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JPH0144636B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0144636B2
JPH0144636B2 JP59056976A JP5697684A JPH0144636B2 JP H0144636 B2 JPH0144636 B2 JP H0144636B2 JP 59056976 A JP59056976 A JP 59056976A JP 5697684 A JP5697684 A JP 5697684A JP H0144636 B2 JPH0144636 B2 JP H0144636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
escalator
shaft
lever
inclined plate
wheelchair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP59056976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60202076A (ja
Inventor
Kazuo Adachi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitec Co Ltd
Original Assignee
Fujitec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitec Co Ltd filed Critical Fujitec Co Ltd
Priority to JP5697684A priority Critical patent/JPS60202076A/ja
Publication of JPS60202076A publication Critical patent/JPS60202076A/ja
Publication of JPH0144636B2 publication Critical patent/JPH0144636B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車椅子を使用する身障者用エスカレ
ータにおけるステツプの改良に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
通常のエスカレータのステツプの奥行寸法は大
体400mm前後であり、この寸法は一般の乗客が利
用するには十分な寸法であるが、車椅子を使用す
る身体障害者などが利用する場合には、車椅子が
大きすぎてエスカレータを利用できない欠点があ
る。
このため、任意のステツプの踏板を奥行方向
(前後方向)に移動自在に構成し、身障者がエス
カレータを利用する場合のみ、踏板を後輪側に引
き出して踏板の奥行きを実質的に広くするように
エスカレータのステツプを構成することも考えら
れる。
しかし、単に踏板を引き出すだけであれば、乗
客が乗り降りする位置において第1図に示すよう
に、車椅子用ステツプ1とそれと隣接する下方の
通常のステツプ2との間に段差gが生じ車椅子等
の乗り込みがうまくゆかず、例えば特開昭59−
12067号公報のように人手によつて踏板を引き出
してスペースを広める構成では付き添いの人やエ
スカレータの管理人が必ず身障者のそばにいて援
助してやらなければならず、とても身障者1人で
安全にエスカレータを利用することができない。
そして、大型の車椅子の足載せ部分が隣接するス
テツプに引つかからないようにするためには、踏
板を二段階に引き出して十分なスペースを得なけ
ればならない。又、第2図に示す従来構成から容
易に推定されるようにエスカレータ運転中の振
動、急停止等により踏板から車椅子が脱輪したり
転落する恐れがあるなど、まだまだ解決しなけれ
ばならない問題点も多い。
本発明は大型の車椅子等に乗る身障者がたとえ
1人でも安心して利用できるマンコンベアのステ
ツプを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、エスカレータを構成する複数のステ
ツプのうち少なくとも一つのステツプを踏板が前
後方向に移動自在に構成されたエスカレータにお
いて、該移動自在のステツプに隣接する上方のス
テツプを傾斜自在に構成し、前記移動自在のステ
ツプの踏板後端側には移動自在な傾斜板を設ける
ものである。
〔作 用〕
上述の如く構成すれば、一段階の引き出し動作
だけで、大型の車椅子等でも十分乗れるスペース
を確保できるとともに、エスカレータ運転中転落
事故を起す虞れがないようにすることが可能とな
る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を用いて
説明する。
第3図は本発明を示すエスカレータ全体側面図
で、1はエスカレータ本体、2は欄干、3は一般
乗客用ステツプで、奥行寸法は約400mmである。
4は踏板が前後方向に移動自在に構成された身障
者用ステツプ、4′は身障者用ステツプ4に隣接
する上方のステツプで後述するように例えば踏板
が傾斜自在に、かつライザが折り込み自在に構成
された隣接ステツプである。
S1は身障者用専用停止スイツチで、身障者が
エスカレータを利用しようとする場合このスイツ
チS1を押せば、身障者用ステツプ4を乗込口に
自動的に停止させて後、身障者用エスカレータ4
の踏板を後述する機構により前に引き出すととも
に隣接ステツプ4′の踏板を後述する機構により
傾斜させる。S2は身障者がエスカレータに乗込
んだ後、エスカレータを起動させる身障者用起動
スイツチ、S3は身障者用ステツプ4及び隣接ス
テツプ4′を元どおりにするための復旧スイツチ
である。
第4図は身障者用ステツプ4の拡大斜視図であ
るが、第4図aは踏板6が収納されている通常の
状態をあらわす図で、奥行寸法Lは一般乗客用ス
テツプと同じ約400mmである。
又第4図bは身障者が利用する場合に車椅子で
も十分乗れるように踏板6が引き出された状態を
あらわすものであり、第4図において、7は前
輪、8は後輪、9,90はピン9a,90aによ
りレバー10,100に回動自在に取付けられた
ローラ、レバー10,100は身障者用ステツプ
4の底面に軸受(図示しない)を介して回動自在
に支持されたシヤフト11,110の一端に固定
されている。12は車椅子の車止めの働きをもつ
傾斜板で踏板6の先端に回動自在に設けられた軸
12aに固定されている。
第5図は身障者用ステツプ4の内部が見えるよ
うに図示した拡大斜視図で、第5図aは通常の場
合、第5図bは身障者が乗れるように踏板6が引
き出され、傾斜板12が180゜回転した状態を示
し、第5図cは身障者が乗込んで後エスカレータ
が運転されても安全なように傾斜板12が約60゜
立つた状態を示し、図中第3図及び第4図と同一
符号のものは同一のものを示すが、13はシヤフ
ト11の他端、即ちレバー10が設けられた反対
側の端部に固定された歯車、14は身障者用ステ
ツプ4の下面に回動自在に設けられた軸15の一
端に固定された歯車で、歯車13と噛み合つてい
る。16は軸15の他端側に固定されたピニオン
で、踏板6の裏面に設けられたラツク17と噛み
合つてラツクピニオン機構を構成している。18
はシヤフト110の他端、即ちレバー100が設
けられた反対側の端部に固定された歯車、19は
身障者用ステツプ4の下面側方に回動自在に設け
られた軸20の一端に固定された歯車で、歯車1
8と噛み合つている。21は軸20の他端側に固
定されたピニオンで、踏板6の裏面側方に設けら
れたラツク22と噛み合つてラツクピニオン機構
を構成している。23は傾斜板12の軸12aの
一端に固定された歯車、24は踏板6の前端片
側、即ち鎖歯車23と同じ側に回動自在に設けら
れた鎖歯車で、鎖歯車23との間にはチエーン2
5が巻き掛けられている。チエーン25にはラツ
ク22が固定されている。
26,27はステツプ4の両側面(図示は片側
のみ)にそれぞれ互いに平行に設けられたリンク
で、このリンク26,27の一端は踏板6が後方
に引き出されたときの穴を塞ぐ塞ぎ板28の側面
にピン26a,27aにより、回動自在に取付け
られ、他端は身障者用ステツプ4の両側内面にピ
ン26b,27bにより回動自在に取付けられて
いる。29は一端がリンクの中間部にピン29a
により回動自在に支持されているリンクで、他端
は踏板6の前端側部にピン29bにより回動自在
に取付けられている。30は油圧装置等31によ
り水平方向に駆動されローラ9と係合してレバー
10を操作する切換えガイドレール、130は油
圧装置等131により水平方向に駆動されローラ
90と係合してレバー110を操作する切換えガ
イドレールである。
一方、第6図は身障者用ステツプ4の上方に隣
接する隣接ステツプ4′の拡大斜視図であるが、
第6図aは踏板6′が水平状態の通常の状態をあ
らわす図で、奥行き寸法Lも一般乗客用ステツプ
と同じ約400mmである。又、第6図bは身障者が
利用する場合に第2図に示すように車椅子の足載
せ等が邪魔にならないように踏板6′が傾斜した
状態をあらわすもので、第6図において、7′は
前輪、8′は後輪、9′はピン9′aによりレバー
10′に回動自在に取付けられたローラ、レバー
10′は隣接ステツプ4′の底面に軸受(図示しな
い)を介して回動自在に支持された軸11′の一
端に固定されており、通常はレバー10′とステ
ツプ4′内側面との間に設けられたスプリング4
0によりステツプ側面側へ引張られストツパー4
1に接触している。
第7図は隣接ステツプ4′の内部が見えるよう
に図示した拡大斜視図で、第7図aは通常の場
合、第7図bは身障者がエスカレータを利用する
場合に踏板6′が傾斜状態になり、ライザ42が
ステツプ4′の下面に折りたたまれた状態を示し、
図中第6図と同一符号のものは同一のものを示す
が、43はシヤフト11′の他端、即ちレバー1
0′が設けられた反対側の端部に固定された傘歯
車、44はステツプ4′の幅方向に横たわりステ
ツプ4′の片側側部に回動自在に支持された軸4
5の一端に固定された傘歯車で、傘歯車43と噛
み合つている。46は軸45の他端に固定された
レバー、47は一端がピン47aによりレバー4
6に回動自在に連結され、他端がピン47bによ
りレバー48に回動自在に連結されたリンクで、
レバー48の他端は回動自在に支持された軸49
の一端に固定されている。50は一端が軸49の
他端に固定されたレバーで他端には回動自在なロ
ーラ51を備えたバー52が固定され、バー52
を介して左右のレバー50(左右対称のため左側
のレバー50の図示省略)が連結されている。5
3はステツプ4′の前端下方に固定された軸で、
軸53と踏板6′とはヒンジ54により連結され
ている。55は一端が軸53の略中央部に固定さ
れたリンク取付板56にピン55aを介して回動
自在に取付けられたリンクで、他端は踏板6′の
底面に回動自在に支持された軸58の一端に固定
されたリンク取付板57にピン55bを介して回
動自在に連結されている。59は軸58の他端に
固定された歯車、60は軸受(図示しない)を介
して踏板6′に回動自在に取付けられ、かつブラ
ケツト61を介してライザ42の裏面に固定され
ている軸で、軸60の略中央部には歯車62が固
定されており、歯車62と歯車59とは噛み合つ
ている。70は油圧装置等71により水平方向に
駆動されたローラ9′と係合してレバー10′を操
作する切換えガイドレール、73は身障者を乗せ
てエスカレータを運転する場合にローラ9′を案
内するガイドレールである。
次に本発明装置の動作について図面を用いて説
明する。
通常運転時には、身障者用ステツプは第4図a
および第5図aに示すように、又隣接ステツプ
4′は第6図a及び第7図aに示すように、レバ
ー10,100及び10′に設けられたローラ9,
90及び9′がエスカレータの下層部及び上層部
における乗降口付近において切換ガイドレール3
0,130及び70(第5図a)及び第7図aに
図示)に接触するだけのため、外見上の構造も動
きも通常のステツプと何ら変わらない。ここで、
車椅子に乗つた身障者が、第3図に示す下層部の
乗込口にやつてきて身障者用停止スイツチS1を
押すと、例えば身障者用ステツプ4にだけ設けら
れた突片をリミツトスイツチにより検出する周知
の検出機構により身障者用ステツプ4がこの下層
部の乗込口に回転してくるとこれを検出してエス
カレータを停止させる。次に身障者用ステツプ4
が乗込口に停止すると、切換えガイドレール30
及び70が油圧装置等からなる駆動装置31及び
71により水平移動され、この動作によりレバー
10は第5図aにおいて軸11を中心に紙面の手
前方向に回転し、10′は第7図aにおいて軸1
1′を中心に紙面の奥行方向に回転する。
まず、レバー10のこの回転動作は第5図a及
びbにおいて軸11、歯車13、歯車14、軸1
5を介してピニオン16を軸15を中心に反時計
方向に回転させて、ラツク17を介して第5図b
に示すように踏板6を後方に送り出すとともに、
リンク26,27,29とピン26a,26b,
27a,27b,29a,29bで構成されるリ
ンク機構により踏板6の送り出しでできた穴を塞
ぎ板28で塞ぐ。このとき、鎖歯車23,24間
に巻き掛けられたチエーン25に固定されたラツ
ク22とピニオン21とが噛み合つた状態で踏板
6が後方に引き出されるため、チエーン25は第
5図aに示す矢印方向に移動し、傾斜板12は軸
12aを中心に時計方向に180゜回転して第5図b
に示す状態になる。ここで、この踏板6の引き出
し具合はレバー10の動作によつて決まるため身
障者がエスカレータを利用しているときには踏板
6の引き出し寸法が変わらないようにガイドレー
ルでローラ9を案内したり、レバー10にロツク
機構を設けてエスカレータ運転中はレバー10が
回転しないようにする。
一方、レバー10′の回転動作は第7図a及び
bにおいて軸11′、傘歯車43、傘歯車44を
介して軸45を時計方向に回転させ、レバー4
6、ピン47a、リンク47、ピン47b、レバ
ー48、軸49を介してレバー50を軸49を中
心に反時計方向に回転させてローラ51による踏
板6′の支持位置を下に移動させるため、踏板
6′はヒンジ54により軸53を中心に下方に傾
いてゆく。この傾き動作にしたがつて、リンク5
5によりリンク取付板57が後方に押しやられる
力を受けて軸58が反時計方向に回転し、歯車5
9、歯車62、軸60、ブラケツト61を介して
ライザ42が踏板6′の下部に折り込まれて第7
図bに示す状態になる。したがつて前述の二つの
動作、即ち身障者用ステツプ4の引き出し移動動
作と隣接ステツプ4′の傾き動作及びライザ42
の折り込み動作が並行して行なわれ、第8図に示
すような車椅子が十分乗込めるスペースを作りだ
す。
尚、この隣接ステツプ4′における踏板6′の傾
き具合はローラ9′が案内されるガイドレール7
3の形状によつて左右されるため、傾斜区間では
もつと大きな傾き具合で、水平区間では若干傾く
程度になるように適当な形状のガイドレール73
がエスカレータの全走行区間に設けられている。
次に車椅子が身障者用ステツプ4に乗り込んで
身障者専用起動スイツチS2を押すと、今度は第
5図aに示す切換えガイドレール130が油圧装
置等からなる駆動装置131により水平移動し、
この動作によりレバー100を中心に矢印(第5
図bに図示)の方向に回転する。このレバー10
0の回転動作は第5図bにおいて軸110を介し
て歯車18を反時計方向に回転させ、歯車19、
軸20、ビニオン21、ラツク22を介してチエ
ーン23を第5図bの矢印の方向に移動させるた
め、傾斜板12は軸12aを中心にして反時計方
向に約60゜回転し第5図cの位置で停止して車止
の働きをする。その後エスカレータは第9図に示
す状態で運転を開始し、身障者用ステツプ4が上
層階の降口に到着するとエスカレータを自動的に
停止させる。身障者用ステツプ4が降口に停止す
ると、上層階における身障者用ステツプ4の切換
えガイドレール130が第5図cにおいて油圧装
置等からなる駆動装置131により紙面手前へ水
平移動し、ローラ90を介してレバー100を軸
110を中心に第5図cの矢印方向へ回転させ
る。このレバー90の回転動作は軸110、歯車
18、歯車19、軸20、ピニオン21、ラツク
22を介してチエーン25を第5図cの矢印方向
に移動させて、傾斜板12を軸12aを中心に時
計方向に約60゜回転させ第5図bの状態にする。
この状態は下層階であれば車椅子が降りられる状
態である。次に身障者がエスカレータを降りて
後、復旧スイツチS3を押すと、上層階における
身障者用ステツプ4の切換えガイドレール30及
び隣接ステツプ4′の切換えガイドレール70が
第5図b、第7図bにおいて油圧装置等からなる
駆動装置31及び71により紙面奥側あるいは紙
面手前側へ水平移動し、レバー10,10′はこ
の切換えガイドレールの水平移動につれて、軸1
1,11′、を中心に矢印の方向へ回転する。
まずレバー10のこの回転動作は、軸11、歯
車13、歯車14、軸15、ピニオン16、ラツ
ク17を介して踏板6を引き戻すとともに、ピン
29a、リンク29、ピン29b、リンク27、
ピン27aを介して塞ぎ板28を身障者用ステツ
プ4内部に引き込む。このとき鎖歯車23,24
間に巻き掛けられたチエーン25に固定されたラ
ツク22とピニオン21とが噛み合つた状態で踏
板6が引き込まれるため、チエーン25は第5図
bで示す矢印の方向に移動し、傾斜板12は軸1
2aを中心に反時計方向に180゜回転して第4図a
及び第5図aに示す状態になり、通常のステツプ
と何ら変わらない大きさに縮小される。
一方、レバー10′の回転動作は第7図bにお
いて軸11′,傘歯車43、傘歯車44、軸45、
レバー46、ピン47a、リンク47、ピン47
b、レバー48、軸49を介してレバー50を軸
49を中心に時計方向に回転させローラ51によ
る踏板6′の支持位置を上に移動させるため、多
少傾きを残している踏板6′はヒンジ54により
軸53を中心に反時計方向に回転するにしたがつ
て、リンク55によりリンク取付板57が前方に
引く力を受けて軸58が時計方向に回転し、歯車
59、歯車62、軸60、ブラケツト61を介し
てライザ42が後方にステツプ側に表れて第6図
a及び第7図aに示す通常のステツプの状態にも
どる。したがつて、前述の二つの動作、即ち身障
者用ステツプ4の引き込み移動動作と隣接ステツ
プ4′の回転動作が並行して行なわれ、通常のエ
スカレータと全く変わらない状態に復旧する。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、ほぼ二枚分
の踏板の奥行き寸法を確保するだけで、たとえ大
型の車椅子等であつても足載せ部分がステツプに
引つ掛かることがなく、又前後方向に移動自在の
ステツプの踏板後端側には車止めの働きをもつ傾
斜板が移動自在に設けられているため、車椅子等
がエスカレータ運転中に転落する事故を未然に防
止することもできる。
以上の説明では身障者が下層階からエスカレー
タに乗り込み、上層階で降りる場合について述べ
たが、上層階から乗り込み下層階で降りる場合に
ついても本質的に何ら変わりなく、本発明を実施
することができる。
ところで、チエーン25により駆動される傾斜
板12を折角設けて、通常時には踏板6の一部を
構成させ、車椅子乗降時には踏込板として利用さ
せるとともに、車椅子乗客がエスカレータを利用
中には車止めろ役目をもたせたとしても、単に傾
斜板12を設けるだけでは、マンコンベアの停止
具合により、第10図に示すように、傾斜板12
と下方の一般乗客用ステツプ3との間にも段差を
生じ、踏込板としての役目を十分果たせず、又車
椅子利用後、通常ステツプへの復帰動作におい
て、第11図に示すように傾斜板12が完全にス
テツプ内に収納されなかつたりする不都合が起き
る恐れがある。
しかし、例えば第12図に示すように、圧縮ス
プリング81を踏板6に設けて傾斜板12を駆動
するチエーン25に常に張力を与えるようにすれ
ば、マンコンベアの停止具合により当初傾斜板1
2と下方の一般乗客用ステツプ3との間に段差が
生じても、車椅子の車輪82が傾斜板12に接触
すると、傾斜板12を時計方向に回転させる力が
作用し、その結果、歯車23を介してチエーン2
5を矢印の方向に移動させ、第13図に示すよう
に、チエーン25の下半周はわずかに緩みを生じ
るが、上半周は圧縮スプリング81を押し縮めな
がらほぼ水平に張つた状態となつて段差を解消し
て車椅子が乗り込みやすくすることができる。一
方、このように構成しておけば、車椅子利用後の
一般乗客利用時においては踏板6をやや多目に駆
動すれば、第14図に示すように圧縮スプリング
81のバネ圧によりチエーン25を張つて、歯車
23に反時計方向の回転力を与えるため、常に傾
斜板12を身障者用ステツプ4に面一に収納する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は乗降位置における車椅子用エスカレー
タのステツプの全体斜視図、第2図は従来の車椅
子用エスカレータのステツプの利用状態を示す側
面図、第3図は本発明を示すエスカレータ全体側
面図、第4図は身障者用ステツプ4の斜視図、第
5図は身障者用ステツプ4の内部透視斜視図、第
6図は隣接ステツプ4′の斜視図、第7図は隣接
ステツプ4′の内部透視斜視図、第8図は本発明
による乗降位置における身障者用エスカレータの
ステツプの全体斜視図、第9図は本発明による身
障者用エスカレータのステツプの利用状態を示す
側面図、第10図〜第14図は本発明装置の動作
を説明する説明図である。 1…エスカレータ本体、3…一般乗客用ステツ
プ、4…身障者用ステツプ、6…踏板、12…傾
斜板、25…チエーン、81…圧縮スプリング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エスカレータを構成する複数のステツプのう
    ち少なくとも一つのステツプの踏板が前後方向に
    移動自在に構成されたエスカレータにおいて、該
    移動自在のステツプに隣接する上方のステツプは
    傾斜自在に構成され、前記移動自在のステツプの
    踏板後端側には回動自在な傾斜板が設けられてい
    ることを特徴とする身障者用エスカレータのステ
    ツプ。 2 前記傾斜板は通常時は前記踏板の一部、車椅
    子乗降時には踏込板、車椅子乗客使用中は車止め
    をそれぞれ兼用するように構成されたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の身障者用エス
    カレータのステツプ。 3 前記傾斜板は回転軸に固定され、チエーンに
    より駆動されることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の身障者用エスカレータのステツプ。 4 前記傾斜板を駆動するチエーンにはたわみ量
    を適宜調整しうる機構を備えたことを特徴とする
    特許請求の範囲第3項記載の身障者用エスカレー
    タのステツプ。 5 前記移動自在なステツプは、指令に基づき踏
    板が駆動機構により自動的に前後方向に移動自在
    に構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の身障者用エスカレータのステツプ。 6 前記傾斜板は前記移動自在なステツプの踏板
    の移動動作と連動する連動機構により自動的に駆
    動される如くに構成されたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の身障者用エスカレータの
    ステツプ。
JP5697684A 1984-03-24 1984-03-24 身障者用エスカレ−タのステップ Granted JPS60202076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5697684A JPS60202076A (ja) 1984-03-24 1984-03-24 身障者用エスカレ−タのステップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5697684A JPS60202076A (ja) 1984-03-24 1984-03-24 身障者用エスカレ−タのステップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60202076A JPS60202076A (ja) 1985-10-12
JPH0144636B2 true JPH0144636B2 (ja) 1989-09-28

Family

ID=13042544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5697684A Granted JPS60202076A (ja) 1984-03-24 1984-03-24 身障者用エスカレ−タのステップ

Country Status (1)

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JP (1) JPS60202076A (ja)

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JPS5912067A (ja) * 1982-07-12 1984-01-21 三菱電機株式会社 エスカレ−タ装置
JPS5912072A (ja) * 1982-07-13 1984-01-21 三菱電機株式会社 エスカレ−タ装置

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