JP3687466B2 - 車両位置通報装置および車両位置通報システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載され車両位置を通報する車両位置通報装置およびこの車両位置通報装置を用いた車両位置通報システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
車両(例えば自動車)が盗難に遭った場合あるいは事件の犯人が車両を用いて逃走している場合などの緊急時においては、その車両の現在位置を知ることによって事件の早期解決を図ることができる。特開平7−170346号公報には、車両の移動を検出する移動検出手段と、車両に加わる衝撃を検出する衝撃検出手段と、これら検出手段が移動や衝撃を検出した際にGPS受信機で受信した位置情報を自動通報する無線伝送手段とを備えた車両事故盗難通報装置が開示されている。
【0003】
この車両事故盗難通報装置は、移動禁止設定を行った後に盗難などによって車両が移動された場合または運転開始の移動後に事故が発生した場合に、盗難発生情報や事故発生情報を前記位置情報とともに通報先の電話機に自動発信するように構成されている。
【0004】
しかしながら、この車両事故盗難通報装置は、移動禁止設定が行われた後の移動でなければ通報動作しないため、例えば乗員が車両から離れる際に移動禁止設定をし忘れた場合には、盗難により車両が移動された場合であっても位置情報が通報されないという不具合があった。
【0005】
また、この車両事故盗難通報装置は、移動や衝撃が検出されると通報先の電話機に対して一方的に自動通報を行うので、通報先では常時その通報に備え待機する必要があった。また、乗員が誤って移動禁止設定をして車両を移動させた場合にも自動通報が行われるので、誤報の虞もあった。
【0006】
本発明は上記事情を鑑みてなされたもので、その目的は、車両に搭載され当該車両の捜索依頼があった場合など必要に応じて確実に車両位置を通報することができる車両位置通報装置、およびこの車両位置通報装置を用いた車両位置通報システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によれば、車両に搭載された車両位置通報装置は、通信網が送信した問い合わせ信号を無線通信手段により受信すると、その受信を条件として車両の位置を示す位置情報を応答信号に含めて通信網に対し送信する。これにより、通信網は、車両位置の問い合わせ依頼を受けた場合など必要に応じて、車両位置通報装置から車両の位置情報を得ることができる。
【0008】
また、この手段では、位置通報に先立って車両の乗員が行うべき操作がないため、乗員の操作忘れにより位置通報が行われないといったことがなく、通信網側にあっては確実に車両の位置を知ることができる。さらに、車両側から通信網側に一方的に位置情報が送信されてくる構成とは異なり、通信網側が主導して車両位置の取得を行うことができ、車両位置の管理や車両の追跡を行い易いという利点がある。また、通信網は、車両の状態(例えば停止中、移動中)にかかわらず車両位置を知ることができる。
【0009】
その結果、例えば車両の盗難が発生した場合、通信網は盗難に遭った者や警察からの通報などに応じて問い合わせ信号を送信することにより盗難車の追跡を行うことができ、盗難事件の早期解決を図ることができる。
【0010】
さらに、通信網が送信した問い合わせ信号が車両に搭載された車両位置通報装置により一旦受信されれば、それ以降その車両位置通報装置から通信網に対し所定の時間間隔で応答信号が送信されてくるので、通信網は問い合わせ信号を繰り返し送信することなく車両の追跡を行うことができる。また、通信網と車両位置通報装置との間の信号の流れが簡単化される。
【0011】
この場合、通信網は、問い合わせ信号に時間情報を設定することにより、車両位置通報装置から通信網に対して送信される応答信号の時間間隔を制御することができる。
【0012】
請求項2に記載した手段によれば、切替制御手段は、問い合わせ信号を受信した場合に、位置検出手段、無線通信手段および応答制御手段に対して車載電源から車両用メインスイッチを介さずに直接電源を供給するように通電モードを切り替えるので、問い合わせ信号を受信した後に車両用メインスイッチがオフされた場合においても、車両位置通報装置は引き続き通信網に対して応答信号を送信することができる。
【0013】
その結果、例えば盗難車両(逃走車両)に搭載された車両位置通報装置が一旦問い合わせ信号を受信した後は、その車両が車両用メインスイッチがオフされた状態で放置されたり他の輸送機関により別の場所に移動された場合であっても、通信網は車両位置通報装置からの応答信号を受信し続けることができ、これにより盗難車両(逃走車両)の発見が容易となる。
【0014】
請求項3に記載した手段によれば、停止手段は、無線通信手段が問い合わせ信号を受信した場合に車両の駆動源を動作停止させるので、通信網から問い合わせ信号を送信することにより例えば盗難車両(逃走車両)の逃走を阻止することができる。
【0015】
請求項4に記載した手段によれば、電源監視手段により車載電源が電気的に取り外された状態が検出されると、位置検出手段、無線通信手段および応答制御手段に対して補助電源から電源が供給されるので、例えば盗難車両において車載電源のケーブルが切断されたような場合であっても、車両位置通報装置は問い合わせ信号に応じて応答信号を送信し続けることができる。
【0016】
請求項5に記載した手段によれば、位置検出手段をGPS受信装置により構成したので、車両位置通報装置は、位置情報として正確な車両位置を通信網に対し送信することができる。これにより、通信網側において、正確な車両位置を知ることができる。
【0017】
請求項6に記載した手段によれば、無線通信手段を自動車電話機により構成したので、無線通信手段が応答信号を送信している場合を除き、この自動車電話機により通常の発着信や通話が可能となり、車両の乗員にとっての利便性が向上する。
【0018】
請求項7に記載した手段によれば、車両に搭載された車両位置通報装置に対して通信網が問い合わせ信号を送信すると、それに応じて車両位置通報装置は通信網に対して車両の位置情報を含む応答信号を送信する。通信網は、この応答信号を受信して位置情報を取り出すことにより、車両位置通報装置を搭載した車両の位置を確実に得ることができる。この場合、通信網は、必要に応じて問い合わせ信号を送信し車両の位置を得ることができるので、車両位置の管理や車両の追跡を行い易い。
【0019】
請求項8に記載した手段によれば、通信網は、受信した応答信号に含まれる位置情報を所定の端末装置(例えば警察、保険会社、盗難に遭った者などが有する電話機)に対して送信するので、盗難事件にあっては盗難車両の早期発見が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、車両位置通報システムの概略的な構成を示したもので、図1は、その車両位置通報システムにおいて車両1(ここでは自動車)に搭載された車両位置通報装置の電気的構成を概略的に示したものである。
【0021】
図1において、車両位置通報装置2は、自動車電話機3、GPS受信装置4、制御回路5および電源切替部6から構成されている。このうちPDC方式の自動車電話機3(本発明でいう無線通信手段に相当)は、通信網7(図2参照)との間で、接続制御などに必要となる制御信号および音声などの情報信号を送受信するようになっている。
【0022】
制御信号には、後述するように車両1が盗難された場合などにおいて通信網7から車両位置通報装置2に送信されてくる問い合わせ信号と、これに応じて車両位置通報装置2から通信網7に対して送信する応答信号とが含まれている。そして、自動車電話機3は、応答信号を送信していない状態においては、通信網7を介して他の電話機との間で通常通りの発着信や通話を行うことができるようになっている。
【0023】
GPS受信装置4(本発明でいう位置検出手段に相当)は、図2に示すように同時に少なくとも4つのGPS衛星8a、8b、8c、8dから送信されている測位電波を受信して演算することにより、受信位置すなわち車両1の現在位置(緯度、経度、高度)を取得することができるようになっている。この得られた位置情報は、制御回路5に対して出力される。なお、ここでは車両位置通報装置2に対して専用のGPS受信装置4を設けたが、車両1に搭載されたナビゲーション装置(図示せず)が有するGPS受信装置から位置情報を得るように構成しても良い。
【0024】
制御回路5(本発明でいう応答制御手段、切替制御手段に相当)は、マイクロコンピュータを主体として構成され、RAM、ROM、タイマなどを備えている。そして、制御回路5は、予めROMに書き込まれた制御プログラムに従って、後述する位置通報制御や電源供給制御を実行するようになっている。
【0025】
電源切替部6は、上述した自動車電話機3、GPS受信装置4および制御回路5の動作に必要な電源の供給経路を切り替える回路で、補助バッテリー11、電源監視回路12およびリレースイッチ13、14を備えて構成されている。
【0026】
車載電源である車載バッテリー9の正側端子9pと負側端子9nは、それぞれ接続ケーブルを介してイグニッションスイッチ10(本発明でいう車両用メインスイッチに相当)と車体アース(以下、アースと称す)に接続されている。
【0027】
補助電源である補助バッテリー11は、例えば車両盗難時に車載バッテリー9が取り外されたような場合に、車載バッテリー9に代わって自動車電話機3、GPS受信装置4および制御回路5に電源を供給するためのものである。
【0028】
電源監視回路12(本発明でいう電源監視手段、補助電源制御手段に相当)は、車載バッテリー9または補助バッテリー11を電源として動作し、車載バッテリー9の正側端子9pとイグニッションスイッチ10とを接続するケーブルの電位を入力し、それに基づいて車載バッテリー9が電気的に取り外されているかどうかを検出するようになっている。
【0029】
リレースイッチ13は、常開接点13a、常閉接点13bおよび可動接点13cを備え、電源監視回路12から出力される制御信号によって常開側の接点(c−a)間がオンする状態と常閉側の接点(c−b)間がオンする状態とが切り替えられるようになっている。ここで、常開接点13aは、補助バッテリー11の正側端子に接続され、可動接点13cは、自動車電話機3、GPS受信装置4および制御回路5の電源端子に接続されている。
【0030】
リレースイッチ14(本発明でいう切替手段に相当)は、常開接点14a、常閉接点14bおよび可動接点14cを備え、制御回路5から出力される制御信号によって常開側の接点(c−a)間がオンする状態と常閉側の接点(c−b)間がオンする状態とが切り替えられるようになっている。そして、可動接点14cは、前記リレースイッチ13の常閉接点13bに接続され、常開接点14aおよび常閉接点14bは、それぞれ車載バッテリー9の正側端子9pおよびイグニッションスイッチ10のACC(アクセサリ)接点に接続されている。
【0031】
さて、図2に示すように、通信網7には各セル毎に基地局7aが設けられており、車両1に搭載された自動車電話機3は、当該車両1が位置するセルの基地局7aとの間で無線により制御信号や情報信号を送受信するようになっている。また、通信網7には、センター、警察、車両1の所有者の自宅などにそれぞれ設置された電話機15、16、17(本発明でいう端末装置に相当)が接続されている。
【0032】
次に、車両1が盗難に遭った場合における本実施形態の作用について図3および図4も参照しながら説明する。
図3は、車両1の盗難が発生しその所有者が警察に対し通報した時点以降における車両位置通報装置2、通信網7、センターに設置された電話機15および警察に設置された電話機16の各間の通信フローを示した図である。
【0033】
この図3において、通報を受けた警察は電話機16によりセンターの電話機15に対して発信し、車両1の位置を定期的に通報するように依頼する。依頼を受けたセンターは、電話機15から通信網7(具体的には通信網7に設置された交換局、制御局など)に対して発信し、車両1に搭載された車両位置通報装置2に対し問い合わせ信号を送信するように依頼する。その結果、通信網7は、基地局7aを介して、車両位置通報装置2の自動車電話機3に対して問い合わせ信号を送信する。
【0034】
この問い合わせ信号は、例えばPCH(一斉呼出しチャネル)を用いて通信網7からユーザに対して一斉送信されるページング(Paging)メッセージに付加されている。この問い合わせ信号には、車両位置通報装置2から通信網7に送信される応答信号の周期を設定するための時間Tが含まれている。
【0035】
一方、盗難に遭った車両1の車両位置通報装置2は、以下のように動作する。まず、図1において、問い合わせ信号を受信する前(すなわち盗難に遭う前および盗難発生時から問い合わせ信号を受信する前)にあっては、制御回路5はリレースイッチ14の常閉側の接点(c−b)間をオン状態としている。
【0036】
また、電源監視回路12は、車載バッテリー9の正側端子9pや負側端子9nが取り外されているかどうかを常に監視しており、車載バッテリー9が正規に接続されている場合にはリレースイッチ13の常閉側の接点(c−b)間をオン状態としている。
【0037】
従って、車載バッテリー9が電気的に取り外されていない場合においては、キーシリンダー(図示せず)に挿入したキーをACC位置またはIG(イグニッション)位置にまで回動した状態とすることで、車載バッテリー9からイグニッションスイッチ10、リレースイッチ14の接点(c−b)間、リレースイッチ13の接点(c−b)間を介して、自動車電話機3、GPS受信装置4および制御回路5に電源が供給されるようになる(第1の通電モード)。
【0038】
また、(例えば犯人により)車載バッテリー9が電気的に取り外されている場合においては、電源監視回路12はリレースイッチ13の常開側の接点(c−a)間をオン状態とするので、車載バッテリー9に代わり補助バッテリー11から自動車電話機3、GPS受信装置4および制御回路5に電源が供給されるようになる。
【0039】
図4は、車両位置通報装置2が実行する位置通報制御および電源供給制御の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、キーシリンダーに挿入されたキーがIG位置にある状態(つまり車両1のエンジンがかけられた状態)またはACC位置にある状態、あるいは車載バッテリー9が電気的に取り外された状態(つまり補助バッテリー11から電源が供給されている状態)においてスタートする。
【0040】
制御回路5は、ステップS1において自動車電話機3が通信網7から問い合わせ信号を受信したかどうかを判断する。この判断処理は、問い合わせ信号を受信した(YES)と判断するまでの間繰り返し実行される。そして、問い合わせ信号を受信したと判断した制御回路5はステップS2に移行し、この問い合わせ信号に含めて送られてきた時間Tを得る。さらに、制御回路5は、ステップS3においてリレースイッチ14の常開側の接点(c−a)間をオン状態とする電源供給制御を実行する。
【0041】
この電源供給制御により、車載バッテリー9からリレースイッチ14の接点(c−a)間、リレースイッチ13の接点(c−b)間を介して、自動車電話機3、GPS受信装置4および制御回路5に電源が供給されるようになる(第2の通電モード)。その結果、これ以降キーシリンダーにおけるキーの抜差状態や回動位置にかかわらず車両位置通報装置2が動作するようになる。
【0042】
続いて、制御回路5は、GPS受信装置4から車両1の位置情報を入力し(ステップS4)、その位置情報を含めた応答信号を自動車電話機3により通信網7に送信する(ステップS5)。この応答信号は、例えばオペレータ固有情報として送信することが考えられる。このように、問い合わせ信号およびそれに対する応答信号の送受信は、CCH(制御チャネル)を用いて行われるとともにTCH(情報チャネル)の起動や呼設定は行われないので、自動車電話機3から着信音(リンガー音)が鳴ることはない。
【0043】
その後、制御回路5は、ステップS6においてタイマに時間Tをセットしてスタートさせ、ステップS7においてそのタイマがタイムアウトしたかどうかを判断する。この判断処理は、タイムアウトした(YES)と判断するまでの間繰り返し実行される。そして、制御回路5は、タイムアウトしたと判断するとステップS4の処理に戻る。
【0044】
つまり、図3に示すように、車両位置通報装置2は、通信網7からの問い合わせ信号に応じて通信網7に対し最初の応答信号を送信した後は、時間T毎に定期的に車両1の位置情報を含む応答信号を通信網7に対し自動送信する。通信網7は、応答信号から車両1の位置情報を抽出し、その位置情報をセンターの電話機15に対して送信する。そして、センターは、その位置情報を受信する度に電話機15から警察の電話機16に対して発信し、盗難車両1の現在の位置情報を通報する。
【0045】
以上説明したように、車両1に搭載された車両位置通報装置2は、自動車電話機3、車両1の位置情報を得るGPS受信装置4および制御回路5を備えて構成され、通信網7から送信された問い合わせ信号を受信したことを条件として、それ以降通信網7に対して位置情報を含む応答信号を送信するので、通信網7ではその応答信号に基づいて車両1の位置情報を得ることができる。
【0046】
これにより、センターは、車両1が盗難に遭って警察から位置通報依頼を受けた場合などにおいて、通信網7に対し車両1を対象とする問い合わせ依頼を行うことにより、通報依頼のあった車両1のみを対象として位置情報を得ることができる。その結果、特定車両の位置管理や特定車両の追跡を行い易くなる。
【0047】
また、車両位置通報装置2は、問い合わせ信号を受信したことに応じて自動的に応答信号を送信するので、乗員による事前の操作や設定が不要となり、操作忘れや操作ミスにより応答信号が送信されないといった事態がなくなる。従って、通信網7(あるいはセンターや警察)は、車両1の位置通報を確実に得ることができる。
【0048】
さらに、車両位置通報装置2は、一旦問い合わせ信号を受信した後は通信網7に対して定期的に応答信号を送信するので、通信網7は、問い合わせ信号を繰り返し送信することなく車両1の最新の位置情報を得ることができる。これにより、センターや警察は車両1の追跡を行い易くなる。また、この送信周期は、通信網7が問い合わせ信号において設定することができるので、車両の位置管理や追跡が一層容易となる。
【0049】
一旦問い合わせ信号を受信した車両位置通報装置2は、車載バッテリー9からイグニッションスイッチ10を介して電源供給される第1の通電モードに替えて、車載バッテリー9からリレースイッチ14、13を介して直接電源供給される第2の通電モードを設定するので、それ以降車両1の状態(キーの抜差状態や回動位置)にかかわらず車両位置通報装置2が動作し続けるようになる。これにより、盗難に遭った車両1の発見が一層容易となる。
【0050】
さらに、車載バッテリー9が取り外されたような場合であっても、車両位置通報装置2は、補助バッテリー11から電源供給されて動作を維持するようになっているので、例えば問い合わせ信号を受信する前に車載バッテリー9が取り外されても、その後問い合わせ信号を受信し応答信号を送信することができる。
【0051】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
車両位置通報装置が搭載される車両は、エンジンを搭載した自動車に限られず電気自動車であっても良く、また二輪車(オートバイ、自転車)であっても良い。さらに、鉄道車両であっても良い。
【0052】
位置検出手段は、GPS受信装置5に限られず、例えば車速センサからの信号、地磁気センサやジャイロ等の方位センサからの信号および地図データベースに基づいて車両位置を検出する手段であっても良い。
【0053】
無線通信手段は、自動車電話機3に限られず、問い合わせ信号の受信動作および応答信号の送信動作のみが可能なように構成された無線装置であっても良い。
車両位置通報装置2は、問い合わせ信号を受信する毎に応答信号を送信するようにしても良い。また、一旦問い合わせ信号を受信すると、所定時間T毎に所定回数にわたって応答信号の送信動作を行うようにしても良い。
【0054】
応答信号には、車両1の位置情報に加え、車速情報、移動方向を示す情報、燃料の残量情報、バッテリーの残容量情報、自動車電話機3の発着信情報(例えば発信先の電話番号および着信時における発信者番号)などを含めても良い。
【0055】
センターは、通信網7から位置情報を受信する度に、保険会社に設置された電話機に対して発信し、盗難車両1の位置情報を通報するようにしても良い。
【0056】
車両位置通報装置2は、問い合わせ信号を受信した場合に車両1の駆動源(エンジンや車輪駆動用モータ)を動作停止させる停止手段を備えても良い。この場合、車両1が所定速度以下となった時に動作停止させることが好ましい。これによれば、車両1が盗まれたり犯人の逃走用車両として用いられた場合、その追跡が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す車両位置通報装置の概略的な電気的構成図
【図2】車両位置通報システムの概略的な構成図
【図3】車両位置通報装置、通信網、センターに設置された電話機および警察に設置された電話機の各間の通信フローを示す図
【図4】車両位置通報装置の制御回路が実行する位置通報制御および電源供給制御の処理内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1は車両、2は車両位置通報装置、3は自動車電話機(無線通信手段)、4はGPS受信装置(位置検出手段)、5は制御回路(応答制御手段、切替制御手段)、7は通信網、9は車載バッテリー(車載電源)、10はイグニッションスイッチ(車両用メインスイッチ)、11は補助バッテリー(補助電源)、12は電源監視回路(電源監視手段、補助電源制御手段)、14はリレースイッチ(切替手段)、15、16、17は電話機(端末装置)である。
Claims (8)
- 車両に搭載される車両位置通報装置において、
車両の位置を検出して位置情報を出力する位置検出手段と、
通信網に対して無線により信号の送受信を行う無線通信手段と、
この無線通信手段が前記通信網から送信された問い合わせ信号を一旦受信すると、その後はその受信した問い合わせ信号に含まれる時間情報に基づいて設定される時間間隔で、前記無線通信手段により前記通信網に対して前記位置情報を含む応答信号を送信する応答制御手段とを備えて構成されていることを特徴とする車両位置通報装置。 - 車両に搭載される車両位置通報装置において、
車両の位置を検出して位置情報を出力する位置検出手段と、
通信網に対して無線により信号の送受信を行う無線通信手段と、
この無線通信手段が前記通信網から送信された問い合わせ信号を受信したことを条件として、前記無線通信手段により前記通信網に対して前記位置情報を含む応答信号を送信する応答制御手段と、
前記位置検出手段、無線通信手段および応答制御手段に対して車載電源から車両用メインスイッチを介して電源を供給する第1の通電モードと前記車載電源から直接電源を供給する第2の通電モードとに切り替えられる切替手段と、
前記無線通信手段が前記問い合わせ信号を受信した場合に、前記切替手段を前記第1の通電モードから前記第2の通電モードに切り替える切替制御手段とを備えて構成されていることを特徴とする車両位置通報装置。 - 前記無線通信手段が前記問い合わせ信号を受信した場合に、車両の駆動源を動作停止させる停止手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の車両位置通報装置。
- 補助電源と、
前記車載電源が電気的に取り外された状態を検出する電源監視手段と、
この電源監視手段が前記取り外された状態を検出した場合に、前記位置検出手段、無線通信手段および応答制御手段に対して前記補助電源から電源を供給するように制御する補助電源制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の車両位置通報装置。 - 前記位置検出手段は、GPS受信装置であることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の車両位置通報装置。
- 前記無線通信手段は、自動車電話機であることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の車両位置通報装置。
- 請求項1ないし6の何れかに記載の車両位置通報装置と、
この車両位置通報装置の無線通信手段に対して問い合わせ信号を送信することができるとともに、前記問い合わせ信号を送信したことに応じて前記無線通信手段から送信される応答信号を受信することができる通信網とを備えて構成されていることを特徴とする車両位置通報システム。 - 前記通信網は、受信した前記応答信号に含まれる位置情報を所定の端末装置に対して送信するように構成されていることを特徴とする請求項7記載の車両位置通報システム。
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