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JP2002031108A - ロック機構 - Google Patents

ロック機構

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Publication number
JP2002031108A
JP2002031108A JP2001072171A JP2001072171A JP2002031108A JP 2002031108 A JP2002031108 A JP 2002031108A JP 2001072171 A JP2001072171 A JP 2001072171A JP 2001072171 A JP2001072171 A JP 2001072171A JP 2002031108 A JP2002031108 A JP 2002031108A
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JP
Japan
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pin member
housing
moving body
cam groove
torsion spring
Prior art date
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Application number
JP2001072171A
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English (en)
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JP3821655B2 (ja
Inventor
Seiji Sawatani
誠司 澤谷
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Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
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Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングに収容された移動体を引出して使
用する装置のロック機構であって、部品点数が少なく、
ピン部材がカム溝をスムーズに動くロック機構を提供す
る。 【解決手段】 移動体13の背面の突出部15上面にハ
ートカム16及びカム溝を形成する。ハウジング12の
後方内部に、第一のトーションバネ23と第二のトーシ
ョンバネ24とを取付ける。移動体13がハウジング1
2に押し込まれたとき、第一のトーションバネ23の端
部に形成されたピン部材26は、巻回部25のバネ力に
より突出部15上面に向けて付勢され、かつ、巻回部2
5が捩れることにより一側方へ付勢される。その結果、
ピン部材26がハートカム16のカム溝の順路に沿って
移動する。第二のトーションバネ24は、移動体13の
背面に当接し、移動体13を引出し方向へ付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のインスト
ルメントパネルに取付けられるコインケース、カップホ
ルダ、カードケースなど、ハウジングに収容された移動
体を引出して使用する装置及びドア等を開方向に押出す
簡易プッシュ装置において、移動体がワンプッシュで収
容位置から引き出し位置に移動し、更にワンプッシュで
引き出し位置から収容位置に移動し、収容位置でロック
されるようにするロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハウジングに収容された移動体を
引出して使用する装置において、移動体がワンプッシュ
で収容位置から引き出し位置に移動し、更にワンプッシ
ュで引き出し位置から収容位置に移動し、収容位置でロ
ックされるようにするロック機構として、例えば、実開
昭61−163870号公報に開示されたラッチが知ら
れている。
【0003】図12に示すように、実開昭61−163
870号公報のラッチは、箱状のハウジング90と、ハ
ウジング90に収容される移動体91とを備えている。
ハウジング90と移動体91との間には付勢バネ92が
介装され、また、ハウジング90の後部にはピン部材9
3が取付けられており、更にピン部材93には押さえバ
ネ94が被せられるように取付けられている。ピン部材
93は両端が同方向に鍵状に曲げられた棒部材からな
り、ハウジング90の前方側に配置された端部は係合部
93aをなし、他端はピン部材93が回動をするときの
支軸93bをなしている。押さえバネ94は、両側が折
り曲げられた板部材からなり、折り曲げられた両端部で
ハウジング90を上下方向から弾性的に挟みこむように
して取付けられ、押さえバネ94のハウジング90上面
側に配置された端部は、前記ピン部材93をハウジング
90の底面方向に付勢している。また、前記移動体91
の上面には、ハートカム96が形成され、ハートカム9
6の周囲には、ピン部材93の係合部93aが係合する
ハート型のカム溝95が形成されている。更に、ハート
カム96の窪んだ部分に位置するカム溝95の窪み部9
5bには、傾斜部97aを有するカム97が形成されて
いる。
【0004】上記ラッチによれば、移動体91を、付勢
バネ92の付勢力に抗してハウジング90に押し込む
と、ピン部材93の係合部93aが、押さえバネ94に
よりカム溝95の底面側に押されながら、移動経路95
aに沿ってその突き当たりまで移動し、そこで移動体9
1の押し込みを解除すると、移動体91は付勢バネ92
の付勢力によって戻り始めるが、ピン部材93の係合部
93aが窪み部95bに係合することにより、押し込ん
だ状態にロックされる。そして、再び移動体91を、付
勢バネ92の付勢力に抗してハウジング90に押し込む
と、ピン部材93の係合部93aがカム97の傾斜部9
7aに沿って移動経路95cに移動し、移動経路95c
を通って最初の位置に戻る。その結果、移動体91はロ
ック状態を解除され、ハウジング90から再び引出され
る。このように、ピン部材93の係合部93aが、移動
体91に形成されたハート型のカム溝95を、移動体9
1の移動に伴ってカム溝95を辿って一巡することで、
移動体をワンプッシュで収容位置から引き出し位置に移
動させ、更にワンプッシュで引き出し位置から収容位置
に移動させ、収容位置でロックされるようにすることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
61−163870号公報のラッチは、回動するピン部
材が、別体の押さえバネによってカム溝の底面に向けて
押しつけられるようになっているので、部品点数が多く
なり、構造が複雑になるという問題があった。また、押
さえバネはピン部材からずれたり、又は曲がったりしや
すく、ピン部材がカム溝上をスムーズに動かなくなる虞
れがあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、ハウジングに収
容された移動体を引出して使用する装置のロック機構で
あって、部品点数が少なく、ピン部材がカム溝をスムー
ズに動くロック機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1は、ハウジングと、このハウジングに
対して摺動可能又は回動可能に取付けられた移動体とを
備え、前記移動体は前記ハウジングに対して離される方
向にバネ付勢され、前記ハウジング又は前記移動体のど
ちらか一方にカム溝が形成され、他方に前記カム溝に着
脱可能に係合するピン部材が設けられて構成されるロッ
ク機構において、トーションバネの一端を屈曲させて前
記ピン部材とし、前記トーションバネの他端を、前記ピ
ン部材が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に係
合させ、前記ピン部材を、前記カム溝の底面に向けて付
勢すると共に、前記カム溝の一側方に向けて付勢したこ
とを特徴とするロック機構を提供するものである。
【0008】上記第1の発明によれば、トーションバネ
の一端を屈曲させてピン部材とし、このピン部材をカム
溝の底面に向けて付勢すると共に、カム溝の一側方に向
けて付勢したので、ピン部材をカム溝方向へ押しつける
ための別の部材を必要としない。また、ピン部材をカム
溝の一側方に向けて付勢したことによって、ピン部材の
カム溝における順路を定めることが容易となる。したが
って、部品点数が低減され、構造を簡単にすることがで
きる。また、ピン部材をカム溝方向へ押しつけるための
部材がピン部材からずれたり、曲がったりすることによ
るピン部材の作動不良の発生がないので、ピン部材の作
動を安定させることができる。
【0009】本発明の第2は、前記第1の発明におい
て、前記移動体を付勢するバネが、前記トーションバネ
と一体に形成されている線バネであるロック機構を提供
するものである。
【0010】上記第2の発明によれば、移動体を付勢す
るバネを、前記トーションバネと一体に成形されている
線バネとしたので、部品点数を更に低減し、より簡単な
構造とすることができるので、生産性を向上させること
ができる。
【0011】本発明の第3は、前記第1又は2の発明に
おいて、前記ピン部材が設けられる前記ハウジング又は
前記移動体に、前記トーションバネの支軸方向の動きを
制限する部材を、ヒンジを介して一体に設けたロック機
構を提供するものである。
【0012】上記第3の発明によれば、前記トーション
バネの支軸方向の動きを制限する部材を、ヒンジを介し
て一体に設けたので、組立作業が容易となり、生産性を
更に向上させることができる。
【0013】本発明の第4は、前記第1又は2の発明に
おいて、前記トーションバネの支軸を挟んでその両側に
配置された一対のガイドと、このガイドに両側が挿入さ
れ、前記支軸の先端と嵌合する孔を有するキャップ部材
とを有し、このキャップ部材によって前記トーションバ
ネの支軸方向の動きが制限されているロック機構を提供
するものである。
【0014】上記第4の発明によれば、キャップ部材の
両側を一対のガイドに挿入し、キャップ部材の孔にトー
ションバネの支軸を嵌合させるだけで、トーションバネ
を支軸から外れないように固定できるので、組立作業が
容易となり、生産性を更に向上させることができる。ま
た、前記キャップ部材によって、前記ピン部材の上方へ
の動きを規制することもできるので、ピン部材がカム溝
から外れにくくする作用ももたらされる。
【0015】本発明の第5は、前記第1〜4のいずれか
の発明において、前記カム溝はハート形のカムを囲んで
形成され、このカムの窪み部と対向する先端部から所定
の距離をおいて、ロック解除された前記ピン部材を待機
位置に誘導するための突起状のガイドが設けられている
ロック機構を提供するものである。
【0016】上記第5の発明によれば、ハート形のカム
の窪み部に係合したロック状態にあるピン部材が、ロッ
ク解除操作によって前記窪み部から外れて前記カムに沿
って移動し、前記窪み部と対向する先端部から離れたと
きに、前記突起状のガイドに当接して待機位置に誘導さ
れるので、次のロック操作のときに、ピン部材の移動方
向を確実に規制して、誤動作を防止することができる。
【0017】また、ピン部材の移動方向を、ハート形の
カムと突起状のガイドとによって規制することにより、
カム溝の底部に斜面や段部を設けてピン部材の経路を規
制する必要がなく、カム溝の底部をすべて平坦にするこ
とができる。したがって、ピン部材はカム溝の底部から
間隔をあけて配置させることができ、ピン部材がカム溝
の底部に接触し強く押し付けられてカム溝を削ってしま
うような不具合がなくなり、また、異音を発したりする
こともないので、移動体の動作をよりスムーズに行うこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜9には、本発明によるロッ
ク機構の一実施形態が示されている。図1は本発明のロ
ック機構が適用されたコインケースの概観を示す分解斜
視図である。
【0019】図2は、同コインケースにおいて、移動体
がハウジングから引出された状態のピン部材とカム溝と
の位置関係を示す平面図である。図3は、同コインケー
スにおいて、移動体をハウジングに押し込み始めた状態
のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
図4は、同コインケースにおいて、移動体をハウジング
に更に押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係
を示す平面図である。図5は、同コインケースにおい
て、移動体をハウジングに突き当たる寸前まで押し込ん
だ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図で
ある。図6は、同コインケースにおいて、移動体を最後
まで押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を
示す平面図である。図7は、同コインケースにおいて、
押し込みを解除し、移動体が戻り初めてロックされた状
態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図であ
る。図8は、同コインケースにおいて、ロック状態から
移動体を再び押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位
置関係を示す平面図である。図9は、同コインケースに
おいて、移動体を再び押し込んだ後に押し込みを解除し
た状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図で
ある。
【0020】図1に示すように、本発明のロック機構が
適用されるコインケース11は、箱状のハウジング12
と、ハウジング12の内部に収容される箱状の移動体1
3とを備え、移動体13をハウジング12に収容して移
動体13の内部に入れたコインをしまったり、移動体1
3をハウジング12から引出して前記コインを取りだし
たりして使用するものである。
【0021】移動体13の内面には、化粧用の敷物14
が施され、ここにコインや小物などが収容されるように
なっている。また、移動体13の側面外部には、引出し
方向に伸びるスライドガイド32が設けられ、ハウジン
グ12に対し、傾くことなく円滑にスライドするように
なっている。更に、移動体13の背面外部には突出部1
5が設けられ、突出部15の上面にハートカム16が突
設されている。
【0022】図2に示すように、ハートカム16は、窪
み17を突出部15の基部側に向けて設けられている。
また、窪み17と対向する先端部18は、ハートカム1
6の中心線から外れた位置にあり、先端部18と窪み1
7とを結ぶ一方の経路は、引出し方向に伸びる直線部1
9をなし、他方の経路は、引出し方向に対して傾斜した
傾斜部20aと、引出し方向に伸びる直線部20bとか
らなる屈曲部20をなしている。更に、ハートカム16
の周囲には、屈曲部20と窪み17との境界部分を始点
として窪み17及び直線部19を通って先端部18を終
点とするカム溝21が設けられている。なお、カム溝2
1の底面は、直線部19が終点に向けて徐々に高くなる
傾斜面をなし、終点は前記屈曲部20の延長線に重なる
ように段差22が形成されている。更に、突出部15上
のハートカム16の窪み17に対向する部分には、三角
形状の突部15aが形成され、カム溝21は、ハートカ
ム16の窪み17と、上記突部15aとの間を通るよう
に形成されている。
【0023】前記ハウジング12の両側外周には突起3
3が設けられ、自動車のインストルメントパネルなどに
取付けて固定できるようになっている。また、ハウジン
グ12の内部後方には、第一のトーションバネ23と、
第二のトーションバネ24とが取付けられている。
【0024】ハウジング12後方の、前記第一のトーシ
ョンバネ23が取付けられる部分には、背面から延出さ
れて底面と平行に伸びる板状のバネ受け34が形成さ
れ、バネ受け34の上面には支軸28とバネ止め35と
が突設され、更に、ハウジング12の背面の内側には係
合突起36が突設されている。
【0025】また、第一のトーションバネ23は、その
巻回部25をバネ受け34上に突設された支軸28に挿
通され、巻回部25から伸びる延出部の一方の端部が鍵
状に曲げられてピン部材26をなし、このピン部材26
がハウジング12の底面に向けられ、他方の延出部27
がハウジング12の背面に当接して係合突起36に係合
している。更に、トーションバネ23のピン部材26を
有する端部は、バネ止め35に圧接されている。なお、
バネ受け34は底面から所定高さの位置に形成され、前
記移動体13をハウジング12に挿入したとき、移動体
13の突出部15がバネ受け34の下側に入り込むよう
になっている。
【0026】一方、前記第二のトーションバネ24が取
付けられる部分には、バネ収容部37が設けられ、その
内側に図示しない支軸が突設されている。第二のトーシ
ョンバネ24の巻回部29は、上記支軸に挿通固定され
ている。また、第二のトーションバネ24の上記巻回部
29から伸びる一方の延出部31は、ハウジング12の
背面に係合し、他方の延出部30は、その先端がU字状
に屈曲され、移動体13の背面に当接するように延出さ
れている。
【0027】ピン部材26は、第一のトーションバネ2
3の巻回部25が圧縮されていることによりハウジング
12の底面に向けて付勢されているが、バネ受け34で
規制されているため、直線部19の傾斜面を通るときを
除いて、突出部15上面に圧接されることはない。ま
た、第一のトーションバネ23の延出部27がハウジン
グ12の背面に当接して係合突起36に固定されている
ため、ピン部材26を有する方の延出部は、巻回部25
の捩れによって一側方(図2〜9の左方向)に付勢さ
れ、バネ止め35に圧接されている。
【0028】一方、第二のトーションバネ24の延出部
30の先端は、移動体13がハウジング12内に押し込
まれたとき、移動体13の背面に当接して移動体13を
引出し方向に付勢するようになっている。
【0029】次に、上記コインケース11のロック作用
について説明する。図2に示すように、前記移動体13
がハウジング12から引出された状態においては、ピン
部材26は移動体13の突出部15から離れている。
【0030】この状態で、図3に示すように、移動体1
3をハウジング12に向かって押し込み始めると、ピン
部材26が移動体13の突出部15の上面上を移動して
いく。そして、ピン部材26が突出部15上面の段差2
2に当接すると、ピン部材26は、段差22を乗り越え
てカム溝21に侵入することはできないので、傾斜部2
0aに沿って移動する。
【0031】図4に示すように、更に移動体13を押し
込むと、ピン部材26は、傾斜部20aから直線部20
bに沿って移動し、やがて図5に示すように直線部20
bの終点に達する。
【0032】そして、移動体13を完全に押し込むと、
図6に示すように、巻回部25の捩れ力により、ピン部
材26は、図中左方向に移動してカム溝21に入る。ま
た、このときピン部材26が突部15aの図中右側の斜
面に勢いよく当るため、クリック感が得られ、使用者に
ロック位置を感覚的に認知させることができる。
【0033】その後、押込み力を解除すると、図7に示
すように、ピン部材26がハートカム16の窪み17に
係合して、第二のトーションバネ24の付勢力による、
前記移動体13の引出し方向への移動が阻止され、移動
体13がハウジング12に収容された状態でロックされ
る。
【0034】次に、図8に示すように、ハウジング12
に収容されている移動体13を、再びハウジング12に
向かって矢線Aの方向に押し込むと、ピン部材26は巻
回部25の捩れ力によりカム溝21に沿って直線部19
の方へ移動する。
【0035】そして、図9に示すように、ピン部材26
がカム溝21の直線部19に進入すると、ロック作用は
解除されて、第二のトーションバネ24の付勢力によっ
て、移動体13がハウジング12から引出され、ピン部
材26が直線部19の傾斜面に乗り上げながら移動し、
終点に至るとピン部材26は下方への付勢力を伴い段差
22から降り、図2の状態に戻る。
【0036】上記ロック構造によれば、第一のトーショ
ンバネ23の一端を鍵状に曲げてピン部材26としたの
で、ピン部材26は第一のトーションバネ23の巻回部
25のバネ力によりハウジング12の底面に向けて付勢
されると共に、巻回部25が捩れることにより一側方へ
付勢される。そのため、ピン部材をカム溝の底方向に押
し付けたり、カム溝の一側壁に押し付けるための別の部
品等が必要なくなり、構造を簡素化できると共に、ピン
部材の安定した作動を得ることができる。
【0037】図10には、本発明によるロック機構の他
の実施形態が示されている。なお、以下の実施形態の説
明においては、前記実施形態と実質的に同一部分には同
符号を付して、その説明を省略又は簡略化することにす
る。
【0038】図10に示すように、このコインケース5
1は、前記実施形態のコインケース11における第一の
トーションバネ23と第二のトーションバネ24とを連
結して、一つの複合バネ52で構成した点が相違してい
る。
【0039】複合バネ52は、ピン部材26を有するト
ーションバネ部53と線バネ部54とから構成されてい
る。トーションバネ部53は前記第一のトーションバネ
23と同様な形状をなし、第一の巻回部55から伸びる
一方の延出部の端部が鍵状に曲げられてピン部材26を
なしている。また、第一の巻回部55から伸びる他方の
延出部59は線バネ部54との連結部をなし、その端部
には第二の巻回部56が形成されている。線バネ部54
は、第二の巻回部56と、第三の巻回部57との間に亘
って形成されており、その中間が屈曲されて突部58を
なしている。そして、この突部58が移動体13の背面
に当接するようになっている。
【0040】一方、ハウジング12後部の複合バネ52
が取付けられる部分には、ハウジング12の底部から立
設された壁部62で囲まれてなるバネ収容部61が設け
られている。また、バネ収容部61の内部には底面から
延出する第一の支軸63が設けられ、バネ収容部61の
側部には、ハウジング12の底面から延出する第二の支
軸64と第三の支軸65とが設けられている。
【0041】そして、複合バネ52は、第一の巻回部5
5を第一の支軸63に支持され、第二の巻回部56を第
二の支軸64に支持され、第三の巻回部57を第三の支
軸65に支持されて、ハウジング12に装着されてい
る。この状態で、第一の巻回部55から伸びる一方の延
出部先端に形成されたピン部材26は、ハウジング12
の底壁に向けて配置され、線バネ部54は、その突部5
8を移動体13の背面に向けて配置されている。
【0042】ハウジング12の更に後方には、ヒンジ部
67を介して蓋66が連結されている。蓋66は、ヒン
ジ部67とハウジング12の境界部及びヒンジ部67と
蓋66の境界部で、ハウジング12の後部背面と平行に
折り曲げながら矢線Cの方向へ移動させ、ハウジング1
2の後部背面の開口をヒンジ部67で塞ぎ、ハウジング
12の上部に設けられた開口を蓋66で塞ぐと共に、複
合バネ52の支軸方向の動きを蓋66で規制するように
なっている。なお、ヒンジ部67には係合爪70が突設
され、ヒンジ部67がハウジング12の後部背面の開口
を塞いだ際、係合爪70がハウジング12の後部背面に
係合するようになっている。また、蓋66の両側壁には
スリット68が形成され、蓋66がハウジング12の上
部に設けられた開口を塞いだ際、ハウジング12の両側
外周の突起69と係合するようになっており、ヒンジ部
67及び蓋66がハウジング12から容易に外れないよ
うになっている。
【0043】上記構造からなるコインケース51によれ
ば、移動体13がハウジング12の内部に挿入される
と、ピン部材26は、第一の巻回部55のバネ力によっ
て、突出部15上面に向けて付勢されると共に、第一の
巻回部55が捩れることにより一側方へ付勢されるよう
になっている。一方、線バネ部54の突部58は移動体
13の背面に当接し、移動体13を引出し方向へ付勢す
るようになっている。このように、複合バネ52単体
で、前記実施形態のコインケース11における第一のト
ーションバネ23と第二のトーションバネ24との作用
を得ることができるので、部品点数を削減することがで
き、生産性を向上させることができる。
【0044】また、複合バネ52の支軸方向の動きを制
限する蓋66を、ヒンジ部67を介してハウジング12
に一体に設けたので、組立作業が容易となり、生産性を
更に向上させることができる。
【0045】なお、前記蓋66の形状には制限がなく、
例えば、図11に示すように、ハウジングの側方に一体
に設けてもよい。すなわち、このハウジング71では、
その後部開口を塞ぐ蓋66が、薄肉のヒンジ部72を介
して、その一側辺をハウジング71に連結されている。
ヒンジ部72の内側にはリブ67’が形成されており、
リブ67’は、蓋66を回動させたときに、その回動角
を規制するストッパをなしている。蓋66の他方の側辺
には、前記と同様に突起69に係合するスリット68が
形成されている。
【0046】図13〜15には、本発明によるロック機
構の更に他の実施形態が示されている。図13はハウジ
ングの要部を拡大して示す斜視図である。図14は、ハ
ートカムとカム溝を示す斜視図である。図15は、ピン
規制部によりピン部材の動きが規制される状態を示す側
断面図である。
【0047】本実施形態のロック機構は、前記実施形態
のコインケース11において、図13に示すように、ピ
ン部材26の柄部26b(第一のトーションバネ23の
ピン部材26が設けられた方の端部)の上方にピン規制
部75を設け、更に、図14に示すように、ハートカム
16の窪み17の周囲を高くしてピン係合部80を形成
したものである。
【0048】ピン規制部75は、図13における前面側
(ピン部材26の突出方向)から見て、7の字を扁平に
した形状の板材からなっている。すなわち、その一側
(図13の右側)の下辺はバネ受け34に固定されてバ
ネ止め78をなし、中央部下辺には上方に向けて切り込
まれた溝部76が形成され、他側(図13の左側)の下
辺はピン押し部77をなしている。
【0049】ピン押し部77は、バネ受け34との間に
隙間を有するように配設され、ピン部材26の柄部26
bが、ピン押し部77とバネ受け34との間に入り込め
るようになっている。また、ピン部材26の柄部26b
は、巻回部25の捩れにより付勢され、ハートカム16
から離れたときにはバネ止め78に圧接されるようにな
っている。
【0050】一方、ピン係合部80は、ハートカム16
の窪み17から上方に連続した凹部81を有する柱状部
材からなり、ハートカム16の上面に突設されている。
【0051】上記構造からなるロック機構によれば、移
動体13をハウジング12に向かって押し込むと、ピン
部材26は、柄部26bがピン押し部材77の下方に入
り込んだ状態で、まずハートカム16の傾斜部20a及
び直線部20bに沿って移動する。
【0052】そして、移動体13を完全に押し込むと、
ピン部材26は、巻回部25の捩れ力により、突起15
aの斜面に勢いよく当ってカム溝21に入る。このと
き、クリック感が得られるので、使用者にロック位置を
感覚的に認知させることができる。
【0053】こうして移動体13を完全に押し込んだ
後、その押し込みを解除すると、ピン部材26は、ハー
トカム16の窪み17及びピン係合部80の凹部81に
係合し、移動体13がハウジング12に収容された状態
でロックされる。このとき、図15に示すように、柄部
26bは、ピン押し部材77の下方に入り込んで、上方
への動きが規制された状態になっている。
【0054】次に、ハウジング12に収容されている移
動体13を、再びハウジング12に向かって押し込む
と、ピン部材26は巻回部25の捩れ力によりカム溝2
1に沿って直線部19の方へ移動する。このとき、柄部
26bは、ピン受溝76の下方へ移動し、上方への動き
が可能な状態となる。
【0055】そして、ピン部材26がカム溝21の直線
部19に進入すると、ロックは解除されて、第二のトー
ションバネ24の付勢力によって、移動体13がハウジ
ング12から引出される。ここで、カム溝21の底面は
段部22に向かって徐々に高くなる傾斜面となっている
が、ピン部材26の柄部26bは、図15の想像線で示
すようにピン受溝76に侵入することで上方へ移動する
ので、ピン部材26の柄部26bがピン規制部75と高
くなったカム溝21の底面に挟まれて、折れ曲がる虞れ
がない。
【0056】上記ロック機構によれば、移動体13がハ
ウジング12に収容されたロック状態において、ピン部
材26はピン規制部75のピン押し部77により、上方
の動きが規制されているため、ピン部材26が振動など
により上方へ移動してカム溝21から脱落する虞れがな
い。更に、ハートカム16の窪み17の周囲を高くして
ピン係合部80を形成したことにより、移動体13の振
動などによりピン部材が上方へ移動してカム溝21から
脱落することをより確実に防止できる。
【0057】なお、実開昭61−163870号公報の
ラッチなどのロック機構では、自動車の振動によりピン
部材がカム溝から脱落してロック状態が解除される虞れ
がある。そのため、コインケースなどが振動によって不
用意に飛び出したりすることがあり、コインの収容性や
乗員に対する安全性の点で問題があった。
【0058】図16〜25には、本発明によるロック機
構を買い物袋などの吊下げ用のフックに適用した更に他
の実施形態が示されている。本実施形態のロック機構
は、移動体がハウジングに対して回動可能に取付けられ
たフックからなる点と、ロックが解除されたピン部材を
待機位置に誘導するための突起状のガイドを設けた点が
上記の実施形態と相違している。
【0059】図16は、本発明のロック機構が適用され
たフックの概観を示す分解斜視図、図17〜24は、同
フックにおいて、移動体がロック状態からロック解除状
態へ変化する際の、ピン部材とカム溝との位置関係を示
す平面図、図25は、同フックにおいて、キャップ部材
によりピン部材の動きが規制される状態を示す側断面図
である。
【0060】図16に示すように、本発明のロック機構
が適用されるフック100は、箱状のハウジング120
と、このハウジング120に回動可能に取付けられたフ
ック形状の移動体110とを備えている。移動体110
は、移動体の孔113、114及びハウジングの孔12
3に連通して挿入された回転支軸117により、ハウジ
ング120に回動可能に取付けられている。
【0061】これにより、フック形状の移動体110
は、回転支軸117を支軸として回転し、ハウジング1
20内に収容された状態でロックされ、ロックを解除す
ると、ハウジング120から突出して使用状態となる。
そして、移動体110には、突出した状態において、そ
の中間部に切欠き凹部118が設けられており、この凹
部118に、スーパー等の買い物袋などを引き掛けて吊
下げることができるようになっている。なお、前記ハウ
ジング120の外周の両側には、孔を有するフランジ1
25が設けられ、このフランジ125を介して自動車の
インストルメントパネルなどにネジ等で固定できるよう
になっている。
【0062】そして、本実施の形態においては、移動体
110の側面にハートカム111が設けられている。こ
のハートカム111の外周には、左側面部111a、窪
み部111b、右側面部111c、先端部111dが設
けられ、これらを囲んでカム溝119が形成されてい
る。また、移動体110がハウジング120から突出す
る側へ回動する方向に向かって見たとき、ハートカム1
11の窪み部111bはその回動方向の先端に位置し、
先端部111dはその回動方向の後端に位置している。
また、移動体110の側面には、上記窪み部111bに
対向して、V字状に突出した突起部130が設けられて
いる。
【0063】更に、ハートカム119の先端部111d
から、上記回動方向の更に後方よりに離れた位置には、
突起状のガイド112が形成されている。このガイド1
12のガイド面112a(図24参照)は、ハートカム
111の右側面部111cを通って戻ってくるピン部材
122を、左側面部111a方向(ハートカム111に
対して左側後方)に移動させる曲面状をなしている。な
お、カム溝119の底面はいずれも平坦となっており、
傾斜面や段部は設けられていない。
【0064】一方、ハウジング120の側面のトーショ
ンバネ121が取付けられる部分には、トーションバネ
121の支軸126を挟んでその両側に一対のガイド1
27が設けられており、図25に示すように、このガイ
ド127に両側が挿入されるキャップ部材124が取付
けられている。このキャップ部材124は、支軸126
の先端が嵌合する孔124a、ガイド127に挿入され
る両側124b、及びピン部材122の規制部124c
を有している。上記両側124bは、キャップ部材12
4の本体から延出して屈曲されたバネ状の部材からな
り、上記ガイド127に挿入されたとき、ガイド127
の内周に弾性的に圧接されて保持されるようになってい
る。また、規制部124cは、支軸126方向に伸びる
リブ状をなし、リブ状の端縁がピン部材122の柄部に
当接して押えとなっている。
【0065】このキャップ部材124は、その両側12
4bを一対のガイド127に挿入することにより、上記
孔124aに支軸126の先端が嵌合するので、ワンタ
ッチで取付けることができる。そして、トーションバネ
121の支軸126方向の移動を規制して、トーション
バネ121が支軸126から外れることを防止すると共
に、規制部124cによってをワンタッチで押えて位置
規制できるようにするとともに、規制部124cをピン
部材122の柄部に当接させることによって、ピン部材
122の上方への移動をも規制し、ピン部材122がカ
ム溝119から外れないようにする役割をなす。
【0066】そして、前述の如く、移動体110は、ハ
ウジング120内に収納され、回転支軸となる回転支軸
117が、第2のトーションバネ115とともに移動体
の孔113、114及びハウジングの孔123に連通し
て挿入されて一体化されるよう構成されている。第2の
トーションバネ115は、移動体110がハウジング1
20から突出する方向に回動付勢している。
【0067】次に、上記フック100の作用について説
明する。図24に示すように、前記移動体110がハウ
ジング120から突出した状態においては、ピン部材1
22は移動体120上のハートカム111から離れてお
り、ガイド112のガイド面112aに当接されてい
る。
【0068】この状態で、移動体110をハウジング1
20内に向かって押し込む方向に回動させると、図1
7、18に示すように、ピン部材122がハートカム1
11の左側面111aに沿ってカム溝119内を移動し
ていく。
【0069】そして、移動体110を完全に押し込む
と、ピン部材122が突起部130の左側面130aに
当接し、その状態で押し込み力を解除すると、図19に
示すように、ピン部材122が、上記突起部130の斜
面方向に位置する窪み部111bに係合する。その結
果、第二のトーションバネ115の付勢力に抗して移動
体110をハウジング120に押し込んだ回動位置に係
止し、移動体110がハウジング120に収容された状
態とすることができる。
【0070】また、ピン部材122が突起部130の左
側面130aに当接するときに、ピン部材122がその
付勢力によって勢いよく左側面130aへ当るため、ク
リック感が得られ、使用者にロック位置を感覚的に認知
させることができる。
【0071】次に、図20に示すように、ハウジング1
20に収容されている移動体110を、再びハウジング
120に向かって押し込むと、ピン部材122は、その
付勢力と移動体110の押し込みにより、ハートカム1
11の右側に移動する。この状態で移動体110から手
を離すと、第二のトーションバネ115の付勢力によっ
て、移動体110は、ハウジング120から再び突出す
る方向に回動し、ハートカム111の右側面111cに
沿って、図21、22、23に示すように下方へ移動
し、先端部111dに到達する。
【0072】そして、更に移動体110が回動すると、
図24に示すように、ピン部材122はハートカム11
1から離れて、ガイド112のガイド面112aに当接
し、そのままガイド面112aに沿ってハートカム11
1の左側後方に移動する。その結果、ピン部材112は
最初の待機位置に戻り、移動体110は、ハウジング1
20から突出してロックが解除された状態(フックの使
用状態)となる。
【0073】上記の実施形態のロック構造によれば、前
記ガイド112を突設したことにより、このガイド面1
12aに沿ってピン部材122がロック解除状態におけ
る待機位置に戻るので、ピン部材122の移動方向が確
実に規制され、誤動作を防止することができる。その結
果、ピン部材122の移動方向を規制するために、カム
溝119の底部に斜面や段部を設ける必要がなくなるの
で、ピン部材112の先端がカム溝119の底部に強く
圧接されることがなく、ピン部材122がカム溝119
を削ってしまうような不具合をなくすることができ、ピ
ン部材122の摺動による異音が生じることも防止でき
る。したがって、ロック機構の作動をより安定させ、耐
久性を向上させることができる。
【0074】更に、キャップ部材124の両側124b
をガイド127に挿入すると、孔124aに第1のトー
ションバネ121の支軸126が嵌合するようにしたの
で、ワンタッチで前記トーションバネ121を固定で
き、組立て作業性を更に向上させることができる。ま
た、上記キャップ部材124によって、前記ピン部材1
22の上方への動きを規制することにより、移動体11
0の振動などによってピン部材122がカム溝119か
ら外れることを防止でき、信頼性を高めることができ
る。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トーションバネの一端を屈曲させてピン部材とし、この
ピン部材をカム溝の底面に向けて付勢すると共に、カム
溝の一側方に向けて付勢したので、ピン部材をカム溝方
向へ押しつけるための別の部材を必要としない。また、
ピン部材をカム溝の一側方に向けて付勢したことによっ
て、ピン部材のカム溝における順路を定めることが容易
となる。したがって、部品点数が低減され、構造を簡単
にすることができる。また、ピン部材をカム溝方向へ押
しつけるための部材がピン部材からずれたり、曲がった
りすることによるピン部材の作動不良の発生がなくなる
ので、ピン部材の作動を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるロック機構が適用さ
れたコインケースの概観を示す分解斜視図である。
【図2】同コインケースにおいて、移動体がハウジング
から引出された状態のピン部材とカム溝との位置関係を
示す平面図である。
【図3】同コインケースにおいて、移動体をハウジング
に押し込み始めた状態のピン部材とカム溝との位置関係
を示す平面図である。
【図4】同コインケースにおいて、移動体をハウジング
に更に押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係
を示す平面図である。
【図5】同コインケースにおいて、移動体をハウジング
に突き当たる寸前まで押し込んだ状態のピン部材とカム
溝との位置関係を示す平面図である。
【図6】同コインケースにおいて、移動体を最後まで押
し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平
面図である。
【図7】同コインケースにおいて、押し込みを解除して
移動体が戻り初めてロックされた状態のピン部材とカム
溝との位置関係を示す平面図である。
【図8】同コインケースにおいて、ロック状態から移動
体を再び押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関
係を示す平面図である。
【図9】同コインケースにおいて、移動体を再び押し込
んだ後に押し込みを解除した状態のピン部材とカム溝と
の位置関係を示す平面図である。
【図10】本発明の他の実施形態によるロック機構が適
用されたコインケースの概観を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態によるロック機構
が適用されたコインケースの概観を示す斜視図である。
【図12】従来のラッチの概観を示す分解斜視図であ
る。
【図13】本発明の更に他の実施形態によるロック機構
が適用されたコインケースのハウジングの要部を拡大し
て示す斜視図である。
【図14】同コインケースのハートカムとカム溝を示す
斜視図である。
【図15】同コインケースにおいて、ピン規制部により
ピン部材の動きが規制される状態を示す側断面図であ
る。
【図16】本発明の他の実施形態によるロック機構が適
用されたフックの概観を示す分解斜視図である。
【図17】同フックにおいて、移動体をハウジングに押
し込み始めた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示
す平面図である。
【図18】同フックにおいて、移動体をハウジングに更
に押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を示
す平面図である。
【図19】同フックにおいて、移動体が戻り初めてロッ
クされた状態のピン部材とカム溝との位置関係を示す平
面図である。
【図20】同フックにおいて、ロック状態から移動体を
再び押し込んだ状態のピン部材とカム溝との位置関係を
示す平面図である。
【図21】同フックにおいて、移動体の押し込みを解除
した状態から移動体がロック解除方向に移動したときの
ピン部材とカム溝との位置関係を示す平面図である。
【図22】同フックにおいて、移動体がロック解除方向
に更に移動したときのピン部材とカム溝との位置関係を
示す平面図である。
【図23】同フックにおいて、移動体がロック解除方向
に更に移動したときのピン部材とカム溝との位置関係を
示す平面図である。
【図24】同フックにおいて、移動体がハウジングから
引出されてロックが解除された状態のピン部材とカム溝
との位置関係を示す平面図である。
【図25】同フックにおいて、キャップによりピン部材
の動きが規制される状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
11、51 コインケース 12 ハウジング 13 移動体 15 突出部 16 ハートカム 21 カム溝 23 第一のトーションバネ 24 第二のトーションバネ 25、29 巻回部 26 ピン部材 27、31 延出部 52 複合バネ 53 トーションバネ部 54 線バネ部 100 フック 110 移動体 111 ハートカム 112 ガイド 112a ガイド面 117 回転支軸 118 切欠き凹部 120 ハウジング 121 トーションバネ 122 ピン部材 124 キャップ部材 124a 孔 124b 両側 124c 規制部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングに対して
    摺動可能又は回動可能に取付けられた移動体とを備え、
    前記移動体は前記ハウジングに対して離される方向にバ
    ネ付勢され、前記ハウジング又は前記移動体のどちらか
    一方にカム溝が形成され、他方に前記カム溝に着脱可能
    に係合するピン部材が設けられて構成されるロック機構
    において、トーションバネの一端を屈曲させて前記ピン
    部材とし、前記トーションバネの他端を、前記ピン部材
    が設けられる前記ハウジング又は前記移動体に係合さ
    せ、前記ピン部材を、前記カム溝の底面に向けて付勢す
    ると共に、前記カム溝の一側方に向けて付勢したことを
    特徴とするロック機構。
  2. 【請求項2】 前記移動体を付勢するバネが、前記トー
    ションバネと一体に形成されている線バネである請求項
    1記載のロック機構。
  3. 【請求項3】 前記ピン部材が設けられる前記ハウジン
    グ又は前記移動体に、前記トーションバネの支軸方向の
    動きを制限する部材を、ヒンジを介して一体に設けた請
    求項1又は2記載のロック機構。
  4. 【請求項4】 前記トーションバネの支軸を挟んでその
    両側に配置された一対のガイドと、このガイドに両側が
    挿入され、前記支軸の先端と嵌合する孔を有するキャッ
    プ部材とを有し、このキャップ部材によって前記トーシ
    ョンバネの支軸方向の動きが制限されている請求項1又
    は2記載のロック機構。
  5. 【請求項5】 前記カム溝はハート形のカムを囲んで形
    成され、このカムの窪み部と対向する先端部から所定の
    距離をおいて、ロック解除された前記ピン部材を待機位
    置に誘導するための突起状のガイドが設けられている請
    求項1〜4のいずれか一つに記載のロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7806523B2 (en) 2003-08-08 2010-10-05 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and liquid container holder thereof
CN108340821A (zh) * 2018-03-14 2018-07-31 长春富维安道拓汽车饰件系统有限公司 一种可适用于汽车副驾驶位置的小桌板
CN112846766A (zh) * 2021-03-30 2021-05-28 东莞市创捷电子科技有限公司 扭簧组装装置

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