JP7312281B2 - スライドレールアセンブリ - Google Patents

Description

本発明はスライドレールアセンブリに関し、より具体的には、レールが別のレールから引き出された後に該レールを該別のレールに再挿入しガイドされるのに便利なスライドレールアセンブリに関する。

特許文献１には、スライドレールを別のスライドレールに取り付けることを容易にするレールアセンブリが開示されている。スライドレールは第１のレール及び第２のレールを含む。第１のレールは、第１の壁、第２の壁及び第１の壁と第２の壁との間に接続される長手壁を含む。第１の壁、第２の壁及び長手壁は共に通路を定義する。ガイド構造は通路の通路開口に隣接して配置され、第２のレールはガイド構造によってガイドされることによって、通路開口から通路内に取り付けられる。

米国特許第１０２６０５５６号明細書 米国特許第８７８０５６５号明細書

特許文献１には、スライドレールを別のスライドレールに取り付けることを容易にする関連する技術的特徴が開示されているが、異なる市場の要求のために、別のスライドレール製品を開発することが重要な課題となっている。

上記に鑑み、本発明は、レールが別のレールから引き出された後に該レールを該別のレールに再挿入しガイドされるのに便利なスライドレールアセンブリを提供することを目的とする。

これは、請求項１に記載のスライドレールアセンブリによって達成される。従属請求項は、対応するさらなる開発及び改良に関連する。

以下の詳細な説明からより明確に分かるように、本発明のスライドレールアセンブリは、第１のレール、第２のレール及び補助部材を含む。第１のレールは通路を含み、第１のレールの通路は通路開口を含む。補助部材は第１のレールの通路開口に隣接して配置され、補助部材は弧状の輪郭を含む。第２のレールは、補助部材の円弧状の輪郭によってガイドされることにより第１のレールの通路開口から前記第１のレールの通路内に挿入される。

以下では、添付の図面を参照しながら、本発明を一例としてさらに説明する。
図１は、本発明の一実施形態に係る、スライドレールアセンブリを介してシャーシに取り付け可能な物体の概略斜視図である。 図２は、本発明の一実施形態に係る、シャーシに取り付けられた物体及びスライドレールアセンブリの概略分解図である。 図３は、本発明の一実施形態に係る、第１のレール、第２のレール及び第３のレールを含むスライドレールアセンブリの分解概略斜視図である。 図４は、本発明の一実施形態に係る、ある視点からのスライドレールアセンブリの概略組立図である。 図５は、本発明の一実施形態に係る、別の視点からのスライドレールアセンブリの別の概略組立図である。 図６は、本発明の一実施形態に係るスライドレールアセンブリの第１のレールの部分概略斜視図である。 図７は、本発明の一実施形態に係るスライドレールアセンブリの第１のレールの第２のレールの部分概略図である。 図８は、本発明の一実施形態に係る、第３のレールをシャーシに取り付け、物体が取り付けられた第２のレールを第１のレールの通路の外から第１のレールに取り付けることができるプロセスを示す概略図である。 図９は、物体が取り付けられた第２のレールを第１のレールの通路の外から第１のレールに取り付けることができるプロセスを示す部分斜視図である。 図１０は、物体が取り付けられた第２のレールを補助部材を介して第１のレールの通路の外から第１のレールにガイドできるプロセスを示す部分斜視図である。 図１１は、本発明の一実施形態に係る、第１のレールの通路に取り付けられた、物体が取り付けられた第２のレールを示す部分斜視図である。

図１及び図２に示すように、物体２０は、本発明の一実施形態に係る一対のスライドレールアセンブリ２２を介してラックに取り付けることができる。一対のスライドレールアセンブリ２２は実質的に同じ構造構成を有する。スライドレールアセンブリ２２のそれぞれは物体２０の各側部２４に配置され、スライドレールアセンブリ２２のそれぞれは、第１のブラケット装置２６及び第２のブラケット装置２８を介して、それぞれラックの第１のポスト３０ａ及び第２のポスト３０ｂに取り付けることができる。本実施形態では、物体２０は特定の構造を有する電子装置又はシャーシである。例えば、物体２０は、先頭部３２ａと、先頭部３２ａに接続された本体部３２ｂとを有する。先頭部３２ａは第１の幅Ｗ１を有し、第１の幅Ｗ１は本体部３２ｂの第２の幅Ｗ２よりも広い。しかしながら、物体２０をラックに取り付けることができる限り、特定の構造は本発明では限定されない。物体２０は特定の構造を有するため、スライドレールアセンブリ２２のそれぞれは、物体２０の本体部３２ｂの側部２４に対応して取り付けることができる。スライドレールアセンブリ２２（スライドレールアセンブリのそれぞれ）が引っ込められた状態にある場合、物体２０の先頭部３２ａは第１のポスト３０ａを越えてラックの外に位置する。スライドレールアセンブリ２２は、物体２０の底部Ｂを支持するための支持部３３を含むことが好ましい。

図３～図５に示すように、スライドレールアセンブリ２２は、第１のレール３４、第２のレール３６及び補助部材３８を含む。スライドレールアセンブリ２２は、第３のレール４０をさらに含むことが好ましく、第１のレール３４（例えば、中間レール）は第３のレール４０（例えば、外側レール）と第２のレール３６（例えば、内側レール）との間で可動に取り付けられる。第１のレール３４は、第３のレール４０に対して第２のレール３６の移動距離を延ばすように構成することができる。

第３のレール４０は、第１の壁４２ａ、第２の壁４２ｂ及び第３のレール４０の第１の壁４２ａと第２の壁４２ｂとの間に接続される長手壁４４を含む。第３のレール４０の第１の壁４２ａ、第２の壁４２ｂ及び長手壁４４は通路４６を共に定義する。第３のレール４０は第１の端部４０ａ及び第２の端部４０ｂを有し、通路４６は、第１の端部４０ａと第２の端部４０ｂとの間に位置する。

スライドレールアセンブリ２２は、第３のレール４０に接続（例えば、限定されないが、固定取り付け）される補強部材４８をさらに含むことが好ましく、補強部材４８の一部は第３のレール４０の第１の端部４０ａを超える。第１のブラケット装置２６は補強部材４８上に構成され、第１のブラケット装置２６は、第３のレール４０がラックに取り付けられるように第１のポスト３０ａを提供するように構成されている。例えば、第１のブラケット装置２６は、第３のレール４０の第１の端部４０ａを超える補強部材４８の部分に構成（例えば、限定されないが、固定して取り付け）されている。

第２のブラケット装置２８は、第３のレール４０に対して可動であることが好ましい。例えば、第２のブラケット装置２８は、第２のブラケット装置２８を第３のレール４０に対して調整又は動かすことができるように、延長ブラケット５０を介して（図５に示すように）補強部材４８の補強通路５２に可動に取り付けることができる。すなわち、第２のブラケット装置２８は、第１のブラケット装置２６と第２のブラケット装置２８を介してスライドレールアセンブリ２２を異なる深さ（又は長さ）のラックに取り付けることができるように、第１のブラケット装置２６に対して可動である。

第１のレール３４は、第３のレール４０の通路４６に可動に取り付けることができる。第１のレール３４は第１の端部３４ａ、第２の端部３４ｂ及び第１のレール３４の第１の端部３４ａと第２の端部３４ｂとの間に位置する通路５４を有し、第１のレール３４の通路５４は通路開口Ｈを有する。通路開口Ｈは通路５４と連通する。

補助部材３８は、第１のレール３４に隣接して通路開口Ｈに配置され、補助部材３８は、円弧状の輪郭５６を含む。

補助部材３８は第１のレール３４上に配置されていることが好ましい。例えば、補助部材３８は接続部材５８を介して第１のレール３４に配置することができ、接続部材５８は第１のレール３４に接続（例えば、限定されないが、固定取り付け）され、第１のレール３４の一部とみなすことができる。

第１のレール３４は、第１のレール３４の第１の端部３４ａを所定の距離越える延長区画６０を含み、接続部材５８は第１のレール３４の延長区画６０に接続されることが好ましい。

補助部材３８はローラ又はボールであることが好ましい。補助部材３８をローラとして例示しているが、本発明はそのような構成に限定されない。

スライドレールアセンブリ２２は、第１のレール３４上に配置される支持部材６２をさらに含むことが好ましい。例えば、支持部材６２は、接続部材５８を介して第１のレール３４に配置され、支持部材６２は円弧状の輪郭６４を含む。支持部材６２はローラ又はボールである。支持部材６２をローラとして例示しているが、本発明はそのような構成に限定されない。

補助部材３８及び支持部材６２は、それぞれ第１のシャフト６６及び第２のシャフト６８を介して接続部材５８に枢結され、補助部材３８及び支持部材６２は異なる位置に位置することが好ましい。

補強部材４８は、第１の部分７０ａ、第２の部分７０ｂ及び第１の部分７０ａと第２の部分７０ｂとの間に接続される長手部分７２を有することが好ましい。接続部材５８は、補強部材４８の第１の部分７０ａ及び第２の部分７０ｂのうちの一方に対応する保持構造７４を含む。例えば、補強部材４８の第１の部分７０ａを支持又は保持するために保持構造７４を用いることができ、第１のレール３４に接続される接続部材５８の安定性及び構造強度を高めることを促進する。保持構造７４は、補強部材４８の第１の部分７０ａを保持するものとして例示しているが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、保持構造７４は、互いに対して屈曲された第１の壁区画７６、第２の壁区画７８及び第３の壁区画８０を含む。第３の壁区画８０は、第１の壁区画７６と第２の壁区画７８との間に位置する。第１の壁区画７６、第２の壁区画７８及び第３の壁区画８０は空間Ｓを共に定義し、補強部材４８の第１の部分７０ａは空間Ｓを通過する。

保持構造７４の第１の壁区画７６、第２の壁区画７８及び第３の壁区画８０は互いに対して垂直に屈曲されていることが好ましい。

第１のレール３４は、第１の壁８２ａ、第２の壁８２ｂ及び第１のレール３４の第１の壁８２ａと第２の壁８２ｂとの間に接続される長手壁８４を含むことが好ましい。第１のレール３４の第１の壁８２ａ、第２の壁８２ｂ及び長手壁８４は共に通路５４を定義し、第２のレール３６は第１のレール３４の通路５４に可動に取り付けることができる。

スライドレールアセンブリ２２は、第１のレール３４の通路５４内に可動に取り付けられる摺動補助装置８６をさらに含むことが好ましい。摺動補助装置８６は複数のボール８７を含み、ボール８７は第１のレール３４の摺動を補助し、第１のレール３４に対する第２のレール３６の動きの滑らかさを高めるように構成されている。

支持部材６２と比較して、補助部材３８は第１のレール３４の第２の壁８２ｂにより近接し、補助部材３８は第１のレール３４の第１の端部３４ａを超えていることが好ましい。

第２のレール３６は、第１の壁８８ａ、第２の壁８８ｂ及び第２のレール３６の第１の壁８８ａと第２の壁８８ｂとの間に接続される長手壁９０を含む。第２のレール３６は第１の端部３６ａ及び第２の端部３６ｂを有する。

なお、図４及び図５に示すように、第１のレール３４が第３のレール４０に対して所定の方向（例えば、開方向Ｄ１又は引っ込め方向）に動かされた場合、第１のレール３４は、支持部材６２の円弧状の輪郭６４を介して補強部材４８の第１の部分７０ａと接触できる。これは摩擦抵抗の低減を促進する。例えば、支持部材６２は、第１のレール３４が第３のレール４０に対して動かされる場合に摩擦力を低減するために補強部材４８の第１の部分７０ａの長手方向に沿って転がることできる。これは、第３のレール４０に対する第１のレール３４の動きの滑らかさを確かなものにし、第１のレール３４（又は第２のレール３６）が第３のレール４０に対して追加の支持効果を得ることができるようにするのを促進する。ユーザにとって、前述の構成はレールに加えるのに必要な引っ張り又は押圧力を効果的に低減させることができる。すなわち、ユーザは、スライドレールアセンブリ２０を開く動作又は閉じる動作をより容易に又はより簡単に完了させることができる。

図６及び図７に示すように、第１のレール３４は、第１のレール３４の通路５４に配置される第１のブロック部９２ａ及び第２のブロック部９２ｂをさらに含み、第１のブロック部９２ａ及び第２のブロック部９２ｂは第１のレール３４の第１の壁８２ａ及び第２の壁８２ｂにそれぞれ隣接し、摺動補助装置８６と共に用いられるように構成されている。例えば、摺動補助装置８６が第１のレール３４に対して第１のレール３４の通路５４の限定位置に動かされた場合、第１のブロック部９２ａ及び第２のブロック部９２ｂは、摺動補助装置８６が第１のレール３４の通路５４から開方向Ｄ１に出るのを防止するために摺動補助装置８６をブロックできる。

図８～図１１に示すように、第３のレール４０は、第１のブラケット装置２６及び第２のブラケット装置２８を介して第１のポスト３０ａ及び第２のポスト３０ｂに取り付けられている。他方で、物体２０が取り付けられた第２のレール３６は、メンテナンス又は交換等の特定の要件のために第１のレール３４の通路５４から外すことができる。

さらに、第２のレール３６を第１のレール３４の通路５４に再度取り付けることができる。第２のレール３６が、第１のレール３４の通路５４の外から第１のレール３４の通路５４に再度取り付けられる（又は再挿入される）場合、第２のレール３６（の第２の端部３６ｂの第２の壁８８ｂ）は、（図８及び図９に示すように）補助部材３８によって支持されるように上から下に配置でき、第２のレール３６が（図１０に示すように）第１のレール３４の通路５４と揃うのを容易にし、第２のレール３６が引っ込め方向Ｄ２に動かされた場合、第２のレール３６は、補助部材３８の円弧状の輪郭５６によってガイドされることによって、第１のレール３４の通路開口Ｈから（図１０及び図１１に示すように）第１のレール３４の通路５４に挿入されるようにガイドされる。なお、補助部材３８は、第１のシャフト６６を介して回転可能（又は枢動可能）であるため、第２のレール３６を補助部材３８の円弧状の輪郭５６によってガイドして、第１のレール３４の通路開口Ｈから第１のレール３４の通路５４内へと（図１０及び図１１に示すように）引っ込め方向Ｄ２により容易に挿入することができる。

第２のレール３６が第１のレール３４の通路５４に挿入された場合、第２のレール３６（第１の壁８８ａ及び第２の壁８８ｂ）は、摺動補助装置８６の第１のブロック部９２ａ、第２のブロック部９２ｂ及びボール８７によって支持することができる。

したがって、本発明の実施形態によって提供されるスライドレールアセンブリ２２は以下の特徴を含む。

１）第２のレール３６が、第１のレール３４の通路５４の外から第１のレール３４の通路５４の内に取り付けられている（例えば、挿入されている）場合、第２のレール３６は上から下に配置され、補助部材３８によって支持することができる。これは、第２のレール３６が第１のレール３４の通路５４と揃うのを容易にする。第２のレール３６が引っ込め方向Ｄ２に動かされた場合、第２のレール３６は、補助部材３８の円弧状の輪郭５６によってガイドされることにより第１のレール３４の通路開口Ｈから第１のレール３４の通路５４に挿入することができる。

２）支持部材６２は、第１のレール３４が第３のレール４０に対して動かされるときに生じる摩擦力を低減するために補強部材４８の第１の部分７０ａに沿って転がることができる。これは、第３のレール４０に対する第１のレール３４の動きの滑らかさを確実にし、第１のレール３４（又は第２のレール３６）が第３のレール４０に対して追加の支持効果を得ることができるのを容易にする。ユーザにとっては、前述の構成はレールに加える必要がある引っ張り又は押圧力を効果的に低減することができる、すなわち、ユーザはスライドレールアセンブリ２０を開く動作又は閉じる動作をより容易に又はより簡単に完了することができる。

３）接続部材５８の保持構造７４は補強部材４８の第１の部分７０ａ及び第２の部分７０ｂのうちの一方に対応する。これは、第１のレール３４に接続される接続部材５８の安定性及び構造強度を向上するのを促進する。

Claims (10)

1. 通路を含む第１のレールであって、該第１のレールの通路は通路開口を含む、第１のレールと、
   第２のレールと、
   補強部材を含む第３のレールであって、該補強部材は該第３のレールに接続され、該第３のレールの第１の端部を越える、第３のレールと、
   前記第１のレールの通路開口に隣接して配置される補助部材であって、該補助部材は円弧状の輪郭を含む、補助部材と、
   前記第１のレールに配置される支持部材であって、該支持部材は円弧状の輪郭を含む、支持部材と、
   を含むスライドレールアセンブリであって、
   前記第１のレールは、前記第３のレールと前記第２のレールとの間に可動に取り付けられ、
   前記第２のレールは、前記補助部材の円弧状の輪郭によってガイドされることにより前記第１のレールの通路開口から前記第１のレールの通路内に挿入され、
   前記第１のレールが前記第３のレールに対して動かされた場合、前記第１のレールは、前記支持部材の円弧状の輪郭を介して前記補強部材と接触する、スライドレールアセンブリ。
2. 前記第１のレールは第１の端部及び第２の端部をさらに含み、前記通路は前記第１のレールの第１の端部と第２の端部との間に位置する、請求項１に記載のスライドレールアセンブリ。
3. 前記第２のレールが前記第１のレールの通路の外から前記第１のレールの通路内に取り付けられている場合、前記第２のレールは前記補助部材によって支持され、前記第２のレールが引っ込め方向に動かされた場合、前記第２のレールは、前記補助部材の円弧状の輪郭によってガイドされることにより前記第１のレールの通路開口から前記第１のレールの通路内に挿入される、請求項１又は２に記載のスライドレールアセンブリ。
4. 前記補助部材はローラ又はボールである、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のスライドレールアセンブリ。
5. 第１のブラケット装置をさらに含み、
   前記第１のブラケット装置は前記補強部材上に構成され、前記第１のブラケット装置は、前記第３のレールがラックに取り付けられるための第１のポストを提供するように構成されている、請求項１乃至４のいずれか一項に記載のスライドレールアセンブリ。
6. 前記第１のレールに接続される接続部材をさらに含み、前記補助部材及び前記支持部材は、該接続部材を介して前記第１のレールに配置される、請求項５に記載のスライドレールアセンブリ。
7. 前記支持部材はローラ又はボールである、請求項１に記載のスライドレールアセンブリ。
8. 前記補強部材は、第１の部分、第２の部分及び該第１の部分と該第２の部分との間に接続される長手部分を含み、前記接続部材は、前記補強部材の第１の部分及び第２の部分のうちの一方に対応する保持構造を含む、請求項６に記載のスライドレールアセンブリ。
9. 前記第３のレールに対して可動な第２のブラケット装置をさらに含み、該第２のブラケット装置は、前記第３のレールを前記ラックに取り付けられるための第２のポストを提供するように構成されている、請求項５に記載のスライドレールアセンブリ。
10. 前記第１のレールの通路内に可動に取り付けられる摺動補助装置と、前記第１のレールの通路内に配置される第１のブロック部及び第２のブロック部とをさらに含み、
    前記第１のブロック部及び前記第２のブロック部は前記摺動補助装置と協働するために前記第１のレールの第１の壁及び第２の壁にそれぞれ隣接する、請求項１乃至９のいずれか一項に記載のスライドレールアセンブリ。