JP5927662B2 - ブリスター包装体 - Google Patents
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Description
ブリスター包装体は、一般的に、合成樹脂製シートの成形品からなるカバー部材と、封止シートと、を有する。カバー部材は、その一部分に物品収納用の収納凹部が形成され、且つ該収納凹部の端縁からフランジ部が延設されている。封止シートは、前記収納凹部の開口側を閉塞するように、前記フランジ部の裏面に接着される。
かかる特許文献1のカバーケース付きブリスター包装体は、開封部14の一部分を摘んでミシン線15に沿って切り取ることにより、開封した収容部6から物品を取り出すことができる。また、開封部14の内面の粘着剤は再接着可能であるので、切り取った開封部14にて収容部6を再封することができる。
具体的には、ミシン線は、貫通孔、非貫通部、貫通孔、非貫通部というように、貫通孔が切り取り方向に断続的に形成された線からなるが、封止シートの一部分を摘んで引き出したときに、切り取りによって生じる切断線が、非貫通部とそれに隣接する貫通孔へと進まず、ミシン線の途中で貫通孔から逸れてしまう場合がある。
しかしながら、粘着性の低い粘着剤を用いると、保管・運搬中に、異物に接触して封止シートの端部が捲れるおそれがある。さらに、封止シートの一部分を切り取ってフランジ部から剥がした後、その一部分をフランジ部に再貼付させ難く、収納凹部を再封し難いという問題点がある。
前記封止シートと前記捲り対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度>前記封止シートのミシン線近傍領域とミシン対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度。
例えば、前記封止シートのミシン線近傍領域は、ミシン対応フランジ部の被貼付面に対して、弱く付着していてもよいし、前記ミシン線近傍領域とミシン対応フランジ部の被貼付面とが非接着であってもよい。
かかる好ましいブリスター包装体は、封止シートの剥離を容易に行える。
前記封止シートと前記捲り対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度>前記封止シートのミシン線近傍領域以外の領域とミシン対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度>前記封止シートのミシン線近傍領域とミシン対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度。
なお、各部の用語の接頭語として、第1、第2などを付す場合があるが、この接頭語は、用語を区別するために付加されたものであり、各部の優劣などを意味しない。
また、方向性を示す用語として、上、下、左、右などを使用するが、これらは、ブリスター包装体を吊り下げた状態を基準にして(吊り下げないタイプのブリスター包装体にあっては、任意の位置で吊り下げたと仮想して)、その封止シートの面に対して直交する方向から見たときの方向を指す。
本明細書において、「AAA〜BBB」という表記は、「AAA以上BBB以下」を意味する。
カバー部材4には、収納凹部2が形成され、収納凹部2の端縁からフランジ部3が延設されている。
収納凹部2は、物品を収納する凹状の空間部分である。カバー部材4には、1つの収納凹部2が形成されていてもよいし、2以上の収納凹部2が形成されていてもよい。
カバー部材4が2以上の収納凹部2を有する場合には、各収納凹部2が所定間隔を開けて形成される。
各収納凹部21,22,23は、上下に規則的に整列させて配置されているが、不規則に配置されていてもよい。
なお、符号4aは、第1収納凹部21と第2収納凹部22、及び、第2収納凹部22と第3収納凹部23の間のフランジ部3の厚み方向に刻まれた略V字状の切込み部である。
本発明のブリスター包装体1は、封止シート5の一部分をミシン線6に沿って切り取り、これをカバー部材4から完全に剥離した後、前記切込み部4aを利用して、カバー部材4の1つの収納凹部2を分割することもできる。
収納凹部2の形状は、特に限定されず、物品の形状などに応じて適宜設計できる。本実施形態では、各収納凹部2の正面壁は、正面視略矩形状に形成され、且つ、各収納凹部2の開口部も、同様に正面視略矩形状に形成されている。従って、各収納凹部2の周面壁は、正面壁の左右の側端縁から正面壁に対して略直交して延設された一対の側面壁と、正面壁の上下端縁から正面壁に対して略直交して延設された上下面壁と、から構成されている。
本明細書において、正面視形状は、封止シート5の一方面に対して直交する方向から見たときの形状をいう。
フランジ部3は、封止シート5を貼付する被貼付面を構成する部分であると共に、第1収納凹部21、第2収納凹部22及び第3収納凹部23を区画する部分でもある。
フランジ部3は、各収納凹部2の四方全体から延設されている。
以下、収納凹部2の四方に設けられたフランジ部3を、第1乃至第4フランジ部31,32,33,34という(フランジ部3は、収納凹部2の四方に順に設けられた第1乃至第4フランジ部31,32,33,34の総称である)。なお、便宜上、捲り対応フランジ部を第1フランジ部と仮定して、図1のブリスター包装体の正面から見た反時計回りに、第1フランジ部31、第2フランジ部32、第3フランジ部33及び第4フランジ部34とする。
第1乃至第4フランジ部34は、何れも同一平面状に延設されている。
ただし、第1収納凹部21と第2収納凹部22、及び、第2収納凹部22と第3収納凹部23は、それぞれ上下に隣り合って並んでいるので、第1収納凹部21及び第2収納凹部22の下端縁から延設された各第2フランジ部32は、第2収納凹部22及び第3収納凹部23の上端縁から延設された各第4フランジ部34と兼用されている。
また、第1収納凹部21(最上方の収納凹部)の上端縁から延設された第4フランジ部34の上端縁、及び、第3収納凹部23(最下方の収納凹部)の下端縁から延設された第2フランジ部32の下端縁は、それぞれ、カバー部材4のフランジ部3の周縁を構成している。
この下方対応フランジ部Cは、第3収納凹部23を挟んで、ミシン対応フランジ部Aである第4フランジ部34と向かい合って設けられている。
なお、第1乃至第4フランジ部31,32,33,34の幅は、それらフランジ部が延びる方向に対して直交する方向における長さをいう。第1乃至第4フランジ部31,32,33,34の延びる方向においてその幅が一定でない場合には、前記第1乃至第4フランジ部31,32,33,34の幅は、最も小さい箇所の長さをいう。
本実施形態においては、封止シート5の貼付面のうち、ミシン線6が形成された領域が、第1収納凹部21の第2フランジ部32及び第4フランジ部34の各被貼付面に貼付される。同様に、ミシン線6が形成された領域が、第2収納凹部22の第2フランジ部32及び第4フランジ部34の各被貼付面に貼付され、第3収納凹部23の第2フランジ部32及び第4フランジ部34の各被貼付面に貼付される。本実施形態では、これらの各収納凹部2の上下端縁から延設された第2フランジ部32及び第4フランジ部34が、ミシン対応フランジ部Aに相当する。
好ましくは、第1フランジ部31の被貼付面及び第3フランジ部33の被貼付面は、何れもカバー部材の形成材料からなる面であって平坦状の面とされ、ミシン対応フランジ部Aである第2フランジ部32及び第4フランジ部34の被貼付面は、難付着性を有する面とされている。なお、本実施形態では、第3収納凹部23(最下方の収納凹部)の下端縁から延設された第2フランジ部32は、ミシン対応フランジ部ではなく、下方対応フランジ部Cであるが、この第2フランジ部32も難付着性を有する面とされている。
前記第2フランジ部32及び第4フランジ部34の被貼付面が難付着性の面とされていることにより、後述する弱化層と協働して、ミシン対応フランジ部Aの被貼付面に対する封止シート5の付着強度を所定の関係とすることができる。
本実施形態では、第1フランジ部31の被貼付面及び第3フランジ部33の被貼付面は、何れも平坦状の面とされ、ミシン対応フランジ部Aである第2フランジ部32及び第4フランジ部34の被貼付面は、凹凸面とされている。
図6に、凹凸面が形成された範囲を薄墨塗りで示し、図5に、凹凸面の詳細を断面で示している。
凹凸面の凹凸の程度は、例えば、凹凸面に公知の粘着テープを貼付したときに、その粘着テープの付着面積が20%〜80%であり、好ましくは30%〜70%である。
前記付着面積は、{(粘着テープの面積−粘着テープのうち凹凸面に付着していない面積)/粘着テープの面積}×100で求められる。
なお、第3収納凹部23(最下方の収納凹部)の下端縁から延設された第2フランジ部32についても、その両隅部を除いて、凹凸面が形成されている。
微粒子の付着は、第2フランジ部32及び第4フランジ部34の一方面に、シリカや酸化チタンなどの無機微粒子を付着させて凹凸面を形成する方法である。
カバー部材4の成形加工時に凹凸面を形成できることから、エンボス加工が好ましい。
カバー部材4は、射出成形法によって形成することもできるが、通常、シート成形法によって形成される。前記シート成形法に用いるシートとしては、合成樹脂製シート、複数の合成樹脂製シートが積層された積層シートなどが挙げられる。
カバー部材4の厚みは、0.1〜2mmであり、好ましくは0.2〜1mmである。
各収納凹部2を覆う前記封止シート5は、その面内に形成されたミシン線6に従って分割可能である。
なお、図7において、これらを分かりやすくするために、粘着層52の一方面が露出した範囲を網掛けで、弱化層53の一方面が露出した範囲を縦縞で、隠蔽層54の一方面が露出した範囲を薄墨塗りで、基材51の一方面が露出した範囲を無地で、それぞれ示している。
前記弱化層53は、粘着層52の一方面(基材に積層された面とは反対側の面)の粘着性を弱めるための層である。以下、粘着層52の一方面を粘着面という場合がある。
前記隠蔽層54は、粘着層52の粘着面の粘着性を実質的に隠蔽するための層である。
粘着面は、常温で粘着性を示し、フランジ部3の被貼付面に剥離可能に貼付でき且つ剥離後に再貼付可能なものである。
好ましくは、基材51として、合成紙、合成樹脂製フィルム、又はこれらの積層シートが用いられる。
基材51の厚みは、特に限定されないが、0.05mm〜1.0mmであり、好ましくは0.1mm〜0.5mmである。
封止シート5をカバー部材4のフランジ部3に貼付した際に、ミシン対応フランジ部Aに面する基材51の一領域であって、収納凹部2の端縁に重ならずにその端縁から間隔を有した位置に、ミシン線6が形成されている(ミシン線6の全体が、フランジ部3に面して形成されている)。
第3収納凹部23の第2フランジ部32の被貼付面に貼付される領域(封止シート5の下方領域)には、ミシン線6は形成されていない。
ただし、本実施形態では、基材51の一側端部における上下方向の帯状領域には、粘着層52が形成されていない。この基材51(封止シート5)の一側端部は、各収納凹部2の捲り対応フランジ部Bの縁部に対応する部分である。
粘着層52の厚みは、3μm〜50μm程度であり、好ましくは10μm〜30μm程度である。
粘着層52の粘着面の剥離強度は、3〜20N/25mmであることが好ましく、さらに、5〜15N/25mmがより好ましい。
前記粘着面の剥離強度は、JIS Z 0237の180度剥離に準じた方法で測定された値をいう。具体的には、粘着層52を形成した合成樹脂製フィルム(試験片)を100mm×25mmに形成し、これをポリエチレンテレフタレート製の被着体に貼り付け、300mm/分の速度で180度に試験片を引っ張り、その試験片が剥離したときの最大応力値をいう。
好ましくは、弱化層53は、粘着層52の粘着面の粘着性を弱める層とされ、弱化面は、粘着性を有するが、前記粘着面よりも剥離強度が弱くなっている。
前記弱化層53が粘着面の粘着性を隠蔽する場合には、前記弱化面は、実質的に接着性を有さない。
前記弱化層53が粘着面の粘着性を弱める場合には、前記弱化面の剥離強度は、前記粘着面の剥離強度の0倍を超え0.8倍以下であることが好ましく、さらに、0.1倍〜0.75倍がより好ましく、0.3倍〜0.7倍が特に好ましい。
弱化層53の弱化面の剥離強度は、前記粘着面の剥離強度と同様にして測定できる。
なお、下方対応フランジ部Cの被貼付面に貼付される領域(封止シート5の下方領域)には、前記弱化層53は設けられておらず、粘着層の粘着面が露出している。
弱化層53の幅は、ミシン対応フランジ部Aの幅などにもよるが、例えば、1mm〜7mm程度、好ましくは、2mm〜5mmである。
マスキング剤の種類、塗布面積、及び塗布厚を適宜調整することにより、粘着性を有しつつ前記粘着面よりも剥離強度が弱い弱化面又は接着性を有さない弱化面を形成できる。
例えば、紫外線硬化型インキなどのマスキング剤を塗布する場合には、その塗布面積を20%〜100%とすることが好ましく、さらに、25%〜90%がより好ましく、30%〜70%が特に好ましく、その厚みは、0.2μm〜3.0μmが好ましい。弱化層53の形成面積や厚みをこのような範囲とすることにより、上記範囲の剥離強度を有する弱化面を形成できる。
従って、隠蔽層54の一方面は、カバー部材4や物品などに接着しない、非粘着面となっている。以下、隠蔽層54の一方面を非粘着面という場合がある。
隠蔽層54は、封止シート5をカバー部材4に貼付したときに、各収納凹部2の開口部に対応する領域に設けられている。本実施形態では、第1収納凹部21、第2収納凹部22及び第3収納凹部23の各周面壁の端縁で囲われる領域に対応して、3つの隠蔽層54が設けられている。
従って、封止シート5によって各収納凹部2の開口部を閉塞したときに、収納凹部2に収納された物品が封止シート5に接着することを防止できる。
薄い合成樹脂製フィルムを粘着面に貼付することにより、粘着剤が滲み出ることなく、隠蔽層54が設けられた領域を非粘着面とすることができる。
なお、隠蔽層54の形成方法として、上記マスキング剤を隠蔽層形成領域に肉厚状に塗布する方法を採用してもよい。例えば、上記マスキング剤を厚み5μm〜30μm程度に塗布することにより、その塗布部分において粘着面の粘着性を隠蔽した隠蔽層54を形成できる。
本発明のブリスター包装体1は、各収納凹部2の開口部が封止シート5によって閉塞されている。なお、封止シート5の非粘着面が各収納凹部2の開口部に面しているので、収納された物品が封止シート5に接着することはない。
封止シート5の粘着面は、捲り対応フランジ部Bを含むミシン対応フランジ部A以外のフランジ部3、及び、ミシン対応フランジ部Aの中の前記弱化面が貼付された部分を除いたミシン対応フランジ部Aに、貼付されている。
従って、凹凸面とされたミシン対応フランジ部Aに、封止シート5の弱化面と粘着面の双方が面して貼付されている。
なお、ミシン対応フランジ部A以外のフランジ部には、上記下方対応フランジ部Cが含まれる。
同様に、凹凸面と粘着面との間の付着強度は、平坦面に粘着面を貼付したときの両面間の付着強度に比して小さくなる。
関係式X:封止シート5と捲り対応フランジ部Bの被貼付面との間の付着強度>封止シート5のミシン線近傍領域とミシン対応フランジ部Aの被貼付面との間の付着強度。
好ましくは、下記の関係式Yを満たしている。
関係式Y:封止シート5と捲り対応フランジ部Bの被貼付面との間の付着強度(以下、付着強度(1)という)>封止シート5のミシン線近傍領域以外の領域とミシン対応フランジ部Aの被貼付面との間の付着強度(以下、付着強度(2)という)>封止シート5のミシン線近傍領域とミシン対応フランジ部Aの被貼付面との間の付着強度(以下、付着強度(3)という)。
これらの付着強度の差は、封止シート5を180度剥離したときの剥がし難さで判別できる。
なお、前記付着強度(2)には、封止シート5の下方領域と下方対応フランジ部Cの被貼付面との間の付着強度が含まれる。
封止シート5のミシン線近傍領域以外の領域とミシン対応フランジ部Aの被貼付面との間の付着強度は、1〜12N/25mmであることが好ましく、さらに、3〜9N/25mmがより好ましい。
これらの付着強度は、JIS Z 0237の180度剥離に準じた方法で測定された値をいう。具体的には、試験対象となる封止シート5(試験片)を100mm×25mmに形成し、これを試験対象のフランジ部3に貼り付け、300mm/分の速度で180度に試験片を引っ張り、その試験片が剥離したときの最大応力値をいう。なお、測定時に、幅25mmの試験片を準備できない場合には、出来るだけ幅25mmに近い試験片を用いて測定し、その結果を幅25mmに換算するものとする。
封止シート5の一側端部の帯状領域には粘着層52が設けられておらず、封止シート5の一側端部と各収納凹部2の捲り対応フランジ部B(第1フランジ部31)の縁部とは、非接着であるので、この封止シート5のシート捲り始端縁5aを簡単に摘んで封止シート5の一部分を引き剥がすことができる。
このようにして封止シート5の一部分を剥離することにより、収納凹部2を開封して物品を出入れできる。また、剥離した封止シート5の一部分を元のように、各フランジ部3に再貼付することにより、収納凹部2をしっかりと再封できる。
なお、封止シート5の下方領域と下方対応フランジ部Cとの関係においても、封止シート5の下方領域が不用意に剥がれることを防止でき、再封後には、封止シート5の下方領域をしっかりと封止できる。
特に、上記ブリスター包装体1は、捲り対応フランジ部Bである第1フランジ部31に対向する第3フランジ部33の被貼付面に対しても、封止シート5が同様に最も強く付着している。このため、封止シート5の不用意な剥離を確実に防止できる。
具体的には、封止シート5のミシン線近傍領域の、ミシン対応フランジ部Aの被貼付面に対する付着強度を小さく又は付着強度を零にすれば、ミシン線6から比較的逸れないで封止シート5を容易に切り取ることができる。しかしながら、切り取った後の封止シート5の一部分を再びフランジ部3に貼付しても、封止シート5の一部分をミシン対応フランジ部Aに十分な付着強度で貼付できないおそれがある。
この場合、カバー部材4のミシン対応フランジ部Aも捲り対応フランジ部Bの延びる方向に対して鈍角(又は鋭角)な方向に延びるように形成されていてもよいし、上記実施形態のように、ミシン対応フランジ部Aが捲り対応フランジ部Bの延びる方向に対して略直交する方向に延びるように形成されていてもよい。
この変形例の付着シートは、図11に示すように、基材51と、前記基材51の一方面に積層された粘着層52と、前記粘着層52の一方面の一部分に積層された弱化層53と、前記弱化層53の一方面に積層された第2弱化層56と、を有する層構造である。
この変形例に係る第2弱化層56は、例えば、弱化層53の上にさらにマスキング剤を重ね塗りすることによって形成できる。この第2弱化層56は、ミシン線近傍領域に積層される。第2弱化層56が設けられた領域は、弱化層53によって被覆された領域の粘着性(弱化面の粘着性)よりも、粘着性が低い又は実質的に粘着性がなくなる。
この変形例のように、3種類の粘着性を有する領域が形成された封止シート5を用いた場合には、カバー部材4のフランジ部3(ミシン対応フランジ部Aを含んだフランジ部3)の被貼付面の全てを平坦状とした場合でも、各付着強度(1)、(2)及び(3)が上記関係式Yを満たすブリスター包装体1が得られる。
この変形例のように、2種類の凹凸面が形成されたミシン対応フランジ部Aを有するカバー部材4を用いた場合には、封止シート5の貼付面を粘着層52のみとした場合でも、各付着強度が上記関係式Yを満たすブリスター包装体1が得られる。
また、付着強度(1)及び(3)が上記関係式Xの関係を満たすブリスター包装体1は、上記実施形態に限られず、様々な態様を適用できる。
図12のカバー部材4は、下方対応フランジ部Cの被貼付面が難付着性の面とされ(但し、第1フランジ部31及び第3フランジ部33と交差した各隅部を除く)、それ以外のフランジ部の被貼付面が、難付着性の面とされていない。図12において、難付着性の面とされた範囲を薄墨塗りで示す。
かかるカバー部材4に、上記実施形態で例示した封止シート5(例えば、図7及び図8に示す封止シート)を同様に貼付することにより、付着強度(1)及び(3)が上記関係式Xの関係を満たすブリスター包装体1が得られる。
この場合の弱化層53は、粘着面の粘着性を隠蔽するような層ではなく、粘着層52の粘着面の粘着性を弱める層とされる。
かかる封止シート5を、上記実施形態で例示したカバー部材4(例えば、図6に示すカバー部材)に同様に貼付することにより、付着強度(1)及び(3)が上記関係式Xの関係を満たすブリスター包装体1が得られる。
また、かかる封止シート5を、図12に示すようなカバー部材4に貼付して本発明のブリスター包装体1を構成することも可能である。
Claims (4)
- 収納凹部と前記収納凹部の端縁から延設され且つ前記収納凹部の周囲に設けられたフランジ部とを有するカバー部材と、前記フランジ部の被貼付面に貼付され且つ前記収納凹部の開口側を閉塞する封止シートと、を有し、
前記封止シートの面内に、ミシン線が形成されており、
前記封止シートが、前記フランジ部の被貼付面に剥離可能で且つ再貼付可能に貼付されており、
前記封止シートが、基材と、前記基材の一方面に積層され且つ常温で粘着性を示す粘着層と、前記粘着層の一方面に積層され且つ粘着層の粘着性を弱める弱化層と、を有し、
前記弱化層が前記封止シートのミシン線近傍領域に積層されており、
前記フランジ部が、前記封止シートのうちミシン線が形成された領域が貼付されるミシン対応フランジ部と、前記ミシン対応フランジ部の一方側に位置し且つ前記封止シートのうちシート捲り始端縁を含む領域が貼付される捲り対応フランジ部と、を有し、
前記封止シートの前記ミシン対応フランジ部及び捲り対応フランジ部の被貼付面に対する付着強度が下記の関係を満たしている、ブリスター包装体。
前記封止シートと前記捲り対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度>前記封止シートのミシン線近傍領域とミシン対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度。 - 収納凹部と前記収納凹部の端縁から延設され且つ前記収納凹部の周囲に設けられたフランジ部とを有するカバー部材と、前記フランジ部の被貼付面に貼付され且つ前記収納凹部の開口側を閉塞する封止シートと、を有し、
前記封止シートの面内に、ミシン線が形成されており、
前記封止シートが、前記フランジ部の被貼付面に剥離可能で且つ再貼付可能に貼付されており、
前記フランジ部が、前記封止シートのうちミシン線が形成された領域が貼付されるミシン対応フランジ部と、前記ミシン対応フランジ部の一方側に位置し且つ前記封止シートのうちシート捲り始端縁を含む領域が貼付される捲り対応フランジ部と、を有し、
前記封止シートの前記ミシン対応フランジ部及び捲り対応フランジ部の被貼付面に対する付着強度が下記の関係を満たしている、ブリスター包装体。
前記封止シートと前記捲り対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度>前記封止シートのミシン線近傍領域以外の領域とミシン対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度>前記封止シートのミシン線近傍領域とミシン対応フランジ部の被貼付面との間の付着強度。 - 前記ミシン対応フランジ部の被貼付面が難付着性の面とされている、請求項1又は2に記載のブリスター包装体。
- 前記フランジ部が、封止シートの下方領域が貼付される下方対応フランジ部を、さらに有し、
前記下方対応フランジ部の被貼付面が難付着性の面とされ、前記下方対応フランジ部の被貼付面に貼付される封止シートの下方領域が粘着層の一方面が露出した粘着面とされている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブリスター包装体。
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