[go: up one dir, main page]

JP5588497B2 - ピストンおよび緩衝器 - Google Patents

ピストンおよび緩衝器 Download PDF

Info

Publication number
JP5588497B2
JP5588497B2 JP2012251720A JP2012251720A JP5588497B2 JP 5588497 B2 JP5588497 B2 JP 5588497B2 JP 2012251720 A JP2012251720 A JP 2012251720A JP 2012251720 A JP2012251720 A JP 2012251720A JP 5588497 B2 JP5588497 B2 JP 5588497B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
piston
peripheral surface
skirt portion
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012251720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014098465A (ja
JP2014098465A5 (ja
Inventor
幸正 小林
秀樹 山田
雄太 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2012251720A priority Critical patent/JP5588497B2/ja
Priority to DE201311004021 priority patent/DE112013004021T5/de
Priority to CN201380046888.6A priority patent/CN104603496B/zh
Priority to PCT/JP2013/080639 priority patent/WO2014077265A1/ja
Priority to US14/422,731 priority patent/US9879777B2/en
Publication of JP2014098465A publication Critical patent/JP2014098465A/ja
Publication of JP2014098465A5 publication Critical patent/JP2014098465A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5588497B2 publication Critical patent/JP5588497B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J1/00Pistons; Trunk pistons; Plungers
    • F16J1/04Resilient guiding parts, e.g. skirts, particularly for trunk pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/3207Constructional features
    • F16F9/3214Constructional features of pistons

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

本発明は、ピストンおよび緩衝器に関する。
緩衝器におけるピストン部を構成するピストンとしては、たとえば、特許文献1に開示の提案がある。この文献に開示のピストンP1は、図8に示すように、シリンダC内に挿通のピストンロッドRに保持される環状に形成のディスクDと、このディスクDの下端外周部から軸線方向、すなわち、図8中での下方向に突出する筒状に形成のスカート部Sとを有する。
それゆえ、このピストンP1にあっては、軸線方向の長さがディスクDの長さにスカート部Sの長さを加えた長さになるから、ディスクDの長さだけになる場合に比較して、ピストンP1が横力を受けたときのシリンダCの内周に対する面圧を低くし得る。
そして、このピストンP1にあっては、スカート部Sの内側に環状バルブVを装備するから、この環状バルブVを定着させるピストンナットNの突出長さを小さくでき、その分ピストンP1のシリンダC内における有効ストロークを保障し得る。
特開2004−204863号公報
ところで、上記のピストンP1を装備する緩衝器におけるピストン部が伸側作動するときには、スカート部Sの内側にある環状バルブVは、ディスクDに形成の伸側の流路D1からの作動流体の圧力を受けて外周端部を撓ませ、弁座D2との間に隙間を出現させ、作動流体がこの隙間を通じてスカート部Sの内側に流出することで減衰作用をなす。
環状バルブVの開放作動時に、弁座D2と環状バルブVとの間を通過してスカート部Sの内側に流出する作動流体は、ほぼ横向きの状態で流出し、スカート部Sの内周面S1に衝突すると共に、スカート部Sの内周面S1がスカート部Sの軸線方向に沿うストレートに形成されているので、図中に矢印で示すように、直角に折れ曲がるようにしてシリンダC内に流れる。
このことから、弁座D2と環状バルブVとの間を通過してシリンダC内に向かう作動流体は、スカート部Sの内側にあって滑らかに流れなくなり、この不具合から緩衝器に作動音を発生させる危惧がある。
本発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、作動流体の流れを改善して、緩衝器に作動音を発生させないピストンおよび作動音を発生しない緩衝器を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の緩衝器は、ピストンを搭載し、前記ピストンは、環状に形成され端面に弁座を有するディスクと、前記ディスクの前記弁座とは反対側の外周部から前記ディスクの軸線方向に突出して前記ディスクとは反対側の端部に環状端部を有するとともに内周面が前記ディスクとは反対側に向けて拡径する傾斜面である筒状のスカート部と、前記ディスクに形成され前記スカート部の内側に開口するとともに前記ディスクの前記スカート部側の端面に積層される環状バルブによって開放可能に閉塞され前記環状バルブが撓むことで開放される流路とを備え、前記環状端部の内径は、前記弁座の外径より大きく、軸線に直交する水平面と前記スカート部の内周面との間の角度は、前記水平面と前記弁座の外周面との間の角度より小さいことを特徴とする。また、上記した目的を達成するために、本発明のピストンは、環状に形成され端面に弁座を有するディスクと、前記ディスクの前記弁座とは反対側の外周部から前記ディスクの軸線方向に突出して前記ディスクとは反対側の端部に環状端部を有するとともに内周面が前記ディスクとが反対側に向けて拡径する傾斜面である筒状のスカート部と、前記ディスクに形成され前記スカート部の内側に開口するとともに前記ディスクの前記スカート部側の端面に積層される環状バルブによって開放可能に閉塞され前記環状バルブが撓むことで開放される流路とを備え、前記環状端部の内径は、前記弁座の外径より大きく、軸線に直交する水平面と前記スカート部の内周面との間の角度は、前記水平面と前記弁座の外周面との間の角度より小さいことを特徴とする。
本発明による緩衝器およびピストンにあっては、ディスクに連続するスカート部のディスク側の内周面を反ディスク方向に向けて拡径する傾斜面にするから、ディスクに形成の流路から流出してスカート部のディスク側の内周面に衝突した作動流体がスカート部のディスク側の内周面における傾斜に沿ってシリンダ内に流れる。
このことから、本発明による緩衝器およびピストンにあっては、スカート部の内側に流出する作動流体が直角に折れ曲がるようにしてシリンダ内に流れる従前のピストンに比較して、作動流体の流れが滑らかになる。
その結果、本発明による緩衝器によれば、作動流体の流れが改善されて作動音を発生しない。また、本発明によるピストンによれば、作動流体の流れが改善されて、緩衝器に作動音を発生させないことが可能になる。
一実施形態の緩衝器を一部破断して示す正面断面図である。 一実施形態の緩衝器におけるピストンを示す平面図である。 図2中のX−X線位置で示す一実施形態の緩衝器におけるピストンの断面図である。 一実施形態の緩衝器におけるピストンを積層した状態を示す断面図である。 複数個の一実施形態の緩衝器におけるピストンを串刺し状態にして横置きにした状態を示す図である。 一実施形態の緩衝器におけるピストンを積層した状態を示す部分半截断面図で、(A)は、ピストンのスカート部と弁座の半径条件を示し、(B)は、ピストンのスカート部と弁座の角度条件を示す。 他の実施形態の緩衝器におけるピストンを積層した状態を示す部分半截断面図で、(A)は、ピストンのスカート部と弁座の半径条件を示し、(B)は、ピストンのスカート部と弁座の角度条件を示す。 従来のピストンを利用する緩衝器を一部破断して示す正面断面図である。
以下に、図示した実施形態に基づいて、本発明を説明する。図1に示すように、本発明による緩衝器におけるピストンPは、たとえば、緩衝器におけるピストン部を構成する。
すなわち、ピストンPは、シリンダ1内に挿通してシリンダ1内に一方室R1および他方室R2を隔成すると共に、シリンダ1内に挿通されるピストンロッド2の先端部2aに保持されて、ピストンロッド2のシリンダ1に対する出入りによってシリンダ1内で摺動する。
また、ピストンPは、図3にも示すように、シリンダ1(図1参照)内に挿通する環状に形成のディスク3と、筒状であってディスク3の一端外周部からディスク3の軸線方向に、すなわち、図1および図3中の上下方向の下方に突出する筒状に形成のスカート部4とを有する。
そして、ピストンPは、スカート部4の内側にあってディスク3に形成される流路としての伸側の流路3aを有する。そしてまた、スカート部4の内周面4aは、図1および図3中で下方向となる反ディスク方向に向けて拡径する傾斜面とされている。ちなみに、ピストンPは、図示するところでは、伸側の流路3aに並列する圧側ポート3bを有する。
さらに、ピストンPは、ディスク3とスカート部4とを一体に有するように、たとえば、焼結で形成され、スカート部4の図1および図3中で下端部は、ディスク3の図1および図3中での下端となるスカート部側の端面、すなわち、他方室R2(図1参照)に対向する端面3c(図2参照)に平行する環状端部4bとされている。
上記のように、ピストンPは、図1および図3中で上下方向となる軸線方向の長さがディスク3の長さにスカート部4の長さを加えた長さになるので、ディスク3の長さだけの場合に比較して、ピストンPが横力を受けたときのシリンダ1の内周に対する面圧を低くし得る。
ちなみに、ピストンPは、ディスク3の外周とスカート部4の外周とに跨ってピストンリング5(図1参照)を嵌装し、このピストンリング5がシリンダ1の内周に摺接し、ピストンPのシリンダ1に対する摺動性を保障する。
なお、ピストンリング5は、あらかじめ環状に形成されたものがピストンPにおけるスカート部4の外周に嵌装され、その状態から加熱下に筒状に変形され、スカート部4およびディスク3の外周に嵌装される。
戻って、ピストンPは、ディスク3における図1および図3中での上端面となる反スカート部側の端面、すなわち、一方室R1に対向する端面(符示せず)に弁座6を有し、この弁座6は、内側に開口する圧側ポート3bの下流側端を囲む。
また、ピストンPは、ディスク3のスカート部側の端面3cに弁座7を有し、この弁座7は、内側に開口する伸側の流路3aの下流側端を囲む。ちなみに、弁座7は、この実施形態では、図示しないが、伸側の流路3aの下流側端が内側に開口する環状溝を有する。
そして、ピストンPは、弁座6に圧側ポート3bの下流側端を開放可能に閉塞するチェックバルブ8(図1参照)を着座させ、弁座7に伸側の流路3aの下流側端を開放可能に閉塞する環状バルブたる伸側バルブ9(図1参照)を着座させる。ちなみに、チェックバルブ8にあっては、伸側の流路3aの上流側端に通じる開口8aを有して、一方室R1からの作動流体の伸側の流路3aへの流入を許容する。
また、チェックバルブ8は、外周端部が撓み作動するときに、弁座6との間に出現する隙間を作動流体が通過すること許容し、伸側バルブ9は、外周端部が撓み作動するときに、弁座7との間に出現する隙間を作動流体が通過すること許容し、その際に所定の減衰作用をなす。
なお、図示するところにあって、チェックバルブ8は、一枚の環状リーフバルブで構成され、伸側バルブ9は、複数枚の環状リーフバルブを積層して構成され、チェックバルブ8および伸側バルブ9は、ピストンPを上下方向から挟む態勢にしてピストンロッド2における段部2b(図1参照)とピストンナット10(図1参照)との間に挟持される。
戻って、ピストンPにおいて、スカート部4は、内周面4aが反ディスク方向、すなわち、図1および図3中で下方向に向けて拡径する傾斜面になるが、これによって、ピストンPがシリンダ1内を上昇する緩衝器の伸側作動時に、一方室R1からの作動流体が伸側の流路3aを通過し、伸側バルブ9を撓み作動させて弁座7と伸側バルブ9との間を通過してスカート部4の内周面4aに衝突すると共に、図3中に矢印aで示すように、スカート部4の内周面4aにおける傾斜に沿って下方に、すなわち、他方室R2に流れる。
このことから、内周面がスカート部の軸線方向に沿うストレートに形成され、前記した図8に示すようにスカート部の内側に流出する作動流体が直角に折れ曲がるようにしてシリンダ内に流れる従前のピストンP1に比較して、本発明によるピストンPでは、作動流体の流れが滑らかになる。
そして、本発明によるピストンPによれば、作動流体の流れが滑らかになって、作動流体の流れが改善されるので、ピストン部がシリンダ1内を上昇する伸側作動時の緩衝器に作動音を発生させないことが可能になる。したがって、このピストンPを搭載した緩衝器によれば、伸側作動時に作動音を発生しないようにすることができる。
さらに、ピストンPにおける作動流体の流れが滑らかになると、このピストンPを有する緩衝器にあっては、今までよりも、より広い範囲の周波数領域、ピストン速度に対して設定通りの減衰力を発生できるようになり、車両における乗り心地をより一層良くし得ることになる。
ところで、本発明によるピストンPにあって、一方室R1に対向する端面に形成される弁座6は、図2に示すように、周方向に適宜の間隔を有して独立する開口窓6aを有し、この開口窓6aは、底部(符示せず)に圧側ポート3bにおける下流側端を開口させる。ちなみに、周方向に相隣する開口窓6aの間は、弁座6のいわゆる外であって、シート面6bより低くなる凹部3dとされ、この凹部3dには伸側の流路3aの上流側端が開口する。ちなみに、前記した図3は、この図2中のX−X線位置で切った断面図である。
上記の開口窓6aを有する弁座6は、図2中の拡大図にも示すように、外周面6cであってピストンPの軸線に直交する水平面における外側部分に段部6dを有し、この段部6dには、図4に示すように、下方のピストンPに同心に上方からピストンPを重ねるとき、スカート部4における環状端部4bが当接する。
そして、本発明によるピストンPは、これが保管されたり搬送されたりする際には、図5に示すように、複数個が並列されて軸Aによって串刺し状態にして横置きされる。
ところで、図示しないが、スカート部のディスク側の内周面がいわゆるストレートに形成されている従前のピストンP1の場合には、上記の横置き状態のとき、スカート部4の環状端面4bが対向する弁座6のシート面6bに接触する場合がある。
このスカート部4の環状端面4bが弁座6のシート面6bに接触する状態で、串刺し状態にある全体が左右方向に揺れたり上下動したりすると、スカート部4の環状端部4bが弁座6のシート面6bに離着座を繰り返し、したがって、弁座6のシート面6bが変形するなどして、組立後の緩衝器にあって、たとえば、減衰特性がばらつく不具合に繋がる可能性が危惧されることになる。
それ対して、本発明によるピストンPにあっては、図6(A)に示すように、スカート部4の環状端部4bを対向する弁座6のシート面6bに干渉させないようにする上で、スカート部4における環状端部4bの内径L1を段部6dの内径L2より大きく段部6dの外径L3より小さくしている。
これによって、スカート部4の環状端部4bが弁座6の段部6dに着座すると共に、スカート部4の内周面4aが弁座6の外周面6cとの間に隙間(符示せず)を有することが可能になり、スカート部4の弁座6への干渉を回避させることが可能になる。
また、図6(B)に示すように、ピストンPの軸線方向の断面において、ピストンPの軸線に直交する水平面bとスカート部4の内周面4aとの間の角度θ1が、水平面bと弁座6の外周面6cとの間の角度θ2より小さいとする。
これによって、スカート部4の内周面4aが弁座6のシート面6bに干渉しないのはもちろんのこと、スカート部4の内周面4aが弁座6の外周面6cとの間に隙間(符示せず)を有することが可能になり、弁座6の外周面6cにも干渉せずして、スカート部4の弁座6への干渉を回避させる。
そして、スカート部4の環状端部4bが弁座6の段部6dに着座する状態のとき、上記した外径が、L2<L1<L3であり、上記した角度が、θ1<θ2であるときに、スカート部4の内周面4aの弁座6におけるシート面6bへの干渉を確実に回避でき、前記した図5に示す串刺し状態にして横置きされて保管されたり搬送されたりする際に、スカート部4の干渉による弁座6のシート面6bへの変形発生を完全に阻止できることになる。
図7(A)は、本発明による他の実施形態の緩衝器におけるピストンPを前記した図4に示すように同心に上下に積層した場合を図6(A)と同様に示すもので、スカート部4の弁座6への干渉を回避するための条件を示す。
ちなみに、この実施形態の緩衝器におけるピストンPにあっては、弁座6の外周面6cに段部6d(図4参照)を有していない。したがって、このピストンPを同心に積層する場合には、スカート部4の環状端部4bは、図7(A)に示すように、前記した凹部3d、すなわち、弁座6における開口窓6aが相隣する場合の弁座6のいわゆる外に位置決めされる凹部3dに直接当接する状態になる。
この状態のとき、図7(A)に示すように、スカート部4における環状端部4bの内径L4が弁座6の外径、すなわち、弁座6のシート面6bの外径より大きいのはもちろんのこと、さらには、弁座6の外周面6cにおける下端部の外径L5より大きいとしている。
これにより、スカート部4の内周面4aが弁座6のシート面6bに干渉しないのはもちろんのこと、スカート部4の内周面4aが弁座6の外周面6cとの間に隙間(符示せず)を有することが可能になり、弁座6の外周面6cにも干渉せずして、スカート部4の弁座6への干渉を回避させる。
そして、図7(B)は、前記した図6(B)と同様に、スカート部4と弁座6との間における角度条件を示すもので、ピストンPの軸線方向の断面において、ピストンPの軸線に直交する水平面bとスカート部4の内周面4aとの間の角度θ3が、水平面bと弁座6の外周面6cとの間の角度θ4より小さいことを示す。
これによって、スカート部4の内周面4aが弁座6のシート面6bに干渉しないのはもちろんのこと、スカート部4の内周面4aが弁座6の外周面6cとの間に隙間(符示せず)を有することが可能になり、弁座6の外周面6cにも干渉せずして、スカート部4の弁座6への干渉を回避させる。
以上のように、本発明によるピストンPにあっては、ディスク3の一端外周部に突出するスカート部4の内周面4aを反ディスク方向に向けて拡開する傾斜面にするから、上下方向に同心に積層されるとき、上記した径の設定如何で、また、これに加えて、上記した角度の設定如何で、上方のピストンPのスカート部4における環状端部4bが下方のピストンPの弁座6におけるシート面6bに干渉することを回避できる。
そして、本発明によるピストンPにあっては、上方のピストンPにおけるスカート部4の環状端部4bが下方のピストンPにおける弁座6の外周面6cに形成の段部6dに当接することで、スカート部4の弁座6に対する高さ位置をいわゆる嵩上げでき、このことから、スカート部4の内周面4aと弁座6の外周面6cとの間における隙間を大きく取ることが可能になり、スカート部4における環状端部4bが弁座6におけるシート面6bに干渉することを確実に回避することを可能にする。
このことは、言い換えれば、スカート部4の内周面4aと弁座6の外周面6cとの間における隙間を可能な限りに狭くすることで、その分、スカート部4の肉厚を大きくすることが可能なり、スカート部4の耐久性を向上できる。
一方、本発明によるピストンPにあっては、上方のピストンPにおけるスカート部4の環状端部4bが下方のピストンPにおける弁座6の外の凹部3dに当接することで、同心に積層される複数個のピストンPにあって全体長さを小さくでき、したがって、複数個のピストンPを整列させて軸Aで串刺し状態にして保管したり搬送したりする際に、収納性を向上させる。
そして、本発明によるピストンPにあっては、同心に上下に積層するとき、下方のピストンPの弁座6が上方のピストンPのスカート部4で覆われるようになり、したがって、複数個のピストンPを整列させて軸Aで串刺し状態にして保管したり搬送したりする際に、弁座6のシート面6bがスカート部4で保護される態勢になる。
前記したところでは、ピストンPが焼結形成されるとしたが、本発明が意図するところからすると、これに代えて、ダイカスト成形されたり、さらには、樹脂材で射出成形されたりするなど、自由な構成が採用されて良い。
また、前記したところでは、弁座6における外周面6cに形成の段部6dが外周面6cに沿う円弧状に形成されるとしたが、スカート部4における環状端部4bの着座を許容する限りには、これに代えて、図示しないが、上方に延びる軸状あるいは箱状に形成されて、外周面6cに言わば部分的に設けられても良い。
そして、前記したところでは、本発明によるピストンPが緩衝器に具現化される場合を例にして説明したが、本発明によるピストンPがガススプリングやシートダンパなどにおけるピストン部に具現化されることを妨げものではない。
3 ディスク
3a 伸側の流路(流路)
3c 端面
4 スカート部
4a 内周面
4b 環状端部
6 弁座
6a 開口窓
6c 外周面
6d 段部
9 伸側バルブ(環状バルブ)
L1,L2,L3,L,4,L5 径
P ピストン
b 水平面
θ1,θ2,θ3,θ4 角度

Claims (4)

  1. ピストンを搭載した緩衝器であって、
    前記ピストンは、
    環状に形成され端面に弁座を有するディスクと、
    前記ディスクの前記弁座とは反対側の外周部から前記ディスクの軸線方向に突出して前記ディスクとは反対側の端部に環状端部を有するとともに内周面が前記ディスクとは反対側に向けて拡径する傾斜面である筒状のスカート部と、
    前記ディスクに形成され前記スカート部の内側に開口するとともに前記ディスクの前記スカート部側の端面に積層される環状バルブによって開放可能に閉塞され前記環状バルブが撓むことで開放される流路と、
    を備え、
    前記環状端部の内径は、前記弁座の外径より大きく、
    軸線に直交する水平面と前記スカート部の内周面との間の角度は、前記水平面と前記弁座の外周面との間の角度より小さい、
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記弁座は、外周面であって軸線に直交する水平面における外側部分に段部を有し、
    前記段部の内径は前記環状端部の内径より小さく、前記段部の外径は前記環状端部の内径より大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器
  3. 前記弁座は、周方向に間隔を有して独立する開口窓を有し、
    前記段部は、前記開口窓の外周面であって軸線に直交する水平面における外側部分に設けられる
    ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器
  4. 環状に形成され端面に弁座を有するディスクと、
    前記ディスクの前記弁座とは反対側の外周部から前記ディスクの軸線方向に突出して前記ディスクとは反対側の端部に環状端部を有するとともに内周面が前記ディスクとは反対側に向けて拡径する傾斜面である筒状のスカート部と、
    前記ディスクに形成され前記スカート部の内側に開口するとともに前記ディスクの前記スカート部側の端面に積層される環状バルブによって開放可能に閉塞され前記環状バルブが撓むことで開放される流路と、
    を備え、
    前記環状端部の内径は、前記弁座の外径より大きく、
    軸線に直交する水平面と前記スカート部の内周面との間の角度は、前記水平面と前記弁座の外周面との間の角度より小さい
    ことを特徴とするピストン。
JP2012251720A 2012-11-16 2012-11-16 ピストンおよび緩衝器 Active JP5588497B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012251720A JP5588497B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 ピストンおよび緩衝器
DE201311004021 DE112013004021T5 (de) 2012-11-16 2013-11-13 Kolben
CN201380046888.6A CN104603496B (zh) 2012-11-16 2013-11-13 缓冲器
PCT/JP2013/080639 WO2014077265A1 (ja) 2012-11-16 2013-11-13 ピストン
US14/422,731 US9879777B2 (en) 2012-11-16 2013-11-13 Shock absorber and piston

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012251720A JP5588497B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 ピストンおよび緩衝器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014098465A JP2014098465A (ja) 2014-05-29
JP2014098465A5 JP2014098465A5 (ja) 2014-07-24
JP5588497B2 true JP5588497B2 (ja) 2014-09-10

Family

ID=50731176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012251720A Active JP5588497B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 ピストンおよび緩衝器

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9879777B2 (ja)
JP (1) JP5588497B2 (ja)
CN (1) CN104603496B (ja)
DE (1) DE112013004021T5 (ja)
WO (1) WO2014077265A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150345584A1 (en) * 2013-02-06 2015-12-03 Kayaba Industry Co., Ltd. Piston and shock absorber including piston

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6487804B2 (ja) * 2015-08-07 2019-03-20 Kyb株式会社 緩衝器のバルブ構造
JP6594226B2 (ja) * 2016-02-25 2019-10-23 株式会社ショーワ 圧力緩衝装置および流路形成部材
CN106050820B (zh) * 2016-08-17 2018-11-13 四川英发太阳能科技有限公司 一种太阳能电池的丝印检测系统
CN108071735B (zh) * 2017-12-21 2019-06-28 重庆厚全科技发展有限公司 一种发动机检测用减振台
US10800547B1 (en) 2018-07-25 2020-10-13 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Unmanned aerial vehicle (UAV) recovery system
WO2023188285A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 日立Astemo株式会社 緩衝装置用ピストン、緩衝装置
US20240410440A1 (en) * 2023-06-07 2024-12-12 Fox Factory, Inc. Piston fluid flow dynamics, temperature stability, and noise mitigation

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58125747U (ja) * 1982-02-19 1983-08-26 株式会社昭和製作所 リヤ−クツシヨンユニツトのピストン
JPS6199742U (ja) * 1984-12-05 1986-06-26
JPH08177931A (ja) * 1994-12-22 1996-07-12 Toyota Motor Corp 油圧緩衝器
US6371264B1 (en) * 1999-06-09 2002-04-16 Denso Corporation Fulcrum blow off valve for use in a shock absorber
US6886670B2 (en) * 2003-09-29 2005-05-03 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Extra support land for valve disc
JP2004204863A (ja) 2002-12-24 2004-07-22 Kayaba Ind Co Ltd ピストン構造
JP4902483B2 (ja) * 2007-09-28 2012-03-21 株式会社ショーワ 油圧緩衝器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150345584A1 (en) * 2013-02-06 2015-12-03 Kayaba Industry Co., Ltd. Piston and shock absorber including piston
US9772000B2 (en) * 2013-02-06 2017-09-26 Kyb Corporation Piston and shock absorber including piston

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014098465A (ja) 2014-05-29
CN104603496A (zh) 2015-05-06
DE112013004021T5 (de) 2015-04-23
US9879777B2 (en) 2018-01-30
CN104603496B (zh) 2016-08-24
WO2014077265A1 (ja) 2014-05-22
US20150211634A1 (en) 2015-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5588497B2 (ja) ピストンおよび緩衝器
US9382964B2 (en) Cylinder apparatus
JP5833957B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP2015525325A (ja) 位置依存減衰アセンブリを備える油圧サスペンションダンパ
JP2014098465A5 (ja) ピストンおよび緩衝器
JP2009243530A (ja) 流体圧緩衝器
WO2014002867A1 (ja) 減衰バルブ
WO2015177880A1 (ja) 圧力緩衝装置および減衰力発生部材
JP4883695B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP6360291B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
CN106662194A (zh) 活塞以及减震器
JP6594226B2 (ja) 圧力緩衝装置および流路形成部材
JP4898607B2 (ja) 空圧緩衝器のバルブ構造
JP6393572B2 (ja) 緩衝器
JP5307739B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP5839562B2 (ja) 油圧緩衝器
JP5798842B2 (ja) 緩衝器
JP5922948B2 (ja) 緩衝器
JP7350182B2 (ja) 緩衝器
KR101230553B1 (ko) 쇽업소버의 유압 스토퍼 구조 및 그 형성방법
JP5873353B2 (ja) 緩衝器
JP2010164121A (ja) バルブ構造
JP2018119623A (ja) ピストンリング
JP6246425B1 (ja) 緩衝器
CN103671680B (zh) 液压缓冲器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140610

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140610

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140610

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140725

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5588497

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350