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JPH1172333A - 振動子、振動型ジャイロスコープおよび直線加速度計 - Google Patents

振動子、振動型ジャイロスコープおよび直線加速度計

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Publication number
JPH1172333A
JPH1172333A JP9317774A JP31777497A JPH1172333A JP H1172333 A JPH1172333 A JP H1172333A JP 9317774 A JP9317774 A JP 9317774A JP 31777497 A JP31777497 A JP 31777497A JP H1172333 A JPH1172333 A JP H1172333A
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vibration
leg
bending
vibrator
piece
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JP9317774A
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Takayuki Kikuchi
菊池  尊行
Shiyousaku Gouji
庄作 郷治
Yukihisa Osugi
幸久 大杉
Takao Soma
隆雄 相馬
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Priority to US09/108,500 priority patent/US6046531A/en
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks
    • G01C19/5621Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks the devices involving a micromechanical structure

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特に所定平面内に延びる振動子に対して、この
所定平面内の回転を与えたときに、この回転の角速度を
検出できるような、新しい振動型ジャイロスコープを提
供する。 【解決手段】振動子2Aは、少なくとも一方が固定され
ている基部6、基部6に対して交差する方向に延びる第
一の脚部4A、基部6から見て第一の脚部4Aとは反対
側に向かって基部6に対して交差する方向に延びる第二
の脚部4B、第一の脚部4Aに対して交差する方向に延
びる第一の屈曲振動片3A、脚部4Aから見て屈曲振動
片3Aとは反対側に向かって脚部4Aに対して交差する
方向に延びる第二の屈曲振動片3B、第二の脚部4Bに
対して交差する方向に延びる第三の屈曲振動片3C、お
よび、脚部4Bから見て屈曲振動片3Cとは反対側に向
かって延びる第四の屈曲振動片3Dを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転系内の回転角
速度を検出するために使用される角速度センサに用いら
れる振動子、およびその振動子を用いた振動型ジャイロ
スコープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転系内の回転角速度を検出
するための角速度センサとして、圧電体を用いた振動型
ジャイロスコープが、航空機や船舶、宇宙衛星などの位
置の確認用として利用されてきた。最近では、民生用の
分野としてカーナビゲーションや、VTRやスチルカメ
ラの手振れの検出などに使用されている。
【0003】このような圧電振動型ジャイロスコープ
は、振動している物体に角速度が加わると、その振動と
直角方向にコリオリ力が生じることを利用している。そ
して、その原理は力学的モデルで解析される(例えば、
「弾性波素子技術ハンドブック」、オーム社、第491
〜497頁)。そして、圧電型振動ジャイロスコープと
しては、これまでに種々のものが提案されている。例え
ば、スペリー音叉型ジャイロスコープ、ワトソン音叉型
ジャイロスコープ、正三角柱型音片ジャイロスコープ、
円筒型音片ジャイロスコープ等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、振動型ジ
ャイロスコープの応用について種々検討を進めており、
例えば自動車の車体回転速度フィードバック式の車両制
御方法に用いる回転速度センサーに振動型ジャイロスコ
ープを使用することを検討した。こうしたシステムにお
いては、操舵輪の方向自身は、ハンドルの回転角度によ
って検出する。これと同時に、実際に車体が回転してい
る回転速度を振動ジャイロスコープによって検出する。
そして、操舵輪の方向と実際の車体の回転速度を比較し
て差を求め、この差に基づいて車輪トルク、操舵角に補
正を加えることによって、安定した車体制御を実現す
る。
【0005】しかし、上述した従来の圧電振動型ジャイ
ロスコープは、いずれの例でも、振動子を回転軸に対し
て平行に配置(いわゆる縦置き)しなければ、回転角速
度を検出することができない。しかし、通常、測定した
い回転系の回転軸は、装着部に対して垂直である。従っ
て、このような圧電振動型ジャイロスコープを実装する
際、圧電振動型ジャイロスコープの低背化を達成するこ
と、即ち、振動型ジャイロスコープを回転軸方向に見た
ときの寸法を減少させることができなかった。
【0006】近年になって、振動子を回転軸に対して垂
直に配置(いわゆる横置き)しても、回転角速度を検出
できる圧電振動型ジャイロスコープが、特開平8−12
8833号公報において提案されている。しかし、この
ような振動型ジャイロスコープにおいても、振動型ジャ
イロスコープを回転軸方向に見たときの寸法を減少させ
る上で限界があった。
【0007】また、日本音響学会平成8年春季研究発表
会講演論文集No.3−9−21第1071頁〜107
2頁(1996−03)において、図24に概略的に示
すような振動型ジャイロスコープが提案された。この振
動子は、固定部10から突出する三本のアーム50A、
50B、50Cを備えており、両端のアーム50A、5
0Cの先端に質量部51を設ける。そして、両端のアー
ム50A、50Cを互いに逆位相で矢印Hのように固定
部10を中心として屈曲振動させる。そして、この振動
子の全体を矢印ωのように紙面内で回転させると、質量
部51に加わるコリオリ力によって屈曲振動が生ずるの
で、中央のアーム50Bの根元部分に設けられている検
出電極によってこの屈曲振動を検出する。この振動型ジ
ャイロスコープは、振動効率の高い三本音叉を利用し、
振動子の全体が所定平面内から突出しないような振動子
を使用したものであり、しかもその所定平面内における
回転の角速度を検出可能としたものである。
【0008】また、本発明者は、特願平8−31778
1号明細書において、図25(a)、(b)に示すよう
な振動型ジャイロスコープを提案した。この振動子54
において、固定部10から細長い基部57が延びてお
り、基部57には検出電極58A、58Bが設けられて
いる。基部57の先端に一対の屈曲振動片56A、56
Bが設けられており、屈曲振動片に駆動電極55A、5
5B、55C、55Dが設けられている。各屈曲振動片
を矢印Iに示すように屈曲振動させ、この振動子の全体
を回転させると、コリオリ力によって矢印Jのように基
部57が屈曲振動する。この振動を検出電極58A、5
8Bによって検出する。
【0009】しかし、これらの振動型ジャイロスコープ
においても、更に次のような問題点が残されていること
を発見した。即ち、図24に示す振動型ジャイロスコー
プにおいては、アーム50A、50Cの駆動振動によっ
て、各アームの基部52、53は、局部的に見ると伸縮
振動することになる。この伸縮振動の共振周波数は、ア
ーム50Bの検出振動の共振周波数と近いために、検出
信号に対して大きなノイズとなる。
【0010】また、図25に示す振動型ジャイロスコー
プにおいても、図25(b)に示すように、屈曲振動片
56A、56Bが例えば矢印Iのように振動したときに
は、基部57の根元部分59に矢印Kのように応力が加
わる。従って、屈曲振動片56A、56Bの屈曲振動の
結果、基部57の根元部分、即ち検出電極が存在する部
分に伸縮振動が発生し、この伸縮振動がノイズとなる。
【0011】本発明の課題は、特に所定平面内に延びる
振動子に対して、この所定平面内の回転を与えたとき
に、この回転の角速度を検出できるような、新しい振動
型ジャイロスコープを提供することである。
【0012】また、本発明の課題は、所定平面内に延び
る振動子の屈曲振動を利用した振動型ジャイロスコープ
において、振動子の駆動振動に応じて振動子の検出部分
に伸縮振動が発生し、検出信号のノイズとなることを防
止できるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る振動子は、
少なくとも一方が固定されている基部、この基部に対し
て交差する方向に延びる第一の脚部、基部から見て第一
の脚部とは反対側に向かって基部に対して交差する方向
に延びる第二の脚部、この第一の脚部に対して交差する
方向に延びる第一の屈曲振動片、第一の脚部から見て第
一の屈曲振動片とは反対側に向かって第一の脚部に対し
て交差する方向に延びる第二の屈曲振動片、第二の脚部
に対して交差する方向に延びる第三の屈曲振動片、第二
の脚部から見て第三の屈曲振動片とは反対側に向かって
延びる第二の屈曲振動片を備えていることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明は、回転角速度を検出するた
めの振動型ジャイロスコープであって、前記の振動子
と、この振動子に所定平面内の振動を励振するための励
振手段と、振動子に所定平面内の回転が加わったときに
振動子に加わるコリオリ力による振動子の屈曲振動を検
出し、この屈曲振動に応じた信号を出力するための検出
手段とを備えることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、振動子の駆動振動および
検出のための振動が、所定平面内で行われ、かつ検出す
べき振動として屈曲振動を使用できる。これによって、
振動子の振動アームが回転軸に対して垂直方向に延びる
ように、振動子を設置した場合にも、振動子から回転軸
の方向に向かって一定重量の突出部を設けることなく、
十分に高い感度で回転角速度を検出できるようになっ
た。
【0016】しかも、各屈曲振動片が振動したときに、
これによって各脚部に伸縮振動が生じても、この伸縮振
動は基部に対してほぼ対称的であって、互いに相殺され
る。従って、回転角速度が0のときには、各屈曲振動片
の影響による基部の伸縮振動を防止でき、これによる検
出信号ノイズを抑制ないし防止することができる。この
ような振動型ジャイロスコープおよびその振動子は、振
動子の根本的な問題点を解決したものである。
【0017】本発明の振動子において、好ましくは、例
えば図4に示すように、第一の屈曲振動片3Aの振動A
の位相と第二の屈曲振動片3Bの振動Bの位相とが第一
の脚部4Aに対して対称的であり、第三の屈曲振動片3
Cの振動Cの位相と第四の屈曲振動片3Dの振動Dの位
相とが第二の脚部4Bに対して対称的である。これによ
って、各脚部4A、4Bが屈曲振動しにくくなる。
【0018】特に、好ましくは、図4(a)、(b)に
示すように、第一の屈曲振動片3Aおよび第二の屈曲振
動片3Bからなる全振動系60Aの振動時の重心61A
が、第一の脚部4A上またはその延長線G上にあり、第
三の屈曲振動片3Cおよび第四の屈曲振動片3Dからな
る全振動系60Bの振動時の重心61Bが、第二の脚部
4B上またはその延長線G上にある。これによって、駆
動振動時に、各脚部4A、4Bが屈曲振動せず、この屈
曲振動による基部6の屈曲振動が生じなくなる。
【0019】また、図5(a)、(b)に示すように、
各屈曲振動片3A、3Bの振動に伴って、第一の脚部4
A、第一の屈曲振動片3Aおよび第二の屈曲振動片3B
からなる全振動系62Aの振動時における重心63Aが
振動する。これと共に、各屈曲振動片3C、3Dの振動
に伴って、第一の脚部4B、第三の屈曲振動片3Cおよ
び第四の屈曲振動片3Dからなる全振動系62Bの振動
時における重心63Bが振動する。この際、重心63A
の振動の位相と、重心63Bの振動の位相とが、基部6
に対して対称的であることが好ましい。これによって、
各振動系62A、62Bから基部6に対して加わる応力
が相殺され易い。
【0020】この際、特に好ましくは、第一の脚部4
A、第一の屈曲振動片3Aおよび第二の屈曲振動片3B
からなる全振動系62Aの振動によって基部6に加わる
応力FAと、第二の脚部4B、第三の屈曲振動片3Cお
よび第四の屈曲振動片3Dからなる全振動系62Bの振
動によって基部6に加わる応力FBとが、基部6におい
て互いに相殺されるように振動子を設計する。これによ
って、基部6の屈曲振動によるノイズを防止できる。
【0021】また、特に好ましくは、第一の脚部4A、
第一の屈曲振動片3A、第二の屈曲振動片3B、第二の
脚部4A、第三の屈曲振動片3Cおよび第四の屈曲振動
片3Dからなる全振動系の振動時における重心64が、
基部6上またはその延長線M上に位置するようにする。
【0022】また、本発明は(図4を参照すると)、少
なくとも一方が固定されている基部6、基部6に対して
交差する方向に延びる第一の脚部4A、基部6から見て
第一の脚部4Aとは反対側に向かって基部6に対して交
差する方向に延びる第二の脚部4B、第一の脚部4Aの
一方の側に設けられている第一の振動系、第一の脚部4
Aの他方の側に設けられている第二の振動系、第二の脚
部4Bの一方の側に設けられている第三の振動系、およ
び第二の脚部4Bの他方の側に設けられている第四の振
動系を備えており、第一の振動系の重心の振動の位相と
第二の振動系の重心の振動の位相とが第一の脚部4Aに
対して対称的であり、第三の振動系の重心の振動の位相
と第四の振動系の重心の振動の位相とが第二の脚部4B
に対して対称的である振動子を提供する。
【0023】また、本発明は(図5を参照すると)、少
なくとも一方が固定されている基部6、この基部6に対
して交差する方向に延びる第一の脚部4A、基部6から
見て第一の脚部4Aとは反対側に向かって基部6に対し
て交差する方向に延びる第二の脚部4B、第一の脚部4
Aの一方の側に設けられている第一の振動系、第一の脚
部4Aの他方の側に設けられている第二の振動系、第二
の脚部4Bの一方の側に設けられている第三の振動系、
および第二の脚部4Bの他方の側に設けられている第四
の振動系を備えており、第一の脚部4A、第一の振動系
および第二の振動系からなる全振動系62Aの振動時に
おける重心63Aの振動の位相と、第二の脚部4B、第
三の振動系および第四の振動系からなる全振動系62B
の振動時における重心63Bの振動の位相とが、基部6
に対して対称的である振動子を提供する。
【0024】これらの発明の好適な態様においては、第
一の振動系が、第一の脚部に対して交差する方向に延び
る第一の屈曲振動片3Aであり、第二の振動系が、第一
の脚部から見て第一の屈曲振動片とは反対側に向かって
第一の脚部に対して交差する方向に延びる第二の屈曲振
動片3Bであり、第三の振動系が、第二の脚部に対して
交差する方向に延びる第三の屈曲振動片3Cであり、第
四の振動系が、第二の脚部から見て第三の屈曲振動片と
は反対側に向かって第二の脚部に対して交差する方向に
延びる第四の屈曲振動片3Dである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の振動子の変位は、所定平
面内で生ずる。このため、振動子の全体を、同一の圧電
単結晶によって形成することができる。この場合には、
まず圧電単結晶の薄板を作製し、この薄板をエッチン
グ、研削により加工することによって、振動子を作製で
きる。
【0026】振動子の各部分は、別の部材によってそれ
ぞれ形成することもできるが、一体で構成することが特
に好ましい。また、振動子の材質は特に限定するもので
ないが、水晶、LiNbO3 、LiTaO3 、ニオブ酸
リチウム−タンタル酸リチウム固溶体(Li(Nb,T
a)O3 )単結晶等からなる単結晶を使用することが好
ましい。こうした単結晶を使用すると、検出感度を良好
にすることができるとともに、検出ノイズを小さくでき
る。
【0027】しかも、圧電単結晶を使用すると、温度変
化に対して特に鈍感な振動子を作製でき、このような振
動子は、温度安定性を必要とする車載用として好適であ
る。この点について更に説明する。
【0028】音叉型の振動子を使用した角速度センサと
しては、例えば前述した特開平8−128833号公報
に記載された圧電振動型ジャイロスコープがある。しか
し、こうした振動子において、振動子が2つの方向に向
かって振動する。このため、振動子を特に前記したよう
な単結晶によって形成した場合には、単結晶の2方向の
特性を合わせる必要がある。しかし、現実には圧電単結
晶には異方性がある。
【0029】一般に圧電振動型ジャイロスコープでは、
測定感度を良好にするために、駆動の振動モードの固有
共振周波数と検出の振動モードの固有共振周波数との間
に、一定の振動周波数差を保つことが要求されている。
しかし、圧電単結晶は異方性を持っており、結晶面が変
化すると、振動周波数の温度変化の度合いが異なる。例
えば、ある特定の結晶面に沿って切断した場合には、振
動周波数の温度変化がほとんどないが、別の結晶面に沿
って切断した場合には、振動周波数が温度変化に敏感に
反応する。従って、振動子が2つの方向に向かって振動
すると、2つの振動面のうち少なくとも一方の面は、振
動周波数の温度変化が大きい結晶面になる。
【0030】これに対して、本発明におけるように振動
子の全体を所定平面内で振動するようにし、かつ振動子
を圧電単結晶によって形成することで、単結晶の最も温
度特性の良い結晶面のみを振動子において利用できるよ
うになった。
【0031】即ち、振動子の全体が所定平面内で振動す
るように設計されていることから、圧電単結晶のうち振
動周波数の温度変化がほとんどない結晶面のみを利用し
て、振動子を製造することができる。これによって、き
わめて温度安定性の高い振動型ジャイロスコープを提供
できる。
【0032】前記した単結晶の中では、LiNbO3
結晶、LiTaO3 単結晶、ニオブ酸リチウム−タンタ
ル酸リチウム固溶体単結晶が、電気機械結合係数が特に
大きい。また、LiNbO3 単結晶とLiTaO3 単結
晶とを比較すると、LiTaO3 単結晶の方がLiNb
3 単結晶よりも電気機械的結合係数が一層大きく、か
つ温度安定性も一層良好である。
【0033】本発明の振動子を圧電単結晶等の圧電性材
料によって形成した場合には、この振動子に駆動電極お
よび検出電極を設ける。また、本発明の振動子を圧電単
結晶、PZT等の圧電セラミックス等の圧電性材料によ
って形成した場合には、この振動子に駆動電極および検
出電極を設ける。
【0034】また、本発明の振動子を、エリンバー等の
恒弾性金属によって形成することもできる。この場合に
は、振動子の所定箇所に圧電体を取り付ける必要があ
る。
【0035】本発明の振動子においては、基部の長手方
向と各脚部の長手方向とは、必ずしも垂直である必要は
ないが、垂直であることが好ましい。また、各脚部の長
手方向と各屈曲振動片の長手方向とは、必ずしも垂直で
ある必要はないが、垂直であることが好ましい。
【0036】図1は、本発明の一実施形態に係る振動型
ジャイロスコープ1Aを示す概略斜視図である。この振
動子2Aにおいては、固定部10の突出部9から、基部
6と一対の共振アーム7A、7Bとが互いに平行に延び
ている。基部6の先端部分には、基部6に対して垂直な
方向に向かって、第一の脚部4Aと第二の脚部4Bとが
延びている。第一の脚部4Aと第二の脚部4Bとの交差
部分には、基部6とは反対方向へと向かって突出する突
出部5が設けられている。第一の脚部4Aの先端には、
脚部4Aに対して垂直な方向へと向かって第一の屈曲振
動片3Aと第二の屈曲振動片3Bとが互いに反対方向へ
と延びている。また、第二の脚部4Bの先端には、脚部
4Bに対して垂直な方向へと向かって第三の屈曲振動片
3Cと第四の屈曲振動片3Dとが互いに反対方向へと延
びている。
【0037】各屈曲振動片の駆動、検出方式は特に限定
されないが、本実施形態においては、図2(a)、
(b)に示すような構成の駆動電極、検出電極を使用し
ている。ここでは、水晶のように所定平面内に三回対称
軸(a軸)を有している圧電単結晶を使用して振動子を
形成し、かつ圧電単結晶のc軸が所定平面に対して垂直
な方向に向かっている。この実施形態においては、各屈
曲振動片における電圧の印加方向と、各共振アームにお
ける信号電圧の方向とが、それぞれa軸に向かうように
することが好ましい。
【0038】このため、屈曲振動片3A、3C(および
3B、3D)においては、図2(a)に示すように、駆
動電極11Aと11Bとの一方を高周波電源に接続し、
他方をアースすることによって、a軸方向に高周波電圧
を印加できるようにした。また、共振アーム7A、7B
においては、図2(b)に示すように、検出電極12B
をアースし、検出電極12Aを検出部14に接続するこ
とによって、a軸方向に発生する信号電圧を検出できる
ようにした。
【0039】図3(a)は、振動子2Aの駆動振動の形
態を示す線図である。ここでは、各屈曲振動片3A、3
B、3C、3Dを、矢印A、B、C、Dのように屈曲振
動させる。この際、第一の屈曲振動片3Aと第二の屈曲
振動片3Bとの振動は脚部4Aに対して対称的であるの
で、脚部4Aには屈曲振動は生じない。ただし、脚部4
Aには、その長手方向への伸縮振動は生ずる。これと同
様に、第三の屈曲振動片3Cと第四の屈曲振動片3Dと
の振動は脚部4Bに対して対称的であるので、脚部4B
には屈曲振動は生じず、その長手方向への伸縮振動のみ
が生ずる。この結果、基部6には各脚部4A、4Bの屈
曲振動による影響はなく、しかも各脚部が伸縮振動して
も、その伸縮振動は基部6に対して対称的であるため
に、基部6に対する影響はほとんど無視できる程度であ
った。
【0040】図3(b)は、この振動子2Aの検出振動
を示す線図である。この振動においては、各屈曲振動片
に対してそれぞれ加わるコリオリ力に応じて、屈曲振動
片3A、3Cと3B、3Dとが互いに逆方向へと振動す
る。この振動の非対称性のために、基部6が振動し、基
部6の振動に対して各共振アーム7A、7Bが基部6と
は逆相で振動する。各共振アーム7A、7Bに設けられ
ている検出電極12A、12Bによって、この振動の振
幅を検出する。なお、15は静止状態の振動子の形態を
示す。
【0041】なお、本発明においては、後述するように
共振アームを使用しないで、基部6に検出電極を設ける
こともできる。しかし、固定部から基部と共に少なくと
も一対の共振アームを突出させ、基部の振動に対して共
振アームを共振させることによって、特に検出振動の減
衰を少なくし、Q値を大きく改善することができる。
【0042】また、本実施形態においては、固定部9、
10からの共振アーム7A、7Bの突出位置において、
共振アームの両側の固定部からの突出寸法を異ならせる
ことによって、いわゆるスプリアスモードの振動の固有
共振周波数を変動させている。即ち、各共振アーム7
A、7Bの外側には寸法aの切り欠き部8A、8Bが設
けられており、これによって固定部10から高さaの突
出部9が形成されている。この結果、スプリアスモード
の振動の固有共振周波数を、駆動振動の固有共振周波数
から離すことができる。
【0043】通常、図3(a)に示す駆動振動の固有共
振周波数と、図3(c)に示すスプリアスモードの振動
の固有共振周波数との差が50Hz以下となると、この
共振アームの同相振動(スプリアスモードの振動)によ
って生ずる信号が、検出信号に比べて非常に大きくなて
しまう。
【0044】しかし、図1において、寸法aを大きくす
るのに従って、スプリアスモードの振動の固有共振周波
数が著しく変化し、駆動振動の固有共振周波数からずれ
てくる。特にaをアームの長さの1/10以上とするこ
とによって、スプリアスモードの固有共振周波数を駆動
振動の固有共振周波数から大きく逸らすことが可能にな
った。
【0045】このように、固定部からの共振アームの突
出位置において、共振アームの両側の固定部からの突出
寸法を異ならせることが、スプリアスモードの振動の影
響によるノイズを減少させるために有効であり、このた
めにはaをアームの長さの1/10以上とすることが特
に好ましい。これはアームの長さの6/10以下とする
ことが好ましい。
【0046】図4、図5は、いずれも各振動系の振動形
態を説明するための図であり、前述した。
【0047】図6〜図7は、いずれも、本発明の各実施
形態に係る振動型ジャイロスコープを概略的に示す斜視
図である。各図面において、図1に示した各構成部分と
同じ構成部分には同じ符号を付け、その説明は省略す
る。
【0048】図6の振動型ジャイロスコープ1Bの振動
子2Bにおいては、基部5を設けていない。駆動方法、
検出方法は、図1に示す振動型ジャイロスコープと同じ
である。こうした振動型ジャイロスコープにおいても前
記した本発明の作用効果を奏することができる。ただ
し、本例では、脚部4A、4Bの下側には基部6が存在
するのに、脚部の上側には突出部が存在しておらず、こ
のために駆動振動の際に振動子の全体の応力分布が脚部
4A、4Bに対して非対称的になる。このため、屈曲振
動片3Aと3Bとの振動の振幅、および屈曲振動片3C
と3Dとの振動の振幅が、基部6が存在しない方向へと
向かって増大し、矢印E方向へと向かって大きく振動す
る傾向がある。これが基部6の伸縮振動として現れる傾
向がある。
【0049】従って、図1に示すように、基部6とは反
対側に突出部5を設けることによって、各屈曲振動片の
駆動振動を、脚部4A、4Bに対して線対称とすること
が好ましい。このためには、突出部5の長さを、基部6
の長さの1/10以上とすることが特に好ましい。
【0050】ただし、突出部5の長さが基部6の長さの
2/3を越えると、振動子の駆動振動の固有共振周波数
と検出振動の固有共振周波数との差が大きくなり、検出
感度が低下する傾向がある。従って、突出部5の長さ
を、基部6の長さ以下とすることが好ましい。
【0051】図7の振動型ジャイロスコープ1Cの振動
子2Cにおいては、共振アームを設けることなく、基部
6の根元部分に検出電極12A、12Bを設ける。これ
によって、基部6の振動を直接検出する。
【0052】図8の振動型ジャイロスコープ1Dの振動
子2Dにおいては、振動子の全体の固定枠15の内側に
固定部9を設け、固定部9から基部6および一対の共振
アーム7A、7Bを突出させている。また、脚部4A、
4Bから見て、基部6の反対側に突出部14を設け、こ
の突出部14を固定枠15の内側に連続させている。こ
の結果、脚部4A、4Bは、基部6と突出部14との双
方から拘束を受けている。
【0053】この振動型ジャイロスコープ1Dも、図1
の振動型ジャイロスコープ1Aと同様に動作する。ただ
し、各屈曲振動片が駆動振動するときには、各脚部4
A、4Bには伸縮方向への応力が加わる。そして、この
応力によって基部6に歪みが生じやすい。これに対し
て、例えば図1等に示すように、基部5が固定枠に対し
て拘束されていない場合には、この伸縮方向の応力によ
る基部6の歪みが少ない。
【0054】図9の振動型ジャイロスコープ1Eの振動
子2Eにおいては、固定部である固定片部16の一方の
側に、基部6、一対の共振アーム7A、7Bが突出して
いる。これと共に、固定片部16の他方の側には共振片
19が設けられている。固定片部16の両端は、それぞ
れ、図示しない固定部分に対して連続している。本実施
形態の共振片19は、固定片部16から突出している突
出部17、突出部17から突出している一対の共振アー
ム18A、18Bおよび基部28を備えている。
【0055】基部28の先端部分には、基部28に対し
て垂直な方向に向かって、一対の脚部26Aと26Bと
が延びている。各脚部26Aと26Bとの交差部分に
は、基部28とは反対方向へと向かって突出する突出部
29が設けられている。脚部26Aの先端には、脚部2
6Aに対して垂直な方向へと向かって延びる一対の屈曲
振動片20A、20Bが設けられている。また、脚部2
6Bの先端には、脚部26Bに対して垂直な方向へと向
かって延びる一対の屈曲振動片20C、20Dが設けら
れている。
【0056】駆動時には、各屈曲振動片3A、3B、3
C、3Dを駆動し、これに対して共振片19の各屈曲振
動片20A、20B、20C、20Dを共振させる。こ
の振動子2Eの全体を所定平面内で回転させ、共振アー
ム7A、7Bを前記したように振動させると共に、共振
片19の共振アーム18A、18Bを屈曲振動させる。
共振片19の共振アーム18A、18Bに設けられてい
る検出電極12A、12Bによって、この振動を検出す
る。
【0057】以上述べてきた各実施形態においては、圧
電単結晶のa軸の方向に電圧を印加することによって、
各アームを駆動していた。これに対して、例えばニオブ
酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−
タンタル酸リチウム固溶体単結晶の場合には、例えば図
8に示すように、紙面と平行な方向にa軸を配向させ、
c軸が紙面に対して50°の角度をなすようにすること
が、温度特性の観点からもっとも有利である。この場合
には、紙面に対して垂直な方向に電圧を印加すること
で、各屈曲振動片を屈曲振動させる。図8、図11は、
この実施形態に係る振動型ジャイロスコープを示すもの
である。
【0058】図10の振動型ジャイロスコープ1Fの振
動子2Fは、上述のような圧電単結晶の板からなってい
る。固定部10の突出部9から、基部6と一対の共振ア
ーム27A、27Bとが互いに平行に延びている。基部
6の先端部分には、基部6に対して垂直な方向に向かっ
て、第一の脚部4Aと第二の脚部4Bとが延びている。
第一の脚部4Aの先端には、脚部4Aに対して垂直な方
向へと向かって第一の屈曲振動片23Aと第二の屈曲振
動片23Bとが互いに反対方向へと延びている。また、
第二の脚部4Bの先端には、脚部4Bに対して垂直な方
向へと向かって第三の屈曲振動片23Cと第四の屈曲振
動片23Dとが互いに反対方向へと延びている。
【0059】各屈曲振動片においては、図11(a)に
示すように、駆動電極21A、21B、21C、21D
が設けられており、駆動電極21Aと21Cとが対向し
ており、駆動電極21Bと21Dとが対向している。電
極21A−21Cと電極21B−21Dとの間では、高
周波電圧の印加方向が逆になっており、これによって各
屈曲振動片を所定平面内で屈曲振動させることができ
る。
【0060】各共振アーム27A、27Bにおいては、
図11(b)に示すように、検出電極22A、22B、
22C、22Dが設けられており、検出電極22Aと2
2Cとが対向しており、検出電極22Bと22Dとが対
向している。検出電極22C、22Dをアースし、検出
電極22A、22Bを検出部14に接続する。
【0061】また、本発明においては、屈曲振動片およ
び/または共振アームに、その長手方向に向かって延び
る貫通孔を設けることができる。これによって、屈曲振
動片および/または共振アームの振動の固有共振周波数
を低下させ、振動のQ値を一層向上させることができ
る。図12〜図15は、この実施形態に係る各振動型ジ
ャイロスコープを示すものである。
【0062】図12の振動型ジャイロスコープ1Gの振
動子2Gにおいては、固定部10の突出部9から、基部
6と一対の共振アーム37A、37Bとが互いに平行に
延びている。
【0063】第一の脚部4Aの先端には、脚部4Aに対
して垂直な方向へと向かって第一の屈曲振動片33Aと
第二の屈曲振動片33Bとが互いに反対方向へと延びて
いる。また、第二の脚部4Bの先端には、脚部4Bに対
して垂直な方向へと向かって第三の屈曲振動片33Cと
第四の屈曲振動片33Dとが互いに反対方向へと延びて
いる。
【0064】各屈曲振動片33A、33B、33C、3
3Dには、それぞれ、屈曲振動片の長手方向に延びる貫
通孔30Aが形成されている。そして、各屈曲振動片に
は、図13(a)に示すように、各貫通孔30Aの外側
壁面に駆動電極31A、31Dが設けられており、内側
壁面に駆動電極31B、31Cが設けられている。
【0065】本実施形態では、水晶のように、所定平面
内に三回対称軸のa軸を有する圧電単結晶板を使用して
いる。各屈曲振動片では、図13(a)に示すように、
外側面上の駆動電極31A、31Dが交流電源13に接
続されており、内側面上の駆動電極31B、31Cがア
ースされている。この結果、駆動電極31A−31Bの
組み合わせと、駆動電極31C−31Dの組み合わせと
の間では、電圧の印加方向が逆になるので、屈曲振動片
が屈曲する。
【0066】また、各共振アーム37A、37Bには、
それぞれ、共振アームの長手方向に延びる貫通孔30B
が形成されている。そして、図13(b)に示すよう
に、各貫通孔30Bの外側壁面に検出電極32A、32
Dが設けられており、内側壁面に検出電極32B、32
Cが設けられている。各共振アームでは、検出電極32
A−32B側と32C−32D側との間で、発生する電
界が逆方向になる。
【0067】そして、本実施形態におけるように、各共
振アームや各屈曲振動片の各貫通孔において、各貫通孔
の両側で、内側面と外側面とに一対の駆動電極を設ける
ことで、1本の屈曲振動片または共振アームを屈曲させ
ることができる。検出側においても同様である。
【0068】図14の振動型ジャイロスコープ1Hの振
動子2Hにおいては、固定部10の突出部9から、基部
6と一対の共振アーム47A、47Bとが互いに平行に
延びている。第一の脚部4Aの先端には、第一の屈曲振
動片43Aと第二の屈曲振動片43Bとが延びており、
第二の脚部4Bの先端には、第三の屈曲振動片43Cと
第四の屈曲振動片43Dとが延びている。
【0069】本実施形態では、タンタル酸リチウムの1
30°Y板を使用しており、c軸が振動子の主面に対し
て50°をなしている。この角度で振動子の温度特性が
もっとも良好になる。各屈曲振動片には、それぞれ、屈
曲振動片の長手方向に延びる貫通孔30Aが形成されて
いる。そして、図15(a)に示すように、駆動電極2
1A−21Cと駆動電極21B−21Dとの間で、電圧
の印加方向が逆相になるので、屈曲振動片が屈曲する。
【0070】また、各共振アーム47A、47Bには、
それぞれ、共振アームの長手方向に延びる貫通孔30B
が形成されている。図15(b)に示すように、各共振
アームには、各貫通孔の両側の位置に、細長い検出電極
22A、22B、22C、22Dが設けらており、検出
電極22A−22Cと検出電極22B−22Dとの間
で、発生する電界が逆方向になる。
【0071】平板形状の材料、例えば水晶等の圧電単結
晶の平板状の材料から、エッチングプロセスによって振
動子を形成する場合には、振動子の各アームに特定形状
の突起、例えば細長い突起が生成することがある。この
場合には、振動子の一部をレーザー加工等によって削除
することによって、第一の屈曲振動片および第二の屈曲
振動片からなる全振動系の振動時の重心が第一の脚部上
またはその延長線上に位置するようにし、第三の屈曲振
動片および第四の屈曲振動片からなる全振動系の振動時
の重心が、第二の脚部上またはその延長線上に位置する
ように調整できる。
【0072】なお、本発明の振動型ジャイロスコープを
構成する振動子は、シリコンマイクロマシンにおいて使
用されるように、シリコン半導体プロセスによって形成
することもできる。この場合には、振動子を駆動する際
には静電力等を利用する。振動子の屈曲振動を検出する
際には、例えば、シリコンにドーピングを行うことによ
ってピエゾ抵抗素子を作り、検出部分を作製できる。
【0073】図16は、この実施形態に係る振動型ジャ
イロスコープを概略的に示す斜視図である。この振動子
71の全体はシリコン半導体プロセスによって形成され
ている。枠72の内側に、突出部(固定部)78が設け
られており、突出部78から、基部76と一対の共振ア
ーム77A、77Bとが突出している。基部76の先端
側には、基部76に対して垂直に延びる第一の脚部74
Aと第二の脚部74Bとが設けられており、かつ突出部
75が設けられている。各脚部74A、74Bに対して
垂直に延びるように、第一の屈曲振動片73A、第二の
屈曲振動片73B、第三の屈曲振動片73C、第四の屈
曲振動片73Dが設けられている。
【0074】各屈曲振動片の外側面に静電駆動電極79
が設けられており、枠72の各駆動電極に対向する位置
に、それぞれ静電駆動電極80が設けられている。これ
らの電極によって各屈曲振動片を静電的に駆動する。
【0075】また、各共振アーム77A、77Bにはそ
れぞれ特定の金属がドープされた半導体ドーピング領域
81が設けられており、この半導体ドーピング領域がピ
エゾ抵抗素子を構成している。振動子が回転するとき
に、各共振アームの各ピエゾ抵抗素子81に加わる応力
による抵抗値の変化を測定し、回転角速度の指標として
検出する。
【0076】また、本発明の振動子を用いて、直線加速
度計を作製することができる。即ち、本発明では、直線
加速度が加わった場合、検出部分に加速度に比例した歪
みが発生するので、この歪みに応じた直流検出信号によ
り、加速度を測定することができる。従来の振動子を使
用した直線加速度計は、振動子に駆動振動を与えたとき
に、駆動振動の影響によって前述したように基部に伸縮
振動が生じ、この伸縮振動によるノイズ信号が大きく、
このノイズ信号が温度変化に応じて大きく変動するとい
う問題があった。直線加速度を検出する際には、ノイズ
信号をベースラインとして測定値から差し引く必要があ
る。しかし、このノイズ信号の値が温度変化に応じて大
きく変化するために、測定値からノイズ信号の寄与を差
し引く際に、誤差が大きかった。
【0077】本発明の振動子を使用した直線加速度計に
よれば、振動子に駆動振動を与えたときの基部の伸縮振
動によるノイズ信号が顕著に低減されているので、この
ノイズ信号の温度変化による誤差を防止することができ
る。
【0078】また、本発明の振動子を用いて、回転速度
と直線加速度とを同時に計測するセンサーを作製するこ
とができる。本発明の振動子では、振動子に回転速度と
直線加速度が同時に加わった場合、回転速度に対応する
検出信号と、直線加速度に対応する信号とが同時に発生
する。このときの検出信号のうち、駆動信号と同じ周波
数の信号成分の振幅の変化が回転速度に比例しており、
直流電圧信号成分の変化が直線加速度に比例している。
【0079】次に、本発明の振動型ジャイロスコープで
は、振動子を支持する際、検出振動の一番小さい領域の
局在する小領域で振動子を支持することで、振動子の一
番動きの小さい領域を固定することができる。これによ
って、検出振動のQ値が高くなり、感度を上昇させるこ
とができる。コリオリの力により発生する検出振動は振
動が小さいため、感度を上昇させる上で、検出振動の一
番小さい領域の局在する小領域で振動子を支持するが最
も効果的である。
【0080】この実施形態においては、振動子の支持
を、検出振動の一番小さい領域と、駆動振動の一番小さ
い領域とが重なる領域で行うことが最も好ましい。これ
によって、検出振動のQ値だけでなく、駆動振動のQ値
も高くなる。
【0081】この実施形態において、検出振動または駆
動振動の一番小さい領域とは、検出振動時または駆動振
動時の振動振幅の、振動子における最大振動振幅点に対
する比率が最も小さい領域のことを言い、これが100
0分の2以下の範囲にある領域が好ましく、1000分
の1以下の範囲にある領域が最も好ましい。
【0082】また、本発明の振動子においては、検出ア
ームの長さを駆動アームの長さよりも大きくすることが
好ましく、検出アームの長さと駆動アームの長さとの比
率を、1.05〜1.20:1.00とすることが一層
好ましい。これによって、信号/雑音比率が臨界的に上
昇することを発見した。この理由は明らかではないが、
検出アームの方を駆動アームよりも長くすることによっ
て、ジャイロ信号の大きさはほとんど変化せす、一方ノ
イズ信号の方が小さくなる傾向があることが判明した。
【0083】ここで、ノイズ信号とは、振動子がまった
く回転していない状態で検出電極に生ずる電圧Nのこと
であり、主として駆動信号電圧が検出電極の方に漏れて
くることにより発生するものと考えられる。また、ジャ
イロ信号とは、ある回転に対して、検出信号に現れた信
号Rから、ノイズ信号Nを差し引いた信号(R−N)に
なる。
【0084】また、屈曲振動をする各アームの根元部分
は、平面的に見て直角に曲がっていてもよいが、本発明
者は、この根元部分にアール面を設けるか、あるいはテ
ーパー面を設けることによって、S/N比が一層向上す
ることを見いだした。この理由ははっきりしない。ま
た、屈曲振動するアームとは、具体的には前記の各屈曲
振動片、共振アーム、基部が該当する。
【0085】例えば、図17(a)の模式図に示すよう
に、屈曲振動するアームを42とし、アーム42が接続
している部分を41とし、42が41に対して垂直に曲
がっているものとする。この際、テーパー面44A、4
4B、44Cを設けることによって、S/N比が向上す
る。この際、特に接続部分41から屈曲振動するアーム
42を見たときのテーパー角θA、θB、θCを50〜
70°とすることが好ましいことが判った。また、図1
7(b)に示すように、アール面45を設けることもで
きる。ただし、gはアール面45の曲率半径である。
【0086】図18は、図1に示した振動子2Aの具体
的設計の一例を示す。実際に図18に示すような振動子
2Aを作製した。ただし、図18の各部分の寸法を表す
数値は、いずれも「mm」単位である。振動子は厚さ
mmの水晶によって形成した。aは3mmとした。
駆動アームである屈曲振動片3A、3B、3C、3Dの
長さnを6mmに固定し、検出アームである共振アーム
7A、7Bの長さmのnに対する比率を、表1に示すよ
うに変更し、1°/秒におけるS/N比を測定した。ま
た、各共振アームおよび基部の根元部分96にテーパー
面(テーパー角60°)を設け、各屈曲振動片3A、3
B、3C、3Dの根元部分にもテーパー面97(テーパ
ー角60°)を設けた。各電極(図1参照)をクロム層
及び金層によって形成した。この結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】次に、前述した図18の振動子において、
検出アームの長さmを6.6mmとし(m/nを1.1
とし)、1°/秒におけるS/N比を測定し、その結果
を表2に示した。ただし、実験1においては96、97
をすべて平面的に見て垂直にし、実験2では図17
(b)に示すようなアール面45を形成し、曲率半径g
を5mmとした。実験3、4、5では、それぞれ図17
(a)に示すようなテーパー面を形成し、そのテーパ角
θA、θB、θCを30°、60°、80°とした。
e、fは5mmとした。
【0089】
【表2】
【0090】次に、前述した図18の振動子において、
検出アームの長さmを6.6mmとし(m/nを1.1
とし)、テーパー角60°のテーパー面96、97を形
成した。そして、この振動子について、駆動振動および
検出振動モードが振動子の全体に及ぼす影響を調べるた
め、有限要素法による固有モード解析を実施し、振動子
の各点の振動の振幅を、最大振動振幅点に対する比率の
分布として求めた。
【0091】図19には、振動子の各点の駆動振動モー
ドにおける最大振動時の振幅の相対比率を示し、図20
には、振動子の各点の検出振動モードにおける最大振動
時の振幅の相対比率を示している。図19および図20
において、それぞれ色の異なる領域は、各別に異なる最
大振動振幅点との比率の領域を示す。橙色の部分が、振
幅が最小の領域となる。
【0092】図19によると、駆動振動系の振動による
影響は、基部6においては互いに相殺し合う。このた
め、基部6、そして各共振アームにおいては、駆動振動
による影響がほとんど見られなくなっている。図20に
よると、固定部10の中心付近の領域99(図18参
照)においては、検出振動による影響が見られなくなっ
ている。
【0093】本例では、図19、図20から、駆動振動
の振幅が最小の領域と検出振動の振幅が最小の領域と
が、図18に示す99のように固定部の中央部分に局在
していることが判明しているので、この領域99を支持
し、固定する。この際、振動子を支持する具体的方法に
ついては特に限定せず、あらゆる支持方法、固定方法を
採用できる。
【0094】例えば、圧電材料の接着方法として公知の
あらゆる接着方法を使用できる。その一例として、領域
99内に所定の支持孔40を設け、支持孔40内に何ら
かの支持具を挿入して振動子を固定できる。例えば、振
動子を支持するための治具から支持具を突出させ、支持
具を支持孔40内に挿入し、固定できる。支持具を支持
孔40中に挿入し、固定する際には、支持具の表面にメ
タライズ層を設け、および/または支持孔40の内周面
にメタライズ層を設け、次いで支持具と支持孔40の内
周面とをハンダ付け又はロウ付けする。あるいは、支持
具と支持孔40との間に樹脂を配することにより、振動
子を固定できる。
【0095】この支持孔40は、振動子を貫通していて
もよく、また振動子を貫通していなくともよい。支持孔
40が振動子を貫通する貫通孔である場合には、支持孔
40に支持具を貫通させることもできるが、支持具を貫
通させなくともよい。なお、振動子に支持孔40を設け
ない場合には、領域99の表面および/または裏面に、
支持具をハンダ付けしたり、あるいは樹脂によって接着
できる。
【0096】本発明者は、前述した図18の振動子にお
いて、表3に示すように「底部固定」または「ノード点
固定」を行った。「底部固定」の場合には、固定部10
の縁面10aを保持した。「ノード点固定」の場合に
は、支持具の表面にメタライズ層を設け、支持孔40内
に支持具を挿入し、支持具と支持孔40の内周面とをハ
ンダ付けした。
【0097】
【表3】
【0098】また、本発明の振動型ジャイロスコープの
好適な実施形態では、駆動振動を発生するために使用し
た電気信号を参照信号とし、駆動振動に伴って発生し
た、駆動振動と異なる振動モードを持つ振動を検出手段
によって電気信号として取り出したときの信号を出力信
号とするとき、参照信号と出力信号の位相差を検出し、
検出した位相差の変化に基づいて角速度を検出する。
【0099】図21は、こうした方法で使用する位相差
検出装置の一例を示すブロック図である。
【0100】図21に示す位相検出手段46において、
出力信号は、AC増幅器48で増幅された後、位相差検
出回路49に供給される。参照信号は、参照信号前処理
回路64で波形等を整える前処理を行った後、同じく位
相差検出回路49に供給される。位相差検出回路49で
は、供給された前処理済みの参照信号と出力信号との位
相差を検出する。検出した位相差はローパスフィルタ6
5およびDC増幅器66に供給され、位相差の大きさに
応じた大きさを持つ直流信号となる。上述した位相差検
出手段46で求めた直流信号は、回転角速度検出回路6
7に供給される。回転角速度検出回路では、予め求めて
おいた直流信号の大きさと回転角速度との関係に基づ
き、回転角速度を求めている。
【0101】なお、上述した回路46では、出力信号と
参照信号との位相差を直接数値として求めることができ
ないため、位相差に応じた直流信号の大きさから回転角
速度を求めているが、直接位相差を数値として求め、予
め求めた位相差と回転角速度との関係に基づき、回転角
速度を求めることもできる。
【0102】本発明の振動型ジャイロスコープは、こう
した位相差を検出する方法に対して特に適合しており、
位相差と回転角速度との間で高い直線性を得られること
がわかった。ジャイロ信号と漏れ信号との比が、1:7
以上となる領域、つまり漏れ信号の方が大きい領域にお
いて、特に位相差と回転角速度との間で極めて高い直線
性が得られることが判明した。なお、漏れ信号が大きく
なりすぎると、いかに圧電単結晶を使用しても、検出限
界を越えてしまう。そのため、漏れ信号の上限は、振動
型ジャイロスコープの検出感度に応じて決定される。
【0103】このように、ジャイロ信号に対して漏れ信
号の方が大きい領域、特にジャイロ信号ともれ信号との
比が、1:7以上となる領域において、検出感度が低下
した場合にも、位相差と回転角速度との直線性はかえっ
て向上する。
【0104】また、本発明の振動子を、2枚以上の圧電
層を積層することによって、作製できる。この場合に
は、各圧電層の分極軸の方向は互いに異ならせることが
好ましく、各圧電層の分極軸の方向がそれぞれ振動子の
主面に対して直交していることが最も好ましい。
【0105】図22は、この実施形態に係る振動型ジャ
イロスコープ68および振動子69を概略的に示す斜視
図であり、図23(a)、(b)は、図22においてX
XIII(a)、(b)線−XXIII(a)、(b)
線に沿って切ってみた断面図である。
【0106】振動子69の全体は、二枚の平板状体88
Aと88Bとの接合体からなっている。平板状体88A
の分極方向(矢印91で示す)と平板状体88Bの分極
方向(矢印92で示す)とは正反対であり、かつ一方の
主面90A、他方の主面90Bに対して直交している。
【0107】固定部10の突出部86から、基部100
と一対の共振アーム85A、85Bとが互いに平行に延
びている。基部の先端部分には、基部に対して垂直な方
向に向かって、第一の脚部83Aと第二の脚部83Bと
が延びている。脚部83Aと83Bとの交差部分には、
基部とは反対方向へと向かって突出する突出部5が設け
られている。第一の脚部83Aの先端には、脚部83A
に対して垂直な方向へと向かって第一の屈曲振動片82
Aと第二の屈曲振動片82Bとが互いに反対方向へと延
びている。第二の脚部83Bの先端には、脚部83Bに
対して垂直な方向へと向かって第三の屈曲振動片82C
と第四の屈曲振動片82Dとが互いに反対方向へと延び
ている。
【0108】例えば屈曲振動片82A、82B、82
C、82Dを、図23に矢印Hで示すようにX方向に励
振できる。このためには、例えば電極84A、84Cを
交流電源94に接続し,電極84B、84Dをアース
し、電極84Aと84Bとの間、84Cと84Dとの間
に電界93を印加する。平板状の圧電層88A、88B
においては、電極84A、84Cに近い領域では、分極
軸の方向と電界の方向とが逆になり、電極84B、84
Dに近い領域では、分極軸の方向と電界の方向とがほぼ
同じになる。このため、屈曲振動片が、矢印Hのように
振動する。
【0109】振動子69を、ωで示すようにZ軸を中心
として回転させると、前述したように、各共振アーム8
5A、85Bが矢印Hのように振動する。この振動によ
って、図23(b)に示すように、共振アーム85A
(85B)において、電極87Aと87Bとの間、電極
87Cと87Dとの間に、矢印101で示すように起電
力が発生する。電極87Bと87Dとをアースし、電極
87Aと87Cとを、所定の電圧検出装置95に対して
予め接続しておく。この電圧を測定することによって、
回転角速度を算出する。
【0110】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、特に所定平面内に延びる振動子に対して、この
所定平面内の回転を与えたときに、この回転の角速度を
検出できるような、新しい振動型ジャイロスコープを提
供できる。そして振動子の駆動振動に応じて振動子の検
出部分に伸縮振動が発生し、検出信号のノイズとなるこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る振動型ジャイロスコ
ープ1Aを概略的に示す斜視図である。
【図2】(a)は、各屈曲振動片の駆動電極の形態を示
す断面図であり、(b)は各共振アームの検出電極の形
態を示す断面図である。
【図3】(a)は、振動子2Aの駆動振動を示す線図で
あり、(b)は、振動子2Aの検出振動の一例を示す線
図であり、(c)は、スプリアスモードの振動を示す線
図である。
【図4】(a)、(b)は、各振動系60A、60Bの
各重心61A、61Bの振動の状態を説明するための模
式図である。
【図5】(a)、(b)は、各振動系62A、62Bの
各重心63A、63Bの振動の状態、および基部6に働
く伸縮応力の状態を説明するための模式図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る振動型ジャイロス
コープ1Bを概略的に示す斜視図であり、突出部5が存
在していない。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係る振動型ジャイ
ロスコープ1Cを概略的に示す斜視図であり、共振アー
ムが存在していない。
【図8】本発明の更に他の実施形態に係る振動型ジャイ
ロスコープ1Dを概略的に示す斜視図であり、基部6お
よび突出部14が固定枠15に連続している。
【図9】本発明の更に他の実施形態に係る振動型ジャイ
ロスコープ1Eを概略的に示す斜視図であり、共振片1
9が設けられている。
【図10】本発明の更に他の実施形態に係る振動型ジャ
イロスコープ1Fを概略的に示す斜視図である。
【図11】(a)は、図10の振動型ジャイロスコープ
において、屈曲振動片における駆動電極の形態を示す回
路図であり、(b)は、共振アームにおける検出電極の
形態を示す回路図である。
【図12】本発明の更に他の実施形態に係る振動型ジャ
イロスコープ1Gを概略的に示す斜視図であり、各屈曲
振動片および共振アームに貫通孔が設けられている。
【図13】(a)は、図12の振動型ジャイロスコープ
において、屈曲振動片における駆動電極の形態を示す断
面図であり、(b)は、共振アームにおける検出電極の
形態を示す断面図である。
【図14】本発明の更に他の実施形態に係る振動型ジャ
イロスコープ1Hを概略的に示す斜視図であり、各屈曲
振動片および共振アームに貫通孔が設けられている。
【図15】(a)は、図14の振動型ジャイロスコープ
において、屈曲振動片における駆動電極の形態を示す断
面図であり、(b)は、共振アームにおける検出電極の
形態を示す断面図である。
【図16】振動子がシリコン半導体プロセスによって形
成されている場合における、振動型ジャイロスコープの
一実施形態を概略的に示す斜視図である。
【図17】(a)は、屈曲振動するアーム42と、アー
ム42が接続されている部分41との境界におけるテー
パー面を示す模式図であり、(b)は、屈曲振動するア
ーム42と、アーム42が接続されている部分41との
境界におけるアール面を示す模式図である。
【図18】図1の振動型ジャイロスコープ1Aの具体的
設計の一例を示す平面図である。
【図19】振動子の各点の駆動振動モードにおける最大
振動時の振幅の相対比率を示す。
【図20】振動子の各点の検出振動モードにおける最大
振動時の振幅の相対比率を示す。
【図21】本発明の振動型ジャイロスコープにおいて、
角速度の検出に好適に使用できる位相検出装置の一形態
を示すブロック図である。
【図22】複数枚の圧電層88A、88Bを積層して作
製した振動子69、および振動子69を備えた振動型ジ
ャイロスコープ68を概略的に示す斜視図である。
【図23】(a)は、図22に示す振動子の各屈曲振動
片における駆動振動の励起方法を説明するためのXXI
II(a)−XXIII(a)断面図であり、(b)
は、図22に示す振動子の各共振アームにおける検出振
動の検出方法を説明するためのXXIII(b)−XX
III(b)断面図である。
【図24】従来の振動型ジャイロスコープの駆動振動の
形態を説明するための概略図である。
【図25】(a)は、本発明者が開発した振動型ジャイ
ロスコープの一形態を示す正面図であり、(b)は、
(a)の振動型ジャイロスコープの駆動振動の状態を説
明するための線図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、振
動型ジャイロスコープ 2A、2B、2C、2D、
2E、2F、2G、2H、振動子 3A、23A、33A、43A、第一の屈曲振動片
3B、23B、33B、43B、第二の屈曲振動片
3C、23C、33C、43C、第三の屈曲振動片
3D、23D、33D、43D、第四の屈曲振動
片 4A、第一の脚部 4B、第二の脚部
5、突出部 6、基部 7A、27A、37A、47A、第一の共振アーム
7B、27B、37B、47B、第二の共振アーム
9、10、固定部 11A、11B、21A、
21B、31A、31B、31C、31D、駆動電極
12A、12B、22A、22B、32A、32
B、32C、32D、検出電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 隆雄 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が固定されている基部、こ
    の基部に対して交差する方向に延びる第一の脚部、前記
    基部から見て前記第一の脚部とは反対側に向かって前記
    基部に対して交差する方向に延びる第二の脚部、この第
    一の脚部に対して交差する方向に延びる第一の屈曲振動
    片、前記第一の脚部から見て前記第一の屈曲振動片とは
    反対側に向かって前記第一の脚部に対して交差する方向
    に延びる第二の屈曲振動片、前記第二の脚部に対して交
    差する方向に延びる第三の屈曲振動片、および前記第二
    の脚部から見て前記第三の屈曲振動片とは反対側に向か
    って前記第二の脚部に対して交差する方向に延びる第四
    の屈曲振動片を備えていることを特徴とする、振動子。
  2. 【請求項2】前記第一の屈曲振動片の振動の位相と前記
    第二の屈曲振動片の振動の位相とが前記第一の脚部に対
    して対称的であり、前記第三の屈曲振動片の振動の位相
    と前記第四の屈曲振動片の振動の位相とが前記第二の脚
    部に対して対称的であることを特徴とする、請求項1記
    載の振動子。
  3. 【請求項3】前記第一の屈曲振動片および前記第二の屈
    曲振動片からなる全振動系の振動時の重心が前記第一の
    脚部上またはその延長線上にあり、前記第三の屈曲振動
    片および前記第四の屈曲振動片からなる全振動系の振動
    時の重心が、前記第二の脚部上またはその延長線上にあ
    ることを特徴とする、請求項2記載の振動子。
  4. 【請求項4】前記第一の脚部、前記第一の屈曲振動片お
    よび前記第二の屈曲振動片からなる全振動系の振動時に
    おける重心の振動の位相と、前記第二の脚部、前記第三
    の屈曲振動片および前記第四の屈曲振動片からなる全振
    動系の振動時における重心の振動の位相とが、前記基部
    に対して対称的であることを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれか一つの請求項に記載の振動子。
  5. 【請求項5】前記第一の脚部、前記第一の屈曲振動片お
    よび前記第二の屈曲振動片からなる全振動系の振動によ
    って前記基部に加わる応力と、前記第二の脚部、前記第
    三の屈曲振動片および前記第四の屈曲振動片からなる全
    振動系の振動によって前記基部に加わる応力とが、前記
    基部において互いに相殺されることを特徴とする、請求
    項4記載の振動子。
  6. 【請求項6】前記第一の脚部、前記第一の屈曲振動片、
    前記第二の屈曲振動片、前記第二の脚部、前記第三の屈
    曲振動片および前記第四の屈曲振動片からなる全振動系
    の振動時における重心が、前記基部上またはその延長線
    上にあることを特徴とする、請求項4または5記載の振
    動子。
  7. 【請求項7】前記第一の脚部と前記第二の脚部との交差
    部分から前記基部とは反対側へと向かって突出する突出
    部を備えていることを特徴とする、請求項1〜6のいず
    れか一つの請求項に記載の振動子。
  8. 【請求項8】前記基部の一方を固定している固定部と、
    前記基部の振動に対して共振する少なくとも一対の共振
    アームであって、前記固定部から突出している一対の共
    振アームを備えていることを特徴とする、請求項1〜7
    のいずれか一つの請求項に記載の振動子。
  9. 【請求項9】前記固定部からの前記共振アームの突出位
    置において、前記共振アームの両側の前記固定部からの
    突出寸法が異なることを特徴とする、請求項8記載の振
    動子。
  10. 【請求項10】前記屈曲振動片にその長手方向に向かっ
    て延びる貫通孔が設けられていることを特徴とする、請
    求項1〜9のいずれか一つの請求項に記載の振動子。
  11. 【請求項11】前記共振アームにその長手方向に向かっ
    て延びる貫通孔が設けられていることを特徴とする、請
    求項8または9記載の振動子。
  12. 【請求項12】前記固定部が、両端が固定されている固
    定片部であり、この固定片部の一方の側に前記基部が設
    けられており、前記固定片部の他方の側に共振片が設け
    られていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれ
    か一つの請求項に記載の振動子。
  13. 【請求項13】回転角速度を検出するための振動型ジャ
    イロスコープであって、請求項1〜12のいずれか一つ
    の請求項に記載の振動子と、この振動子に所定平面内の
    振動を励振するための励振手段と、前記振動子に前記所
    定平面内の回転が加わったときに前記振動子に加わるコ
    リオリ力による前記振動子の屈曲振動を検出し、この屈
    曲振動に応じた信号を出力するための検出手段とを備え
    ることを特徴とする、振動型ジャイロスコープ。
  14. 【請求項14】回転角速度を検出するための振動型ジャ
    イロスコープであって、前記第一の屈曲振動片、前記第
    二の屈曲振動片、前記第三の屈曲振動片および前記第四
    の屈曲振動片をそれぞれ屈曲振動させるための励振手段
    と、前記振動子が前記所定平面内で回転したときに前記
    振動子に加わるコリオリ力による前記基部の屈曲振動を
    検出し、この屈曲振動に応じた信号を出力するための検
    出手段とを備えていることを特徴とする、請求項13記
    載の振動型ジャイロスコープ。
  15. 【請求項15】回転角速度を検出するための振動型ジャ
    イロスコープであって、請求項8記載の振動子と、前記
    第一の屈曲振動片、前記第二の屈曲振動片、前記第三の
    屈曲振動片および前記第四の屈曲振動片をそれぞれ屈曲
    振動させるための励振手段と、前記振動子が前記所定平
    面内で回転したときに前記振動子に加わるコリオリ力に
    よる前記共振アームの屈曲振動を検出し、この屈曲振動
    に応じた信号を出力するための検出手段とを備えている
    ことを特徴とする、振動型ジャイロスコープ。
  16. 【請求項16】回転角速度を検出するための振動型ジャ
    イロスコープであって、請求項12記載の振動子と、前
    記第一の屈曲振動片、前記第二の屈曲振動片、前記第三
    の屈曲振動片および前記第四の屈曲振動片をそれぞれ屈
    曲振動させるための励振手段と、前記振動子が前記所定
    平面内で回転したときに前記振動子に加わるコリオリ力
    による前記共振片の屈曲振動を検出し、この屈曲振動に
    応じた信号を出力するための検出手段とを備えているこ
    とを特徴とする、振動型ジャイロスコープ。
  17. 【請求項17】直線加速度を検出するための直線加速度
    計であって、請求項1〜12のいずれか一つの請求項に
    記載の振動子と、この振動子に直線加速度が加わったと
    きに前記振動子に加わるニュートンの力による前記振動
    子の変形を検出するための検出手段とを備えることを特
    徴とする、直線加速度計。
  18. 【請求項18】少なくとも一方が固定されている基部、
    この基部に対して交差する方向に延びる第一の脚部、前
    記基部から見て前記第一の脚部とは反対側に向かって前
    記基部に対して交差する方向に延びる第二の脚部、前記
    第一の脚部の一方の側に設けられている第一の振動系、
    前記第一の脚部の他方の側に設けられている第二の振動
    系、前記第二の脚部の一方の側に設けられている第三の
    振動系、および前記第二の脚部の他方の側に設けられて
    いる第四の振動系を備えており、前記第一の振動系の重
    心の振動の位相と前記第二の振動系の重心の振動の位相
    とが前記第一の脚部に対して対称的であり、前記第三の
    振動系の重心の振動の位相と前記第四の振動系の重心の
    振動の位相とが前記第二の脚部に対して対称的であるこ
    とを特徴とする、振動子。
  19. 【請求項19】前記第一の振動系および前記第二の振動
    系からなる全振動系の振動時の重心が、前記第一の脚部
    上またはその延長線上にあり、前記第三の振動系および
    前記第四の振動系からなる全振動系の振動時の重心が、
    前記第二の脚部上またはその延長線上にあることを特徴
    とする、請求項18記載の振動子。
  20. 【請求項20】前記第一の脚部、前記第一の振動系およ
    び前記第二の振動系からなる全振動系の振動時における
    重心の振動の位相と、前記第二の脚部、前記第三の振動
    系および前記第四の振動系からなる全振動系の振動時に
    おける重心の振動の位相とが、前記基部に対して対称的
    であることを特徴とする、請求項18または19記載の
    振動子。
  21. 【請求項21】前記第一の脚部、前記第一の振動系およ
    び前記第二の振動系からなる全振動系の振動によって前
    記基部に加わる応力と、前記第二の脚部、前記第三の振
    動系および前記第四の振動系からなる全振動系の振動に
    よって前記基部に加わる応力とが、前記基部において互
    いに相殺されることを特徴とする、請求項20記載の振
    動子。
  22. 【請求項22】前記第一の脚部、前記第一の振動系、前
    記第二の振動系、前記第二の脚部、前記第三の振動系お
    よび前記第四の振動系からなる全振動系の振動時におけ
    る重心が、前記基部上またはその延長線上にあることを
    特徴とする、請求項20または21記載の振動子。
  23. 【請求項23】前記第一の振動系が、前記第一の脚部に
    対して交差する方向に延びる第一の屈曲振動片であり、
    前記第二の振動系が、前記第一の脚部から見て前記第一
    の屈曲振動片とは反対側に向かって前記第一の脚部に対
    して交差する方向に延びる第二の屈曲振動片であり、前
    記第三の振動系が、前記第二の脚部に対して交差する方
    向に延びる第三の屈曲振動片であり、前記第四の振動系
    が、前記第二の脚部から見て前記第三の屈曲振動片とは
    反対側に向かって前記第二の脚部に対して交差する方向
    に延びる第四の屈曲振動片であることを特徴とする、請
    求項18〜22のいずれか一つの請求項に記載の振動
    子。
  24. 【請求項24】少なくとも一方が固定されている基部、
    この基部に対して交差する方向に延びる第一の脚部、前
    記基部から見て前記第一の脚部とは反対側に向かって前
    記基部に対して交差する方向に延びる第二の脚部、前記
    第一の脚部の一方の側に設けられている第一の振動系、
    前記第一の脚部の他方の側に設けられている第二の振動
    系、前記第二の脚部の一方の側に設けられている第三の
    振動系、および前記第二の脚部の他方の側に設けられて
    いる第四の振動系を備えており、前記第一の脚部、前記
    第一の振動系および前記第二の振動系からなる全振動系
    の振動時における重心の振動の位相と、前記第二の脚
    部、前記第三の振動系および前記第四の振動系からなる
    全振動系の振動時における重心の振動の位相とが、前記
    基部に対して対称的であることを特徴とする、振動子。
  25. 【請求項25】前記第一の脚部、前記第一の振動系およ
    び前記第二の振動系からなる全振動系の振動によって前
    記基部に加わる応力と、前記第二の脚部、前記第三の振
    動系および前記第四の振動系からなる全振動系の振動に
    よって前記基部に加わる応力とが、前記基部において互
    いに相殺されることを特徴とする、請求項24記載の振
    動子。
  26. 【請求項26】前記第一の脚部、前記第一の振動系、前
    記第二の振動系、前記第二の脚部、前記第三の振動系お
    よび前記第四の振動系からなる全振動系の振動時におけ
    る重心が、前記基部上またはその延長線上にあることを
    特徴とする、請求項24または25記載の振動子。
  27. 【請求項27】前記第一の振動系の重心の振動の位相と
    前記第二の振動系の重心の振動の位相とが前記第一の脚
    部に対して対称的であり、前記第三の振動系の重心の振
    動の位相と前記第四の振動系の重心の振動の位相とが前
    記第二の脚部に対して対称的であることを特徴とする、
    請求項24〜26のいずれか一つの請求項に記載の振動
    子。
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