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JP2001018331A - 化粧材および化粧材の製造方法 - Google Patents

化粧材および化粧材の製造方法

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JP2001018331A
JP2001018331A JP11198168A JP19816899A JP2001018331A JP 2001018331 A JP2001018331 A JP 2001018331A JP 11198168 A JP11198168 A JP 11198168A JP 19816899 A JP19816899 A JP 19816899A JP 2001018331 A JP2001018331 A JP 2001018331A
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layer
resin
thermosetting resin
paper
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JP11198168A
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Kazuhiro Takahashi
一弘 高橋
Masaki Tsukada
正樹 塚田
Ichiro Kawabata
一郎 川幡
Kiyoshi Kawai
潔 川井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材上に紙質基材を積層した化粧材であって、
耐引っかき硬度に優れ、かつ、化粧材表面から鉛筆等に
より押圧された場合であっても凹みが生じにくい化粧材
を提供する。 【解決手段】紙質基材層と、前記紙質基材層の裏面側
に、熱硬化性樹脂組成物を前記紙質基材の裏面に含浸さ
せて形成された熱硬化性樹脂層と、前記熱硬化性樹脂層
の裏面側に形成された基材層を有する化粧材、及び紙質
基材の裏面に熱硬化性樹脂組成物を含浸させる工程と、
前記熱硬化性樹脂組成物を含浸させた面上に、基材を熱
ラミネートする工程を有する化粧材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁等の建築物内装
材や扉等の建具、箪笥等の家具の表面材等に用いられる
化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基材として紙質基材を用い、
耐擦傷性、耐汚染性を付与するために、該紙質基材表面
に印刷等で絵柄層を形成した後、更に電離放射線硬化性
樹脂の架橋物からなる表面保護層を形成してなる化粧材
が知られている。
【0003】例えば、 1)特公昭49−31033号公報には、紙質基材上に
絵柄層を形成し、その最表面に、不飽和ポリエステルプ
レポリマーの塗料を塗工して塗膜を形成し、その塗膜を
電子線或いは紫外線で架橋、硬化させて表面保護層とし
た化粧材が記載されている。
【0004】2)また、特許第2856862号公報に
は、紙質基材上に絵柄層を形成し、その最表面に、その
最表面に、(メタ)アクリレートプレポリマー、(メ
タ)アクリレートモノマー及びシリコーンアクリレート
系滑剤を含有する塗料を塗工して塗膜を形成し、その塗
膜を電子線或いは紫外線で架橋、硬化させて表面保護層
とした化粧材が記載されている。
【0005】3)さらに、特開平8−183147号公
報には、表面保護層として、耐磨耗性を有する化粧シー
トが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化粧材は表面に表面保護層を有するものの、耐引っか
き硬度が不十分であり、また、化粧材表面から鉛筆等に
より押圧された場合に、凹みが生じ易いという問題があ
った。
【0007】そこで、本発明は、かかる問題点を解決す
べく、基材上に紙質基材を積層した化粧材であって、耐
引っかき硬度に優れ、かつ、化粧材表面から鉛筆等によ
り押圧された場合であっても凹みが生じにくい化粧材を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、紙質
基材層と、前記紙質基材層の裏面側に、熱硬化性樹脂組
成物を含浸させて形成された熱硬化性樹脂層と、前記熱
硬化性樹脂層の裏面側に形成された基材層を有する化粧
材を提供する。
【0009】前記本発明の化粧材においては、前記熱硬
化性樹脂は、ユニバーサル硬さの値が150〜1,00
0の範囲内の樹脂であるのが好ましい。
【0010】また、本発明の化粧材は、その最表面に表
面保護層を有するのが好ましく、該表面保護層は電離放
射線硬化性樹脂からなるのがより好ましい。
【0011】さらに本発明は、第2に、紙質基材の裏面
に熱硬化性樹脂組成物を含浸させる工程と、前記熱硬化
性樹脂組成物を含浸させた面上に、基材を熱ラミネート
する工程を有する化粧材の製造方法を提供する。
【0012】第1の発明は、基材上に紙質基材を積層し
た化粧材であって、紙質基材の裏面上に(即ち、紙基材
と基材との間に)、熱硬化性樹脂層、好ましくは、ユニ
バーサル硬さの値が150〜1,000の範囲の熱硬化
性樹脂からなる熱硬化性樹脂層を有することを特徴とす
る化粧材である。
【0013】本発明の化粧材はかかる熱硬化性樹脂層を
有しているので、化粧材表面から鉛筆等により押圧され
た場合であっても凹みが生じにくい構造となっている。
【0014】また、本発明の化粧材が、その最表面に表
面保護層、好ましくは電離放射線硬化性樹脂からなる表
面保護層を有する場合には、優れた耐引っかき硬度をも
有する。
【0015】第2の発明は、前記第1の発明の化粧材の
製造方法であって、紙質基材の裏面上に、熱硬化性樹脂
組成物を含浸させる工程と、前記熱硬化性樹脂組成物を
含浸させた面上に、基材を熱ラミネートする工程とを有
することを特徴とする。
【0016】第2の発明によれば、接着剤を別途用いる
ことなく基材を紙質基材に貼着させることができる。従
来は、接着剤等を用いて紙質基材と基材とを貼着するの
が一般的であったが、本発明によれば、紙質基材裏面に
熱硬化性樹脂組成物を含浸させた後、基材と紙質基材裏
面とを重ね合わせて熱ラミネート(熱プレス)すること
により、熱硬化性樹脂層を形成するのと同時に、紙質基
材と基材とを貼着せしめることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の化粧材を詳細に説
明する。本発明の化粧材は、基本的には、図1(a)に
示すように、紙質基材層1の裏面側に、前記紙質基材層
1の裏面側に熱硬化性樹脂組成物を含浸して形成された
熱硬化性樹脂層2と、該熱硬化性樹脂層2の裏面側に形
成された基材層3とを有する。なお、本発明において、
紙質基材層1の裏面及び熱硬化性樹脂層2の裏面とは、
化粧材が設置される側の面、即ち、後述する絵柄層4や
表面保護層5が形成される側の面とは反対側の面をい
う。
【0018】本発明の化粧材において、前記紙質基材層
1は、その裏面側の少なくとも一部に熱硬化性樹脂を含
有する。即ち、前記紙質基材層1は、その裏面側に熱硬
化性樹脂を含有する紙質基材部分1”と、熱硬化性樹脂
を含有していない紙質基材部分1’とからなっていても
よく、熱硬化性樹脂を紙質基材1全体に含有していても
よい。
【0019】前記紙質基材1としては、例えば、(1)
薄葉紙、クラフト紙、上質紙、リンター紙、バライタ
紙、硫酸紙、和紙等の紙類、(2)硝子繊維、石綿、チ
タン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、炭素
繊維等の無機繊維、或いはポリエステル樹脂、ビニロン
繊維等の有機繊維からなる不織布、(3)上記(1)の
紙類に、ガラス繊維等の無機繊維、或いはポリエステル
樹脂、ビニロン繊維等の有機繊維を混抄した混抄紙、等
を用いることができる。
【0020】なお、これらの紙質基材が紙類の場合に
は、水酸化アルミニウム粉末等の難燃剤を添加すること
もできる。また、前記紙質基材の米坪量は、通常20〜
120g/m2 程度である。
【0021】また、上記した紙質基材の同種若しくは2
種類以上のものの積層体を紙質基材1として用いること
もできる。
【0022】前記紙質基材1は、着色剤を用いてそれ自
体着色することもできるが、前記紙質基材1上には、例
えば、図1(b)に示す如く、前記紙質基材1上に絵柄
層4を形成するのが好ましい。絵柄層1は化粧材の装飾
性(意匠的効果の付与)を向上させる為に形成する。
【0023】絵柄層4は、例えば、前記紙質基材1上に
絵柄を印刷等により設けることができる。絵柄は、グラ
ビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、グ
ラビアオフセット印刷、インキジェットプリント等の公
知の印刷法を用いて、インキ(或いは塗料)にて形成す
ることができる。インキ(塗料)の塗布量としては、通
常1〜10g/m2 (乾燥時)程度である。
【0024】絵柄としては、木目模様、石目模様、布目
模様、タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模様、幾何学模
様、文字記号、或いは全面ベタ等、或いはこれらの絵柄
の組み合わせ(例えば、全面ベタ/木目模様の積層)等
がある。
【0025】インキ或いは塗料としては、バインダー樹
脂等からなるビヒクル、顔料や染料などの着色剤、更に
必要に応じて、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触
媒、硬化剤等を適宜混合したものを用いることができ
る。
【0026】バインダーとしては、例えば、ニトロセル
ロース、酢酸セルロース、セルロースアセテート等のセ
ルロース系樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂等の単体
又はこれらの2種以上の混合物を用いることができる。
【0027】着色剤としては、例えば、チタン白、黄
鉛、カーボンブラック、ニッケルチタンイエロー、弁
柄、群青等の無機顔料、キナクリドン、イソインドリノ
ン、フタロシアニン、ビスアゾ染料、モノアゾ染料等の
有機顔料、二酸化チタン被覆雲母、アルミニウム等の箔
粉等の光輝性顔料、或いはその他染料等を用いることが
できる。
【0028】また、紙質基材1表面に凹凸模様をエンボ
スしたり、さらにエンボス凹部に、着色インキをワイピ
ング法により充填し着色することもできる。
【0029】本発明の化粧材は、前記紙質基材1の裏面
側に熱硬化性樹脂層2を有する。熱硬化性樹脂樹脂層2
は化粧材に所定の硬度を付与し、例えば、鉛筆等が化粧
材表面から押圧された場合に、化粧材に凹みが生じるの
を防止する役割を果たす。また、熱硬化性樹脂樹脂層2
は紙質基材1と基材3とを貼着する役割も果たす。
【0030】前記熱硬化性樹脂は、ユニバーサル硬さの
値が150〜1,000程度の樹脂が好ましい。ユニバ
ーサル硬さが150未満のものでは、例えば、鉛筆等が
化粧材表面に押圧された場合に、それに耐え得るだけの
硬度が得られず、化粧材全体に凹みが生じ、初期の効果
が得られない。一方、1,000を越える場合には、熱
硬化性樹脂の硬化収縮が大きく、基材との密着強度に劣
るものとなる。
【0031】本発明においては、ユニバーサル硬さの値
として、ガラス板上に、熱硬化性樹脂組成物(熱硬化性
樹脂組成物液)を、バーコーターを用いて、厚さ50μ
mになるように塗工し、170℃で3分間加熱すること
により熱硬化させて得られた熱硬化性樹脂層を、フィッ
シャースコープH100V(H.Fisher社製)に
て測定した値より求められるものを用いる。
【0032】実際の測定は、圧子としてビッカース角錐
圧子を用い、ガラス板上に形成された熱硬化性樹脂層が
不可逆的な弾性変形を生じるまで、該樹脂層表面から6
秒毎に20mN(ニュートン)の荷重をかけ続け、その
ときの荷重値及び圧子の侵入深さを測定することにより
行う。
【0033】得られた最大荷重値(Fmax )及び最大侵
入深さ(hmax )から、HU=F(N)/26.43h
2 [mm2](式中、F(N)は荷重の最大値、h(m
m)は侵入深さの最大値を表す。)で、ユニバーサル硬
さ(HU)を算出することができる。
【0034】なお、ユニバーサル硬さ試験については、
暫定規格DIN HU−1、さらにはVDI/VDE基
準2626のシート(”材料試験技術”,Vol.4
3,No.2,1998年4月号別冊、及びこの文献に
引用する参考文献を参照。)に詳述されている。
【0035】前記熱硬化性樹脂層2を構成する熱硬化性
樹脂は、一般的には、低分子単量体の混合物で適当な粘
性をもつ液体を原料とし、加熱することによって不溶不
融の状態に硬化する合成樹脂をいう。いずれも硬化した
樹脂は空間網状構造をもつ。
【0036】かかる熱硬化性樹脂としては、例えば、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、ユリア樹脂、キシレン樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ樹脂、アルキッド樹脂、珪素樹脂等を挙げること
ができる。
【0037】ウレタン樹脂としては、2液硬化型ウレタ
ン樹脂、1液硬化型(湿気硬化型)ウレタン樹脂等が挙
げられる。
【0038】2液硬化型ウレタン樹脂は、ポリオールを
主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするウ
レタン樹脂である。ポリオールは、分子中に2個以上の
水酸基を有するものであり、例えば、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオ
ール等を用いることができる。
【0039】また、イソシナネートとしては、分子中に
2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネー
トが用いられる。例えば、2,4−トリレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネー
ト、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネ
ート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の
脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネート等が挙げられ
る。また、上記各種イソシアネートの付加体又はトリレ
ンジイソシアネートの3量体(trimer)等も用い
ることができる。
【0040】1液硬化型ウレタン樹脂は、分子末端にイ
ソシアネート基を有するプレポリマーを必須成分とする
組成物である。前記プレポリマーは、通常は分子両末端
にそれぞれイソシアネート基を1個以上有するプレポリ
マーであり、具体的には、ポリカーボネート骨格、ポリ
ウレタン骨格、ポリブタジエン骨格、ポリエステル骨格
等を主骨格とする、ポリイソシアネートプレポリマーで
ある。イソシアネート基同士が空気中の水分により反応
物を生じて鎖延長反応を起こして、その結果、イソシア
ネート基が反応して、ビウレット結合を形成して分岐
し、架橋反応により空間網目状構造を形成する。
【0041】アクリル樹脂は、主成分がアクリル酸(メ
タクリル酸を含む)及びその誘導体であるアクリルアミ
ド、アクリロニトリルを重合することにより得られるア
クリル樹脂、他のアクリル酸エステル、エチレン、スチ
レン等の他のモノマーとの共重合体樹脂である。
【0042】かかるアクリル樹脂としては、例えば、ポ
リ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸
エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アク
リル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、
(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル
酸メチル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独
又は共重合体からなるものが挙げられる。なお、ここ
で、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタ
クリレートの意味で用いる。
【0043】メラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデ
ヒドとを反応させて得られるメチロールメラミンを縮重
合を行わせることにより得られる樹脂である。また、ア
クリルメラミン樹脂、ユリアメラミン樹脂、フェノール
メラミン樹脂等のメラミン系樹脂を用いることもでき
る。
【0044】フェノール樹脂は、フェノール、クレゾー
ル、キシレノール等のフェノール類と、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、フルフラール等のアルデヒド類
とを重縮合させて得られる樹脂でり、例えば、ノボラッ
ク形フェノール−ホルマリン重合体、レゾール形フェノ
ール−ホルマリン重合体、ラバ−フェノ−ル樹脂等が挙
げられる。
【0045】ユリア樹脂は、ユリア(尿素)とホルムア
ルデヒドとを中性又は塩基性下で反応させてメチロール
ユリアを得たのち、酸により脱水又は加熱脱水、縮重合
を行わせることにより得られる樹脂である。
【0046】キシレン樹脂は、o−キシレン、m−キシ
レン、p−キシレン又はこれらの混合物とホルマリンと
を強酸性で縮重合させることによりメチロールキシレン
を得たのち、さらにこのものに、フェノール、クレゾー
ル、有機酸、アミン類等を添加し、メタキシレンスルホ
ン酸触媒を加えて縮重合させることにより得られる樹脂
である。
【0047】ジアリルフタレート樹脂は、ジアリルフタ
レート又はイソフタル酸アリルエステルに過酸化物触媒
を加えて重合させることにより得られる樹脂である。
【0048】不飽和ポリエステル樹脂は、不飽和二塩基
酸と多価アルコールの縮重合体を得たのち、スチレンモ
ノマー、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル等のような架橋剤を加え、さらに触媒を加え
てビニル重合を行わせることにより得られる樹脂であ
る。
【0049】不飽和二塩基酸としては、例えば、無水マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等を、
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、ペンタエリス
リット等をそれぞれ用いることができる。
【0050】飽和アルキッド樹脂は、飽和有機酸と多価
アルコールとの縮合により得られるポリエステルであ
る。飽和アルキッド樹脂としては、グリプタル樹脂、グ
リプタル系変成樹脂、イソフタル酸系樹脂、脂肪酸ポリ
ステル、テレフタル酸ポリエチレン、ポリカーボネート
等が挙げられる。その他、アミノアルキッド樹脂も用い
ることができる。
【0051】エポキシ樹脂は、分子内にエポキシ基を2
個以上もった初期縮合物を、アミン類、ポリアミド類、
ポリサルファイド類、有機酸無水物等の硬化剤を加えて
反応させることにより得られる樹脂である。エポキシ樹
脂としては、例えば、ビスフェノールA縮重合型エポキ
シ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹
脂等が挙げられる。
【0052】珪素樹脂は、珪素(Si)を主鎖にもつ高
分子で、シラン鎖(−Si−Si−Si−)を分子内に
有するタイプと、シロキサン鎖(−Si−O−Si−O
−)を分子内に有するタイプがある。例えば、ポリジメ
チルシロキサンやポリモノメチルシロキサン等が挙げら
れる。
【0053】かかる熱硬化性樹脂の低分子単量体、オリ
ゴマーあるいはプレポリマーに、必要に応じて架橋剤、
重合開始剤、溶剤、粘度調節剤、改質顔料等を添加した
熱硬化性樹脂組成物(熱硬化性樹脂液)を原料として用
いる。
【0054】架橋剤としては、有機スルホン酸塩、イソ
シアネート、アミン類、有機過酸化物、アゾビスイソブ
チロニトリル等を用いることができる。
【0055】前記熱硬化性樹脂層2は、かかる熱硬化性
樹脂組成物を、例えば、バーコート、ロールコート、カ
ーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバースバ
ーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、
エアーナイフコート、キスコート、ブレードコート、ス
ムーズコート、コンマコート等の各種コーティング法に
より、紙質基材1の裏面側に含浸(塗工)させた後、加
熱硬化させることにより形成することができる。熱硬化
性樹脂組成物の紙質基材への含浸量としては、通常30
〜100g/m2 程度である。
【0056】熱硬化性樹脂組成物が紙質基材1の裏面側
に塗工されると、その一部は紙質基材1の裏面側から紙
質基材1中に含浸し、一部は紙質基材1の裏面上に塗膜
を形成する。そして、該紙質基材1の裏面側に基材3を
重ね合わせて、該熱硬化性樹脂組成物を硬化(熱ラミネ
ート)させることにより、紙質基材層1中の少なくとも
裏面側部分に熱硬化性樹脂を含有する紙質基材部分1”
と紙質基材1の裏面上に熱硬化性樹脂層2が形成され、
紙質基材1と基材3とを強固に接着させることができ
る。
【0057】また、紙質基材1が積層体からなる場合に
は、例えば図1(c)に示す如く、第1の紙質基材1の
裏面(絵柄層4が形成されている面とは反対側の面)
に、熱硬化性樹脂組成物が含浸された含浸紙(第2の紙
質基材層1”’)を積層し、該第2の紙質基材層1”’
の裏面上に基材3を積層させることもできる。この場
合、第2の紙質基材層1”’は、熱硬化性樹脂を含有す
る紙質基材部分1”及び熱硬化性樹脂層2を兼ねること
になる。この場合の熱硬化性樹脂の含浸量は、通常15
〜35g/m2 (乾燥時)程度である。
【0058】前記紙質基材1の最表面には、例えば図2
(d)に示す如く、さらに表面保護層5を形成すること
が好ましい。表面保護層5は、化粧材表面を保護し、化
粧材に耐摩性、耐汚染性等を付与するために形成する。
【0059】かかる表面保護層5は、液状とした電離放
射線硬化性樹脂組成物を表面に塗工し、塗膜を架橋(硬
化)させることにより形成することが好ましい。
【0060】電離放射線硬化性樹脂樹脂は、分子中にラ
ジカル重合性不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有
するプレポリマー(所謂オリゴマーも包含する。)及び
/又はモノマーを適宜混合した電離放射線により硬化可
能な組成物を原料として用いる。ここで、電離放射線と
は、分子を重合させる或いは架橋させ得るエネルギーを
有する電磁波又は荷電粒子を意味し、通常、紫外線(U
V)又は電子線(EB)が用いられる。
【0061】上記プレポリマー又はモノマとは、具体的
には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基(ここで、例えば、(メタ)アクリロ
イル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意
味で用いている。)等のラジカル重合性不飽和基、エポ
キシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物から
なる。これらプレポリマー、モノマーは単体或いは複数
混合して用いることができる。
【0062】また、電離放射線硬化性樹脂としては、ポ
リエンとポリチオールとの組合せによるポリエン/チオ
ール系のプレポリマーも好ましく用いることができる。
【0063】かかるプレポリマー又はモノマーとして
は、例えば、(1)分子中にラジカル重合性不飽和基を
有するプレポリマーとして、ポリエステル(メタ)アク
リレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。これらの分子量とし
ては、通常250〜100,000程度のものが用いら
れる。
【0064】(2)分子中にラジカル重合性不飽和基を
有するモノマーとしては、単官能モノマーとして、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタアクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0065】また、多官能モノマーとしては、ジエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ
(メタ)アクリレート)、ジペンタエリスリトール(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート等を挙げることができる。なお、ここ
で、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタ
クリレートの意味で用いている。
【0066】(3)分子中にカチオン重合性官能基を有
するプレポリマーとしては、ビスフェノール型エポキシ
樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹
脂、脂肪酸ビニルエーテル、芳香族系ビニールエーテル
等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられ
る。
【0067】さらに、前記ポリチオールとしては、トリ
メチルプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリ
トールテトラチオグリコレート等が挙げられ、ポリエン
としては、ジオールとジイソシアネートによるポリウレ
タンの両端にあるアルコールを付加したもの等が挙げら
れる。
【0068】また、カチオン重合性官能基を有する樹脂
系の場合には、光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウ
ム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、
メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を
単独又は混合物として用いることができる。なお、これ
らの光重合開始剤の添加量としては、電離放射線硬化性
樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程度で
ある。
【0069】さらに、前記表面保護層5には耐磨耗性を
付与するために、必要に応じ、硬質の無機質粒子を添加
することができる。かかる無機質粒子としては、アルミ
ナ(α−アルミナ等)、シリカ、ガラス、炭化珪素、ダ
イヤモンド等の粒子が挙げられる。
【0070】前記無機質粒子の形状としては、球、多角
形、鱗片状、不定形等がある、無機質粒子の平均粒径と
しては3〜30μm程度が好ましい。平均粒径が小さす
ぎると耐磨耗性向上の効果に乏しく、大きすぎる場合に
は表面の平滑性が低下する。前記無機質粒子の添加量
は、樹脂分全量に対して、5〜40重量%程度である。
【0071】前記電離放射線硬化性樹脂中には、その
他、必要に応じて各種添加剤を添加することができる。
これらの添加剤としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、セルロ
ース系樹脂等の熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム等の微粉末からなる体質顔料、シリコーン樹脂ワ
ックス等の滑剤、染料、顔料、分散剤、反応性シリコー
ン等の着色剤等が挙げられる。
【0072】電離放射線硬化性樹脂層5は、前記プレポ
リマー又はモノマー、及び、所望に応じ、上述した添加
剤を添加して得られる混合物の有機溶液或いは水系エマ
ルジョン(水溶化)とした樹脂組成物を、紙質基材1上
(或いは後述するシーラー層8又はプライマー層6上)
に塗工し、該塗工面を電離放射線を照射して硬化せしめ
ることにより形成することができる。樹脂組成物の塗工
量としては、15〜35g/m2 (固形分基準)程度が
好ましい。
【0073】塗工方法としては、例えば、バーコート、
ロールコート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコ
ート、リバースバーコート、グラビアコート、グラビア
リバースコート、エアーナイフコート、キスコート、ブ
レードコート、スムーズコート、コンマコート等の各種
コーティング法が挙げられる。
【0074】また、電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化
させるための電離放射線源としては、紫外線源として、
超高圧水銀燈、高圧水銀燈、低圧水銀燈、カーボンアー
ク燈、ブラックライト、メタルハライドタンプ等が用い
られる。又、紫外線の波長としては、190〜380n
mの波長域を使用することができる。
【0075】電子線源としては、コッククロフトワルト
ン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧
器型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等
の各種電子線加速器を用いることができる。用いる電子
線としては、100〜1000keV、好ましくは、1
00〜300keVのものが使用される。電子線の照射
量は、通常2〜15Mrad程度である。
【0076】なお、前記プレポリマー又はモノマーを紫
外線又は可視光線により硬化させる場合には、前記プレ
ポリマー又はモノマー中に光重合開始剤を添加する。か
かる光重合開始剤としては、ラジカル重合性不飽和基を
有する樹脂系の場合には、アセトフェノン類、ベンゾフ
ェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾイン
メチルエーテル類を単独又は混合して用いることができ
る。
【0077】また、電子線硬化型樹脂を用いる場合にお
いては、例えば図2(e)に示す如く、紙質基材1上
に絵柄層4を印刷により形成したのち、後述するような
アンカー層(プライマー層ともいう。)6を形成し、
この上に、撥液性が付与されたインキにより模様層7を
印刷し、さらに、電子線硬化型樹脂組成物を塗布した
のち(このとき、撥液性が付与された模様層7上の電子
線硬化型樹脂が弾かれる。)、この上から電子線を照
射することにより、電子線硬化型樹脂を硬化させること
により表面保護層5を形成することもできる。この場合
には、模様層7の上部が凹部となり、この模様層7と同
調する凹凸模様が形成される(この方法を、本願におい
ては「ハジキ同調印刷法」という。例えば、特開平7−
117182号公報、特開平8−174770号公報等
参照。)。
【0078】前記模様層7は、例えば、樹脂バインダー
として、アミノアルキッド系樹脂を用い、顔料、シリコ
ーン等の添加剤を添加した樹脂組成物を、塗工量0.5
〜5g/m2 程度で塗工し、形成することができる。
【0079】さらに本発明の化粧材においては、さらに
本発明の化粧材においては、必要に応じ、例えば、図3
(f)に示す如く、前記紙質基材層1と絵柄層4との間
に、シーラー層(着色ベタ層ともいう。)8を形成する
のも好ましい。
【0080】シーラー層8は、化粧材の最表面に表面保
護層5を形成する場合に、塗工された未硬化乃至は液状
の表面保護層となる樹脂組成物が、紙質基材1内部に吸
収されて、表面保護層5の膜厚が減少して表面保護効果
が不十分となったり、紙質基材の地合ムラが樹脂塗膜
(表面保護層となる)の艶ムラとなったりすることを防
止する為、及び絵柄層4のインキと表面保護層5との密
着性を高めて耐擦傷性を向上する目的で形成する。
【0081】シーラー層8を構成する材料としては、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、エ
ポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ニトロセルロース等の1
種又は2種以上を使用することができる。
【0082】これらウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、アルキッド樹脂としては、前記熱硬化性樹脂
層を構成する樹脂として好ましいものとして列記した何
れもが使用できる。
【0083】また、これらの樹脂中には、酸化チタニウ
ム、酸化鉄、カーボン等の顔料が添加されていてもよ
い。シーラー層8の塗工量は、1〜10g/m2 (乾燥
時)程度が好ましい。
【0084】さらに本発明の化粧材においては、例えば
図3(g)に示す如く、前記絵柄層4又はシーラー層8
(絵柄層4を部分的に形成する場合には、紙質基材層1
上にも形成される。)と表面保護層5との間に、プライ
マー層(アンカー層ともいう。)6をさらに形成するこ
とも好ましい。プライマー層6は、表面保護層5を形成
する際の硬化収縮時に、表面保護層5と絵柄層4との界
面に生じる剪断応力を緩和し、又、化学的接着によって
表面保護層5と絵柄層4との間の密着性を高める役割を
果たす。従って、プライマー層6を形成した場合には、
化粧材の耐擦傷性は更に向上し、絵柄層4に歪みが生じ
るのを防止することができる。
【0085】かかるプライマー層6は、例えば、ウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール等の1種
又は2種以上の混合物からなるのが好ましい。ウレタン
樹脂、アクリル樹脂としては、前記熱硬化性樹脂層2や
シーラー層8で好ましいものとして列記したものと同様
なものを使用することができる。
【0086】プライマー層6は、これらの樹脂の1種又
は2種以上の混合物を有機溶液、あるいは水系エマルジ
ョン(水溶化)とした樹脂組成物を、グラビアコート、
ロールコート法などにより塗工し、塗膜を乾燥させるこ
とにより形成することができる。又、プライマー層6
は、グラビア印刷等による全面ベタ印刷で形成すること
もできる。塗工量は、通常、0.1〜10g/m2 (固
形分基準)程度が好ましい。
【0087】本発明の化粧材は、裏面に熱硬化性樹脂組
成物が塗工された紙質基材1上に、基材3を積層するこ
とにより製造することができる。基材3の積層方法とし
ては、前記熱硬化性樹脂組成物を紙質基材1の裏面に含
浸(塗工)せしめた後、該熱硬化性樹脂組成物を硬化さ
せる前に、基材1を該塗工面に熱プレス(熱ラミネー
ト)するのが好ましい。熱プレスの条件としては、12
0〜200℃で数十秒〜1時間程度の加熱下、5Kg/
cm2 〜100Kg/cm2 程度の加圧条件で行うこと
ができる。
【0088】前述したように、前記熱硬化性樹脂組成物
を紙質基材1の裏面上に塗布すると、熱硬化性樹脂組成
物の一部は紙基質基材1内部に含浸され、また、一部は
紙質基材上に残存して塗膜を形成する。そして、該塗膜
が硬化する前に基材1を重ね合わせて、加熱しながら加
圧することにより、該熱硬化性樹脂組成物が硬化し、3
次元の空間網目状構造物(熱硬化性樹脂を含有する紙質
基材部分1”及び熱硬化性樹脂層2)を形成せしめるこ
とができる。このようにして、熱硬化性樹脂により、紙
質基材1と基材3との間に強固な結合状態を得ることが
できる。
【0089】かかる熱硬化性樹脂層2は化粧材表面から
何らかの局部的な圧力が加えられた場合であってもそれ
に耐え得るだけの硬度を化粧材に付与し、かつ紙質基材
1と基材3とを接着する役割を兼ね備えている。
【0090】この熱ラミネート法により基材を紙質基材
1の裏面上に積層する方法によれば、別途接着剤を必要
とせず、また、接着剤を塗工するという工程を省略する
ことができるので、化粧材の製造面から好ましい。
【0091】なお、前記熱硬化性樹脂組成物を紙質基材
に含浸(塗工)させた後、加熱することにより熱硬化性
樹脂層を一旦形成せしめ、その後接着剤等を用いて基材
を紙質基材裏面に貼着せしめることももちろん可能であ
る。
【0092】この場合、用いることのできる接着剤とし
ては、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、1液又は2液
硬化型ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹
脂等からなるものが挙げられる。
【0093】前記基材3としては、紙質基材1と貼着で
きるものであれば、その材質、形状等に特に制限はな
い。基材の形状として、例えば、平板状、曲面板状、多
角柱状等等が挙げられる。
【0094】基材材料としては、例えば、杉、檜、欅、
樫、ラワン、チーク、メラピー等各種樹種からなる木材
単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板
(MDF)等の木質繊維板等の木質板、鉄、鉄合金、
銅、銅合金、アルミニウム等の金属、アクリル、ポリカ
ーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
ビニルアセテート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ
オレフィン、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、セルロース系樹脂、ゴム等の樹脂、各種ガラス、
陶磁器等のセラミックス、ALC(発泡軽量コンクリー
ト)等のセメント、珪酸カルシウム、石膏等の非セメン
ト窯業系材料、上質紙、和紙、壁紙用原紙等の紙類、炭
素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合成樹脂等の繊
維からなる不織布又は織布等がある。また、基材は、こ
れらの積層体からなっていてもよく、着色剤により着色
されていてもよい。
【0095】以上のように構成される本発明の化粧材
は、壁、天井等の建築物の内装材、扉、扉枠、窓枠等の
建具の表面材、回縁、幅木等の造作部材の表面材、箪
笥、キャビネット等の家具類の表面材として用いること
ができる。
【0096】
【実施例】次に、実施例により、本発明の化粧材を更に
詳細に説明する。なお、以下に示すのは本発明の化粧材
の一実施例であり、本発明の化粧材は、本発明の主旨を
逸脱しない範囲で、紙質基材、基材、熱硬化性樹脂、表
面保護層を構成する樹脂等の種類、各層の形成方法、層
構成等を適宜設計変更することができる。
【0097】なお、以下の実施例及び比較例において用
いた各熱硬化性樹脂のユニバーサル硬さの値は、各熱硬
化性樹脂組成物(未硬化のもの)を、バーコーターを用
いて、厚さ50μmになるようにガラス板上に塗工し、
170℃で3分間加熱することにより熱硬化させて得ら
れた熱硬化性樹脂層を、フィッシャースコープH100
V(H.Fisher社製)にて測定して得られたもの
を用いている。
【0098】即ち、圧子としてビッカース角錐圧子を用
い、ガラス板上に形成された熱硬化性樹脂層が不可逆的
な弾性変形を生じるまで、該樹脂層表面から6秒毎に2
0mN(ニュートン)の荷重をかけ続け、そのときの荷
重値及び圧子の侵入深さを測定し、得られた最大荷重値
(Fmax )及び最大侵入深さ(hmax )から、HU=F
(N)/26.43h2 [mm2](式中、F(N)は荷
重の最大値、h(mm)は侵入深さの最大値を表す。)
で算出した値である。
【0099】実施例1 50gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらに2液硬化型ウレタン樹脂により表面保護層を
形成したウレタンコート紙の裏面(絵柄層とは反対側の
面)に、ユニバーサル硬さの値が200であるメラミン
アクリル系樹脂(未硬化のもの)を60g含浸させた
後、該含浸面にパーチクルボード基材(厚さ30mm)
を張り合わせ、熱プレス(30kg/cm2 の加圧下に
150℃で60秒)することにより、実施例1の化粧材
を得た。
【0100】実施例2 60gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらにその上に電子線硬化樹脂からなる表面保護層
が形成されているEBコート紙の裏面(表面保護層が形
成されている面とは反対側の面)に、ユニバーサル硬さ
の値が400であるメラミン系樹脂(未硬化のもの)を
80g含浸させた後、該含浸面にパーチクルボード基材
(厚さ30mm)を張り合わせ、熱プレス(30kg/
cm2 の加圧下に150℃で60秒)することにより、
実施例2の化粧材を得た。
【0101】実施例3 30gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらに2液硬化型ウレタン樹脂により表面保護層を
形成したウレタンコート紙の裏面(絵柄層とは反対側の
面)に、ユニバーサル硬さの値が500であるメラミン
系樹脂(未硬化のもの)を60g含浸させた含浸紙(1
00g)を積層し、該含浸紙上にパーチクルボード基材
(厚さ30mm)を張り合わせ、熱プレス(30kg/
cm2 の加圧下に150℃で60秒)することにより、
実施例3の化粧材を得た。
【0102】実施例4 先ず、60gの原紙にハジキ同調印刷法で絵柄層を形成
し、さらに、下記組成Aの電子線硬化樹脂樹脂組成物
を、ロールコーター用いて、絵柄層上に25g/m
2 (乾燥時)となるように塗工し、電子線照射装置を用
いて、該塗工面に電子線を175keV,5Mradで
照射して、該塗膜を硬化させることにより表面保護層を
形成した。次いで、得られた耐磨耗性EBコート紙の裏
面に、ユニバーサル硬さの値が600であるメラミン系
樹脂(未硬化のもの)を50g含浸させた後、MDF基
材(厚さ30mm)を張り合わせ、熱プレス(30kg
/cm2の加圧下に150℃で60秒)することによ
り、実施例4の化粧材を得た。
【0103】 〔A〕 ビスフェノールA−エチレンオキサイドジアクリレートモノマー: 40〜60重量部 トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートモノマー: 10〜30重量部 分散剤: 1〜3重量部 艶消しシリカ(平均粒径1.8μm): 1〜13重量部 微粉末シリカ(アエロジル): 0.5〜2重量部 球状アルミナ(α−アルミナ:平均粒径25μm): 10〜40重量部 反応性シリコーン(両末端メタクリレート変成シリコーン): 0.5〜2重量部
【0104】実施例5 30gの原紙にグラビア印刷法により絵柄層を形成し、
さらに2液硬化型ウレタン樹脂により表面保護層を形成
したウレタンコート紙の裏面(絵柄層とは反対側の面)
に、ユニバーサル硬さの値が300であるフェノール系
樹脂(未硬化のもの)を80g含浸させた後、該含浸面
上にMDF基材(厚さ30mm)を張り合わせ、熱プレ
ス(30kg/cm2 の加圧下に150℃で60秒)す
ることにより、実施例5の化粧材を得た。
【0105】比較例1 50gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらに2液硬化型ウレタン樹脂により表面保護層を
形成したウレタンコート紙の裏面(絵柄層とは反対側の
面)に、ユニバーサル硬さの値が80であるアクリル系
樹脂とメラミン系樹脂の混合樹脂(未硬化のもの)を6
0g含浸させた後、該含浸面にパーチクルボード基材
(厚さ30mm)を張り合わせ、熱プレス(30kg/
cm2 の加圧下に150℃で60秒)することにより、
比較例1の化粧材を得た。
【0106】比較例2 60gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらにその上に電子線硬化樹脂からなる表面保護層
が形成されているEBコート紙の裏面(表面保護層が形
成されている面とは反対側の面)に、ユニバーサル硬さ
の値が120であるアクリルメラミン系樹脂(未硬化の
もの)を80g含浸させた後、該含浸面にパーチクルボ
ード基材(厚さ30mm)を張り合わせ、熱プレス(3
0kg/cm2 の加圧下に150℃で60秒)すること
により、比較例2の化粧材を得た。
【0107】比較例3 30gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらに2液硬化型ウレタン樹脂により表面保護層を
形成したウレタンコート紙の裏面(絵柄層とは反対側の
面)に、ユニバーサル硬さの値が100であるアクリル
系樹脂とメラミン系樹脂の混合樹脂(未硬化のもの)を
60g含浸させた含浸紙(100g)を積層し、該含浸
紙上にパーチクルボード基材(厚さ30mm)を張り合
わせ、熱プレス(30kg/cm2 の加圧下に150℃
で60秒)することにより、実施例3の化粧材を得た。
【0108】比較例4 60gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらにその上に、前記実施例4で用いた組成〔A〕
と同様な組成の電子線硬化樹脂組成物を用いて、実施例
4と同様にして表面保護層を形成した耐磨耗性1Bコー
ト紙の裏面に、ユニバーサル硬さの値が120であるア
クリルメラミン系樹脂(未硬化のもの)を50g含浸さ
せた後、MDF基材(厚さ30mm)を張り合わせ、熱
プレス(30kg/cm2 の加圧下に150℃で60
秒)することにより、実施例4の化粧材を得た。
【0109】比較例5 60gの原紙にハジキ同調印刷法により絵柄層を形成
し、さらにその上に、前記実施例4で用いた組成〔A〕
と同様な組成の電子線硬化樹脂組成物を用いて、実施例
4と同様にして表面保護層を形成した耐磨耗性EBコー
ト紙の裏面に、ユニバーサル硬さの値が600であるメ
ラミン系樹脂(未硬化のもの)を50g含浸させた後、
180℃で10分間乾燥してメラミン樹脂を硬化させて
熱硬化性樹脂層を形成した。その後、該熱硬化性樹脂層
上にMDF基材(厚さ30mm)を張り合わせ、熱プレ
ス(30kg/cm2 の加圧下に150℃で60秒)を
行ったが、MDF基材は耐磨耗性EBコート紙に貼着さ
れなかった。
【0110】鉛筆硬度試験及び引っ掻き硬度試験 上記実施例及び比較例(比較例5を除く)で得られた各
化粧材を用いて、以下の引っ掻き硬度試験及び鉛筆硬度
試験を行った。
【0111】(1)引っ掻き硬度試験 JAS特殊合板引っ掻き硬度A試験に準拠した引っ掻き
硬度試験を行った。即ち、200gの荷重をかけながら
ダイヤモンド針にて化粧材表面を引っ掻いた後、二次元
の表面粗さ計((株)小坂研究所製)を用いて、化粧材
表面の引っ掻き傷の深さを測定した。
【0112】(2)鉛筆硬度試験 JISK5400に準拠した鉛筆凹み試験を行った。即
ち、600gの荷重をかけながら硬さ9Hの鉛筆芯を化
粧材表面に立てて、その凹み割合を測定した。これらの
試験結果を下記第1表にまとめて示す。
【0113】
【表1】
【0114】第1表から、実施例1〜5の化粧材は、比
較例1〜4の化粧材に比べて、優れた引っ掻き硬度及び
耐鉛筆凹み硬度を有していることがわかる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、所定の硬度を有する熱硬化性樹脂層を有し、化粧材
表面から鉛筆等により押圧された場合であっても凹みが
生じにくい化粧材が提供される。
【0116】また、本発明の化粧材が、その最表面に表
面保護層、好ましくは電離放射線硬化性樹脂からなる表
面保護層を有する場合には、優れた耐引っかき硬度をも
有する。
【0117】第2の発明によれば、接着剤を別途用いる
ことなく基材を紙質基材に貼着させることができる。従
来は、接着剤等を用いて紙質基材と基材とを貼着するの
が一般的であったが、本発明によれば、紙質基材裏面に
熱硬化性樹脂組成物の塗膜(未硬化)を形成後、基材と
紙質基材裏面とを重ね合わせて熱プレス(熱ラミネー
ト)することにより、熱硬化性樹脂層を形成するのと同
時に、紙質基材と基材とを貼着せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の断面図である。
【図2】本発明の化粧材の断面図である。
【図3】本発明の化粧材の断面図である。
【符号の説明】
1…紙質基材層、1’…熱硬化性樹脂を含有していない
紙質基材部分、1”…熱硬化性樹脂を含有する紙質基材
部分、1”’…第2の紙質基材層、2…熱硬化性樹脂
層、3…基材層、4…絵柄層、5…表面保護層、6…プ
ライマー層(アンカー層)、7…模様層、8…シーラー
層(全面ベタ層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川幡 一郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 川井 潔 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01C AK36A AK51C AT00B AT00C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B BA10C DG10A DH00A EC052 EJ202 EJ422 EJ821 GB08 GB81 HB00 HB31A JB13A JB14C JK12A JK14 YY00A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙質基材層と、 前記紙質基材層の裏面側に、熱硬化性樹脂組成物を含浸
    させて形成された熱硬化性樹脂層と、 前記熱硬化性樹脂層の裏面側に形成された基材層を有す
    る、 化粧材。
  2. 【請求項2】前記熱硬化性樹脂は、ユニバーサル硬さの
    値が150〜1,000の樹脂である、 請求項1記載の化粧材。
  3. 【請求項3】最表面に表面保護層を有する、 請求項1記載の化粧材。
  4. 【請求項4】前記表面保護層は、電離放射線硬化性樹脂
    からなる、 請求項3記載の化粧材。
  5. 【請求項5】紙質基材の裏面に熱硬化性樹脂組成物を含
    浸させる工程と、 前記熱硬化性樹脂組成物を含浸させた面上に、基材を熱
    ラミネートする工程を有する、 請求項1〜4記載の化粧材の製造方法。
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