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JPS6210229B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6210229B2
JPS6210229B2 JP53039758A JP3975878A JPS6210229B2 JP S6210229 B2 JPS6210229 B2 JP S6210229B2 JP 53039758 A JP53039758 A JP 53039758A JP 3975878 A JP3975878 A JP 3975878A JP S6210229 B2 JPS6210229 B2 JP S6210229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
culture
absorption spectrum
methanol
pseudomonas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53039758A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54132577A (en
Inventor
Shoichi Amano
Shinji Myaji
Yoshio Kodama
Norio Ezaki
Tomizo Niwa
Hidekazu Akita
Jujiro Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP3975878A priority Critical patent/JPS54132577A/ja
Publication of JPS54132577A publication Critical patent/JPS54132577A/ja
Publication of JPS6210229B2 publication Critical patent/JPS6210229B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は抗生物質およびその製造法に関するも
のである。さらに詳しく述べると、新規な抗生物
質BN−227物質、およびシユードモナス属に属す
るBN−227物質生産菌を培地に培養し、得られた
培養物からBN−227物質を単離、採取することか
らなる抗生物質BN−227物質の製造法に関するも
のである。 本発明者らは、シユードモナス属に属する菌株
の培養物中にグラム陽性細菌および陰性細菌に活
性を示す物質が生産されていることを見出し、そ
の有効物質を培養物中から純粋に単離し、その性
状を調べた結果、新抗生物質であることを確認
し、この有効物質をBN−227物質と命名し本発明
を完成した。 本発明に使用されるシユードモナス属の菌株の
一例としては、本発明者らによつて静岡県の腐敗
植物から新たに分離されたシユードモナス・エ
ス・ピー・BN−227株があり、この菌株は工業技
術院微生物工業技術研究所に受託番号、微工研菌
寄第4357号として保管されている。 シユードモナス・エス・ピー・BN−227株の菌
学的性質は以下に記すとおりである。 (a) 形態的性質 肉汁寒天上で培養した細胞は0.6〜0.8×1.0〜
2.0μの桿菌であり、極毛性のべん毛で運動す
る。胞子は形成せず、グラム染色は陰性であ
り、多形性は示さない。 (b) 培養的性質 (1) 肉汁寒天培養:菌体はクリーム色であり、
増殖はさかんである。色素は生産しない。 (2) 肉汁液体培養:培地が全体に濁る。 (3) 肉汁ゼラチン穿刺培養:液化される。 (4) ミルク培養:アルカリ性を呈しながら液化
される。 (c) 生理的性質 1 硝酸塩の還元:陽性 2 脱窒反応:陰性 3 MRテスト:陽性 4 VPテスト:陰性 5 インドール生産:陰性 6 硫化水素の生成:陰性 7 でんぷんの加水分解:陰性 8 クエン酸の利用:陽性 9 無機窒素源の利用:アンモニウム塩の形で
利用可能 10 色素の生成:生成せず 11 ウレアーゼ:陰性 12 オキシダーゼ:弱陽性 13 カタラーゼ:陽性 14 アルギニン分解酵素(メラーの培地)陰性 15 生育温度:4℃で生育しない。10℃〜37℃
では生育するが41℃では生育しない。 16 嫌気条件下では生育しない。 17 OFテスト:O型 18 栄養要求性なし 19 卵黄反応:陽性 20 ポリベーター・ハイドロキシブチレートの
菌体内蓄積:陽性 21 炭素源の利用性 次の炭素化合物を唯一の炭素源として生育す
る。 グルコース、トレハロース、2−ケト−グル
コン酸、イノシトール、バリン、アラニン、ア
ルギニン、アラビノース、シユークロース、L
−フコース、サツカレート、プロピオン酸、ブ
チレート、ソルビトール、アドニトール、2・
3−ブチレングリコール、トリブタミン、セロ
ビオース、セバシン酸、ベタイン、リボース、
スレオニン、Dアラビノース、O−ハイドロキ
シベンゾエート、シトラコン酸 次の炭素化合物は利用できない。 ゲラニオール、プロピレングリコール、エタ
ノール、D(−)酒石酸、メゾ酒石酸、エリス
リトール 以上の菌学的性質を有するBN−227株を
Bergey′s Manual of Determinative
Becteriology 8th Edition(1974)に従つて同定
し以下の結論を得た。 (i) グラム陰性桿菌で胞子を作らず極毛性ベン毛
を有し絶対好気性であることからこの菌株はシ
ユードモナス属(Pseudomonas)に所属する
と同定した。 (ii) 栄養要求性がなく、ポリベーターハイドロキ
シブチレートの菌体内蓄積が認められ、アルギ
ニン、ベタインを唯一の炭素源として利用でき
ることから、この菌株はシユードモナス属の中
のSectionに所属すると判定した。 (iii) Sectionには、6菌種が記載れており、BN
−227株はPseudomonas cepaciaの記載に似て
いるが完全には一致しない。従つてこの菌株を
Pseudomonas sp.BN−227と命名した。 シユードモナス・エス・ピーBN−227株は、紫
外線、エツクス線、高周波、放射線、薬品等を用
いる人工的変異手段によつて変異しうるものであ
り、このようにして得られる変異株であつても
BN−227物質の生産能を有するシユードモナス属
の菌株はすべて本発明に使用することができる。 BN−227物質生産菌を培養し、BN−227物質を
生産、蓄積させるには、通常の微生物発酵に用い
られる各種の培地が使用される。すなわち、炭素
源としてはグルコース、グリセリン、シユークロ
ース、デキストリン、澱粉、水あめなどが用いら
れ、窒素源としてはペプトン、肉エキス、粉末ブ
イヨン、コーンステイープリカー、大豆粕、小麦
胚芽、魚粉、硫安、塩安などが用いられる。ま
た、食塩、塩化カリウム、炭酸カルシウムなどの
無機塩を併用することもあり、必要に応じて消泡
剤を添加することもできる。 培養方法としては、振盪培養法、深部通気撹拌
培養法などの液体培地を使用する方法が適当であ
り、培養温度は20〜35℃の範囲で選択され、培養
時間は24時間から40時間が適当である。 BN−227物質の検定に当つては、次の方法が用
いられる。検定培地としてはペナツセイアガー
(共栄製薬)3%を用いる。検定菌としては、ス
タフイロコツカス・アウレウス209P(Staphylo
−coccus aureus209P)を用いる。BN−227物質
(純品)は上記方法による検定において、
125mcg/ml〜2000mcg/mlにおいて、濃度の対
数と阻止円径との関係は直線関係を示し、それぞ
れ10.0mm〜20.3mmの阻止円径を与える。(ペーパ
ーデイスク法) BN−227物質の抽出、精製に当つては、後記す
る本物質の理化学的性状を考慮して行なうが、以
下に示す方法が効率的である。すなわち、有効成
分を含む培養液から固形分を去し、ダイヤイオ
ンHP−20等の吸着剤に吸着させ、有効成分を50
%アセトン水で溶出させ、アセトンを溜去後、酢
酸エチル、nブタノール等の有機溶剤で有効成分
を抽出し濃縮乾固してBN−227物質の粗製物を得
る。さらに精製するには、向流分配法、沈でん
法、セフアデツクスLH−20等を用いるゲル過
クロマトグラフイー、シリカゲル、アルミナ、フ
ロリジル、セルロース等を用いるクロマトグラフ
イー等を適宜組合せ使用し、BN−227物質の白色
板状結晶を得る。 かくして得られたBN−227物質の結晶を各種の
溶剤系でのシリカゲル薄層クロマトグラフイーに
付したところ、いずれの系においても単一のスポ
ツトを示し、この結晶がBN−227物質の純品であ
ることを示している。 本BN−227物質の理化学的性状は、以下に示し
たとおりである。 (1) 元素分析値:炭素53.79%、水素5.84%、窒
素8.73%、酸素31.64%(差) (2) 分子量:155(質量分析による) (3) 分子式:元素分析値および分子量より
C7H9NO3の式が得られる。 (4) 化学構造式: (5) 融点:115℃ (6) 紫外部吸収スペクトル:メタノール中で測定
したスペクトルは第1図に示したとおりであ
る。 (7) 赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム錠とし
て測定したスペクトルは第2図に示したとおり
である。 (8) 溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノー
ルに良く溶け、ベンゼン、アセトン、酢酸エチ
ル、クロロホルムにわずかに溶けるが、石油エ
ーテル、水には溶けない。 (9) 比旋光度:〔α〕22 =0(C=1、メタノー
ル) (10) 呈色反応:塩化第二鉄、過マンガン酸カリウ
ムに陽性、ニンヒドリン、坂口、ビウレツト反
応に陰性を示す。 (11) 物質の色、形状:白色板状結晶。 (12) シリカゲル薄層クロマトグラフイーでのRf
値 クロロホルム−メタノール(9:1)0.40 ベンゼン−エタノール(4:1)0.47 ベンゼン−アセトン(3:2)0.08 本BN−227物質の各種微生物に対する最小発育
阻止濃度は、第1表に示したとおりであり、医
薬、農畜薬あるいは、それらへの変換中間体とし
て用いられる。また、本物質の急性急性毒性は、
マウスを用い、腹腔内投与法により試験した結
果、100mg/Kgでは全例生存した。
【表】
【表】 本BN−227物質は、前記した如くC7H9NO3で示
される分子式を有しており、公知の抗生物質中
に、この式に一致する物質はない。また、天然
物、化学的な合成物質の中で、上記の式を有する
物質は多数知られているが、BN−227物質の理化
学的性状、生物学的性状に一致する物質はない。
従つて、本BN−227物質は新規物質であると判定
した。 次にBN−227物質の製造法の実施例を示すが、
本発明はこれらに限定されず、ここに示さなかつ
た多くの変形あるいは修飾手段を用いうることは
もちろんである。 実施例 1 500ml容坂口フラスコ10本にグリセリン2%、
小麦胚芽1.5%、大豆粕1.5%、NH4Cl 0.3%、
K2HPO40.05%、CaCO30.2%を含有する液体培地
を100mlずつ分注し綿栓を施し120℃で10分間加圧
滅菌して、シユードモナス・エス・ピーBN−227
株(微工研菌寄第4357号)のスラントより1白金
耳ずつ植菌する。28℃で72時間振盪培養を行な
い、1000mcg/mlの培養液800mlを得た。この培
養液を遠心分離機にかけ、菌体を除去し、上澄液
をダイヤイオンHP−20(三菱化成)80mlを充填
した塔を通過させ有効成分を吸着させる。この塔
を水洗後50%アセトン水で有効成分を溶出させ
る。活性区分を集め減圧下で濃縮し1規定塩酸を
加えてPH2.0とし、同容量の酢酸エチルで2回抽
出する。抽出液を合併し、水洗後、芒硝を加えて
脱水し減圧下で濃縮乾固し、BN−227物質の褐色
油状物210mgを得た。この油状物をメタノール2
mlに溶解し、予めメタノールで平衡化したセフア
デツクスLH−20(フアルマシア社)の塔(1.5cm
×90cm)にかけ、メタノールで展開し、活性区分
を集め減圧下に濃縮、乾固しBN−227物質の微黄
色粉末40mgを得た。 実施例 2 グリセリン2%、小麦胚芽1.5%、大豆粕1.5
%、NH4Cl 0.3%、K2HPO40.05%、CaCO30.2%
を含む培養基20を30容ジヤーフアーメンター
2基に仕込み、120℃で15分間殺菌し冷却後、あ
らかじめ坂口フラスコ1本に同培地で20時間前培
養しておいたシユードモナス・エス・ピーBN−
227株(微工研菌寄第4357号)を接種し28℃で、
通気量20/分、撹拌数200rpmで40時間培養し
2000mcg/mlの培養液35を得た。培養液を過
後、液にダイヤイオンHP−20を3加え30分
間撹拌し有効成分を樹脂に吸着させる。ダイヤイ
オンHP−20を水洗後、塔に充填し50%アセトン
水で有効成分を溶出させ、活性区分10を合併し
減圧下で4まで濃縮し1規定塩酸でPH2.0と
し、n−ブタノール4ずつで2回有効成分を抽
出し、水洗後減圧下で濃縮、乾固しBN−227物質
の粉製物9gを得た。 実施例 3 実施例2で得られた組製物5gをメタノールに
溶解し、メタノールで平衡化したセフアデツクス
LH−20の塔(3cm×90cm)にかけ同溶剤で展開
し、活性区分を減圧濃縮しシラツプ状とする。さ
らに、再度セフアデツクスLH−20によるクロマ
トグラフイーを行ない、活性区分を減圧下に濃
縮、乾固しアセトン約10mlを加え加温して溶解さ
せ、放冷し析出したBN−227物質の板状結晶1.2
gを取した。
【図面の簡単な説明】
第1図はBN−227物質の紫外部吸収スペクトル
であり、本物質を0.1規定塩酸−メタノール、(イ)
0.1規定カ性ソーダ−メタノール(ロ)にそれぞれ
10mcg/mlの濃度に溶解し測定したものである。
第2図は、BN−227物質の赤外部吸収スペクトル
であり、本物質を臭化カリウムに混合し錠剤にし
て測定したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の特性を有する新抗生物質BN−227物
    質。炭素53.79%、水素5.84%、窒素8.73%、酸素
    31.64%(差)で、質量分析により分子量は155で
    C7H9NO3の分子式を有し、融点は115℃であり、
    メタノール中での紫外部吸収スペクトルは第1図
    に、臭化カリウム錠での赤外部吸収スペクトルは
    第2図に示され、塩化第二鉄反応で陽性を示し、
    ニンヒドリン、坂口反応で陰性を示し、次の構造
    式を有する物質。 2 シユードモナス属に属するBN−227物質生産
    菌を培地に培養し、得られた培養物からBN−227
    物質を採取することを特徴とする新抗生物質BN
    −227物質の製造法。
JP3975878A 1978-04-06 1978-04-06 Novel antibiotic bn-227 substance Granted JPS54132577A (en)

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JP3975878A JPS54132577A (en) 1978-04-06 1978-04-06 Novel antibiotic bn-227 substance

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