JPH0697978B2 - 海苔の速乾方法及びその装置 - Google Patents
海苔の速乾方法及びその装置Info
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- JPH0697978B2 JPH0697978B2 JP2134327A JP13432790A JPH0697978B2 JP H0697978 B2 JPH0697978 B2 JP H0697978B2 JP 2134327 A JP2134327 A JP 2134327A JP 13432790 A JP13432790 A JP 13432790A JP H0697978 B2 JPH0697978 B2 JP H0697978B2
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- Edible Seaweed (AREA)
Description
本発明は乾海苔の製造において海苔の乾燥重量を適正な
範囲に納めるためサンプル乾燥を行う海苔の速乾方法及
びその装置に関するものである。
範囲に納めるためサンプル乾燥を行う海苔の速乾方法及
びその装置に関するものである。
乾海苔の一枚(21cm×19cm)当たりの重量は、例えば佐
賀県有明海漁業協同組合連合会の規格では3g前後と規定
されており、2.7g未満は軽規格外とされ、3.5g以上のも
のは重規格外とされる。つまり、この範囲に納まってい
ないと不良品となり、特に重量不足の場合は商品価値を
失ってしまう。従来より、この重量の調整は、熟練者が
海苔混合液の濃度を経験により加減して行っていた。現
在の乾海苔の製造は、一般に大型の海苔乾燥機を使用し
て大量に製造される。この海苔乾燥機は、生海苔の搬入
から乾燥終了まで2時間程度を要するものである。即
ち、海苔乾燥機から搬送されてきた乾海苔が重量不足で
不良品と分かっても、すでに海苔乾燥機の内部にはほぼ
同一濃度で抄かれた数千枚の海苔が乾燥中であり、それ
らが全部不良品ということになってしまう。このため、
生産者側では海苔混合液の濃度を上げて重量を上記の範
囲内でも重めに設定する傾向にあるが、それでは生産枚
数が減ってしまうことにとになり、生産者側としては好
ましい状態とは言えない。
賀県有明海漁業協同組合連合会の規格では3g前後と規定
されており、2.7g未満は軽規格外とされ、3.5g以上のも
のは重規格外とされる。つまり、この範囲に納まってい
ないと不良品となり、特に重量不足の場合は商品価値を
失ってしまう。従来より、この重量の調整は、熟練者が
海苔混合液の濃度を経験により加減して行っていた。現
在の乾海苔の製造は、一般に大型の海苔乾燥機を使用し
て大量に製造される。この海苔乾燥機は、生海苔の搬入
から乾燥終了まで2時間程度を要するものである。即
ち、海苔乾燥機から搬送されてきた乾海苔が重量不足で
不良品と分かっても、すでに海苔乾燥機の内部にはほぼ
同一濃度で抄かれた数千枚の海苔が乾燥中であり、それ
らが全部不良品ということになってしまう。このため、
生産者側では海苔混合液の濃度を上げて重量を上記の範
囲内でも重めに設定する傾向にあるが、それでは生産枚
数が減ってしまうことにとになり、生産者側としては好
ましい状態とは言えない。
本発明の目的は、ある濃度で抄かれた海苔の乾燥重量が
短時間で分かるようにして、その海苔の任意の乾燥重量
に対応する海苔混合液の適正濃度を早期に設定できるよ
うにし、乾海苔の重量が確実に規格範囲内に納まるよう
にして不良品の発生をなくすことである。そして、従来
のように重量不足から逃れるために必要以上に海苔混合
液の濃度を濃くするという無駄を省き、適正な重量範囲
内でできるだけ多くの枚数の乾海苔を得ることができる
ようにすることである。
短時間で分かるようにして、その海苔の任意の乾燥重量
に対応する海苔混合液の適正濃度を早期に設定できるよ
うにし、乾海苔の重量が確実に規格範囲内に納まるよう
にして不良品の発生をなくすことである。そして、従来
のように重量不足から逃れるために必要以上に海苔混合
液の濃度を濃くするという無駄を省き、適正な重量範囲
内でできるだけ多くの枚数の乾海苔を得ることができる
ようにすることである。
上記問題点を解決するために講じた本発明の手段は次の
通りである。 第1の発明においては、 乾海苔製造時と同量の海苔混合液を規格寸法より広い面
積をもって海苔簀に抄き、海苔面を相対向させて海苔簀
を配置し、海苔面間に送風して乾燥させる海苔の速乾方
法である。 第2の発明においては、 乾燥室と送風機を備えており、乾燥室の内部には相対向
させて海苔簀が保持できる保持具を有し、前記送風機の
吹出口は保持具に装着される海苔簀間に送風できる位置
に配設されており、吹き出される温風は折り返される各
海苔簀の裏面を通り乾燥室外部へ排出されるようにした
海苔速乾装置である。 海苔を抄く面積は、例えば1.5〜3倍に設定されるが、
特に限定はしない。 保持具の構造は特に限定せず公知手段による。保持具の
対向間隔は、送風量、風速等に対応して乾燥に適した間
隔に設定される。 保持具に保持される海苔簀は、通常は上下に平行に取付
けられるが、それに限定するものではなく、例えば吹出
口側を拡開するなど、保持具の配置を変えて一定の角度
を持たせることもできる。また、海苔簀は衝立状に立て
た状態で平行に配置することもできる。 海苔簀の間を通過した温風を折り返し送る構造は特に限
定せず、例えば導風板やダクトを設ける等でもよいが、
特に設けなくても壁部のみを設けて自然に折り返される
ようにしてもよい。 なお、折り返し風の通風部の通風速度を変えて乾燥速度
を調整できる調整手段を設けることは任意である。
通りである。 第1の発明においては、 乾海苔製造時と同量の海苔混合液を規格寸法より広い面
積をもって海苔簀に抄き、海苔面を相対向させて海苔簀
を配置し、海苔面間に送風して乾燥させる海苔の速乾方
法である。 第2の発明においては、 乾燥室と送風機を備えており、乾燥室の内部には相対向
させて海苔簀が保持できる保持具を有し、前記送風機の
吹出口は保持具に装着される海苔簀間に送風できる位置
に配設されており、吹き出される温風は折り返される各
海苔簀の裏面を通り乾燥室外部へ排出されるようにした
海苔速乾装置である。 海苔を抄く面積は、例えば1.5〜3倍に設定されるが、
特に限定はしない。 保持具の構造は特に限定せず公知手段による。保持具の
対向間隔は、送風量、風速等に対応して乾燥に適した間
隔に設定される。 保持具に保持される海苔簀は、通常は上下に平行に取付
けられるが、それに限定するものではなく、例えば吹出
口側を拡開するなど、保持具の配置を変えて一定の角度
を持たせることもできる。また、海苔簀は衝立状に立て
た状態で平行に配置することもできる。 海苔簀の間を通過した温風を折り返し送る構造は特に限
定せず、例えば導風板やダクトを設ける等でもよいが、
特に設けなくても壁部のみを設けて自然に折り返される
ようにしてもよい。 なお、折り返し風の通風部の通風速度を変えて乾燥速度
を調整できる調整手段を設けることは任意である。
本発明を図面に示した実施例に基づき皿に詳細に説明す
る。 第1図は本発明の一実施例の内部構造を示し、概略断面
図、第2図は第1図において乾燥室をA−Aで断面した
概略平面図、第3図は第1図のB−B断面図、第4図は
第1図のC−C断面図である。 符号1は海苔速乾装置で、乾燥箱2と送風機3を備えて
いる。 乾燥箱2の上部は開口しており、開口部20には断熱蓋21
が元端を蝶番22により回動可能にして取り付けられてい
る。なお、断熱蓋21の幅は、乾燥箱2の幅よりやや短く
設定されており、断熱蓋21を閉めたときにも乾燥箱2の
上部に排気口23が形成されるようにしている。 断熱蓋21の下方には、導風蓋24が同じく元側を蝶番25に
より回動可能にして取り付けられている。導風蓋24は閉
じたときに先端側へ向けてやや下方に傾斜するようにし
てある。導風蓋24の先端側も前記断熱蓋21と同じくやや
短く形成されており、後述する側壁273との間に隙間を
設けて排気に支障のないようにしている。なお符号26
は、導風蓋24の先端部を載置する載置片である。 導風蓋24の下部は乾燥室27となっている。乾燥室27の側
壁271、272(272は第2図、第3図、第4図に図示)の
中程の高さのやや排気口23側寄りには、海苔簀を載置す
る載置棚275、276がそれぞれ4個、上下二段に設けてあ
る。なお、載置棚275、276の上下の間隔は乾燥に適した
間隔に適宜設定される。 載置棚275、276には上下二段に海苔簀4を取付けた保持
枠40が載置される。 ここで、第1図及び第2図を参照して海苔簀4の保持構
造を説明する。 海苔が抄かれた海苔簀4は保持枠40に取付けられる。保
持枠40は四角形の枠体で、相対向する二辺にそれぞれ二
個の保持金具42を備えている。保持金具42は上方に向け
て折曲されたL板状で、海苔簀4は全体が弛まないよう
にやや張り気味にして簀の隙間を保持金具42に押し込ん
で取付けられる。 そして海苔簀4は保持枠40を載置棚275、276に載置して
乾燥室27内に取付けられる。 乾燥箱2の排気口23側の側壁273には後述する送風機3
の吹出口30が配設されている。吹出口30は、海苔乾燥時
に前記載置棚275、276に保持される海苔簀4の間を温風
が通るように載置棚275、276の中間部の高さに設定され
ている。 吹出部30はパイプを横置きした構造で、両端側は乾燥室
27側へ折曲されて吹出口31、32となっている。また、吹
出口31、32の間には三箇所に、径の小さい吹出口33、3
4、35が設けられている。なお、側壁273と相対向する側
壁277は各吹出口から吹き出される温風の折り返し面と
なる。 乾燥箱2には隣接して送風機3が設けられている。送風
機3には電気ヒータと送風ブロワ(いずれも図示省略)
を備えており、温風の温度及び風量を適宜設定可能な構
造である。なお、符号36は吸入管、37は排出管で、排出
管37に前記吹出部30が連設されている。 (作用) 第1図ないし第4図を参照して本実施例の作用を説明す
る。 乾海苔製造時と同じ量であって、互いに濃度が若干相違
する二種類の海苔混合液を、規格より広い面積(一枚当
たり約600〜1200cm2)で二枚の海苔簀4に抄く。この海
苔混合液の濃度の設定は、一方は乾燥海苔の重量が規格
内で重めになるように、また他方は規格内で軽めになる
ように経験的に設定される。この際、乾燥時に穴が開い
たりしないようにむらなく抄くようにする。 海苔を抄いた二枚の海苔簀4を遠心分離機にかけ、脱水
を行い、サンプルを作る。 次に、海苔簀4を保持枠40に取付ける。海苔簀4は保持
枠40の保持金具42に端部を押し込んで取付けられるが、
このとき、海苔簀4が弛んで波打ったり過度に緊張する
ことなく平面になるように適度な緊張力で海苔簀4を取
付けるようにする。これによって、温風が海苔の表面を
スムーズに通過できるようにして海苔の剥れや乾燥不良
を防止する。 そして、一方の海苔簀4を取付けた保持枠40は海苔N側
を上に向けて載置棚276に載置し、他方の海苔簀4を取
付けた保持枠40は海苔N側を下へ向けて載置棚275に載
置する。 次に送風機3を作動させ、適度な温度及び風量(本実施
例では温度50〜60℃で、風量1.0〜2.0m3/min)の温風を
送り、吹出口31、32での風速は、例えば10〜15m/secと
なるようにする。各吹出口から吹き出した温風は上下の
海苔簀4の間を通り、海苔Nの水分を奪いながら、第1
図に矢印で示すように側壁277で折り返す。折り返され
た温風は、乾燥室27の上下に配置した海苔簀4の裏面側
を通って乾燥させながら、排気口23から乾燥箱2の外部
に排出され、海苔簀上の海苔Nは乾燥される。 また、導風蓋24によって乾燥室27の排気口23へ通じる側
がやや狭く形成されており、乾燥室27内での温風の風速
が高められると共に温風が海苔簀4に沿いやすいように
している。更には断熱蓋21により乾燥箱2の内部の熱の
発散を抑え、熱効率を向上させている。 なお、この実施例の海苔速乾装置1によれば、規格海苔
の乾燥が10〜15分で完了し、短時間で上記した二種類の
濃度設定の場合の海苔の乾燥重量が分かる。そして、二
つのサンプルの海苔混合液の濃度と乾燥重量のデータか
ら、規格内における任意の乾燥重量(例えば規格内でも
やや軽めの2.7〜3gなど)の海苔混合液の濃度が容易に
算出できる。 また、本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の範囲内において種々の変形が可能
である。
る。 第1図は本発明の一実施例の内部構造を示し、概略断面
図、第2図は第1図において乾燥室をA−Aで断面した
概略平面図、第3図は第1図のB−B断面図、第4図は
第1図のC−C断面図である。 符号1は海苔速乾装置で、乾燥箱2と送風機3を備えて
いる。 乾燥箱2の上部は開口しており、開口部20には断熱蓋21
が元端を蝶番22により回動可能にして取り付けられてい
る。なお、断熱蓋21の幅は、乾燥箱2の幅よりやや短く
設定されており、断熱蓋21を閉めたときにも乾燥箱2の
上部に排気口23が形成されるようにしている。 断熱蓋21の下方には、導風蓋24が同じく元側を蝶番25に
より回動可能にして取り付けられている。導風蓋24は閉
じたときに先端側へ向けてやや下方に傾斜するようにし
てある。導風蓋24の先端側も前記断熱蓋21と同じくやや
短く形成されており、後述する側壁273との間に隙間を
設けて排気に支障のないようにしている。なお符号26
は、導風蓋24の先端部を載置する載置片である。 導風蓋24の下部は乾燥室27となっている。乾燥室27の側
壁271、272(272は第2図、第3図、第4図に図示)の
中程の高さのやや排気口23側寄りには、海苔簀を載置す
る載置棚275、276がそれぞれ4個、上下二段に設けてあ
る。なお、載置棚275、276の上下の間隔は乾燥に適した
間隔に適宜設定される。 載置棚275、276には上下二段に海苔簀4を取付けた保持
枠40が載置される。 ここで、第1図及び第2図を参照して海苔簀4の保持構
造を説明する。 海苔が抄かれた海苔簀4は保持枠40に取付けられる。保
持枠40は四角形の枠体で、相対向する二辺にそれぞれ二
個の保持金具42を備えている。保持金具42は上方に向け
て折曲されたL板状で、海苔簀4は全体が弛まないよう
にやや張り気味にして簀の隙間を保持金具42に押し込ん
で取付けられる。 そして海苔簀4は保持枠40を載置棚275、276に載置して
乾燥室27内に取付けられる。 乾燥箱2の排気口23側の側壁273には後述する送風機3
の吹出口30が配設されている。吹出口30は、海苔乾燥時
に前記載置棚275、276に保持される海苔簀4の間を温風
が通るように載置棚275、276の中間部の高さに設定され
ている。 吹出部30はパイプを横置きした構造で、両端側は乾燥室
27側へ折曲されて吹出口31、32となっている。また、吹
出口31、32の間には三箇所に、径の小さい吹出口33、3
4、35が設けられている。なお、側壁273と相対向する側
壁277は各吹出口から吹き出される温風の折り返し面と
なる。 乾燥箱2には隣接して送風機3が設けられている。送風
機3には電気ヒータと送風ブロワ(いずれも図示省略)
を備えており、温風の温度及び風量を適宜設定可能な構
造である。なお、符号36は吸入管、37は排出管で、排出
管37に前記吹出部30が連設されている。 (作用) 第1図ないし第4図を参照して本実施例の作用を説明す
る。 乾海苔製造時と同じ量であって、互いに濃度が若干相違
する二種類の海苔混合液を、規格より広い面積(一枚当
たり約600〜1200cm2)で二枚の海苔簀4に抄く。この海
苔混合液の濃度の設定は、一方は乾燥海苔の重量が規格
内で重めになるように、また他方は規格内で軽めになる
ように経験的に設定される。この際、乾燥時に穴が開い
たりしないようにむらなく抄くようにする。 海苔を抄いた二枚の海苔簀4を遠心分離機にかけ、脱水
を行い、サンプルを作る。 次に、海苔簀4を保持枠40に取付ける。海苔簀4は保持
枠40の保持金具42に端部を押し込んで取付けられるが、
このとき、海苔簀4が弛んで波打ったり過度に緊張する
ことなく平面になるように適度な緊張力で海苔簀4を取
付けるようにする。これによって、温風が海苔の表面を
スムーズに通過できるようにして海苔の剥れや乾燥不良
を防止する。 そして、一方の海苔簀4を取付けた保持枠40は海苔N側
を上に向けて載置棚276に載置し、他方の海苔簀4を取
付けた保持枠40は海苔N側を下へ向けて載置棚275に載
置する。 次に送風機3を作動させ、適度な温度及び風量(本実施
例では温度50〜60℃で、風量1.0〜2.0m3/min)の温風を
送り、吹出口31、32での風速は、例えば10〜15m/secと
なるようにする。各吹出口から吹き出した温風は上下の
海苔簀4の間を通り、海苔Nの水分を奪いながら、第1
図に矢印で示すように側壁277で折り返す。折り返され
た温風は、乾燥室27の上下に配置した海苔簀4の裏面側
を通って乾燥させながら、排気口23から乾燥箱2の外部
に排出され、海苔簀上の海苔Nは乾燥される。 また、導風蓋24によって乾燥室27の排気口23へ通じる側
がやや狭く形成されており、乾燥室27内での温風の風速
が高められると共に温風が海苔簀4に沿いやすいように
している。更には断熱蓋21により乾燥箱2の内部の熱の
発散を抑え、熱効率を向上させている。 なお、この実施例の海苔速乾装置1によれば、規格海苔
の乾燥が10〜15分で完了し、短時間で上記した二種類の
濃度設定の場合の海苔の乾燥重量が分かる。そして、二
つのサンプルの海苔混合液の濃度と乾燥重量のデータか
ら、規格内における任意の乾燥重量(例えば規格内でも
やや軽めの2.7〜3gなど)の海苔混合液の濃度が容易に
算出できる。 また、本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の範囲内において種々の変形が可能
である。
本発明は上記構成を有しているので次の効果を奏する。 (a)乾海苔製造時と同量の海苔混合液を規格寸法より
広い面積をもって海苔簀に抄いているので表面積が広く
なると共に厚さも薄くなり、より効率良く乾燥できる。
しかも、乾燥時に海苔面を相対向させ、その間に送風す
るので送風の無駄がない。 (b)海苔の乾燥速度を速めることで、ある濃度が抄か
れた海苔の乾燥重量が短時間で分かり、その海苔の任意
の乾燥重量に対応する海苔混合液の適正濃度を早期に設
定できる。これによって乾海苔の重量を確実に規格範囲
内に納めることができ、重量規格外による不良品の発生
をなくすことができる。また、従来のように重量不足か
ら逃れるために必要以上に海苔混合液の濃度を濃くする
という無駄がなくなり、適正な重量範囲内でより多くの
枚数の乾海苔を得ることあできるので生産者の収益の増
大が期待できる。
広い面積をもって海苔簀に抄いているので表面積が広く
なると共に厚さも薄くなり、より効率良く乾燥できる。
しかも、乾燥時に海苔面を相対向させ、その間に送風す
るので送風の無駄がない。 (b)海苔の乾燥速度を速めることで、ある濃度が抄か
れた海苔の乾燥重量が短時間で分かり、その海苔の任意
の乾燥重量に対応する海苔混合液の適正濃度を早期に設
定できる。これによって乾海苔の重量を確実に規格範囲
内に納めることができ、重量規格外による不良品の発生
をなくすことができる。また、従来のように重量不足か
ら逃れるために必要以上に海苔混合液の濃度を濃くする
という無駄がなくなり、適正な重量範囲内でより多くの
枚数の乾海苔を得ることあできるので生産者の収益の増
大が期待できる。
図面は本発明の実施例を示し、 第1図は本発明の一実施例の内部構造を示し、海苔簀を
保持した状態の概略断面図、 第2図は第1図において乾燥室をA−Aで断面した概略
平面図、 第3図は第1図のB−B断面図、 第4図は第1図のC−C断面図である。 1:海苔速乾装置、2:乾燥箱 27:乾燥室、275,276:載置棚 3:送風機 31,32,33,34,35:吹出口
保持した状態の概略断面図、 第2図は第1図において乾燥室をA−Aで断面した概略
平面図、 第3図は第1図のB−B断面図、 第4図は第1図のC−C断面図である。 1:海苔速乾装置、2:乾燥箱 27:乾燥室、275,276:載置棚 3:送風機 31,32,33,34,35:吹出口
Claims (2)
- 【請求項1】乾海苔製造時と同量の海苔混合液を規格寸
法より広い面積をもって海苔簀に抄き、海苔面を相対向
させて海苔簀を配置し、海苔面間に送風して乾燥させる
ことを特徴とする海苔の速乾方法。 - 【請求項2】乾燥室と送風機を備えており、乾燥室の内
部には相対向させて海苔簀が保持できる保持具を有し、
前記送風機の吹出口は保持具に装着される海苔簀間に送
風できる位置に配設されており、吹き出される温風は折
り返されて各海苔簀の裏面を通り乾燥室外部へ排出され
るようにしたことを特徴とする海苔速乾装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2134327A JPH0697978B2 (ja) | 1990-05-23 | 1990-05-23 | 海苔の速乾方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2134327A JPH0697978B2 (ja) | 1990-05-23 | 1990-05-23 | 海苔の速乾方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427367A JPH0427367A (ja) | 1992-01-30 |
JPH0697978B2 true JPH0697978B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=15125736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2134327A Expired - Fee Related JPH0697978B2 (ja) | 1990-05-23 | 1990-05-23 | 海苔の速乾方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0697978B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09209716A (ja) * | 1996-02-07 | 1997-08-12 | Toshiba Corp | 発電プラント |
JP4285557B2 (ja) * | 2007-04-25 | 2009-06-24 | ダイキン工業株式会社 | コンテナ用冷凍装置のケーシング構造及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-05-23 JP JP2134327A patent/JPH0697978B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0427367A (ja) | 1992-01-30 |
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