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JP7369811B2 - タイムゲインコントロール回路 - Google Patents

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JP7369811B2
JP7369811B2 JP2022037251A JP2022037251A JP7369811B2 JP 7369811 B2 JP7369811 B2 JP 7369811B2 JP 2022037251 A JP2022037251 A JP 2022037251A JP 2022037251 A JP2022037251 A JP 2022037251A JP 7369811 B2 JP7369811 B2 JP 7369811B2
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Description

本発明はタイムゲインコントロール回路に関し、例えば、超音波診断装置に適用されるタイムゲインコントロール回路に関する。
超音波診断装置は、観測対象物に対して発した音波の反射波を受信し、受信した反射波から観測対象物の画像を生成する。このとき反射波は、観測対象物と超音波診断装置の探触子との距離が遠くなるほど探触子への到達時間が遅くなる。また、反射波は、観測対象物と超音波診断装置の探触子との距離が遠くなるほど探触子への到達したときの減衰量が大きくなる。このようなことから、超音波診断装置では、時間とともに減衰量が小さくなるタイムゲインコントロール回路を用いて反射波の受信を行う。このタイムゲインコントロール回路の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の探触子は、診断部位に超音波を送信し反射波である受信信号を受信する探触子であって、複数の振動子と、複数の振動子のそれぞれに対応した複数の低雑音増幅回路と、時間の経過と共に上昇する制御信号を時間経過と共に上昇する第1のバイアス信号と時間経過と共に下降する第2のバイアス信号とに変換し複数の低雑音増幅回路を制御するシングル差動変換器とを有し、低雑音増幅回路は、振動子からの電気信号を減衰させる減衰器と、減衰器の出力信号を第1のバイアス信号により時間経過と共に徐々に大きくなるように増幅する第1の増幅回路と、第2のバイアス信号により時間経過と共に徐々に小さくなるように増幅する第2の増幅回路と、第1と第2の増幅回路の出力を減算する減算器を備える。
そして、特許文献1に記載の探触子では、可変減衰器を抵抗と可変電流源となるトランジスタとの直列接続で減衰度を時間経過と共に小さくする可変機能を実現する。すなわち、特許文献1に記載の探触子では、振動子の出力インピーダンス及び送受切替スイッチのオン抵抗と、抵抗と可変電流源となるトランジスタの合成抵抗と、により信号を分圧し、減衰器の減衰度を制御する(特許文献1の段落0035)。
特開2020-39542号公報
近年、超音波診断装置のポータブル化が進められており、低消費電力化と内部回路の動作電源電圧の低電圧化が求められている。しかしながら、特許文献1に記載の探触子では、十分な低消費電力化と低電圧化を実現することが出来ない問題がある。
一実施の形態にかかるタイムゲインコントロール回路は、一端が接地端子に接続され、音波信号を電気信号である受信信号に変換して他端から出力する振動子と、直列に接続される複数の抵抗を有し、一端が前記振動子の他端に接続され、他端が前記接地端子に接続される抵抗ストリングと、それぞれが前記複数の抵抗に含まれる抵抗の前記振動子の他端側の端部に一端が接続される複数のスイッチと、前記複数のスイッチの他端に入力が接続される低雑音増幅回路と、前記複数のスイッチの開閉状態を制御するスイッチ制御回路と、を有し、前記スイッチ制御回路は、前記複数のスイッチのうち前記接地端子側のスイッチを下位側、前記振動子の他端側のスイッチを上位側とした場合、下位から上位に向かってオンさせる前記スイッチを切り替え、前記スイッチをオンさせる場合には、オンさせるスイッチの1つ下位側のスイッチと同時にオンする期間を経て1つの前記スイッチのみがオンする状態とし、前記スイッチをオフする場合には、オフさせるスイッチの1つ上位側のスイッチと同時にオンする期間を経て前記スイッチをオンからオフに切り替える。
一実施の形態にかかるタイムゲインコントロール回路は、探触子を低消費電力化と低電圧化することができる。
実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路の回路図である。 実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路のスイッチの回路図である。 実施の形態1にかかるスイッチ制御回路のブロック図である。 実施の形態1にかかるスイッチ制御信号生成回路の回路図である。 実施の形態1にかかるスイッチ制御回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路のスイッチ制御シーケンスを説明する図である。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
実施の形態1
実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1は、例えば、超音波診断装置の探触子に搭載される回路であり、受信音波を電気信号に変換して受信信号を後段回路に伝達する。このとき、タイムゲインコントロール回路1は、一定の周期で受信信号を増幅する受信サイクルを繰り返すが、受信サイクルの開始から時間が経過するに従ってゲインが増加するように構成される。
そこで、図1に実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1の回路図を示す。図1に示すように、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1は、減衰段2と、出力段3と、を有する。減衰段2は、時間とともに受信信号に適用する減衰量を小さくする。出力段3は、減衰段2を通過した受信信号を固定ゲインで増幅する。この減衰段2と出力段3を組み合わせると、タイムゲインコントロール回路1は、受信サイクルの開始から時間が経過するに従ってゲインが増加するように動作する。
また、図1に示す例は、タイムゲインコントロール回路1は、超音波診断装置の探触子に適用されるものであり、入力端子として振動子OSCを有する。振動子OSCは、音波信号を電気信号に変換する。そして、振動子OSCで変換された電気信号が減衰段2の入力される受信信号となる。振動子OSCは、一端が接地端子に接続され、音波信号を電気信号である受信信号に変換して他端から出力する。
減衰段2は、抵抗ストリングと、複数のスイッチ(例えば、スイッチSW0~SW6)、スイッチ制御回路11を有する。抵抗ストリングは、直列に接続される複数の抵抗(例えば、抵抗R0~R6)を有し、一端が振動子の他端に接続され、他端が接地端子に接続される。また、複数のスイッチは、それぞれが複数の抵抗に含まれる抵抗の振動子の他端側の端部に一端が接続される。
より具体的には、抵抗ストリングは、抵抗R6が最も接地端子側に配置され、抵抗R0が振動子OSCの他端側に配置され、抵抗R6から抵抗R0に向かって抵抗R5~R1の順で各抵抗が配置される。そして、スイッチSW0~SW6は、スイッチSW6の一端が抵抗R6の振動子OSC側の端部(例えば、抵抗R6と抵抗R5とを接続するノード)に接続され、スイッチSW0の一端が抵抗R0の振動子OSC側の端部(例えば、振動子OSCの他端が接続されるノード)に接続される。そして、スイッチSW5~SW1の一端は、抵抗R5~R1の振動子OSC側の端部に接続される。また、以下の説明では、スイッチSW6~SW0は、接地端子側のスイッチを下位側、振動子の他端側のスイッチを上位側とする。
スイッチ制御回路11は、複数のスイッチ(例えば、スイッチSW6~SW0)の開閉状態を制御する。より具体的には、スイッチ制御回路11は、受信サイクル毎に下位から上位に向かってオンさせるスイッチを切り替える。このとき、スイッチ制御回路11は、スイッチをオンさせる場合には、オンさせるスイッチの1つ下位側のスイッチと同時にオンする期間を経て1つの前記スイッチのみがオンする状態とし、スイッチをオフする場合には、オフさせるスイッチの1つ上位側のスイッチと同時にオンする期間を経てスイッチをオンからオフに切り替える。
また、スイッチ制御回路11は、スイッチSW6~SW0に対応するスイッチ制御信号SWC6~SWC0を生成する。そして、スイッチ制御回路11は、定電流により生成される定電流をコンデンサに入出力することにより決定される時定数により立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの傾きが決定されるスイッチ制御信号SW6~SW0をスイッチ毎に生成する。このスイッチ制御回路11の詳細は後述する。
出力段3は、LNA(低雑音増幅回路)12及びバンドパスフィルタ13を有する。LNA12は、複数のスイッチの他端に入力が接続され、入力された信号を電流増幅してバンドパスフィルタ13に出力する。バンドパスフィルタ13は、予め決定された帯域の周波数を有する信号を出力端子Toに出力する。バンドパスフィルタ13の帯域は、例えば1MHz~6MHz程度である。この周波数帯域は、被観測物と被観測物における音波の減衰率と必要とされる距離分解能と、の妥協点として決定される。
続いて、スイッチSW6~SW0の構成について説明する。図2に実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1のスイッチの回路図を示す。スイッチSW6~SW0は同じ構成であるため、図2では、スイッチSW6~SW0の1つを示した。図2に示すように、スイッチSW6~SW0は、それぞれNMOSトランジスタMN及びPMOSトランジスタMPを有する。つまり、スイッチSW6~SW0は、それぞれトランスファスイッチとして構成される。スイッチとしてトランスファスイッチを用いることで受信信号の振幅に寄らず、受信信号をLNA12に正しく伝達することが出来る。
そして、スイッチSW6~SW0は、NMOSトランジスタMNのドレインとPMOSトランジスタMPのドレインとが接続され、スイッチの一端となり、この一端が抵抗R6~R0に接続される。また、スイッチSW6~SW0は、NMOSトランジスタMNのソースとPMOSトランジスタMPのソースとが接続され、スイッチの他端となり、この一端がLNA12に接続される。また、スイッチSW6~SW0には、スイッチ制御信号SWCk(図2に示す例では、kは0~6)が差動信号として与えられる。図2では差動信号の一方をSWCkpとし、他方をSWCknとした。
続いて、スイッチ制御回路11の構成について説明する。図3に実施の形態1にかかるスイッチ制御回路11のブロック図を示す。図3に示すように、スイッチ制御回路11は、カウンタ21、デコーダ22、ラッチ23、スイッチ制御信号生成回路24を有する。またスイッチ制御回路11には、図示しない他の回路からクロック信号CLK1、CLK2及びリセット信号RESETが入力される。
カウンタ21は、クロック信号CLK1の数をカウントしてカウント値をカウントアップする。また、カウンタ21は、リセット信号RESETに基づきカウント値を初期値にリセットする。デコーダ22は、カウント値に応じた制御番号を生成する。ラッチ23は、クロック信号CLK2に応じてデコーダ22が出力した制御番号を取り込むとともに保持する。スイッチ制御信号生成回路24は、複数のスイッチ(例えば、スイッチSW6~SW0)の数に応じた数の複数のスイッチ制御信号(SW6~SW0)を生成する。ここで、スイッチ制御信号生成回路24は、制御番号に関連付けられたスイッチ制御信号の立ち上がりと立ち下がりを制御する。
ここで、スイッチ制御信号生成回路24について詳細に説明する。そこで、図4に実施の形態1にかかるスイッチ制御信号生成回路24の回路図を示す。図4に示すように、スイッチ制御信号生成回路24は、タイミング制御回路31、共通電流源と個別出力段回路を有する。スイッチ制御信号生成回路24は、個別出力段回路をスイッチ制御信号の1つの信号毎(例えば差動信号毎)に有する。図4では、スイッチ制御信号SWC6pを生成する個別出力段回路のみを示した。また、タイミング制御回路31及び共通電流源は、複数の個別出力段回路に対して1つが設けられるものとする。
具体的には、スイッチ制御信号生成回路24は、共通電流源と1つの個別出力段回路とによりタイミング制御信号となる差動信号の1つをハイレベルかロウレベルのいずれかに制御する。このとき、個別出力段回路は、定電流源により生成される定電流をコンデンサに入出力することにより決定される時定数により信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの傾きを決定する。このとき、共通電流源と1つの個別出力段回路を組み合わせた時定数回路は、信号の立ち上がり、或いは、立ち下がりの際の傾きを、1つのトランジスタのトランジスタサイズにより決定される駆動力で信号のレベルを切り替えるときよりも小さくする。そして、スイッチ制御信号生成回路24では、共通電流源と複数の個別出力段回路は、組み合わされることで複数の時定数回路を構成し、制御番号に応じて動作させる個別出力段回路を切り替えることで、複数のスイッチ制御信号の信号レベルを個別に制御する。具体的には、スイッチ制御信号生成回路24では、タイミング制御回路31によりが、ラッチ23から伝達される制御番号に応じて動作させる時定数回路を切り替える。
図4に示すように、共通電流源は、定電流源Is1、Is2、NMOSトランジスタN1、PMOSトランジスタP1を有する。定電流源Is1は、一端が電源配線AVDDに接続される。NMOSトランジスタN1は、ソースが接地配線AVSSに接続され、ゲートとドレインが接続される。また、NMOSトランジスタN1のドレインには定電流源Is1の他端が接続される。定電流源Is2は、一端が接地配線AVSSに接続される。PMOSトランジスタP1は、ソースが電源配線AVDDに接続され、ゲートとドレインが接続される。また、PMOSトランジスタP1のドレインには定電流源Is2の他端が接続される。
また、個別出力段回路は、スイッチSW61~SW64、PMOSトランジスタP62、NMOSトランジスタN62、コンデンサC6を有する。PMOSトランジスタP62は、ソースが電源配線AVDDに接続され、ゲートがスイッチSW61を介してPMOSトランジスタP1のゲートに接続される。また、スイッチSW62は、PMOSトランジスタP62のゲートと電源配線AVDDとの間に接続される。つまり、PMOSトランジスタP62及びPMOSトランジスタP1は、スイッチSW61がオン、スイッチSW62がオフとなった状態で、定電流源Is2で生成される定電流と、PMOSトランジスタP1とPMOSトランジスタP62のトランジスタサイズ比と、により決定される定電流をPMOSトランジスタP62のドレインから吐き出すカレントミラーを構成する。
NMOSトランジスタN62は、ソースが接地配線AVSSに接続され、ゲートがスイッチSW63を介してNMOSトランジスタN1のゲートに接続される。また、スイッチSW64は、NMOSトランジスタN62のゲートと接地配線AVSSとの間に接続される。つまり、NMOSトランジスタN62及びNMOSトランジスタN1は、スイッチSW63がオン、スイッチSW64がオフとなった状態で、定電流源Is1で生成される定電流と、NMOSトランジスタN1とNMOSトランジスタN62のトランジスタサイズ比と、により決定される定電流をNMOSトランジスタN62のドレインから吸い込むカレントミラーを構成する。
そして、PMOSトランジスタP62のドレインとNMOSトランジスタN62のドレインが接続されるノードが個別出力段回路の出力端子となり、当該出力端子と接地配線AVSSとの間にコンデンサC6が接続される。
ここで、スイッチSW61~SW64は、タイミング制御回路31により開閉状態が制御される。タイミング制御回路31は、スイッチ制御信号を立ち上げる際には、スイッチSW61、SW64をオン、スイッチSW62、SW63をオフとする。タイミング制御回路31は、スイッチ制御信号を立ち下げる際には、スイッチSW62、SW63をオン、スイッチSW61、SW64をオフとする。また、タイミング制御回路31は、スイッチ制御信号の信号レベルを維持する際には、スイッチSW62、SW64をオン、スイッチSW61、SW63をオフとする。
続いて、実施の形態1にかかるスイッチ制御回路11の動作を説明する。図5に実施の形態1にかかるスイッチ制御回路11の動作を説明するタイミングチャートを示す。図5に示すように、スイッチ制御回路11は、タイミングT1においてリセット信号RESETの立ち下がりに応じて、カウント値及びラッチ出力を初期値(例えば、0)にリセットする。また、スイッチ制御信号生成回路24には、ラッチ23から制御番号として0が与えられるため、スイッチ制御信号生成回路24は、スイッチ制御信号SWC6をオン状態に切り替える。これにより、スイッチSW6がオンした状態となる。
続いて、タイミングT2においてクロック信号CLK1の立ち上がりエッジがカウンタ21に入力されると、カウンタ21がカウント値を0から1にカウントアップする。その後、タイミングT3においてクロック信号CLK2の立ち上がりエッジがラッチ23に入力されると、ラッチ23は、その時点でのデコーダ22の出力値(例えば、1)を取り込む。これにより、制御番号が0から1に切り替わる。これにより、スイッチ制御信号生成回路24は、スイッチ制御信号SWC6をオン状態に維持しつつ、スイッチ制御信号SWC5をオフ状態からオン状態に切り替える。これにより、スイッチSW6とスイッチSW5の両方がオンした状態となる。
続いて、タイミングT4においてクロック信号CLK1の立ち上がりエッジがカウンタ21に入力されると、カウンタ21がカウント値を1から2にカウントアップする。その後、タイミングT5においてクロック信号CLK2の立ち上がりエッジがラッチ23に入力されると、ラッチ23は、その時点でのデコーダ22の出力値(例えば、2)を取り込む。これにより、制御番号が1から2に切り替わる。これにより、スイッチ制御信号生成回路24は、スイッチ制御信号SWC6をオン状態からオフ状態に切り替え、スイッチ制御信号SWC5をオン状態で維持する。これにより、スイッチSW6はオフ状態なり、スイッチSW5がオンした状態となる。
続いて、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1の動作について説明する。そこで、図6に実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1のスイッチ制御シーケンスを説明する図を示す。なお、図6に示すスイッチ制御シーケンスは、1つの受信サイクルについて示したものであり、タイムゲインコントロール回路1は、受信サイクル毎に図6に示したスイッチ制御シーケンスを繰り返す。また、図6で示すスイッチ制御シーケンスは、主にスイッチ制御回路11で実行される。さにに、図6では、当該スイッチ制御シーケンスにより、スイッチ状態が切り替わることにより減衰段2で受信信号を減衰させる際の減衰量もスイッチ制御シーケンスに関連付けて示した。
図6に示すように、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1では、受信サイクルの開始時にリセット信号RESTを一端ロウレベルにすることで、カウント値を初期値(例えば、0)にリセットするとともに、スイッチSW6をオンさせる。これにより、減衰段2では、LNA12に伝達される受信信号に、抵抗R6と抵抗R5~R0の合成抵抗で抵抗分圧され、約15dBの減衰量が適用される。
そして、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1では、カウント値を一つずつ上げながら、オンさせるスイッチを上位側に遷移させていく。このとき、タイムゲインコントロール回路1は、スイッチ制御回路11は、スイッチSW6~SW0の何れかをオンさせる場合には、オンさせるスイッチの1つ下位側のスイッチと同時にオンする期間を経て1つのスイッチのみがオンする状態とし、スイッチSW6~SW0のいずれかをオフする場合には、オフさせるスイッチの1つ上位側のスイッチと同時にオンする期間を経てスイッチをオンからオフに切り替える。これにより、図6に示す例では、カウント値が奇数となるタイミングでは、上下に連続する2つのスイッチがオン状態なり、カウント値が偶数となるタイミングでは、1つのスイッチのみがオン状態となるようにスイッチ状態が遷移する。
このように、2つのスイッチが同時にオン状態となる期間と、1つのスイッチのみがオン状態となる期間と、を交互に経ることで、タイムゲインコントロール回路1は、7つの抵抗を用いて、受信信号に13段階の減衰量を適用することが可能になる。
上記説明より、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1では、2つのスイッチが同時にオン状態となる期間と、1つのスイッチのみがオン状態となる期間と、を交互に経て減衰量を可変させることで、1段階辺りの減衰量の変化量を小さくする。これにより、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1は、スイッチ切り替え時に受信信号に重畳する切替えノイズの大きさを、2つのスイッチが同時にオン状態となる期間を設けること無くスイッチを切り替える場合よりも小さくすることができる。
また、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1では、スイッチSW6~SW0の開閉状態を切り替えるスイッチ制御信号の論理レベル切り替え時の電圧変化に、一定の時定数を設けて、電圧変化時の傾きを緩やかにする。これにより、受信信号に重畳するノイズ量は、時定数制御を行わないスイッチ開閉状態切り替え制御の場合に比べて半分以下に抑制することができる。
そして、スイッチ制御信号の時定数制御と、スイッチの同時オン期間の挿入制御シーケンスの2つを適用したタイムゲインコントロール回路1では、受信信号に重畳されるスイッチ切替えノイズは、これら制御を行わない場合の10分の1程度に抑制できることが発明者らにより検証された。
このように、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1では、高いノイズ抑制効果を得ることができるが、このときスイッチ制御を行うスイッチ制御回路11は、スイッチ制御信号生成回路24以外は論理回路であって消費電力は極めて少ない。また、スイッチ制御信号生成回路24では、常に電流を消費する共通電流源を用いるが、時定数を大きくするためには、共通電流源に備えられる定電流源が流す電流は少なくする必要があり、共通電流源の消費電流は極めて少ない。また、減衰段2の抵抗ストリングについても、直列に接続された抵抗を多く含み、これらの合成抵抗を高くすることで消費電流は抑制される。このようなことから、実施の形態1にかかるタイムゲインコントロール回路1は、消費電力を抑制しながら、低ノイズな受信信号を生成する受信処理を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 タイムゲインコントロール回路
2 減衰段
3 出力段
11 スイッチ制御回路
12 LNA
13 バンドパスフィルタ
21 カウンタ
22 デコーダ
23 ラッチ
24 スイッチ制御信号生成回路
31 タイミング制御回路
OSC 振動子
To 出力端子
MP PMOSトランジスタ
MN NMOSトランジスタ
Is1 定電流源
Is2 定電流源

Claims (3)

  1. 一端が接地端子に接続され、音波信号を電気信号である受信信号に変換して他端から出力する振動子と、
    直列に接続される複数の抵抗を有し、一端が前記振動子の他端に接続され、他端が前記接地端子に接続される抵抗ストリングと、
    それぞれが前記複数の抵抗に含まれる抵抗の前記振動子の他端側の端部に一端が接続される複数のスイッチと、
    前記複数のスイッチの他端に入力が接続される低雑音増幅回路と、
    前記複数のスイッチの開閉状態を制御するスイッチ制御回路と、を有し、
    前記スイッチ制御回路は、
    クロック信号の数をカウントしてカウント値をカウントアップするカウンタと、
    前記カウント値に応じた制御番号を生成するデコーダと、
    前記複数のスイッチの数に応じた数の複数のスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御信号生成回路と、を有し、
    前記スイッチ制御信号生成回路は、前記制御番号に関連付けられた前記スイッチ制御信号の立ち上がりと立ち下がりを制御し、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記複数のスイッチのうち前記接地端子側のスイッチを下位側、前記振動子の他端側のスイッチを上位側とした場合、下位から上位に向かってオンさせる前記スイッチを切り替え、
    前記スイッチをオンさせる場合には、オンさせるスイッチの1つ下位側のスイッチと同時にオンする期間を経て1つの前記スイッチのみがオンする状態とし、
    前記スイッチをオフする場合には、オフさせるスイッチの1つ上位側のスイッチと同時にオンする期間を経て前記スイッチをオンからオフに切り替えるタイムゲインコントロール回路。
  2. 前記スイッチ制御回路は、定電流源により生成される定電流をコンデンサに入出力することにより決定される時定数により立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの傾きが決定されるスイッチ制御信号を前記スイッチ毎に生成する請求項1に記載のタイムゲインコントロール回路。
  3. 前記スイッチ制御信号生成回路は、
    前記スイッチ制御信号毎に設けられ、定電流源により生成される定電流をコンデンサに入出力することにより決定される時定数により立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの傾きが決定する複数の時定数回路と、
    前記制御番号に応じて動作させる前記時定数回路を切り替えるタイミング制御回路と、
    を有する請求項に記載のタイムゲインコントロール回路。
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