JP3821655B2 - ロック機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルに取付けられるコインケース、カップホルダ、カードケースなど、ハウジングに収容された移動体を引出して使用する装置及びドア等を開方向に押出す簡易プッシュ装置において、移動体がワンプッシュで収容位置から引き出し位置に移動し、更にワンプッシュで引き出し位置から収容位置に移動し、収容位置でロックされるようにするロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハウジングに収容された移動体を引出して使用する装置において、移動体がワンプッシュで収容位置から引き出し位置に移動し、更にワンプッシュで引き出し位置から収容位置に移動し、収容位置でロックされるようにするロック機構として、例えば、実開昭61−163870号公報に開示されたラッチが知られている。
【0003】
図12に示すように、実開昭61−163870号公報のラッチは、箱状のハウジング90と、ハウジング90に収容される移動体91とを備えている。ハウジング90と移動体91との間には付勢バネ92が介装され、また、ハウジング90の後部にはピン部材93が取付けられており、更にピン部材93には押さえバネ94が被せられるように取付けられている。ピン部材93は両端が同方向に鍵状に曲げられた棒部材からなり、ハウジング90の前方側に配置された端部は係合部93aをなし、他端はピン部材93が回動をするときの支軸93bをなしている。押さえバネ94は、両側が折り曲げられた板部材からなり、折り曲げられた両端部でハウジング90を上下方向から弾性的に挟みこむようにして取付けられ、押さえバネ94のハウジング90上面側に配置された端部は、前記ピン部材93をハウジング90の底面方向に付勢している。また、前記移動体91の上面には、ハートカム96が形成され、ハートカム96の周囲には、ピン部材93の係合部93aが係合するハート型のカム溝95が形成されている。更に、ハートカム96の窪んだ部分に位置するカム溝95の窪み部95bには、傾斜部97aを有するカム97が形成されている。
【0004】
上記ラッチによれば、移動体91を、付勢バネ92の付勢力に抗してハウジング90に押し込むと、ピン部材93の係合部93aが、押さえバネ94によりカム溝95の底面側に押されながら、移動経路95aに沿ってその突き当たりまで移動し、そこで移動体91の押し込みを解除すると、移動体91は付勢バネ92の付勢力によって戻り始めるが、ピン部材93の係合部93aが窪み部95bに係合することにより、押し込んだ状態にロックされる。そして、再び移動体91を、付勢バネ92の付勢力に抗してハウジング90に押し込むと、ピン部材93の係合部93aがカム97の傾斜部97aに沿って移動経路95cに移動し、移動経路95cを通って最初の位置に戻る。その結果、移動体91はロック状態を解除され、ハウジング90から再び引出される。このように、ピン部材93の係合部93aが、移動体91に形成されたハート型のカム溝95を、移動体91の移動に伴ってカム溝95を辿って一巡することで、移動体をワンプッシュで収容位置から引き出し位置に移動させ、更にワンプッシュで引き出し位置から収容位置に移動させ、収容位置でロックされるようにすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開昭61−163870号公報のラッチは、回動するピン部材が、別体の押さえバネによってカム溝の底面に向けて押しつけられるようになっているので、部品点数が多くなり、構造が複雑になるという問題があった。また、押さえバネはピン部材からずれたり、又は曲がったりしやすく、ピン部材がカム溝上をスムーズに動かなくなる虞れがあった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ハウジングに収容された移動体を引出して使用する装置のロック機構であって、部品点数が少なく、ピン部材がカム溝をスムーズに動くロック機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1は、ハウジングと、このハウジングに対して摺動可能又は回動可能に取付けられた移動体とを備え、前記移動体は前記ハウジングに対して離される方向にバネ付勢され、前記ハウジング又は前記移動体のどちらか一方にカム溝が形成され、他方に前記カム溝に着脱可能に係合するピン部材が設けられて構成されるロック機構において、トーションバネの一端を屈曲させて前記ピン部材とし、前記トーションバネの他端を、前記ピン部材が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に係合させ、前記ピン部材を、前記カム溝の底面に向けて付勢すると共に、前記カム溝の一側方に向けて付勢し、前記ピン部材が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に、前記トーションバネの支軸方向の動きを制限する部材を、ヒンジを介して一体に設けたことを特徴とするロック機構を提供するものである。
【0008】
上記第1の発明によれば、トーションバネの一端を屈曲させてピン部材とし、このピン部材をカム溝の底面に向けて付勢すると共に、カム溝の一側方に向けて付勢したので、ピン部材をカム溝方向へ押しつけるための別の部材を必要としない。また、ピン部材をカム溝の一側方に向けて付勢したことによって、ピン部材のカム溝における順路を定めることが容易となる。したがって、部品点数が低減され、構造を簡単にすることができる。また、ピン部材をカム溝方向へ押しつけるための部材がピン部材からずれたり、曲がったりすることによるピン部材の作動不良の発生がないので、ピン部材の作動を安定させることができる。
【0012】
また、前記トーションバネの支軸方向の動きを制限する部材を、ヒンジを介して一体に設けたので、組立作業が容易となり、生産性を向上させることができる。
【0013】
本発明の第2は、ハウジングと、このハウジングに対して摺動可能又は回動可能に取付けられた移動体とを備え、前記移動体は前記ハウジングに対して離される方向にバネ付勢され、前記ハウジング又は前記移動体のどちらか一方にカム溝が形成され、他方に前記カム溝に着脱可能に係合するピン部材が設けられて構成されるロック機構において、トーションバネの一端を屈曲させて前記ピン部材とし、前記トーションバネの他端を、前記ピン部材が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に係合させ、前記ピン部材を、前記カム溝の底面に向けて付勢すると共に、前記カム溝の一側方に向けて付勢し、前記トーションバネの支軸を挟んでその両側に配置された一対のガイドと、このガイドに両側が挿入され、前記支軸の先端と嵌合する孔を有するキャップ部材とを有し、このキャップ部材によって前記トーションバネの支軸方向の動きが制限されていることを特徴とするロック機構を提供するものである。
【0014】
上記第2の発明によれば、キャップ部材の両側を一対のガイドに挿入し、キャップ部材の孔にトーションバネの支軸を嵌合させるだけで、トーションバネを支軸から外れないように固定できるので、組立作業が容易となり、生産性を向上させることができる。また、前記キャップ部材によって、前記ピン部材の上方への動きを規制することもできるので、ピン部材がカム溝から外れにくくする作用ももたらされる。
【0015】
本発明の第3は、前記第1又は2の発明において、前記カム溝はハート形のカムを囲んで形成され、このカムの窪み部と対向する先端部から所定の距離をおいて、ロック解除された前記ピン部材を待機位置に誘導するための突起状のガイドが設けられているロック機構を提供するものである。
【0016】
上記第3の発明によれば、ハート形のカムの窪み部に係合したロック状態にあるピン部材が、ロック解除操作によって前記窪み部から外れて前記カムに沿って移動し、前記窪み部と対向する先端部から離れたときに、前記突起状のガイドに当接して待機位置に誘導されるので、次のロック操作のときに、ピン部材の移動方向を確実に規制して、誤動作を防止することができる。
【0017】
また、ピン部材の移動方向を、ハート形のカムと突起状のガイドとによって規制することにより、カム溝の底部に斜面や段部を設けてピン部材の経路を規制する必要がなく、カム溝の底部をすべて平坦にすることができる。したがって、ピン部材はカム溝の底部から間隔をあけて配置させることができ、ピン部材がカム溝の底部に接触し強く押し付けられてカム溝を削ってしまうような不具合がなくなり、また、異音を発したりすることもないので、移動体の動作をよりスムーズに行うことができる。
【0018】
図1〜9には、本発明の理解において参考となるロック機構が示されている。図1は同ロック機構が適用されたコインケースの概観を示す分解斜視図である。
【0019】
図2は、同コインケースにおいて、移動体がハウジングから引出された状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。図3は、同コインケースにおいて、移動体をハウジングに押し込み始めた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。図4は、同コインケースにおいて、移動体をハウジングに更に押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。図5は、同コインケースにおいて、移動体をハウジングに突き当たる寸前まで押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。図6は、同コインケースにおいて、移動体を最後まで押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。図7は、同コインケースにおいて、押し込みを解除し、移動体が戻り初めてロックされた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。図8は、同コインケースにおいて、ロック状態から移動体を再び押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。図9は、同コインケースにおいて、移動体を再び押し込んだ後に押し込みを解除した状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【0020】
図1に示すように、本発明の理解において参考となるロック機構が適用されるコインケース11は、箱状のハウジング12と、ハウジング12の内部に収容される箱状の移動体13とを備え、移動体13をハウジング12に収容して移動体13の内部に入れたコインをしまったり、移動体13をハウジング12から引出して前記コインを取りだしたりして使用するものである。
【0021】
移動体13の内面には、化粧用の敷物14が施され、ここにコインや小物などが収容されるようになっている。また、移動体13の側面外部には、引出し方向に伸びるスライドガイド32が設けられ、ハウジング12に対し、傾くことなく円滑にスライドするようになっている。更に、移動体13の背面外部には突出部15が設けられ、突出部15の上面にハートカム16が突設されている。
【0022】
図2に示すように、ハートカム16は、窪み17を突出部15の基部側に向けて設けられている。また、窪み17と対向する先端部18は、ハートカム16の中心線から外れた位置にあり、先端部18と窪み17とを結ぶ一方の経路は、引出し方向に伸びる直線部19をなし、他方の経路は、引出し方向に対して傾斜した傾斜部20aと、引出し方向に伸びる直線部20bとからなる屈曲部20をなしている。更に、ハートカム16の周囲には、屈曲部20と窪み17との境界部分を始点として窪み17及び直線部19を通って先端部18を終点とするカム溝21が設けられている。なお、カム溝21の底面は、直線部19が終点に向けて徐々に高くなる傾斜面をなし、終点は前記屈曲部20の延長線に重なるように段差22が形成されている。更に、突出部15上のハートカム16の窪み17に対向する部分には、三角形状の突部15aが形成され、カム溝21は、ハートカム16の窪み17と、上記突部15aとの間を通るように形成されている。
【0023】
前記ハウジング12の両側外周には突起33が設けられ、自動車のインストルメントパネルなどに取付けて固定できるようになっている。また、ハウジング12の内部後方には、第一のトーションバネ23と、第二のトーションバネ24とが取付けられている。
【0024】
ハウジング12後方の、前記第一のトーションバネ23が取付けられる部分には、背面から延出されて底面と平行に伸びる板状のバネ受け34が形成され、バネ受け34の上面には支軸28とバネ止め35とが突設され、更に、ハウジング12の背面の内側には係合突起36が突設されている。
【0025】
また、第一のトーションバネ23は、その巻回部25をバネ受け34上に突設された支軸28に挿通され、巻回部25から伸びる延出部の一方の端部が鍵状に曲げられてピン部材26をなし、このピン部材26がハウジング12の底面に向けられ、他方の延出部27がハウジング12の背面に当接して係合突起36に係合している。更に、トーションバネ23のピン部材26を有する端部は、バネ止め35に圧接されている。なお、バネ受け34は底面から所定高さの位置に形成され、前記移動体13をハウジング12に挿入したとき、移動体13の突出部15がバネ受け34の下側に入り込むようになっている。
【0026】
一方、前記第二のトーションバネ24が取付けられる部分には、バネ収容部37が設けられ、その内側に図示しない支軸が突設されている。第二のトーションバネ24の巻回部29は、上記支軸に挿通固定されている。また、第二のトーションバネ24の上記巻回部29から伸びる一方の延出部31は、ハウジング12の背面に係合し、他方の延出部30は、その先端がU字状に屈曲され、移動体13の背面に当接するように延出されている。
【0027】
ピン部材26は、第一のトーションバネ23の巻回部25が圧縮されていることによりハウジング12の底面に向けて付勢されているが、バネ受け34で規制されているため、直線部19の傾斜面を通るときを除いて、突出部15上面に圧接されることはない。また、第一のトーションバネ23の延出部27がハウジング12の背面に当接して係合突起36に固定されているため、ピン部材26を有する方の延出部は、巻回部25の捩れによって一側方(図2〜9の左方向)に付勢され、バネ止め35に圧接されている。
【0028】
一方、第二のトーションバネ24の延出部30の先端は、移動体13がハウジング12内に押し込まれたとき、移動体13の背面に当接して移動体13を引出し方向に付勢するようになっている。
【0029】
次に、上記コインケース11のロック作用について説明する。
図2に示すように、前記移動体13がハウジング12から引出された状態においては、ピン部材26は移動体13の突出部15から離れている。
【0030】
この状態で、図3に示すように、移動体13をハウジング12に向かって押し込み始めると、ピン部材26が移動体13の突出部15の上面上を移動していく。そして、ピン部材26が突出部15上面の段差22に当接すると、ピン部材26は、段差22を乗り越えてカム溝21に侵入することはできないので、傾斜部20aに沿って移動する。
【0031】
図4に示すように、更に移動体13を押し込むと、ピン部材26は、傾斜部20aから直線部20bに沿って移動し、やがて図5に示すように直線部20bの終点に達する。
【0032】
そして、移動体13を完全に押し込むと、図6に示すように、巻回部25の捩れ力により、ピン部材26は、図中左方向に移動してカム溝21に入る。また、このときピン部材26が突部15aの図中右側の斜面に勢いよく当るため、クリック感が得られ、使用者にロック位置を感覚的に認知させることができる。
【0033】
その後、押込み力を解除すると、図7に示すように、ピン部材26がハートカム16の窪み17に係合して、第二のトーションバネ24の付勢力による、前記移動体13の引出し方向への移動が阻止され、移動体13がハウジング12に収容された状態でロックされる。
【0034】
次に、図8に示すように、ハウジング12に収容されている移動体13を、再びハウジング12に向かって矢線Aの方向に押し込むと、ピン部材26は巻回部25の捩れ力によりカム溝21に沿って直線部19の方へ移動する。
【0035】
そして、図9に示すように、ピン部材26がカム溝21の直線部19に進入すると、ロック作用は解除されて、第二のトーションバネ24の付勢力によって、移動体13がハウジング12から引出され、ピン部材26が直線部19の傾斜面に乗り上げながら移動し、終点に至るとピン部材26は下方への付勢力を伴い段差22から降り、図2の状態に戻る。
【0036】
上記ロック構造によれば、第一のトーションバネ23の一端を鍵状に曲げてピン部材26としたので、ピン部材26は第一のトーションバネ23の巻回部25のバネ力によりハウジング12の底面に向けて付勢されると共に、巻回部25が捩れることにより一側方へ付勢される。そのため、ピン部材をカム溝の底方向に押し付けたり、カム溝の一側壁に押し付けるための別の部品等が必要なくなり、構造を簡素化できると共に、ピン部材の安定した作動を得ることができる。
【0037】
図10には、本発明によるロック機構の一実施形態が示されている。なお、以下の実施形態の説明においては、前記の本発明の理解において参考となるロック機構と実質的に同一部分には同符号を付して、その説明を省略又は簡略化することにする。
【0038】
図10に示すように、このコインケース51は、前記の本発明の理解において参考となるロック機構のコインケース11における第一のトーションバネ23と第二のトーションバネ24とを連結して、一つの複合バネ52で構成した点が相違している。
【0039】
複合バネ52は、ピン部材26を有するトーションバネ部53と線バネ部54とから構成されている。トーションバネ部53は前記第一のトーションバネ23と同様な形状をなし、第一の巻回部55から伸びる一方の延出部の端部が鍵状に曲げられてピン部材26をなしている。また、第一の巻回部55から伸びる他方の延出部59は線バネ部54との連結部をなし、その端部には第二の巻回部56が形成されている。線バネ部54は、第二の巻回部56と、第三の巻回部57との間に亘って形成されており、その中間が屈曲されて突部58をなしている。そして、この突部58が移動体13の背面に当接するようになっている。
【0040】
一方、ハウジング12後部の複合バネ52が取付けられる部分には、ハウジング12の底部から立設された壁部62で囲まれてなるバネ収容部61が設けられている。また、バネ収容部61の内部には底面から延出する第一の支軸63が設けられ、バネ収容部61の側部には、ハウジング12の底面から延出する第二の支軸64と第三の支軸65とが設けられている。
【0041】
そして、複合バネ52は、第一の巻回部55を第一の支軸63に支持され、第二の巻回部56を第二の支軸64に支持され、第三の巻回部57を第三の支軸65に支持されて、ハウジング12に装着されている。この状態で、第一の巻回部55から伸びる一方の延出部先端に形成されたピン部材26は、ハウジング12の底壁に向けて配置され、線バネ部54は、その突部58を移動体13の背面に向けて配置されている。
【0042】
ハウジング12の更に後方には、ヒンジ部67を介して蓋66が連結されている。蓋66は、ヒンジ部67とハウジング12の境界部及びヒンジ部67と蓋66の境界部で、ハウジング12の後部背面と平行に折り曲げながら矢線Cの方向へ移動させ、ハウジング12の後部背面の開口をヒンジ部67で塞ぎ、ハウジング12の上部に設けられた開口を蓋66で塞ぐと共に、複合バネ52の支軸方向の動きを蓋66で規制するようになっている。なお、ヒンジ部67には係合爪70が突設され、ヒンジ部67がハウジング12の後部背面の開口を塞いだ際、係合爪70がハウジング12の後部背面に係合するようになっている。また、蓋66の両側壁にはスリット68が形成され、蓋66がハウジング12の上部に設けられた開口を塞いだ際、ハウジング12の両側外周の突起69と係合するようになっており、ヒンジ部67及び蓋66がハウジング12から容易に外れないようになっている。
【0043】
上記構造からなるコインケース51によれば、移動体13がハウジング12の内部に挿入されると、ピン部材26は、第一の巻回部55のバネ力によって、突出部15上面に向けて付勢されると共に、第一の巻回部55が捩れることにより一側方へ付勢されるようになっている。一方、線バネ部54の突部58は移動体13の背面に当接し、移動体13を引出し方向へ付勢するようになっている。このように、複合バネ52単体で、前記実施形態のコインケース11における第一のトーションバネ23と第二のトーションバネ24との作用を得ることができるので、部品点数を削減することができ、生産性を向上させることができる。
【0044】
また、複合バネ52の支軸方向の動きを制限する蓋66を、ヒンジ部67を介してハウジング12に一体に設けたので、組立作業が容易となり、生産性を更に向上させることができる。
【0045】
なお、前記蓋66の形状には制限がなく、例えば、図11に示す本発明のロック機構の他の実施形態のように、ハウジングの側方に一体に設けてもよい。すなわち、このハウジング71では、その後部開口を塞ぐ蓋66が、薄肉のヒンジ部72を介して、その一側辺をハウジング71に連結されている。ヒンジ部72の内側にはリブ67’が形成されており、リブ67’は、蓋66を回動させたときに、その回動角を規制するストッパをなしている。蓋66の他方の側辺には、前記と同様に突起69に係合するスリット68が形成されている。
【0046】
図13〜15には、本発明によるロック機構の更に他の実施形態が示されている。図13はハウジングの要部を拡大して示す斜視図である。図14は、ハートカムとカム溝を示す斜視図である。図15は、ピン規制部によりピン部材の動きが規制される状態を示す側断面図である。
【0047】
本実施形態のロック機構は、前記実施形態のコインケース11において、図13に示すように、ピン部材26の柄部26b(第一のトーションバネ23のピン部材26が設けられた方の端部)の上方にピン規制部75を設け、更に、図14に示すように、ハートカム16の窪み17の周囲を高くしてピン係合部80を形成したものである。
【0048】
ピン規制部75は、図13における前面側(ピン部材26の突出方向)から見て、7の字を扁平にした形状の板材からなっている。すなわち、その一側(図13の右側)の下辺はバネ受け34に固定されてバネ止め78をなし、中央部下辺には上方に向けて切り込まれた溝部76が形成され、他側(図13の左側)の下辺はピン押し部77をなしている。
【0049】
ピン押し部77は、バネ受け34との間に隙間を有するように配設され、ピン部材26の柄部26bが、ピン押し部77とバネ受け34との間に入り込めるようになっている。また、ピン部材26の柄部26bは、巻回部25の捩れにより付勢され、ハートカム16から離れたときにはバネ止め78に圧接されるようになっている。
【0050】
一方、ピン係合部80は、ハートカム16の窪み17から上方に連続した凹部81を有する柱状部材からなり、ハートカム16の上面に突設されている。
【0051】
上記構造からなるロック機構によれば、移動体13をハウジング12に向かって押し込むと、ピン部材26は、柄部26bがピン押し部材77の下方に入り込んだ状態で、まずハートカム16の傾斜部20a及び直線部20bに沿って移動する。
【0052】
そして、移動体13を完全に押し込むと、ピン部材26は、巻回部25の捩れ力により、突起15aの斜面に勢いよく当ってカム溝21に入る。このとき、クリック感が得られるので、使用者にロック位置を感覚的に認知させることができる。
【0053】
こうして移動体13を完全に押し込んだ後、その押し込みを解除すると、ピン部材26は、ハートカム16の窪み17及びピン係合部80の凹部81に係合し、移動体13がハウジング12に収容された状態でロックされる。このとき、図15に示すように、柄部26bは、ピン押し部材77の下方に入り込んで、上方への動きが規制された状態になっている。
【0054】
次に、ハウジング12に収容されている移動体13を、再びハウジング12に向かって押し込むと、ピン部材26は巻回部25の捩れ力によりカム溝21に沿って直線部19の方へ移動する。このとき、柄部26bは、ピン受溝76の下方へ移動し、上方への動きが可能な状態となる。
【0055】
そして、ピン部材26がカム溝21の直線部19に進入すると、ロックは解除されて、第二のトーションバネ24の付勢力によって、移動体13がハウジング12から引出される。ここで、カム溝21の底面は段部22に向かって徐々に高くなる傾斜面となっているが、ピン部材26の柄部26bは、図15の想像線で示すようにピン受溝76に侵入することで上方へ移動するので、ピン部材26の柄部26bがピン規制部75と高くなったカム溝21の底面に挟まれて、折れ曲がる虞れがない。
【0056】
上記ロック機構によれば、移動体13がハウジング12に収容されたロック状態において、ピン部材26はピン規制部75のピン押し部77により、上方の動きが規制されているため、ピン部材26が振動などにより上方へ移動してカム溝21から脱落する虞れがない。更に、ハートカム16の窪み17の周囲を高くしてピン係合部80を形成したことにより、移動体13の振動などによりピン部材が上方へ移動してカム溝21から脱落することをより確実に防止できる。
【0057】
なお、実開昭61−163870号公報のラッチなどのロック機構では、自動車の振動によりピン部材がカム溝から脱落してロック状態が解除される虞れがある。そのため、コインケースなどが振動によって不用意に飛び出したりすることがあり、コインの収容性や乗員に対する安全性の点で問題があった。
【0058】
図16〜25には、本発明によるロック機構を買い物袋などの吊下げ用のフックに適用した更に他の実施形態が示されている。本実施形態のロック機構は、移動体がハウジングに対して回動可能に取付けられたフックからなる点と、ロックが解除されたピン部材を待機位置に誘導するための突起状のガイドを設けた点が上記の実施形態と相違している。
【0059】
図16は、本発明のロック機構が適用されたフックの概観を示す分解斜視図、図17〜24は、同フックにおいて、移動体がロック状態からロック解除状態へ変化する際の、ピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図、図25は、同フックにおいて、キャップ部材によりピン部材の動きが規制される状態を示す側断面図である。
【0060】
図16に示すように、本発明のロック機構が適用されるフック100は、箱状のハウジング120と、このハウジング120に回動可能に取付けられたフック形状の移動体110とを備えている。移動体110は、移動体の孔113、114及びハウジングの孔123に連通して挿入された回転支軸117により、ハウジング120に回動可能に取付けられている。
【0061】
これにより、フック形状の移動体110は、回転支軸117を支軸として回転し、ハウジング120内に収容された状態でロックされ、ロックを解除すると、ハウジング120から突出して使用状態となる。そして、移動体110には、突出した状態において、その中間部に切欠き凹部118が設けられており、この凹部118に、スーパー等の買い物袋などを引き掛けて吊下げることができるようになっている。なお、前記ハウジング120の外周の両側には、孔を有するフランジ125が設けられ、このフランジ125を介して自動車のインストルメントパネルなどにネジ等で固定できるようになっている。
【0062】
そして、本実施の形態においては、移動体110の側面にハートカム111が設けられている。このハートカム111の外周には、左側面部111a、窪み部111b、右側面部111c、先端部111dが設けられ、これらを囲んでカム溝119が形成されている。また、移動体110がハウジング120から突出する側へ回動する方向に向かって見たとき、ハートカム111の窪み部111bはその回動方向の先端に位置し、先端部111dはその回動方向の後端に位置している。また、移動体110の側面には、上記窪み部111bに対向して、V字状に突出した突起部130が設けられている。
【0063】
更に、ハートカム119の先端部111dから、上記回動方向の更に後方よりに離れた位置には、突起状のガイド112が形成されている。このガイド112のガイド面112a(図24参照)は、ハートカム111の右側面部111cを通って戻ってくるピン部材122を、左側面部111a方向(ハートカム111に対して左側後方)に移動させる曲面状をなしている。なお、カム溝119の底面はいずれも平坦となっており、傾斜面や段部は設けられていない。
【0064】
一方、ハウジング120の側面のトーションバネ121が取付けられる部分には、トーションバネ121の支軸126を挟んでその両側に一対のガイド127が設けられており、図25に示すように、このガイド127に両側が挿入されるキャップ部材124が取付けられている。このキャップ部材124は、支軸126の先端が嵌合する孔124a、ガイド127に挿入される両側124b、及びピン部材122の規制部124cを有している。上記両側124bは、キャップ部材124の本体から延出して屈曲されたバネ状の部材からなり、上記ガイド127に挿入されたとき、ガイド127の内周に弾性的に圧接されて保持されるようになっている。また、規制部124cは、支軸126方向に伸びるリブ状をなし、リブ状の端縁がピン部材122の柄部に当接して押えとなっている。
【0065】
このキャップ部材124は、その両側124bを一対のガイド127に挿入することにより、上記孔124aに支軸126の先端が嵌合するので、ワンタッチで取付けることができる。そして、トーションバネ121の支軸126方向の移動を規制して、トーションバネ121が支軸126から外れることを防止すると共に、規制部124cによってをワンタッチで押えて位置規制できるようにするとともに、規制部124cをピン部材122の柄部に当接させることによって、ピン部材122の上方への移動をも規制し、ピン部材122がカム溝119から外れないようにする役割をなす。
【0066】
そして、前述の如く、移動体110は、ハウジング120内に収納され、回転支軸となる回転支軸117が、第2のトーションバネ115とともに移動体の孔113、114及びハウジングの孔123に連通して挿入されて一体化されるよう構成されている。第2のトーションバネ115は、移動体110がハウジング120から突出する方向に回動付勢している。
【0067】
次に、上記フック100の作用について説明する。
図24に示すように、前記移動体110がハウジング120から突出した状態においては、ピン部材122は移動体120上のハートカム111から離れており、ガイド112のガイド面112aに当接されている。
【0068】
この状態で、移動体110をハウジング120内に向かって押し込む方向に回動させると、図17、18に示すように、ピン部材122がハートカム111の左側面111aに沿ってカム溝119内を移動していく。
【0069】
そして、移動体110を完全に押し込むと、ピン部材122が突起部130の左側面130aに当接し、その状態で押し込み力を解除すると、図19に示すように、ピン部材122が、上記突起部130の斜面方向に位置する窪み部111bに係合する。その結果、第二のトーションバネ115の付勢力に抗して移動体110をハウジング120に押し込んだ回動位置に係止し、移動体110がハウジング120に収容された状態とすることができる。
【0070】
また、ピン部材122が突起部130の左側面130aに当接するときに、ピン部材122がその付勢力によって勢いよく左側面130aへ当るため、クリック感が得られ、使用者にロック位置を感覚的に認知させることができる。
【0071】
次に、図20に示すように、ハウジング120に収容されている移動体110を、再びハウジング120に向かって押し込むと、ピン部材122は、その付勢力と移動体110の押し込みにより、ハートカム111の右側に移動する。この状態で移動体110から手を離すと、第二のトーションバネ115の付勢力によって、移動体110は、ハウジング120から再び突出する方向に回動し、ハートカム111の右側面111cに沿って、図21、22、23に示すように下方へ移動し、先端部111dに到達する。
【0072】
そして、更に移動体110が回動すると、図24に示すように、ピン部材122はハートカム111から離れて、ガイド112のガイド面112aに当接し、そのままガイド面112aに沿ってハートカム111の左側後方に移動する。その結果、ピン部材112は最初の待機位置に戻り、移動体110は、ハウジング120から突出してロックが解除された状態(フックの使用状態)となる。
【0073】
上記の実施形態のロック構造によれば、前記ガイド112を突設したことにより、このガイド面112aに沿ってピン部材122がロック解除状態における待機位置に戻るので、ピン部材122の移動方向が確実に規制され、誤動作を防止することができる。その結果、ピン部材122の移動方向を規制するために、カム溝119の底部に斜面や段部を設ける必要がなくなるので、ピン部材112の先端がカム溝119の底部に強く圧接されることがなく、ピン部材122がカム溝119を削ってしまうような不具合をなくすることができ、ピン部材122の摺動による異音が生じることも防止できる。したがって、ロック機構の作動をより安定させ、耐久性を向上させることができる。
【0074】
更に、キャップ部材124の両側124bをガイド127に挿入すると、孔124aに第1のトーションバネ121の支軸126が嵌合するようにしたので、ワンタッチで前記トーションバネ121を固定でき、組立て作業性を更に向上させることができる。また、上記キャップ部材124によって、前記ピン部材122の上方への動きを規制することにより、移動体110の振動などによってピン部材122がカム溝119から外れることを防止でき、信頼性を高めることができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トーションバネの一端を屈曲させてピン部材とし、このピン部材をカム溝の底面に向けて付勢すると共に、カム溝の一側方に向けて付勢したので、ピン部材をカム溝方向へ押しつけるための別の部材を必要としない。また、ピン部材をカム溝の一側方に向けて付勢したことによって、ピン部材のカム溝における順路を定めることが容易となる。したがって、部品点数が低減され、構造を簡単にすることができる。また、ピン部材をカム溝方向へ押しつけるための部材がピン部材からずれたり、曲がったりすることによるピン部材の作動不良の発生がなくなるので、ピン部材の作動を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の理解において参考となるロック機構が適用されたコインケースの概観を示す分解斜視図である。
【図2】同コインケースにおいて、移動体がハウジングから引出された状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図3】同コインケースにおいて、移動体をハウジングに押し込み始めた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図4】同コインケースにおいて、移動体をハウジングに更に押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図5】同コインケースにおいて、移動体をハウジングに突き当たる寸前まで押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図6】同コインケースにおいて、移動体を最後まで押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図7】同コインケースにおいて、押し込みを解除して移動体が戻り初めてロックされた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図8】同コインケースにおいて、ロック状態から移動体を再び押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図9】同コインケースにおいて、移動体を再び押し込んだ後に押し込みを解除した状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図10】本発明の実施形態によるロック機構が適用されたコインケースの概観を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の他の実施形態によるロック機構が適用されたコインケースの概観を示す斜視図である。
【図12】従来のラッチの概観を示す分解斜視図である。
【図13】本発明の更に他の実施形態によるロック機構が適用されたコインケースのハウジングの要部を拡大して示す斜視図である。
【図14】同コインケースのハートカムとカム溝を示す斜視図である。
【図15】同コインケースにおいて、ピン規制部によりピン部材の動きが規制される状態を示す側断面図である。
【図16】本発明の更に他の実施形態によるロック機構が適用されたフックの概観を示す分解斜視図である。
【図17】同フックにおいて、移動体をハウジングに押し込み始めた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図18】同フックにおいて、移動体をハウジングに更に押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図19】同フックにおいて、移動体が戻り初めてロックされた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図20】同フックにおいて、ロック状態から移動体を再び押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図21】同フックにおいて、移動体の押し込みを解除した状態から移動体がロック解除方向に移動したときのピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図22】同フックにおいて、移動体がロック解除方向に更に移動したときのピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図23】同フックにおいて、移動体がロック解除方向に更に移動したときのピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図24】同フックにおいて、移動体がハウジングから引出されてロックが解除された状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図25】同フックにおいて、キャップによりピン部材の動きが規制される状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
11、51 コインケース
12 ハウジング
13 移動体
15 突出部
16 ハートカム
21 カム溝
23 第一のトーションバネ
24 第二のトーションバネ
25、29 巻回部
26 ピン部材
27、31 延出部
52 複合バネ
53 トーションバネ部
54 線バネ部
100 フック
110 移動体
111 ハートカム
112 ガイド
112a ガイド面
117 回転支軸
118 切欠き凹部
120 ハウジング
121 トーションバネ
122 ピン部材
124 キャップ部材
124a 孔
124b 両側
124c 規制部
Claims (3)
- ハウジングと、このハウジングに対して摺動可能又は回動可能に取付けられた移動体とを備え、前記移動体は前記ハウジングに対して離される方向にバネ付勢され、前記ハウジング又は前記移動体のどちらか一方にカム溝が形成され、他方に前記カム溝に着脱可能に係合するピン部材が設けられて構成されるロック機構において、トーションバネの一端を屈曲させて前記ピン部材とし、前記トーションバネの他端を、前記ピン部材が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に係合させ、前記ピン部材を、前記カム溝の底面に向けて付勢すると共に、前記カム溝の一側方に向けて付勢し、前記ピン部材が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に、前記トーションバネの支軸方向の動きを制限する部材を、ヒンジを介して一体に設けたことを特徴とするロック機構。
- ハウジングと、このハウジングに対して摺動可能又は回動可能に取付けられた移動体とを備え、前記移動体は前記ハウジングに対して離される方向にバネ付勢され、前記ハウジング又は前記移動体のどちらか一方にカム溝が形成され、他方に前記カム溝に着脱可能に係合するピン部材が設けられて構成されるロック機構において、トーションバネの一端を屈曲させて前記ピン部材とし、前記トーションバネの他端を、前記ピン部材が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に係合させ、前記ピン部材を、前記カム溝の底面に向けて付勢すると共に、前記カム溝の一側方に向けて付勢し、前記トーションバネの支軸を挟んでその両側に配置された一対のガイドと、このガイドに両側が挿入され、前記支軸の先端と嵌合する孔を有するキャップ部材とを有し、このキャップ部材によって前記トーションバネの支軸方向の動きが制限されていることを特徴とするロック機構。
- 前記カム溝はハート形のカムを囲んで形成され、このカムの窪み部と対向する先端部から所定の距離をおいて、ロック解除された前記ピン部材を待機位置に誘導するための突起状のガイドが設けられている請求項1又は2記載のロック機構。
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