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JP6066272B2 - 撮影レンズ、光学装置、及び、撮影レンズの調整方法 - Google Patents

撮影レンズ、光学装置、及び、撮影レンズの調整方法 Download PDF

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JP6066272B2 JP2012227904A JP2012227904A JP6066272B2 JP 6066272 B2 JP6066272 B2 JP 6066272B2 JP 2012227904 A JP2012227904 A JP 2012227904A JP 2012227904 A JP2012227904 A JP 2012227904A JP 6066272 B2 JP6066272 B2 JP 6066272B2
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Description

本発明は、撮影レンズ、光学装置、及び、撮影レンズの調整方法に関する。
従来、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した各種の撮影レンズが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−237542号公報
しかしながら、従来の撮影レンズは、製造時に偏心誤差が生じると結像性能が劣化する。このような結像性能の劣化を防ぐためには、各レンズ、レンズ室、機構部分の形状精度を高め偏心誤差を低減する必要があったが、加工精度を高めなければならないためコストダウンが困難であるという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、良好な光学性能を達成可能で低コストの撮影レンズとこれを有する光学装置、撮影レンズの調整方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る撮影レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群との実質的に2個のレンズ群からなり、遠距離物体から近距離物体への合焦に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が拡大するように、第1レンズ群及び第2レンズ群が光軸に沿って移動し、第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、第1レンズ群の後群の少なくとも一部を光軸と直交する成分を含む方向へシフト偏心させる位置調整機構を有することを特徴とする。
また、本発明に係る光学機器は、上述の撮影レンズのいずれかを有することを特徴とする。
また、本発明に係る撮影レンズの調整方法は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群との実質的に2個のレンズ群からなる撮影レンズの調整方法であって、遠距離物体から近距離物体への合焦に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が拡大するように、第1レンズ群及び第2レンズ群が光軸に沿って移動し、第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、この第1レンズ群の後群の少なくとも一部を光軸と直交する成分を含む方向へシフト偏心させることを特徴とする。
本発明によれば、良好な光学性能を達成可能で低コストの撮影レンズとこれを有する光学装置、撮影レンズの調整方法を提供することができる。
第1実施例に係る撮影レンズのレンズ構成を示す断面図である。 上記撮影レンズの位置調整機構を模式的に示した断面図である。 上記撮影レンズの平面図であって、(a)は物体側から見た場合を示し、(b)は像面側から見た場合を示す。 第1実施例に係る撮影レンズにおいて、製造時に偏心誤差が発生しなかった場合のMTFを示す図であり、(a)は像高5.6mmに対するMTFを、(b)は像高0mmに対するMTFを、(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示す。 第1実施例に係る撮影レンズにおいて、製造時に所定の偏心誤差が発生した場合のMTFを示す図であり、(a)は像高5.6mmに対するMTFを、(b)は像高0mmに対するMTFを、(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示す。 第1実施例に係る撮影レンズにおいて、図6に示した状態から、位置調整機構を用いて調整した場合のMTFを示す図であり、(a)は像高5.6mmに対するMTFを、(b)は像高0mmに対するMTFを、(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示す。 第2実施例に係る撮影レンズのレンズ構成を示す断面図である。 第2実施例に係る撮影レンズにおいて、製造時に偏心誤差が発生しなかった場合のMTFを示す図であり、(a)は像高5.6mmに対するMTFを、(b)は像高0mmに対するMTFを、(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示す。 第2実施例に係る撮影レンズにおいて、製造時に所定の偏心誤差が発生した場合のMTFを示す図であり、(a)は像高5.6mmに対するMTFを、(b)は像高0mmに対するMTFを、(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示す。 第2実施例に係る撮影レンズにおいて、図10に示した状態から、位置調整機構を用いて調整した場合のMTFを示す図であり、(a)は像高5.6mmに対するMTFを、(b)は像高0mmに対するMTFを、(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示す。 上記撮影レンズを搭載するカメラの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、本実施形態に係る撮影レンズSLの構成について説明する。この撮影レンズSLは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、を有して構成されている。また、第1レンズ群G1は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G1Fと、正の屈折力を有する後群G1Rと、を有して構成されている。この撮影レンズSLは、詳細は後述するが、第1レンズ群G1の後群G1Rの少なくとも一部(例えば後群G1Rの第2部分レンズ群G1Rb)を、光軸と直交する成分を含む方向へシフト偏心させる位置調整が可能な位置調整機構を有して構成されている。この構成により、この撮影レンズSLは、少なくとも第1レンズ群G1の後群G1Rの一部を光軸と直交する成分を含む方向へシフト偏心させて位置調整を行うことで、製造時の偏心誤差を補正することができる。このため、偏心誤差によって生じる偏心収差を補正することができるため、偏心収差に起因する結像性能の劣化を解消することができ、良好な光学性能を達成することができる。特に、偏心コマ収差を良好に補正することができる。また、偏心誤差の発生を低減するためにレンズ部品及び機構部品の加工精度を高くする必要はなく、低コスト化を図ることができる。なお、光軸と直行する成分を含む方向へシフト偏心させる第2部分レンズ群G1Rbは、後群G1Rの最も像側のレンズであることが好ましい。この構成により、少ないシフト偏心量で偏心コマ収差のみを補正し、他の収差を悪化させない。
また、この撮影レンズSLの位置調整機構は、第1レンズ群G1を構成する前群G1Fと後群G1Rとの空気間隔を変化させるように構成されていることが望ましい。この構成によりこの撮影レンズSLは、各部の製造誤差による球面収差等の諸収差を良好に補正することができる。
また、この撮影レンズSLの位置調整機構は、全系(撮影レンズSL全体)をこの撮影レンズSLが取り付けられる取付面(又はこの撮影レンズSLが取り付けられた光学装置の撮像面)に対してチルト偏心させる(取付面又は撮像面とこの撮影レンズSLの光軸とのなす角度を変化させる)ように構成されていることが望ましい。この構成によりこの撮影レンズSLは、像面倒れ(いわゆる片ボケ)を良好に補正することができる。
また、この撮影レンズSLの第1レンズ群G1を構成する前群G1Fは、物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズL11、正の屈折力を有する第2レンズL12、正の屈折力を有する第3レンズL13、及び、負の屈折力を有する第4レンズL14からなり、位置調整機構が、第3レンズL13と第4レンズL14との間の空気間隔を変化させるように構成されていることが望ましい。この構成によりこの撮影レンズSLは、各部の製造誤差による像面湾曲を良好に補正することができる。
また、この撮影レンズSLは、遠距離物体(無限遠)から近距離物体(至近)への合焦に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡大し、これらのレンズ群G1,G2が光軸に沿って物体側に移動されるように構成することが望ましい。このような構成とすることにより、倍率色収差及び像面湾曲を良好に補正することができる。
また、この撮影レンズSLは、第1レンズ群G1内に開口絞りSを有することが好ましい。このような構成により、コマ収差を良好に補正することができる。
それでは、このような撮影レンズSLを構成するための条件について説明する。この撮影レンズSLは、以下に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
0.30 < yG2/yG1 < 0.80 (1)
但し、
yG1:無限遠から撮影倍率−0.01倍に合焦するときの第1レンズ群G1の
光軸上の移動量を表し、物体側へ移動するときを負の値とする
yG2:無限遠から撮影倍率−0.01倍に合焦するときの第2レンズ群G2の
光軸上の移動量を表し、物体側へ移動するときを負の値とする
条件式(1)は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の中間撮影距離(撮影倍率−0.01倍)時の合焦における移動比率の適切な範囲を規定するための条件式である。この条件式(1)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2単体で発生する倍率色収差が悪化してしまうため好ましくない。なお、本願の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.35にすることが好ましい。また、条件式(1)の上限値を上回ると、コマ収差及び像面湾曲が補正過剰になってしまうため好ましくない。なお、本願の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を0.60にすることが好ましい。
次に、図2及び図3を併せて用いて、撮影レンズSLの位置調整機構40について説明する。この撮影レンズSLの位置調整機構40は、撮影レンズSLを保持する第1保持部材41、第2保持部材42、第3保持部材43及び第4保持部材44を有し、これらの保持部材41〜44は、図2に示すように、円筒状のカム筒部材21に保持されている。さらに、このカム筒部材21は円筒状の固定筒部材22に保持され、カム筒部材21と固定筒部材22とは円筒状のレンズ鏡筒20内に収納されている。なお、この撮影レンズSLの第1レンズ群G1を構成する後群G1Rは、物体側から順に、第1部分レンズ群G1Raと、第2部分レンズ群G1Rbと、から構成されている。また、図2においてレンズ鏡筒20及び位置調整機構40は、光軸に対して上半分の部分だけを示している。
撮影レンズSLの第1レンズ群G1を構成する前群G1Fは、円筒状の第1保持部材41に保持されている。また、第1レンズ群G1を構成する後群G1R中の第1部分レンズ群G1Raは、円筒状の第2保持部材42に保持されており、第2部分レンズ群G1Rbは、円筒状の第3保持部材43に保持されている。また、第2レンズ群G2は、円筒状の第4保持部材44に保持されている。また、第3保持部材43は、前述の第2保持部材42に保持されている。
ここで、第3保持部材43は、第2保持部材42の後端面の複数の箇所(例えば3箇所)にネジ48で固定されて取り付けられている。また、第3保持部材43のネジ48が挿通される孔の直径は、ネジ48の軸の直径よりも大きくなるように形成されている。そのため、全てのネジ48を緩めて第2保持部材42に対する第3保持部材43の光軸と直交する方向の位置を調整した後、ネジ48を締めてこの第2保持部材42に対して第3保持部材43を固定することにより、後群G1Rの第2部分レンズ群G1Rbを、光軸と直交する成分を含む方向にシフト偏心させることができるように構成されている。このような構成により、撮影レンズSLの偏心コマ収差を補正することができる。
また、第1保持部材41と第2保持部材42とは、光軸方向に並んで配置されており、これらの第1保持部材41と第2保持部材42とが接触する面の間にワッシャ45が配置されている。そのため、このワッシャ45を、光軸方向の厚みの異なるワッシャと交換することで、前群GFと後群GRとの軸上空気間隔d89を変更することができ、これによって撮影レンズSLの球面収差を補正することができる。
また、固定筒部材22の後端部には、この撮影レンズSLをカメラに取り付けるときのマウント部材23が取り付けられており、このマウント部材23は、固定筒部材22に対して複数の箇所(例えば3箇所)でネジ47により固定される。また、固定筒部材22とマウント部材23の間には、ネジ47のそれぞれに対応して、例えば3個のワッシャ46が配置されている。そのため、この3箇所のワッシャ46を光軸方向の厚みがそれぞれ異なるワッシャに交換することで、マウント部材23に対する、カム筒部材21及び固定筒部材22の円筒軸の角度を変化させることができる。すなわち、これらのカム筒部材21及び固定筒部材22で保持される撮影レンズSLの光軸のマウント部材23に対する角度を変化させることができるので、この撮影レンズSLを、取付面又は撮像面に対してチルトさせることができるため、この撮影レンズSLの偏心像面倒れ(いわゆる片ボケ)を補正する位置に配置して固定することが可能となり、偏心像面倒れを良好に補正することができる。なお、ワッシャ46は、撮影レンズSLを構成するレンズの曲率・レンズ厚・レンズ間隔・レンズの屈折率等の製造誤差に起因するバックフォーカスの変動を補正することができる。
また、図1に示すような構成の撮影レンズSLにおいて、第1保持部材41により、この第1保持部材41に保持されている第1レンズ群G1の前群G1Fに含まれる第3レンズ(正メニスカスレンズ)L13と第4レンズ(負メニスカスレンズ)L14との空気間隔d6を変化させることで、像面湾曲を補正することができる。
なお、上記構成の第2保持部材42及び第4保持部材44は不図示のカム機構を介して円筒状のカム筒部材21に保持されている。カム筒部材は、円筒状の固定筒部材22によって光軸を中心に回動可能に保持されている。なお、上述したように、この固定筒部材22の像側端部には、マウント部材23が取り付けられており、不図示のカメラボディ等に着脱可能に構成されている。
ここで、第2及び第4保持部材42,44は、不図示の駆動機構によってカム筒部材21が回転した際に、不図示のカム機構によってカム筒部材21内を光軸方向へ移動するように構成されている。これにより、遠距離物体(無限遠)から近距離物体(至近)への合焦に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡大しながら、各々のレンズ群G1,G2を物体側へ移動させることができる。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLを備えた光学装置であるカメラを図11に基づいて説明する。このカメラ1は、撮影レンズ2として本実施形態に係る撮影レンズSLを備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。なお、撮影レンズ2には、上述の位置調整機構40が設けられている。本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタであって、図1に示すフィルタ群FLに含まれる)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3により光電変換された画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。なお、本実施形態では、ミラーレスカメラの例を説明したが、カメラ本体にクイックリターンミラーを有しファインダー光学系により被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに本実施形態に係る撮影レンズSLを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、2群構成の撮影レンズSLを示したが、以上の構成条件等は、3群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、合焦時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、遠距離物体(無限遠)から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。この場合、前記合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ぶれによって生じる像ぶれを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ(例えば、図1におけるL17)を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を妨げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしても良い。
開口絞りSは、前述のように、第1レンズ群G1中に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。
また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、35mmフィルムサイズ換算での焦点距離が、60mmから150mm程度、好ましくは80mmから90mm程度である。また、本実施形態に係る撮影レンズSLは、35mmフィルムサイズ換算でのローパスフィルタ等のフィルター群FLを含まない最も像側に配置されるレンズの像面側から像面Iまでの光軸上の距離(バックフォーカス)が8mmから30mm程度、好ましくは10mmから20mm程度とするのが望ましい。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1及び図7は、各実施例に係る撮影レンズSL(SL1,SL2)の構成及び屈折力配分を示す断面図である。また、これらの撮影レンズSL2,SL2の断面図の下部には、無限遠(∞)から近距離物体(至近)に合焦する際の各レンズ群G1〜G2の光軸に沿った移動方向が矢印で示されている。また、図1及び図7に示すように、第1及び第2実施例に係る撮影レンズSL1,SL2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、から構成されている。また、第1レンズ群G1は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G1Fと、正の屈折力を有する後群G1Rと、を有して構成されている。そして、遠距離物体(無限遠)から近距離物体(至近)への合焦は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を別々に物体側に繰出すことにより行われる。すなわち、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、バックフォーカスが増大するように、第1及び第2レンズ群G1,G2が光軸に沿って物体側に移動する。また、開口絞りSは第1レンズ群G1中に配置され、合焦に際し、この第1レンズ群G1とともに移動する。
〔第1実施例〕
図1は、第1実施例に係る撮影レンズSL1の構成を示す図である。この図1に示す撮影レンズSL1において、第1レンズ群G1の前群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(第1レンズ)L11、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(第2レンズ)L12、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(第3レンズ)L13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(第4レンズ)L14から構成されている。また、第1レンズ群G1の後群G1Rは、物体側から順に、両凹レンズL15と両凸レンズL16とを接合した接合レンズCL1からなる第1部分レンズ群G1Ra、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL17からなる第2部分レンズ群G1Rbで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸レンズ(正レンズ)L21と両凹レンズ(負レンズ)L22とを接合した接合レンズCL2から構成されている。また、開口絞りSは、第1レンズ群G1の前群G1Fと後群G1Rとの間に配置されている。なお、この撮影レンズSL1と像面Iとの間には、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等から構成されるフィルター群FLが配置されている。また、像面Iは、撮像素子(例えば、フィルム、CCD、CMOS等)に結像される。
以下の表1に第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、全体諸元に示すfは焦点距離、FNoはFナンバー、2ωは画角[°]、Yは像高、TLは全長をそれぞれ表している。なお、これらの値は無限遠合焦時のものである。また、全長TLは、撮影レンズSL1の最も物体側のレンズ面(第1面)から像面Iまでの光軸上の距離である。さらに、レンズデータに示す面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、面間隔は各光学面から次の光学面までの光軸上の間隔を、屈折率及びアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。なお、表1に示す面番号1〜19は図1に示す番号1〜19に対応している。また、レンズ群焦点距離は第1〜第2レンズ群G1〜G2の各々の始面と焦点距離を示している。ここで、以下の全ての諸元表において掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。なお、曲率半径の「0.0000」は平面又は開口を示している。また、空気の屈折率「1.00000」の記載は省略している。またこれらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
[全体諸元]
f = 32.4
FNo= 1.24
2ω = 26.19
像高 = 8.19
TL = 52.60

[レンズデータ]
面番号 曲率半径 面間隔 nd νd
1 33.0214 4.40 1.6968 55.52
2 637.5014 0.10
3 18.2318 4.00 1.6030 65.44
4 25.6174 0.10
5 20.9000 3.10 1.7950 45.31
6 30.0000 0.90
7 55.2655 1.20 1.7174 29.57
8 10.8367 5.20
9 0.0000 4.70 開口絞りS
10 -12.2930 1.20 1.6727 32.19
11 85.0000 4.00 1.8830 40.66
12 -19.6365 0.30
13 -49.0000 2.10 1.7725 49.62
14 -23.4000 (d14)
15 30.8466 4.10 1.8348 42.73
16 -38.7000 1.20 1.7552 27.57
17 85.2086 (d17)
18 0.0000 2.79 1.5168 63.88
19 0.0000 2.11

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 51.86
第2レンズ群 15 47.97
また、上述したように、この第1実施例に係る撮影レンズSL1において、遠距離物体(無限遠)から近距離物体(至近)への合焦に際し、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2が光軸上を移動するため、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d14、第2レンズ群G2とフィルター群FLとの軸上空気間隔d17、及び、バックフォーカスBfが変化する。次の表2に、無限遠合焦状態、中間撮影距離合焦状態、及び、近距離合焦状態における可変間隔を示す。なお、この表2において、中間撮影距離は撮影倍率−0.01倍の撮影距離、近撮影距離は撮影倍率−0.07倍の撮影距離である。また、バックフォーカスBfは第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面(第17面)から像面Iまでの光軸上の距離を表している。また、この表2に示す軸上空気間隔d14及びd17は、位置調整機構40のワッシャ45,46を光軸方向の厚みの異なるワッシャと交換することで変化させることができるが、この表2においては、調整前(交換前)の値を示している。この説明は以降の実施例においても同様である。
(表2)
レンズ状態 無限遠 中間距離 近距離
d14 0.90 1.13 2.67
d17 10.20 10.43 11.97
Bf 15.10 15.33 16.87
次の表3に、この第1実施例における条件式対応値を示す。なおこの表3において、yG1は無限遠から撮影倍率−0.01倍に合焦するときの第1レンズ群G1の光軸上の移動量を表し、物体側へ移動するときを負の値とし、yG2は無限遠から撮影倍率−0.01倍に合焦するときの第2レンズ群G2の光軸上の移動量を表し、物体側へ移動するときを負の値とする。これらの符号の説明は以降の実施例においても同様である。
(表3)
yG1=‐0.47
yG2=‐0.23
(1)yG2/yG1=0.50
このように、この第1実施例に係る撮影レンズSL1は、上記条件式(1)を満足している。
ここで、この第1実施例に係る撮影レンズSL1において、製造時の偏心誤差を補正し、これによって偏心収差を補正して結像性能の劣化を解消する様子を、無限遠状態における収差図を参照して説明する。
図4は、この第1実施例に係る撮影レンズSL1において、製造時に偏心誤差が発生しなかった場合のMTF(Modulation Transfer Function)を示す図であり、図4(a)は像高5.6mmに対するMTFを、図4(b)は像高0mm(センター)に対するMTFを、図4(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示している。ここで、図4はいずれも、d線(λ=587.6nm)の60本/mmに対する波動光学的MTFを示しており、縦軸はMTFの値、横軸はガウス像面に対するデフォーカス量をそれぞれ示している。また、図4(a)及び図4(c)において、実線はサジタル像のMTFを、点線はメリジオナル像のMTFをそれぞれ示している。これらのMTFを示す図に対する説明は以降においても同様である。
一方、図5は、製造時に所定の偏心誤差が発生した場合のMTFである。図5(a)は像高5.6mmに対するMTFを、図5(b)は像高0mm(センター)に対するMTFを、図5(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示している。また、図6は、図5に示した状態から、上述の位置調整機構40を用いて第1レンズ群G1内の前群G1Fと後群G1Rとの間隔d89を−0.03mm変化させ、また、後群G1Rの第2部分レンズ群G1Rb(正メニスカスレンズL17)を光軸と直交する方向に−0.015mmシフト偏心させ、また、この撮影レンズSL1全体を+0.7′チルト偏心させ、さらに、第1レンズ群G1内の第3レンズ(正メニスカスレンズ)L13と第4レンズ(負メニスカスレンズ)L14との間隔d6を+0.02mm変化させた場合のMTF図である。なお、シフト偏心の符号は、図1の上方向への移動を正符号とする。
これらの図4〜図6より、第1レンズ群G1内の第2部分レンズ群G1Rb(正メニスカスレンズL17)をシフト偏心させ、第1レンズ群G1内の前群G1Fと後群G1Rとの間隔を位置調整し、撮影レンズSL1全体をチルト調整し、第1レンズ群G1内の第3レンズL13と第4レンズL14との間隔の位置調整を行った場合には、偏心誤差によって生じた偏心収差が極めて良好に補正されて撮影画面の中心(センター)及び周辺の結像性能が良好に改善されていることがわかる。
以上より、この第1実施例によれば、製造時に発生した偏心誤差を補正して良好な光学性能を達成した低コストの撮影レンズSL1を実現することができる。
[第2実施例]
図7は、第2実施例に係る撮影レンズSL2の構成を示す図である。この図7に示す撮影レンズSL2において、第1レンズ群G1の前群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(第1レンズ)L11、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(第2レンズ)L12、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(第3レンズ)L13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(第4レンズ)L14から構成されている。また、第1レンズ群G1の後群G1Rは、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL15と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL16とを接合した接合レンズCL1からなる第1部分レンズ群G1Ra、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL17からなる第2部分レンズ群G1Rbで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸レンズ(正レンズ)L21と両凹レンズ(負レンズ)L22とを接合した接合レンズCL2から構成されている。また、開口絞りSは、第1レンズ群G1の前群G1Fと後群G1Rとの間に配置されている。なお、この撮影レンズSL2と像面Iとの間には、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等から構成されるフィルター群FLが配置されている。また、像面Iは、撮像素子(例えば、フィルム、CCD、CMOS等)に結像される。
以下の表4に第2実施例の諸元の値を掲げる。なお、表4に示す面番号1〜19は図7に示す番号1〜19に対応している。
(表4)
[全体諸元]
f = 32.0
FNo= 1.24
2ω = 25.87
像高 = 8.10
TL = 57.42

[レンズデータ]
面番号 曲率半径 面間隔 nd νd
1 35.2535 4.80 1.6968 55.52
2 207.9092 0.10
3 30.5964 4.60 1.5932 67.90
4 62.5231 0.10
5 19.6000 4.70 1.8160 46.59
6 23.2000 1.00
7 50.5339 1.60 1.7552 27.57
8 11.9667 4.82
9 0.0000 4.80 開口絞りS
10 -11.6552 1.40 1.6889 31.16
11 -297.7087 4.00 1.9027 35.73
12 -19.5086 0.10
13 -86.7505 3.40 1.7725 49.62
14 -24.9468 (d14)
15 28.9738 4.90 1.8830 40.66
16 -25.0000 1.60 1.7847 25.64
17 65.1950 (d17)
18 0.0000 2.79 1.5168 63.88
19 0.0000 2.11

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 55.36
第2レンズ群 15 42.77
この第2実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d14、第2レンズ群G2とフィルター群FLとの軸上空気間隔d17、及び、バックフォーカスBfは、合焦に際して変化する。次の表5に無限遠合焦状態、中間距離合焦状態、近距離合焦状態における各群間隔を示す。なお、第1実施例で説明したように、この表5に示す軸上空気間隔d14及びd17は、位置調整機構40のワッシャ45,46を光軸方向の厚みの異なるワッシャと交換することで変化させることができるが、この表5においては、調整前(交換前)の値を示している。
(表5)
レンズ状態 無限遠 中間距離 近距離
d14 1.20 1.40 3.41
d17 9.40 9.65 11.07
Bf 14.30 14.55 15.97
次の表6に、この第2実施例における条件式対応値を示す。
(表6)
yG1=‐0.45
yG2=‐0.25
(1)yG2/yG1=0.56
このように、この第2実施例に係る撮影レンズSL2は、上記条件式(1)を満足している。
ここで、この第2実施例に係る撮影レンズSL2において、製造時の偏心誤差を補正し、これによって偏心収差を補正して結像性能の劣化を解消する様子を、無限遠状態における収差図を参照して説明する。
図8は、この第2実施例に係る撮影レンズSL2において、製造時に偏心誤差が発生しなかった場合のMTFを示す図であり、図8(a)は像高5.6mmに対するMTFを、図8(b)は像高0mm(センター)に対するMTFを、図8(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示している。
一方、図9は、製造時に所定の偏心誤差が発生した場合のMTFである。図9(a)は像高5.6mmに対するMTFを、図9(b)は像高0mm(センター)に対するMTFを、図9(c)は像高−5.6mmに対するMTFをそれぞれ示している。また、図10は、図9に示した状態から、第1実施例と同様の位置調整機構40を用いて第1レンズ群G1内の前群G1Fと後群G1Rとの間隔d89を−0.03mm変化させ、第2部分レンズ群G1Rb(正メニスカスレンズL17)を光軸と直交する方向に−0.015mmシフト偏心させ、この撮影レンズSL2全体を+0.7′チルト偏心させ、第1レンズ群G1内の第3レンズ(正メニスカスレンズ)L13と第4レンズ(負メニスカスレンズ)L14との間隔d6を+0.02mm変化させた場合のMTF図である。なお、シフト偏心の符号は、図7の上方向への移動を正符号とする。
これらの図8〜図10より、第1レンズ群G1内の第2部分レンズ群G1b(正メニスカスレンズL17)をシフト偏心させ、第1レンズ群G1内の前群G1Fと後群G1Rの間隔を位置調整し、撮影レンズSL2全体をチルト調整し、第1レンズ群G1内の第3レンズL13と第4レンズL14との間隔の位置調整を行った場合には、偏心誤差によって生じた偏心収差が極めて良好に補正されて撮影画面の中心(センター)及び周辺の結像性能が良好に改善されていることがわかる。
以上より、この第2実施例によれば、製造時に発生した偏心誤差を補正して良好な光学性能を達成した低コストの撮影レンズを実現することができる。
SL(SL1,SL2) 撮影レンズ G1 第1レンズ群
G1F 前群 L11 第1レンズ L12 第2レンズ
L13 第3レンズ L14 第4レンズ G1R 後群
G2 第2レンズ群 S 開口絞り
1 カメラ(光学機器) 40 位置調整機構

Claims (10)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群との実質的に2個のレンズ群からなり、
    遠距離物体から近距離物体への合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が拡大するように、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記第1レンズ群の前記後群の少なくとも一部を光軸と直交する成分を含む方向へシフト偏心させる位置調整機構を有することを特徴とする撮影レンズ。
  2. 前記位置調整機構によりシフト偏心させる前記後群の少なくとも一部は、前記後群の最も像側のレンズであることを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
  3. 遠距離物体から近距離物体への合焦に際し、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群が光軸に沿って物体側に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影レンズ。
  4. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    0.30 < yG2/yG1 < 0.80
    但し、
    yG1:無限遠から撮影倍率−0.01倍に合焦するときの前記第1レンズ群の光軸上の移動量を表し、物体側へ移動するときを負の値とする
    yG2:無限遠から撮影倍率−0.01倍に合焦するときの前記第2レンズ群の光軸上の移動量を表し、物体側へ移動するときを負の値とする
  5. 前記位置調整機構は、前記第1レンズ群の前記前群と前記後群との空気間隔を変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  6. 前記位置調整機構は、取付面又は撮像面に対して全系をチルト偏心させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  7. 前記第1レンズ群の前記前群は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ、正の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力を有する第3レンズ及び負の屈折力を有する第4レンズからなり、
    前記位置調整機構は、前記第3レンズと前記第4レンズとの空気間隔を変化させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  8. 前記第1レンズ群内に開口絞りを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の撮影レンズを有することを特徴とする光学機器。
  10. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群との実質的に2個のレンズ群からなる撮影レンズの調整方法であって、
    遠距離物体から近距離物体への合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が拡大するように、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、前記第1レンズ群の前記後群の少なくとも一部を光軸と直交する成分を含む方向へシフト偏心させることを特徴とする撮影レンズの調整方法。
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