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JP3226645B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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Publication number
JP3226645B2
JP3226645B2 JP00980493A JP980493A JP3226645B2 JP 3226645 B2 JP3226645 B2 JP 3226645B2 JP 00980493 A JP00980493 A JP 00980493A JP 980493 A JP980493 A JP 980493A JP 3226645 B2 JP3226645 B2 JP 3226645B2
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JP
Japan
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comb
electrodes
surface acoustic
electrode
pair
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JP00980493A
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恭一 篠田
吉彦 安原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスバーサル型の
弾性表面波フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図4にトランスバーサル型の弾性表面波
フィルタにおける電極構造の一般的な例を示す。同図に
示す例では、入力側にアポタイズ重み付けされた一対の
くし型電極1、2を設け、出力側にアポタイズ重み付け
されない一対のくし型電極3、4を設けている。そし
て、これをフィルタとして動作させるためには、図5に
示すように、入力側の一方のくし型電極1に信号源5を
接続し、他方のくし型電極2を接地するとともに、出力
側の一方のくし型電極3に増幅器6を接続し、他方のく
し型電極4を接地するアンバランス型の回路構成とす
る。
【0003】しかし、このような回路構成では、入力側
のくし型電極1に入力される信号の実効電圧Vinとくし
型電極2の電位(0)とが、出力側のくし型電極3から
出力される信号の実効電圧Vout とくし型電極4の電位
(0)とが、それぞれアンバランスであることから、入
出力信号に重畳したノイズや、入出力回路間の静電結合
や電磁結合による誘導によって帯域内に振幅リップルや
群遅延リップルが生じ、所望のフィルタ特性が得られな
い場合がある。
【0004】そこで、図6に示すように、信号源5をバ
ルントランス7を介して入力側の各くし型電極1、2
(以下、くし型電極1をhot1、くし型電極2をco
ld2と呼ぶ。)に接続するとともに、出力側の各くし
型電極3、4(以下、くし型電極3をhot3、くし型
電極4をcold4と呼ぶ。)を差動増幅器8に接続し
たバランス型の回路構成とすることが行われている。こ
のような回路構成にすると、入力側にノイズが乗った場
合、入力側のhot1とcold2には同相のノイズが
それぞれ重畳し、フィルタ内を通過する各ノイズ信号は
所定の伝達関数が乗じられて出力側のhot3とcol
d4より出力されるが、出力されるノイズ信号は同相で
かつ同じ大きさであることから差動増幅器8でキャンセ
ルされる。また、出力側に新たに乗ったノイズも同様に
差動増幅器8でキャンセルされる。また、入出力間の誘
導は、圧電基板上のくし型電極1、2とくし型電極3、
4との間にシールド電極を設けることで、効果的に抑圧
できる。
【0005】さらに、外部端子の入出力間の誘導は、出
力側のhot3とcold4に弾性表面波が同レベルか
つ同相で到達すると仮定すると、差動増幅器8でキャン
セルされることになる。
【0006】しかも、バランス型の回路構成とすること
で、電気的に誘導を取り除くことができる。ここで、図
7にバランス型の回路構成の場合に入力側の電極に生じ
る電圧と信号源電圧との関係を示し、図8にアンバラン
ス型の回路構成の場合に入力側の電極に生じる電圧と信
号源電圧との関係を示す。図7に示すように、バランス
型の回路構成の場合、hot1は1/2V、cold2
は−1/2Vの電位になる。図8に示すように、アンバ
ランス型の回路構成の場合、hot1はV、cold2
は0の電位になる。したがって、バランス型の回路構成
の場合、電極の実効電圧は0になり、アンバランス型の
回路構成の場合、電極の実効電圧は1/2Vになる。つ
まり、実効電圧が0であれば電磁放射がないのであるか
ら、バランス型の回路構成とすれば電磁放射による誘導
をなくすことができる。なお、このことは、出力側の電
極でも同様である。
【0007】ところで、バランス型の回路構成におい
て、hot、cold間の実効電圧を実際に0とするた
めには、hotとcoldとが幾何学的に対称であるこ
とが前提となる。つまり、hotからみたcoldと、
coldからみたhotが合同であることが必要とされ
る。
【0008】しかしながら、図4に示した従来の電極構
造では、hotの電極指とcoldの電極指とを交叉し
た構造としているので、hotとcoldとが幾何学的
に完全に対称とはいえない。このため、hot、col
d間の実効電圧は実際には0とはならず、入力側のho
t、cold間である電位を生じて電磁波が発生し、こ
の電磁波が出力側の電極に直接波として飛び込み、誘導
による特性劣化を引き起こす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように弾性表面波
フィルタをバランス型の回路構成としても、従来の弾性
表面波フィルタの電極構造では、hotとcoldとが
幾何学的に完全に対称ではないため、hot、cold
間の実効電圧が0とはならず、誘導による特性劣化を引
き起こしていた。
【0010】本発明は、このような事情に基づきなされ
たもので、バランス型の回路構成とすることで対向する
くし型電極間の実効電圧を0にでき耐誘導特性に優れた
弾性表面波フィルタを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明は、かかる課題
を解決するため、圧電基板上に弾性表面波を励振する一
対のくし型電極と弾性表面波を受信する一対のくし型電
極とを設け、前記各対のくし型電極間に接地されたブス
バーを互いに同一直線上にのるように配置するととも
に、前記各対のくし型電極を前記ブスバーを挟んで各対
のくし型電極の各電極指が対向しかつ鏡面対称となるよ
うに配置し、かつ前記くし型電極の電極指と交叉しかつ
前記ブスバーに接続された電極指を前記ブスバーに挟ん
で鏡面対称となるように配置し、かついずれか一方のく
し型電極対にアポタイズ重み付けしたことを特徴とす
る。
【0012】上記弾性表面波フィルタにおいては、各対
のくし型電極間に挟まれたブスバーを1本のブスバーで
構成してもよい。また、各対のくし型電極間に挟まれた
ブスバーの間にシールド電極を配置してもよい。
【0013】
【作用】本発明では、くし型電極対がそれぞれブスバー
を挟んで鏡面対称であることから、バランス型の回路構
成とすることで、くし型電極対間の実効電圧がそれぞれ
完全に0になる。したがって、各くし型電極対から電磁
波が放射されることがなくなり、誘導による特性劣化を
引き起こすことはない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例に係る弾性表面波
フィルタの平面図である。
【0016】同図において、10は圧電基板である。こ
の圧電基板10上には、弾性表面波を励振する入力側の
一対のくし型電極11、12と弾性表面波を受信する出
力側の一対のくし型電極13、14が設けられている。
そして、入力側のくし型電極11、12には、アポタイ
ズ重み付けがされている。
【0017】くし型電極11、12間およびくし型電極
13、14には、それぞれ接地されたブスバー15、1
6が配置されている。そして、これらブスバー15とブ
スバー16とは、同一直線上にのるように配置されてい
る。
【0018】また、くし型電極11、12は、ブスバー
15を挟んでくし型電極11、12の各電極指11a、
12aが対向しかつ鏡面対称となるように配置されてい
る。同様に、くし型電極13、14も、ブスバー16を
挟んでくし型電極13、14の各電極指13a、14a
が対向しかつ鏡面対称となるように配置されている。さ
らに、ブスバー15には、くし型電極11、12の電極
指11a、12aと交叉する電極指15aがブスバー1
5を挟んで鏡面対称となるように接続されている。同様
に、ブスバー16にも、くし型電極13、14の電極指
13a、14aと交叉する電極指16aがブスバー16
を挟んで鏡面対称となるように接続されている。
【0019】そして、このように構成された弾性表面波
フィルタを用い、図6に示したようなバランス型の回路
構成とする。
【0020】ここで、入力側のくし型極11、12をバ
ランス信号で駆動した場合、これらくし型極11、12
はブスバー15を挟んでくし型電極11、12の各電極
指11a、12aが対向しかつ鏡面対称となるように配
置されているので、入力側のくし型極11、12全体の
実効電圧は0となる。これにより、入力側のくし型極1
1、12から出力側のくし型電極13、14への電磁波
の放射がなくなる。
【0021】また、入力側のくし型極11、12および
ブスバー15で励振された表面波は出力側のくし型電極
13、14およびブスバー16により受信されて電気信
号に変換されるが、図6に示したようにこれをバランス
信号で出力信号を取り出し差動増幅器8に入力する場合
には、出力側のくし型電極13、14はブスバー16を
挟んでくし型電極13、14の各電極指13a、14a
が対向しかつ鏡面対称となるように配置されているの
で、入力側のくし型極11、12の場合と同様、出力側
のくし型電極13、14全体の実効電圧は0となる。こ
れにより、出力側のくし型電極13、14から入力側の
くし型極11、12への電磁波の放射がなくなる。
【0022】このように本発明の弾性表面波フィルタを
用い、図6に示したようなバランス型の回路構成とすれ
ば、入力側のくし型極11、12と出力側のくし型電極
13、14の相互間の電磁波の放射がなくなるので、耐
誘導特性に優れたフィルタを実現できる。
【0023】なお、本発明の弾性表面波フィルタでは、
入力側のブスバー15およびくし型極11で励振された
信号は出力側のブスバー16およびくし型電極13で、
入力側のブスバー15およびくし型極12で励振された
信号は出力側のブスバー16およびくし型電極14で受
信しなければならないので、ブスバー15とブスバー1
6とを同一直線上にのるように配置している。
【0024】また、本発明の弾性表面波フィルタは、従
来のそれに対して電極構造のみの変更で実現できるた
め、露光マスクの変更だけで従来の製造プロセス、設備
で製造できる。
【0025】本発明は、上述した実施例に限定されな
い。
【0026】例えば、図2に示すように、各対のくし型
電極間に挟まれたブスバーを1本のブスバー17で構成
してもよい。
【0027】また、図3に示すように各対のくし型電極
間に挟まれたブスバー15、16の間にシールド電極1
8を配置してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の弾性表面波
フィルタによれば、バランス型の回路構成とすることで
対向するくし型電極間の実効電圧を0にできるので、各
くし型電極対から電磁波が放射されることがなくなり、
耐誘導特性に優れたフィルタを実現できる。また、従来
の弾性表面波フィルタの電極構造のみを変更すればよい
ので、製造コストの面でも問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る弾性表面波フィルタの
平面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る弾性表面波フィルタ
の平面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る弾性表面波フィルタ
の平面図である。
【図4】従来のトランスバーサル型の弾性表面波フィル
タにおける電極構造の平面図である。
【図5】弾性表面波フィルタを用いたアンバランス型の
回路構成を示す図である。
【図6】弾性表面波フィルタを用いたバランス型の回路
構成を示す図である。
【図7】バランス型の回路構成の場合に入力側の電極に
生じる電圧と信号源電圧との関係を示す図である。
【図8】アンバランス型の回路構成の場合に入力側の電
極に生じる電圧と信号源電圧との関係を示す図である。
【符号の説明】
10…圧電基板、11、12…入力側のくし型電極、1
3、14…出力側のくし型電極、15…入力側のブスバ
ー、16…出力側のブスバー、11a、12a…入力側
のくし型電極の電極指、13a、14a…出力側のくし
型電極の電極指、15a…入力側のブスバーの電極指、
16a…出力側のブスバーの電極指。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−77646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/145 H03H 9/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に弾性表面波を励振する一対
    のくし型電極と弾性表面波を受信する一対のくし型電極
    とを設け 記各対のくし型電極間に接地されたブスバーを互いに
    同一直線上にのるように配置するとともに、前記各対の
    くし型電極を前記ブスバーを挟んで各対のくし型電極の
    各電極指が対向しかつ鏡面対称となるように配置し、か
    つ前記くし型電極の電極指と交叉しかつ前記ブスバーに
    接続された電極指を前記ブスバーに挟んで鏡面対称とな
    るように配置し、かついずれか一方のくし型電極対にア
    ポタイズ重み付けしたことを特徴とする弾性表面波フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾性表面波フィルタにお
    いて、 各対のくし型電極間に挟まれたブスバーを1本のブスバ
    ーで構成したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の弾性表面波フィルタにお
    いて、 各対のくし型電極間に挟まれたブスバーの間にシールド
    電極を配置したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
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