JP4038540B2 - 消泡剤 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の目的は消泡性に優れ、ハジキ等の弊害のない消泡剤を提供することである。
炭素数8〜18のアシル基(R)としては、n−カプロイル、2−エチルヘキソイル、ラウロイル、ミリステアロイル、パルミトイル、ステアロイル、オレオイル及びイソステアロイル等が挙げられる。複数個のRは全て同じでもよく、一部又は全部が異なっていてもよい。
nは、1〜3の整数が好ましく、さらに好ましくは1又は2である。この範囲であると消泡性がさらに良好となる。2個の(AO)mは同じでも異なってもよい。
複数個の(AO)nは、同じでも異なってもよい。
qが2以上の場合、複数個の{-M-(AO)n-N(R)-(AO)n}は、同じでも異なってもよい。
なお、曇点とは界面活性剤の親水性/疎水性の尺度となる物性値を意味し、曇点が高いほど親水性が大きいことを表し、ISO1065−1975(E)、「エチレンオキシド系非イオン界面活性剤−曇り点測定法」の中の「測定法B」に準じて測定されるものである。すなわち、ブチルジグリコール(3,6−オキサデシルアルコール:ブタノールのEO2モル付加物)25重量%水溶液に、試料を10重量%の濃度になるように投入し、均一溶解させる(通常は25℃で溶解するが、溶解しない場合は透明液体になるまで冷却する)。次いでこの試料溶液約5ccを、外径18mm、全長165mm、肉厚約1mmの試験管に採り、さらに直径約6mm、長さ約250mm、2分の1度目盛り付きの温度計を試料溶液に入れて攪拌しながら、1.5±0.5℃/minにて昇温させて試料溶液を白濁させる。この後攪拌しながら、1.0±0.2 ℃/minにて冷却して試料溶液が完全に透明となる温度を読みとり、これを曇点とする。
界面活性剤などを含有する水溶液で新たな界面が形成された場合、その表面張力は平衡に達するまでに時間を要する。表面張力の測定法としてはリング法、プレート法などがよく知られているが、これらは平衡に達した表面張力(静的表面張力)を測定するものであり、一方、動的表面張力とは平衡に至る中途過程での気液界面における表面張力であり、最大泡圧法(Maximum Bubble Pressure Method)またはバブルプレッシャー差圧法(Differential Maximum Bubble Pressure Method)等と呼ばれる方法により測定され{文献:Journal of Chemical Society,121,p858(1922);Journal of Colloid and Interface Science,166,p6(1944);ASTM D3825−90等}、新たな界面(表面)が形成された場合に、その界面での表面張力(mN/m)をミリ秒単位で表すものである。例えば20Hzの動的表面張力とは新たな界面が形成されて20分の1(50ミリ)秒後の表面張力を意味する。現在では最大泡圧法に基づいた動的表面張力の自動測定機が開発され、協和界面科学社(自動・動的表面張力計BP−D3等)、KRUSS社(バブルプレッシャー型動的表面張力計クルスBP−2等)などから販売されている。
また複数種類のアルキレンオキシドを用いる場合、反応させる順序(ブロック状、ランダム状及びこれらの組合せ)には制限ないが、ブロック状又はブロック状とランダム状との組合せを含むことが好ましくい。
EO及びPOを用いる場合、POの使用割合(重量%)は、アルキレンオキシドの全重量に基づいて、50〜90が好ましく、さらに好ましくは53〜86、特に好ましくは56〜83、最も好ましくは60〜80である。
すなわち、まず(a1)と(a2)とを反応させ、反応生成物(a12)を得る。次いで(a12)と(a3)を反応させて反応生成物(a123)を得る。次いでさらに(a2)と反応させ、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物を得る方法である。
反応触媒の除去の終点としては、JIS K1557−1970に記載のCPR(Controlled Polymerization Rate)値が20以下であることが好ましく、さらに好ましくは10以下、特に好ましくは5以下、最も好ましくは2以下である。
反応終点の確認は、次の方法等により行うことができる。すなわち、反応温度を5分間一定に保ったとき、反応圧力(ゲージ圧)の低下が0.001MPa以下となれば反応終点とする。所要反応時間は通常2〜8時間である。
反応終了後は生成した中和塩及び残存する塩基性物質を除去することが好ましく、その方法としては、(1)有機溶剤による抽出法及び(2)食塩等による塩析法等が挙げられる。
(2)の塩析法とは反応生成物にこれとほぼ同体積量の水と適量(水に対して3〜10重量%)の食塩等を加えて振とうすることで反応性生物を水層から析出させて、塩基性物質は水層に分離する方法である。
いずれの場合も最終的には合成アルミノシリケートなどのアルカリ吸着剤(例えばキョーワード700)を用いて塩基性物質を完全に除去することが好ましい。
塩基性物質の除去の終点としては、JIS K1557−1970に記載のCPR(Controlled Polymerization Rate)値が20以下であることが好ましく、さらに好ましくは10以下、特に好ましくは5以下、最も好ましくは2以下である。さらに水分をも除去することが好ましい。この場合、減圧(100〜1mmHg)下100〜130℃にて1〜2時間脱水する。生成物中の水分は0.5重量%以下、さらには0.05重量%以下とすることが好ましい。
反応終点の確認は、次の方法等により行うことができる。すなわち、反応温度を15分間一定に保ったとき、反応圧力(ゲージ圧)の低下が0.001MPa以下となれば反応終点とする。所要反応時間は通常2〜10時間である。
界面活性剤としては、ノニオン型、カチオン型、アニオン型又は両性型の公知の界面活性剤が使用できる。
ノニオン型界面活性剤としては、アルキルフェノールのアルキレンオキシド付加体、アルコールのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エステル、アルキルアミンのアルキレンオキシド付加体、脂肪酸アミドのアルキレンオキシド付加体、アセチレングリコールのアルキレンオキシド付加体及びポリオキシアルキレン変性シリコーン等が挙げられる。
カチオン型界面活性剤としては、アミン塩、4級アンモニゥム塩、アルキレンオキシド付加型アンモニゥム塩等が挙げられる。
アニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸とその塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルアルキルタウリン塩及びアルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
両性型界面活性剤としては、アラニン、イミダゾリニウムベタイン、アミドベタイン及び酢酸ベタイン等が挙げられる。
水としてはイオン交換水、蒸留水、水道水及び工業用水等が挙げられる。
水溶性有機溶剤としては、炭素数1〜3のアルコール(メタノール、エタノール及びイソプロパノール等)、炭素数3〜6のケトン(アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等)、炭素数4〜6のエーテル(エチルセルソルブ及びブチルセルソルブ等)及び炭素数4〜8のエーテルエステル(ブチルセルソルブアセテート等)等が挙げられる。
他の溶媒を含有させる場合、この含有量(重量%)は、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物の重量に基づいて、20〜1が好ましく、さらに好ましくは17〜3、特に好ましくは15〜5である。
水性塗料としては、紙塗工塗料、建築用塗料、建材塗料、自動車塗料、船舶塗料及び水性インキ等が挙げられる。
これらの水性塗料のうち、自動車塗料、特にカチオン電着塗料に好適である。
カチオン電着塗料は、1)カチオン性樹脂エマルション、2)顔料ペースト、3)水性媒体からなっており、電着塗装浴に投入される直前に3者を配合、均一に混合して塗装に供される。
1)カチオン性樹脂エマルションは、(1)カチオン変性された樹脂を、(2)それの硬化剤(ブロックドイソシアネートなど)、(3)中和剤{無機酸(塩酸及び硝酸リン酸等)又は有機酸(蟻酸、酢酸及び乳酸等)}、(4)分散助剤{有機溶媒(エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、メタノール及びエタノール等)や界面活性剤(ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル等の非イオン系界面活性剤)}等を蒸留水又は脱イオン水等に分散させて得られる。
2)顔料ペーストは、カチオン変性された樹脂、分散助剤及び水と顔料(カオリン、タルク、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、マイカ、クレー、酸化亜鉛、リン酸鉄、リン酸アルミニウム、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸アルミニウム及びリンモリブデン酸アルミニウム亜鉛等)からなる。
3)水性媒体は、必要により分散助剤を含んでもよい水(脱イオン水等)からなる。
(1)カチオン性樹脂エマルション又は(2)顔料ペーストに添加する場合、本発明の消泡剤の添加量(重量%)は、エマルション又はペーストの重量に基づいて、0.01〜5が好ましく、さらに好ましくは0.05〜3、特に好ましくは0.1〜2である。
(3)電着塗料に添加する場合、本発明の消泡剤の添加量(重量%)は、電着塗料の重量に基づいて、0.01〜3が好ましく、さらに好ましくは0.03〜2.5、特に好ましくは0.05〜2である。
(4)UF濾液に添加する場合、本発明の添加量(重量%)は、UF濾液の重量に基づいて、0.001〜0.3が好ましく、さらに好ましくは0.002〜0.2、特に好ましくは0.003〜0.15である。
<実施例1>
加熱、攪拌、冷却、滴下、加圧及び減圧の可能な反応容器にラウリルアミド{試薬特級、和光純薬工業(株)製}398部(2モル部)を投入した後、窒素ガスを用いて、ゲージ圧で0.4MPaになるまで加圧し0.02MPaになるまで排出する操作(加圧窒素置換)を3回繰り返した。次いで攪拌しつつ130℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで140〜170℃にてEO176部(4モル部)を2時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するEOを反応させて、ラウリルアミドEO付加体を得た。
その後、ラウリルアミドEO付加体に、50℃以下にて、水酸化ナトリウム{試薬特級、シグマアルドリッチジャパン社(株)製、以後シグマ社と略記}88部(2.2モル部)及び水120部からなる水溶液を加えた。攪拌しつつ昇温し130℃とした後に100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで減圧を止めて、攪拌下100〜120℃にてメチルジクロライド{試薬特級、シグマ社(株)製}89.3部(1.05モル部)を2時間かけて導入した。さらに2時間同温度にて攪拌を続けた後に40℃まで冷却した。得られた反応混合物を分液ロートに採り、イオン交換水500部とn−ヘキサン{試薬特級、シグマ社(株)製}500部を加えて振とうした後静置して分離させ、n−ヘキサン層を得た。このn−ヘキサン層を、100℃、100〜5mmHgの減圧下にてn−ヘキサンを留去して、ラウリルアミドEO付加体2量体を得た。
次いで同じ反応容器にラウリルアミドEO付加体2量体586部(1モル部)、水酸化カリウム{試薬特級、シグマ社製}3部を投入した後、攪拌しつつ120℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで100〜120℃にてPO1160部(20モル部)を6時間かけて滴下した後、同温度にて2時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。
次いで130〜160℃にてEO264部(6モル部)を2時間かけて滴下した後、同温度にて0.5時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。
90℃に冷却の後、イオン交換水20部を加えた後、キョーワード700{協和化学工業(株)製}35部を加え、同温度にて1時間攪拌した。次いで同温度にてNo.2濾紙{東洋濾紙(株)製}を用いて濾過してキョーワード700を取り除き、さらに20〜10mmHgの減圧下130℃にて1時間脱水して、本発明の消泡剤(ジラウリルアミド化合物/EO4モル/PO20モル/EO6モル:A1)を得た。
(A1)の曇点(ISO1065−1975(E)の測定法Bに準拠;以下同じ)は46.0℃であった。
実施例1と同様な反応容器に実施例1で得たラウリルアミドEO付加体2量体586部(1モル部)、水酸化カリウム{試薬特級、シグマ社製}4部を投入した後、攪拌しつつ120℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで140〜170℃にてEO264部(6モル部)を3時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。次いで100〜120℃にてPO2030部(35モル部)を8時間かけて滴下した後、同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いで実施例1と同様にキョーワード700による脱触媒、脱水を実施して本発明の消泡剤(ジラウリルアミド化合物/EO10モル/PO35モル:A2)を得た。(A2)の曇点は30.0℃であった。
実施例1と同様な反応容器にステアリルアミド{試薬特級、和光純薬工業(株)製}567部(2モル部)部を投入した後、実施例1と同様の方法で窒素置換した後、攪拌しつつ120℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで140〜170℃にてEO264部(6モル部)を2時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するEOを反応させて、ステアリルアミドEO付加体を得た。
その後、ステアリルアミドEO付加体に、50℃以下にて、水酸化ナトリウム88部(2.2モル部)及び水120部からなる水溶液を加えた。攪拌しつつ昇温し120℃とした後に100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで減圧を止めて、攪拌下100〜120℃にてメチルジクロライド89.3部(1.05モル部)を2時間かけて導入した。さらに2時間同温度にて攪拌を続けた後に40℃まで冷却した。得られた反応混合物を分液ロートに採り、イオン交換水600部とn−ヘキサン600部を加えて振とうした後静置して分離させ、n−ヘキサン層を得た。このn−ヘキサン層を、100℃、100〜5mmHgの減圧下にてn−ヘキサンを留去して、ステアリルアミドEO付加体2量体を得た。
次いで同じ反応容器にステアリルアミドEO付加体2量体855部(1モル部)、水酸化カリウム4部を投入した後、攪拌しつつ120℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで100〜120℃にてPO2320部(40モル部)を7時間かけて滴下した後、同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いで実施例1と同様にキョーワード700による脱触媒、脱水を実施して本発明の消泡剤(ジステアリルアミド化合物/EO6モル/PO40モル:A3)を得た。(A3)の曇点は27.0℃であった。
実施例1と同様な反応容器に実施例3で得た(A3)3175部(1モル部)、水酸化カリウム3部を投入した後、攪拌しつつ120℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで140〜160℃にてEO440部(10モル部)を2時間かけて滴下した後、同温度にて0.5時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。次いで実施例1と同様にキョーワード700による脱触媒、脱水を実施して本発明の消泡剤(ジステアリルアミド化合物/EO6モル/PO40モル/EO10モル:A4)を得た。(A4)の曇点は42.℃であった。
実施例1と同様な反応容器にオレイルアミド{試薬特級、和光純薬工業(株)製}1126部(4モル部)部を投入した後、実施例1と同様の方法で窒素置換した後、攪拌しつつ110℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで120〜140℃にてPO464部(8モル部)を4時間かけて滴下した後、同温度に1て時間攪拌を続けて残存するPOを反応させて、オレイルアミドPO付加体を得た。
その後、オレイルアミドPO付加体に、50℃以下にて、水酸化ナトリウム256部(6.4モル部)及び水320部からなる水溶液を加えた。攪拌しつつ昇温し120℃とした後に100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで減圧を止めて、攪拌下100〜120℃にてメチルジクロライドの263.5部(3.1モル部)を3時間かけて導入した。さらに2時間同温度にて攪拌を続けた後に40℃まで冷却した。得られた反応混合物を分液ロートに採り、イオン交換水800部とn−ヘキサン1000部を加えて振とうした後静置して分離させ、n−ヘキサン層を得た。このn−ヘキサン層を、100℃、100〜5mmHgの減圧下にてn−ヘキサンを留去して、オレイルアミドPO付加体4量体を得た。
次いで同じ反応容器にオレイルアミドEO付加体4量体1626部(1モル部)、水酸化カリウムの5部を投入した後、攪拌しつつ120℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで100〜120℃にてPO1740部(30モル部)を7時間かけて滴下した後、同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いで140〜160℃にてEO176部(4モル部)を2時間かけて滴下した後、同温度にて0.5時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。次いで実施例1と同様にキョーワード700による脱触媒、脱水を実施して本発明の消泡剤(テトラオレイルアミド化合物/PO36モル/EO4モル:A5)を得た。(A5)の曇点は35.0℃であった。
実施例1と同様な反応容器に実施例5で得た(A5)3542部(1モル部)
、水酸化カリウムの4部を投入した後、攪拌しつつ120℃まで昇温し、100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで140〜160℃にてPO232部(4モル部)とEO176部(4モル部)の混合物を4時間かけて滴下した後、同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEO、POを反応させた。次いで実施例1と同様にキョーワード700による脱触媒、脱水を実施して本発明の消泡剤(テトラオレイルアミド化合物/PO36モル/EO4モル/EO、PO各4モル:A6)を得た。(A6)の曇点は43.0℃であった。
実施例1と同様な反応容器にジプロピレングリコール134部(1モル部)、水酸化カリウム3部を加え80℃、20〜10mmHgの減圧下にて脱水した後、同減圧下でPO1160部(20モル部)を100〜120℃にて約7時間で滴下した。さらに約3時間同温度に保ち残存するPOを反応させた。次いでEO220部(5モル部)を140〜160℃にて約2時間で滴下した。さらに約0.5時間同温度に保ち残存するEOを反応させた。実施例1に準じて40部の水/150部のキョーワード700にて処理、脱水して比較用の消泡剤(ジプロピレングリコール/PO20モル/EO5モル:B1)を得た。(B1)の曇点は40.0℃であった。
実施例1と同様な反応容器に(B1)1514部(1モル部)と水酸化ナトリウム88部(2.2モル部)及び水120部からなる水溶液を加えた。攪拌しつつ昇温し120℃とした後に100〜5mmHgの減圧下にて脱水した。次いで減圧を止めて攪拌下、100〜120℃にてメチルクロライド105部(2.04モル部)を2時間で滴下した。さらに同温度で0.5時間反応させた後、分液ロートを用いて反応生成物の水洗を5度繰り返した。次いで実施例1と同様にして30部のキョーワード700にて処理して、比較用の消泡剤(ジプロピレングリコール/PO20モル/EO5モル/メチルクロライド2モル:B2)を得た。(B3)の曇点は29.5℃であった。
アセチレングリコール{商品名:サーフィノール−104、エアプロダクツ社製}を比較用の界面活性剤(B2)とした。
なお、動的表面張力を表1に併せて示した。
<表面張力低下能(動的表面張力)>
評価サンプル0.20gを量り採り、脱イオン水で200.0gとした測定水溶液について、25±0.2℃において、クルス社製のバブルプレッシャー型動的表面張力計クルスBP−2を用いて、20Hzでの表面張力を測定した(気泡発生用ガス:乾燥空気、測定時間間隔:500ミリ秒)。ブランクとして、消泡剤なしの脱イオン水の動的表面張力を同条件で測定し、20〜0.05Hzにおいて73.0〜72.0mN/mの範囲内となるようにキャピラリ(乾燥空気吐出管)の直径値を選択した。
50Hzの動的表面張力値が小さいほど動的表面張力低下能が優れていることを示す。
バワーニックスエクセル1100{エポキシ高耐食性、鉛フリータイプ、日本ペイント(株)製}:脱イオン水=2:1(重量比)を均一に混合し、評価用電着塗料ベースとした。
評価用電着塗料ベース100部に評価サンプル0.1部を添加して均一撹拌して、溶解性の評価をした後、その約1リットルを28〜20℃に温調、旭化成(株)製UFモジュール、KCP−1010にて限外濾過して、UF濾液を約0.2リットルを得た。この濾液を評価用UF濾液とした。
<カチオン電着塗料に対する分散性の評価>
25℃に於いて次の2段階で評価し、表1に示した。
○:短時間内(5分以内)に均一に分散した
△:均一分散するまでに長時間(30分以上)を要した
×:分散し難い、又は油滴、油膜の発生が見られた
また、本発明の消泡剤は、水性塗料用消泡剤の外に、紙塗工塗料用消泡剤、水性塗料用消泡剤、各種インキ用消泡剤、抄紙工程用消泡剤、各種合成工程用消泡剤(モノマーストリッピング用など)として用いることができる。
Claims (8)
- AOとしてオキシプロピレン基を含んでなり、このオキシプロピレン基の含有割合がAOの合計重量に基づいて、50〜90重量%である請求項1に記載の消泡剤。
- 請求項1に記載の消泡剤を製造する方法であって、
炭素数8〜18のモノアルキルアミド(a1)と炭素数2〜3のアルキレンオキシド(a2)とを反応させ反応生成物(a12)を得て、反応生成物(a12)と炭素数1〜2のジハロゲン化炭化水素(a3)とを反応させて反応生成物(a123)を得た後、反応生成物(a123)とアルキレンオキシド(a2)とを反応させてポリオキシアルキレン化合物を得ることを特徴とする消泡剤の製造方法。 - ポリオキシアルキレン化合物の曇点{ISO1065−1975(E)の測定法Bに準拠}が20〜60℃である請求項1〜3のいずれかに記載の消泡剤。
- ポリオキシアルキレン化合物の20Hzでの動的表面張力{最大泡圧法、乾燥空気、0.1重量%水溶液、25±0.2℃}が30〜50mN/mである請求項1〜4のいずれかに記載の消泡剤。
- 水性塗料用である請求項1〜5のいずれかに記載の消泡剤。
- カチオン電着塗料用である請求項1〜5のいずれかに記載の消泡剤。
- 水性塗料が紙塗工塗料、建築塗料、建材塗料、自動車塗料、船舶塗料及び水性インキからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の消泡剤。
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