JPH024582Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はストロー付飲料容器に関するものであ
る。

最近、ストローを装備した水筒が使用されてい
るが、ストローを不使用状態から飲用状態にする
操作或いはその逆の操作には改善の余地がある。
また従来のものは容器本体を強く握り飲料をスト
ローから押出すような使用法を前提としているの
で、硬い保冷ケースに入れたままでは飲みにく
く、容器を完全につぶせないので最後まで完全に
飲みきれない。本考案はストローの上部を可撓屈
曲構造として蓋体に保持し、その保持体の摺動位
置により通気口を開閉させ容器本体の内外を連
通、遮断可能にした飲み易く操作性の良いストロ
ー付飲料容器の提供を目的としている。

前記目的は、容器本体１の上部開口２を覆う蓋
体３に、上部を屈曲可能なストロー４を嵌装し、
ストロー４の先端４ａを嵌合する保持体５を蓋体
３に取付けて成り、該保持体５は、その上部に設
けられかつ上向きに開いた有底のストロー受口部
５ｃと、該受口部５ｃの下部に連設され、蓋体３
に貫通した摺動孔３ｃに摺動可能に嵌挿された摺
動筒部５ｂと、該摺動筒部５ｂに設けられ、その
上方摺動時に本体１の内外を連通する通気口６と
を有する構成により達成される。

図示の実施例は水筒を構成する容器本体１の上
端に設けられた立上り開口２の外周におねじ（図
示せず）を形成し、これに螺合するめねじ３ａを
内側に設けた蓋体３の一側にストロー４の嵌挿孔
３ｂを設けてストロー４を取付け、屈曲部４ｂで
撓めるストロー先端４ａの保持体５を蓋体３の他
側の摺動孔３ｃに上下摺動可能に取付けたもの
で、保持体５は摺動孔３ｃの筒部３ｄの下端に係
合する係合部５ａと、筒部３ｄと所定の摩擦力で
摺動する摺動筒部５ｂと、ストロー４の先端４ａ
を所定摩擦力で嵌合保持する有底のストロー受口
部５ｃとから成り、通気口６は摺動筒部５ｂの側
壁に貫設されている。符号５ｄは係合を容易化す
るすり割りを示す。前記ストロー先端４ａとスト
ロー受口部５ｃとの嵌合摩擦力は、摺動筒部５ｂ
に於ける摺動摩擦力よりも大きい方が良く、それ
によりストロー４を引き出せば通気口６が自動的
に開き、嵌合させれば閉じる効果が得られる。
尚、図中７は本体開口２の上端と蓋体３との間に
介在するシール部材である。

本考案は以上のような構成を有しているので、
ストロー４の先端４ａを保持体５に嵌合した不使
用状態から先端４ａを引き出し保持体５の通気口
６を連通位置にすれば本体１内の飲料を飲むこと
ができ、保持体５を押し込んでおけば通気口６が
閉じ、保持体５が通気弁の役目を果たすのでスト
ロー４が出ていても飲料がこぼれることがない。
従つて飲用時通気口６により内外が連通するので
容器本体１を圧さなくともストロー４からスムー
ズに飲料を最後の一滴まで完全に飲むことがで
き、かつケースを用いて有効に保冷しそのまま引
用できる効果があり、構造簡単で操作性が良い特
徴を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係るストロー付飲料容器の一実施
例を示すもので、第１図は全体斜視図、第２図は
要部切欠側面図、第３図は保持体の斜視図であ
る。 １……容器本体、２……上部開口、３……蓋
体、３ｃ……摺動孔、４……ストロー、４ａ……
先端、５……保持体、５ｂ……摺動筒部、５ｃ…
…ストロー受口部、６……通気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１の上部開口２を覆う蓋体３に、上部
   を屈曲可能なストロー４を嵌装し、ストロー４の
   先端４ａを嵌合する保持体５を蓋体３に取付けて
   成り、該保持体５は、その上部に設けられかつ上
   向きに開いた有底のストロー受口部５ｃと、該受
   口部５ｃの下部に連設され、蓋体３に貫通した摺
   動孔３ｃに摺動可能に嵌挿された摺動筒部５ｂ
   と、該摺動筒部５ｂに設けられ、その上方摺動時
   に本体１の内外を連通する通気口６とを有するこ
   とを特徴とするストロー付飲料容器。