JP2015211392A - バンドパスフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】Duty変換回路を不要として、減衰量の劣化を抑えることができるバンドパスフィルタを提供すること。
【解決手段】4相バンドパスフィルタは、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子12と、4個のインピーダンス素子Z141乃至Z144からなるインピーダンス素子群14と、4個のスイッチ群131乃至134を備えている。スイッチ群131乃至134は、それぞれ4個のスイッチSW1311乃至SW1314,スイッチSW1321乃至SW1324,スイッチSW1331乃至SW1334,スイッチSW1341乃至SW1344からなる。スイッチSW1311及びスイッチSW1342などの接続/非接続はクロックLO1乃至LO8で制御される。
【選択図】図1
【解決手段】4相バンドパスフィルタは、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子12と、4個のインピーダンス素子Z141乃至Z144からなるインピーダンス素子群14と、4個のスイッチ群131乃至134を備えている。スイッチ群131乃至134は、それぞれ4個のスイッチSW1311乃至SW1314,スイッチSW1321乃至SW1324,スイッチSW1331乃至SW1334,スイッチSW1341乃至SW1344からなる。スイッチSW1311及びスイッチSW1342などの接続/非接続はクロックLO1乃至LO8で制御される。
【選択図】図1
Description
本発明は、バンドパスフィルタ(帯域通過フィルタ;BPF)に関し、より詳細には、減衰量の劣化や希望波のゲインの減衰を抑えることができるバンドパスフィルタを備えた受信システムの回路技術に関する。
従来から無線信号の受信システムにおいて、希望波を正常に復調するために、アンテナと受信器の間に、妨害波を十分除去するためのSAWフィルタ(surface acoustic wave filter;表面弾性波フィルタ)を用いることが多い。このSAWフィルタは、圧電体の薄膜、もしくは基板上に形成された規則性のある櫛型電極(IDT)により、特定の周波数帯域の電気信号を取り出す素子で、櫛型電極(IDT)の構造周期と圧電体や電極の物性により、中心周波数や帯域を決めることができる。
しかし、システムの小型化やコスト削減を目指す上では、SAWフィルタレスの受信システムが望ましい。近年、SAWフィルタレスの受信システムにおいて、SAWフィルタの代替手段として、ICチップ内にM相バンドパスフィルタを用いる手段が多く採用されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。
しかし、システムの小型化やコスト削減を目指す上では、SAWフィルタレスの受信システムが望ましい。近年、SAWフィルタレスの受信システムにおいて、SAWフィルタの代替手段として、ICチップ内にM相バンドパスフィルタを用いる手段が多く採用されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。
図7は、一般的なM相バンドパスフィルタの回路構成図である。M相バンドパスフィルタ70は、入力電流信号を電圧信号に変換して出力するロード素子72とスイッチ群73とインピーダンス素子群74とから構成されている。また、ロード素子72は、例えば、低雑音増幅器などの増幅器のロード素子で良い。また、スイッチ群73は、M個のスイッチSW731乃至73Mから構成されている。ただし、Mは2以上の整数である。
また、インピーダンス素子群74は、M個のインピーダンス素子Z741乃至Z74Mから構成されている。また、スイッチSW73iは、出力信号とインピーダンス素子Z74iとを接続している。ただし、iは1乃至Mの整数である。インピーダンス素子Z74iは、スイッチSW73iと接続されないもう一方の端子がグランドと接続されている。スイッチSW73iの接続/非接続は、M相クロックLOi(LO71乃至LO7M)で制御されている。
また、インピーダンス素子群74は、M個のインピーダンス素子Z741乃至Z74Mから構成されている。また、スイッチSW73iは、出力信号とインピーダンス素子Z74iとを接続している。ただし、iは1乃至Mの整数である。インピーダンス素子Z74iは、スイッチSW73iと接続されないもう一方の端子がグランドと接続されている。スイッチSW73iの接続/非接続は、M相クロックLOi(LO71乃至LO7M)で制御されている。
図8は、図7に示したM相クロック群のタイミング図である。M相クロックLOiの周期はTで、Highの区間はT/Mであり、つまり、Duty比100/M%の信号である。また、互いにT/Mの遅延差があり、つまり、360/M度ずつ位相がずれている。
例えば、スイッチSW73iをNMOSトランジスタで構成すると、M相クロックLO7iがHighのとき、スイッチSW73iは接続状態となり、M相クロックLOiがLowのとき、スイッチSW73iは非接続状態となる。つまり、SW731乃至SW73Mは、どの2つも同時に接続状態にならず、常に、1つがT/M区間だけ接続状態になる。
以下に、M相バンドパスフィルタの特性を示すために、M=4の場合を例にして説明する。
図9は、一般的な4相バンドパスフィルタの回路構成図である。4相バンドパスフィルタ80は、図7におけるロード素子72をロード抵抗92に置き換え、インピーダンス素子群74は、キャパシタから構成されるキャパシタ群94(941乃至944)に置き換えている。なお、SW931乃至SW934はスイッチ群を示し、LO91乃至LO94は4相クロック群を示している。
例えば、スイッチSW73iをNMOSトランジスタで構成すると、M相クロックLO7iがHighのとき、スイッチSW73iは接続状態となり、M相クロックLOiがLowのとき、スイッチSW73iは非接続状態となる。つまり、SW731乃至SW73Mは、どの2つも同時に接続状態にならず、常に、1つがT/M区間だけ接続状態になる。
以下に、M相バンドパスフィルタの特性を示すために、M=4の場合を例にして説明する。
図9は、一般的な4相バンドパスフィルタの回路構成図である。4相バンドパスフィルタ80は、図7におけるロード素子72をロード抵抗92に置き換え、インピーダンス素子群74は、キャパシタから構成されるキャパシタ群94(941乃至944)に置き換えている。なお、SW931乃至SW934はスイッチ群を示し、LO91乃至LO94は4相クロック群を示している。
図10は、図9に示した4個のスイッチ群の接続/非接続を制御する4相クロック群のタイミング図である。4相クロックLO91乃至LO94の周期はTで、Highの区間はT/4であり、つまり、Duty比25%の信号である。また、互いにT/4の遅延差があり、つまり、90度ずつ位相がずれている。
図11は、図9に示した4相バンドパスフィルタの周波数特性を示す図である。横軸は対数目盛の周波数を示している。通過帯域の中心周波数FLOは、4相クロックLO91乃至LO94の周波数に相当する。縦軸はゲインを示しており、帯域は一次の傾きを持ち、中心周波数においてゲインをG0とする、周波数Fc1、Fc2は、通過帯域からG0−3dBのゲインになる周波数を示している。FLO−Fc1及びFc2−FLOは、1/(2π×4RC)で与えられる。
図11は、図9に示した4相バンドパスフィルタの周波数特性を示す図である。横軸は対数目盛の周波数を示している。通過帯域の中心周波数FLOは、4相クロックLO91乃至LO94の周波数に相当する。縦軸はゲインを示しており、帯域は一次の傾きを持ち、中心周波数においてゲインをG0とする、周波数Fc1、Fc2は、通過帯域からG0−3dBのゲインになる周波数を示している。FLO−Fc1及びFc2−FLOは、1/(2π×4RC)で与えられる。
図12は、M相バンドパスフィルタを用いるダイレクトコンバージョン方式の受信器の回路構成図である。受信器120のRF(Radio Frequency)入力電圧信号は、GMセル121に入力され、RF電流信号に変換されたのち、M相バンドパスフィルタ70に入力されてミキサーに入力されるミキサー入力信号として出力される。ここで、GMセル121と、M相バンドパスフィルタ70のロード素子72の組合せは、低雑音増幅器として考えてよい。
ミキサー入力信号は、ミキサー122にて、ミキサーローカル信号と掛け合わされて、ベースバンド信号に周波数変換されて出力される。このとき、ミキサーローカル信号の周波数は、RF入力信号のキャリア周波数に相当する。多くの場合、受信器のミキサーに用いるローカル信号は高い周波数精度が求められるため、Phase Locked Loop(PLL)回路を用いて正確な周波数を生成される。ここでは、ミキサーローカル信号はPLL回路124の出力である。
ミキサー入力信号は、ミキサー122にて、ミキサーローカル信号と掛け合わされて、ベースバンド信号に周波数変換されて出力される。このとき、ミキサーローカル信号の周波数は、RF入力信号のキャリア周波数に相当する。多くの場合、受信器のミキサーに用いるローカル信号は高い周波数精度が求められるため、Phase Locked Loop(PLL)回路を用いて正確な周波数を生成される。ここでは、ミキサーローカル信号はPLL回路124の出力である。
高周波のPLL回路で生成される信号は、多くの場合、正弦波を分周や増幅して生成されるため、PLL回路124が出力するローカル信号のDuty比は50%である。従って、Duty比が50%のDuty50M相クロックをDuty変換回路123でM相バンドパスフィルタ70に必要なDuty比に変換して、M相クロックが得られる。
M相クロックの周波数は、RF信号のキャリア周波数であるから、M相バンドパスフィルタ70の通過帯域の中心周波数は、高い精度でRF入力信号のキャリア周波数と等価である。すなわち、4相バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数は高い精度で設定することができる。
M相クロックの周波数は、RF信号のキャリア周波数であるから、M相バンドパスフィルタ70の通過帯域の中心周波数は、高い精度でRF入力信号のキャリア周波数と等価である。すなわち、4相バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数は高い精度で設定することができる。
また、RF入力信号の周波数帯域やチャネルが複数あり、周波数帯域やチャネルに応じて、キャリア周波数が変化する場合、PLL回路は、出力周波数を変更できるシンセサイザPLL回路を用いる。その場合、M相クロックの周波数は常に、キャリア周波数となるため、M相バンドパスフィルタ70の通過帯域の中心周波数は常に、RF入力信号のキャリア周波数となる。
このように、M相バンドパスフィルタ70は、通常の受信器が有する周波数変換器に用いるローカル信号と同一の周波数のクロックを用いることができ、また、周波数精度が高く、かつ周波数帯域やチャネルに応じて通過帯域の中心周波数を変えることができることから、RF信号のバンドパスフィルタとして非常に有効な手段とされている。
このように、M相バンドパスフィルタ70は、通常の受信器が有する周波数変換器に用いるローカル信号と同一の周波数のクロックを用いることができ、また、周波数精度が高く、かつ周波数帯域やチャネルに応じて通過帯域の中心周波数を変えることができることから、RF信号のバンドパスフィルタとして非常に有効な手段とされている。
図13は、図12に示したDuty変換回路の回路構成図で、図14は、図13に示したIQローカル信号と4相クロックのタイミング図である。M=4の場合、図10で示したように、4相クロックのそれぞれの位相差は90度である。ミキサー122がIQ直交ミキサーの場合、ミキサーローカル信号は互いに90度位相がずれたIQローカル信号である。
図13に示したAND回路231乃至234は論理積の動作となり、2つの入力レベルがともにHighのときだけ、出力がHighとなる。AND回路231には、LQPとLIPが入力されてLO91が出力され、AND回路232には、LIPとLQNが入力されてLO92が出力され、AND回路233には、LQNとLINが入力されてLO93が出力され、AND回路234には、LINとLQPが入力されてLO94が出力される。
このとき、ローカル信号の周波数が高くなるほど、図13に示したAND回路231乃至234の消費電流が大きくなる。また、M相クロックの波形が鈍ると、スイッチのオンする時間が、本来のクロック周期の1/Mからずれてきて、減衰量が下がるなどの特性劣化を引き起こす。高い周波数で急峻なM相クロックを得るためには、微細な製造プロセスを必要とするなど、製造コストが増大になる。
図13に示したAND回路231乃至234は論理積の動作となり、2つの入力レベルがともにHighのときだけ、出力がHighとなる。AND回路231には、LQPとLIPが入力されてLO91が出力され、AND回路232には、LIPとLQNが入力されてLO92が出力され、AND回路233には、LQNとLINが入力されてLO93が出力され、AND回路234には、LINとLQPが入力されてLO94が出力される。
このとき、ローカル信号の周波数が高くなるほど、図13に示したAND回路231乃至234の消費電流が大きくなる。また、M相クロックの波形が鈍ると、スイッチのオンする時間が、本来のクロック周期の1/Mからずれてきて、減衰量が下がるなどの特性劣化を引き起こす。高い周波数で急峻なM相クロックを得るためには、微細な製造プロセスを必要とするなど、製造コストが増大になる。
図15は、図9におけるスイッチを直列に2段接続した場合の4相バンドパスフィルタの回路構成図である。図15に示した4相バンドパスフィルタ150は、スイッチ1535とスイッチ1532にLIPを入力し、スイッチ1537とスイッチ1534にLINを入力し、スイッチ1531とスイッチ1538にLQPを入力し、スイッチ1536とスイッチ1533にLQNを入力する。
すなわち、図13に示したAND回路131乃至134のそれぞれに入力されるローカル信号の組合せと、図15に示したそれぞれの直列接続された2つのスイッチに入力は適切な組み合わせが同じである。それぞれの直列接続された2つのスイッチに入力されたローカル信号が同時にHighになるときのみ、出力信号とインピーダンス素子が接続される。従って、4相クロック生成回路を用いなくとも、4相クロックを用いる場合と等価の動作にすることができる。このように4相クロック生成回路を不要とすることで、消費電力の増大を避けて、必要な製造プロセスの微細化によるコスト増大を抑えることができる。
すなわち、図13に示したAND回路131乃至134のそれぞれに入力されるローカル信号の組合せと、図15に示したそれぞれの直列接続された2つのスイッチに入力は適切な組み合わせが同じである。それぞれの直列接続された2つのスイッチに入力されたローカル信号が同時にHighになるときのみ、出力信号とインピーダンス素子が接続される。従って、4相クロック生成回路を用いなくとも、4相クロックを用いる場合と等価の動作にすることができる。このように4相クロック生成回路を不要とすることで、消費電力の増大を避けて、必要な製造プロセスの微細化によるコスト増大を抑えることができる。
"Architectural Evolution of Integrated M−Phase High−Q Bandpass Filters" Ahamad Mirzaei et al. IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS I:REGRLAR PAPERS,VOL.59,NO.1 JAN.2012
しかしながら、図15に示したバンドパスフィルタは、通過させるRF信号の周波数が高くなると、それに応じてローカル信号の周波数を高くする必要があり、M相クロックが鈍り、バンドパスフィルタの減衰量が下がるなどの特性劣化を引き起こすという問題がある。消費電力を増大させることで、M相クロックをある程度急峻にすることができるが、トランジスタや配線の寄生容量の影響により、それも限界がある。より微細な製造プロセスを選択することで寄生容量を減少させることができるが、コストが増大してしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、Duty変換を行うためのDuty変換回路を不要として、必要な製造プロセス微細化によるコスト増大を抑えながら、減衰量の劣化を抑えることができるバンドパスフィルタを提供することにある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、Duty変換を行うためのDuty変換回路を不要として、必要な製造プロセス微細化によるコスト増大を抑えながら、減衰量の劣化を抑えることができるバンドパスフィルタを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子(12,32,52)と、M個(Mは2以上の整数)のインピーダンス素子(Z141乃至Z144,Z341乃至Z34M,Z541乃至Z54M)からなるインピーダンス素子群(14,34,54)と、前記インピーダンス素子毎に対応づけられたM組のスイッチ群(131乃至134,331乃至33(M),531乃至53(M))とを備え、前記スイッチ群(131乃至134,331乃至33(M),531乃至53(M))は、2個ずつ直列に接続された、直列接続スイッチの組がN組(Nは偶数)(SW1311乃至SW1314,SW3311乃至SW3314,SW5311乃至SW531(N))からなり、前記直列接続スイッチのうち第1のスイッチは前記出力電圧信号に接続され、前記直列接続スイッチのうち第2のスイッチは対応付けられたインピーダンス素子に接続され、前記M組のスイッチ群(131乃至134,331乃至33(M),531乃至53(M))の前記N組の直列接続スイッチ(SW1311乃至SW1344,SW3311乃至SW33M4,SW5311乃至SW53(M)(N))の接続/非接続は、M×N個のクロックから成るクロック群(LO1乃至LO(M×N))で制御されることを特徴とするバンドパスフィルタ(10,30,50)である。(図1,図3,図5;実施例1乃至3)。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記各スイッチ群の直列接続スイッチの接続/非接続を制御する各クロックは、(360/(M×N))度づつ位相が異なり、前記直列接続スイッチの前記第1のスイッチの接続/非接続を制御するクロックと前記第2のスイッチの接続/非接続を制御するクロックはともにHigh時間がクロックの周期の1/(M×N)である位相関係となり、全ての前記第1のスイッチの接続/非接続を制御するN個のクロックは、互いに(360/N)度だけ位相が異なることを特徴とする。
本発明によれば、通過帯域の周波数が高くなっても、製造プロセス微細化してコスト増大させることを抑えるために、通過帯域の周波数よりも低い周波数のクロックを用いて、減衰量の劣化を抑えたM相のRFバンドパスフィルタを実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
図1は、本発明に係るバンドパスフィルタにおける実施例1のクロックの2倍速の4相バンドパスフィルタを説明するための回路構成図である。図中符号10は4相バンドパスフィルタ、12はロード素子、13はスイッチ群、14はインピーダンス素子群を示している。
本実施例1のバンドパスフィルタ10は、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子12と、4個のインピーダンス素子Z141乃至Z144からなるインピーダンス素子群14と、この4個のインピーダンス素子Z141乃至Z144毎に対応づけられた4組のスイッチ群131乃至134とを備えている。
本実施例1のバンドパスフィルタ10は、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子12と、4個のインピーダンス素子Z141乃至Z144からなるインピーダンス素子群14と、この4個のインピーダンス素子Z141乃至Z144毎に対応づけられた4組のスイッチ群131乃至134とを備えている。
4個のスイッチ群131乃至134は、それぞれ2個ずつ直列に接続された、直列接続スイッチの組が2組SW1311とSW1312及びSW1313とSW1314からなり、直列接続スイッチのうち第1のスイッチSW1311及びSW1313は出力電圧信号に接続され、直列接続スイッチのうち第2のスイッチSW1312及びSW1314は対応付けられたインピーダンス素子Z141に接続されている。
また、4組のスイッチ群131乃至134の2組の直列接続スイッチSW1311乃至SW1344の接続/非接続は、4×2個のクロックから成るクロック群LO1乃至LO8で制御される。
また、4組のスイッチ群131乃至134の2組の直列接続スイッチSW1311乃至SW1344の接続/非接続は、4×2個のクロックから成るクロック群LO1乃至LO8で制御される。
また、各スイッチ群の直列接続スイッチの接続/非接続を制御する各クロックは、(360/(4×2))度づつ位相が異なり、直列接続スイッチの第1のスイッチの接続/非接続を制御するクロックと第2のスイッチの接続/非接続を制御するクロックはともにHigh時間がクロックの周期の1/(4×2)である位相関係となり、全ての第1のスイッチの接続/非接続を制御するN個のクロックは、互いに(360/2)度だけ位相が異なる。
つまり、本実施例1の4相バンドパスフィルタは、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子12と、M個(本実施例1においてはM=4の4相)のインピーダンス素子Z141乃至Z144からなるインピーダンス素子群14と、4個のスイッチ群131乃至134を備えている。
つまり、本実施例1の4相バンドパスフィルタは、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子12と、M個(本実施例1においてはM=4の4相)のインピーダンス素子Z141乃至Z144からなるインピーダンス素子群14と、4個のスイッチ群131乃至134を備えている。
スイッチ群131は、4個のスイッチSW1311乃至SW1314からなり、スイッチ群132は、4個のスイッチSW1321乃至SW1324からなり、スイッチ群133は、4個のスイッチSW1331乃至SW1334からなり、スイッチ群134は、4個のスイッチSW1341乃至SW1344からなっている。
スイッチSW13(n)1とスイッチSW13(n)2は直列に接続されている。スイッチSW13(n)3とスイッチSW13(n)4は直列に接続されている。スイッチSW13(n)1とスイッチSW13(n)3は出力信号に接続されている。ここでnは1から4までの整数である。また、スイッチSW1312及びスイッチSW1314はインピーダンス素子141に接続され、スイッチSW1322及びスイッチSW1324はインピーダンス素子142に接続され、スイッチSW1332及びスイッチSW1334はインピーダンス素子143に接続され、スイッチSW1342及びスイッチSW1344はインピーダンス素子144に接続されている。
スイッチSW13(n)1とスイッチSW13(n)2は直列に接続されている。スイッチSW13(n)3とスイッチSW13(n)4は直列に接続されている。スイッチSW13(n)1とスイッチSW13(n)3は出力信号に接続されている。ここでnは1から4までの整数である。また、スイッチSW1312及びスイッチSW1314はインピーダンス素子141に接続され、スイッチSW1322及びスイッチSW1324はインピーダンス素子142に接続され、スイッチSW1332及びスイッチSW1334はインピーダンス素子143に接続され、スイッチSW1342及びスイッチSW1344はインピーダンス素子144に接続されている。
スイッチSW1311及びスイッチSW1342の接続/非接続はクロックLO1で制御され、スイッチSW1321及びスイッチSW1314の接続/非接続はクロックLO2で制御され、スイッチSW1331及びスイッチSW1324の接続/非接続はクロックLO3で制御され、スイッチSW1341及びスイッチSW1334の接続/非接続はクロックLO4で制御される。
また、スイッチSW1313及びスイッチSW1344の接続/非接続はクロックLO5で制御され、スイッチSW1323及びスイッチSW1312の接続/非接続はクロックLO6で制御され、スイッチSW1333及びスイッチSW1322の接続/非接続はクロックLO7で制御され、スイッチSW1343及びスイッチSW1332の接続/非接続はクロックLO8で制御される。
なお、クロック群LO1及至LO8は、位相が45度ずつ異なるDuty比50%のクロックである。
また、スイッチSW1313及びスイッチSW1344の接続/非接続はクロックLO5で制御され、スイッチSW1323及びスイッチSW1312の接続/非接続はクロックLO6で制御され、スイッチSW1333及びスイッチSW1322の接続/非接続はクロックLO7で制御され、スイッチSW1343及びスイッチSW1332の接続/非接続はクロックLO8で制御される。
なお、クロック群LO1及至LO8は、位相が45度ずつ異なるDuty比50%のクロックである。
図2は、図1に示したクロック群LO1及至LO8のタイミング図である。クロック群LO1及至LO8は、周期がTで、Highの区間とLowの区間はT/2であり、つまり、Duty比50%の信号である。また、クロックLO1及至LO8のLowからHighになる立ち上りエッジの時間差をτ1からτ8で示す。τ1及至τ8は等しい時間でT/8である。つまり、LO1及至LO8は45度ずつ位相がずれている。
クロックLO1とLO6がともにHighのとき、つまり、時間τ1の間、スイッチSW1311およびSW1312がオンし、また、クロックLO5とLO2がともにHighのとき、つまり、時間τ5の間、スイッチSW1313およびSW1314がオンする。従って、時間τ1およびτ5の間、出力信号とインピーダンス素子Z141が接続される。
クロックLO1とLO6がともにHighのとき、つまり、時間τ1の間、スイッチSW1311およびSW1312がオンし、また、クロックLO5とLO2がともにHighのとき、つまり、時間τ5の間、スイッチSW1313およびSW1314がオンする。従って、時間τ1およびτ5の間、出力信号とインピーダンス素子Z141が接続される。
クロックLO2とLO7がともにHighのとき、つまり、時間τ2の間、スイッチSW1321およびSW1322がオンし、また、クロックLO6とLO3がともにHighのとき、つまり、時間τ6の間、スイッチSW1323およびSW1324がオンする。従って、時間τ2およびτ6の間、出力信号とインピーダンス素子Z142が接続される。
クロックLO3とLO8がともにHighのとき、つまり、時間τ3の間、スイッチSW1331およびSW1332がオンし、また、クロックLO7とLO4がともにHighのとき、つまり、時間τ7の間、スイッチSW1333およびSW1334がオンする。従って、時間τ3およびτ7の間、出力信号とインピーダンス素子Z143が接続される。
クロックLO4とLO1がともにHighのとき、つまり、時間τ4の間、スイッチSW1341およびSW1342がオンし、また、クロックLO8とLO5がともにHighのとき、つまり、時間τ8の間、スイッチSW1343およびSW1344がオンする。従って、時間τ4およびτ8の間、出力信号とインピーダンス素子Z144が接続される。
クロックLO3とLO8がともにHighのとき、つまり、時間τ3の間、スイッチSW1331およびSW1332がオンし、また、クロックLO7とLO4がともにHighのとき、つまり、時間τ7の間、スイッチSW1333およびSW1334がオンする。従って、時間τ3およびτ7の間、出力信号とインピーダンス素子Z143が接続される。
クロックLO4とLO1がともにHighのとき、つまり、時間τ4の間、スイッチSW1341およびSW1342がオンし、また、クロックLO8とLO5がともにHighのとき、つまり、時間τ8の間、スイッチSW1343およびSW1344がオンする。従って、時間τ4およびτ8の間、出力信号とインピーダンス素子Z144が接続される。
このような構成により、インピーダンス素子Z141乃至Z144は、T/2の周期でそれぞれT/8の時間だけ出力信号と接続され、つまり、T/2の周期の4相バンドパスフィルタと同じ働きになることがわかる。このようにして、通過させたい周波数の半分の周波数のクロック群を用いて、4相バンドパスフィルタを構成することができる。周波数が遅い方が、より急峻なクロックにすることができるので、製造プロセス微細化によるコスト増大を抑えながら、減衰量の劣化を抑えた4相のRFバンドパスフィルタを実現することができる。
図3は、本発明に係るバンドパスフィルタにおける実施例2のクロックの2倍速のM相バンドパスフィルタを説明するための回路構成図である。図中符号30はM相バンドパスフィルタ、32はロード素子、33はスイッチ群、34はインピーダンス素子群を示している。
本実施例2のバンドパスフィルタ30は、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子32と、M個(Mは2以上の整数)のインピーダンス素子Z341乃至Z34Mからなるインピーダンス素子群34と、インピーダンス素子毎に対応づけられたM組のスイッチ群331乃至33Mとを備えている。
本実施例2のバンドパスフィルタ30は、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子32と、M個(Mは2以上の整数)のインピーダンス素子Z341乃至Z34Mからなるインピーダンス素子群34と、インピーダンス素子毎に対応づけられたM組のスイッチ群331乃至33Mとを備えている。
スイッチ群331乃至33Mは、2個ずつ直列に接続された、直列接続スイッチの組が2組SW3311とSW3312及びSW3313とSW3314からなり、直列接続スイッチのうち第1のスイッチSW3311及びSW3313は出力電圧信号に接続され、直列接続スイッチのうち第2のスイッチSW3312及びSW3314は対応付けられたインピーダンス素子に接続されている。
また、M組のスイッチ群331乃至33Mの2組の直列接続スイッチSW3311乃至SW33M4の接続/非接続は、M×2個のクロックから成るクロック群(LO1乃至LO(M×2))で制御される。
また、M組のスイッチ群331乃至33Mの2組の直列接続スイッチSW3311乃至SW33M4の接続/非接続は、M×2個のクロックから成るクロック群(LO1乃至LO(M×2))で制御される。
つまり、本実施例2のM相バンドパスフィルタは、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子32と、M個のインピーダンス素子Z341乃至Z34(M)からなるインピーダンス素子群34と、M個のスイッチ群331乃至33(M)を備えている。
スイッチ群33(n)は、4個のスイッチSW33(n)1乃至SW33(n)4からなる。スイッチSW33(n)1とスイッチSW33(n)2は直列に接続されている。スイッチSW33(n)3とスイッチSW33(n)4は直列に接続されている。スイッチSW33(n)1とスイッチSW33(n)3は出力信号に接続されている。また、スイッチSW33(n)2及びスイッチSW33(n)4はインピーダンス素子34(n)に接続されている。ここでnは1からMまでの整数である。
スイッチ群33(n)は、4個のスイッチSW33(n)1乃至SW33(n)4からなる。スイッチSW33(n)1とスイッチSW33(n)2は直列に接続されている。スイッチSW33(n)3とスイッチSW33(n)4は直列に接続されている。スイッチSW33(n)1とスイッチSW33(n)3は出力信号に接続されている。また、スイッチSW33(n)2及びスイッチSW33(n)4はインピーダンス素子34(n)に接続されている。ここでnは1からMまでの整数である。
スイッチSW3311の接続/非接続はクロックLO1で制御され、スイッチSW3312の接続/非接続はクロックLO(M+2)で制御され、スイッチSW3313の接続/非接続はクロックLO(M+1)で制御され、スイッチSW3314の接続/非接続はクロックLO2で制御される。2からMまでの整数iに対して、スイッチSW33(i)1の接続/非接続はクロックLO(i)で制御され、スイッチSW33(i)2の接続/非接続はクロックLO(i+M+1)で制御され、スイッチSW33(i)3の接続/非接続はクロックLO(i+M)で制御され、スイッチSW33(i)4の接続/非接続はクロックLO(i+1)で制御される。
なお、クロック群LO1及至LO(2M)は、位相が(180/M)度ずつ異なるDuty比50%のクロックである。
なお、クロック群LO1及至LO(2M)は、位相が(180/M)度ずつ異なるDuty比50%のクロックである。
図4は、図3に示したクロック群LO1及至LO(2M)のタイミング図である。クロック群LO1及至LO(2M)は、周期がTで、Highの区間とLowの区間はT/2であり、つまり、Duty比50%の信号である。また、クロックLO1及至LO(2M)のLowからHighになる立ち上りエッジの時間差をτ1からτ(2M)で示す。τ1及至τ(2M)は等しい時間でT/(2M)である。つまり、LO1及至LO(2M)は(180/M)度ずつ位相がずれている。
クロックLO1とLO(M+2)がともにHighのとき、つまり、時間τ1の間、スイッチSW3311およびSW3312がオンし、また、クロックLO(M+1)とLO2がともにHighのとき、つまり、時間τ(M+1)の間、スイッチSW3313およびSW3314がオンする。従って、時間τ1およびτ(M+1)の間、出力信号とインピーダンス素子Z341が接続される。
クロックLO1とLO(M+2)がともにHighのとき、つまり、時間τ1の間、スイッチSW3311およびSW3312がオンし、また、クロックLO(M+1)とLO2がともにHighのとき、つまり、時間τ(M+1)の間、スイッチSW3313およびSW3314がオンする。従って、時間τ1およびτ(M+1)の間、出力信号とインピーダンス素子Z341が接続される。
2からMまでの整数iに対して、クロックLO(i)とLO(i+M+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(i)の間、スイッチSW33(i)1およびSW33(i)2がオンし、また、クロックLO(i+M)とLO(i+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(i+M)の間、スイッチSW33(i)3およびSW33(i)4がオンする。従って、時間τ(i)およびτ(i+M)の間、出力信号とインピーダンス素子Z34(i)が接続される。
このような構成により、インピーダンス素子Z341乃至Z34(M)は、T/2の周期でそれぞれT/2Mの時間だけ出力信号と接続され、つまり、T/2の周期のM相バンドパスフィルタと同じ働きになることがわかる。このようにして、通過させたい周波数の半分の周波数のクロック群を用いて、M相バンドパスフィルタを構成することができる。周波数が遅い方が、より急峻なクロックにすることができるので、製造プロセス微細化によるコスト増大を抑えながら、減衰量の劣化を抑えたM相のRFバンドパスフィルタを実現することができる。
図5は、本発明に係るバンドパスフィルタにおける実施例3のクロックのN倍速のM相バンドパスフィルタを説明するための回路構成図である。図中符号50はM相バンドパスフィルタ、52はロード素子、53はスイッチ群、54はインピーダンス素子群を示している。
本実施例3のバンドパスフィルタ50は、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子52と、M個(Mは2以上の整数)のインピーダンス素子Z541乃至Z54Mからなるインピーダンス素子群54と、インピーダンス素子毎に対応づけられたM組のスイッチ群531乃至53Mとを備えている。
本実施例3のバンドパスフィルタ50は、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子52と、M個(Mは2以上の整数)のインピーダンス素子Z541乃至Z54Mからなるインピーダンス素子群54と、インピーダンス素子毎に対応づけられたM組のスイッチ群531乃至53Mとを備えている。
また、スイッチ群531乃至53Mは、2個ずつ直列に接続された、直列接続スイッチの組がN組(Nは偶数)SW5311乃至SW531Nからなり、直列接続スイッチのうち第1のスイッチは出力電圧信号に接続され、直列接続スイッチのうち第2のスイッチは対応付けられたインピーダンス素子に接続されている。
また、M組のスイッチ群531乃至53MのN組の直列接続スイッチSW5311乃至SW53MNの接続/非接続は、M×N個のクロックから成るクロック群(LO1乃至LO(M×N))で制御される。
また、M組のスイッチ群531乃至53MのN組の直列接続スイッチSW5311乃至SW53MNの接続/非接続は、M×N個のクロックから成るクロック群(LO1乃至LO(M×N))で制御される。
つまり、本実施例3のM相バンドパスフィルタは、入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子52と、M個のインピーダンス素子Z541乃至Z54(M)からなるインピーダンス素子群54と、M個のスイッチ群531乃至53(M)を備えている。
スイッチ群53(n)は、偶数Nに対して2N個のスイッチSW53(n)1乃至SW53(n)(2N)からなる。スイッチSW53(n)(2k−1)とスイッチSW53(n)(2k)は直列に接続されている。スイッチSW53(n)(2k−1)は出力信号に接続されている。また、スイッチSW53(n)(2k)はインピーダンス素子54(n)に接続されている。ここでkは1からNまでの整数、nは1からMまでの整数である。
スイッチ群53(n)は、偶数Nに対して2N個のスイッチSW53(n)1乃至SW53(n)(2N)からなる。スイッチSW53(n)(2k−1)とスイッチSW53(n)(2k)は直列に接続されている。スイッチSW53(n)(2k−1)は出力信号に接続されている。また、スイッチSW53(n)(2k)はインピーダンス素子54(n)に接続されている。ここでkは1からNまでの整数、nは1からMまでの整数である。
スイッチSW5311の接続/非接続はクロックLO1で制御され、スイッチSW5312の接続/非接続はクロックLO(M×N/2+2)で制御される。2からN−1までの整数jに対して、スイッチSW531(2j−1)の接続/非接続はクロックLO(M×j+1)で制御され、スイッチSW531(2j+1)の接続/非接続はクロックLO(M×N/2+j+1)で制御される。スイッチSW531(2N−1)の接続/非接続はクロックLO(M×(N−1)+1)で制御され、スイッチSW531(2N)の接続/非接続はクロックLO(M×(N/2−1)+2)で制御される。
2からMまでの整数iに対して、スイッチSW53(i)1の接続/非接続はクロックLO(i)で制御され、スイッチSW53(i)2の接続/非接続はクロックLO(M×N/2+i+1)で制御される。スイッチSW53(i)(2j−1)の接続/非接続はクロックLO(M×(j+1)+i)で制御され、スイッチSW53(i)(2j+1)の接続/非接続はクロックLO(M×(N/2+j)+i+1)で制御される。スイッチSW53(i)(2N−1)の接続/非接続はクロックLO(M×(N−1)+i)で制御され、スイッチSW53(i)(N)の接続/非接続はクロックLO(M×(N/2−1)+i+1)で制御される。
図6は、図5に示したクロック群LO1及至LO(M×N)のタイミング図である。クロック群LO1及至LO(M×N)は、周期がTで、Highの区間とLowの区間はT/2であり、つまり、Duty比50%の信号である。また、クロックLO1及至LO(M×N)のLowからHighになる立ち上りエッジの時間差をτ1からτ(M×N)で示す。τ1及至τ(M×N)は等しい時間でT/(M×N)である。つまり、LO1及至LO(M×N)は(360/(M×N))度ずつ位相がずれている。
クロックLO1とLO(M×N/2+2)がともにHighのとき、つまり、時間τ1の間、スイッチSW5311およびSW5312がオンする。また、1からN−2までの整数jに対して、クロックLO(M×j+1)とLO(M×(N/2+j)+2)がともにHighのとき、つまり時間τ(M×j+1)の間、スイッチSW531(2j−1)およびSW531(2j)がオンする。また、クロックLO(M×(N−1)+1)とLO(M×(N/2−1)+2)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×(N−1)+1)の間、スイッチSW531(2N−1)およびSW531(2N)がオンする。従って、時間τ1、τ(M×j+1)およびτ(M×(N−1)+1)の間、出力信号とインピーダンス素子Z541が接続される。すなわち、T/Nの周期でそれぞれT/(M×N)の時間だけ出力信号とインピーダンス素子Z541が接続される。
クロックLO1とLO(M×N/2+2)がともにHighのとき、つまり、時間τ1の間、スイッチSW5311およびSW5312がオンする。また、1からN−2までの整数jに対して、クロックLO(M×j+1)とLO(M×(N/2+j)+2)がともにHighのとき、つまり時間τ(M×j+1)の間、スイッチSW531(2j−1)およびSW531(2j)がオンする。また、クロックLO(M×(N−1)+1)とLO(M×(N/2−1)+2)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×(N−1)+1)の間、スイッチSW531(2N−1)およびSW531(2N)がオンする。従って、時間τ1、τ(M×j+1)およびτ(M×(N−1)+1)の間、出力信号とインピーダンス素子Z541が接続される。すなわち、T/Nの周期でそれぞれT/(M×N)の時間だけ出力信号とインピーダンス素子Z541が接続される。
2からM−1までの整数iに対して、クロックLO(i)とLO(M×N/2+i+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(i)の間、スイッチSW53(i)1およびSW53(i)2がオンする。また、1からN−2までの整数jに対して、クロックLO(M×j+i)とLO(M×(N/2+j)+i+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×j+i)の間、スイッチSW53(i)(2j−1)およびSW53(i)(2j)がオンする。また、クロックLO(M×(N−1)+i)とLO(M×(N/2−1)+i+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×(N−1)+i)の間、スイッチSW53(i)(2N−1)およびSW53(i)(2N)がオンする。
従って、時間τ(i)、τ(M×j+i)およびτ(M×(N−1)+i)の間、出力信号とインピーダンス素子Z54(i)が接続される。すなわち、T/Nの周期でそれぞれT/(M×N)の時間だけ出力信号とインピーダンス素子Z54(i)が接続される。
クロックLO(M)とLO(M×(N/2+1)+1)がともにHighのとき、つまり時間τ(M)の間、スイッチSW53(M)1およびSW53(M)2がオンする。また、1からN−2までの整数jに対して、クロックLO(M×(j+1))とLO(M×(N/2+j+1)+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×(j+1))の間、スイッチSW53(M)(2j−1)およびSW53(M)(2j)がオンする。また、クロックLO(M×N)とLO(M×N/2+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×N)の間、スイッチSW53(M)(2N−1)およびSW53(M)(2N)がオンする。
クロックLO(M)とLO(M×(N/2+1)+1)がともにHighのとき、つまり時間τ(M)の間、スイッチSW53(M)1およびSW53(M)2がオンする。また、1からN−2までの整数jに対して、クロックLO(M×(j+1))とLO(M×(N/2+j+1)+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×(j+1))の間、スイッチSW53(M)(2j−1)およびSW53(M)(2j)がオンする。また、クロックLO(M×N)とLO(M×N/2+1)がともにHighのとき、つまり、時間τ(M×N)の間、スイッチSW53(M)(2N−1)およびSW53(M)(2N)がオンする。
従って、時間τ(M)、τ(M×(j+1))およびτ(M×N)の間、出力信号とインピーダンス素子Z54(M)が接続される。すなわち、T/Nの周期でそれぞれT/(M×N)の時間だけ出力信号とインピーダンス素子Z54(M)が接続される。
このような構成により、インピーダンス素子Z541乃至Z54(M)は、T/Nの周期でそれぞれT/(M×N)の時間だけ出力信号と接続され、つまり、T/Nの周期のM相バンドパスフィルタと同じ働きになることがわかる。このようにして、通過させたい周波数の1/Nの周波数のクロック群を用いて、M相バンドパスフィルタを構成することができる。周波数が遅い方が、より急峻なクロックにすることができるので、製造プロセス微細化によるコスト増大を抑えながら、減衰量の劣化を抑えたM相のRFバンドパスフィルタを実現することができる。
このような構成により、インピーダンス素子Z541乃至Z54(M)は、T/Nの周期でそれぞれT/(M×N)の時間だけ出力信号と接続され、つまり、T/Nの周期のM相バンドパスフィルタと同じ働きになることがわかる。このようにして、通過させたい周波数の1/Nの周波数のクロック群を用いて、M相バンドパスフィルタを構成することができる。周波数が遅い方が、より急峻なクロックにすることができるので、製造プロセス微細化によるコスト増大を抑えながら、減衰量の劣化を抑えたM相のRFバンドパスフィルタを実現することができる。
なお、本発明の技術的範囲は、図示され、かつ記載された例示的な実施例に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施例をも含むものである。さらに、本発明の技術的範囲は、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって構成されうるものである。
10,90,150 4相バンドパスフィルタ
12,32,52,72 ロード素子
14,34,54,74 インピーダンス素子群
30,50,70 M相バンドパスフィルタ
92,152 ロード抵抗
94,154 キャパシタ群
120 受信器
121 GMセル
122 ミキサー
123 Duty変換回路
124 PLL回路
131〜134,331〜33(M),511〜5NM,73,93,153 スイッチ群
231乃至234 AND回路
12,32,52,72 ロード素子
14,34,54,74 インピーダンス素子群
30,50,70 M相バンドパスフィルタ
92,152 ロード抵抗
94,154 キャパシタ群
120 受信器
121 GMセル
122 ミキサー
123 Duty変換回路
124 PLL回路
131〜134,331〜33(M),511〜5NM,73,93,153 スイッチ群
231乃至234 AND回路
Claims (2)
- 入力電流信号を出力電圧信号に変換するロード素子と、
M個(Mは2以上の整数)のインピーダンス素子からなるインピーダンス素子群と、
前記インピーダンス素子毎に対応づけられたM組のスイッチ群とを備え、
前記スイッチ群は、2個ずつ直列に接続された、直列接続スイッチの組がN組(Nは偶数)からなり、前記直列接続スイッチのうち第1のスイッチは前記出力電圧信号に接続され、前記直列接続スイッチのうち第2のスイッチは対応付けられたインピーダンス素子に接続され、
前記M組のスイッチ群の前記N組の直列接続スイッチの接続/非接続は、M×N個のクロックから成るクロック群で制御されることを特徴とするバンドパスフィルタ。 - 前記各スイッチ群の直列接続スイッチの接続/非接続を制御する各クロックは、(360/(M×N))度づつ位相が異なり、
前記直列接続スイッチの前記第1のスイッチの接続/非接続を制御するクロックと前記第2のスイッチの接続/非接続を制御するクロックはともにHigh時間がクロックの周期の1/(M×N)である位相関係となり、
全ての前記第1のスイッチの接続/非接続を制御するN個のクロックは、互いに(360/N)度だけ位相が異なることを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2025057351A1 (ja) * | 2023-09-14 | 2025-03-20 | 三菱電機株式会社 | 帯域通過フィルタ |
-
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- 2014-04-28 JP JP2014092992A patent/JP2015211392A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2025057351A1 (ja) * | 2023-09-14 | 2025-03-20 | 三菱電機株式会社 | 帯域通過フィルタ |
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