JP2714189B2 - 弾性表面波フィルタとそれを用いた通信装置 - Google Patents
弾性表面波フィルタとそれを用いた通信装置Info
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電極指交叉幅に重み付けしたすだれ状電極
の全ての対向電極指対の電極指交叉幅を、基板上を伝搬
する弾性表面波の中心波長より長くして、回折波の発生
を抑制した弾性表面波フィルタに関する。
の全ての対向電極指対の電極指交叉幅を、基板上を伝搬
する弾性表面波の中心波長より長くして、回折波の発生
を抑制した弾性表面波フィルタに関する。
重み付けしたすだれ状電極の電極指交叉幅の短い個所
で回折波が生ずるのを避けるために、従来は、例えば特
開昭50−24050号公報に開示されている、対向電極をそ
の長さ方向に2個または3個以上に分割して得られる浮
遊中間電極を直列接続して成る対向電極部を複数対並列
接続して構成する技術が用いられていた。上記技術は、
対向電極の長さ方向について電極強度の分布がほぼ一様
になるという利点を有している。
で回折波が生ずるのを避けるために、従来は、例えば特
開昭50−24050号公報に開示されている、対向電極をそ
の長さ方向に2個または3個以上に分割して得られる浮
遊中間電極を直列接続して成る対向電極部を複数対並列
接続して構成する技術が用いられていた。上記技術は、
対向電極の長さ方向について電極強度の分布がほぼ一様
になるという利点を有している。
しかし、上記従来の技術は、分割数が多くなると、や
はり交叉幅が小さくなり回折効果の影響を受けるという
問題があった。
はり交叉幅が小さくなり回折効果の影響を受けるという
問題があった。
本発明は、上記のような従来の技術の問題を解決し、
電極指交叉幅の小さい個所で生ずる回折効果の影響を抑
圧した弾性表面波フィルタを提供することを目的とす
る。
電極指交叉幅の小さい個所で生ずる回折効果の影響を抑
圧した弾性表面波フィルタを提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するために本発明においては、電極指
交叉幅に重み付けをした電極の表面波伝搬方向のある位
置で所望の弾性表面波励振強度を1対の対向電極指で励
振しようとすると基板上を伝搬する表面波の中心波長よ
りも電極指交叉幅が短い狭交叉幅となる場合に、その位
置の電極を表面波伝搬方向に直角な方向で2分割し、各
部分夫々の電極指交叉幅は表面波の中心波長よりも長
く、夫々逆位相の電圧で励振され、夫々の電極指交叉幅
の差が上記狭交叉幅に等しくなるように形成して、基板
上を伝搬する弾性表面波の中心波長よりも長い電極指交
叉幅を有する対向電極対指だけによって、全ての所望の
弾性表面波励振強度を得るようにした。
交叉幅に重み付けをした電極の表面波伝搬方向のある位
置で所望の弾性表面波励振強度を1対の対向電極指で励
振しようとすると基板上を伝搬する表面波の中心波長よ
りも電極指交叉幅が短い狭交叉幅となる場合に、その位
置の電極を表面波伝搬方向に直角な方向で2分割し、各
部分夫々の電極指交叉幅は表面波の中心波長よりも長
く、夫々逆位相の電圧で励振され、夫々の電極指交叉幅
の差が上記狭交叉幅に等しくなるように形成して、基板
上を伝搬する弾性表面波の中心波長よりも長い電極指交
叉幅を有する対向電極対指だけによって、全ての所望の
弾性表面波励振強度を得るようにした。
上記のようにすれば、2分割された各部分それぞれ励
振された電極指に直角な方向の弾性表面波の強度の和
は、弾性表面波中心波長より短い分割してない1対の対
向電極指交叉部で励振された電極指に直角な方向の弾性
表面波の強度に等しくなり、しかも分割各部夫々の電極
指交叉幅は一般に分割しなかった場合よりも大幅に長く
なっているから、回折効果の影響を非常に良く抑制する
ことが出来る。
振された電極指に直角な方向の弾性表面波の強度の和
は、弾性表面波中心波長より短い分割してない1対の対
向電極指交叉部で励振された電極指に直角な方向の弾性
表面波の強度に等しくなり、しかも分割各部夫々の電極
指交叉幅は一般に分割しなかった場合よりも大幅に長く
なっているから、回折効果の影響を非常に良く抑制する
ことが出来る。
第1図は本発明第1実施例の模式的平面図である。圧
電性基板1として128度回転Y軸切断X軸伝搬のニオブ
酸リチウム単結晶を用い、この基板1上に、入力すだれ
状電極2と出力すだれ状電極3が配設され、出力すだれ
状電極3は、従来のすだれ状電極では前記狭交叉幅にな
ってしまう部分Aの2分割されたすだれ状電極4,5と、
それ以外の部分Bのすだれ状電極6から形成されてい
る。入出力電極2,3の両側、即ち基板1の両端部には、
基板端面からの不要反射波を抑圧するため吸音材7が塗
布してある。端子8,8′は入力端子で、端子9,9′は出力
端子である。すだれ状電極4,5を形成する電極中央部バ
スバー10,11は、それぞれ出力端子9′,9に接続されて
いる。また、このフィルタの中心周波数は36.15MHzで、
出力すだれ状電極3の対数は57.5対で最大開口長は1300
μm、入力すだれ状電極2の対数は8.5対で最大開口長
は2000μmである。すだれ状電極4(バスバー10)及び
すだれ状電極5(バスバー11)の弾性表面波伝搬方向x
の任意の位置x′における夫々の電極指交叉幅w1及びw2
は共に基板1を伝搬する弾性表面波の中心波長wsよりも
長く、下部すだれ状電極5は所望の弾性表面波と同相の
励振強度を与え、上部すだれ電極4は逆相の励振強度を
与える。下部すだれ状電極5の交叉幅w2と上部すだれ状
電極4の交叉幅w1の長さの差は、従来の分割しない場合
の交叉幅に等しい。上下に分割したすだれ状電極4,5で
励振される弾性表面波の位相は逆相であって、所望の弾
性表面波励振強度を、それぞれ基板を伝搬する弾性表面
波の中心波長よりも長い開口長で実現できるため、回折
効果を抑圧することが出来る。
電性基板1として128度回転Y軸切断X軸伝搬のニオブ
酸リチウム単結晶を用い、この基板1上に、入力すだれ
状電極2と出力すだれ状電極3が配設され、出力すだれ
状電極3は、従来のすだれ状電極では前記狭交叉幅にな
ってしまう部分Aの2分割されたすだれ状電極4,5と、
それ以外の部分Bのすだれ状電極6から形成されてい
る。入出力電極2,3の両側、即ち基板1の両端部には、
基板端面からの不要反射波を抑圧するため吸音材7が塗
布してある。端子8,8′は入力端子で、端子9,9′は出力
端子である。すだれ状電極4,5を形成する電極中央部バ
スバー10,11は、それぞれ出力端子9′,9に接続されて
いる。また、このフィルタの中心周波数は36.15MHzで、
出力すだれ状電極3の対数は57.5対で最大開口長は1300
μm、入力すだれ状電極2の対数は8.5対で最大開口長
は2000μmである。すだれ状電極4(バスバー10)及び
すだれ状電極5(バスバー11)の弾性表面波伝搬方向x
の任意の位置x′における夫々の電極指交叉幅w1及びw2
は共に基板1を伝搬する弾性表面波の中心波長wsよりも
長く、下部すだれ状電極5は所望の弾性表面波と同相の
励振強度を与え、上部すだれ電極4は逆相の励振強度を
与える。下部すだれ状電極5の交叉幅w2と上部すだれ状
電極4の交叉幅w1の長さの差は、従来の分割しない場合
の交叉幅に等しい。上下に分割したすだれ状電極4,5で
励振される弾性表面波の位相は逆相であって、所望の弾
性表面波励振強度を、それぞれ基板を伝搬する弾性表面
波の中心波長よりも長い開口長で実現できるため、回折
効果を抑圧することが出来る。
第2図は同じ弾性表面波励振強度が得られる従来例を
示す。第1図と同様の個所には同じ符号を付す。図中に
示す狭交叉部Aは不要回折波の原因となる。
示す。第1図と同様の個所には同じ符号を付す。図中に
示す狭交叉部Aは不要回折波の原因となる。
第3図は本発明第2実施例の平面図を示す。A部の中
央のバスバー10′,11′は共に出力端子9′に接続さ
れ、これらのバスに接続された電極指は夫々出力端子9
に接続されたすだれ状電極4′,5′の電極指と交叉して
いる。すだれ状電極4′,5′の各電極指間の電界は、弾
性表面波伝搬方向xの同位置において逆相になるので、
第1実施例の場合と同様な効果が得られる。更に中央の
バスバー10′,11′が同電位であるため、これらの間で
不要な弾性表面波が励振されるのを避けることができ
る。
央のバスバー10′,11′は共に出力端子9′に接続さ
れ、これらのバスに接続された電極指は夫々出力端子9
に接続されたすだれ状電極4′,5′の電極指と交叉して
いる。すだれ状電極4′,5′の各電極指間の電界は、弾
性表面波伝搬方向xの同位置において逆相になるので、
第1実施例の場合と同様な効果が得られる。更に中央の
バスバー10′,11′が同電位であるため、これらの間で
不要な弾性表面波が励振されるのを避けることができ
る。
第4図は本発明第3実施例の平面図を示す。本実施例
は第2実施例の中央のバスバー10′,11′を一つのバス
バー12にしたものである。このようにすれば、第2実施
例と同様な効果が得られ、更に配線数も減少し、製作工
程が改善される。またA部を成すすだれ状電極の交叉幅
を選択する自由度も増す。
は第2実施例の中央のバスバー10′,11′を一つのバス
バー12にしたものである。このようにすれば、第2実施
例と同様な効果が得られ、更に配線数も減少し、製作工
程が改善される。またA部を成すすだれ状電極の交叉幅
を選択する自由度も増す。
第5図は本発明第4実施例の出力電極の模式的平面図
である。B部において出力端子9に接続されたすだれ状
電極14,15は中央の出力端子9′に接続されたすだれ状
電極13とそれぞれ対向電極を成す。すだれ状電極13,14
およびすだれ状電極13,15の各電極指間の電界は、弾性
表面波伝搬方向xの同位置において同相となり、それぞ
れの対向電極対の交叉部で励振される弾性表面波は同相
となる。このため、それぞれの対向電極の交叉幅を基板
1を伝わる弾性表面波の中心波長よりも大きく適当に選
ぶことにより第3実施例の場合と同様な効果が得られ
る。更に中央バスバーが出力電極の全体にわたって共通
となるため配線工程が第3実施例よりも簡略化される。
である。B部において出力端子9に接続されたすだれ状
電極14,15は中央の出力端子9′に接続されたすだれ状
電極13とそれぞれ対向電極を成す。すだれ状電極13,14
およびすだれ状電極13,15の各電極指間の電界は、弾性
表面波伝搬方向xの同位置において同相となり、それぞ
れの対向電極対の交叉部で励振される弾性表面波は同相
となる。このため、それぞれの対向電極の交叉幅を基板
1を伝わる弾性表面波の中心波長よりも大きく適当に選
ぶことにより第3実施例の場合と同様な効果が得られ
る。更に中央バスバーが出力電極の全体にわたって共通
となるため配線工程が第3実施例よりも簡略化される。
第6図は本発明第5実施例の出力電極の平面図を示
し、第4実施例の場合のすだれ状電極13及び14,15をス
プリットコネクト型のすだれ状電極13′,及び14′,1
5′にしたものである。これにより第4実施例と同様な
効果が得られ、更電極指がスプリットコネクト型である
ため、各対向電極の交叉幅を独立に選択できるため設計
の自由度が増す。
し、第4実施例の場合のすだれ状電極13及び14,15をス
プリットコネクト型のすだれ状電極13′,及び14′,1
5′にしたものである。これにより第4実施例と同様な
効果が得られ、更電極指がスプリットコネクト型である
ため、各対向電極の交叉幅を独立に選択できるため設計
の自由度が増す。
第7図は本発明第6実施例の出力電極を示す。出力端
子9に接続されたすだれ状電極16及び出力端子9′に接
続されたすだれ状電極17から伸びる電極指は、電極指18
及び19で代表されるように、表面波伝搬方向に直角な方
向の中間で表面波伝搬方向に表面波中心波長の半波長分
だけ屈曲している。電極指18及び19は、それぞれ弾性表
面波伝搬方向軸xの位置x1,x2,x3及び位置x2,x3,x4にお
いて交叉部を成している。位置x3においてすだれ状電極
16から伸びる電極指18とすだれ状電極17から伸びる電極
指19のなす交叉部による電界と、すだれ状電極16から伸
びる電極指20とすだれ状電極17から伸びる電極指19の成
す交叉部による電界は、互いに逆相となっており、それ
ぞれの交叉部で励振される弾性表面波の位相は逆相とな
るため、電極指19及び20の曲がる位置を適当に決め、位
置x3における2個所の交叉部を基板を伝搬する弾性表面
波の中心波長より大きく選ぶことにより回折を抑圧でき
る交叉幅を実現することができ、第1実施例と同様な効
果が得られる。更に弾性表面波伝搬方向に直角な方向に
おける電力分布も連続となり、更に良い周波数特性が得
られる。また、配線引き回し工程も簡易であり、直達波
の影響を抑えると共に製造工程も簡略化される。
子9に接続されたすだれ状電極16及び出力端子9′に接
続されたすだれ状電極17から伸びる電極指は、電極指18
及び19で代表されるように、表面波伝搬方向に直角な方
向の中間で表面波伝搬方向に表面波中心波長の半波長分
だけ屈曲している。電極指18及び19は、それぞれ弾性表
面波伝搬方向軸xの位置x1,x2,x3及び位置x2,x3,x4にお
いて交叉部を成している。位置x3においてすだれ状電極
16から伸びる電極指18とすだれ状電極17から伸びる電極
指19のなす交叉部による電界と、すだれ状電極16から伸
びる電極指20とすだれ状電極17から伸びる電極指19の成
す交叉部による電界は、互いに逆相となっており、それ
ぞれの交叉部で励振される弾性表面波の位相は逆相とな
るため、電極指19及び20の曲がる位置を適当に決め、位
置x3における2個所の交叉部を基板を伝搬する弾性表面
波の中心波長より大きく選ぶことにより回折を抑圧でき
る交叉幅を実現することができ、第1実施例と同様な効
果が得られる。更に弾性表面波伝搬方向に直角な方向に
おける電力分布も連続となり、更に良い周波数特性が得
られる。また、配線引き回し工程も簡易であり、直達波
の影響を抑えると共に製造工程も簡略化される。
第8図は前記特開昭50−24050号に開示の技術よる出
力電極の構成図である。この電極は弾性表面波の伝搬方
向xに直角な方向について電力強度の分布がほぼ一様に
なるという利点を有するが、分割数が増えると交叉幅が
小さくなり回折効果を受けるという問題があった。ま
た、浮遊電極21が存在するため、浮遊電極の電位を算出
することにより所望の弾性表面波励振強度を与えること
が困難である。
力電極の構成図である。この電極は弾性表面波の伝搬方
向xに直角な方向について電力強度の分布がほぼ一様に
なるという利点を有するが、分割数が増えると交叉幅が
小さくなり回折効果を受けるという問題があった。ま
た、浮遊電極21が存在するため、浮遊電極の電位を算出
することにより所望の弾性表面波励振強度を与えること
が困難である。
第9図は本発明第7実施例の出力電極の平面図を示
す。破線で囲ったC部は基板1を伝わる弾性表面波の励
振強度が1対の対向電極指で励振しようとすると、電極
指交叉幅が表面波の中心波長よりも大きく其の2倍以下
となる部分である。C部においてすだれ状電極13と15に
より構成される交叉部は1対の対向電極指による場合と
同じ弾性表面波励振強度、電極指交叉幅を有する。ま
た、すだれ状電極13と14間は電極指が全て共通の電位と
なり、弾性表面波を励振しない。これにより、分割電極
部を選択する自由度が増し、製造工程,配線工程が簡略
化される。
す。破線で囲ったC部は基板1を伝わる弾性表面波の励
振強度が1対の対向電極指で励振しようとすると、電極
指交叉幅が表面波の中心波長よりも大きく其の2倍以下
となる部分である。C部においてすだれ状電極13と15に
より構成される交叉部は1対の対向電極指による場合と
同じ弾性表面波励振強度、電極指交叉幅を有する。ま
た、すだれ状電極13と14間は電極指が全て共通の電位と
なり、弾性表面波を励振しない。これにより、分割電極
部を選択する自由度が増し、製造工程,配線工程が簡略
化される。
さらに前記各実施例に示したような回折効果を抑圧す
ることにより帯域外を抑圧した本発明弾性表面波フィル
タを通信機器に利用すれば、S/N比が向上し、雑音の抑
圧度が向上する。
ることにより帯域外を抑圧した本発明弾性表面波フィル
タを通信機器に利用すれば、S/N比が向上し、雑音の抑
圧度が向上する。
以上説明したように本発明によれば、所望弾性表面波
励振強度が小さい部分も、基板上を伝搬する弾性表面波
の波長よりも長い電極指交叉幅の励振源だけで実現する
ことが可能になり回折効果を抑圧することが出来るの
で、素子の周波数特性を向上させる効果が得られ、実施
例では従来例に比べ帯域外抑圧度が5dB改善された。
励振強度が小さい部分も、基板上を伝搬する弾性表面波
の波長よりも長い電極指交叉幅の励振源だけで実現する
ことが可能になり回折効果を抑圧することが出来るの
で、素子の周波数特性を向上させる効果が得られ、実施
例では従来例に比べ帯域外抑圧度が5dB改善された。
第1図は本発明の第1実施例図、第2図は従来例図、第
3図は第2実施例図、第4図は第3実施例図、第5図は
第4実施例の出力電極図、第6図は第5実施例の出力電
極図、第7図は第6実施例の出力電極図、第8図は従来
の改良技術例図、第9図は第7実施例の出力電極図であ
る。 1……圧電性基板、2……入力すだれ状電極、3,3′…
…出力すだれ状電極、4,5……弾性表面波励振強度の小
さい位置の分割すだれ状電極、6……弾性表面波励振強
度の大きい位置のすだれ状電極、7……吸音材、8,8′
……入力端子、9,9′……出力端子、10,10′,11,11′,1
2……バスバー、13,13′,14,14′,15,15′,17……すだ
れ状電極、18,19,20……電極指、21……浮遊電極、A…
…1電極指対で励振すると交叉幅が表面波中心波長より
短くなる部分、B……1電極指対で励振したとき交叉幅
が表面波中心波長より長くなる部分、x……弾性表面波
伝搬方向軸、x1,x2,x3,x4……x軸上の位置。
3図は第2実施例図、第4図は第3実施例図、第5図は
第4実施例の出力電極図、第6図は第5実施例の出力電
極図、第7図は第6実施例の出力電極図、第8図は従来
の改良技術例図、第9図は第7実施例の出力電極図であ
る。 1……圧電性基板、2……入力すだれ状電極、3,3′…
…出力すだれ状電極、4,5……弾性表面波励振強度の小
さい位置の分割すだれ状電極、6……弾性表面波励振強
度の大きい位置のすだれ状電極、7……吸音材、8,8′
……入力端子、9,9′……出力端子、10,10′,11,11′,1
2……バスバー、13,13′,14,14′,15,15′,17……すだ
れ状電極、18,19,20……電極指、21……浮遊電極、A…
…1電極指対で励振すると交叉幅が表面波中心波長より
短くなる部分、B……1電極指対で励振したとき交叉幅
が表面波中心波長より長くなる部分、x……弾性表面波
伝搬方向軸、x1,x2,x3,x4……x軸上の位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 純 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−149818(JP,A)
Claims (9)
- 【請求項1】圧電性基板上に入力または出力に用いる複
数のすだれ状電極を設け、 それらの中の少なくとも1つの電極の電極指交差幅に重
み付けをした弾性表面波フィルタにおいて、所望の弾性
表面波励振強度を1対の通常の対向電極指で励振しよう
とすると、電極指交叉幅が小さく狭交叉幅となり、回折
効果の影響が出る位置で、表面波伝搬方向に直角な方向
で2箇所の表面波励振箇所を設け、各部分夫々の電極指
交差幅は表面波の中心波長よりも長く、夫々逆位相で励
振され、夫々の電極指交差幅の差が所望の弾性表面波励
振強度となるように形成した箇所を有することを特徴と
する弾性表面波フィルタ。 - 【請求項2】電極指交叉幅に重み付けをした電極のある
位置で所望の弾性表面波励振強度を1対の通常の対向電
極指で励振しようとすると、電極指交叉幅が小さく狭交
叉幅となり、回折効果の影響が出る場合に、その位置の
電極を、中間で表面波の伝搬方向に表面波中心波長の半
波長分だけ屈曲した電極指を備え、屈曲部により2分割
された各部分夫々の電極指交叉幅は表面波の中心波長よ
り長く、夫々逆位相で励振され、夫々の交叉幅の差が前
記狭交叉幅に等しくなるように形成したことを特徴とす
る請求項1記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項3】電極指交差幅に重み付けをした電極の所望
の励振強度を得るには前記狭交叉幅とすべき隣接連続し
た複数位置に対し、表面波伝搬方向に直角な方向の中央
で表面波伝搬方向に延在する電極指共通母線で2分割さ
れたすだれ状電極を配置し、分割された各部分夫々の電
極指交叉幅は表面波の中心波長よりも長く、夫々逆位相
で励振され、夫々の電極指交叉幅の差が上記狭交叉幅に
等しくなるように形成した箇所を有することを特徴とす
る請求項1記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項4】電極指交叉幅に重み付けをした電極の弾性
表面波伝搬方向全長にわたって、最外側の電極指共通母
線が同電位になっていることを特徴とする請求項3記載
の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項5】(イ)1対の対向電極指で所望の励振強度
を得ようとすると電極指交叉幅が表面波中心波長の2倍
よりも長くなる位置では、分割各部は、夫々の電極指交
叉幅が夫々表面中心波長より長く且つ各部交叉幅の和が
1対の対向電極指の場合の所要幅に等しく、夫々並列に
接続されて夫々同位相で励振され、(ロ)1対の対向電
極指で所望の励振強度を得ようとすると電極指交叉幅が
表面波中心波長よりも長く2倍以下となる位置では、分
割各部は、一方の部では上記1対の対向電極指の場合と
同じ電極指交叉幅で同じ位相で励振され、他方の部では
電極指交叉を無くして表面波は励振されず、(ハ)1対
の対向電極指で所望の励振強度を得ようとすると電極指
交叉幅が表面波中心波長以下となる位置では、分割各部
は、夫々の電極指交叉幅が表面波の中心波長より長く、
夫々逆位相で励振され、夫々の交叉幅の差が前記狭交叉
幅に等しくなるように、形成されていることを特徴とす
る請求項3記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項6】請求項3記載の構成を有するすだれ状電極
において、(イ)1対の対向電極指で所望の励振強度を
得ようとすると電極指交叉幅が表面波中心波長の2倍よ
りも長くなる位置では、分割各部は、夫々の電極指交叉
幅が夫々表面中心波長より長く且つ各部交叉幅の和が1
対の対向電極指の場合の所要幅に等しく、夫々並列に接
続されて夫々同位相で励振されていることを特徴とする
請求項3記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項7】請求項3記載の構成を有するすだれ状電極
において、(ロ)1対の対向電極指で所望の励振強度を
得ようとすると電極指交叉幅が表面波中心波長よりも長
く2倍以下となる位置では、分割各部は、一方の部では
上記1対の対向電極指の場合と同じ電極指交叉幅で同じ
位相で励振され、他方の部では電極指交叉を無くして表
面波を励振していることを特徴とする請求項3記載の弾
性表面波フィルタ。 - 【請求項8】すだれ電極がスプリットコネクタ型である
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の弾
性表面波フィルタ。 - 【請求項9】請求項1〜8の何れか1項に記載の弾性表
面波フィルタを使用したことを特徴とする通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1302103A JP2714189B2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | 弾性表面波フィルタとそれを用いた通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1302103A JP2714189B2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | 弾性表面波フィルタとそれを用いた通信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03163904A JPH03163904A (ja) | 1991-07-15 |
JP2714189B2 true JP2714189B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=17904969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1302103A Expired - Lifetime JP2714189B2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | 弾性表面波フィルタとそれを用いた通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2714189B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4654271B2 (ja) * | 2008-06-25 | 2011-03-16 | 日本電波工業株式会社 | トランスバーサル型フィルタ |
JP6411295B2 (ja) * | 2014-10-16 | 2018-10-24 | 太陽誘電株式会社 | 弾性波デバイス、フィルタ、及び分波器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56149818A (en) * | 1980-04-23 | 1981-11-19 | Hitachi Ltd | Elastic surface wave device |
-
1989
- 1989-11-22 JP JP1302103A patent/JP2714189B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03163904A (ja) | 1991-07-15 |
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