JP6297366B2 - ロック防止装置 - Google Patents
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Description
これらの作業扉では、稼働時に作業員が不用意に侵入することを防止するために、安全スイッチ等によるロックが行われている。このような作業扉のロックは、ロック装置のキーを用いた操作、作業扉近傍のスイッチの操作、工作機械の制御盤での操作などが適宜利用される。
特許文献1のロック防止装置では、扉側から突出するドアキーを、作業扉の閉鎖時に枠側のスロット内に挿入されるようにし、スロット内に収容されたドアキーを拘束することで作業扉を閉鎖状態でロックする。さらに、スロットを覆う状態まで進出可能な可動式のカバーを用い、カバーで覆われている際にはアクチュエータがスロットに挿入できないようにしてロックを防止し、これにより作業員の閉じ込めが生じないようにしている。
つまり、作業員が作業扉の内側へ入っている状態で、他の作業員が誤って作業扉を閉じてロックしてしまう可能性があった。
本発明の目的は、作業扉における閉じ込めを確実に防止できるロック防止装置を提供することにある。
この状態では、ロック防止キーがキー通し孔からケースにまで挿入され、ロック防止キーによって扉部材と枠部材との拘束が行われるため、作業扉を開くことができない。
ロック防止キーは、キー拘束機構によって拘束されるため、キー通し孔から抜け出すことがなく、作業扉を閉じた状態が確実に維持される。
作業員が作業扉を開くことで、ドアキーがスロットから抜き出され、これにより作業扉のロック状態(作業扉の閉鎖が確認でき、設置場所の工作機械等の稼働を許可できる状態)が解除され、その結果、作業扉内の機械類の動作が停止状態に維持される。
ロック防止状態では、作業扉のロックができず、作業扉の閉鎖ないし設置場所の工作機械等の稼働ができない。このようなロック防止状態は、作業者がロック防止キーを用いて閉鎖防止機構を解除するまで継続される。
従って、作業扉内に立ち入る際に、作業員がロック防止キーを抜き出して携帯していれば、第三者が誤認により扉部材を閉じようとしたり、あるいは外力や振動等により扉部材が閉じかけたりしても、作業扉がロック状態となることがなく、作業員が作業扉内に閉じ込められることが防止できる。
前述のように、ロック状態においては、ロック防止キーは、キー拘束機構によって拘束されるため、キー通し孔から抜け出すことがない。そして、扉部材と枠部材との一方に拘束されたロック防止キーが、扉部材と枠部材との他方に形成されたキー通し孔に挿通された状態であることから、全閉鎖から扉部材が開かれても、キー通し孔の範囲内でロック防止キーが係止され、準閉鎖位置よりも大きく開くことが防止される。さらに、ロック防止キーが作業扉に拘束されていることで、視覚的にもロック状態であることが確認できる。
そして、作業扉内に立ち入る際には、作業員がロック防止キーを携帯することで、たとえ作業扉が閉まっても、誤ってロック状態と認識されることはない。
従って、作業員がキー通し孔から抜き出したロック防止キーを携帯して作業扉内に立ち入っている状況では、例え作業扉が閉じられても、この作業扉をロック状態とすることができず、作業員の閉じ込め防止を実現することができる。
ケースには、その開口を塞ぐパネルを設けてもよく、このパネルにはシャッタを外部に露出させる開口と、ロック防止キーを挿入するための開口とを設けることが望ましい。
ロック防止キーとしては、後述するように、キー通し孔を挿通可能なシャフトを有し、このシャフトに前述した閉鎖防止機構あるいはキー拘束機構と連携する構造が形成されたものが利用できる。
キー拘束機構としては、ケースに対してシャッタが閉鎖可能位置側に移動した状態で、ロック防止キーを拘束する構成とすることができる。このようなキー拘束機構としては、付勢部材の付勢力を利用して、ロック防止キーの一部を挟持して固定する構造などが利用できる。
このような構造としては、ストッパが扉部材の移動経路上に進出し、扉部材の全閉鎖位置への移動を阻止する構成が利用できる。この際、ストッパが扉部材または扉部材の本体に直接当接してもよく、扉部材または枠部材に固定された当接プレートなどに当接してもよい。
キー拘束機構としては、ケースに対してストッパが閉鎖可能位置側に移動した状態で、ロック防止キーを拘束する構成とすることができる。このようなキー拘束機構としては、付勢部材の付勢力を利用して、ロック防止キーの一部を挟持して固定する構造などが利用できる。
ベースには、その板材の辺縁のうち対向する一対または四辺全てを折り曲げて板材から立ち上げ、これによりケースの内周面に沿って配置可能なスリーブを形成してもよい。
ガイドとしては、ケースの底面に固定されかつ移動軸線に沿って延びて開口近傍に達するピンが利用でき、このピンをベースの孔に挿通させることで移動軸線に沿って案内することができる。
このようなピンを用いたガイドでは、ベースに挿通孔と同軸で筒状のブッシュを設け、移動軸線に沿って所定長さでピンに接触させることで、移動軸線に対するベースの姿勢を所期の交差角度に維持することができる。
あるいは、ケースの内側面に移動軸線に沿って延びるリブあるいはレールを形成し、これにベースの辺縁に摺接させてガイドとしてもよい。
このような構成とする場合、ケースの内周面またはスリーブの表面に低摩擦性材料のシートあるいはテープを貼っておくことで、摺動を円滑に行うことができる。
さらに、ケースの内側面に限らず、ケース内側の四隅を移動軸線方向の溝条として利用し、これにベースの角部を係合させてガイドとしてもよい。この場合でもベースの角部にスリーブ状の立ち上がり部分を形成すれば、ベースの姿勢維持に好適である。
また、付勢部材としては、前述したピンあるいはガイドとは別に、ベースとケースの底面との間に設置される圧縮ばねを利用してもよい。
あるいは、ケースの内面とベースの表面との間、または前述したパネルとベースとの間に引っ張りばねを設置してもよい。
これらのばねとしては、金属製の条線や板材による機械的なばねに限らず、エラストマ材料を用いたブロックの反発力や線材の張力を利用してもよい。
そして、移動規制部材としては、先端でボルトに当接する移動規制ピン、あるいは前記ボルトが挿入可能な係合孔または係合穴を有する移動規制プレートが利用できる。
そして、キー部材、キー通し孔およびキー拘束機構についても簡単な構造とすることができる。
前記扉部材または前記枠部材に固定された延長プレートを有し、前記キー通し孔は、前記延長プレートに形成されていることが望ましい。
図1から図6には、本発明の第1実施形態が示されている。
本実施形態は、大型の工作機械の作業扉1に関し、この作業扉1には既存の構成による安全スイッチ5が設置されているとともに、本発明に基づくロック防止装置6が設置されている。
作業扉1は、枠部材2に対して開閉自在な扉部材3を有する。
枠部材2は、内側を作業員が通行可能な矩形枠状に形成されている。ただし、図1および図2では、枠部材2のうち、扉部材3が閉じる側の柱4だけが図示され、他の部分は図示省略されている。
扉部材3は、枠部材2の開口面に沿って移動可能な引き戸式とされ、扉部材3の先端が柱4に近接することで作業扉1が閉鎖され、扉部材3の先端が柱4から離隔することで開放される。
作業扉1には、安全スイッチ5および本発明に基づくロック防止装置6が設置されている。
スイッチ本体51には、図示しないセンサが設置され、スロット53内にドアキー52が挿入されたことを検出することができる。
作業扉1において、扉部材3が開き、ドアキー52がスロット53内から抜き出されると、この状態がセンサにより検出され、安全スイッチ5において「非閉鎖状態」が検出される。このような非閉鎖状態は、扉部材3が全閉鎖位置Pcにあるとき以外、つまり準閉鎖位置Psないし開放位置Poの何れにおいても、同様に検出される。
ロック防止装置本体60は、底面611および矩形枠状の筒体612を有するケース61と、ケース61内に収容されたベース62と、ケース61の開口面610を覆うパネル63とを有する。
このガイド64により、ベース62はケース61の内部において、底面611側から開口面610側まで移動可能である。この際、ベース62の移動方向は、ガイド64により規定される移動軸線Amに沿ったものとなる。
ここで、ベース62は、ケース61の底面611側にあるときが閉鎖可能位置Seとされ、ケース61の開口面610側(パネル63側)にあるときが閉鎖防止位置Sdとされる。
シリンダ錠651は、進退自在なボルト652を有する。このボルト652は、シリンダ錠651のキー孔653に、ロック防止キー68のキー部材650(詳細後述)を差し込み、回転操作することで、ベース62の移動軸線Amと交差方向へ進出または後退する。
なお、シリンダ錠651は、キー孔653が上下方向(後述するロック防止キー68のレバー663が上向き)のとき、ボルト652が進出し、キー孔653が水平方向(後述するロック防止キー68のレバー663が横向き)のとき、ボルト652が後退する構成のものである。
ベース62がケース61内に収容された状態では、係止ピン655は挿通孔654を挿通してベース62の表面側に露出する。ここで、係止ピン655の長さは、次のような状態が得られるように調整されている。
シリンダ錠651のボルト652が後退状態(図4の実線の状態)であれば、ベース62が閉鎖防止位置Sd側にあっても閉鎖可能位置Se側にあっても、係止ピン655とボルト652とが干渉することはない。
これにより、ボルト652が進出状態にあるとき、ベース62は閉鎖可能位置Seへ到達することが禁止され、閉鎖防止位置Sd側に維持される。
従って、係止ピン655は本発明の移動規制部材として機能し、これらのシリンダ錠651ないし係止ピン655により、本発明の閉鎖防止維持機構65が構成されている。
キー挿通孔632は、後述するロック防止キー68のレバー663が上向きでも横向きでも挿通できるように、略L字状をした長孔とされている。
なお、ベース62が閉鎖防止位置Sdにあるとき、シリンダ錠651のキー孔653の周辺部が、このキー挿通孔632から露出され、ロック防止キー68のキー部材650の差し込みを容易に行うことができる(図1、図3、図5参照)。
また、キー挿通孔632の辺縁の一部には、ロック防止キー68の導入をガイドするために、円弧面状の導入ガイド633が設置されている。
ホルダ661は、ベース62がケース61内の閉鎖可能位置Seにあるとき、ホルダ661がベース62の表面側にあり、かつホルダ661の先端がシリンダ錠651に向かう状態となるように、その固定位置を調整されている。
これらのホルダ661および切欠き662は、後述するロック防止キー68のレバー663他とともに、本発明のキー拘束機構66を構成するものである。
シャッタ671は、ベース62から移動軸線Amに沿って延びる板状の部材である。
図3および図5に示すように、パネル63には、シャッタ671を通過させるためのスリット631が形成され、シャッタ671の先端はスリット631を通してパネル63の外側に露出されている。
ベース62が閉鎖可能位置Seにあるとき、シャッタ671の先端はパネル63の表面から僅かに突出する程度とされている。
ベース62が閉鎖防止位置Sdにあるとき、シャッタ671の先端はパネル63の表面から大きく突き出される。
このように、ロック防止装置6においては、ベース62を閉鎖防止位置Sdから閉鎖可能位置Seまでの区間で移動させることで、シャッタ671によるドアキー52の通過可否を切り替え、これにより扉部材3の閉鎖防止状態と閉鎖可能状態を切り替えることができる。
なお、ロック防止装置本体60は、このシャッタ671がドアキー52を係止する位置が準閉鎖位置Psとなるように、枠部材2に対するその設置位置を調節されている。
前述した閉鎖防止維持機構65、キー拘束機構66および閉鎖防止機構67は、それぞれロック防止キー68により設定および解除が可能である。
ロック防止キー68は、棒状または管状のシャフト681と、シャフト681の基端側に固定されたハンドル682とを有する。また、シャフト681の先端にはキー部材650が固定され、シャフト681の先端側の周面にはレバー663が固定されている。
ハンドル682は、図2に示すように、扉部材3のキー通し孔69に挿通した際に、扉部材3の表面に近接し、扉部材3のキー通し孔69の開口面を全面的に覆って閉鎖可能である。
長孔691は、扉部材3の表裏面を貫通しかつ水平に長く延びており、扉部材3が全閉鎖位置Pcにあっても準閉鎖位置Psにあっても挿通可能である。そのために、長孔691は、全閉鎖位置Pcと準閉鎖位置Psとの距離dPより十分大きな幅で形成されている。また、長孔691の幅(上下方向の間隔)は、ロック防止キー68のレバー663の幅より大きく形成されている。
長孔692は、長孔691の中間部から上方へ延びている。長孔692の輪郭は、ロック防止キー68のレバー663の形状に準じて形成されている。
また、ロック防止キー68は、レバー663が上向きの状態で、キー通し孔69に通すことができる。この場合、シャフト681およびレバー663は、シャフト681からレバー663が上向きに立ち上がる状態で、長孔691および長孔692を通過することができる。
キー部材650は、前述したシリンダ錠651に対応したキーであり、シリンダ錠651のキー孔653に差し込んで回転させることで、ボルト652の進出および後退を切り替えることができる。
このようなキー部材650は、扉部材3が全閉鎖位置Pcないし準閉鎖位置Psにある状態で、キー通し孔69にロック防止キー68を通すことで、シャフト681の先端がキー挿通孔632からケース61内へと導入され、これによりシリンダ錠651のキー孔653に差し込むことができる。
前述のように、シリンダ錠651におけるボルト652の進出・後退の切り替えにより、閉鎖防止維持機構65の設定および解除が操作できる。
レバー663は、前述したホルダ661とともに、本発明のキー拘束機構66を構成するものである。
レバー663は、扉部材3が全閉鎖位置Pcないし準閉鎖位置Psにある状態で、キー通し孔69にロック防止キー68を通すことで、ケース61内に導入される。
レバー663が横向きの状態でロック防止キー68を挿入すると、レバー663は、キー通し孔69の水平な長孔691を通過し、パネル63のキー挿通孔632の横向きに延びる部分を通過し、ケース61内に導入される。
レバー663の先端には一方向クラッチ664が形成されている。一方向クラッチ664は、レバー663の先端を分割し、ヒンジ665で連結したものである。
ヒンジ665の回転軸は、ロック防止キー68のハンドル682側とされており、一方向クラッチ664となるレバー663の先端部分は、ロック防止キー68のハンドル682側へ回動可能(図4および図6の一点鎖線の状態)であるが、反対側への回動はレバー663の板材の厚み部分の当接によって規制される。
ヒンジ665には図示しない弾性部材が装着され、一方向クラッチ664となるレバー663の先端部分は、通常はレバー663の延長線上に一直線となる状態(図4および図6の実線の状態)に維持される。
ここで、ホルダ661を通過できなかったレバー663は、ホルダ661の底面611側に当接されるとともに、キー部材650およびシリンダ錠651を介して接続されているベース62のコイルばね643の付勢力によって、ホルダ661の底面611側に押し付けられて保持される。
作業扉1は、工作機械の運転時には全閉鎖状態とされ、扉部材3は、図2の全閉鎖位置Pcまで閉じられている。この際、安全スイッチ5ではスロット53にドアキー52が挿入されている必要がある。このために、ロック防止装置6においては、ドアキー52を妨げないように、シャッタ671が後退した状態にあり(閉鎖防止機構67が解除された状態)、ベース62も後退して閉鎖可能位置Seにある(閉鎖防止維持機構65が解除された状態)。
この状態は、ロック防止キー68のレバー663が、ホルダ661に通過規制されることによって維持される。そして、この状態では、コイルばね643の付勢力によりレバー663がホルダ661に押し付けられて保持され、ロック防止キー68は拘束されて抜き出せない(キー拘束機構66が設定された状態)。
なお、工作機械を停止しないで作業扉1を開けると、ドアキー52がスロット53から離脱した時点で安全スイッチ5により作業扉1の開放を検知し、これにより工作機械は動作停止する。
次に、作業員はロック防止キー68を操作し、キー拘束機構66を解除し、シャッタ671を前進させ、閉鎖防止機構67の設定および閉鎖防止維持機構65の設定を行い、その上でロック防止キー68を取り出す。
この状態で、ロック防止キー68の押し込みを緩めると、付勢部材であるコイルばね643によりベース62が押し出され、閉鎖可能位置Seから閉鎖防止位置Sdへと前進し、シャッタ671も前進する。このシャッタ671が進出することで、ドアキー52はスロット53への再挿入を防止され、扉部材3は再び全閉鎖位置Pcへ戻ることができない状態となる(閉鎖防止機構67が設定された状態)。
この状態で、作業員は、ロック防止キー68を抜き出し、これを携帯したまま作業扉1の内部へ立ち入る。
つまり、ロック防止装置6は、ロック防止キー68がない状態では、再び閉鎖防止機構67を解除することができず、作業扉1を閉じることができない。そして、ロック防止キー68は、作業扉1内に立ち入った作業員が携帯しており、意図しない作業扉1の閉鎖による作業員の閉じ込めを未然に防止することができる。
作業員は、扉部材3を準閉鎖位置Psまで閉じる。この状態では、閉鎖防止機構67が設定された状態であり、前進したシャッタ671でドアキー52が係止され、扉部材3を全閉鎖位置Pcまで閉じることはできない。
作業員は、準閉鎖位置Psまで閉じた扉部材3のキー通し孔69に、携帯していたロック防止キー68を差し込み、先端のキー部材650をシリンダ錠651のキー孔653に差し込む。この状態ではロック防止キー68のレバー663は上向きである。
続いて、ロック防止キー68を押し込み、ベース62を閉鎖防止位置Sdから閉鎖可能位置Seへと後退させる。これによりシャッタ671も後退し、ドアキー52が通過可能となる(閉鎖防止機構67の解除)。
ロック防止キー68は、レバー663を横向きにして押し込まれることで、レバー663がホルダ661と当接する。この際、レバー663の先端は一方向クラッチ664により折れ曲がり、レバー663は閉鎖可能位置Se側へと通過可能である。
すなわち、レバー663がホルダ661に拘束されることで、ベース62の閉鎖防止位置Sd向きの移動が規制され、シャッタ671が後退した閉鎖防止機構67の解除状態が維持される。
また、レバー663がホルダ661に拘束されることで、ロック防止キー68が不要に抜き出てしまうことが防止される。
これらの操作ができたら、作業員は、扉部材3を準閉鎖位置Psから全閉鎖位置Pcまで閉じる。これにより、作業扉1の閉鎖が完了する。
そして、作業扉内に立ち入る際には、作業員がロック防止キー68を携帯することで、たとえ作業扉1が閉まっても、誤ってロック状態と認識されることはない。
従って、作業員がキー通し孔69から抜き出したロック防止キー68を携帯して作業扉内に立ち入っている状況では、例え作業扉1が閉じられても、この作業扉1をロック状態とすることができず、作業員の閉じ込め防止を実現することができる。
図7には、本発明の第2実施形態が示されている。
前述した第1実施形態では、キー拘束機構66において、ロック防止キー68のレバー663の先端を折れ曲がるようにして一方向クラッチ664としていた。
本実施形態では、図7に示すように、ホルダ661の先端を折れ曲がるようにして一方向クラッチ664としている。なお、本実施形態の他の構成は、前述した第1実施形態と同じであり、共通の構成については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
さらに、ロック防止キー68のレバー663は単純な板状とすることができ、作業員が携帯するロック防止キー68を第1実施形態よりも簡素なものとすることができる。
このように、一方向クラッチ664を設ける部位は、ロック防止キー68側およびロック防止装置本体60のどちら側であってもよい。
図8には、本発明の第3実施形態が示されている。
前述した第1実施形態では、キー拘束機構66において、ロック防止キー68のレバー663の先端を折れ曲がるようにして一方向クラッチ664としていた。
本実施形態では、図8に示すように、ホルダ661にコイルばねで付勢されたプランジャを設けて一方向クラッチ666を形成している。この一方向クラッチ666においては、プランジャの先端を傾斜面とし、ロック防止キー68のレバー663の先端が閉鎖可能位置Se向きに接触した際にプランジャが後退して通過が可能であり、閉鎖防止位置Sd向きに接触した際には通過を規制するようになっている。なお、本実施形態の他の構成は、前述した第1実施形態と同じであり、共通の構成については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
さらに、ロック防止キー68のレバー663は単純な板状とすることができ、作業員が携帯するロック防止キー68を第1実施形態よりも簡素なものとすることができる。
このように、一方向クラッチ664の構造は、一方向の通過という機能が得られれば、任意の構成を採用することができる。
図9には、本発明の第4実施形態が示されている。
本実施形態は、前述した第1実施形態と基本構成が同じであるが、ガイド64の構成および閉鎖防止維持機構65の構成が異なる。このため、以下には相違する構成について説明し、共通の構成については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
本実施形態では、図9に示すように、ベース62は、その対向する一対の辺縁にスリーブ644を有する。
スリーブ644は、ベース62の端縁を折り曲げて形成され、ケース61の筒体612の内面に摺動可能に接触する。これらのスリーブ644と筒体612の内面により、ベース62をガイドするガイド64が形成されている。
このようなスリーブ式のガイド64によれば、移動時にベース62が移動軸線Amに対して傾いても、スリーブ644によって向きを回復することができる。
パッド645としては、低摩擦性とされているフッ素樹脂などの既存の材料を適宜用いればよい。
また、ベース62とケース61との摺動を円滑にするための構成としては、ケース61の筒体612の内面に、移動軸線Amに沿って延びるレール646を設置してもよい。
レール646としては、金属材料の線条を固定するほか、筒体612の材料を連続して突起させてもよく、あるいは前述した低摩擦性材料をテープ状にして固定してもよい。
このように、ガイド64としては、ケース61に対してベース62を移動軸線Amに沿って移動させる機能を得られるものであれば、任意の構成を採用することができる。
本実施形態では、図9に示すように、ケース61の底面611には、スリット状の挿通孔654を挿通可能な係止プレート656が設置されている。係止プレート656には、係止孔657が形成され、この係止孔657にはシリンダ錠651のボルト652が挿通可能である。
さらに、係止孔657は、ボルト652の移動軸線Amに沿った両方向の移動、つまりベース62の底面611側への移動および開口面610側への移動を、ともに規制することができ、ベース62の閉鎖可能位置Seへの移動をより確実に防止できる。
このように、閉鎖防止維持機構65としては、ケース61に対してベース62の移動軸線Amの移動を規制する機能が得られるものであれば、任意の構成を採用することができる。
図10には、本発明の第5実施形態が示されている。
前述した第1実施形態では、矩形箱状のケース61および矩形板状のベース62およびパネル63を用いていた。
本実施形態では、図10に示すように、円筒状のケース61Aおよび円盤状のベース62Aおよびパネル63Aを用いている。
このような本実施形態においても、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
このように、ロック防止装置本体60を構成するケースやベース等の構成については、筐体および機構として所期の機能が得られるものであれば、任意の形状あるいは構成を採用することができる。
図11には、本発明の第6実施形態が示されている。
前述した第1実施形態では、作業扉1の安全スイッチ5の設置にあたって、スイッチ本体51を枠部材2の柱4に固定し、ドアキー52を扉部材3に固定していた。
本実施形態では、図11に示すように、スイッチ本体51を扉部材3に固定し、ドアキー52を枠部材2の柱4に固定している。なお、本実施形態の他の構成は、前述した第1実施形態と同じであり、共通の構成については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
このように、安全スイッチ5の設置状態は、前述した各実施形態の構成に限定されるものではなく、ロック防止装置6が、閉鎖防止機構67のシャッタ671により、ドアキー52がスイッチ本体51のスロット53に挿入されることを防止できれば、任意の配置とすることができる。
なお、スイッチ本体51を扉部材3に固定する場合、スイッチ本体51の配線が扉部材3とともに動くように、適宜配慮することが望ましい。
図12には、本発明の第7実施形態が示されている。
前述した第1実施形態では、ロック防止装置6において、閉鎖防止機構67のシャッタ671が、ドアキー52のスロット53への挿入経路上に進出することで、扉部材3が準閉鎖位置Psから全閉鎖位置Pcまで閉じることを防止していた。
本実施形態では、図12に示すように、ロック防止装置6の閉鎖防止機構67としてストッパ672を備え、このストッパ672で扉部材3の端縁を係止し、扉部材3が準閉鎖位置Psから全閉鎖位置Pcまで閉じることを防止する。
なお、本実施形態の他の構成は、前述した第1実施形態と同じであり、共通の構成については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
すなわち、本実施形態は、前述した第1実施形態のように、ドアキー52のスロット53への挿入をシャッタ671で遮ることで、安全スイッチ5の作動を直接的に遮断するものとは異なる。ただし、本実施形態では、扉部材3の全閉鎖位置Pcへの移動を阻止することで、結果としてドアキー52のスロット53への挿入を遮ることができ、これにより同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、ストッパ672等のロック防止装置6がドアキー52等の安全スイッチ5と関係しないため、ロック防止装置6と安全スイッチ5とを異なる高さあるいは異なる部位に配置することもでき、作業扉1の周辺の機器設置自由度を確保できる。
図13には、本発明の第8実施形態が示されている。
前述した第7実施形態では、ロック防止装置6の閉鎖防止機構67としてストッパ672を用い、このストッパ672で扉部材3の端縁を係止し、扉部材3が準閉鎖位置Psから全閉鎖位置Pcまで閉じることを防止した。ただし、ロック防止キー68が挿入されるキー通し孔69は、第1実施形態と同様に扉部材3に形成されていた。
本実施形態では、図13に示すように、扉部材3に延長プレート699を設置し、この延長プレート699にキー通し孔69を形成している。また、同じ延長プレート699に係止突起698を設け、この係止突起698にストッパ672を当接させ、これにより扉部材3の閉鎖防止を行うようにしている。
延長プレート699には、ロック防止装置本体60のロック防止キー68を挿入する部位に対応した位置に、第1実施形態と同様なキー通し孔69が形成されている。
また、延長プレート699の裏面(ロック防止装置本体60に対向する側の面)には、係止突起698が形成されている。係止突起698は、扉部材3が準閉鎖位置Psにあるとき、ロック防止装置本体60のストッパ672に対応した位置とされ、ストッパ672に係止されることで扉部材3が全閉鎖位置Pcまで閉まることが防止される。
なお、本実施形態の他の構成は、前述した第1実施形態と同じであり、共通の構成については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
さらに、第7実施形態と同様に、ロック防止装置6と安全スイッチ5との間の設置自由度が得られるとともに、延長プレート699を用いることで、扉部材3にキー通し孔69を形成する必要がなく、本発明のロック防止装置6を既存の工作機械に追加する場合でも、実施を容易にすることができる。
図14には、本発明の第9実施形態が示されている。
前述した第1実施形態ないし第8実施形態では、それぞれ引き戸式の扉部材3と枠部材2とで作業扉1を構成していた。
本実施形態では、回動式の扉部材3と枠部材2とで作業扉1を構成している。
図14において、扉部材3は回動式とされ、実線で示す全閉鎖位置Pcに対し、2点鎖線で示す準閉鎖位置Psへと開くことができる。
このような回動式の扉部材3に対応するべく、安全スイッチ5およびロック防止装置6の配置も変更されている。
ロック防止装置6は、第8実施形態と同様に、閉鎖防止機構67としてストッパ672を用いるものであり、ストッパ672は、その先端が扉部材3の裏面(ロック防止装置本体60側)に当接するように配置されている。
ストッパ672は、後退した状態では、全閉鎖位置Pcにある扉部材3に対しても接触しない。ただし、前進した状態では、扉部材3に接触し、扉部材3を準閉鎖位置Psより閉じることを防止する。
このような本実施形態においても、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第7実施形態と同様に、ロック防止装置6と安全スイッチ5との間の設置自由度が得られる。
このように、本発明のロック防止装置6は、引き戸式の作業扉1に限らず、回動式の作業扉1にも適用することができる。
図15には、本発明の第10実施形態が示されている。
前述した第9実施形態では、回動式の作業扉1において、ストッパ672を用いたロック防止装置6を設置した。この際、ストッパ672は扉部材3に直接接触させた。
本実施形態では、第8実施形態のように、扉部材3に延長プレート699を設置し、この延長プレート699にキー通し孔69を形成するとともに、この延長プレート699にストッパ672を当接させるようにしている。
さらに、第7実施形態と同様に、ストッパ672を用いることで、ロック防止装置6と安全スイッチ5との間の設置自由度が得られる。また、第8実施形態と同様に、扉部材3にキー通し孔69を形成する必要がなく、本発明のロック防止装置6を既存の工作機械に追加する場合でも、実施を容易にすることができる。
図16には、本発明の第11実施形態が示されている。
前述した第1実施形態ないし第10実施形態では、それぞれロック防止装置本体60の内部に、移動軸線Amに沿って移動するベース62を設け、このベース62に支持されたシャッタ671またはストッパ672をロック防止装置本体60の外部に突出させ、これらのシャッタ671またはストッパ672でドアキー52の移動を遮断したり、扉部材3の閉じる方向への移動を規制したりしていた。
本実施形態では、各実施形態のようなシャッタ671またはストッパ672が進退するロック防止装置本体60に替えて、ボルトが進退するシリンダ錠を用いる。
枠部材2の柱4には、ロック防止装置6の要部となるシリンダ錠70が固定されている。
シリンダ錠70は、扉部材3に向けて進退可能なボルト71を有する。ボルト71は、シリンダ錠70に専用のキー部材650を差し込み、これを回動させることで進出または後退させることができる。なお、シリンダ錠70は、その機構部分を収容するケース(符号省略)を有する。
ロック防止キー68は、前述した第1実施形態と同様に形成されている(図6参照)。ただし、レバー663は、シャフト681のハンドル682に近い位置に固定されている。
扉部材3には、延長プレート699の一端が固定され、この延長プレート699の他端は、シリンダ錠70を覆うように配置されている。延長プレート699のシリンダ錠70を覆う位置にはキー通し孔69が形成されている。
この際、ボルト71が進出状態(図16の実線表示)であれば、当接プレート697がボルト71に当接することで、扉部材3は準閉鎖位置Psよりも閉じることが規制される。一方、ボルト71が後退状態(図16の鎖線表示)であれば、当接プレート697はボルト71に当接することがなく、扉部材3は準閉鎖位置Psから全閉鎖位置Pcまで閉じることができる。
これらのシリンダ錠70および当接プレート697により、閉鎖防止機構67が構成されている。
ここで、ロック防止キー68を操作し、シリンダ錠70からボルト71を進出させるとともに、レバー663をキー通し孔69に重なる位置へと移動させる。これにより、レバー663はキー通し孔69を通過可能となり、ロック防止キー68を引き抜くことで扉部材3は準閉鎖位置Psを超えて開くことができる。
一方、作業扉1を再び閉じる際には、扉部材3を準閉鎖位置Psまで閉じ、ロック防止キー68をキー通し孔69に挿入し、先端のキー部材650をシリンダ錠70に差し込む。そして、レバー663までがキー通し孔69を通過したら、ロック防止キー68を回転させ、シリンダ錠70を操作してボルト71を後退させる。
これにより、ボルト71と当接プレート697との当接が解除され、扉部材3は全閉鎖位置Pcまで閉じることができる。
さらに、第1実施形態のロック防止装置本体60に替えてシリンダ錠70を用いるため、構成を大幅に簡素化することができる。
図17には、本発明の第12実施形態が示されている。
前述した第11実施形態では、引き戸式の作業扉1に、シリンダ錠70を用いた簡素なロック防止装置6を適用した。
本実施形態では、回動式の作業扉1に、同様なシリンダ錠70を用いた簡素なロック防止装置6を適用する。
ただし、扉部材3が枠部材2に対して回動式となっており、このために安全スイッチ5の設置位置および向きが異なるとともに、当接プレート697はその先端がボルト71の側面に当接するように配置されている。
さらに、第11実施形態と同様に、第1実施形態のロック防止装置本体60に替えてシリンダ錠70を用いるため、構成を大幅に簡素化することができる。
図18には、本発明の第13実施形態が示されている。
前述した、第9実施形態(図14)、第10実施形態(図15)、第12実施形態(図17)では、回動式の作業扉1において、扉部材3にロック防止キー68を通すためのキー通し孔69を形成し、ハンドル682がその回転角度によって挿通不能となることで、不要に扉部材3が開くことを防止していた。
図18に示すように、本実施形態は、基本的に図14に示す第11実施形態と同様な構成を有する。さらに、本実施形態では、キー通し孔69を、ハンドル682がその回転角度に拘わらず挿通可能に形成しておくとともに、キー通し孔69に、逆止弁の機能を果たす回動式の補助扉693を設置している。補助扉693は、左右一対で配置され、各々扉部材3に回動自在に支持されている。補助扉693は図示しない弦巻ばね等により付勢され、通常はキー通し孔69を閉じる位置(扉部材3の表面に沿った位置)に維持される。
この状態で扉部材3を開こうとすると、補助扉693がハンドル682を係止し、扉部材3を開くことができない。ここで、ロック防止装置本体60からハンドル682を引き抜くと、補助扉693が開き、ハンドル682を通過させるので、再び扉部材3を開くことができる。
このような逆止弁の機能をはたす補助扉693を用いることで、不用意な扉部材3の開放を防止することができる。
なお、本発明は、前述した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形等は、本発明に含まれるものである。
例えば、ケース61、ベース62、パネル63等の材質は、金属製板材のほか合成樹脂材料であってもよく、各構成の形状および寸法は、実施にあたって適宜選択することができる。これらは、各実施形態における他の構成についても同様である。
2…枠部材
3…扉部材
4…柱
5…安全スイッチ
51…スイッチ本体
52…ドアキー
53…スロット
6…ロック防止装置
60…ロック防止装置本体
61,61A…ケース
610…開口面
611…底面
612…筒体
62,62A…ベース
63,63A…パネル
631…スリット
632…キー挿通孔
633…導入ガイド
64…ガイド
641…ガイドピン
642…ガイド孔
643…コイルばね
644,644A…スリーブ
645…パッド
646…レール
65…閉鎖防止維持機構
650…キー部材
651…シリンダ錠
652…ボルト
653…キー孔
654…挿通孔
655…係止ピン
656…係止プレート
657…係止孔
66…キー拘束機構
661,661A…ホルダ
662…切欠き
663…レバー
664…一方向クラッチ
665…ヒンジ
666…一方向クラッチ
67…閉鎖防止機構
671…シャッタ
672…ストッパ
68…ロック防止キー
681…シャフト
682…ハンドル
69…キー通し孔
691,692…長孔
693…補助扉
697…当接プレート
698…係止突起
699…延長プレート
70…シリンダ錠
71…ボルト
Am…移動軸線
dP…準閉鎖位置と全閉鎖位置との距離
Pc…全閉鎖位置
Po…開放位置
Ps…準閉鎖位置
Sd…閉鎖防止位置
Se…閉鎖可能位置
Claims (8)
- ドアキーまたはスロットの何れか一方が形成された扉部材と、
前記ドアキーまたは前記スロットの何れか他方が形成された枠部材とを有し、
前記扉部材が、開放位置にある状態から、前記ドアキーが前記スロットに挿入されない準閉鎖位置を経て、前記扉部材が完全に閉じて前記ドアキーが前記スロットに挿入される全閉鎖位置まで移動する作業扉のロック防止装置であって、
前記扉部材または前記枠部材の何れか一方に形成されたキー通し孔と、
前記扉部材または前記枠部材の何れか他方に形成されたケースと、
前記キー通し孔と前記ケースとが対向する位置に前記扉部材が前記枠部材に対して移動した際に、前記キー通し孔に対して前記ケースとは反対側から挿通して先端が前記ケース内に導入されるロック防止キーと、
前記扉部材が前記準閉鎖位置よりも前記全閉鎖位置へ移動することを規制するとともに、前記ロック防止キーにより設定および解除が可能な閉鎖防止機構と、
前記閉鎖防止機構が解除されている際に前記ロック防止キーを前記キー通し孔に挿通された状態に拘束するキー拘束機構と、を備え
前記閉鎖防止機構は、
閉鎖防止位置から閉鎖可能位置に至る移動軸線に沿って移動可能で、前記閉鎖防止位置にあるとき前記準閉鎖位置にある前記ドアキーに係合して前記ドアキーの前記スロットへの挿入を防止可能であり、かつ前記閉鎖可能位置にあるとき前記ドアキーと干渉しないシャッタと、
前記シャッタを前記閉鎖防止位置側へ付勢する付勢部材と、
前記シャッタが前記閉鎖可能位置側に移動することを規制するとともに前記ロック防止キーにより設定および解除が可能な閉鎖防止維持機構と、
を有することを特徴とするロック防止装置。 - ドアキーまたはスロットの何れか一方が形成された扉部材と、
前記ドアキーまたは前記スロットの何れか他方が形成された枠部材とを有し、
前記扉部材が、開放位置にある状態から、前記ドアキーが前記スロットに挿入されない準閉鎖位置を経て、前記扉部材が完全に閉じて前記ドアキーが前記スロットに挿入される全閉鎖位置まで移動する作業扉のロック防止装置であって、
前記扉部材または前記枠部材の何れか一方に形成されたキー通し孔と、
前記扉部材または前記枠部材の何れか他方に形成されたケースと、
前記キー通し孔と前記ケースとが対向する位置に前記扉部材が前記枠部材に対して移動した際に、前記キー通し孔に対して前記ケースとは反対側から挿通して先端が前記ケース内に導入されるロック防止キーと、
前記扉部材が前記準閉鎖位置よりも前記全閉鎖位置へ移動することを規制するとともに、前記ロック防止キーにより設定および解除が可能な閉鎖防止機構と、
前記閉鎖防止機構が解除されている際に前記ロック防止キーを前記キー通し孔に挿通された状態に拘束するキー拘束機構と、を備え
前記閉鎖防止機構は、
閉鎖防止位置から閉鎖可能位置に至る移動軸線に沿って移動可能で、前記閉鎖防止位置にあるとき前記準閉鎖位置にある前記扉部材と前記枠部材とを係合させて前記扉部材の前記全閉鎖位置への移動を防止可能であり、かつ前記閉鎖可能位置にあるとき前記扉部材と前記枠部材との係合を解除可能なストッパと、
前記ストッパを前記閉鎖防止位置側へ付勢する付勢部材と、
前記ストッパが前記閉鎖可能位置側に移動することを規制するとともに前記ロック防止キーにより設定および解除が可能な閉鎖防止維持機構と、
を有することを特徴とするロック防止装置。 - 請求項1または請求項2に記載のロック防止装置において、
前記閉鎖防止機構は、前記ケースに収容されたベースと、前記ケースに対して前記ベースを前記移動軸線に沿って案内するガイドと、を有し、
前記付勢部材は、前記ケースに対して前記ベースを前記閉鎖防止位置側へと付勢するものであり、
前記閉鎖防止維持機構は、前記ケースに対して前記ベースが前記閉鎖可能位置側に移動することを規制するとともに前記ロック防止キーにより設定および解除が可能であり、
前記キー拘束機構は、前記ケースに対して前記ベースが前記閉鎖可能位置側に移動した状態にあるとき前記ロック防止キーを拘束することを特徴とするロック防止装置。 - 請求項3に記載のロック防止装置において、
前記ロック防止キーは、先端にキー部材を有し、
前記閉鎖防止維持機構は、前記ベースに設置されて前記キー部材を挿入可能かつ前記移動軸線と交差する方向に進退可能なボルトを有するシリンダ錠と、前記ケースに固定され、進出状態の前記ボルトに対して前記閉鎖可能位置側から当接する移動規制部材と、を備えたことを特徴とするロック防止装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のロック防止装置において、
前記ロック防止キーは、前記移動軸線と交差する方向へ延びるレバーを有し、
前記キー拘束機構は、前記ケースに固定されて前記レバーの前記閉鎖防止位置側に当接可能なホルダと、前記ホルダと前記レバーとの間に形成されて、前記レバーが前記閉鎖防止位置側へ移動して前記ホルダに当接した際には前記レバーを通過させかつ前記レバーが前記閉鎖防止位置側へ移動して前記ホルダに当接した際には前記レバーの通過を規制する一方向クラッチと、を備えたことを特徴とするロック防止装置。 - 請求項5に記載のロック防止装置において、
前記ロック防止キーは、前記キー通し孔に挿通されるシャフトと、前記シャフトに接続されたハンドルとを有し、
前記ハンドルは、前記キー通し孔を覆って閉鎖可能であることを特徴とするロック防止装置。 - ドアキーまたはスロットの何れか一方が形成された扉部材と、
前記ドアキーまたは前記スロットの何れか他方が形成された枠部材とを有し、
前記扉部材が、開放位置にある状態から、前記ドアキーが前記スロットに挿入されない準閉鎖位置を経て、前記扉部材が完全に閉じて前記ドアキーが前記スロットに挿入される全閉鎖位置まで移動する作業扉のロック防止装置であって、
前記扉部材または前記枠部材の何れか一方に形成されたキー通し孔と、
前記扉部材または前記枠部材の何れか他方に形成されたケースと、
前記キー通し孔と前記ケースとが対向する位置に前記扉部材が前記枠部材に対して移動した際に、前記キー通し孔に対して前記ケースとは反対側から挿通して先端が前記ケース内に導入されるロック防止キーと、
前記扉部材が前記準閉鎖位置よりも前記全閉鎖位置へ移動することを規制するとともに、前記ロック防止キーにより設定および解除が可能な閉鎖防止機構と、
前記閉鎖防止機構が解除されている際に前記ロック防止キーを前記キー通し孔に挿通された状態に拘束するキー拘束機構と、を備え
前記ロック防止キーは、シャフトと、前記シャフトから交差する方向へ延びるレバーと、前記シャフトの先端に接続されたキー部材とを有し、
前記閉鎖防止機構は、
前記扉部材または前記枠部材の何れか一方に設置されて前記キー部材を挿入可能であり、かつ進退可能なボルトを有するシリンダ錠であり、前記ボルトにより、閉鎖防止位置から閉鎖可能位置に至る移動軸線に沿って移動可能で、前記閉鎖防止位置にあるとき前記準閉鎖位置にある前記扉部材と前記枠部材とを係合させて前記扉部材の前記全閉鎖位置への移動を防止可能であり、かつ前記閉鎖可能位置にあるとき前記扉部材と前記枠部材との係合を解除可能なストッパが構成され、
前記キー拘束機構は、前記ロック防止キーが特定の回転角度にあるときに前記レバーを挿通可能な形状とされた前記キー通し孔で構成されていることを特徴とするロック防止装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載のロック防止装置において、
前記扉部材または前記枠部材に固定された延長プレートを有し、
前記キー通し孔は、前記延長プレートに形成されていることを特徴とするロック防止装置。
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