JPH09318100A - ルームエアコン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プロペラ状のファンを搭載した装置、機器で、
ファン性能を向上させる。 【解決手段】プロペラファン２とマウスリング３を一体
で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はルームエアコンに関
する。

【０００２】

【従来の技術】ルームエアコンばかりでなく、換気扇等
のプロペラ状のファンで、ファンの羽根外周は別体の筒
状のマウスリングと適宜隙間を持って構成されていた。
羽根形状や回転数ばかりでなく、この隙間によって送風
能力は大きく左右される。隙間を少なくすることによっ
て送風方向からの空気侵入を少なくすることが可能であ
るが、ファンとマウスリングの真円度や取付け精度によ
っては羽根外周とマウスリング内周が接触し、機器、装
置として致命的な欠陥となる。そのため送風能力を犠牲
にし、隙間寸法にある程度の余裕を持って取り付けられ
ていた。また、真円度や取付け精度のばらつきにより羽
根外周とマウスリング内周との隙間寸法が一定とはなら
ず、送風能力を低下させる原因となっていた。以上のよ
うな能力低下は、同一機種間の能力ばらつきをも引き起
こす原因となる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ファンの羽根外周とマ
ウスリング内周との隙間寸法を極力少なくし、かつ寸法
のばらつきをなくすことが上記問題を解決できる課題で
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】ファンの最外周部とマウ
スリングの内周の一部を接続し、マウスリングとファン
を一体とし回転させることによって解決できる。更に、
マウスリングに開口部を設けこの開口部から空気を吐出
できる構造とすることによって、ファンの送風能力を向
上できる。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図１から図５
によって説明する。図１はルームエアコン室外機の部分
斜視図である。室外機１は、前面にプロペラファン２の
回転による危険を防止するためのグリル１ａが取り付け
られ、その内側にマウスリング３が固定されている。プ
ロペラファン２は駆動用モータに取り付けられた状態で
マウスリング３の内周側に位置される。プロペラファン
２を回転することによって羽根２ａにより室外機１内の
空気が排出され、室外機１内は負圧になり外部の空気が
後方に位置する熱交換器内を通過導入され、グリル１ａ
部から排出される。

【０００６】図２は本発明の一実施例であるプロペラフ
ァン２を搭載したルームエアコン室外機の部分斜視図で
ある。プロペラファン２は羽根２ａ最外周部と接続され
たマウスリング部４を有している。図３，図４は本発明
のプロペラファン２の斜視図である。羽根２ａはその最
外周部でマウスリング部４と接続部４ｃを介し一体に成
形されている。また、図４は一体に成形されたマウスリ
ング部４に開口部４ａを設け、小形翼４ｂによってプロ
ペラファン２が回転する際にマウスリング部４の外側に
ある空気も排出する。これらのプロペラファン２は、後
方に位置される駆動用モータの回転軸と嵌合穴２ｂでね
じ等により固定される。プロペラファン２は、図２に示
すように小形マウスリング８の内側に適宜隙間を持って
位置される。図５は室外機１の部分断面であり、駆動モ
ータを回転させることによりプロペラファン２が回転
し、羽根２ａによって掻き出された空気７はグリル１ａ
の開口部から排出される。一方、グリル１ａの内側に
は、小形マウスリング８がグリル１ａと一体に成形され
ている。プロペラファン２の外周に形成されたマウスリ
ング部４の小形翼４ｂは、適宜外周クリアランス６を保
持し小形マウスリング８の内側に位置される。プロペラ
ファン２が回転することにより、外周に形成された小形
翼４ｂによってマウスリングの外周側の空気も掻き出さ
れる。

【０００７】

【発明の効果】本発明によれば、プロペラファンの羽根
最外周部とマウスリング内周部との隙間寸法を制御でき
るため能力を向上できる効果がある。更にマウスリング
部に小形の羽根を形成することによりファンとしての性
能を向上できる効果があるばかりでなく、小形マウスリ
ングと小形羽根とのクリアランスから侵入しようとする
排出側の外気を遮蔽できる。

【０００８】一方、マウスリング部をプロペラファンに
一体に形成することにより室外機には小形のマウスリン
グを形成するだけとなり、室外機のグリル等と一体に成
形することも可能となる。また、プロペラファンの羽根
最外周部に一体にマウスリングが成形されているため羽
根の剛性が向上し、回転による羽根の撓みを抑制でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】ルームエアコン室外機の部分斜視図。

【図２】本発明のルームエアコン室外機の部分斜視図。

【図３】本発明のルームエアコン室外機に搭載されるプ
ロペラファンの一実施例の斜視図。

【図４】本発明のルームエアコン室外機に搭載されるプ
ロペラファンの一実施例の斜視図。

【図５】本発明のルームエアコン室外機の一実施例の部
分断面図。

【符号の説明】

１…ルームエアコン室外機、２…プロペラファン、２ａ
…羽根、３…マウスリング、４…マウスリング部、４ａ
…開口部、４ｂ…小形翼、６…外周クリアランス、８…
小形マウスリング。

フロントページの続き (72)発明者 小筆 裕二 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所冷熱事業部内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ルームエアコンの室外機において、外気に
   より熱交換を行うプロペラファンの外周部に内凸形状の
   マウスリングを設けたことを特徴とするルームエアコ
   ン。
2. 【請求項２】請求項１において、前記内凸形状のマウス
   リングに開口部を設け、前記リング外側に羽根状の小片
   を形成させたルームエアコン。