JP3654260B2 - 炊飯器の蒸気通路構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は炊飯器の蒸気通路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
器体に収容した鍋を加熱するか発熱させて炊飯を行う炊飯器では、熱源の違いを問わず炊飯中に発生する蒸気を蓋を通じて外部に逃がしながら、蒸気に随伴して流出しようとするおねばは途中で分離して貯留しながら鍋内に戻す工夫が従来からされている。
【0003】
図4はそのような工夫を本出願人が最近行った提案に係る蒸気通路構造例を示している。これについて説明すると、図示しない器体の一部に開閉できるように支持された蓋aに蒸気を外部に逃がす蒸気出口mを上部に持った蒸気通路bが設けられている。蒸気通路bは蓋aが形成している蓋側蒸気通路cと、この蓋側蒸気通路cに下方から接続した下部蒸気通路dとで構成されている。下部蒸気通路dは上部材eと下部材fとを着脱できるように嵌め合わせて蓋側蒸気通路cよりも拡張した拡張部d1を途中に持った下部蒸気通路dを形成している。
【0004】
下部蒸気通路dは底部の中央におねばを鍋内に戻すおねば戻し口gを有し、上部中央に蓋側蒸気通路cに着脱できるように接続される接続口hを有している。接続口hが蓋側蒸気通路cに接続された状態で、拡張部d1の肩部iが蓋aの内側面に近接して環状の隙間jを形成し、拡張部d1の上面に形成した複数の蒸気流入口kが前記隙間jを通じて鍋内の蒸気を下部蒸気通路dの拡張部d1内に導入するようにしている。
【0005】
拡張部d1内に導入される蒸気は蒸気流入口kでの絞り効果、拡張部d1での膨張によって気液分離が行われ、重いおねばが自重で拡張部d1の底部に落ちるのに対し、蒸気は軽く拡張部d1内に広がりながらも下部蒸気通路dから接続口hを経て蓋側蒸気通路cへと上昇しその上部の蒸気出口mから外部に逃がされる。
【0006】
ところで、炊飯時の水加減は鍋に施された目盛りや長年の経験などに基づき従来から行われている。しかし、ときとして水が過剰になることがある。例えば、古米や冬場では米の吸水性が鈍く、米と水との量が通常の割合であれば水が過剰になりがちである。水が過剰であると炊飯時に発生する蒸気の量が多くなるし、外部に出るときの勢いが強くなる。この場合、おねばが蒸気に随伴して流出しやすくなり、蒸気通路b内に溜まりやすいし、外部に吹き出しやすくなる。
【0007】
上記従来の蒸気通路構造では、下部蒸気通路dの拡張部d1に導入される蒸気はその肩部にある蒸気流入口kでの絞り作用によっておねばが拡張部d1に入りにくくするとともに、拡張部d1の上部から底部壁に向かって流入して吹き込んだときの膨張と衝突の作用、および上方へUターンする転向時の遠心分離作用によっておねばと蒸気を分離させ、おねばを底部に残し蒸気が蓋側蒸気通路cを通じ蒸気出口mから外部に放出されるようにする。これにより、おねばが蒸気とともに外部に吹き出されるのを防止しやすい。
【0008】
また、蒸気通路bにおねばが残り、あるいは付着しても、蓋aの器体からの取り外し、蓋側蒸気通路cからの下部蒸気通路dの取り外し、取り外した下部蒸気通路dの上下部材e、fの分離によって、それぞれを大きく開放して隅々まで容易に洗浄することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記先の提案のものは、拡張部d1の肩部に蒸気流入口kを設ける関係で、これを有する下部蒸気通路d内を開放して洗浄しやすくするには、上下に2分せざるを得ない。このため、部品点数が多くなるとともに、洗浄の都度行う分離、組立の工数も増大するので、使用および取り扱いに不便である。
【0010】
本発明の目的は、おねば吹き出し防止機能を損なわずに、部品点数、分離、組立の工数を低減して、安価で使用および取り扱いに便利なものとする炊飯器の蒸気通路構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の炊飯器の蒸気通路構造は、鍋内で炊飯中に発生する蒸気を蓋を通じ外部に逃がすとともに、この蒸気に随伴してくるおねばを分離して貯留しながら鍋内に戻す炊飯器の蒸気通路構造において、鍋内におねばを戻すおねば戻し口を持った下部から蒸気を外部に逃がす蒸気出口を持った上部に通じる第1通路と、この第1通路の外回りに設けられた第2通路と、これら第1、第2通路の周壁に設けられた第1、第2蒸気流入口とを備え、これら第1、第2蒸気流入口はほぼ反対側に位置し、第2蒸気流入口から流入した蒸気が第2通路に沿って左右に分かれて反対側に達し第1蒸気流入口から第1通路に流入するようにしたことを主たる特徴としている。
【0012】
このような構成では、鍋で発生する蒸気を第2通路の第2蒸気流入口から第2通路に流入させた後、第1通路の第1蒸気流入口から第1通路に流入させてその上部の蒸気出口から蓋外部に放出させるので、鍋内が異常に昇圧するのを防止することができる。
【0013】
このとき、第2蒸気流入口から第2通路に流入する蒸気は、第1蒸気流入口に対して第2蒸気流入口の位置が周方向に違っていることによって第1蒸気流入口へ素通りすることはなく、第1通路の外面に衝突することでおねばと蒸気との気液分離を受け、重いおねばは第2通路の底部に落ちて受けられるが、軽い蒸気は第2通路に沿って曲げられながら、具体的には第2通路に沿って左右に分かれて少なくとも反対側の第1蒸気流入口に達して第1通路に流入するまで進み、この進んだほぼ半周分の距離だけ進路が曲げられていることによる遠心作用にておねばと蒸気との遠心分離が行われ、蒸気は分離した重いおねばを第2通路に残して第1蒸気流入口から第1通路に流入して第1通路の第1蒸気流入口と対向する内壁面に衝突することによりさらなる気液分離を受け、蒸気は分離した重いおねばを第1通路の底部に残して第1通路を上昇し上部の蒸気出口に達して外部に放出される。
【0014】
このように、外部に放出される蒸気は気液分離を繰り返し受けて、蒸気に随伴して流出しようとするおねばを第1、第2通路にてよく分離し第1通路の下部に捕捉されて、例え水が過剰で蒸気が多量に勢いよく放出されるような場合でも気液分離性能は不足せず、おねばが外部に吹き出されるのは勿論、蓋側蒸気通路にまで流出することをも防止して、簡単な拭き取り程度で清潔に保ちやすくするので、蓋が取り外せなかったり、電気装備を有していたりして丸洗いなどに向かない炊飯器に好適である。第1、第2通路は共にストレートな簡単な構造でおねば分離に十分であり安価に製作することができる。
【0015】
また、第1通路で分離されるおねばはそのまま、第2通路で分離されるおねばはおねば流入口を通じ第1通路に流入して、そこにあるおねば戻し口を通じ自重で鍋内に戻るので、第1、第2通路の分離されたおねばが溜まっていって第1、第2通路を塞ぎ蒸気によって吹き出されてしまうようなことも防止することができる。
【0016】
しかも、第1、第2通路による二重構造をした蒸気通路構造は、一体な下側分離部を上側から分離する2分割構造だけで、いずれの分割側もその分割部において開放することができ、第1、第2通路を開放するための、部品点数、分離および組立のための工数が低減するので、安価で、使用や取り扱いに便利なものとなる。蓋側蒸気通路におねばが至らず簡単な拭き取り程度にて清潔に保ちやすい。これは蓋が器体から分離できなかったり、電気装備がしてあったりで丸洗いに向かない構造の場合に特に好適である。
【0025】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載から明らかになる。本発明の各特徴はそれ単独で、あるいは可能な限り種々な組合せで複合して用いることができる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の幾つかの実施例について、図1〜図3を参照しながら詳細に説明し本発明の理解に供する。
【0027】
本実施例は電磁誘導加熱をする炊飯器の場合の一例であるが、これに限られることはない。要は図1に示すように器体1に収容した鍋2内で炊飯し、炊飯中に生じる蒸気を、蓋3に設けた蒸気通路4を通じおねばを分離、除去しながら外部に放出する炊飯器の蒸気通路構造全般に適用して本発明は有効であり、そのいずれも本発明の範疇に属する。
【0028】
器体1は合成樹脂製の中空構造であって上端の開口1aから鍋2を着脱できるように収容する。器体2の鍋収容部をなす内壁5の外回りに設けられ鍋2の底部の中央部および外周部に対向する底部内側ワークコイル6および底部外側ワークコイル7と、鍋2の胴部に対向する胴部ヒータ8とを備え、器体1の開口1aおよび鍋2の開口2aを開閉する蓋3が器体1の肩部の後部に設けられた軸受け部1bにヒンジピン13によって開閉自在なように連結されている。蓋3が着脱できないものであることに関連して、蓋3の内側に鍋2の開口2aを閉じる範囲に設けた金属製の内蓋14に蓋ヒータ15を設けてある。もっとも、蓋3は器体1に着脱できるように設けてもよい。これら蓋3の内側に内蓋14が着脱できたり、あるいは独立に存在したりするように設けてもよい。これらの場合、器体1の肩部に図示しない肩ヒータを設けてその熱が内蓋14に伝達されるようにして、蓋3側からの加熱ができるようにしてもよい。
【0029】
器体1の前部に設けられた操作パネル11の内側に、操作スイッチや表示ランプを持った操作基板9が設けられ、この操作基板9の内側には、底部内側ワークコイル6、底部外側ワークコイル7、および胴部ヒータ8、蓋ヒータ15を炊飯工程、炊飯量、および炊飯と保温の違いに応じて種々の駆動状態を制御する制御部、および各部の電源回路を装備した制御基板16が設けられている。しかし、これら操作、表示、駆動制御、および電源供給に関する各種回路は、基本的にはどのように分割し、配置してもよい。底部内側ワークコイル6、底部外側ワークコイル7の駆動回路にはIGBTやコイルなどの発熱する素子や電気要素が設けられるし、底部内側ワークコイル6、底部外側ワークコイル7自体も発熱するので、それらを適度に冷却するファン17が設けられている。
【0030】
蓋3はばね21の付勢により開き方向に付勢してある。ばね21の付勢による開き動作を制動する制動機構が必要に応じて設けられるし、蓋3が勝手に開かないように閉じ位置にロックするようばね22にて付勢したロック爪23が設けられる。ロック爪23はばね22に抗して軸24を中心に反時計まわりに回動させることにより蓋3のロックを解くので、蓋3はばね21の付勢によって自動的に開かれる。
【0031】
ここで、鍋2内で炊飯中に発生する蒸気を蓋3の蒸気通路4を通じ外部に逃がすとともに、この蒸気に随伴してくるおねばを分離して貯留しながら鍋2内に戻すのに、本実施例では図1に示すように、鍋2内におねばを戻すおねば戻し口31を持った下部から蒸気を外部に逃がす蒸気出口32を持った上部に通じる第1通路33と、この第1通路33の外回りに設けられた第2通路34とを備えている。これに併せ、さらに、第1、第2通路33、34の周壁である内外筒壁40a2、40a3に設けられて第2通路34にて通じ合い、かつ周方向またはおよび高さ方向に位置が異なった第1、第2蒸気流入口35、36と、第1通路33の内筒壁40a2の下部に設けられて第2通路34から第1通路33におねばを流入させるおねば流入口37と、第1、第2通路の下側に互いに一体で上側から分離できる下側分離部40aを有している。
【0032】
このような蒸気通路4は鍋2で発生する蒸気を蓋3の外部に逃がすのに、鍋2で発生する蒸気41を図2に破線の矢印で示すように、第2通路34の第2蒸気流入口36から第2通路に流入させた後、第1通路33の第1蒸気流入口35から第1通路33に流入させてその上部の蒸気出口32から蓋3の外部に放出させる。これにより、鍋2内が異常に昇圧するのを防止することができる。
【0033】
このとき、第2蒸気流入口36から第2通路34に流入する蒸気41は、第1蒸気流入口35に対して第2蒸気流入口36の位置が周方向またはおよび高さ方向に違っていることによって第1蒸気流入口35へ素通りすることはない。つまり、第2蒸気流入口36から第2通路34に流入する蒸気41は第1通路33の外壁面に衝突することになり、おねば42と蒸気41とが衝突作用による気液分離を受け、重いおねば42は実線の矢印で示すように第2通路34の底部に落ちて受けられ、軽い蒸気41は第2通路34に沿って曲げられながら第1蒸気流入口35まで進む。ことのき蒸気41が進んだ距離だけ進路が曲げられていることによる遠心作用でおねば42と蒸気41との遠心分離が行われ、蒸気41は分離した重いおねば42を第2通路34に残して第1蒸気流入口35から第1通路33に流入する。この第1通路33に流入した蒸気41はまた、第1通路33の第1蒸気流入口35と対向する内壁面に衝突することによりなお残るおねば42があればさらなる気液分離を受け、蒸気41は分離した重いおねば42を第1通路33の底部に残して第1通路33を上昇し上部の蒸気出口32に達して外部に放出される。
【0034】
このように、外部に放出される蒸気41は気液分離を繰り返し受けて、蒸気41に随伴して流出しようとするおねば42を第1、第2通路33、34にてよく分離し、第1通路33の下部、例えばおねば流入口37部に見合う程度の高さ範囲に捕捉されるので、例え水が過剰で蒸気が多量に勢いよく放出されるような場合でも気液分離性能は不足せず、おねば42が外部に吹き出されるのは勿論、蓋側蒸気通路40bにまで、つまり下側分離部40aを取り外したとき蓋3側に残る上側の蒸気通路部分にまで流出することをも防止でき、第1、第2通路は共にストレートな簡単な構造でおねば分離に十分であり安価に製作することができる。しかし、場合によっては第1、第2通路33、34はストレートに設けられなくてもよく、屈曲経路や迂回経路とすることもでき、それによって蒸気通路を長くしたりおねば分離の機会をさらに増大させたりすることができる。
【0035】
また、第1通路33で分離されるおねば42はそのまま、第2通路34で分離されるおねば42はおねば流入口37を通じ第1通路33に流入して、そこにあるおねば戻し口31を通じ自重で鍋2内に戻る。これによって、第1、第2通路33、34の分離されたおねば42が溜まっていって第1、第2通路33、34を塞ぎ蒸気41によって吹き出されてしまうようなことも防止することができる。
【0036】
しかも、第1、第2通路33、34による二重構造をした蒸気通路4の構造は、一体な下側分離部40aをその上側から分離する2分割構造だけで、いずれの分割側もその分割部において開放することができ、第1、第2通路33、34を開放するための、部品点数、分離および組立のための工数が低減するので、安価で、使用や取り扱いに便利なものとなる。前記のように蓋側蒸気通路40bにはおねば42が至らないので、簡単な拭き取り程度にて清潔に保ちやすい。これは本例のように蓋3が器体1から分離できなかったり、電気装備がしてあったりして丸洗いに向かない構造の場合に特に好適である。
【0037】
第1、第2蒸気流入口35、36は図1〜図3に示すように、互いにほぼ反対側に位置している。これにより、第2蒸気流入口36から第2通路34に流入した蒸気が第1蒸気流入口35から第1通路33に流入するのに、蒸気41は第2通路34に沿って左右に分かれて少なくとも反対側に達する必要があるので、左右半周分ずつの遠心分離ができ、その分だけおねば42の分離効果が高まる。このとき、第1蒸気流入口35が第2蒸気流入口36よりも高い位置にあると、左右に分かれた蒸気41は半周旋回したところで図3に示すように強くぶつかり合って後、上方の第1蒸気流入口35へ向かうことになり、前記強くぶつかり合う分だけおねば42の分離効果がさらに高まる。
【0038】
図2に示すように、第2蒸気流入口36は第2通路34の底部から所定高さAのところに位置している。また、第1蒸気流入口35は第2通路34の底面から上方に向け設けられたおねば流入口37に対し上方に連続した縦長形状をしている。これにより、第2蒸気流入口36は第2通路34への蒸気41の流入高さをその底部から所定高さAのところに規制して第1蒸気流入口35に向かわせる。従って、第2通路34で蒸気41から分離され底部に溜まるおねば42を吹き飛ばしたり第1通路33に流入する蒸気41に随伴させたりするのを防止することができる。また、第2通路34の底面から上方に向け設けられたおねば流入口37は第2通路34から第1通路33に向けおねば42がバリアフリーにて難なく流入できるようにする上、このおねば流入口37から上方に向け連続した縦長な第1蒸気流入口35は、おねば流入口37と共に1つの流入口として形成されるので、個別に設ける場合よりも構造が簡単になる上、縦長であることにより第2通路34の底部から所定高さAで第2通路34に流入してくる蒸気41を、下部のおねば流入口37部で第2通路34から第1通路33に流入するおねば42の流れから遊離した上部位置にて第1通路33に流入させる。これにより、第1通路33に流入し上部の蒸気出口32に向かって放出される蒸気41に分離済みおねば42が随伴するようなことを防止することができる。本例では第1、第2通路33、34の底部は同レベルに設定してあるが、第1通路33の底部を第2通路34の底部よりも低くすれば、前記バリアフリーだけでなく、第2通路の底部のおねば42を第1通路33の底部側により積極的に流れ込ませることができるし、第1通路33から第2通路34へのおねば42の逆流を防止できるので、おねば42の鍋2内への戻し作用が高くなる。
【0039】
図2、図3に示すように第2蒸気流入口36は横長で、例えば高さBより幅Cが数倍程度大きくしてある。このようにすると、必要な開口面積が狭い形状にて得られる分だけ第2通路34に流入する蒸気41に対する絞り作用と第2通路34に流入したときの膨張作用とによっておねば42を流入蒸気41から分離しやすい。また、低い位置にて第2通路34の底部からの必要な高さAを確保できるので、第2通路34の必要高さが抑えられ、蓋3の上下方向のかさ張りを抑えられる。
【0040】
図1、図2に示すように第1通路33は、蓋3側に設けた蓋側蒸気通路40bと、この蓋側蒸気通路40bに下方から接続した蒸気通路部材40a1の内筒壁40a2とで構成している。第2通路34は蒸気通路部材40a1の前記内筒壁40a2の外回りに一体形成された外筒壁40a3が蓋3の内側面に当接して形成し前記下側分離部40aをなしている。このように、蓋3に設ける1つの蓋側蒸気通路40bと、これに分離できるように接続する内筒壁40a2とその外回りの外筒壁40a3とを持った下側分離部40aをなす1つの蒸気通路部材40a1とで構成するので、蓋3側が第2通路部分を省略した簡単な構造となるので安価に製造することができるし、下側分離部40aは第1通路33の下半部と第2通路34とを有しているが、内外筒壁40a2、40a3を持つ単純な二重壁構造でよいので安価に製造することができ、蒸気通路部材40a1はいわば蒸気通路4の下側を構成するための着脱できるスチームキャップをなしている。
【0041】
図2に示すように内筒壁40a2の高さDが外筒壁40a3の高さEよりも高く、内筒壁40a2の上端部が前記蓋側蒸気通路40bの一部に着脱できるように支持している。これにより、内筒壁40a2が少なくとも第2通路34の必要高さA分があればよい外筒壁40a3よりも高くなる寸法条件だけで複雑な構成になりがちな蓋側蒸気通路40bを短くして蓋3側の構造をさらに簡単かつかさ低く、かつ清掃しやすくしながら、前記外筒壁40a3より高い部分を利用して前記短くなった蓋側蒸気通路40bとの接続代Sを確保することができる。
【0042】
また、第1蒸気流入口35は第2通路34よりもFだけ高くなっている。これにより、第2通路34に設けられる第2蒸気流入口36よりも第1蒸気流入口35が高く位置するので、第2蒸気流入口36から第2通路34に流入しておねば42の分離を受けた後、上昇気味に第1蒸気流入口35を経て第1通路33に流入し上部の蒸気出口32に至る蒸気41の流れを乱さず、かつ、第1、第2通路33、34の底部にあるおねば42から上方へより離れて外部に排出されやすくするので、おねば42の吹き出し防止効果がさらに高まる。
【0043】
さらに、おねば戻し口31が第1通路33の底部に開口し、その下面におねば42が自重で押し開いて鍋2内に流下する弁43が設けられている。これにより、蒸気41から分離され第1通路33の底部に集まるおねば42は弁43を押し開かせて鍋2内に戻すようにしながら、鍋2内の蒸気41がおねば戻し口31から第1通路33へ直接流入しようとしても、弁43はおねば戻し口31の下面に押しつけられてそれを閉じる逆止弁となって前記直接の流入を阻止するので、おねば42が分離されない蒸気41が外部に放出されたり、第1通路33底部のおねば42を吹き上げながら外部に放出されたりするようなことを防止することができる。
【0044】
さらに詳細に説明すると、蓋3は図1に示すように合成樹脂製の上板51と下板52とをねじ止めなどにより一体化した中空構造であり、下板52の中央部に設けた開口に鍋2の開口2aに対向する金属製の内蓋14を嵌め合わせて取り付け、特に保温中に蓋ヒータ15による上方からの均一加熱を図り、ご飯の上部が温度低下して結露したりするようなことを防止している。内蓋14の上部には断熱材53を内蔵して熱が上部に逃げやすいのを抑制するようにしている。上板51には蓋側蒸気通路40bを形成する筒壁40b1が下向きに一体形成され、その下端に下板52の蒸気通路4が貫通する孔54の孔縁との間をシールするとともに前記内筒壁40b1の上端を蓋側蒸気通路40bへの接続状態に着脱できるように支持するシール部材55が嵌め付けてある。胴部ヒータ8の外回りにも断熱材61が設けられ、回りへの熱の逃げおよび熱影響を防止している。器体1の内壁5の中央部には鍋2の底部に接触して温度を検出する温度センサ62が設けられている。
【0045】
シール部材55は例えばシリコンゴムなどよりなり、内周に上下端から途中部分に向け滑らかな上下斜面が山形をなして内側に突き合わさった部分で支持エッジ55aを形成してある。この支持エッジ55aには前記蒸気通路部材40a1の内筒壁40a2の上端部外周に一体形成したフランジ状の凸部56を下方から弾性的にくぐらせることで、内筒壁40a2と蓋側蒸気通路40bとが前記接続代S分をもって嵌まり合うとともに相互間をシール部材55によりシールされて、蒸気41などが漏れでない接続状態となり、かつ内筒壁40a2の凸部56がシール部材55の支持エッジ55aの上側に引っ掛かることで蒸気通路部材40a1が前記接続状態に支持され、蒸気通路部材40a1を下方に引っ張ると前記シール部材55の弾性変形によって前記支持が解けるので取り外し分離することができる。凸部56は環状でもよいが図示するように不連続な2つあるいはそれ以上の数に設定することができる。凸部56は内筒壁40a2の第1蒸気流入口35から上に設ければ支障はない。
【0046】
蒸気通路部材40a1の接続状態では外筒壁40a3の上端が蓋3の内蓋14が形成する下面に当接してそれとの間に第2通路34を形成し、外筒壁40a3の上端を切り欠いて形成した第2蒸気流入口36が内蓋14との間で所定の大きさに開口したものとなる。また、外筒壁40a3の上端は蓋3の下面、従って図では内蓋14が形成する傾斜部14aに当接するようにしてあり、傾斜部14aの皿ばね的な弾性作用により外筒壁40a3の上端の高さに、部品の寸法誤差、組立による位置の誤差などにより変動があっても、それ単独で、あるいはシール部材55の弾性も手伝って、ある程度吸収することができる。しかも、傾斜部14aが外筒壁40a3の上端部を外側から囲う向きにしてあるので、外筒壁40a3と蓋3の下面との当接部が外観されないようにするので、体裁のよいものとなっている。
【0047】
おねば戻し口31は図1、図2に示すように一部でおねば流入口37および第1蒸気流入口35と連続していて、成型時の型抜きのために第1蒸気流入口35の上端に向けて若干先き細り形状としてある。おねば流入口37の基部幅Tは第2蒸気流入口36の幅Cとほぼ同じにしてあり、第1蒸気流入口35の上端幅Tよりも少し小さくなっている。また、第1蒸気流入口35の開口面積は第2蒸気流入口36の開口面積よりも大きくしてある。これにより、蒸気41が第2蒸気流入口36から第2通路34に流入するときの抵抗よりも、第1蒸気流入口35から第1通路33に流入するときの抵抗の方が大きくなって、第1、第2通路において蒸気41の圧力が高まるようなことを防止することができ、面積比は5倍程度が望ましい。本例ではこのような面積関係を第1蒸気流入口35が縦長であることにより満足している。しかし、これ以外の構成にて満足することもできるが、第1、第2蒸気流入口35、36の幅は小さい方が第2蒸気流入口36から第1蒸気流入口35に至る蒸気41の旋回距離が大きくなるので、おねば42の分離に有利である。第1、第2通路33、34、おねば流入口37はそれぞれ、複数の孔や切り欠きに分割してもうけてもよいし、逆におねば戻し口31の数を図示の4つから少なくしたり1つにすることもできる。
【0048】
また、蒸気通路部材40a1の直径Gは鍋2の開口2aの直径Hの4分の1程度に設定するのが気液分離を損なわずに蒸気41を適度に外部に放出するのに好適である。さらに、内筒壁40a2の径Jと第2通路34の幅Kとがほぼ同じ寸法として、蒸気41の放出とおねば42の分離とに好適である。
【0049】
蒸気通路部材40a1の下端部外周にはフランジ57を設けて下方に引き外すときの指掛かり部としてある。さらに、内蓋14と下板52との境界部に鍋2の口縁との間のシール部材58を挟み込んで鍋2を蒸気通路4以外では密閉できるようにしている。おねば戻し口31の弁43はシリコンゴムなどより形成された薄シート状のもので、中央に一体形成した取り付け突起43aをおねば戻し口31の中央部に設けた支持孔59に下方から無理嵌めして取り付けてある。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、鍋で発生する蒸気を蓋外部に放出させるとき、第2蒸気流入口から第2通路に流入する蒸気は、第1蒸気流入口に対して第2蒸気流入口の位置が周方向に違っていることによって第1蒸気流入口へ素通りすることはなく、第1通路の外面に衝突することでおねばと蒸気との気液分離を受け、重いおねばは第2通路の底部に落ちて受けられるが、軽い蒸気は第2通路に沿って曲げられながら、具体的には第2通路に沿って左右に分かれて少なくとも反対側の第1蒸気流入口に達して第1通路に流入するまで進み、この進んだほぼ半周分の距離だけ進路が曲げられていることによる遠心作用にておねばと蒸気との遠心分離が行われ、蒸気は分離した重いおねばを第2通路に残して第1蒸気流入口から第1通路に流入して第1通路の第1蒸気流入口と対向する内壁面に衝突することによりさらなる気液分離を受け、蒸気は分離した重いおねばを第1通路の底部に残して第1通路を上昇し上部の蒸気出口に達して外部に放出される。
【0051】
このように、外部に放出される蒸気は気液分離を繰り返し受けて、蒸気に随伴して流出しようとするおねばを第1、第2通路にてよく分離し第1通路の下部に捕捉されて、例え水が過剰で蒸気が多量に勢いよく放出されるような場合でも気液分離性能は不足せず、おねばが外部に吹き出されるのは勿論、蓋側蒸気通路にまで流出することをも防止して、簡単な拭き取り程度で清潔に保ちやすくするので、蓋が取り外せなかったり、電気装備を有していたりして丸洗いなどに向かない炊飯器に好適である。第1、第2通路は共にストレートな簡単な構造でおねば分離に十分であり安価に製作することができる。
【0052】
また、第1通路で分離されるおねばはそのまま、第2通路で分離されるおねばはおねば流入口を通じ第1通路に流入して、そこにあるおねば戻し口を通じ自重で鍋内に戻るので、第1、第2通路の分離されたおねばが溜まっていって第1、第2通路を塞ぎ蒸気によって吹き出されてしまうようなことも防止することができる。
【0053】
しかも、第1、第2通路による二重構造をした蒸気通路構造は、一体な下側分離部を上側から分離する2分割構造だけで、いずれの分割側もその分割部において開放することができ、第1、第2通路を開放するための、部品点数、分離および組立のための工数が低減するので、安価で、使用や取り扱いに便利なものとなる。蓋側蒸気通路におねばが至らず簡単な拭き取り程度にて清潔に保ちやすい。これは蓋が器体から分離できなかったり、電気装備がしてあったりで丸洗いに向かない構造の場合に特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施例に係る蒸気通路構造を有した炊飯器を示す断面図である。
【図2】図1の炊飯器の蒸気通路構造部の断面図である。
【図3】図2の蒸気通路構造部における下側分離部としての蒸気通路部材を示す平面図である。
【図4】先の提案例である炊飯器の蒸気通路構造を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 器体
2 鍋
3 蓋
4 蒸気通路
31 おねば戻し口
32 蒸気出口
33 第1通路
34 第2通路
35 第1蒸気流入口
36 第2蒸気流入口
37 おねば流入口
40a 下側分離部
40a1 蒸気通路部材
40a2 内筒壁
40a3 外筒壁
40b 蓋側蒸気通路
41 蒸気
42 おねば
43 弁
55a 支持エッジ
56 凸部
Claims (1)
- 鍋内で炊飯中に発生する蒸気を蓋を通じ外部に逃がすとともに、この蒸気に随伴してくるおねばを分離して貯留しながら鍋内に戻す炊飯器の蒸気通路構造において、
鍋内におねばを戻すおねば戻し口を持った下部から蒸気を外部に逃がす蒸気出口を持った上部に通じる第1通路と、この第1通路の外回りに設けられた第2通路と、これら第1、第2通路の周壁に設けられた第1、第2蒸気流入口とを備え、これら第1、第2蒸気流入口はほぼ反対側に位置し、第2蒸気流入口から流入した蒸気が第2通路に沿って左右に分かれて反対側に達し第1蒸気流入口から第1通路に流入するようにしたことを特徴とする炊飯器の蒸気通路構造。
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