してカールを生じたときに、試験片Sの端点Pで、試験片Sが延びる方向を直線で延長した線、言いかえると、試験片Sの端点Pで湾曲カーブの接線Tを想定する。この接線Tから水平面Hまでの回転角度θを測定してカール角度θとする。測定結果には、カールした方向も付記しておく。
〔実施例1〕
<編成条件>
図1に示す各編成組織A〜Cを下記の糸使いで編成し、図2に示す伸縮性経編地を製造した。
編成組織A:筬〔G1〕、ナイロン66、44−34ブライト(ナイロスター社製)
編成組織B:筬〔G2〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
編成組織C:筬〔G3〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
何れもフルセットであり、各糸の給糸量は以下のとおりである。
〔G2〕:給糸量2000mm/R(ST.100%)
〔G3〕:給糸量120mm/R(ST.100%)
仕上り性量は、136c/in、50w/inであった。
<編地特性>
常法により編地の各種特性値を測定した。
まず、引張試験を行い、以下の伸縮特性値を得た。表中、伸度は、引張試験の1回目の伸長時に測定された値である。基本となる荷重2.25kgf以外の荷重での測定値も示す。パワーは、3回目の伸長時に測定された値で示す。また、基本となる80%伸長以外の伸長率での測定値も示す。パワーは、負荷時(L)と除荷時(UL)との両方で測定した値を〔L/UL〕として示す。伸長回復性は、1回目の伸長時(1st)と3回目の伸長時(3rd)とのそれぞれで測定した値を示す。
破裂強度:294kPa。
引裂強度:1390CN。
カール角度:0°(全くカールがない)。
〔実施例2〕
<編成条件>
図5に示す編成組織を採用した。具体的には、実施例1において、非弾性糸10による編成組織Aを変更しただけで、編成組織Bは共通している。
糸使いは、以下のとおりであった。
編成組織A:筬〔G1〕、ナイロン66、44−34ブライト(東レ社製)
編成組織B:筬〔G2〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
編成組織C:筬〔G3〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
何れもフルセットであり、各糸の給糸量は以下のとおりである。
〔G1〕:給糸量1160mm/R
〔G2〕:給糸量2050mm/R(ST.100%)
〔G3〕:給糸量110mm/R(ST.100%)
仕上り性量は、132c/in、49w/inであった。
実施例1と同様にして各種特性値を得た。
引裂強度:1293CN。
カール角度:0°(全くカールがない)。
〔実施例3〕
<編成条件>
図3に示す各編成組織A〜Dを下記の糸使いで編成し、図4に示す伸縮性経編地を製造した。基本的には、実施例1の糸使いおよび編成組織に、編成組織Dを加えた。
編成組織A:筬〔G1〕、ナイロン66、44−34ブライト(ナイロスター社製)
編成組織B:筬〔G2〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
編成組織C:筬〔G3〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
編成組織D:筬〔G4〕、綿80´S(日清紡社製)
何れもフルセットであり、各糸の給糸量は以下のとおりである。
〔G2〕:給糸量2070mm/R(ST.100%)
〔G3〕:給糸量120mm/R(ST.100%)
〔G4〕:給糸量290mm/R
仕上り性量は、116c/in、48.5w/inであった。
<編地特性>
実施例1と同様にして各種特性値を得た。
引裂強度:1430CN。
カール角度:0°(全くカールがない)。
〔実施例4〕
<編成条件>
実施例3と基本的に同じ編成組織、糸使いを採用したが、編成組織Dに用いる非弾性糸を変更した。
編成組織A:筬〔G1〕、ナイロン66、44−34ブライト(ナイロスター社製)
編成組織B:筬〔G2〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
編成組織C:筬〔G3〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
編成組織D:筬〔G4〕、綿140´S/W,Ny33T(日清紡社/東レ社製)
何れもフルセットであり、各糸の給糸量は以下のとおりである。
〔G2〕:給糸量2070mm/R(ST.100%)
〔G3〕:給糸量120mm/R(ST.100%)
〔G4〕:給糸量250mm/R
仕上り性量は、116c/in、37.5w/inであった。
<編地特性>
実施例1と同様にして各種特性値を得た。
引裂強度:1419CN。
カール角度:10°(わずかにカールが認められる)。
〔実施例5〕
<編成条件>
図6に示す各編成組織A〜Cを下記の糸使いで編成した。基本的には、実施例1の糸使いおよび編成組織で、編成組織Bだけが変わっている。
編成組織A:筬〔G1〕、ナイロン66、44−34ブライト(ナイロスター社製)
編成組織B:筬〔G2〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
編成組織C:筬〔G3〕、ライクラ50−906(B)(オペロンテックス社製)
何れもフルセットであり、各糸の給糸量は以下のとおりである。
〔G2〕:給糸量1400mm/R(ST.100%)
〔G3〕:給糸量150mm/R(ST.100%)
仕上り性量は、126c/in、51.5w/inであった。
<編地特性>
実施例1と同様にして各種特性値を得た。
引裂強度:1110CN。
カール角度:0°(全くカールがない)。
〔比較例1〕
<編成条件>
編成組織A、Bに相当する編成組織だけで編成した。
編成組織A:10/12//。
筬〔G1〕、ナイロン6、33−6セミダル異形(東レ社製)
編成組織B:31/02//。
何れもフルセットであり、各糸の給糸量は以下のとおりである。
〔G1〕:給糸量1350mm/R
〔G2〕:給糸量1900mm/R(ST.100%)
仕上り性量は、122c/in、60w/inであった。
<編地特性>
実施例1と同様にして各種特性値を得た。
引裂強度:1009CN。
カール角度:360°(裏カール、使用不可)。
〔評 価〕
(1) 編成組織A、Bからなり編成組織Cを有しない比較例1の技術に比べて、各実施例の技術は、伸度やパワー、伸長回復性については、使用している糸の太さなどの違いを考慮すれば、ほぼ同等であるか優れている。破裂強度や引裂強度については明らかに優れている。カール角度で表されるカール性については、顕著な違いがある。
(2) 各実施例の中でも、各編成組織A〜Dを変えると編地の特性が違ってくることが判る。
例えば、実施例1と実施例2とは、非弾性糸の編成組織Aが異なることで、伸度、パワーはかなり違っている。特に、タテ、ヨコ、斜めのバランスが違っている。伸縮性経編地の特性は、弾性糸による編成組織B、Cだけでなく、非弾性糸の編成組織Aにも影響を受けることが判る。
編成組織Dの綿糸が異なる実施例3と実施例4とでも、伸度やパワーなどの特性が違ってくる。なお、実施例4では、カール角度が10°で、わずかにカールを生じているが、実用的には問題にならない程度である。
編成組織Dを加えることで、編成組織Dを構成する機能性糸の機能を加えるだけでなく、伸縮性経編地の各種特性についても違ってくるので、編成組織A〜Cを含めた適切な設計を行うことが望ましい。
実施例5では、実施例1よりも、パワーは小さいが、タテ・ヨコ・斜めの伸びのバランスが良くなっている。
20 第1の弾性糸
30 第2の弾性糸
40 機能性糸(非弾性糸)
A〜D 編成組織
G1〜G4 筬
Claims (7)
- 非弾性糸と弾性糸とを組み合わせて編成された伸縮性経編地であって、
前記非弾性糸が、1コース毎に1ウェール分の振り幅で1繰り返し単位では合計2ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて全てのコースでループを形成する編成組織Aと、
前記弾性糸のうち第1の弾性糸が、同じコース内で複数針間オーバーラップするコースと、コース間で前のコースから1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移る個所とを、1コース毎または2コース毎に有し、全てのコースでループを形成する編成組織Bと、
前記弾性糸のうち第2の弾性糸が、1コース毎に1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入された編成組織Cと
を備える伸縮性経編地。 - 前記編成組織Aの非弾性糸が、15〜77dtexの太さであり、
前記編成組織Bの弾性糸が、15〜156dtexの太さであり、
前記編成組織Cの弾性糸が、33〜390dtexの太さである
請求項1に記載の伸縮性経編地。 - 前記編成組織Aが、12/23/21/10//、および、21/23/21/12/10/12//からなる群から選ばれる繰り返し単位を有し、
前記編成組織Bが、31/02//、および、31/12/02/21//からなる群から選ばれる繰り返し単位を有する
請求項1または2に記載の伸縮性経編地。 - 前記編成組織Aの非弾性糸とは異なる第2の非弾性糸が挿入された編成組織Dをさらに備える
請求項1〜3の何れかに記載の伸縮性経編地。 - 前記編成組織Dが、11/00/11/22//、および、11/00/00/00/11/11//からなる群から選ばれる繰り返し単位を有し、
前記編成組織Dの非弾性糸が、綿、羊毛、絹、および合成繊維からなる群から選ばれ、22〜235dtexの太さである
請求項1〜3の何れかに記載の伸縮性経編地。 - タテ方向の伸度140〜350%(荷重2.25kgf、1回目、以下同様)、パワー200〜1500g(80%伸長、以下同様)であり、
ヨコ方向の伸度140〜300%、パワー160〜1500gであり、
斜め方向の伸度140〜350%、パワー160〜1500gであり、
引き裂き強度490CN以上であり、
破裂強度150kPa以上であり、
カール角度45°以下である
請求項1〜5の何れかに記載の伸縮性経編地。 - 請求項1〜6の何れかに記載の伸縮性経編地を製造する方法であって、
3枚以上の筬を有する経編機を用い、
第1の筬により、前記非弾性糸による編成組織Aを給糸量700〜1600mm/Rで編成し、
第2の筬により、前記第1の弾性糸による編成組織Bを給糸量1500〜2750mm/R(ST.100%)で編成し、
第3の筬により、前記第2の弾性糸による編成組織Cを給糸量85〜160mm/R(ST.100%)で編成する
伸縮性経編地の製造方法。
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