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JP2008095594A - スタータ - Google Patents

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知宏 大村
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和雄 正木
Kiyokazu Haruno
貴誉一 春野
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Abstract

【課題】衝撃吸収装置の体格UPを伴うことなく、過大衝撃を低減できるスタータを提供する。
【解決手段】衝撃吸収装置は、ピニオンギヤと一体に設けられた円筒部(ピニオン円筒部)に連結される前側ケース37と、出力軸に連結される後側ケースと、両ケースの間に配置される中間ケースと、各ケースの間に組み込まれる複数個の緩衝部材等より構成される。前側ケース37には、中間ケース39との間で緩衝部材40の圧縮率を規制するための第1突起部37aが設けられると共に、この第1突起部37aに中空部37cが形成されている。この中空部37cを有する第1突起部37aは、中空部の無い突起部と比較して、断面係数を小さくできる。その結果、前側ケース37のねじり剛性、つまりスタータのねじり剛性を小さくできるので、過大トルクの入力によって生じる衝撃(過大衝撃)を低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン始動時に生じる衝撃を低減する衝撃吸収装置を備えたスタータに関する。
従来、多くの車両に搭載される一般的な内燃機関(例えば4サイクルエンジン)では、ピストンの各工程によって負荷が急激に変動するため、その回転数も脈動する。
しかし、エンジンの始動を行うスタータは、エンジンの負荷変動に巧く追従できないため、エンジン側のリングギヤとスタータのピニオンギヤとの間に相対速度差が生じて、ピニオンギヤがリングギヤを叩く現象が発生する。
つまり、ピストンが下死点から上死点へ移動する間は、ピニオンギヤがリングギヤを常に押圧しているが、ピストンが上死点を過ぎると、エンジン回転が加速されるため、リングギヤの回転にピニオンギヤがついて行けなくなり、ついにはリングギヤからピニオンギヤが離れる。その後、下死点を過ぎて上死点に近づくと、ピニオンギヤがリングギヤに追いつき衝突する。この時、ピニオンギヤがリングギヤを叩く現象が発生し、衝撃と共に叩き音が発生する。また、エンジン始動時の最初には、静止状態のリングギヤにピニオンギヤが回転しながら噛み合うため、両者の相対速度差が大きくなり、過大な衝撃トルクと噛合い音が発生する。
上記の衝撃にスタータの構成部品を強度的に耐え得る設計とするためには、強度系部品の強度UPや体格UPが必要となり、コストの上昇を招くと共に、エンジンへの搭載性悪化に繋がる。また、ピニオンギヤがリングギヤを叩く時に発生する叩き音や、静止状態のリングギヤにピニオンギヤが回転しながら噛み合う時に発生する噛合い音等は、ユーザにとって不快感となる。
そこで、エンジン始動時に生じる衝撃や不快な叩き音及び噛合い音を低減させる手段として、出力軸とピニオンギヤとの間に衝撃吸収装置を配置したスタータが公知である(特許文献1参照)。
衝撃吸収装置は、ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースと、出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースと、両ケースの間に配置されるゴム等の緩衝部材によって構成され、緩衝部材を収納する両ケースには、緩衝部材の圧縮率を規制するストッパ部が設けられている。
なお、第1のケースと第2のケースとの間に少なくとも1つの中間ケースを配置し、この中間ケースを介して緩衝部材を直列多段に配置することもできる。例えば、中間ケースが1つの場合であれば、第1のケースと中間ケースとの間、及び、中間ケースと第2のケースとの間にそれぞれ緩衝部材を配置しても良い。
ストッパ部は、例えば、第1のケースに設けられる突起と、第2のケースに設けられる突起とで構成され、過大負荷(例えば、エンジン誤着火、逆爆、常時噛合式スタータにおいてはエンスト時等に生じる衝撃)が入力されると、緩衝部材が所定の圧縮率だけ圧縮された時点で、両ケースの突起同士が当接することにより、それ以上、緩衝部材が圧縮されることを防止している。
一方、軽負荷(例えば、始動時のクランキング衝撃)の入力に対しては、両ケースの突起同士が当接することはなく、緩衝部材の弾性を利用して、発生衝撃を低減することができる。
特開2006−207573号公報
スタータに発生する衝撃トルクは、下記の数式で示される様に、スタータのねじり剛性(ばね定数)の平方根に比例するため、スタータのねじり剛性を小さくすることで、衝撃トルクを低減できる。
Figure 2008095594
また、当接壁がストッパ壁に当接した後のスタータのねじり剛性は、緩衝部材のばね定数に関係なく、ストッパ部(突起)を含めたケースのねじり剛性に影響する。従って、ケースのねじり剛性を小さくすることが、過大衝撃の低減に繋がる。
ところが、ケースのねじり剛性を小さくすると、第1のケースとピニオンギヤとの係合部、及び、第2のケースと出力軸との係合部における強度不足が問題となる。すなわち、第1のケースとピニオンギヤとの係合部、及び、第2のケースと出力軸との係合部では、それぞれトルクが伝達されるため、必要伝達トルクを満足できるだけの強度を確保する必要がある。例えば、セレーション嵌合する構造であれば、セレーションの長さを長くしたり、歯数を増やしたり、モジュールを大きくする等の方法で結合部の強度を確保することは可能である。しかし、何れの方法も係合部の体格UPにつながる。
これに対し、樹脂やアルミニウム等と比較して強度の高い材料(例えば鉄)、あるいは、熱処理を施した金属材料をケースの材料に使用することで、体格UPを招くことなく、結合部の強度を確保することができる。
しかし、一般的に強度の高い材料を用いた場合、その材料の縦弾性係数も増加し、延いては、ねじり剛性も高くなってしまうため、「過大衝撃を低減するためにケースのねじり剛性を小さくする」と言う初期の目的を達成できなくなる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、衝撃吸収装置の体格UPを伴うことなく、過大負荷の入力によって生じる衝撃(過大衝撃)を低減できるスタータを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明のスタータは、回転力を発生するモータと、このモータの駆動トルクが伝達されて回転する出力軸と、この出力軸上に相対回転可能に配置されると共に、エンジン側のリングギヤに噛み合って、モータの駆動トルクをリングギヤに伝達するピニオンギヤと、出力軸とピニオンギヤとの間に設けられ、トルク伝達時に生じる衝撃を低減する衝撃吸収装置とを備えている。
衝撃吸収装置は、ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースと、出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースと、第1のケースと第2のケースとの間に配置されると共に、トルク伝達時の衝撃によって第1のケースと第2のケースとの間に相対回転が生じた時に圧縮変形する緩衝部材とを有し、第1のケース及び第2のケースは、両ケースの相対回転に伴って緩衝部材が圧縮変形した時に、その圧縮率を規制するストッパ部を有すると共に、このストッパ部に中空部が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、過大負荷の入力により、緩衝部材が予め規制された圧縮率まで圧縮した場合、つまり、ストッパ部が当接した場合は、緩衝部材のばね定数に関係なく、ストッパ部を含めたケース(第1のケース及び第2のケース)のねじり剛性が、スタータのねじり剛性(ばね定数)に大きく影響する。
ここで、ケースのストッパ部に中空部を形成することで、中空部の無いストッパ部と比較して、ストッパ部の断面係数を小さくできる。その結果、ケースのねじり剛性、つまりスタータのねじり剛性を小さくできるので、過大負荷の入力によって生じる衝撃(過大衝撃)を低減できる。
更に、ストッパ部に中空部を形成することで、ケースの質量を低減でき、ケースの慣性を低減できるので、慣性モーメントの低減による衝撃低減効果も期待できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、第1のケース及び第2のケースは、共に金属製であることを特徴とする。
この場合、ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースの係合部、及び出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースの係合部が、共に金属で構成されるので、係合部の体格UPを伴うことなく、必要伝達トルクを満足できるだけの強度を確保できる。
(請求項3の発明)
本発明のスタータは、回転力を発生するモータと、このモータの駆動トルクが伝達されて回転する出力軸と、この出力軸上に相対回転可能に配置されると共に、エンジン側のリングギヤに噛み合って、モータの駆動トルクをリングギヤに伝達するピニオンギヤと、出力軸とピニオンギヤとの間に設けられ、トルク伝達時に生じる衝撃を低減する衝撃吸収装置とを備えている。
衝撃吸収装置は、ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースと、出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースと、第1のケースと第2のケースとの間に配置されると共に、トルク伝達時の衝撃によって第1のケースと第2のケースとの間に相対回転が生じた時に圧縮変形する緩衝部材とを有し、第1のケース及び第2のケースは、両ケースの相対回転に伴って緩衝部材が圧縮変形した時に、その圧縮率を規制するストッパ部を有すると共に、このストッパ部が樹脂によって構成され、且つ、ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースの係合部、および出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースの係合部が、共に金属で構成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、過大負荷の入力により、緩衝部材が予め規制された圧縮率まで圧縮した場合、つまり、ストッパ部が当接した場合は、緩衝部材のばね定数に関係なく、ストッパ部を含めたケース(第1のケース及び第2のケース)のねじり剛性が、スタータのねじり剛性(ばね定数)に大きく影響する。
ここで、ケースのストッパ部を樹脂により構成することで、ストッパ部を金属で構成した場合と比較して、ストッパ部の剛性を低減できる。その結果、ケースのねじり剛性、つまりスタータのねじり剛性を小さくできるので、過大負荷の入力によって生じる衝撃(過大衝撃)を低減できる。
一方、ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースの係合部、及び出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースの係合部は、共に金属で構成されているので、必要伝達トルクを満足できるだけの強度を確保できる。言い換えると、強度確保のために係合部の体格を大きくする必要はなく、係合部の体格UPを伴うことなく、必要な強度を確保できる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、衝撃吸収装置は、第1のケースと第2のケースとの間に少なくとも1個の中間ケースを有し、各ケースの間にそれぞれ緩衝部材が配置され、中間ケースには、第1のケースとの間、及び第2のケースとの間、あるいは中間ケース同士の間で、それぞれ緩衝部材の圧縮率を規制するストッパ部が設けられていることを特徴とする。
この場合、中間ケースを介して緩衝部材を直列多段に配置することにより、衝撃吸収装置の外径が増大することなく、衝撃吸収能力を向上できる。
なお、中間ケースは、1個でも2個以上でも良い。
(請求項5の発明)
請求項4に記載したスタータにおいて、中間ケースに設けられたストッパ部に中空部が形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明と同様に、中間ケースのストッパ部に中空部を形成することで、中空部の無いストッパ部と比較して、ストッパ部の断面係数を小さくできる。その結果、中間ケースを含めたケース全体のねじり剛性、つまりスタータのねじり剛性を小さくできるので、過大衝撃を低減できる。
更に、中間ケースのストッパ部に中空部を形成することで、ケース全体の質量を低減でき、ケースの慣性を低減できるので、慣性モーメントの低減による衝撃低減効果も期待できる。
(請求項6の発明)
請求項4に記載したスタータにおいて、中間ケースは、樹脂製であることを特徴とする。
中間ケースを樹脂製とすることにより、金属製の中間ケースと比較して、中間ケースのねじり剛性を低減できる。その結果、中間ケースを含めたケース全体のねじり剛性、つまりスタータのねじり剛性を小さくできるので、過大衝撃を低減できる。
(請求項7の発明)
請求項1〜6に記載した何れかのスタータにおいて、モータと出力軸との間のトルク伝達経路に設けられるトルクリミッタを備え、このトルクリミッタは、摩擦力によって回転規制された回転板を有し、この回転板の滑りトルクを超える過大トルクが回転板に加わると、回転板が摩擦力に抗して滑る(回転する)ことにより、過大トルクの伝達を遮断することを特徴とする。
摩擦式のトルクリミッタでは、ある設定したトルク以上の過大トルクが加わった場合に、回転板を滑らせて過大トルクをカットするが、非常に速度の速い衝撃トルクに対しては、設定トルクで完全にカットすることができず、設定トルクを超えたオーバーシュート(ピーク値)が発生してしまう。このピーク値は、トルクリミッタの速度応答性によるもので、衝撃発生源であるピニオンギヤからトルクリミッタまでのトルク伝達経路内のばね定数を低減し、衝撃の伝達速度を低減することで、トルクリミッタの速度応答性を向上することができる。従って、本発明のスタータは、トルクリミッタを備える従来のスタータと比較して、トルクリミッタの速度応答性が向上することにより、ピーク値を低く抑えることができる。
(請求項8の発明)
請求項1〜7に記載した何れかのスタータにおいて、エンジンの停止および再始動を自動制御するエンジン自動停止/再始動システムに用いられることを特徴とする。
エンジン自動停止/再始動システム(アイドルストップ、エコランシステム等とも呼ばれる)は、例えば、交差点や渋滞等で車両が一旦停止した時に、エンジンを自動停止させ、その後、所定の発進操作が行われた時に、エンジンを自動的に再始動させるもので、車両の燃費向上あるいは排気エミッションの改善に効果がある。
このエンジン自動停止/再始動システムを搭載する車両では、同システムを搭載しない車両と比較して、必然的にエンジンの始動回数、つまりスタータの始動回数が大幅に増加する。
ところで、エンジン始動時には、ユーザにとって不快な騒音(ピニオンギヤがリングギヤに噛み合う時の噛合い音やピニオンギヤがリングギヤを叩く時の叩き音)が衝撃と共に発生する。このため、上記システムを搭載する車両では、エンジン再始動の度に不快な騒音及び衝撃が発生することになる。
これに対し、本発明のスタータは、エンジン始動時に発生する衝撃や不快な騒音を衝撃吸収装置によって低減できるので、始動回数の多いエンジン自動停止/再始動システムに好適に用いることができ、ユーザの不快感を低減できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はスタータ1の半断面図である。
実施例1のスタータ1は、図1に示す様に、回転力を発生するモータ2と、モータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉する電磁リレー3と、モータ2の逆回転を防止する逆転防止用クラッチ4と、モータ2の駆動トルクを増幅する減速機5と、この減速機5を介してモータ2の駆動トルクが伝達される出力軸6と、この出力軸6上に配置されるピニオンギヤ7と、エンジン始動時に生じる衝撃を吸収する衝撃吸収装置8等より構成される。
このスタータ1は、エンジンの停止および再始動を自動制御するエンジン自動停止/再始動システムに用いることができる。同システムは、例えば、車両が交差点で信号ストップあるいは渋滞等で停車した時等に、エンジンを自動停止させ、その後、所定の発進操作(例えば、運転者がブレーキペダルを離した時)に応答して、エンジンを自動的に再始動させるシステムである。
モータ2は、磁気回路を形成する円筒状のヨーク9と、このヨーク9の内周に配置される複数の永久磁石10(界磁コイルでも良い)と、この永久磁石10の内周にギャップを有して回転自在に配置される電機子11等より構成される周知の直流電動機である。
電機子11は、電機子軸12の外周に圧入状態でセレーション嵌合する電機子鉄心13と、この電機子鉄心13に巻線される電機子コイル14と、この電機子コイル14に接続される整流子15とを有し、この整流子15に摺接するブラシ16を通じて電機子コイル14にバッテリ電流が通電される。
上記のモータ2は、ヨーク9の前端部がハウジング17の開口部内に嵌合して組み付けられ、ヨーク9の後端開口部にエンドフレーム18が嵌合して電機子11の後部を覆うと共に、エンドフレーム18の後方から複数本のスルーボルト19を通して、そのスルーボルト19をハウジング17に締め付けることによって固定される。
電磁リレー3は、バッテリから通電されて電磁石を形成する電磁コイル(図示せず)と、電磁石に対向して可動するプランジャ20とを内蔵し、電磁コイルへの通電によって電磁石が形成されると、その電磁石にプランジャ20が吸引されて移動することにより、プランジャ20の動きに連動してモータ回路のメイン接点を閉操作する。また、電磁コイルへの通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、図示しないリターンスプリングの反力にプランジャ20が押し戻されて、メイン接点を開操作する。
メイン接点は、2本の外部端子21、22を介してモータ回路に接続される一組の固定接点(図示せず)と、プランジャ20と一体に可動して一組の固定接点間を断続する可動接点(図示せず)とで形成され、可動接点が一組の固定接点に当接して両固定接点間が導通することでメイン接点が閉状態となり、一組の固定接点から可動接点が離れて両固定接点間の導通が遮断されることでメイン接点が閉状態となる。
2本の外部端子21、22は、バッテリケーブルを介してバッテリに接続されるB端子21と、モータ2から取り出されたモータリード線23が接続されるM端子22であり、電磁リレー3の樹脂製カバー3aに固定されている。モータリード線23は、ヨーク9とエンドフレーム18との間に挟持されるグロメット24に保持され、モータ2の内部で正極側のブラシ16に接続されている。
逆転防止用クラッチ(以下クラッチ4と呼ぶ)は、電機子軸12に設けられるインナ25と、このインナ25と同心に配置され、インナ25の外周に複数のカム室(図示せず)を形成するアウタ26と、カム室に配設されるローラ27等より構成される。
インナ25は、円筒形状に設けられて、電機子軸12の外周に圧入等により嵌合して固定され、電機子軸12と一体に回転する。
アウタ26は、自身の外径部に相対回転不能に結合されたアウタ壁部26aを有し、このアウタ壁部26aの外周部がスペーサ部材28とヨーク9との間に挟持されて軸方向に位置決めされると共に、アウタ壁部26aの外周に設けられた係合部(図示せず)がハウジング17の内周に係合して回転規制されている。
ローラ27は、図示しないスプリングによってカム室の狭小方向へ付勢され、インナ25とアウタ26との間でトルクの伝達を断続する働きを有する。
上記のクラッチ4は、エンジンが逆回転した場合(例えば、エンジンが停止する際に生じるクランク軸の揺動、あるいは登板路のエンストで車両が後退する時等)に、その逆回転が伝達されて電機子11が逆回転しない様に、電機子11の逆回転を防止する働きを有している。つまり、エンジンの逆回転が減速機5を介して電機子軸12に伝達されると、ローラ27がインナ25の外周面とカム室の内周面との間にロックされて、インナ25の回転、すなわち電機子軸12の逆回転が阻止される。その結果、電機子11がエンジン始動時と逆方向に回転することを防止できる。
一方、エンジン始動時には、ローラ27がインナ25の外周面とカム室の内周面との間で空転することにより、電機子軸12の回転を許容する。
減速機5は、電機子軸12に形成された太陽歯車29と、下記のスリップ式トルクリミッタを介して回転規制される内歯歯車30と、両歯車29、30に噛み合う複数の遊星歯車31とで構成される周知の遊星歯車減速機であり、クラッチ4の反鉄心側(図示左側)に構成されている。
トルクリミッタは、センタケース32に対し摩擦力によって回転規制された回転ディスク33(本発明の回転板)を有し、この回転ディスク33の滑りトルクを超える過大トルクが内歯歯車30に加わると、回転ディスク33が摩擦力に抗して滑る(回転する)ことにより、内歯歯車30の回転が許容されて、過大トルクを吸収する。
センタケース32は、ハウジング17の内部に出力軸6と直交して配置され、ハウジング17の内周に設けられた段差に当接して軸方向に位置決めされると共に、ハウジング17に対し回転規制されている。
出力軸6は、電機子軸12と同軸線上に配置されると共に、反モータ側の端部が軸受34を介してハウジング17の先端部に回転自在に支持され、モータ2側の端部が減速機5を介して電機子軸12に連結され、且つセンタケース32に回転自在に支持されている。 ピニオンギヤ7は、出力軸6の外周に軸受35を介して相対回転可能に嵌合すると共に、エンジン側のリングギヤ36に常時噛み合わされ、更に、以下に説明する衝撃吸収装置8を介して出力軸6に連結されている。
衝撃吸収装置8は、ピニオンギヤ7と一体に設けられた円筒部(ピニオン円筒部7aと呼ぶ)に連結される前側ケース37(本発明の第1のケース)と、出力軸6に連結される後側ケース38(本発明の第2のケース)と、両ケース37、38の間に配置される中間ケース39と、各ケース37〜39の間に組み込まれる複数個の緩衝部材40等より構成される。
前側ケース37は、図2に示す様に、円筒状のボス部370を有する略円盤形状に設けられ、ボス部370の内周に形成されたセレーション371と、ピニオン円筒部7aの外周に形成されたセレーション7bとを噛み合わせて、ピニオン円筒部7aの外周に相対回転不能に嵌合している(図1参照)。
この前側ケース37には、中間ケース39と対向する後端面に第1の突起群と第2の突起群とが設けられている。
第1の突起群は、図2(b)に示す様に、周方向に120度間隔に配置された3個の突起部(第1突起部37aと呼ぶ)であり、第2の突起群は、第1の突起群から周方向にずれた位置で周方向に120度間隔に配置された3個の突起部(第2突起部37bと呼ぶ)である。
周方向に隣り合う第1突起部37aと第2突起部37bとの間には、両者の間隔が大きく設けられたスペースと、小さく設けられたスペースとが周方向に交互に形成され、大きく設けられたスペースSに緩衝部材40が配置される。
また、3個の第1突起部37a、及び3個の第2突起部37bには、それぞれ中空部37cが形成されている〔図2(a)参照〕。
後側ケース38は、図3に示す様に、円筒状のボス部380を有する略円盤形状に設けられ、ボス部380の内周に形成されたセレーション381と、出力軸6の外周に形成されたセレーション6aとを噛み合わせて、出力軸6の外周に相対回転不能に嵌合している(図1参照)。
この後側ケース38には、中間ケース39と対向する前端面に第1の突起群と第2の突起群とが設けられている。
第1の突起群は、周方向に120度間隔に配置された3個の突起部(第1突起部38aと呼ぶ)であり、第2の突起群は、第1の突起群から周方向にずれた位置で周方向に120度間隔に配置された3個の突起部(第2突起部38bと呼ぶ)である。
周方向に隣り合う第1突起部38aと第2突起部38bとの間には、両者の間隔が大きく設けられたスペースと、小さく設けられたスペースとが周方向に交互に形成され、大きく設けられたスペースSに緩衝部材40が配置される。
また、3個の第1突起部38a、及び3個の第2突起部38bには、それぞれ中空部38cが形成されている〔図3(b)参照〕。
中間ケース39は、後側ケース38に設けられたボス部380の外周に相対回転可能に嵌合する円環形状に設けられ、図4(b)に示す様に、前側ケース37と対向する前端面(図示左面)、及び後側ケース38と対向する後端面(図示右面)に、それぞれ第1の突起群(3個の第1突起部39a)と第2の突起群(3個の第2突起部39b)とが設けられている。
緩衝部材40は、図5(a)に示す様に、ブロック状の主塊部40aと、この主塊部40aに架橋部40bを介して連結された副塊部40cとが設けられ、耐油性の合成ゴム(例えばNBR)により一体成形されている。この緩衝部材40は、前側ケース37と中間ケース39との間、及び後側ケース38と中間ケース39との間にそれぞれ3個ずつ組み込まれている。
ここで、後側ケース38と中間ケース39との間に組み込まれる緩衝部材40の配置を図5(a)に基づき説明する。
緩衝部材40は、後側ケース38の第1突起部38aと第2突起部38bとの間に設けられたスペースに配置され、中間ケース39の後端面に設けられた第2突起部39bが緩衝部材40の主塊部40aと副塊部40cとの間に挿入される。これにより、緩衝部材40は、後側ケース38の第2突起部38bと中間ケース39の第2突起部39bとの間に主塊部40aが挟み込まれ、中間ケース39の第2突起部39bと後側ケース38の第1突起部38aとの間に副塊部40cが挟み込まれた状態でセットされる。
前側ケース37と中間ケース39との間に組み込まれる緩衝部材40の配置も実質的に同じである。
また、後側ケース38と中間ケース39は、緩衝部材40を組み込んだ状態で、後側ケース38の第1突起部38aと中間ケース39の第1突起部39aとの間にギャップGが確保され、このギャップ分だけ両ケース38、39が相対回転可能に組み合わされている。同様に、前側ケース37と中間ケース39は、緩衝部材40を組み込んだ状態で、両ケース37、39間に確保されるギャップ分だけ相対回転可能に組み合わされている。
従って、前側ケース37と後側ケース38との間には、前側ケース37と中間ケース39との間に許容される相対回転角と、後側ケース38と中間ケース39との間に許容される相対回転角とを合計した相対回転角が与えられている。
次に、衝撃吸収装置8の作用を図5に基づいて説明する。
例えば、クランキング時の衝撃がピニオンギヤ7に伝達されると、図5(a)に示す静止状態から、後側ケース38と中間ケース39との間にそれぞれ相対回転が生じて、後側ケース38の第2突起部38bと中間ケース39の第2突起部39bとの間に挟み込まれている緩衝部材40の主塊部40aが圧縮される。同様に、前側ケース37と中間ケース39との間に組み込まれた緩衝部材40の主塊部40aが圧縮される。この緩衝部材40の圧縮によって、クランキング時の衝撃が吸収される。
また、後側ケース38と中間ケース39との相対回転角が所定値に達すると、言い換えると、緩衝部材40の圧縮率が所定値(例えば、30%)に達すると、図5(b)に示す様に、中間ケース39の第1突起部39aが後側ケース38の第1突起部38aに当接することにより、両ケース38、39の相対回転が阻止される。同様に、前側ケース37と中間ケース39との相対回転が阻止される。これにより、緩衝部材40が予め規制された圧縮率を超えて圧縮されることはなく、緩衝部材40が損傷あるいは破損することを防止できる。
なお、前側ケース37に設けられた第1突起部37a、後側ケース38に設けられた第1突起部38a、及び中間ケース39に設けられた第1突起部39aは、それぞれ本発明のストッパ部を構成している。
次に、上記スタータ1の作動を説明する。
電磁リレー3によりモータ回路のメイン接点が閉操作されると、バッテリから電機子11に給電されて電機子11に回転力を発生する。電機子11の回転は、減速機5を介して出力軸6に伝達され、更に、ピニオンギヤ7からリングギヤ36に伝達されて、エンジンをクランキングする。このクランキング時に生じる衝撃は、衝撃吸収装置8によって吸収される。なお、本実施例の衝撃吸収装置8は、全ての緩衝部材40が撓む(圧縮する)ことによって吸収できる最大トルクが、エンジンのクランキング時に発生する最大クランキングトルクより大きく設定されている。
エンジンが完爆してエンジン回転数がスタータ回転数を上回ると、例えば、リングギヤ36に内蔵された一方向クラッチ(図示せず)が空転して、エンジンのクランク軸からリングギヤ36が切り離されるため、エンジンの回転がピニオンギヤ7に伝達されることはなく、電機子11のオーバランを防止できる。
また、エンジンの誤着火や逆爆等によりエンジンが逆回転した場合、あるいはエンスト時等に過大な負荷トルクがスタータ1に入力されると、衝撃吸収装置8の緩衝部材40が所定の圧縮率まで圧縮して衝撃を低減した後、トルクリミッタに使用される回転ディスク33が滑ることにより、衝撃吸収装置8で吸収しきれない過大衝撃がカットされる。
(実施例1の効果)
本実施例のスタータ1は、エンジンのクランキング時に発生する最大クランキングトルクより大きな過大トルクが入力されると、衝撃緩衝装置8に内蔵される緩衝部材40が予め規制された圧縮率まで圧縮されて、ストッパ部を構成する各ケース37〜39の第1突起部37a、38a、39a同士が当接して、前側ケース37と中間ケース39、及び後側ケース38と中間ケース39との相対回転が阻止される。この場合、緩衝部材40のばね定数に関係なく、ストッパ部を含めた前側ケース37と後側ケース38のねじり剛性がスタータ1のねじり剛性(ばね定数)に大きく影響する。
これに対し、本実施例の衝撃吸収装置8は、前側ケース37と後側ケース38に設けられる第1突起部37a、38a、及び第2突起部37b、38bに中空部37c、38cを形成しているので、中空部の無い突起部と比較して、突起部の断面係数を小さくできる。その結果、前側ケース37及び後側ケース38のねじり剛性、つまりスタータ1のねじり剛性を小さくできるので、過大トルクの入力によって生じる衝撃(過大衝撃)を低減できる。
また、前側ケース37と後側ケース38は、共に金属製(例えば鉄製)であり、ピニオン円筒部7aに結合される前側ケース37のボス部370、及び出力軸6に結合される後側ケース38のボス部380は、必要伝達トルクを満足できるだけの強度を確保できる。言い換えると、強度確保のために、セレーションの長さを長くしたり、歯数を増やしたり、あるいはモジュールを大きくする等の方法でボス部370、380の体格を大きくする必要はない。なお、中間ケース39は、金属製でも良いが、例えば、樹脂製として軽量化を図ることもできる。
また、本実施例のスタータ1は、衝撃発生源であるピニオンギヤ7からトルクリミッタまでのトルク伝達経路内のばね定数を低減し、衝撃の伝達速度を低減することで、トルクリミッタの速度応答性が向上するため、過大衝撃の伝達を速やかに遮断できる。
さらに、前側ケース37と後側ケース38の第1突起部37a、38a、及び第2突起部37b、38bに中空部37c、38cを形成することで、前側ケース37及び後側ケース38の質量を低減できるので、慣性モーメントの低減による衝撃低減効果も期待できる。
また、前側ケース37と後側ケース38は、第1突起部37a、38a、及び第2突起部37b、38bをプレス成形することが可能となるため、例えば、ケース全体を切削によって形成する場合と比較して、製造コストを大幅に低減でき、且つ量産化も可能である。
図6はスタータ1の半断面図である。
本実施例のスタータ1は、衝撃吸収装置8の各ケース37〜39に設けられる突起部を樹脂で構成した一例である。
例えば、前側ケース37は、図7に示す様に、ピニオン円筒部7aに結合されるボス部370が金属で構成され、第1突起部37a及び第2突起部37bが樹脂で構成されている。
また、後側ケース38は、図8に示す様に、出力軸6に結合されるボス部380が金属で構成され、第1突起部38a及び第2突起部38bが樹脂で構成されている。
中間ケース39は、第1突起部39a及び第2突起部39bを含むケース全体が樹脂により構成されている。
上記の構成によれば、ストッパ部を構成する各ケース37〜39の第1突起部37a、38a、39aを金属で構成した場合と比較して、第1突起部37a、38a、39aを樹脂化することにより、ストッパ部の剛性を低減できる。その結果、各ケース37〜39のねじり剛性、つまりスタータ1のねじり剛性を小さくできるので、過大負荷の入力によって生じる衝撃(過大衝撃)を低減できる。
一方、ピニオン円筒部7aにセレーション嵌合する前側ケース37のボス部370、及び出力軸6にセレーション嵌合する後側ケース38のボス部380は、それぞれ金属で構成されているので、必要伝達トルクを満足できるだけの強度を確保できる。言い換えると、強度確保のために、セレーションの長さを長くしたり、歯数を増やしたり、あるいはモジュールを大きくする等の方法でボス部370、380の体格を大きくする必要はなく、ボス部370、380を体格UPしなくても必要な強度を確保できる。
また、前側ケース37及び後側ケース38は、それぞれボス部370、380を含む金属部のみ形成して、その金属部に熱処理を行い、その後、樹脂部をインサート成形することもできる。これにより、樹脂で構成された突起部が熱処理による歪みの影響を受けることはないので、突起部が熱処理によって変形することなく、ボス部370、380の強度を向上できるので、ボス部370、380の小型化も可能である。
(変形例)
上記の実施例では、衝撃吸収装置8の緩衝部材40に合成ゴムを用いているが、合成ゴム以外の弾性体(例えば、ねじりコイルバネ、弾性を有する樹脂材等)を使用することもできる。
実施例1では、前側ケース37及び後側ケース38に設けられる全ての突起部37a、37b、38a、38bに中空部37c、38cを形成しているが、ストッパ部を構成する突起部(前側ケース37の第1突起部37aと後側ケース38の第1突起部38a)のみ中空部37c、38cを形成しても良い。また、中間ケース39の第1突起部39a及び第2突起部39bに中空部を形成しても良い。
実施例1及び実施例2に記載した衝撃吸収装置8は、中間ケース39を介して緩衝部材40を直列二段に配置しているが、中間ケース39の数を増やして直列三段以上に配置しても良い。あるいは、中間ケース39を廃止して、前側ケース37と後側ケース38との間に緩衝部材40を配置しても良い。
スタータの半断面図である(実施例1)。 (a)前側ケースのA−A断面図、(b)前側ケースの正面図である。 (a)後側ケースの正面図、(b)後側ケースのA−A断面図である。 (a)中間ケースの前方正面図、(b)中間ケースのA−A断面図、(c)中間ケースの後方正面図である。 (a)衝撃吸収装置の静止状態を示す平面図、(b)衝撃吸収装置の作動状態を示す平面図である スタータの半断面図である(実施例2)。 (a)前側ケースのA−A断面図、(b)前側ケースの正面図である。 (a)後側ケースの正面図、(b)後側ケースのA−A断面図である。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ
6 出力軸
7 ピニオンギヤ
8 衝撃吸収装置
33 回転ディスク(回転板)
36 リングギヤ
37 前側ケース(本発明の第1のケース)
37a 前側ケースの第1突起部(前側ケースに設けられたストッパ部)
37c 中空部
38 後側ケース(本発明の第2のケース)
38a 後側ケースの第1突起部(後側ケースに設けられたストッパ部)
38c 中空部
39 中間ケース
40 緩衝部材
370 ボス部(ピニオンギヤと相対回転不能に係合する前側ケースの係合部)
380 ボス部(出力軸と相対回転不能に係合する後側ケースの係合部)

Claims (8)

  1. 回転力を発生するモータと、
    このモータの駆動トルクが伝達されて回転する出力軸と、
    この出力軸上に相対回転可能に配置されると共に、エンジン側のリングギヤに噛み合って、前記モータの駆動トルクを前記リングギヤに伝達するピニオンギヤと、
    前記出力軸と前記ピニオンギヤとの間に設けられ、トルク伝達時に生じる衝撃を低減する衝撃吸収装置とを備えたスタータであって、
    前記衝撃吸収装置は、
    前記ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースと、
    前記出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースと、
    前記第1のケースと前記第2のケースとの間に配置されると共に、トルク伝達時の衝撃によって前記第1のケースと前記第2のケースとの間に相対回転が生じた時に圧縮変形する緩衝部材とを有し、
    前記第1のケース及び前記第2のケースは、両ケースの相対回転に伴って前記緩衝部材が圧縮変形した時に、その圧縮率を規制するストッパ部を有すると共に、このストッパ部に中空部が形成されていることを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記第1のケース及び前記第2のケースは、共に金属製であることを特徴とするスタータ。
  3. 回転力を発生するモータと、
    このモータの駆動トルクが伝達されて回転する出力軸と、
    この出力軸上に相対回転可能に配置されると共に、エンジン側のリングギヤに噛み合って、前記モータの駆動トルクを前記リングギヤに伝達するピニオンギヤと、
    前記出力軸と前記ピニオンギヤとの間に設けられ、トルク伝達時に生じる衝撃を低減する衝撃吸収装置とを備えたスタータであって、
    前記衝撃吸収装置は、
    前記ピニオンギヤと相対回転不能に係合する第1のケースと、
    前記出力軸と相対回転不能に係合する第2のケースと、
    前記第1のケースと前記第2のケースとの間に配置されると共に、トルク伝達時の衝撃によって前記第1のケースと前記第2のケースとの間に相対回転が生じた時に圧縮変形する緩衝部材とを有し、
    前記第1のケース及び前記第2のケースは、両ケースの相対回転に伴って前記緩衝部材が圧縮変形した時に、その圧縮率を規制するストッパ部を有すると共に、このストッパ部が樹脂によって構成され、且つ、前記ピニオンギヤと相対回転不能に係合する前記第1のケースの係合部、および前記出力軸と相対回転不能に係合する前記第2のケースの係合部が、共に金属で構成されていることを特徴とするスタータ。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記衝撃吸収装置は、前記第1のケースと前記第2のケースとの間に少なくとも1個の中間ケースを有し、各ケースの間にそれぞれ前記緩衝部材が配置され、
    前記中間ケースには、前記第1のケースとの間、及び前記第2のケースとの間、あるいは前記中間ケース同士の間で、それぞれ前記緩衝部材の圧縮率を規制するストッパ部が設けられていることを特徴とするスタータ。
  5. 請求項4に記載したスタータにおいて、
    前記中間ケースに設けられたストッパ部に中空部が形成されていることを特徴とするスタータ。
  6. 請求項4に記載したスタータにおいて、
    前記中間ケースは、樹脂製であることを特徴とするスタータ。
  7. 請求項1〜6に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記モータと前記出力軸との間のトルク伝達経路に設けられるトルクリミッタを備え、 このトルクリミッタは、摩擦力によって回転規制された回転板を有し、この回転板の滑りトルクを超える過大トルクが前記回転板に加わると、前記回転板が摩擦力に抗して滑る(回転する)ことにより、過大トルクの伝達を遮断することを特徴とするスタータ。
  8. 請求項1〜7に記載した何れかのスタータにおいて、
    エンジンの停止および再始動を自動制御するエンジン自動停止/再始動システムに用いられることを特徴とするスタータ。
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