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JP2013240504A - 電気炊飯器 - Google Patents

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JP2013240504A
JP2013240504A JP2012116352A JP2012116352A JP2013240504A JP 2013240504 A JP2013240504 A JP 2013240504A JP 2012116352 A JP2012116352 A JP 2012116352A JP 2012116352 A JP2012116352 A JP 2012116352A JP 2013240504 A JP2013240504 A JP 2013240504A
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Ryo Inoha
亮 伊野波
Katsunori Murata
勝則 村田
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

【課題】電気炊飯器において、炊飯時に発生するおねば混じりの蒸気が内蓋の蒸気導入口から上方に向けてストレートに放出されると、蓋体側調圧部の蒸気抜き通路をそのまま通過して蒸気口から外部に吹き出されてしまうので、蒸気抜き通路中でのおねば分離効率が低下して、吹きこぼれが生じる。
【解決手段】蓋体2部分に炊飯時に内鍋3内で発生する蒸気を大気中に排出する蒸気抜き通路5を備えた電気炊飯器において、蒸気抜き通路5を、内蓋4に設けた蒸気導入口51と、内蓋4の上面と蓋体2の下面との間に形成されたおねば分離用の空所52と、蓋体2内に設けた調圧用の蓋体内通路53とから構成する一方、上記蒸気導入口51を、上記内鍋3内で発生した蒸気を内蓋4の下面側から上記空所52内における内蓋4の上面に沿う略水平方向に向けて導入するものとし、ストレートに上記蓋体内通路53に侵入させることなく、上記空所52内で旋回させることにより、おねば分離効率を向上させて、外部への吹きこぼれを解消した。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、炊飯時に内鍋(飯器)内で発生した蒸気を蒸気抜き通路を通して大気中に排出し得るようにした電気炊飯器に関するものである。
電気炊飯器は、内鍋を収容し得る炊飯器本体と、炊飯器本体の上部を開閉する蓋体と、蓋体の下面側に設けられていて、蓋体を閉じたときにパッキンを介して内鍋の開口縁部を閉塞する内蓋と、炊飯時に内鍋内で発生した蒸気を大気中に排出し得る調圧用の蒸気抜き通路とを備えて構成されている。
そして、このような電気炊飯器では、炊飯中(内鍋内の炊飯水が沸騰しているとき)に内鍋内で発生した蒸気が、上記蓋体部分に設けられている調圧の蒸気抜き通路を通して蓋体上面に設けた蒸気排出口から大気中に排出されるようになっている。
ところで、上記炊飯中に内鍋内で発生する蒸気中には、おねばと称される粘度の高い液体が含まれているが、このおねば成分は蒸気より重いものである。そして、このようなおねば混じりの蒸気が上記蒸気抜き通路を通って蓋体上面の蒸気排出口から排出されると、当該蒸気中のおねば成分が蒸気排出口の周辺の蓋体上面に付着するようになる(いわゆる吹きこぼれ現象が生じる)。このおねば成分は、冷めると乾燥状態で蒸気排出口の周辺の蓋体上面に付着し、見栄えが悪くなるので炊飯終了後に清掃する必要がある。
そこで、従来公知の電気炊飯器では、上記のような炊飯時の吹きこぼれ対策として、上記炊飯時に発生した蒸気中のおねばを蒸気抜き通路途中において蒸気から分離し、おねば濃度を薄くした蒸気のみを大気中に放出させるようにしたものが提案されている。
このようなおねば分離機能を備えた公知の電気炊飯器としては、例えば特許第3912524号公報(特許文献1)、特許第3549457号公報(特許文献2)、特開2011−142940号公報(特許文献3)等に示されるものがある(なお、これら公知の電気炊飯器におけるおねばを分離する装置について、以下の説明では、便宜上、「おねば分離装置」と総称して表現することにする)。
これらの公知の電気炊飯器(上記特許文献1〜3に示すもの)に採用されているおねば分離装置(特許文献1では蒸気口ユニット、特許文献2では排気ダクト部材、特許文献3では蒸気排気ユニットと呼ばれている)は、何れも蓋体内に設置されていて、炊飯中に発生したおねば混じりの蒸気を各々おねば分離装置内で渦状に旋回させて(排出までに時間をかけて)蒸気中のおねば成分を内鍋側に分離回収し、おねば成分の濃度を薄くした上で蒸気口から大気中に排出させるようになっている。
すなわち、炊飯時に発生する蒸気中のおねばは、ご飯の旨み成分となるものであって、可能な限り炊き上げ中のご飯中に戻すことが有益である。そこで、上記各公知例の電気炊飯器でも、蒸気から分離したおねばを各々おねば分離装置の下部側開口(おねば戻し穴等)から内鍋内に戻すようにしている。
特許第3912524号公報 特許第3549457号公報 特開2011−142940号公報
ところで、上述した各公知例の電気炊飯器における各おねば分離装置(特許文献1の蒸気口ユニット、特許文献2の排気ダクト部材、特許文献3の蒸気排気ユニットなど)は、その構成上、何れも調圧部での対策であり、調圧機構、調圧通路を蓋体内の上下に貫通させた状態で設置されているが、このようなおねば分離装置で蒸気とおねばの分離機能を向上させようとすると、当然ながら通路径、通路長さの拡大、構造の複雑化などが必要となるが、最近の内蓋では、その構成上からおねば分離装置の大きさ(高さおよび平面積)が制限される関係で、順次発生するおねば混じりの蒸気を長く貯留させるような複雑、かつ大きな通路構造を取ることができない。したがって、おねば分離装置の大きさは必然的に制限される。
このように、最近の電気炊飯器では、調圧部およびおねば分離装置部分の大きさを大きくできないことから、炊飯時に発生するおねば混じりの蒸気が比較的短時間でおねば分離装置内を通過してしまい、おねば分離装置部分でのおねば分離効率が低いものとなっていた。
もちろん、あえて上記蒸気抜き通路を長くするために、調圧部およびおねば分離装置部分の容積を大きくしようとすれば、技術的にできないことはないが、そのようにすると、それに伴って蓋体の外形を大きくする必要があり、その結果、炊飯器全体が必要以上に大きくなって、高コストなものになってしまうという問題がある。
特に、上述した各公知例の電気炊飯器では、上記蒸気抜き通路の始端部となる内蓋の蒸気導入口が上向きに(垂直に)開口されているだけなので、内鍋側から内蓋の蒸気導入口を通った蒸気が高い吹き出し圧を行ったまま蓋体側内の調圧通路(おねば分離通路)に侵入し、蒸気出口からそのまま噴出してしまう(いわゆる吹きこぼれ現象が生じ易い)。
又、上記した各公知例の電気炊飯器では、調圧部およびおねば分離装置内でおねば混じりの蒸気を旋回させるのに、おねば分離装置部分に蒸気旋回用の各種の工夫(例えば特許文献1,2の仕切壁や特許文献3の送風ユニット等の設置)を施す必要があって、それらの工夫のために構造が複雑になったり、部品点数が多くなったりする問題もあった。
本願発明は、上述した従来の問題を改善するためになされたものであって、蒸気抜き通路の一部である内蓋上面と蓋体下面間の既存の空所部(好ましくは周方向の平面積を広くとれる場所)を利用し、該空所部に対して、おねば混じりの蒸気を略水平方向に導入させることによって、おねば成分の分離を促進させ得るようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 本願請求項1の発明
この発明の電気炊飯器は、内鍋と、該内鍋を収容し得る炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部を開閉する蓋体と、該蓋体の下面側に設けられていて閉蓋時に上記内鍋の開口縁部を閉塞する内蓋と、炊飯時に内鍋内で発生する蒸気を大気中に排出する蒸気抜き通路とを備えた電気炊飯器であって、上記蒸気抜き通路は、上記内蓋に設けた蒸気導入口と、上記内蓋の上面と上記蓋体の下面との間に形成された空所と、上記蓋体内に設けた蓋体内通路とからなり、上記蒸気導入口は、上記内鍋内で発生した蒸気を上記内蓋の下面側から上記空所内における内蓋の上面に沿う略水平方向に向けて導入するようになっていることを特徴としている。
このような構成によると、内蓋に設けた空所内への蒸気導入口が、内鍋内で発生した蒸気を内蓋下面側から当該空所内における内蓋の上面に沿う略水平方向に向けて導入するようにしているので、従来のように、炊飯時に内鍋内で発生したおねば混じりの蒸気が、内蓋の蒸気導入口から、そのままストレートに上方に吹き出して、蓋体内の蒸気抜き通路中に導入されるようなことがなくなり、空所内での蒸気とおねば成分との確実な分離、内鍋側へのおねば成分の確実な回収が可能となる。
その結果、おねば分離効果が向上し、蒸気抜き通路を介して蒸気排出口から大気中に放出されるおねば量を少なくすることができる。
(2) 本願請求項2の発明
この発明の電気炊飯器は、上記請求項1記載の発明の電気炊飯器において、蒸気導入口には、内鍋内で発生した蒸気を内蓋の上面に沿う略水平方向に導入するための蒸気通路が設けられていることを特徴としている。
このように、内蓋の蒸気導入口部分に上記空所内に導入される蒸気を内蓋の上面に沿って略水平方向に導く蒸気通路を設けると、蒸気導入口を通して空所内に導入される蒸気を、より確実に内蓋上面に沿う略水平方向に向けてコントロールすることができる。
(3) 本願請求項3の発明
この発明の電気炊飯器は、上記請求項1又は2記載の発明の電気炊飯器において、蒸気導入口は、内蓋の中心を中心とする同心円の略接線方向に向けて蒸気を導入するようになっていることを特徴としている。
内蓋の上面と蓋体の下面との間の空所は、内蓋の中心を中心とする同心円状の平面積の大きな空所となっている。
そこで、上記のように、蒸気導入口から当該平面積の大きな円形の空所内に導入されるおねば成分を含む蒸気を、内蓋の中心を中心とする同心円の略接線方向に向けて導入するようにすると、上記のように内蓋の下面側から順次空所内に導入されてくるおねば混じりの蒸気が当該空所内で旋回するようになり、空所内での蒸気滞留時間が長くなるとともに、おねばの分離効果が向上する。
(4) 本願請求項4の発明
この発明の電気炊飯器は、上記請求項1,2又は3記載の発明の電気炊飯器において、蒸気導入口の出口側は、内蓋の上面と同じ高さかあるいは内蓋の上面よりも低い高さに形成していることを特徴としている。
すでに述べたように、炊飯中に発生する蒸気中のおねばは、炊き上げたご飯をおいしくする成分を含んでおり、できるだけ多く回収して内鍋内のご飯中に戻すことが望ましい。
上記空所内に導入された蒸気中のおねば成分は蒸気より重く、一方蒸気は軽いので、おねば成分は空所の底部(内蓋上面)に溜まる一方、蒸気は上昇して蓋体側の蒸気抜き通路の方に流れて行くようになる。
そして、その場合において、上記のように、上記内蓋の蒸気導入口の出口側を内蓋の上面と同じ高さかあるいは内蓋の上面よりも低い高さに形成しておくと、上記蒸気導入口を、炊飯時における内鍋内の蒸気吹き出し口としての機能のほかに、内蓋の上面に溜まったおねば成分を内鍋内に戻すためのおねば戻し口としても機能させることができるようになる。
(5) 本願請求項5の発明
この発明の電気炊飯器は、上記請求項1,2,3又は4記載の発明の電気炊飯器において、蒸気導入口は、複数箇所に設けられていることを特徴としている。
このように、上述のような蒸気導入口を内蓋に複数箇所設けるようにすると、内鍋内で発生したおねば混じりの蒸気が内蓋の各蒸気導入口から上記空所内に均等に効率良く導入されることになり、当該空所内にそれぞれ放出された各蒸気流を撹拌、対流化させることができるようになり、蒸気とおねばの分離効率が向上する。
(6) 本願請求項6の発明
この発明の電気炊飯器は、上記請求項5記載の発明の電気炊飯器において、複数箇所の各蒸気導入口は、内蓋の中心を中心とする同心円上の同一回転方向に向けて蒸気を導入するように設けられていることを特徴としている。
このように、内鍋内で発生するおねば混じりの蒸気を複数箇所の各蒸気導入口から上記空所内にそれぞれ同一回転方向に向けて導入、放出させるようにすると、該空所内での蒸気流の旋回移動が促進され、撹拌および旋回による遠心分離作用によりおねば成分が効率良く分離されるようになる。
以上の結果、本願発明によると、従来のように調圧部の構造を複雑かつ大型にすることなく、おねばの分離回収性能を向上させることができるようになり、より確実かつ低コストに吹きこぼれを防止することができる。
その結果、炊飯制御における長時間の沸とう維持が可能となり、ご飯の味を向上させることができる。
本願発明の実施の形態1に係る電気炊飯器の全体的な構成を示す縦断面図である。 図1の電気炊飯器に使用されている内蓋(外周カーリング加工前の状態)および同内蓋の要部を上面側から見た斜視図である。 図2の内蓋および要部の平面図である。 図2の内蓋および要部の底面図である。 図3のV−V切断部の拡大断面図である。 図3のVI−VI切断部の拡大断面図である。 本願発明の実施の形態2に係る電気炊飯器で使用される内蓋の中央断面図(上述の図5に相当する図)である。 図7のVIII−VIII切断部の拡大断面図である。 本願発明の実施の形態3に係る電気炊飯器の内蓋に使用される蒸気導入口形成部材の正面図(その蒸気出口側から見た図)である。 図9の蒸気導入口形成部材の右側面図である。 図9及び図10の蒸気導入口形成部材を使用した内蓋の中央断面図(上述の図5に相当する図)である。 本願発明の実施の形態4に係る電気炊飯器の内蓋に使用される蒸気導入口形成部材の平面図である。 図12の蒸気導入口形成部材のXIII−XIII切断部の断面図である。 図11及び図12の蒸気導入口形成部材を内蓋に使用した第1の使用例における内蓋の平面図である。 図11及び図12の蒸気導入口形成部材を内蓋に使用した第2の使用例における内蓋の平面図である。 図11及び図12の蒸気導入口形成部材を内蓋に使用した第3の使用例における内蓋の平面図である。
以下、添付の図面を参照して本願発明のいくつかの実施の形態を説明する。
図1〜図6には本願発明の実施の形態1に係る電気炊飯器を示し、図7〜図8には同実施の形態2に係る電気炊飯器に使用される内蓋を示し、図9〜図11には同実施の形態3に係る電気炊飯器に使用される蒸気導入口形成部材及び同部材を取付けた内蓋を示し、図12〜図13には同実施の形態4に係る電気炊飯器に使用される蒸気導入口形成部材を示し、図14〜図16にはそれぞれ図12及び図13の蒸気導入口形成部材の各使用例(第1〜第3の使用例)を示している。
<実施の形態1>
図1には、本願発明の実施の形態1に係る電気炊飯器の全体的な断面図を示している。この図1に示す電気炊飯器は、内鍋3(飯器となる)と、該内鍋3を出し入れ自在に収容し得る内鍋収容口を有する炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部を開閉する蓋体2と、該蓋体2の下面側に設けられていて閉蓋時に内鍋3の開口縁部3aを閉塞する内蓋4と、炊飯時に内鍋3内で発生する蒸気を大気中に排出し得る蒸気抜き通路5とを備えて構成されている。
炊飯器本体1は、外ケース11と底部材12と肩部材13と内ケース14とを有した二重容器形状に構成されている。尚、内鍋3は炊飯器本体1の内ケース14内に収容される。
内ケース14の下面には、炊飯用の加熱手段15が取付けられている。この加熱手段15としては、電気ヒータや電磁誘導可能なワークコイル等が採用できる(図1では、一例として電磁誘導加熱手段としてのワークコイルを採用)。尚、内ケース14の底部中央には、内鍋3の温度を検知する温度センサ16が設けられていて、該温度センサ16からの検出信号によって各種の炊飯、保温用制御が実行される。
蓋体2は、上板21と下板22とを有した上下二重壁構造を有している。又、蓋体2の下板22には、その中央位置にかなり大径の開口22aが形成されているが、該開口22aには金属板からなる放熱板23が取付けられている。尚、図1には図示していないが、放熱板23の上面側には蓋ヒータが設置されていて、炊飯時に内蓋4の上面側から内鍋3の上部および内鍋3内のご飯を加熱し得るようになっている。
蓋体2における上板21と下板22(放熱板23を含む)間の空所には、その前部寄り部分にマイコン基板25が設置されている。このマイコン基板25は上面側操作パネルに対応して、かなりの面積を有していて、該マイコン基板25の設置のために蓋体2内の空所のかなりの面積部分を占有している。従って、そのような事情もあって、後述する一連の蒸気抜き通路5の一部となる蒸気口ユニット(調圧ユニット)7は、蓋体2の後部寄り位置の余剰空所部分に設置されている。
この蓋体2は、その後端部を炊飯器本体1の後端部上にヒンジ20で弧回動開閉自在に枢着している。
この実施の形態の場合、上記内鍋3は、一例として金属製である。そして、この内鍋3は、蓋体2を開放した状態で、炊飯器本体1の内ケース14内に出し入れし得るようになっている。
また内蓋4は、金属板製のものであり、内鍋3の開口縁部3aをシール用パッキン40を介して被覆し得る形状と対応する面積を有している。この内蓋4は、蓋体2の下面側に着脱自在に取り付け得るようになっており、内蓋4を必要に応じて(例えば内蓋上面が後述するおねばで汚れたときに)蓋体下面から取り外して洗浄することができるようになっている。
内蓋4の外周部には、内鍋3の開口縁部3a上に接触するシール用パッキン40が取付けられており、蓋体2を閉じたときに内蓋4のシール用パッキン40が内鍋3の開口縁部3a部分を密閉するようになっている。
蓋体2の下板22の下面には、内蓋4の外周寄り上面に接触する別のシール用パッキン24が取付けられていて、内蓋4を蓋体下面に取付けた状態では、内蓋4の上面(高さが低くなった段下げ部41の上面)と蓋体2の下面(放熱板23の下面)との間に略密閉状態の円形の空所(おねば分離空間)52が形成されるようになっている。
内蓋4には、その外周寄り部分を外端とする所定深さT(図5参照)の浅皿状の段下げ部41が形成されている。従って、内蓋上面(段下げ部41上面)と蓋体下面(放熱板23下面)との間に形成される上記円形の空所52は、所定の高さで且つ相当に大径の平面積を有した大きな容積空間を有している。
内蓋4における段下げ部41内の上面は、ごく僅かに凸球面状になっていて、後述するように内蓋4の上面と蓋体2における放熱板23の下面との間の空所52内で蒸気とおねばを分離するとともに、分離したおねば(粘性のある液状のもの)を該段下げ部41の上面41aに沿って、かつ該段下げ部外周側に向けて旋回流動させ得るようになっている。
内蓋4の段下げ部41の外周寄り部分には、図2〜図4に示すように、周方向に所定の間隔をもって複数個(図示の例では5個)の小穴42,42・・が形成されている。この各小穴42,42・・は、炊飯時に上記空所52内で旋回により遠心方向に分離したおねばを内鍋3内に戻すためのおねば戻し穴となるものである。
前述のように、この種の電気炊飯器には、従来から炊飯時に内鍋3内で発生する蒸気を大気中に排出するための上流から下流方向に複雑に変形して延びる一連の蒸気抜き通路5が形成されているが、上記図1の電気炊飯器に形成されている蒸気抜き通路5は、内蓋4に設けた蒸気導入口51と、内蓋4上面(段下げ部41上面)と蓋体2下面(放熱板23下面)との間の空所52と、蓋体2内を上下に貫通する状態で設けた蓋体内通路53とで構成されている。尚、内鍋3内と上記空所52とは内蓋4の蒸気導入口51部分で連通し、上記空所52と蓋体2上の大気空間とは蓋体内通路53を介して連通している。
蓋体内通路53には、調圧機能をもった蒸気口ユニット7が設置されている。すなわち、この蒸気口ユニット7内には、調圧部8が設けられている。この調圧部8には、調圧弁(球弁)81が収容されていて、炊飯中には内鍋3内を常圧(大気圧)より高圧状態に維持し得るようになっている。
この実施の形態1で採用している内蓋4の蒸気導入口51は、例えば図2〜図6に示すように、段下げ部41の底面における内蓋4の中心P(図3、図5参照)を挟んだ対向位置の外周寄り2箇所に設けている。尚、この実施の形態1で採用している内蓋4の蒸気導入口51は、本願請求項1から6の発明の全ての請求項に対応したものである。
この実施の形態1では、内蓋4に各蒸気導入口51,51を形成するための蒸気導入口形成部材6A,6Aを2箇所に使用している(これらは請求項5の発明に対応する構成を有している)。この各蒸気導入口形成部材6A,6Aは、合成樹脂材料で成形されたものであって、該各蒸気導入口形成部材6A,6Aの内部には、図2〜図6(特に図5及び図6)に示すように、内鍋3側下方に開放する蒸気入口51aと横向きに開放する蒸気出口51bとを通路部分51cで連続させた蒸気導入口51が形成されている。尚、蒸気導入口形成部材6Aの蒸気出口51bには、図5(右側の蒸気導入口形成部材6A)及び図6に示すように、該出口を左右に2分割する仕切壁6aが設けられている。この仕切壁6aは、上方からの押圧力に対する補強リブとして機能する。
他方、内蓋4には、該内蓋4の中心Pを同心とする内蓋外周寄りの等距離にある対向位置(2箇所)に、上記各蒸気導入口形成部材6A,6Aを取付けるための2つの取付穴43,43(図4〜図6)が形成されている。又、この各取付穴43,43は、内蓋4の上面高さより僅かに(例えば0.5〜1.0mm程度)低くした段下げ面44部分に形成している。従って、この段下げ面44上には、内蓋4上面の中央側(高所)からおねば(粘性の高い液状の米汁)が流れ込み易くなる。尚、この段下げ面44部分は、図2及び図3に示すように比較的小面積範囲に形成されたものである。
そして、上記各蒸気導入口形成部材6A,6Aは、内蓋4の上記各取付穴43,43に内蓋上面側から嵌め込んで取付けているが、この実施の形態1で形成されている蒸気導入口51は、図5及び図6に示すように、蒸気入口51aが内蓋4の下面側において下向きに開口している一方、蒸気出口51bが内蓋4の上面側において横向きに開口している。
従って、この実施の形態1の蒸気導入口51では、炊飯時に内鍋3内で発生するおねば混じりの蒸気が、図6に矢印Sで示すように蒸気入口51aから蒸気導入口形成部材6A内の通路部分51cに流入した後、該通路部分51cの天井面51dにガイドされて蒸気出口51b側に移動し、該蒸気出口51bから内蓋4の上面に沿う略水平方向にスムーズに放出されるようになる(すなわち、請求項1及び請求項2の発明に対応する構成を有している)。
又、この実施の形態1の蒸気導入口51では、各蒸気導入口形成部材6A,6Aの各蒸気出口51b,51bが、それぞれ内蓋4の中心P(図3、図5)を中心とする同心円の略接線方向であって且つ該同心円の同一回転方向(図示例では左回転方向)に向けて蒸気を放出させ得るように開口している(すなわち、請求項3及び請求項6の発明に対応する構成を有している)。
又、この実施の形態1の蒸気導入口51では、各蒸気導入口形成部材6A,6Aの各蒸気出口51b,51bの下端部分が上記段下げ面44の上面と同高さとなっていて、該段下げ面44上に集まったおねばが該蒸気出口51b部分から蒸気導入口形成部材6A内の通路部分に流入し得るようになっている(すなわち、請求項4の発明に対応する構成を有している)。尚、該蒸気出口51b部分から流入したおねばは、蒸気導入口形成部材6A内の通路部分を通って蒸気入口51aから内鍋3内に流れ落ちるようになる。
図1〜図6に示す実施の形態1に係る電気炊飯器は、次のように機能する。
すなわち、炊飯時に内鍋3内で蒸気(おねば混じり)が発生すると、該内鍋3内が高圧となることで、まず該蒸気が内蓋4の各蒸気導入口51,51を通って内蓋上面と蓋体下面間の空所52内に放出され、さらに該空所52から蓋体内通路53(蒸気口ユニット7内の空所)を通って蒸気排出口54から蓋体上方(大気中)に排出される。尚、内鍋3内で発生する蒸気中には、おねばが含まれているが、このおねばは蒸気より重く、一連の蒸気抜き通路5中での移動時間が長くなるほど、蒸気からのおねば分離作用が促進される。
ところで、この実施の形態1における上記の各蒸気導入口51,51は、内鍋3内で発生した蒸気を、図6に矢印Sで示すように内蓋4の下面側から上記空所52内における内蓋上面に沿う略水平方向に向けて放出させる機能を有しているが、このように、おねば混じりの蒸気を蒸気導入口51から空所52内の略水平方向に放出させると、該蒸気が蒸気導入口から直接上方(蓋体内通路側)に放出させる場合より、該空所52内での蒸気の滞留時間が長くなる。即ち、先に空所52内に放出されている蒸気は、内鍋3内で順次発生する蒸気に押されて順次蓋体内通路53側に流動するが、該空所52の容積(特に平面積)が広いと、該空所52での蒸気滞留時間が長くなる。
特に、この実施の形態1のように、蒸気導入口51を複数箇所(2箇所)設け、且つ該各蒸気導入口51,51から空所52内に放出される各蒸気をそれぞれ同一回転方向の略接線方向に向けて放出させると、その放出蒸気が空所52内で旋回流となるので、該蒸気を空所52内に長い時間滞留させ得るようになるとともに、遠心方向におねばを分離することができる。従って、蒸気(おねば混じりの蒸気)が空所52内で長時間滞留し、かつ遠心分離される分、当該空所52内でのおねば分離作用が促進され、その分、当該空所52から蓋体内通路53(蒸気口ユニット7内)を経て大気中に放出される蒸気中のおねば濃度を薄くすることができる。
このように、大気中に放出される蒸気中のおねば濃度が薄くなると、その分、蓋体上面における蒸気排出口54付近へのおねば付着量が少なくなる(蓋体上面がおねばで汚れにくくなる)。
他方、空所52内で蒸気から分離されたおねば成分は、粘性のある液状態で内蓋上面(段下げ部41の上面41a)に付着し、そのおねば量が増えると流動性が出て段下げ部上面41aの中央寄り高位置側から外周寄り低位置側に流動するようになる。そして、段下げ部41の外周寄り低位置まで移動したおねばは、該段下げ部41の外周寄り位置にある各小穴(おねば戻し穴)42,42・・や、上記段下げ面44に設けている各蒸気導入口51,51の蒸気出口51b,51bからそれぞれ内鍋3内に戻される。そして、内鍋3内に戻されるおねば量が多くなるほど、炊き上げたご飯をおいしくすることができる。
尚、この実施の形態1に係る電気炊飯器は、以上のように本願の請求項1〜6の各構成を全て含んでおり、従って、上記各請求項ごとの作用効果をそれぞれ適切に達成し得るものである。
<実施の形態2>
次に図7及び図8に示す実施の形態2は、上記実施の形態1の電気炊飯器における内蓋4の蒸気導入口51の変形例を示すものである。尚、図7は、上記実施の形態1の図5に相当するものであり、図8は、同実施の形態1の図6に相当するものである。
この実施の形態2において、内蓋4に形成している各蒸気導入口51,51(2箇所)は、それぞれ内蓋4の材料(薄板)の一部を上向きに切り起こして形成したルーバー構造のもので、図7及び図8に示すように内蓋4の下面側に向けて開口する蒸気入口51aと内蓋4の上面に沿って横向き(略水平方向向き)に開口する蒸気出口51bとを上述の場合と同様に通路部分51cで連続させた状態で形成している。
この実施の形態2の内蓋4に形成している各蒸気導入口51,51でも、上記実施の形態1のものと同様に内鍋3(図1)内で発生した蒸気を、内蓋4の下面側から図8に矢印Sで示すように蒸気入口51a、通路部分51c、及び蒸気出口51bを通して内蓋上面に沿う略水平方向に向けて放出させる機能を有している。尚、この各蒸気導入口51,51でも、内蓋4の中心Pを挟んで対向する2位置にそれぞれ形成している。
この実施の形態2のものでは、各蒸気導入口51,51は、それぞれ内蓋材料を切り起こして形成しているので、上記実施の形態1(図1〜図6)の蒸気導入口51のように別部材からなる蒸気導入口形成部材が不要となり、部品点数及び加工コスト等の面で有利となる。
尚、この実施の形態2で形成されている蒸気導入口51も、本願の各請求項(1〜6)の各構成を備えているが、その詳細な説明については上記実施の形態1(図1〜図6)の説明を援用する。
<実施の形態3>
次に図9〜図11に示す実施の形態3も、上記実施の形態1の電気炊飯器における内蓋4の蒸気導入口51の変形例を示すものである。尚、図9及び図10は、この実施の形態3で使用する蒸気導入口形成部材5Bの正面図及び側面図であり、図11は該蒸気導入口形成部材6Bを内蓋4に取付けた状態のもの(上記実施の形態1の図5に相当するもの)である。
この実施の形態3に使用している蒸気導入口形成部材6Bは、耐熱性が高く、弾力性のあるシリコンゴムを用いて、L形のパイプ状に形成されたもので、下向き部分の端部に蒸気入口51aを形成し横向き部分の端部に蒸気出口51bを形成しているとともに、蒸気入口51aと蒸気出口51bとを筒状通路51cで連続させたものである。
そして、図9及び図10に示す2個の蒸気導入口形成部材6B,6Bを、図11に示すように中心Pを挟んで対向する外周寄りの2位置に形成した各取付穴43,43に嵌め込んで取り付けている。
図11の取付状態では、2つの蒸気導入口形成部材6B,6Bは、その各蒸気入口51aが内蓋4の下面側において下向きに開口している一方、各蒸気出口51bが内蓋上面に近傍する高さにおいて内蓋上面に沿う略水平方向に向けて開口している。又、この実施の形態3でも、各蒸気導入口51,51(蒸気導入口形成部材6B,6B)の蒸気出口51b,51bを、内蓋4の中心を同心とする円の同一回転方向(左回転方向)に向けて蒸気を放出させ得るように設置している。
尚、この実施の形態3の蒸気導入口51,51は、本願請求項の1〜3と5〜6の5つの請求項に対応しているが、請求項4の構成は有していない(蒸気導入口51の蒸気出口51bは内蓋上面より僅かに高位置にある)。
そして、この実施の形態3における本願請求項の1〜3と5〜6の5つの請求項に対応する詳細な説明については、上記実施の形態1(図1〜図6)の説明を援用する。
すなわち、略共通の作用を有しているが、実施の形態2のような金属加工の場合に比べて、より洗浄しやすい利点がある。
<実施の形態4>
この図12〜図13に示す蒸気導入口形成部材6Cは、略平面四角形の板状部材60で形成されたもので、例えば図12〜図13に示すように該板状部材60下面側に三辺61,62,63で囲われた所定深さの削肉部64を形成したものである。
すなわち、この蒸気導入口形成部材6Cは、削肉部64の下面側が蒸気入口51aとなる一方、該削肉部64の開放部分(一辺)が蒸気出口51bとなるものである。
そして、図12〜図13に示す蒸気導入口形成部材6Cは、例えば図14〜図16に示すような各使用形態で実施し得る。尚、図14〜図16において、符号45は内蓋4に形成した蒸気穴であり、該蒸気穴45は内蓋4の中心Pを挟んで対向する外周寄りの2位置に形成している。符号53aは蓋体内通路53(図1)における蓋体下面側の開口位置である。又、図14〜図16に示す内蓋4において、図3に示す実施の形態1と同符号を付しているものは、該実施の形態1(図3)と同じものである。
[図14の第1の使用例]
先ず図14の第1の使用例のものでは、図12の蒸気導入口形成部材6Cを2個使用している。そして、該各蒸気導入口形成部材6C,6Cは、削肉部64が下側となる状態で内蓋4の各蒸気穴45,45を上面側から被覆し、且つ各蒸気出口51b,51bがそれぞれ外側に向く姿勢で設置している。尚、この各蒸気導入口形成部材6C,6Cは内蓋4の上面に適宜の手段で固定されている。
この図14に示す第1の使用例では、この内蓋4を電気炊飯器に使用した場合に、炊飯時の蒸気が内蓋4の下面側から各蒸気穴45,45を通って蒸気導入口形成部材6Cの蒸気入口51a(図13)に入り、続いて該蒸気が削肉部64の天井面64a(図13)にガイドされて蒸気出口51bから外側水平方向(矢印C,D方向)に向けて放出されるようになっている。
この場合、各蒸気出口51b,51bから放出された各蒸気流(矢印C,D)は、段下げ部41の側面に衝突して乱流化するので、内蓋上面と蓋体下面間の空所52(図1)で蒸気が滞留する時間はかなり長くなる。
尚、図14に示す第1の使用例では、各蒸気導入口51,51は、本願請求項1,2,4,5の4つの請求項にそれぞれ対応しているが、請求項3及び6の構成は有していない。そして、この第1使用例の実施の形態の形態でも、本願請求項1,2,4,5の各機能を備えている。
[図15の第2の使用例]
次に図15の第2の使用例のものでも、図12の蒸気導入口形成部材6Cを2個使用し且つ該各蒸気導入口形成部材6C,6Cを削肉部64が下側となる状態で内蓋4の各蒸気穴45,45を上面側から被覆していることは上記第1使用例と同じであるが、 この第2使用例では、各蒸気導入口形成部材6C,6Cの蒸気出口51b,51bがそれぞれ蓋体2に設けた蓋体内通路53(図1)の下面側開口53aから遠い方向の同一方向(矢印E,E方向)に向く姿勢で設置(固定)している。又、この第2の使用例の各蒸気導入口形成部材6C,6Cは、その各蒸気出口51b,51bがそれぞれ内蓋4の中心Pを同心とする円の略接線方向(矢印C,C)に向いている。
この図15に示す第2の使用例でも、この内蓋4を電気炊飯器に使用した場合に、炊飯時の蒸気が内蓋4の下面側から各蒸気穴45,45を通って蒸気導入口形成部材6Cの蒸気入口51a(図13)に入り、続いて該蒸気が削肉部64の天井面64a(図13)にガイドされて蒸気出口51bから水平方向の同方向(矢印E,E方向)に向けて放出されるようになっている。
この場合、各蒸気出口51b,51bから放出された各蒸気流(矢印E,E)は、蓋体内通路53(図1)の下面側開口53aから遠い方向に向けて放出されるので、内蓋上面と蓋体下面間の空所52(図1)で蒸気が滞留する時間はかなり長くなる。
尚、図15に示す第2使用例でも、上記第1使用例と同様に、各蒸気導入口51,51は、本願請求項1〜5の5つの請求項にそれぞれ対応しているが、請求項6の構成は有していない。そして、この第2使用例の実施の形態の形態でも、本願請求項1〜5の各機能を備えている。
[図16の第3の使用例]
さらに図16の第3の使用例のものでも、上記図12の蒸気導入口形成部材6Cを2個使用し且つ該各蒸気導入口形成部材6C,6Cを削肉部64が下側となる状態で内蓋4の各蒸気穴45,45を上面側から被覆していることは上記第1の使用例と同じであるが、 この第3の使用例では、各蒸気導入口形成部材6C,6Cの蒸気出口51b,51bがそれぞれ内蓋4の中心Pを同心とする円の同一回転方向(矢印F,G)に向けく姿勢で設置(固定)している。
この図16に示す第3の使用例でも、この内蓋4を電気炊飯器に使用した場合に、炊飯時の蒸気が内蓋4の下面側から各蒸気穴45,45を通って蒸気導入口形成部材6Cの蒸気入口51a(図13)に入り、続いて該蒸気が削肉部64の天井面64a(図13)にガイドされて蒸気出口51bから水平方向の同一回転方向(矢印F,G方向)に向けて放出されるようになっている。
この場合、各蒸気出口51b,51bから放出された各蒸気流(矢印F,G)は、内蓋上面と蓋体下面間の空所52(図1)内において旋回流となるので、該空所52内で蒸気が滞留する時間が長くなる。
尚、図16に示す第3の使用例では、各蒸気導入口51,51は、本願請求項1〜6の6つの請求項にそれぞれ対応しているので、本願請求項1〜6の各機能を備えている。
<変形例>
以上の実施の形態では、内鍋3として、例えば金属製のものを採用したが、これは例えば土鍋などセラミック製のものでも良く、何ら限定されるものではない。
また、蓋体の調圧部に常圧以上の圧力調整機構を備えた圧力型電気炊飯器に対しても適用することができる。
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、4は内蓋、5は蒸気抜き通路、6A,6B,6Cはそれぞれ蒸気導入口形成部材、7は蒸気口ユニット、51は蒸気導入口、51aは蒸気入口,51bは蒸気出口、52は空所、53は蓋体内通路である。

Claims (6)

  1. 内鍋と、該内鍋を収容し得る炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部を開閉する蓋体と、該蓋体の下面側に設けられていて閉蓋時に上記内鍋の開口縁部を閉塞する内蓋と、炊飯時に内鍋内で発生する蒸気を大気中に排出する蒸気抜き通路とを備えた電気炊飯器であって、上記蒸気抜き通路は、上記内蓋に設けた蒸気導入口と、上記内蓋の上面と上記蓋体の下面との間に形成された空所と、上記蓋体内に設けた蓋体内通路とからなり、上記蒸気導入口は、上記内鍋内で発生した蒸気を上記内蓋の下面側から上記空所内における内蓋の上面に沿う略水平方向に向けて導入するようになっていることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 蒸気導入口には、内鍋内で発生した蒸気を内蓋の上面に沿う略水平方向に導入するための蒸気通路が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 蒸気導入口は、内蓋の中心を中心とする同心円の略接線方向に向けて蒸気を導入するようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気炊飯器。
  4. 蒸気導入口の出口側は、内蓋の上面と同じ高さかあるいは内蓋の上面よりも低い高さに形成していることを特徴とする請求項1,2又は3記載の電気炊飯器。
  5. 蒸気導入口は、複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の電気炊飯器。
  6. 複数箇所の各蒸気導入口は、内蓋の中心を中心とする同心円上の同一回転方向に向けて蒸気を導入するように設けられていることを特徴とする請求項5記載の電気炊飯器。
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