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JP6539334B2 - サスペンション装置 - Google Patents

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JP6539334B2
JP6539334B2 JP2017505967A JP2017505967A JP6539334B2 JP 6539334 B2 JP6539334 B2 JP 6539334B2 JP 2017505967 A JP2017505967 A JP 2017505967A JP 2017505967 A JP2017505967 A JP 2017505967A JP 6539334 B2 JP6539334 B2 JP 6539334B2
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Description

本発明は、セミトレーリング式のサスペンション装置に関する。
例えば、特許文献1には、図9(a)に示されるように、トレーリングアーム1とロアアーム(ワンピースアーム)2とを予め分割して構成されたセミトレーリング式のサスペンション装置3が開示されている。このサスペンション装置3では、トレーリングアーム1の車両後方端部1aとロアアーム2の車幅方向外側端部2aとが、2つのゴムブッシュ4a、4bによってヒンジ結合されている。
また、トレーリングアーム1の車両前方端部1bは、トレーリングブッシュ5を介して車体に対して回動可能に取り付けられている。ロアアーム2の車幅方向内側端部2bは、ロアアームブッシュ6を介して車体に対して回動可能に取り付けられている。この場合、トレーリングアーム1の回動中心点C1とロアアーム2の回動中心点C2とを結ぶことで、車体に対するセミトレーリング軸A1(細線一点鎖線参照)が構成されている。
欧州特許第0691225号明細書
ところで、特許文献1に開示されたサスペンション装置3を含むセミトレーリング式のサスペンション装置では、一般的に、サスペンションストローク時におけるキャンバ特性(上下方向のサスペンションストローク量とキャンバ角との関係特性)が、セミトレーリング軸A1によって決定される。
図9(b)は、サスペンション装置3におけるサスペンションストローク量と、キャンバ角(キャンバ特性)との関係を示した特性図である。図9(b)により、セミトレーリング軸A1によって必要とされるキャンバ特性直線E1が得られる。なお、キャンバ角とは、車両を正面からみたときのタイヤの倒れ角度をいい、タイヤの上側部分が外側に倒れるポジティブキャンバと、タイヤの上側部分が内側に倒れるネガティブキャンバとがある。
しかしながら、実際には、例えば、スペアタイヤを格納するスペアタイヤパン、4輪駆動車(4WD)に配置されるディファレンシャル機構等のレイアウトスペース7が必要なる(図10(a)参照)。このレイアウトスペース7とサスペンション装置3との干渉(接触)を回避するために、車体に対するロアアーム2の傾斜角度(配置角度)を変更しなければならない場合がある。
このロアアーム2の傾斜角度の変更に伴ってセミトレーリング軸A1も追従して移動する(太線一点鎖線参照)。このセミトレーリング軸A1の移動により、レイアウトスペース7によって設定される実際のキャンバ特性直線E2(破線参照)は、予め必要なキャンバ特性直線E1(キャンバ角)よりも低下する(図10(b)参照)。この結果、レイアウトスペース7によって設定される実際のキャンバ特性直線E2は、必要とされるキャンバ特性直線E1と比較して、サスペンションストローク量の増大に対応して大きなキャンバ角を得ることが困難となる。
本発明の目的は、所望のレイアウトスペースを確保しながら、キャンバ特性が低下することを回避することが可能なサスペンション装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、車体に対して回動可能に連結されるトレーリングアームと、前記車体と前記トレーリングアームとの間に介装され、前記トレーリングアームを回動可能に軸支するトレーリングブッシュと、前記車体に対して回動可能に連結されるロアアームと、前記車体と前記ロアアームとの間に介装され、前記ロアアームを回動可能に軸支するロアアームブッシュと、前記トレーリングアームと前記ロアアームとを相対的に変位可能に結合するヒンジ機構と、を備えるセミトレーリング式のサスペンション装置であって、前記ヒンジ機構は、上側に配置される上側ブッシュと、下側に配置される下側ブッシュとを有し、前記上側ブッシュ及び前記下側ブッシュは、それぞれ、ゴム弾性体と、前記ゴム弾性体を支持する支持体とを有し、前記上側ブッシュの前記ゴム弾性体は、入力荷重(F)と前記支持体の中心点(O)とを結ぶ仮想線(L)上に空隙部を有し、前記下側ブッシュの前記ゴム弾性体は、入力荷重(F)と前記支持体の中心点(O)とを結ぶ仮想線(L)上以外の部分に空隙部を有し、前記上側ブッシュ及び前記下側ブッシュは、単一の同じブッシュで構成され、前記上側ブッシュの前記仮想線(L)に沿った左右剛性は、前記下側ブッシュの前記仮想線(L)に沿った左右剛性よりも低く設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、上側ブッシュの剛性を、下側ブッシュの剛性に対して低く設定することで、例えば、入力荷重として横力が入力されたとき、上側ブッシュと比較して剛性が高い下側ブッシュが横力による分力を支持し、サスペンション剛性を高く保持することができる。さらに、本発明によれば、入力荷重として上下方向のサスペンションストロークが入力されたとき、下側ブッシュと比較して剛性が低い上側ブッシュが車幅方向内側に変位してタイヤのキャンバ角を大きくとることができ、大きなキャンバ特性を得ることができる。
本発明では、所望のレイアウトスペースを確保しながら、キャンバ特性が低下することを回避することが可能なサスペンション装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係るサスペンション装置が左右後輪にそれぞれ適用された状態を車両の真下から見た底面図である。 図1に示すサスペンション装置の分解斜視図である。 図1に示すサスペンション装置を真下からみた底面図である。 図1に示すサスペンション装置を車両後方の斜め方向からみた側面図である。 (a)は、第1参考例に係るブッシュの軸方向に沿った断面図、(b)は、第2参考例に係るブッシュの軸方向に沿った断面図である。 (a)は、図1に示すサスペンション装置に対し、横力が入力されたときの支持状態を示す模式図、(b)は、図1に示すサスペンション装置に対し、サスペンションストロークが入力されたときの支持状態を示す模式図である。 (a)は、本実施形態に係るサスペンション装置とレイアウトスペースとの関係を示す模式上面図、(b)は、本実施形態に係るサスペンション装置のサスペンションストローク量とキャンバ角との関係を示す特性図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、互いに異剛性に構成された上側ブッシュ及び下側ブッシュの断面図である。 (a)は、従来技術に係るサスペンション装置の上面図、(b)は、(a)に示すサスペンション装置のサスペンションストローク量とキャンバ角との関係を示す特性図である。 (a)は、レイアウトスペースとの関係で従来技術に係るサスペンション装置のセミトレーリング軸が移動した状態を示す上面図、(b)は、(a)に示されるサスペンション装置のサスペンションストローク量とキャンバ角との関係を示す特性図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るサスペンション装置が左右後輪にそれぞれ適用された状態を車両の真下から見た底面図、図2は、図1に示すサスペンション装置の分解斜視図、図3は、図1に示すサスペンション装置を真下からみた底面図、図4は、図1に示すサスペンション装置を車両後方の斜め方向からみた側面図である。なお、各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、車両上下方向(鉛直上下方向)をそれぞれ示している。
図1に示されるように、サスペンション装置10は、左側後輪12及び右側後輪12(以下、車輪12ともいう)に対して独立に配置され、左右後輪12、12をそれぞれ回転可能に支持する独立懸架方式のリヤサスペンションとして構成されている。なお、右側後輪12及び左側後輪12では、それぞれ同じ構成からなるリヤサスペンション装置10、10が対称位置となるように配置されている。
図2に示されるように、サスペンション装置10は、図示しない車軸を介して車輪(左側後輪)12を回転自在に軸支すると共に、車体14に対して回動可能に連結されるトレーリングアーム16と、トレーリングアーム16の車両後方部を支持するロアアーム20と、トレーリングアーム16とロアアーム20とを相対的に変位可能に連結(結合)するヒンジ機構22とからなるセミトレーリング式のサスペンションを備えて構成されている。さらに、サスペンション装置10は、ロアアーム20に対してそれぞれ別個に配置されるダンパ24及びスプリング26を備えている。
トレーリングアーム16は、車両前後方向の後端部に位置し、ヒンジ機構22が設けられるアーム本体部28と、アーム本体部28から車両前方に向かって延在するアーム部30とから構成されている。アーム部30の車両前方端部には、トレーリングアーム16を回動可能に軸支するトレーリングブッシュ32が装着されている。
図3及び図2に示されるように、アーム部30は、トレーリングブッシュ32に装着され、底面視して略L字状に屈曲するL字状屈曲部34と、L字状屈曲部34に連続し車両前後方向に沿って略直線状に延在する直線部36と、直線部36からアーム本体部28まで延在し、底面視して車幅方向内側から車幅方向外側に向かって延在し車両前後方向と交差する交差部38とから構成されている。
ヒンジ機構22は、トレーリングアーム16のアーム本体部28に設けられる一対の対向片40a、40bと、ロアアーム20の車幅外側端部20aと、車幅外側端部20aに装着される一対の上側ブッシュ44a、下側ブッシュ44bと、この一対の上側ブッシュ44a、下側ブッシュ44bを介してトレーリングアーム16の車両後方端部とロアアーム20の車幅外側端部20aとを締結する一対のボルト48、48とから構成される。
図2に示されるように、アーム本体部28は、車体上下方向に沿って延在し、略平行で相互に対向する一対の対向片40a、40bを有する。一対の対向片40a、40bは、車幅方向の略内側に向かってそれぞれ突出し、上下にボルト挿通孔42が形成されている。
ロアアーム20は、一側の車幅外側端部20aと、他側の車幅内側端部20bと、一側の車幅外側端部20aと他側の車幅内側端部20bとの間に設けられるロアアーム本体部20cとを有する。車幅外側端部20aは、窪み部46を間にして上下方向に分岐する上側支持部43a及び下側支持部43bが設けられている。
上側支持部43a及び下側支持部43bには、それぞれ貫通孔が形成されている。各貫通孔には、上下方向に沿って所定間隔離間し、上側に位置する上側ブッシュ44aと、下側に位置する下側ブッシュ44bとがそれぞれ装着されている。上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bは、例えば、ゴムブッシュからなり、それぞれ異剛性で構成されている。上側ブッシュ44aの剛性は、下側ブッシュ44bの剛性よりも低く設定されている。
すなわち、上側ブッシュ44aは、下側ブッシュ44bよりも柔らかく設定されていると共に、下側ブッシュ44bは、上側ブッシュ44aよりも硬く設定されている。換言すると、上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bに対して所定の荷重が入力された場合、上側ブッシュ44aの変形量は、下側ブッシュ44bの変形量よりも大きくなるように設定されている。
上側ブッシュ44aと下側ブッシュ44bの間には、車両後方からみて湾曲する窪み部46が形成されている。この窪み部46は、肉抜きとして機能することで、ロアアーム20を軽量化することができる。
下側支持部43bは、ロアアーム20の軸方向に沿って延在するロアアーム底面部45(図3、図2参照)に連続し、且つ、ロアアーム底面部45の先端部に形成されている。また、上側支持部43aは、図2に示されるように、ロアアーム本体部20cからトレーリングアーム16側に斜め上方に向かって立ち上がる突出部47の先端部に設けられている。これにより、下側支持部43bは、上側支持部43aよりも剛性が高く設定されている。この結果、上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bをそれぞれ軸支する上側支持部43a及び下側支持部43bは、上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bの異剛性にそれぞれ対応する異剛性に構成されている。
上側ブッシュ44a、下側ブッシュ44b、及び、一対の対向辺40a、40bのボルト挿通孔42にそれぞれ挿通される一対のボルト48、48を介して、トレーリングアーム16とロアアーム20とが相対的に変位可能に結合される。
ロアアーム20の車幅内側端部20bには、車体14(例えば、クロスメンバ、図1参照))に対してロアアーム20を回動可能に支持するロアアームブッシュ50が装着されている。
ロアアーム20の車幅外側端部20aと車幅内側端部20bとの間には、上面視して略円形と三角形とが組み合わされた複合形状からなる凹部52が形成されている(図2参照)。この凹部52には、車輪12から伝達される振動を減衰させるダンパ24と、ばね力を発揮するスプリング(コイルスプリング)26とがそれぞれ別個に配置されている。なお、ダンパ24は、ロアアーム20に締結されるロッド53を回動中心として、ロアアーム20に対して回動可能に取り付けられている。
図4に示されるように、凹部52(図2参照)内において、スプリング26は、車幅外側に位置し、ダンパ24は、車幅内側に位置するように配設されている。換言すると、ダンパ24は、スプリング26よりもロアアーム20の車幅方向の内側に配置されている。このような配置による作用効果については、後記で詳細に説明する(図8(b)参照)。
このように、トレーリングアーム16、及び、ロアアーム20は、それぞれ、トレーリングブッシュ32、及び、ロアアームブッシュ50を介して車体14に対して回動可能に装着されている。トレーリングアーム16の回動中心点O1と、ロアアームブッシュ50の回動中心点O2とを仮想線で結ぶことにより、セミトレーリング軸Aが構成される。セミトレーリング軸Aは、車体14に対するサスペンション装置10の回動軸である。
次に、上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bの参考例について説明する。
図5(a)は、第1参考例に係るブッシュの軸方向に沿った断面図、図5(b)は、第2参考例に係るブッシュの軸方向に沿った断面図である。
図5(a)に示されるように、第1参考例に係るブッシュ49は、インナ筒部材54と、インナ筒部材54の外径側に配置されるアウタ筒部材56と、インナ筒部材54とアウタ筒部材56との間に介装されるゴム弾性体58と、インナ筒部材54を貫通するボルト48とを備えて構成されている。
インナ筒部材54とアウタ筒部材56との間には、中間スリーブ62が設けられている。中間スリーブ62には、周方向に沿って延在する円弧状凹部64が形成されている。この円弧状凹部64とアウタ筒部材56の内壁との間で密封された空間部66が形成されている。この空間部66内には、図示しない液体が封止されることにより、液封コンプライアンスブッシュとして機能する。
なお、図5(b)の第2参考例に係るブッシュ49aに示されるように、液封式に限定されるものではなく、例えば、中間スリーブ62及び空間部66が設けられておらず、インナ筒部材54とアウタ筒部材56との間に加硫接着されたゴム弾性体58aのみで構成されるブッシュを用いてもよい。
図2に示されるように、トレーリングブッシュ32及びロアアームブッシュ50は、軸部材60を有する。この軸部材60の軸方向に沿った両側には、ボルト68、68を挿通可能な一対の取付孔69、69を有する平板状のプレート片70、70が設けられている。取付孔69、69に対してボルト68、68を挿通することで、トレーリングブッシュ32が車体14に取り付けられる。なお、平板状のプレート片70、70を用いることがなく、インナ筒部材54の内側に、直接、ボルト68を挿入し、車体14に形成された図示しないブラケットに回動可能に取り付けるようにしてもよい。
軸部材60の軸線は、トレーリングブッシュ32の回動軸32aと一致している。図3に示されるように、このトレーリングブッシュ32の回動軸32aは、車体14に対するトレーリングアーム16の回動中心点O1とロアアーム20の回動中心点O2とを結ぶセミトレーリング軸(仮想線)Aに対し、底面視して車体内側後方に傾けて配置されている。
なお、本実施形態では、車体14を真下から底面視したサスペンション装置10を図示しているが、車体14を上面視した場合、図3と対称位置に描出される。従って、トレーリングブッシュ32の回動軸32aが、セミトレーリング軸(仮想線)Aに対し、上面視して車体内側後方に傾けて配置される点は、車体14を真下から底面視した場合と同じである。
換言すると、トレーリングブッシュ32の回動軸32aは、底面視してセミトレーリング軸Aと異軸からなり、トレーリングブッシュ32の回動中心点O1を基点として、時計回り方向に所定角度だけ回動した位置に設定されている。
また、車輪12の車軸中心点O3とトレーリングアーム16の回動中心点O1とを結ぶ仮想線Bと、トレーリングブッシュ32の回動軸32aとの交差角度θは、90度以下に設定されている(θ≦90度)。
本実施形態に係るサスペンション装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。図6(a)は、図1に示すサスペンション装置に対し、横力が入力されたときの支持状態を示す模式図、図6(b)は、図1に示すサスペンション装置に対し、サスペンションストロークが入力されたときの支持状態を示す模式図、図7(a)は、本実施形態に係るサスペンション装置とレイアウトスペースとの関係を示す模式上面図、図7(b)は、本実施形態に係るサスペンション装置のサスペンションストローク量とキャンバ角との関係を示す特性図である。
本実施形態では、下側ブッシュ44bの剛性を、上側ブッシュ44aの剛性に対して高く設定している。図6(a)に示されるように、例えば、入力荷重として横力Yが入力されたとき、上側ブッシュ44aと比較して剛性が高く設定された下側ブッシュ44bが横力Yによる大きな分力F1(横力Yと同じ向きの分力)を支持し、サスペンション剛性を高く保持することができる。なお、同時に、上側ブッシュ44aには、横力Yと反対の向きの分力F2が付与されるが、この分力F2は、分力F1よりも小さいため(F1>F2)、下側ブッシュ44bよりも剛性が低い上側ブッシュ44aで好適に支持することができる。
さらに、本実施形態では、上側ブッシュ44aの剛性を、下側ブッシュ44bの剛性に対して低く設定している。図6(b)に示されるように、例えば、入力荷重として上下方向のサスペンションストロークGが入力されたとき、車幅内側向きの分力F2が上側ブッシュ44aに付与される。これにより、下側ブッシュ44bと比較して剛性が低い上側ブッシュ44aが車幅方向内側に変位して車輪12のキャンバ角(ネガティブキャンバ)を大きくとることができ、大きなキャンバ特性を得ることができる。なお、下側ブッシュ44bには、サスペンションストロークGによって、車幅外側向きの分力F1が入力される。
この結果、本実施形態では、所望のレイアウトスペースSを確保した場合であっても、セミトレーリング軸Aを移動させることがないと共に(図7(a)参照)、図10(b)に示される従来技術と異なり、キャンバ特性が低下することを好適に回避して必要とされるキャンバ特性直線E3を得ることができる(図7(b)参照)。
次に、上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bをそれぞれ異剛性に構成する方法について説明する。図8(a)〜図8(c)は、それぞれ、互いに異剛性に構成された上側ブッシュ及び下側ブッシュの断面図である。なお、図中の符号は、図5(a)及び図5(b)に示される第1及び第2参考例に係るブッシュに対応するものである。
図8(a)に示されるように、ゴム弾性体58において、入力荷重Fとボルト48の中心点Oとを結ぶ仮想線L上に空隙部72を形成することで剛性が低い上側ブッシュ44aを構成することができる。これに対して、入力荷重Fとボルト48の中心点Oとを結ぶ仮想線L上に、空隙部72がない中実部74で形成することで、剛性が高い下側ブッシュ44bを構成することができる。なお、図8(a)に示される上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bは、単一の同じのブッシュで構成され、周方向からの荷重の入力方向(入力角度)で剛性が異なるように構成されている。
また、図8(b)に示されるように、上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bに、それぞれ同じ肉厚からなるゴム弾性体を設け、上側ブッシュ44aのゴム弾性体を軟質ゴム76aで形成すると共に、下側ブッシュ44bのゴム弾性体を硬質ゴム76bで形成することで、異剛性からなる上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bを容易に製造することができる。
さらに、図8(c)に示されるように、同じゴム材料でゴム弾性体58を形成し、ゴム弾性体58の肉厚(外径)を相違させて、上側ブッシュ44aと下側ブッシュ44bとの間で弾性力を異なるように設定する(下側ブッシュ44bの弾性力を上側ブッシュ44aの弾性力よりも大きく設定する)ことで、異剛性のブッシュを構成することができる。すなわち、上側ブッシュ44aのゴム弾性体58の肉厚T1を厚肉に形成してゴム弾性体58の変形量を大きくすると共に、下側ブッシュ44bのゴム弾性体58の肉厚T2を薄肉T2としてゴム弾性体58の変形量を小さくすることで、異剛性に構成することができる。(T1>T2)。
なお、ゴム弾性体58として、例えば、公知の磁気粘弾性エラストマ(Magneto-rheological Elastomer;MRエラストマ)を用い、このMRエラストマに磁場を印加することによって見かけの弾性率を変化させて異剛性からなる上側ブッシュ44a及び下側ブッシュ44bを構成するようにしてもよい。
10 サスペンション装置
12 車輪
14 車体
16 トレーリングアーム
20 ロアアーム
22 ヒンジ機構
24 ダンパ
26 スプリング
32 トレーリングブッシュ
44a 上側ブッシュ
44b 下側ブッシュ
50 ロアアームブッシュ
58 ゴム弾性体

Claims (1)

  1. 車体に対して回動可能に連結されるトレーリングアームと、
    前記車体と前記トレーリングアームとの間に介装され、前記トレーリングアームを回動可能に軸支するトレーリングブッシュと、
    前記車体に対して回動可能に連結されるロアアームと、
    前記車体と前記ロアアームとの間に介装され、前記ロアアームを回動可能に軸支するロアアームブッシュと、
    前記トレーリングアームと前記ロアアームとを相対的に変位可能に結合するヒンジ機構と、
    を備えるセミトレーリング式のサスペンション装置であって、
    前記ヒンジ機構は、上側に配置される上側ブッシュと、下側に配置される下側ブッシュとを有し、
    前記上側ブッシュ及び前記下側ブッシュは、それぞれ、ゴム弾性体と、前記ゴム弾性体を支持する支持体とを有し、
    前記上側ブッシュの前記ゴム弾性体は、入力荷重(F)と前記支持体の中心点(O)とを結ぶ仮想線(L)上に空隙部を有し、
    前記下側ブッシュの前記ゴム弾性体は、入力荷重(F)と前記支持体の中心点(O)とを結ぶ仮想線(L)上以外の部分に空隙部を有し、
    前記上側ブッシュ及び前記下側ブッシュは、単一の同じブッシュで構成され、
    前記上側ブッシュの前記仮想線(L)に沿った左右剛性は、前記下側ブッシュの前記仮想線(L)に沿った左右剛性よりも低く設定されていることを特徴とするサスペンション装置。
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