JPS61234788A - L−カルニチンの製造方法 - Google Patents
L−カルニチンの製造方法Info
- Publication number
- JPS61234788A JPS61234788A JP7792585A JP7792585A JPS61234788A JP S61234788 A JPS61234788 A JP S61234788A JP 7792585 A JP7792585 A JP 7792585A JP 7792585 A JP7792585 A JP 7792585A JP S61234788 A JPS61234788 A JP S61234788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- genus
- carnitine
- crotonobetaine
- bacterium
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
本発明は、タロトノベタイン存在下微生物を嫌気条件下
で培養することにより、クロトノベタインより光学活性
L−カルニチンを製造する方法に関する。
で培養することにより、クロトノベタインより光学活性
L−カルニチンを製造する方法に関する。
(産業上の利用分野)
本発明の新規性は、微生物をクロトノベタイン存在下で
嫌気的に培養して効率的KL−カルニチンを生産する点
にある。
嫌気的に培養して効率的KL−カルニチンを生産する点
にある。
カルニチン(β−ヒドロキシ−γ−トリメチルーアミノ
酪酸)には0体およびL体の2種類の立体異性体が存在
することはよく知られている。L−力ルニチンは、通常
生体内に存在し、活性化した長鎖の遊離脂肪酸をミトコ
ンドリア膜から通過させるキャリアーとしての働きを有
する。
酪酸)には0体およびL体の2種類の立体異性体が存在
することはよく知られている。L−力ルニチンは、通常
生体内に存在し、活性化した長鎖の遊離脂肪酸をミトコ
ンドリア膜から通過させるキャリアーとしての働きを有
する。
カルニチンは左旋性のL−力ルニチンのみが天然物の形
態であるにもかかわらず、ラセミ体のカルニチンが食欲
増進剤などに用いられてきた。
態であるにもかかわらず、ラセミ体のカルニチンが食欲
増進剤などに用いられてきた。
しかし最近、少なくともいくつかの治療学的使用に対し
ては、L−力ルニチンのみを使用する方が効果的である
ことが明らかにさね、その重要性忙対する関心が高まり
つつある。
ては、L−力ルニチンのみを使用する方が効果的である
ことが明らかにさね、その重要性忙対する関心が高まり
つつある。
実際、心血管系での急性ならびに慢性の心筋虚血、狭心
症、心臓性の不整脈または、心不全の治療に用いられて
いる。
症、心臓性の不整脈または、心不全の治療に用いられて
いる。
(従来の技術)
光学活性り一カルニチンの製法としては、例えば下記の
方法が知られている。
方法が知られている。
(1) 化学的な合成法によって得られたラセミ体の
カルニチンを光学分割する方法。その光学分割の方法は
、前駆体であるDL−カルニチンニトリルにN−アセチ
ル−D−グルタミン酸または、N−アセチル−し一グル
タミン酸を分割剤として加え塩を生成させ、溶解度の差
を利用して分割し、次いでこれ、を加水分解して、L−
およびD−カルニチンクロライドとなす(持分1118
43−8248 ) 。
カルニチンを光学分割する方法。その光学分割の方法は
、前駆体であるDL−カルニチンニトリルにN−アセチ
ル−D−グルタミン酸または、N−アセチル−し一グル
タミン酸を分割剤として加え塩を生成させ、溶解度の差
を利用して分割し、次いでこれ、を加水分解して、L−
およびD−カルニチンクロライドとなす(持分1118
43−8248 ) 。
が代表的なものである。
(2)3−デヒドロカルニチンを微生物の酵素(カルニ
チンデヒドロゲナーゼ)の作用で不斉還元して、L−カ
ルニチンを得る方法。
チンデヒドロゲナーゼ)の作用で不斉還元して、L−カ
ルニチンを得る方法。
(米国特許第4,221,869号)
(3) γ−ブチロベタインに微生物の酵素(ヒドロ
キシラーゼ)を反応させることにより、L−カルニチン
を製造する方法。(特開昭57−39791)(4)
好気的培養法、あるいは好気的培養法により得られた
菌体を用いる方法によりタロドアベタインより、L−力
ルニチンを製造する方法(特開昭59−183694.
特開昭59−192095)がある。
キシラーゼ)を反応させることにより、L−カルニチン
を製造する方法。(特開昭57−39791)(4)
好気的培養法、あるいは好気的培養法により得られた
菌体を用いる方法によりタロドアベタインより、L−力
ルニチンを製造する方法(特開昭59−183694.
特開昭59−192095)がある。
しかしながら、(1) #i光学分割剤として用いるN
−アセチル−D−グルタミン酸が高価であり、操作が複
雑で収率が悪い。
−アセチル−D−グルタミン酸が高価であり、操作が複
雑で収率が悪い。
(2)は、原料の3−デヒドロカルニチンが不安定で取
扱が困難な上、補酵素として高価なNADHあるいはN
ADを必要とする〇 (3)は、原料となるγ−ブチロベタインが高価である
などの理由で1以上あげたいずれの方法も工業的製造法
としては有利な方法とは云えない。
扱が困難な上、補酵素として高価なNADHあるいはN
ADを必要とする〇 (3)は、原料となるγ−ブチロベタインが高価である
などの理由で1以上あげたいずれの方法も工業的製造法
としては有利な方法とは云えない。
また、(4)の好気培養の場合、通気、攪拌を必要とし
、培養・管理が煩雑となり、また更に多くの付帯設備を
必要とする。
、培養・管理が煩雑となり、また更に多くの付帯設備を
必要とする。
そこで本発明者らは、エピクロルヒドリンより安価に製
造できるタロトノベタインに着目り、 L−力ルニチン
の新規製造法の開発を目的とし、鋭意検討を行なった結
果、タロトノベタイン存在下微生物を嫌気的に培養する
ことにより、効率的にL−力ルニチンを生産しうろこと
を見い出し、本発明を完成するに至った。
造できるタロトノベタインに着目り、 L−力ルニチン
の新規製造法の開発を目的とし、鋭意検討を行なった結
果、タロトノベタイン存在下微生物を嫌気的に培養する
ことにより、効率的にL−力ルニチンを生産しうろこと
を見い出し、本発明を完成するに至った。
更に嫌気条件下の培養においては、通気、攪拌などの煩
雑な培養・管理の必要がなく、かつ付帯設備の軽減が可
能となった。
雑な培養・管理の必要がなく、かつ付帯設備の軽減が可
能となった。
本発明において用いるクロトノベタインより光学活性L
−カルニチンを生産せしめる能力を有する微生物として
は、例えば、エシェリヒア コリIFO3301,プロ
テウス ブルガリカス IF03851゜プロテウス
ミラピリス ATCC12453,シトロバクタ−イン
ターメデクス IFO13539,yラボバクテリクム
ニステロアロマティカム IFO3751゜サルモネ
ラ チフイムリクム IFO12529,バクテリクム
グラシル IFO3231,エンテロバクタ−クロア
カニ IFO3320,アシネトバクタ−カルコアセテ
ィカス IFO13006,セラチア マルセンサス、
IFO3736,ハ7二7 フルペイ IFO373
1゜ミクロコツカス ロゼクス IF03768 等が
ある。
−カルニチンを生産せしめる能力を有する微生物として
は、例えば、エシェリヒア コリIFO3301,プロ
テウス ブルガリカス IF03851゜プロテウス
ミラピリス ATCC12453,シトロバクタ−イン
ターメデクス IFO13539,yラボバクテリクム
ニステロアロマティカム IFO3751゜サルモネ
ラ チフイムリクム IFO12529,バクテリクム
グラシル IFO3231,エンテロバクタ−クロア
カニ IFO3320,アシネトバクタ−カルコアセテ
ィカス IFO13006,セラチア マルセンサス、
IFO3736,ハ7二7 フルペイ IFO373
1゜ミクロコツカス ロゼクス IF03768 等が
ある。
本発明に用いられる培地は、クロトノベタインを含むほ
かは炭素源二窒素源:無機イオンなどを含有する通常の
培地である。
かは炭素源二窒素源:無機イオンなどを含有する通常の
培地である。
更にビタミン・アミノ酸々どの有機微量栄養素を添加す
ると望ましい結果が得られる場合が多い。
ると望ましい結果が得られる場合が多い。
炭素源としては、グルコース、!ルトースなどの炭水化
物、酢酸などの有機酸、アルコール類。
物、酢酸などの有機酸、アルコール類。
その他が使用できる。
窒素源としては、アシモニクム塩、ペプトン。
酵母エキス、コーンステイープリカーなどを用いること
ができる。
ができる。
無機イオンとしては、マグネシクムイオン、燐酸イオン
、カリイオン、その他が必要に応じ適宜使用できる。
、カリイオン、その他が必要に応じ適宜使用できる。
更に嫌気条件下での培養時に微生物の産生ずる電子を受
容し得る化合物、例えば硝酸塩、トリメチルアミンオキ
シド、7マール酸、メチオニンスル7オキシドなどを添
加すると、望ましい結果が得られる場合が多い。
容し得る化合物、例えば硝酸塩、トリメチルアミンオキ
シド、7マール酸、メチオニンスル7オキシドなどを添
加すると、望ましい結果が得られる場合が多い。
培養は、嫌気的条件下で行なう。培養釦適した温度は通
常は、15〜60℃、好適には25〜40℃とするのが
よい。
常は、15〜60℃、好適には25〜40℃とするのが
よい。
培地の初発pHは3〜9.好適には5〜8がよい結果を
与える。
与える。
通常1〜10日間の培養を行なえば望ましい結果が得ら
れる。
れる。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明する0
実施例1
表−1に記した微生物を0.3%KH2PO4,0,7
%に2HPO4,0,1%(NH4)2304.0.0
1%MgSO4・7H20,0,5%酵母エキス、O,
SXポリペプトン。
%に2HPO4,0,1%(NH4)2304.0.0
1%MgSO4・7H20,0,5%酵母エキス、O,
SXポリペプトン。
0、5 Xクロトノベタイン、pH7,0の組成の培地
20−に植菌した後、密橙し温度30℃で嫌気的VC4
8時間培養した。
20−に植菌した後、密橙し温度30℃で嫌気的VC4
8時間培養した。
培養終了後、培養上清に含まれるし一力ルニチン量をカ
ルニチンアセチルトランスフェラーゼと、DTNB を
用いる方法(Methods in Enzymolo
gyユ4 612(1969))で定量した。
ルニチンアセチルトランスフェラーゼと、DTNB を
用いる方法(Methods in Enzymolo
gyユ4 612(1969))で定量した。
結果を表−1に示す。
実施例2
エシェリヒア フリ IFO3301を実施例IK示し
た培地に植菌し、表−2に示す化合物を0.5%濃度と
なるように添加した後、温度30℃で嫌気的に48時間
培養し九。培養終了後、培養上清に含まれるし一力ルニ
チン量を実施例1に示した方法で測定した。結果を表−
2に示す。
た培地に植菌し、表−2に示す化合物を0.5%濃度と
なるように添加した後、温度30℃で嫌気的に48時間
培養し九。培養終了後、培養上清に含まれるし一力ルニ
チン量を実施例1に示した方法で測定した。結果を表−
2に示す。
表 −2
実施例3
プロテウス ミラビリス ATCC12453を、0.
5%硝酸カリクムを共存させた以外は実施例IK示した
と同様の組成の培地2.5βに植菌し、温度30℃で嫌
気的に48時間培養した。培養終了後、遠心分離して得
られた培養上清より、陽イオン交換樹脂を使って粗カル
ニチン画分を得た。この粗カルニチン画分を!I!硫酸
水素ナトリクムを用いる方法(特願昭59−18%37
7)Kよってタロー得た。
5%硝酸カリクムを共存させた以外は実施例IK示した
と同様の組成の培地2.5βに植菌し、温度30℃で嫌
気的に48時間培養した。培養終了後、遠心分離して得
られた培養上清より、陽イオン交換樹脂を使って粗カル
ニチン画分を得た。この粗カルニチン画分を!I!硫酸
水素ナトリクムを用いる方法(特願昭59−18%37
7)Kよってタロー得た。
得られたし一力ルニチンの旋光度は、〔α〕25=一3
0.3°(C=1.06.水溶液)であった。
0.3°(C=1.06.水溶液)であった。
出願人 製鉄化学工業株式会社
代表者 佐々木 浩
Claims (4)
- (1)クロトノベタイン存在下微生物を嫌気条件下で培
養することにより、クロトノベタインより光学活性L−
カルニチンを生産することを特徴とするL−カルニチン
の製造方法。 - (2)微生物がエシエリヒア(Escherichia
)属、エンテロバクター(Enterobacter)
属、シトロバクター(Citrobacter)属、バ
クテリウム(Bacterium)属、アシネトバクタ
ー(Acinetobacter)属、セラチア(Se
rratia)属、プロテウス(Proteus)属、
サルモネラ(Salmonella)属、ハフニア(H
afnia)属、フラボバクテリウム(Flavoba
cterium)属、ミクロコッカス(Microco
ccus)属よりなる群より選ばれた属に属する少なく
とも一種の微生物である特許請求の範囲(1)記載の方
法。 - (3)嫌気条件下での培養時に微生物の産生する電子を
受容し得る化合物を添加する特許請求の範囲(1)記載
の方法。 - (4)電子を受容し得る化合物が硝酸カリウムまたは硝
酸ナトリウムである特許請求の範囲(3)記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7792585A JPS61234788A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | L−カルニチンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7792585A JPS61234788A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | L−カルニチンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61234788A true JPS61234788A (ja) | 1986-10-20 |
Family
ID=13647665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7792585A Pending JPS61234788A (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | L−カルニチンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61234788A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62275689A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-11-30 | Bio-Le Kk | L−カルニチンの製造法 |
CN1058995C (zh) * | 1996-11-08 | 2000-11-29 | 江苏省微生物研究所 | L-肉碱或其盐的制备方法 |
-
1985
- 1985-04-11 JP JP7792585A patent/JPS61234788A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62275689A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-11-30 | Bio-Le Kk | L−カルニチンの製造法 |
CN1058995C (zh) * | 1996-11-08 | 2000-11-29 | 江苏省微生物研究所 | L-肉碱或其盐的制备方法 |
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