JP3702049B2 - 車両用カップホルダー - Google Patents
車両用カップホルダー Download PDFInfo
- Publication number
- JP3702049B2 JP3702049B2 JP21223996A JP21223996A JP3702049B2 JP 3702049 B2 JP3702049 B2 JP 3702049B2 JP 21223996 A JP21223996 A JP 21223996A JP 21223996 A JP21223996 A JP 21223996A JP 3702049 B2 JP3702049 B2 JP 3702049B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- holder
- slider
- cup
- halves
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 12
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- -1 cans Substances 0.000 description 4
- 229920001169 thermoplastic Polymers 0.000 description 4
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000003651 drinking water Substances 0.000 description 1
- 235000020188 drinking water Nutrition 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N3/00—Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for
- B60N3/10—Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of receptacles for food or beverages, e.g. refrigerated
- B60N3/102—Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of receptacles for food or beverages, e.g. refrigerated storable or foldable in a non-use position
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Passenger Equipment (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用カップホルダーに関し、特にスライダーのスライドに伴ってホルダー本体が展開したり、二つ折りに折り畳まれるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用カップホルダーとしては、車両内に固定される中空なケースと、このケース内にスライド可能に収納されるリング状のホルダー本体とを備えたものが知られている(特開平6−183295号公報、米国特許第2,778,702号)。
【0003】
上記従来のホルダー本体は、前記ケースにスライド可能に保持され、カップの底が載る載置部を有するスライダーと、このスライダーに展開可能に支持され、下方に向かって二つ折りに折畳まれた状態で、スライダーとともにケース内に収納され、スライダーとともにケース外に突出した状態で、上方に向かって展開し、上方よりスライダーの載置部に向かってカップを差込可能なカップ挿入口を形成する左右一対のC字形のホルダー半部と、両ホルダー半部を展開状態に向かって付勢するコイルスプリングとを備えていた。
【0004】
上記従来のケースの左右の壁部の開口側縁部には、凹状に切り欠かれた左右一対の切欠きが設けられている。
そして、突出状態のホルダー本体をケース内に押し込むと、展開状態に開いた両ホルダー半部の各外周部が、ケースの左右の切欠きにそれぞれ摺接して、コイルスプリングの付勢力に抗して、両ホルダー半部を下方に向かって二つ折りに折畳む方向に回転させる。
【0005】
このため、ホルダー本体をケース内に押し込む際に、両ホルダー半部が二つ折りに折畳まれてケース内に収納される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のカップホルダーでは、ホルダー本体をケース内に押し込む際に比較的大きな力を要するという問題点があった。
すなわち、従来のカップホルダーでは、ケースの左右の切欠きに、両ホルダー半部の各外周部をそれぞれ摺接されて、両ホルダー半部を下方に向かって二つ折りに折畳んでいた。
【0007】
このため、ケースの左右の切欠きと両ホルダー半部の各外周部とが、ホルダー本体の押し込み方向に等しく、又、両ホルダー半部の回転方向と相違するため、ホルダー本体を押し込む力が増加してしまうという欠点があった。
(請求項1)
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
【0008】
すなわち、請求項1記載の発明は、両ホルダー半部をそれぞれの各回転方向に等しい方向から押圧することで、ホルダー本体をケース内に押し込む際の力が比較的増加しないようにしたものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0009】
すなわち、請求項2記載の発明は、カム片をカム機能により回転させることで、ホルダー本体の押込力を一層、軽減でき、しかも両ホルダー半部を確実に折り畳むことができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0010】
すなわち、請求項3記載の発明は、ホルダー本体をケース内から突き出すようにすることで、ホルダー本体を引き出し易くしたものである。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0011】
すなわち、請求項4記載の発明は、ホルダー本体をケース内にロックし、不用意にホルダー本体がケースの外部に突出しないようにしたものである。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0012】
すなわち、請求項5記載の発明は、カップのがた付きを防止できるようにしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0014】
すなわち、折畳み装置(50)には、例えば図2に示すように、カム片(51)を備えている。
上記カム片(51)は、一端部がスライダー(80)に上下方向に回転可能に軸止され、他端の自由端が両ホルダー半部(90,100)の展開軸(例えば突軸29、軸ピン120)を挟んでその左右両側にそれぞれ当接し、ケース(30)内に押し込まれる際に、コイルスプリング(130)の付勢力に抗して、両ホルダー半部(90,100)を下方に向かってそれぞれ押圧し、例えば図3に示すように、両ホルダー半部(90,100)を二つ折りに折り畳むものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0015】
すなわち、折畳み装置(50)は、例えば図2に示すように、トレースピン(53)と、カム溝(32)と、屈曲部分(37)とを備えている。
上記トレースピン(53)は、カム片(51)からケース(30)に向かって突出している。
前記カム溝(32)は、ケース(30)に設けられ、トレースピン(53)がはまり込むものである。
【0016】
前記屈曲部分(37)は、カム溝(32)に設けられ、両ホルダー半部(90,100)がスライダー(80)とともにケース(30)内に収納される際に、カム片(51)を下方に回転させるものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0017】
すなわち、ケース(30)内には、例えば図2に示すように、スライダー(80)をケース(30)内から突き出す突出装置(60)を設けている。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0018】
すなわち、ケース(30)内とスライダー(80)との間には、例えば図2に示すように、スライダー(80)をケース(30)内の収納位置にロックする解除可能なロック装置(70)を設けている。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0019】
すなわち、スライダー(80)には、例えば図9に示すように、展開状態の両ホルダー半部(90,100)の間に形成されるカップ挿入口(41)に挿入されたカップ(20,21)に弾性的に当接するカップ押さえ装置(140)を設けている。
【0020】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1〜11は、本発明の実施の形態の一例を示すものである。
図1は、カップホルダー(引出状態)の斜視図、図2はカップホルダーの分解斜視図をそれぞれ示す。
【0021】
図3〜5は、ホルダー本体がケース内に収納された状態を示し、図3はケースを透過したカップホルダーの斜視図、図4はカップホルダーの縦断面図、図5はカップホルダーの横断面図をそれぞれ示す。
図6,7は、カム片の動作を説明するための説明図を示し、図6は両ホルダー半部を折り畳む際の説明図、図7は両ホルダー半部が展開状態に開く際の説明図をそれぞれ示す。
【0022】
図8は、突出装置によりホルダー本体がケースが突き出された状態を説明するカップホルダーの縦断面図を示す。
図9〜11は、ホルダー本体がケース内に引き出された状態を示し、図9はカップホルダーの縦断面図、図10はカップホルダーの平面図、図11はカップホルダーの正面図をそれぞれ示す。
(カップホルダー)
図中、10は、カップホルダーを示すものであり、このカップホルダー10は、図示しないが、車内のフロントパネル等に埋設状に固定され、図9,11に示すように、手前に引き出して使用する。そして、引き出したカップホルダー10には、図9,11に示すように、飲料水等のカップ類、缶類、紙パック類、小型のペットボトル類等のカップ20,21を挿入し、カップ20,21が倒れないように保持できる。
【0023】
上記カップホルダー10は、図2に示すように、大別すると、車室内に固定される中空なケース30と、このケース30内にスライド可能に収納されるホルダー本体40とを備えている。
上記ケース30とホルダー本体40との間には、図2に示すように、ホルダー本体40をケース30内に押し込む際に、ホルダー本体40を二つ折りに折り畳む折畳み装置50と、ホルダー本体40をケース30内から突き出す突出装置60と、この突出装置40の突出力に抗して、ホルダー本体40をケース30内の収納位置にロックする解除可能なロック装置70とを備えている。
(ケース)
前記ケース30は、図2に示すように、中空なケース状で、その前面には、縦長の長方形状に開口し、ホルダー本体40が出入りする出入口31を備えている。そして、ケース30は、比較的剛性の高い熱可塑性のプラスチック、例えばABSにより一体成形されている。
【0024】
そして、ケース30は、図示しないが、その出入口31を車室内のフロントパネル等に臨ませ、埋設状に固定される。
前記ケース30の左右の側壁には、図2に示すように、側壁を表裏方向に貫通するとともに、ホルダー本体40のスライド方向に沿って長く延び、上下方向に離れた計4本の左右一対の溝32〜35がそれぞれ設けられている。
【0025】
上段の溝は、カム溝32であり、このカム溝32は、図2に示すように、略J字形に屈曲し、後述するが、ホルダー本体40を二つ折りに折り畳む折畳み装置30の一部を構成する。そして、カム溝32は、ホルダー本体40のスライド方向に沿って延びた直線部分36と、この直線部分36に連続し、ケース30の出入口31側に位置し、上方に向かって略J字形に屈曲した屈曲部分37とを備えている。
【0026】
中上段の溝は、ガイド溝33であり、このガイド溝33は、図2に示すように、ホルダー本体40のスライド方向に沿って直線的に延びている。
中下段の溝は、補助溝34であり、この補助溝34は、図2に示すように、ホルダー本体40のスライド方向に沿って直線的に延びている。そして、補助溝34のケース30の出入口31側には、少し離れた位置に円形の貫通孔38が設けられている。
【0027】
下段の溝は、スライド溝35であり、このスライド溝35は、図2に示すように、ホルダー本体40のスライド方向に沿って直線的に延びている。
(ホルダー本体)
前記ホルダー本体40は、図2に示すように、ケース30にスライド可能に保持され、カップ20,21の底が載る載置部81を有するスライダー80と、このスライダー80に展開可能に支持され、下方に向かって二つ折りに折畳まれた状態で、前記スライダー80とともにケース30内に収納され、前記スライダー80とともにケース30外に突出した状態で、上方に向かって展開し、上方よりスライダー80の載置部81に向かってカップ20,21を差込可能なカップ挿入口41を形成する左右一対のホルダー半部90,100とを備えている。
(スライダー)
前記スライダー80は、図2に示すように、コ字形を成し、ケース30の出入口31を塞ぐ前部82と、この前部82に連続し、凹状に凹み、カップ20,21の底が載る載置部81を有する中間部83と、この中間部83に連続した後部84とを備えている。そして、スライダー80は、ケース30と同様に、比較的剛性の高い熱可塑性のプラスチック、例えばABSにより一体成形されている。
【0028】
上記前部82には、図2に示すように、カバー110が固定されている。前記カバー110は、スライダー80と同様に、比較的剛性の高い熱可塑性のプラスチック、例えばABSにより一体成形されている。
前記後部84には、図2に示すように、その左右両側面から突出し、前後に離れて位置する複数、本実施例では前後2個のガイドピン85・・・をそれぞれ設けている。前記ガイドドピン85は、図1に示すように、ケース30の左右の側壁の各ガイド溝33にそれぞれはまり込み、スライド時のスライダー80のがた付きや揺れを防止している。
【0029】
また、上記ガイドドピン85の下側には、図2に示すように、後部84の左右両側面から半円球形に突出した左右一対の突出ピン86をそれぞれ設けている。前記各突出ピン86は、図1に示すように、ケース30の左右の側壁の各補助溝34及び貫通孔38にそれぞれはまり込む。そして、各突出ピン86は、スライダー80の手前に引き出した際に、補助溝34からケース30内に一旦引っ込み、スライダー80の最大引き出し位置で、貫通孔38内にはまり込むことで、操作者にクリック感を与えるものである。
【0030】
また、突出ピン86の下側には、図2に示すように、後部84の左右両側面から突出し、前後に離れて位置する複数、本実施例では前後2個のスライドピン87・・・をそれぞれ設けている。前記スライドドピン87は、図1に示すように、ケース30の左右の側壁の各スライド溝35にそれぞれはまり込み、スライドピン87がスライド溝33に沿って移動することで、スライド時のスライダー80のがた付きや揺れを防止している。
(ホルダー半部)
前記両ホルダー半部90,100は、図2に示すように、略C字形にそれぞれ形成され、比較的剛性の高い熱可塑性のプラスチック、例えばPOMによりそれぞれ一体成形されている。
【0031】
両ホルダー半部90,100の一方、すなわち図2では向かって左側に位置するホルダー半部90の手前側の端部には、手前側に突出した突軸91を設けている。また、他方、すなわち右側に位置するホルダー半部100の手前側の端部には、前記突軸91がはまり込む軸穴101を設けている。そして、突軸91を軸穴101を通して、スライダー80の前部82に軸止している。
【0032】
また、両ホルダー半部90,100の奥側の端部は、図2に示すように、軸ピン120を介してスライダー80の後部84に軸止されている。
したがって、両ホルダー半部90,100は、突軸91及び軸ピン120を中心に旋回し、突軸91及び軸ピン120が両ホルダー半部90,100の展開軸となる。
前記軸ピン120には、図2に示すように、コイルスプリング130が通され、このコイルスプリング130が巻き解く力により、両ホルダー半部90,100を図1に示すように、展開状態に開くように付勢している。
【0033】
そして、両ホルダー半部90,100が展開状態に開いた位置では、両ホルダー半部90,100の対向間隔内には、図1に示すように、カップ20,21を差込可能な円形のカップ挿入口41が形成される。
(折畳み装置)
前記折畳み装置50は、図2に示すように、スライダー80の後部84に軸止されて回転するカム片51を有し、このカム片51は、比較的剛性の高い熱可塑性のプラスチック、例えばPOMによりそれぞれ一体成形されている。
【0034】
上記カム片51は、図2に示すように、下面が開放した断面コ字形を成し、その左右の側壁の各内側面には、相対向して突出した左右一対の回転軸52,52を設けている。各回転軸52は、スライダー80の後部84に軸止され、両回転軸52を中心にカム片51は揺動する。
また、カム片51の左右の側壁の各外側面には、図2に示すように、互いに背向して突出した左右一対のトレースピン53,53を設けている。
【0035】
左右のトレースピン53は、ケース30の左右の側壁のカム溝32にそれぞれはまり込む。そして、左右のカム片51が、スライダー80とともにスライドし、その際に左右のトレースピン53が左右のカム溝32に沿って相対的に移動する。
すなわち、スライダー80がケース30内に収納された状態では、左右のトレースピン53は、図3に示すように、左右のカム溝32の直線部分36にそれぞれ位置している。このとき、カム片51は下方に向かって回転し、左右のホルダー半部90,100を下方に向かって押圧する。このため、左右のホルダー半部90,100は、コイルスプリング130の付勢力に抗して、下方に向かって二つ折りに折畳まれた状態を維持する。
【0036】
これに対し、スライダー80がケース30内から引き出されると、左右のトレースピン53は、図1に示すように、左右のカム溝32の上方に向かって略J字形に屈曲した屈曲部分37にそれぞれ位置する。このとき、カム片51は、左右の回転軸52を中心に上方に向かって回転し、カム片51が左右のホルダー半部90,100の上方に離隔する。このため、左右のホルダー半部90,100は、コイルスプリング130の付勢力により、上方に向かって展開状態に開く。
【0037】
つぎに、スライダー80がケース30内に再度、押し込まれると、左右のトレースピン53は、図7,6に示すように、左右のカム溝32の屈曲部分37に沿ってそれぞれ移動し、その際にカム片51が左右の回転軸52を中心に下方に向かって徐々に回転する。このとき、左右のホルダー半部90,100は、コイルスプリング130の付勢力に抗して、カム片51により下方に向かって押圧される。このため、左右のホルダー半部90,100は、図3に示すように、コイルスプリング130の付勢力に抗して、下方に向かって二つ折りに折畳まれたながらケース30内に収納される。
(突出装置)
前記突出装置60は、図2に示すように、スライダー80の後部にスライド可能に支持され、ケース30の奥側の後壁に向かって突出する突出片61と、この突出片61を突出させる突出ばね62とを備える。
【0038】
すなわち、スライダー80がケース30内に収納された状態では、図4に示すように、突出片61がケース30の奥側の後壁に押されて、スライダー80の内部に収納され、突出ばね62はスライダー80と突出片61との間で圧縮されている。このとき、スライダー80は、突出ばね62の圧縮復元力に抗して、後述するロック装置70により、ケース30内の収納状態にロックされている、
そして、ロック装置70のロック状態が解除されると、図8に示すように、突出ばね62の圧縮復元力により、突出片61がケース30の奥側の後壁に向かって突出する。このため、突出片61がケース30の奥側の後壁を押し返す力で、図8に示すように、スライダー80がケース30の出入口31から少し飛び出す。
【0039】
なお、図面に示した実施例では、突出装置60により、スライダー80の一部がケース30の出入口31から飛び出すようにしたが、これに限らず、スライダー80全体がケース30から少し飛び出すようにしても良い。
(ロック装置)
前記ロック装置70は、図2に示すように、スライダー80の前部82にスライド可能に支持され、カバー110を介して突出する押しボタン71と、この押しボタン71の下面から下方に向かって突出し、押しボタン71を押すことで上昇するロック片72と、ケース30の底壁に位置し、前記ロック片72がはまり込むロック穴39とを備える。
【0040】
そして、ロック片72がロック穴39にはまり込んだ状態では、図4に示すように、スライダー80がケース30内に収納された収納状態を維持する。
これに対し、押しボタン71を押すと、ロック片72が上昇し、ロック穴39から係脱する。このため、スライダー80が、図8に示すように、上述した突出装置60の働きにより、ケース30の出入口31から少し飛び出す。
【0041】
その後、ホルダー本体40が、図9に示すように、ケース30から引き出されると、図示しないが、押しボタン71の内部のスプリングの作用により、ロック片72が再度、突出する。
一方、スライダー80がケース30内に再度、押し込まれると、ロック片72がケース30の底壁に押されて、一旦引っ込んだ後、図示しないが、押しボタン71の内部のスプリングの作用により、ロック片72が再度、突出し、図4に示すように、ケース30の底壁のロック穴39にはまり込む。
(カップ押さえ装置)
前記スライダー80の前部82には、図2に示すように、カップ押さえ装置140が設けられている。
【0042】
上記カップ押さえ装置140は、図2に示すように、一端部がスライダー80の前部82に回転可能に支持され、他端の自由端部が展開状態の左右のホルダー半部90,100の間隔内に形成されるカップ挿入口41内に挿入されたカップ20,21に当接するカップ押さえ141と、このカップ押さえ141を下方から水平状態に付勢する押さえスプリング142とを備える。
【0043】
上記カップ押さえ141は、図9に示すように、スプリング142の付勢力により、カップ挿入口41内に挿入されたカップ20,21に弾性的に当接し、外径の異なるカップ20,21をカップ挿入口41内にがた無く保持するものである。
すなわち、図9に二点鎖線で示すような大径なカップ20の場合には、カップ押さえ141の自由端部がカップ20の外周に押されて、押さえスプリング142の付勢力に抗して斜め下方に回転する。
【0044】
これに対し、図9に三点鎖線で示すような小径なカップ21の場合には、カップ押さえ141の自由端部が押さえスプリング142の付勢力によりほぼ水平に回転し、その自由端部の先端がカップ21の外周に触れることで、カップ挿入口41内中での小径なカップ21のがた付きを防止する。
(使用方法)
つぎに、上記した構成を備えたカップホルダー10の使用方法について説明する。
【0045】
まず、図3に示すように、収納状態のホルダー本体40を使用するには、その前面の押しボタン71を押し込めば良い。
これにより、押しボタン71の後端部のロック片72が上昇し、ケース30の底壁のロック穴39から係脱する。
このため、突出ばね62の圧縮復元力により、図8に示すように、突出片61がケース30の奥側の後壁に向かって突出する。
【0046】
このとき、スライダー80が、図8に示すように、ケース30の出入口31から少し飛び出す。
つぎに、スライダー80の飛び出した前部82を持ち、図1に示すように、手前に引き出す。
このとき、左右のホルダー半部90,100は、図1に示すように、コイルスプリング130の付勢力により、上方に向かって展開状態に開く。
【0047】
その後、展開状態に開いた左右のホルダー半部90,100の間隔内に形成されるカップ挿入口41内に、カップ20,21を上方より挿入して使用する。
使用後、スライダー80をケース30内に押し込むと、左右のトレースピン53が、図7,6に示すように、左右のカム溝32の屈曲部分37に沿ってそれぞれ移動し、その際にカム片51が左右の回転軸52を中心に下方に向かって徐々に回転する。
【0048】
このとき、左右のホルダー半部90,100は、コイルスプリング130の付勢力に抗して、カム片51により下方に向かって押圧される。
このため、左右のホルダー半部90,100は、図3に示すように、コイルスプリング130の付勢力に抗して、下方に向かって二つ折りに折畳まれたながらケース30内に収納される。
【0049】
スライダー80を更に押し込むと、ロック片72が一旦引っ込んだ後、図示しないが、押しボタン71の内部のスプリングの作用により、ロック片72が再度、突出し、図4に示すように、ケース30の底壁のロック穴39にはまり込む。
このため、ホルダー本体40は、ケース30内に収納された状態でロックされる。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0051】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、両ホルダー半部をそれぞれの各回転方向に等しい方向から押圧することで、ホルダー本体をケース内に押し込む際の力が比較的増加しないようにできる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0052】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、カム片をカム機能により回転させることで、ホルダー本体の押込力を一層、軽減でき、しかも両ホルダー半部を確実に折り畳むことができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0053】
すなわち、請求項3記載の発明によれば、ホルダー本体をケース内から突き出すようにすることで、ホルダー本体を引き出し易くすることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1〜3記載のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0054】
すなわち、請求項4記載の発明によれば、ホルダー本体をケース内にロックし、不用意にホルダー本体がケースの外部に突出しないようにすることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0055】
すなわち、請求項5記載の発明によれば、カップのがた付きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カップホルダー(引出状態)の斜視図である。
【図2】カップホルダーの分解斜視である。
【図3】ケースを透過したカップホルダー(収納状態)の斜視である。
【図4】カップホルダー(収納状態)の縦断面である。
【図5】カップホルダー(収納状態)の横断面である。
【図6】両ホルダー半部を折り畳む際のカム片の動作を説明するための説明である。
【図7】両ホルダー半部が展開状態に開く際のカム片の動作を説明するための説明である。
【図8】突出装置によりホルダー本体がケースが突き出された状態を説明するカップホルダーの縦断面である。
【図9】カップホルダー(引出状態)の縦断面である。
【図10】カップホルダー(引出状態)の平面図である。
【図11】カップホルダー(引出状態)の正面図である。
【符号の説明】
10 カップホルダー 20 カップ
30 ケース 31 出入口
32 カム溝 33 ガイド溝
34 補助溝 35 スライド溝
36 直線部分 37 屈曲部分
38 貫通孔 39 ロック穴
40 ホルダー本体 41 カップ挿入口
50 折畳み装置 51 カム片
52 回転軸 53 トレースピン
60 突出装置 61 突出片
62 突出ばね 70 ロック装置
71 押しボタン 72 ロック片
80 スライダー 81 載置部
82 前部 83 中間部
84 後部 85 ガイドドピン
86 突出ピン 87 スライドピン
90 ホルダー半部 91 突軸
100 ホルダー半部 101 軸穴
110 カバー 120 軸ピン
130 コイルスプリング 140 カップ押さえ装置
141 押さえ片 142 押さえばね
Claims (5)
- 車両内に固定される中空なケースと、
このケース内にスライド可能に収納されるホルダー本体とを備え、
上記ホルダー本体は、
前記ケースにスライド可能に保持され、カップの底が載る載置部を有するスライダーと、
このスライダーに展開可能に支持され、下方に向かって二つ折りに折畳まれた状態で、前記スライダーとともに前記ケース内に収納され、前記スライダーとともに前記ケース外に突出した状態で、上方に向かって展開し、上方より前記スライダーの前記載置部に向かって前記カップを差込可能なカップ挿入口を形成する左右一対のホルダー半部と、
前記両ホルダー半部を展開状態に向かって付勢するコイルスプリングと、
前記スライダーを前記ケース内に押し込む際に、前記コイルスプリングの付勢力に抗して前記両ホルダー半部を二つ折りに折り畳む折畳み装置とを備える車両用カップホルダーにおいて、
上記折畳み装置には、
一端部が前記スライダーに上下方向に回転可能に軸止され、他端の自由端部が前記両ホルダー半部の展開軸を挟んでその左右両側にそれぞれ当接し、前記ケース内に押し込まれる際に、前記コイルスプリングの付勢力に抗して、前記両ホルダー半部を下方に向かってそれぞれ押圧し、前記両ホルダー半部を二つ折りに折り畳むカム片を備えていることを特徴とする車両用カップホルダー。 - 折畳み装置には、
カム片からケースに向かって突出したトレースピンと、
前記ケースに設けられ、前記トレースピンがはまり込むカム溝と、
前記カム溝に設けられ、両ホルダー半部が前記スライダーとともに前記ケース内に収納される際に、前記カム片を下方に回転させる屈曲部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用カップホルダー。 - ケース内には、
スライダーを前記ケース内から突き出す突出装置を設けていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用カップホルダー。 - ケース内とスライダーとの間には、
前記スライダーを前記ケース内の収納位置にロックする解除可能なロック装置を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用カップホルダー。 - スライダーには、
展開状態の両ホルダー半部の間に形成されるカップ挿入口に挿入されたカップに弾性的に当接するカップ押さえ装置を設けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用カップホルダー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21223996A JP3702049B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | 車両用カップホルダー |
KR1019970004719A KR100219444B1 (ko) | 1996-08-12 | 1997-02-17 | 차량용 컵 홀더 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21223996A JP3702049B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | 車両用カップホルダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1059047A JPH1059047A (ja) | 1998-03-03 |
JP3702049B2 true JP3702049B2 (ja) | 2005-10-05 |
Family
ID=16619281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21223996A Expired - Fee Related JP3702049B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | 車両用カップホルダー |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3702049B2 (ja) |
KR (1) | KR100219444B1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19845930C2 (de) * | 1998-10-06 | 2000-08-03 | Sego Gmbh | Becherhalteranordnung für ein Kraftfahrzeug |
DE10031360A1 (de) * | 2000-06-28 | 2002-01-10 | Fischer Artur Werke Gmbh | Halter für einen Getränkebehälter zum stehenden Einbau in einem Kraftwagen |
JP4832652B2 (ja) * | 2001-03-19 | 2011-12-07 | 富士重工業株式会社 | 車両用カップホルダー |
KR100483270B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2005-04-18 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 컵 홀더구조 |
CN106585465B (zh) * | 2017-01-06 | 2018-11-20 | 上海延锋金桥汽车饰件系统有限公司 | 一种用于汽车的可伸缩杯托 |
CN112158115B (zh) * | 2020-08-18 | 2022-04-15 | 东风延锋汽车饰件系统有限公司 | 可隐藏杯托结构及汽车 |
CN111942671B (zh) * | 2020-08-31 | 2025-05-06 | 佛山市鼎航智能装备有限公司 | 一种用于瓷砖包装折角装置 |
CN113442812B (zh) * | 2021-07-01 | 2023-06-13 | 东风小康汽车有限公司重庆分公司 | 隐藏式托架 |
-
1996
- 1996-08-12 JP JP21223996A patent/JP3702049B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-02-17 KR KR1019970004719A patent/KR100219444B1/ko not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR19980018021A (ko) | 1998-06-05 |
KR100219444B1 (ko) | 1999-09-01 |
JPH1059047A (ja) | 1998-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS621929Y2 (ja) | ||
JP3292038B2 (ja) | 物入れ | |
JP4472161B2 (ja) | 制動機構及びこの制動機構を用いた容器ホルダー | |
JP3702049B2 (ja) | 車両用カップホルダー | |
JP3524800B2 (ja) | 車両用物入れ装置 | |
JP2005096614A (ja) | カップホルダー装置 | |
JPH06305364A (ja) | コンソールボックス | |
JP2953483B2 (ja) | 乗物用カップホルダ装置 | |
KR20040098364A (ko) | 자동차의 슬라이드 콘솔박스구조 | |
JP3625740B2 (ja) | 車両用収納体 | |
JPH0711835A (ja) | 物入れ装置 | |
JP2606579Y2 (ja) | 車載用小物入れ | |
JP2657677B2 (ja) | カップホルダー装置 | |
KR102785409B1 (ko) | 차량용 트레이 | |
JP4332381B2 (ja) | 車両における収容装置 | |
JP2584092Y2 (ja) | 車載用小物入れ | |
JPH0538973A (ja) | シガライタ内蔵式灰皿 | |
JP3161356B2 (ja) | 車両用小物入れの蓋開閉装置 | |
JPH061179A (ja) | 乗物用カップホルダ装置 | |
JP2582675B2 (ja) | 車両用センターコンソール装置 | |
JP2000175764A (ja) | 車両用アームレスト装置 | |
JP2743620B2 (ja) | 自動車の小物入構造 | |
JP2541824Y2 (ja) | 引き出し装置 | |
JPH09267851A (ja) | 車両用収納ボックス装置 | |
JP3531126B2 (ja) | 車両用引き出し装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050715 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |