JP6606873B2 - 封印シール - Google Patents
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Description
図1に、本発明の一実施形態にかかる封印シールを示す。図1は、封印シールの上面から見て、基材2を透視した図である。図2は、図1の一点鎖線A−B間の断面を示した図である。封印シール1の製造は、後述するように基材2から剥離層10まで順に積層していくので、基材2が最下層となり、剥離層10が最上層となる。一方、使用時には、剥離層10を取り除き接着層9を被着体に貼り付けるので、基材2が上面となって、目視される。
基材2としては、特に限定するものではないが、共振回路17等を支持できる機能を有していればよい。印字8を設ける場合には、基材2の他方の面からの視認が可能なように、透明な基材を用いることが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のアクリル系基材、ポリエチレン等のポリオレフィン系基材、ポリエステル系基材、ポリカーボネート系基材など、樹脂系基材を用いることができる。基材の厚さは、20〜200μmとすることができる。
印字8の少なくとも一部は、アンカー層15の上において、少なくともコイル3および/または下部コンデンサ電極4の一部と重なるように設けることができる。封印シール1を剥離した際に、破壊された共振回路17の一部を、導電性インキを用いて接続することにより、共振回路17を動作させることができる。印字8を共振回路17と重ねることにより、共振回路17を電気的に動作させることができても、印字8を復元することは困難であるため、目視により不正な開封、封印シールの改ざんを検知することができる。
共振回路17を構成するコイル3と下部コンデンサ電極4とは、導電性を有していればよく、特に限定するものではない。例えば、金属薄膜をエッチング等によりパターニングする方法、導電性インクを用いてスクリーン印刷等の印刷法により形成する方法を用いることができる。封印シール1を剥離した時に、共振回路17が容易に破壊されるようにすること、下部コンデンサ電極4を基にコンデンサを構成することを考慮すると、導電性インクを用いることが好ましい。また、生産性の観点からも、印刷により形成することができる点で、導電性インクを用いることが好ましい。
コンデンサを構成する誘電層5は、絶縁性の樹脂を用いることができる。絶縁性の樹脂は、印刷により形成されることが好ましい。誘電層5は、少なくとも下部コンデンサ電極4を覆うように形成されていればよいが、上部コンデンサ電極6を設けた際に、それぞれの電極の端部で導通が起きないように、下部コンデンサ電極4より大きく形成する。なお、絶縁性の樹脂を基材2の一方の全面に形成してもよいが、コストが高くなってしまう。誘電層5は、下部コンデンサ電極4より0.1〜5mm大きくすることが好ましい。
接着層9は、被着体に封印シールを張り付けるために設けるもので、十分な粘着性を有する物であれば特に限定するものではない。公知の粘着剤、接着剤を使用することができ、例えば、アクリル系の粘着剤を用いることができる。接着層9は、印刷法により形成することができ、厚さは10〜100μmである。
脆性処理層として機能するパターン状接着層11は、接着層9の接着力より強い接着力を有する材料を用いる。パターン状接着層11は、接着層9のように、基材2の全面に塗布するのではなく、パターン上に形成して、以下に説明する脆性処理を施す。一度貼り付けた封印シール21が剥離された場合に、パターン状接着層11が設けられている部分においては、共振回路等は基材2側に引っ張られ、パターン状接着層11が設けられていない部分においては、共振回路等は接着層9とともに被着体側に残るように、パターンを形成する。この結果、封印シール21が剥離された際に、共振回路等が容易に破壊されるようになり、封印シールの剥離の検知を、より高精度に行うことができる。
光回折層12は、例えば、回折構造を有する回折形成層13と金属反射層14とからなるホログラム層を用いることができる。光回折層12を設けることにより、不正に剥がした際に目視による判定が可能となり、セキュリティレベルを高めることができる。基材2およびパターン状接着層11の上に、回折形成層13を設け、回折構造を形成した後、金属反射層14を設ける。回折形成層13は、アクリル等の樹脂材料を用いることができ、エンボス版を用いて回折構造を形成する。金属反射層14としては、アルミなどの金属反射材料、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化チタンなどの半透過半反射性の金属化合物を用いることができる。
金属材料は導電性を有するため、共振タグの電気的特性に悪影響を及ぼす。また、透明性に欠けるため、シールが貼られた被着体の内部を見ることができない。そこで金属反射層14は、離間した複数領域の網点状にパターニングすることが必要である。具体的には、マスク層を用いてエッチング処理によりパターニングすることができる。パターニングすることにより、部分的に光学効果を見せることができ、かつ離間した複数領域の網点状にパターニングすることにより金属反射層における導電性をなくすことにより、電磁波の遮断、反射による共振回路への影響をなくすことができる。さらに、パターニングにより視認性が向上し、被着体内部を確認することも可能となる。
基材2として、縦20mm×横40mm×厚み50μmのPETを用いた。基材2の一方の面上にポリエステル樹脂系接着剤からなるパターン接着層11を、平均膜厚約0.15μmとなるように、グラビア印刷により形成した。パターン接着層11のパターンは、交差する直線の長さ2.5mmの×字型のパターンを、間隔10mmで配置した。
実施例1と同様の方法にて、封印シールBを作製した。ただし、実施例1とは、光回折層12の網点パターンのみが異なる。酢酸ビニル樹脂からなるマスク層は、レーザポーシェル版250線網点率35%のグラビア版を用いて、網点率60%で「TP0123」の文字を配置して印刷した。
比較例として、封印シールCを作製した。ただし、実施例1および2との相違点は、光回折層12に網点パターンがないことである。
作製した封印シール上の光学回折の効果を目視で確認したところ、実施例1、2で作製した封印シールA、Bともに、回折構造による光学効果を確認することができた。観測した光回折層の網点の直径サイズは、約45μm、ピッチは約101μmであった。また、封印シールBにおいては、網点濃度差による「TP0123」の文字を確認することができた。「TP0123」の文字を形成している部分の網点の直径サイズは、約75μmであった。
封印シールの共振タグとしての通信性能を評価した。実施例1、2で作製した封印シールA、Bともに、検知器(AIMEX製:周波数28MHzの電気的検知)を用いて共振回路の応答を検知することができた。しかし、比較例1で作製した封印シールCは、金属反射層による電波妨害のため検知することができなかった。
アクリル板に貼り付けた封印シールを手で剥がしたところ、封印シールA、Bともに、部分的に光回折層および共振回路がアクリル板に残り、目視で破壊されたことが確認できた。また、検知器(AIMEX製:周波数28MHzの電気的検知)でも検知不能になり、封印シールが破壊されたことが明らかに確認できた。
2 基材
3 コイル
4 下部コンデンサ電極
5 誘電層
6 上部コンデンサ電極
7 ジャンパー線
8 背景印刷部
9 接着層
10 剥離層
11 パターン状接着層
12 光回折層
13 回折形成層
14,16 金属反射層
15 アンカー層
17 共振回路
Claims (7)
- 電気的な検知を行うための、コイルとコンデンサとからなる共振回路を有する封印シールであって、
基材の一方の面上に第1の接着層とアンカー層とを有し、
前記第1の接着層と前記アンカー層との間に光回折層を有し、
前記コイルと前記コンデンサの下部電極とが前記アンカー層上に形成され、前記コンデンサは、前記下部電極、前記下部電極を覆う誘電層、および該誘電層上の上部電極により構成され、
前記光回折層は、回折形成層と金属反射層を含み、前記金属反射層は、離間した複数領域の網点パターンであって、50〜110μmの一定のピッチで、直径が30μm以上かつピッチ長さの70%以下の大きさの均一な丸形状からなる主要素が、離間して配置されていることを特徴とする封印シール。 - 前記光回折層の網点パターンは、前記主要素の直径サイズより30%以上大きくかつピッチ長さより小さい均一な丸形状からなる第2要素が、前記主要素の一部に、集合体として配置されていることを特徴とする請求項1に記載の封印シール。
- 前記第2要素の集合体は、目視により文字または幾何学模様を認識できるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の封印シール。
- 前記第1の接着層は、前記封印シールを被着体に貼付するための第2の接着層の接着力より強い接着力を有するパターン状の接着層であることを特徴とする請求項1ないし3に記載の封印シール。
- 前記回折形成層は、前記封印シールを被着体に貼付するための第2の接着層の接着力より弱い接着力を有することを特徴とする請求項1ないし4に記載の封印シール。
- 前記コイル、前記下部電極および前記上部電極は、導電性インキにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の封印シール。
- 前記コイルおよび/または前記下部電極の一部と重なるように印字がなされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の封印シール。
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