JPH09209716A - 発電プラント - Google Patents
発電プラントInfo
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- JPH09209716A JPH09209716A JP8021204A JP2120496A JPH09209716A JP H09209716 A JPH09209716 A JP H09209716A JP 8021204 A JP8021204 A JP 8021204A JP 2120496 A JP2120496 A JP 2120496A JP H09209716 A JPH09209716 A JP H09209716A
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- JP
- Japan
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- mixed medium
- pressure
- condensate
- steam
- condenser
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- Pending
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01K—STEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
- F01K23/00—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids
- F01K23/02—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled
- F01K23/04—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled condensation heat from one cycle heating the fluid in another cycle
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01K—STEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
- F01K25/00—Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for
- F01K25/06—Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for using mixtures of different fluids
- F01K25/065—Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for using mixtures of different fluids with an absorption fluid remaining at least partly in the liquid state, e.g. water for ammonia
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の発電プラントよりも極めて高い熱効率
を達成することができる発電プラントを提供する。 【解決手段】 熱源で生成された水蒸気で駆動される蒸
気タービンと、蒸気タービンからの排気を凝縮させる復
水器と、復水器で生成された復水を熱源に輸送する復水
輸送手段とを有する水蒸気系を備えている。さらに、蒸
気タービンからの排気と混合媒体との間で熱交換を行う
熱交換手段と、熱交換手段で加熱された混合媒体を液体
と気体とに分離する分離手段と、分離手段で分離された
気体状の混合媒体で駆動される混合媒体タービンと、混
合媒体タービンからの排気と分離手段で分離された液体
状の混合媒体とを混合させる混合手段と、混合された混
合媒体を凝縮させる復液手段と、復液手段で生成された
復液を熱交換手段に輸送する復液輸送手段とを有する混
合媒体系を備えている。
を達成することができる発電プラントを提供する。 【解決手段】 熱源で生成された水蒸気で駆動される蒸
気タービンと、蒸気タービンからの排気を凝縮させる復
水器と、復水器で生成された復水を熱源に輸送する復水
輸送手段とを有する水蒸気系を備えている。さらに、蒸
気タービンからの排気と混合媒体との間で熱交換を行う
熱交換手段と、熱交換手段で加熱された混合媒体を液体
と気体とに分離する分離手段と、分離手段で分離された
気体状の混合媒体で駆動される混合媒体タービンと、混
合媒体タービンからの排気と分離手段で分離された液体
状の混合媒体とを混合させる混合手段と、混合された混
合媒体を凝縮させる復液手段と、復液手段で生成された
復液を熱交換手段に輸送する復液輸送手段とを有する混
合媒体系を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電プラントに係わ
り、特に、タービン駆動用の媒体として水蒸気を使用す
る水蒸気系と、混合媒体を使用する混合媒体系とを備え
た発電プラントに関する。
り、特に、タービン駆動用の媒体として水蒸気を使用す
る水蒸気系と、混合媒体を使用する混合媒体系とを備え
た発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発電プラントとしては原子力発電
所、火力発電所等が挙げられるが、その一例として図7
に沸騰水型原子力発電所(以下「BWR」という。)の
概略を示す。
所、火力発電所等が挙げられるが、その一例として図7
に沸騰水型原子力発電所(以下「BWR」という。)の
概略を示す。
【0003】図7に示したように、従来のBWRは、熱
源として原子炉200を備えており、この原子炉200
において軽水からなる冷却材が加熱されて水蒸気が生成
される。なお、原子炉200において生成された水蒸気
は飽和蒸気である。生成された水蒸気は、主蒸気管20
1を介して高圧蒸気タービン202に送られ、この高圧
蒸気タービン202を駆動する。
源として原子炉200を備えており、この原子炉200
において軽水からなる冷却材が加熱されて水蒸気が生成
される。なお、原子炉200において生成された水蒸気
は飽和蒸気である。生成された水蒸気は、主蒸気管20
1を介して高圧蒸気タービン202に送られ、この高圧
蒸気タービン202を駆動する。
【0004】高圧蒸気タービン202の下流側には湿分
分離再熱器203が設けられており、この湿分分離再熱
器203は、主蒸気管201から分岐した加熱蒸気配管
204及び高圧蒸気タービン202からの抽気配管20
6に接続されている。高圧蒸気タービン202からの排
気は湿分分離再熱器203に送られて気水分離されると
共に、加熱蒸気配管204及び抽気配管206を介して
湿分分離再熱器203に送られた高温の水蒸気によって
加熱される。湿分分離再熱器203で加熱された高圧蒸
気タービン202からの排気は過熱蒸気となり、この過
熱蒸気は低圧蒸気タービン205に送られ、この低圧蒸
気タービン205を駆動する。高圧蒸気タービン202
と低圧蒸気タービン205とは同軸で結合されており、
さらに、これらのタービンは発電機207に同軸で結合
されている。したがって、高圧蒸気タービン202及び
低圧蒸気タービン205が水蒸気によって駆動される
と、発電機207が駆動されて発電が行われる。
分離再熱器203が設けられており、この湿分分離再熱
器203は、主蒸気管201から分岐した加熱蒸気配管
204及び高圧蒸気タービン202からの抽気配管20
6に接続されている。高圧蒸気タービン202からの排
気は湿分分離再熱器203に送られて気水分離されると
共に、加熱蒸気配管204及び抽気配管206を介して
湿分分離再熱器203に送られた高温の水蒸気によって
加熱される。湿分分離再熱器203で加熱された高圧蒸
気タービン202からの排気は過熱蒸気となり、この過
熱蒸気は低圧蒸気タービン205に送られ、この低圧蒸
気タービン205を駆動する。高圧蒸気タービン202
と低圧蒸気タービン205とは同軸で結合されており、
さらに、これらのタービンは発電機207に同軸で結合
されている。したがって、高圧蒸気タービン202及び
低圧蒸気タービン205が水蒸気によって駆動される
と、発電機207が駆動されて発電が行われる。
【0005】低圧蒸気タービン205の下流側には復水
器208が設けられており、この復水器208には循環
水ポンプ(図示せず)によって海水が供給されている。
低圧蒸気タービン205からの排気は復水器208に送
られ、復水器208の内部を循環する海水によって冷却
されて復水となる。復水器208の下流側には復水ポン
プ209が設けられ、この復水ポンプ209の下流側に
は低圧給水加熱器210が直列的に多段に設けられてい
る。さらに、低圧給水加熱器210の下流側には、ター
ビン駆動型又は電動型の給水ポンプ211が設けられて
おり、この給水ポンプ211の下流側には高圧給水加熱
器212が設けられている。この高圧給水加熱器212
には、高圧蒸気タービン202からの抽気配管213、
湿分分離再熱器203からの蒸気配管214及びドレン
配管215が接続されている。また、低圧給水加熱器2
10には、高圧給水加熱器212からのドレン配管21
6、低圧蒸気タービン205からの抽気配管217が接
続されている。
器208が設けられており、この復水器208には循環
水ポンプ(図示せず)によって海水が供給されている。
低圧蒸気タービン205からの排気は復水器208に送
られ、復水器208の内部を循環する海水によって冷却
されて復水となる。復水器208の下流側には復水ポン
プ209が設けられ、この復水ポンプ209の下流側に
は低圧給水加熱器210が直列的に多段に設けられてい
る。さらに、低圧給水加熱器210の下流側には、ター
ビン駆動型又は電動型の給水ポンプ211が設けられて
おり、この給水ポンプ211の下流側には高圧給水加熱
器212が設けられている。この高圧給水加熱器212
には、高圧蒸気タービン202からの抽気配管213、
湿分分離再熱器203からの蒸気配管214及びドレン
配管215が接続されている。また、低圧給水加熱器2
10には、高圧給水加熱器212からのドレン配管21
6、低圧蒸気タービン205からの抽気配管217が接
続されている。
【0006】そして、復水器208からの復水は、復水
ポンプ209によって昇圧されて低圧給水加熱器210
に送られ、ドレン配管216及び抽気配管217を介し
て供給されたドレン水及び水蒸気によって加熱されると
共に昇圧される。加熱・昇圧された復水は、給水ポンプ
211によってさらに昇圧されて高圧給水加熱器212
に送られ、抽気配管213、蒸気配管214及びドレン
配管215を介して供給された水蒸気及びドレン水によ
ってさらに加熱されて適度なサブクール度となる。この
ようにして適度なサブクール度となった復水は、原子炉
給水配管89を介して原子炉200に送られ、原子炉2
00で加熱されて水蒸気となって再び主蒸気管201を
介して高圧蒸気タービン202に送られる。
ポンプ209によって昇圧されて低圧給水加熱器210
に送られ、ドレン配管216及び抽気配管217を介し
て供給されたドレン水及び水蒸気によって加熱されると
共に昇圧される。加熱・昇圧された復水は、給水ポンプ
211によってさらに昇圧されて高圧給水加熱器212
に送られ、抽気配管213、蒸気配管214及びドレン
配管215を介して供給された水蒸気及びドレン水によ
ってさらに加熱されて適度なサブクール度となる。この
ようにして適度なサブクール度となった復水は、原子炉
給水配管89を介して原子炉200に送られ、原子炉2
00で加熱されて水蒸気となって再び主蒸気管201を
介して高圧蒸気タービン202に送られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の発電プラントは、凝縮可能な蒸気(水蒸気)を利用
したランキンサイクルによって発電を行うものであるた
めに、その熱効率を向上させることが極めて困難であっ
た。特に、原子力発電においては、火力発電のように過
熱蒸気を生成することが困難なために飽和蒸気が使用さ
れており、このため、火力発電に比して熱効率が低い。
したがって、原子力発電においては熱効率の向上が重要
な課題であるが、種々の制約があるため未だ十分には解
決されていない。例えば上述したBWRや加圧水型原子
力発電所(PWR)においては約280℃の水蒸気によ
ってタービンを駆動しているが、この場合の熱効率は3
3%程度であって、40%以上の熱効率を達成できる火
力発電よりもかなり劣っている。
来の発電プラントは、凝縮可能な蒸気(水蒸気)を利用
したランキンサイクルによって発電を行うものであるた
めに、その熱効率を向上させることが極めて困難であっ
た。特に、原子力発電においては、火力発電のように過
熱蒸気を生成することが困難なために飽和蒸気が使用さ
れており、このため、火力発電に比して熱効率が低い。
したがって、原子力発電においては熱効率の向上が重要
な課題であるが、種々の制約があるため未だ十分には解
決されていない。例えば上述したBWRや加圧水型原子
力発電所(PWR)においては約280℃の水蒸気によ
ってタービンを駆動しているが、この場合の熱効率は3
3%程度であって、40%以上の熱効率を達成できる火
力発電よりもかなり劣っている。
【0008】そして、BWRの熱効率を向上させるに
は、原子炉出口における水蒸気の温度及び圧力を高くし
てランキンサイクルの効率を向上させればよいが、現在
の飽和蒸気サイクルにおいて水蒸気の温度及び圧力を高
くすると、炉心の熱的性能が劣化したり、耐圧性能を高
めるために圧力容器及び冷却材配管の壁の肉厚を増大さ
せなければならないといった問題がある。
は、原子炉出口における水蒸気の温度及び圧力を高くし
てランキンサイクルの効率を向上させればよいが、現在
の飽和蒸気サイクルにおいて水蒸気の温度及び圧力を高
くすると、炉心の熱的性能が劣化したり、耐圧性能を高
めるために圧力容器及び冷却材配管の壁の肉厚を増大さ
せなければならないといった問題がある。
【0009】また、原子力発電における熱効率を向上さ
せるために、原子炉において過熱蒸気を生成することに
よって水蒸気の温度のみを高くすることも考えられる
が、この場合には炉心等の設計を従来のものから大幅に
変更する必要があり、構造が複雑化し、原子炉の制御が
難しくなるという問題がある。
せるために、原子炉において過熱蒸気を生成することに
よって水蒸気の温度のみを高くすることも考えられる
が、この場合には炉心等の設計を従来のものから大幅に
変更する必要があり、構造が複雑化し、原子炉の制御が
難しくなるという問題がある。
【0010】また、原子力発電の場合、タービンの入口
における蒸気条件が飽和蒸気であるため、その膨張過程
において多量の湿分が発生し、この湿分に対する対策が
必要であった。特に、低圧蒸気タービンにおいては、タ
ービンの腐蝕等を防止するために、その背翼に水分の通
り溝を設けた湿分分離翼を採用したり、タービンケーシ
ングからの効率よく湿分を排出するための機構を設けた
り、クロモリ鋼からなる湿分排出用の配管を設けるとい
った高コストの対策が必要であった。
における蒸気条件が飽和蒸気であるため、その膨張過程
において多量の湿分が発生し、この湿分に対する対策が
必要であった。特に、低圧蒸気タービンにおいては、タ
ービンの腐蝕等を防止するために、その背翼に水分の通
り溝を設けた湿分分離翼を採用したり、タービンケーシ
ングからの効率よく湿分を排出するための機構を設けた
り、クロモリ鋼からなる湿分排出用の配管を設けるとい
った高コストの対策が必要であった。
【0011】また、原子力発電における低圧蒸気タービ
ンは、通常、38mmHg程度の真空度で運転している
ので、膨張仕事をタービンの回転エネルギーに変換する
ためには装置を大型化する必要があり、しかも、復水器
については、その気密性を高めて真空度を維持するため
に高コストの構造を採用する必要があった。
ンは、通常、38mmHg程度の真空度で運転している
ので、膨張仕事をタービンの回転エネルギーに変換する
ためには装置を大型化する必要があり、しかも、復水器
については、その気密性を高めて真空度を維持するため
に高コストの構造を採用する必要があった。
【0012】また、原子炉における冷却材として、現在
の水(軽水)に代えて水よりも沸点の低い媒体を使用す
ることも理論上は考えられる。しかしながら、このよう
な低沸点媒体、例えばアンモニア水は、放射線に対する
安定性が極めて低く、炉心からの放射線によって分解さ
れて有害物質が発生し、原子炉機器の腐蝕が促進された
り、放射線分解ガスを処理するために大規模な追加機器
を必要とするといった問題があり、実際には低沸点媒体
を原子炉の冷却材として使用することは不可能である。
の水(軽水)に代えて水よりも沸点の低い媒体を使用す
ることも理論上は考えられる。しかしながら、このよう
な低沸点媒体、例えばアンモニア水は、放射線に対する
安定性が極めて低く、炉心からの放射線によって分解さ
れて有害物質が発生し、原子炉機器の腐蝕が促進された
り、放射線分解ガスを処理するために大規模な追加機器
を必要とするといった問題があり、実際には低沸点媒体
を原子炉の冷却材として使用することは不可能である。
【0013】本発明は上述した種々の問題点を考慮して
なされたものであり、従来の発電プラントよりも極めて
高い熱効率を達成することができる発電プラントを提供
することを目的とする。
なされたものであり、従来の発電プラントよりも極めて
高い熱効率を達成することができる発電プラントを提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る発電プラントは、水蒸気を生成するための熱源と、こ
の熱源で生成された水蒸気によって駆動される蒸気ター
ビンと、この蒸気タービンからの排気を凝縮させて復水
を生成する復水器と、この復水器で生成された復水を前
記熱源に輸送する復水輸送手段とを有する水蒸気系と、
前記蒸気タービンからの排気と混合媒体との間で熱交換
を行うための熱交換手段と、この熱交換手段において加
熱された混合媒体を液体と気体とに分離する高圧分離手
段と、この高圧分離手段で分離された気体状の混合媒体
によって駆動される混合媒体タービンと、この混合媒体
タービンからの排気を凝縮させて復液を生成する第1復
液手段と、この第1復液手段で生成された復液を加熱す
る第1復液加熱手段と、この第1復液加熱手段で加熱さ
れた復液を液体と気体とに分離する中圧分離手段と、前
記第1復液手段で生成された復液を前記中圧分離手段に
輸送する第1復液輸送手段と、前記中圧分離手段で分離
された液体状の混合媒体と前記混合媒体タービンからの
排気とを前記第1復液手段の上流側で混合させる混合手
段と、前記中圧分離手段で分離された気体状の混合媒体
を冷却して復液を生成する第2復液手段と、この第2復
液手段で生成された復液を前記熱交換手段に輸送する第
2復液輸送手段と、前記高圧分離器で分離された液体状
の混合媒体を前記中圧分離器に輸送する分離液輸送手段
とを有する混合媒体系と、を備えたことを特徴とする。
る発電プラントは、水蒸気を生成するための熱源と、こ
の熱源で生成された水蒸気によって駆動される蒸気ター
ビンと、この蒸気タービンからの排気を凝縮させて復水
を生成する復水器と、この復水器で生成された復水を前
記熱源に輸送する復水輸送手段とを有する水蒸気系と、
前記蒸気タービンからの排気と混合媒体との間で熱交換
を行うための熱交換手段と、この熱交換手段において加
熱された混合媒体を液体と気体とに分離する高圧分離手
段と、この高圧分離手段で分離された気体状の混合媒体
によって駆動される混合媒体タービンと、この混合媒体
タービンからの排気を凝縮させて復液を生成する第1復
液手段と、この第1復液手段で生成された復液を加熱す
る第1復液加熱手段と、この第1復液加熱手段で加熱さ
れた復液を液体と気体とに分離する中圧分離手段と、前
記第1復液手段で生成された復液を前記中圧分離手段に
輸送する第1復液輸送手段と、前記中圧分離手段で分離
された液体状の混合媒体と前記混合媒体タービンからの
排気とを前記第1復液手段の上流側で混合させる混合手
段と、前記中圧分離手段で分離された気体状の混合媒体
を冷却して復液を生成する第2復液手段と、この第2復
液手段で生成された復液を前記熱交換手段に輸送する第
2復液輸送手段と、前記高圧分離器で分離された液体状
の混合媒体を前記中圧分離器に輸送する分離液輸送手段
とを有する混合媒体系と、を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明による発電プラント
は、前記第1復液加熱手段と前記第2復液手段との間で
熱交換を行うようにして、前記第1復液手段で生成され
た復液の加熱と、前記中圧分離手段で分離された気体状
の混合媒体の冷却とを同時に行うようにしたことを特徴
とする。
は、前記第1復液加熱手段と前記第2復液手段との間で
熱交換を行うようにして、前記第1復液手段で生成され
た復液の加熱と、前記中圧分離手段で分離された気体状
の混合媒体の冷却とを同時に行うようにしたことを特徴
とする。
【0016】請求項3記載の発明による発電プラント
は、前記第2復液手段で生成された復液を加熱する第2
復液加熱手段と、この第2復液加熱手段で加熱された復
液を液体と気体に分離する中高圧分離手段と、この中高
圧分離手段で分離された気体状の混合媒体を冷却して復
液を生成する第3復液手段と、この第3復液手段で生成
された復液を前記熱交換手段に輸送する第3復液輸送手
段と、前記高圧分離手段で分離された液体状の混合媒体
を前記中高圧分離手段に輸送する第1分離液輸送手段
と、前記中高圧分離手段で分離された液体状の混合媒体
を前記中圧分離手段に輸送する第2分離液輸送手段と、
を備えていることを特徴とする。
は、前記第2復液手段で生成された復液を加熱する第2
復液加熱手段と、この第2復液加熱手段で加熱された復
液を液体と気体に分離する中高圧分離手段と、この中高
圧分離手段で分離された気体状の混合媒体を冷却して復
液を生成する第3復液手段と、この第3復液手段で生成
された復液を前記熱交換手段に輸送する第3復液輸送手
段と、前記高圧分離手段で分離された液体状の混合媒体
を前記中高圧分離手段に輸送する第1分離液輸送手段
と、前記中高圧分離手段で分離された液体状の混合媒体
を前記中圧分離手段に輸送する第2分離液輸送手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明による発電プラント
は、前記第2復液加熱手段と前記第3復液手段との間で
熱交換を行うようにして、前記第2復液手段で生成され
た復液の加熱と、前記中高圧分離手段で分離された気体
状の混合媒体の冷却とを同時に行うようにしたことを特
徴とする。
は、前記第2復液加熱手段と前記第3復液手段との間で
熱交換を行うようにして、前記第2復液手段で生成され
た復液の加熱と、前記中高圧分離手段で分離された気体
状の混合媒体の冷却とを同時に行うようにしたことを特
徴とする。
【0018】請求項5記載の発明による発電プラント
は、水蒸気を生成するための熱源と、この熱源で生成さ
れた水蒸気によって駆動される蒸気タービンと、この蒸
気タービンからの排気を凝縮させて復水を生成する復水
器と、この復水器で生成された復水を前記熱源に輸送す
る復水輸送手段とを有する水蒸気系と、前記蒸気タービ
ンからの排気と混合媒体との間で熱交換を行うための熱
交換手段と、この熱交換手段において加熱された混合媒
体を液体と気体とに分離する分離手段と、この分離手段
で分離された気体状の混合媒体によって駆動される混合
媒体タービンと、この混合媒体タービンからの排気と前
記分離手段で分離された液体状の混合媒体とを混合させ
る混合手段と、この混合手段によって混合された混合媒
体を凝縮させて復液を生成する復液手段と、この復液手
段で生成された復液を前記熱交換手段に輸送する復液輸
送手段とを有する混合媒体系と、を備えたことを特徴と
する。
は、水蒸気を生成するための熱源と、この熱源で生成さ
れた水蒸気によって駆動される蒸気タービンと、この蒸
気タービンからの排気を凝縮させて復水を生成する復水
器と、この復水器で生成された復水を前記熱源に輸送す
る復水輸送手段とを有する水蒸気系と、前記蒸気タービ
ンからの排気と混合媒体との間で熱交換を行うための熱
交換手段と、この熱交換手段において加熱された混合媒
体を液体と気体とに分離する分離手段と、この分離手段
で分離された気体状の混合媒体によって駆動される混合
媒体タービンと、この混合媒体タービンからの排気と前
記分離手段で分離された液体状の混合媒体とを混合させ
る混合手段と、この混合手段によって混合された混合媒
体を凝縮させて復液を生成する復液手段と、この復液手
段で生成された復液を前記熱交換手段に輸送する復液輸
送手段とを有する混合媒体系と、を備えたことを特徴と
する。
【0019】請求項6記載の発明による発電プラント
は、前記蒸気タービンは、高圧蒸気タービンと、この高
圧蒸気タービンからの排気によって駆動される低圧蒸気
タービンとを有し、前記熱交換手段は前記低圧蒸気ター
ビンからの排気と混合媒体との間で熱交換を行うように
したことを特徴とする。
は、前記蒸気タービンは、高圧蒸気タービンと、この高
圧蒸気タービンからの排気によって駆動される低圧蒸気
タービンとを有し、前記熱交換手段は前記低圧蒸気ター
ビンからの排気と混合媒体との間で熱交換を行うように
したことを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明による発電プラント
は、前記復水器内の非凝縮性ガスを含んだ蒸気を凝縮す
る小型復水器と、この小型復水器内の非凝縮性ガスを処
理する非凝縮性ガス処理手段とを有することを特徴とす
る。
は、前記復水器内の非凝縮性ガスを含んだ蒸気を凝縮す
る小型復水器と、この小型復水器内の非凝縮性ガスを処
理する非凝縮性ガス処理手段とを有することを特徴とす
る。
【0021】請求項8記載の発明による発電プラント
は、前記熱源は原子炉であることを特徴とする。
は、前記熱源は原子炉であることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 以下、本発明による発電プラントの第1実施形態につい
て図1を参照して説明する。本実施形態は、水蒸気を利
用して発電を行う水蒸気系と、混合媒体を利用して発電
を行う混合媒体系とを備えている。図1において符号1
は本実施形態による発電プラントの全体を示し、この発
電プラント1は、軽水よりなる冷却材を加熱して水蒸気
を生成するための原子炉1を備えている。この原子炉1
の出口側は主蒸気管2を介して高圧蒸気タービン3の入
口側に接続されており、高圧蒸気タービン3は発電機4
に対して同軸に結合されている。高圧蒸気タービン3の
出口側は排気配管5を介して復水器6の入口側に接続さ
れており、この復水器6の出口側は復水配管7を介して
高圧給水加熱器8の入口側に接続されている。復水配管
7の途中には、タービン駆動型又は電動型の給水ポンプ
9が設けられている。高圧給水加熱器8の出口側は原子
炉給水配管10を介して原子炉1の入口側に接続されて
いる。また、高圧給水加熱器8には、高圧蒸気タービン
3から抽気を送るための高圧タービン抽気配管11、及
びドレン水を復水器6に送るためのドレン配管12がそ
れぞれ接続されている。
て図1を参照して説明する。本実施形態は、水蒸気を利
用して発電を行う水蒸気系と、混合媒体を利用して発電
を行う混合媒体系とを備えている。図1において符号1
は本実施形態による発電プラントの全体を示し、この発
電プラント1は、軽水よりなる冷却材を加熱して水蒸気
を生成するための原子炉1を備えている。この原子炉1
の出口側は主蒸気管2を介して高圧蒸気タービン3の入
口側に接続されており、高圧蒸気タービン3は発電機4
に対して同軸に結合されている。高圧蒸気タービン3の
出口側は排気配管5を介して復水器6の入口側に接続さ
れており、この復水器6の出口側は復水配管7を介して
高圧給水加熱器8の入口側に接続されている。復水配管
7の途中には、タービン駆動型又は電動型の給水ポンプ
9が設けられている。高圧給水加熱器8の出口側は原子
炉給水配管10を介して原子炉1の入口側に接続されて
いる。また、高圧給水加熱器8には、高圧蒸気タービン
3から抽気を送るための高圧タービン抽気配管11、及
びドレン水を復水器6に送るためのドレン配管12がそ
れぞれ接続されている。
【0023】また、復水器6の内部には復水器内熱交換
部13が設けられており、この復水器内熱交換部13の
少なくとも一部には混合媒体が流れている。ここで、復
水器内熱交換部13内を流れる混合媒体は二以上の成分
を含む媒体であり、この媒体を構成する複数の成分のう
ちの少なくとも1つの成分は水よりも沸点の低いもの
(低沸点媒体)からなる。この混合媒体の例としては水
とアンモニアとの混合物が挙げられる。
部13が設けられており、この復水器内熱交換部13の
少なくとも一部には混合媒体が流れている。ここで、復
水器内熱交換部13内を流れる混合媒体は二以上の成分
を含む媒体であり、この媒体を構成する複数の成分のう
ちの少なくとも1つの成分は水よりも沸点の低いもの
(低沸点媒体)からなる。この混合媒体の例としては水
とアンモニアとの混合物が挙げられる。
【0024】復水器6内部の復水器内熱交換部13の出
口側は配管14を介して高圧分離器15に接続されてお
り、この高圧分離器15は配管16を介して混合媒体タ
ービン17の入口側に接続されている。この混合媒体タ
ービン17は、水蒸気用の高圧蒸気タービン3及び発電
機4に対して同軸で結合されている。混合媒体タービン
17の出口側は排気配管18を介して復液器19の入口
側に接続されている。この復液器19の内部には熱交換
部20が設けられており、この熱交換部20の内部には
冷却用の海水が流れている。復液器19の出口側は配管
21を介して三重熱交換器22の入口側に接続されてお
り、配管21の途中には混合媒体用の中圧ポンプ23が
設けられている。
口側は配管14を介して高圧分離器15に接続されてお
り、この高圧分離器15は配管16を介して混合媒体タ
ービン17の入口側に接続されている。この混合媒体タ
ービン17は、水蒸気用の高圧蒸気タービン3及び発電
機4に対して同軸で結合されている。混合媒体タービン
17の出口側は排気配管18を介して復液器19の入口
側に接続されている。この復液器19の内部には熱交換
部20が設けられており、この熱交換部20の内部には
冷却用の海水が流れている。復液器19の出口側は配管
21を介して三重熱交換器22の入口側に接続されてお
り、配管21の途中には混合媒体用の中圧ポンプ23が
設けられている。
【0025】三重熱交換器22の出口側は配管24を介
して熱交換器25の入口側に接続されており、この熱交
換器25の出口側は配管26を介して中圧分離器27に
接続されている。この中圧分離器27の出口側は配管2
8を介して三重熱交換器22に接続されており、配管2
8は三重熱交換器22の内部に設けられた第1の熱交換
部29の入口端に接続されている。この第1の熱交換部
29の出口端は配管30を介して復水器6の内部に設け
られた復水器内熱交換部13の入口端に接続されてい
る。また、配管30の途中には混合媒体を昇圧するため
の高圧ポンプ31が設けられている。
して熱交換器25の入口側に接続されており、この熱交
換器25の出口側は配管26を介して中圧分離器27に
接続されている。この中圧分離器27の出口側は配管2
8を介して三重熱交換器22に接続されており、配管2
8は三重熱交換器22の内部に設けられた第1の熱交換
部29の入口端に接続されている。この第1の熱交換部
29の出口端は配管30を介して復水器6の内部に設け
られた復水器内熱交換部13の入口端に接続されてい
る。また、配管30の途中には混合媒体を昇圧するため
の高圧ポンプ31が設けられている。
【0026】また、中圧分離器27の下部には凝縮した
混合媒体を三重熱交換器22に送るための配管32の一
端が接続されており、この配管32の他端は三重熱交換
器22の内部に設けられた第2の熱交換部33の入口端
に接続されている。この第2の熱交換部33の出口端は
配管34を介して排気配管18の途中に接続されてお
り、配管34の途中には減圧弁35が設けられている。
混合媒体を三重熱交換器22に送るための配管32の一
端が接続されており、この配管32の他端は三重熱交換
器22の内部に設けられた第2の熱交換部33の入口端
に接続されている。この第2の熱交換部33の出口端は
配管34を介して排気配管18の途中に接続されてお
り、配管34の途中には減圧弁35が設けられている。
【0027】また、高圧分離器15の下部には凝縮した
混合媒体を熱交換器25に送るための配管36の一端が
接続されており、この配管36の他端は熱交換器25の
内部に設けられた熱交換部37の入口端に接続されてい
る。この熱交換部37の出口端は配管38を介して中圧
分離器27に接続されており、配管38の途中には減圧
弁39が設けられている。
混合媒体を熱交換器25に送るための配管36の一端が
接続されており、この配管36の他端は熱交換器25の
内部に設けられた熱交換部37の入口端に接続されてい
る。この熱交換部37の出口端は配管38を介して中圧
分離器27に接続されており、配管38の途中には減圧
弁39が設けられている。
【0028】次に、上述した構成よりなる本実施形態の
作用について説明する。軽水よりなる冷却材は原子炉1
において加熱されて飽和状態の水蒸気となり、この水蒸
気は主蒸気管2を経由して高圧蒸気タービン3に送られ
る。高圧蒸気タービン3に送られた水蒸気は高圧蒸気タ
ービン3を駆動し、タービンの回転エネルギーが発電機
4において電気エネルギーに変換されて発電が行われ
る。高圧蒸気タービン3からの排気は排気配管5を経由
して復水器6に送られ、復水器内熱交換部13内を流れ
る混合媒体によって冷却されて復水となる。ここで、復
水器6の内部圧力は、大気圧付近又はそれ以上とするこ
とができる。復水器6において生成された復水は給水ポ
ンプ9によって昇圧され、復水配管7を経由して高圧給
水加熱器8に送られる。高圧給水加熱器8に送られた復
水は、高圧タービン抽気配管11からの抽気によって加
熱され、適度なサブクール度になった後に原子炉給水配
管10を経由して原子炉1に環流される。
作用について説明する。軽水よりなる冷却材は原子炉1
において加熱されて飽和状態の水蒸気となり、この水蒸
気は主蒸気管2を経由して高圧蒸気タービン3に送られ
る。高圧蒸気タービン3に送られた水蒸気は高圧蒸気タ
ービン3を駆動し、タービンの回転エネルギーが発電機
4において電気エネルギーに変換されて発電が行われ
る。高圧蒸気タービン3からの排気は排気配管5を経由
して復水器6に送られ、復水器内熱交換部13内を流れ
る混合媒体によって冷却されて復水となる。ここで、復
水器6の内部圧力は、大気圧付近又はそれ以上とするこ
とができる。復水器6において生成された復水は給水ポ
ンプ9によって昇圧され、復水配管7を経由して高圧給
水加熱器8に送られる。高圧給水加熱器8に送られた復
水は、高圧タービン抽気配管11からの抽気によって加
熱され、適度なサブクール度になった後に原子炉給水配
管10を経由して原子炉1に環流される。
【0029】一方、復水器6において高圧蒸気タービン
3からの排気によって加熱された混合媒体は、沸騰して
二相流となった後に配管14を経由して高圧分離器15
に送られる。高圧分離器15に送られた混合媒体は、液
体からなる液相部と、湿分が分離された過熱蒸気からな
る気相部とに蒸留分離され、気相部を形成する混合媒体
の過熱蒸気は、その低沸点成分の濃度(存在比)が高め
られており、例えば低沸点成分の質量分率は0.85程
度である。この低沸点成分を多く含む過熱蒸気は、配管
16を経由して混合媒体タービン17に送られ、膨張仕
事を行ってタービンを駆動する。ここで、混合媒体ター
ビン17の入口部における蒸気条件は、例えば温度19
0℃、圧力10,000kPa程度であり、後述するよ
うに高圧ポンプ31によって昇圧されている。混合媒体
タービン17は高圧蒸気タービン3及び発電機4と同軸
に結合されているので、混合媒体タービン17の回転エ
ネルギーは発電機4において電気エネルギーに変換され
て発電が行われる。
3からの排気によって加熱された混合媒体は、沸騰して
二相流となった後に配管14を経由して高圧分離器15
に送られる。高圧分離器15に送られた混合媒体は、液
体からなる液相部と、湿分が分離された過熱蒸気からな
る気相部とに蒸留分離され、気相部を形成する混合媒体
の過熱蒸気は、その低沸点成分の濃度(存在比)が高め
られており、例えば低沸点成分の質量分率は0.85程
度である。この低沸点成分を多く含む過熱蒸気は、配管
16を経由して混合媒体タービン17に送られ、膨張仕
事を行ってタービンを駆動する。ここで、混合媒体ター
ビン17の入口部における蒸気条件は、例えば温度19
0℃、圧力10,000kPa程度であり、後述するよ
うに高圧ポンプ31によって昇圧されている。混合媒体
タービン17は高圧蒸気タービン3及び発電機4と同軸
に結合されているので、混合媒体タービン17の回転エ
ネルギーは発電機4において電気エネルギーに変換され
て発電が行われる。
【0030】混合媒体タービン17において仕事を終え
た混合媒体の排気は、排気配管18を経由して復液器1
9に送られるが、その輸送の途中において、配管34か
ら送り込まれた低沸点成分濃度が極めて低い、例えば質
量分率0.16程度の混合媒体と混合される。すると、
低沸点成分の質量分率が、混合前(タービン入口条件)
においては0.85程度であったものが、混合後は0.
3程度まで低下する。ここで、混合媒体タービン17か
らの排気に混合される混合媒体は、中圧分離器27にお
いて蒸留分離された液相部の混合媒体であり、中圧分離
器27の液相部から配管32を経由して三重熱交換器2
2に送られ、この三重熱交換器22の第2の熱交換部3
3において冷却された後、配管34及びその途中の減圧
弁35を経由して圧力調整された後に混合媒体タービン
17からの排気に混合される。
た混合媒体の排気は、排気配管18を経由して復液器1
9に送られるが、その輸送の途中において、配管34か
ら送り込まれた低沸点成分濃度が極めて低い、例えば質
量分率0.16程度の混合媒体と混合される。すると、
低沸点成分の質量分率が、混合前(タービン入口条件)
においては0.85程度であったものが、混合後は0.
3程度まで低下する。ここで、混合媒体タービン17か
らの排気に混合される混合媒体は、中圧分離器27にお
いて蒸留分離された液相部の混合媒体であり、中圧分離
器27の液相部から配管32を経由して三重熱交換器2
2に送られ、この三重熱交換器22の第2の熱交換部3
3において冷却された後、配管34及びその途中の減圧
弁35を経由して圧力調整された後に混合媒体タービン
17からの排気に混合される。
【0031】このように混合媒体タービン17からの排
気は、低沸点成分濃度が極めて低い混合媒体と混合され
た後に復液器19に送られ、復液器19の熱交換部20
内を流れる通常温度の海水によって冷却されて液体に凝
縮される。ここで、混合媒体タービン17からの排気は
低沸点成分濃度が極めて低い混合媒体と混合されて低沸
点成分の質量分率が0.3程度に低下しているので、復
液器19の内部圧力は100kPa程度、すなわち大気
圧程度に維持することができる。そして、混合媒体ター
ビン17の入口部における蒸気条件を、上述したように
温度190℃、圧力10,000kPaとすることによ
って、混合媒体タービン17の熱落差を極めて大きくす
ることが可能である。
気は、低沸点成分濃度が極めて低い混合媒体と混合され
た後に復液器19に送られ、復液器19の熱交換部20
内を流れる通常温度の海水によって冷却されて液体に凝
縮される。ここで、混合媒体タービン17からの排気は
低沸点成分濃度が極めて低い混合媒体と混合されて低沸
点成分の質量分率が0.3程度に低下しているので、復
液器19の内部圧力は100kPa程度、すなわち大気
圧程度に維持することができる。そして、混合媒体ター
ビン17の入口部における蒸気条件を、上述したように
温度190℃、圧力10,000kPaとすることによ
って、混合媒体タービン17の熱落差を極めて大きくす
ることが可能である。
【0032】復液器19において凝縮されて液体となっ
た混合媒体は、中圧ポンプ23によって1,000kP
a程度の中圧まで昇圧され、配管21を経由して三重熱
交換器22に流入する。三重熱交換器22内にある第1
の熱交換部29及び第2の熱交換部33の内部には、配
管28及び配管32を経由して中圧分離器27から送り
込まれた高温の混合媒体の蒸気及び液体が流れており、
それらの流れは配管21を経由して三重熱交換器22に
流入する凝縮された混合媒体の流れに対向している。し
たがって、配管21からの凝縮された混合媒体は、三重
熱交換器22内の第1及び第2の熱交換部29、33を
介して効率的に熱交換が行われて昇温される。昇温され
た混合媒体は二相流となった後に配管24を経由して熱
交換器25に流入し、熱交換器25の熱交換部37の内
部を流れる高圧分離器15からの高温の液体状の混合媒
体によってさらに加熱され、二相流中の気相部を形成す
る蒸気の割合が高められる。
た混合媒体は、中圧ポンプ23によって1,000kP
a程度の中圧まで昇圧され、配管21を経由して三重熱
交換器22に流入する。三重熱交換器22内にある第1
の熱交換部29及び第2の熱交換部33の内部には、配
管28及び配管32を経由して中圧分離器27から送り
込まれた高温の混合媒体の蒸気及び液体が流れており、
それらの流れは配管21を経由して三重熱交換器22に
流入する凝縮された混合媒体の流れに対向している。し
たがって、配管21からの凝縮された混合媒体は、三重
熱交換器22内の第1及び第2の熱交換部29、33を
介して効率的に熱交換が行われて昇温される。昇温され
た混合媒体は二相流となった後に配管24を経由して熱
交換器25に流入し、熱交換器25の熱交換部37の内
部を流れる高圧分離器15からの高温の液体状の混合媒
体によってさらに加熱され、二相流中の気相部を形成す
る蒸気の割合が高められる。
【0033】熱交換器25において加熱された二相流の
混合媒体は、配管26を介して中圧分離器27に流入す
る。また、熱交換器25の熱交換部37内を流れて熱交
換を行った混合媒体も、配管38及び減圧弁39を経由
して減圧された後に中圧分離器27に流入する。中圧分
離器27はその温度を135℃程度に維持されており、
内部の混合媒体は液相部と気相部とに蒸留分離されてい
る。気相部を形成する蒸気における低沸点成分の質量分
率は0.73であり、液相部を形成する液体における低
沸点成分の質量分率は0.16である。
混合媒体は、配管26を介して中圧分離器27に流入す
る。また、熱交換器25の熱交換部37内を流れて熱交
換を行った混合媒体も、配管38及び減圧弁39を経由
して減圧された後に中圧分離器27に流入する。中圧分
離器27はその温度を135℃程度に維持されており、
内部の混合媒体は液相部と気相部とに蒸留分離されてい
る。気相部を形成する蒸気における低沸点成分の質量分
率は0.73であり、液相部を形成する液体における低
沸点成分の質量分率は0.16である。
【0034】中圧分離器27で蒸留分離された蒸気は、
配管28を経由して三重熱交換器22に送られ、第1の
熱交換部29を介して熱交換を行って40℃程度まで冷
却され、液体に凝縮される。液体となった混合媒体は高
圧ポンプ31によって10,000kPaを超える圧力
まで昇圧され、配管30を経由して復水器6に送られ
る。復水器6に送られた液体状の混合媒体は、復水器6
の復水器内熱交換部13を介して高圧蒸気タービン3か
らの排気との間で熱交換を行って190℃程度まで加熱
される。加熱された混合媒体は沸騰して二相流となり、
配管14を経由して高圧分離器15に環流される。
配管28を経由して三重熱交換器22に送られ、第1の
熱交換部29を介して熱交換を行って40℃程度まで冷
却され、液体に凝縮される。液体となった混合媒体は高
圧ポンプ31によって10,000kPaを超える圧力
まで昇圧され、配管30を経由して復水器6に送られ
る。復水器6に送られた液体状の混合媒体は、復水器6
の復水器内熱交換部13を介して高圧蒸気タービン3か
らの排気との間で熱交換を行って190℃程度まで加熱
される。加熱された混合媒体は沸騰して二相流となり、
配管14を経由して高圧分離器15に環流される。
【0035】以上述べたように本実施形態によれば、水
蒸気系及び混合媒体系の2系統によって発電を行い、混
合媒体として水よりも沸点の低い成分を含むものを使用
し、しかも、高圧分離器15及び中圧分離器27よりな
る二段の分離器を設け、混合媒体タービン17の前後で
混合媒体中の低沸点成分の濃度(存在比)を増減させる
ことによって、混合媒体タービン17の入口部の蒸気条
件を最適化できると共に十分なタービン背圧を確保する
ことができるので、混合媒体の蒸気による混合媒体ター
ビン17の駆動力が増大し、一般のランキンサイクルに
比して熱効率を大幅に向上させることができる。特に、
本実施形態においては、高圧及び中圧の二段の分離器1
5、27を設けているので、混合媒体タービン17の前
後における低沸点成分の濃度差を大きくすることが可能
である。このため、混合媒体タービン17の入口部の蒸
気温度を190℃として、復液器19の熱交換部20内
を流れる冷却媒体に通常温度の海水を使用した場合、混
合媒体系のみの熱効率を34%程度まで高めることが可
能であり、この熱効率は190℃程度の従来の低温発電
プラントに比して極めて高いものである。そして、水蒸
気系を含めた発電プラント全体としては、41%程度の
熱効率を達成することができる。したがって、例えば従
来のBWR(熱効率33%程度)に本実施形態を適用し
た場合、現行110万kW級発電所において135万k
W級の発電を行うことが可能となる。
蒸気系及び混合媒体系の2系統によって発電を行い、混
合媒体として水よりも沸点の低い成分を含むものを使用
し、しかも、高圧分離器15及び中圧分離器27よりな
る二段の分離器を設け、混合媒体タービン17の前後で
混合媒体中の低沸点成分の濃度(存在比)を増減させる
ことによって、混合媒体タービン17の入口部の蒸気条
件を最適化できると共に十分なタービン背圧を確保する
ことができるので、混合媒体の蒸気による混合媒体ター
ビン17の駆動力が増大し、一般のランキンサイクルに
比して熱効率を大幅に向上させることができる。特に、
本実施形態においては、高圧及び中圧の二段の分離器1
5、27を設けているので、混合媒体タービン17の前
後における低沸点成分の濃度差を大きくすることが可能
である。このため、混合媒体タービン17の入口部の蒸
気温度を190℃として、復液器19の熱交換部20内
を流れる冷却媒体に通常温度の海水を使用した場合、混
合媒体系のみの熱効率を34%程度まで高めることが可
能であり、この熱効率は190℃程度の従来の低温発電
プラントに比して極めて高いものである。そして、水蒸
気系を含めた発電プラント全体としては、41%程度の
熱効率を達成することができる。したがって、例えば従
来のBWR(熱効率33%程度)に本実施形態を適用し
た場合、現行110万kW級発電所において135万k
W級の発電を行うことが可能となる。
【0036】また、本実施形態においては、混合媒体タ
ービン17の背圧を大気圧付近又はそれ以上とすること
が可能であり、このため、混合媒体タービン17の膨張
段を小さくしてタービンの小型化を図ることができると
共に、復液器19の高真空対策が不要となって製造コス
ト等の低減を図ることができる。また、混合媒体タービ
ン17は、従来のBWRの低圧蒸気タービンのように背
翼に湿分を除去する溝を設けたり、タービンケーシング
から湿分を効率よく排除するための構造を設けたり、高
価なクロモリ鋼からなる湿分排出用の配管を設けたりす
る必要がないので、製造コスト等をさらに低減すること
ができる。
ービン17の背圧を大気圧付近又はそれ以上とすること
が可能であり、このため、混合媒体タービン17の膨張
段を小さくしてタービンの小型化を図ることができると
共に、復液器19の高真空対策が不要となって製造コス
ト等の低減を図ることができる。また、混合媒体タービ
ン17は、従来のBWRの低圧蒸気タービンのように背
翼に湿分を除去する溝を設けたり、タービンケーシング
から湿分を効率よく排除するための構造を設けたり、高
価なクロモリ鋼からなる湿分排出用の配管を設けたりす
る必要がないので、製造コスト等をさらに低減すること
ができる。
【0037】また、復水器6についても、復液器19と
同様に大気圧付近又はそれ以上とすることができるの
で、その高真空対策が不要となって製造コスト等を大幅
に削減することができる。
同様に大気圧付近又はそれ以上とすることができるの
で、その高真空対策が不要となって製造コスト等を大幅
に削減することができる。
【0038】また、原子炉1の冷却材には従来と同様に
水(軽水)を使用して水蒸気系において発電を行い、混
合媒体は水蒸気系と分離された混合媒体系において使用
して発電を行うようにしたので、混合媒体の放射線分解
による有害物質(腐食性物質)の発生等の問題が生じる
ことがない。
水(軽水)を使用して水蒸気系において発電を行い、混
合媒体は水蒸気系と分離された混合媒体系において使用
して発電を行うようにしたので、混合媒体の放射線分解
による有害物質(腐食性物質)の発生等の問題が生じる
ことがない。
【0039】なお、本実施形態は原子炉1を熱源とした
発電プラントであるが、本発明の適用範囲はこれに限ら
れるものではなく、火力、地熱、排熱等の各種の発電プ
ラントにも適用できる。
発電プラントであるが、本発明の適用範囲はこれに限ら
れるものではなく、火力、地熱、排熱等の各種の発電プ
ラントにも適用できる。
【0040】第2の実施形態 次に、本発明による発電プラントの第2実施形態につい
て図2を参照して説明する。なお、図1に示した第1実
施形態と同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省
略する。
て図2を参照して説明する。なお、図1に示した第1実
施形態と同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省
略する。
【0041】本実施形態は、図2に示したように、前記
第1実施形態に対して分離システム40を追加して設置
した構成を備えている。追加された分離システム40は
第1の熱交換器41を備え、この第1の熱交換器41の
入口側は三重熱交換器22の第1の熱交換部29の出口
端に配管42を介して接続されている。配管42の途中
には、中圧ポンプ23と高圧ポンプ31の中間の吐出圧
を有する中高圧ポンプ43が設けられている。
第1実施形態に対して分離システム40を追加して設置
した構成を備えている。追加された分離システム40は
第1の熱交換器41を備え、この第1の熱交換器41の
入口側は三重熱交換器22の第1の熱交換部29の出口
端に配管42を介して接続されている。配管42の途中
には、中圧ポンプ23と高圧ポンプ31の中間の吐出圧
を有する中高圧ポンプ43が設けられている。
【0042】第1の熱交換器41の出口側は配管44を
介して第2の熱交換器45の入口側に接続されており、
この第2の熱交換器45の出口側は配管46を介して中
高圧分離器47に接続されている。この中高圧分離器4
7の下部は配管48を介して熱交換器25の熱交換部3
7に入口端に接続されており、一方、中高圧分離器47
の上部は、配管49を介して、第1の熱交換器41の内
部に設けられた熱交換部50の入口端に接続されてい
る。この第1の熱交換器41内の熱交換部50の出口端
は配管51を介して復水器6内の復水器内熱交換部13
の入口端に接続されており、また、配管51の途中には
高圧ポンプ31が設けられている。
介して第2の熱交換器45の入口側に接続されており、
この第2の熱交換器45の出口側は配管46を介して中
高圧分離器47に接続されている。この中高圧分離器4
7の下部は配管48を介して熱交換器25の熱交換部3
7に入口端に接続されており、一方、中高圧分離器47
の上部は、配管49を介して、第1の熱交換器41の内
部に設けられた熱交換部50の入口端に接続されてい
る。この第1の熱交換器41内の熱交換部50の出口端
は配管51を介して復水器6内の復水器内熱交換部13
の入口端に接続されており、また、配管51の途中には
高圧ポンプ31が設けられている。
【0043】また、第2の熱交換器45の内部には熱交
換部52が設けられており、この熱交換部52の入口端
は配管53を介して高圧分離器15の下部に接続されて
おり、一方、熱交換部52の出口端は配管54を介して
中高圧分離器47に接続されている。配管54の途中に
は減圧弁55が設けられている。
換部52が設けられており、この熱交換部52の入口端
は配管53を介して高圧分離器15の下部に接続されて
おり、一方、熱交換部52の出口端は配管54を介して
中高圧分離器47に接続されている。配管54の途中に
は減圧弁55が設けられている。
【0044】次に、本実施形態の作用について説明す
る。なお、前記第1実施形態の作用と共通する部分につ
いては詳細な説明を省略する。中圧分離器27の気相部
からの混合媒体の蒸気は、配管28を経由して三重熱交
換器22に送られ、この三重熱交換器22の第1の熱交
換部29内を流れる際に熱交換を行い、冷却されて液体
に凝縮される。液体状の混合媒体は中高圧ポンプ43で
昇圧され、配管42を経由して第1の熱交換器41に流
入し、熱交換部50内を流れる中圧分離器47からの混
合媒体の高温蒸気との間で熱交換を行って加熱され、二
相流となった後に配管44を経由して第2の熱交換器4
5に流入する。第2の熱交換器45に流入した混合媒体
は、熱交換部52内を流れる高圧分離器15からの混合
媒体の高温液体との間で熱交換を行ってさらに加熱さ
れ、二相流の気相部を形成する蒸気の割合が高められ
る。
る。なお、前記第1実施形態の作用と共通する部分につ
いては詳細な説明を省略する。中圧分離器27の気相部
からの混合媒体の蒸気は、配管28を経由して三重熱交
換器22に送られ、この三重熱交換器22の第1の熱交
換部29内を流れる際に熱交換を行い、冷却されて液体
に凝縮される。液体状の混合媒体は中高圧ポンプ43で
昇圧され、配管42を経由して第1の熱交換器41に流
入し、熱交換部50内を流れる中圧分離器47からの混
合媒体の高温蒸気との間で熱交換を行って加熱され、二
相流となった後に配管44を経由して第2の熱交換器4
5に流入する。第2の熱交換器45に流入した混合媒体
は、熱交換部52内を流れる高圧分離器15からの混合
媒体の高温液体との間で熱交換を行ってさらに加熱さ
れ、二相流の気相部を形成する蒸気の割合が高められ
る。
【0045】第2の熱交換器45において加熱された二
相流の混合媒体は、配管46を経由して中高圧分離器4
7に流入する。第2の熱交換器45の熱交換部52内を
流れて熱交換を行った混合媒体も、配管54及び減圧弁
55を経由して減圧された後に中高圧分離器47に流入
する。中高圧分離器47に流入した混合媒体は、気相部
と液相部とに蒸留分離され、気相部を形成する蒸気は配
管49を経由して第1の熱交換器41に送られ、熱交換
部50を介して熱交換を行って冷却され、液体に凝縮さ
れる。液体となった混合媒体は高圧ポンプ31によって
10,000kPaを超える圧力まで昇圧され、配管5
1を経由して復水器6に送られる。
相流の混合媒体は、配管46を経由して中高圧分離器4
7に流入する。第2の熱交換器45の熱交換部52内を
流れて熱交換を行った混合媒体も、配管54及び減圧弁
55を経由して減圧された後に中高圧分離器47に流入
する。中高圧分離器47に流入した混合媒体は、気相部
と液相部とに蒸留分離され、気相部を形成する蒸気は配
管49を経由して第1の熱交換器41に送られ、熱交換
部50を介して熱交換を行って冷却され、液体に凝縮さ
れる。液体となった混合媒体は高圧ポンプ31によって
10,000kPaを超える圧力まで昇圧され、配管5
1を経由して復水器6に送られる。
【0046】以上述べたように本実施形態によれば、第
1実施形態の構成に対してさらに追加の分離システム4
0を設けたので、第1実施形態よりもさらに混合媒体タ
ービン17における熱落差を確保しやすくなる。このた
め、混合媒体タービン17を駆動する混合媒体として、
凝縮線、沸騰線が接近したものを使用しやすくなり、発
電プラントの熱効率をさらに向上させることができる。
この混合媒体の具体例としては、水とアンモニアとの混
合物、炭化水素、アルコール、ケトン類を含む有機化合
物の2種類以上からなる混合物、フロン系物質の2種類
以上からなる混合物、水と親水性有機化合物(アルコー
ル等)の2種類以上とからなる混合物、炭化水素、アル
コール、ケトン類を含む有機化合物及びフロン系物質の
2種類以上からなる混合物等が挙げられる。
1実施形態の構成に対してさらに追加の分離システム4
0を設けたので、第1実施形態よりもさらに混合媒体タ
ービン17における熱落差を確保しやすくなる。このた
め、混合媒体タービン17を駆動する混合媒体として、
凝縮線、沸騰線が接近したものを使用しやすくなり、発
電プラントの熱効率をさらに向上させることができる。
この混合媒体の具体例としては、水とアンモニアとの混
合物、炭化水素、アルコール、ケトン類を含む有機化合
物の2種類以上からなる混合物、フロン系物質の2種類
以上からなる混合物、水と親水性有機化合物(アルコー
ル等)の2種類以上とからなる混合物、炭化水素、アル
コール、ケトン類を含む有機化合物及びフロン系物質の
2種類以上からなる混合物等が挙げられる。
【0047】第3の実施形態 次に、本発明による発電プラントの第3実施形態につい
て、図3を参照して説明する。なお、本実施形態は、前
記第1又は第2実施形態に対して、炉心からの放射線に
よる分解等によって生じた非凝縮性ガス、例えば水素ガ
スや酸素ガスを処理するための手段を追加して設置した
ものである。そこで、図1及び図2に示した第1及び第
2実施形態と同一部材には同一符号を付して詳細な説明
は省略する。
て、図3を参照して説明する。なお、本実施形態は、前
記第1又は第2実施形態に対して、炉心からの放射線に
よる分解等によって生じた非凝縮性ガス、例えば水素ガ
スや酸素ガスを処理するための手段を追加して設置した
ものである。そこで、図1及び図2に示した第1及び第
2実施形態と同一部材には同一符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0048】図3において符号60は、前記第1又は第
2実施形態に追加して設置された非凝縮性ガス処理系を
示し、この非凝縮性ガス処理系60は熱交換器61を備
えている。この熱交換器61は配管62を介して復水器
6に接続されており、この配管62は、復水器6の底部
に溜まった復水の水面レベルからわずかに上方に取り付
けられている。なお、復水器6の内部圧力は上述したよ
うに大気圧付近又はそれ以上に維持されている。
2実施形態に追加して設置された非凝縮性ガス処理系を
示し、この非凝縮性ガス処理系60は熱交換器61を備
えている。この熱交換器61は配管62を介して復水器
6に接続されており、この配管62は、復水器6の底部
に溜まった復水の水面レベルからわずかに上方に取り付
けられている。なお、復水器6の内部圧力は上述したよ
うに大気圧付近又はそれ以上に維持されている。
【0049】熱交換器61の内部には熱交換部63が設
けられており、この熱交換部63の入口端は配管62の
一端に接続されている。一方、熱交換部63の出口端は
配管64を介して小型復水器65の入口側に接続されて
おり、この小型復水器65の内部は高真空状態となって
いる。小型復水器65の出口側は配管66を介して熱交
換器61に接続されており、この配管66の途中には小
型復水ポンプ67が設けられている。また、小型復水器
65には配管68を介して抽気オフガス系69が接続さ
れており、この抽気オフガス系69はエジェクター(図
示せず)、放射線分解ガスの再結合器(図示せず)等を
備えている。また、熱交換器61は、配管70を介し
て、給水ポンプ9と復水器6との間の復水配管7に分岐
するようにして接続されている。
けられており、この熱交換部63の入口端は配管62の
一端に接続されている。一方、熱交換部63の出口端は
配管64を介して小型復水器65の入口側に接続されて
おり、この小型復水器65の内部は高真空状態となって
いる。小型復水器65の出口側は配管66を介して熱交
換器61に接続されており、この配管66の途中には小
型復水ポンプ67が設けられている。また、小型復水器
65には配管68を介して抽気オフガス系69が接続さ
れており、この抽気オフガス系69はエジェクター(図
示せず)、放射線分解ガスの再結合器(図示せず)等を
備えている。また、熱交換器61は、配管70を介し
て、給水ポンプ9と復水器6との間の復水配管7に分岐
するようにして接続されている。
【0050】次に、本実施形態の作用について説明す
る。なお、前記第1及び第2実施形態と共通する作用に
ついては説明を省略する。まず、復水器6の底部に溜ま
った復水の水面の上方から、非凝縮性ガスを含む処理蒸
気の1%未満程度の蒸気を取り出し、配管62を介して
熱交換器61に送る。熱交換器61に送られた蒸気は、
熱交換部63内を通過する際に、小型復水器65から配
管66を経由して熱交換器61に流入した復水との間で
熱交換を行って冷却される。冷却された蒸気は、配管6
4を経由して小型復水器66に流入し、高真空下で凝縮
して復水となる。一方、蒸気中に含まれていた非凝縮性
ガスは、配管68を介して小型復水器65から抽気さ
れ、抽気オフガス系69において処理される。小型復水
器65で生成された復水は、小型復水ポンプ67によっ
て昇圧され、配管66を経由して熱交換器61に送られ
る。熱交換器61に送られた復水は、熱交換部63を介
して熱交換を行って加熱された後、配管70を経由して
給水ポンプ7の吸い込み側に送られる。
る。なお、前記第1及び第2実施形態と共通する作用に
ついては説明を省略する。まず、復水器6の底部に溜ま
った復水の水面の上方から、非凝縮性ガスを含む処理蒸
気の1%未満程度の蒸気を取り出し、配管62を介して
熱交換器61に送る。熱交換器61に送られた蒸気は、
熱交換部63内を通過する際に、小型復水器65から配
管66を経由して熱交換器61に流入した復水との間で
熱交換を行って冷却される。冷却された蒸気は、配管6
4を経由して小型復水器66に流入し、高真空下で凝縮
して復水となる。一方、蒸気中に含まれていた非凝縮性
ガスは、配管68を介して小型復水器65から抽気さ
れ、抽気オフガス系69において処理される。小型復水
器65で生成された復水は、小型復水ポンプ67によっ
て昇圧され、配管66を経由して熱交換器61に送られ
る。熱交換器61に送られた復水は、熱交換部63を介
して熱交換を行って加熱された後、配管70を経由して
給水ポンプ7の吸い込み側に送られる。
【0051】以上述べたように本実施形態によれば、炉
心からの放射線による分解等によって生じた非凝縮性ガ
スの処理を、従来の原子力発電所における処理システム
よりも相当に小規模なシステムによって行うことができ
るので、製造コスト等を大幅に削減することができる。
心からの放射線による分解等によって生じた非凝縮性ガ
スの処理を、従来の原子力発電所における処理システム
よりも相当に小規模なシステムによって行うことができ
るので、製造コスト等を大幅に削減することができる。
【0052】第4の実施形態 次に、本発明による発電プラントの第4実施形態につい
て、図4を参照して説明する。なお、図1乃至図3に示
した第1乃至第3実施形態と同一部材には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
て、図4を参照して説明する。なお、図1乃至図3に示
した第1乃至第3実施形態と同一部材には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0053】本実施形態は、水蒸気を利用して発電を行
う水蒸気系と、混合媒体を利用して発電を行う混合媒体
系とを備えている。図4は本実施形態による発電プラン
トの概略を示し、この発電プラントは、軽水よりなる冷
却材を加熱して水蒸気を生成するための原子炉1を備え
ている。この原子炉1の出口側は主蒸気管2を介して高
圧蒸気タービン3の入口側に接続されており、高圧蒸気
タービン3は発電機4に対して同軸に結合されている。
高圧蒸気タービン3の出口側は、排気配管5を介して復
水器81の入口側に接続されている。この復水器81の
出口側は復水配管7を介して高圧給水加熱器8の入口側
に接続されており、復水配管7の途中には、タービン駆
動型又は電動型の給水ポンプ9が設けられている。高圧
給水加熱器8の出口側は原子炉給水配管10を介して原
子炉1の入口側に接続されている。また、高圧給水加熱
器8には、高圧蒸気タービン3から抽気を送るための高
圧タービン抽気配管11、及びドレン水を復水器81に
送るためのドレン配管12がそれぞれ接続されており、
ドレン配管12の途中には弁82が設けられている。
う水蒸気系と、混合媒体を利用して発電を行う混合媒体
系とを備えている。図4は本実施形態による発電プラン
トの概略を示し、この発電プラントは、軽水よりなる冷
却材を加熱して水蒸気を生成するための原子炉1を備え
ている。この原子炉1の出口側は主蒸気管2を介して高
圧蒸気タービン3の入口側に接続されており、高圧蒸気
タービン3は発電機4に対して同軸に結合されている。
高圧蒸気タービン3の出口側は、排気配管5を介して復
水器81の入口側に接続されている。この復水器81の
出口側は復水配管7を介して高圧給水加熱器8の入口側
に接続されており、復水配管7の途中には、タービン駆
動型又は電動型の給水ポンプ9が設けられている。高圧
給水加熱器8の出口側は原子炉給水配管10を介して原
子炉1の入口側に接続されている。また、高圧給水加熱
器8には、高圧蒸気タービン3から抽気を送るための高
圧タービン抽気配管11、及びドレン水を復水器81に
送るためのドレン配管12がそれぞれ接続されており、
ドレン配管12の途中には弁82が設けられている。
【0054】また、復水器81の内部には復水器内熱交
換部83が設けられており、この復水器内熱交換部83
の少なくとも一部には混合媒体が流れている。ここで、
復水器内熱交換部83内を流れる混合媒体は二以上の成
分を含む媒体であり、この媒体を構成する複数の成分の
うちの少なくとも1つの成分は水よりも沸点の低いもの
からなる。混合媒体の例としては水とアンモニアとの混
合物が挙げられる。
換部83が設けられており、この復水器内熱交換部83
の少なくとも一部には混合媒体が流れている。ここで、
復水器内熱交換部83内を流れる混合媒体は二以上の成
分を含む媒体であり、この媒体を構成する複数の成分の
うちの少なくとも1つの成分は水よりも沸点の低いもの
からなる。混合媒体の例としては水とアンモニアとの混
合物が挙げられる。
【0055】復水器81内部の復水器内熱交換部83の
出口側は配管84を介して分離器85に接続されてお
り、この分離器85は配管86を介して熱交換器87の
入口側に接続されている。この熱交換器87の内部には
第1の熱交換部88及び第2の熱交換部89が設けられ
ており、第1の熱交換部88の入口端は主蒸気抽気配管
90を介して主蒸気管2の途中に接続されており、第2
の熱交換部89は抽気蒸気配管91を介して高圧蒸気タ
ービン3に接続されている。また、第1の熱交換部88
及び第2の熱交換部89の出口端は配管92及び配管9
3を介して復水器81にそれぞれ接続されている。
出口側は配管84を介して分離器85に接続されてお
り、この分離器85は配管86を介して熱交換器87の
入口側に接続されている。この熱交換器87の内部には
第1の熱交換部88及び第2の熱交換部89が設けられ
ており、第1の熱交換部88の入口端は主蒸気抽気配管
90を介して主蒸気管2の途中に接続されており、第2
の熱交換部89は抽気蒸気配管91を介して高圧蒸気タ
ービン3に接続されている。また、第1の熱交換部88
及び第2の熱交換部89の出口端は配管92及び配管9
3を介して復水器81にそれぞれ接続されている。
【0056】熱交換器87の出口側は配管94を介して
混合媒体タービン95の入口側に接続されている。この
混合媒体タービン95は高圧蒸気タービン3及び発電機
4に対して同軸で結合されている。混合媒体タービン9
5の出口側は排気配管96を介して混合器97の入口側
に接続されており、この混合器97の出口側は配管98
を介して復液器99の入口側に接続されている。復液器
99の内部には熱交換部(図示せず)が設けられてお
り、この熱交換部の内部には海水が流れている。復液器
99の出口側は配管100を介して熱交換器101の入
口側に接続されており、配管100の途中には給液ポン
プ102が設けられている。熱交換器101の出口側は
配管103を介して復水器81の復水器内熱交換部83
の入口端に接続されている。また、熱交換器101の内
部には熱交換部104が設けられており、この熱交換部
104の出口端は配管105を介して混合器97に接続
されている。配管105の途中には減圧弁106が設け
られている。なお、この減圧弁106はオリフィスとす
ることができる。熱交換部104の入口端は配管107
を介して分離器85の下部に接続されている。
混合媒体タービン95の入口側に接続されている。この
混合媒体タービン95は高圧蒸気タービン3及び発電機
4に対して同軸で結合されている。混合媒体タービン9
5の出口側は排気配管96を介して混合器97の入口側
に接続されており、この混合器97の出口側は配管98
を介して復液器99の入口側に接続されている。復液器
99の内部には熱交換部(図示せず)が設けられてお
り、この熱交換部の内部には海水が流れている。復液器
99の出口側は配管100を介して熱交換器101の入
口側に接続されており、配管100の途中には給液ポン
プ102が設けられている。熱交換器101の出口側は
配管103を介して復水器81の復水器内熱交換部83
の入口端に接続されている。また、熱交換器101の内
部には熱交換部104が設けられており、この熱交換部
104の出口端は配管105を介して混合器97に接続
されている。配管105の途中には減圧弁106が設け
られている。なお、この減圧弁106はオリフィスとす
ることができる。熱交換部104の入口端は配管107
を介して分離器85の下部に接続されている。
【0057】次に、上述した構成よりなる本実施形態の
作用について説明する。軽水よりなる冷却材は原子炉1
において加熱されて飽和状態の水蒸気となり、この水蒸
気は主蒸気管2を経由して高圧蒸気タービン3に送られ
る。高圧蒸気タービン3に送られた水蒸気は高圧蒸気タ
ービン3を駆動し、タービンの回転エネルギーが発電機
4において電気エネルギーに変換されて発電が行われ
る。高圧蒸気タービン3からの排気は排気配管5を経由
して復水器81に送られ、復水器内熱交換部83内を流
れる混合媒体によって冷却されて復水となる。ここで、
復水器81の内部圧力は、大気圧付近又はそれ以上とす
ることができる。復水器81において生成された復水は
給水ポンプ9によって昇圧され、復水配管7を経由して
高圧給水加熱器8に送られる。高圧給水加熱器8に送ら
れた復水は、高圧タービン抽気配管11からの抽気によ
って加熱され、適度なサブクール度になった後に原子炉
給水配管10を経由して原子炉1に環流される。
作用について説明する。軽水よりなる冷却材は原子炉1
において加熱されて飽和状態の水蒸気となり、この水蒸
気は主蒸気管2を経由して高圧蒸気タービン3に送られ
る。高圧蒸気タービン3に送られた水蒸気は高圧蒸気タ
ービン3を駆動し、タービンの回転エネルギーが発電機
4において電気エネルギーに変換されて発電が行われ
る。高圧蒸気タービン3からの排気は排気配管5を経由
して復水器81に送られ、復水器内熱交換部83内を流
れる混合媒体によって冷却されて復水となる。ここで、
復水器81の内部圧力は、大気圧付近又はそれ以上とす
ることができる。復水器81において生成された復水は
給水ポンプ9によって昇圧され、復水配管7を経由して
高圧給水加熱器8に送られる。高圧給水加熱器8に送ら
れた復水は、高圧タービン抽気配管11からの抽気によ
って加熱され、適度なサブクール度になった後に原子炉
給水配管10を経由して原子炉1に環流される。
【0058】一方、排気配管5を経由して復水器81内
に流入した高圧蒸気タービン3からの排気、配管92を
経由して復水器81内に流入した主蒸気の抽気、及び配
管93を経由して復水器81内に流入した高圧蒸気ター
ビン3からの抽気によって、復水器81の復水器内熱交
換部83の内部を流れる混合媒体が加熱される。復水器
81において加熱された混合媒体は、沸騰して二相流と
なった後に配管84を経由して分離器85に送られる。
に流入した高圧蒸気タービン3からの排気、配管92を
経由して復水器81内に流入した主蒸気の抽気、及び配
管93を経由して復水器81内に流入した高圧蒸気ター
ビン3からの抽気によって、復水器81の復水器内熱交
換部83の内部を流れる混合媒体が加熱される。復水器
81において加熱された混合媒体は、沸騰して二相流と
なった後に配管84を経由して分離器85に送られる。
【0059】分離器85に送られた混合媒体は、重力を
利用した蒸留作用によって、液体からなる液相部と、蒸
気からなる気相部とに分離され、気相部を形成する混合
媒体の蒸気は、その低沸点成分の濃度(存在比)が高め
られている。この低沸点成分を多く含む蒸気は配管86
を経由して熱交換器87に送られる。熱交換器87に送
られた混合媒体の蒸気は、熱交換器87の第1の熱交換
部88及び第2の熱交換部89を介して、主蒸気の抽気
及び高圧蒸気タービン3からの抽気との間で熱交換を行
い、加熱されて過熱蒸気となる。この混合媒体の過熱蒸
気は、配管94を経由して混合媒体タービン95に送ら
れ、膨張仕事を行ってタービンを駆動する。混合媒体タ
ービン95は発電機4及び高圧蒸気タービン3と同軸に
結合されているので、混合媒体タービン95の回転エネ
ルギーは発電機4を介して電気エネルギーに変換されて
発電が行われる。
利用した蒸留作用によって、液体からなる液相部と、蒸
気からなる気相部とに分離され、気相部を形成する混合
媒体の蒸気は、その低沸点成分の濃度(存在比)が高め
られている。この低沸点成分を多く含む蒸気は配管86
を経由して熱交換器87に送られる。熱交換器87に送
られた混合媒体の蒸気は、熱交換器87の第1の熱交換
部88及び第2の熱交換部89を介して、主蒸気の抽気
及び高圧蒸気タービン3からの抽気との間で熱交換を行
い、加熱されて過熱蒸気となる。この混合媒体の過熱蒸
気は、配管94を経由して混合媒体タービン95に送ら
れ、膨張仕事を行ってタービンを駆動する。混合媒体タ
ービン95は発電機4及び高圧蒸気タービン3と同軸に
結合されているので、混合媒体タービン95の回転エネ
ルギーは発電機4を介して電気エネルギーに変換されて
発電が行われる。
【0060】混合媒体タービン95において仕事を終え
た混合媒体の排気は、排気配管96を経由して混合器9
7に送られ、配管105を経由して混合器97に流入す
る分離器85の液相部からの混合媒体と混合される。こ
こで、分離器85からの混合媒体は、混合される前に、
熱交換器101の熱交換部104を介して凝縮後の混合
媒体との間で熱交換を行って冷却されている。また、分
離器85は混合器97よりも高圧に維持されているの
で、分離器85からの混合媒体は混合される前に減圧弁
106によって減圧されている。なお、混合の効率を高
めるために、分離器85からの液体状の混合媒体を混合
器97において噴射させる。
た混合媒体の排気は、排気配管96を経由して混合器9
7に送られ、配管105を経由して混合器97に流入す
る分離器85の液相部からの混合媒体と混合される。こ
こで、分離器85からの混合媒体は、混合される前に、
熱交換器101の熱交換部104を介して凝縮後の混合
媒体との間で熱交換を行って冷却されている。また、分
離器85は混合器97よりも高圧に維持されているの
で、分離器85からの混合媒体は混合される前に減圧弁
106によって減圧されている。なお、混合の効率を高
めるために、分離器85からの液体状の混合媒体を混合
器97において噴射させる。
【0061】このように混合蒸気タービン95からの排
気は分離器85の液相部からの混合媒体と混合される
が、分離器85の液相部を形成する混合媒体はその低沸
点成分の濃度(存在比)が低いので、混合によって低沸
点成分の濃度が低くなる。そして、混合媒体タービン9
5からの排気と分離器85からの液体状の混合媒体とが
混合器97において混合されて二相流が生成され、この
二相流の混合媒体は配管98を経由して復液器99に送
られる。この復液器99の内部には熱交換部(図示せ
ず)が設けられており、この熱交換部の内部を通常温度
の海水が流れている。復液器99に送られた二相流の混
合媒体は、熱交換部を介して海水との間で熱交換を行っ
て冷却され、凝縮されて復液となる。ここで、復液器9
9に流入する二相流の混合媒体は予め混合器97におい
てその低沸点成分の濃度が低められているので、通常温
度の海水で冷却することによって、復液器99の内部圧
力を大気圧程度とすることが可能である。このように、
混合媒体タービン95の駆動には低沸点成分の濃度の高
い混合媒体を使用し、混合媒体タービン95からの排気
は低沸点成分の濃度を低めた後に凝縮することによっ
て、混合媒体タービン95の入口側の圧力を高くすると
共に出口側の圧力(背圧)を低くして、混合媒体タービ
ン95の熱落差を大きくすることが可能である。
気は分離器85の液相部からの混合媒体と混合される
が、分離器85の液相部を形成する混合媒体はその低沸
点成分の濃度(存在比)が低いので、混合によって低沸
点成分の濃度が低くなる。そして、混合媒体タービン9
5からの排気と分離器85からの液体状の混合媒体とが
混合器97において混合されて二相流が生成され、この
二相流の混合媒体は配管98を経由して復液器99に送
られる。この復液器99の内部には熱交換部(図示せ
ず)が設けられており、この熱交換部の内部を通常温度
の海水が流れている。復液器99に送られた二相流の混
合媒体は、熱交換部を介して海水との間で熱交換を行っ
て冷却され、凝縮されて復液となる。ここで、復液器9
9に流入する二相流の混合媒体は予め混合器97におい
てその低沸点成分の濃度が低められているので、通常温
度の海水で冷却することによって、復液器99の内部圧
力を大気圧程度とすることが可能である。このように、
混合媒体タービン95の駆動には低沸点成分の濃度の高
い混合媒体を使用し、混合媒体タービン95からの排気
は低沸点成分の濃度を低めた後に凝縮することによっ
て、混合媒体タービン95の入口側の圧力を高くすると
共に出口側の圧力(背圧)を低くして、混合媒体タービ
ン95の熱落差を大きくすることが可能である。
【0062】復液器99において凝縮されて液体となっ
た混合媒体は、給液ポンプ102によって高圧まで昇圧
され、配管100を経由して熱交換器101に送られ
る。熱交換器101に流入した混合媒体(復液)は、熱
交換部104を介して熱交換を行った後に、配管103
を経由して復水器81に送られる。復水器81に送られ
た混合媒体は、復水器内熱交換部83を介して高圧蒸気
タービン3からの排気等との間で熱交換を行って加熱さ
れ、沸騰して二相流となった後に配管84を経由して分
離器85に環流される。
た混合媒体は、給液ポンプ102によって高圧まで昇圧
され、配管100を経由して熱交換器101に送られ
る。熱交換器101に流入した混合媒体(復液)は、熱
交換部104を介して熱交換を行った後に、配管103
を経由して復水器81に送られる。復水器81に送られ
た混合媒体は、復水器内熱交換部83を介して高圧蒸気
タービン3からの排気等との間で熱交換を行って加熱さ
れ、沸騰して二相流となった後に配管84を経由して分
離器85に環流される。
【0063】以上述べたように本実施形態によれば、水
蒸気系及び混合媒体系の2系統によって発電を行い、混
合媒体として水よりも沸点の低い成分を含むものを使用
し、分離器85を用いて混合媒体タービン95の前後で
混合媒体中の低沸点成分の濃度(存在比)を増減させる
ことによって、混合媒体タービン95の入口部の蒸気条
件を最適化できると共に十分なタービン背圧を確保する
ことができるので、混合媒体の蒸気による混合媒体ター
ビン95の駆動力が増大し、一般のランキンサイクルに
比して熱効率を大幅に向上させることができる。例え
ば、従来のBWRに本実施形態を適用した場合、熱効率
を1〜2%程度向上させることができる。
蒸気系及び混合媒体系の2系統によって発電を行い、混
合媒体として水よりも沸点の低い成分を含むものを使用
し、分離器85を用いて混合媒体タービン95の前後で
混合媒体中の低沸点成分の濃度(存在比)を増減させる
ことによって、混合媒体タービン95の入口部の蒸気条
件を最適化できると共に十分なタービン背圧を確保する
ことができるので、混合媒体の蒸気による混合媒体ター
ビン95の駆動力が増大し、一般のランキンサイクルに
比して熱効率を大幅に向上させることができる。例え
ば、従来のBWRに本実施形態を適用した場合、熱効率
を1〜2%程度向上させることができる。
【0064】また、本実施形態においては、混合媒体タ
ービン95の背圧を大気圧付近又はそれ以上とすること
が可能であり、このため、混合媒体タービン95の膨張
段を小さくしてタービンの小型化を図ることができると
共に、復液器99の高真空対策が不要となって製造コス
ト等の低減を図ることができる。また、混合媒体タービ
ン95は、従来のBWRの低圧蒸気タービンのように背
翼に湿分を除去する溝を設けたり、タービンケーシング
から湿分を効率よく排除するための構造を設けたり、高
価なクロモリ鋼からなる湿分排出用の配管を設けたりす
る必要がないので、製造コスト等をさらに低減すること
ができる。
ービン95の背圧を大気圧付近又はそれ以上とすること
が可能であり、このため、混合媒体タービン95の膨張
段を小さくしてタービンの小型化を図ることができると
共に、復液器99の高真空対策が不要となって製造コス
ト等の低減を図ることができる。また、混合媒体タービ
ン95は、従来のBWRの低圧蒸気タービンのように背
翼に湿分を除去する溝を設けたり、タービンケーシング
から湿分を効率よく排除するための構造を設けたり、高
価なクロモリ鋼からなる湿分排出用の配管を設けたりす
る必要がないので、製造コスト等をさらに低減すること
ができる。
【0065】また、復水器81についても、復液器99
と同様に大気圧付近又はそれ以上とすることができるの
で、その高真空対策が不要となって製造コスト等を大幅
に削減することができる。
と同様に大気圧付近又はそれ以上とすることができるの
で、その高真空対策が不要となって製造コスト等を大幅
に削減することができる。
【0066】また、原子炉1の冷却材には従来と同様に
水(軽水)を使用して水蒸気系において発電を行い、混
合媒体は水蒸気系と分離された混合媒体系において使用
して発電を行うようにしたので、混合媒体の放射線分解
による有害物質(腐食性物質)の発生等の問題が生じる
ことがない。
水(軽水)を使用して水蒸気系において発電を行い、混
合媒体は水蒸気系と分離された混合媒体系において使用
して発電を行うようにしたので、混合媒体の放射線分解
による有害物質(腐食性物質)の発生等の問題が生じる
ことがない。
【0067】なお、本実施形態は原子炉1を熱源とした
発電プラントであるが、本発明の適用範囲はこれに限ら
れるものではなく、火力、地熱、排熱等の各種の発電プ
ラントにも適用できる。
発電プラントであるが、本発明の適用範囲はこれに限ら
れるものではなく、火力、地熱、排熱等の各種の発電プ
ラントにも適用できる。
【0068】第5の実施形態 次に、本発明による発電プラントの第5実施形態につい
て、図5を参照して説明する。本実施形態は、高圧蒸気
タービンに加えて低圧蒸気タービンを備えており、この
低圧蒸気タービンからの排気によって混合媒体を加熱す
るようにしたものである。なお、図1乃至図4に示した
第1乃至第4実施形態と同一部材には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
て、図5を参照して説明する。本実施形態は、高圧蒸気
タービンに加えて低圧蒸気タービンを備えており、この
低圧蒸気タービンからの排気によって混合媒体を加熱す
るようにしたものである。なお、図1乃至図4に示した
第1乃至第4実施形態と同一部材には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0069】図5は本実施形態による発電プラントの概
略を示し、この発電プラントは熱源として原子炉1を備
えており、この原子炉1において軽水である冷却材が加
熱されて水蒸気が生成される。生成された水蒸気は、主
蒸気管2を介して高圧蒸気タービン3に送られ、この高
圧蒸気タービン3を駆動する。高圧蒸気タービン3の下
流側には湿分分離再熱器111が設けられており、この
湿分分離再熱器111は、主蒸気管2から分岐した加熱
蒸気配管112及び高圧蒸気タービン3からの抽気蒸気
配管113に接続されている。高圧蒸気タービン3から
の排気は湿分分離再熱器111に送られて気水分離され
ると共に、加熱蒸気配管112及び抽気蒸気配管113
を経由して湿分分離再熱器111に送られた高温の水蒸
気によって加熱される。湿分分離再熱器111で加熱さ
れた水蒸気は過熱蒸気となり、この過熱蒸気は配管11
4を経由して低圧蒸気タービン115に送られ、この低
圧蒸気タービン115を駆動する。ここで、低圧蒸気タ
ービン115は、比較的高圧の段から構成されるもので
あり、その排気蒸気の温度が100℃又はそれ以上とな
るように構成されている。高圧蒸気タービン3と低圧蒸
気タービン115とは同軸で結合されており、さらに、
これらのタービンは発電機4に同軸で結合されている。
略を示し、この発電プラントは熱源として原子炉1を備
えており、この原子炉1において軽水である冷却材が加
熱されて水蒸気が生成される。生成された水蒸気は、主
蒸気管2を介して高圧蒸気タービン3に送られ、この高
圧蒸気タービン3を駆動する。高圧蒸気タービン3の下
流側には湿分分離再熱器111が設けられており、この
湿分分離再熱器111は、主蒸気管2から分岐した加熱
蒸気配管112及び高圧蒸気タービン3からの抽気蒸気
配管113に接続されている。高圧蒸気タービン3から
の排気は湿分分離再熱器111に送られて気水分離され
ると共に、加熱蒸気配管112及び抽気蒸気配管113
を経由して湿分分離再熱器111に送られた高温の水蒸
気によって加熱される。湿分分離再熱器111で加熱さ
れた水蒸気は過熱蒸気となり、この過熱蒸気は配管11
4を経由して低圧蒸気タービン115に送られ、この低
圧蒸気タービン115を駆動する。ここで、低圧蒸気タ
ービン115は、比較的高圧の段から構成されるもので
あり、その排気蒸気の温度が100℃又はそれ以上とな
るように構成されている。高圧蒸気タービン3と低圧蒸
気タービン115とは同軸で結合されており、さらに、
これらのタービンは発電機4に同軸で結合されている。
【0070】高圧蒸気タービン115の出口側は、排気
配管116を介して復水器81の入口側に接続されてい
る。この復水器81の出口側は復水配管117を介して
低圧給水加熱器118に接続されており、復水配管11
7の途中には、タービン駆動型又は電動型の復水ポンプ
119が設けられている。低圧給水加熱器118の出口
側は配管120を介して高圧給水加熱器8に接続されて
おり、この高圧給水加熱器8の出口側は原子炉給水配管
10を介して原子炉1の入口側に接続されている。ま
た、高圧給水加熱器8には、高圧蒸気タービン3から抽
気を送るための高圧タービン抽気配管11、及びドレン
水を低圧給水加熱器118に送るためのドレン配管12
1がそれぞれ接続されている。また、低圧給水加熱器1
18には、そのドレン水を復水器81に送るためのドレ
ン配管122が接続されている。
配管116を介して復水器81の入口側に接続されてい
る。この復水器81の出口側は復水配管117を介して
低圧給水加熱器118に接続されており、復水配管11
7の途中には、タービン駆動型又は電動型の復水ポンプ
119が設けられている。低圧給水加熱器118の出口
側は配管120を介して高圧給水加熱器8に接続されて
おり、この高圧給水加熱器8の出口側は原子炉給水配管
10を介して原子炉1の入口側に接続されている。ま
た、高圧給水加熱器8には、高圧蒸気タービン3から抽
気を送るための高圧タービン抽気配管11、及びドレン
水を低圧給水加熱器118に送るためのドレン配管12
1がそれぞれ接続されている。また、低圧給水加熱器1
18には、そのドレン水を復水器81に送るためのドレ
ン配管122が接続されている。
【0071】また、復水器81の内部には復水器内熱交
換部83が設けられており、この復水器内熱交換部83
の少なくとも一部には混合媒体が流れている。ここで、
復水器内熱交換部83内を流れる混合媒体は二以上の成
分を含む混合媒体であり、この媒体を構成する複数の成
分のうちの少なくとも1つの成分は水よりも沸点の低い
ものからなる。混合媒体の例としては、水とアンモニア
との混合物、炭化水素、アルコール、ケトン類を含む有
機化合物の2種類以上からなる混合物、フロン系物質の
2種類以上からなる混合物、水と親水性有機化合物(ア
ルコール等)の2種類以上とからなる混合物、炭化水
素、アルコール、ケトン類を含む有機化合物及びフロン
系物質の2種類以上からなる混合物等が挙げられる。
換部83が設けられており、この復水器内熱交換部83
の少なくとも一部には混合媒体が流れている。ここで、
復水器内熱交換部83内を流れる混合媒体は二以上の成
分を含む混合媒体であり、この媒体を構成する複数の成
分のうちの少なくとも1つの成分は水よりも沸点の低い
ものからなる。混合媒体の例としては、水とアンモニア
との混合物、炭化水素、アルコール、ケトン類を含む有
機化合物の2種類以上からなる混合物、フロン系物質の
2種類以上からなる混合物、水と親水性有機化合物(ア
ルコール等)の2種類以上とからなる混合物、炭化水
素、アルコール、ケトン類を含む有機化合物及びフロン
系物質の2種類以上からなる混合物等が挙げられる。
【0072】復水器81内部の復水器内熱交換部83の
出口側は配管84介して分離器85に接続されており、
この分離器85は配管86を介して熱交換器87の入口
側に接続されている。この熱交換器87の内部には第1
の熱交換部88及び第2の熱交換部89が設けられてお
り、第1の熱交換部88の入口端は過熱蒸気抽気配管1
23を介して配管114の途中に接続されており、第2
の熱交換部89は抽気蒸気配管91を介して低圧蒸気タ
ービン115に接続されている。また、第1の熱交換部
88及び第2の熱交換部89の出口端は配管92及び配
管93を介して復水器81にそれぞれ接続されている。
出口側は配管84介して分離器85に接続されており、
この分離器85は配管86を介して熱交換器87の入口
側に接続されている。この熱交換器87の内部には第1
の熱交換部88及び第2の熱交換部89が設けられてお
り、第1の熱交換部88の入口端は過熱蒸気抽気配管1
23を介して配管114の途中に接続されており、第2
の熱交換部89は抽気蒸気配管91を介して低圧蒸気タ
ービン115に接続されている。また、第1の熱交換部
88及び第2の熱交換部89の出口端は配管92及び配
管93を介して復水器81にそれぞれ接続されている。
【0073】熱交換器87の出口側は配管94を介して
混合媒体タービン95の入口側に接続されている。この
混合媒体タービン95は高圧蒸気タービン3、低圧蒸気
タービン115及び発電機4に対して同軸で結合されて
いる。混合媒体タービン95の出口側は排気配管96を
介して混合器97の入口側に接続されており、この混合
器97の出口側は配管98を介して復液器99の入口側
に接続されている。復液器99の内部には熱交換部(図
示せず)が設けられており、この熱交換部の内部には海
水が流れている。復液器99の出口側は配管100を介
して熱交換器101の入口側に接続されており、配管1
00の途中には給液ポンプ102が設けられている。熱
交換器101の出口側は配管103を介して復水器81
の復水器内熱交換部83の入口端に接続されている。ま
た、熱交換器101の内部には熱交換部104が設けら
れており、この熱交換部104の出口端は配管105を
介して混合器97に接続されている。配管105の途中
には減圧弁106が設けられている。熱交換部104の
入口端は配管107を介して分離器85の下部に接続さ
れている。
混合媒体タービン95の入口側に接続されている。この
混合媒体タービン95は高圧蒸気タービン3、低圧蒸気
タービン115及び発電機4に対して同軸で結合されて
いる。混合媒体タービン95の出口側は排気配管96を
介して混合器97の入口側に接続されており、この混合
器97の出口側は配管98を介して復液器99の入口側
に接続されている。復液器99の内部には熱交換部(図
示せず)が設けられており、この熱交換部の内部には海
水が流れている。復液器99の出口側は配管100を介
して熱交換器101の入口側に接続されており、配管1
00の途中には給液ポンプ102が設けられている。熱
交換器101の出口側は配管103を介して復水器81
の復水器内熱交換部83の入口端に接続されている。ま
た、熱交換器101の内部には熱交換部104が設けら
れており、この熱交換部104の出口端は配管105を
介して混合器97に接続されている。配管105の途中
には減圧弁106が設けられている。熱交換部104の
入口端は配管107を介して分離器85の下部に接続さ
れている。
【0074】次に、上述した構成よりなる本実施形態の
作用について説明する。軽水よりなる冷却材は原子炉1
において加熱されて飽和状態の水蒸気となり、この水蒸
気は主蒸気管2を経由して高圧蒸気タービン3に送られ
る。高圧蒸気タービン3に送られた水蒸気は高圧蒸気タ
ービン3を駆動し、タービンの回転エネルギーが発電機
4において電気エネルギーに変換されて発電が行われ
る。高圧蒸気タービン3からの排気は湿分分離加熱器1
11によって加熱されて過熱蒸気となり、配管114を
経由して低圧蒸気タービン115に送られる。低圧蒸気
タービン115に送られた水蒸気は低圧蒸気タービン1
15を駆動し、発電機4において発電が行われる。
作用について説明する。軽水よりなる冷却材は原子炉1
において加熱されて飽和状態の水蒸気となり、この水蒸
気は主蒸気管2を経由して高圧蒸気タービン3に送られ
る。高圧蒸気タービン3に送られた水蒸気は高圧蒸気タ
ービン3を駆動し、タービンの回転エネルギーが発電機
4において電気エネルギーに変換されて発電が行われ
る。高圧蒸気タービン3からの排気は湿分分離加熱器1
11によって加熱されて過熱蒸気となり、配管114を
経由して低圧蒸気タービン115に送られる。低圧蒸気
タービン115に送られた水蒸気は低圧蒸気タービン1
15を駆動し、発電機4において発電が行われる。
【0075】低圧蒸気タービン115からの排気は、そ
の温度が100℃又はそれ以上であり、排気配管116
を経由して復水器81に送られ、復水器内熱交換部83
内を流れる混合媒体によって冷却されて復水となる。こ
こで、復水器81の内部圧力は、大気圧付近又はそれ以
上とすることができる。復水器81において生成された
復水は復水ポンプ119によって低圧給水加熱器118
に送られて加熱され、さらに、給水ポンプ9によって昇
圧され、配管120を経由して高圧給水加熱器8に送ら
れる。高圧給水加熱器8に送られた復水は、高圧タービ
ン抽気配管11等からの抽気によって加熱され、適度な
サブクール度になった後に原子炉給水配管10を経由し
て原子炉1に環流される。
の温度が100℃又はそれ以上であり、排気配管116
を経由して復水器81に送られ、復水器内熱交換部83
内を流れる混合媒体によって冷却されて復水となる。こ
こで、復水器81の内部圧力は、大気圧付近又はそれ以
上とすることができる。復水器81において生成された
復水は復水ポンプ119によって低圧給水加熱器118
に送られて加熱され、さらに、給水ポンプ9によって昇
圧され、配管120を経由して高圧給水加熱器8に送ら
れる。高圧給水加熱器8に送られた復水は、高圧タービ
ン抽気配管11等からの抽気によって加熱され、適度な
サブクール度になった後に原子炉給水配管10を経由し
て原子炉1に環流される。
【0076】一方、排気配管116を経由して復水器8
1内に流入した低圧蒸気タービン115からの排気、配
管92を経由して復水器81内に流入した過熱蒸気の抽
気、配管93を経由して復水器81内に流入した低圧蒸
気タービン115からの抽気、及びドレン配管122を
経由して復水器81内に流入した低圧給水加熱器118
のドレン水によって、復水器81の復水器内熱交換部8
3の内部を流れる混合媒体が加熱される。復水器81に
おいて加熱された混合媒体は、沸騰して二相流となった
後に配管84を経由して分離器85に送られる。
1内に流入した低圧蒸気タービン115からの排気、配
管92を経由して復水器81内に流入した過熱蒸気の抽
気、配管93を経由して復水器81内に流入した低圧蒸
気タービン115からの抽気、及びドレン配管122を
経由して復水器81内に流入した低圧給水加熱器118
のドレン水によって、復水器81の復水器内熱交換部8
3の内部を流れる混合媒体が加熱される。復水器81に
おいて加熱された混合媒体は、沸騰して二相流となった
後に配管84を経由して分離器85に送られる。
【0077】分離器85に送られた混合媒体は、重力を
利用した蒸留作用によって、液体からなる液相部と、蒸
気からなる気相部とに分離され、気相部を形成する混合
媒体の蒸気は、その低沸点成分の濃度(存在比)が高め
られている。この低沸点成分を多く含む蒸気は配管86
を経由して熱交換器87に送られる。熱交換器87に送
られた混合媒体の蒸気は、熱交換器87の第1の熱交換
部88及び第2の熱交換部89を介して、過熱蒸気の抽
気及び低圧蒸気タービン115からの抽気との間で熱交
換を行い、加熱されて過熱蒸気となる。この混合媒体の
過熱蒸気は、配管94を経由して混合媒体タービン95
に送られ、膨張仕事を行ってタービンを駆動する。混合
媒体タービン95は発電機4、高圧蒸気タービン3及び
低圧蒸気タービン115と同軸に結合されているので、
混合媒体タービン95の回転エネルギーは発電機4を介
して電気エネルギーに変換されて発電が行われる。
利用した蒸留作用によって、液体からなる液相部と、蒸
気からなる気相部とに分離され、気相部を形成する混合
媒体の蒸気は、その低沸点成分の濃度(存在比)が高め
られている。この低沸点成分を多く含む蒸気は配管86
を経由して熱交換器87に送られる。熱交換器87に送
られた混合媒体の蒸気は、熱交換器87の第1の熱交換
部88及び第2の熱交換部89を介して、過熱蒸気の抽
気及び低圧蒸気タービン115からの抽気との間で熱交
換を行い、加熱されて過熱蒸気となる。この混合媒体の
過熱蒸気は、配管94を経由して混合媒体タービン95
に送られ、膨張仕事を行ってタービンを駆動する。混合
媒体タービン95は発電機4、高圧蒸気タービン3及び
低圧蒸気タービン115と同軸に結合されているので、
混合媒体タービン95の回転エネルギーは発電機4を介
して電気エネルギーに変換されて発電が行われる。
【0078】混合媒体タービン95において仕事を終え
た混合媒体の排気は、排気配管96を経由して混合器9
7に送られ、配管105を経由して混合器97に流入す
る分離器85の液相部からの混合媒体と混合される。こ
こで、分離器85からの混合媒体は、混合される前に、
熱交換器101の熱交換部104を介して凝縮後の混合
媒体との間で熱交換を行って冷却されている。また、分
離器85は混合器97よりも高圧に維持されているの
で、分離器85からの混合媒体は混合される前に減圧弁
106によって減圧されている。なお、混合の効率を高
めるために、分離器85からの液体状の混合媒体を混合
器97において噴射させる。
た混合媒体の排気は、排気配管96を経由して混合器9
7に送られ、配管105を経由して混合器97に流入す
る分離器85の液相部からの混合媒体と混合される。こ
こで、分離器85からの混合媒体は、混合される前に、
熱交換器101の熱交換部104を介して凝縮後の混合
媒体との間で熱交換を行って冷却されている。また、分
離器85は混合器97よりも高圧に維持されているの
で、分離器85からの混合媒体は混合される前に減圧弁
106によって減圧されている。なお、混合の効率を高
めるために、分離器85からの液体状の混合媒体を混合
器97において噴射させる。
【0079】このように混合蒸気タービン95からの排
気は分離器85の液相部からの混合媒体と混合される
が、分離器85の液相部を形成する混合媒体はその低沸
点成分の濃度(存在比)が低いので、混合によって低沸
点成分の濃度が低くなる。そして、混合媒体タービン9
5からの排気と分離器85からの液体状の混合媒体とが
混合器97において混合されて二相流が生成され、この
二相流の混合媒体は配管98を経由して復液器99に送
られる。この復液器99の内部には熱交換部(図示せ
ず)が設けられており、この熱交換部の内部を通常温度
の海水が流れている。復液器99に送られた二相流の混
合媒体は、熱交換部を介して海水との間で熱交換を行っ
て冷却され、凝縮されて復液となる。ここで、復液器9
9に流入する二相流の混合媒体は予め混合器97におい
てその低沸点成分の濃度が低められているので、通常温
度の海水で冷却することによって、復液器99の内部圧
力を大気圧程度とすることが可能である。このように、
混合媒体タービン95の駆動には低沸点成分の濃度の高
い混合媒体を使用し、混合媒体タービン95からの排気
は低沸点成分の濃度を低めた後に凝縮することによっ
て、混合媒体タービン95の入口側の圧力を高くすると
共に出口側の圧力(背圧)を低くして、混合媒体タービ
ン95の熱落差を大きくすることが可能である。
気は分離器85の液相部からの混合媒体と混合される
が、分離器85の液相部を形成する混合媒体はその低沸
点成分の濃度(存在比)が低いので、混合によって低沸
点成分の濃度が低くなる。そして、混合媒体タービン9
5からの排気と分離器85からの液体状の混合媒体とが
混合器97において混合されて二相流が生成され、この
二相流の混合媒体は配管98を経由して復液器99に送
られる。この復液器99の内部には熱交換部(図示せ
ず)が設けられており、この熱交換部の内部を通常温度
の海水が流れている。復液器99に送られた二相流の混
合媒体は、熱交換部を介して海水との間で熱交換を行っ
て冷却され、凝縮されて復液となる。ここで、復液器9
9に流入する二相流の混合媒体は予め混合器97におい
てその低沸点成分の濃度が低められているので、通常温
度の海水で冷却することによって、復液器99の内部圧
力を大気圧程度とすることが可能である。このように、
混合媒体タービン95の駆動には低沸点成分の濃度の高
い混合媒体を使用し、混合媒体タービン95からの排気
は低沸点成分の濃度を低めた後に凝縮することによっ
て、混合媒体タービン95の入口側の圧力を高くすると
共に出口側の圧力(背圧)を低くして、混合媒体タービ
ン95の熱落差を大きくすることが可能である。
【0080】復液器99において凝縮されて液体となっ
た混合媒体は、給液ポンプ102によって高圧まで昇圧
され、配管100を経由して熱交換器101に送られ
る。熱交換器101に流入した混合媒体(復液)は、熱
交換部104を介して熱交換を行った後に、配管103
を経由して復水器81に送られる。復水器81に送られ
た混合媒体は、復水器内熱交換部83を介して高圧蒸気
タービン3からの排気等との間で熱交換を行って加熱さ
れ、沸騰して二相流となった後に配管84を経由して分
離器85に環流される。
た混合媒体は、給液ポンプ102によって高圧まで昇圧
され、配管100を経由して熱交換器101に送られ
る。熱交換器101に流入した混合媒体(復液)は、熱
交換部104を介して熱交換を行った後に、配管103
を経由して復水器81に送られる。復水器81に送られ
た混合媒体は、復水器内熱交換部83を介して高圧蒸気
タービン3からの排気等との間で熱交換を行って加熱さ
れ、沸騰して二相流となった後に配管84を経由して分
離器85に環流される。
【0081】以上述べたように本実施形態によれば、高
圧水蒸気系、低圧水蒸気系及び混合媒体系の3系統によ
って発電を行い、混合媒体として水よりも沸点の低い成
分を含むものを使用し、分離器85を用いて混合媒体タ
ービン95の前後で混合媒体中の低沸点成分の濃度(存
在比)を増減させることによって、混合媒体タービン9
5の入口部の蒸気条件を最適化できると共に十分なター
ビン背圧を確保することができるので、混合媒体の蒸気
による混合媒体タービン95の駆動力が増大し、一般の
ランキンサイクルに比して熱効率を大幅に向上させるこ
とができる。
圧水蒸気系、低圧水蒸気系及び混合媒体系の3系統によ
って発電を行い、混合媒体として水よりも沸点の低い成
分を含むものを使用し、分離器85を用いて混合媒体タ
ービン95の前後で混合媒体中の低沸点成分の濃度(存
在比)を増減させることによって、混合媒体タービン9
5の入口部の蒸気条件を最適化できると共に十分なター
ビン背圧を確保することができるので、混合媒体の蒸気
による混合媒体タービン95の駆動力が増大し、一般の
ランキンサイクルに比して熱効率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0082】また、低圧蒸気タービン115は、従来の
BWRの低圧蒸気タービンのような低圧段は使用してい
ないので、湿分に対する対策が不要となって製造コスト
等を大幅に低減することができる。
BWRの低圧蒸気タービンのような低圧段は使用してい
ないので、湿分に対する対策が不要となって製造コスト
等を大幅に低減することができる。
【0083】また、本実施形態においては、混合媒体タ
ービン95の背圧を大気圧付近又はそれ以上とすること
が可能であり、このため、混合媒体タービン95の膨張
段を小さくしてタービンの小型化を図ることができると
共に、復液器99の高真空対策が不要となって製造コス
ト等の低減を図ることができる。
ービン95の背圧を大気圧付近又はそれ以上とすること
が可能であり、このため、混合媒体タービン95の膨張
段を小さくしてタービンの小型化を図ることができると
共に、復液器99の高真空対策が不要となって製造コス
ト等の低減を図ることができる。
【0084】また、復水器81についても、復液器99
と同様に大気圧付近又はそれ以上とすることができるの
で、その高真空対策が不要となって製造コスト等を大幅
に削減することができる。
と同様に大気圧付近又はそれ以上とすることができるの
で、その高真空対策が不要となって製造コスト等を大幅
に削減することができる。
【0085】また、原子炉1の冷却材には従来と同様に
水(軽水)を使用して高圧及び低圧の2つの水蒸気系に
おいて発電を行い、混合媒体は水蒸気系と分離された混
合媒体系において使用して発電を行うようにしたので、
混合媒体の放射線分解による有害物質(腐食性物質)の
発生等の問題が生じることがない。
水(軽水)を使用して高圧及び低圧の2つの水蒸気系に
おいて発電を行い、混合媒体は水蒸気系と分離された混
合媒体系において使用して発電を行うようにしたので、
混合媒体の放射線分解による有害物質(腐食性物質)の
発生等の問題が生じることがない。
【0086】なお、本実施形態は原子炉1を熱源とした
発電プラントであるが、本発明の適用範囲はこれに限ら
れるものではなく、火力、地熱、排熱等の各種の発電プ
ラントにも適用できることは言うまでもない。
発電プラントであるが、本発明の適用範囲はこれに限ら
れるものではなく、火力、地熱、排熱等の各種の発電プ
ラントにも適用できることは言うまでもない。
【0087】第6の実施形態 次に、本発明による発電プラントの第6実施形態につい
て、図6を参照して説明する。なお、図1乃至図5に示
した第1乃至第5実施形態と同一部材には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
て、図6を参照して説明する。なお、図1乃至図5に示
した第1乃至第5実施形態と同一部材には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0088】本実施形態は、図6に示したように、前記
第3実施形態における非凝縮性ガス処理系60(図3参
照)を、前記第4又は第5実施形態に適用したものであ
る。すなわち、復水器81の底部に溜まった復水の水面
の上方から、非凝縮性ガスを含む処理蒸気の1%未満程
度の蒸気を取り出し、非凝縮性ガス処理系60によって
処理するようにしたものである。
第3実施形態における非凝縮性ガス処理系60(図3参
照)を、前記第4又は第5実施形態に適用したものであ
る。すなわち、復水器81の底部に溜まった復水の水面
の上方から、非凝縮性ガスを含む処理蒸気の1%未満程
度の蒸気を取り出し、非凝縮性ガス処理系60によって
処理するようにしたものである。
【0089】このようにすれば、前記第3実施形態と同
様に、炉心からの放射線による分解等によって生じた非
凝縮性ガスの処理を、従来の原子力発電所における処理
システムよりも相当に小規模なシステムによって行うこ
とができるので、製造コスト等を大幅に削減することが
できる。
様に、炉心からの放射線による分解等によって生じた非
凝縮性ガスの処理を、従来の原子力発電所における処理
システムよりも相当に小規模なシステムによって行うこ
とができるので、製造コスト等を大幅に削減することが
できる。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、蒸気
タービンを有する水蒸気系と、混合媒体タービンを有す
る混合媒体系とを設け、蒸気タービンからの排気によっ
て混合媒体を加熱すると共に、混合媒体タービンの前後
で混合媒体中の低沸点成分の濃度(存在比)を増減させ
るようにしたので、従来の発電プラントに比して熱効率
を大幅に向上しうる発電プラントを提供することができ
る。
タービンを有する水蒸気系と、混合媒体タービンを有す
る混合媒体系とを設け、蒸気タービンからの排気によっ
て混合媒体を加熱すると共に、混合媒体タービンの前後
で混合媒体中の低沸点成分の濃度(存在比)を増減させ
るようにしたので、従来の発電プラントに比して熱効率
を大幅に向上しうる発電プラントを提供することができ
る。
【図1】本発明による発電プラントの第1実施形態を示
した概略図。
した概略図。
【図2】本発明による発電プラントの第2実施形態を示
した概略図。
した概略図。
【図3】本発明による発電プラントの第3実施形態の要
部を示した概略図。
部を示した概略図。
【図4】本発明による発電プラントの第4実施形態を示
した概略図。
した概略図。
【図5】本発明による発電プラントの第5実施形態を示
した概略図。
した概略図。
【図6】本発明による発電プラントの第6実施形態の要
部を示した概略図。
部を示した概略図。
【図7】従来の発電プラントを示した概略図。
1 原子炉 2 主蒸気管 3 高圧蒸気タービン 4 発電機 6、81 復水器 8 高圧給水加熱器 9 給水ポンプ 10 原子炉給水配管 13、83 復水器内熱交換部 15 高圧分離器 17、95 混合媒体タービン 19、99 復液器 20、37、50、52、63、104 熱交換部 22 三重熱交換器 23 中圧ポンプ 25、61、87、101 熱交換器 27 中圧分離器 29、88 第1の熱交換部 31 高圧ポンプ 33、89 第2の熱交換部 35、39、106 減圧弁 40 分離システム 41 第1の熱交換器 43 中高圧ポンプ 45 第2の熱交換器 47 中高圧分離器 60 非凝縮性ガス処理系 65 小型復水器 67 小型復水ポンプ 69 抽気オフガス系 85 分離器 97 混合器 102 給液ポンプ 111 湿分分離再熱器 115 低圧蒸気タービン 119 復水ポンプ
Claims (8)
- 【請求項1】水蒸気を生成するための熱源と、この熱源
で生成された水蒸気によって駆動される蒸気タービン
と、この蒸気タービンからの排気を凝縮させて復水を生
成する復水器と、この復水器で生成された復水を前記熱
源に輸送する復水輸送手段とを有する水蒸気系と、 前記蒸気タービンからの排気と混合媒体との間で熱交換
を行うための熱交換手段と、この熱交換手段において加
熱された混合媒体を液体と気体とに分離する高圧分離手
段と、この高圧分離手段で分離された気体状の混合媒体
によって駆動される混合媒体タービンと、この混合媒体
タービンからの排気を凝縮させて復液を生成する第1復
液手段と、この第1復液手段で生成された復液を加熱す
る第1復液加熱手段と、この第1復液加熱手段で加熱さ
れた復液を液体と気体とに分離する中圧分離手段と、前
記第1復液手段で生成された復液を前記中圧分離手段に
輸送する第1復液輸送手段と、前記中圧分離手段で分離
された液体状の混合媒体と前記混合媒体タービンからの
排気とを前記第1復液手段の上流側で混合させる混合手
段と、前記中圧分離手段で分離された気体状の混合媒体
を冷却して復液を生成する第2復液手段と、この第2復
液手段で生成された復液を前記熱交換手段に輸送する第
2復液輸送手段と、前記高圧分離器で分離された液体状
の混合媒体を前記中圧分離器に輸送する分離液輸送手段
とを有する混合媒体系と、を備えたことを特徴とする発
電プラント。 - 【請求項2】前記第1復液加熱手段と前記第2復液手段
との間で熱交換を行うようにして、前記第1復液手段で
生成された復液の加熱と、前記中圧分離手段で分離され
た気体状の混合媒体の冷却とを同時に行うようにしたこ
とを特徴とする請求項1記載の発電プラント。 - 【請求項3】前記第2復液手段で生成された復液を加熱
する第2復液加熱手段と、この第2復液加熱手段で加熱
された復液を液体と気体に分離する中高圧分離手段と、
この中高圧分離手段で分離された気体状の混合媒体を冷
却して復液を生成する第3復液手段と、この第3復液手
段で生成された復液を前記熱交換手段に輸送する第3復
液輸送手段と、前記高圧分離手段で分離された液体状の
混合媒体を前記中高圧分離手段に輸送する第1分離液輸
送手段と、前記中高圧分離手段で分離された液体状の混
合媒体を前記中圧分離手段に輸送する第2分離液輸送手
段と、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の発電プラント。 - 【請求項4】前記第2復液加熱手段と前記第3復液手段
との間で熱交換を行うようにして、前記第2復液手段で
生成された復液の加熱と、前記中高圧分離手段で分離さ
れた気体状の混合媒体の冷却とを同時に行うようにした
ことを特徴とする請求項3記載の発電プラント。 - 【請求項5】水蒸気を生成するための熱源と、この熱源
で生成された水蒸気によって駆動される蒸気タービン
と、この蒸気タービンからの排気を凝縮させて復水を生
成する復水器と、この復水器で生成された復水を前記熱
源に輸送する復水輸送手段とを有する水蒸気系と、 前記蒸気タービンからの排気と混合媒体との間で熱交換
を行うための熱交換手段と、この熱交換手段において加
熱された混合媒体を液体と気体とに分離する分離手段
と、この分離手段で分離された気体状の混合媒体によっ
て駆動される混合媒体タービンと、この混合媒体タービ
ンからの排気と前記分離手段で分離された液体状の混合
媒体とを混合させる混合手段と、この混合手段によって
混合された混合媒体を凝縮させて復液を生成する復液手
段と、この復液手段で生成された復液を前記熱交換手段
に輸送する復液輸送手段とを有する混合媒体系と、を備
えたことを特徴とする発電プラント。 - 【請求項6】前記蒸気タービンは、高圧蒸気タービン
と、この高圧蒸気タービンからの排気によって駆動され
る低圧蒸気タービンとを有し、前記熱交換手段は前記低
圧蒸気タービンからの排気と混合媒体との間で熱交換を
行うようにしたことを特徴とする請求項5記載の発電プ
ラント。 - 【請求項7】前記復水器内の非凝縮性ガスを含んだ蒸気
を凝縮する小型復水器と、この小型復水器内の非凝縮性
ガスを処理する非凝縮性ガス処理手段とを有することを
特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載
の発電プラント。 - 【請求項8】前記熱源は原子炉であることを特徴とする
請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発電プラ
ント。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8021204A JPH09209716A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 発電プラント |
US08/795,200 US5754613A (en) | 1996-02-07 | 1997-02-05 | Power plant |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8021204A JPH09209716A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 発電プラント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09209716A true JPH09209716A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12048463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8021204A Pending JPH09209716A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 発電プラント |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5754613A (ja) |
JP (1) | JPH09209716A (ja) |
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KR101278906B1 (ko) * | 2011-08-30 | 2013-06-26 | 한국수력원자력 주식회사 | 응축수 혼합 저장탱크를 갖는 열충격 방지장치 |
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US9115605B2 (en) | 2009-09-17 | 2015-08-25 | Echogen Power Systems, Llc | Thermal energy conversion device |
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