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JP2015000610A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦安定性能を維持しつつ雪路性能を向上させる。
【解決手段】トレッド部2に、センター主溝3と、ショルダー主溝4と、ミドル横溝5とが設けられた空気入りタイヤである。センター主溝3は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する長辺部10と、長辺部10とは逆向きに傾斜する短辺部11とが交互に配されたジグザグ状である。ミドル横溝5は、タイヤ軸方向の内端が、センター主溝3の長辺部10に連通している。ミドル横溝5は、そのタイヤ軸方向長さの中間位置からタイヤ軸方向内側の内側部14と、タイヤ軸方向外側の外側部15とを有ししている。外側部15の平均溝深さは、内側部14の平均溝深さよりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、操縦安定性能を維持しつつ雪路性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
冬用の空気入りタイヤは、雪路のみならず、乾燥路等も走行する。従って、このような冬用の空気入りタイヤは、雪路性能だけでなく、操縦安定性能も向上させることが求められている。
例えば、雪路性能を向上するために、雪柱せん断力を高めることを目的として、トレッド部の横溝の容積を大きくすることが提案されている。しかしながら、この手法では、トレッド部の剛性が小さくなり、操縦安定性能が悪化するという問題があった。このように、操縦安定性能と雪路性能とは、相反関係を有し、これら両性能をバランス良く向上するのは困難であった。関連する技術として次のものがある。
特開2012−176282号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ミドル横溝の配設位置や溝深さを改善することを基本として操縦安定性能を維持しつつ雪路性能を向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道上又はタイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる1本又は1対のセンター主溝と、前記センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝とが設けられた空気入りタイヤであって、前記センター主溝は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する長辺部と、前記長辺部とは逆向きに傾斜しかつ前記長辺部よりも長さの小さい短辺部とが交互に配されたジグザグ状であり、前記ミドル横溝は、タイヤ軸方向の内端が、前記センター主溝の前記長辺部に連通し、前記ミドル横溝は、そのタイヤ軸方向長さの中間位置からタイヤ軸方向内側の内側部と、タイヤ軸方向外側の外側部とを有し、前記外側部の平均溝深さは、前記内側部の平均溝深さよりも小さいことを特徴とする。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記短辺部のタイヤ軸方向に対する角度は、0度より大かつ70度以下であり、前記長辺部のタイヤ軸方向に対する角度は、70度以上かつ90度未満であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記ミドル横溝の溝幅は、一定であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記ミドル横溝は、前記外側部に溝深さが最小となる第1部分を有し、前記ミドル横溝の前記ショルダー主溝への連通位置での溝深さが、前記第1部分の溝深さよりも大きいのが望ましい。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道上又はタイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる1本又は1対のセンター主溝と、センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、センター主溝とショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝とが設けられた空気入りタイヤである。これにより、トレッド部には、センター主溝とミドル主溝とミドル横溝とで区分されたミドルブロックがタイヤ周方向に複数個設けられる。
センター主溝は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する長辺部と、長辺部とは逆向きに傾斜しかつ長辺部よりも長さの小さい短辺部とが交互に配されたジグザグ状である。このようなセンター主溝は、タイヤ軸方向成分を含むため、雪柱せん断力を発揮し雪路性能を向上させる。
ミドル横溝は、タイヤ軸方向の内端が、センター主溝の長辺部に連通する。即ち、センター主溝の短辺部が、ミドルブロックの剛性の小さい領域であるタイヤ周方向の両端に設けられることがない。このため、ミドルブロックの剛性の大きい領域にタイヤ軸方向成分の大きい雪柱が形成される。従って、大きな雪柱せん断力が発揮され、雪路性能がさらに向上する。
ミドル横溝は、そのタイヤ軸方向長さの中間位置からタイヤ軸方向内側の内側部と、タイヤ軸方向外側の外側部とを有している。外側部の平均溝深さは、内側部の平均溝深さよりも小さい。これにより、ミドルブロックのタイヤ軸方向外側の剛性が高く確保されるため、操縦安定性能が向上する。
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 図1のセンター主溝の拡大図である。 図1のX−X部の断面図である。 図1の右側のミドルブロック近傍の拡大図である。 ミドル横溝の断面図である。 本発明の他の実施形態のトレッド部の展開図である。 比較例の実施形態のトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)は、例えばスタッドレスタイヤとして好適に利用される。タイヤのトレッド部2には、タイヤ赤道Cの両側をタイヤ周方向に連続してのびる1対のセンター主溝3、3と、該センター主溝3のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる1対のショルダー主溝4、4とが設けられている。本実施形態では、トレッド部2に、センター主溝3とショルダー主溝4との間を継ぐ複数本のミドル横溝5、及び、ショルダー主溝4と接地端Teとの間を継ぐ複数本のショルダー横溝6が設けられている。
本実施形態のトレッド部2には、1対のセンター主溝3、3で区分されたセンター陸部7、センター主溝3とショルダー主溝4とミドル横溝5とで区分された複数個のミドルブロック8がタイヤ周方向に並ぶ1対のミドルブロック列8R、及び、ショルダー主溝4と接地端Teとショルダー横溝6で区分された複数個のショルダーブロック9がタイヤ周方向に並ぶ1対のショルダーブロック列9Rが設けられている。
前記「接地端」は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させた正規荷重負荷状態のときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。正規状態において、接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"である。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は、180kPaである。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。タイヤが乗用車用である場合、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重である。
図2には、図1の右側のセンター主溝3の拡大図が示される。図2に示されるように、センター主溝3は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜(図2では左上がりに傾斜)する長辺部10と、長辺部10よりも長さの小さい短辺部11とを含んでいる。短辺部11は、長辺部10とは逆向きに傾斜(図2では右上がりに傾斜)している。センター主溝3は、長辺部10と短辺部11とが交互に配されたジグザグ状である。このようなセンター主溝3は、タイヤ軸方向成分を含むため、雪柱せん断力を発揮し雪路性能を向上させる。
センター主溝3の角度は、その溝中心線12の角度として得られる。センター主溝3の溝中心線12は、本明細書では、溝の最もタイヤ半径方向内方を形成する溝底の中心線として定義され、長辺部10をのびる溝中心線12aと、短辺部11をのびる溝中心線12bとを有している。図2には、長辺部10と短辺部11との区別を補助する仮想線3eが示されている。
長辺部10のタイヤ軸方向に対する角度α1は、好ましくは70度以上かつ90度未満である。即ち、長辺部10の角度α1が70度未満の場合、センター陸部7やミドルブロック8のタイヤ周方向の剛性が小さくなるおそれがある。長辺部10の角度α1が90度を超える場合、長辺部10と短辺部11との間に挟まれるセンター陸部7の剛性が小さくなり、操縦安定性能が悪化するおそれがある。このため、長辺部10の角度α1は、より好ましくは75度以上であり、より好ましくは85度以下である。
短辺部11のタイヤ軸方向に対する角度α2は、0度より大かつ70度以下であるのが望ましい。即ち、短辺部11の角度α2が0度以下の場合、長辺部10と短辺部11との間に挟まれるセンター陸部7の剛性が小さくなり、操縦安定性能が悪化するおそれがある。短辺部11の角度α2が70度を超える場合、センター主溝3のタイヤ軸方向成分が小さくなるおそれがある。このため、短辺部11の角度α2は、より好ましくは5度以上であり、より好ましくは65度以下である。
センター陸部7やミドルブロック8の剛性を高く確保しつつ、大きな雪柱せん断力を発揮させるため、長辺部10のタイヤ周方向の長さL1と短辺部11のタイヤ軸方向の長さL2との比L2/L1は、好ましくは10%〜40%である。
図1に示されるように、本実施形態のショルダー主溝4は、タイヤ周方向に沿った直線状をなす。このようなショルダー主溝4は、ミドルブロック8及びショルダーブロック9の剛性を高く確保して、操縦安定性能を向上させる。
各主溝3、4の溝幅(溝中心線と直角方向に測定される溝幅で、以下、他の溝についても同様とする。)W1、W2及び溝深さD1、D2(図3に示す)については、慣例に従って種々定めることができる。各主溝3、4の溝幅W1、W2は、例えば、トレッド接地幅TWの2%〜6%が望ましい。各主溝3、4の溝深さD1、D2は、例えば、10〜20mmが望ましい。
センター陸部7及び各ブロック8、9のタイヤ軸方向の剛性をバランスよく確保するため、センター主溝3とタイヤ赤道Cとの間のタイヤ軸方向距離Laは、トレッド接地幅TWの5%〜13%が望ましい。ショルダー主溝4とタイヤ赤道Cとの間のタイヤ軸方向距離Lbは、トレッド接地幅TWの24%〜32%が望ましい。なお、本実施形態のように、ジグザグ状の非直線のセンター主溝3の位置は、溝中心線12の振幅の中心線G3で特定される。ショルダー主溝4の位置は、溝中心線13で特定される。
図4には、図1の右側のミドルブロック8近傍の拡大図が示される。図4に示されるように、ミドル横溝5は、タイヤ軸方向の内端5iがセンター主溝3の長辺部10に連通している。これにより、センター主溝3の短辺部11が、タイヤ周方向で隣接するミドル横溝5、5間に位置する。換言すれば、短辺部11は、ミドルブロック8の剛性の小さい領域であるタイヤ周方向の両端8e、8eに設けられることがない。このため、ミドルブロック8の剛性の大きい領域に、短辺部11によるタイヤ軸方向成分の大きい雪柱が形成される。従って、大きな雪柱せん断力が発揮され、雪路性能が向上する。
上述の作用を効果的に発揮させる観点より、ミドル横溝5の溝中心線G5が、長辺部10のタイヤ軸方向外側の溝縁10eのタイヤ周方向長さの40%〜60%の位置に交差するのが望ましい。
図5には、ミドル横溝5の断面図が示される。図5に示されるように、ミドル横溝5は、タイヤ軸方向長さの中間位置5c(仮想線で示される)からタイヤ軸方向内側の内側部14と、中間位置5cよりもタイヤ軸方向外側の外側部15とを有している。本実施形態では、外側部15の平均溝深さ(仮想線で示す)Dbは、内側部14の平均溝深さ(仮想線で示す)Daよりも小さい。これにより、ミドルブロック8のタイヤ軸方向外側の剛性が高く確保されるため、操縦安定性能が向上する。外側部15の平均溝深さDbが内側部14の平均溝深さDaよりも過度に小さい場合、ミドル横溝5によって形成される雪柱が小さくなり、雪路性能が悪化するおそれがある。このような観点より、内側部14の平均溝深さDaは、好ましくは外側部15の平均溝深さDbの110%〜130%である。
ミドル横溝5は、外側部15に溝深さが最小となる第1部分16と、第1部分16のタイヤ軸方向の外側に第1部分16よりも溝深さの大きい第2部分17と、第1部分16のタイヤ軸方向の内側に第1部分16よりも溝深さの大きい第3部分18とを有している。このような第1部分16は、ミドルブロック8のタイヤ軸方向外側の剛性を、一層、高く確保する。
第1部分16は、本実施形態では、内側部14を含んでいる。これにより、ミドルブロック8の剛性がさらに高められる。このような第1部分16のタイヤ軸方向の長さL4は、好ましくは、ミドル横溝5のタイヤ軸方向長さL3の35%〜65%である。ミドルブロック8の剛性を確保しつつ、ミドル横溝5による雪柱せん断力を高く発揮させる観点より、第1部分16の溝深さD3aは、好ましくは、ショルダー主溝4の溝深さD2の50%〜70%である。
第2部分17は、タイヤ軸方向の外端がショルダー主溝4へ連通している。即ち、ミドル横溝5のショルダー主溝4への連通位置での溝深さD3bは、第1部分16の溝深さD3aよりも大きい。このような第2部分17は、ミドルブロック8のタイヤ軸方向外側の剛性を確保しつつ、大きな雪柱せん断力を発揮させる。ミドル横溝5の前記連通位置での溝深さD3bが第1部分16の溝深さD3aよりも過度に大きい場合、ミドルブロック8のタイヤ軸方向外側の剛性を確保することができず、操縦安定性能が悪化するおそれがある。このため、第2部分17の溝深さD3bは、好ましくは第1部分16の溝深さD3aの110%〜140%である。同様の観点より、第2部分17の溝深さD3bは、好ましくはショルダー主溝4の溝深さD2の60%〜80%である。
上述の作用を効果的に発揮させる観点より、第2部分17のタイヤ軸方向の長さL5は、好ましくはミドル横溝5のタイヤ軸方向長さL3の1%〜10%である。
第3部分18は、タイヤ軸方向の内端がセンター主溝3へ連通している。即ち、ミドル横溝5のセンター主溝3への連通位置での溝深さD3cが、第1部分16の溝深さD3aよりも大きい。これにより、大きな雪柱が形成される。第3部分18の溝深さD3cは、ミドルブロック8のタイヤ軸方向外側の剛性を確保するため、好ましくは第1部分16の溝深さD3aの110%〜140%である。また、第3部分18の溝深さD3cは、好ましくはセンター主溝3の溝深さD1の60%〜80%である。
図4に示されるように、ミドル横溝5の溝幅W3は、一定であるのが望ましい。このようなミドル横溝5は、第1部分16、第2部分17、及び、第3部分18(図5に示す)を設け、これらの溝深さを変化させたことによる上述の作用を効果的に発揮し得る。即ち、ミドル横溝5の溝幅W3を一定とすることにより、ミドルブロック8のタイヤ軸方向外側の剛性が大きく確保されて、操縦安定性能が向上するとともに、大きな雪柱が形成されて雪路性能が向上する。なお、ミドル横溝5は、ミドル横溝5の溝幅が最小となる最小部と、溝幅が最大となる最大部とを有する場合(図示省略)、上述の作用を効果的に発揮させるため、最大部の溝幅と最小部の溝幅との比は、1.2以下が望ましい。
ミドルブロック8の剛性を確保しつつ、大きな雪柱を形成するため、ミドル横溝5の溝幅W3は、好ましくはミドルブロック8のタイヤ軸方向の最大長さLcの5%〜15%である。
ミドル横溝5のタイヤ軸方向に対する角度α3は、好ましくは5〜15度である。即ち、ミドル横溝5の角度α3が5度未満の場合、ミドルブロック8のタイヤ周方向成分が小さくなり、操縦安定性能が悪化するおそれがある。ミドル横溝5の角度α3が15度を超える場合、ミドル横溝5による雪柱せん断力が小さくなり、雪路でのトラクションや制動力が低下するおそれがある。
ミドルブロック8には、センター主溝3の短辺部11からタイヤ軸方向外側にのびミドルブロック8内で終端する内側切欠き部20と、ショルダー主溝4からタイヤ軸方向内側にのびミドルブロック8内で終端する外側切欠き部21が設けられている。このような切欠き部20、21は、その中で雪を押し固めかつせん断することにより、雪柱せん断力を発揮し得る。内側切欠き部20及び外側切欠き部21の深さD4、D5(図3に示す)は、各切欠き部20、21が接する主溝3、4の溝深さD1、D2よりも小さい。このため、ミドルブロック8の剛性が高く確保される。
センター陸部7には、センター主溝3の長辺部10からタイヤ軸方向内側にのびタイヤ赤道Cに達することなくセンター陸部7内で終端するセンター切欠き部22が設けられている。このようなセンター切欠き部22は、さらに雪路性能を向上させる。センター切欠き部22の深さD6(図3に示す)は、センター主溝3の溝深さD1よりも小さい。
図1に示されるように、ショルダー横溝6は、本実施形態では、ショルダー主溝4からタイヤ軸方向に対し小さい角度で傾斜する傾斜部6aと、傾斜部6aと接地端Teとの間をタイヤ軸方向に沿ってのびる軸方向部6bとを含む。本実施形態の傾斜部6a及び軸方向部6bは、直線状にのびている。このようなショルダー横溝6は、大きな雪柱せん断力を発揮し、雪路性能を高め得る。
本実施形態では、センター陸部7、ミドルブロック8、及び、ショルダーブロック9には、それぞれタイヤ軸方向又はタイヤ軸方向に対して傾斜して直線状にのびるサイピング24a乃至24cが設けられている。これにより、氷路での走行性能が向上する。センター陸部7のサイピング24aは、氷路での直進安定性能を確保するため、タイヤ軸方向に沿ってのびている。ミドルブロック8及びショルダーブロック9のサイピング24b、24cは、各ブロック8、9の剛性を高く確保するため、それぞれ各横溝5、6と平行にのびている。なお、サイピング24a乃至24cは、直線状のものに限定されるものではなく、例えば、ジグザグ状や波状でもよい。
本実施形態のショルダーブロック9には、タイヤ周方向に沿ってのびる周方向サイピング25が設けられている。このような周方向サイピング25は、タイヤ周方向のエッジ効果を発揮するため、旋回性能を大きく向上させる。周方向サイピング25は、ショルダーブロック9の剛性を高く確保するため、ショルダーブロック9のタイヤ軸方向長さの40〜60%の位置に設けられるのが望ましい。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。例えば、センター主溝3は、タイヤ赤道C上をタイヤ周方向に連続してのびる1本のものでも良い(図示省略)。
図1の基本パターンを有するサイズ205/80R16の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの雪路でのトラクション性能、乾燥アスファルト路での操縦安定性能、耐摩耗性能、摩耗外観、及び、ウェット路での排水性能がテストされた。なお、共通仕様やテスト方法は以下の通りである。
トレッド接地幅TW:164mm
ショルダー主溝の溝深さ:13.0mm
内側切欠き部の溝深さ:9.5mm
外側切欠き部の溝深さ:7.5mm
センター切欠き部の溝深さ:9.5mm
傾斜部の溝深さ:6.0mm
軸方向部の溝深さ:12.0mm
<雪路でのトラクション性能>
各試供タイヤが、下記の条件で、最高出力477KWの4輪駆動車の全輪に装着された。このテスト車両を、1名のテストドライバーが、雪路(圧雪路を除く)のテストコースを走行させ、このときのトラクションに関する走行特性がテストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点で表示されている。数値が大きいほど良好である。
リム:16×6.0J
内圧:600kPa(全輪)
積載荷重:14.7kN
<操縦安定性能>
上記テスト車両にて、テストドライバーが、乾燥アスファルト路のテストコースを走行させ、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性がドライバーの官能評価により評価された。結果は、比較例1を100とする評点で表示されている。数値が大きいほど良好である。
<排水性能>
上記テスト車両にて、テストドライバーが、ウェットアスファルト路のテストコースを走行し、30km/hの速度からフルブレーキを作動させて、車両が停止するまでの制動距離が測定された。結果は、制動距離の逆数で評価され、比較例1の値を100とする指数で表示されている。数値が大きいほど良好である。
<耐摩耗性能>
上記テスト車両にて、テストドライバーが、乾燥アスファルト路面のテストコースを3000km走行させた。この後、ミドル横溝のタイヤ軸方向長さの中間位置の溝残量が、タイヤ周方向の6カ所で測定され、その溝残量の平均値が求められた。結果は、比較例1の値を100とする指数で表示された。数値が大きいほど良好である。
<摩耗外観>
上記耐摩耗性能で使用されたタイヤのミドル横溝の摩耗外観が確認された。結果は、比較例1の値を100とする評点で表示されている。数値が大きいほど良好である。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2015000610
Figure 2015000610
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて有意に向上していることが確認できた。また、センター主溝がタイヤ赤道上をのびる1本のタイヤ、及び、タイヤサイズを変化させたタイヤを用いてテストを行ったが、全てのタイヤについて、実施例のタイヤは、比較例のタイヤのテスト結果よりも良好であった。
3 センター主溝
4 ショルダー主溝
5 ミドル横溝
10 長辺部
11 短辺部
14 内側部
15 外側部

Claims (4)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道上又はタイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる1本又は1対のセンター主溝と、前記センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝とが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記センター主溝は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する長辺部と、前記長辺部とは逆向きに傾斜しかつ前記長辺部よりも長さの小さい短辺部とが交互に配されたジグザグ状であり、
    前記ミドル横溝は、タイヤ軸方向の内端が、前記センター主溝の前記長辺部に連通し、前記ミドル横溝は、そのタイヤ軸方向長さの中間位置からタイヤ軸方向内側の内側部と、タイヤ軸方向外側の外側部とを有し、
    前記外側部の平均溝深さは、前記内側部の平均溝深さよりも小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記短辺部のタイヤ軸方向に対する角度は、0度より大かつ70度以下であり、
    前記長辺部のタイヤ軸方向に対する角度は、70度以上かつ90度未満である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ミドル横溝の溝幅は、一定である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ミドル横溝は、前記外側部に溝深さが最小となる第1部分を有し、前記ミドル横溝の前記ショルダー主溝への連通位置での溝深さが、前記第1部分の溝深さよりも大きい請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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