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JP6065658B2 - 歯車加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車加工方法に関するものである。
歯車の加工方法として、特開2012−45687号公報(特許文献1)に記載されているような加工方法が知られている。この種の加工方法は、外周に複数の工具刃を有する加工用工具を用いて、工作物の回転軸線と加工用工具の回転軸線とを傾斜させた状態で、工作物と加工用工具とを同期回転させながら、加工用工具を工作物の軸線方向に移動させるものである。
特開2012−45687号公報
歯車において、歯面の歯すじ方向の段差(面粗さ)を小さくすることが求められる。上述の加工方法においては、加工用工具の送り速度を低くすることで、面粗さを小さくすることができるが、加工時間が長くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、加工時間の短縮を図りつつ、歯面の面粗さを小さくすることができる歯車加工方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、加工用工具を工作物に対して往復移動させる際に、往路において加工用工具による切削加工を行い、復路において加工用工具による押し潰し加工を行うことを思いつき、本発明に至った。
(請求項1)本手段に係る歯車加工方法は、外周に複数の工具刃を有する加工用工具を用いた歯車加工方法であって、工作物を工作物軸線回りに回転させ、かつ、前記加工用工具を前記工作物軸線に対して傾斜した工具軸線回りに前記工作物と同期回転をさせながら、前記工作物に対して前記加工用工具を前記工作物軸線方向に前進させることで、前記工具刃の前進すくい面による切削加工を行う往路加工工程と、前記往路加工工程の後に、前記工作物と前記加工用工具とを前記往路加工工程における前記同期回転をさせながら、前記工作物に対して前記加工用工具を前記工作物軸線方向に後退させることで、前記往路加工工程における前記工具刃の逃げ面である前記工具刃の後退すくい面により押し潰し加工を行う復路加工工程とを備える。前記復路加工工程は、前記往路加工工程にて形成された前記歯車の歯すじ方向の全長に亘って加工する。
以下に、本手段に係る歯車加工方法の好適な態様を記載する。
(請求項2)また、前記歯車加工方法は、前記往路加工工程の後であって前記復路加工工程の前に、前記加工用工具を前記工作物に対して切込方向に移動させる径方向移動工程を備えるとよい。
(請求項3)また、前記径方向移動工程における切込方向への移動量は、前記工作物および前記加工用工具の少なくとも一方のたわみ量に基づいて設定されるとよい。
(請求項4)また、前記復路すくい面は、前記復路加工工程において負のすくい角に設定されるとよい。
(請求項5)また、前記復路加工工程における後退速度を前記往路加工工程における前進速度より速くするとよい。
(請求項6)また、前記往路加工工程における前進速度と前記復路加工工程における後退速度とは異なるようにするとよい。
(請求項1)本手段によれば、復路における後退動作を利用して、工作物に対して押し潰し加工を行っている。従って、前進速度を低下させることなく、歯面の面粗さを小さくすることができる。その結果、加工時間の短縮を図りつつ、歯面の面粗さを小さくすることができる。
さらに、上記手段によれば、各工具刃には、往路における切削負荷と復路における押し潰し負荷とが生じる。そして、上記加工方法によれば、往路において切削する工具刃が順次移り変わっていくと共に、復路において押し潰す工具刃が順次移り変わっている。従って、各工具刃に対する負荷の集中を回避できる。
さらに、復路加工工程を往路加工工程により形成された歯車の歯すじ方向の全長に亘って行うことで、歯面の歯すじ方向の全長に亘って面粗さを小さくできる。
(請求項2)復路加工工程の前に加工用工具を切込方向に移動させることで、復路加工工程における押し潰し力を大きくできる。その結果、歯面の面粗さをより小さくできる。
(請求項3)工作物および加工用工具の剛性によっては、加工用工具の押し潰しによって工作物および加工用工具の少なくとも一方がたわみ変形する場合がある。この場合であっても、たわみ量に基づいて切込方向への移動量を設定するため、確実に工作物の表面を工具刃により押し潰すことができる。その結果、面粗さを確実に小さくできる。
(請求項4)復路加工工程において復路すくい面を負のすくい角に設定することで、切削加工を行うことなく、工具刃による押し潰し加工ができる。
(請求項5)上記したように、復路すくい面を負のすくい角に設定することで、押し潰し範囲を広くできる。そこで、後退速度を前進速度より速くしたとしても、十分に復路における押し潰し加工を行うことができる。これにより、加工時間の短縮を図ることができる。
(請求項6)前進速度と後退速度とを異ならせることで、歯すじ方向において、往路における切削の周期と復路における押し潰しの周期を確実に不一致にすることができる。その結果、各歯面において、歯すじ方向の全長に亘って、復路における押し潰し力を受けない状態になることはない。従って、全ての歯面における面粗さを小さくすることができる。
歯車加工の基本動作を説明する図であって、切削開始時(本実施形態の往路加工工程の開始時)における工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図であって、Y軸方向から見た図である。 図1AのI(B)方向、すなわちX軸方向から見た図である。 歯車加工の基本動作を説明する図であって、切削終了時(本実施形態の往路加工工程の終了時)における工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図であって、X軸方向から見た図である。 歯車である工作物Wの部分的な斜視図である。 本発明の実施形態における歯車加工方法のフローチャートである。 図4の往路加工工程S1の開始時における、工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図である。ただし、工作物Wは、歯すじ方向dを上下方向として図示し、図5B〜図5Fも同様である。 図4の往路加工工程S1の途中における、工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図である。 図4の往路加工工程S1の終了時における、工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図である。 図4の径方向移動工程S2の終了時における、工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図である。 図4の復路加工工程S3の途中における、工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図である。 図4の復路加工工程S3の終了時における、工作物Wと加工用工具Tとの位置を示す図である。 図4の歯車加工方法において、加工用工具TのZ軸方向の指令位置の時間変化を示す。 図6Aの場合において、加工用工具TのX軸方向の指令位置の時間変化を示す。 図6Bの場合において、加工用工具TのX軸方向の実位置の時間変化を示す。 加工用工具および工作物の剛性に対して、図4の径方向移動工程S2における加工用工具TのX軸方向移動量ΔXの関係を示す図である。 加工用工具Tの変形態様を示す。 歯車加工方法において、加工用工具TのZ軸方向の指令位置の時間変化の変形態様を示す。
(歯車加工装置)
本実施形態の歯車加工方法を適用する装置は、例えば、5軸マシニングセンタである。すなわち、工作物Wと加工用工具Tとを直交3軸方向に相対移動させ、工作物Wおよび加工用工具Tをそれぞれ軸回りに回転させ、かつ、工作物Wの回転軸線Lw(以下、工作物軸線と称する)と加工用工具Tの回転軸線Lt(以下、工具軸線と称する)とを傾斜させることができる装置を適用する。
(歯車加工の基本動作)
歯車加工の基本動作について、図1A〜図3を参照して説明する。ここでは、工作物Wの外周面に歯車を形成する場合を例に挙げる。図1Aおよび図1Bに示すように、工作物Wは、円板状に形成され、その外周面に歯車が形成される。また、工作物Wは、工作物軸線Lw回りに回転可能にマシニングセンタに支持される。
加工用工具Tは、外周に複数の工具刃10を有し、工具軸線Lt回りに回転可能にマシニングセンタに支持される。各工具刃10は、工具軸線Lt方向の端面11と、外周面側の外面12とを有する。端面11は、工具軸線Ltに対してほぼ直交する。一方、外面12は、工具軸線Ltに対して傾斜している。そして、工具刃10の端面11と外面12との交わる部位は、鋭角状に形成される。
そして、工具軸線Ltは、工作物軸線Lwに対して傾斜した状態とされている。つまり、両者が平行ではないという意味である。ここでは、図1Bに示すように、工作物軸線LwをZ方向に平行とし、工具軸線LtをZ方向に傾斜させている。
続いて、加工用工具Tを工作物Wと同期回転をさせながら、図2に示すように、工作物Wに対して加工用工具Tを工作物軸線Lw方向に前進させる。そうすると、図3に示すように、歯先21、歯底22および歯面23を有する歯車が形成される。
(本実施形態の歯車加工方法)
次に、本実施形態の歯車加工方法について、図4〜図7を参照して説明する。図4に示すように、往路加工工程を行う(S1)。往路加工工程では、上述した歯車加工の基本動作による加工工程である。
往路加工工程の開始時には、図5Aに示すように、工作物Wと加工用工具Tとが位置する。このとき、図1A、図1Bを参照して説明したように、工作物軸線Lwと工具軸線Ltとを傾斜させた状態で、工作物Wと加工用工具Tとを同期回転させる。そして、加工用工具Tを工作物軸線Lw方向(−Z方向)に前進させる。
加工用工具Tが前進することで、図5Bに示すように、各工具刃10の端面11が前進におけるすくい面を形成し、前進すくい面としての端面11による切削加工が行われる。このとき、歯面23には、歯すじ方向d(図3に示す)に、前進送り速度に応じた段差が形成される。また、前進すくい面としての端面11と前進逃げ面としての外面12とが鋭角に形成されているため、当該段差形状は、当該鋭角に倣う形状に形成される。
さらに加工用工具Tを前進させて、工作物Wの厚み方向全長に亘って加工用工具Tを移動させると、図5Cに示すように、歯面23が厚み方向全長に亘って形成される。そして、往路加工工程を終了する。このときの歯面23の表面粗さの最大高さは、Rz1となる。表面粗さの最大高さRz1は、加工用工具Tの端面11および外面12の形状、並びに、加工用工具Tの送り速度に応じて変化する。
往路加工工程の後には、図4に示すように、径方向移動工程を行う(S2)。図5Dに示すように、径方向移動工程では、加工用工具Tを往路加工工程における切込方向(X軸方向)に移動させて、加工用工具Tを工作物軸線Lwに近づける。ここで、径方向移動工程の際にも、工作物Wおよび加工用工具Tは、同期回転されている。
加工用工具Tを切込方向へ移動させると、加工用工具Tと工作物Wとは、相互に径方向の負荷を受ける。そのため、加工用工具Tおよび工作物Wは、径方向にたわみ変形する。本実施形態では、加工用工具Tの剛性が、工作物Wの剛性より低いため、加工用工具Tがたわみ変形する。図5Dに示すように、加工用工具Tに対するX軸方向の移動指令値をΔXとすると、たわみ量εの分だけ押し戻されることになり、結果として、加工用工具Tは、ΔXrealだけ工作物W側に近づくことになる。
径方向移動工程の後には、図4に示すように、復路加工工程を行う(S3)。復路加工工程においても、往路加工工程から継続して、工作物Wと加工用工具Tとを同期回転させる。そして、加工用工具Tを工作物軸線Lw方向(+Z方向)に後退させる。
加工用工具Tが後退することで、図5Eに示すように、各工具刃10の外面12が後退におけるすくい面を形成し、後退すくい面としての外面12による加工が行われる。ここで、外面12は、後退方向に対して、負のすくい角に設定されている。特に、すくい角は、−45°未満(−45°より負の方向に大きな角度)に設定される。そのため、後退加工工程においては、外面12により切削加工が行われず、外面12による押し潰し加工が行われる。
外面12による押し潰し加工によって、歯面23の段差を小さくしながら、加工用工具Tが工作物軸線Lw方向に後退する。そして、図5Fに示すように、往路加工工程により形成された歯車の歯すじ方向dの全長に亘って、復路加工工程を行った後に終了する。復路加工工程を終了した時の歯面23の表面粗さの最大高さは、Rz2となり、Rz1よりも小さくなる。特に、歯面23全長に亘って、表面粗さを小さくできる。
上述した歯車加工方法について、時間の経過につれて、加工用工具TのZ、X軸方向の指令位置、およびX軸方向の実位置について、図6A〜図6Cを参照して詳細に説明する。
上述したように、往路加工工程において加工用工具Tを工作物軸線Lw方向に前進させ、径方向移動工程において切込方向に移動させ、復路加工工程において工作物軸線Lw方向に後退させる。つまり、図6Aに示すように、加工用工具TのZ軸方向の指令位置は、往路加工工程(t0〜t1)において、Z1からZ2へ向かって移動する。続いて、径方向移動工程(t1〜t2)においては、加工用工具TのZ軸方向位置を一定とする。続いて、復路加工工程(t2〜t3)において、Z2からZ1へ向かって移動する。ここでは、往路加工工程における加工用工具Tの移動速度と、復路加工工程における移動速度とは、同一に設定している。
また、図6Bに示すように、加工用工具TのX軸方向の指令位置は、往路加工工程(t0〜t1)において、X1を保持され、径方向移動工程(t1〜t2)において、X2へ移動する。このときの指令位置としての移動量ΔXは、(X1−X2)となる。そして、復路加工工程(t2〜t3)においては、X2を保持される。
ただし、径方向移動工程および復路加工工程において、工作物Wおよび加工用工具Tの少なくとも一方(本実施形態においては加工用工具T)がたわみ変形する。そこで、図6Cに示すように、加工用工具TのX軸方向の実位置は、往路加工工程(t0〜t1)において、X1を保持され、径方向移動工程(t1〜t2)において、X3へ移動する。つまり、たわみ量εの分だけ押し戻される。このときの実位置としての移動量ΔXrealは、(X1−X3)となる。そして、復路加工工程(t2〜t3)においては、X3を保持される。
次に、図7を参照して、径方向移動工程において、加工用工具Tの切込方向への移動量の指令値の決定方法について説明する。まず、往路加工工程を終了した時の歯面23の表面粗さの最大高さに応じて、押し潰し力を変化させる必要がある。また、径方向移動工程および復路加工工程においては、工作物Wおよび加工用工具Tの少なくとも一方がたわみ変形することは上述したとおりである。そのため、たわみ量を考慮して、切込方向への移動量が決定される。ここで、たわみ量は、工作物Wおよび加工用工具Tの剛性に応じて異なる。
従って、切込方向への移動量の指令値は、往路加工工程の終了時における歯面23の表面粗さの最大高さ、および、工作物Wおよび加工用工具Tの剛性に基づいて決定される。工作物Wおよび加工用工具Tの剛性に対する、加工用工具TのX軸方向の移動量の指令値の関係は、図7に示すとおりである。つまり、表面粗さの最大高さRz1よりも大きな移動量とする。さらに、剛性が高い場合には移動量が小さくなり、剛性が低い場合には移動量が大きくなるようにする。例えば、図7において、工作物Wおよび加工用工具Tの剛性がPの場合には、加工用工具TのX軸方向の移動量の指令値は、ΔXとなる。なお、ここでいう剛性とは、工作物Wおよび加工用工具TがX軸方向に対して力を受けた場合の変形しにくさを示す指標である。
上記実施形態によれば、復路における後退動作を利用して、工作物Wに対して押し潰し加工を行っている。従って、往路加工工程における前進速度を低下させることなく、歯面23の面粗さを小さくすることができる。その結果、加工時間の短縮を図りつつ、歯面23の面粗さを小さくすることができる。
さらに、各工具刃10には、往路における切削負荷と復路における押し潰し負荷とが生じる。そして、工作物Wと加工用工具Tとを同期回転させているため、往路において切削する工具刃10が順次移り変わっていくと共に、復路において押し潰す工具刃10が順次移り変わっている。従って、各工具刃10に対する負荷の集中を回避できる。
さらに、復路加工工程を往路加工工程により形成された歯車の歯面23の歯すじ方向の全長に亘って行っている。これにより、歯面23の歯すじ方向の全長に亘って面粗さを小さくできる。
また、復路加工工程の前に、径方向移動工程において加工用工具Tを切込方向に移動させている。これにより、復路加工工程における加工用工具Tによる歯面23に対する押し潰し力を大きくできる。その結果、歯面23の面粗さをより小さくできる。
また、径方向移動工程における切込方向の移動量の指令値は、工作物Wおよび加工用工具Tのたわみ量と、往路加工工程における歯面23の面粗さを考慮して設定されている。従って、確実に、工作物Wの歯面23の表面を工具刃10により押し潰すことができる。その結果、面粗さを確実に小さくできる。
<変形態様>
上記実施形態の変形態様について以下に説明する。上記実施形態において、加工用工具Tの外面12は、工具軸線Ltに対して傾斜している。この他に、図8に示すように、加工用工具Tの外面12は、後退方向に対して、−90°に近いすくい角に設定される。例えば、外面12を、工具軸線Ltにほぼ平行な面とする。つまり、加工用工具Tにおいて、端面11と外面12とは、ほぼ直交する。この場合、復路加工工程において外面12が歯面23を押し潰す際に、一度に押し潰す範囲を広くできる。その結果、歯面23の面粗さをより小さくできる。
特に、加工用工具Tの外面12を図8に示すように工具軸線Ltに平行な面とした場合には、図9に示すように、復路加工工程(t2〜t13)における後退速度を、往路加工工程(t0〜t1)における前進速度より速くする。上述したように、加工用工具Tの外面12を工具軸線Ltに平行な面とすることで、一度に押し潰す範囲を広くすることができる。そのため、後退速度を前進速度より速くしたとしても、十分に復路における押し潰し加工を行うことができる。これにより、加工時間の短縮を図ることができる。なお、図1Aに示す加工用工具Tを適用した場合であっても、外面12の後退方向のすくい角が−45°未満であれば、後退速度を前進速度より早くした場合に上記効果を奏する。
また、後退速度を前進速度に対して速くする場合に限られず、前進速度と後退速度を異なるようにすることも適用できる。この場合も、加工用工具Tは、図1Aに示す構成でも、図8に示す構成でもよい。
前進速度と後退速度とを異ならせることで、歯すじ方向dにおいて、往路における切削の周期と復路における押し潰しの周期を確実に不一致にすることができる。その結果、各歯面23において、歯すじ方向dの全長に亘って、復路における押し潰し力を受けない状態になることはない。従って、全ての歯面23における面粗さを小さくすることができる。
また、上記実施形態においては、径方向移動工程において加工用工具Tを切込方向へ移動させた。この他に、径方向移動工程を適用せずに、往路加工工程に続いて、復路加工工程を行うようにしてもよい。この場合には、径方向移動工程により復路加工工程における押し潰し力を大きくするという効果を奏しない。ただし、復路加工工程において、加工用工具Tの切込方向が往路加工工程と同一であっても、押し潰し加工を行うことができるため、往路加工工程の終了時に比べると面粗さを小さくすることはできる。
また、上記実施形態においては、工作物Wの外周面に歯車を形成する場合、すなわち外歯の加工方法について説明した。この他に、本発明は、工作物Wの内周面に歯車を形成する場合、すなわち内歯の加工方法について適用することもできる。また、上記実施形態においては、歯車加工方法を適用する装置として汎用のマシニングセンタを用いる場合を例に挙げたが、専用の加工機を用いることもできる。
10:工具刃、 11:端面(前進すくい面)、 12:外面(前進逃げ面、後退すくい面)、 23:歯面、 d:歯すじ方向、 Lt:工具軸線、 Lw:工作物軸線、 S1:往路加工工程、 S2:径方向移動工程、 S3:復路加工工程、 T:加工用工具、 W:工作物、 ΔX:切込方向への移動量、 ε:たわみ量

Claims (6)

  1. 外周に複数の工具刃を有する加工用工具を用いた歯車加工方法であって、
    工作物を工作物軸線回りに回転させ、かつ、前記加工用工具を前記工作物軸線に対して傾斜した工具軸線回りに前記工作物と同期回転をさせながら、前記工作物に対して前記加工用工具を前記工作物軸線方向に前進させることで、前記工具刃の前進すくい面による切削加工を行う往路加工工程と、
    前記往路加工工程の後に、前記工作物と前記加工用工具とを前記往路加工工程における前記同期回転をさせながら、前記工作物に対して前記加工用工具を前記工作物軸線方向に後退させることで、前記往路加工工程における前記工具刃の逃げ面である前記工具刃の後退すくい面により押し潰し加工を行う復路加工工程と、
    を備え、
    前記復路加工工程は、前記往路加工工程にて形成された前記歯車の歯すじ方向の全長に亘って加工する、歯車加工方法。
  2. 前記歯車加工方法は、前記往路加工工程の後であって前記復路加工工程の前に、前記加工用工具を前記工作物に対して切込方向に移動させる径方向移動工程、を備える請求項1の歯車加工方法。
  3. 前記径方向移動工程における切込方向への移動量は、前記工作物および前記加工用工具の少なくとも一方のたわみ量に基づいて設定される、請求項2の歯車加工方法。
  4. 前記復路すくい面は、前記復路加工工程において負のすくい角に設定される、請求項1〜3の何れか一項の歯車加工方法。
  5. 前記復路加工工程における後退速度を前記往路加工工程における前進速度より速くする、請求項4の歯車加工方法。
  6. 前記往路加工工程における前進速度と前記復路加工工程における後退速度とは異なる、請求項1〜5の何れか一項の歯車加工方法。
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