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JP2008063685A - 偽造防止用紙 - Google Patents

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JP2008063685A
JP2008063685A JP2006241535A JP2006241535A JP2008063685A JP 2008063685 A JP2008063685 A JP 2008063685A JP 2006241535 A JP2006241535 A JP 2006241535A JP 2006241535 A JP2006241535 A JP 2006241535A JP 2008063685 A JP2008063685 A JP 2008063685A
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Mikihiko Sakakibara
幹彦 榊原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】表面からはセキュリティ材料の略全面が視認可能で、裏面からは、セキュリティ材料が部分的に視認できる偽造防止用紙を提供することを目的とする。
【解決手段】帯状のセキュリティ材料が基紙の表面に表出する状態で抄きこまれた偽造防止用紙であって、前記セキュリティ材料の総厚は、前記基紙の総厚の1/2以下に設定され、基紙の表面に表出したセキュリティ材料の幅方向の両端の少なくとも一部は基紙の一部に覆われて、セキュリティ材料の表出幅が本来のセキュリティ材料幅より狭くなっている偽造防止用紙を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偽造防止用紙に関し、詳しくは、セキュリティ材料を紙の一部に形成した偽造防止用紙に関する。
紙の層間にスレッドと呼ばれるプラスチックの帯を挿入した偽造防止用紙は、従来から紙幣をはじめとする金券類に多く使用されている。
スレッドを挿入した偽造防止用紙には、スレッドが用紙内部に挿入され用紙表面に表出しないものと、スレッドの一部が用紙表面に表出したものがある。
これら、スレッドを挿入した偽造防止用紙に関し、商品券や株券などの有価証券に使用される偽造防止用紙において、用紙の間に挟まれたスレッドが用紙の表裏の材料の一部を除去することにより開けた複数個の窓により、表裏それぞれの面に露出し、目視することができる「スレッド入り偽造防止用紙」(例えば、特許文献1参照)が提供されている。
また、基材上に薄膜からなる多層薄膜が設けられたシートを細幅にスリットしてなるスレッドを基紙に漉き込んだ偽造防止用紙で、多層薄膜層として高屈折率層と低屈折率層を積層したり、金属材料とセラミック材料を積層したりして反射光の色変化を利用した「偽造防止用紙」や、多層薄膜層の層間に文字等が書き込まれたパターン層を形成して偽造防止効果を高めた「偽造防止用紙」や、これら偽造防止用紙に印刷した「偽造防止印刷物」(例えば、特許文献2参照)が提供されている。
特開2001−172897号公報 特開平10−100573号公報
特許文献1に開示されている技術は、紙の層間にスレッドを形成して紙の表裏からスレッドの同じ部分を視認できるようにしたり違った部分を視認できるようにした技術で、特許文献2に開示されている技術は、本物とカラーコピー機による複写物とを見分けやすくするための技術である。
そこで本発明の偽造防止用紙は、表面からはセキュリティ材料の略全面が視認可能で、裏面からは、セキュリティ材料が部分的に視認できる偽造防止用紙を提供することを目的とするものである。
前記課題の目的を達成するために、本発明の偽造防止用紙の第一の態様は、帯状のセキュリティ材料が基紙の表面に表出する状態で抄きこまれた偽造防止用紙であって、前記セキュリティ材料の総厚は、前記基紙の総厚の1/2以下に設定され、基紙の表面に表出したセキュリティ材料の幅方向の両端の少なくとも一部は基紙の一部に覆われて、セキュリティ材料の表出幅が本来のセキュリティ材料幅より狭くなっていることを特徴とするものである。
また、第二の態様は、第一の態様において、偽造防止用紙の、セキュリティ材料の裏側の基紙には独立した複数の開口部が形成され、開口部からはセキュリティ材料の裏側が表出していることを特徴とするものである。
また、第三の態様は、第一,第二何れかの態様において、セキュリティ材料は、少なくとも、片側から接着剤層、透明なプラスチックフィルム、セキュリティ表示部、接着剤層の積層で構成され、基紙の表面には前記接着剤層を介して透明なプラスチックフィルムが表出していることを特徴とするものである。
また、第四の態様は、第三の態様において、セキュリティ表示部は、樹脂部と反射層からなる光回折構造又は文字を含むパターン、変色インキ、印刷図柄、の何れか又はこれらの組み合わせが形成されたことを特徴とするものである。
また、第五の態様は、第三の態様において、接着剤層は、水溶性接着剤又は熱可塑性接着剤が形成された層であることを特徴とするものである。
1)本発明の偽造防止用紙の第一の態様のように、帯状のセキュリティ材料が基紙の表面に表出する状態で抄きこまれた偽造防止用紙であって、前記セキュリティ材料の総厚は、前記基紙の総厚の1/2以下に設定され、基紙の表面に表出したセキュリティ材料の幅方向の両端の少なくとも一部は基紙の一部に覆われて、セキュリティ材料の表出幅が本来のセキュリティ材料幅より狭くなっていることによって、セキュリティ材料の表面の幅方向のエッジが紙の繊維で薄く覆われ、セキュリティ材料と紙とが一体となった偽造防止基紙を得ることができ、偽造防止に大きな効果を発揮する。また、抄紙工程でセキュリティ材料が抄き込まれるために、セキュリティ材料による凹凸が発生せず偽造防止に大きな効果を発揮する。
2)また、第二の態様にように、第一の態様において、偽造防止用紙の、セキュリティ材料の裏側の基紙には独立した複数の開口部が形成され、開口部からはセキュリティ材料の裏側が表出していることによって、表裏からセキュリティ表示内容を確認でき、偽造防止に大きな効果を発揮する。
3)また、第三の態様のように、第一,第二何れかの態様において、セキュリティ材料は、少なくとも、片側から接着剤層、透明なプラスチックフィルム、セキュリティ表示部、接着剤層の積層で構成され、基紙の表面には前記接着剤層を介して透明なプラスチックフィルムが表出していることによって、また、第四の態様にように、第三の態様において、セキュリティ表示部は、樹脂部と反射層からなる光回折構造又は文字を含むパターン、変色インキ、印刷図柄、の何れか又はこれらの組み合わせが形成されたことによって、セキュリティ材料にバリエーションを与えることができる。
4)また、第五の態様のように、第三の態様において、接着剤層は、水溶性接着剤又は熱可塑性接着剤が形成された層であることによって、セキュリティ材料を偽造防止用紙基紙に強固に固定することができ、水溶性接着剤を使用した場合は、熱にアタックされて品質が変化してしまうセキュリティ材料の使用を可能とすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の偽造防止用紙について説明する。
図1は、本発明の偽造防止用紙について説明するための図,図2は、図1のA−A線断面図,図3は、抄紙機の一例について説明するための図,図4は、用紙製造方法の手順の一例について説明するための図,図5は、従来の偽造防止用紙の一例について説明するための断面図,図6は、従来の偽造防止用紙の一例について説明するための図,である。
以下の説明では、セキュリティ材料の一例として透明なプラスチックフィルムに光回折構造が形成され、反射層を伴ったセキュリティ材料の例で説明する。
図1を参照して、本発明の偽造防止用紙について説明する。
本発明の偽造防止用紙1は、帯状のセキュリティ材料2が基紙の表面に表出する状態で抄きこまれた偽造防止用紙である。
また、偽造防止用紙のセキュリティ材料の総厚は、前記基紙の総厚の1/2以下に設定され、基紙の表面に表出したセキュリティ材料の幅方向の両端の少なくとも一部は基紙の一部に覆われて、セキュリティ材料の表出幅が本来のセキュリティ材料幅より狭くなっている。偽造防止用紙1の表面には、多くの場合、印刷部4に図に示すような「商品券」の文字や、「100,000円」の金額が印刷されている。
図示しないが、偽造防止用紙1の表裏には、上記の印刷部4の他にデザインや注意文言などの印刷部が形成される。
図2を参照して、図1のA−A線断面について説明する。
本発明の偽造防止用紙に使用される基紙は、先ず、抄紙の最初のユニットで裏側を構成する基紙11が抄紙機の毛布上に形成され、次のユニットで表側を構成する基紙12が裏側を構成する基紙11の上に積層されて抄紙される。裏側を構成する基紙11が抄紙機の毛布上に形成される際に開口部3が同時に形成され、表側を構成する基紙12が積層される際に、セキュリティ材料2を一緒に抄き込む。
また、セキュリティ材料2と一緒に表側を構成する基紙12を抄き込み、紙料から水が抜かれる段階でセキュリティ材料2の幅方向の両端121が紙の繊維で薄く覆われる。
前述の工程によって偽造防止用紙の基紙を抄紙することによって、セキュリティ材料の裏側から開口部3が表出する、凹凸が発生しない偽造防止用紙基紙を作製することができる。
セキュリティ材料2の厚さは、前記表側を構成する基紙12と同等か、若干薄めに設定し裏側を構成する基紙11を合せた基紙の総厚の1/2以下に設定される。
図2を参照して、セキュリティ材料2の層構成について説明する。
セキュリティ材料2は、透明なプラスチックフィルム22の表出する面に接着剤層21が形成され、その反対面に樹脂層22が形成されている。
本実施の形態で説明するセキュリティ材料は、光回折構造であるために、樹脂層22には微細な凹凸が形成され、樹脂層22の表面には透明または不透明の反射層24が形成される。さらに、反射層24の表面には接着剤層25が形成される。
接着剤層21,25には、水溶性又は熱可塑性の接着剤が形成され、セキュリティ材料2と偽造防止用紙基材とを接着する役割を担う。
接着剤層21は、セキュリティ材料2と偽造防止用紙基紙の表側を構成する基紙12を接着する役割を担い、接着剤層25は、セキュリティ材料2と偽造防止用紙基材の裏側を構成する基紙11を接着する役割を担う。
基紙とセキュリティ材料2の接着のための接着剤層が水溶性の接着剤で構成された場合は、基紙が製造されている途中で活性化されて接着される。
また、接着剤層が熱可塑性の接着剤で構成された場合は、基紙が乾燥装置の中で活性化され接着される。
抄紙の工程で、艶出し工程がある場合は艶出しユニットでより接着を強固にすることができる。
開口部3の周縁は、紙の繊維が積層された構造になっているために直線状にはなっていない。また、セキュリティ材料2の上部の接着剤層21が表出する面の帯の幅方向の両端も紙の繊維により直線状にはなっていない。
ここで、セキュリティ材料2を構成する光回折構造について説明する。
光回折構造には、光回折構造が形成されたベースフィルム毎使用される場合と、光回折構造が形成された樹脂部だけが対象物に転写されて使用される、二つの場合がある。
光回折構造がベースフィルム毎使用される場合は、ベースフィルムの片側に熱硬化性の樹脂層が形成され、熱硬化性の樹脂層に凹凸構造が形成され、凹凸構造の上に反射層が形成され、その上に粘着剤層または接着剤層が形成され、テープ状にスリットされ、またはラベル状に打ち抜かれて使用される。
光回折構造が形成された樹脂部だけが対象物に転写されて使用される場合は、耐熱性を有する基材フィルム上に剥離層が形成され、その上に、例えば、熱硬化性の樹脂層が形成され、熱硬化性の樹脂層に凹凸構造が形成され、反射層が形成され、その上に感熱接着剤層が形成されて、熱せられた金属の型等によって、接着剤層を含めた極めて薄い光回折構造形成層が紙などの印刷物上に転写されて使用される。
前記反射層は、前述の光回折構造形成層の凹凸面に反射性を与えるために設けられる。反射層には、不透明な反射層と、透明性を有する反射層とがあるが、意匠効果を高める手段として使用する場合は、アルミニウムや、ニッケルなどの金属による不透明な反射層を形成する。反射層を形成する方法としては、真空蒸着法,スパッタリング法,イオンブレーティング法等があり、目的によって使い分ける。
また、剥離層,熱硬化性樹脂層,接着剤層,粘着剤層等の形成手段として、グラビアコート,ダイコート,ナイフコート,ロールコート等の一般的なコーティング方法、および、シルクスクリーン等の印刷方法等があり、その中から選択して使用する。
セキュリティ材料2の樹脂層23,反射層24の部分は、前述の光回折構造を形成する以外に、文字を含むパターン形成部、また、変色インキを使用した印刷部,通常の印刷図柄等を印刷した印刷部で構成することができる。
文字を含むパターン部と使用する場合、マイクロ文字をあしらったパターンや、これらパターンに反射層を付加し、金属光沢を付与したりして使用することができる。
変色インキを使用した印刷部として使用する場合は、例えば特殊な波長領域で発色するインキを用いたり、角度を変化させると異なる色で反射する液晶インキを用いて使用することができる。
また、通常の印刷図柄等を印刷した印刷部で構成する場合は、例えば、図1で例示した商品券に関連する印刷内容や、金額などを隠し文字として印刷し、使用することができる。
図3,図4を参照して、抄紙機と用紙製造方法の手順について説明する。
図3は、本発明の偽造防止用紙基紙の製造に使用する円網型抄紙機の一例を示す概念図である。
また、図4は、本発明の偽造防止用紙を製造する方法の手順を示したものである。
紙料懸濁液が入った糟510の円網シリンダー51の上網には、裏側を構成する基紙の開口部に相当する型を金属,樹脂,紙等で作製し、取り付ける。
開口部に相当する型の形状は、長方形,正方形,円等任意の形状とすることができる。
表側を構成する基紙を形成する糟520のシリンダー52には帯状の型を前記同様金属,樹脂,紙等で作製し取り付ける。
糟510の円網シリンダー51の上網を装着した円網シリンダーで抄紙した、裏側を構成する基紙の紙料は毛布54に転移され、円網シリンダー52の槽520の上に運ばれ、円網シリンダー52で吸い上げられた表側を構成する基紙がその上に重ねられ、2つの紙層が抄合わされて偽造防止用紙の基紙が抄造される。
セキュリティ材料2の挿入は、裏側を構成する基紙と、表側を構成する基紙が積層される直前で行われる。
裏側を構成する基紙と裏側を構成する基紙とが積層された、基紙10は毛布54に転移された状態で抄紙機の乾燥装置53の中に移動する。
図4のa図は、円網シリンダー51で毛布54に転移された、裏側を構成する基紙11の状態を示す。基紙には開口部3が形成されている。
図4のb図は、裏側を構成する基紙層が槽520の上に運ばれ、その上に表側を構成する基紙層が円網シリンダー52によってセキュリティ材料2と一緒に積層された基紙10の状態を示す。
図4のc図は、乾燥工程を終えた基紙10の状態を示す。図でわかるように、セキュリティ材料の表面の幅方向のエッジ121が紙の繊維で薄く覆われている。
セキュリティ材料2の接着剤層に形成された接着剤は、水に溶解して、また、乾燥装置53の熱で融解して基紙とセキュリティ材料を接着する。
図5を参照して、従来の偽造防止用紙の断面の一例について説明する。
従来の偽造防止用紙の中には、断面が図5に示すような実施形態が多く見られる。
図に示す偽造防止用紙の場合は、基紙100の表面に、セキュリティ材料200がプラスチックフィルムを最表面にして貼付されている。図に示すような偽造防止用紙の例は、セキュリティ材料200が基紙の表面に突出しているために剥れ易かったり、製品が重ね合わせられた場合に、傾いたりするという問題が発生する。また、前記傾きを解消するためにセキュリティ材料200を加圧して基紙100の中に押し込めようとする実施例もあるが、セキュリティ材料200のセキュリティ表示部が一部破壊されて十分に機能しなくなるという他の問題が発生する。
図6を参照して、従来の偽造防止用紙の一例について説明する。
図6に示す従来の偽造防止用紙1000は、基紙の一部に、スレッド2000が抄きこまれた「窓開きスレッド入り紙」の一例である。
「スレッド入り紙」には2種類有る。一つはスレッドが用紙内部に挿入され、用紙表面に表出しないもので、もう一つはスレッドの一部が用紙表面に設けられた窓開き部に表出した窓開きスレッド入り紙と呼ばれるものである。
窓開きスレッド入り紙は、用紙を光にかざして見たときに、スレッドが表出していない部分も暗く見えるため窓開きスレッド入り紙であることが確認できる。
近年利用されている窓開きスレッド入り紙には、窓開き部からホログラムなどを形成した細い帯状のスレッドを一定の間隔で表出させたものが多く使用されている。
(使用材料)
本発明の偽造防止用紙は、有価証券で利用される坪量70〜150g/m2の基紙を使用する。そのため、表側を構成する基紙と裏側を構成する基紙のつけ比率は、10:50〜25:120の範囲内で行う。
また、紙料は、NBKP,LBKPに、白土,紙力増強剤,サイズ剤,硫酸バンドを適量加え調製する。
セキュリティ表示部分にホログラムを形成するセキュリティ材料は、厚さ16〜25μmのプラスチックフィルムに、厚さ2〜6μmの熱硬化性の樹脂層を形成し、樹脂層に光回折構造を形成し、光回折構造の表面に厚さ0.04〜0.08μmのアルミニウム等による不透明な反射層を形成し、反射層上及びプラスチックフィルムの表面にビニル系の感熱接着剤を5〜10μmの厚さに塗工し、スリッターで帯状にスリットして作製する。
(実施例)
セキュリティ材料として、市販の25μmポリエチレンテレフタレートのフィルムに酢酸ビニル系の感熱接着剤を7μmの厚さに塗工し、前記接着剤層の反対側に厚さ4μmのアクリル系の樹脂層を形成し、前記樹脂層にホログラムを形成し、その上に0.05μmのアルミニウムによる反射層を形成し、反射層上に酢酸ビニル系の感熱接着剤を8μmの厚さに塗工し、総厚約50μmのテープを作製した。
2槽式円網抄紙機の1槽目のシリンダーに、矩形状の開口部を形成するための樹脂板を取り付けた上網を装着し、2槽目の丸網シリンダーには帯状凹部を形成するための樹脂板を取り付けた上網を装着し、前記2槽の間から、上述のセキュリティ材料を供給して坪量105g/m2の偽造防止用紙を試作した。
試作した偽造防止用紙は、印刷適正も良好で、セキュリティ材料表出面の幅方向両端の紙繊維の被覆状態,接着状態共に良好で、また、セキュリティ材料と裏側基紙との接着も良好であった。
また、偽造防止用紙の裏面の矩形状の開口部からは、セキュリティ材料に形成されたホログラムを明瞭に視認することができた。
本発明の偽造防止用紙は、商品券や株券などの有価証券,紙幣に利用される。
本発明の偽造防止用紙について説明するための図である。 図1のA−A線断面図である。 抄紙機の一例について説明するための図である。 用紙製造方法の手順の一例について説明するための図である。 従来の偽造防止用紙の一例について説明するための断面図である。 従来の偽造防止用紙の一例について説明するための図である。
符号の説明
1,100,1000 偽造防止用紙
2,200、 セキュリティ材料
3 開口部
4 印刷部
10 偽造防止用紙基紙
11 裏側を構成する基紙
12 表側を構成する基紙
21,25 接着剤層、接着剤
22 透明なプラスチックフィルム
23 樹脂層
24 反射層
51 裏側構成基紙形成ユニット
52 表側構成基紙形成ユニット
53 乾燥装置
54 毛布
121 セキュリティ材料の表面の幅方向のエッジ
510,520 槽
2000 スレッド

Claims (5)

  1. 帯状のセキュリティ材料が基紙の表面に表出する状態で抄きこまれた偽造防止用紙であって、
    前記セキュリティ材料の総厚は、前記基紙の総厚の1/2以下に設定され、
    基紙の表面に表出したセキュリティ材料の幅方向の両端の少なくとも一部は基紙の一部に覆われて、セキュリティ材料の表出幅が本来のセキュリティ材料幅より狭くなっていることを特徴とする偽造防止用紙。
  2. 請求項1に記載の偽造防止用紙において、
    偽造防止用紙の、セキュリティ材料の裏側の基紙には独立した複数の開口部が形成され、開口部からはセキュリティ材料の裏側が表出していることを特徴とする偽造防止用紙。
  3. 請求項1〜2何れか一項に記載の偽造防止用紙において
    セキュリティ材料は、少なくとも、片側から接着剤層、透明なプラスチックフィルム、セキュリティ表示部、接着剤層の積層で構成され、基紙の表面には前記接着剤層を介して透明なプラスチックフィルムが表出していることを特徴とする偽造防止用紙。
  4. 請求項3に記載の偽造防止用紙において、
    セキュリティ表示部は、樹脂部と反射層からなる光回折構造又は文字を含むパターン、変色インキ、印刷図柄、の何れか又はこれらの組み合わせが形成されたことを特徴とする偽造防止用紙。
  5. 請求項3に記載の偽造防止用紙において、
    接着剤層は、水溶性接着剤又は熱可塑性接着剤が形成された層であることを特徴とする偽造防止用紙。
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