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JPH1059662A - エレベータのかご位置固定装置及び緩衝装置 - Google Patents

エレベータのかご位置固定装置及び緩衝装置

Info

Publication number
JPH1059662A
JPH1059662A JP8220846A JP22084696A JPH1059662A JP H1059662 A JPH1059662 A JP H1059662A JP 8220846 A JP8220846 A JP 8220846A JP 22084696 A JP22084696 A JP 22084696A JP H1059662 A JPH1059662 A JP H1059662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
hoistway
elevator
fixing device
side fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8220846A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Yanase
雅彦 柳瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba FA Systems Engineering Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8220846A priority Critical patent/JPH1059662A/ja
Publication of JPH1059662A publication Critical patent/JPH1059662A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】かご戸の開状態におけるかごの昇降動作のおそ
れを解消することのできるエレベータのかご位置固定装
置を得ること。 【解決手段】かご1Aに対してローラを介して懸架した
かご戸1b1,1b2の上端に対して、かご側固定具2
A,2Bの前端のかご戸固定部2bの下端を固定する。
かご側固定具2A,2Bの後端のかご懸架部2cもロー
ラを介してかご1Aに対して移動自在とする。かご1A
の天井部1dには、駆動部5Aを設け、この駆動部5A
により、駆動レバー1eを介してかご側固定具2A,2
Bの駆動腕2fを駆動して、かご側固定具2A,2Bの
先端のかご固定部2aを昇降路側に突き出す。昇降路に
は、昇降路側固定具を各階床毎に固定し、着床時に突き
出たかご固定部2aを介してかご1Aの上下動を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのかご
位置固定装置及び緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの駆動方法には、ロープ式及
び油圧式と最近開発中のリニアモータによる三方式が採
用されている。
【0003】このうち、ロープ式のエレベータでは、か
ごの位置を固定するために、巻上機の回転軸に制動をか
けるブレーキと、かごに設けられこのかごの速度が異常
に高速となった場合に調速機の検出信号で作動させて、
ガイドレールを介してかごを停止させる非常止め(セフ
ティ)とが設けられている。
【0004】また、油圧エレベータでも、上述した非常
止めが設けられ、定常の運転時のかごの停止は、シリン
ダに供給し、このシリンダから吐出される作動油の流れ
を電磁弁で止めることによって行っている。
【0005】一方、リニアモータによる乗用エレベータ
では、ガイドレールにブレーキのシューを押圧する方法
が検討されているが、商業運転を対称としてのブレーキ
方式は、未だ確立されていない。
【0006】また、高層のビルに設置されたロープ式エ
レベータでは、かごに乗り込んだ乗客の数によって、ロ
ープの伸長量が異なり、その結果、停止したかごの床の
位置が乗場の床と大きく異なる場合には、かご室のドア
を開いた状態で、ブレーキを開放するとともに、巻上機
を寸動させて停止位置を補正している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このうち、
前述したかごの停止位置を補正する方法を採用したロー
プ式のエレベータにおいては、かごの制御系が、何らか
の原因で、万一故障した場合には、かごの停止位置の補
正中にかごが大きく昇降するおそれがある。すると、か
ご戸が開状態で昇降するおそれがある。
【0008】また、油圧式のエレベータにおいても、か
ごの搭載荷重が急激に変動すると、作動油の圧縮性によ
ってかごの位置が変動し、間接式の場合には、更にロー
プの伸びも加算されるので、かごの停止位置の変動は、
ロープ式エレベータの場合と比べて更に顕著となるだけ
でなく、かご位置の補正のために、利用者に対して不快
感を与える要因となる。
【0009】また、かごが停止位置に停止していない場
合には、かご戸は一定の力以下では開かないように設計
されているが、この保持力が電動機による場合には、万
一の停電時においては低下する。
【0010】一方、機械的に保持する方法では、仮に停
電しても、乗場ではドアを開けることができ乗場以外で
は開かないようにしなければならないので、構造が複雑
となる。
【0011】さらに、昇降路の下部には、緩衝器が立設
されているが、かごの定格に従って外形が大きくなるの
で、例えば、停止階が高層ビルの中間部となった場合に
は、停止階の下側の階に対する影響が増え、利用不能と
なる部分が増える。
【0012】そこで、本発明の第1の目的は、かご戸の
開状態におけるかごの昇降動作のおそれを解消すること
のできるエレベータのかご位置固定装置を得ることであ
り、本発明の第2の目的は、下階側への影響を減らすこ
とのできるエレベータの緩衝装置を得ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
エレベータのかご位置固定装置は、かごに設けられた駆
動部で駆動されかごから昇降路の壁方向に進退するかご
側固定部と、このかご側固定部の片側に懸架されかご側
固定部の進退により開閉動作するかご戸と、昇降路に配
置されこの昇降路の壁方向に前進したかご側固定部の先
端が遊嵌する昇降路側固定具とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】また、請求項2に記載の発明のエレベータ
のかご位置固定装置は、かごに設けられた第1の駆動部
で開閉されるかご戸と、かごに設けられた第2の駆動部
で駆動されて昇降路の壁の方向に進退しかご戸の開動作
により後退を阻止されるかご側固定部と、昇降路に配置
され前進したかご側固定部の先端が遊嵌する昇降路側固
定具とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項3に記載の発明のエレベータ
のかご位置固定装置は、昇降路側固定具に遊嵌するかご
側固定具の高さを検出し、この検出信号をかごの位置を
補正するかご位置補正部に出力する位置検出器を昇降路
側固定具に設けたことを特徴とする。
【0016】また、請求項4に記載の発明のエレベータ
のかご位置固定装置は、昇降路の昇降路側固定具の間に
かご側固定部の前進を阻止する鎖錠具を設けたことを特
徴とする。
【0017】さらに、請求項5に記載の発明のエレベー
タの緩衝装置は、昇降路のピットの両側に立設された一
対の案内棒に遊嵌されたコイルばねと、このコイルばね
の上端に両側が載置され案内棒の上端が貫通し中間部に
形成された凹部で昇降路を降下するかごの側面の凸部を
支承するかご受とを備えたことを特徴とする。
【0018】このような手段によって、請求項1に記載
の発明においては、かごの積載荷重の急変に伴うかご停
止位置の変動は、先端が昇降路側固定具に遊嵌するかご
側固定具によって阻止する。
【0019】また、請求項2に記載の発明においては、
かごの積載荷重の急変に伴うかご停止位置の変動は、先
端が昇降路側固定具に遊嵌するかご側固定具によって阻
止するとともに、かご戸が開状態のかごは、かご戸によ
って後退動作を阻止されるかご側固定具によって、昇降
動作を阻止する。
【0020】また、請求項3に記載の発明においては、
かごの積載荷重の急変に伴うかごの停止位置は、かご位
置補正部によって補正する。
【0021】また、請求項4に記載の発明においては、
乗場の停止位置以外では、鎖錠具によってかご戸の開動
作を阻止する。
【0022】さらに、請求項5に記載の発明において
は、万一、かごが落下する場合には、複数のコイルばね
に載置したかご受によって衝撃を緩和する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータのかご
位置固定装置及び緩衝装置の一実施形態を図面を参照し
て説明する。図1は、本発明のエレベータのかご位置固
定装置の第1の実施形態を示す斜視図で、かご側を示
し、図2(a)は昇降路側を示す。
【0024】図1において、かご1Aは、かご戸が中央
両開き2枚戸形の場合を示すが、中央両開き4枚戸形の
場合も他は同様となる。すなわち、かご戸1b1,1b
2は、従来のかご戸と同様に図示しないレールにローラ
を介して上端が懸架されているが、これらのレールとロ
ーラは、従来のかごのレール及びローラと比べて強度が
強化され大形となっている。
【0025】また、前述したローラの上面は、かご室側
に横設され強化された図示しない補助レールと僅かな間
隙で対置している。、左側のかご戸1b1の上端には、
かご側固定具2Aの前端のかご戸固定部2bの下端が複
数のボルトで固定されている。同じく右側のかご戸1b
2の上端には、右側のかご側固定具2Bの前端のかご戸
固定部2bの下端が複数のボルトで固定されている。
【0026】かご室1aの背面の側板の上部には、前側
のかご戸1b1,1b2の上部と同様に図示しないレー
ルが横設され、このレールの更に後面に対して、かご側
固定具2Aの後部のかご懸架部2cが図示しないローラ
を介して左右に移動自在に垂設されている。かご側固定
具2Aの中央部には、かご固定部2aが左側に突設され
ている。
【0027】同じく、右側のかご側固定具2Bの後端か
ら垂設されたかご懸架部2cも、前述したレールの上下
を挟むローラによって、左右に移動自在となっており、
かご側固定具2Bの中央部には、かご固定部2aが右側
に突設されている。
【0028】かご室1aの天井部1dの上面の中央部に
は、電動機を含むかご戸駆動部5が載置されている。こ
のかご戸駆動部5は、電動機とのこの電動機の回転を減
速する減速機で構成されている。
【0029】このかご戸の駆動部5Aの出力軸には、駆
動レバー1eの中心部が図示しないキーを介して連結さ
れている。この駆動レバー1eの両側には、長円形の案
内溝が形成され、この案内溝の内周は、高周波焼入れに
よって硬化されて、耐摩耗性の向上が図られている。
【0030】左右のかご側固定具2A,2bの中央部に
は、駆動腕2fが駆動部5Aの方向に突設されている。
これらの駆動腕2fの先端には、詳細省略したピンが固
定され、これらのピンには、軸受が挿入され、この軸受
は前述した駆動レバー2eに形成された案内溝に挿入さ
れている。なお、符号1aは、かご室を形成する側板を
示し、符号1cは、かご戸1b1,1b2の下端のガイ
ドシュが溝に遊嵌する敷居を示す。
【0031】次に、図2(a)は、かご側固定具2A,
2Bのかご固定部2aが、かご戸駆動部5の動作によっ
て遊嵌する昇降路側固定具3を示す。
【0032】この昇降路側固定具3は、昇降路のかご用
ガイドレールに対して、図示しないブラケットとレール
クリップを介して固定され、かごが着床した位置におい
て、かご戸駆動部5の作動に伴い、かご固定部2aが図
2の鎖線に示すように遊嵌する。
【0033】すなわち、この昇降路側固定具3は、前述
したブラケットとレールクリップによって昇降路の壁面
に固定されるベース3aと、このベース3aの上下に後
端が溶接された溝形鋼製の補強枠3b1,3b2及び補
強枠3c1,3c2と、これらの補強枠3b1,3b
2,3c1,3c2の上下方向の対向面に溶接された案
内板3d,3eで構成されている。
【0034】これらの案内板3d,3eの中央部には、
図2(a)の部分拡大詳細図を示す図2(b)で示すよ
うに、リミットスイッチ6が作動片を対向側にして、取
付板7を介して対称的に取り付けられている。
【0035】次に、このように構成されたエレベータの
かご位置固定装置の作用を説明する。かご1Aが所定の
階床に着床すると、図示しない位置検出器の信号によっ
てかご戸駆動部5が駆動されて、駆動レバー1eが反時
計方向に駆動される。
【0036】すると、かご側固定具2A,2Bは、左右
に駆動されて、かご戸1b1,1b2も開動作し、図1
の状態となる。このとき、かご側固定具2A,2Bから
突設されたかご固定部2aの先端は、図2(a),
(b)に示すように、昇降路側固定具3の上下の補強枠
3b1,3c1の対向面の案内板3d,3eの間に遊嵌
する。
【0037】次に、かごに乗降する利用者によって、か
ごの全荷重が大きく変動し、主索の伸縮が大きい場合で
も、かご固定部2aが上下の案内板3d,3eの片側に
当接することで移動を阻止することができるので、かご
の位置の大幅な変動を抑えることができる。
【0038】また、たとえ、かご固定部2aが上下の案
内板3d,3eの片側に接触しても、前述したかご位置
補正によって補正することで、かごの位置は、所定の位
置に補正される。この位置が補正されたかごは、かご戸
の閉動作の後、乗客の乗場呼びによって、所定の階床に
駆動される。
【0039】また、従来の技術で述べたように、かご位
置補正中に、万一、制御系の故障によって、かごが昇降
動作を開始した場合でも、かご固定部2aが昇降路側固
定具3に係合しているので、かご戸開状態での昇降を防
ぐことができ、かご戸が閉動作状態のときのみ昇降可能
となる。
【0040】また、リミットスイッチ6の動作位置を、
かご固定部2aが上下の案内板3d,3eに接触する前
に設定することで、後述するようにかごの位置の補正動
作を早めることができ、かごの昇降動作を早めることが
できる。なお、昇降路側固定具3は、かごの定格荷重に
よっては、補強枠3b1,3b2,3c1,3c2の外
面側に補強板を溶接することで強化してもよい。
【0041】発明者は、昇降路側固定具3のかご固定部
2aの遊嵌部を以下の寸法で製作した。すなわち、かご
固定部2aの厚みは20mm、案内板3d,3eの間隔は 1
20mm、したがって、かご固定部2aの上下の面と案内板
3d,3eとの間隔の基準値は、かご固定部2aが中央
に位置したときは、それぞれ50mmである。また、上下の
リミットスイッチ6の動作時点は、かご固定部2aと案
内板3d,3eとの間隔が30mmとなったときとした。
【0042】したがって、発明者が試作したエレベータ
のかご位置固定装置では、例えば、かごの荷重の急激な
増加によって、下側のリミットスイッチ6が動作した場
合には、かご位置補正機能が働く前に無条件でかごを30
mm上昇させる。なお、緩やかに下降した場合には、かご
位置補正機能によって補正する。
【0043】また、もし、制御装置の異常によって、か
ごが50mm上昇して昇降路側固定具3によって停止し、万
一、主索が破断した場合には、下降するが、上限から下
限の100mmを下降する時間は、約 0.1秒となる。
【0044】次に、図3は、本発明のかご位置固定装置
の第2の実施形態を示し、リニアモータエレベータのか
ごに適用し、かご戸が開の状態の場合を示す。図3にお
いて、かご1Bの天井部1dの中央部に設置された駆動
部5Bで回転する駆動レバー1eの両側に形成された長
円穴には、詳細省略した軸受が挿入されている。この軸
受の内輪に圧入された図示しない軸は、かご固定板8
A,8Bの片側に固定されている。かご固定板8Bの後
方には、かご固定板8A,8Bの動作位置を検出する格
納検出スイッチ9が設置されている。
【0045】これらのかご固定板8A,8Bの他側は、
かご1Bの天井部1dの両側から突き出ていて、上面に
はストッパ8aが突設されている。一方、かご戸1b
1,1b2の上端には、懸架枠4A,4Bの前端下面が
固定され、懸架枠4A,4Bの後端には、図示しない一
対のガイドローラが取り付けられている。
【0046】これらのガイドローラは、かご1Bの背面
上部に対して上下に対置して横設された図示しない一対
のガイドレールによって左右に移動自在に上下方向から
挾持されている。
【0047】同じく、かご戸1b1,1b2の上部に設
けられた図示しないガイドローラも、かご1Bの前面上
部に対して上下に対置して横設された図示しないガイド
レールによって上下方向から左右に移動自在に挾持され
ている。
【0048】かご1Bの前面の中央部には、内部に電動
機を収納したかご戸駆動部10が固定され、このかご戸駆
動部10には、回転軸11が貫設されている。この回転軸11
の左右には、この回転軸11の回転によって左右に駆動さ
れるナット部が係合し、このナット部は、かご戸1b
1,1b2の懸架枠4A,4Bの前端に固定されてい
る。なお、かご戸駆動部10に収納された電動機は、駆動
部5Bの電動機の容量の 1.5倍となっている。
【0049】かご1Bの左右の昇降路壁には、かごが乗
場の位置に停止した状態において、固定板8A,8Bの
先端と対置する位置に対して、図2で示した昇降側固定
具3が同様に配置されている。
【0050】このように構成されたエレベータのかご位
置固定装置においても、第1の実施形態と同様に、かご
が所定の階床に停止すると、駆動部5Bによって左右の
固定板8A,8Bの先端が昇降路側固定具3の中央部に
遊嵌し、リミットスイッチ6の検出信号によって、その
位置が補正されるが、位置補正中では、万一、かごが上
下に駆動されても、固定板8A,8Bの先端によって、
その移動を阻止することができる。
【0051】また、ドアが開状態において、かご1Bの
運転指令によって万一かご1Bの昇降動作のために固定
板8A,8Bに退避指令がでた場合には、ストッパ8a
によって固定板8A,8Bの退避動作は阻止されるの
で、ドアの開状態におけるかごの昇降動作を防ぐことが
できる。すなわち、固定板8A,8Bが後退して、格納
検出スイッチ9の動作信号が入力された後に、制御装置
はエレベータの昇降指令を出す。
【0052】なお、第1の実施形態及び第2の実施形態
において、各階床に着床したかごの固定具2A,2Bの
固定部2a及び図3で示した固定板8A,8Bの先端と
対置する位置以外には、例えば、山形鋼などを縦設する
ことによって、着床位置以外のかごのかご戸の開動作を
防いで、悪戯などによるかご戸の開放を防ぐ、請求項4
に記載の発明としてもよい。
【0053】次に、図4は、本発明のエレベータの緩衝
装置の第1の実施形態を示す斜視図で、請求項5に対応
する図、図5は、同じく第1の実施形態の昇降路側の緩
衝器を示す斜視図である。このうち、図4に示したかご
1Cの天井部には、両側にコ字状の固定部13aが形成さ
れたかご側固定13が載置固定されている。
【0054】一方、昇降路のピットには、かご側固定具
13の固定部13aと対置する位置に対して、以下説明する
一対の緩衝器14が立設されている。すなわち、この緩衝
器14には、ピットに打設されたアンカボルトで締め付け
られ固定穴15aが左右に形成した固定板15の両側に対し
て、角柱16が立設され、下端が固定板15に溶接されてい
る。この角柱16の上部には、案内棒17の下部がそれぞれ
挿入されている。
【0055】これらの案内棒17には、緩衝用の圧縮コイ
ルばね18がそれぞれ遊嵌され、下端は、案内棒17の上面
に載置され詳細省略したばね受けで位置決めされてい
る。案内棒17の上部には、略V字状に形成されたかご受
19の両端が挿入され、このかご受19の上方から螺合され
たばね押え20によって、圧縮コイルばね18は、所定の圧
縮力に設定されている。なお、かご受19の中央部の凹部
19aが、図4に示した固定部13aと対置する位置に緩衝
器14は、立設されている。
【0056】このように構成されたエレベータの緩衝装
置においては、かごが万一ピットに落下した場合には、
かご側固定具13の両端の固定部13aが、緩衝器14のかご
受19の凹部19aで支えられるとともに、圧縮コイルばね
18の撓みによって衝撃を緩和されるが、かごの衝撃を片
側が4本で、左右で8本の圧縮コイルばね18で緩和する
ので、緩衝器14の高さを抑えることができ、下階への影
響を防ぐことができる。なお、かご受19Aは、図6に示
したようにU字状とすることで、かごの側面の構造物と
の干渉を防いでもよい。
【0057】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
かごに設けられた駆動部で駆動されかごから昇降路の壁
方向に進退するかご側固定部と、このかご側固定部の片
側に懸架されかご側固定部の進退により開閉動作するか
ご戸と、昇降路に配置されこの昇降路の壁方向に前進し
たかご側固定部の先端が遊嵌する昇降路側固定具とを備
えることで、かごの積載荷重の急変に伴うかご停止位置
の変動は、先端が昇降路側固定具に遊嵌するかご側固定
具によって阻止したので、かご戸の開状態におけるかご
の昇降動作のおそれを解消することのできるエレベータ
のかご位置固定装置を得ることができる。
【0058】また、請求項2に記載の発明によれば、か
ごに設けられた第1の駆動部で開閉されるかご戸と、か
ごに設けられた第2の駆動部で駆動されて昇降路の壁の
方向に進退しかご戸の開動作により進退を阻止されるか
ご側固定部と、昇降路に配置され前進したかご側固定部
の先端が遊嵌する昇降路側固定具とを備えることで、か
ごの積載荷重の急変に伴うかご停止位置の変動は、先端
が昇降路側固定具に遊嵌するかご側固定具によって阻止
するとともに、かご戸が開状態のかごは、かご戸によっ
て後退動作を阻止されるかご側固定具によって、昇降動
作を阻止したので、かご戸の開状態におけるかごの昇降
動作のおそれを解消することのできるエレベータのかご
位置固定装置を得ることができる。
【0059】また、請求項3に記載の発明によれば、昇
降路側固定具に遊嵌するかご側固定具の高さを検出し、
この検出信号をかごの位置を補正するかご位置補正部に
出力する位置検出器を昇降路側固定具に設けることで、
かごの積載荷重の急変に伴うかごの停止位置は、かご位
置補正部によって補正したので、かご戸の開状態におけ
るかごの昇降動作のおそれを解消することのできるエレ
ベータのかご位置固定装置を得ることができる。
【0060】また、請求項4に記載の発明によれば、昇
降路の昇降路側固定具の間にかご側固定部の前進を阻止
する鎖錠具を設けることで、乗場の停止位置以外では、
鎖錠具によってかご戸の開動作を阻止したので、かご戸
の開状態におけるかごの昇降動作のおそれを解消するこ
とのできるエレベータのかご位置固定装置を得ることが
できる。
【0061】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
昇降路のピットの両側に立設された一対の案内棒に遊嵌
されたコイルばねと、このコイルばねの上端に両側が載
置され案内棒の上端が貫通し中間部に形成された凹部で
昇降路を降下するかごの側面の凸部を支承するかご受と
を備えることで、万一、かごが落下する場合には、複数
のコイルばねに載置したかご受によって衝撃を緩和した
ので、下階側への影響を減らすことのできるエレベータ
の緩衝装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータのかご位置固定装置の第1
の実施形態を示す部分斜視図。
【図2】(a)は、本発明のエレベータのかご位置固定
装置の第1の実施形態を示す図1と異なる部分斜視図。
(b)は、(a)の部分拡大断面図。
【図3】本発明のエレベータのかご位置固定装置の第2
の実施形態を示す部分斜視図。
【図4】本発明のエレベータの緩衝装置の第1の実施形
態を示す部分斜視図。
【図5】本発明のエレベータの緩衝装置の第1の実施形
態を示す図4と異る部分拡大斜視図。
【図6】本発明のエレベータの緩衝装置の第2の実施形
態を示す部分拡大斜視図。
【符号の説明】
1A,1B…かご、1a…かご室、1b1,1b2…か
ご戸、1c…敷居、1d…天井部、1e…駆動レバー、
2A,2B,13…かご側固定具、2a…かご固定部、2
b…かご戸固定部、2c…かご懸架部、2f…駆動腕、
3…昇降路側固定具、3a…ベース、3b1,3b2,
3c1,3c2…補強枠、3d,3e…案内板、4A,
4B…懸架枠、5A,5B…駆動部、6…リミットスイ
ッチ、7…取付板、8A,8B…かご固定板、8a…ス
トッパ、9…格納検出スイッチ、10…かご戸駆動部、11
…回転軸、13a…固定部、14…緩衝器、15…固定板、16
…角柱、17…案内板、18…圧縮コイルばね、19A,19B
…かご受、19a…谷部、20…ばね押え。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごに設けられた駆動部で駆動され前記
    かごから昇降路の壁方向に進退するかご側固定部と、こ
    のかご側固定部の片側に懸架され前記かご側固定部の進
    退により開閉動作するかご戸と、前記昇降路に配置され
    この昇降路の前記壁方向に前進した前記かご側固定部の
    先端が遊嵌する昇降路側固定具とを備えたエレベータの
    かご位置固定装置。
  2. 【請求項2】 かごに設けられた第1の駆動部で開閉さ
    れるかご戸と、前記かごに設けられた第2の駆動部で駆
    動されて前記昇降路の壁の方向に進退し前記かご戸の開
    動作により後退を阻止されるかご側固定部と、前記昇降
    路に配置され前進した前記かご側固定部の先端が遊嵌す
    る昇降路側固定具とを備えたエレベータのかご位置固定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降路側固定具に遊嵌する前記かご
    側固定具の高さを検出し、この検出信号を前記かごの位
    置を補正するかご位置補正部に出力する位置検出器を前
    記昇降路側固定具に設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のエレベータのかご位置固定装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降路の前記昇降路側固定具の間に
    前記かご側固定部の前進を阻止する鎖錠具を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    エレベータのかご位置固定装置。
  5. 【請求項5】 昇降路のピットの両側に立設された一対
    の案内棒に遊嵌されたコイルばねと、このコイルばねの
    上端に両側が載置され前記案内棒の上端が貫通し中間部
    に形成された凹部で前記昇降路を降下する前記かごの側
    面の凸部を支承するかご受とを備えたエレベータの緩衝
    装置。
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