JPH1124546A - 模擬画像表示方法 - Google Patents
模擬画像表示方法Info
- Publication number
- JPH1124546A JPH1124546A JP9183692A JP18369297A JPH1124546A JP H1124546 A JPH1124546 A JP H1124546A JP 9183692 A JP9183692 A JP 9183692A JP 18369297 A JP18369297 A JP 18369297A JP H1124546 A JPH1124546 A JP H1124546A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reproduction
- moving image
- speed
- state
- playback
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特殊な画像合成技術によらずに、単一の動画
像データを基に、任意の状態変化に対応する模擬画像を
生成表示する模擬画像表示方法を提供する。 【解決手段】 模擬画像表示対象の少なくとも1種類の
単調な状態変化を撮影した動画像を、任意の再生時刻か
らの所定の再生速度での動画再生及び任意の再生時刻で
の静止画再生が可能で、且つ、再生画像の状態と前記再
生時刻とを関連づけて記憶してある動画像データを、前
記模擬画像表示対象の表示させたい状態に対応した再生
時刻を指定して動画再生または静止画再生を開始し(S
1〜S3)、常時或いは一定時間間隔で再生画像の状態
と表示させたい状態との間の誤差を求め(S5)、その
誤差が所定値以上であれば、その誤差の大きさ及び極性
に応じて、再生モードの変更或いは再生時刻の変更の少
なくとも何れか一方を行う(S6)。
像データを基に、任意の状態変化に対応する模擬画像を
生成表示する模擬画像表示方法を提供する。 【解決手段】 模擬画像表示対象の少なくとも1種類の
単調な状態変化を撮影した動画像を、任意の再生時刻か
らの所定の再生速度での動画再生及び任意の再生時刻で
の静止画再生が可能で、且つ、再生画像の状態と前記再
生時刻とを関連づけて記憶してある動画像データを、前
記模擬画像表示対象の表示させたい状態に対応した再生
時刻を指定して動画再生または静止画再生を開始し(S
1〜S3)、常時或いは一定時間間隔で再生画像の状態
と表示させたい状態との間の誤差を求め(S5)、その
誤差が所定値以上であれば、その誤差の大きさ及び極性
に応じて、再生モードの変更或いは再生時刻の変更の少
なくとも何れか一方を行う(S6)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の再生時刻か
らの所定の再生速度での動画再生及び任意の再生時刻で
の静止画再生が可能な動画像データを利用した模擬画像
表示方法に関し、更に具体的には、ゴミ焼却プラント等
のプラント施設の運転者訓練用のシミュレーションシス
テムにおける監視モニタ画像の模擬画像表示方法に関す
る。
らの所定の再生速度での動画再生及び任意の再生時刻で
の静止画再生が可能な動画像データを利用した模擬画像
表示方法に関し、更に具体的には、ゴミ焼却プラント等
のプラント施設の運転者訓練用のシミュレーションシス
テムにおける監視モニタ画像の模擬画像表示方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ゴミ焼却プラント等のプラント施設に
は、図3に示すように、実プラント20を運転制御する
実プラント運転制御システム21と、その実プラント運
転制御システム21で実プラント20のプロセス制御に
使用する実コントローラ22と同じコントローラ32と
そのプロセス制御の対象となる所定のプロセスをシミュ
レーションするプロセスシミュレータ30を備えてなる
前記実プラント運転制御システム21と同じ構成のシミ
ュレーションシステム31とを、夫々のシステムバス2
3、33をゲートウェイ24で接続して並設すること
で、当該プラント施設内に運転者訓練用のシミュレーシ
ョンシステムを配備したものがある。
は、図3に示すように、実プラント20を運転制御する
実プラント運転制御システム21と、その実プラント運
転制御システム21で実プラント20のプロセス制御に
使用する実コントローラ22と同じコントローラ32と
そのプロセス制御の対象となる所定のプロセスをシミュ
レーションするプロセスシミュレータ30を備えてなる
前記実プラント運転制御システム21と同じ構成のシミ
ュレーションシステム31とを、夫々のシステムバス2
3、33をゲートウェイ24で接続して並設すること
で、当該プラント施設内に運転者訓練用のシミュレーシ
ョンシステムを配備したものがある。
【0003】この種のプラント施設では、実プラント2
0の前記実コントローラ22に付属する表示パネル上に
表示された各種プロセス値を運転者が常時監視している
わけではなく、前記実コントローラ22が発する警報と
監視モニタの画面25とで異常を発見しているという現
状を考慮すれば、前記シミュレーションシステム31に
おいても、実プラント20における監視モニタ画像に対
応する模擬画像を模擬画像表示装置35に前記プロセス
シミュレータ30のシミュレーション結果に基づいて表
示させる必要がある。
0の前記実コントローラ22に付属する表示パネル上に
表示された各種プロセス値を運転者が常時監視している
わけではなく、前記実コントローラ22が発する警報と
監視モニタの画面25とで異常を発見しているという現
状を考慮すれば、前記シミュレーションシステム31に
おいても、実プラント20における監視モニタ画像に対
応する模擬画像を模擬画像表示装置35に前記プロセス
シミュレータ30のシミュレーション結果に基づいて表
示させる必要がある。
【0004】従来は、前記監視モニタ画像の模擬画像表
示方法としては、予めデータベース化されている表示対
象の静止画像データまたは静止状態の動画像データの中
から、前記プロセスシミュレータ30の出力するプロセ
ス値に直接合致する静止画像を選択し、更に、その静止
画像の選択を、一定時間間隔で、或いは、一定のプロセ
ス値の変化に応じて、表示画像データを更新しながら前
記模擬画像表示装置35に表示していた。
示方法としては、予めデータベース化されている表示対
象の静止画像データまたは静止状態の動画像データの中
から、前記プロセスシミュレータ30の出力するプロセ
ス値に直接合致する静止画像を選択し、更に、その静止
画像の選択を、一定時間間隔で、或いは、一定のプロセ
ス値の変化に応じて、表示画像データを更新しながら前
記模擬画像表示装置35に表示していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表示対
象の様々な状態変化にきめ細かく対応しようとすれば、
予めデータベース化しておくべき表示画像データ量が膨
大となり、また、表示画像データの更新間隔を長くすれ
ば、画像表示が不自然な動きとなる。更に、模擬画像を
表示する表示装置のハードウェア構成にも依存するが、
表示画像データの更新時の表示画像の不連続な動き、ま
たは、画面のチラつきが頻繁となり、運転訓練者に対し
て違和感を与えるという問題が生じる虞もある。本発明
は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的
は、上述の問題点を解消し、監視モニタ画像の模擬画像
を少ない記憶容量で、且つ、運転訓練者に対して違和感
を与えることなく自然な動画像として表示できる模擬画
像表示方法を提供する点にある。
象の様々な状態変化にきめ細かく対応しようとすれば、
予めデータベース化しておくべき表示画像データ量が膨
大となり、また、表示画像データの更新間隔を長くすれ
ば、画像表示が不自然な動きとなる。更に、模擬画像を
表示する表示装置のハードウェア構成にも依存するが、
表示画像データの更新時の表示画像の不連続な動き、ま
たは、画面のチラつきが頻繁となり、運転訓練者に対し
て違和感を与えるという問題が生じる虞もある。本発明
は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的
は、上述の問題点を解消し、監視モニタ画像の模擬画像
を少ない記憶容量で、且つ、運転訓練者に対して違和感
を与えることなく自然な動画像として表示できる模擬画
像表示方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による模擬画像表示方法の第一の特徴構成は、
特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、模擬画
像表示対象の単調な状態変化を撮影した動画像データで
あって、任意の再生時刻からの所定の再生速度での動画
再生及び任意の再生時刻での静止画再生が可能で、且
つ、再生画像の状態と前記再生時刻とを関連づけて記憶
してある動画像データを、前記模擬画像表示対象の表示
させたい状態に対応した再生時刻を指定して動画再生ま
たは静止画再生を開始し、常時或いは一定時間間隔で再
生画像の状態と表示させたい状態との間の誤差を求め、
その誤差が所定値以上であれば、その誤差の大きさ及び
極性に応じて、再生モードの変更或いは再生時刻の変更
の少なくとも何れか一方を行う点にある。ここで、模擬
画像表示対象の単調な状態変化とは、例えば、ゴミ焼却
プラントのボイラのドラム水位が上下せずに単調に上昇
または下降している場合、または、焼却炉のホッパ扉の
開閉状態が閉状態から開状態または開状態から閉状態に
単調に変化する場合等を意味する。また、模擬画像表示
対象としては、位置の変化、長さや大きさ等の寸法変
化、明度や色彩の変化、または、それらの組み合わせ等
の人間が視覚によって状態変化を認識できるものが対象
となる。尚、静止画再生は、動画再生を一時停止して静
止画として再生するもので、前記動画像データとは別の
特別な静止画像データを別途再生することを意味するも
のではない。
の本発明による模擬画像表示方法の第一の特徴構成は、
特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、模擬画
像表示対象の単調な状態変化を撮影した動画像データで
あって、任意の再生時刻からの所定の再生速度での動画
再生及び任意の再生時刻での静止画再生が可能で、且
つ、再生画像の状態と前記再生時刻とを関連づけて記憶
してある動画像データを、前記模擬画像表示対象の表示
させたい状態に対応した再生時刻を指定して動画再生ま
たは静止画再生を開始し、常時或いは一定時間間隔で再
生画像の状態と表示させたい状態との間の誤差を求め、
その誤差が所定値以上であれば、その誤差の大きさ及び
極性に応じて、再生モードの変更或いは再生時刻の変更
の少なくとも何れか一方を行う点にある。ここで、模擬
画像表示対象の単調な状態変化とは、例えば、ゴミ焼却
プラントのボイラのドラム水位が上下せずに単調に上昇
または下降している場合、または、焼却炉のホッパ扉の
開閉状態が閉状態から開状態または開状態から閉状態に
単調に変化する場合等を意味する。また、模擬画像表示
対象としては、位置の変化、長さや大きさ等の寸法変
化、明度や色彩の変化、または、それらの組み合わせ等
の人間が視覚によって状態変化を認識できるものが対象
となる。尚、静止画再生は、動画再生を一時停止して静
止画として再生するもので、前記動画像データとは別の
特別な静止画像データを別途再生することを意味するも
のではない。
【0007】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加
えて、動画再生時における前記動画像データの状態変化
が一定の変化率である点にある。
の請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加
えて、動画再生時における前記動画像データの状態変化
が一定の変化率である点にある。
【0008】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、上述の第二の特徴構成に加
えて、前記動画像データは、前記模擬画像表示対象の想
定される最大変化率の状態変化を、最高速の再生速度で
の再生時において最大変化率となるように撮影したもの
である点にある。尚、動画再生時の再生速度が一つであ
る場合は、その再生速度が前記最高速の再生速度に相当
する。
の請求項3に記載した通り、上述の第二の特徴構成に加
えて、前記動画像データは、前記模擬画像表示対象の想
定される最大変化率の状態変化を、最高速の再生速度で
の再生時において最大変化率となるように撮影したもの
である点にある。尚、動画再生時の再生速度が一つであ
る場合は、その再生速度が前記最高速の再生速度に相当
する。
【0009】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した通り、上述の第一、第二及び第三
の特徴構成に加えて、前記動画再生が、標準再生速度よ
り遅い再生速度で再生可能なスロー再生モードを有する
場合において、前記再生モードの変更は、標準再生速度
での通常再生モード、スロー再生モード、静止画再生モ
ードの相互間の切り替えである点にある。
の請求項4に記載した通り、上述の第一、第二及び第三
の特徴構成に加えて、前記動画再生が、標準再生速度よ
り遅い再生速度で再生可能なスロー再生モードを有する
場合において、前記再生モードの変更は、標準再生速度
での通常再生モード、スロー再生モード、静止画再生モ
ードの相互間の切り替えである点にある。
【0010】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した通り、上述の第一、第二及び第三
の特徴構成に加えて、前記動画再生が、標準再生速度よ
り遅い再生速度で再生可能なスロー再生モードと、標準
再生速度より速い再生速度で再生可能な高速再生モード
とを有する場合において、前記再生モードの変更は、標
準再生速度での通常再生モード、高速再生モード、スロ
ー再生モード、静止画再生モードの相互間の切り替えで
ある点にある。
の請求項5に記載した通り、上述の第一、第二及び第三
の特徴構成に加えて、前記動画再生が、標準再生速度よ
り遅い再生速度で再生可能なスロー再生モードと、標準
再生速度より速い再生速度で再生可能な高速再生モード
とを有する場合において、前記再生モードの変更は、標
準再生速度での通常再生モード、高速再生モード、スロ
ー再生モード、静止画再生モードの相互間の切り替えで
ある点にある。
【0011】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した通り、上述の第四または第五の特
徴構成に加えて、前記動画再生モードの内の少なくとも
一つの再生モードにおいて、複数の再生速度が選択可能
な場合、前記再生モードの変更は再生速度の変更を含む
点にある。
の請求項6に記載した通り、上述の第四または第五の特
徴構成に加えて、前記動画再生モードの内の少なくとも
一つの再生モードにおいて、複数の再生速度が選択可能
な場合、前記再生モードの変更は再生速度の変更を含む
点にある。
【0012】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載した通り、上述の第一、第二、第三、
第四、第五または第六の特徴構成に加えて、前記動画像
データには、模擬画像表示対象の単調な状態変化に加え
て、その逆の状態変化の動画像データも含まれる点にあ
る。
の請求項7に記載した通り、上述の第一、第二、第三、
第四、第五または第六の特徴構成に加えて、前記動画像
データには、模擬画像表示対象の単調な状態変化に加え
て、その逆の状態変化の動画像データも含まれる点にあ
る。
【0013】同第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項8に記載した通り、上述の第一、第二、第三、
第四、第五または第六の特徴構成に加えて、前記動画再
生が時間的に逆方向に再生する逆再生モードを含む点に
ある。
の請求項8に記載した通り、上述の第一、第二、第三、
第四、第五または第六の特徴構成に加えて、前記動画再
生が時間的に逆方向に再生する逆再生モードを含む点に
ある。
【0014】以下に作用を説明する。第一の特徴構成に
よれば、例えば、動画像データ圧縮技術として一般に使
用されるMPEG(Moving Picture E
xpert Group)動画像圧縮処理でデータ圧縮
処理された動画像データは、任意の再生時刻からの所定
の再生速度での動画再生及び任意の再生時刻での静止画
再生が可能なデータ構造を具備することから、模擬画像
表示対象の単調な状態変化を撮影した動画像データに当
該画像圧縮処理を施すことで、前記動画像データを任意
の再生時刻で動画再生または静止画再生可能な動画像デ
ータとすることができ、前記動画像データの前記模擬画
像表示対象の状態変化が単調であることから、再生画像
の状態と前記再生時刻とを一対一に関連づけて記憶させ
ることができ、再生時刻を指定することで、再生開始時
の状態を任意に指定できることになる。このように任意
の状態を指定して前記動画像データの動画再生または静
止画再生を開始できることから、常時或いは一定時間間
隔で再生画像の状態と表示させたい状態との間の誤差を
求め、その誤差が所定値以上であれば、前記再生時刻を
再指定しながら動画再生または静止画再生を継続するこ
とで、単一の動画像データの再生にもかかわらず、前記
模擬画像表示対象の任意の状態変化を自由に再生するこ
とができるのである。従って、全ての状態変化の種類ご
との画像データを個別に多数準備することがなく、動画
像データ格納に要する記憶容量の大幅な削減が可能とな
る。また、本特徴構成によれば、再生画像の状態変化の
不連続箇所が存在する可能性が残されるものの、静止画
像を逐次再生する従来方法に比べて、状態変化の不連続
の程度が大幅に緩和されるだけでなく、所定の再生時間
内での当該不連続箇所の発生頻度を抑制することがで
き、結果として、より自然に状態変化が連続して見える
ように動画像再生できるのである。
よれば、例えば、動画像データ圧縮技術として一般に使
用されるMPEG(Moving Picture E
xpert Group)動画像圧縮処理でデータ圧縮
処理された動画像データは、任意の再生時刻からの所定
の再生速度での動画再生及び任意の再生時刻での静止画
再生が可能なデータ構造を具備することから、模擬画像
表示対象の単調な状態変化を撮影した動画像データに当
該画像圧縮処理を施すことで、前記動画像データを任意
の再生時刻で動画再生または静止画再生可能な動画像デ
ータとすることができ、前記動画像データの前記模擬画
像表示対象の状態変化が単調であることから、再生画像
の状態と前記再生時刻とを一対一に関連づけて記憶させ
ることができ、再生時刻を指定することで、再生開始時
の状態を任意に指定できることになる。このように任意
の状態を指定して前記動画像データの動画再生または静
止画再生を開始できることから、常時或いは一定時間間
隔で再生画像の状態と表示させたい状態との間の誤差を
求め、その誤差が所定値以上であれば、前記再生時刻を
再指定しながら動画再生または静止画再生を継続するこ
とで、単一の動画像データの再生にもかかわらず、前記
模擬画像表示対象の任意の状態変化を自由に再生するこ
とができるのである。従って、全ての状態変化の種類ご
との画像データを個別に多数準備することがなく、動画
像データ格納に要する記憶容量の大幅な削減が可能とな
る。また、本特徴構成によれば、再生画像の状態変化の
不連続箇所が存在する可能性が残されるものの、静止画
像を逐次再生する従来方法に比べて、状態変化の不連続
の程度が大幅に緩和されるだけでなく、所定の再生時間
内での当該不連続箇所の発生頻度を抑制することがで
き、結果として、より自然に状態変化が連続して見える
ように動画像再生できるのである。
【0015】第二の特徴構成によれば、画像再生したい
状態を示すプロセス値から簡単な関係式による変換処理
で前記動画像データの再生時刻が決定でき、その指定が
簡単に行えるのである。また、実際に画像再生している
状態と、本来表示すべき状態との誤差を把握するのも、
その時点での再生時刻で実際に画像再生している状態が
同じ関係式で確認できるので、再生時刻の再指定等の制
御が容易となるのである。
状態を示すプロセス値から簡単な関係式による変換処理
で前記動画像データの再生時刻が決定でき、その指定が
簡単に行えるのである。また、実際に画像再生している
状態と、本来表示すべき状態との誤差を把握するのも、
その時点での再生時刻で実際に画像再生している状態が
同じ関係式で確認できるので、再生時刻の再指定等の制
御が容易となるのである。
【0016】第三の特徴構成によれば、前記模擬画像表
示対象の任意の状態変化は、必ず、前記動画像データを
動画再生した場合の最大変化率と静止画再生した場合の
最小変化率の間の変化率となるため、動画再生と静止画
再生を繰り返すことで、平均の変化率を任意に調整でき
るため、本来表示すべき状態との誤差を抑制しながら
も、表示された状態変化の不連続箇所をなくすことがで
き、より自然な動画像表示が可能となるのである。ま
た、上記の不連続箇所をなくすことができるということ
は、再生モードの変更時に再生時刻を変更して再指定す
る必要がないことを意味している。
示対象の任意の状態変化は、必ず、前記動画像データを
動画再生した場合の最大変化率と静止画再生した場合の
最小変化率の間の変化率となるため、動画再生と静止画
再生を繰り返すことで、平均の変化率を任意に調整でき
るため、本来表示すべき状態との誤差を抑制しながら
も、表示された状態変化の不連続箇所をなくすことがで
き、より自然な動画像表示が可能となるのである。ま
た、上記の不連続箇所をなくすことができるということ
は、再生モードの変更時に再生時刻を変更して再指定す
る必要がないことを意味している。
【0017】具体的には、動画再生時において、本来表
示すべき状態との誤差が所定値以上であれば、表示され
ている状態は本来表示すべき状態より時間的に進んでい
るため、静止画再生に切り換えることで、その進み具合
を徐々に補正でき、そのまま静止画再生を継続している
と、再度本来表示すべき状態との誤差が所定値以上とな
り、今度は本来表示すべき状態より時間的に遅れている
ため、動画再生に切り換えることにより、その遅れを徐
々に補正できるのである。尚、動画再生と静止画再生と
の間の切り替え時には再生時刻をその切り替え時点の再
生時刻をそのまま再指定すれば済むので、再指定すべき
再生時刻を改めて演算したりする必要がないのである。
特に、常時、再生画像の状態と本来表示すべき状態との
誤差を求める場合、その誤差が所定値以上となり次第、
上記補正を開始するので、誤差の抑制効果は一定時間間
隔で誤差を求める場合に比べると高いのである。但し、
常時その誤差を監視する必要があり、一定時間間隔で誤
差を求める場合は、その負担が軽減されるのである。
示すべき状態との誤差が所定値以上であれば、表示され
ている状態は本来表示すべき状態より時間的に進んでい
るため、静止画再生に切り換えることで、その進み具合
を徐々に補正でき、そのまま静止画再生を継続している
と、再度本来表示すべき状態との誤差が所定値以上とな
り、今度は本来表示すべき状態より時間的に遅れている
ため、動画再生に切り換えることにより、その遅れを徐
々に補正できるのである。尚、動画再生と静止画再生と
の間の切り替え時には再生時刻をその切り替え時点の再
生時刻をそのまま再指定すれば済むので、再指定すべき
再生時刻を改めて演算したりする必要がないのである。
特に、常時、再生画像の状態と本来表示すべき状態との
誤差を求める場合、その誤差が所定値以上となり次第、
上記補正を開始するので、誤差の抑制効果は一定時間間
隔で誤差を求める場合に比べると高いのである。但し、
常時その誤差を監視する必要があり、一定時間間隔で誤
差を求める場合は、その負担が軽減されるのである。
【0018】第四、第五または第六の特徴構成によれ
ば、動画再生の再生速度が複数の中から選択可能なた
め、任意の変化率への調整が動画再生の再生速度が一通
りの場合に比べて、より精度良く行えるのである。ま
た、第五の特徴構成の方が第四の特徴構成より、第六の
特徴構成は第五の特徴構成より再生速度の選択数が多
く、より高精度化が図れるのである。
ば、動画再生の再生速度が複数の中から選択可能なた
め、任意の変化率への調整が動画再生の再生速度が一通
りの場合に比べて、より精度良く行えるのである。ま
た、第五の特徴構成の方が第四の特徴構成より、第六の
特徴構成は第五の特徴構成より再生速度の選択数が多
く、より高精度化が図れるのである。
【0019】第七の特徴構成によれば、前記模擬画像表
示対象の状態変化は通常可逆的な変化であるため、かか
る場合においても、一つの単調な状態変化の動画像デー
タとは逆の状態変化の動画像データの再生を組み合わせ
ることで、任意の状態変化の再生に適応できるのであ
る。つまり、状態変化の方向を区別して再生を開始した
い状態に対応する再生時刻を指定し、途中で状態変化の
方向が変化した場合に、前記二つの動画像データが夫々
別個に存在する場合は、再生する動画像データを交代
し、前記二つの動画像データが一つの連続する動画像デ
ータとして一体化している場合は、再生時刻を変更する
ことで、第一乃至第六の特徴構成と同様の品質の動画像
再生が可能となるのである。
示対象の状態変化は通常可逆的な変化であるため、かか
る場合においても、一つの単調な状態変化の動画像デー
タとは逆の状態変化の動画像データの再生を組み合わせ
ることで、任意の状態変化の再生に適応できるのであ
る。つまり、状態変化の方向を区別して再生を開始した
い状態に対応する再生時刻を指定し、途中で状態変化の
方向が変化した場合に、前記二つの動画像データが夫々
別個に存在する場合は、再生する動画像データを交代
し、前記二つの動画像データが一つの連続する動画像デ
ータとして一体化している場合は、再生時刻を変更する
ことで、第一乃至第六の特徴構成と同様の品質の動画像
再生が可能となるのである。
【0020】第八の特徴構成によれば、第七の特徴構成
のように前記模擬画像表示対象の単調な状態変化に加え
て、その逆の状態変化の動画像データを準備することな
く、再生モード変更時の選択肢に逆再生モードを追加す
ることで、第一乃至第六の特徴構成と同様の品質の動画
像再生が可能となるのである。
のように前記模擬画像表示対象の単調な状態変化に加え
て、その逆の状態変化の動画像データを準備することな
く、再生モード変更時の選択肢に逆再生モードを追加す
ることで、第一乃至第六の特徴構成と同様の品質の動画
像再生が可能となるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0022】図1に示すように、本発明に係る模擬画像
表示方法(以下、本発明方法という)を実施するための
模擬画像表示装置1は、模擬画像表示対象の単調な状態
変化を撮影した動画像に対してMPEG動画像データ圧
縮処理(以下、エンコード処理という)を施した動画像
データ2を格納する動画像記憶装置3と、前記動画像デ
ータ2を前記動画像記憶装置3から読み出し、内部の画
像メモリ4に転送し、画像表示装置5に表示再生するM
PEG再生装置6と、前記MPEG再生装置6に対し
て、所定の表示対象の状態に応じて、再生時刻の指定、
再生の開始または停止、及び、再生モードの切り換えを
指令する動画像再生制御装置7とから構成される。尚、
シミュレータ8が、シミュレーション結果の一つである
前記所定の表示対象の状態を示すプロセス値9を出力
し、そのプロセス値9が前記動画像再生制御装置7に入
力される。尚、前記MPEG再生装置6及び前記動画像
再生制御装置7は汎用コンピュータに、夫々MPEG再
生用ソフトウェアと動画像再生制御用ソフトウェアを実
行可能に搭載したものであり、前記動画像再生制御装置
7において前記動画像再生制御用ソフトウェアが本発明
方法を具体的に実行する。
表示方法(以下、本発明方法という)を実施するための
模擬画像表示装置1は、模擬画像表示対象の単調な状態
変化を撮影した動画像に対してMPEG動画像データ圧
縮処理(以下、エンコード処理という)を施した動画像
データ2を格納する動画像記憶装置3と、前記動画像デ
ータ2を前記動画像記憶装置3から読み出し、内部の画
像メモリ4に転送し、画像表示装置5に表示再生するM
PEG再生装置6と、前記MPEG再生装置6に対し
て、所定の表示対象の状態に応じて、再生時刻の指定、
再生の開始または停止、及び、再生モードの切り換えを
指令する動画像再生制御装置7とから構成される。尚、
シミュレータ8が、シミュレーション結果の一つである
前記所定の表示対象の状態を示すプロセス値9を出力
し、そのプロセス値9が前記動画像再生制御装置7に入
力される。尚、前記MPEG再生装置6及び前記動画像
再生制御装置7は汎用コンピュータに、夫々MPEG再
生用ソフトウェアと動画像再生制御用ソフトウェアを実
行可能に搭載したものであり、前記動画像再生制御装置
7において前記動画像再生制御用ソフトウェアが本発明
方法を具体的に実行する。
【0023】MPEGフォーマットに準拠する前記動画
像データ2は、GOP(groupof pictur
e)の集合体として構成され、そのGOPがIピクチャ
(Intra−coded picture)を少なく
とも一つ含み、再生時刻情報であるタイムコードを有す
るランダムアクセス可能な最小単位であることから、任
意のGOPつまり任意の再生時刻からの再生が可能であ
る。また、GOPの大きさは、エンコード処理時に設定
可能なため、再生時刻に対応するエントリ・ポイントの
間隔を任意に設定することが可能である。
像データ2は、GOP(groupof pictur
e)の集合体として構成され、そのGOPがIピクチャ
(Intra−coded picture)を少なく
とも一つ含み、再生時刻情報であるタイムコードを有す
るランダムアクセス可能な最小単位であることから、任
意のGOPつまり任意の再生時刻からの再生が可能であ
る。また、GOPの大きさは、エンコード処理時に設定
可能なため、再生時刻に対応するエントリ・ポイントの
間隔を任意に設定することが可能である。
【0024】前記MPEG再生装置6は、任意の再生時
刻からの、標準再生速度での再生及び任意の再生速度で
の再生が可能で、任意の再生速度の特殊形態として一時
停止機能と逆再生機能を有する。具体的には、「Pla
y」、「Set」、「Pause」、「Stop」の各
コマンドを受け付ける。「Play」は、標準再生速度
での再生時刻「0」からの再生開始コマンドで、オプシ
ョンとして、再生時刻及び再生速度を指定できる。再生
速度の指定において順方向再生と逆方向再生の指定が極
性の指定で行える。また、別のオプションで、標準再生
速度での逆再生も可能である。再生速度が標準再生速度
より遅いスロー再生の場合は、各ピクチャの再生間隔を
夫々一定倍率で長くし、逆に、再生速度が標準再生速度
より早い高速再生の場合は、ピクチャを間引きながら、
例えば、Iピクチャのみを再生する。「Set」は、再
生速度を変更するコマンドで、任意の時刻で再生速度を
変更可能である。「Pause」は、一時停止コマンド
であり、同じピクチャを繰り返し再生し、静止画再生と
して機能する。前記動画像再生制御装置7から前記MP
EG再生装置6に、「Pause」コマンドを送信す
る。「Stop」は停止コマンドであり、前記画像表示
装置への再生及び表示が停止する。
刻からの、標準再生速度での再生及び任意の再生速度で
の再生が可能で、任意の再生速度の特殊形態として一時
停止機能と逆再生機能を有する。具体的には、「Pla
y」、「Set」、「Pause」、「Stop」の各
コマンドを受け付ける。「Play」は、標準再生速度
での再生時刻「0」からの再生開始コマンドで、オプシ
ョンとして、再生時刻及び再生速度を指定できる。再生
速度の指定において順方向再生と逆方向再生の指定が極
性の指定で行える。また、別のオプションで、標準再生
速度での逆再生も可能である。再生速度が標準再生速度
より遅いスロー再生の場合は、各ピクチャの再生間隔を
夫々一定倍率で長くし、逆に、再生速度が標準再生速度
より早い高速再生の場合は、ピクチャを間引きながら、
例えば、Iピクチャのみを再生する。「Set」は、再
生速度を変更するコマンドで、任意の時刻で再生速度を
変更可能である。「Pause」は、一時停止コマンド
であり、同じピクチャを繰り返し再生し、静止画再生と
して機能する。前記動画像再生制御装置7から前記MP
EG再生装置6に、「Pause」コマンドを送信す
る。「Stop」は停止コマンドであり、前記画像表示
装置への再生及び表示が停止する。
【0025】以下、ゴミ焼却プラントのボイラのドラム
水位の模擬画像表示について説明する。先ず、前記動画
像データ2の準備として、ドラム水位が−500mmか
ら+500mmまで1mm/秒で上昇する1000秒間
のドラム水位上昇映像を撮影し、前記エンコード処理後
に前記動画像記憶装置3に格納する。この動画像データ
2の場合は、再生時刻(秒)は表示させたいドラム水位
(mm)を秒に換算して500秒を加算した値となる。
水位の模擬画像表示について説明する。先ず、前記動画
像データ2の準備として、ドラム水位が−500mmか
ら+500mmまで1mm/秒で上昇する1000秒間
のドラム水位上昇映像を撮影し、前記エンコード処理後
に前記動画像記憶装置3に格納する。この動画像データ
2の場合は、再生時刻(秒)は表示させたいドラム水位
(mm)を秒に換算して500秒を加算した値となる。
【0026】図2に示すように、ステップS1におい
て、前記動画像再生制御装置7は外部からの画像再生指
令10に基づいて、前記シミュレータ8から入力される
前記プロセス値9から表示すべきドラム水位を判断し、
そのドラム水位から再生時刻を算出する。ステップS2
において、ステップS1で求めた再生時刻を指定して、
標準再生速度で通常再生を開始すべく、前記動画像再生
制御装置7から前記MPEG再生装置6に、前記再生速
度とともに「Play」コマンドを送信する。ステップ
S3において、前記動画像データ2を前記動画像記憶装
置3から前記MPEG再生装置6の画像メモリ4に転送
し、標準再生速度で通常再生を開始する。ステップS4
において、開始した動画再生を継続する。ステップS4
継続中のステップS5において、1ピクチャ再生毎に、
再生開始時刻と再生速度と再生状態の方向から現在再生
中のドラム水位を計算し、前記シミュレータ8から現在
入力される前記プロセス値9に対応するドラム水位との
差分を表示誤差として算出する。ステップS6におい
て、その差分の絶対値が所定値以上の場合、直前に入力
された前記プロセス値9からドラム水位が上昇状態か、
下降状態か、静止状態かを判断し、最適な再生モードを
選択し、動画再生が選択される場合は、最適な再生速度
を選択する。動画再生状態から静止画再生に移行する場
合は、前記動画像再生制御装置7から前記MPEG再生
装置6に、「Pause」コマンドを送信し、静止画再
生状態から動画再生に移行する場合は、再生速度を指定
して「Play」コマンドを送信し、動画再生状態で再
生速度を変更する場合は、再生速度を指定して「Se
t」コマンドを送信する。ステップS7において、通常
再生モードで再生時刻が1000秒に達したか、或い
は、逆再生モードで再生時刻が0秒に達したかを判定
し、何れかの場合は、前記動画像再生制御装置7から前
記MPEG再生装置6に、「Pause」コマンドを送
信する。ステップS8において外部からの再生停止指令
11を受信して、前記動画像再生制御装置7から前記M
PEG再生装置6に、「Stop」コマンドを送信し
て、模擬画像表示を終了する。
て、前記動画像再生制御装置7は外部からの画像再生指
令10に基づいて、前記シミュレータ8から入力される
前記プロセス値9から表示すべきドラム水位を判断し、
そのドラム水位から再生時刻を算出する。ステップS2
において、ステップS1で求めた再生時刻を指定して、
標準再生速度で通常再生を開始すべく、前記動画像再生
制御装置7から前記MPEG再生装置6に、前記再生速
度とともに「Play」コマンドを送信する。ステップ
S3において、前記動画像データ2を前記動画像記憶装
置3から前記MPEG再生装置6の画像メモリ4に転送
し、標準再生速度で通常再生を開始する。ステップS4
において、開始した動画再生を継続する。ステップS4
継続中のステップS5において、1ピクチャ再生毎に、
再生開始時刻と再生速度と再生状態の方向から現在再生
中のドラム水位を計算し、前記シミュレータ8から現在
入力される前記プロセス値9に対応するドラム水位との
差分を表示誤差として算出する。ステップS6におい
て、その差分の絶対値が所定値以上の場合、直前に入力
された前記プロセス値9からドラム水位が上昇状態か、
下降状態か、静止状態かを判断し、最適な再生モードを
選択し、動画再生が選択される場合は、最適な再生速度
を選択する。動画再生状態から静止画再生に移行する場
合は、前記動画像再生制御装置7から前記MPEG再生
装置6に、「Pause」コマンドを送信し、静止画再
生状態から動画再生に移行する場合は、再生速度を指定
して「Play」コマンドを送信し、動画再生状態で再
生速度を変更する場合は、再生速度を指定して「Se
t」コマンドを送信する。ステップS7において、通常
再生モードで再生時刻が1000秒に達したか、或い
は、逆再生モードで再生時刻が0秒に達したかを判定
し、何れかの場合は、前記動画像再生制御装置7から前
記MPEG再生装置6に、「Pause」コマンドを送
信する。ステップS8において外部からの再生停止指令
11を受信して、前記動画像再生制御装置7から前記M
PEG再生装置6に、「Stop」コマンドを送信し
て、模擬画像表示を終了する。
【0027】以下に、別実施形態を説明する。 〈1〉前記ステップS5において、前記表示誤差算出に
加えて、実際のドラム水位の変動速度を前記シミュレー
タ8から入力される前記プロセス値9から演算し、現在
再生中の再生速度から算出される画像表示中のドラム水
位の変動速度との差分を算出し、前記ステップS6にお
いて、その差分の絶対値が所定値以上の場合、前記ステ
ップS5で算出した実際のドラム水位の変動速度に相当
する再生速度に変更する操作を追加するのも好ましい実
施の形態である。この時、前記動画像再生制御装置7か
ら前記MPEG再生装置6に、再生速度を指定して「S
et」コマンドを送信する。
加えて、実際のドラム水位の変動速度を前記シミュレー
タ8から入力される前記プロセス値9から演算し、現在
再生中の再生速度から算出される画像表示中のドラム水
位の変動速度との差分を算出し、前記ステップS6にお
いて、その差分の絶対値が所定値以上の場合、前記ステ
ップS5で算出した実際のドラム水位の変動速度に相当
する再生速度に変更する操作を追加するのも好ましい実
施の形態である。この時、前記動画像再生制御装置7か
ら前記MPEG再生装置6に、再生速度を指定して「S
et」コマンドを送信する。
【0028】〈2〉上記の各実施形態において、前記M
PEG再生装置6に逆再生機能が具備されていない場合
は、前記動画像データ2の準備として、ドラム水位が−
500mmから+500mmまで1mm/秒で上昇し、
引き続き+500mmから−500mmまで1mm/秒
で下降する2000秒間のドラム水位上昇下降映像を撮
影し、前記エンコード処理後に前記動画像記憶装置3に
格納する。前記ステップS6において、逆再生モードを
選択する代わりに、再生時刻を+1000秒して、再生
速度の符号を反転させればよい。また、前記ステップS
7における、逆再生モードで再生時刻が0秒に達したか
の判定の代わりに、通常再生モードで再生時刻が200
0秒に達したかの判定を行う。
PEG再生装置6に逆再生機能が具備されていない場合
は、前記動画像データ2の準備として、ドラム水位が−
500mmから+500mmまで1mm/秒で上昇し、
引き続き+500mmから−500mmまで1mm/秒
で下降する2000秒間のドラム水位上昇下降映像を撮
影し、前記エンコード処理後に前記動画像記憶装置3に
格納する。前記ステップS6において、逆再生モードを
選択する代わりに、再生時刻を+1000秒して、再生
速度の符号を反転させればよい。また、前記ステップS
7における、逆再生モードで再生時刻が0秒に達したか
の判定の代わりに、通常再生モードで再生時刻が200
0秒に達したかの判定を行う。
【0029】〈3〉上記の各実施形態において、前記動
画像データ2の1mm/秒のドラム水位の変動速度は、
標準再生速度での再生時の表示ドラム水位の変動速度に
一致するため、高速再生時における、前記変動速度の最
高値は高速再生時の再生速度の最高値で律速される。こ
の場合、実際のドラム水位の変動速度の予測されうる最
高値を、高速再生時の再生速度の最高値で律速される表
示ドラム水位の変動速度以下となるように、前記動画像
データ2のドラム水位の変動速度を設定するのが好まし
い。尚、実際のドラム水位の変動速度が高速再生時の再
生速度の最高値で律速される表示ドラム水位を超過した
場合は、ドラム水位を不連続に変化させることで、つま
り再生時刻を再設定することで対応可能である。但し、
画面表示上でドラム水位が不連続に変化する瞬間が発生
するのは避けられない。
画像データ2の1mm/秒のドラム水位の変動速度は、
標準再生速度での再生時の表示ドラム水位の変動速度に
一致するため、高速再生時における、前記変動速度の最
高値は高速再生時の再生速度の最高値で律速される。こ
の場合、実際のドラム水位の変動速度の予測されうる最
高値を、高速再生時の再生速度の最高値で律速される表
示ドラム水位の変動速度以下となるように、前記動画像
データ2のドラム水位の変動速度を設定するのが好まし
い。尚、実際のドラム水位の変動速度が高速再生時の再
生速度の最高値で律速される表示ドラム水位を超過した
場合は、ドラム水位を不連続に変化させることで、つま
り再生時刻を再設定することで対応可能である。但し、
画面表示上でドラム水位が不連続に変化する瞬間が発生
するのは避けられない。
【0030】〈4〉上記の各実施形態において、前記M
PEG再生装置6が各動画再生モードの再生速度を任意
に設定する機能、或いは、所定の複数の再生速度から任
意の一つを選択する機能を具備していない場合、つま
り、各動画再生モードの再生速度が固定されている場合
は、前記ステップS6における動画再生が選択される場
合の最適な再生速度の選択を行わない。
PEG再生装置6が各動画再生モードの再生速度を任意
に設定する機能、或いは、所定の複数の再生速度から任
意の一つを選択する機能を具備していない場合、つま
り、各動画再生モードの再生速度が固定されている場合
は、前記ステップS6における動画再生が選択される場
合の最適な再生速度の選択を行わない。
【0031】〈5〉上記の各実施形態において、更に、
前記MPEG再生装置6が、高速再生機能、スロー再生
機能、または、その両機能を具備しない場合は、前記ス
テップS6における最適な再生モードの選択時に当該具
備されない再生モードは選択されない。
前記MPEG再生装置6が、高速再生機能、スロー再生
機能、または、その両機能を具備しない場合は、前記ス
テップS6における最適な再生モードの選択時に当該具
備されない再生モードは選択されない。
【0032】〈6〉上記の各実施形態において、任意の
再生時刻からの所定の再生速度での動画再生及び任意の
再生時刻での静止画再生が可能で、且つ、再生画像の状
態と前記再生時刻とを関連づけて記憶してある動画像デ
ータとして、MPEGフォーマットに準拠するものを使
用し、そのデータフォーマットに適合した再生装置であ
る前記MPEG再生装置6を使用したが、動画像データ
のフォーマットは必ずしもMPEGフォーマットに準拠
する必要はなく、他のフォーマットであっても構わな
い。その場合、再生装置もそのフォーマットに適合した
ものを使用すればよい。
再生時刻からの所定の再生速度での動画再生及び任意の
再生時刻での静止画再生が可能で、且つ、再生画像の状
態と前記再生時刻とを関連づけて記憶してある動画像デ
ータとして、MPEGフォーマットに準拠するものを使
用し、そのデータフォーマットに適合した再生装置であ
る前記MPEG再生装置6を使用したが、動画像データ
のフォーマットは必ずしもMPEGフォーマットに準拠
する必要はなく、他のフォーマットであっても構わな
い。その場合、再生装置もそのフォーマットに適合した
ものを使用すればよい。
【0033】〈7〉上記の各実施形態において、ゴミ焼
却プラントのボイラのドラム水位の模擬画像表示につい
て説明したが、本発明方法は、その他の模擬画像表示に
応用されても構わない。例えば、ゴミ焼却プラントのホ
ッパ扉の開閉状態の模擬画像表示に応用されるのも好ま
しい。この場合、ホッパ扉の開閉時はホッパ内のゴミの
状態は一定であるので、ゴミの状況に応じた数種類のホ
ッパ扉の開閉状況を撮影した動画像データを準備すれば
よい。
却プラントのボイラのドラム水位の模擬画像表示につい
て説明したが、本発明方法は、その他の模擬画像表示に
応用されても構わない。例えば、ゴミ焼却プラントのホ
ッパ扉の開閉状態の模擬画像表示に応用されるのも好ま
しい。この場合、ホッパ扉の開閉時はホッパ内のゴミの
状態は一定であるので、ゴミの状況に応じた数種類のホ
ッパ扉の開閉状況を撮影した動画像データを準備すれば
よい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特殊な画像合成技術によらずに、単一の動画像データを
基に、任意の状態変化に対応する模擬画像を生成表示す
ることができるようになった。更に、ゴミ焼却プラント
等のプラント施設の運転者訓練用のシミュレーションシ
ステムにおける監視モニタ画像の模擬画像表示におい
て、監視モニタ画像の模擬画像を少ない記憶容量で、且
つ、運転訓練者に対して違和感を与えることなく自然な
動画像として表示できる模擬画像表示方法を提供するこ
とができた。
特殊な画像合成技術によらずに、単一の動画像データを
基に、任意の状態変化に対応する模擬画像を生成表示す
ることができるようになった。更に、ゴミ焼却プラント
等のプラント施設の運転者訓練用のシミュレーションシ
ステムにおける監視モニタ画像の模擬画像表示におい
て、監視モニタ画像の模擬画像を少ない記憶容量で、且
つ、運転訓練者に対して違和感を与えることなく自然な
動画像として表示できる模擬画像表示方法を提供するこ
とができた。
【図1】本発明に係る模擬画像表示装置のブロック構成
図
図
【図2】本発明に係る模擬画像表示方法の一実施形態を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図3】ゴミ焼却プラントとプラント運転訓練用シミュ
レーションシステムのハードウェアの一例を示すブロッ
ク構成図
レーションシステムのハードウェアの一例を示すブロッ
ク構成図
1 模擬画像表示装置 2 動画像データ 3 動画像記憶装置 4 画像メモリ 5 画像表示装置 6 MPEG再生装置 7 動画像再生制御装置 8 シミュレータ 9 プロセス値 10 画像再生指令 11 再生停止指令
Claims (8)
- 【請求項1】 模擬画像表示対象の少なくとも1種類の
単調な状態変化を撮影した動画像を、任意の再生時刻か
らの所定の再生速度での動画再生及び任意の再生時刻で
の静止画再生が可能で、且つ、再生画像の状態と前記再
生時刻とを関連づけて記憶してある動画像データを、前
記模擬画像表示対象の表示させたい状態に対応した再生
時刻を指定して動画再生または静止画再生を開始し、常
時或いは一定時間間隔で再生画像の状態と表示させたい
状態との間の誤差を求め、その誤差が所定値以上であれ
ば、その誤差の大きさ及び極性に応じて、再生モードの
変更或いは再生時刻の変更の少なくとも何れか一方を行
う模擬画像表示方法。 - 【請求項2】 動画再生時における前記動画像データの
単調な状態変化が一定の変化率である請求項1記載の模
擬画像表示方法。 - 【請求項3】 前記動画像データの一つの単調な状態変
化は、前記模擬画像表示対象の想定される最大変化率の
状態変化を、最高速の再生速度での再生時において最大
変化率となるように撮影したものである請求項2記載の
模擬画像表示方法。 - 【請求項4】 前記動画再生が、標準再生速度より遅い
再生速度で再生可能なスロー再生モードを有する場合に
おいて、前記再生モードの変更は、標準再生速度での通
常再生モード、スロー再生モード、静止画再生モードの
相互間の切り替えである請求項1、2または3記載の模
擬画像表示方法。 - 【請求項5】 前記動画再生が、標準再生速度より遅い
再生速度で再生可能なスロー再生モードと、標準再生速
度より速い再生速度で再生可能な高速再生モードとを有
する場合において、前記再生モードの変更は、標準再生
速度での通常再生モード、高速再生モード、スロー再生
モード、静止画再生モードの相互間の切り替えである請
求項1、2または3記載の模擬画像表示方法。 - 【請求項6】 前記動画再生モードの内の少なくとも一
つの再生モードにおいて、複数の再生速度が選択可能な
場合、前記再生モードの変更は再生速度の変更を含む請
求項4または5記載の模擬画像表示方法。 - 【請求項7】 前記動画像データには、模擬画像表示対
象の単調な状態変化に加えて、その逆の状態変化の動画
像データが含まれる請求項1、2、3、4、5または6
記載の模擬画像表示方法。 - 【請求項8】 前記動画再生が時間的に逆方向に再生す
る逆再生モードを含む請求項1、2、3、4、5または
6記載の模擬画像表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183692A JPH1124546A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 模擬画像表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183692A JPH1124546A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 模擬画像表示方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1124546A true JPH1124546A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16140278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9183692A Pending JPH1124546A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 模擬画像表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1124546A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006229267A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Casio Comput Co Ltd | デジタルカメラ、動画編集方法、及びプログラム |
US7640147B2 (en) | 2006-02-13 | 2009-12-29 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming device simulation apparatus and image forming device simulation method |
US7728842B2 (en) | 2006-02-10 | 2010-06-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image formation processing simulation apparatus and image formation processing simulation method |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP9183692A patent/JPH1124546A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006229267A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Casio Comput Co Ltd | デジタルカメラ、動画編集方法、及びプログラム |
JP4655660B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2011-03-23 | カシオ計算機株式会社 | デジタルカメラ、動画編集方法、及びプログラム |
US7728842B2 (en) | 2006-02-10 | 2010-06-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image formation processing simulation apparatus and image formation processing simulation method |
US7640147B2 (en) | 2006-02-13 | 2009-12-29 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming device simulation apparatus and image forming device simulation method |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |