JP5224980B2 - ブリスター包装体 - Google Patents
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該ブリスター包装体は、一般的に、合成樹脂製シートを成形したカバー部材と、封止シートと、を有する。カバー部材は、その一部分に物品収納用の収納凹部が形成され、且つ該収納凹部の端縁からフランジ部が延設されている。封止シートは、前記収納凹部の開口側を閉塞するように、前記フランジ部の裏面に接着される。
かかる封止シートは、感熱型接着剤又は熱溶着可能なシーラント層を介してカバー部材のフランジ部に接着されている(特許文献1)。
第1に、感熱型接着剤等を加熱するため、熱によって変性し易い物品が損傷を受けることがある。第2に、加熱するため、封止シートやカバー部材に耐熱性が要求される。
かかる問題点を解消するため、上記封止シートを、常温で粘着性を示す粘着剤(以下、単に「粘着剤」という場合がある)を介してフランジ部に接着させることが考えられる。
かかるブリスター包装体は、複数個を梱包箱に詰めて流通に供されるが、その搬送中、第1のブリスター包装体の封止シートの端縁が、隣接する第2のブリスター包装体のフランジ部の端縁又は封止シートの端縁に衝突することによって、封止シートとフランジ部の接合部分に剥離力が作用する。
しかしながら、粘着剤は、接着後所定時間を経過しなければ十分な接着力を発揮しないため、封止シートとフランジ部を粘着剤を介して接着した場合には、搬送中などにおいて、第1の包装体の封止シートの端縁に、第2の包装体のフランジ部の端縁などが衝突することによって、封止シートが不用意に剥がれる虞がある。
さらに、上記ブリスター包装体は、フランジ部から外側へ延出された側端延出部が、封止シートの側端部の裏面と略同一面上又は封止シートの側端部の裏面よりも突出されている。このため、封止シートの側端縁に異物が衝突したり、或いは、封止シートとフランジ部の接合部分に異物が進入することを防止できる。
よって、本発明によれば、搬送中などにおいて、封止シートが剥がれ難いブリスター包装体を提供できる。
さらに、本発明のブリスター包装体は、封止シートが不用意に剥がれ難いので、物品の包装に適している。
図1〜図4において、ブリスター包装体1は、収納凹部3を有するカバー部材2と、前記収納凹部3の開口側を閉塞する封止シート6と、を有する。
収納凹部3の形状は、物品4の形状などに応じて適宜設計される。本実施形態では、収納凹部3の正面壁31は、正面視略矩形状に形成されている。従って、収納凹部3の周面壁32は、正面壁31の両側端縁から正面壁31に対して略直交して延設された一対の側面壁33,33と、正面壁31の上下端縁から正面壁31に対して略直交して延設された上下面壁34,35と、から構成されている。
上記フランジ部5は、封止シート6が接着される接着部51と、接着された封止シート6の端縁よりも外側へ延出された延出部52と、を有する。
フランジ部5の接着部51の裏面は、封止シート6が接着される部分である。該接着部51の裏面は、周面壁32に対して略直交して延設された平坦状の面から構成されている。
なお、本明細書において「裏面」とは、収納凹部3側に対して反対側の面を指す。
延出部52の平坦部分は、その裏面が前記接着部51の裏面に接着された封止シート6の端部の裏面と略同一面上、又は、前記封止シート6の端部の裏面よりも外側へ突出するように形成されている。
延出部52は、側端接着部511の端縁から延設された延出部521(以下、この延出部を側端延出部という)と、上端接着部512の端縁から外側へ延設された延出部522(以下、この延出部を上端延出部という)と、から構成されている。
また、上端延出部522は、図4に示すように、上端接着部512の裏面に対して略直交して折れ曲がり且つ封止シート6の上端縁6bに対向した段部525と、該段部525に対して略直交して外側へ延設された平坦部分と、を有する。従って、上端延出部522の平坦部分の裏面522aは、上端接着部512の裏面よりも外側へ位置しており、上端延出部522の平坦部分の裏面522aと上端接着部512の裏面は、同様に、高低差Aを有する。
具体的な寸法では、高低差Aと封止シート6の厚みの差(高低差A−封止シート6の厚み)は、0〜1mmであり、好ましくは0.1mm〜0.5mmである。
一方、高低差Aが封止シート6の厚みよりも大きい場合には、延出部52(同、側端延出部521及び上端延出部522)の平坦部分の裏面521a,522aが、接着部51(同、側端接着部511及び上端接着部512)の裏面に接着された封止シート6の端部(同、封止シート6の側端部及び上端部)の裏面よりも突出する。
なお、接着部51(側端接着部511及び上端接着部512)の幅は、余りに短いと封止シート6の接着不良を起こす虞があるので、3mm以上、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上に形成される。
カバー部材2は、射出成形法によって形成することもできるが、通常、シート成形法によって形成される。前記シートとしては、合成樹脂製シート、複数の合成樹脂製シートが積層された積層シートなどを用いることができる。
カバー部材2の厚みは、0.1〜2mmであり、好ましくは0.2〜1mmである。
封止シート6の正面視形状は、特に限定されないが、収納凹部3が正面視略矩形状に形成されている場合には、通常、封止シート6も正面視略矩形状に形成される。
フランジ部5の側端接着部511,511及び上端接着部512に接着された封止シート6は、その側端縁6a,6aの外側に段部524,524が対面し且つその上端縁6bの外側に段部525が対面している。
従って、封止シート6の側端縁6aには、段部524を含む側端延出部521が被さっており、同様に、封止シート6の上端縁6bには、段部525を含む上端延出部522が被さっている。
マスキング層63は、粘着剤層62の粘着性を実質的に隠蔽するために設けられる層である。マスキング層63が設けられる領域は、収納凹部3の開口部39に対応する領域である。この領域にマスキング層63が設けられていることにより、封止シート6を接着して収納凹部3の開口部39を閉塞したときに、収納された物品4が封止シート6に接着することを防止できる。
封止シート6の厚みは、特に限定されないが、0.05mm〜1.0mmであり、好ましくは0.1mm〜0.5mmである。
好ましくは、ベースシート61としては、合成樹脂製シート、2以上の合成樹脂製シートを積層した積層シート、及び合成樹脂シートを含む積層シートが用いられる。
柔軟なベースシート61を用いることにより、封止シート6が、カバー部材2のフランジ部5の形状に沿って適宜変形し得る。このため、封止シート6がフランジ部5の接着部51に確実に面接着して接着強度が増し、封止シート6が不用意に剥がれることを防止できる。更に、封止シート6の厚みを上記のような範囲に設定すれば、封止シート6が更に変形し易くなる。このため、封止シート6がフランジ部5の接着部51に対して更に面接着し易くなるので好ましい。
本発明においては、封止シート6が、常温で粘着性を示す粘着剤を用いてフランジ部5に接着されるため、上記ベースシート61やカバー部材2には、耐熱性が要求されない。そのため、ベースシート61やカバー部材2は、ポリエチレンやポリ乳酸などの耐熱性の低い合成樹脂製シートを用いることも可能である。
粘着剤層62の厚みは、3μm〜50μm程度であり、好ましくは10μm〜30μm程度である。
上記粘着剤の具体例としては、アクリル酸エチル等のアクリル酸アルキルエステルやメタクリル酸ブチル等のメタクリル酸アルキルエステルなどのアルキルエステルモノマーと、酢酸ビニル等の共重合性モノマーと、アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマーや2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基含有モノマー等の極性基含有モノマーと、を共重合させた共重合体を含むアクリル系粘着剤(特に、水溶性アクリル系粘着剤)などが挙げられる。
また、上記粘着剤の形態としては、溶剤系、無溶剤系、水系、ホットメルト系(このホットメルト系とは、加熱して塗工した後に、常温で粘着性を示す形態の粘着剤を指す)などが挙げられる。
マスキング剤としては、例えば、紫外線硬化型樹脂を含む紫外線硬化型インキなどを用いることができる。
紫外線硬化型インキは、光重合性樹脂(プレポリマー及びモノマー)、光重合開始剤、着色剤、及び助剤などを含むが、本発明に用いられる紫外線硬化型インキは、顔料などの着色剤を含まない紫外線硬化型インキが好ましい(一般に、メジウムインキと呼ばれる)。着色剤を含まない紫外線硬化型インキを用いることで、無色透明なマスキング層63を形成できる。
なお、マスキング層63は、粘着剤層62の所定領域に、薄いフィルムを貼付することによって形成することもできる。
なお、マスキング層63の厚みを薄くすると、マスキング層63が積層された領域においても、粘着剤層62の粘着力が若干作用する。このため、収納凹部3に収納された物品4が、封止シート6(マスキング層63から染み出した粘着剤層62)に弱く接着し得る。このように物品4を封止シート6に弱く接着させることによって、物品4が収納凹部3内で揺れ動くことを防止できる。
かかるブリスター包装体1は、図5に示すように、第1のブリスター包装体1’の裏面側に、隣接する第2のブリスター包装体1”のフランジ部5が接触しても、第2のブリスター包装体1”のフランジ部5の端縁5aが、第1のブリスター包装体1’の封止シート6の端縁6aに衝突しない。
よって、上記ブリスター包装体1は、搬送中などにおいて、異物に接触することによって、封止シート6が不用意に剥がれることを防止できる。
もっとも、フランジ部5は、収納凹部3の端縁全体から延設されていてもよい。この場合、封止シート6の端部の全体が、フランジ部5の接着部52に接着される。
図8においては、傾斜面とされた延出部52を図示しているが、延出部52は、上記実施形態のように、段部を有する形状などに変更することもできる。
Claims (3)
- 収納凹部の端縁からフランジ部が延設されたカバー部材と、前記フランジ部に接着され且つ前記収納凹部の開口側を閉塞する封止シートと、を有するブリスター包装体であって、
前記封止シートが、略矩形状であって、且つ、常温で粘着性を示す粘着剤を介して前記フランジ部に接着されており、
前記フランジ部が、前記略矩形状の封止シートの両方の側端縁よりも外側へそれぞれ延出されている側端延出部を有し、
前記側端延出部が、前記封止シートの側端部の裏面と略同一面上、又は前記封止シートの側端部の裏面よりも突出されている部分を有することを特徴とするブリスター包装体。 - 前記フランジ部が、前記略矩形状の封止シートの上端縁よりも外側へ延出されている上端延出部を有し、
前記上端延出部が、前記封止シートの上端部の裏面と略同一面上、又は前記封止シートの上端部の裏面よりも突出されている請求項1に記載のブリスター包装体。 - 前記封止シートが、ベースシートと、該ベースシートに積層された粘着剤層と、該粘着剤層を部分的に覆うマスキング層と、を有する請求項1又は2に記載のブリスター包装体。
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