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JPH10160768A - 電圧レベル検出装置 - Google Patents

電圧レベル検出装置

Info

Publication number
JPH10160768A
JPH10160768A JP8324347A JP32434796A JPH10160768A JP H10160768 A JPH10160768 A JP H10160768A JP 8324347 A JP8324347 A JP 8324347A JP 32434796 A JP32434796 A JP 32434796A JP H10160768 A JPH10160768 A JP H10160768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
mos transistor
voltage level
voltage
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8324347A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hatakeyama
淳 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP8324347A priority Critical patent/JPH10160768A/ja
Publication of JPH10160768A publication Critical patent/JPH10160768A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、任意の電圧を検出でき、検出誤差
が小さく、また検出するノードに電流を流し込まない電
圧レベル検出器を提供することを目的とする。 【解決手段】 電圧レベル検出装置は、第1の電位、第
2の電位、及び第3の電位を入力とし、第3の電位に応
じて第1の電位及び第2の電位間を分圧して分圧電位を
出力する分圧回路と、分圧電位と所定の電位との大小関
係に応じて出力を変化させる比較回路を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に半導体装置に
関し、詳しくは半導体装置に於ける電圧レベル検出器に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に於ては、チップ内部で使用
する様々な電圧をチップ内部で発生させる。発生された
電圧は電圧レベル検出器で検出され、検出レベルが一定
レベルになるように発生電圧を制御することによって、
発生電圧のばらつきを抑制する。半導体装置の低電圧化
が進むに従って、電圧のばらつきをより小さな範囲内に
制御する必要があり、より精度の高い電圧レベル検出器
が必要になる。
【0003】図17は、従来用いられる典型的な電圧レ
ベル検出器の回路構成を示す。図17の電圧レベル検出
器は、例えば、基板電位を検出するために用いられるも
のであり、電位VBBはグランド電位より低い基板電位
であり、また電位VCCは電源電位である。
【0004】図17の電圧レベル検出器は、PMOSト
ランジスタ101、NMOSトランジスタ102及び1
03、インバータ104及び105を含む。PMOSト
ランジスタ101、NMOSトランジスタ102、及び
NMOSトランジスタ103は直列に接続される。PM
OSトランジスタ101及びNMOSトランジスタ10
2のゲート入力はグランド電位VSSに接続され、NM
OSトランジスタ103のゲートは、自らのドレインに
接続される。
【0005】NMOSトランジスタ102のゲート電位
であるグランド電位VSSとNMOSトランジスタ10
3のソース電位である電位VBBとの差が、NMOSト
ランジスタ102のしきい値電圧Vth1とNMOSト
ランジスタ103のしきい値電圧Vth2との和(Vt
h1+Vth2)よりも大きくなると、NMOSトラン
ジスタ102及び103は導通する。この時、インバー
タ104の入力はLOWとなるので、直列に接続された
インバータ105の出力がLOWとなる。即ち図17の
回路は、電位VBBが電位(VSS−Vth1−Vth
2)以下になったときにLOWを出力することになる。
【0006】NMOSトランジスタ102及び103の
しきい値電圧は、トランジスタのゲート長や酸化膜層の
厚さ等によって決定される。設計上、NMOSトランジ
スタ102及び103は同一特性のトランジスタである
が、実装レベルにおいては若干の誤差を含む。但し図1
7のような構成では、一般に、NMOSトランジスタ1
02及び103は基板上で隣接した位置に配置されるの
で、ゲート長や酸化膜層の厚さ等の設計値からの誤差も
同程度となり、Vth1とVth2は略等しいと見做せ
る。従って図17の回路は、電位VBBが電位(VSS
−2Vth1)以下になるとLOWを出力する。
【0007】なお図17の回路は一例であり、例えばN
MOSトランジスタを2段以上、例えばN段直列接続し
て、電位(VSS−N・Vth1)を検出するように構
成することも出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図17のような構成の
電圧レベル検出器に於ては、検出できる電圧レベルがト
ランジスタのしきい値電圧の整数倍に制限されており、
任意の電圧レベルを検出することが出来ないという問題
がある。
【0009】また直列接続されたNMOSトランジスタ
の各々は、設計値からある程度の誤差を含むことは避け
られない。あるNMOSトランジスタの誤差をVeとす
れば、隣接するNMOSトランジスタも略Veの誤差を
含むと考えられるので、N段接続の電圧レベル検出器
は、N・Veだけずれた電圧レベルを検出してしまう。
従って、従来の電圧レベル検出器に於ては、トランジス
タのしきい値電圧のばらつきによって、検出電圧が誤差
を含んでしまうという問題がある。
【0010】また半導体装置に於ては、スタンバイ中の
消費電流を小さくすることが消費電力削減のために要求
されるが、図17のような電圧レベル検出回路に於て
は、電位VBBに向かって電流が流れる。従って、流れ
た分の電流を電位VBBから引き抜く必要があり、スタ
ンバイ電流が増加してしまうという問題がある。
【0011】従って本発明は、任意の電圧を検出でき、
検出誤差が小さく、また検出するノードに電流を流し込
まない電圧レベル検出器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に於て
は、電圧レベル検出装置は、第1の電位、第2の電位、
及び第3の電位を入力とし、該第3の電位に応じて該第
1の電位及び該第2の電位間を分圧して分圧電位を出力
する分圧回路と、該分圧電位と所定の電位との大小関係
に応じて出力を変化させる比較回路を含むことを特徴と
する。
【0013】上記発明に於ては、分圧回路によって電源
電位とグランド電位との間を第3の電位に応じて分圧
し、分圧電位と所定の電位との大小関係を比較回路によ
って決定することによって、第3の電位が所定の電位よ
り高いか低いかを検出することが出来る。従って、分圧
回路に入力する第3の電位と分圧電位との関係を調整す
ることによって、任意の電位を検出することが可能にな
る。
【0014】請求項2の発明に於ては、請求項1記載の
電圧レベル検出装置に於て、前記分圧回路は、一端を前
記第1の電位に接続し他端を第1のノードに接続した第
1のMOSトランジスタと、一端を該ノードに接続し他
端を前記第2の電位に接続した第2のMOSトランジス
タを含み、該第1のMOSトランジスタが導通するよう
に該第1のMOSトランジスタのゲートを第4の電位に
接続し、該第2のMOSトランジスタのゲートを前記第
3の電位に接続し、該第1のノードの電位を前記分圧電
位とすることを特徴とする。
【0015】上記発明に於ては、直列接続された2つの
MOSトランジスタで分圧回路を構成し、一方のMOS
トランジスタのゲートに第3の電位を入力してこのMO
Sトランジスタの内部抵抗値を変化させることによっ
て、分圧電位を生成することが出来る。従って、単純な
回路で任意の電位検出が可能であるに加えて、第3の電
位からMOSトランジスタのゲートに電流が流れ込まな
いので消費電流を抑さえることが出来る。
【0016】請求項3の発明に於ては、請求項2記載の
電圧レベル検出装置に於て、前記第1のMOSトランジ
スタと前記第2のMOSトランジスタは同一の導電タイ
プを有することを特徴とする。上記発明に於ては、同一
の導電タイプのMOSトランジスタを用いるので、2つ
のMOSトランジスタの内部抵抗値は同一の方向への製
造誤差を含む可能性が高く、内部抵抗値の比率に対する
製造誤差の影響が小さい。従って、精度の高い電位検出
を行うことが出来る。
【0017】請求項4の発明に於ては、請求項3記載の
電圧レベル検出装置に於て、前記第1のMOSトランジ
スタと前記第2のMOSトランジスタはP型の導電タイ
プであり、前記第4の電位は前記第2の電位に等しいこ
とを特徴とする。請求項5の発明に於ては、請求項4記
載の電圧レベル検出装置に於て、前記第3の電位は前記
第2の電位より低いことを特徴とする。
【0018】上記発明に於ては、グランド電位より低い
任意の電位を、消費電流を抑さえながら精度良く検出す
ることが出来る。請求項6の発明に於ては、請求項3記
載の電圧レベル検出装置に於て、前記第1のMOSトラ
ンジスタと前記第2のMOSトランジスタはN型の導電
タイプであり、前記第4の電位は前記第2の電位に等し
いことを特徴とする。
【0019】請求項7の発明に於ては、請求項6記載の
電圧レベル検出装置に於て、前記第3の電位は前記第2
の電位より高いことを特徴とする。上記発明に於ては、
電源電位より高い任意の電位を、消費電流を抑さえなが
ら精度良く検出することが出来る。
【0020】請求項8の発明に於ては、請求項2記載の
電圧レベル検出装置に於て、前記比較回路は、前記分圧
電位をゲート入力とする第3のMOSトランジスタを含
み、該トランジスタの導通及び非導通によって前記出力
を変化させることを特徴とする。
【0021】上記発明に於ては、MOSトランジスタを
用いることによって、分圧電圧と所定の電位との比較を
容易に行うことが出来る。請求項9の発明に於ては、請
求項8記載の電圧レベル検出装置に於て、前記比較回路
は抵抗を更に含み、前記第1の電位と前記第2の電位と
の間で前記第3のMOSトランジスタと該抵抗が直列に
接続され、該第3のMOSトランジスタと該抵抗との間
の接続点の電位をもとに前記出力を変化させることを特
徴とする。
【0022】上記発明に於ては、MOSトランジスタを
用いることによって、分圧電圧と所定の電位との比較を
容易に行うことが出来る。請求項10の発明に於ては、
請求項8記載の電圧レベル検出装置に於て、前記比較回
路は定電流源を更に含み、前記第1の電位と前記第2の
電位との間で前記第3のMOSトランジスタと該定電流
源が直列に接続され、該第3のMOSトランジスタと該
定電流源との間の接続点の電位をもとに前記出力を変化
させることを特徴とする。
【0023】上記発明に於ては、MOSトランジスタを
用いることによって、分圧電位と所定の電位との比較を
容易に行うことが出来ると共に、定電流源を用いること
によって高い精度の電位検出を行うことが出来る。請求
項11の発明に於ては、半導体装置は、第1の電位、第
2の電位、及び第3の電位を入力とし、該第3の電位に
応じて該第1の電位及び該第2の電位間を分圧して分圧
電位を出力する分圧回路と、該分圧電位と所定の電位と
の大小関係に応じて出力を変化させる比較回路と、該第
3の電位を発生する電圧発生器を含み、該電圧発生器が
発生する内部電圧を検出することを特徴とする。
【0024】上記発明に於ては、分圧回路によって電源
電位とグランド電位との間を第3の電位に応じて分圧
し、分圧電位と所定の電位との大小関係を比較回路によ
って決定することによって、第3の電位が所定の電位よ
り高いか低いかを検出することが出来る。従って、分圧
回路に入力する第3の電位と分圧電位との関係を調整す
ることによって、半導体装置に於て電圧発生器が発生し
た任意の電位を検出することが可能になる。
【0025】請求項12の発明に於ては、請求項11記
載の半導体装置に於て、前記分圧回路は、一端を前記第
1の電位に接続し他端を第1のノードに接続した第1の
MOSトランジスタと、一端を該ノードに接続し他端を
前記第2の電位に接続した第2のMOSトランジスタを
含み、該第1のMOSトランジスタが導通するように該
第1のMOSトランジスタのゲートを第4の電位に接続
し、該第2のMOSトランジスタのゲートを前記第3の
電位に接続し、該第1のノードの電位を前記分圧電位と
することを特徴とする。
【0026】上記発明に於ては、直列接続された2つの
MOSトランジスタで分圧回路を構成し、一方のMOS
トランジスタのゲートに第3の電位を入力してこのMO
Sトランジスタの内部抵抗値を変化させることによっ
て、分圧電位を生成することが出来る。従って、単純な
回路で任意の電位検出が可能であるに加えて、第3の電
位からMOSトランジスタのゲートに電流が流れ込まな
いので、半導体装置の消費電流を抑さえることが出来
る。
【0027】請求項13の発明に於ては、請求項12記
載の半導体装置に於て、前記第1のMOSトランジスタ
と前記第2のMOSトランジスタは同一の導電タイプを
有することを特徴とする。上記発明に於ては、同一の導
電タイプのMOSトランジスタを用いるので、2つのM
OSトランジスタの内部抵抗値は同一の方向への製造誤
差を含む可能性が高く、内部抵抗値の比率に対する製造
誤差の影響が小さい。従って、精度の高い電位検出を行
うことが出来る。
【0028】請求項14の発明に於ては、請求項12記
載の半導体装置に於て、前記比較回路は、前記分圧電位
をゲート入力とする第3のMOSトランジスタを含み、
該トランジスタの導通及び非導通によって前記出力を変
化させることを特徴とする。上記発明に於ては、MOS
トランジスタを用いることによって、分圧電圧と所定の
電位との比較を容易に行うことが出来る。
【0029】請求項15の発明に於ては、請求項11記
載の半導体装置に於て、前記比較回路の前記出力に応じ
て前記電圧発生器を制御する制御回路を更に含むことを
特徴とする。上記発明に於ては、半導体装置に於て電圧
発生器が生成する内部電圧を、任意の電位に制御するこ
とが出来る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の原理及び実施例
を添付の図面を用いて説明する。図1は、本発明の原理
による電圧レベル検出器の回路構成図を示す。図1の電
圧レベル検出器10は、PMOSトランジスタ11乃至
13、インバータ14、及び可変或いは固定の抵抗15
を含む。可変或いは固定の抵抗15は、PMOSトラン
ジスタ13がオフの時にはインバータ14の入力である
ノードn02をLOW(VSSレベル)とし、PMOS
トランジスタ13がオンの時にはノードn02をHIG
H(VCCレベル)とするような素子であればよい。好
ましくは可変或いは固定の抵抗15は、PMOSトラン
ジスタ13のオン/オフに関わらずに、略一定の電流を
流すように抵抗値が変化する定電流源である。
【0031】PMOSトランジスタ11及び12は電源
電位VCC及びグランド電位VSSの間で直列接続さ
れ、各々のゲートは、グランド電位VSS及びグランド
電位より低い電位VBBに接続される。PMOSトラン
ジスタ11及び12の間の接続点は、PMOSトランジ
スタ13のゲート入力に接続される。PMOSトランジ
スタ13のソースは電源電位VCCに接続され、ドレイ
ンは可変或いは固定の抵抗15を介してグランド電位V
SSに接続される。PMOSトランジスタ13のドレイ
ンはインバータ14の入力に接続され、インバータ14
の出力が図1の電圧レベル検出器10の出力電位out
を供給する。
【0032】図2は、図1の回路に於て入力電位VBB
を変化させた場合に、ノードn01の電位、ノードn0
2の電位、及び出力電位outが変化する様子を示した
図である。図1及び図2を用いて、図1の電圧レベル検
出器10の動作について説明する。
【0033】電位VBBがグランド電位VSSに等しい
状態では、PMOSトランジスタ11及び12はオン状
態である。このオン状態でのPMOSトランジスタ11
及び12の内部抵抗値の比率で、電源電位VCC及びグ
ランド電位VSSの間の電圧が分圧されて、分圧電圧が
PMOSトランジスタ13のゲートに入力される。この
分圧電圧は、ノードn01の電圧として図2に示され
る。
【0034】この状態ではPMOSトランジスタ13は
オフであり、インバータ14の入力であるノードn02
の電位は略グランド電位VSSに等しい。従ってインバ
ータ14の出力電位outは、HIGH(電源電位VC
C)である。電位VBBをグランド電位VSSから下げ
ていくと、PMOSトランジスタ12の内部抵抗値は減
少していく。即ちPMOSトランジスタ12の電流駆動
能力が増大していく。これによってノードn01の電位
は、図2に示されるように徐々に下降する。
【0035】電位VBBの下降に伴いノードn01の電
位があるレベルまで下がると、PMOSトランジスタ1
3が導通される。これによってノードn02の電位が急
上昇し、インバータ14の出力電位outが急下降す
る。このときの電位VBBは、図2に於て電位Vdとし
て示されており、この電位Vdが図1の電圧レベル検出
器10が検出する電圧である。
【0036】このように図1の電圧レベル検出器10に
於ては、PMOSトランジスタ11及び12が分圧電位
(ノードn01の電位)を出力し、この分圧電位とPM
OSトランジスタ13を導通するに必要な電位が比較さ
れ、分圧電位とPMOSトランジスタ13を導通するに
必要な電位との大小関係に応じて、出力電位out が変化
する。
【0037】図2に於て、PMOSトランジスタ13の
導通ポイントを決定するのは、ノードn01の電位の初
期値及び傾きである。ノードn01の電位の初期値及び
傾きは、PMOSトランジスタ11及び12の内部抵抗
値の比率、例えばゲート幅の比率によって決定される。
【0038】従って、PMOSトランジスタ11及び1
2の内部抵抗値の比率を適当に調整することで、検出電
圧Vdを任意の電圧レベルに設定することが出来る。ま
た設計値からの製造誤差は隣接するトランジスタでは殆
ど同方向であり、PMOSトランジスタ11の内部抵抗
が大きくなる方向にずれるとPMOSトランジスタ12
の内部抵抗も同様に大きくなる方向にずれるので、内部
抵抗値の比率をとると誤差は小さなものとなり、検出電
圧Vdには殆ど影響しない。検出電圧Vdの誤差は、実
質的にPMOSトランジスタ13の誤差にのみ影響さ
れ、PMOSトランジスタ13のしきい値電圧の誤差に
等しい。
【0039】また電位VBBはPMOSトランジスタ1
2のゲートに接続されているので、電位VBBに向かっ
て電流は流れない。従って余計な電流消費を防ぐことが
出来る。図1の回路は、グランド電位VSSよりも低い
電位VBBを検出するための電圧レベル検出器を示す
が、同様の構成でグランド電位よりも高い電位を検出す
る電圧レベル検出器を構築することは容易である。図3
にそのような回路を示す。図3の電圧レベル検出器は、
NMOSトランジスタ41乃至43、インバータ44、
及び可変或いは固定の抵抗45を含み、グランド電位よ
りも高い電位VPPを検出する。図3の回路は、図1の
回路に於てP型トランジスタをN型トランジスタで置き
換え更に電源電位VCCとグランド電位VSSとを交換
しただけであり、その動作は図1の回路の動作と同様で
ある。従ってその説明は省略する。
【0040】図4は、本発明の原理による電圧レベル検
出器の第1の実施例を示す回路図である。図4の電圧レ
ベル検出器10Aは、PMOSトランジスタ11乃至1
3、インバータ14、及び固定抵抗15Aを含む。固定
抵抗15は、PMOSトランジスタ13がオフの時には
インバータ14の入力であるノードn02をLOW(V
SSレベル)とし、PMOSトランジスタ13がオンの
時にはノードn02をHIGH(VCCレベル)とする
素子である。
【0041】図5は、図4の電圧レベル検出器10Aに
於て入力電位VBBを変化させた場合に、ノードn01
の電位、ノードn02の電位、及び出力電位outが変
化する様子をコンピュータシミュレーションにより求め
示した図である。図4の回路の動作及び図5の電位変化
は、図1及び図2に示されたものと基本的に同一である
ので詳細な説明は省略する。
【0042】図6は、本発明の原理による電圧レベル検
出器の第2の実施例を示す回路図である。図6の電圧レ
ベル検出器10Bは、PMOSトランジスタ11乃至1
3、インバータ14、及び定電流源15Bを含む。定電
流源15Bは、PMOSトランジスタ13がオフの時に
はインバータ14の入力であるノードn02をLOW
(VSSレベル)とし、PMOSトランジスタ13がオ
ンの時にはノードn02をHIGH(VCCレベル)と
する素子であり、PMOSトランジスタ13のオン/オ
フに関わらずに、略一定の電流を流すように抵抗値が変
化する。定電流源15Bは、NMOSトランジスタ16
及び17と抵抗Rを含む。NMOSトランジスタ16及
び17はカレントミラー回路を構成し、NMOSトラン
ジスタ17に流れる電流と同一の分量の電流がNMOS
トランジスタ16に流れるように構成される。
【0043】図7は、図6の電圧レベル検出器10Bに
於て入力電位VBBを変化させた場合に、ノードn01
の電位、ノードn02の電位、及び出力電位outが変
化する様子をコンピュータシミュレーションにより求め
示した図である。図6の回路の動作及び図7の電位変化
は、図1及び図2に示されたものと基本的に同一である
ので詳細な説明は省略する。
【0044】図5及び図7を比較すれば明らかなよう
に、固定抵抗15Aを用いた第1の実施例の電圧レベル
検出器10Aよりも、定電流源15Bを用いた第2の実
施例の電圧レベル検出器10Bの方が、ノードn02に
於ける電位が急峻に変化する。第1の実施例の電圧レベ
ル検出器10Aに於ては、ノードn02に於ける電位変
化がなだらかなために、インバータ14の製造誤差等に
よって出力電位outの反転ポイントが大きくずれてし
まう可能性がある。それに対して第2の実施例の電圧レ
ベル検出器10Bに於ては、ノードn02に於ける電位
変化が急峻なために、インバータ14の製造誤差等が存
在しても、出力電位outの反転ポイントは殆どずれな
い。従って、第2の実施例の電圧レベル検出器10Bの
方が、より精度の高い電位検出を実現することが出来
る。
【0045】定電流源15Bを用いた第2の実施例の電
圧レベル検出器10Bの方が、固定抵抗15Aを用いた
第1の実施例の電圧レベル検出器10Aよりも、ノード
n02に於ける電位が急峻に変化する理由は以下のよう
に説明できる。第1の実施例の電圧レベル検出器10A
の場合、PMOSトランジスタ13の抵抗値をRpと
し、固定抵抗15Aの抵抗値を1とすると、ノードn0
2に於ける電位は、 V=(1/(Rp+1))xVCC (1) となる。従って電位VBBの変動により、抵抗値Rpが
0.5 、1 、1.5 と変化した場合を考えると、ノードn0
2に於ける電位は図8に示されるようになる。
【0046】第2の実施例の電圧レベル検出器10Bの
場合、NMOSトランジスタ16が、ノードn02から
電位VSSに流れる電流を一定になるようにする。つま
りNMOSトランジスタ16の抵抗値をRhとすると、
Rhは(Rp+Rh)が一定になるように変化する。図
8の例と同様にRp=1の時にノードn02の電位が0.
5 xVCCになるようにNMOSトランジスタ16の特
性を設定すると、この時のNMOSトランジスタ16の
抵抗値Rhは1となり、また(Rp+Rh)は2とな
る。このように設定した場合、抵抗値Rhは(Rp+R
h)が2を保つように変化することになる。従って、電
位VBBが変化してPMOSトランジスタ13の抵抗値
Rpが0.5 、1 、1.5 と変化した場合を考えると、NM
OSトランジスタ16の抵抗値Rhは1.5 、1 、0.5 と
変化する。このときノードn02に於ける電位は図9に
示されるようになる。
【0047】図8及び図9を比較すれば明らかなよう
に、第2の実施例の電圧レベル検出器10Bの場合に
は、NMOSトランジスタ16の抵抗値RhがPMOS
トランジスタ13の抵抗値Rpとは逆方向に変化するた
め、ノードn02に於ける電位の変化が第1の実施例の
場合と比較してより急峻になる。従って図7に示される
ように、電位VBBが変化する極く短い範囲内で、ノー
ドn02に於ける電位変化は完了することになり、イン
バータ14等に製造誤差があっても精度の高い電圧レベ
ル検出を行うことが出来る。
【0048】なお図6の第2の実施例の電圧レベル検出
器10Bに於ては、カレントミラー回路が定電流源15
Bとして用いられたが、NMOSトランジスタ16のゲ
ートを例えば電源電位VCCに接続してNMOSトラン
ジスタ16だけで定電流源15Bを構成してもよい。
【0049】図10は、図6の第2の実施例の電圧レベ
ル検出器10BをDRAMの基板電位検出に適用した実
施例を模式的に示す。なお図10に於て、第2の実施例
の電圧レベル検出器10Bの代わりに第1の実施例の電
圧レベル検出器10Aを用いてもよい。
【0050】図10に於て、P型の基板20に、P型領
域21、N型領域22及び24、及びゲート23が形成
され、N型領域24には容量25が接続される。容量2
5はDRAMのメモリセルを想定し、N型領域22及び
24とゲート23はワードゲートトランジスタを想定し
ている。P型領域21にはVBBポンプ26が接続され
ており、基板20に蓄積された電荷を引き抜くことで基
板20の電位VBBを下降させる。VBBポンプ26の
動作は、電圧レベル検出器10Bによって制御される。
電圧レベル検出器10Bは、基板20の電位VBBを検
出する。電位VBBが所定の電位より低い場合には、電
圧レベル検出器10Bは出力電位out としてLOW信号
を供給する。電位VBBが所定レベルより高くなると、
電圧レベル検出器10Bは出力電位out としてHIGH
信号を供給する。VBBポンプ26は、HIGH信号を
電圧レベル検出器10Bから受け取ると動作し、基板2
0に蓄積された電荷を引き抜くことで基板20の電位V
BBを下降させる。これによって、基板20の電位VB
Bを所定の電位に保つことが出来る。
【0051】なお図10の実施例に於て、電圧レベル検
出器10B及びVBBポンプ26は基板20と同一の基
板上に構成されてよい。また電圧レベル検出器10B以
外の構成は従来技術の範囲内であるので説明を省略す
る。図11の回路は、本発明の原理による電圧レベル検
出器の第3の実施例を示す回路図である。図11の電圧
レベル検出器10Cは、PMOSトランジスタ30乃至
34、NMOSトランジスタ35乃至37、インバータ
38及び39、及び抵抗Rを含む。
【0052】図11の電圧レベル検出器10Cは、図6
の第2の実施例の電圧レベル検出器10Bを2つ組み合
わせたものである。第1の電圧レベル検出器は、PMO
Sトランジスタ30、31、及び33、NMOSトラン
ジスタ35及び36、インバータ38、及び抵抗Rによ
って構成される。図6の第2の実施例の電圧レベル検出
器10Bと対比すると、PMOSトランジスタ30、3
1、及び33とインバータ38が、PMOSトランジス
タ11乃至13及びインバータ14に相当し、NMOS
トランジスタ35及び36と抵抗Rが、定電流源15B
に相当する。第2の電圧レベル検出器は、PMOSトラ
ンジスタ30、32、及び34、NMOSトランジスタ
35及び37、インバータ39、及び抵抗Rによって構
成される。図6の第2の実施例の電圧レベル検出器10
Bと対比すると、PMOSトランジスタ30、32、及
び34とインバータ39が、PMOSトランジスタ11
乃至13及びインバータ14に相当し、NMOSトラン
ジスタ35及び37と抵抗Rが、定電流源15Bに相当
する。第1及び第2の電圧レベル検出器の動作は、図6
の電圧レベル検出器10Bの動作と基本的に同一である
ので、その説明は省略する。
【0053】図12は、図11に於て電位VBBを変化
させた場合に、ノードn01乃至n04の電位及び出力
電位out1及びout2が変化する様子を示した図で
ある。図11に示されるように、第2の電圧レベル検出
器のPMOSトランジスタ30と32との間には、PM
OSトランジスタ31が挿入されているので、PMOS
トランジスタ31と32との間のノードn03の電位
は、第1の電圧レベル検出器のノードn01の電位より
も低くなる。従って図12に示されるように、ノードn
03の電位を示す直線は、ノードn01の電位を示す直
線よりも下(低電位側)に位置される。
【0054】図11及び図12を参照して、電位VBB
が下降していくと、まず第2の電圧レベル検出器のPM
OSトランジスタ34が導通されて、ノードn04の電
位がHIGH(電位VCC)になる。従って、インバー
タ39の出力である電位out2がLOW(電位VS
S)になる。更に電位VBBが下降していくと、第1の
電圧レベル検出器のPMOSトランジスタ33が導通さ
れて、ノードn02の電位がHIGH(電位VCC)に
なる。従って、インバータ38の出力である電位out
1がLOW(電位VSS)になる。
【0055】このように図11に示された第3の実施例
の電圧レベル検出器10Cに於ては、第1の電圧レベル
検出器と第2の電圧レベル検出器とを組み合わせること
によって、2つの異なった電位を検出することが出来
る。図11の回路構成においては、2つの検出電圧レベ
ルは、PMOSトランジスタ30乃至32の3つの内部
抵抗値の比率に依存する。従って、2つの電圧レベル検
出器を独立に構成する場合に比較して、2つの検出電圧
レベル間の誤差を小さくすることが出来る。また幾つか
のトランジスタを共有するので、回路スペースの節約に
もつながる。
【0056】なお図11に示された電圧レベル検出器1
0Cは、2つの異なった電圧レベルを検出するように構
成されたが、同様に電圧レベル検出器を組み合わせてい
くことによって、2つ以上の異なった電圧レベルを検出
するように構成出来ることは明らかである。
【0057】図13は、図11の第3の実施例の電圧レ
ベル検出器10CをDRAMの基板電位検出に適用した
実施例を模式的に示す。図13に於て、図10と同一の
要素は同一の番号によって参照され、その説明は省略さ
れる。P型領域21にはラージVBBポンプ27及びス
モールVBBポンプ28が接続されており、基板20に
蓄積された電荷を引き抜くことで基板20の電位VBB
を下降させる。ラージVBBポンプ27は、スモールV
BBポンプ28よりも電荷引き抜き能力が高く、より大
きな電流を消費する。一般に、DRAMのスタンバイ時
等の大きな電流変動を避けるために、電源投入時にはラ
ージVBBポンプによって電荷を引き抜いて基板電位V
BBを下降させ、動作時及びスタンバイ時にはスモール
VBBポンプを動作させて、大きな電流変動を伴うこと
なく基板電位VBBを調整することが行われる。
【0058】ラージVBBポンプ27及びスモールVB
Bポンプ28の動作は、電圧レベル検出器10Cによっ
て制御される。電圧レベル検出器10Cは、基板20の
電位VBBを検出する。電位VBBが第1の所定電位よ
り低い場合には、電圧レベル検出器10Cは出力電位ou
t1としてLOW信号を供給する。電位VBBが第1の所
定電位より高くなると、電圧レベル検出器10Cは出力
電位out1としてHIGH信号を供給する。電圧レベル検
出器10Cは、第1の所定電位より高い第2の所定電位
も検出して、検出結果を出力電位out2として出力する。
電位VBBが第2の所定電位より低い場合には、電圧レ
ベル検出器10Cは出力電位out2としてLOW信号を供
給する。電位VBBが第2の所定電位より高くなると、
電圧レベル検出器10Cは出力電位out2としてHIGH
信号を供給する。出力電位out1はスモールVBBポンプ
28に供給され、出力電位out2はラージVBBポンプ2
7に供給される。
【0059】ラージVBBポンプ27及びスモールVB
Bポンプ28の各々は、HIGH信号を電圧レベル検出
器10Cから受け取ると動作し、基板20に蓄積された
電荷を引き抜くことで基板20の電位VBBを下降させ
る。電源投入時或いは急激に電位VBBが上昇した場合
には、ラージVBBポンプ27が電位VBBを第2の所
定電位まで下降させ、その後スモールVBBポンプ28
が電位VBBを第1の所定電位まで下降させる。通常動
作時及びスタンバイ時に於ては、主にスモールVBBポ
ンプ28が動作して、基板20の電位VBBを第1の所
定電位に保つことが出来る。このようにして、通常動作
時及びスタンバイ時に於て、大きな消費電流変動を伴う
ことなく、基板20の電位VBBを第1の所定電位に調
整することが出来る。
【0060】なお図13の実施例に於て、電圧レベル検
出器10C、ラージVBBポンプ27、及びスモールV
BBポンプ28VBBは基板20と同一の基板上に構成
されてよい。また電圧レベル検出器10C以外の構成は
従来技術の範囲内であるので説明を省略する。
【0061】図14は、本発明の原理による電圧レベル
検出器の第4の実施例を示す回路図である。第4の実施
例の電圧レベル検出器10Dは、本発明の原理によりグ
ランド電位より高い電位を検出する図3の電圧レベル検
出器に対応する。図14の電圧レベル検出器10Dは、
NMOSトランジスタ41乃至43、インバータ44、
及び固定抵抗45Aを含む。固定抵抗45Aは、NMO
Sトランジスタ43がオフの時にはインバータ44の入
力であるノードn02をLOW(VSSレベル)とし、
NMOSトランジスタ43がオンの時にはノードn02
をHIGH(VCCレベル)とする素子である。
【0062】NMOSトランジスタ41及び42は電源
電位VCC及びグランド電位VSSの間で直列接続さ
れ、各々のゲートは、電源電位VCC及びグランド電位
より高い電位VPPに接続される。NMOSトランジス
タ41及び42の間の接続点は、NMOSトランジスタ
43のゲート入力に接続される。NMOSトランジスタ
43のソースはグランド電位VSSに接続され、ドレイ
ンは固定抵抗45Aを介して電源電位VCCに接続され
る。NMOSトランジスタ43のドレインはインバータ
44の入力に接続され、インバータ44の出力が図14
の電圧レベル検出器10Dの出力電位outを供給す
る。
【0063】図15は、図14の電圧レベル検出器10
Dに於て入力電位VPPを変化させた場合に、ノードn
01の電位、ノードn02の電位、及び出力電位out
が変化する様子を示した図である。図14及び図15を
用いて、図14の電圧レベル検出器10Dの動作につい
て説明する。
【0064】電位VPPが電源電位VCCに等しい状態
では、NMOSトランジスタ41及び42はオン状態で
ある。このオン状態でのNMOSトランジスタ41及び
42の内部抵抗値の比率で、電源電位VCC及びグラン
ド電位VSSの間の電圧が分圧されて、分圧電圧がNM
OSトランジスタ43のゲートに入力される。この分圧
電圧は、ノードn01の電圧として図15に示される。
【0065】この状態ではNMOSトランジスタ43は
オフであり、インバータ44の入力であるノードn02
の電位は略電源電位VCCに等しい。従ってインバータ
44の出力電位outは、LOW(グランド電位VS
S)である。電位VPPを電源電位VCCから上げてい
くと、NMOSトランジスタ42の内部抵抗値は減少し
ていく。即ちNMOSトランジスタ42の電流駆動能力
が増大していく。これによってノードn01の電位は、
図15に示されるように徐々に上昇する。
【0066】電位VPPの上昇に伴いノードn01の電
位があるレベルまで上がると、NMOSトランジスタ4
3が導通される。これによってノードn02の電位が急
下降し、インバータ44の出力電位outが急上昇す
る。このときの電位VPPは、図15に於て電位Vdと
して示されており、この電位Vdが図14の電圧レベル
検出器10Dが検出する電圧である。
【0067】図15に於て、NMOSトランジスタ43
の導通ポイントを決定するのは、ノードn01の電位の
初期値及び傾きである。ノードn01の電位の初期値及
び傾きは、NMOSトランジスタ41及び42の内部抵
抗値の比率、例えばゲート幅の比率によって決定され
る。
【0068】従って、NMOSトランジスタ41及び4
2の内部抵抗値の比率を適当に調整することで、検出電
圧Vdを任意の電圧レベルに設定することが出来る。ま
た設計値からの製造誤差は隣接するトランジスタでは殆
ど同方向であり、NMOSトランジスタ41の内部抵抗
が大きくなる方向にずれるとNMOSトランジスタ42
の内部抵抗も同様に大きくなる方向にずれるので、内部
抵抗値の比率をとると誤差は小さなものとなり、検出電
圧Vdには殆ど影響しない。検出電圧Vdの誤差は、実
質的にNMOSトランジスタ43の誤差にのみ影響さ
れ、NMOSトランジスタ43のしきい値電圧の誤差に
等しい。
【0069】また電位VPPはNMOSトランジスタ4
2のゲートに接続されているので、電位VPPから多量
の電流が流れ込むことはない。従って余計な電流消費を
防ぐことが出来る。なお図14に於ては、固定抵抗45
Aが用いられたが、固定抵抗45Aの代わりに図6の定
電流源15Bと同様の定電流源を用いてもよい。定電流
源を用いた場合には、電位VPPの変化に対してノード
n02の電位が急峻に変化するので、電位VPPを精度
高く検出することが出来る。
【0070】図16は、図14の第4の実施例の電圧レ
ベル検出器10DをDRAMのワード線電位検出に適用
した実施例を模式的に示す。図16に於て、図10と同
一の要素は同一の番号によって参照され、その説明は省
略される。図16に於て、ワードゲートトランジスタの
ゲート23にはワード線52が接続されており、ワード
線ドライバ50がワード線52を介してワードゲートト
ランジスタを駆動する。メモリセルである容量25を電
位VCCに充電するためには、トランジスタのしきい値
電圧分だけ電位VCCよりも高い電位をゲート23に供
給する必要がある。この電位VCCよりも高い電位が電
位VPPであり、VPP生成器51によって生成され
る。VPP生成器51によって生成された電位VPPは
ワード線ドライバ50に供給され、ワード線ドライバ5
0は選択したワード線52に電位VPPを印加する。V
PP生成器51が生成した電位VPPは更に、電圧レベ
ル検出器10Dにも供給される。電圧レベル検出器10
Dは、電位VPPを検出して、出力電位out として検出
結果を出力する。電位VPPが所定の電位よりも高い場
合は、電圧レベル検出器10Dは出力電位out としてL
OW信号を供給する。電位VPPが所定の電位よりも低
い場合は、電圧レベル検出器10Dは出力電位out とし
てHIGH信号を供給する。VPP生成器51は、HI
GH信号を受け取ると電圧VPPを上昇させるように動
作する。これによって、電圧VPPを所定の電位に保つ
ことが出来る。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明に於ては、分圧回路によ
って電源電位とグランド電位との間を第3の電位に応じ
て分圧し、分圧電位と所定の電位との大小関係を比較回
路によって決定することによって、第3の電位が所定の
電位より高いか低いかを検出することが出来る。従っ
て、分圧回路に入力する第3の電位と分圧電位との関係
を調整することによって、任意の電位を検出することが
可能になる。
【0072】請求項2の発明に於ては、直列接続された
2つのMOSトランジスタで分圧回路を構成し、一方の
MOSトランジスタのゲートに第3の電位を入力してこ
のMOSトランジスタの内部抵抗値を変化させることに
よって、分圧電位を生成することが出来る。従って、単
純な回路で任意の電位検出が可能であるに加えて、第3
の電位からMOSトランジスタのゲートに電流が流れ込
まないので消費電流を抑さえることが出来る。
【0073】請求項3の発明に於ては、同一の導電タイ
プのMOSトランジスタを用いるので、2つのMOSト
ランジスタの内部抵抗値は同一の方向への製造誤差を含
む可能性が高く、内部抵抗値の比率に対する製造誤差の
影響が小さい。従って、精度の高い電位検出を行うこと
が出来る。
【0074】請求項4及び請求項5の発明に於ては、グ
ランド電位より低い任意の電位を、消費電流を抑さえな
がら精度良く検出することが出来る。請求項6及び請求
項7の発明に於ては、電源電位より高い任意の電位を、
消費電流を抑さえながら精度良く検出することが出来
る。
【0075】請求項8の発明に於ては、MOSトランジ
スタを用いることによって、分圧電圧と所定の電位との
比較を容易に行うことが出来る。請求項9の発明に於て
は、MOSトランジスタを用いることによって、分圧電
圧と所定の電位との比較を容易に行うことが出来る。
【0076】請求項10の発明に於ては、MOSトラン
ジスタを用いることによって、分圧電位と所定の電位と
の比較を容易に行うことが出来ると共に、定電流源を用
いることによって高い精度の電位検出を行うことが出来
る。請求項11の発明に於ては、分圧回路によって電源
電位とグランド電位との間を第3の電位に応じて分圧
し、分圧電位と所定の電位との大小関係を比較回路によ
って決定することによって、第3の電位が所定の電位よ
り高いか低いかを検出することが出来る。従って、分圧
回路に入力する第3の電位と分圧電位との関係を調整す
ることによって、半導体装置に於て電圧発生器が発生し
た任意の電位を検出することが可能になる。
【0077】請求項12の発明に於ては、直列接続され
た2つのMOSトランジスタで分圧回路を構成し、一方
のMOSトランジスタのゲートに第3の電位を入力して
このMOSトランジスタの内部抵抗値を変化させること
によって、分圧電位を生成することが出来る。従って、
単純な回路で任意の電位検出が可能であるに加えて、第
3の電位からMOSトランジスタのゲートに電流が流れ
込まないので、半導体装置の消費電流を抑さえることが
出来る。
【0078】請求項13の発明に於ては、同一の導電タ
イプのMOSトランジスタを用いるので、2つのMOS
トランジスタの内部抵抗値は同一の方向への製造誤差を
含む可能性が高く、内部抵抗値の比率に対する製造誤差
の影響が小さい。従って、精度の高い電位検出を行うこ
とが出来る。
【0079】請求項14の発明に於ては、MOSトラン
ジスタを用いることによって、分圧電圧と所定の電位と
の比較を容易に行うことが出来る。請求項15の発明に
於ては、半導体装置に於て電圧発生器が生成する内部電
圧を、任意の電位に制御することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理による電圧レベル検出器の回路構
成図である。
【図2】図1の回路の動作を示す図である。
【図3】本発明の原理による電圧レベル検出器の別の回
路構成図である。
【図4】本発明の電圧レベル検出器の第1の実施例の回
路構成図である。
【図5】図4の回路の動作を示す図である。
【図6】本発明の電圧レベル検出器の第2の実施例の回
路構成図である。
【図7】図6の回路の動作を示す図である。
【図8】図4の回路動作を説明するための図である。
【図9】図6の回路動作を説明するための図である。
【図10】本発明の電圧レベル検出器の第2の実施例を
DRAMに適用した構成を示す図である。
【図11】本発明の電圧レベル検出器の第3の実施例の
回路構成図である。
【図12】図11の回路の動作を示す図である。
【図13】本発明の電圧レベル検出器の第3の実施例を
DRAMに適用した構成を示す図である。
【図14】本発明の電圧レベル検出器の第4の実施例の
回路構成図である。
【図15】図14の回路の動作を示す図である。
【図16】本発明の電圧レベル検出器の第4の実施例を
DRAMに適用した構成を示す図である。
【図17】従来の電圧レベル検出器の回路構成図であ
る。
【符号の説明】
10A、10B、10C、10D 電圧レベル検出器 20 基板 21 P型領域 22 N型領域 23 ゲート 24 N型領域 25 メモリセル容量 26 VBBポンプ 27 ラージVBBポンプ 28 スモールVBBポンプ 50 ワード線ドライバ 51 VPP生成器 52 ワード線

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電位、第2の電位、及び第3の電位
    を入力とし、該第3の電位に応じて該第1の電位及び該
    第2の電位間を分圧して分圧電位を出力する分圧回路
    と、 該分圧電位と所定の電位との大小関係に応じて出力を変
    化させる比較回路を含むことを特徴とする電圧レベル検
    出装置。
  2. 【請求項2】前記分圧回路は、 一端を前記第1の電位に接続し他端を第1のノードに接
    続した第1のMOSトランジスタと、 一端を該ノードに接続し他端を前記第2の電位に接続し
    た第2のMOSトランジスタを含み、該第1のMOSト
    ランジスタが導通するように該第1のMOSトランジス
    タのゲートを第4の電位に接続し、該第2のMOSトラ
    ンジスタのゲートを前記第3の電位に接続し、該第1の
    ノードの電位を前記分圧電位とすることを特徴とする請
    求項1記載の電圧レベル検出装置。
  3. 【請求項3】前記第1のMOSトランジスタと前記第2
    のMOSトランジスタは同一の導電タイプを有すること
    を特徴とする請求項2記載の電圧レベル検出装置。
  4. 【請求項4】前記第1のMOSトランジスタと前記第2
    のMOSトランジスタはP型の導電タイプであり、前記
    第4の電位は前記第2の電位に等しいことを特徴とする
    請求項3記載の電圧レベル検出装置。
  5. 【請求項5】前記第3の電位は前記第2の電位より低い
    ことを特徴とする請求項4記載の電圧レベル検出装置。
  6. 【請求項6】前記第1のMOSトランジスタと前記第2
    のMOSトランジスタはN型の導電タイプであり、前記
    第4の電位は前記第2の電位に等しいことを特徴とする
    請求項3記載の電圧レベル検出装置。
  7. 【請求項7】前記第3の電位は前記第2の電位より高い
    ことを特徴とする請求項6記載の電圧レベル検出装置。
  8. 【請求項8】前記比較回路は、前記分圧電位をゲート入
    力とする第3のMOSトランジスタを含み、該トランジ
    スタの導通及び非導通によって前記出力を変化させるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電圧レベル検出装置。
  9. 【請求項9】前記比較回路は抵抗を更に含み、前記第1
    の電位と前記第2の電位との間で前記第3のMOSトラ
    ンジスタと該抵抗が直列に接続され、該第3のMOSト
    ランジスタと該抵抗との間の接続点の電位をもとに前記
    出力を変化させることを特徴とする請求項8記載の電圧
    レベル検出装置。
  10. 【請求項10】前記比較回路は定電流源を更に含み、前
    記第1の電位と前記第2の電位との間で前記第3のMO
    Sトランジスタと該定電流源が直列に接続され、該第3
    のMOSトランジスタと該定電流源との間の接続点の電
    位をもとに前記出力を変化させることを特徴とする請求
    項8記載の電圧レベル検出装置。
  11. 【請求項11】第1の電位、第2の電位、及び第3の電
    位を入力とし、該第3の電位に応じて該第1の電位及び
    該第2の電位間を分圧して分圧電位を出力する分圧回路
    と、 該分圧電位と所定の電位との大小関係に応じて出力を変
    化させる比較回路と、該第3の電位を発生する電圧発生
    器、 を含み、該電圧発生器が発生する内部電圧を検出するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】前記分圧回路は、 一端を前記第1の電位に接続し他端を第1のノードに接
    続した第1のMOSトランジスタと、 一端を該ノードに接続し他端を前記第2の電位に接続し
    た第2のMOSトランジスタを含み、該第1のMOSト
    ランジスタが導通するように該第1のMOSトランジス
    タのゲートを第4の電位に接続し、該第2のMOSトラ
    ンジスタのゲートを前記第3の電位に接続し、該第1の
    ノードの電位を前記分圧電位とすることを特徴とする請
    求項11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】前記第1のMOSトランジスタと前記第
    2のMOSトランジスタは同一の導電タイプを有するこ
    とを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】前記比較回路は、前記分圧電位をゲート
    入力とする第3のMOSトランジスタを含み、該トラン
    ジスタの導通及び非導通によって前記出力を変化させる
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】前記比較回路の前記出力に応じて前記電
    圧発生器を制御する制御回路を更に含むことを特徴とす
    る請求項11記載の半導体装置。
JP8324347A 1996-12-04 1996-12-04 電圧レベル検出装置 Withdrawn JPH10160768A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100589467B1 (ko) * 1999-03-23 2006-06-14 후지쯔 가부시끼가이샤 전압 검출 회로
JP2010103503A (ja) * 2008-09-29 2010-05-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2015152570A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 富士電機株式会社 電圧検出回路

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