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JP2008026468A - 画像表示装置 - Google Patents

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JP2008026468A
JP2008026468A JP2006196876A JP2006196876A JP2008026468A JP 2008026468 A JP2008026468 A JP 2008026468A JP 2006196876 A JP2006196876 A JP 2006196876A JP 2006196876 A JP2006196876 A JP 2006196876A JP 2008026468 A JP2008026468 A JP 2008026468A
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drive transistor
potential
pixel
transistor
scanning line
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JP2006196876A
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Tadashi Toyomura
直史 豊村
Katsuhide Uchino
勝秀 内野
Yukito Iida
幸人 飯田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

【課題】補正機能により生じる信号電圧の損失を回路的に補うことで、消費電力の低減化が可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】スイッチングトランジスタTr4は、サンプリング期間に導通してドライブトランジスタTrdを電源電位Vccに接続し、信号電位Vsigがサンプリングされている間にドライブトランジスタTrdから出力電流を取り出し、これを画素容量Csに負帰還して入力電圧VgsからドライブトランジスタTrdのキャリア移動度μの影響を除く。この負帰還により生じる入力電圧Vgsの損失を補うため、あらかじめ入力電圧Vgsに対する上乗せ分をスイッチングトランジスタTr2のゲートカップリングにより画素容量Csに加える結合容量Ccを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、画素毎に配した発光素子を電流駆動して表示を行なう画像表示装置に関する。詳しくは、各画素回路内に設けた絶縁ゲート型電界効果トランジスタによって有機ELなどの発光素子に通電する電流量を制御する、いわゆるアクティブマトリクス型の画像表示装置に関する。さらに詳しくは、かかるアクティブマトリクス型画像表示装置の低消費電力化技術に関する。
画像表示装置、例えば液晶ディスプレイなどでは、多数の液晶画素をマトリクス状に並べ、表示すべき画像情報に応じて画素毎に入射光の透過強度又は反射強度を制御することによって画像を表示する。これは、有機EL素子を画素に用いた有機ELディスプレイなどにおいても同様であるが、液晶画素と異なり有機EL素子は自発光素子である。その為、有機ELディスプレイは液晶ディスプレイに比べて画像の視認性が高く、バックライトが不要であり、応答速度が高いなどの利点を有する。又、各発光素子の輝度レベル(階調)はそれに流れる電流値によって制御可能であり、いわゆる電流制御型であるという点で液晶ディスプレイなどの電圧制御型とは大きく異なる。
有機ELディスプレイにおいては、液晶ディスプレイと同様、その駆動方式として単純マトリクス方式とアクティブマトリクス方式とがある。前者は構造が単純であるものの、大型且つ高精細のディスプレイの実現が難しいなどの問題がある為、現在はアクティブマトリクス方式の開発が盛んに行なわれている。この方式は、各画素回路内部の発光素子に流れる電流を、画素回路内部に設けた能動素子(一般には薄膜トランジスタ、TFT)によって制御するものであり、以下の特許文献に記載がある。
特開2003−255856 特開2003−271095 特開2004−133240 特開2004−029791 特開2004−093682
従来の画素回路は、制御信号を供給する行状の走査線と映像信号を供給する列状の信号線とが交差する部分に配され、少なくともサンプリングトランジスタと画素容量とドライブトランジスタと発光素子とを含む。サンプリングトランジスタは、走査線から供給される制御信号に応じ導通して信号線から供給された映像信号をサンプリングする。画素容量は、サンプリングされた映像信号の信号電位に応じた入力電圧を保持する。ドライブトランジスタは、画素容量に保持された入力電圧に応じて所定の発光期間に出力電流を駆動電流として供給する。尚一般に、出力電流はドライブトランジスタのチャネル領域のキャリア移動度及び閾電圧に対して依存性を有する。発光素子は、ドライブトランジスタから供給された出力電流により映像信号に応じた輝度で発光する。
ドライブトランジスタは、画素容量に保持された入力電圧をゲートに受けてソース/ドレイン間に出力電流を流し、発光素子に通電する。一般に発光素子の発光輝度は通電量に比例している。更にドライブトランジスタの出力電流供給量はゲート電圧すなわち画素容量に書き込まれた入力電圧によって制御される。従来の画素回路は、ドライブトランジスタのゲートに印加される入力電圧を入力映像信号に応じて変化させることで、発光素子に供給する電流量を制御している。
ここでドライブトランジスタの動作特性は以下の式1で表わされる。
Ids=(1/2)μ(W/L)Cox(Vgs−Vth)・・・式1
このトランジスタ特性式1において、Idsはソース/ドレイン間に流れるドレイン電流を表わしており、画素回路では発光素子に供給される出力電流である。Vgsはソースを基準としてゲートに印加されるゲート電圧を表わしており、画素回路では上述した入力電圧である。Vthはトランジスタの閾電圧である。又μはトランジスタのチャネルを構成する半導体薄膜の移動度を表わしている。その他Wはチャネル幅を表わし、Lはチャネル長を表わし、Coxはゲート容量を表わしている。このトランジスタ特性式1から明らかな様に、薄膜トランジスタは飽和領域で動作する時、ゲート電圧Vgsが閾電圧Vthを超えて大きくなると、オン状態となってドレイン電流Idsが流れる。原理的に見ると上記のトランジスタ特性式1が示す様に、ゲート電圧Vgsが一定であれば常に同じ量のドレイン電流Idsが発光素子に供給される。従って、画面を構成する各画素に全て同一のレベルの映像信号を供給すれば、全画素が同一輝度で発光し、画面の一様性(ユニフォーミティ)が得られるはずである。
しかしながら実際には、ポリシリコンなどの半導体薄膜で構成された薄膜トランジスタ(TFT)は、個々のデバイス特性にばらつきがある。特に、閾電圧Vthは一定ではなく、各画素毎にばらつきがある。前述のトランジスタ特性式1から明らかな様に、各ドライブトランジスタの閾電圧Vthがばらつくと、ゲート電圧Vgsが一定であっても、ドレイン電流Idsにばらつきが生じ、画素毎に輝度がばらついてしまう為、画面のユニフォーミティを損なう。従来からドライブトランジスタの閾電圧のばらつきをキャンセルする機能を組み込んだ画素回路が開発されており、例えば前記の特許文献3に開示がある。
しかしながら、発光素子に対する出力電流のばらつき要因は、ドライブトランジスタの閾電圧Vthだけではない。上記のトランジスタ特性式1から明らかなように、ドライブトランジスタの移動度μがばらついた場合にも、出力電流Idsが変動する。この結果、画面のユニフォーミティが損なわれる。移動度のばらつきを補正することも、解決すべき課題となっている。
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明はドライブトランジスタの閾電圧補正機能に加え移動度補正機能を画素毎に組み込んだ画像表示装置を提供することを一般的な目的とする。特に、補正機能により生じる信号電圧の損失を回路的に補うことで、消費電力の低減化が可能な画像表示装置を提供することを直接的な目的とする。かかる目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち本発明にかかる画像表示装置は、画素アレイ部とスキャナ部と信号部とを含み、前記画素アレイ部は、行状に配された第1走査線、第2走査線、第3走査線及び第4走査線と、列状に配された信号線と、これらの走査線及び信号線に接続した行列状の画素回路と、各画素回路の動作に必要な第1電位、第2電位及び第3電位を供給する複数の電源線とからなり、前記信号部は、該信号線に映像信号を供給し、前記スキャナ部は、第1走査線、第2走査線、第3走査線及び第4走査線に制御信号を供給して順次行ごとに画素回路を走査し、各画素回路は、サンプリングトランジスタと、ドライブトランジスタと、第1スイッチングトランジスタと、第2スイッチングトランジスタと、第3スイッチングトランジスタと、画素容量と、発光素子とを含み、前記サンプリングトランジスタは、所定のサンプリング期間に第1走査線から供給される制御信号に応じ導通して信号線から供給された映像信号の信号電位を該画素容量にサンプリングし、前記画素容量は、該サンプリングされた映像信号の信号電位に応じて該ドライブトランジスタのゲートに入力電圧を印加し、前記ドライブトランジスタは、該入力電圧に応じた出力電流を該発光素子に供給し、前記発光素子は、所定の発光期間中該ドライブトランジスタから供給される出力電流により該映像信号の信号電位に応じた輝度で発光する。前記第1スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に先立ち第2走査線から供給される制御信号に応じ導通して該ドライブトランジスタのゲートを第1電位に設定し、前記第2スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に先立ち第3走査線から供給される制御信号に応じ導通して該ドライブトランジスタのソースを第2電位に設定し、前記第3スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に先立ち第4走査線から供給される制御信号に応じ導通して該ドライブトランジスタを第3電位に接続し、以って該ドライブトランジスタの閾電圧に相当する電圧を該画素容量に保持させて閾電圧の影響を補正する。前記第3スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に再び導通して該ドライブトランジスタを第3電位に接続し、該信号電位がサンプリングされている間に該ドライブトランジスタから出力電流を取り出し、これを該画素容量に負帰還して該入力電圧から該ドライブトランジスタのキャリア移動度の影響を除く。前記第3スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間の後に続く発光期間中導通状態を維持して該出力電流を該発光素子に流す。該入力電圧から該ドライブトランジスタのキャリア移動度の影響を除く際、該ドライブトランジスタから取り出した出力電流の負帰還により生じる入力電圧の損失を補うため、あらかじめ入力電圧に対する上乗せ分をいずれか一のスイッチングトランジスタのゲートカップリングにより該画素容量に加える結合容量を備えている。
好ましくは前記結合容量は、該ドライブトランジスタのソースと該第1スイッチングトランジスタのゲートとの間に接続しており、該第2走査線から供給された制御信号が解除されたとき生じるゲートカップリングにより入力電圧に対する上乗せ分を該画素容量に加える。
本発明によれば、信号電位を画素容量にサンプリングしている期間(サンプリング期間)の一部を利用して、ドライブトランジスタの移動度の補正を行っている。具体的には、サンプリング期間の後半で、スイッチングトランジスタをオンして電流路を導通状態にして、ドライブトランジスタに駆動電流を流す。この駆動電流はサンプリングされた信号電位に応じた大きさである。この段階では発光素子が逆バイアス状態にあり、駆動電流は発光素子を流れずその寄生容量や画素容量に充電されていく。このあとサンプリングパルスが立下り、ドライブトランジスタのゲートが信号線から切り離される。このスイッチングトランジスタがオンしてからサンプリングトランジスタがオフするまでの補正期間に、画素容量に対してドライブトランジスタから駆動電流が負帰還され、その分が画素容量にサンプリングされた信号電位から差し引かれる。この負帰還量はドライブトランジスタの移動度のばらつきを抑制する方向に働くので、画素ごとの移動度補正が行える。すなわちドライブトランジスタの移動度が大きいと、画素容量に対する負帰還量が大きくなり、画素容量に保持された信号電位が大きく減らされ、結果的にドライブトランジスタの出力電流が抑制される。これに対し、ドライブトランジスタの移動度が小さいと、負帰還量も小さくなり、画素容量に保持された信号電位はあまり影響を受けない。したがってドライブトランジスタの出力電流もあまり下がることがない。負帰還量は信号線から直接ドライブトランジスタのゲートに印加される信号電位に応じたレベルとなる。すなわち、信号電位が高く輝度が大きくなるほど、負帰還量は大きくなる。このように、移動度補正は輝度レベルに応じて行われる。
上述したように、ドライブトランジスタの移動度補正機能は、信号電位がサンプリングされている間にドライブトランジスタから出力電流を取り出し、これを画素容量に負帰還して、入力電圧からドライブトランジスタのキャリア移動度の影響を除いている。負帰還をかけるために、画素容量に書き込まれていた入力電圧を消費してしまう。この為所望の発光輝度を確保するためには、映像信号の信号電位は、発光時に必要な入力電圧に加えて、移動度補正で消費される分の電圧を上乗せする必要があり、信号振幅が増加し、消費電力の増大化につながる。そこで本発明は、移動度補正期間に入る前に、移動度補正時に消費される負帰還分の電圧を予めスイッチングトランジスタのゲートカップリングにより画素容量に上乗せして補っている。かかる構成により、映像信号の振幅を下げることが出来、低消費電力化に寄与することが可能になる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る画像表示装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。図示する様に、本画像表示装置は基本的に画素アレイ部1と、スキャナ部及び信号部を含む駆動部とで構成されている。画素アレイ部1は、行状に配された走査線WS、走査線AZ1、走査線AZ2及び走査線DSと、列状に配された信号線SLと、これらの走査線WS,AZ1,AZ2,DS及び信号線SLに接続した行列状の画素回路2と、各画素回路2の動作に必要な第1電位Vss1,第2電位Vss2及び第3電位Vccを供給する複数の電源線とからなる。信号部は水平セレクタ3からなり、信号線SLに映像信号を供給する。スキャナ部は、ライトスキャナ4、ドライブスキャナ5、第一補正用スキャナ71及び第二補正用スキャナ72からなり、それぞれ走査線WS、走査線DS、走査線AZ1及び走査線AZ2に制御信号を供給して順次行毎に画素回路を走査する。
図2は、図1に示した画像表示装置に組み込まれる画素回路の構成例を示す回路図である。図示する様に画素回路2は、サンプリングトランジスタTr1と、ドライブトランジスタTrdと、第1スイッチングトランジスタTr2と、第2スイッチングトランジスタTr3と、第3スイッチングトランジスタTr4と、画素容量Csと、結合容量Ccと、発光素子ELとを含む。サンプリングトランジスタTr1は、所定のサンプリング期間に走査線WSから供給される制御信号に応じ導通して信号線SLから供給された映像信号の信号電位を画素容量Csにサンプリングする。画素容量Csは、サンプリングされた映像信号の信号電位に応じてドライブトランジスタTrdのゲートGに入力電圧Vgsを印加する。ドライブトランジスタTrdは、入力電圧Vgsに応じた出力電流Idsを発光素子ELに供給する。発光素子ELは、所定の発光期間中ドライブトランジスタTrdから供給される出力電流Idsにより映像信号の信号電位に応じた輝度で発光する。
第1スイッチングトランジスタTr2は、サンプリング期間に先立ち走査線AZ1から供給される制御信号に応じ導通してドライブトランジスタTrdのゲートGを第1電位Vss1に設定する。第2スイッチングトランジスタTr3は、サンプリング期間に先立ち走査線AZ2から供給される制御信号に応じ導通してドライブトランジスタTrdのソースSを第2電位Vss2に設定する。第3スイッチングトランジスタTr4は、サンプリング期間に先立ち走査線DSから供給される制御信号に応じ導通してドライブトランジスタTrdを第3電位Vccに接続し、以ってドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthに相当する電圧を画素容量Csに保持させて閾電圧Vthの影響を補正する。さらにこの第3スイッチングトランジスタTr4は、発光期間に再び走査線DSから供給される制御信号に応じ導通してドライブトランジスタTrdを第3電位Vccに接続して出力電流Idsを発光素子ELに流す。
特徴事項として画素回路2は結合容量Ccを備えている。この結合容量Ccは、ドライブトランジスタTrdのソースSとスイッチングトランジスタTr2のゲートとの間に接続しており、走査線AZ1から供給された制御信号AZ1が解除された時生じるゲートカップリングにより入力電圧Vgsに対する上乗せ分を画素容量Csに加える。
以上の説明から明らかな様に、本画素回路2は、5個のトランジスタTr1ないしTr4及びTrdと2個の容量Cs及びCcと1個の発光素子ELとで構成されている。トランジスタTr1〜Tr3とTrdはNチャネル型のポリシリコンTFTである。トランジスタTr4のみPチャネル型のポリシリコンTFTである。但し本発明はこれに限られるものではなく、Nチャネル型とPチャネル型のTFTを適宜混在させることが出来る。発光素子ELは例えばアノード及びカソードを備えたダイオード型の有機ELデバイスである。但し本発明はこれに限られるものではなく、発光素子は一般的に電流駆動で発光する全てのデバイスを含む。
図3は、図2に示した画像表示装置から画素回路2の部分のみを取り出した模式図である。理解を容易にするため、サンプリングトランジスタTr1によってサンプリングされる映像信号の信号電位Vsigや、ドライブトランジスタTrdの入力電圧Vgs及び出力電流Ids、さらには発光素子ELが有する容量成分Coledなどを書き加えてある。以下図3に基づいて、本発明にかかる画素回路2の動作を説明する。
図4は、図3に示した画素回路のタイミングチャートである。図4を参照して、図3に示した本発明にかかる画素回路の動作を具体的に説明する。図4は、時間軸Tに沿って各走査線WS,AZ1,AZ2及びDSに印加される制御信号の波形を表してある。表記を簡略化する為、制御信号も対応する走査線の符号と同じ符号で表してある。トランジスタTr1,Tr2,Tr3はNチャネル型なので、走査線WS,AZ1,AZ2がそれぞれハイレベルの時オンし、ローレベルの時オフする。一方トランジスタTr4はPチャネル型なので、走査線DSがハイレベルの時オフし、ローレベルの時オンする。なおこのタイミングチャートは、各制御信号WS,AZ1,AZ2,DSの波形と共に、ドライブトランジスタTrdのゲートGの電位変化及びソースSの電位変化も表してある。
図4のタイミングチャートではタイミングT1〜T8までを1フィールド(1f)としてある。1フィールドの間に画素アレイの各行が一回順次走査される。タイミングチャートは、1行分の画素に印加される各制御信号WS,AZ1,AZ2,DSの波形を表してある。
当該フィールドが始まる前のタイミングT0で、全ての制御線号WS,AZ1,AZ2,DSがローレベルにある。したがってNチャネル型のトランジスタTr1,Tr2,Tr3はオフ状態にある一方、Pチャネル型のトランジスタTr4のみオン状態である。したがってドライブトランジスタTrdはオン状態のトランジスタTr4を介して電源Vccに接続しているので、所定の入力電圧Vgsに応じて出力電流Idsを発光素子ELに供給している。したがってタイミングT0で発光素子ELは発光している。この時ドライブトランジスタTrdに印加される入力電圧Vgsは、ゲート電位(G)とソース電位(S)の差で表される。
当該フィールドが始まるタイミングT1で、制御信号DSがローレベルからハイレベルに切り替わる。これによりトランジスタTr4がオフし、ドライブトランジスタTrdは電源Vccから切り離されるので、発光が停止し非発光期間に入る。したがってタイミングT1に入ると、全てのトランジスタTr1〜Tr4がオフ状態になる。
タイミングT1のあとタイミングT21で制御信号AZ2が立上り、スイッチングトランジスタTr3がオンする。これにより、ドライブトランジスタTrdのソースSは所定の電位Vss2に初期化される。続いてタイミングT22で制御信号AZ1が立ち上がり、スイッチングトランジスタTr2がオンする。これによりドライブトランジスタTrdのゲートGの電位が所定の電位Vss1に初期化される。この結果、ドライブトランジスタTrdのゲートGが基準電位Vss1に接続し、ソースSが基準電位Vss2に接続される。ここでVss1−Vss2>Vthを満たしており、Vss1−Vss2=Vgs>Vthとする事で、その後タイミングT3で行われるVth補正の準備を行う。換言すると期間T21‐T3は、ドライブトランジスタTrdのリセット期間に相当する。また、発光素子ELの閾電圧をVthELとすると、VthEL>Vss2に設定されている。これにより、発光素子ELにはマイナスバイアスが印加され、いわゆる逆バイアス状態となる。この逆バイアス状態は、後で行うVth補正動作及び移動度補正動作を正常に行うために必要である。
タイミングT3では制御信号AZ2をローレベルにした後、制御信号DSをローレベルにしている。これによりトランジスタTr3がオフする一方トランジスタTr4がオンする。この結果ドレイン電流Idsが画素容量Csに流れ込み、Vth補正動作を開始する。この時ドライブトランジスタTrdのゲートGはVss1に保持されており、ドライブトランジスタTrdがカットオフするまで電流Idsが流れる。カットオフするとドライブトランジスタTrdのソース電位(S)はVss1−Vthとなる。ドレイン電流がカットオフした後のタイミングT4で制御信号DSを再びハイレベルに戻し、スイッチングトランジスタTr4をオフする。さらにタイミングT4aで制御信号AZ1もローレベルに戻し、スイッチングトランジスタTr2もオフする。この結果、画素容量CsにVthが保持固定される。この様にタイミングT3‐T4はドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthを検出する期間である。ここでは、この検出期間T3‐T4をVth補正期間と呼んでいる。
ところでタイミングT4aで、制御信号AZ1が立ち下がる。これによりスイッチングトランジスタTr2のゲート電圧に負方向の変動が生じる。このスイッチグトランジスタTr2のゲート電圧の変動から結合容量Ccを介してドライブトランジスタTrdのソースSにマイナスのカップリングVbが入ることになる。この結果画素容量Csに保持されているドライブトランジスタTrdのゲート電圧VgsはVth+Vbとなる。
この様にVth補正及びマイナスカップリングVbを行った後タイミングT5で制御信号WSをハイレベルに切り替え、サンプリングトランジスタTr1をオンして映像信号の信号電位Vsigを画素容量Csに書き込む。発光素子ELの等価容量Coledに比べて画素容量Csは充分に小さい。この結果、映像信号の信号電位Vsigのほとんど大部分が画素容量Csに書き込まれる。正確には、Vss1に対する。Vsigの差分Vsig−Vss1が画素容量Csに書き込まれる。したがってドライブトランジスタTrdのゲートGとソースS間の電圧Vgsは、先に検出保持されたVth+Vbと今回サンプリングされたVsig−Vss1を加えたレベル(Vsig−Vss1+Vth+Vb)となる。以降説明簡易化の為Vss1=0Vとすると、ゲート/ソース間電圧Vgsは図4のタイミングチャートに示すようにVsig+Vth+Vbとなる。かかる映像信号の信号電位Vsigのサンプリングは制御信号WSがローレベルに戻るタイミングT7まで行われる。すなわちタイミングT5‐T7がサンプリング期間に相当する。
サンプリング期間の終了するタイミングT7より前のタイミングT6で制御信号DSがローレベルとなりスイッチングトランジスタTr4がオンする。これによりドライブトランジスタTrdが電源Vccに接続されるので、画素回路は非発光期間から発光期間に進む。この様にサンプリングトランジスタTr1がまだオン状態で且つスイッチングトランジスタTr4がオン状態に入った期間T6‐T7で、ドライブトランジスタTrdの移動度補正を行う。即ち本発明では、サンプリング期間の後部分と発光期間の先頭部分とが重なる期間T6‐T7で移動度補正を行っている。なお、この移動度補正を行う発光期間の先頭では、発光素子ELは実際には逆バイアス状態にあるので発光する事はない。この移動度補正期間T6‐T7では、ドライブトランジスタTrdのゲートGが映像信号の信号電位Vsigのレベルに固定された状態で、ドライブトランジスタTrdにドレイン電流Idsが流れる。ここでVss1−Vth<VthELと設定しておく事で、発光素子ELは逆バイアス状態におかれる為、ダイオード特性ではなく単純な容量特性を示すようになる。よってドライブトランジスタTrdに流れる電流Idsは画素容量Csと発光素子ELの等価容量Coledの両者を結合した容量C=Cs+Coledに書き込まれていく。これによりドライブトランジスタTrdのソース電位(S)は上昇していく。図4のタイミングチャートではこの上昇分をΔVで表してある。この上昇分ΔVは結局画素容量Csに保持されたゲート/ソース間電圧Vgsから差し引かれる事になるので、負帰還をかけた事になる。この様にドライブトランジスタTrdの出力電流Idsを同じくドライブトランジスタTrdの入力電圧Vgsに負帰還する事で、移動度μを補正する事が可能である。なお負帰還量ΔVは移動度補正期間T6‐T7の時間幅tを調整する事で最適化可能である。
この移動度補正期間T6‐T7では、補正量ΔVがゲート電圧Vgsから差し引かれる。換言すると、この移動度補正動作により、画素容量Csに保持されたゲート電圧Vgsが若干消費される。この結果、Vgs=Vsig+Vth+Vb−ΔVとなる。ここで先のマイナスカップリングによる上乗せ分Vbがほぼ移動度補正分ΔVと絶対値が等しいとすると、移動度補正後のゲート電圧VgsはほぼVth+Vsigとなる。よって、映像信号の信号電位Vsigとほぼ等しい正味の入力電圧がドライブトランジスタTrdに印加されるため、予め映像信号の信号電位Vsigを大きめに設定しておく必要はない。
タイミングT7では制御信号WSがローレベルとなりサンプリングトランジスタTr1がオフする。この結果ドライブトランジスタTrdのゲートGは信号線SLから切り離される。映像信号の信号電位Vsigの印加が解除されるので、ドライブトランジスタTrdのゲート電位(G)は上昇可能となり、ソース電位(S)と共に上昇していく。その間画素容量Csに保持されたゲート/ソース間電圧Vgsは(Vsig−ΔV+Vth+Vb)の値を維持する。ソース電位(S)の上昇に伴い、発光素子ELの逆バイアス状態は解消されるので、出力電流Idsの流入により発光素子ELは実際に発光を開始する。この時のドレイン電流Ids対ゲート電圧Vgsの関係は、先のトランジスタ特性式1のVgsにVsig−ΔV+Vth+Vbを代入する事で、以下の式2のように与えられる。
Ids=kμ(Vgs−Vth)=kμ(Vsig−ΔV+Vb)・・・式2
上記式2において、k=(1/2)(W/L)Coxである。この特性式2からVthの項がキャンセルされており、発光素子ELに供給される出力電流IdsはドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthに依存しない事が分かる。基本的にドレイン電流Idsは映像信号の信号電位Vsigによって決まる。換言すると、発光素子ELは映像信号の信号電位Vsigに応じた輝度で発光する事になる。その際Vsigは帰還量ΔVで補正されている。この補正量ΔVは丁度特性式2の係数部に位置する移動度μの効果を打ち消すように働く。したがって、ドレイン電流Idsは実質的に映像信号の信号電位Vsigのみに依存する事になる。しかもΔVの減少分を補うように、ゲートカップリングVbが加えられている。
最後にタイミングT8に至ると制御信号DSがハイレベルとなってスイッチングトランジスタTr4がオフし、発光が終了すると共に当該フィールドが終わる。この後次のフィールドに移って再びVth補正動作、ゲートカップリング動作、信号電位のサンプリング動作、移動度補正動作及び発光動作が繰り返される事になる。
図5は、移動度補正期間T6‐T7における画素回路2の状態を示す回路図である。図示するように、移動度補正期間T6‐T7では、サンプリングトランジスタTr1及びスイッチングトランジスタTr4がオンしている一方、残りのスイッチングトランジスタTr2及びTr3がオフしている。この状態でドライブトランジスタTr4のソース電位(S)はVss1−Vthである。このソース電位(S)は発光素子ELのアノード電位でもある。前述したようにVss1−Vth<VthELと設定しておく事で、発光素子ELは逆バイアス状態におかれ、ダイオード特性ではなく単純な容量特性を示す事になる。よってドライブトランジスタTrdに流れる電流Idsは画素容量Csと発光素子ELの等価容量Coledとの合成容量C=Cs+Coledに流れ込む事になる。換言すると、ドレイン電流Idsの一部が画素容量Csに負帰還され、移動度の補正が行われる。
図6は上述したトランジスタ特性式2をグラフ化したものであり、縦軸にIdsを取り横軸にVsigを取ってある。図6のグラフは、画素1と画素2を比較した状態で特性カーブを描いてある。画素1のドライブトランジスタの移動度μは相対的に大きい。逆に画素2に含まれるドライブトランジスタの移動度μは相対的に小さい。この様にドライブトランジスタをポリシリコン薄膜トランジスタなどで構成した場合、画素間で移動度μがばらつく事は避けられない。例えば両画素1,2に同レベルの映像信号の信号電位Vsigを書き込んだ場合、何ら移動度の補正を行わないと、移動度μの大きい画素1に流れる出力電流Ids1´は、移動度μの小さい画素2に流れる出力電流Ids2´に比べて大きな差が生じてしまう。この様に移動度μのばらつきに起因して出力電流Idsの間に大きな差が生じるので、スジムラが発生し画面のユニフォーミティを損なう事になる。
そこで本発明では出力電流を入力電圧側に負帰還させる事で移動度のばらつきをキャンセルしている。先のトランジスタ特性式1から明らかなように、移動度が大きいとドレイン電流Idsが大きくなる。したがって負帰還量ΔVは移動度が大きいほど大きくなる。図6のグラフに示すように、移動度μの大きな画素1の負帰還量ΔV1は移動度の小さな画素2の負帰還量ΔV2に比べて大きい。したがって、移動度μが大きいほど負帰還が大きくかかる事となって、ばらつきを抑制する事が可能である。図示するように、移動度μの大きな画素1でΔV1の補正をかけると、出力電流はIds1´からIds1まで大きく下降する。一方移動度μの小さな画素2の補正量ΔV2は小さいので、出力電流Ids2´はIds2までそれ程大きく下降しない。結果的に、Ids1とIds2は略等しくなり、移動度のばらつきがキャンセルされる。この移動度のばらつきのキャンセルは黒レベルから白レベルまでVsigの全範囲で行われるので、画面のユニフォーミティは極めて高くなる。以上をまとめると、移動度の異なる画素1と2があった場合、移動度の大きい画素1の補正量ΔV1は移動度の小さい画素2の補正量ΔV2に対して小さくなる。つまり移動度が大きいほどΔVが大きくIdsの減少値は大きくなる。これにより移動度の異なる画素電流値は均一化され、移動度のばらつきを補正する事ができる。
以下参考の為、上述した移動度補正の数値解析を行う。図5に示したように、トランジスタTr1及びTr4がオンした状態で、ドライブトランジスタTrdのソース電位を変数Vに取って解析を行う。ドライブトランジスタTrdのソース電位(S)をVとすると、ドライブトランジスタTrdを流れるドレイン電流Idsは以下の式3に示す通りである。
Figure 2008026468
またドレイン電流Idsと容量C(=Cs+Coled)の関係により、以下の式4に示す様にIds=dQ/dt=CdV/dtが成り立つ。
Figure 2008026468
式4に式3を代入して両辺積分する。ここで、ソース電圧V初期状態は−Vthであり、移動度ばらつき補正時間(T6‐T7)をtとする。この微分方程式を解くと、移動度補正時間tに対する画素電流が以下の数式5のように与えられる。
Figure 2008026468
図6のグラフから明らかなように、移動度補正では、ドライブトランジスタTrdのソース電位(S)がΔV上昇することで、ドライブトランジスタTrdのゲート電圧VgsはΔVだけ減少してしまうことになる。その為入力映像信号は、予め所望の輝度の発光に必要な信号電位Vsigに加え、ΔVの現象に備えた分を加えた振幅にする必要がある。よって、何ら対策を施さないと移動度補正を行うことで映像信号振幅が大幅に上昇してしまう結果となり、消費電力の増大へとつながってしまう。
上述した移動度補正に伴うゲート電圧Vgsの損失を補うため、本発明は各画素回路に結合容量Ccを追加している。図7は、この結合容量Ccの動作説明に供する模式図である。この結合容量Ccは、ドライブトランジスタTrdに印加する入力電圧(ゲート電圧Vgs)からキャリア移動度μの影響を除く際、ドライブトランジスタTrdから取り出した出力電流Idsの負帰還により生じる入力電圧の損失分ΔVを補うため、予め入力電圧Vgsに対する上乗せ分Vbをいずれかのスイッチングトランジスタのゲートカップリングにより画素容量Csに加えている。図示の例では、結合容量Ccは、ドライブトランジスタTrdのソースSとスイッチングトランジスタTr2のゲートとの間に接続しており、走査線AZ1から供給された制御信号AZ1が解除された時生じるゲートカップリングにより入力電圧Vgsに対する上乗せ分Vbを画素容量Csに加える。
今スイッチングトランジスタTr2のスイッチオフによるゲート電圧変動分をVaとすると、上述したカップリング分Vbは次の式で与えられる。
Vb=Va*Cc/(Cc+Coled)
ここでVa=−20V、Cc=500fF、Coled=2500fFと仮定すると、カップリング分Vb=−20×500/3000=−3.3Vとなる。よって信号電圧Vsigの振幅3.3V分だけ、このスイッチングトランジスタTr2のゲートカップリングで補うことが可能である。この様に本発明では、画素回路2に結合容量Ccを追加するだけで移動度補正分ΔVを補うことが出来、その分信号振幅を拡大する必要が無く、パネルの低消費電力化に寄与することが出来る。
また副産物として、信号電圧Vsig書き込み時の保持容量の増大が可能となり、書き込みゲインGWの改善が期待できる。結合容量Ccが無い場合の書き込みゲインGWは、GW=1−(Cs/(Cs+Coled))で与えられる。これに対し結合容量Ccを追加した場合書き込みゲインはGW=1−((Cs/(Cs+Cc+Coled))で表される。よって、結合容量Ccを加えたことで書き込みゲインGWの増加が見込まれる。即ちここにおいても映像信号の信号電位Vsigの振幅をさらに下げることが可能であり、低消費電力化をさらに促進できる。
以上説明したように本発明にかかる画像表示装置は、基本的に画素アレイ部1とスキャナ部と信号部とを含む。画素アレイ部1は、行状に配された第1走査線WS、第2走査線DS、第3走査線AZ1および第4走査線AZ2と、列状に配された信号線SLと、これらの走査線及び信号線に接続した行列状の画素回路2と、各画素回路2の動作に必要な第1電位Vss1、第2電位Vss2及び第3電位Vccを供給する複数の電源線とからなる。信号部3は信号線SLに映像信号を供給する。スキャナ部は、第1走査線WS、第2走査線DS、第3走査線AZ1及び第4走査線AZ2に制御信号WS,DS,AZ1,AZ2を供給して順次行毎に画素回路2を走査する。各画素回路2は、サンプリングトランジスタTr1と、ドライブトランジスタTrdと、第1スイッチングトランジスタTr2と、第2スイッチングトランジスタTr3と、第3スイッチングトランジスタTr4と、画素容量Csと、結合容量Ccと、発光素子ELとを含む。サンプリングトランジスタTr1は、所定のサンプリング期間T5‐T7に第1走査線WSから供給される制御信号WSに応じ導通して信号線SLから供給された映像信号の信号電位Vsigを画素容量Csにサンプリングする。画素容量Csは、サンプリングされた映像の信号電位Vsigに応じてドライブトランジスタTrdのゲートGに入力電圧Vgsを印加する。ドライブトランジスタTrdは、入力電圧Vgsに応じた出力電流Idsを発光素子ELに供給する。発光素子ELは、所定の発光期間T7‐T8中ドライブトランジスタTrdから供給される出力電流Idsにより映像信号の信号電位Vsigに応じた輝度で発光する。
第1スイッチングトランジスタTr2は、サンプリング期間に先立ちタイミングT22で第2走査線AZ1から供給される制御信号AZ1に応じ導通してドライブトランジスタTrdのゲートGを第1電位Vss1に設定する。第2スイッチングトランジスタTr3は、サンプリング帰還に先立ちタイミングT21で第3走査線AZ2から供給される制御信号AZ2に応じ導通してドライブトランジスタTrdのソースSを第2電位Vss2に設定する。第3スイッチングトランジスタTr4は、サンプリング期間に先立ちタイミングT3で第4走査線DSから供給される制御信号DSに応じ導通してドライブトランジスタTrdを第3電位Vccに接続し、以ってドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthに相当する電圧を画素容量Csに保持させて閾電圧Vthの影響を補正する。この第3スイッチングトランジスタTr4は、サンプリング期間内のタイミングT6で再び導通してドライブトランジスタTrdを第3電位Vccに接続し、信号電位Vsigがサンプリングされている間にドライブトランジスタTrdから出力電流Idsを取り出し、これを画素容量Csに負帰還して入力電圧VgsからドライブトランジスタTrdのキャリア移動度μの影響を除く。さらに第3スイッチングトランジスタTr4は、サンプリング期間の後に続く発光期間中導通状態を維持して出力電流Idsを発光素子ELに流す。
結合容量Ccは、入力電圧VgsからドライブトランジスタTrdのキャリア移動度μの影響を除く際、ドライブトランジスタTrdから取り出した出力電流Idsの負帰還により生じる入力電圧の損失分ΔVを補うため、予め入力電圧Vgsに対する上乗せ分VbをスイッチングトランジスタTr2のゲートカップリングによりタイミングT4aで画素容量Csに加える。即ち第2走査線AZ1から供給された制御信号AZ1が解除された時生じるゲートカップリングにより入力電圧Vgsに対する上乗せ分Vbを画素容量Csに加える。
本発明にかかる画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明にかかる画像表示装置の画素構成を示す回路図である。 本発明にかかる画像表示装置の動作説明に供する模式図である。 同じく動作説明に供するタイミングチャートである。 同じく動作説明に供する回路図である。 同じく動作説明に供するグラフである。 同じく動作説明に供する模式的な回路図である。
符号の説明
1・・・画素アレイ部、2・・・画素回路、3・・・水平セレクタ、4・・・ライトスキャナ、5・・・ドライブスキャナ、71・・・第1補正用スキャナ、72・・・第2補正用スキャナ、Tr1・・・サンプリングトランジスタ、Tr2・・・第1スイッチングトランジスタ、Tr3・・・第2スイッチングトランジスタ、Tr4・・・第3スイッチングトランジスタ、Trd・・・ドライブトランジスタ、Cs・・・画素容量、Cc・・・結合容量、EL・・・発光素子、Vss1・・・第1電源電位、Vss2・・・第2電源電位、Vcc・・・第3電源電位、WS・・・第1走査線、AZ1・・・第2走査線、AZ2・・・第3走査線、DS・・・第4走査線

Claims (2)

  1. 画素アレイ部とスキャナ部と信号部とを含み、
    前記画素アレイ部は、行状に配された第1走査線、第2走査線、第3走査線及び第4走査線と、列状に配された信号線と、これらの走査線及び信号線に接続した行列状の画素回路と、各画素回路の動作に必要な第1電位、第2電位及び第3電位を供給する複数の電源線とからなり、
    前記信号部は、該信号線に映像信号を供給し、
    前記スキャナ部は、第1走査線、第2走査線、第3走査線及び第4走査線に制御信号を供給して順次行ごとに画素回路を走査し、
    各画素回路は、サンプリングトランジスタと、ドライブトランジスタと、第1スイッチングトランジスタと、第2スイッチングトランジスタと、第3スイッチングトランジスタと、画素容量と、発光素子とを含み、
    前記サンプリングトランジスタは、所定のサンプリング期間に第1走査線から供給される制御信号に応じ導通して信号線から供給された映像信号の信号電位を該画素容量にサンプリングし、
    前記画素容量は、該サンプリングされた映像信号の信号電位に応じて該ドライブトランジスタのゲートに入力電圧を印加し、
    前記ドライブトランジスタは、該入力電圧に応じた出力電流を該発光素子に供給し、
    前記発光素子は、所定の発光期間中該ドライブトランジスタから供給される出力電流により該映像信号の信号電位に応じた輝度で発光し、
    前記第1スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に先立ち第2走査線から供給される制御信号に応じ導通して該ドライブトランジスタのゲートを第1電位に設定し、
    前記第2スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に先立ち第3走査線から供給される制御信号に応じ導通して該ドライブトランジスタのソースを第2電位に設定し、
    前記第3スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に先立ち第4走査線から供給される制御信号に応じ導通して該ドライブトランジスタを第3電位に接続し、以って該ドライブトランジスタの閾電圧に相当する電圧を該画素容量に保持させて閾電圧の影響を補正し、
    前記第3スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間に再び導通して該ドライブトランジスタを第3電位に接続し、該信号電位がサンプリングされている間に該ドライブトランジスタから出力電流を取り出し、これを該画素容量に負帰還して該入力電圧から該ドライブトランジスタのキャリア移動度の影響を除き、
    前記第3スイッチングトランジスタは、該サンプリング期間の後に続く発光期間中導通状態を維持して該出力電流を該発光素子に流し、
    該入力電圧から該ドライブトランジスタのキャリア移動度の影響を除く際、該ドライブトランジスタから取り出した出力電流の負帰還により生じる入力電圧の損失を補うため、あらかじめ入力電圧に対する上乗せ分をいずれか一のスイッチングトランジスタのゲートカップリングにより該画素容量に加える結合容量を備えていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記結合容量は、該ドライブトランジスタのソースと該第1スイッチングトランジスタのゲートとの間に接続しており、該第2走査線から供給された制御信号が解除されたとき生じるゲートカップリングにより入力電圧に対する上乗せ分を該画素容量に加えることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
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