JPH0325406B2 - - Google Patents
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- JPH0325406B2 JPH0325406B2 JP58095794A JP9579483A JPH0325406B2 JP H0325406 B2 JPH0325406 B2 JP H0325406B2 JP 58095794 A JP58095794 A JP 58095794A JP 9579483 A JP9579483 A JP 9579483A JP H0325406 B2 JPH0325406 B2 JP H0325406B2
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- Japan
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- ointment
- gel ointment
- gel
- water
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0012—Galenical forms characterised by the site of application
- A61K9/0014—Skin, i.e. galenical aspects of topical compositions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/185—Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
- A61K31/19—Carboxylic acids, e.g. valproic acid
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/04—Centrally acting analgesics, e.g. opioids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
本発明は新規な消炎鎮痛ゲル軟膏剤に関し、さ
らに詳しくは、4−ビフエニル酢酸誘導体型消炎
鎮痛剤を主薬とする、該主薬の皮膚浸透性に優れ
た消炎鎮痛ゲル軟膏剤に関する。 非ステロイド系消炎鎮痛剤としては、インドメ
タシンをはじめ、イブプロフエン、イブフエナツ
ク等多数のものが知られているが、これらの薬剤
はいずれも消化器に対する副作用を有しており、
消化性潰瘍患者には経口投与できないという欠点
がある。そのため、非ステロイド系消炎鎮痛剤と
して代表的なインドメタシンについては、かかる
副作用の心配のない投与形態としてゲル軟膏剤が
開発され(特公昭56−10886号公報)、実用化もさ
れている。 ところで、4−ビフエニリル酢酸は強力な消炎
鎮痛作用を有する化合物として既知の化合物であ
るが、この化合物も例外ではなく、例えば経口投
与したような場合には、重篤な胃腸管障害を起す
ため、如何なる剤型の製剤にしろ、これまで4−
ビフエニル酢酸を有効成分とする医薬製剤は実用
化されるに至つていない。 一方、4−ビフエニリル酢酸がもつ優れた消炎
鎮痛作用を保持しつつ上記の如き副作用の軽減を
図つたプロドラツグとして下記式 で示される4−(4−ビフエニリル)−4−オキソ
酪酸(一般名:フエンブフエン)が開発され、消
炎鎮痛剤として広く実用化されている。 しかしながら、軟膏剤として用いる場合、かか
るプロドラツグよりも4−ビフエニル酢酸それ自
体を直接経皮吸収させた方が作用の発現が良好で
あり、且つ副作用の大幅な軽減も図れることが考
えられる。 ゲル軟膏は透明でゼリー状の外観を有し、主薬
が軟膏基剤中に実質的に溶解した形態の外用塗布
剤であり、従来の軟膏やクリームに比べて、一般
に主薬の皮膚浸透性が大きく、しかも塗布面のべ
とつきが少ない等の利点があるため、近年盛んに
研究が行なわれている。 そこで、本発明者らは、4−ビフエニリル酢酸
についてもゲル軟膏剤に製剤化することを目的に
鋭意研究を行なつた。しかしながら、4−ビフエ
ニリル酢酸は、水、アルコール、プロピレングリ
コール、イソプロピルミリステート等の製薬学的
に許容しうる各種溶媒に不溶乃至難溶であるた
め、これ迄皮膚浸透性の良好な満足できるゲル軟
膏製剤はつくるに至らなかつた。 ところが、今回、ゲル化剤としてのカルボキシ
ビニルポリマー及び溶媒としての低級アルコール
と水の混合物から成るゲル軟膏基剤成分に対し、
カルボキシビニルポリマーを中和するよりはるか
に多量の水溶性有機アミンを配合すると、4−ビ
フエニル酢酸(以下「主薬」という)が軟膏基剤
中に容易に溶解してゲル軟膏剤が生成し、しかも
その軟膏剤は主薬の皮膚浸透性が極めて良好であ
り実用的に充分に使用可能であることが見い出さ
れ、本発明が完成されるに至つた。 しかして、本発明によれば、4−ビフエニル酢
酸(主薬)、カルボキシビニルポリマー、水溶性
有機アミン、低級アルコール及び水から成り且つ
PHが7.0〜9.0の範囲内にあることを特徴とする消
炎鎮痛ゲル軟膏剤が提供される。 本発明のゲル軟膏剤は、4−ビフエニリル酢酸
が本来もつ優れた消炎鎮痛作用を高度に発現し、
しかも副作用である胃腸管障害を殆んど示さない
安全な4−ビフエニリル酢酸含有製剤としてはじ
めて開発された製剤であり、医療分野に貢献する
ところ極めて大である。 本発明において主薬として使用される4−ビフ
エニリル酢酸は下記式 で示される優れた消炎鎮痛作用をもつ化合物であ
る。 本明細書において「低級」なる語は、この語が
付された化合物又は基の炭素原子数が5個以下、
好ましくは3個以下であることを意味する。 本発明の軟膏剤においてゲル化剤として使用さ
れるカルボキシビニルポリマーは、分子内にカル
ボキシ基を有する分子量が約1000000〜約3000000
の範囲内の水溶性のビニルポリマーであり〔その
特性その他の詳細については、厚生省中央薬事審
議会化粧品原料基準調査会編『化粧品原料基準、
第一版』追補注解、58〜66頁、昭和46年1月20日
薬事日報社発行を参照のこと〕、例えば、和光純
薬工業株式会社よりハイビスワコー103、104及び
105の商品名で、また、B.F.Goodrich Chemical
Co.(Cleveland,Ohio,U.S.A.)より
Carbopol934、940及び941の商品名で市販されて
いるものを使用することができる。 これらのカルボキシビニルポリマーは、必要に
応じて、塩基性物質で中和することによりゲルの
性能を調節することができる。 上記カルボキシビニルポリマーの軟膏剤中の配
合量は、厳密なものではなく他の配合成分の配合
量等に応じて広範に変えることができるが、一般
には、軟膏剤の重量を基準にして0.5〜5重量%、
好ましくは0.5〜3重量%、さらに好ましくは0.5
〜2重量%とすることが有利である。 また、水溶性有機アミンとしては、例えば、モ
ノメタノールアミン、モノエタノールアミン、モ
ノプロパノールアミン、モノイソプロパノールア
ミンなどのモノ(低級アルカノール)アミン;ジ
メタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロ
パノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジ
ブタノールアミン、ジイソブタノールアミン、ジ
−sec−ブタノールアミン等のジ(低級アルカノ
ール)アミン;トリメタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、トリプロパノールアミン、トリイ
ソプロパノールアミン、トリブタノールアミン、
トリイソブタノールアミン、トリ−sec−ブタノ
ールアミン等のトリ(低級アルカノール)アミ
ン;メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン等のモノ(低級アルキ
ル)アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、
ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン等のジ
(低級アルキル)アミン;トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソ
プロピルアミン等のトリ(低級アルキル)アミン
等が挙げられるが、中でもモノ−、ジ−もしくは
トリ−(低級アルカノール)アミンが好適であり、
就中、ジイソプロパノールアミンが最適である。
これらアミンはそれぞれ単独で使用することがで
き、或いは2種もしくはそれ以上併用してもよ
い。 上記水溶性有機アミンは、本発明においては、
前記カルボキシビニルポリマーの中和に必要な量
よりはるかに多量に使用する点に特徴があり、具
体的には、最終製品としてのゲル軟膏剤のPHが
7.0〜9.0、好ましくは7.0〜8.0、さらに好ましく
は7.3〜7.8の範囲内に入るような量で使用され
る。本発明のゲル軟膏剤におけるかかる中性ない
し弱アルカリ性PHの使用は、通常の軟膏剤におい
ては主薬の経皮吸収の促進及び皮膚障害の回避等
のために皮膚表面のPHに近似した弱酸性PHとする
のが一般的であることと極めて対照的である。 本発明のゲル軟膏剤において主薬として使用さ
れる4−ビフエニリル酢酸は、後記のゲル軟膏剤
のPH試験の結果から明らかなように、弱酸性PH領
域では軟膏基剤中に完全に溶解せず、本発明が目
的としている完全溶解型のゲル軟膏剤が得られな
い。 しかるに、ゲル軟膏剤のPHを上記の中性ないし
弱アルカリ性領域にすると、4−ビフエニリル酢
酸が完全に溶解し、後記の経皮吸収試験、薬理試
験及びゲル軟膏剤の安定性試験の結果から明らか
なように、4−ビフエニリル酢酸の皮膚浸透性に
優れ且つ消炎鎮痛作用の発現が大きく、しかも保
存安定性にも優れた4−ビフエニリル酢酸含有ゲ
ル軟膏剤が得られることが判明した。 しかして、該水溶性有機アミンは、一般には、
アミンの種類、主薬及びカルボキシビニルポリマ
ーの量等にもよるが、軟膏剤の重量を基準にして
0.5〜15.0重量%、好ましくは0.5〜10.0重量%、
さらに好ましくは1.0〜7.0重量%の割合で配合す
るのが好都合である。 さらに、本発明の軟膏剤において使用される低
級アルコールとしては、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、tert−ブタノール、アミルアルコール
等が挙げられ、中でもメタノール、エタノール、
プロパノール及びイソプロパノール、就中エタノ
ールが好適である。 これらの低級アルコールは軟膏剤の重量を基準
にして一般に5.0〜50.0重量%、好ましくは10.0〜
40.0重量%、さらに好ましくは20.0〜40.0重量%
の割合で使用することができる。 また、かかる低級アルコールは水と混合して使
用される。その際の低級アルコールと水との比率
は厳密なものではなく主薬の種類等に応じて広範
に変えることができるが、一般には低級アルコー
ル/水の重量比で1/17〜5/3、好ましくは
1/8〜1/1、さらに好ましくは2/7〜1/
1とすることができる。 しかして、本発明のゲル軟膏剤の代表的な組成
割合を示せば下記の第1表に示すとおりである。
らに詳しくは、4−ビフエニル酢酸誘導体型消炎
鎮痛剤を主薬とする、該主薬の皮膚浸透性に優れ
た消炎鎮痛ゲル軟膏剤に関する。 非ステロイド系消炎鎮痛剤としては、インドメ
タシンをはじめ、イブプロフエン、イブフエナツ
ク等多数のものが知られているが、これらの薬剤
はいずれも消化器に対する副作用を有しており、
消化性潰瘍患者には経口投与できないという欠点
がある。そのため、非ステロイド系消炎鎮痛剤と
して代表的なインドメタシンについては、かかる
副作用の心配のない投与形態としてゲル軟膏剤が
開発され(特公昭56−10886号公報)、実用化もさ
れている。 ところで、4−ビフエニリル酢酸は強力な消炎
鎮痛作用を有する化合物として既知の化合物であ
るが、この化合物も例外ではなく、例えば経口投
与したような場合には、重篤な胃腸管障害を起す
ため、如何なる剤型の製剤にしろ、これまで4−
ビフエニル酢酸を有効成分とする医薬製剤は実用
化されるに至つていない。 一方、4−ビフエニリル酢酸がもつ優れた消炎
鎮痛作用を保持しつつ上記の如き副作用の軽減を
図つたプロドラツグとして下記式 で示される4−(4−ビフエニリル)−4−オキソ
酪酸(一般名:フエンブフエン)が開発され、消
炎鎮痛剤として広く実用化されている。 しかしながら、軟膏剤として用いる場合、かか
るプロドラツグよりも4−ビフエニル酢酸それ自
体を直接経皮吸収させた方が作用の発現が良好で
あり、且つ副作用の大幅な軽減も図れることが考
えられる。 ゲル軟膏は透明でゼリー状の外観を有し、主薬
が軟膏基剤中に実質的に溶解した形態の外用塗布
剤であり、従来の軟膏やクリームに比べて、一般
に主薬の皮膚浸透性が大きく、しかも塗布面のべ
とつきが少ない等の利点があるため、近年盛んに
研究が行なわれている。 そこで、本発明者らは、4−ビフエニリル酢酸
についてもゲル軟膏剤に製剤化することを目的に
鋭意研究を行なつた。しかしながら、4−ビフエ
ニリル酢酸は、水、アルコール、プロピレングリ
コール、イソプロピルミリステート等の製薬学的
に許容しうる各種溶媒に不溶乃至難溶であるた
め、これ迄皮膚浸透性の良好な満足できるゲル軟
膏製剤はつくるに至らなかつた。 ところが、今回、ゲル化剤としてのカルボキシ
ビニルポリマー及び溶媒としての低級アルコール
と水の混合物から成るゲル軟膏基剤成分に対し、
カルボキシビニルポリマーを中和するよりはるか
に多量の水溶性有機アミンを配合すると、4−ビ
フエニル酢酸(以下「主薬」という)が軟膏基剤
中に容易に溶解してゲル軟膏剤が生成し、しかも
その軟膏剤は主薬の皮膚浸透性が極めて良好であ
り実用的に充分に使用可能であることが見い出さ
れ、本発明が完成されるに至つた。 しかして、本発明によれば、4−ビフエニル酢
酸(主薬)、カルボキシビニルポリマー、水溶性
有機アミン、低級アルコール及び水から成り且つ
PHが7.0〜9.0の範囲内にあることを特徴とする消
炎鎮痛ゲル軟膏剤が提供される。 本発明のゲル軟膏剤は、4−ビフエニリル酢酸
が本来もつ優れた消炎鎮痛作用を高度に発現し、
しかも副作用である胃腸管障害を殆んど示さない
安全な4−ビフエニリル酢酸含有製剤としてはじ
めて開発された製剤であり、医療分野に貢献する
ところ極めて大である。 本発明において主薬として使用される4−ビフ
エニリル酢酸は下記式 で示される優れた消炎鎮痛作用をもつ化合物であ
る。 本明細書において「低級」なる語は、この語が
付された化合物又は基の炭素原子数が5個以下、
好ましくは3個以下であることを意味する。 本発明の軟膏剤においてゲル化剤として使用さ
れるカルボキシビニルポリマーは、分子内にカル
ボキシ基を有する分子量が約1000000〜約3000000
の範囲内の水溶性のビニルポリマーであり〔その
特性その他の詳細については、厚生省中央薬事審
議会化粧品原料基準調査会編『化粧品原料基準、
第一版』追補注解、58〜66頁、昭和46年1月20日
薬事日報社発行を参照のこと〕、例えば、和光純
薬工業株式会社よりハイビスワコー103、104及び
105の商品名で、また、B.F.Goodrich Chemical
Co.(Cleveland,Ohio,U.S.A.)より
Carbopol934、940及び941の商品名で市販されて
いるものを使用することができる。 これらのカルボキシビニルポリマーは、必要に
応じて、塩基性物質で中和することによりゲルの
性能を調節することができる。 上記カルボキシビニルポリマーの軟膏剤中の配
合量は、厳密なものではなく他の配合成分の配合
量等に応じて広範に変えることができるが、一般
には、軟膏剤の重量を基準にして0.5〜5重量%、
好ましくは0.5〜3重量%、さらに好ましくは0.5
〜2重量%とすることが有利である。 また、水溶性有機アミンとしては、例えば、モ
ノメタノールアミン、モノエタノールアミン、モ
ノプロパノールアミン、モノイソプロパノールア
ミンなどのモノ(低級アルカノール)アミン;ジ
メタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロ
パノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジ
ブタノールアミン、ジイソブタノールアミン、ジ
−sec−ブタノールアミン等のジ(低級アルカノ
ール)アミン;トリメタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、トリプロパノールアミン、トリイ
ソプロパノールアミン、トリブタノールアミン、
トリイソブタノールアミン、トリ−sec−ブタノ
ールアミン等のトリ(低級アルカノール)アミ
ン;メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン等のモノ(低級アルキ
ル)アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、
ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン等のジ
(低級アルキル)アミン;トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソ
プロピルアミン等のトリ(低級アルキル)アミン
等が挙げられるが、中でもモノ−、ジ−もしくは
トリ−(低級アルカノール)アミンが好適であり、
就中、ジイソプロパノールアミンが最適である。
これらアミンはそれぞれ単独で使用することがで
き、或いは2種もしくはそれ以上併用してもよ
い。 上記水溶性有機アミンは、本発明においては、
前記カルボキシビニルポリマーの中和に必要な量
よりはるかに多量に使用する点に特徴があり、具
体的には、最終製品としてのゲル軟膏剤のPHが
7.0〜9.0、好ましくは7.0〜8.0、さらに好ましく
は7.3〜7.8の範囲内に入るような量で使用され
る。本発明のゲル軟膏剤におけるかかる中性ない
し弱アルカリ性PHの使用は、通常の軟膏剤におい
ては主薬の経皮吸収の促進及び皮膚障害の回避等
のために皮膚表面のPHに近似した弱酸性PHとする
のが一般的であることと極めて対照的である。 本発明のゲル軟膏剤において主薬として使用さ
れる4−ビフエニリル酢酸は、後記のゲル軟膏剤
のPH試験の結果から明らかなように、弱酸性PH領
域では軟膏基剤中に完全に溶解せず、本発明が目
的としている完全溶解型のゲル軟膏剤が得られな
い。 しかるに、ゲル軟膏剤のPHを上記の中性ないし
弱アルカリ性領域にすると、4−ビフエニリル酢
酸が完全に溶解し、後記の経皮吸収試験、薬理試
験及びゲル軟膏剤の安定性試験の結果から明らか
なように、4−ビフエニリル酢酸の皮膚浸透性に
優れ且つ消炎鎮痛作用の発現が大きく、しかも保
存安定性にも優れた4−ビフエニリル酢酸含有ゲ
ル軟膏剤が得られることが判明した。 しかして、該水溶性有機アミンは、一般には、
アミンの種類、主薬及びカルボキシビニルポリマ
ーの量等にもよるが、軟膏剤の重量を基準にして
0.5〜15.0重量%、好ましくは0.5〜10.0重量%、
さらに好ましくは1.0〜7.0重量%の割合で配合す
るのが好都合である。 さらに、本発明の軟膏剤において使用される低
級アルコールとしては、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、tert−ブタノール、アミルアルコール
等が挙げられ、中でもメタノール、エタノール、
プロパノール及びイソプロパノール、就中エタノ
ールが好適である。 これらの低級アルコールは軟膏剤の重量を基準
にして一般に5.0〜50.0重量%、好ましくは10.0〜
40.0重量%、さらに好ましくは20.0〜40.0重量%
の割合で使用することができる。 また、かかる低級アルコールは水と混合して使
用される。その際の低級アルコールと水との比率
は厳密なものではなく主薬の種類等に応じて広範
に変えることができるが、一般には低級アルコー
ル/水の重量比で1/17〜5/3、好ましくは
1/8〜1/1、さらに好ましくは2/7〜1/
1とすることができる。 しかして、本発明のゲル軟膏剤の代表的な組成
割合を示せば下記の第1表に示すとおりである。
【表】
以上に述べた各成分からの本発明のゲル軟膏基
剤の調製はそれ自体公知の方法に従い、上記各成
分を相互に混合し均一になるまで撹拌することに
より行なうことができる。かくの如くして調製さ
れる本発明の軟膏剤は、前記の水溶性有機アミン
の量を適当に調節することにより、PHを7.0〜
9.0、好ましくは7.0〜8.0、さらに好ましくは7.3
〜7.8の範囲内に保持すべきであり、また、一般
に2000〜200000cps、好ましくは10000〜
100000cpsの範囲内の粘度をもつようにすること
が望ましい。 本発明により提供されるゲル軟膏剤は、主薬の
皮膚浸透性が極めて優れており且つ主薬の薬理効
果の発現が大きく、しかも保存安定性にも優れて
おり、実用上極めて有用である。本発明の軟膏剤
のかかる効果について、試験結果を示せば次のと
おりである。 (A) 経皮吸収試験 雄性ラツトの背部皮膚の毛を刈り、1日後に3
×4cm2の面積に後記実施例2に記載の軟膏、また
は比較例として主薬が懸濁された軟膏を1g/Kg
塗布し、4時間密封塗布後の血中濃度を測定
(GC−MS;検出感度20mg/ml)した。その結果
を第2表に示す。主薬が溶解されている実施例2
の軟膏剤は懸濁製剤より約4〜5倍高い血中濃度
が得られた。なお、比較例として用いた懸濁製剤
は100g中に4−ビフエニリル酢酸2g、白色ワ
セリン98gを含有するもので、白色ワセリンを水
浴上で加温溶融したのち、4−ビフエニリル酢酸
を均一に分散し、固まるまで混合し製造したもの
である。
剤の調製はそれ自体公知の方法に従い、上記各成
分を相互に混合し均一になるまで撹拌することに
より行なうことができる。かくの如くして調製さ
れる本発明の軟膏剤は、前記の水溶性有機アミン
の量を適当に調節することにより、PHを7.0〜
9.0、好ましくは7.0〜8.0、さらに好ましくは7.3
〜7.8の範囲内に保持すべきであり、また、一般
に2000〜200000cps、好ましくは10000〜
100000cpsの範囲内の粘度をもつようにすること
が望ましい。 本発明により提供されるゲル軟膏剤は、主薬の
皮膚浸透性が極めて優れており且つ主薬の薬理効
果の発現が大きく、しかも保存安定性にも優れて
おり、実用上極めて有用である。本発明の軟膏剤
のかかる効果について、試験結果を示せば次のと
おりである。 (A) 経皮吸収試験 雄性ラツトの背部皮膚の毛を刈り、1日後に3
×4cm2の面積に後記実施例2に記載の軟膏、また
は比較例として主薬が懸濁された軟膏を1g/Kg
塗布し、4時間密封塗布後の血中濃度を測定
(GC−MS;検出感度20mg/ml)した。その結果
を第2表に示す。主薬が溶解されている実施例2
の軟膏剤は懸濁製剤より約4〜5倍高い血中濃度
が得られた。なお、比較例として用いた懸濁製剤
は100g中に4−ビフエニリル酢酸2g、白色ワ
セリン98gを含有するもので、白色ワセリンを水
浴上で加温溶融したのち、4−ビフエニリル酢酸
を均一に分散し、固まるまで混合し製造したもの
である。
【表】
(B) 薬理試験
B−1 カラゲニン足蹠浮腫抑制作用
(a) 実験動物:CRJ−CD(SD)系雄性ラツト
(6〜7週令)を1群10匹ずつ使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸をそれぞれ
1重量%、2重量%及び3重量%含有するゲル
軟膏剤。 (c) 実験方法:各ラツトの左後肢足容積を測定
後、起炎剤として1%カラゲニン溶液を1匹当
り0.1mlずつ同ラツト足蹠皮下に注射した。各
被験薬剤は起炎剤注射3時間前から注射施行ま
での間に、合計3回にわたり1回100mg宛合計
300mgを左後肢足全体に塗布した。起炎剤注射
後1時間毎に5時間目まで経時的に肢足容積を
測定した。浮腫率及び浮腫抑制率は次の計算式
より求めた。 浮腫率(%)=V1−V0/V0×100 V0:起炎剤投与前の肢足容積 V1:起炎剤投与後各時間における肢足容積 浮腫抑制率(%)=Ec−Et/Ec×100 Ec:無処置対照群の各時間における浮腫率
(平均値) Et:各被験薬剤塗布群の各時間における浮腫
率(平均値) (d) 実験結果 結果を下記の第3表に示す。各濃度の4−ビフ
エニリル酢酸を含有するゲル軟膏剤の塗布により
起炎剤注射1時間目から浮腫抑制効果が認められ
た。その効果は用量依存性を示し、3%4−ビフ
エニリル酢酸含有ゲル軟膏剤の場合は、起炎剤注
射後5時間目まで、有意な浮腫抑制効果が、持続
することが認められた。
(6〜7週令)を1群10匹ずつ使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸をそれぞれ
1重量%、2重量%及び3重量%含有するゲル
軟膏剤。 (c) 実験方法:各ラツトの左後肢足容積を測定
後、起炎剤として1%カラゲニン溶液を1匹当
り0.1mlずつ同ラツト足蹠皮下に注射した。各
被験薬剤は起炎剤注射3時間前から注射施行ま
での間に、合計3回にわたり1回100mg宛合計
300mgを左後肢足全体に塗布した。起炎剤注射
後1時間毎に5時間目まで経時的に肢足容積を
測定した。浮腫率及び浮腫抑制率は次の計算式
より求めた。 浮腫率(%)=V1−V0/V0×100 V0:起炎剤投与前の肢足容積 V1:起炎剤投与後各時間における肢足容積 浮腫抑制率(%)=Ec−Et/Ec×100 Ec:無処置対照群の各時間における浮腫率
(平均値) Et:各被験薬剤塗布群の各時間における浮腫
率(平均値) (d) 実験結果 結果を下記の第3表に示す。各濃度の4−ビフ
エニリル酢酸を含有するゲル軟膏剤の塗布により
起炎剤注射1時間目から浮腫抑制効果が認められ
た。その効果は用量依存性を示し、3%4−ビフ
エニリル酢酸含有ゲル軟膏剤の場合は、起炎剤注
射後5時間目まで、有意な浮腫抑制効果が、持続
することが認められた。
【表】
B−2 アジユバント関節炎抑制作用
(a) 実験動物:CRJ−CD(SD)系雌性ラツト
(6〜7週令)を1群15匹使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸をそれぞれ
1重量%、2重量%及び3重量%含有するゲル
軟膏剤。 (c) 実験方法:各ラツトの左後足蹠皮内に、アジ
ユバントとして、流動パラフインに懸濁した
mycobacterium butyricumの加熱死菌0.6mgを
注射した。各被験薬剤は、アジユバント注射日
から、注射後14日目まで毎日2回、3時間おき
に100mg宛合計6時間で200mgを左後肢足全体に
塗布した。6時間後、左後肢足に残存する各被
験薬剤をふきとつた。関節炎症状の評価は、ア
ジユバント注射後第21日目まで経日的に両側後
肢足容積を測定し、次式より浮腫率を求めて行
つた。 浮腫率(%)=V1−V0/V0×100 V0:アジユバント注射前の足容積 V1:アジユバント注射後の各日における肢足容
積 (d) 実験結果 結果を下記の第4表及び第5表に示す。アジユ
バント注射左後肢足の浮腫は、各濃度の4−ビフ
エニリル酢酸を含有するゲル軟膏剤の塗布によ
り、初期から顕著に抑制されており、この抑制作
用は用量依存性を示した。また、薬剤塗布終了後
の1週間目に相当するアジユバント注射後の第21
日目までも有意な浮腫抑制作用の持続が認められ
た。アジユバントを注射していない右後肢足にお
いては、第11日目から浮腫が認められたが、第13
日目からは抑制作用が発現し、その効果は、第21
日目までも持続的に認められた。
(6〜7週令)を1群15匹使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸をそれぞれ
1重量%、2重量%及び3重量%含有するゲル
軟膏剤。 (c) 実験方法:各ラツトの左後足蹠皮内に、アジ
ユバントとして、流動パラフインに懸濁した
mycobacterium butyricumの加熱死菌0.6mgを
注射した。各被験薬剤は、アジユバント注射日
から、注射後14日目まで毎日2回、3時間おき
に100mg宛合計6時間で200mgを左後肢足全体に
塗布した。6時間後、左後肢足に残存する各被
験薬剤をふきとつた。関節炎症状の評価は、ア
ジユバント注射後第21日目まで経日的に両側後
肢足容積を測定し、次式より浮腫率を求めて行
つた。 浮腫率(%)=V1−V0/V0×100 V0:アジユバント注射前の足容積 V1:アジユバント注射後の各日における肢足容
積 (d) 実験結果 結果を下記の第4表及び第5表に示す。アジユ
バント注射左後肢足の浮腫は、各濃度の4−ビフ
エニリル酢酸を含有するゲル軟膏剤の塗布によ
り、初期から顕著に抑制されており、この抑制作
用は用量依存性を示した。また、薬剤塗布終了後
の1週間目に相当するアジユバント注射後の第21
日目までも有意な浮腫抑制作用の持続が認められ
た。アジユバントを注射していない右後肢足にお
いては、第11日目から浮腫が認められたが、第13
日目からは抑制作用が発現し、その効果は、第21
日目までも持続的に認められた。
【表】
【表】
【表】
B−3 肉芽腫形成抑制作用(綿球法)
(a) 実験動物:CRJ−CD(SD)雄性ラツト(6
〜7週令)を1群10匹使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸を3%含有
するゲル軟膏剤。 (c) 実験方法:麻酔下で各ラツトの背部正中線に
沿つて、皮膚を切開し、正中線の両側皮下に30
mgの滅菌綿球を植え込んだ。被験薬剤は、手術
日を含め1日2回各100mg宛7日間綿球植え込
み部の皮膚(約12cm2)に塗布した。8日目に綿
球を取り出し、綿球をとりまいて発育した肉芽
腫の乾燥重量を測定した。 (d) 実験結果: 結果を下記の第6表に示す。3%4−ビフエニ
リル酢酸ゲル軟膏の塗布による肉芽腫の生成は有
意に抑制され、この抑制率は18.9%であつた。
〜7週令)を1群10匹使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸を3%含有
するゲル軟膏剤。 (c) 実験方法:麻酔下で各ラツトの背部正中線に
沿つて、皮膚を切開し、正中線の両側皮下に30
mgの滅菌綿球を植え込んだ。被験薬剤は、手術
日を含め1日2回各100mg宛7日間綿球植え込
み部の皮膚(約12cm2)に塗布した。8日目に綿
球を取り出し、綿球をとりまいて発育した肉芽
腫の乾燥重量を測定した。 (d) 実験結果: 結果を下記の第6表に示す。3%4−ビフエニ
リル酢酸ゲル軟膏の塗布による肉芽腫の生成は有
意に抑制され、この抑制率は18.9%であつた。
【表】
B−4 クロトン油耳浮腫抑制作用
(a) 実験動物:CRJ−CD(SD)系雌性ラツト
(3〜4週令)を1群14匹使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸を3%含有
するゲル軟膏剤。 (c) 実験方法:各ラツトの右耳に1%クロトン油
を塗布し、5分後および3時間後に被験薬剤各
100mgを同耳に塗布した。被験薬剤塗布6時間
後、軽麻酔下で両耳を切断し、重量を測定し、
次式より浮腫率を求めた。 浮腫率(%)=Wt−Wc/Wc×100 Wc:起炎剤を塗布していない左耳の重量 Wt:起炎剤を塗布した右耳の重量 (d) 実験結果: 結果を下記の第7表に示す。3%4−ビフエニ
リル酢酸ゲル軟膏剤塗布により、クロトン油によ
る耳浮腫は顕著に抑制され、その抑制率は72.7%
であつた。
(3〜4週令)を1群14匹使用。 (b) 被験薬剤:4−ビフエニリル酢酸を3%含有
するゲル軟膏剤。 (c) 実験方法:各ラツトの右耳に1%クロトン油
を塗布し、5分後および3時間後に被験薬剤各
100mgを同耳に塗布した。被験薬剤塗布6時間
後、軽麻酔下で両耳を切断し、重量を測定し、
次式より浮腫率を求めた。 浮腫率(%)=Wt−Wc/Wc×100 Wc:起炎剤を塗布していない左耳の重量 Wt:起炎剤を塗布した右耳の重量 (d) 実験結果: 結果を下記の第7表に示す。3%4−ビフエニ
リル酢酸ゲル軟膏剤塗布により、クロトン油によ
る耳浮腫は顕著に抑制され、その抑制率は72.7%
であつた。
【表】
〔C〕 ゲル軟膏剤の安定性試験
後記実施例1〜3で調製したゲル軟膏剤につい
て、4ヵ月間の安定性試験を行ない、その結果を
下記第8表に示す。40℃、4ヵ月の安定性試験で
外観変化はなく、また、力価の低下、あるいはPH
及び粘度の変動も認められなかつた。
て、4ヵ月間の安定性試験を行ない、その結果を
下記第8表に示す。40℃、4ヵ月の安定性試験で
外観変化はなく、また、力価の低下、あるいはPH
及び粘度の変動も認められなかつた。
【表】
−:変化なし
〔D〕 ゲル軟膏剤のPH試験 後記実施例3に記載したと同様の方法で下記の
第9表に示す処方のゲル軟膏剤を調製し、偏光顕
微鏡により4−ビフエニリル酢酸の軟膏基剤中へ
の溶解状態を観察した。その結果を下記の第9表
に示す。
〔D〕 ゲル軟膏剤のPH試験 後記実施例3に記載したと同様の方法で下記の
第9表に示す処方のゲル軟膏剤を調製し、偏光顕
微鏡により4−ビフエニリル酢酸の軟膏基剤中へ
の溶解状態を観察した。その結果を下記の第9表
に示す。
【表】
* +:結晶の存在が認められる
−:結晶の存在が全く認められない
次に実施例により本発明をさらに説明する。 なお、実施例における粘度は東京計器株式会社
製E型粘度計を使用し、20℃における測定値であ
る。 実施例 1 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
1.0g 4−ビフエニリル酢酸 1.0 ジイソプロパノールアミン 2.0 エタノール 35.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびエタノールを取り、これにハ
イビスワコー104を膨潤させる。また、別に精製
水10gを取り、これにジイソプロパノールアミ
ン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。この2
種の溶液を混合し、精製水の残量を添加し、全体
が均一になるまで撹拌する(PH7.4、粘度
56000cps)。 実施例 2 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
1.0g 4−ビフエニリル酢酸 2.0 ジイソプロパノールアミン 2.7 エタノール 35.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびエタノールを取り、これにハ
イビスワコー104を膨潤させる。また、別に精製
水10gを取り、これにジイソプロパノールアミ
ン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。この2
種の溶液を混合し、精製水の残量を添加し、全体
が均一になるまで撹拌する(PH7.5、粘度
35000cps)。 実施例 3 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
1.0g 4−ビフエニリル酢酸 3.0 ジイソプロパノールアミン 3.5 エタノール 35.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびエタノールを取り、これにハ
イビスワコー104を膨潤させる。また、別に精製
水10gを取り、これにジイソプロパノールアミ
ン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。この2
種の溶液を混合し、精製水の残量を添加し、全体
が均一になるまで撹拌する(PH7.6、粘度
28000cps)。 実施例 4 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
2.0g 4−ビフエニリル酢酸 4.0 トリイソプロパノールアミン 6.2 イソプロパノール 30.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびイソプロパノールを取り、こ
れにハイビスワコー104を膨潤させる。また、別
に精製水10gを取り、これにトリイソプロパノー
ルアミン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。
この2種の溶液を混合し、精製水の残量を添加
し、全体が均一になるまで撹拌する(PH7.4、粘
度72000cps)。 比較例 特公昭56−10886号公報の実施例1〜4におい
て、主薬のインドメタシンの代りに同量の4−ビ
フエニリル酢酸を用いる以外、該実施例1〜4と
同様の方法でゲル軟膏剤を調製し、4−ビフエニ
リル酢酸の溶解状態を偏光顕微鏡で観察した。そ
の結果を下記第10表に示す。
−:結晶の存在が全く認められない
次に実施例により本発明をさらに説明する。 なお、実施例における粘度は東京計器株式会社
製E型粘度計を使用し、20℃における測定値であ
る。 実施例 1 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
1.0g 4−ビフエニリル酢酸 1.0 ジイソプロパノールアミン 2.0 エタノール 35.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびエタノールを取り、これにハ
イビスワコー104を膨潤させる。また、別に精製
水10gを取り、これにジイソプロパノールアミ
ン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。この2
種の溶液を混合し、精製水の残量を添加し、全体
が均一になるまで撹拌する(PH7.4、粘度
56000cps)。 実施例 2 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
1.0g 4−ビフエニリル酢酸 2.0 ジイソプロパノールアミン 2.7 エタノール 35.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびエタノールを取り、これにハ
イビスワコー104を膨潤させる。また、別に精製
水10gを取り、これにジイソプロパノールアミ
ン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。この2
種の溶液を混合し、精製水の残量を添加し、全体
が均一になるまで撹拌する(PH7.5、粘度
35000cps)。 実施例 3 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
1.0g 4−ビフエニリル酢酸 3.0 ジイソプロパノールアミン 3.5 エタノール 35.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびエタノールを取り、これにハ
イビスワコー104を膨潤させる。また、別に精製
水10gを取り、これにジイソプロパノールアミ
ン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。この2
種の溶液を混合し、精製水の残量を添加し、全体
が均一になるまで撹拌する(PH7.6、粘度
28000cps)。 実施例 4 ハイビスワコー104(和光純薬株式会社製)
2.0g 4−ビフエニリル酢酸 4.0 トリイソプロパノールアミン 6.2 イソプロパノール 30.0 精製水 合計100gとするに十分な量 精製水20gおよびイソプロパノールを取り、こ
れにハイビスワコー104を膨潤させる。また、別
に精製水10gを取り、これにトリイソプロパノー
ルアミン、4−ビフエニリル酢酸を溶解させる。
この2種の溶液を混合し、精製水の残量を添加
し、全体が均一になるまで撹拌する(PH7.4、粘
度72000cps)。 比較例 特公昭56−10886号公報の実施例1〜4におい
て、主薬のインドメタシンの代りに同量の4−ビ
フエニリル酢酸を用いる以外、該実施例1〜4と
同様の方法でゲル軟膏剤を調製し、4−ビフエニ
リル酢酸の溶解状態を偏光顕微鏡で観察した。そ
の結果を下記第10表に示す。
【表】
【表】
溶解状態*
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 4−ビフエニル酢酸 0.5〜5.0重量%、 (b) カルボキシビニルポリマー 0.5〜3.0重量%、 (c) 水溶性有機アミン 0.5〜10.0重量%、 (d) 低級アルコール 10.0〜40.0重量%、 及び (e) 水 40.0〜80.0重量% から成り且つPHが7.0〜9.0の範囲内にあることを
特徴とする消炎鎮痛ゲル軟膏剤。 2 PHが7.0〜8.0の範囲内にある特許請求の範囲
内にある特許請求の範囲第1項記載のゲル軟膏
剤。 3 水溶性有機アミンがモノ−、ジ−もしくはト
リ−(低級アルカノール)アミンである特許請求
の範囲第1項記載のゲル軟膏剤。 4 水溶性有機アミンがジイソプロパノールアミ
ンである特許請求の範囲第4項記載のゲル軟膏
剤。 5 低級アルコールがメタノール、エタノール、
プロパノール又はイソプロパノールである特許請
求の範囲第1項記載のゲル軟膏剤。 6 低級アルコールがエタノールである特許請求
の範囲第5項記載のゲル軟膏剤。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58095794A JPS59222409A (ja) | 1983-06-01 | 1983-06-01 | 消炎鎮痛ゲル軟膏剤 |
EP84105844A EP0127840B1 (en) | 1983-06-01 | 1984-05-22 | Antiinflammatory analgesic gelled ointments |
DE8484105844T DE3461890D1 (en) | 1983-06-01 | 1984-05-22 | Antiinflammatory analgesic gelled ointments |
CA000455044A CA1219217A (en) | 1983-06-01 | 1984-05-24 | Antiinflammatory analgesic gelled ointments |
AU28850/84A AU564292B2 (en) | 1983-06-01 | 1984-05-30 | Phenylactic acid analgesic gelled ointment |
US06/615,531 US4533546A (en) | 1983-06-01 | 1984-05-31 | Antiinflammatory analgesic gelled ointments |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58095794A JPS59222409A (ja) | 1983-06-01 | 1983-06-01 | 消炎鎮痛ゲル軟膏剤 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24896785A Division JPS61165325A (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 消炎鎮痛ゲル軟膏剤 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59222409A JPS59222409A (ja) | 1984-12-14 |
JPH0325406B2 true JPH0325406B2 (ja) | 1991-04-05 |
Family
ID=14147349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58095794A Granted JPS59222409A (ja) | 1983-06-01 | 1983-06-01 | 消炎鎮痛ゲル軟膏剤 |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0127840B1 (ja) |
JP (1) | JPS59222409A (ja) |
AU (1) | AU564292B2 (ja) |
CA (1) | CA1219217A (ja) |
DE (1) | DE3461890D1 (ja) |
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EP2008651A1 (en) | 2007-06-26 | 2008-12-31 | Drug Delivery Solutions Limited | A bioerodible patch |
GB201010954D0 (en) | 2010-06-29 | 2010-08-11 | Edko Pazarlama Tanitim Ticaret | Compositions |
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