JPH0428749B2 - - Google Patents
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- JPH0428749B2 JPH0428749B2 JP58120286A JP12028683A JPH0428749B2 JP H0428749 B2 JPH0428749 B2 JP H0428749B2 JP 58120286 A JP58120286 A JP 58120286A JP 12028683 A JP12028683 A JP 12028683A JP H0428749 B2 JPH0428749 B2 JP H0428749B2
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- propylene
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/34—Silicon-containing compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L53/00—Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は、耐低温衝撃性、耐低温脆化性、剛
性、塗装性及び溶融流動性(成形性)に優れたポ
リプロピレン組成物に関する。更に詳しくは自動
車用バンパーに好適なポリプロピレン組成物に関
する。 結晶性ポリプロピレンは、剛性、耐熱性、光沢
等の点で優れた特性を有するが、衝撃強度及び塗
装性が劣るという欠点を有している。その為、衝
撃強度の要求される分野あるいは塗装を要する分
野への使用は極く限られているのが現状であつ
た。 従来よりこれらの欠点を改良する目的で結晶性
ポリプロピレンにポリエチレンやポリイソブチレ
ン、ポリブタジエン、非晶性エチレン・プロピレ
ン共重合体等のゴム状物質とを混合する方法が数
多く提案されている。そして、これらゴム状物質
の添加による剛性の低下を改良する為に、タルク
等の無機充填剤を添加混合することも提案されて
いる。 かかる方法として、例えばエチレン含有量が5
〜10重量%、MFRが2〜10のの結晶性エチレン
−プロピレンブロツク共重合体、固有粘度が2.0
〜3.5の無定形エチレン−プロピレン共重合体及
びタルクからなるバンパー用ポリプロピレン組成
物(特開昭57−55952号公報報)あるいは更に高
密度ポリエチレンを添加したポリプロピレン組成
物(特開昭57−159841号公報)等が提案されてい
るが、前者の組成物は、主成分であるエチレン−
プロピレンブロツク共重合体のエチレン含有量が
少なく、またMFRも小さいので耐衝撃性が不充
分で成形性にも劣るという欠点を有している。一
方後者の組成物は、主成分であるエチレン−プロ
ピレンブロツク共重合体のエチレン含有量の少な
さによる耐衝撃性の不充分さを、高密度ポリエチ
レンの添加により改良を計つたものであるが、か
かる高密度ポリエチレンの後添加は、分散不良を
起こすことが多々あり、その結果、成形品の塗装
性の低下を来たす虞れがある等、いずれにしても
耐低温衝撃性、耐低温脆化性、剛性、塗装性及び
成形性等のバランスがとれたポリプロピレン組成
物は得難いのが現状であつた。 かかる状況に鑑み、本発明者は耐低温衝撃性、
耐低温脆化性、剛性、塗装性及び成形性等のバラ
ンスのとれたポリプロピレン組成物を得るべく
種々検討した結果、特定のプロピレン・エチレン
ブロツク共重合体、エチレン・プロピレンランダ
ム共重合体及びタルクからなる組成物が、本発明
の目的を達成できることが分かり、本発明を完成
するに至つた。 すなわち本発明は、アイソタクチツク指数90以
上のポリプロピレン成分():74ないし90重量
%、プロピレン単位を20ないし80モルル%含有す
るプロピレン・エチレン共重合体成分():5
ないし12重量%、及び極限粘度〔η〕2.0dl/g
以上で、プロピレン単位含有量10モル%以下のエ
チレン重合体成分():5ないし25重量%から
なり、エチレン含有量15ないし35モル%、及びメ
ルトフローレート10ないし60g/10minのプロピ
レン・エチレンブロツク共重合体(A):50ないし70
重量%と、 エチレン含有量60ないし85モル%、メルトフロ
ーレート0.1ないし2g/10min、及びX線によ
る結晶化度10%以下のエチレン・α−オレフイン
ランダム共重合体(B):25ないし40重量%と、 タルク(C):3ないし20重量% とからなることを特徴とするポリプロピレン組成
物である。 本発明に用いるプロピレン・エチレンブロツク
共重合体(A)は、エチレン含有量が15ないし35モル
%、好ましくは15ないし25モル%、メルトフロー
レート(MFR:ASTM D1238、L)が10ないし
60g/10min、好ましくは15ないし30g/10min
の共重合体であり、前記ブロツク共重合体(A)がア
イソタクチツク指数90以上、好ましくは95以上の
ポリプロピレン成分():74ないし90重量%、
好ましくは80ないし85重量%、プロピレン単位を
20ないし80モル%、好ましくは40ないし80モル%
含有するプロピレン・エチレン共重合体成分
()、更に好ましくはミクロアイソタクテイシテ
イが0.8以上のプロピレン・エチレン共重合体成
分():5ないし12重量%、及び極限粘度〔η〕
が2.0dl/g以上であるポリエチレン成分()
またはプロピレン単位の含有量が10モル%以下の
エチレン共重合体成分():5ないし25重量%、
好ましくは8ないし18重量%とから構成されるエ
チレンとプロピレンとを順次的に重合した共重合
体である。 プロピレン・エチレンブロツク共重合体(A)のエ
チレン含有量が15モル%未満のものは耐低温衝撃
性および耐低温脆化性が劣り、一方35モル%を越
えるものは剛性および塗装性に劣る。またMFR
が10g/10min未満のものは溶融流動性が悪く、
成形性に劣り、60g/minを越えるものは機械的
強度が劣る。 また前記プロピレン・エチレンブロツク共重合
体(A)を構成するプロピレン・エチレン共重合体成
分()の量が5重量%未満の場合は、耐低温衝
撃性および耐低温脆化性に劣る場合があり、一方
12重量%を越えると剛性が低下する場合がある。
共重合体成分()のミクロアイソタクシテイが
0.8以上のものはべたつきがないので好ましい。
またポリエチレン成分()またはエチレン共重
合体成分()の量が5重量%未満の場合は、耐
低温衝撃性および耐低温脆化性に劣る場合があ
り、一方25重量%を越えると剛性が低下する場合
がある。ポリエチレン成分()またはエチレン
共重合体成分()の極限粘度〔η〕が2.0dl/
g以上のものは機械的強度の改善効果に優れるの
で好ましい。 プロピレン・エチレンブロツク共重合体(A)は、
オレフイン類を立体規則性触媒、好ましくは担体
付遷移金属成分及び有機アルミニウム化合物より
成る触媒の存在下に、一つの重合反応系中で重合
させることにより得られる、所謂非ポリマーブレ
ンド・タイプの共重合体であり、具体的な方法と
しては、本出願人による特開昭52−98045号及び
特公昭57−26613号に詳しい。 本発明に用いるプロピレン・エチレンブロツク
共重合体(A)は必ずしも一つの重合反応系中で重合
させることにより得られた一種の重合体に限ら
ず、別々に重合された二種以上のプロピレン・エ
チレンブロツク共重合体の混合物であつてもよい
が、その場合は、混合物のエチレン含有量及び
MFRが前記範囲内でなければならない。 本発明におけるエチレン含有量は13C−NMR
法により測定した値であり、アイソタクチツク指
数()は、沸騰n−ヘプタン不溶分を重量%で
表わしたのである。また極限粘度〔η〕は、デカ
リン溶媒、135℃で測定した値である。 本発明に用いるエチレン・α−オレフインラン
ダム共重合体(B)は、エチレン含有量が60ないし85
モル%、好ましくは75ないし82モル%、メルトフ
ローレート(MFR:ASTM D1238、L)が0.1
ないし2g/10min、好ましくは0.2ないし1
g/10min及びX線による結晶化度が10%以下、
好ましくは5%以下のものである。エチレン含有
量が85モル%を越えるもの、及び結晶化度が10%
を越えるものは、耐低温衝撃性および耐低温脆化
性の改良効果が少なく、60モル%未満のものは溶
融流動性が悪く、成形性劣り、2g/10minを越
えるものは、耐低温衝撃性および耐低温脆化性の
改良効果に劣る。 前記α−オレフインとしては、具体的には例え
ばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン等が挙げられる。また共重
合体(B)は、少量のジエンモノマー、例えばジシク
ロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,
4−ヘキサジエン等が共重合されていてもよい。 前記エチレン・α−オレフインランダム共重合
体(B)は、通常バナジウム化合物と有機アルミニウ
ム化合物の組合せ触媒を用いて製造される。具体
的には、例えば溶媒としてヘキサンを用い、これ
にオキシ三塩化バナジウムを添加し、次にエチレ
ンとα−オレフインの混合ガスを溶解、飽和させ
た後、エチルアルミニウムセスキクロリドを予め
ヘキサンに溶かした溶液を添加して重合を行うこ
とによつて製造できる。 本発明に用いるタルク(C)は、通常無機充填剤と
して市販されているものであり、好ましくは平均
粒径が0.5ないし5μ、更に好ましくは1ないし3μ
の範囲のものである。平均粒径が5μを越えるも
のは、機械的強度が低下する場合があり、一方平
均粒径が0.5μ未満のものは混練時に分散不良を起
こす場合がある。タルク(C)は未処理のものであつ
てもよいが、プロピレン・エチレンブロツク共重
合体(A)等との親和性を向上させるために、有機チ
タネート系カツプリング剤、シラン系カツプリン
グ剤、カルボン酸変性ポリオレフイン等で処理あ
るいはそれらと併用してもよい。 本発明のポリプロピレン組成物は、前記プロピ
レン・エチレンブロツク共重合体(A)50ないし70重
量%、好ましくは55ないし65重量%、エチレン・
プロピレンランダム共重合体(B):25ないし40重量
%、好ましくは28ないし37重量%、及びタルク
(C):3ないし20重量%、好ましくは5ないし15重
量%から構成され、好ましくはポリプロピレン組
成物のMFRが5ないし15g/10minの範囲のも
のが成形性と耐低温衝撃性および耐低温脆化性と
のバランスに優れる。 プロピレン・エチレンブロツク共重合体(A)の量
が50重量%未満のものは、剛性に劣り、一方70重
量%を越えるものは、塗装性及び耐衝撃性に劣
る。 タルク(C)の量が3重量%未満のものは、剛性が
改良されず、一方20重量%を越えると脆くなり耐
衝撃性が低下する。 本発明のポリプロピレン組成物は、プロピレ
ン・エチレンブロツク共重合体(A)、エチレン・α
−オレフインランダム共重合体(B)及びタルク(C)と
を前記範囲で、例えばヘンシエルミキサー、V−
ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブレ
ンダー等で混合後、単軸押出機、多軸押出機、ニ
ーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練するこ
とにより得られる。中でも多軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサー等の混練性能のすぐれた
機器を使うことにより、各成分がより均一に分散
した高品質のポリプロピレン組成物が得られる。 本発明のポリプロピレン組成物には、その混合
の任意の段階で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑
剤、核剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染料ある
いはタルクの他に、他の無機または有機の充填
剤、補強剤等の各種充填剤を本発明の目的を損わ
ない範囲で配合することができる。 本発明のポリプロピレン組成物は溶融流動性に
優れ、しかも得られた成形品は、耐低温衝撃性、
耐低温脆化性、剛性および寸法安定性に優れ、し
かも塗装性も良いので自動車のバンバリー、スポ
イラー、モール、ラジエターグリル、トリム等自
動車内外装の大型成形品に特に好適であるが、そ
れらに限らず、弱電製品のハウジング類(洗濯機
の洗濯槽、パネル、テレビバツクカバーなど)に
も好適に使用される。 次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、こ
れらの実施例に何ら制約されるものではない。 実施例 1 :97のポリプロピレン成分:82.6重量%、プ
ロピレン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gの
プロピレン・エチレン共重合体成分:7.7重量%
及び〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分:9.7
重量%からなるエチレン含有量:17モル%及び
MFR:20g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す):60重量
%、エチレン含有量:81.0モル%、MFR:0.4
g/10min及び結晶化度:3%のエチレン・プロ
ピレンランダム共重合体(以下EPRと略す):33
重量%、及びタルク(商品名ミクロンホワイト
5000P林化成(株)製):7重量%とにPEB−+
EPR+タルク=100重量部に対してカーボンブラ
ツク:1重量部及び耐熱安定剤(商品名ヨシノツ
クスBHT吉富製薬(株)製:0.1重量部、イルガノツ
クス1010ムサシノガイギー(株)製:0.1重量部)と
をヘンシエルミキサーで混合後、二軸押出機
(Werner&Pfleiderer社製ZSK53L)を用いて樹
脂温度220℃で造粒し、組成物−を得た。 次いで該組成物−を射出成形機(ダイナメル
ターSJ−45C、型締力140TON(株)名機製作所製)
を用いて樹脂温度200℃で試験片を成形するとと
もに、別途模擬バンパー用金型(長さ460mm×幅
120mm×高さ56mm、バンパー裏面に4本のリブを
具備、厚さ3mm)を他の射出成形機(N400型締
力400TON(株)日本製鋼所製)に設置して、樹脂温
度200℃、射出圧力800Kg/cm2(1次)、500Kg/cm2
(2次)、射出速度24mm/secの条件下に模擬バン
パーを成形し、外観(フローマークの有無)を検
査した。試験結果を第1表に示す。尚外観以外の
評価は以下の方法で行つた。 MFR(g/10min):ASTM D1238L 曲げ初期弾性率(Kg・cm/cm):ASTM
D256、−30℃ 低温脆化温度(℃):ASTM D746 比較例 1 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:75.2重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分4.0重量%、及び
〔η〕:2.2dl/gのポリエチレン成分:20.8重量
%からなるエチレン含有量:30モル%及び
MFR:5.5g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す)を用い、
PEB−:60重量%、EPR:30重量%及びタル
ク:10重量%とする以外は実施例1と同様に行つ
た。結果を第1表に示す。 比較例 2 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:85.2重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分:9.0重量%、及び
〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分:5.8重量%
からなるエチレン含有量:12モル%及びMFR:
23g/10minのプロピレン・エチレンブロツク共
重合体(以下PEB−と略す)を用いる以外は
実施例1と同様に行つた。結果を第1表に示す。 比較例 3 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:77.4重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分:5.1重量%、及び
〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分からなるエ
チレン含有量:26モル%及びMFR:14g/
10minのプロピレン・エチレンブロツク共重合体
(以下PEB−と略す)を用い、PEB−:75重
量%、EPR:20重量%及びタルク:5重量%と
する以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1
表に示す。 比較例 4 実施例1で用いたEPRの代わりに、エチレン
含有量:91.5モル%、MFR:6g/10min及び結
晶化度:17%のエチレン・1−ブテンランダム共
重合体(以下EBRと略す)を用いる以外は実施
例1と同様に行つた。結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1で用いたPEB−の代わりに、比較
例2及び比較例3で用いたPEB−:43重量%
及びPEB−:20重量%からなるプロピレン・
エチレンブロツク共重合体の混合物(混合物に占
めるプロピレン成分:82.9重量%、プロピレン・
エチレン共重合体成分:7.8重量%、ポリエチレ
ン成分:9.3重量%、混合物のエチレン含有量:
16.5モル%、MFR:21g/10min)を用い、
EPR:30重量%及びタルク:7重量%とする以
外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表に示
す。 実施例 3 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:74.4重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分:7.0重量%及び
〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分:18.6重量
%からなるエチレン含有量:28モル%及び
MFR:23g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す)を用い
る以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表
に示す。 実施例 4 実施例1で用いた各成分の代わりに、実施例1
で用いたPEB−:65重量%、エチレン含有
量:78.5モル%、エチリデンノルボルネン含有
量:2モル%、MFR:0.3g/10min及び結晶化
度:3%のエチレン・プロピレン・エチリデンノ
ルボルネン三元共重合体(以下EPTと略す):28
重量%及び実施例1で用いたタルク:7重量%か
らなる各成分を用いる以外は実施例1と同様に行
つた。結果を第1表に示す。 比較例 5 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
92%のポリプロピレン成分:78.7重量%、プロピ
レン含有量:68モル%、〔η〕:1.9dl/gのプロ
ピレン・エチレン共重合体成分:4.0重量%、及
び〔η〕:1.4dl/gのポリエチレン成分:17.3重
量%からなるエチレン含有量:26.9モル%、及び
MFR:8.8g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す)を用い
る以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表
に示す。
性、塗装性及び溶融流動性(成形性)に優れたポ
リプロピレン組成物に関する。更に詳しくは自動
車用バンパーに好適なポリプロピレン組成物に関
する。 結晶性ポリプロピレンは、剛性、耐熱性、光沢
等の点で優れた特性を有するが、衝撃強度及び塗
装性が劣るという欠点を有している。その為、衝
撃強度の要求される分野あるいは塗装を要する分
野への使用は極く限られているのが現状であつ
た。 従来よりこれらの欠点を改良する目的で結晶性
ポリプロピレンにポリエチレンやポリイソブチレ
ン、ポリブタジエン、非晶性エチレン・プロピレ
ン共重合体等のゴム状物質とを混合する方法が数
多く提案されている。そして、これらゴム状物質
の添加による剛性の低下を改良する為に、タルク
等の無機充填剤を添加混合することも提案されて
いる。 かかる方法として、例えばエチレン含有量が5
〜10重量%、MFRが2〜10のの結晶性エチレン
−プロピレンブロツク共重合体、固有粘度が2.0
〜3.5の無定形エチレン−プロピレン共重合体及
びタルクからなるバンパー用ポリプロピレン組成
物(特開昭57−55952号公報報)あるいは更に高
密度ポリエチレンを添加したポリプロピレン組成
物(特開昭57−159841号公報)等が提案されてい
るが、前者の組成物は、主成分であるエチレン−
プロピレンブロツク共重合体のエチレン含有量が
少なく、またMFRも小さいので耐衝撃性が不充
分で成形性にも劣るという欠点を有している。一
方後者の組成物は、主成分であるエチレン−プロ
ピレンブロツク共重合体のエチレン含有量の少な
さによる耐衝撃性の不充分さを、高密度ポリエチ
レンの添加により改良を計つたものであるが、か
かる高密度ポリエチレンの後添加は、分散不良を
起こすことが多々あり、その結果、成形品の塗装
性の低下を来たす虞れがある等、いずれにしても
耐低温衝撃性、耐低温脆化性、剛性、塗装性及び
成形性等のバランスがとれたポリプロピレン組成
物は得難いのが現状であつた。 かかる状況に鑑み、本発明者は耐低温衝撃性、
耐低温脆化性、剛性、塗装性及び成形性等のバラ
ンスのとれたポリプロピレン組成物を得るべく
種々検討した結果、特定のプロピレン・エチレン
ブロツク共重合体、エチレン・プロピレンランダ
ム共重合体及びタルクからなる組成物が、本発明
の目的を達成できることが分かり、本発明を完成
するに至つた。 すなわち本発明は、アイソタクチツク指数90以
上のポリプロピレン成分():74ないし90重量
%、プロピレン単位を20ないし80モルル%含有す
るプロピレン・エチレン共重合体成分():5
ないし12重量%、及び極限粘度〔η〕2.0dl/g
以上で、プロピレン単位含有量10モル%以下のエ
チレン重合体成分():5ないし25重量%から
なり、エチレン含有量15ないし35モル%、及びメ
ルトフローレート10ないし60g/10minのプロピ
レン・エチレンブロツク共重合体(A):50ないし70
重量%と、 エチレン含有量60ないし85モル%、メルトフロ
ーレート0.1ないし2g/10min、及びX線によ
る結晶化度10%以下のエチレン・α−オレフイン
ランダム共重合体(B):25ないし40重量%と、 タルク(C):3ないし20重量% とからなることを特徴とするポリプロピレン組成
物である。 本発明に用いるプロピレン・エチレンブロツク
共重合体(A)は、エチレン含有量が15ないし35モル
%、好ましくは15ないし25モル%、メルトフロー
レート(MFR:ASTM D1238、L)が10ないし
60g/10min、好ましくは15ないし30g/10min
の共重合体であり、前記ブロツク共重合体(A)がア
イソタクチツク指数90以上、好ましくは95以上の
ポリプロピレン成分():74ないし90重量%、
好ましくは80ないし85重量%、プロピレン単位を
20ないし80モル%、好ましくは40ないし80モル%
含有するプロピレン・エチレン共重合体成分
()、更に好ましくはミクロアイソタクテイシテ
イが0.8以上のプロピレン・エチレン共重合体成
分():5ないし12重量%、及び極限粘度〔η〕
が2.0dl/g以上であるポリエチレン成分()
またはプロピレン単位の含有量が10モル%以下の
エチレン共重合体成分():5ないし25重量%、
好ましくは8ないし18重量%とから構成されるエ
チレンとプロピレンとを順次的に重合した共重合
体である。 プロピレン・エチレンブロツク共重合体(A)のエ
チレン含有量が15モル%未満のものは耐低温衝撃
性および耐低温脆化性が劣り、一方35モル%を越
えるものは剛性および塗装性に劣る。またMFR
が10g/10min未満のものは溶融流動性が悪く、
成形性に劣り、60g/minを越えるものは機械的
強度が劣る。 また前記プロピレン・エチレンブロツク共重合
体(A)を構成するプロピレン・エチレン共重合体成
分()の量が5重量%未満の場合は、耐低温衝
撃性および耐低温脆化性に劣る場合があり、一方
12重量%を越えると剛性が低下する場合がある。
共重合体成分()のミクロアイソタクシテイが
0.8以上のものはべたつきがないので好ましい。
またポリエチレン成分()またはエチレン共重
合体成分()の量が5重量%未満の場合は、耐
低温衝撃性および耐低温脆化性に劣る場合があ
り、一方25重量%を越えると剛性が低下する場合
がある。ポリエチレン成分()またはエチレン
共重合体成分()の極限粘度〔η〕が2.0dl/
g以上のものは機械的強度の改善効果に優れるの
で好ましい。 プロピレン・エチレンブロツク共重合体(A)は、
オレフイン類を立体規則性触媒、好ましくは担体
付遷移金属成分及び有機アルミニウム化合物より
成る触媒の存在下に、一つの重合反応系中で重合
させることにより得られる、所謂非ポリマーブレ
ンド・タイプの共重合体であり、具体的な方法と
しては、本出願人による特開昭52−98045号及び
特公昭57−26613号に詳しい。 本発明に用いるプロピレン・エチレンブロツク
共重合体(A)は必ずしも一つの重合反応系中で重合
させることにより得られた一種の重合体に限ら
ず、別々に重合された二種以上のプロピレン・エ
チレンブロツク共重合体の混合物であつてもよい
が、その場合は、混合物のエチレン含有量及び
MFRが前記範囲内でなければならない。 本発明におけるエチレン含有量は13C−NMR
法により測定した値であり、アイソタクチツク指
数()は、沸騰n−ヘプタン不溶分を重量%で
表わしたのである。また極限粘度〔η〕は、デカ
リン溶媒、135℃で測定した値である。 本発明に用いるエチレン・α−オレフインラン
ダム共重合体(B)は、エチレン含有量が60ないし85
モル%、好ましくは75ないし82モル%、メルトフ
ローレート(MFR:ASTM D1238、L)が0.1
ないし2g/10min、好ましくは0.2ないし1
g/10min及びX線による結晶化度が10%以下、
好ましくは5%以下のものである。エチレン含有
量が85モル%を越えるもの、及び結晶化度が10%
を越えるものは、耐低温衝撃性および耐低温脆化
性の改良効果が少なく、60モル%未満のものは溶
融流動性が悪く、成形性劣り、2g/10minを越
えるものは、耐低温衝撃性および耐低温脆化性の
改良効果に劣る。 前記α−オレフインとしては、具体的には例え
ばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン等が挙げられる。また共重
合体(B)は、少量のジエンモノマー、例えばジシク
ロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,
4−ヘキサジエン等が共重合されていてもよい。 前記エチレン・α−オレフインランダム共重合
体(B)は、通常バナジウム化合物と有機アルミニウ
ム化合物の組合せ触媒を用いて製造される。具体
的には、例えば溶媒としてヘキサンを用い、これ
にオキシ三塩化バナジウムを添加し、次にエチレ
ンとα−オレフインの混合ガスを溶解、飽和させ
た後、エチルアルミニウムセスキクロリドを予め
ヘキサンに溶かした溶液を添加して重合を行うこ
とによつて製造できる。 本発明に用いるタルク(C)は、通常無機充填剤と
して市販されているものであり、好ましくは平均
粒径が0.5ないし5μ、更に好ましくは1ないし3μ
の範囲のものである。平均粒径が5μを越えるも
のは、機械的強度が低下する場合があり、一方平
均粒径が0.5μ未満のものは混練時に分散不良を起
こす場合がある。タルク(C)は未処理のものであつ
てもよいが、プロピレン・エチレンブロツク共重
合体(A)等との親和性を向上させるために、有機チ
タネート系カツプリング剤、シラン系カツプリン
グ剤、カルボン酸変性ポリオレフイン等で処理あ
るいはそれらと併用してもよい。 本発明のポリプロピレン組成物は、前記プロピ
レン・エチレンブロツク共重合体(A)50ないし70重
量%、好ましくは55ないし65重量%、エチレン・
プロピレンランダム共重合体(B):25ないし40重量
%、好ましくは28ないし37重量%、及びタルク
(C):3ないし20重量%、好ましくは5ないし15重
量%から構成され、好ましくはポリプロピレン組
成物のMFRが5ないし15g/10minの範囲のも
のが成形性と耐低温衝撃性および耐低温脆化性と
のバランスに優れる。 プロピレン・エチレンブロツク共重合体(A)の量
が50重量%未満のものは、剛性に劣り、一方70重
量%を越えるものは、塗装性及び耐衝撃性に劣
る。 タルク(C)の量が3重量%未満のものは、剛性が
改良されず、一方20重量%を越えると脆くなり耐
衝撃性が低下する。 本発明のポリプロピレン組成物は、プロピレ
ン・エチレンブロツク共重合体(A)、エチレン・α
−オレフインランダム共重合体(B)及びタルク(C)と
を前記範囲で、例えばヘンシエルミキサー、V−
ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブレ
ンダー等で混合後、単軸押出機、多軸押出機、ニ
ーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練するこ
とにより得られる。中でも多軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサー等の混練性能のすぐれた
機器を使うことにより、各成分がより均一に分散
した高品質のポリプロピレン組成物が得られる。 本発明のポリプロピレン組成物には、その混合
の任意の段階で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑
剤、核剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染料ある
いはタルクの他に、他の無機または有機の充填
剤、補強剤等の各種充填剤を本発明の目的を損わ
ない範囲で配合することができる。 本発明のポリプロピレン組成物は溶融流動性に
優れ、しかも得られた成形品は、耐低温衝撃性、
耐低温脆化性、剛性および寸法安定性に優れ、し
かも塗装性も良いので自動車のバンバリー、スポ
イラー、モール、ラジエターグリル、トリム等自
動車内外装の大型成形品に特に好適であるが、そ
れらに限らず、弱電製品のハウジング類(洗濯機
の洗濯槽、パネル、テレビバツクカバーなど)に
も好適に使用される。 次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、こ
れらの実施例に何ら制約されるものではない。 実施例 1 :97のポリプロピレン成分:82.6重量%、プ
ロピレン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gの
プロピレン・エチレン共重合体成分:7.7重量%
及び〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分:9.7
重量%からなるエチレン含有量:17モル%及び
MFR:20g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す):60重量
%、エチレン含有量:81.0モル%、MFR:0.4
g/10min及び結晶化度:3%のエチレン・プロ
ピレンランダム共重合体(以下EPRと略す):33
重量%、及びタルク(商品名ミクロンホワイト
5000P林化成(株)製):7重量%とにPEB−+
EPR+タルク=100重量部に対してカーボンブラ
ツク:1重量部及び耐熱安定剤(商品名ヨシノツ
クスBHT吉富製薬(株)製:0.1重量部、イルガノツ
クス1010ムサシノガイギー(株)製:0.1重量部)と
をヘンシエルミキサーで混合後、二軸押出機
(Werner&Pfleiderer社製ZSK53L)を用いて樹
脂温度220℃で造粒し、組成物−を得た。 次いで該組成物−を射出成形機(ダイナメル
ターSJ−45C、型締力140TON(株)名機製作所製)
を用いて樹脂温度200℃で試験片を成形するとと
もに、別途模擬バンパー用金型(長さ460mm×幅
120mm×高さ56mm、バンパー裏面に4本のリブを
具備、厚さ3mm)を他の射出成形機(N400型締
力400TON(株)日本製鋼所製)に設置して、樹脂温
度200℃、射出圧力800Kg/cm2(1次)、500Kg/cm2
(2次)、射出速度24mm/secの条件下に模擬バン
パーを成形し、外観(フローマークの有無)を検
査した。試験結果を第1表に示す。尚外観以外の
評価は以下の方法で行つた。 MFR(g/10min):ASTM D1238L 曲げ初期弾性率(Kg・cm/cm):ASTM
D256、−30℃ 低温脆化温度(℃):ASTM D746 比較例 1 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:75.2重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分4.0重量%、及び
〔η〕:2.2dl/gのポリエチレン成分:20.8重量
%からなるエチレン含有量:30モル%及び
MFR:5.5g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す)を用い、
PEB−:60重量%、EPR:30重量%及びタル
ク:10重量%とする以外は実施例1と同様に行つ
た。結果を第1表に示す。 比較例 2 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:85.2重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分:9.0重量%、及び
〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分:5.8重量%
からなるエチレン含有量:12モル%及びMFR:
23g/10minのプロピレン・エチレンブロツク共
重合体(以下PEB−と略す)を用いる以外は
実施例1と同様に行つた。結果を第1表に示す。 比較例 3 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:77.4重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分:5.1重量%、及び
〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分からなるエ
チレン含有量:26モル%及びMFR:14g/
10minのプロピレン・エチレンブロツク共重合体
(以下PEB−と略す)を用い、PEB−:75重
量%、EPR:20重量%及びタルク:5重量%と
する以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1
表に示す。 比較例 4 実施例1で用いたEPRの代わりに、エチレン
含有量:91.5モル%、MFR:6g/10min及び結
晶化度:17%のエチレン・1−ブテンランダム共
重合体(以下EBRと略す)を用いる以外は実施
例1と同様に行つた。結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1で用いたPEB−の代わりに、比較
例2及び比較例3で用いたPEB−:43重量%
及びPEB−:20重量%からなるプロピレン・
エチレンブロツク共重合体の混合物(混合物に占
めるプロピレン成分:82.9重量%、プロピレン・
エチレン共重合体成分:7.8重量%、ポリエチレ
ン成分:9.3重量%、混合物のエチレン含有量:
16.5モル%、MFR:21g/10min)を用い、
EPR:30重量%及びタルク:7重量%とする以
外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表に示
す。 実施例 3 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
97のポリプロピレン成分:74.4重量%、プロピレ
ン含有量:60モル%、〔η〕:3.0dl/gのプロピ
レン・エチレン共重合体成分:7.0重量%及び
〔η〕:3.3dl/gのポリエチレン成分:18.6重量
%からなるエチレン含有量:28モル%及び
MFR:23g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す)を用い
る以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表
に示す。 実施例 4 実施例1で用いた各成分の代わりに、実施例1
で用いたPEB−:65重量%、エチレン含有
量:78.5モル%、エチリデンノルボルネン含有
量:2モル%、MFR:0.3g/10min及び結晶化
度:3%のエチレン・プロピレン・エチリデンノ
ルボルネン三元共重合体(以下EPTと略す):28
重量%及び実施例1で用いたタルク:7重量%か
らなる各成分を用いる以外は実施例1と同様に行
つた。結果を第1表に示す。 比較例 5 実施例1で用いたPEB−の代わりに、:
92%のポリプロピレン成分:78.7重量%、プロピ
レン含有量:68モル%、〔η〕:1.9dl/gのプロ
ピレン・エチレン共重合体成分:4.0重量%、及
び〔η〕:1.4dl/gのポリエチレン成分:17.3重
量%からなるエチレン含有量:26.9モル%、及び
MFR:8.8g/10minのプロピレン・エチレンブ
ロツク共重合体(以下PEB−と略す)を用い
る以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表
に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アイソタクチツク指数90以上のポリプロピレ
ン成分():74ないし90重量%、プロピレン単
位を20ないし80モル%含有するプロピレン・エチ
レン共重合体成分():5ないし12重量%、及
び極限粘度〔η〕2.0dl/g以上で、プロピレン
単位含有量10モル%以下のエチレン重合体成分
():5ないし25重量%からなり、エチレン含有
量15ないし35モル%、及びメルトフローレート10
ないし60g/10minのプロピレン・エチレンブロ
ツク共重合体(A):50ないし70重量%と、 エチレン含有量60ないし85モル%、メルトフロ
ーレート0.1ないし2g/10min、及びX線によ
る結晶化度10%以下のエチレン・α−オレフイン
ランダム共重合体(B):25ないし40重量%と、 タルク(C):3ないし20重量% とからなることを特徴とするポリプロピレン組成
物。
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