JP6845030B2 - 経編地 - Google Patents
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Description
ダブルアトラス組織によって編成された裁断部の縫製処理が不要な編地として、以下の特許文献2に記載されるようにダブルアトラス組織を用いて作製された編地も提案されているが、ダブルアトラス組織はループの歪みが生じやすく、編地の審美性が低下しやすい。編目を高密度化することで編地品位の改善が可能であるが、その場合、伸長状態での着用が想定されるガードル等のインナーとしては十分な伸度が得られないという問題がある。
[1]第1筬の合成繊維、第2筬のセルロース繊維、及び第3筬の弾性糸により編成された1完全8コースの組織からなる経編地であって、該第1筬と該第3筬の組織が、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成した後、再度折り返し、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成され、かつ、該編地は、編地経方向へ裁断した編地を経方向へ50%伸長した際の編地裁断部のカールが60°以下であることを特徴とする経編地。
[2]編地経方向の編目密度が、120〜150コース/インチである、前記[1]に記載の経編地。
本実施形態の経編地は、第1筬の合成繊維、第2筬のセルロース繊維の2種の非弾性糸及び第3筬の弾性糸により編成された経編地であって、第1筬と第3筬の組織が、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成し、折り返した後、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成することを特徴とした1完全8コースの組織である。
通常、セルロース繊維を交編する場合、セルロース繊維が編地表面に露出していると接触冷感や吸汗性等の冷感に優れるものとなるが、染色加工工程や衣服として着用、洗濯等により、セルロース繊維が摩耗するほか、濃色であれば湿摩擦堅牢度が低下して、アウターなどに色移りする可能性があるなど、実用上の問題が生じやすい。そこで、なるべくセルロース繊維を編地表面に露出しないよう、フロント筬を合成繊維、ミドル筬にセルロース系繊維、バック筬に弾性糸とすることが好ましい。
フロント筬に合成繊維、ミドル筬にセルロース繊維、バック筬に弾性繊維として編成した場合を例とする。
編地のシンカーループ面において、合成繊維と弾性糸、セルロース繊維とが交差する場合、バック筬の弾性繊維のシンカーループを跨いで湾曲した状態でミドル筬のシンカーループが位置しており、さらに、ミドル筬の上にフロント筬の合成繊維が位置することになり、フロント筬の合成繊維の湾曲はセルロース繊維の湾曲面よりかなり大きくなる。
通常、編地は経方向に伸長する際、シンカーループが編地巾方向に対して垂直になろうとし、伸長されるに連れてシンカーループが直線状になろうとする。そのため、編地伸長時には、シンカーループを直線状にしようとする力が、最も大きく湾曲している合成繊維へ強く作用し、編地裁断部のシンカーループから直線状となる。この時、編地裁断部では、弾性糸の上にまたがって湾曲していた合成繊維のシンカーループが、跨っている弾性糸を支点としてシンカーループ面に立ち上がるため、編地にカールが発生してしまう。編地伸長時には、セルロース繊維の湾曲も直線状になろうとするが、合成繊維よりも湾曲が小さいため、編地のカールへの寄与率はかなり小さい。
本実施形態の経編地では、後述するカール測定条件における伸長時のカール角度が60°以下であり、好ましくは30°以下である。伸長時のカールが60°より大きい編地を裁ち放しインナーとして使用した場合、外衣着用時にカールし反り上がった部位が外衣と肌に挟み込まれ、凹凸が生じ外観の審美性を損なうのみならず、凹凸により肌が圧迫されるため着用感を損なう。他方、伸長時のカール角度が60°以下であれば、裁ち放しインナーと使用した際に外衣と肌の間に挿み込まれることが無い為、外観に影響を与えず、着用感を損なわない。
本実施形態における経編地は、第1筬の合成繊維、第2筬のセルロース繊維、及び第3筬の弾性糸により編成された1完全8コースの組織からなる経編地であって、第1筬と第3筬の組織が、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成した後、再度折り返し、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成することを特徴とした経編地である。
つまり、第1筬の合成繊維と第3筬の弾性糸の組織は、左右交互に2コース編目を編成する組織(図1 部位A)、及び右又は左に同方向へ2コースの編目を編成する組織を交互に繰り返した組織(図1 部位B)から構成され、伸度の異なる組織を2コースごとに繰り返した組織となる。
つまり、本実施形態においては、伸度の高い部位Bと伸度の小さい部位Aを組み合わせた特定の組織とし、合成繊維と弾性糸のシンカーループの交差を特定の範囲として合成繊維のシンカーループの湾曲を少なくすることにより、伸長時の経カールを抑制しながらも伸度に優れた編地となる。
右又は左に3コース以上連続して編成した場合、シンカーループの移動量が大きい部位が続くこととなる。移動量の大きい組織はそれだけシンカーループが動きやすいということであり、伸長時に湾曲したシンカーループが直線状になりやすく、弾性糸に跨っていた場合、跨っている弾性糸を支点としてシンカーループ面に立ち上がりやすくなり、経カールが発生しやすい。また、シンカーループの移動量が大きいため、編目の歪みが生じやすく、編目の形状や大きさが崩れやすくなり、編地の審美性が低下する。編目の形状や大きさが崩れた編地では編地表面の凹凸が粗くなるため、がさつきを感じやすくなり、肌へ直接触れるインナーへの使用は不適である。
本実施形態の経編地については、合成繊維、弾性糸ともに1完全8コースの組織であるため、8本で計算すればよく、以下の式(1):
交差点の割合=(交差点:2ヵ所)÷(シンカーループ数:8本)×100
により、交差点の割合は、25%と計算される。
本実施形態の経編地はセルロース繊維を任意の組織で編込むことが可能である。その為、発汗時にべたつきや蒸れ感を感じず快適であり、衣料端部を縫製せずに裁ち放し可能な衣服とする事ができ、伸長時にもカールせず、端部の凹凸が無い為着用感に優れた衣料製品が得られる。
本実施形態のセルロース交編編地が配された衣料を着用すれば、発汗時にべたつきや蒸れ感を感じず快適であり、衣料端部を縫製せずに裁ち放し可能な衣服とすることができ、伸長時にもカールせず、縫製部の凹凸が無い為着用感に優れた衣料製品が得られる。
編地緯方向へ折り曲げ、編地の折り目を編地経方向へ10cmの間隔を開け両端を把持する。この状態で編地を経方向へ伸長し、編地が伸びきった際の試験片長辺方向の長さを測定し、これを測定長として、以下の式:
(測定長 cm - 10 cm)÷(10cm)×100=伸度(%)
により編地経方向の伸度(5)を求めた。
合成繊維の組織と弾性糸の組織を組織図として描き、それぞれの組織図を重ね合わせて、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループとの交差点を特定した。
裁ち放し性を、編地洗濯後のほつれで評価することとし、サンプリング、評価を次の方法にて行った。
編地経方向へ14.0cm、緯方向へ7.0cmに裁断した長方形の編地を試験片とした。
試験片と負荷布の合計が1.0kgとなるよう、負荷布量を調整し、負荷布と共に家庭用洗濯機で40℃のお湯で15分×50回の洗濯を実施した後、平干しした。乾燥後の試験片の編地経方向の裁断部を観察し、以下の基準により評価した。
○:編地経方向1インチあたりの編目の内、ほつれている編目の割合が60%以下であり、裁ち放しとした状態での使用が可能。
×:編地経方向1インチあたりの編目の内、ほつれている編目の割合が60%より大きく、裁ち放しとした状態での使用が不可能。
編地経方向に裁断した編地裁断部を把持し、経方向に50%伸長した際の編地経方向のカールを測定した。編地経方向へ10cm、編地緯方向へ2.5cmに切断した長方形の編地を試験片とし、水平な机上に置いた。次いで、経方向の両端を指で把持50%伸長し、伸長時の編地経方向に生じるカールの角度を図11に示すように、水平な編地(1)に接する直線(2)と、50%伸長時の編地の端部に接する直線(3)とが交わるカール角度(d)を測定した。
編地1インチあたりの経方向の編目数(コース)を測定した。
編地を経方向5.0cm、緯方向5.0cmに裁断し、試験片の中の編目数を計測。編地表面を観察し、下記3項目を評価し、3点満点で評価し、2点以上を合格とした。
項目1:90%以上のニードルループの大きさが均一である(1点)。
項目2:90%以上のシンカーループの大きさが均一である(1点)。
項目3:フィラメント割れ、毛羽が見られない(1点)。
実施例、比較例により得られた編地で身体に密着したガードルを縫製し、モニターに着用してもらい、その上からボトムスとして短パンを着用する。30℃60%RH環境下でトレッドミルを使用し、5km/hの速度で5分間歩行した際の着用感をストレッチ性と肌触感の2項目について、それぞれ、5点満点で主観評価し、かかる2項目の平均点を評価結果とした。平均値は小数点第二位以下を四捨五入し、小数点第一位まで求めた。平均点4.0以上は着用感に優れると判断した。
5点:着用しやすく、歩行中も締め付け感を感じない。ストレッチ性があるため、生地が身体の動きに追従し、運動時もずれにくく快適である。
4点:着用しやすく、歩行中も締め付け感を感じない。
3点:着用は問題ないが、歩行中に軽い締め付けを感じるため動きにくい。
2点:生地伸度が低く、穿きにくい。着用中にやや締め付けられる。
1点:生地伸度が低く、穿きにくく、着用中に締め付けられ、運動を続けることが困難である。
5点:編地表面が滑らかであり、着用して心地よい。また、運動時の擦れが無く、運動にも適している。
4点:編地表面が滑らかであり、着用して心地よい。
3点:着用時に擦れやザラツキは感じない。
2点:着用時に擦れやザラツキ、ガードル端部に外衣による圧迫を感じる。
1点:着用時に非常に強い擦れやザラツキ、ガードル端部に外衣による圧迫を感じ、着用を続けるのは困難である。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33 dtex/26フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメント、バック筬に弾性糸44dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬は図1示す組織、ミドル筬は図7に示す組織、バック筬は図1に示す組織で編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
フロント筬:12/10/21/23/21/23/12/10//
ミドル筬 :00/01/11/10/11/10/00/01//
バック筬 :12/10/21/23/21/23/12/10//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は裁ち放し性に問題なく、伸度が高く、伸長時にもカールしない、ストレッチ性と肌触感に優れた裁ち放しかつ伸長状態における着用が想定される衣料に適したものであった。
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編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
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編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は裁ち放し性に問題なく、伸度が高く、伸長時にもカールしない、ストレッチ性と肌触感に優れた裁ち放しかつ伸長状態における着用が想定される衣料に適したものであった。
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編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
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編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は裁ち放し性に問題なく、伸度が高く、伸長時にもカールしない、ストレッチ性と肌触感に優れた裁ち放しかつ伸長状態における着用が想定される衣料に適したものであった。
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編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
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編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は裁ち放し性に問題ないが、伸長時にカールが認められるため、衣料として用いた場合、衣料端部に外衣からの圧迫感を感じ不快なものであった。
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編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は裁ち放し性に問題ないが、伸長時にカールが認められるため、衣料として用いた場合、衣料端部に外衣からの圧迫感を感じ不快なものであった。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33 dtex/26フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメント、バック筬に弾性糸44dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬は図1示す組織、ミドル筬は図7に示す組織、バック筬は図1に示す組織で編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
フロント筬:12/10/21/23/21/23/12/10//
ミドル筬 :10/22//
バック筬 :12/10/21/23/21/23/12/10//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し性に問題なく、伸度が高く、伸長時にもカールしない、裁ち放しかつ伸長状態における着用が想定される衣料に適したものであった。
32ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にポリエステル22 dtex/6フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメント、バック筬に弾性糸22 dtex(商標名ロイカ SF:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬は図1に示す組織、ミドル筬は図7に示す組織、バック筬は図1に示す組織で編成した。
編成時の機上コース設定は75コース/インチとした。
フロント筬:12/10/21/23/21/23/12/10//
ミドル筬 :00/01/11/10/11/10/00/01//
バック筬 :12/10/21/23/21/23/12/10//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は裁ち放し性に問題なく、伸長時にもカールしない、伸長時にもカールしない、肌触感に優れた、裁ち放しかつ伸長状態における着用が想定される衣料に適したものであった。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33 dtex/36フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)84 dtex/54フィラメント、バック筬に弾性糸44 dtex(商標名ロイカ SF:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬は図1に示す組織、ミドル筬は図8に示す組織、バック筬は図1に示す組織で編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
フロント筬:12/10/21/23/21/23/12/10//
ミドル筬 :00/00/22/11/22/22/00/11//
バック筬 :12/10/21/23/21/23/12/10//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は裁ち放し性に問題なく、伸度が高く、伸長時にもカールしない、ストレッチ性と肌触感に優れた、裁ち放しかつ伸長状態における着用が想定される衣料に適したものであった。
実施例1において、編成時の機上コース設定は55コース/インチとし、仕上げコース密度を110コース/インチとなるように仕上げた。得られた編地は、シンカーループの大きさが均一でない部分があり、審美性がやや低い編地となったが、十分な性能を有するものとなった。
実施例1において、編成時の機上コース設定は85コース/インチとし、仕上げコース密度を160コース/インチとなるように仕上げた。得られた編地は伸度がやや小さくなったが、十分な性能を有するものとなった。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33 dtex/26フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメント、バック筬に弾性糸44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬、ミドル筬、バック筬を全て同行デンビー組織で編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
フロント筬:10/12//
ミドル筬 :10/12//
バック筬 :10/12//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は、裁ち放し性は問題ないが伸度が小さく、伸長状態における着用が想定されるガードル等の衣料への使用は不適なものとなった。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33 dtex/26フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメント、バック筬に弾性糸44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬、ミドル筬、バック筬を全て同行アトラス組織で編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
フロント筬:10/12/23/21//
ミドル筬 :10/12/23/21//
バック筬 :10/12/23/21//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地はニードルループ、シンカーループの大きさが均一でない審美性が低い編地となった。また、編目の形状や大きさが崩れているため編地表面の凹凸が粗くなり、がさつきを感じやすい編地であった。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33 dtex/26フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメント、バック筬に弾性糸44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬は図12示す組織、ミドル筬は図6に示す組織、バック筬は図12に示す組織で編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
フロント筬:12/10/12/10/21/23/21/23/21/23/12/10 //
ミドル筬 :10/22//
バック筬 :12/10/12/10/21/23/21/23/21/23/12/10 //
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し性に問題ないが、伸度が小さく、伸長状態で着用することを前提とする衣料への使用は不適なものとなった。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33 dtex/26フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメント、バック筬に弾性糸44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも全て糸通しして、フロント筬は図13示す組織、ミドル筬はコード組織、バック筬は図13に示す組織で編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。
フロント筬:23/10/32/32/45/32/45/23/10 //
ミドル筬 :10/23//
バック筬 :23/10/32/32/45/32/45/23/10 //
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた編地は洗濯後にほつれが見られ、裁ち放しとする衣料への使用は不適なものとなった。また、生地が厚地で目付が大きいため、セルロースを交編したことによる冷感を感じにくい編地であった。
2 水平な編地に接する直線
3 発生したカールの編地端部に接する直線
A 合成繊維の組織(実線)
B 弾性糸の組織(点線)
C 合成繊維と弾性糸の交差点
D カール角度
Claims (2)
- 第1筬の合成繊維、第2筬のセルロース繊維、及び第3筬の弾性糸により編成された1完全8コースの組織からなる経編地であって、該第1筬と該第3筬の組織が、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成した後、再度折り返し、左右交互へ1針振りで2コースの編目を形成した後、折り返し、該折り返し方向へ2コース連続して1針振りで編目を形成され、かつ、該編地は、編地経方向へ裁断した編地を経方向へ50%伸長した際の編地裁断部のカールが60°以下であることを特徴とする経編地。
- 編地経方向の編目密度が120〜150コース/インチである、請求項1に記載の経編地。
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