JP4021643B2 - 温度検出機能を備えた半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低温領域及び高温領域を含めた全使用温度範囲において充分な動作性能を得るために、ばらつき少なく検出された検出温度に応じて動作状態を最適化する温度検出機能を備えた半導体装置に関するものであり、特に、半導体記憶装置における動作性能の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体装置を構成する半導体デバイスは温度特性を有しており、この半導体デバイスが集積されて構成されている半導体装置は、その動作特性上、温度特性を有している。また、半導体装置は、所定の温度範囲において使用されることが一般的であり、全使用温度範囲に対して所定の温度特性を有していることが要請される。
【0003】
図27には、代表的な動作特性である消費電流IDDと各種の動作速度tACCESSについて、CMOSデバイスで構成された半導体装置を例にとり、その温度特性を示している。図27に示すように、CMOSデバイスで構成された半導体装置では一般的に、高温になるほど動作速度tACCESSが低下し低温になるほど消費電流IDDが増加する傾向にある。各動作特性は最悪条件において保証するので、使用温度範囲における最大値tmaxで各種の動作速度tACCESSを保証し(図27中、(A))、使用温度範囲における最小値tminで消費電流IDDを保証する(図27中、(B))。これにより、全使用温度範囲(tmin乃至tmax)における動作特性上の仕様を保証している。
【0004】
図28、29には、CMOSデバイス構成の半導体装置の代表例として半導体メモリについて、内部構成(図28)及びそれに係る動作の温度特性(図29)を示している。ここでは、半導体メモリのうちダイナミックランダムアクセスメモリ(以下、DRAMと略記する)等のリフレッシュ動作を必要とする半導体メモリ100におけるリフレッシュ制御に関する温度特性を示している。
【0005】
従来より、図28に示すように、半導体メモリ100はリフレッシュ制御回路101によりメモリセル102のリフレッシュ周期tREFを制御されている。図29に示すように、メモリセル102においては、温度上昇と共にリーク電流が増加すること等から電荷等によるデータの保持特性は悪化し、データ保持時間tSTは短くなる負の温度特性を示す。
【0006】
一方、リフレッシュ制御回路101により設定されるリフレッシュ周期tREFは、リングオシレータ等の発振回路等により設定されるが、CMOSデバイスの各種動作速度tACCESSの温度特性により低温ほど動作速度tACCESSが高速となる結果、使用温度に対して正の温度特性を有する傾向にある(図29中、(II))。ここで、使用温度範囲内においてデータ保持時間tSTと交差するようなリフレッシュ周期tREFの設定では(図29中、(I))、データ保持時間tSTに比してリフレッシュ周期tREFが長い温度領域が存在し(図29中、(C))、メモリセル102内のデータが消失してしまうため好ましくない。
【0007】
そこで、使用温度範囲における最大値tmaxを越えた温度で、データ保持時間tSTと交差するようにリフレッシュ周期tREFを設定することが一般的である(図29中、(II))。これにより、全使用温度範囲(tmin乃至tmax)において、データ保持時間tSTより短いリフレッシュ周期tREFでリフレッシュ動作を行うこととなり、メモリセル102に記憶されているデータは消失することはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えばCMOSデバイスで構成された半導体装置では、消費電流IDD及び各種の動作速度tACCESSの動作保証が、通常の使用温度領域ではない使用温度範囲における最小値tmin及び最大値tmaxで規定されてしまい、この保証値に基づき半導体装置を使用したシステムが設計・製造されてしまう。そのため、通常使用温度領域での半導体装置の動作性能を充分に利用したシステムを構成できない虞があり問題である。
【0009】
また、半導体メモリ100においては、データ保持時間tSTの負の温度特性に加えてリフレッシュ周期tREFの正の温度特性傾向により、使用温度範囲の低温領域で設定されるリフレッシュ周期tREFはデータ保持時間tSTに比して過度に短く設定されることとなる(図29中、(D))。このため、リフレッシュ制御回路101は、メモリセル102のデータ保持時間tSTに比して充分に短時間となり必要以上に過度な頻度でリフレッシュ動作を行うこととなる。過度なリフレッシュ動作に伴う電流消費が余分となり低温領域での消費電流IDDを充分に低減することができず、使用温度範囲における最小値tminで保証される消費電流IDDの動作特性を改善できないという問題がある。
【0010】
特に、上記半導体メモリ100が常温以下の温度で通常使用される携帯用機器等においては、常温以下の低温領域で過度なリフレッシュ動作に伴う消費電流IDDにより、バッテリー駆動による連続使用時間が制限されてしまい問題である。
【0011】
本発明は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、所定温度をばらつき少なく検出し、検出された所定温度に応じて動作状態を最適化する温度検出機能を備えた半導体装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る温度検出機能を備えた半導体装置は、所定温度の検出を行なう所定温度検出部と、所定の試験温度により行われる温度特性試験時に検出される検出温度が、試験温度に設定されている試験温度検出ユニット、高温側に微小な温度差を有する第1近傍温度に設定されている第1近傍温度検出ユニット、及び低温側に微小な温度差を有する第2近傍温度に設定されている第2近傍温度検出ユニットのうちの少なくとも何れか2つのユニットを備えて構成される検出部と、温度特性試験の際、検出部を構成する少なくとも何れか2つのユニットのうち、両端の検出温度が設定されている2つのユニットからの検出結果が相反するように、検出部を構成する各ユニットの各々に対する同等量の補正に基づき、所定温度検出部を補正する補正部とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項1の温度検出機能を備えた半導体装置では、温度特性試験時の温度検出に当って、試験温度、試験温度を挟んだ第1及び第2近傍温度から選択される少なくとも2つの温度検出結果を得る。そして両端の検出温度の検出結果が相反するまでの差異を検出誤差として測定し、この誤差量に基づいて所定温度を検出する所定温度検出部の補正を行なう。
【0014】
これにより、従来より行なわれている温度特性試験での温度検出を行い、実際の試験温度との誤差量を測定して、この誤差量に基づいて、所定温度を検出する所定温度検出部を相対的に補正することができる。所定温度検出部で検出すべき所定温度での温度検出試験を行なうことなく、相対的に温度検出部を補正することができ、試験時間の短縮化を図って、試験コストを圧縮することができる。
【0015】
また、請求項1の温度検出機能を備えた半導体装置では、試験温度あるいはその近傍温度から選択される微小温度差を有する少なくとも2つの温度を検出するので、2つの検出結果が相互に相反する状態で試験温度は微小温度差内にあることとなる。微小温度差を調製することにより、試験温度の検出精度を調整することができるので、検出結果の誤差量の精度を調整することができ、所定温度検出部を精度良く相対補正することができる。
【0016】
また、請求項1の温度検出機能を備えた半導体装置においては、試験温度あるいはその近傍温度から選択される微小温度差を有する少なくとも2つの温度を検出するので、検出結果が実際の試験温度に対して高温側/低温側の何れの側にずれているかの判断をすることができ、補正手続きを効率よく実施することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の温度検出機能を備えた半導体装置、試験方法、及び温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法について具体化した第1乃至第3実施形態を図1乃至図26に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
図1は、第1実施形態の温度検出機能を備えた半導体装置を示す回路ブロック図である。図2は、第1実施形態の半導体装置における温度特性を示す特性図である。図3は、第2実施形態の温度検出機能を備えた半導体メモリを示す回路ブロック図である。図4は、第2実施形態の半導体メモリのリフレッシュ制御特性における温度依存性を示す特性図である。図5は、第1及び第2実施形態の第1変形例を示す回路ブロック図である。図6は、第1及び第2実施形態の第2変形例を示す回路ブロック図である。図7は、リファレンス部の具体例を示す回路図である。図8は、リファレンス部の具体例の出力特性を示す特性図である。図9は、第1変形例における電圧バイアス部の具体例を示す回路ブロック図である。図10は、第1変形例におけるリファレンス部の具体例を示す回路図である。図11は、レギュレータ部のうちバイアス電圧VB+を出力する具体例を示す回路図である。図12は、レギュレータ部のうちバイアス電圧VB−を出力する具体例を示す回路図である。図13は、図11のレギュレータ部の具体例をトランジスタレベルで示す回路図である。図14は、温度検出部の具体例を示す回路図である。図15は、温度検出部の具体例における温度特性を示す特性図である。図16は、温度検出部のダイオード構造の第1具体例を示す構造図である。図17は、温度検出部のダイオード構造の第2具体例を示す構造図である。図18は、温度検出部に印加されるバイアス電圧における所定の温度依存性を示す特性図である(検出される温度に対して高温側で状態変化を生ずる場合)。図19は、温度検出部に印加されるバイアス電圧における所定の温度依存性を示す特性図である(検出される温度に対して低温側で状態変化を生ずる場合)。図20は、リフレッシュ制御回路の第1具体例を示す回路図である。図21は、リフレッシュ制御回路の第2具体例を示す回路図である。図22は、リフレッシュ制御回路の第3具体例を示す回路図である。図23は、リフレッシュ制御回路の第4具体例を示す回路図である。図24は、第3実施形態における温度検出部を示す回路図である。図25は、第3実施形態の温度検出部における温度特性を示す特性図である。図26は、第3実施形態の温度検出部における温度特性を示す特性図である(抵抗値が設定値に対して大きくなった場合)。
【0019】
図1に示す第1実施形態の温度検出機能を備えた半導体装置1では、内部回路16と、内部回路16の動作状態を切り替える切り替え制御回路15とを備えている。更に、リファレンス部13とレギュレータ部14とを備える電圧バイアス部11と、レギュレータ部14からのバイアス電圧VB+によりバイアスされる温度検出部12Bとを備えている。
【0020】
リファレンス部13は、外部から供給される外部電源電圧、あるいは内部にて外部電源電圧から降圧された内部降圧電源により電源供給されており、リファレンス電圧vrefを出力する構成部である。出力されるリファレンス電圧vrefは、電源電圧変動に対して安定して出力されると共に、温度依存性が僅少な、あるいは所定の温度依存性を有する電圧として出力される。
【0021】
また、レギュレータ部14は、入力されるリファレンス電圧vrefに対してバイアス電圧VB+を出力する構成部である。リファレンス部13からのリファレンス電圧vrefでは後段の温度検出部12Bを駆動するのに不十分な場合に、充分な駆動能力を確保するために備えられるものである。バイアス電圧VB+がリファレンス電圧vrefと同一電圧で出力されるバッファタイプ構成の他、リファレンス電圧vrefから抵抗分圧等で電圧レベルを変換して出力するレベルシフトタイプ構成とすることもできる。リファレンス電圧vrefが安定した電圧であることに基づき、バイアス電圧VB+も安定した所定電圧として出力される。
【0022】
温度検出部12Bは、半導体装置1の使用温度範囲内の所定温度を検出する構成部である。安定した所定電圧を有するバイアス電圧VB+によりバイアスされることにより、安定して所定温度を検出することができる。所定温度の検出結果は検出信号TDOUT1、TDOUT2として切り替え制御回路15に出力される。尚、温度検出部12Bでは、後述するように2点の温度を検出するため、各々の温度の検出結果として2種類の検出信号TDOUT1、TDOUT2が出力される。
【0023】
ここで、安定した所定温度の検出をするため温度検出部12Bへのバイアス電圧VB+は安定した所定電圧を維持することが好ましい。即ち、直流特性が所定電圧に安定していることの他、半導体装置1内の回路動作等に伴う過渡的な電源変動あるいは接地電圧変動に対しても、電圧変動を招来することなく所定電圧に安定していることが好ましい。そのため、バイアス電圧VB+やリファレンス電圧vrefの供給経路上の適宜な位置にローパスフィルタや容量素子を備えておき、内部回路の過渡応答に起因する過渡的なノイズを吸収するようにすることが有効である。
【0024】
過渡ノイズを抑制する他の方法として、温度検出部12Bへのバイアス電圧VB+や接地電圧を、他の内部回路への供給経路とは分離して設けることも有効である。この時、供給経路の分岐点にローパスフィルタや容量素子を接続しておけば、他の内部回路で発生した過渡ノイズは分岐点で吸収されるため、温度検出部12Bに過渡ノイズが回り込む虞がなく好適である。
【0025】
温度検出部12Bからの検出信号TDOUT1、TDOUT2を受けた切り替え制御回路15は、各々の検出信号TDOUT1、TDOUT2に応じて内部回路16の動作状態を切り替えるための制御信号を出力する。ここで、内部回路16における動作状態の切り替えとしては、例えば、高温領域においては、内部回路16内のクリティカルパスの駆動能力を強化するために駆動回路の構成トランジスタの数やサイズを増加させて駆動能力を強化すること等が考えられる。これにより、クリティカルパスの動作速度tACCESSを改善することができる。また、低温領域においては、逆にクリティカルパスの駆動能力を制限すること等が考えられる。これにより、内部回路16における消費電流IDDを低減することができる。
【0026】
図2に示す第1実施形態の半導体装置1における動作特性の温度による最適化例では、動作特性の代表例として、消費電流IDDと動作速度tACCESSとの温度特性を例示している。図2では、温度検出部12Bにより、2点の所定温度tx1、tx2が検出され、それぞれの温度tx1、tx2において内部回路16の動作状態が切り替えられる。
【0027】
第1の所定温度tx1では、使用温度範囲における最小値tminで保証される消費電流IDDを改善するための設定である。検出温度が第1の所定温度tx1以下であることを検出する検出信号TDOUT1により、切り替え制御回路15が内部回路16におけるクリティカルパスの駆動能力を制限するように制御信号を出力する。第1の所定温度tx1以下では駆動能力が制限されるため、消費電流IDDが低減され特性保証値は改善される。尚、駆動能力を制限することにより動作速度tACCESSは悪化の方向にシフトするが、このシフト量が特性保証値の範囲内に収まっていれば問題とはならない。
【0028】
また、第2の所定温度tx2では、使用温度範囲における最大値tmaxで保証される動作速度tACCESSを改善するための設定である。検出温度が第2の所定温度tx2以上であることを検出する検出信号TDOUT2により、切り替え制御回路15が内部回路16におけるクリティカルパスの駆動能力を強化するように制御信号を出力する。第2の所定温度tx2以上では、駆動能力が強化されるため動作速度tACCESSが高速となり特性保証値は改善される。尚、駆動能力を強化することにより消費電流IDDは増加の方向にシフトするが、このシフト量が特性保証値の範囲内に収まっていれば問題とはならない。
【0029】
図3に示す第2実施形態の温度検出機能を備えた半導体メモリ2では、第1実施形態の半導体装置1における切り替え制御回路15及び内部回路16に代えて、半導体記憶装置2に特有な構成として、リフレッシュ制御回路25及びメモリセル26を備えている。更に温度検出部12Bに代えて、温度検出部12Aを備えている。尚、第1実施形態における構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付しており同一の作用・効果を奏するものであり、ここでの説明は省略する。
【0030】
温度検出部12Aは温度検出部12Bと同様に、半導体記憶装置2の使用温度範囲内の所定温度を検出する構成部である。安定した所定電圧を有するバイアス電圧VB+によりバイアスされることにより、安定して所定温度を検出することができる。所定温度の検出結果は検出信号TDOUTとしてリフレッシュ制御回路25に出力される。尚、温度検出部12Aでは、後述するように1点の温度を検出する。
【0031】
温度検出部12Aからの検出信号TDOUTを受けたリフレッシュ制御回路25は、メモリセル26における負の温度特性を示すデータ保持時間tSTに対して安定したデータ保持特性を得るために、検出信号TDOUTによりリフレッシュ周期tREFを切り替えるための制御信号を出力する。
【0032】
図4には、第2実施形態の半導体記憶装置2におけるリフレッシュ周期tREFの温度による最適化例を示している。図4では、使用温度範囲内の所定温度tx0においてリフレッシュ周期tREFをディジタル的に切り替える。これにより、所定温度tx0以上の使用温度範囲でフレッシュ周期tREFを短い周期に維持したまま(図4中、(II))、所定温度tx0以下の使用温度範囲ではリフレッシュ周期tREFを長く設定することができる(図4中、(I))。
【0033】
このリフレッシュ周期tREFの切り替えは、温度検出部12Aからの検出信号TDOUTによりリフレッシュ制御回路25に備えられているリングオシレータ等の発振回路等の発振周期を切り替えること等により行なわれる。低温領域で長くなるメモリセル26のデータ保持時間tSTに応じて、リフレッシュ周期tREFを長く設定することができ、低温領域での消費電流IDDの低減を図り、使用温度範囲における最小値tminで保証される消費電流IDDを改善することができる。
【0034】
尚、温度切り替えの具体例として、使用温度範囲が0℃〜90℃(tmin=0℃、tmax=90℃)である半導体メモリ2を考える。リフレッシュ周期tREFを切り替える所定温度tx0として、例えば50℃を設定すれば(tx0=50℃)、半導体メモリ2を組み込んだ携帯機器等のシステムにおける通常使用温度である40℃程度以下の温度においては、リフレッシュ周期tREFは長周期に設定されている。これにより、使用温度範囲の最小値tmin(=0℃)に加えて通常使用温度域においても消費電流IDDを低減することができる。通常使用温度範囲での低消費電流化を図ることができ、バッテリー駆動の携帯機器等における長時間の連続使用時間に資するところ大である。
【0035】
図5には、第1及び第2実施形態の第1変形例Aを示している。第1及び第2実施形態の温度検出部12A、12Bでは、印加される電圧バイアスVB+は接地電圧との間で印加されることにより温度検出部12A、12Bを動作させる構成であった。そのため、電圧バイアスVB+に対しては電源電圧変動や過渡ノイズに対して安定した電圧出力が要求されると共に、僅少な温度依存性あるいは所定の温度依存性を有する必要があった。これに対して第1変形例Aの温度検出部22では、正電源側へのバイアス電圧VB+に加えて、負電源側にも接地電圧に代えてバイアス電圧VB−を供給する構成である。
【0036】
第1変形例Aでは、第1及び第2実施形態におけるリファレンス部13とレギュレータ部14とを備える電圧バイアス部11に代えて、リファレンス部23と2セットのレギュレータ部24U、24Lとを備える電圧バイアス部21を備えている。更に、温度検出部12A、12Bに代えて温度検出部22を備えている。第1変形例Aは第1及び第2実施形態の何れにも適用できる構成であり、切り替え制御回路15あるいはリフレッシュ制御回路25を代表して(リフレッシュ又は切り替え)制御回路35として、内部回路16あるいはメモリセル26を代表してメモリセル又は内部回路36を備えている。尚、切り替え制御回路35による内部回路36の切り替え制御、及びリフレッシュ制御回路35によるメモリセル36のリフレッシュ制御は、第1及び第2実施形態と同様の作用・効果を奏するものであり、ここでの説明は省略する。
【0037】
リファレンス部23は、外部から供給される外部電源電圧、あるいは内部にて外部電源電圧から降圧された内部降圧電源により電源供給されており、2種類のリファレンス電圧vref20、vref05を出力している。後述するように2種類のリファレンス電圧vref20、vref05は1つの基準電圧vrefに対して抵抗分圧等で生成することができる。従って、リファレンス電圧間の差電圧は、直流的に一定の電圧差を有すると共に、各々のリファレンス電圧vref20、vref05は過渡的な電圧変動に対して同相特性を有するため過渡応答的にも一定の電圧差を維持することができる。また、温度依存性も同等である。
【0038】
また、レギュレータ部24U、24Lは、入力される2種類のリファレンス電圧vref20、vref05の各々に対して正電源側のバイアス電圧VB+及び負電源側のバイアス電圧VB−を出力する。
【0039】
尚、レギュレータ部24U、24Lによる駆動能力の確保、及び駆動能力確保のための構成、また、リファレンス電圧vref20、vref05、及びバイアス電圧VB+、VB−の電圧安定性については、第1及び第2実施形態における場合と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0040】
温度検出部22では、正電源側にバイアス電圧VB+が供給されると共に、負電源側にバイアス電圧VB−が供給される。リファレンス電圧vref20、vref05の差電圧は直流的にも過渡応答的にも一定の電圧差を有するので、リファレンス電圧vref20、vref05から生成されるバイアス電圧VB+、VB−の差電圧を、直流的かつ過渡応答的に、しかも温度に拠らず一定の電圧差を有する所定電圧とすることができる。従って、温度検出部22には常に一定の安定した所定電圧が印加されることとなり、安定して所定温度を検出することができる。所定温度の検出結果は検出信号TDOUTとして(リフレッシュ又は切り替え)制御回路35に出力される。第1及び第2実施形態における電圧バイアス部11で必要であった、僅少あるいは所定の温度依存性は必要ではなくなり、バイアス電圧VB+、VB−をより簡便に生成することができる。
【0041】
尚、バイアス電圧VB+、VB−の安定化のために、ローパスフィルタや容量素子を備えたり、バイアス電圧VB+、VB−を温度検出部22にのみ供給する供給経路を設ける等の方策は、第1及び第2実施形態の場合と同様に適用することができる。
【0042】
図6には、第1及び第2実施形態の第2変形例Bを示している。第2変形例Bでは、第1及び第2実施形態におけるリファレンス部13とレギュレータ部14とを備える電圧バイアス部11に代えて、リファレンス部13と2組のレギュレータ部42、43とを備える電圧バイアス部41を備えている。
【0043】
第2変形例Bでは、2組のレギュレータ部42、43のうち、メモリセル又は内部回路36にバイアス電圧を供給するレギュレータ部43とは別に分離独立したレギュレータ部42を備えており、温度検出部12A又は12Bにのみ専用にバイアス電圧VB+を供給している。これにより、メモリセル又は内部回路36の動作による過渡的なノイズが温度検出部12A又は12Bへのバイアス電圧VB+に混入する虞がなくなり、安定したバイアス電圧VB+を印加することができる。尚、レギュレータ部42はレギュレータ部14と同様の構成ある。また、レギュレータ部42及び温度検出部12A、12Bに代えて、レギュレータ部24U、24L及び温度検出部22を備える構成とすることもできる。
【0044】
尚、その他の構成、及び作用・効果に関しては、第1及び第2実施形態における場合と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0045】
次に、第1及び第2実施形態、第1及び第2変形例における各構成要素に対する具体例を示す。
【0046】
図7に示すリファレンス部13の具体例では、電流調整用の抵抗素子R1が接地電圧とソース端子との間に接続されたNMOSトランジスタMN1と、ダイオード接続されたNMOSトランジスタMN2とにより構成される第1のカレントミラー回路に対して、電流のフィードバックがかかるように接続されたPMOSトランジスタMP1、MP2による第2のカレントミラー回路が接続されている。このフィードバック系により決定されるバイアス電流が、第2のカレントミラー回路を構成するもうひとつのPMOSトランジスタMP3からダイオード接続のPMOSトランジスタMP4に流れ、その接続点からリファレンス電圧vrefが出力される。
【0047】
図7のリファレンス部13では、抵抗素子R1の抵抗値に応じて第1のカレントミラー回路の電流ミラー比が変化してバイアス電流値が調整されることにより、リファレンス電圧vrefが変化する。更にPMOS/NMOSトランジスタのデバイス特性等における温度依存性の違いにより、バイアス電流値に応じて異なる温度依存性を示す。この特性を図8に示す。デバイス間の温度依存性がバランスしてリファレンス電圧vrefの温度依存性が相殺されるバイアス電流値が存在し、このときの抵抗素子R1の抵抗値はR1=Rxである。
【0048】
R1=Rxから低抵抗側(より大きなバイアス電流が流れる側)では、抵抗値R1に対するリファレンス電圧vrefの依存性は比較的大きくなるが、温度に対しては正の依存性を有しており、使用温度範囲の端(最小値:tmin、最大値:tmax)での動作特性の保証には好ましい。即ち、半導体装置1や半導体メモリ2等ではリファレンス電圧vrefに基づいて各種内部回路のバイアス電圧を構成しており、低温領域でリファレンス電圧vrefが降圧することにより消費電流IDDを低減する効果を有し、高温領域でリファレンス電圧vrefが昇圧することにより動作速度tACCESSを改善することができるからである。従って、通常のバイアス電圧としてはこの温度特性領域を使用することが一般的である。
【0049】
これに対して、R1=Rxから高抵抗側(より小さなバイアス電流が流れる側)では、温度に対するリファレンス電圧vrefの温度依存性は逆転するものの抵抗値R1に対する依存性は小さくなり抵抗素子R1のばらつきに対して比較的一定の電圧を得ることができる。PMOS/NMOSトランジスタのデバイス特性における温度依存性等を適宜に調整してこのバイアス電流領域での温度依存性を抑制することにより、温度依存性が僅少な一定のリファレンス電圧vrefを出力することができる。
【0050】
また、R1=Rxから低抵抗側、高抵抗側の何れの領域における温度依存性においても検出すべき所定温度のずれが、動作状態やリフレッシュ周期を切り替えるべき温度領域に対して余裕のある温度方向へのずれに当たる場合には、リファレンス電圧vrefとして所定の温度依存性を有した電圧として出力することができる。具体例として、高温側でのデータ保持特性が律速となるリフレッシュ周期の切り替えにおいては、切り替えるべき温度が低温側へずれる場合は余裕のある温度方向へのずれに当たる(図4、参照)。温度検出部12A、12Bの回路構成との組合せにより、R1=Rxから低抵抗側あるいは高抵抗側の何れかの領域を選択してやれば温度特性のばらつきに対して安定した切り替え動作を実現することができる。
【0051】
図9に示す電圧バイアス部21の具体例では、図7における具体例をリファレンス部A(13)とし、更にリファレンス部B(13B)を備えてリファレンス部A(13)からのリファレンス電圧vrefから2種類のリファレンス電圧vref20、vref05を生成するリファレンス部23を構成している。リファレンス電圧vref20、vref05は、各々、レギュレータ部U/L(24U/24L)を介して2種類のバイアス電圧VB+、VB−を生成する。
【0052】
図10に示すリファレンス部B(13B)の具体例では、電圧源からPMOSトランジスタMP5を介して、複数の抵抗素子を有する抵抗素子列51が接続されている。抵抗素子列51の所定位置をリファレンス電圧vrefに制御するように、増幅器A1によりPMOSトランジスタMP5のゲート端子が制御される構成である。抵抗素子列51の所定位置をリファレンス電圧vrefに制御することにより、抵抗素子列51の適宜の位置から2種類のリファレンス電圧vref20、vref05を出力することができる。
【0053】
図11及び図12は、各々、レギュレータ部U(24U)及びレギュレータ部L(24L)の具体例である。また、図11は、レギュレータ部14の具体例でもある。図11では、電圧源に接続されたPMOSトランジスタMP6を増幅器A2で制御しながらリファレンス電圧vref20と同電圧のバイアス電圧VB+を出力する。図12では、抵抗素子R2を介して電圧源に接続されたNMOSトランジスタMN3を増幅器A3で制御しながらリファレンス電圧vref05と同電圧のバイアス電圧VB−を出力する。共にリファレンス電圧vref20、vref05の電圧値を維持したまま駆動能力を強化するバッファ回路である。
【0054】
図13には、図11のレギュレータ部14、24Uについて増幅器A2の回路構成を具体的に示している。PMOSトランジスタMP7、MP8で構成された能動負荷を備えてNMOSトランジスタMN4、MN5の差動入力段が構成されている。また、リファレンス電圧vrefでゲート端子がバイアスされたNMOSトランジスタMN6によりバイアス電流が供給されている。
【0055】
図14には、温度検出部12A、22の具体例を示す。正電源側のバイアス電圧VB+から負電源側のバイアス電圧VB−に向けて、ダイオード素子D1及び抵抗素子RA、RBを接続する正の温度特性部UP1と、抵抗素子R3及びダイオード素子D2とを接続する負の温度特性部DN1とを備えている。正の温度特性部UP1の抵抗素子RA及びRB間、負の温度特性部DN1の抵抗素子R3及びダイオード素子D2間の各々から、正の温度特性電圧Vnu及び負の温度特性電圧Vndを有する端子nu及びndが、比較器A4の入力端子に接続されている。そして比較器A4から温度の検出信号TDOUTが出力されている。ここで、温度検出部12Aについてはバイアス電圧VB−は接地電圧であり、温度検出部22についてはレギュレータ部24Lからのバイアス電圧VB−である。いずれの場合も正の温度特性部UP1及び負の温度特性部DN1の出力電圧には電圧差VBが印加される。
【0056】
尚、温度検出部12B等の2種類以上の温度検出を行う温度検出部については、抵抗素子RA、RBを更に分割して得られる適宜な分圧位置からの出力を有する正の温度特性部と比較器とを検出温度数に応じて更に備えることにより構成することができる。
【0057】
図15に示すように、正の温度特性電圧Vnuは、正電源のバイアス電圧VB+からダイオードD1の順方向電圧VF分降圧した電圧を抵抗素子RAとRBとで分圧した電圧である。負の温度特性電圧Vndは、負電源のバイアス電圧VB−からダイオードD2の順方向電圧VF分昇圧した電圧である。ここで、順方向電圧VFは−2mV/℃の温度特性を有する。
【0058】
バイアス電圧VB+からの順方向電圧VFの降圧により設定される正の温度特性電圧Vnuは、2mV/℃の温度特性を抵抗素子RAとRBとで分圧した正の温度特性を示す。これに対してバイアス電圧VB−からの順方向電圧VFの昇圧により設定される負の温度特性電圧Vndは、−2mV/℃の負の温度特性を有することとなる。抵抗素子RAとRBとの抵抗比を適宜に調整すれば、所定の温度において電圧Vnu、Vndを交差させることができる。数値例として、(VB+)−(VB−)=2V、所定温度tx0においてVF=0.7Vであるとすると、抵抗素子RA、RBの抵抗比をRA:RB=6:7に設定してやればよい。
【0059】
ここで、第1変形例Aでは、バイアス電圧VB+、VB−が同相の信号として供給されるので、電圧値のばらつきに対して図15の特性が影響を受けることは少ない。また、バイアス電圧VB−が接地電圧である場合(第1実施形態の半導体装置1、第2実施形態の半導体メモリ2の場合)には、負の温度特性電圧Vndは、ダイオードD2の順方向電圧VFによる昇圧により設定されるため、電圧バイアス部11からのバイアス電圧VB+のばらつきの影響を受けることはない。これに対して、正の温度特性電圧Vnuは、バイアス電圧VB+からの順方向電圧VFの降圧により設定されるので、電圧バイアス部11、41からバイアス電圧VB+が僅少のあるいは所定の温度依存性を有して安定して供給されることが必要となる。
【0060】
仮に、バイアス電圧VB+がばらついてしまう場合を考える。バイアス電圧VB−を接地電圧であると仮定しばらつきはないものとすると、バイアス電圧VB+のばらつきは、正/負の温度特性部UP1/DN1間の電圧差VBのばらつきとなる。バイアス電圧VB+の負電圧側へのばらつきに応じて電圧差VBも負電圧側にばらつき、正の温度特性電圧Vnuも負電圧側にばらつく(図15中、(F))。また、バイアス電圧VB+が正の温度特性を有していればそれに応じて電圧差VBも正の温度特性を有し、電圧Vnuにも同様な温度特性が現れる(図15中、(G))。高温領域を基準とした温度特性であると考えると低温側においてばらつきの大きな特性となる。
【0061】
このばらつきにより、電圧Vnu、Vndが交差する温度txは、所定温度tx0から高温側にシフトしてしまう。半導体メモリ2のリフレッシュ周期tREFの切り替え制御においては、長周期のリフレッシュ周期tREFを高温側に拡大することになり、メモリセル26のデータ保持特性を悪化させることとなる。設定条件によってはリフレッシュ周期tREFがデータ保持時間tSTより長くなってしまい、データが消失してしまう虞もある(図4中、(E))。
【0062】
このばらつきを具体的な数値例に基づき例示する。図14より電圧Vnu、Vndは、RA:RB=6:7であることより、
Vnu=(RB/(RA+RB))×(VB−VF)
=(7/13)×(VB−VF)・・・・・・・・(1)
Vnd=VF・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
VB=2Vに対して−0.2Vのばらつきが生ずるとすると、式(1)より、Vnu'=(7/13)×(2−0.2−VF)・・・・・(3)
となる。電圧Vnu、Vndの交差電圧は、式(2)、(3)より、
(7/13)×(2−0.2−VF)=VF
VF=(1.8×7)/20=0.63・・・・・・・・(4)
となる。所定温度tx0においてはVF=0.7Vであると仮定しているので、VFの温度特性(−2mV/℃)より、所定温度txのばらつきは、
Δtx=tx−tx0=(630−700)/(−2)=35℃
と求められる。図4において例示したtx0=50℃の設定に対し、tx=85℃となり、tmax=90℃に対して設定余裕がなくなってしまう。
【0063】
以上のような検出すべき所定温度のばらつきを抑制し、あるいは内部動作等の切り替え余裕のある温度方向にばらつきを制御するため、図7のリファレンス部13における抵抗素子R1の抵抗値を適宜に設定して、温度依存性の僅少な、あるいは所定の温度依存性を有する特性領域(図8、参照)を設定することにより、温度検出を確実に行うことができる。
【0064】
ここで、図14の温度検出部12A、22におけるダイオード素子D1、D2を半導体装置1、半導体メモリ2等で構成する場合の第1及び第2具体例を図16、17に示す。第1及び第2具体例では、N型基板上に構成する場合を例示している。
【0065】
図16の第1具体例では、ダイオード素子D1、D2は深い拡散層と浅い拡散層とにより構成される。アノード端子を構成する深い拡散層は、CMOSデバイス等に使用するP型ウェル層61、62等のうち、内部回路が配置されるP型ウェル層62と分離されたP型ウェル層61を使用している。カソード端子は、P型ウェル層61内に形成されるCMOSデバイスのソース・ドレイン層のN型拡散層63等を使用する。内部回路を構成するP型ウェル層62とは分離独立したP型ウェル層61を使用するので、内部回路からのノイズの回り込みを抑止して安定した正の温度特性部UP1、負の温度特性部DN1を構成することができる。尚、各半導体層の導電型が逆の場合にも同様にダイオード素子D1、D2を構成することができる。
【0066】
図17の第2具体例では、N型基板上に構成する場合を例示している。ダイオード素子D1、D2はN型基板とP型拡散層とにより構成される。N型基板をカソード端子とし、アノード端子は、CMOSデバイスのソース・ドレイン層を構成するP型拡散層65等を使用することができる。隣接する内部回路を構成するP型拡散層66からのノイズの影響を抑止するために、P型拡散層65を取り囲むようにP型拡散層66との間にN+型拡散層67を配置する。このN+型拡散層67は、N型基板のバイアス用端子として接地電圧等でバイアスされている。周辺回路からの基板電流を吸収することによりダイオード素子のカソード端子へ安定したバイアスを供給する機能を有しており、周辺回路からのシールド構造を提供するものである。尚、各半導体層の導電型が逆の場合にも同様にダイオード素子を構成することができる。
【0067】
尚、ダイオード素子D1、D2に代えて、ダイオード接続されたバイポーラ素子、あるいはダイオード接続されたMOSトランジスタ素子で構成することもできる。
【0068】
次に、電圧バイアス部11、21、41から出力される所定電圧VBに所定の温度依存性がある場合に、温度検出部12A、22に及ぼす効果について図18、19に基づき説明する。
【0069】
図18では、検出すべき所定温度tx0より高温領域において半導体装置1、半導体メモリ2等の動作状態を変化させるべき場合を示す(図18中、(X))。例えば、半導体メモリ2においては、リフレッシュ周期tREFを短く設定すべき温度領域である。
【0070】
この場合の所定の温度依存性としては2通りが考えられる。第1は、高温領域における所定電圧VBの電圧値を設定値として、この設定電圧を基準にした負の温度特性を所定の温度依存性とする場合である。この温度依存性により温度検出部12A、22の正の温度特性電圧Vnuは、高温領域を基準として低温領域でより高い電圧値を有する特性となる(図18中、(1))。これにより、検出される温度tx(1)が所定温度tx0に比して低温側にシフトし動作状態を変化させるべき領域(X)に対して余裕のある温度方向にずれることとなる。
【0071】
第2は、低温領域における所定電圧VBの電圧値を設定値として、この設定電圧を基準にした正の温度特性を所定の温度依存性とする場合である。この場合、正の温度特性電圧Vnuは、低温領域を基準として高温領域でより高い電圧値を有する特性となる(図18中、(2))。これにより、検出される温度tx(2)が所定温度tx0に比して低温側にシフトし領域(X)に対して余裕のある温度方向にずれることとなる。
【0072】
従って、電圧バイアス部11、21、41から出力される所定電圧VBにおける温度依存のばらつきが、上記の所定の温度依存性の範囲内にあれば、検出される温度が動作状態を変化させるべき領域(X)に食い込んでしまうことはなく、温度検出による切り替え動作を安定して行なうことができる。
【0073】
図19は、動作状態を変化させるべき領域(X)が、検出すべき所定温度tx0より低温領域にある場合を示す(図19中、(X))。この場合は、低温領域における所定電圧VBの電圧値を設定値として負の温度特性を所定の温度依存性とすることにより(図19中、(3))、あるいは高温領域における所定電圧VBの電圧値を設定値として正の温度特性を所定の温度依存性とすることにより(図19中、(4))、図18の場合と同様な作用・効果を奏することとなる。
【0074】
また、図14における負の温度特性を有するダイオードD1、D2に代えて、正の温度特性を有する降圧部を備える構成とすることもできる。この場合も、図18、19と同様な所定の温度依存性を所定電圧VBに持たせてやれば、同様の作用・効果を得ることができる。ここで、正の温度特性を有する降圧部の例としては、MOSトランジスタによる能動負荷等が考えられる。
【0075】
次に、図20乃至23によりリフレッシュ制御回路25の具体例を示す。
図20は第1具体例である。インバータ論理ゲートを奇数段ループ状に接続した発振回路部分ROより制御信号REFCをメモリセル26に出力する構成である。
【0076】
発振回路部分ROの各インバータ論理ゲートのPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのソース端子には、各々、PMOSトランジスタ(MPの構成トランジスタ)及びNMOSトランジスタ(MNの構成トランジスタ)を介して電源電圧及び接地電圧に接続されており、発振回路部分ROの各インバータ論理ゲートの駆動電流を規定している。駆動電流は温度検出部12A、22からの検出信号TDOUTに応じて制御されるセレクタ52、53により、各々電流値の異なる電流源IU1とIU2、IL1とIL2を選択することにより行われる。インバータ論理ゲートは駆動電流に応じて伝播遅延時間が制御されてリフレッシュ周期tREFの切り替わりが制御される。
【0077】
図21は第2具体例である。発振回路部分ROについては図20の第1具体例と同一の構成を有している。第2具体例では、発振周期を制御する駆動能力の制御を、電源電圧を制御することにより実現している。温度検出部12A、22からの検出信号TDOUTに応じて制御されるセレクタ54によりコントロール電圧Vcが選択され、バッファ回路A5を介して発振回路部分ROの低電圧側端子に接続される。発振回路部分ROの低電圧側端子の電圧値を制御して駆動電源電圧を可変とすることによりリフレッシュ周期tREFを制御する。
【0078】
図22は第3具体例である。第1及び第2具体例の発振回路部分ROと同一の構成を備えている。第3具体例では、セレクタ55により発振回路部分ROのループ段数を切り替えることにより発振周期を可変としてリフレッシュ周期tREFを切り替える構成である。切り替えはセレクタ55に入力される温度検出部12A、22からの検出信号TDOUTにより行なわれる。
【0079】
図23は第4具体例である。D型フリップフロップを直列に接続した分周回路を構成しており、初段の入力信号φ1として図示しない発振回路からの発振信号を入力している。所定分周比の発振信号をセレクタ56により適宜選択する構成である。選択はセレクタ56に入力される温度検出部12A、22からの検出信号TDOUTにより行なわれる。
【0080】
以上に説明した第1及び第2実施形態、また、これらの変形例によれば、温度検出機能を備えた半導体装置1等の動作特性における温度依存性に応じて、また温度検出機能を備えた半導体メモリ2等のメモリセル26等の電荷保持特性における温度依存性に応じて、温度検出部12A、12B等により検出される所定温度tx0で、内部動作あるいはリフレッシュ周期tREFの切り替え動作を行うことができる。これにより、広い使用温度範囲(tmin乃至tmax)で内部動作あるいはメモリセル26等のデータの保持ができる。
【0081】
特に、半導体メモリ2等では、高温領域でのメモリセル26等のデータ保持時間tSTに応じてリフレッシュ周期tREFを短く設定し、データ保持時間tSTが長くなる低温領域ではリフレッシュ周期tREFを長く設定することができる。高温領域でのデータの保持ができると共に、低温領域での必要以上のリフレッシュ動作を抑制して、リフレッシュ動作に伴う消費電流IDDを低減することができる。特に、リフレッシュ周期tREFを切り替える所定温度tx0を通常使用温度より高温側に設定しておけば、通常使用温度ではリフレッシュ周期tREFが長く設定されることとなり、通常使用状態での低消費電流化を図ることができる。
【0082】
また、第1変形例Aの温度検出部22では、正電源側に電圧バイアスVB+が印加され、負電源側に電圧バイアスVB−が印加され、正電源側と負電源側との電圧差は所定電圧VBに維持される。電圧バイアスVB+、VB−は、所定の電圧差を維持する直流出力特性と共に、同等かつ同相の過渡応答出力特性を具備するので、温度検出部22の正/負電源間は、直流特性として所定電圧VBがバイアスされると共に、過渡応答的にも電圧差を所定電圧VBに維持することができる。バイアス電圧VB+、VB−の変動しても検出されるべき所定温度tx0が変動することなく、安定した温度の検出をすることができる。
【0083】
また、所定電圧VBは、図9乃至12より外部電源電圧と接地電圧との間の電圧差に比して小さいので、外部電源電圧に関する仕様上の許容電圧変動幅に比して小さな電圧変動幅を有する所定電圧VBで温度検出部22をバイアスすることができ、検出されるべき所定温度tx0の変動を更に抑制することができる。
【0084】
また、図14に示す温度検出部12A、12Bをバイアスするバイアス電圧VB+は、温度依存性が僅少な所定電圧、あるいは所定の温度依存性を有する所定電圧を出力する構成としても良い。これにより、温度検出部12A、12Bをバイアスするバイアス電圧VB+の温度依存性を規定することにより、温度検出部12A、12Bの検出精度を向上させることができる。
【0085】
所定電圧VBを所定の温度依存性を有するように構成してやれば、検出すべき温度に対して余裕のある方向に設定することができ、検出すべき温度を閾値とする動作状態の変化を確実に行わせることができる。
【0086】
また、リファレンス電圧vref、vref20、vref05を出力するリファレンス部13、23と、リファレンス電圧vref、vref20、vref05から生成されるバイアス電圧VB+、VB−を出力するレギュレータ部14、24U、24L、42とを備える構成であれば、バイアス電圧VB+、VB−は、同等な直流特性、及び同等且つ同相の過渡応答特性を有することができる。
【0087】
また、図7に示すリファレンス部13の具体例よれば、抵抗素子R1の抵抗値に応じて、出力電圧vref及びその温度特性が変化するので、抵抗素子R1を調整してやれば、所定電圧VBを、僅少な温度依存性、あるいは所定の温度依存性を有するように調整することができる。
【0088】
また、バイアス電圧VB+、VB−の供給経路のうち少なくとも何れか一方に、ローパスフィルタ、あるいは容量素子を備えてやれば、電圧変動に対しても、直接にあるいは温度検出部12A、12B、22を介して変動を抑制することができ、温度検出部22へのバイアス電圧VBを安定化させることができる。
【0089】
尚、図14に示すように、温度検出部14は、温度により変化する出力特性が相互に逆の温度依存性を有する正の温度特性部UP1と負の温度特性部DN1とを備え、両者の出力値を比較する比較器A4を備える構成することにより、相互に逆特性の出力信号が交差することで所定温度tx0を検出することができる。
【0090】
また、正の温度特性部UP1、及び負の温度特性部DN1は、ダイオード素子D1と抵抗素子RA、RB、及び抵抗素子R3とダイオード素子D2で構成されており、ダイオード素子D1、D2は各々同等な温度特性を有すると共に、抵抗素子RAとRB、及びR3を更に分割して、適宜な分圧位置から複数の出力端子を取り出せば、複数の温度を検出することができる。
【0091】
また、ダイオード素子D1、D2は、ウェル拡散層61とMOSトランジスタのソース・ドレイン用拡散層63との間で構成し、ウェル拡散層61についてはMOSトランジスタが配置されるウェル拡散層62とは分離独立して構成することができる。また、基板層とMOSトランジスタのソース・ドレイン用拡散層65との間で構成し、ソース・ドレイン用拡散層65の周囲に外部からの基板ノイズを低減するためのシールド構造となるN+型拡散層67を有する構成とすることもできる。これにより、周辺回路からのノイズの回り込みが防止されたダイオード素子D1、D2を構成することができる。また、ダイオード素子D1、D2に代えて、ダイオード接続されたバイポーラ素子、あるいはダイオード接続されたMOSトランジスタ素子で構成することもできる。
【0092】
温度検出部12A、12Bについては、負電源側を接地電圧とした構成であり、温度検出部22と同様の作用・効果を奏するものである。この時、接地電圧は温度検出部12A、12Bへの専用の供給経路により供給されていれば、周辺回路からのノイズの回り込みを防止することができる。
【0093】
図24に示す第3実施形態では、温度検出機能を備えた半導体装置あるいは半導体メモリにおける温度検出部3を示す。試験時に温度検出部3の検出結果の補正を容易にする構成である。図24中、検出信号TDOUT50は、実動作時に検出したい所定温度tx0(例えば、50℃)の検出信号である。検出信号TDOUT90は、温度特性試験時の試験温度(例えば、90℃)の検出信号である。また、点線部71、72は、温度特性試験時の試験温度の近傍温度(例えば、87℃、93℃)の検出信号TDOUT87、TDOUT93である。
【0094】
正の温度特性部UP2では、正の温度特性部UP1における抵抗素子RA、RBに代えて複数の抵抗素子を備える抵抗素子群73を備えている。この抵抗素子群73のうち各所定端子の電圧が正の温度特性電圧Vnu50、Vnu90、Vnu87、Vnu93として比較器群C1の各比較器に入力される。このとき、抵抗素子群73の各端子nu2乃至4、nu10乃至12、nu6乃至8、nu14乃至16から所定の端子を選択するのが選択群S1である。選択群S1は、MOSデバイスで構成されるトランスファゲートT2乃至4、T10乃至12、T6乃至8、T14乃至16で構成されている。抵抗素子群73における所定温度検出の設定値を選択するトランスファゲートT3、T11、T7、T15に対しては選択信号fx<2>、fz<2>が選択され、設定値に対して正の補正を選択するトランスファゲートT2、T10、T6、T14に対しては補正信号fx<1>、fz<1>が選択され、負の補正を選択するトランスファゲートT4、T12、T8、T16に対しては補正信号fx<3>、fz<3>が選択される。尚、比較器群C1にて比較された比較結果は、反転バッファ群B1により論理信号の反転、波形整形、駆動能力の付与等を施され、検出信号TDOUT50、TDOUT90、TDOUT87、TDOUT93として出力される。ここで、選択/補正信号fx<1>乃至<3>は、PMOSトランジスタの駆動信号でローアクティブの信号であり、選択/補正信号fz<1>乃至<3>は、NMOSトランジスタの駆動信号でハイアクティブの信号である。
【0095】
以下、温度検出部3の検出すべき所定温度tx0(例えば、50℃)の2種類の補正方法について説明する。第1の方法は、温度特性試験時の試験温度(例えば、90℃)を検出することにより得られる検出信号TDOUT90を補正する方法である。正常な動作状態においては、試験温度(例えば、90℃)で正の温度特性電圧Vnu90が負の温度特性電圧Vndを上回り、検出信号TDOUT90は論理反転してローレベル信号を出力する。しかしながら、製造上のばらつき等により抵抗素子群73を構成する抵抗素子のシート抵抗値が小さくなっていると、試験温度(90℃)においても正の温度特性電圧Vnu90が負の温度特性電圧Vndを上回らず、検出信号TDOUT90はハイレベル信号を出力する。このとき、補正信号fx<1>、fz<1>を選択して端子nu10を選択する補正をすれば、正の温度特性電圧Vnu90が上昇して検出信号TDOUT90が反転し試験温度の検出ができるようになる。
【0096】
また、シート抵抗値が大きくなっている場合には、試験温度(90℃)に至る前に検出信号TDOUT90が既にローレベル信号となっている。この場合には、補正信号fx<1>、fz<1>から選択信号fx<2>、fz<2>を介して補正信号fx<3>、fz<3>に至るまで順次、信号を切り替えていき、検出信号TDOUT90がローレベルに反転する信号により選択される抵抗素子群73の端子位置を補正位置とすることができる。
【0097】
所定温度tx0(50℃)の検出は、試験温度(90℃)の検出と同じ抵抗素子群73の抵抗分圧により構成されているので、検出信号TDOUT90に行った補正と同様の補正をすれば検出信号TDOUT50も正しく出力されるようになる。従って、同一補正信号fx<3>、fz<3>により、正の温度特性電圧Vnu50は端子nu4の電圧に設定される。所定温度tx0(50℃)での試験を行なうことなく、試験温度(90℃)での温度検出による補正で、同時に所定温度(50℃)の温度検出の補正をすることができる。
【0098】
第2の方法では、検出信号TDOUT90に加えて、検出信号TDOUT87、TDOUT93も合せて試験温度(90℃)の検出を行なう。ここで、検出信号TDOUT87、TDOUT93は、試験温度(90℃)に対して高温側及び低温側の両側の近傍温度で論理反転する信号である。検出信号TDOUT87、TDOUT93の出力論理レベルが相反する論理レベルとなるような補正をすることにより、試験温度(90℃)に対して87℃から93℃までの検出温度の誤差に調整する。更に、検出信号TDOUT90の出力論理レベルが反転するように補正を行い、精度のよい試験温度の温度検出が行なえるように調整する。
【0099】
これらの補正が検出信号TDOUT50を出力する所定温度tx0(50℃)の検出側にも同様に施され、所定温度tx0(50℃)での試験を行なうことなく、試験温度(90℃)での温度検出による補正で、同時に所定温度(50℃)の温度検出の補正をすることができる。
【0100】
また、高温側及び低温側の近傍温度間に補正した上で試験温度への補正を行なうという2段階の補正により、また、近傍温度間の微小温度差を調整することにより、精度のよい補正を行なうことができる。
更に、試験温度検出時の検出結果が、試験温度に対して高温側あるいは低温側の何れの温度方向にずれているかを的確に把握することができる。
【0101】
尚、試験温度の検出部分は、温度特性試験時にのみ活性化されることとすれば、通常使用時には非活性となり、消費電流IDDが増大するおそれはない。
【0102】
図25、26に温度検出部3における温度特性の具体例を示す。図25は、正の温度特性部UP2における抵抗素子群73の各抵抗値が設定値にある場合を示す。負の温度特性部DN1の出力端子ndは固定した負の温度特性電圧Vndを示す。正の温度特性部U2の出力端子nuは、トランスファゲートT2乃至4、T10乃至12、T6乃至8、T14乃至16による選択に応じて、抵抗素子群73の各端子nu2乃至4、nu10乃至12、nu6乃至8、nu14乃至16の電圧が出力される。図25には3種類の正の温度特性電圧Vnuを示している。選択信号fx<2>、fz<2>を選択すれば端子nu3、nu11、nu7、nu15が選択され、負の温度特性電圧Vndとの交点が温度検出点として設定される。各々の交点で検出信号TDOUT50、TDOUT90、TDOUT87、TDOUT93の論理レベルが反転して、温度として50℃、90℃、87℃、93℃が検出される。
【0103】
図26は、抵抗素子群73を構成する抵抗素子のシート抵抗が設定値に対して大きくなった場合を示す。各抵抗の抵抗値が大きくなるため、抵抗素子群73の各端子nu2乃至4、nu10乃至12、nu6乃至8、nu14乃至16の電圧は一律に上昇する。この電圧上昇により、各端子による正の温度特性電圧Vnuと負の温度特性電圧Vndとの交点は一律に低温側にシフトする。このため、各検出信号により検出される温度は所定の温度より低温側にシフトしてしまう。この誤差を解消するため、選択信号fx<2>、fz<2>に代えて補正信号fx<3>、fz<3>を選択する。トランスファゲートT4、T12、T8、T16を介して端子nu4、nu12、nu8、nu16が選択され、全ての温度検出(50℃、90℃、87℃、93℃)に対して同時に補正を施すことができる。
【0104】
以上に説明した第3実施形態によれば、温度特性試験時に、試験温度と検出結果との誤差を測定し、このときの誤差量に基づいて温度検出部を相対的に補正することができる。所定温度tx0での温度検出試験を行なうことなく相対的に温度検出部を補正することができる。従って、新たに所定温度tx0での動作試験を行なう必要がなくなり、従来より全使用温度範囲(tmin乃至tmax)における動作特性を保証するため使用温度範囲の最大値tmaxあるいは最小値tminで行なっていた試験時に合せて行なうことができる。試験時間の短縮化を図って、試験コストを圧縮することができる。
【0105】
また、試験温度あるいはその近傍温度から選択される微小温度差を有する少なくとも2つの温度を検出するので、2つの検出結果が相互に相反する状態で試験温度は微小温度差内にあることとなる。微小温度差を調製することにより、試験温度の検出精度を調整することができるので、検出結果の誤差量の精度を調整することができ、温度検出部3を精度良く相対補正することができる。
【0106】
また、試験温度あるいはその近傍温度から選択される微小温度差を有する少なくとも2つの温度を検出するので、検出結果が実際の試験温度に対して高温側/低温側の何れの側にずれているかの判断をすることができ、補正手続きを効率よく実施することができる。
【0107】
また、検出信号TDOUT87、TDOUT93の検出結果が相反するまでの差異を補正した後、検出信号TDOUT90の検出結果が反転までの差異を更に補正する構成とすることにより、試験温度の検出精度を向上させることができ、温度検出部3を精度良く相対補正することができる。
【0108】
また、温度特性試験時における試験温度の検出誤差量に対する補正量と同じ補正量を温度検出部3の補正量として補正を行なうことができる。
【0109】
また、温度検出を行なう正の温度特性電圧Vnu50、Vnu90、Vnu87、Vnu93に選択接続される各端子nu2乃至4、nu10乃至12、nu6乃至8、nu14乃至16が、抵抗素子群73により抵抗分圧されて相互に比例按分されるので、所定温度tx0の補正量を、試験温度における誤差量と同等量とすることができる。
【0110】
また、試験温度の検出部分は、温度特性試験時にのみ活性化されることとするので、通常使用時には非活性となり電流消費がなくなり、消費電流IDDが増大することはない。
【0111】
尚、本発明は前記第1乃至第3実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、温度の検出を1点、あるいは2点として説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、3点以上の温度検出を行なうこともできる。3点以上の温度検出に応じて半導体装置等の動作状態を切り替えることが可能である。
【0112】
また、温度検出に応じてリフレッシュ周期をディジタル的に切り替える場合について説明したが、検出温度の前後でバイアス電流値やバイアス電圧値を変化させることによりリフレッシュ周期をアナログ的に可変とすることも可能である。
【0113】
また、所定電圧は一定値であるとしたが、これに限定されるものではなく、回路構成が許せば一定の許容電圧幅でばらついていてもよいことは言うまでもない。
【0114】
また、第3実施形態では、各温度の検出に対して抵抗素子群73の各端子における中心位置を設定値とし、その前後に正/負の補正端子を設定する場合について示したが、補正方向が予め分っていれば補正方向をいずれかの方向に大きく配置することもできる。また、補正端子の数を必要に応じて増減することができることは言うまでもない。
【0115】
また、第3実施形態の第2の方法では、試験温度(90℃)の設定端子に加えて両側の端子を含めて試験温度の検出を行なう場合を示したが、これに限定されるものではなく、試験温度の検出信号TDOUT90と、低温側近傍温度(87℃)の検出信号TDOUT87あるいは高温側近傍温度(93℃)の検出信号TDOUT93との組合せ、又は検出信号TDOUT87とTDOUT93との2つの温度ポイントの組合せでも同様の効果を奏することができる。逆に、4つ以上の温度ポイントを使用すれば、試験温度の検出初期時に検出結果と実際の試験温度とのずれ量やずれ方向を的確に把握することができる。
【0116】
ここで、本発明に関連する発明思想につき、以下に列記する。
(付記1) 所定温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部をバイアスするために、温度依存性が僅少な所定電圧、あるいは所定の温度依存性を有する所定電圧を出力する電圧バイアス部とを備えることを特徴とする温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記2) 前記温度検出部は、
前記所定電圧側に接続され、負の温度特性の降圧特性を有する降圧部を備え、
前記降圧部を介して生成される正の温度特性を有する出力電圧に基づき温度検出を行う際、
前記検出すべき前記所定温度以上で動作状態を変化させるべき場合には、
前記所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする負の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする正の温度特性を有し、
前記検出すべき前記所定温度以下で動作状態を変化させるべき場合には、
前記所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする正の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする負の温度特性を有することを特徴とする付記1に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記3) 前記降圧部は、ダイオード素子を含むことを特徴とする付記2に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記4) 前記温度検出部は、
前記所定電圧側に接続され、正の温度特性の降圧特性を有する降圧部を備え、
前記降圧部を介して生成される負の温度特性を有する出力電圧に基づき温度検出を行う際、
前記検出すべき前記所定温度以上で動作状態を変化させるべき場合には、
前記所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする正の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする負の温度特性を有し、
前記検出すべき前記所定温度以下で動作状態を変化させるべき場合には、
前記所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする負の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする正の温度特性を有することを特徴とする付記1に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記5) 前記降圧部は、MOSトランジスタによる能動負荷を含むことを特徴とする付記4に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記6) 所定温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部の正電源側をバイアスする第1電圧を出力する第1電圧バイアス部と、
前記第1電圧バイアス部から所定電圧降圧された第2電圧を出力し、前記温度検出部の負電源側をバイアスする第2電圧バイアス部とを備え、
前記温度検出部を、前記所定電圧でバイアスすることを特徴とする温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記7) 前記第1及び第2電圧バイアス部は、前記第1及び第2電圧間の電圧差として前記所定電圧を維持する直流出力特性を有すると共に、同等かつ同位相の過渡応答出力特性を具備することを特徴とする付記6に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記8) 前記所定電圧は、外部電源電圧と接地電圧との間の電圧差に比して小さいことを特徴とする付記6又は7に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記9) 前記電圧バイアス部、又は前記第1あるいは第2電圧バイアス部のうち少なくとも何れか一方は、
基準電圧を出力するリファレンス部と、
前記基準電圧に基づき、前記所定電圧、又は前記第1あるいは第2電圧を出力するレギュレータ部とを備えることを特徴とする付記1乃至8の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記10) 前記電圧バイアス部あるいは前記リファレンス部のうち少なくとも何れか一方、又は前記第1電圧バイアス部、前記第2電圧バイアス部、あるいは前記リファレンス部のうち少なくとも何れか1つは、
第1導電型MOSトランジスタと、
該第1導電型MOSトランジスタのソース端子に接続される抵抗素子と、
第2導電型MOSトランジスタで構成され、電流入力端子が前記第1導電型MOSトランジスタのドレイン端子に接続されると共に、電流出力端子が前記第1導電型MOSトランジスタのゲート端子に接続されてフィードバックループを構成するカレントミラー回路とを備え、
適宜な抵抗値の前記抵抗素子を設定することにより、前記所定電圧あるいは前記基準電圧のうち少なくとも何れか一方、又は前記第1電圧、前記第2電圧、あるいは前記基準電圧のうち少なくとも何れか1つが、僅少な温度依存性、あるいは所定の温度依存性を有するように調整されることを特徴とする付記1乃至9の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記11) 前記電圧バイアス部、又は前記第1あるいは第2電圧バイアス部から前記温度検出部への前記所定電圧の供給経路、又は前記第1あるいは第2電圧の供給経路のうち少なくとも何れか一方は、ローパスフィルタ、あるいは容量素子を備えることを特徴とする付記1又は10の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記12) 前記温度検出部は、
前記所定温度の検出を行なう所定温度検出部と、
温度特性試験時の試験温度を検出する試験温度検出部と、
前記試験温度における前記試験温度検出部の検出結果の誤差量に基づき、前記所定温度検出部を補正する補正部とを備えることを特徴とする付記1乃至11の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記13) 前記温度検出部は、
前記所定温度の検出を行なう所定温度検出部と、
温度特性試験時の検出温度が、前記試験温度に設定されている試験温度検出部、高温側に微小な検出温度差を有する第1近傍温度に設定されている第1近傍温度検出部、及び低温側に微小な検出温度差を有する第2近傍温度に設定されている第2近傍温度検出部のうちの少なくとも何れか2つの検出部とを備え、
前記試験温度の検出の際、前記少なくとも何れか2つの検出部のうち、両端の検出温度が設定されている2つの検出部からの検出結果が相反するように、前記少なくとも何れか2つの検出部の各々に対する同等量の補正に基づき、前記所定温度検出部を補正する補正部とを備えることを特徴とする付記1乃至11の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記14) 前記試験温度検出部と、前記第1近傍温度検出部と、前記第2近傍温度検出部とを備えており、
前記試験温度の検出により、前記試験温度検出部、前記第1及び第2近傍温度検出部に対して施す同等量の補正は、
前記第1及び第2近傍温度検出部からの検出結果が相反するまでの差異を補正する第1補正と、
前記第1及び第2近傍温度検出部からの検出結果が相反した後、前記試験温度検出部からの検出結果が反転までの差異を補正する第2補正とを含むことを特徴とする付記13に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記15) 前記補正部は、前記試験温度検出部、又は前記少なくとも何れか2つの検出部に対する誤差量と同等量の補正量を、前記所定温度検出部に施すことを特徴とする付記12乃至14の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記16) 前記所定温度検出部、前記試験温度検出部、前記第1近傍温度検出部、及び前記第2近傍温度検出部は、
温度依存性を有する電圧が印加される抵抗素子群と、
前記抵抗素子群により分圧される所定分圧位置を選択する選択部とを備えることを特徴とする付記12乃至14の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記17) 前記補正部は、
前記所定分圧位置に隣接する隣接分圧位置を選択する補正選択部を備えることを特徴とする付記16に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記18) 前記試験温度検出部、前記第1近傍温度検出部、及び第2近傍温度検出部は、温度特性試験時にのみ活性化されることを特徴とする付記12乃至14の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記19) 前記温度検出部は、
前記所定電圧と接地電圧との間、又は前記第1電圧と前記第2電圧との間に接続され、温度により変化する出力特性が相互に逆の温度依存性を有する第1及び第2回路と、
前記第1及び第2回路の出力値を比較する比較器とを備えることを特徴とする付記1乃至18の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記20) 前記第1回路は、
前記所定電圧、又は前記第1電圧に接続され、温度依存性を有する第1回路ユニットと、
前記接地電圧、又は前記第2電圧に接続される第1抵抗素子群とを備え、
前記第1回路ユニットと前記第1抵抗素子群との接続点を出力端子として構成されており、
前記第2回路は、前記接地電圧、又は前記第2電圧に接続され、前記第1回路ユニットと同方向の温度依存性を有する第2回路ユニットと、
前記所定電圧、又は前記第1電圧に接続される第2抵抗素子群とを備え、
前記第2回路ユニットと前記第2抵抗素子群との接続点を出力端子として構成されていることを特徴とする付記19に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記21) 付記16又は17における前記抵抗素子群は、前記第1あるいは第2抵抗素子群のうち少なくとも何れか一方であることを特徴とする付記20に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記22) 前記接地電圧は、前記温度検出部への専用の供給経路により供給されていることを特徴とする付記19又は20に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記23) 前記第1及び第2回路ユニットは、ダイオード素子、ダイオード接続されたバイポーラ素子、あるいはダイオード接続されたMOSトランジスタ素子であることを特徴とする付記20に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記24) 前記ダイオード素子は、ウェル拡散層とMOSトランジスタのソース・ドレイン用拡散層との間で構成され、前記ウェル拡散層は、MOSトランジスタが配置されるウェル拡散層とは分離独立して構成されることを特徴とする付記23に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記25) 前記ダイオード素子は、基板層とMOSトランジスタのソース・ドレイン用拡散層との間で構成され、前記ソース・ドレイン用拡散層の周囲には、外部からの基板ノイズの影響を抑止するためのシールド構造を有することを特徴とする付記23に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記26) 前記半導体装置は、半導体記憶装置であり、
前記温度検出部により検出される前記所定温度に応じて、リフレッシュ動作の周期を切り替えるリフレッシュ周期制御部を備えることを特徴とする付記1乃至25の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記27) 前記リフレッシュ周期制御部は、前記所定温度以上あるいは前記所定温度より高温時にはリフレッシュ動作の周期を短く設定し、前記所定温度より低温あるいは前記所定温度以下の時には、前記リフレッシュ動作の周期を長く設定することを特徴とする付記26に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
(付記28) 温度特性試験時に、試験温度の検出を行なう試験温度検出工程と、
前記試験温度に対する前記検出結果の誤差量を測定する誤差測定工程と、
前記測定された誤差量に基づき、所定温度を検出する温度検出部の補正を行なう補正工程とを含むことを特徴とする温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法。
(付記29) 温度特性試験時に、試験温度の検出、前記試験温度に対して高温側に微小な検出温度差を有する第1近傍温度の検出、及び低温側に微小な検出温度差を有する第2近傍温度の検出のうち、少なくとも何れか2種類の検出を行なう試験温度検出工程と、
前記少なくとも何れか2種類の検出のうち両端温度の検出結果が相反するまでの差異を検出誤差として測定する誤差測定工程と、
前記測定された誤差量に基づき、所定温度を検出する温度検出部の補正を行なう補正工程とを含むことを特徴とする温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法。
(付記30) 前記試験温度検出工程では、前記試験温度の検出、前記第1近傍温度の検出、及び前記第2近傍温度の検出を行い、
前記誤差測定工程は、
前記第1及び第2近傍温度の検出結果が相反するまでの差異を検出誤差として測定する第1誤差測定工程と、
前記第1及び第2近傍温度の検出結果が相反した後、前記試験温度の検出結果が反転するまでの差異を検出誤差として測定する第2誤差測定工程とを含むことを特徴とする付記29に記載の温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法。
(付記31) 前記補正工程では、前記誤差測定工程により測定された誤差量と同等量の補正を、前記温度検出部に行なうことを特徴とする付記28乃至30の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法。
(付記32) 前記補正工程における補正は、前記温度検出部に含まれ、温度依存性を有する電圧が印加される抵抗素子群から、適宜な分圧位置を選択することにより行なわれることを特徴とする付記28乃至30の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法。
(付記33) 温度検出部により検出される検出温度に応じて、リフレッシュ動作の周期を切り替えることを特徴とする温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
(付記34) 前記検出温度が、所定温度以上あるいは所定温度より高温である場合には、前記リフレッシュ動作の周期を短く設定し、
前記検出温度が、前記所定温度より低温あるいは前記所定温度以下である場合には、前記リフレッシュ動作の周期を長く設定することを特徴とする付記33に記載の温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
【0117】
付記6に係る温度検出機能を備えた半導体装置は、所定温度を検出する温度検出部と、温度検出部の正電源側をバイアスする第1電圧を出力する第1電圧バイアス部と、第1電圧バイアス部から所定電圧降圧された第2電圧を出力し、温度検出部の負電源側をバイアスする第2電圧バイアス部とを備え、温度検出部を、所定電圧でバイアスすることを特徴とする。
【0118】
付記6の温度検出機能を備えた半導体装置では、温度検出部の正電源側に第1電圧が印加され、負電源側に第2電圧が印加され、正電源側と負電源側との電圧差は所定電圧に維持される。
【0119】
この時、第1及び第2電圧間の電圧差として所定電圧を維持する直流出力特性と共に、同等かつ同位相の過渡応答出力特性を具備するようにしてもよい。
【0120】
これにより、温度検出部の正電源側に印加される第1電圧と、負電源側に印加される第2電圧とは、所定電圧の電圧差を維持しているので、温度検出部の正/負電源間は、直流特性として所定電圧がバイアスされると共に、過渡応答特性として所定電圧の電圧差に維持することができる。温度検出部の正/負電源間には常に所定電圧がバイアスされることとなり、バイアス電圧の変動により、検出されるべき所定温度が変動することなく安定した温度の検出をすることができる。
【0121】
また、所定電圧は、外部電源電圧と接地電圧との間の電圧差に比して小さいことが好ましい。これにより、外部電源電圧に関する仕様上の許容電圧変動幅に比して、電圧変動幅が抑制された所定電圧で温度検出部をバイアスすることができる。検出されるべき所定温度の変動を更に抑制することができる。
【0122】
また、この他の手段として、温度検出機能を備えた半導体装置は、所定温度を検出する温度検出部と、温度検出部をバイアスするために、温度依存性が僅少な所定電圧、あるいは所定の温度依存性を有する所定電圧を出力する電圧バイアス部とを備える構成としても良い。これにより、温度検出部をバイアスする所定電圧の温度依存性を規定することにより、温度検出部の検出精度を向上させることができる。
【0123】
また、加えて、温度検出部は、所定電圧側に接続され、負の温度特性の降圧特性を有する降圧部を備え、降圧部を介して生成される正の温度特性を有する出力電圧に基づき温度検出を行う際、検出すべき温度以上で動作状態を変化させるべき場合には、所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする負の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする正の温度特性を有し、検出すべき温度以下で動作状態を変化させるべき場合には、所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする正の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする負の温度特性を有する構成としてもよい。ここで、降圧部はダイオード素子を含む構成が好ましい。
【0124】
更に、温度検出部は、所定電圧側に接続され、正の温度特性の降圧特性を有する降圧部を備え、降圧部を介して生成される負の温度特性を有する出力電圧に基づき温度検出を行う際、検出すべき温度以上で動作状態を変化させるべき場合には、所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする正の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする負の温度特性を有し、検出すべき温度以下で動作状態を変化させるべき場合には、所定電圧は、高温側における電圧値を設定値とする負の温度特性、又は低温側における電圧値を設定値とする正の温度特性を有する構成としてもよい。ここで、降圧部はMOSトランジスタによる能動負荷を含むことが好ましい。
【0125】
これにより、電圧バイアス部と温度検出部における降圧部の温度特性に応じて、所定温度の設定を、検出すべき温度に対して余裕のある温度方向に設定することができ、検出すべき温度を閾値とする動作状態の変化を確実に行わせることができる。
【0126】
また、電圧バイアス部、又は第1あるいは第2電圧バイアス部のうち少なくとも何れか一方は、基準電圧を出力するリファレンス部と、基準電圧に基づき、所定電圧、又は第1あるいは第2電圧を出力するレギュレータ部とを備える構成とすることもできる。これにより、所定電圧、又は第1あるいは第2電圧は基準電圧から生成されるので、同等な直流特性、及び同等且つ同相な過渡応答特性を有する電圧バイアス部、又は第1あるいは第2電圧バイアス部を構成することができる。
【0127】
また、電圧バイアス部あるいはリファレンス部のうち少なくとも何れか一方、又は第1電圧バイアス部、第2電圧バイアス部、あるいはリファレンス部のうち少なくとも何れか1つは、第1導電型MOSトランジスタと、第1導電型MOSトランジスタのソース端子に接続される抵抗素子と、第2導電型MOSトランジスタで構成され、電流入力端子が第1導電型MOSトランジスタのドレイン端子に接続されると共に、電流出力端子が第1導電型MOSトランジスタのゲート端子に接続されてフィードバックループを構成するカレントミラー回路とを備えて構成されている。抵抗素子の抵抗値に応じて、出力電圧及びその温度特性が変化するので、適宜な抵抗値の抵抗素子を設定してやれば、所定電圧あるいは基準電圧のうち少なくとも何れか一方、又は第1電圧、第2電圧、あるいは基準電圧のうち少なくとも何れか1つを、僅少な温度依存性、あるいは所定の温度依存性を有するように調整することができる。
【0128】
また、電圧バイアス部、又は第1あるいは第2電圧バイアス部から温度検出部への所定電圧の供給経路、又は第1あるいは第2電圧の供給経路のうち少なくとも何れか一方は、ローパスフィルタ、あるいは容量素子を備えることが好ましい。これにより、所定電圧、又は第1あるいは第2電圧の何れの供給経路から電圧変動が入力されても、直接にあるいは温度検出部を介して電圧変動を抑制することができ、温度検出部へのバイアス電圧を安定化させることができる。
【0129】
また、付記12に係る温度検出機能を備えた半導体装置は、付記1乃至11の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置において、温度検出部は、所定温度の検出を行なう所定温度検出部と、温度特性試験時の試験温度を検出する試験温度検出部と、試験温度における試験温度検出部の検出結果の誤差量に基づき、所定温度検出部を補正する補正部とを備えることを特徴とする。
【0130】
また、付記28に係る温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法は、温度特性試験時に、試験温度の検出を行なう試験温度検出工程と、試験温度に対する検出結果の誤差量を測定する誤差測定工程と、測定された誤差量に基づき、所定温度を検出する温度検出部の補正を行なう補正工程とを含むことを特徴とする。
【0131】
付記12の温度検出機能を備えた半導体装置、また付記28に係る温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法では、温度特性試験時の試験温度に対する検出結果の誤差量を測定し、この誤差量に基づいて所定温度を検出する温度検出部の補正を行なう。
【0132】
また、付記29に係る温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法は、温度特性試験時に、試験温度の検出、試験温度に対して高温側に微小な検出温度差を有する第1近傍温度の検出、及び低温側に微小な検出温度差を有する第2近傍温度の検出のうち、少なくとも何れか2種類の検出を行なう試験温度検出工程と、少なくとも何れか2種類の検出のうち両端温度の検出結果が相反するまでの差異を検出誤差として測定する誤差測定工程と、測定された誤差量に基づき、所定温度を検出する温度検出部の補正を行なう補正工程とを含むことを特徴とする。
【0133】
付記29に係る温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法では、温度特性試験時の温度検出に当って、試験温度、試験温度を挟んだ第1及び第2近傍温度から選択される少なくとも2つの温度検出結果を得る。そして両端の検出温度の検出結果が相反するまでの差異を検出誤差として測定し、この誤差量に基づいて所定温度を検出する温度検出部の補正を行なう。
【0134】
これにより、従来より行なわれている温度特性試験での温度検出を行い、実際の試験温度との誤差量を測定して、この誤差量に基づいて、所定温度を検出する温度検出部を相対的に補正することができる。温度検出部で検出すべき所定温度での温度検出試験を行なうことなく、相対的に温度検出部を補正することができ、試験時間の短縮化を図って、試験コストを圧縮することができる。
【0135】
また、付記29に係る温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法では、試験温度あるいはその近傍温度から選択される微小温度差を有する少なくとも2つの温度を検出するので、2つの検出結果が相互に相反する状態で試験温度は微小温度差内にあることとなる。微小温度差を調製することにより、試験温度の検出精度を調整することができるので、検出結果の誤差量の精度を調整することができ、温度検出部を精度良く相対補正することができる。
【0136】
また、付記29に係る温度検出機能を備えた半導体装置の試験方法においては、試験温度あるいはその近傍温度から選択される微小温度差を有する少なくとも2つの温度を検出するので、検出結果が実際の試験温度に対して高温側/低温側の何れの側にずれているかの判断をすることができ、補正手続きを効率よく実施することができる。
【0137】
また、試験温度検出部と、前記第1近傍温度検出部と、前記第2近傍温度検出部とを備えて、試験温度の検出により、第1及び第2近傍温度検出部からの検出結果が相反するまでの差異を補正した後、試験温度検出部からの検出結果が反転までの差異を更に補正する構成としてもよい。
【0138】
また、試験温度検出工程で、試験温度、第1近傍温度、及び第2近傍温度の検出を行い、誤差測定工程で、第1及び第2近傍温度の検出結果が相反するまでの差異を検出誤差として測定した後、試験温度の検出結果が反転するまでの差異を検出誤差として測定するようにしてもよい。
【0139】
これにより、第1及び第2近傍温度における検出結果が相反する補正を行なった後、更に試験温度結果が反転する位置までの補正をすることができる。試験温度の検出精度を向上させることができ、温度検出部を精度良く相対補正することができる。
【0140】
また、補正部は、試験温度検出部、又は少なくとも何れか2つの検出部に対する誤差量と同等量の補正量を、所定温度検出部に施すことが好ましい。また、補正工程では、誤差測定工程により測定された誤差量と同等量の補正を、温度検出部に行なうことが好ましい。これにより、温度特性試験時における試験温度の検出誤差量に対する補正量と同じ補正量を、所定温度検出部あるいは温度検出部の補正量として補正を行なうことができる。
【0141】
また、所定温度検出部、試験温度検出部、第1近傍温度検出部、及び第2近傍温度検出部は、温度依存性を有する電圧が印加される抵抗素子群と、抵抗素子群により分圧される適宜な分圧位置を選択する選択部とを備えることが好ましい。また、補正部は、適宜な分圧位置に隣接する隣接分圧位置を選択する補正選択部を備えることが好ましい。これにより、検出すべき温度が温度依存性を有する電圧値に変換されて検出される際、各検出部の検出電圧は、抵抗素子群により抵抗分圧されて相互に比例按分されるので、所定温度検出部の補正量を、試験温度における各検出部の誤差量と同等量とすることができる。
【0142】
また、試験温度検出部、第1近傍温度検出部、及び第2近傍温度検出部は、温度特性試験時にのみ活性化されることが好ましい。これにより、通常使用時には非活性となり電流消費がなくなるので、消費電流が増大することはない。
【0143】
また、付記19に係る温度検出機能を備えた半導体装置は、付記1乃至18の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置において、温度検出部は、所定電圧と接地電圧との間、又は第1電圧と第2電圧との間に接続され、温度により変化する出力特性が相互に逆の温度依存性を有する第1及び第2回路と、第1及び第2回路の出力値を比較する比較器とを備えることが好ましい。これにより、相互に逆特性の出力信号が交差することで所定温度を検出することができる。
【0144】
また、第1回路は、所定電圧、又は第1電圧に接続され、温度依存性を有する第1回路ユニットと、接地電圧、又は第2電圧に接続される第1抵抗素子群とを備え、第1回路ユニットと第1抵抗素子群との接続点を出力端子として構成されており、第2回路は、接地電圧、又は第2電圧に接続され、第1回路ユニットと同方向の温度依存性を有する第2回路ユニットと、所定電圧、又は第1電圧に接続される第2抵抗素子群とを備え、第2回路ユニットと第2抵抗素子群との接続点を出力端子として構成されていることが好ましい。これにより、同方向の温度依存性を有する第1及び第2回路ユニットと、第1及び第2抵抗素子群で温度検出部を構成することができる。
【0145】
また、所定温度検出部、試験温度検出部、第1近傍温度検出部、及び第2近傍温度検出部に備えられる温度依存性を有する電圧が印加される抵抗素子群は、第1あるいは第2抵抗素子群のうち少なくとも何れか一方であることが好ましい。これにより、第1あるいは第2抵抗素子群の適宜な分圧位置から複数の出力端子を取り出せば、複数の温度を検出することができる。
【0146】
また、接地電圧は、温度検出部への専用の供給経路により供給されていることが好ましい。これにより、周辺回路からのノイズの回り込みを防止することができる。
【0147】
また、第1及び第2回路ユニットは、ダイオード素子、ダイオード接続されたバイポーラ素子、あるいはダイオード接続されたMOSトランジスタ素子で構成することができる。
【0148】
また、ダイオード素子は、ウェル拡散層とMOSトランジスタのソース・ドレイン用拡散層との間で構成され、ウェル拡散層は、MOSトランジスタが配置されるウェル拡散層とは分離独立して構成されることが好ましい。また、基板層とMOSトランジスタのソース・ドレイン用拡散層との間で構成され、ソース・ドレイン用拡散層の周囲には、外部からの基板ノイズの影響を抑止するためのシールド構造を有する構成としてもよい。これにより、従来のMOSトランジスタ用プロセスを使用してダイオード素子を構成することができる。更に、分離独立したウェル拡散層やシールド構造により、周辺回路からのノイズの回り込みを防止することができる。
【0149】
また、付記26に係る温度検出機能を備えた半導体装置は、付記1乃至25の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置において、半導体装置は、半導体記憶装置であり、温度検出部により検出される所定温度に応じて、リフレッシュ動作の周期を切り替えるリフレッシュ周期制御部を備えることを特徴とする。
また、付記33に係る温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法は、温度検出部により検出される検出温度に応じて、リフレッシュ動作の周期を切り替えることを特徴とする。
【0150】
付記26の温度検出機能を備えた半導体装置、また付記33の温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法では、温度検出部により検出される温度に応じて、リフレッシュ動作の周期を切り替える。
【0151】
これにより、温度依存性を有するメモリセルの蓄積電荷の保持特性に適合した周期でリフレッシュ動作を行うことができ、広い温度範囲でデータの保持ができると共に、必要以上のリフレッシュ動作を抑制して、リフレッシュ動作に伴う消費電流を低減することができる。
【0152】
また、付記27に係る温度検出機能を備えた半導体装置は、付記26に記載の温度検出機能を備えた半導体装置において、リフレッシュ周期制御部は、所定温度以上あるいは所定温度より高温時にはリフレッシュ動作の周期を短く設定し、所定温度より低温あるいは所定温度以下の時には、リフレッシュ動作の周期を長く設定することを特徴とする。
【0153】
また、付記34に係る温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法は、付記33に記載の温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法において、検出温度が、所定温度以上あるいは所定温度より高温である場合には、リフレッシュ動作の周期を短く設定し、検出温度が、所定温度より低温あるいは所定温度以下である場合には、リフレッシュ動作の周期を長く設定することを特徴とする。
【0154】
付記27の温度検出機能を備えた半導体装置、また付記34の温度検出機能を備えた半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法では、所定温度以上あるいは所定温度より高温時にはリフレッシュ動作の周期を短く設定し、所定温度より低温あるいは所定温度以下の時には、リフレッシュ動作の周期を長く設定する。
【0155】
これにより、高温になるに従ってメモリセルの蓄積電荷の保持時間が短くなるデータ保持特性に対応して、データ保持時間が短くなる高温領域でリフレッシュ動作の周期を短く設定し、データ保持時間が長くなる低温領域でリフレッシュ動作の周期を長く設定することができる。高温領域でのデータの保持ができると共に、低温領域での必要以上のリフレッシュ動作を抑制して、リフレッシュ動作に伴う消費電流を低減することができる。特に、リフレッシュ周期を切り替える所定温度を通常使用温度より高温側に設定しておけば、通常使用温度ではリフレッシュ周期が長く設定されることとなり、通常使用状態での低消費電流化を図ることができる。
【0156】
【発明の効果】
本発明によれば、所定温度をばらつき少なく検出し、検出された所定温度に応じて動作状態を最適化する温度検出機能を備えた半導体装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の温度検出機能を備えた半導体装置を示す回路ブロック図である。
【図2】 第1実施形態の半導体装置における温度特性を示す特性図である。
【図3】 第2実施形態の温度検出機能を備えた半導体メモリを示す回路ブロック図である。
【図4】 第2実施形態の半導体メモリのリフレッシュ制御特性における温度依存性を示す特性図である。
【図5】 第1及び第2実施形態の第1変形例を示す回路ブロック図である。
【図6】 第1及び第2実施形態の第2変形例を示す回路ブロック図である。
【図7】 リファレンス部の具体例を示す回路図である。
【図8】 リファレンス部の具体例の出力特性を示す特性図である。
【図9】 第1変形例における電圧バイアス部の具体例を示す回路ブロック図である。
【図10】 第1変形例におけるリファレンス部の具体例を示す回路図である。
【図11】 レギュレータ部のうちバイアス電圧VB+を出力する具体例を示す回路図である。
【図12】 レギュレータ部のうちバイアス電圧VB−を出力する具体例を示す回路図である。
【図13】 図11のレギュレータ部の具体例をトランジスタレベルで示す回路図である。
【図14】 温度検出部の具体例を示す回路図である。
【図15】 温度検出部の具体例における温度特性を示す特性図である。
【図16】 温度検出部のダイオード構造の第1具体例を示す構造図である。
【図17】 温度検出部のダイオード構造の第2具体例を示す構造図である。
【図18】 温度検出部に印加されるバイアス電圧における所定の温度依存性を示す特性図である(検出される温度に対して高温側で状態変化を生ずる場合)。
【図19】 温度検出部に印加されるバイアス電圧における所定の温度依存性を示す特性図である(検出される温度に対して低温側で状態変化を生ずる場合)。
【図20】 リフレッシュ制御回路の第1具体例を示す回路図である。
【図21】 リフレッシュ制御回路の第2具体例を示す回路図である。
【図22】 リフレッシュ制御回路の第3具体例を示す回路図である。
【図23】 リフレッシュ制御回路の第4具体例を示す回路図である。
【図24】 第3実施形態における温度検出部を示す回路図である。
【図25】 第3実施形態の温度検出部における温度特性を示す特性図である。
【図26】 第3実施形態の温度検出部における温度特性を示す特性図である(抵抗値が設定値に対して大きくなった場合)。
【図27】 CMOSデバイスで構成された半導体装置の温度特性を例示する特性図である。
【図28】 従来技術における半導体メモリのリフレッシュ制御部を示す回路ブロック図である。
【図29】 半導体メモリのリフレッシュ制御特性における温度依存性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 温度検出機能を備えた半導体装置
2 温度検出機能を備えた半導体メモリ
11、21、41 電圧バイアス部
12A、12B、22 温度検出部
13、23 リファレンス部
14、24U、24L、42、43 レギュレータ部
15 切り替え制御回路
25、25A、25B、25C、25D、101
リフレッシュ制御回路
35 (リフレッシュ又は切り替え)制御回路
73 抵抗素子群
A 第1変形例
B 第2変形例
D1、D2 ダイオード素子
DN1 負の温度特性部
S1 選択群
UP1、UP2 正の温度特性部
VB+、VB− バイアス電圧
Vnd 負の温度特性電圧
Vnu 正の温度特性電圧
vref、vref05、vref20
リファレンス電圧
Claims (10)
- 所定温度の検出を行なう所定温度検出部と、
所定の試験温度により行われる温度特性試験時に検出される検出温度が、前記試験温度に設定されている試験温度検出ユニット、高温側に微小な温度差を有する第1近傍温度に設定されている第1近傍温度検出ユニット、及び低温側に微小な温度差を有する第2近傍温度に設定されている第2近傍温度検出ユニットのうちの少なくとも何れか2つの前記ユニットを備えて構成される検出部と、
前記温度特性試験の際、前記検出部を構成する少なくとも何れか2つのユニットのうち、両端の検出温度が設定されている2つの前記ユニットからの検出結果が相反するように、前記検出部を構成する各ユニットの各々に対する同等量の補正に基づき、前記所定温度検出部を補正する補正部とを備えることを特徴とする温度検出機能を備えた半導体装置。 - 前記試験温度検出ユニットと、前記第1近傍温度検出ユニットと、前記第2近傍温度検出ユニットとを備えており、
前記試験温度の検出により、前記試験温度検出ユニット、前記第1及び第2近傍温度検出ユニットに対して施す同等量の補正は、
前記第1及び第2近傍温度検出ユニットからの検出結果が相反するまでの差異を補正する第1補正と、
前記第1及び第2近傍温度検出ユニットからの検出結果が相反した後、前記試験温度検出ユニットからの検出結果が反転までの差異を補正する第2補正とを含むことを特徴とする請求項1に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。 - 前記補正部は、前記試験温度検出ユニット、又は前記検出部を構成する少なくとも何れか2つのユニットに対する誤差量と同等量の補正量を、前記所定温度検出部に施すことを特徴とする請求項2に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
- 前記所定温度検出部、前記試験温度検出ユニット、前記第1近傍温度検出ユニット、及び前記第2近傍温度検出ユニットは、
温度依存性を有する電圧が印加される抵抗素子群と、
前記抵抗素子群により分圧される所定分圧位置を選択する選択部とを備えることを特徴とする請求項2に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。 - 前記補正部は、
前記所定分圧位置に隣接する隣接分圧位置を選択する補正選択部を備えることを特徴とする請求項4に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。 - 前記試験温度検出ユニット、前記第1近傍温度検出ユニット、及び第2近傍温度検出ユニットは、温度特性試験時にのみ活性化されることを特徴とする請求項2に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
- 前記検出部は、
前記所定電圧と接地電圧との間、又は前記第1電圧と前記第2電圧との間に接続され、温度により変化する出力特性が相互に逆の温度依存性を有する第1及び第2回路と、
前記第1及び第2回路の出力値を比較する比較器とを備えることを特徴とする請求項1乃至6の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。 - 前記所定温度検出部、前記検出部を構成する少なくとも何れか2つのユニット、および前記補正部に対して電圧バイアスを供給するバイアス部であって、正バイアスである第1電圧を出力する第1電圧バイアス部と、
前記第1電圧バイアス部から所定電圧降圧された負バイアスである第2電圧を出力する第2電圧バイアス部とを備え、
前記所定温度検出部、前記検出部を構成する少なくとも何れか2つのユニット、および前記補正部は、
前記第1電圧と前記第2電圧との間に接続され、温度により変化する出力特性が相互に逆の温度依存性を有する第1及び第2回路と、
前記第1及び第2回路の出力値を比較する比較器とを備えることを特徴とする請求項1乃至7の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。 - 前記半導体装置は、半導体記憶装置であり、
検出される前記所定温度に応じて、リフレッシュ動作の周期を切り替えるリフレッシュ周期制御部を備えることを特徴とする請求項1乃至8の少なくとも何れか1項に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。 - 前記リフレッシュ周期制御部は、リフレッシュ動作の周期を、
前記所定温度以上の時に短く、前記所定温度より低温の時に長く設定し、または、
前記所定温度より高温時に短く、前記所定温度以下の時に長く設定することを特徴とする請求項9に記載の温度検出機能を備えた半導体装置。
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