JP2584092Y2 - 車載用小物入れ - Google Patents
車載用小物入れInfo
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- JP2584092Y2 JP2584092Y2 JP1993013544U JP1354493U JP2584092Y2 JP 2584092 Y2 JP2584092 Y2 JP 2584092Y2 JP 1993013544 U JP1993013544 U JP 1993013544U JP 1354493 U JP1354493 U JP 1354493U JP 2584092 Y2 JP2584092 Y2 JP 2584092Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車等の車両内に設け
られる小物入れに関する。
られる小物入れに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の小物入れとしては、図
14,15に示すような固定式のものが用いられてい
た。従来の固定式の小物入れ130としては、図14に示
すように、天板131、底板132及び左右の側壁133を有す
る断面矩形の筒状体と奥板134とにより形成したポケッ
ト状のものがあった。また、必要に応じて、図17に示
すように、ヒンジ135を有する蓋体136を設けたものもあ
った。
14,15に示すような固定式のものが用いられてい
た。従来の固定式の小物入れ130としては、図14に示
すように、天板131、底板132及び左右の側壁133を有す
る断面矩形の筒状体と奥板134とにより形成したポケッ
ト状のものがあった。また、必要に応じて、図17に示
すように、ヒンジ135を有する蓋体136を設けたものもあ
った。
【0003】ところで、車内に設けるこのような小物入
れ130は、インストウルメントパネルの形状やこの小物
入れ130を取り付ける位置等の制限により、又、この小
物入れ130に納めた小物等の収納物(図示せず)が走行
時の振動等により不用意に落下しないようにするため
に、小物入れ130の奥を開口部よりも下方とするように
傾斜させて設けることも多い。
れ130は、インストウルメントパネルの形状やこの小物
入れ130を取り付ける位置等の制限により、又、この小
物入れ130に納めた小物等の収納物(図示せず)が走行
時の振動等により不用意に落下しないようにするため
に、小物入れ130の奥を開口部よりも下方とするように
傾斜させて設けることも多い。
【0004】しかし、奥を下方とするように傾斜させた
小物入れ130では、走行時の振動等により収納物(図示
せず)が奥に集まるため、小物入れ130が深くなると収
納物の取り出しが困難となり、奥行きを余り大きくでき
ない欠点があり、小物等の収納能力が小さく制限される
ことが多かった。又、収納能力を大きくする小物入れと
しては、可動式トレーを用いた小物入れも多用されてい
た。
小物入れ130では、走行時の振動等により収納物(図示
せず)が奥に集まるため、小物入れ130が深くなると収
納物の取り出しが困難となり、奥行きを余り大きくでき
ない欠点があり、小物等の収納能力が小さく制限される
ことが多かった。又、収納能力を大きくする小物入れと
しては、可動式トレーを用いた小物入れも多用されてい
た。
【0005】例えば、フロントパネルを軽く押し込むと
係止手段が外れ、付勢手段によりトレーがハウジングか
ら直線的に押し出されるもの(例えば特開平4-50036号
公報)や、トレーが押し出される際、トレーの停止直前
にトレーの傾きを水平に近くするようにトレーを揺動さ
せるもの(例えば特開平4-154441号公報)もある。
係止手段が外れ、付勢手段によりトレーがハウジングか
ら直線的に押し出されるもの(例えば特開平4-50036号
公報)や、トレーが押し出される際、トレーの停止直前
にトレーの傾きを水平に近くするようにトレーを揺動さ
せるもの(例えば特開平4-154441号公報)もある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の可動式トレーを用いた小物入れは、トレーを引き出す
ことにより収納物を容易に取り出すことができるが、ハ
ウジングの傾斜が大きい場合、トレーを押し込んだ状態
での走行中に収納物がトレーの奥へ集まるように片寄
り、トレーの引出し時に収納物がハウジングの上板内面
と干渉し、トレーが出にくくなったり、又、収納物がハ
ウジングの天板に接触した状態でトレーを引き出すと、
収納物がトレーの内奥に落ちる等の弊害が生じることも
あった。
の可動式トレーを用いた小物入れは、トレーを引き出す
ことにより収納物を容易に取り出すことができるが、ハ
ウジングの傾斜が大きい場合、トレーを押し込んだ状態
での走行中に収納物がトレーの奥へ集まるように片寄
り、トレーの引出し時に収納物がハウジングの上板内面
と干渉し、トレーが出にくくなったり、又、収納物がハ
ウジングの天板に接触した状態でトレーを引き出すと、
収納物がトレーの内奥に落ちる等の弊害が生じることも
あった。
【0007】そこで、請求項1記載の考案は、上述のよ
うな欠点を排除し、その目的とするところは、次の点で
ある。すなわち、トレーを傾斜させたハウジングに収め
るようにする小物入れであっても、トレーの出し入れを
確実容易に行なうことができ、又、収納物がトレーから
こぼれ落ちることのない小物入れを提供しようとするも
のである。
うな欠点を排除し、その目的とするところは、次の点で
ある。すなわち、トレーを傾斜させたハウジングに収め
るようにする小物入れであっても、トレーの出し入れを
確実容易に行なうことができ、又、収納物がトレーから
こぼれ落ちることのない小物入れを提供しようとするも
のである。
【0008】これに加え、トレーの前壁と蓋体とを一体
的に開閉できるようにすることで、収納物の取り出しが
容易であり、しかもトレーの開口部分から収納物がこぼ
れ落ちないようにしたものである。
的に開閉できるようにすることで、収納物の取り出しが
容易であり、しかもトレーの開口部分から収納物がこぼ
れ落ちないようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の考案
は、次の3つの点を特徴とする。第1に、トレー(40)
は、例えば図6に示すように、底板(41)、左右の側壁(4
2,42)、後壁(43)、及び前壁(44)を備える。
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の考案
は、次の3つの点を特徴とする。第1に、トレー(40)
は、例えば図6に示すように、底板(41)、左右の側壁(4
2,42)、後壁(43)、及び前壁(44)を備える。
【0010】第2に、例えば図6に示すように、後壁(4
3)の上端から前壁(44)に向かって途中まで延びた所要幅
の天井部(80)を有し、この天井部(80)の前端から前壁(4
4)の上端までの間に開口部分を形成している。第3に、
蓋体(110)が、例えば図6に示すように、トレー(40)の
前壁(44)と一体的に、天井部(80)の前端の位置に形成さ
れたヒンジ部(120)を介して開閉できるようにしてい
る。
3)の上端から前壁(44)に向かって途中まで延びた所要幅
の天井部(80)を有し、この天井部(80)の前端から前壁(4
4)の上端までの間に開口部分を形成している。第3に、
蓋体(110)が、例えば図6に示すように、トレー(40)の
前壁(44)と一体的に、天井部(80)の前端の位置に形成さ
れたヒンジ部(120)を介して開閉できるようにしてい
る。
【0011】
【作 用】したがって、請求項1記載の考案によれば、
次のような作用を奏する。例えば図6に示すように、ト
レー(40)の内腔における後壁(43)の近くの部分に天井部
(80)を設けているから、傾斜したハウジング(60)内にト
レー(40)が収納された状態で振動が加わり、収納物(図
示せず)がトレー(40)の奥に片寄る場合でも、天井部(8
0)の下側に収納物が集まるためにハウジング(20)の内面
に収納物が接触することが防止される。
次のような作用を奏する。例えば図6に示すように、ト
レー(40)の内腔における後壁(43)の近くの部分に天井部
(80)を設けているから、傾斜したハウジング(60)内にト
レー(40)が収納された状態で振動が加わり、収納物(図
示せず)がトレー(40)の奥に片寄る場合でも、天井部(8
0)の下側に収納物が集まるためにハウジング(20)の内面
に収納物が接触することが防止される。
【0012】また、例えば図6に示すように、天井部(8
0)と蓋体(110)とにより収納物(図示せず)がハウジン
グ(20)の内面に接触することを確実に防止しできるばか
りで なく、蓋体(110)とともにトレー(40)の前壁(44)が
開くことにより大きな開口部分を確保することができ
る。
0)と蓋体(110)とにより収納物(図示せず)がハウジン
グ(20)の内面に接触することを確実に防止しできるばか
りで なく、蓋体(110)とともにトレー(40)の前壁(44)が
開くことにより大きな開口部分を確保することができ
る。
【0013】
【実施例】図1,2は、本考案の第1実施例を示すもの
であり、図1は車載用小物入れの分解斜視図、図2は車
載用小物入れの垂直断面側面図をそれぞれ示す。図中、
10は、小物入れを示すものであり、この小物入れ10は、
車室内のインスツルメントパネルに埋設状に固定され、
カードやレシート、小銭等を入れておく小物入れとして
使用される。
であり、図1は車載用小物入れの分解斜視図、図2は車
載用小物入れの垂直断面側面図をそれぞれ示す。図中、
10は、小物入れを示すものであり、この小物入れ10は、
車室内のインスツルメントパネルに埋設状に固定され、
カードやレシート、小銭等を入れておく小物入れとして
使用される。
【0014】上記小物入れ10は、図1,2に示すよう
に、大別すると、前面が開口した中空なハウジング20
と、このハウジング20の中空内部にスライダー30を介し
てスライド可能に保持され、その開口前面から出入りす
るトレー40とを備えている。上記ハウジング20は、図1
に示すように、底壁21と後壁22とを一体としたアンダー
パネル23と、左右のサイドパネル24,24と、アウターケ
ース25とを備えている。上記パーツは、アウターケース
25が金属製であるほか、アンダーパネル23及び左右のサ
イドパネル24は合成樹脂製である。
に、大別すると、前面が開口した中空なハウジング20
と、このハウジング20の中空内部にスライダー30を介し
てスライド可能に保持され、その開口前面から出入りす
るトレー40とを備えている。上記ハウジング20は、図1
に示すように、底壁21と後壁22とを一体としたアンダー
パネル23と、左右のサイドパネル24,24と、アウターケ
ース25とを備えている。上記パーツは、アウターケース
25が金属製であるほか、アンダーパネル23及び左右のサ
イドパネル24は合成樹脂製である。
【0015】前記スライダー30には、図1,2に示すよ
うに、後壁22に固定する係止手段としてのラッチ装置50
と係合する係合突起31を設けている。そして、スライダ
ー30の左右には、左右のサイドパネル24の各内側に設け
られた第1ガイド溝26に挿入されるガイド車32を設けて
いる。また、スライダー30には、付勢手段としての巻縮
ばね60を内蔵させている。
うに、後壁22に固定する係止手段としてのラッチ装置50
と係合する係合突起31を設けている。そして、スライダ
ー30の左右には、左右のサイドパネル24の各内側に設け
られた第1ガイド溝26に挿入されるガイド車32を設けて
いる。また、スライダー30には、付勢手段としての巻縮
ばね60を内蔵させている。
【0016】前記トレー40は、図1,2に示すように、
上方を開口した箱形を成し、より具体的には底板41、左
右の側壁42、後壁43、前壁44を備えている。上記左右の
側壁42の後方には、図1に示すように、一対のアーム部
45,45を突出させている。そして、アーム部45の基部近
くを、連結ピン70により前記スライダー30に結合する。
この連結ピン70の先端は、アーム部45から外方に突出さ
せ、サイドパネル24の第2ガイド溝27に挿入させる。
上方を開口した箱形を成し、より具体的には底板41、左
右の側壁42、後壁43、前壁44を備えている。上記左右の
側壁42の後方には、図1に示すように、一対のアーム部
45,45を突出させている。そして、アーム部45の基部近
くを、連結ピン70により前記スライダー30に結合する。
この連結ピン70の先端は、アーム部45から外方に突出さ
せ、サイドパネル24の第2ガイド溝27に挿入させる。
【0017】なお、アーム部45の後端に設けた透孔に
は、図1に示すように、補助ピン71を挿入する。この補
助ピン71の先端も、アーム部45から外方に突出させて第
2ガイド溝27に挿入し、トレー40をハウジング20から突
き出したときのトレー40の姿勢を決定させる。また、ト
レー40の左右の側壁42に設けた突起部46も、第2ガイド
溝27に挿入し、ハウジング20内に納めたときのトレー40
を安定させている。
は、図1に示すように、補助ピン71を挿入する。この補
助ピン71の先端も、アーム部45から外方に突出させて第
2ガイド溝27に挿入し、トレー40をハウジング20から突
き出したときのトレー40の姿勢を決定させる。また、ト
レー40の左右の側壁42に設けた突起部46も、第2ガイド
溝27に挿入し、ハウジング20内に納めたときのトレー40
を安定させている。
【0018】また、前記トレー40には、図1,2に示す
ように、その後壁43の上端から前方に所要幅を有する平
板状の天井部80を設けている。これにより、トレー40の
開口部分を天井部80の前端81から前壁44の上端までの間
とし、トレー40の内腔の奥を袋状としている。そして、
図2に示すように、付勢手段を構成する巻縮ばね60を引
き出し、巻縮ばね60の先端をアンダーパネル23における
底壁21の前端に掛けて前面枠28で固定しておく。これに
より、ハウジング20内に納めたスライダー30及びトレー
40を、常にトレー40がハウジング20から押し出される方
向に付勢しておくことができる。
ように、その後壁43の上端から前方に所要幅を有する平
板状の天井部80を設けている。これにより、トレー40の
開口部分を天井部80の前端81から前壁44の上端までの間
とし、トレー40の内腔の奥を袋状としている。そして、
図2に示すように、付勢手段を構成する巻縮ばね60を引
き出し、巻縮ばね60の先端をアンダーパネル23における
底壁21の前端に掛けて前面枠28で固定しておく。これに
より、ハウジング20内に納めたスライダー30及びトレー
40を、常にトレー40がハウジング20から押し出される方
向に付勢しておくことができる。
【0019】また、ラッチ装置50によりスライダー30が
固定された状態において、フロントパネルを軽く押し込
むと、係合突起31とラッチ装置50との係合が外れ、トレ
ー40を、図2に示すように、ハウジング20から突出させ
るようにスライダー30を付勢手段によって前進させるこ
とができる。さらに、このようにトレー40及びスライダ
ー30を前進させるとき、トレー40及びスライダー30の前
進速度を緩やかとするための制動手段としての回転ダン
パー90をスライダー30に設けている(図1)。
固定された状態において、フロントパネルを軽く押し込
むと、係合突起31とラッチ装置50との係合が外れ、トレ
ー40を、図2に示すように、ハウジング20から突出させ
るようにスライダー30を付勢手段によって前進させるこ
とができる。さらに、このようにトレー40及びスライダ
ー30を前進させるとき、トレー40及びスライダー30の前
進速度を緩やかとするための制動手段としての回転ダン
パー90をスライダー30に設けている(図1)。
【0020】このようにワンタッチでトレー40が突出す
る小物入れ10は、使用に際して極めて便利である。これ
に加え、トレー40における内腔の奥を袋状とするように
天井部80を設けているから、ハウジング20を傾斜させて
この小物入れ10を車両に取り付けた場合、トレー40をハ
ウジング20の内部に押し込んだ状態で走行等による震動
が加わり、トレー40に納めた収納物(図示せず)がトレ
ー40の内腔の奥に片寄った場合でも、収納物(図示せ
ず)は天井部80の下に収納されてハウジング20のアウタ
ーケース25の内面に接触することがない。
る小物入れ10は、使用に際して極めて便利である。これ
に加え、トレー40における内腔の奥を袋状とするように
天井部80を設けているから、ハウジング20を傾斜させて
この小物入れ10を車両に取り付けた場合、トレー40をハ
ウジング20の内部に押し込んだ状態で走行等による震動
が加わり、トレー40に納めた収納物(図示せず)がトレ
ー40の内腔の奥に片寄った場合でも、収納物(図示せ
ず)は天井部80の下に収納されてハウジング20のアウタ
ーケース25の内面に接触することがない。
【0021】したがって、トレー40の出し入れに際して
収納物(図示せず)がハウジング20のアウターケース25
と干渉してトレー40の出し入れに影響を与えることがな
い。また、収納物(図示せず)がトレー40の後壁43を越
えてハウジング20の奥に落ち込むことも防止される。図
3〜5は、本考案の第2実施例を示すものであり、図3
は車載用小物入れに用いるトレーの分解斜視図、図4は
車載用小物入れに用いるトレーの一部断面側面図、図5
は車載用小物入れの一部断面側面図をそれぞれ示す。
収納物(図示せず)がハウジング20のアウターケース25
と干渉してトレー40の出し入れに影響を与えることがな
い。また、収納物(図示せず)がトレー40の後壁43を越
えてハウジング20の奥に落ち込むことも防止される。図
3〜5は、本考案の第2実施例を示すものであり、図3
は車載用小物入れに用いるトレーの分解斜視図、図4は
車載用小物入れに用いるトレーの一部断面側面図、図5
は車載用小物入れの一部断面側面図をそれぞれ示す。
【0022】本実施例の特徴は、図5に示すように、ト
レー40の前壁44を手前側に倒して開放できるようにした
点にある。上記トレー40の詳細は、図3に示すように、
底板41、左右の側壁42、後壁43を一体としたトレー40
に、天井部80を取り付けてトレー40における内腔の奥の
部分を袋状としている。
レー40の前壁44を手前側に倒して開放できるようにした
点にある。上記トレー40の詳細は、図3に示すように、
底板41、左右の側壁42、後壁43を一体としたトレー40
に、天井部80を取り付けてトレー40における内腔の奥の
部分を袋状としている。
【0023】上記底板41の下面には、図3に示すよう
に、底板41の前端から前方に突出させるように底板突出
部101を形成している。また、図3に示すように、平板
状にして左右の側壁42の前端に当接される大きさの前壁
44であって、この前壁44から下方に突出する前壁固定部
102を有する前壁44を、前記前壁固定部102により回転可
能に前記底板突出部101に取り付けている。
に、底板41の前端から前方に突出させるように底板突出
部101を形成している。また、図3に示すように、平板
状にして左右の側壁42の前端に当接される大きさの前壁
44であって、この前壁44から下方に突出する前壁固定部
102を有する前壁44を、前記前壁固定部102により回転可
能に前記底板突出部101に取り付けている。
【0024】したがって、トレー40は、図3に示すよう
に、底板41、左右の両側壁42、後壁43、及び、回転可能
な前壁44により箱形に形成される。そして、図4に示す
ように、底板41の前端に設けた底板突出部101と前壁44
の前壁固定部102とにより、底板41の前縁にヒンジ部100
を形成し、底板41の前端に開閉可能とした前壁44が取り
付けられる。
に、底板41、左右の両側壁42、後壁43、及び、回転可能
な前壁44により箱形に形成される。そして、図4に示す
ように、底板41の前端に設けた底板突出部101と前壁44
の前壁固定部102とにより、底板41の前縁にヒンジ部100
を形成し、底板41の前端に開閉可能とした前壁44が取り
付けられる。
【0025】上記ヒンジ部100には、図3,4に示すよ
うに、弾性体としての蔓巻ばね103を取り付ける。この
蔓巻ばね103により、前壁44をトレー40の内部へ回転さ
せるように付勢する。ヒンジ部100の前壁固定部102に
は、下方へ延設部104を設け、この延設部104の先端にリ
ンクバー105を取り付ける。また、前壁44の前面には、
図3〜5に示すように、フロントパネル47を取り付けて
ヒンジ部100を覆い隠すようにしている。
うに、弾性体としての蔓巻ばね103を取り付ける。この
蔓巻ばね103により、前壁44をトレー40の内部へ回転さ
せるように付勢する。ヒンジ部100の前壁固定部102に
は、下方へ延設部104を設け、この延設部104の先端にリ
ンクバー105を取り付ける。また、前壁44の前面には、
図3〜5に示すように、フロントパネル47を取り付けて
ヒンジ部100を覆い隠すようにしている。
【0026】一方、ハウジング20における底壁21の内部
には、図5に示すように、突起部106を設けている。そ
して、突起部106に設けた間隙により、前記リンクバー1
05を摺動自在に挟持する。そして、リンクバー105の端
部近傍には、突起部106に接してリンクバー105の摺動を
停止させる係合膨大部107を設けている。また、リンク
バー105の長さとしては、スライダー30によりハウジン
グ20から押し出されるトレー40の停止位置直前で係合膨
大部107が突起部106に当接し、トレー40が更に停止位置
まで押し出されると、リンクバー105が延設部104の先端
を引っ張って前壁44及びフロントパネル47をヒンジ部10
0を中心に回転させ、トレー40の停止位置では前壁44が
底板41と略直線状の位置となるように延設部104の長さ
に合わせてリンクバー105の長さを調整しておく。
には、図5に示すように、突起部106を設けている。そ
して、突起部106に設けた間隙により、前記リンクバー1
05を摺動自在に挟持する。そして、リンクバー105の端
部近傍には、突起部106に接してリンクバー105の摺動を
停止させる係合膨大部107を設けている。また、リンク
バー105の長さとしては、スライダー30によりハウジン
グ20から押し出されるトレー40の停止位置直前で係合膨
大部107が突起部106に当接し、トレー40が更に停止位置
まで押し出されると、リンクバー105が延設部104の先端
を引っ張って前壁44及びフロントパネル47をヒンジ部10
0を中心に回転させ、トレー40の停止位置では前壁44が
底板41と略直線状の位置となるように延設部104の長さ
に合わせてリンクバー105の長さを調整しておく。
【0027】本実施例においても、底板41、左右の側壁
42、後壁43及び天井部80でトレー40の内腔の奥を袋状と
しているから、傾斜させたハウジング20内にこのトレー
40を納めた状態で振動が加わっても、トレー40内の収納
物(図示せず)がハウジング20のアウターケース25に接
触することを防止できる。また、ハウジング20の傾斜を
大きく定め、収納物(図示せず)がトレー40の内腔の奥
に集まり易い小物入れ10とされるときに、天井部80の奥
行きを大きくして収納物(図示せず)とアウターケース
25との接触干渉を防止することができる。
42、後壁43及び天井部80でトレー40の内腔の奥を袋状と
しているから、傾斜させたハウジング20内にこのトレー
40を納めた状態で振動が加わっても、トレー40内の収納
物(図示せず)がハウジング20のアウターケース25に接
触することを防止できる。また、ハウジング20の傾斜を
大きく定め、収納物(図示せず)がトレー40の内腔の奥
に集まり易い小物入れ10とされるときに、天井部80の奥
行きを大きくして収納物(図示せず)とアウターケース
25との接触干渉を防止することができる。
【0028】しかも、天井部80の奥行きを大きくするこ
とにより、天井部80の前端81と前壁44との間に形成され
る開口部分の奥行きを多少小さくした場合でも、トレー
40が押し出されたとき、前壁44及びフロントパネル47が
回転してトレー40の前面にも開口部分を形成することが
できる。このため、前壁44が起立した状態のときには天
井部80の前端81と前壁44の上端との距離が短くても、ト
レー40が突き出されたときは開口部分を広くして収納物
(図示せず)の取り出しを容易に行なうことができる。
また、天井部80の奥行きを大きくしてハウジング20の傾
斜を多少大きく設定する場合でも、収納物(図示せず)
とアウターケース25との接触干渉を防止することができ
る。
とにより、天井部80の前端81と前壁44との間に形成され
る開口部分の奥行きを多少小さくした場合でも、トレー
40が押し出されたとき、前壁44及びフロントパネル47が
回転してトレー40の前面にも開口部分を形成することが
できる。このため、前壁44が起立した状態のときには天
井部80の前端81と前壁44の上端との距離が短くても、ト
レー40が突き出されたときは開口部分を広くして収納物
(図示せず)の取り出しを容易に行なうことができる。
また、天井部80の奥行きを大きくしてハウジング20の傾
斜を多少大きく設定する場合でも、収納物(図示せず)
とアウターケース25との接触干渉を防止することができ
る。
【0029】なお、延設部104やリンクバー105を省略
し、単にヒンジ部100によって前壁44を回転可能として
底板41に取り付け、弾性体103により前壁44をトレー40
の内部へ回転させるように付勢しておき、使用に際して
は、フロントパネル47の上端や前壁44の上端に指を掛け
て前壁44を引き倒すように回転させることにより、必要
な場合には開口部分を大きく開くこともできる。
し、単にヒンジ部100によって前壁44を回転可能として
底板41に取り付け、弾性体103により前壁44をトレー40
の内部へ回転させるように付勢しておき、使用に際して
は、フロントパネル47の上端や前壁44の上端に指を掛け
て前壁44を引き倒すように回転させることにより、必要
な場合には開口部分を大きく開くこともできる。
【0030】図6〜9は、本考案の第3実施例を示すも
のであり、図6は車載用小物入れに用いるトレーの分解
斜視図、図7は車載用小物入れに用いるトレーの天井部
及び蓋体の裏面図、図8は車載用小物入れに用いるトレ
ーの正面図、図9は車載用小物入れの一部断面側面図を
それぞれ示す。本実施例の特徴は、図9に示すように、
トレー40の開口部分上面に蓋体110を開放可能に設け、
この蓋体110がトレー40の前壁44と一体に上方に開放で
きるようにした点にある。
のであり、図6は車載用小物入れに用いるトレーの分解
斜視図、図7は車載用小物入れに用いるトレーの天井部
及び蓋体の裏面図、図8は車載用小物入れに用いるトレ
ーの正面図、図9は車載用小物入れの一部断面側面図を
それぞれ示す。本実施例の特徴は、図9に示すように、
トレー40の開口部分上面に蓋体110を開放可能に設け、
この蓋体110がトレー40の前壁44と一体に上方に開放で
きるようにした点にある。
【0031】すなわち、図6に示すように、トレー40の
底板41、左右の側壁42,42及び後壁43を一体成形し、こ
れに天井部80を固定する。したがって、トレー40は、天
井部80を除いて上面が開放するとともに、その前面が開
放している。前記天井部80の前端81には、図6に示すよ
うに、トレー40の開口部分上面を塞ぐ、平板状の蓋体11
0をヒンジ部120を介して連接する。
底板41、左右の側壁42,42及び後壁43を一体成形し、こ
れに天井部80を固定する。したがって、トレー40は、天
井部80を除いて上面が開放するとともに、その前面が開
放している。前記天井部80の前端81には、図6に示すよ
うに、トレー40の開口部分上面を塞ぐ、平板状の蓋体11
0をヒンジ部120を介して連接する。
【0032】上記蓋体110の先端には、図6に示すよう
に、断面L字形に下向きに延び、トレー40の開口部分前
面を塞ぐ、前壁44を固定している。より具体的に説明す
ると、図6に示すように、トレー40の後壁43の上端から
前方に向けて取り付けている天井部80の前端に突縁部12
1を設けている。そして、突縁部121の側方には、一対の
突軸122,122を形成している。
に、断面L字形に下向きに延び、トレー40の開口部分前
面を塞ぐ、前壁44を固定している。より具体的に説明す
ると、図6に示すように、トレー40の後壁43の上端から
前方に向けて取り付けている天井部80の前端に突縁部12
1を設けている。そして、突縁部121の側方には、一対の
突軸122,122を形成している。
【0033】これに対し、蓋体110の後端には、図6に
示すように、天井部80に設けた突縁部121に合わせて切
欠部123を形成している。この切欠部123の側方には、突
軸122を軸止する一対の軸穴124,124を設けている。ま
た、蓋体110は、図6に示すように、その左右の幅をト
レー40の左右の側壁42の上縁の間隔よりも僅かに狭く
し、又、前記天井部80の前端81から左右の側壁42の前端
までの長さと等しい長さとする。
示すように、天井部80に設けた突縁部121に合わせて切
欠部123を形成している。この切欠部123の側方には、突
軸122を軸止する一対の軸穴124,124を設けている。ま
た、蓋体110は、図6に示すように、その左右の幅をト
レー40の左右の側壁42の上縁の間隔よりも僅かに狭く
し、又、前記天井部80の前端81から左右の側壁42の前端
までの長さと等しい長さとする。
【0034】上記前壁44は、図6に示すように、蓋体11
0の先端から垂下して左右の側壁42の前端の高さに等し
い高さとする。そして、前壁44には、フロントパネル47
を取り付ける。また、天井部80の前端81に設けた突縁部
121と蓋体31における切欠部123の両側部分とにより形成
したヒンジ部120には、図6に示すように、弾性体とし
ての蔓巻ばね125を設けている。この蔓巻ばね125は、図
7に示すように、突縁部121の側方に設けた突軸122に嵌
装するように固定する。そして、蔓巻ばね125の両端部
を、天井部80の下面に設けた切込み部126及び蓋体110の
下面に設けた切込み部127に各々挿入し、蔓巻ばね125の
各端部を各々天井部80の下面と蓋体110の下面とに付勢
して蓋体110を持ち上げるようにヒンジ部120を中心とし
て蓋体110を回転させるように付勢する。
0の先端から垂下して左右の側壁42の前端の高さに等し
い高さとする。そして、前壁44には、フロントパネル47
を取り付ける。また、天井部80の前端81に設けた突縁部
121と蓋体31における切欠部123の両側部分とにより形成
したヒンジ部120には、図6に示すように、弾性体とし
ての蔓巻ばね125を設けている。この蔓巻ばね125は、図
7に示すように、突縁部121の側方に設けた突軸122に嵌
装するように固定する。そして、蔓巻ばね125の両端部
を、天井部80の下面に設けた切込み部126及び蓋体110の
下面に設けた切込み部127に各々挿入し、蔓巻ばね125の
各端部を各々天井部80の下面と蓋体110の下面とに付勢
して蓋体110を持ち上げるようにヒンジ部120を中心とし
て蓋体110を回転させるように付勢する。
【0035】したがって、本実施例によれば、底板41、
左右の側壁42及び、後壁43により形成されるトレー40に
天井部80を設けてトレー40の内腔の奥を袋状とすること
ができる。これに加え、天井部80の前端81からトレー40
の前端にわたるトレー40の上方の開口部分を蓋体110で
覆い、トレー40の前方は、図8に示すように前壁44によ
って塞ぐことによりトレー40の前方を区劃しているか
ら、トレー40の内腔を閉鎖空間とすることができる。こ
のため、トレー40の内腔の収納物(図示せず)がハウジ
ング20のアウターケース25と接触干渉することを確実に
防止できる。
左右の側壁42及び、後壁43により形成されるトレー40に
天井部80を設けてトレー40の内腔の奥を袋状とすること
ができる。これに加え、天井部80の前端81からトレー40
の前端にわたるトレー40の上方の開口部分を蓋体110で
覆い、トレー40の前方は、図8に示すように前壁44によ
って塞ぐことによりトレー40の前方を区劃しているか
ら、トレー40の内腔を閉鎖空間とすることができる。こ
のため、トレー40の内腔の収納物(図示せず)がハウジ
ング20のアウターケース25と接触干渉することを確実に
防止できる。
【0036】また、トレー40をハウジング20から突出さ
せたときは、図9に示すように、蓋体110が回転して収
納物(図示せず)を取り出すことができ、このとき、ト
レー40の前面も開口されることとなり、収納物(図示せ
ず)の取り出しを極めて容易に行なうことができる。そ
して、トレー40をハウジング20内に押し込むに際して
は、蓋体110を押し下げた後、フロントパネル47を押す
ことにより容易にトレー40をハウジング20内に納めるこ
とができる。また、ハウジング20内にトレー40がラッチ
装置50により固定された状態では、蓋体110をハウジン
グアウターケース25が押え、傾斜したハウジング20内に
固定されたトレー40から収納物(図示せず)を溢れさせ
ることがない。
せたときは、図9に示すように、蓋体110が回転して収
納物(図示せず)を取り出すことができ、このとき、ト
レー40の前面も開口されることとなり、収納物(図示せ
ず)の取り出しを極めて容易に行なうことができる。そ
して、トレー40をハウジング20内に押し込むに際して
は、蓋体110を押し下げた後、フロントパネル47を押す
ことにより容易にトレー40をハウジング20内に納めるこ
とができる。また、ハウジング20内にトレー40がラッチ
装置50により固定された状態では、蓋体110をハウジン
グアウターケース25が押え、傾斜したハウジング20内に
固定されたトレー40から収納物(図示せず)を溢れさせ
ることがない。
【0037】さらに、本実施例では、図6に示すよう
に、天井部80の上面に棒状の突条82を形成している。こ
れに対し、ハウジング20のアウターケース25の内面に
は、図9に示すように、前記突条82が嵌合して摺動する
溝部29を形成している。そして、上記溝部29に、図9に
示すように、突条82を挿入し、不注意に天井部80の上に
載置されたカードやチケット等がハウジング20のアウタ
ーケース25と天井部80との間に食い込むことを防止し、
カードやチケット等がトレー40の内奥に落ち込まないよ
うにしている。
に、天井部80の上面に棒状の突条82を形成している。こ
れに対し、ハウジング20のアウターケース25の内面に
は、図9に示すように、前記突条82が嵌合して摺動する
溝部29を形成している。そして、上記溝部29に、図9に
示すように、突条82を挿入し、不注意に天井部80の上に
載置されたカードやチケット等がハウジング20のアウタ
ーケース25と天井部80との間に食い込むことを防止し、
カードやチケット等がトレー40の内奥に落ち込まないよ
うにしている。
【0038】なお、ヒンジ部120の形成は、天井部80に
設けた突縁部121と蓋体110に設けた切欠部123により形
成する場合に限ることなく、蓋体110の側方に突起を設
け、この突起と係合する凹孔をトレー40の左右の側壁42
に設けることによりヒンジを形成し、蓋体110の回転中
心となるヒンジ部120を天井部80の前端81の位置に設け
ることもできる。
設けた突縁部121と蓋体110に設けた切欠部123により形
成する場合に限ることなく、蓋体110の側方に突起を設
け、この突起と係合する凹孔をトレー40の左右の側壁42
に設けることによりヒンジを形成し、蓋体110の回転中
心となるヒンジ部120を天井部80の前端81の位置に設け
ることもできる。
【0039】図10〜13は、本考案の他の実施例を示
すものであり、図10は車載用小物入れに用いるトレー
の分解斜視図、図11は車載用小物入れに用いるトレー
の垂直断面側面図、図12は車載用小物入れに用いるト
レーの平面図、図13は車載用小物入れの側面図をそれ
ぞれ示す。本実施例の特徴は、トレー40の前壁44を固定
とし、蓋体110のみが上方に開放できるようにした点に
ある。
すものであり、図10は車載用小物入れに用いるトレー
の分解斜視図、図11は車載用小物入れに用いるトレー
の垂直断面側面図、図12は車載用小物入れに用いるト
レーの平面図、図13は車載用小物入れの側面図をそれ
ぞれ示す。本実施例の特徴は、トレー40の前壁44を固定
とし、蓋体110のみが上方に開放できるようにした点に
ある。
【0040】まず、トレー40は、図10に示すように、
左右の側壁42,42、前壁44、後壁43及び底板41等から一
体成形されている。そして、後壁43の上端から前方に向
けて天井部80を付設することによりトレー40内の奥を袋
状としている。上記天井部80の前端81には、図10に示
すように、ヒンジ部120を形成するように突縁部121の側
方に一対の突軸122,122を形成する。
左右の側壁42,42、前壁44、後壁43及び底板41等から一
体成形されている。そして、後壁43の上端から前方に向
けて天井部80を付設することによりトレー40内の奥を袋
状としている。上記天井部80の前端81には、図10に示
すように、ヒンジ部120を形成するように突縁部121の側
方に一対の突軸122,122を形成する。
【0041】これに対し、蓋体110は、図10に示すよ
うに、所要板厚の平板形状にして、前記天井部80に設け
た突縁部121に合わせて切欠部123を形成している。そし
て、切欠部123の側方には、突軸122を軸止する一対の軸
穴124,124を設けている。また、蓋体31の左右の幅をト
レー40の左右の側壁42の間隔よりも僅かに狭くし、又、
前記天井部80の前端81からトレー40の前壁44までの間隔
よりも僅かに短い長さとする。
うに、所要板厚の平板形状にして、前記天井部80に設け
た突縁部121に合わせて切欠部123を形成している。そし
て、切欠部123の側方には、突軸122を軸止する一対の軸
穴124,124を設けている。また、蓋体31の左右の幅をト
レー40の左右の側壁42の間隔よりも僅かに狭くし、又、
前記天井部80の前端81からトレー40の前壁44までの間隔
よりも僅かに短い長さとする。
【0042】したがって、前記天井部80の突軸122を蓋
体110の軸穴124に嵌合させたとき、図11,12に示す
ように、天井部80の突縁部121と蓋体110における切欠部
123の両側部分とによりヒンジ部120を形成することがで
き、突軸122を回転中心として蓋体110はトレー40の開口
部分を塞ぐようにトレー40内に収まる構造とする。前記
突軸122には、図10に示すように、弾性体としての蔓
巻ばね125を嵌装する。そして、蔓巻ばね125の両端部
を、天井部80の下面に設けた切込み部126及び蓋体31の
下面に設けた切込み部127に各々挿入する。また、蔓巻
ばね125の各端部を、各々天井部80の下面と蓋体110の下
面とに付勢し、蓋体110に上方から外力が加わらない状
態のとき、図13に示すように、蓋体110はその前端を
持ち上げられるようにしておく。
体110の軸穴124に嵌合させたとき、図11,12に示す
ように、天井部80の突縁部121と蓋体110における切欠部
123の両側部分とによりヒンジ部120を形成することがで
き、突軸122を回転中心として蓋体110はトレー40の開口
部分を塞ぐようにトレー40内に収まる構造とする。前記
突軸122には、図10に示すように、弾性体としての蔓
巻ばね125を嵌装する。そして、蔓巻ばね125の両端部
を、天井部80の下面に設けた切込み部126及び蓋体31の
下面に設けた切込み部127に各々挿入する。また、蔓巻
ばね125の各端部を、各々天井部80の下面と蓋体110の下
面とに付勢し、蓋体110に上方から外力が加わらない状
態のとき、図13に示すように、蓋体110はその前端を
持ち上げられるようにしておく。
【0043】したがって、トレー40は、ハウジング20内
に押し込んでラッチ装置50によりハウジング20内に固定
したときは、蓋体110がハウジング20のアウターケース2
5に押えられてトレー40の開口部分を覆う。これに対
し、フロントパネル47を軽く押し込んでラッチ装置50を
外すと、付勢手段としての巻縮ばね60によりトレー40が
ハウジング20から押し出され、蓋体110がハウジング20
から露出すると、蓋体110は、図13に示すように、蔓
巻ばね125の付勢によりヒンジ部120を回転中心として回
転するように持ち上げられる。
に押し込んでラッチ装置50によりハウジング20内に固定
したときは、蓋体110がハウジング20のアウターケース2
5に押えられてトレー40の開口部分を覆う。これに対
し、フロントパネル47を軽く押し込んでラッチ装置50を
外すと、付勢手段としての巻縮ばね60によりトレー40が
ハウジング20から押し出され、蓋体110がハウジング20
から露出すると、蓋体110は、図13に示すように、蔓
巻ばね125の付勢によりヒンジ部120を回転中心として回
転するように持ち上げられる。
【0044】このように、本実施例はトレー40をハウジ
ング20内に収納したとき、トレー40の内腔を天井部80及
び蓋体110で覆うことができるから、トレー40の内腔に
小物を収納してトレー40を傾斜したハウジング20内に押
し込んだ状態で走行し、トレー40を振動させることによ
りトレー40の奥に収納物(図示せず)が集まっても、ハ
ウジング20のアウターケース25に収納物(図示せず)が
接触することが防止される。
ング20内に収納したとき、トレー40の内腔を天井部80及
び蓋体110で覆うことができるから、トレー40の内腔に
小物を収納してトレー40を傾斜したハウジング20内に押
し込んだ状態で走行し、トレー40を振動させることによ
りトレー40の奥に収納物(図示せず)が集まっても、ハ
ウジング20のアウターケース25に収納物(図示せず)が
接触することが防止される。
【0045】また、トレー40を引き出す際に収納物(図
示せず)とハウジングアウターケース25とが干渉するこ
となく、容易に付勢手段としての巻縮ばね60によってス
ライダー30及びトレー40を押し出すようにしてトレー40
を突出させることができ、又、トレー40の内腔から収納
物(図示せず)が溢れることもない。さらに、トレー40
の内腔を天井部80及び蓋体110で覆うから、天井部80の
奥行きを比較的短くして蓋体110で覆う開口部分の広さ
を維持して収納物(図示せず)の取り出しを困難とする
ことを回避することができる。
示せず)とハウジングアウターケース25とが干渉するこ
となく、容易に付勢手段としての巻縮ばね60によってス
ライダー30及びトレー40を押し出すようにしてトレー40
を突出させることができ、又、トレー40の内腔から収納
物(図示せず)が溢れることもない。さらに、トレー40
の内腔を天井部80及び蓋体110で覆うから、天井部80の
奥行きを比較的短くして蓋体110で覆う開口部分の広さ
を維持して収納物(図示せず)の取り出しを困難とする
ことを回避することができる。
【0046】なお、トレー40のその他の改良例として
は、底板41、左右の側壁42及び後壁43を一体成形し、こ
れに天井部80を固定し、この天井部80の前端81からヒン
ジ部120を介して平板状の蓋体110を設け、この蓋体110
は蔓巻ばね125の付勢によりヒンジ部120を回転中心とし
て回転するように持ち上げられるようにし、又、底板41
の前縁にもヒンジ部100を形成して底板41に開閉可能と
した前壁44を取り付けるものとし、このヒンジ部100に
も蔓巻ばね103を取り付け、前壁44をトレー40の内部へ
回転させるように付勢しておいてもよい。そうすると、
図12に示した他の実施例のように開口部分を上方から
塞ぐ平板状の蓋体110を有するとともに、図4に示した
第2実施例のように前壁44を回転させることにより充分
に広い開口部分を形成することを可能とし、天井部80や
蓋体110によりトレー40の内腔を覆うこともできる。
は、底板41、左右の側壁42及び後壁43を一体成形し、こ
れに天井部80を固定し、この天井部80の前端81からヒン
ジ部120を介して平板状の蓋体110を設け、この蓋体110
は蔓巻ばね125の付勢によりヒンジ部120を回転中心とし
て回転するように持ち上げられるようにし、又、底板41
の前縁にもヒンジ部100を形成して底板41に開閉可能と
した前壁44を取り付けるものとし、このヒンジ部100に
も蔓巻ばね103を取り付け、前壁44をトレー40の内部へ
回転させるように付勢しておいてもよい。そうすると、
図12に示した他の実施例のように開口部分を上方から
塞ぐ平板状の蓋体110を有するとともに、図4に示した
第2実施例のように前壁44を回転させることにより充分
に広い開口部分を形成することを可能とし、天井部80や
蓋体110によりトレー40の内腔を覆うこともできる。
【0047】
【考案の効果】本考案は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の考案によれば、次のような効果を奏する。すなわ
ち、トレーを傾斜したハウジング内に納めたとき、車両
の走行等による振動が加わって収納物がトレーの内腔の
奥へ集まるように片寄っても、トレー内の収納物がハウ
ジングの内面に接することがなく、トレーを突出させる
際に収納物がハウジングの内面と干渉することを防止で
きる。
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の考案によれば、次のような効果を奏する。すなわ
ち、トレーを傾斜したハウジング内に納めたとき、車両
の走行等による振動が加わって収納物がトレーの内腔の
奥へ集まるように片寄っても、トレー内の収納物がハウ
ジングの内面に接することがなく、トレーを突出させる
際に収納物がハウジングの内面と干渉することを防止で
きる。
【0048】これに加え、天井部とこの天井部に開閉可
能に設けられた蓋体により、収納物とハウジングの内面
との干渉を一層確実に防止することができるばかりでな
く、天井部と一体的に前壁を開放でるようにしたので、
収納物の取り出しが容易である。
能に設けられた蓋体により、収納物とハウジングの内面
との干渉を一層確実に防止することができるばかりでな
く、天井部と一体的に前壁を開放でるようにしたので、
収納物の取り出しが容易である。
【図1】本考案の第1実施例に係る車載用小物入れの分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例に係る車載用小物入れの垂
直断面側面図である。
直断面側面図である。
【図3】本考案の第2実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの分解斜視図である。
いるトレーの分解斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの一部断面側面図である。
いるトレーの一部断面側面図である。
【図5】本考案の第2実施例に係る車載用小物入れの一
部断面側面図である。
部断面側面図である。
【図6】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの分解斜視図である。
いるトレーの分解斜視図である。
【図7】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの天井部及び蓋体の裏面図である。
いるトレーの天井部及び蓋体の裏面図である。
【図8】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れに用
いるトレーの正面図である。
いるトレーの正面図である。
【図9】本考案の第3実施例に係る車載用小物入れの一
部断面側面図である。
部断面側面図である。
【図10】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れに
用いるトレーの分解斜視図である。
用いるトレーの分解斜視図である。
【図11】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れに
用いるトレーの垂直断面側面図である。
用いるトレーの垂直断面側面図である。
【図12】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れに
用いるトレーの平面図である。
用いるトレーの平面図である。
【図13】本考案の他の実施例に係る車載用小物入れの
側面図である。
側面図である。
【図14】従来の固定式小物入れの一例を示す図であ
る。
る。
【図15】従来の固定式小物入れの他の一例を示す図で
ある。
ある。
10 小物入れ 20 ハウジング 40 トレー 41 底板 42 側壁 43 後壁 44 前壁 50 係止手段としてのラッチ装置 60 付勢手段としての巻縮ばね 80 天井部 100,120 ヒンジ部 110 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 3/08 A47B 88/00 B60R 7/04 B60R 7/06
Claims (1)
- 【請求項1】 前面を開口した中空なハウジングと、こ
のハウジングの中空内部にスライド可能に保持され、前
記ハウジングの開口した前面から出入りするトレーと、
このトレーをハウジングの開口前面から突出させる方向
に付勢する付勢手段と、トレーをハウジング内に納めた
状態でロックする係止手段とを備え、前記ハウジングを
傾斜させて車両に固定された車両用小物入れにおいて、 上記トレーは、底板、左右の側壁、後壁、及び前壁を備
えるとともに、前記後壁の上端から前壁に向かって途中
まで延びた所要幅の天井部を有し、この天井部の前端か
ら前壁の上端までの間に開口部分を形成し、 前記蓋体が前記トレーの前記前壁と一体的に、前記天井
部の前端の位置に形成されたヒンジ部を介して開閉でき
るようにしている ことを特徴とする車載用小物入れ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993013544U JP2584092Y2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 車載用小物入れ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993013544U JP2584092Y2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 車載用小物入れ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671279U JPH0671279U (ja) | 1994-10-04 |
JP2584092Y2 true JP2584092Y2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=11836104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993013544U Expired - Fee Related JP2584092Y2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 車載用小物入れ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2584092Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0191591U (ja) * | 1987-12-08 | 1989-06-15 | ||
JPH0299040U (ja) * | 1989-01-27 | 1990-08-07 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP1993013544U patent/JP2584092Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0671279U (ja) | 1994-10-04 |
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