JP2001309673A - アクチュエータと情報記録再生装置およびアクチュエータの製造方法 - Google Patents
アクチュエータと情報記録再生装置およびアクチュエータの製造方法Info
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Abstract
樹脂製の形状保持板により補強することにより、剛性を
高めて共振周波数を調整する。 【解決手段】アクチュエータは形状保持板(4)と、前記
形状保持板上に一体化して配置された圧電部材(1)と、
前記圧電部材(1)を挟み込むように形成された一対の電
極(2a,2b)とを備えたアクチュエータであって、前記形
状保持板(4)として合成樹脂を用いる。圧電素子を接着
剤を用いることなく素子化することができ、さらに素子
の微細化、自由な設計が可能である。また、従来の圧電
素子と比較して格段に変位を得ることができる。特に磁
気ヘッドなどのアクチュエータとして応用した場合、高
精度に制御可能なアクチュエータと情報記録再生装置を
実現することができる。
Description
どに用いられるアクチュエータとその製造方法及びアク
チュエータを用いた情報記録再生装置に関するものであ
る。
ロアクチュエータ)としては、庄子らによる「集積化化
学分析システム用マイクロポンプの試作」電子情報通信
学会論文誌(C,vol.J71-C,No.12(1988),pp.1705-1711)に
示される通常閉止形のマイクロ弁や、マイクロポンプが
あげられる。また、縦効果形圧電アクチュエータの応用
例としては精密旋盤のダイヤモンド刃先の位置決めや、
走査トンネル顕微鏡の針の駆動等がある。このように圧
電素子をより小型化、高機能化する事によって、マイク
ロマシンやマイクロセンサ等への利用が検討されてお
り、これまで不可能とされてきた様々な分野において、
微小かつ精密な制御が可能となることが期待されてい
る。
は、HDD(ハードディスクドライブ)の高密度化にとも
なって、トラック幅の減少により、磁気ヘッドを媒体の
トラックに合わせる(位置決めする)ことが困難になり
つつある。
ッドのシーク駆動はボイスコイルモーター(VCM)ま
たはロータリー型VCMを用いて行われていた。
向上させるためにHDD(ハードディスクドライブ)にお
いて、最近光ディスク関連(CD、MO、DVDなど)
で用いられているような2段式のアクチュエータの使用
の傾向がある。
静電方式、圧電方式、磁歪方式などが一般的に上げられ
る。
は、特開平9−265738号公報に提案されている。
これを図24に示す。同図に示すようにヘッドスライダ
(図示なし)が固定されるヘッド支持機構(サスペンシ
ョン25)が磁気ディスク装置の粗動アクチュエータ
(図示なし)に対して振動する構造が記載されている。
この提案では磁気ディスク装置のトラック密度の向上に
着目しており、図24ではヘッドスライダーが固定され
ているヘッド支持機構(サスペンション25)の粗動アク
チュエータとの固定部であるヘッドマウントブロック
(マウント部22)の回転中心をはさんで一対のプレー
ナー型ピエゾ素子23を組み込み、それらを差動させる
ことによりヘッド支持機構(サスペンション25)を微小
に揺動させ、ヘッド支持機構の先端に固定されたヘッド
スライダー及びヘッド素子を微小変位させることができ
るようにしたものである。プレーナー型ピエゾ素子23
は大きな変位を発生することはできないが、サスペンシ
ョン25をヒンジ中心に微小回転させる事により、プレ
ーナー型ピエゾ素子23の変位をヘッド素子位置では8
倍に拡大している。この提案では粗動アクチュエータの
位置決めとヘッド支持機構の微小な揺動によるヘッドス
ライダー及びヘッド素子の微小な位置決めを連動して行
うことにより、ヘッド素子のトラック幅方向の位置決め
精度が向上し、トラック密度を高くできると記載されて
いる。また、この位置決め機構はサスペンション25、
マウント部22、プレーナー型ピエゾ素子23が別々に
形成された後、組立られたことが図24から容易に推測
できる。
的に発生変位/素子サイズが小さく、構造によって変位
が拘束されてしまい変位/電圧(効率)が小さくなる問
題があった。また、圧電薄膜を用いた素子等の微細加工
を必要とする製造プロセスにおいては、微細加工や接着
剤などを用いることが困難であった。
問題を解決するために、形状保持板材料として合成樹脂
を用いる構造を用いて素子効率の改善と加工精度を向上
したアクチュエータと情報記録再生装置およびアクチュ
エータの製造方法を提供することを目的とする。
め、本発明のアクチュエータは、形状保持板と、前記形
状保持板上に一体化して配置された圧電部材と、前記圧
電部材を挟み込むように形成された一対の電極とを備え
たアクチュエータであって、前記形状保持板が合成樹脂
であることを特徴とする。
持板と、前記形状保持板上に一体化して配置された圧電
部材と、前記圧電部材を挟み込むように形成された一対
の電極とを備え、前記形状保持板が合成樹脂であるアク
チュエータを用い、さらに、ヘッドを搭載するスライダ
ーと、前記スライダーを介してヘッドを支持するヘッド
支持機構と、前記ヘッド支持機構を介してヘッドをトラ
ッキングするトラッキング手段を有し、前記ヘッド支持
機構が前記アクチュエータを備え、このアクチュエータ
を駆動することにより、前記ヘッドを微小に変位させる
ことを特徴とする。
製造方法は、形状保持板と、前記形状保持板上に一体化
して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込むよ
うに形成された一対の電極とを備え、前記形状保持板が
合成樹脂であるアクチュエータの製造方法であって、ア
クチュエータ形状に加工した基板に対して薄膜処理によ
り下部電極を形成し、圧電薄膜を形成し、上部電極を形
成し、次に合成樹脂からなる形状保持板を形成すること
を特徴とする。
製造方法は、形状保持板と、前記形状保持板上に一体化
して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込むよ
うに形成された一対の電極とを備え、前記形状保持板が
合成樹脂であるアクチュエータの製造方法であって、基
板に対して薄膜処理により下部電極を形成し、その後、
圧電薄膜を形成し、さらに上部電極を形成した後、基
板、下部電極、圧電薄膜及び上部電極をアクチュエータ
形状に加工し、次に合成樹脂からなる形状保持板を形成
することを特徴とする。
製造方法は、形状保持板と、前記形状保持板上に一体化
して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込むよ
うに形成された一対の電極とを備え、前記形状保持板が
合成樹脂であるアクチュエータの製造方法であって、基
板に前記下部電極、圧電薄膜及び上部電極を成膜した
後、リソグラフィー技術を用いてアクチュエータ形状に
加工し、前記下部電極、圧電薄膜及び上部電極を合成樹
脂で形成されたパターンに転写することを特徴とする。
ることなく素子化することができ、さらに素子の微細
化、自由な設計が可能である。また、従来の圧電素子と
比較して格段に変位を得ることができる。特に磁気ヘッ
ドなどのアクチュエータとして応用した場合、高精度に
制御可能なアクチュエータと情報記録再生装置を実現す
ることができる。また、共振周波数が低く高速制御が困
難な場合に小型化が必要となるが、小型化しても変位/
電圧(効率)を効率よく取り出すことができる。また、
薄膜化することで消費電力も下げることが可能である。
タおよびアクチュエータ機構、情報記録再生装置は以下
の手段を用いて問題解決を行う。まず、アクチュエータ
機構の単純構成は圧電薄膜、圧電薄膜を挟み込むように
形成された一対の電極、薄膜を支持する形状保持板、デ
バイスとして機能するために必要な固定材からなる。
ラスチック材料を用いる。この構成を用いることで圧電
薄膜の形状保持板部を柔軟構造にできるために、実質の
変位も大きくする事が可能になる。デバイスとして機械
的強度が低い場合には、圧電薄膜を挟み込むように形成
された電極と形状保持板の間か形状保持板の外側(圧電
薄膜と反対の面)、または形状保持板と反対の面の電極
上に薄い金属膜、酸化膜を補強材として挿入する。また
は形状保持板部を構成する合成樹脂の厚みを厚くする。
または、圧電素子を両面から合成樹脂で包むように形成
する。
素子である駆動部に他の部品を用いて強度の足らない部
分の補強を行う。このようにアクチュエータとして動作
する役割部分と機械的強度を高める役割部分を別々に形
成し、組み合わせる。
構成する合成樹脂にスルーホールを空けて取り出す。こ
のような構成によって、圧電薄膜の厚み方向のたわみを
駆動手段として用いることが可能である。
て作製するために非常に微細な構造が実現でき、合成樹
脂を付随する事で一つの素子として単独に扱う事が可能
となる。そのため、複雑な構造を作製することが可能
で、例えばバイモルフ構造や積層構造、駆動合成構造
等、単一素子を組み合わせるだけで二次元、三次元構造
のあらゆる構成の圧電素子を実現できる。圧電素子を固
定材に固定すればアクチュエータとして機能する。
圧電素子を作製し、それらを組み合わせて多様な構成を
実現する手段であるが、リソグラフィー技術を用いて素
子部を作製するときに素子部を二つ以上組み合わせて合
成樹脂を付随することで上記構造やそれぞれの単一素子
の合成を駆動に生かした圧電素子を一体形成する事も可
能である。
エータに応用する場合のアクチュエータ機構についての
解決手段を説明する。
いう問題については、大きな動きの得られる(ストロー
クを稼げる)アクチュエータを駆動源として変位縮小機
構によりヘッド素子を保持するスライダーを回転駆動さ
せる構造をとる。前記において、大きな動きの得られる
アクチュエータとは上記で述べた合成樹脂を付随する構
造のアクチュエータを示す。
ンとスライダー部の中間に当たる位置にアクチュエータ
を構成する少なくとも二つの駆動素子をディスク面に対
して垂直かつサスペンションの長手方向の中心線に沿っ
た面に面対称となるように配置する。
風圧で数十nm浮上する。このときディスクの回転速度が
速くなればなるほどスライダーとディスクとの間におお
よそ数mN(ミリニュートン)の空気粘性摩擦力(スラ
イダーがディスクの回転方向に引っ張られる現象によっ
て生じる摩擦力)が生じる。粘性摩擦力によってスライ
ダーがディスクの回転方向に引っ張られると、副微小駆
動手段の駆動素子を有するサスペンションも、剛性が低
い場合にはディスクの回転方向に引っ張られ、スライダ
ーの浮上量が不安定になるとともに副微小駆動手段も制
御不可能になってしまう。そこで、サスペンションの剛
性と副微小駆動手段の制御性の点からそれぞれの駆動素
子はディスクに対して垂直かつサスペンションの長手方
向の中心線に沿った面と成す角度が15度以上になる角
度で配置される。その両方の駆動素子に逆位相の電圧を
印可して動作させることによりスライダーを取り付けた
ヘッド支持機構を回転させ、ヘッド素子が構成されたス
ライダーをディスク面に対して平行方向に回転させる事
ができ高精度な位置決めが可能となる。このような構成
は駆動素子部の形状保持板を柔軟な材料で構成している
ため圧電素子のたわみ方向及びディスク面に垂直な方向
の機械的強度が低くなる。
記で述べたように圧電薄膜を挟み込むように形成された
電極と形状保持板の間か、形状保持板の外側(圧電薄膜
と反対の面)、または形状保持板と反対の面の電極上に
薄い金属膜、酸化膜などを補強材として挿入する。また
は形状保持板部を構成する合成樹脂の厚みを厚くする。
または、圧電素子を両面から合成樹脂で包むように形成
する。
素子である駆動部に他の部品を用いて強度の足らない部
分の補強を行う。このようにアクチュエータとして動作
する役割部分と機械的強度を高める役割部分を別々に構
成し、組み合わせることで機械的強度を低下させること
なく駆動変位を大きくできる。
ヘッド支持機構のサスペンションとスライダー部の中間
に当たる位置にアクチュエータを構成する少なくとも二
つの駆動素子(圧電素子)をディスク面に対して平行に
配置する。構造的には、両持ち梁的な構造をとり、1つ
の孔部を設けることにより、固定部と、可動部と、これ
らを接続する少なくとも2つの梁部とを一体的に形成
し、少なくとも1つの梁部の少なくとも一部に、固定部
と可動部とを結ぶ方向の伸縮(厚み方向のたわみ)が生
じるように電極層(図示せず)を設けて変位発生部を構
成し、変位発生部の伸縮(厚み方向のたわみ)に伴い発
生する固定部に対する可動部の変位が、板状体の面内に
おける弧状変位または回転変位となるように構成する。
特に駆動部分の圧電素子の形状保持板を少なくとも合成
樹脂を用いて作製し、非常に柔軟性を持たせて大きな変
位を得る。具体的にはヘッド支持機構のサスペンション
とスライダー部の中間に当たる位置に配置され、片方の
固定部をサスペンションに、もう片方をスライダー部に
固定する。
ディスク面に対して垂直方向(重力方向)の機械的強度
が低く、更にスライダーをアクチュエータで支える構造
をとるためにこの方向の機械的強度がかなり要求され
る。圧電素子部の機械強度が低い場合には、上記で述べ
たように圧電薄膜を挟み込むように形成された電極と形
状保持板の間か形状保持板の外側(圧電薄膜と反対の
面)、または形状保持板と反対の面の電極上に薄い金属
膜、酸化膜を補強剤として挿入する。または形状保持板
部を構成する合成樹脂の厚みを厚くする。または、圧電
素子を両面から合成樹脂で包むように形成する。
素子である駆動部に他の部品を用いて強度の足らない部
分の補強を行う。このようにアクチュエータとして動作
する役割部分と機械的強度を高める役割部分を別々に構
成し、組み合わせる。
ような構造のアクチュエータを組み合わせることで積層
構造、駆動合成構造等を作製することが可能で二次元、
三次元構造を用いたのあらゆる構成の圧電薄膜アクチュ
エータを実現できる。
関係にあまり捕らわれる事なくアクチュエータ機構の構
造設計が可能である。
変位/電圧(効率)が小さくなる欠点を解決する手段に
ついて説明する。
ヘッド素子が形成されているスライダー部の変位方向が
殆ど平行方向となるような構成にすることで駆動素子が
発生させる変位をヘッド素子を具備するするスライダー
に効率よく伝える事ができる。一般的に、駆動変位と剛
性(機械的強度)は逆比例の関係にあり、駆動変位を大
きくしようとすると剛性を低下させなければならず、逆
に剛性を高めれば駆動変位を低下させる。この一番の原
因はスライダーを重力に逆らって支持する部材とディス
クから受ける粘性摩擦力に耐えうる剛性部材、主駆動部
が駆動から停止に至る時の慣性力に耐えうる剛性部材な
どの部材と変位を発生させる駆動部の部材を同じ部材で
構成するために生じる。従って、圧電素子部を単独で扱
えるデバイスとする事で他の剛性部材と組み合わせるこ
とが可能となり、剛性が高くても駆動変位の大きなアク
チュエータが実現できる。
合成樹脂を使用することで非常に圧電素子部が柔軟な構
造になるため駆動時の拘束による損失をこの部分が吸収
して変位低下を最小限にすることが可能となる。
は、上記構造を用いることで図24の従来例と比べて駆
動素子が小さくても十分な変位/電圧が得られるため、
共振周波数も高く設定でき高速高精度な制御が可能とな
る。
ろにもコーティングする事で共振を抑える事が可能とな
る。
子に影響を与える問題については、上記構造を用い、圧
電材料を薄膜化することで十分な変位/電圧(約1μm
/±3〜5V)が得られるため、従来例と比べても低消
費電力が可能であり、またヘッド素子に与える影響も少
なくできる。
リソグラフィー技術を利用することが可能であり、この
プロセスによって電極、配線も一括作製が可能となる。
は、リソグラフィー技術を用いて素子部の圧電薄膜を加
工するのと同時に形成する。圧電薄膜を所定の形状に加
工後、合成樹脂を塗布し、素子の形状保持板、保護層、
絶縁層として用いるためにパターニングする。合成樹脂
をベークし、硬化させた後、メッキ用レジストを塗布、
パターン化する。そのパターンを用いて導体をメッキし
配線を形成する。メッキ用レジスト除去した後、カバー
用の合成樹脂を塗布、パターン化し、硬化させる。この
ような合成樹脂で配線を挟み込むような構造や、合成樹
脂を圧電素子の保護や基材とする構造を用いることで、
圧電素子が形成されている基板を圧電素子から除去して
も合成樹脂が形状保持板、保護材または圧電薄膜(圧電
素子)の基材として置き換わることで形状が保たれる。
また、配線も同時に形成されているために駆動素子単体
として扱え、素子単独での動作が可能であり、他の部材
等に接着剤等で接着して使用することも可能である。
電体(配線材)/合成樹脂の構造にすることで、柔軟な
配線構造が可能となる。この構造によって圧電素子を形
成する同一面上でなくとも配線を取り出すことが可能で
ある。
ス等の金属のように柔軟な場合や接着した部材などが柔
軟な性質を持つ場合には、基板ごと折り曲げることで三
次元的な立体構造においても配線を取り出すことが可能
である。
しては、圧電薄膜を作製するのに使用する基板の加工状
態によってその作製プロセスが異なるので使用する基板
によって以下に説明する。
ータ形状に加工してある場合は、圧電薄膜の作製はスパ
ッタなどを用いて直接基板に成膜を行う。膜構成として
は、下部電極、圧電薄膜、上部電極となる(以下この構
成を圧電素子と呼ぶ)。その場合、成膜された圧電薄膜
及び下部電極、上部電極の加工は、成膜時にメタルマス
クなどを用いてパターン化するか、成膜後、リソグラフ
ィー技術を用いてドライエッチングかウエットエッチン
グで加工を行っても良い。
電性物質の場合、下部電極は基板と接しているので基板
を通じて電極を取り出す。一方、上部電極は絶縁層とな
るベースの合成樹脂を塗布し、配線を取り出す形状にな
るようにパターン化し硬化させる。圧電素子の上部電極
と導通を取るためにベースの合成樹脂には上部電極の一
部分にスルーホールを形成しておく。絶縁層であるベー
スの合成樹脂の上に銅メッキ用のシード層Cr/Cuをスパ
ッタし、その後レジストを用いて銅メッキ用のパターン
を形成する。このパターンを用いて電解メッキ法によっ
て銅メッキを約2〜10μm形成し、メッキ用のレジス
トを除去後、カバー用の合成樹脂を塗布、パターン化、
硬化させる。
膜、上部電極を加工する際に、下部電極上の圧電薄膜、
上部電極部分を部分的に除去した構成にしてその上部電
極、圧電薄膜の除去された部分から下部電極を取り出す
構成にする。素子上に合成樹脂を塗布し、パターン化、
硬化させる。このとき下部電極および上部電極を取り出
すためのスルーホールを同時に形成しておく。絶縁層で
あるベースの合成樹脂の上に銅メッキ用のシード層Cr/
Cuをスパッタし、その後レジストを用いて銅メッキ用の
パターンを形成する。このパターンを用いて電解メッキ
法によって銅メッキを約2〜10μm形成し、メッキ用
のレジストを除去後、カバー用の合成樹脂を塗布、パタ
ーン化、硬化させる。
素子部の形状保持板部分を加工する部分加工と基板全て
を加工する全加工に分けられる。部分加工の場合には、
加工を行う面の形状保持板部付近を除いて加工用の合成
樹脂をスピンナー法(スピンコータ)、ロール法、浸漬
法、スプレイ法、インクジェット法などを用いて両面塗
布する。塗布方法としては場合によって使い分け、例え
ば膜厚の制御があまり必要でない場合は浸漬法またはロ
ール法を使用し、膜厚の制御が必要な場合にはスピンナ
ー法(スピンコータ)またはスプレイ法を使用するのが
望ましい。また、塗布材料を効率よく塗布する場合や、
部分的に塗布したい場合にはインクジェット法を使用す
るのが望ましい。
めに合成樹脂を部分的に除去する方法としては、例えば
感光性の合成樹脂の場合には露光、現像などのパターン
技術を用いたり、レーザー加工を用いてその部分だけ合
成樹脂を除去してもよい。加工する部分の合成樹脂を除
去できる方法ならばどんな方法でも良い。
の合成樹脂がコーティングされていない部分の加工を行
う。
して加工するハーフエッチングと基板を全て除去する方
法がある。これは、必要とされる剛性と変位でどちらを
選んでもかまわない。
エッチングして取り除いてしまう方法を説明する。ま
ず、圧電素子が成膜されている基板面に合成樹脂を塗布
する。ここまでの工程は上記部分加工時の工程と同じで
ある。その後に基板を全てエッチングによって取り除
く。基板を全て除去する場合には、エッチング液に対し
て下部電極のPt層がエッチングのストッパとなる。こ
れによって、圧電素子は基板から合成樹脂で形成された
合成樹脂層に転写された形になる。合成樹脂は比較的密
着性がよく、このような工法を用いれば接着剤を使用す
ることなく容易に圧電素子の転写が可能となる。この時
同時に上記で説明した配線を形成しておくと配線の取り
出しが非常に簡単であり、素子単体として取り扱うこと
が可能となる。また、圧電薄膜形成面と異なった面への
配線取り出しや、3次元的な立体構造などの形成を可能
にする。
な点は基板をエッチングする場合に圧電素子の側面も含
めて圧電素子部がダメージを受けないように合成樹脂で
覆う事である。圧電薄膜を成膜する基板は通常、圧電薄
膜に比べ厚みが厚いためウエットエッチングが一般的に
用いられる。エッチング液としては強酸性、強アルカリ
性のエッチング液が用いられるため、圧電薄膜までもエ
ッチングしてしまうため、合成樹脂を用いて覆う必要が
ある。圧電素子駆動用の電極および配線は基板エッチン
グ前にあらかじめリソグラフィー技術を用いてパターニ
ングし形成する。このとき合成樹脂は絶縁層としても用
いられ駆動配線の一体形成を可能とする。以上簡単に加
工基板を用いた場合の製造法を説明したが、この場合、
パターン形状の大体のところは、加工基板の形状で決ま
る。
ターニングする時に下部、上部電極の一部分にスルーホ
ールを空け、そのスルーホールを用いて電極を取り出し
配線部を形成する。電極形成方法としてはスパッタ、蒸
着などで、Pt、Auなどの電極材料を成膜した後配線
パターン形状に加工してもよいし、またはメッキ法など
で形成してもよい。
め圧電素子成膜時に補強材として金属膜や酸化膜などを
数ミクロン成膜するか、メッキ法で形成する。または合
成樹脂の厚みを厚くしても良い。
形状に加工されていない基板を用いる場合の製造法につ
いて説明する。
成膜後圧電素子を加工した後に基板をアクチュエータ形
状に加工して基板を全てまたは部分的に残す製造法と基
板はすべて除去する製造法がある。
明する。基板に圧電素子部(下部電極/圧電薄膜/上部
電極構成)を成膜、加工する。素子加工後、配線の形成
を行う。基板が導電性物質の場合、下部電極は基板と接
しているので基板を通じて電極を取り出す。一方、上部
電極は絶縁層となるベースの合成樹脂を塗布し、配線を
取り出す形状になるようにパターン化し硬化させる。圧
電素子の上部電極と導通を取るためにベースの合成樹脂
には上部電極の一部分にスルーホールを形成しておく。
絶縁層であるベースの合成樹脂の上に銅メッキ用のシー
ド層Cr/Cuをスパッタし、その後レジストを用いて銅メ
ッキ用のパターンを形成する。このパターンを用いて電
解メッキ法によって銅メッキを約2〜10μm形成し、
メッキ用のレジストを除去後、カバー用の合成樹脂を塗
布、パターン化、硬化させる。
膜、上部電極を加工する際に、下部電極上の圧電薄膜、
上部電極部分を部分的に除去した構成にしてその上部電
極、圧電薄膜の除去された部分から下部電極を取り出す
構成にする。素子上に合成樹脂を塗布し、パターン化、
硬化させる。このとき下部電極および上部電極を取り出
すためのスルーホールを同時に形成しておく。絶縁層で
あるベースの合成樹脂の上に銅メッキ用のシード層Cr/
Cuをスパッタし、その後レジストを用いて銅メッキ用の
パターンを形成する。このパターンを用いて電解メッキ
法によって銅メッキを約2〜10μm形成し、メッキ用
のレジストを除去後、カバー用の合成樹脂を塗布、パタ
ーン化、硬化させる。
る場合には、基板の表面に圧電素子が形成され、その上
に加工用の合成樹脂をスピンナー法(スピンコータ)、
ロール法、浸漬法、スプレイ法、インクジェット法など
を用いて片面塗布する。基板加工用に合成樹脂をパター
ン化するための合成樹脂を部分的に除去する方法として
は、例えば感光性の合成樹脂の場合には露光、現像など
のリソグラフィーのパターン技術を用いたり、レーザー
加工を用いてその部分だけ合成樹脂を除去してもよい。
加工する部分の合成樹脂を除去できる方法ならばどんな
方法でも良い。このときリソグラフィー技術を用いた製
造法を使用することで圧電素子の配置は圧電素子加工時
にアクチュエータ形状は合成樹脂のパターン形状作製時
に自由に形成できる。従って、複雑な形状や多様な構成
を作製することが可能となる。この時同時に上記で説明
した配線を形成しておくと配線の取り出しが非常に簡単
であり、素子単体として取り扱うことが可能となる。ま
た、圧電薄膜形成面と異なった面への配線取り出しや、
3次元的な立体構造などの形成を可能にする。
板の合成樹脂がコーティングされていない部分の加工、
すなわち基板を全て除去する。基板を全て除去する場合
には、エッチング液に対して下部電極のPt層がエッチ
ングのストッパとなる。これによって、圧電素子は基板
から合成樹脂で形成された合成樹脂層に転写された形に
なる。合成樹脂は比較的密着性がよく、このような工法
を用いれば接着剤を使用することなく容易に圧電素子の
転写が可能となる。特にポリイミドを含む樹脂を焼き付
けた場合は、振動板との密着性がよい。
な点は基板をエッチングする場合に圧電素子の側面も含
めて圧電素子部がダメージを受けないように合成樹脂で
覆う事である。圧電薄膜を成膜する基板は通常、圧電薄
膜に比べ厚みが厚いためウエットエッチングが一般的に
用いられる。エッチング液としては強酸性、強アルカリ
性のエッチング液が用いられるため、圧電薄膜までもエ
ッチングしてしまうため、合成樹脂を用いて覆う必要が
ある。圧電素子駆動用の電極および配線は基板エッチン
グ前にあらかじめリソグラフィー技術を用いてパターニ
ングし形成する。このとき合成樹脂は絶縁層としても用
いられ駆動配線の一体形成を可能とする。
る。一つはパターン形状の通り全てを残す方法であり、
もう一つは残す厚みを変える方法である。
ては、基板に圧電素子部(下部電極/圧電薄膜/上部電
極構成)を成膜、加工する。素子加工後、配線の形成を
行う。基板が導電性物質の場合、下部電極は基板と接し
ているので基板を通じて電極を取り出す。一方、上部電
極は絶縁層となるベースの合成樹脂を塗布し、配線を取
り出す形状になるようにパターン化し硬化させる。圧電
素子の上部電極と導通を取るためにベースの合成樹脂に
は上部電極の一部分にスルーホールを形成しておく。絶
縁層であるベースの合成樹脂の上に銅メッキ用のシード
層Cr/Cuをスパッタし、その後レジストを用いて銅メッ
キ用のパターンを形成する。このパターンを用いて電解
メッキ法によって銅メッキを約2〜10μm形成し、メ
ッキ用のレジストを除去後、カバー用の合成樹脂を塗
布、パターン化、硬化させる。
膜、上部電極を加工する際に、下部電極上の圧電薄膜、
上部電極部分を部分的に除去した構成にしてその上部電
極、圧電薄膜の除去された部分から下部電極を取り出す
構成にする。素子上に合成樹脂を塗布し、パターン化
し、硬化させる。このとき下部電極および上部電極を取
り出すためのスルーホールを同時に形成しておく。絶縁
層であるベースの合成樹脂の上に銅メッキ用のシード層
Cr/Cuをスパッタし、その後レジストを用いて銅メッキ
用のパターンを形成する。このパターンを用いて電解メ
ッキ法によって銅メッキを約2〜10μm形成し、メッ
キ用のレジストを除去後、カバー用の合成樹脂を塗布
し、パターン化させ、硬化させる。
形成されている面に合成樹脂をスピンナー法(スピンコ
ータ)、ロール法、浸漬法、スプレイ法、インクジェッ
ト法などを用いて片面塗布する。基板加工用に合成樹脂
をパターン化するための合成樹脂を部分的に除去する方
法としては、例えば感光性の合成樹脂の場合には露光、
現像などのリソグラフィーのパターン技術を用いたり、
レーザー加工を用いてその部分だけ合成樹脂を除去して
もよい。加工する部分の合成樹脂を除去できる方法なら
ばどんな方法でも良い。そして、ウエットエッチングを
用いて基板の合成樹脂がコーティングされていない部分
の加工を行う。この場合、合成樹脂は片面のみ塗布され
ているので合成樹脂が塗布されていない面は、保護テー
プや保護フイルムなどを張ってエッチング液などに直接
触れないようにする。また基板のエッチングを高速、高
精度で行いたい場合には、圧電素子形成面とは反対の面
にも合成樹脂を塗布して、両面露光機などを用いて両面
にパターンを作製し、両面からエッチングを行う。
は、圧電素子作製、配線形成、合成樹脂を塗布する方
法、基板をエッチングする方法は上記と同様な工法であ
る。次に、圧電素子が形成されていない面の合成樹脂を
除去し、再度ウエットエッチング等を用いて望みの厚さ
までエッチングを行う。また部分的に厚みを変えたい場
合には、再度合成樹脂でパターンを形成し、基板のエッ
チングを行えばよい。
な点は基板をエッチングする場合に圧電素子の側面も含
めて圧電素子部がダメージを受けないように合成樹脂で
覆う事である。圧電薄膜を成膜する基板は通常、圧電薄
膜に比べ厚みが厚いためウエットエッチングが一般的に
用いられる。エッチング液としては強酸性、強アルカリ
性のエッチング液が用いられるため、圧電薄膜までもエ
ッチングしてしまうため、合成樹脂を用いて覆う必要が
ある。圧電素子駆動用の電極および配線は基板エッチン
グ前にあらかじめリソグラフィー技術を用いてパターニ
ングし形成する。このとき合成樹脂は絶縁層としても用
いられ駆動配線の一体形成を可能とする。また、圧電薄
膜形成面と異なった面への配線取り出しや、3次元的な
立体構造などの形成を可能にする。
に区別すると、プラスチック(熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、プラスチック二次製品(フイルム、シート、各種
フォーム、接着剤、塗料)を含む)、合成繊維(ナイロ
ン、ポリエステル、アクリル等)、合成ゴム(ジエン
系、非ジエン系、熱可塑性エラストマー等)その他(高
吸水性樹脂、合成紙、合成皮革、イオン交換樹脂、イオ
ン交換膜、生分解性ポリマー等)に分類される。
ックに分類される合成樹脂である。例えば、プラスチッ
クに分類されるものとしては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、プラスチック二次製品の形態をとる合成樹脂であ
る。具体的なものとしては、レジストとしてフォトレジ
スト(ジアゾナフトキノン−ノボラック樹脂、ポリメチ
ルメタクリレート、メチルメタクリレートを含む共重合
体、ポリメチルイソプロペニルケトン、環化ポリイソプ
レーン−アジド化合物系レジスト、フェノール樹脂-ア
ジド化合物系レジスト、主鎖切断型電子線ポジレジス
ト、溶解抑制型電子線レジスト、架橋型電子線ネガレジ
スト、エポキシ系ネガ型電子線レジスト、ポリエチレン
系ネガ型電子線レジスト、アルカリ水溶液現像ネガ型電
子線レジスト、化学増幅系レジスト等)やプリント配線
板などに用いられるドライフイルムレジスト、メッキ用
レジスト、EDレジスト、LDIレジスト、ポリイミ
ド、ポリベンゾオキサゾール樹脂系があげられる。特に
この中でも低吸水性のものが望ましく、ポリイミド樹脂
を含むポジ型感光性樹脂及びポリベンゾオキサゾール樹
脂から選ばれる少なくとも一つの樹脂が好ましい。特に
ポリイミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂は、住友ベーク
ライト社製商品名「CRC‐8000」シリーズが好ましい。
この樹脂はプリベーク120℃/4分間、露光量250mJ/cm
2(「CRC‐8200」の場合)−400mJ/cm2(「CRC‐8300」の
場合)、最終硬化150℃/30分−320℃/30分の条件で焼
き付けることにより振動板に一体化できる。
て、合成樹脂であれば問題ない。
Aから図8Jを用いて説明する。
の圧電式アクチュエータの簡易断面図を示す。短冊状の
圧電薄膜1とその圧電薄膜1を挟み込むように積層され
た下部電極2a、上部電極2bで形成された圧電素子3
は合成樹脂4を形状保持板とし、また、合成樹脂4は圧
電素子3を包み込むように配置されている。圧電素子3
の一方の端は下部電極2aを介して固定部5に固定され
ている。下部電極2aは固定部5が導電体の場合、固定
部5を介して引き出され、固定部5が絶縁体の場合、固
定部5上に引き出し線6を形成して取り出される。上部
電極2bは形状保持板である合成樹脂4を絶縁層として
スルーホール7を介して上部電極引き出し線6に接続さ
れる。固定部5と反対の端には動作させる対象物8が取
り付けられる。
がエッチング等の方法により除去され、合成樹脂4を形
状保持板とした構造を示す。
がエッチング等の方法を用いて除去され、合成樹脂4を
形状保持板とし、さらに保護層として圧電素子3のエッ
チング部分に合成樹脂4を塗布した構造を示す。
ッチング等の方法により一部分だけ薄く加工され、合成
樹脂4と基板の残りを形状保持板とした構造を示す。
部が導電体であっても直接電圧を印可したくない場合の
構造の一例を示す。固定部5が絶縁体である場合、固定
部5上の合成樹脂4を形成しないで直接固定部5上に引
き出し線6を形成してもよい。また、固定部5が導電体
である場合は、図1Dに示すように、合成樹脂4を固定
部5上に形成し、その上に引き出し線6を形成する。な
お、図1Dには、圧電素子3の基板は全て除去し、保護
層の合成樹脂4を形成した構成になっているが、合成樹
脂4を形成しない図1Aの構造や、圧電素子3の基板の
一部分を除去した図1Cの構造でも同様に下部電極2a
を図1Dのように引き出すことが可能である。
が低い場合には図1E〜図1Gに示すように補強材30
を付加してもよい。図1Eは上部電極2bと合成樹脂4
の間に補強材30を付加した場合を示す。図1Fは形状
保持板である合成樹脂4の上に補強材30を付加した場
合を示す。図1Gは下部電極2aの下に補強材30を付
加した場合を示す。補強材としては、金属膜、酸化物膜
などである。成膜方法としては、スパッタ法、蒸着法、
メッキ法などを用いる。厚みは約1〜5μm程度が好ま
しい。
両面から合成樹脂で包み込むように形成するか、形状保
持板である合成樹脂4の厚みを厚くしてもよい。合成樹
脂4の塗布法は、スピンナー法(スピンコータ)、ロー
ル法、浸漬法、スプレイ法、インクジェット法などが好
ましい。
図2Aは印可電圧を加えていない状態を示す。図2B
は、上部電極に(+)、下部電極に(−)の印可電圧を
加えた状態を示し、図2Cは、上部電極に(−)、下部
電極に(+)の印可電圧を加えた状態を示す。図2Bの
場合、印可電圧を加えるとΔxとΔyの変位が得られ
る。また、図2Cの場合、印可電圧を加えるとΔxと図
2Bの場合とは逆方向のΔyの変位が得られる。Δxの
好ましい変位長さは1−5μmの範囲であり、Δyの好
ましい変位長さは10−30μmの範囲である。また、
アクチュエータ2本を三角形の2辺のように用いた場合
は、トラッキング方向に対して1−2μmの範囲動くの
が好ましい。
みを利用して、変位を得ることから比較的大きな変位を
得ることが可能である。また、駆動周波数を高くするこ
とで、高速・高精度な制御が可能である。
易構造とその動作状態である。
1で示した圧電式アクチュエータの製造法を示す。ま
ず、図3A〜Lはアクチュエータ形状に加工した基板に
直接成膜し、基板全体を除去した場合の製造法を示す。
この場合、あらかじめ基板自体をアクチュエータ形状に
加工し、その後圧電薄膜の成膜を行い、さらに部分的な
加工を施す工程を示す。そのため、使用される基板40
は、第1に成膜時の成膜温度である約500℃以上でも
形状を保つことが可能なことが必要である。そして第2
にアクチュエータとして加工し易いことがあげられる。
使用する基板40としては、主に金属基板が望ましく、
主にステンレス、アルミニウム、銅、チタニウムなどが
主成分である基板が成膜温度、加工性などから望まし
い。また、酸化マグネシウム(MgO)、結晶ガラスなど
も好ましい。
場合には、エッチング、成形、プレス法を用いて加工す
る。コスト面でいえば成形、プレス法などが有利である
が、加工精度面においてはエッチング加工が有利であ
る。どの加工法を用いるかは、そのときに加工を必要と
する対象物の加工精度とコスト面で選択すればよい。
は、成膜後圧電薄膜を素子形状に加工する方法と成膜時
にメタルマスクなどを用いて必要なところ以外は圧電薄
膜をつけないようにする方法がある。成膜については、
メタルマスクをあらかじめセットして成膜するか、加工
基板全体に成膜するかの違いである。図3A〜Lを用い
て、メタルマスクを使わない場合と使う場合を説明す
る。
法を図3A〜Fに示す。加工基板を基板ホルダーにセッ
トした後、スパッタ装置のチャンバー内に入れて真空状
態にする。基板温度が約500℃以上になったことを確
認して、付着層9であるチタニウム(Ti)を膜厚50n
m、下部電極2aを兼ねる白金(Pt)を膜厚約50〜200
nmで成膜する。チタニウム(Ti)9は基板40と白金
(Pt)の付着強度を高めるために用いられる。このた
め、基板40とPt層の付着強度が高い場合にはチタニ
ウム(Ti)を成膜しないで、基板上に直接白金(P
t)を成膜しても良い。次に圧電薄膜1であるチタン酸
鉛系のPbZrTiO3の結晶配向を助ける下地層10のPbLiTi
を10〜50nmの膜厚で成膜する。その後、圧電薄膜1のPb
ZrTiO3を1〜6μm成膜する。PbZrTiO3の膜厚はアクチ
ュエータ化したときに必要とされるトルクによって変わ
る。圧電薄膜のトルクは同じ面積の場合、厚みに正比例
して大きくなる。PbZrTiO3(PLT膜)を成膜後、上部
電極2bである白金(Pt)またはAu(金)を100〜2
00nmの厚みに成膜する。
成膜法を図3G〜Lに示す。加工基板を基板ホルダーに
セットした後、その上からメタルマスク11をセットす
る。このとき、位置決めを位置決めピンなどを用いて正
確に行う。基板ホルダーにネジ止めなどで固定した後、
スパッタ装置のチャンバー内に入れて真空状態にする。
基板温度が約500℃以上になったことを確認して、付
着層9であるチタニウム(Ti)を厚さ50nm、下部電極
2aを兼ねる白金(Pt)を約50〜200nmの厚みに成膜
する。チタニウム(Ti)9は基板40と白金(Pt)
の付着強度を高めるために用いられる。このため、基板
40とPt層の付着強度が高い場合にはチタニウム(T
i)を成膜しないで、基板上に直接白金(Pt)を成膜
しても良い。
TiO3の結晶配向を助ける下地層10のPbLiTiを10〜50nm
の厚みに成膜する。その後、圧電薄膜1のPbZrTiO3を1
〜6μmの厚みに成膜する。PbZrTiO3の膜厚はアクチュ
エータ化したときに必要とされるトルクによって変わ
る。圧電薄膜のトルクは同じ面積の場合、厚みに正比例
して大きくなる。
金(Pt)またはAu(金)を100〜200nmの厚みに成膜
する。メタルマスク11は成膜する膜によってパターン
を変える場合にはその枚数だけ用意しておいて取り替え
る。また、一つのパターンで良い場合にはメタルマスク
11を取り替える必要はない。
素子3(下部電極2a/圧電薄膜1/上部電極2b)を
加工し、形状保持板を合成樹脂に置き換えるための基板
の加工の説明を図4A〜Iを用いて行う。
の加工法である。まず、合成樹脂12を上部電極2b面
に塗布した。このとき、合成樹脂がレジストや感光性ポ
リイミドのようにパターン化できるものは上部電極2b
を引き出すためのスルーホールまたは部分的に合成樹脂
12で覆われない部分を形成した。配線はメッキ法等を
用いて形成する。もしパターン化できない合成樹脂を用
いる場合には基板上に配線パターンをあらかじめ形成
し、電極の引き出し部分を作成しておいて、その後、合
成樹脂12を塗布するか、またはレーザー加工等を用い
て部分的に合成樹脂を12除去する。合成樹脂12を塗
布する方法としてはスピンナー法、ロール法、または浸
漬法を用いて塗布する。このとき加工基板40の裏面
(圧電薄膜1を成膜している面と反対の面)をガラス等
の平坦な基板に隙間が空かないように張り付けて固定す
る。この固定によって塗布される合成樹脂は圧電素子3
部の上部電極2bが成膜されている面と圧電薄膜1の断
面を覆い、加工基板40の裏面には殆ど塗布されない。
の断面部分を図のように覆ってしまうように塗布する。
これは、次の工程である圧電素子3のエッチング工程及
び基板部分のエッチング工程で圧電薄膜1がエッチング
されることを防ぐためである。塗布された合成樹脂12
は、更に強度を高まるために高温槽を用いて温度をあげ
て硬化させる。この硬化によって耐エッチング効果が高
めるとともに絶縁抵抗が高まり配線用の絶縁層としても
用いることができる。好ましい合成樹脂は、前記したポ
リイミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂、例えば住友ベー
クライト社製商品名「CRC‐8000」シリーズの樹脂であ
る。
上部電極2bをエッチングする。上部電極2bは一般的
に金(Au)や白金(Pt)などを用い、エッチング方
法としてはドライエッチング法、ウエットエッチング法
などがあるが、ドライエッチング法の場合には、アルゴ
ンガス(Ar)を用いてエッチングする。一方、ウエッ
トエッチングの場合には、金(Au)に対してはヨウ化
カリウム(KI)、ヨウ素(I2)、水(H2O)の混合
液などを用いてエッチングを行う。
膜をエッチングした。膜厚が薄い場合にはドライエッチ
ング法を用い、厚みが厚い場合にはウエットエッチング
法を用いる。ドライエッチング法の場合には、金(A
u)、白金(Pt)の場合と同様にアルゴンガス(A
r)を用いてエッチングする。ウエットエッチングの場
合には、沸化アンモニウム溶液及び沸酸、沸硝酸を用い
てエッチングを行う。
下部電極2aは一般に白金(Pt)が用いられる。ドラ
イエッチング法の場合には、アルゴンガス(Ar)を用
いてエッチングする。一方、ウエットエッチングの場合
には、エッチング液としてはシアン化カリウム、ペルオ
キソ硫酸アンモニウム、水の混合液を用いる。
いた合成樹脂12は、除去するかまたは、そのまま形状
保持板として用いても良い。合成樹脂12を除去した場
合には、再度、合成樹脂12を塗布する。塗布方法は上
記と同様な方法を用いる。
る。基板40がステンレス、アルミニウム、銅などの金
属の場合には塩化第二鉄溶液、硝酸銅溶液などを用いて
部分的または全部エッチングする。エッチング方法もス
プレイ法、浸漬法など様々な方法があるが、スプレイ法
を用いた場合、スプレイから吹き出すエッチング液の液
粒の大きさや、吹き付け圧力、エッチング液の温度など
によってエッチング速度や均一性を制御可能である。こ
のとき、圧電薄膜1は合成樹脂12で覆われていなけれ
ば基板40と一緒にエッチングされてしまうが、前行程
において合成樹脂12で覆われているので問題ない。す
なわち合成樹脂12を用いて圧電薄膜1を覆うことが重
要である。合成樹脂12は特に酸性のエッチング液に強
い特性をもっておりこのようなプロセスに向いている。
また、基板40を全てエッチングする場合、基板40が
エッチングされた後、酸のエッチング液に強い下部電極
2aであるPtがエッチング液に対するストッパーの役
割を果たす。このように基板40がエッチングされた後
はエッチング用のパターンの役割をしていた合成樹脂1
2が形状保持板の役割を果たす。通常、基板40以外の
他の形状保持板に圧電薄膜1を転写する場合には、圧電
素子3と形状保持板の間に導電接着剤などを用いて接着
する方法が一般的であるが、非常に小さな素子の場合に
は精度的に好ましくない。従って、このような方法を用
いれば、非常に小さな加工まで可能であり、また、接着
剤などを用いることなく基板以外の他の形状保持板に転
写する事を可能とする。
加工法である。圧電素子3の成膜時にメタルマスクを用
いて必要な部分だけに圧電素子3を成膜している。この
ため、図4A〜Fで示したメタルマスクを用いない場合
の加工法で説明した圧電素子3のエッチング工程は省略
される。従って、成膜後、合成樹脂12を塗布し、圧電
素子3部を合成樹脂12で覆い、基板をエッチングする
エッチング液に触れないような構造を形成する。基板4
0のエッチングに関しては上記と同様である。
た基板40に直接成膜し、基板全体をエッチング法やラ
ップ法、ポリッシング法、またはCMP法によって薄く
加工する場合の製造法を示す。
法、硬化法、配線の形成法は図4A〜Iの場合と同じな
ので説明は省略する。大きく異なる工程は薄く加工する
方法である。そこで以下にその方法の詳細を述べる。ま
ずエッチング法を使用する場合には、基板40がステン
レス、アルミニウム、銅、チタニウムなどの金属の場合
には塩化第二鉄溶液、硝酸銅溶液などを用いてエッチン
グする。このとき、圧電薄膜1は合成樹脂12で覆われ
ていなければ基板40と一緒にエッチングされてしまう
が、前行程において合成樹脂12で覆われているので問
題ない。すなわち合成樹脂12を用いて圧電薄膜1を覆
うことが重要である。合成樹脂12は特に酸性のエッチ
ング液に強い特性をもっておりこのようなプロセスに向
いている。基板40をどのくらいエッチングするかは必
要とされるアクチュエータの機械的強度と変位量で決ま
る。エッチング量の制御は、使用するエッチング液によ
って異なるがエッチング液の濃度、エッチング時間、エ
ッチング液の温度、使用するエッチング方法により行わ
れる。エッチング方法は主にスプレイ法、浸漬法があ
る。特にスプレイ法はスプレイから吹き出すエッチング
液の液粒の大きさや、吹き付け圧力、エッチング液の温
度などによってエッチング速度や均一性を制御可能であ
る。
40を固定治具に取り付け、ラップ板上乗せてダイヤモ
ンドスラリー等を基板に吹き付けながらラップ板を一定
速度で回転させて基板を削る。
ッシング:化学的かつ機械的な複合研磨)法はラップ法
やポリッシング法に似ているが、ダイヤモンドスラリー
等の代わりに酸性の溶液を吹き付けながら化学的にエッ
チングを行う。このような方法を用いて基板の厚みを薄
く加工する方法である。
た基板に直接成膜し、基板の一部分を全て除去した場合
の製造法を示す。図6A〜Dは最小限、下部電極2a、
圧電薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成膜に
ついてメタルマスクを用いないで成膜後、リソグラフィ
ー技術などを用いて素子化する行程を示す図である。メ
タルマスクを用いない場合圧電素子の加工工程は、図4
A〜Cまたは図5A〜Cと同様なので図示を省略した。
a、圧電薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成
膜についてメタルマスクを用いて素子加工を行う行程を
示す図である。圧電素子3の成膜法、合成樹脂12の塗
布法、硬化法、配線の形成法は図3A〜Lの場合と同じ
なので説明は省略する。大きく異なる工程は、加工基板
40の裏面(圧電薄膜を成膜している面と反対の面)に
も合成樹脂12を塗布し、一部分だけ合成樹脂12を除
去したパターンを形成する事である。図6A〜Dにおい
て、圧電薄膜を基板40の表面に成膜し、その上にに合
成樹脂12を塗布し、硬化した後、加工基板40の裏面
(圧電薄膜1を成膜している面と反対の面)に合成樹脂
12を塗布する。加工基板40の裏面を上にしてガラス
等の平滑な基板に固定する。そして、スピンナー法、ま
たはロール法、浸漬法で合成樹脂12を塗布する。この
時、合成樹脂12が感光性、または紫外線硬化型等であ
れば、マスク等を用いて露光しパターン化する。もし、
感光性や紫外線硬化型等でなければ塗布後、レーザー等
を用いてパターン化する。前記パターンは特に圧電素子
3部の基板40を除去するためのパターンであり、すな
わち圧電素子3部の基板上だけは合成樹脂12で覆われ
ないようにする。このパターン化の後、塗布された合成
樹脂12の耐酸性強度、機械的強度を高めるために高温
槽を用いて温度をあげて硬化させる。その後エッチング
法を用いて基板40を除去する。エッチング法で除去す
るために、パターン化した面を上にして、ガラス基板な
どに固定する。そして、スプレイ法、浸漬法等を用いて
合成樹脂12で覆われていない部分の基板40を除去す
る。基板40がステンレス、アルミニウム、銅、チタニ
ウムなどの金属の場合には塩化第二鉄溶液、硝酸銅溶液
などを用いる。
の白金(Pt)がストッパとなってエッチングが終了す
る。このプロセスで、基板40は除去され合成樹脂12
が形状保持板として置き換わる。また、接着剤等を用い
ることなく圧電素子3を転写可能である。
加工法である。圧電素子3の成膜時にメタルマスクを用
いて必要な部分だけに圧電素子3を成膜している。この
ため、図6A〜Dで示したメタルマスクを用いない場合
の加工法で説明した圧電素子3のエッチング工程は省略
される。従って、成膜後、合成樹脂12を塗布し、圧電
素子3部を合成樹脂12で覆い、基板をエッチングする
エッチング液に触れないような構造を形成する。基板4
0のエッチングに関しては上記と同様である。
た基板に直接成膜し、基板の厚みを薄くした加工の場合
の製造法を示す。図7A〜Dは最小限、下部電極2a、
圧電薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成膜に
ついてメタルマスクを用いないで成膜後、リソグラフィ
ー技術などを用いて素子化する行程を示す図である。メ
タルマスクを用いない場合圧電素子の加工工程は、図4
A〜Cまたは図5A〜Cと同様なので図示を省略した。
a、圧電薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成
膜についてメタルマスクを用いて素子加工を行う行程を
示す図である。圧電素子3の成膜法、合成樹脂12の塗
布法、硬化法、配線の形成法、合成樹脂12のパターン
形成法は図3A〜Lの場合と同じなので説明は省略す
る。大きく異なるのは、エッチング速度、均一性を制御
しながら基板40のエッチングを行うことである。基板
を40どのくらいエッチングするかは必要とされるアク
チュエータの機械的強度と変位量で決まる。エッチング
量の制御は、使用するエッチング液によって異なるがエ
ッチング液の濃度、エッチング時間、エッチング液の温
度、使用するエッチング方法である。エッチング方法は
主にスプレイ法、浸漬法がある。特にスプレイ法はスプ
レイから吹き出すエッチング液の液粒の大きさや、吹き
付け圧力、エッチング液の温度などによってエッチング
速度や均一性を制御可能である。
全体あるいは一部分だけ薄く加工したアクチュエータを
作製できる。
れていない基板40を用い、基板全体を除去する場合の
アクチュエータの製造法を示す。
薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成膜につい
てメタルマスクを用いないで成膜後、リソグラフィー技
術などを用いて素子化する行程を示す図である。一方、
図8G〜Jは最小限、下部電極2a、圧電薄膜1、上部
電極2bからなる圧電素子3の成膜についてメタルマス
クを用いて素子加工を行う行程を示す図である。使用さ
れる基板40は、第1に成膜時の成膜温度である約50
0℃以上でも形状を保つことが可能なことが必要とされ
る。そして第2にエッチング等によって容易に除去でき
ることが必要とされる。使用する基板40としては、主
に金属基板が望ましく、主にステンレス、アルミニウ
ム、銅、チタニウムなどが主成分である基板が成膜温
度、加工性などから望ましい。また、酸化マグネシウム
(MgO)も望ましい。
状に加工する方法と成膜時にメタルマスクなどを用いて
必要なところ以外は圧電薄膜をつけないようにする方法
がある。精度の要求される場合にはメタルマスク法より
リソグラフィー技術を用いて加工するほうが良い。
ターンをあらかじめ決めておいて、成膜時に取り替える
だけである。図3A〜Lでメタルマスクを使わない場合
と使う場合の説明と同様の行程であるので省略する。
素子3(下部電極2a/圧電薄膜1/上部電極2b)を
加工し、形状保持板を合成樹脂に置き換えるための基板
の加工の説明を図8A〜Jを用いて行う。
の加工法である。まず、合成樹脂12を上部電極2b面
に塗布する。このとき、合成樹脂12がレジストや感光
性ポリイミドのようにパターン化できるものは上部電極
2bを引き出すためのスルーホールまたは部分的に合成
樹脂12で覆われない部分を形成する。配線はメッキ法
等を用いて形成する。もしパターン化できない合成樹脂
を用いる場合には基板上に配線パターンをあらかじめ形
成し、電極の引き出し部分を作成しておいて、その後、
合成樹脂12を塗布する。またはレーザー加工等を用い
て部分的に合成樹脂を12除去する。合成樹脂12を塗
布する方法としてはスピンナー法、ロール法、浸漬法、
スプレイ法、インクジェット法などを用いて塗布する。
このとき基板40の裏面(圧電薄膜1を成膜している面
と反対の面)をガラス等の平坦な基板に隙間が空かない
ように張り付けて固定する。この固定によって塗布され
る合成樹脂は圧電素子3部の上部電極2bが成膜されて
いる面と圧電薄膜1の断面を覆い、基板40の裏面には
殆ど塗布されない。
の断面部分を図のように覆ってしまうように塗布する。
これは、次の行程である圧電素子3のエッチング工程及
び基板部分のエッチング行程で圧電薄膜1がエッチング
されることを防ぐためである。塗布された合成樹脂12
は、更に強度を高めるために高温槽を用いて温度をあげ
て硬化させる。この硬化によって耐エッチング効果が高
まるとともに絶縁抵抗が高まり配線用の絶縁層としても
用いることができる。
上部電極2bをエッチングする。上部電極2bは一般的
に金(Au)や白金(Pt)などが用いられ、エッチン
グ方法としてはドライエッチング法、ウエットエッチン
グ法などがあるが、ドライエッチング法の場合には、ア
ルゴンガス(Ar)を用いてエッチングする。一方、ウ
エットエッチングの場合には、金(Au)に対してはヨ
ウ化カリウム(KI)、ヨウ素(I2)、水(H2O)の
混合液などを用いてエッチングを行う。
トを除去して再度、圧電薄膜1加工用のレジストを塗
布、パターン化する。このとき、上部電極2b用のレジ
ストが圧電薄膜をエッチングするパターンと同形状で、
耐ウェットエッチング性にも優れているものならば、上
部電極2b加工用のレジストをそのまま用いても良い。
膜をエッチングする。膜厚が薄い場合にはドライエッチ
ング法を用い、厚みが厚い場合にはウエットエッチング
法を用いる。ドライエッチング法の場合には、金(A
u)、白金(Pt)の場合と同様にアルゴンガス(A
r)を用いてエッチングする。ウエットエッチングの場
合には、弗化アンモニウム溶液及び弗酸を用いてエッチ
ングを行う。エッチング方法は、ビーカに入れたバファ
ードフッ酸を約60℃に温め、その中に基板40ごと浸
漬する。バッファードフッ酸は濃度が一定になるように
常時かき混ぜる。エッチング後純水で洗浄し乾燥させ
る。その後レジストを除去し、再度レジストを塗布、下
部電極2aエッチングパターンに露光、現像する。この
とき、下部電極2a用のパターンは圧電薄膜1の形状よ
りも一回り大きめに形成することが望ましい。これによ
って、下部電極2aと合成樹脂12のレジスト等によっ
て、圧電薄膜1を包み込むような構造を作製でき、基板
40除去時のエッチング液に圧電薄膜1がさらされる心
配がない。
下部電極2aは一般に白金(Pt)が用いられる。ドラ
イエッチング法の場合には、アルゴンガス(Ar)を用
いてエッチングする。一方、ウエットエッチングの場合
には、エッチング液としてはシアン化カリウム、ペルオ
キソ硫酸アンモニウム、水の混合液を用いる。
いた合成樹脂12は、除去するかまたは、そのまま形状
保持板として用いても良い。合成樹脂12を除去した場
合には、再度、合成樹脂12を塗布する。なお、作製す
るアクチュエータの仕様によっては下部電極2aエッチ
ング用のレジストを除去しないで、このまま形状保持
板、またはアクチュエータパターンとして用いても良い
し、このレジストの上から更に他の合成樹脂12を塗布
して形状保持板、またはアクチュエータパターンを形成
しても良い。このとき、合成樹脂12がレジストや感光
性ポリイミドのようにパターン化できるものは上部電極
2bのを引き出すためのスルーホールまたは部分的に合
成樹脂12で覆われない部分を形成する。配線はメッキ
法等を用いて形成する。もしパターン化できない合成樹
脂12を用いる場合には基板上に配線パターンをあらか
じめ形成し、電極の引き出し部分を作成しておいて、そ
の後、合成樹脂12を塗布する。またはレーザー加工等
を用いて部分的に合成樹脂12を除去する。
クチュエータパターン形成が終了したら、合成樹脂12
を更に強度を高めるために高温槽を用いて温度をあげて
硬化させる。この硬化によって耐エッチング効果が高め
るとともに絶縁抵抗が高まり配線用の絶縁層として用い
ることができる。
程を説明する。合成樹脂12を硬化した後、合成樹脂1
2側をガラス等のような平坦な板に接するように固定す
る。そして、スプレイ法、浸漬法等を用いて合成樹脂1
2で覆われていない部分の基板40を除去する。基板4
0がステンレス、アルミニウム、銅、チタニウムなどの
金属の場合には塩化第二鉄溶液、硝酸銅溶液などを用い
る。
2aの白金(Pt)がストッパとなってエッチングが終
了する。このプロセスで、基板40は除去され合成樹脂
12が形状保持板として置き換わる。また、接着剤等を
用いることなく圧電素子3を転写可能である。また、形
状保持板以外の部分もあらかじめパターン化する事で自
由にアクチュエータ形状や配線を作製することが可能と
なる。
いが基板を除去後、絶縁層を介してメッキ法などを用い
て形成するか、予め圧電薄膜の加工時に下部電極からの
電極を取り出すためのスルーホールを絶縁層である合成
樹脂に設け、そのスルーホールを通して図面上部に取り
出しても良い。
加工法である。圧電素子3の成膜時にメタルマスクを用
いて必要な部分だけに圧電素子3を成膜している。この
ため、図8G〜Jで示したメタルマスクを用いない場合
の加工法で説明した圧電素子3のエッチング工程は省略
される。従って、成膜後、合成樹脂12を塗布し、圧電
素子3部を合成樹脂12で覆い、基板をエッチングする
エッチング液に触れないような構造を形成する。基板4
0のエッチングに関しては上記と同様である。下部電極
2aの取り出しは、図示していないが基板を除去後、絶
縁層を介してメッキ法などを用いて形成するか、予め圧
電薄膜の加工時に下部電極からの電極を取り出すための
スルーホールを絶縁層である合成樹脂に設け、そのスル
ーホールを通して図面上部に取り出しても良い。
れていない基板40を用い、基板をアクチュエータの一
部分となるように加工するとともに、基板40の一部を
除去する場合のアクチュエータの製造法を示す。
薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成膜につい
てメタルマスクを用いないで成膜後、リソグラフィー技
術などを用いて素子化する行程を示す図である。一方、
メタルマスクを用いて素子加工を行う行程については図
8A〜Fで詳細に述べているのでここでは省略する。
法、硬化法、配線の形成法は図8A〜Jの場合と同じな
ので説明は省略する。大きく異なる工程は、基板40の
裏面(圧電薄膜を成膜している面と反対の面)にも合成
樹脂12を塗布し、一部分だけ合成樹脂12を除去した
パターンを形成する事である。図9A〜Eにおいて、基
板40の表面に圧電薄膜を成膜し、その上に合成樹脂1
2を塗布し、硬化した後、基板40の裏面(圧電薄膜1
を成膜している面と反対の面)に合成樹脂12を塗布す
る。基板40の裏面を上にしてガラス等の平滑な基板に
固定する。そして、スピンナー法、ロール法または浸漬
法で合成樹脂12を塗布する。この時、合成樹脂12が
感光性、または紫外線硬化型等であれば、マスク等を用
いて露光しパターン化する。もし、感光性や紫外線硬化
型等でなければ塗布後、レーザー等を用いてパターン化
する。前記パターンは特に圧電素子3部の基板40を除
去するためのパターンであり、すなわち圧電素子3部の
基板上だけは合成樹脂12で覆われないようにする。こ
のパターン化の後、塗布された合成樹脂12の耐酸性強
度、機械的強度を高めるために高温槽を用いて温度をあ
げて硬化させる。その後エッチング法を用いて基板40
を除去する。エッチング法で除去するために、パターン
化した面を上にして、ガラス基板などに固定する。そし
て、スプレイ法、浸漬法等を用いて合成樹脂12で覆わ
れていない部分の基板40を除去する。基板40がステ
ンレス、アルミニウム、銅、チタニウムなどの金属の場
合には塩化第二鉄溶液、硝酸銅溶液などを用いる。
の白金(Pt)がストッパとなってエッチングが終了す
る。このプロセスで、基板40は除去され合成樹脂12
が形状保持板として置き換わる。また、接着剤等を用い
ることなく圧電素子3を転写可能である。
いが、基板が導電性のもので有れば基板を通して取り出
す。基板が導電性でない場合や、導電性であっても基板
から取り出す場合に支障が有る場合には基板を除去後、
絶縁層を介してメッキ法などを用いて形成するか、予め
圧電薄膜の加工時に下部電極からの電極を取り出すため
のスルーホールを絶縁層である合成樹脂に設け、そのス
ルーホールを通して図面上部に取り出しても良い。
ついて説明する。圧電素子3の成膜時にメタルマスクを
用いて必要な部分だけに圧電素子3を成膜している。こ
のため、図8A〜Fで示したメタルマスクを用いない場
合の加工法で説明した圧電素子3のエッチング工程は省
略される。成膜後、合成樹脂12を塗布し、圧電素子3
部を合成樹脂12で覆い、基板をエッチングするエッチ
ング液に触れないような構造を形成する。基板40のエ
ッチングに関しては上記メタルマスクを用いない場合と
同様である。
されていない基板を用い、基板をアクチュエーターの一
部となるように加工するとともに、基板の全体をエッチ
ング法やラップ法、ポリッシング法、またはCMP法に
よって薄くする場合のアクチュエータの製造法を示す。
電薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成膜につ
いてメタルマスクを用いないで成膜後、リソグラフィー
技術などを用いて素子化する行程を示す図である。一
方、メタルマスクを用いて素子加工を行う行程について
は図8G〜Jで詳細に述べているのでここでは省略す
る。
法、硬化法、配線の形成法は図8A〜Jの場合と同じな
ので説明は省略する。大きく異なる工程は薄く加工する
方法である。そこで以下にその方法の詳細を述べる。ま
ずエッチング法を使用する場合には、基板40がステン
レス、アルミニウム、銅、チタニウムなどの金属の場合
には塩化第二鉄溶液、硝酸銅溶液などを用いてエッチン
グする。このとき、圧電薄膜1は合成樹脂12で覆われ
ていなければ基板40と一緒にエッチングされてしまう
が、前行程において合成樹脂12で覆われているので問
題ない。すなわち合成樹脂12を用いて圧電薄膜1を覆
うことが重要である。合成樹脂12は特に酸性のエッチ
ング液に強い特性をもっておりこのようなプロセスに向
いている。基板40をどのくらいエッチングするかは必
要とされるアクチュエータの機械的強度と変位量で決ま
る。エッチング量の制御は、使用するエッチング液によ
って異なるがエッチング液の濃度、エッチング時間、エ
ッチング液の温度、使用するエッチング方法により行え
る。エッチング方法は主にスプレイ法、浸漬法がある。
特にスプレイ法はスプレイから吹き出すエッチング液の
液粒の大きさや、吹き付け圧力、エッチング液の温度な
どによってエッチング速度や均一性を制御可能である。
40を固定治具に取り付け、ラップ板上乗せてダイヤモ
ンドスラリー等を基板に吹き付けながらラップ板を一定
速度で回転させて基板を削る。
ているが、ダイヤモンドスラリー等の代わりに酸性の溶
液を吹き付けながら化学的にエッチングを行う。このよ
うな方法を用いて基板の厚みを薄く加工する。
樹脂が形状保持板として置き換わる。また、接着剤等を
用いることなく圧電素子を転写可能である。また、形状
保持板以外の部分もあらかじめパターン化する事で自由
にアクチュエータ形状や配線を作製することが可能とな
る。
いが、基板が導電性のもので有れば基板を通して取り出
す。基板が導電性でない場合や、導電性であっても基板
から取り出す場合に支障が有る場合には、予め圧電薄膜
の加工時に下部電極からの電極を取り出すためのスルー
ホールを絶縁層である合成樹脂に設け、そのスルーホー
ルを通して図面上部に取り出しても良い。
されていない基板を用い、基板をアクチュエーターの一
部となるように加工するとともに、基板の一部を薄くす
る場合のアクチュエータの製造法を示す。
電薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3の成膜につ
いてメタルマスクを用いないで成膜後、リソグラフィー
技術などを用いて素子化する行程を示す図である。一
方、メタルマスクを用いて素子加工を行う行程について
は図8G〜Jで詳細に述べているのでここでは省略す
る。
法、硬化法、配線の形成法は図8A〜Jの場合と同じな
ので説明は省略する。大きく異なるのは、エッチング速
度、均一性を制御しながら基板40のエッチングを行う
ことである。基板40をどのくらいエッチングするかは
必要とされるアクチュエータの機械的強度と変位量で決
まる。エッチング量の制御は、使用するエッチング液に
よって異なるがエッチング液の濃度、エッチング時間、
エッチング液の温度、使用するエッチング方法である。
エッチング方法は主にスプレイ法、浸漬法がある。特に
スプレイ法はスプレイから吹き出すエッチング液の液粒
の大きさや、吹き付け圧力、エッチング液の温度などに
よってエッチング速度や均一性を制御可能である。
一部分だけ薄く加工したアクチュエータを作製できる。
下部電極2aの取り出しは、図示していないが、基板が
導電性のもので有れば基板を通して取り出す。基板が導
電性でない場合や、導電性であっても基板から取り出す
場合に支障が有る場合には、予め圧電薄膜の加工時に下
部電極からの電極を取り出すためのスルーホールを絶縁
層である合成樹脂に設け、そのスルーホールを通して図
面上部に取り出しても良い。
アクチュエータの基本的な構成を示す。
回転または走行する記録媒体上を飛行または滑走するス
ライダー14とそれを支持するサスペンション15、サ
スペンション15を固定するベースプレート16、スラ
イダー14に荷重を加えるロードビーム(図示せず)お
よびヘッド素子13と情報記録装置の記録再生回路を電
気的に接合する信号系(図示なし)により構成され、そ
の一部または全体が一体で形成される。信号系リード線
やサスペンションに直接または間接的にプリント回路に
より配線される。
ョン15と一体型で、ヘッド素子1を構成するスライダ
ー14とベースプレート16の間に配置される。
エータは母材となる約10〜30μmのステンレスと微
小駆動素子18を構成する圧電薄膜からなる。微小駆動
素子18はディスク面19に対して垂直になるように折
り曲げ構造をとる。
置18はディスク面に垂直かつサスペンションの長手方
向の中心線に沿った面とそれぞれ15度以上の角度を成
して構成される。
0度逆位相の駆動電圧が与えられ伸縮が繰り返される。
伸縮によってサスペンション15およびサスペンション
15に固定されたスライダー14、ヘッド素子13は図
14Aのように回転する。更に駆動電圧を逆位相にする
とサスペンション15およびサスペンション3に固定さ
れたスライダー14、ヘッド素子13は図14Bのよう
に反対方向に回転する。
21に対して約15以上の角度を取るように配置されて
いる。これは、角度が小さい(約0度〜15度未満)場
合、デスクの回転がスライダー14に及ぼす影響(空気
粘性摩擦力)を受けやすいためこの影響を軽減するため
である。以上の構成により、高精度なトラック位置決め
が可能になる。
て今回はステンレスを使用したが、バネ性、耐熱性を所
有し、厚みが薄くともある程度の剛性が確保できる材料
であればどんな材料でも良い。
アクチュエータの微小駆動素子18部に合成樹脂12を
応用した場合の構成を示す。
は、アクチュエータがサスペンション15に固定された
スライダー14及びヘッド素子13を回転させる移動距
離(変位)は、微小駆動素子18が単独(片持ち梁形
状)で変化する距離の約1/4になる。
れぞれ素子の両端を固定し拘束されているために生じる
損失である。従って、微小駆動素子18部に合成樹脂1
2を用いることでそれぞれの駆動素子が発生させる力を
サスペンション15及びサスペンション15に固定され
たスライダー14、ヘッド素子13に効率よく伝える事
が可能となり大きな変位が得られる。
5A〜Bに示すように微小駆動素子18の変位をできる
だけ大きくするように合成樹脂12のような柔軟で弾力
性のある材料でアクチュエータ部や形状保持板などを全
て置き換えるか、図16A〜Bに示すように微小駆動素
子18部分だけ置き換えるか、または図17A〜Bに示
すようにアクチュエータ部や形状保持板などを全てエッ
チング法などを用いて薄くするか、微小駆動素子18部
分だけエッチング法などを用いて薄くする。
せ、微小駆動素子18部の変位を大きくすることが可能
となる。また、一対の微小駆動素子18がお互いに拘束
して効率を低下している状態も微小駆動素子18部の柔
軟な構造によって緩和され、変位の拡大につながる。
0を微小駆動素子18の両端に合成樹脂12で形成して
もよい。
に述べたので省略する。
ような柔軟で弾力性のある材料でアクチュエータ部や形
状保持板などを全て置き換えることで、駆動部以外の部
分が剛性が低下して機械特性に問題が起こる場合には、
例えば図19に示すように合成樹脂12で支点17を付
け加えることで解決される。
アクチュエータの基本的な別の構成を示す。下部電極2
a、圧電薄膜1、上部電極2bからなる圧電素子3は基
板40を全て除去し合成樹脂12に転写されている。合
成樹脂12はアクチュエータ形状を形成し、圧電素子3
を梁構造部に構成する。
詳細に述べたので省略する。図21A〜Dはその動作を
示した図である。図21Aは図面の右側に位置する圧電
素子3に印可電圧を加えた場合の動作を示す。図面上側
の部分を固定して図面右側の梁部分に電圧を加えると圧
電素子3が撓んで固定端とは反対の自由端が右に変位す
る。一方、図21Bは図面左側の梁部分に電圧を加える
と圧電素子3が撓んで固定端とは反対の自由端が左に変
位する。
22B1、22B2、22C1、22C2、22D1、
22D2に本発明の圧電式アクチュエータの配線構造を
示す。
体構造を形成するために基板とともに折り曲げた後の斜
示図である。図22A2は配線を形成、プレスによる折
り曲げ加工を行った後の断面図である。
レス材などの材質を用いて基板40から取り出す。一
方、上部電極2bの取り出しは、基板40上の圧電素子
を加工後、上部電極2b上に合成樹脂4を絶縁層として
パターン化する。絶縁層である合成樹脂4には、上部電
極2bと導電性を取るためにスルーホール7が形成され
ている。絶縁層の合成樹脂4を窒素中で熱処理し硬化さ
せた後、メッキ法を用いて銅配線を形成する。銅配線を
形成後、カバー用の合成樹脂4を塗布、パターン化して
窒素中で熱処理し硬化させる。その後、基板とともにプ
レス機を用いて折り曲げ、三次元的な立体構造を形成す
る。
することで、折り曲げられた配線部分の導電性が損なわ
れることなく電極を取り出すことが可能となる。
体構造を形成するために基板とともに折り曲げる場合
に、配線が切断などにより導電性を損なわないように折
り曲げ部分の基板を除去したときの斜示図である。
り曲げ加工を行った後の断面図である。
A2と同様であるので省略する。配線構造を形成後、折
り曲げ部分にあたる場所の基板をウエットエッチングな
どを用いてエッチング除去を行う。例えば、基板がステ
ンレスのような金属であれば、塩化第二鉄溶液を用いれ
ばよい。このような構造を用いることで三次元的な立体
構造を形成するために基板とともに折り曲げる場合に、
配線が切断などにより導電性を損なわないようにするこ
とができる。このように合成樹脂4を用いて配線を形成
するとともに、折り曲げ部分の基板を除去すると、プレ
ス加工による折り曲げ加工時に折り曲げ部分の配線に加
わる力が分散され折り曲げられた配線部分の導電性が損
なわれることなく電極を取り出すことが可能となる。
体構造を形成するために図22A1とは反対に基板とと
もに折り曲げた後の斜示図である。図22C2は配線を
形成し、プレスによる折り曲げ加工を行った後の断面図
である。配線の形成方法、プレス加工による折り曲げ立
体構造の作成法は図22A1と同様であるので省略す
る。この場合、基板40の外側に配線構造が位置するた
めに、配線自身が基板に引っ張られる構造になり、導電
性を損なう可能性が高くなる。そのため、基板40より
内側に配線を形成する場合に比べ、メッキによって形成
される銅配線の厚みを厚くする。また、絶縁層として用
いる合成樹脂4の厚みも多少厚めにすることで三次元的
な立体構造上に配線を形成することが可能になる。
体構造を形成するために基板とともに折り曲げる場合
に、配線が切断などにより導電性を損なわないように折
り曲げ部分の基板を除去したときの斜示図である。
り曲げ加工を行った後の断面図である。
頼性を更に高めるために折り曲げ部分の基板40を除去
する。このように合成樹脂4を用いて配線を形成すると
ともに、折り曲げ部分の基板を除去すると、プレス加工
による折り曲げ加工時に折り曲げ部分の配線に加わる力
が分散され折り曲げられた配線部分の導電性が損なわれ
ることなく電極を取り出すことが可能となる。
用途に応用することができる。 <光学関係> (1)光を偏向させるデバイスを用いたもの。例えば、
プリンタ、投写型ディスプレイ、バーコードリーダー、
スキャナーなど。 (2)薄膜アクチュエーテッドミラーアレイ。 (3)マイクロ光学素子:光学スイッチング素子、焦点
調整装置、焦点可変ミラーなど。 (4)絞り装置:カメラ、ビデオムービー、内視鏡など
の光学機器。 (5)可変できるミラー。 <ポンプ> (6)インクジェットプリンター (7)イオン発生器:空気清浄機、加湿器、集塵機 <モータ> (8)圧電リニアモータに用いる光ピックアップ、超音
波モータ。 <圧電共振子> (9)発振素子 (10)ディスクリミネータ (11)フィルタ <センサ> (12)圧力センサー (13)加速度センサー (14)衝撃センサー (15)AEセンサー(Acoustic Emission) (16)超音波センサー (17)角速度センサー (18)重力センサー <メカ的応用> (19)マイクロリレー (20)超薄膜キーボード (21)流体制御用バルブ (22)ハードディスクドライブ(HDD)用アクチュエ
ータ
詳細に説明する。
エータ部の一組の微小駆動素子とディスク面に垂直かつ
サスペンションの長手方向の中心線に沿った面とがなす
角度を変化させてヘッド素子が構成されるスライダーの
変位を測定した。アクチュエータの母材であるステンレ
スの厚みは20μmとした。駆動電圧は±3V一定、周
波数は1KHzとした。測定はレーザードップラー法を用
いて変位を実測した。その結果を図13Cに示す。この
時ディスクの回転数は1000rpmとした。
は殆ど見られないものの、ディスク回転時においては1
5度未満で空気粘性摩擦力のために低下する事がわか
る。以上の結果から、変位と粘性を考慮した場合、駆動
素子の角度は約15度以上が適切である。
レス基板をあらかじめアクチュエータ形状にエッチング
加工を施した基板を用いた。
スパッタ装置のチャンバー内に入れて真空状態(真空
度:2.0×10-4Pa)にした。基板温度が約500℃以
上になったことを確認して、付着層9であるチタニウム
(Ti)を厚み50nm、下部電極を兼ねる白金(Pt)を
厚み約50〜200nm成膜した。チタニウム(Ti)は基板
と白金(Pt)の付着強度を高めるために用いた。この
ため、基板とPt層の付着強度が高い場合にはチタニウ
ム(Ti)を成膜しないで、基板上に直接白金(Pt)
を成膜しても良い。次に圧電薄膜であるチタン酸鉛系の
PbZrTiO3の結晶配向を助ける下地層のPbLiTiを厚み10〜
50nm成膜した。その後、圧電薄膜のPbZrTiO3を厚み2.
5μm成膜した。基板温度を約100℃以下になったこ
とを確認後、上部電極であるAu(金)を厚み100〜200
nm成膜した。
り出し、リソグラフィ技術を用いて圧電素子を形成し
た。
た。加工用レジスト樹脂は、シプレイ社製商品名"S-180
0"を用いた。成膜したステンレス基板をガラス基板に固
定してレジストを塗布した。塗布方法としてはスピナー
法を用いた。その後、オーブンでプリベークを90℃で
15分行った後、取り出して露光を行った。露光はフォ
トマスクを用いて行い、露光後現像液につけて現像し
た。現像後、再度オーブンで約120℃で30分ポスト
ベークを行い、レジストの耐エッチング性を高めた。以
上の工程でレジストをパターン化し、ウエットエッチン
グ法を用いて上部電極の加工を行った。エッチング液は
ヨウ化カリウム(KI)、ヨウ素(I2)、水(H2O)
の混合液を用いた。エッチング後、純水で基板を洗浄
し、乾燥した。レジスト樹脂の厚さは約1.0μmであ
った。上部電極の加工状態を光学顕微鏡で確認し、問題
なければ次の圧電薄膜の加工を行った。
いて行う。バッファードフッ酸をビーカに入れ約60℃
に温め、その中に固定用のガラス基板ごと浸漬した。バ
ッファードフッ酸は濃度が一定になるように常時かき混
ぜた。エッチング後、純水で洗浄し乾燥した。次に下部
電極の加工を行った。上部電極、圧電薄膜加工用のレジ
ストを除去して再度下部電極加工用のレジストを塗布し
た。レジストを塗布後フォトマスクを用いて露光を行っ
た。フォトマスクに形成されているパターンは、上部電
極、圧電薄膜形成用のパターンより一回り大きな形状の
パターンと、下部電極の引き出しパターンが形成されて
いる。露光、現像後ドライエッチング法を用いて下部電
極の加工を行った。ドライエッチング後、レジストを除
去、洗浄した。洗浄後、レジストを塗布した。ここでレ
ジスト樹脂は、ポリイミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂
である住友ベークライト社製商品名"CRC-8300"を用い
た。塗布方法はスピナーを用いて行った。基板はエッチ
ングの時と同様、ガラス基板などの表面の平らなものに
固定した。基板にポリイミドを塗布し、スピナーの回転
数を3000rpmで回転させ均一に塗布した。この
時、基板の裏面(圧電素子がついていない面)は固定基
板に密接しているため塗布されたポリイミドは裏面には
回り込まなかった。塗布後、露光、現像を行ってパター
ン化した。フォトマスクのパターンは加工基板とほぼ同
形状でひとまわり大きめのパターンである。次にポリイ
ミドを硬化させるために窒素雰囲気中でベークした。窒
素置換したオーブンを用いて150〜320℃で30分
ベークを行った。ポリイミド樹脂の厚さは2.0μmで
あった。
去を行った。加工基板の除去は塩化第二鉄溶液を除去す
る基板に対してスプレー状に吹き付けて行った。
であるポリイミドに接着剤などを用いることなく転写す
ることができた。
クチュエータ形状に構成されたポリイミドを金型にはめ
込んでプレスした。
動素子部をワイヤーボンディングを用いて電気的に接続
した。そしてスライダーとベースプレートを組み合わせ
ヘッド支持機構を構成した。
レス基板をあらかじめアクチュエータ形状にエッチング
加工を施した基板を用いた。
約0.1mm厚のステンレスで作成したメタルマスクを
あらかじめ基板にセットして成膜した。加工基板、メタ
ルマスクを基板ホルダーにセットした後、スパッタ装置
のチャンバー内に入れて真空状態にした。基板温度が約
500℃以上になったことを確認して、付着層9である
チタニウム(Ti)を厚み50nm、下部電極を兼ねる白金
(Pt)を厚み約50〜200nm成膜した。チタニウム(T
i)は基板と白金(Pt)の付着強度を高めるために用
いた。このため、基板とPt層の付着強度が高い場合に
はチタニウム(Ti)を成膜しないで、基板上に直接白
金(Pt)を成膜しても良い。次に圧電薄膜であるチタ
ン酸鉛系のPbZrTiO3の結晶配向を助ける下地層のPbLiTi
を厚み10〜50nm成膜した。その後、圧電薄膜のPbZrTiO3
を厚み2.5μm成膜した。基板温度を約100℃以下
になったことを確認後、上部電極であるAu(金)を厚
み100〜200nm成膜した。
て、圧電素子部のリソグラフィー技術を用いた加工を省
くことが可能となった。真空チャンバーから基板の温度
が常温になったことを確認して取り出し、実施例2で用
いたポリイミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂を塗布し
た。塗布方法はスピナーを用いて行った。基板はエッチ
ングの時と同様、ガラス基板などの表面の平らなものに
固定した。基板にポリイミドを塗布し、スピナーの回転
数を3000rpmで回転させ均一に塗布した。この
時、基板の裏面(圧電素子がついていない面)は固定基
板に密接しているため塗布されたポリイミドは裏面には
回り込まなかった。塗布後、露光、現像を行ってパター
ン化した。フォトマスクのパターンは加工基板とほぼ同
形状でひとまわり大きめのパターンである。次にポリイ
ミドを硬化させるために窒素雰囲気中でベークした。窒
素置換したオーブンを用いて150〜320℃で30分
ベークを行った。
去を行った。加工基板の除去は、塩化第二鉄溶液を除去
する基板に対してスプレー状に吹き付けて行った。ポリ
イミド樹脂の膜厚は2.0μmであった。
であるポリイミドに接着剤などを用いることなく転写す
ることができた。
クチュエータ形状に構成されたポリイミドを金型にはめ
込んでプレスした。その後、配線用のフレキシブル基板
と微小駆動素子部をワイヤーボンディングを用いて電気
的に接続した。
合わせヘッド支持機構を構成した。
して用いたが、他の金属、MgO(酸化マグネシウ
ム)、Si(シリコン)等の単結晶基板を用いても同様
に形成することが可能である。
レス基板をあらかじめアクチュエータ形状にエッチング
加工を施した基板を用いた。今度は加工基板の厚みを薄
くする製造法を用いた。圧電素子の作成法、ポリイミド
の塗布、アクチュエータ形状は実施例2と同様なので省
略する。
か、厚みを薄くするかの違いである。
を硬化した後、第二塩化鉄溶液をスプレイ状に吹き付け
た。この吹き付ける時間を制御して除去するステンレス
の厚みを制御した。約10μm除去した後、純水で洗浄
して乾燥した。次に、折り曲げ構造を実現するために、
アクチュエータ形状に構成されたポリイミドを金型には
め込んでプレスした。プレスは約60〜80℃に温度を
上げて行い、冷却後取り出すと金型に沿って折り曲げ構
造が形成できた。
駆動素子部をワイヤーボンディングを用いて電気的に接
続した。
合わせヘッド支持機構を構成した。
て用いたが、他の金属、MgO(酸化マグネシウム)、
Si(シリコン)等の単結晶基板を用いても同様に形成
することが可能である。
レス基板をあらかじめアクチュエータ形状にエッチング
加工を施した基板を用いた。今度は加工基板の一部を除
去する製造法を用いた。圧電素子の作成法、ポリイミド
の塗布、アクチュエータ形状は実施例2と同様なので省
略する。
を硬化した後、今度は基板の裏面にポリイミドを塗布
し、パターン化した。
を上にしてガラス等の平坦な基板に固定して、ポリイミ
ドをスピナーで塗布した。塗布後、余分な用材を取り除
くためオーブンでプリベークし、フォトマスクを用いて
露光、現像した。現像後のパターンは圧電素子が形成さ
れている部分の反対面だけがポリイミドがついていない
状態である。パターン形成後、ポリイミドを窒素雰囲気
中のオーブンで150〜320℃、30分温度を上げて
硬化した。
ステンレスを除去した。除去方法は塩化第二鉄溶液をス
プレイ状に吹き付けてエッチングした。ポリイミドで覆
われていない部分のステンレスを全て取り除いた構造
が、この方法で可能となった。
ステンレスの除去する厚みはエッチング液の濃度、吹き
付け圧力、吹き付け量、時間で制御可能なので、全て除
去しないで適当な厚みを残すことも可能である。
エータ形状に構成されたポリイミドを金型にはめ込んで
プレスした。その後、配線用のフレキシブル基板と微小
駆動素子部をワイヤーボンディングを用いて電気的に接
続した。
合わせヘッド支持機構を構成した。
て用いたが、他の金属、MgO(酸化マグネシウム)、
Si(シリコン)等の単結晶基板を用いても同様に形成
することが可能である。
を用いた。基板を基板ホルダーにセットした後、スパッ
タ装置のチャンバー内に入れて真空状態にした。基板温
度が約500℃以上になったことを確認して、下部電極
を兼ねる白金(Pt)を厚み約50〜200nm成膜した。次
に圧電薄膜であるチタン酸鉛系のPbZrTiO3の結晶配向を
助ける下地層のPbLiTiを厚み10〜50nm成膜した。その
後、圧電薄膜のPbZrTiO3を厚み2.5μm成膜した。基
板温度を約100℃以下になったことを確認後、上部電
極であるAu(金)を厚み100〜200nm成膜した。
り出し、リソグラフィ技術を用いて圧電素子を形成し
た。
レジスト樹脂を塗布した。次に成膜した基板にレジスト
を塗布した。塗布方法としてはスピナー法を用いた。そ
の後オーブンでプリベークを90℃で15分行った後、
取り出して露光を行った。露光はフォトマスクを用いて
行い、露光後現像液につけて現像した。現像後再度オー
ブンで約120℃で30分ポストベークを行い、レジス
トの耐エッチング性を高めた。以上の行程でパターン化
し、ウエットエッチング法を用いて上部電極の加工を行
った。エッチング液はヨウ化カリウム(KI)、ヨウ素
(I2)、水(H2O)の混合液を用いた。エッチング
後、純水で基板を洗浄し、乾燥した。上部電極の加工状
態を光学顕微鏡で確認し、問題なければ次の圧電薄膜の
加工を行った。
いて行った。バッファードフッ酸をビーカに入れ約60
℃に温め、その中に固定用のガラス基板ごと浸漬した。
バッファードフッ酸は、濃度が一定になるように常時か
き混ぜた。エッチング後、純水で洗浄し乾燥した。次に
下部電極の加工を行った。上部電極、圧電薄膜加工用の
レジストを除去して再度下部電極加工用のレジストを塗
布した。レジストを塗布後、フォトマスクを用いて露光
を行った。フォトマスクに形成されているパターンは上
部電極、圧電薄膜形成用のパターンより一回り大きな形
状のパターンと下部電極の引き出しパターンが形成され
ている。露光、現像後ドライエッチング法を用いて下部
電極の加工を行った。ドライエッチング後、レジストを
除去、洗浄した。洗浄後、ポリイミドを塗布した。具体
的には塗布方法はスピナーを用いて行った。基板にポリ
イミドを塗布し、スピナーの回転数を3000rpmで
回転させ均一に塗布した。塗布後、露光、現像を行って
パターン化した。フォトマスクのパターンは加工基板と
ほぼ同形状でひとまわり大きめのパターンである。次に
ポリイミドを硬化させるために窒素雰囲気中でベークし
た。窒素置換したオーブンを用いて150〜320℃で
30分ベークを行った。
を行った。基板の全除去はリン酸を除去する基板に対し
てスプレー状に吹き付けて行った。
イミドに接着剤などを用いることなく転写することがで
きた。
クチュエータ形状に構成されたポリイミドを金型にはめ
込んでプレスした。その後、配線用のフレキシブル基板
と微小駆動素子部をワイヤーボンディングを用いて電気
的に接続した。
合わせヘッド支持機構を構成した。
を用いた。今度は基板の厚みを薄くする製造法を用い
た。圧電素子の作成法、ポリイミドの塗布、アクチュエ
ータ形状は実施例6と同様なので省略する。異なるのは
MgO基板を全て除去するか、厚みを薄くするかの違い
である。
を硬化した後、リン酸溶液をスプレイ状に吹き付けた。
この吹き付ける時間を制御して除去するMgOの厚みを
制御した。約10μm残して除去した後、純水で洗浄し
て乾燥した。次に、折り曲げ構造を実現するために、ア
クチュエータ形状に構成されたポリイミドを金型にはめ
込んでプレスした。プレスは約60〜80℃に温度を上
げて行い、冷却後、取り出すと金型に沿って折り曲げ構
造が形成できた。
駆動素子部をワイヤーボンディングを用いて電気的に接
続した。そしてスライダーとベースプレートを組み合わ
せヘッド支持機構を構成した。なお、この実験ではMg
Oを基板として用いたが、他の金属、Si(シリコン)
等の単結晶基板を用いても同様に形成することが可能で
ある。
を用いた。今度は基板の一部を除去する製造法を用い
た。圧電素子の作成法、ポリイミドの塗布、アクチュエ
ータ形状は実施例6と同様なので省略する。
を硬化した後、今度は基板の裏面にポリイミドを塗布、
パターン化した。
にしてガラス等の平坦な基板に固定して、ポリイミドを
スピナーで塗布した。塗布後、余分な用材を取り除くた
めオーブンでプリベークし、フォトマスクを用いて露
光、現像した。現像後のパターンは圧電素子が形成され
ている部分の反対面だけがポリイミドがついていない状
態であった。パターン形成後、ポリイミドを窒素雰囲気
中のオーブンで150℃〜320、30分温度を上げて
硬化させた。
MgOを除去した。除去方法はリン酸溶液をスプレイ状
に吹き付けてエッチングした。ポリイミドで覆われてい
ない部分のMgOを全て取り除いた構造がこの方法で可
能となった。
MgOの除去する厚みはエッチング液の濃度、吹き付け
圧力、吹き付け量、時間で制御可能なので、全て除去し
ないで適当な厚みを残すことも可能である。
エータ形状に構成されたポリイミドを金型にはめ込んで
プレスした。その後配線用のフレキシブル基板と微小駆
動素子部をワイヤーボンディングを用いて電気的に接続
した。
合わせヘッド支持機構を構成した。
いたが、他の金属、Si(シリコン)等の単結晶基板を
用いても同様に形成することが可能である。
を加工して、その上に約2.5μmの圧電体薄膜とその上
に電極を形成し、ステンレスの厚みをエッチングにより
変化させたときのカンチレバーの変位を測定した。ステ
ンレスの基板厚み0μmはポリイミドだけであることを
示す。測定法はレーザードップラー法を用いて変位を実
測した。駆動電圧は±3V一定、周波数は1KHzとし
た。
あるステンレスの厚みが薄くなるほど剛性が弱くなり、
変位が大きくなる傾向が見られた。
厚みを薄くすればするほど剛性が低下し、変位を大きく
得ることが可能であることは明らかである。
アクチュエータを用いて変位を測定した。基本となるア
クチュエータの構成として、微小駆動素子とディスクに
垂直かつサスペンションの長手方向の中心線に沿った面
がなす角はそれぞれ60度、使用したステンレスの厚みは
20μm、圧電薄膜の厚みは2.5μm、合成樹脂の厚みは1
0μmとした。
素子が配置される、図15A〜Bに示す合成樹脂に全て
置き換えたタイプである。駆動電圧は±3V一定、周波
数は1KHzとした。測定はレーザードップラー法を用い
て変位を実測した。この時ディスクの回転数は12000rpm
とした。比較のために、合成樹脂を用いないステンレス
ベースの同形状のアクチュエータも作製して測定した。
結果は合成樹脂に置き換えない物に比べ約4.4倍の変
位が得られた。
に置き換えることにより大幅に変位を拡大できることが
確認できた。
アクチュエータを用いて変位を測定した。基本となるア
クチュエータの構成として、微小駆動素子とディスクに
垂直かつサスペンションの長手方向の中心線に沿った面
がなす角はそれぞれ60度、使用したステンレスの厚みは
20μm、圧電薄膜の厚みは2.5μm、合成樹脂の厚みは1
0μmとした。
素子が配置される図16A〜Bに示す合成樹脂に一部分
(圧電素子の形状保持板部分)置き換えたタイプであ
る。駆動電圧は±3V一定、周波数は1KHzとした。測
定はレーザードップラー法を用いて変位を実測した。こ
の時ディスクの回転数は12000rpmとした。比較のため
に、合成樹脂を用いないステンレスベースの同形状のア
クチュエータも作製して測定した。結果は合成樹脂に置
き換えない物に比べ約4.5倍の変位が得られた。
に一部分置き換えることにより大幅に変位を拡大できる
ことが確認できた。
アクチュエータを用いて変位を測定した。基本となるア
クチュエータの構成として、微小駆動素子とディスクに
垂直かつサスペンションの長手方向の中心線に沿った面
がなす角はそれぞれ60度、使用したステンレスの厚みは
20μm、圧電薄膜の厚みは2.5μm、合成樹脂の厚みは
5μmとした。
素子が配置される、図17A〜Bに示す合成樹脂で覆
い、全体をエッチングしてステンレス基板を薄くしたタ
イプである。駆動電圧は±3V一定、周波数は1KHzと
した。測定はレーザードップラー法を用いて変位を実測
した。この時ディスクの回転数は12000rpmとした。比較
のために、合成樹脂を用いないステンレスベースの同形
状のアクチュエータも作製して測定した。結果は合成樹
脂に置き換えない物に比べ約3.1倍の変位が得られ
た。
覆い、ステンレスの厚みを薄くすることにより大幅に変
位を拡大できることが確認できた。
アクチュエータを用いて変位を測定した。基本となるア
クチュエータの構成として、微小駆動素子とディスクに
垂直かつサスペンションの長手方向の中心線に沿った面
がなす角はそれぞれ60度、使用したステンレスの厚みは
20μm、圧電薄膜の厚みは2.5μm、合成樹脂の厚みは5
μmとした。
素子が配置される図17A〜Bに示す合成樹脂で覆い、
一部(圧電素子の形状保持板部分)をエッチングしてス
テンレス基板を薄くしたタイプである。駆動電圧は±3
V一定、周波数は1KHzとした。測定はレーザードップ
ラー法を用いて変位を実測した。この時ディスクの回転
数は12000rpmとした。比較のために、合成樹脂を用いな
いステンレスベースの同形状のアクチュエータも作製し
て測定した。結果は合成樹脂に置き換えない物に比べ約
3倍の変位が得られた。
覆い、ステンレスの厚みを一部分(圧電素子の形状保持
板部分)薄くすることで大幅に変位を拡大できることが
確認できた。
アクチュエータを用いて変位を測定した。基本となるア
クチュエータの構成として、微小駆動素子とディスクに
垂直かつサスペンションの長手方向の中心線に沿った面
がなす角はそれぞれ60度、使用した基板はMgO単結晶
基板、圧電薄膜の厚みは2.5μm、合成樹脂の厚みは10
μmとした。
素子が配置される図15A〜Bに示す合成樹脂で全て置
き換えるタイプである。駆動電圧は±3V一定、周波数
は1KHzとした。測定はレーザードップラー法を用いて
変位を実測した。この時ディスクの回転数は12000rpmと
した。比較のために、合成樹脂を用いないステンレスベ
ースの同形状のアクチュエータも作製して測定した。結
果は合成樹脂に置き換えない物に比べ約8.1倍の変位
が得られた。この変位の拡大は合成樹脂に置き換えるこ
とによる変位拡大が約4倍と単結晶基板上にエピタキシ
ャル成長した圧電薄膜の圧電定数d31の特性向上の約
2倍の相乗効果の結果である。
ることで大幅に変位を拡大できることが確認できた。
アクチュエータを用いて変位を測定した。基本となるア
クチュエータの構成として、微小駆動素子とディスクに
垂直かつサスペンションの長手方向の中心線に沿った面
がなす角はそれぞれ60度、使用した基板はMgO単結晶
基板、圧電薄膜の厚みは2.5μm、合成樹脂の厚みは10
μmとした。
素子が配置される、図16に示す合成樹脂で覆い、一部
分を置き換えるタイプである。駆動電圧は±3V一定、
周波数は1KHzとした。測定はレーザードップラー法を
用いて変位を実測した。この時ディスクの回転数は1200
0rpmとした。比較のために、合成樹脂を用いないステン
レスベースの同形状のアクチュエータも作製して測定し
た。結果は合成樹脂に置き換えない物に比べ約7.8倍
の変位が得られた。この変位の拡大は合成樹脂に置き換
えることによる変位拡大が約4倍と単結晶基板上にエピ
タキシャル成長した圧電薄膜の圧電定数d31の特性向
上の約2倍の相乗効果の結果である。
部分置き換えることで大幅に変位を拡大できることが確
認できた。
線構造を作成し、プレス法を用いた折り曲げ加工をする
前とした後で圧電素子の電気的な特性がどのように変化
するかを検討した。圧電素子の構成は、Ti/Pt/PLT/PZT/
Ptである。圧電素子はステンレス上に成膜した。成膜に
はメタルマスクを用いて、圧電素子の加工を不要とし
た。下部電極はステンレスから取り、上部電極をポリイ
ミドをベース絶縁層として用いてメッキ法で銅配線を形
成、その後カバー層のポリイミドをパターン化した。測
定はLCRメータを用いてL(インダクタンス)、C
(キャパシタンス)、Z(インピーダンス)を周波数1
KHzで測定した。以下の表2に結果を示す。
と同様な電気特性が得られ三次元的な立体配線構造が可
能であることが確認できた。
配線構造を作成し、プレス法を用いた折り曲げ加工をす
る前とした後で圧電素子の電気的な特性がどのように変
化するかを検討した。圧電素子の構成はTi/Pt/PLT/PZT/
Ptである。圧電素子はステンレス上に成膜した。成膜に
はメタルマスクを用いて、圧電素子の加工を不要とし
た。下部電極はステンレスから取り、上部電極をポリイ
ミドをベース絶縁層として用いてメッキ法で銅配線を形
成、その後カバー層のポリイミドをパターン化した。最
後に折り曲げ部分のステンレスを塩化第二鉄溶液でエッ
チング除去した。測定はLCRメータを用いてL(イン
ダクタンス)、C(キャパシタンス)、Z(インピーダ
ンス)を周波数1KHzで測定した。以下の表3に結果
を示す。
と同様な電気特性が得られ三次元的な立体配線構造が可
能であることが確認できた。また、折り曲げ後の歩留ま
りを比較した場合、多少であるが基板であるステンレス
の折り曲げ部分を除去した場合、良好な結果が得られ
た。
線構造を作成し、プレス法を用いた折り曲げ加工をする
前とした後で圧電素子の電気的な特性がどのように変化
するかを検討した。圧電素子の構成はTi/Pt/PLT/PZT/Pt
である。圧電素子はステンレス上に成膜した。成膜には
メタルマスクを用いて、圧電素子の加工を不要とした。
下部電極はステンレスから取り、上部電極をポリイミド
をベース絶縁層として用いてメッキ法で銅配線を形成、
その後カバー層のポリイミドをパターン化した。測定は
LCRメータを用いてL(インダクタンス)、C(キャ
パシタンス)、Z(インピーダンス)を周波数1KHz
で測定した。以下の表4に結果を示す。
と同様な電気特性が得られ三次元的な立体配線構造が可
能であることが確認できた。
線構造を作成し、プレス法を用いた折り曲げ加工をする
前とした後で圧電素子の電気的な特性がどのように変化
するかを検討した。圧電素子の構成はTi/Pt/PLT/PZT/Pt
である。圧電素子はステンレス上に成膜した。成膜には
メタルマスクを用いて、圧電素子の加工を不要とした。
下部電極はステンレスから取り、上部電極をポリイミド
をベース絶縁層として用いてメッキ法で銅配線を形成、
その後カバー層のポリイミドをパターン化した。最後に
折り曲げ部分のステンレスを塩化第二鉄溶液でエッチン
グ除去した。測定はLCRメータを用いてL(インダク
タンス)、C(キャパシタンス)、Z(インピーダン
ス)を周波数1KHzで測定した。以下の表5に結果を
示す。
と同様な電気特性が得られ三次元的な立体配線構造が可
能であることが確認できた。また、折り曲げ後の歩留ま
りを比較した場合、多少であるが基板であるステンレス
の折り曲げ部分を除去した場合、良好な結果が得られ
た。
D1で示す配線構造を作成し、プレス法を用いた折り曲
げ加工をする前とした後で圧電素子の電気的な特性がど
のように変化するかを検討した。圧電素子の構成はTi/P
t/PLT/PZT/Ptである。圧電素子はステンレス上に成膜し
た。成膜にはメタルマスクを用いて、圧電素子の加工を
不要とした。ステンレス上には絶縁層としてポリイミド
を形成し、下部電極、上部電極をポリイミドをベース絶
縁層として用いてメッキ法で銅配線を形成、その後カバ
ー層のポリイミドをパターン化して上部電極側にそれぞ
れの電極を取り出した。プレス法による折り曲げ加工
は、折り曲げ部分のステンレスを塩化第二鉄溶液でエッ
チング除去したものとそうでないものを作成した。測定
はLCRメータを用いてL(インダクタンス)、C(キ
ャパシタンス)、Z(インピーダンス)を周波数1KH
zで測定した。以下の表6〜9に結果を示す。
に示す構造においてプレス法による折り曲げ加工の前後
で電気特性が殆ど変化しないという良好な結果が得られ
た。よって合成樹脂による配線構造を用いることで、三
次元的な立体配線構造を実現可能である。
いることなく素子化することができ、さらに素子の微細
化、自由な設計が可能である。また、従来の圧電素子と
比較して格段に変位を得ることができる。特に磁気ヘッ
ドなどのアクチュエータとして応用した場合、高精度に
制御可能なアクチュエータと情報記録再生装置を実現す
ることができる。また、共振周波数が低く高速制御が困
難な場合に小型化が必要となるが、小型化しても変位/
電圧(効率)を効率よく取り出すことができる。また、
薄膜化することで消費電力も下げることが可能である。
エータ機構の基本的な構成を示す断面説明図。
エータ機構の基本的な構成を示す断面説明図。
ータの動作を示す断面説明図。
クなしの場合の圧電素子の成膜法を示し、G〜Lは同メ
タルマスク有りの場合の成膜法を示す断面説明図。
クなしの場合のアクチュエータの製造法を示し、G〜I
は同メタルマスク有りの場合の製造法を示す断面説明
図。
クなしの場合のアクチュエータの製造法を示し、G〜I
は同メタルマスク有りの場合の製造法を示す断面説明
図。
クなしの場合のアクチュエータの製造法を示し、E〜G
は同メタルマスク有りの場合の製造法を示す断面説明
図。
クなしの場合のアクチュエータの製造法を示し、E〜G
は同メタルマスク有りの場合の製造法を示す断面説明
図。
クなしの場合のアクチュエータの製造法を示し、G〜J
は同メタルマスク有りの場合の製造法を示す断面説明
図。
使用しない場合のアクチュエータの製造法を示す断面説
明図。
を使用しない場合のアクチュエータの製造法を示す断面
説明図。
を使用しない場合のアクチュエータの製造法を示す断面
説明図。
の基本的な構成を示す組み立て図。
部の駆動素子とディスク面との位置関係を示す断面図で
あり、Bは同アクチュエータ部の駆動素子とディスク面
と垂直な面が成す角度を表す図。Cは本発明の実施例1
のアクチュエータの変位の測定データを示す図。
エータの動作を表す図。
タをハードディスクに応用した場合の構成図であり、B
はAの丸部分の部分拡大図である。
タをハードディスクに応用した場合の構成図であり、B
はAの丸部分の部分拡大図である。
タをハードディスクに応用した場合の構成図であり、B
はAの丸部分の部分拡大図である。
束緩和手段を入れた場合の説明図。
点を設けた場合の構成を示す説明図。
成を示す斜視図。
エータの動作を示す説明図。
の形態5の圧電式アクチュエータの配線構造を示す斜視
図であり、A2、B2、C2及びD2は同断面図。
例20の圧電式アクチュエータの配線構造を示す斜視図
であり、A2、B2、C2及びD2は同断面図。
Claims (36)
- 【請求項1】形状保持板と、前記形状保持板上に一体化
して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込むよ
うに形成された一対の電極とを備えたアクチュエータで
あって、前記形状保持板が合成樹脂であることを特徴と
するアクチュエータ。 - 【請求項2】圧電部材を厚み1.0〜5.0μmの範囲
の薄膜で形成し、前記圧電部材の厚み方向のたわみを利
用して駆動させる請求項1に記載のアクチュエータ。 - 【請求項3】合成樹脂が厚み1.0〜10.0μmの範
囲のフォトレジストである請求項1に記載のアクチュエ
ータ。 - 【請求項4】合成樹脂が、ポリイミド樹脂を含むポジ型
感光性樹脂及びポリベンゾオキサゾール樹脂から選ばれ
る少なくとも一つの樹脂である請求項1に記載のアクチ
ュエータ。 - 【請求項5】合成樹脂を電気絶縁層として用いる請求項
1に記載のアクチュエータ。 - 【請求項6】合成樹脂が、アクチュエータの駆動に用い
る駆動線または信号を送る信号線の電気絶縁層である請
求項1に記載のアクチュエータ。 - 【請求項7】前記アクチュータの駆動線をアクチュエー
タを形成する面に対して、少なくとも1つ以上屈曲部を
有して引き出す請求項1に記載のアクチュエータ。 - 【請求項8】前記駆動線が形成される基板の少なくとも
一部分がエッチングで除去されている請求項7に記載の
アクチュエータ。 - 【請求項9】前記駆動線は少なくとも電気絶縁層の合成
樹脂、銅及びカバー層の合成樹脂からなる請求項7に記
載のアクチュエータ。 - 【請求項10】前記駆動線は主成分が銅で形成され、そ
の表面を合成樹脂が電気絶縁層として被覆されている請
求項7に記載のアクチュエータ。 - 【請求項11】主成分が銅の駆動線はメッキによって形
成される請求項10に記載のアクチュエータ。 - 【請求項12】合成樹脂の下にさらに基板を備え、前記
合成樹脂は形状保持板及び圧電部材を保護する保護層と
して用いられる請求項1に記載のアクチュエータ。 - 【請求項13】合成樹脂に機械的な強度を高めるために
補強材を付加した請求項1に記載のアクチュエータ。 - 【請求項14】形状保持板と圧電部材との一体化が、圧
電部材の表面に形状保持板となる樹脂を塗布し焼き付け
による一体化である請求項1に記載のアクチュエータ。 - 【請求項15】形状保持板と、前記形状保持板上に一体
化して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込む
ように形成された一対の電極とを備え、前記形状保持板
が合成樹脂であるアクチュエータを用い、さらに、ヘッ
ドを搭載するスライダーと、前記スライダーを介してヘ
ッドを支持するヘッド支持機構と、前記ヘッド支持機構
を介してヘッドによるトラッキングするトラッキング手
段を有し、前記ヘッド支持機構が前記アクチュエータを
備え、このアクチュエータを駆動することにより、前記
ヘッドを微小に変位させることを特徴とする情報記録再
生装置。 - 【請求項16】アクチュエータの駆動方向がディスク面
に対して主に平行方向である請求項15に記載の情報記
録再生装置。 - 【請求項17】形状保持板と、前記形状保持板上に一体
化して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込む
ように形成された一対の電極とを備え、前記形状保持板
が合成樹脂であるアクチュエータの製造方法であって、 アクチュエータ形状に加工した基板に対して薄膜処理に
より下部電極を形成し、 圧電薄膜を形成し、 上部電極を形成し、 次に合成樹脂からなる形状保持板を形成することを特徴
とするアクチュエータの製造方法。 - 【請求項18】前記アクチュエータを形成する基材の少
なくとも一部分を合成樹脂で置き換えた請求項17に記
載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項19】圧電薄膜の成膜時に基板に直接成膜する
請求項17に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項20】合成樹脂を基板にスピンナー法、ロール
法及び浸漬法から選ばれる少なくとも一つの方法で塗布
する請求項17に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項21】合成樹脂を塗布した後、焼き付け、形状
保持板と圧電部材とを一体化形成する請求項17に記載
のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項22】合成樹脂を塗布した後、基板の厚みをエ
ッチングによって薄くするかまたは部分的に取り除く請
求項17に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項23】合成樹脂をエッチングパターンとして基
板をエッチングする請求項17に記載のアクチュエータ
の製造方法。 - 【請求項24】形状保持板と、前記形状保持板上に一体
化して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込む
ように形成された一対の電極とを備え、前記形状保持板
が合成樹脂であるアクチュエータの製造方法であって、
基板に対して薄膜処理により下部電極を形成し、その
後、圧電薄膜を形成し、さらに上部電極を形成した後、
基板、下部電極、圧電薄膜及び上部電極をアクチュエー
タ形状に加工し、次に合成樹脂からなる形状保持板を形
成することを特徴とするアクチュエータの製造方法。 - 【請求項25】前記アクチュエータを形成する基材の少
なくとも一部分を合成樹脂で置き換えた請求項24に記
載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項26】圧電薄膜の成膜時に基板に直接成膜する
請求項24に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項27】合成樹脂を基板にスピンナー法、ロール
法、浸漬法から選ばれる少なくとも一つの方法で塗布す
る請求項24に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項28】合成樹脂を塗布した後、焼き付け、形状
保持板と圧電部材とを一体化形成する請求項24に記載
のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項29】合成樹脂を塗布した後、基板の厚みをエ
ッチングによって薄くするかまたは取り除く請求項24
に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項30】合成樹脂をエッチングパターンとして基
板をエッチングする請求項24に記載のアクチュエータ
の製造方法。 - 【請求項31】形状保持板と、前記形状保持板上に一体
化して配置された圧電部材と、前記圧電部材を挟み込む
ように形成された一対の電極とを備え、前記形状保持板
が合成樹脂であるアクチュエータであって、基板に下部
電極、圧電薄膜及び上部電極を成膜した後、リソグラフ
ィー技術を用いてアクチュエータ形状に加工し、前記下
部電極、圧電薄膜及び上部電極を合成樹脂で形成された
パターンに転写することを特徴とするアクチュエータの
製造方法。 - 【請求項32】圧電薄膜の成膜時に基板に直接成膜する
請求項31に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項33】合成樹脂を基板にスピンナー法、ロール
法、浸漬法から選ばれる少なくとも一つの方法で塗布す
る請求項31に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項34】合成樹脂を塗布した後、焼き付け、形状
保持板と圧電部材とを一体化形成する請求項31に記載
のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項35】合成樹脂を塗布した後、基板の厚みをエ
ッチングによって薄くするかまたは取り除く請求項31
に記載のアクチュエータの製造方法。 - 【請求項36】合成樹脂をエッチングパターンとして基
板をエッチングする請求項31に記載のアクチュエータ
の製造方法。
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