JP5543694B2 - 生体関連物質の分離回収方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、試料から検出目的の微生物又は細胞を採取するには種々の試薬を加えて分離工程を経るため、一般には、試料を洗浄するのに遠心分離操作を行っている。また、試料が微量のときは、試料中から微生物又は細胞を採取することが困難である。したがって、試料から目的微生物又は細胞を検出するためには、これらを簡便かつ効率よく回収することが望まれる。
しかしながら、微生物又は細胞を回収して検出するには、多くの時間を必要とし、また作業が煩雑であることが多かった。また、前処理したサンプルの純度が低いためにPCR等で遺伝子を増幅してもバックグラウンドが出てしまい、検出感度が低下することもあった。
(1)生体関連物質を吸着することができるランダム形状化された微粒子1と、該微粒子1と結合することができる微粒子2と、試料とを混合することを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
(2) 生体関連物質を吸着することができる凝集剤1、及び/又は前記微粒子2と結合することができる凝集剤2をさらに混合するものである、(1)に記載の方法。
(3)生体関連物質を吸着することができるランダム形状化された微粒子1と、該微粒子1と結合することができる凝集剤2と、試料とを混合することを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
(4)生体関連物質を吸着することができる凝集剤1をさらに混合するものである、(3)に記載の方法。
(5)生体関連物質を吸着することができる凝集剤1と、該凝集剤1と結合することができる微粒子2と、試料とを混合することを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
(7)生体関連物質を吸着することができる凝集剤1と、該凝集剤1と結合することができる凝集剤2と、試料とを混合することを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
(8)生体関連物質を吸着することができるランダム形状化された微粒子1と、該微粒子1と結合することができる微粒子2と、試料との混合物を、凝集剤で処理することを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
(9)生体関連物質を吸着することができるランダム形状化された微粒子1と、試料との混合物を、凝集剤で処理することを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
(10)生体関連物質を吸着することができる凝集剤1と結合することができる微粒子2と、試料との混合物を、凝集剤で処理することを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
(12)微粒子1が、樹脂の粉砕物である(1)から(4)、(8)、(9)及び(11)のいずれか1項に記載の方法。
(13) 微粒子1の粒径が1から180μmである(1)から(4)、(8)、(9)、(11)及び(12)のいずれか1項に記載の方法。
(14)微粒子2がイオン交換樹脂製のものである(1)、(2)、(5)、(6)、(8)及び(10)のいずれか1項に記載の方法。
(15)微粒子2が磁性粒子である(1)、(2)、(5)、(6)、(8)、(10)及び(14)のいずれか1項に記載の方法。
(17) 凝集剤が高分子である(2)から(16)のいずれか1項に記載の方法。
(18)試料が痰、喀痰、血液、口腔洗浄液、胃液、胸腔洗浄液、環境水、家庭排水、工場排水、飲用水、食物等洗浄液、及び生体関連物質が存在し得る道具の洗浄液からなる群から選択される少なくとも1つである、(1)から(17)のいずれか1項に記載の方法。
(19) 生体関連物質が微生物もしくは細胞又は核酸である、(1)から(18)のいずれか1項に記載の方法。
(20) 微生物がマイコバクテリウム属に属する微生物である(19)に記載の方法。
(22)生体関連物質が正電荷であり、かつ、微粒子1及び/又は凝集剤が負電荷である、(1)から(20)のいずれか1項に記載の方法。
(23) 沈殿物と液体成分との分離工程を行う(1)から(22)のいずれか1項に記載の方法。
(24) 磁気分離工程を行う(1)、(2)、(5)、(6)、(8)、(10)及び(14)から(23)のいずれか1項に記載の方法。
(25) (1)から(24)のいずれか1項に記載の方法により分離した分離物から生体関連物質を採取することを特徴とする生体関連物質の回収方法。
(27) 以下の性質又は機能を有する微粒子1、微粒子2、凝集剤1及び凝集剤2からなる群から選ばれる少なくとも2つ(微粒子1と凝集剤1との組合せ、及び微粒子2と凝集剤2との組合せを除く)を含む、生体関連物質の分離用、回収用、又は検出用キット。
(a) 微粒子1:ランダム形状化されている。生体関連物質を吸着することができる。微粒子2及び/又は凝集剤2と結合することができる。
(b) 微粒子2:微粒子1、凝集剤1及び凝集剤2の少なくとも1つと結合することができる。
(c) 凝集剤1:生体関連物質を吸着することができる。微粒子2及び/又は凝集剤2と結合することができる。
(d) 凝集剤2:微粒子1、微粒子2及び凝集剤1の少なくとも1つと結合することができる。
本発明によれば、生体関連物質が混在している試料から、生体関連物質を効率的にかつ高純度で分離・調製することができる。
なお、本明細書において引用した文献、及び公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込むものとする。
本発明者は、臨床サンプル等から目的の微生物又は核酸を増殖又は増幅させて検出する際、擬陽性又は擬陰性の検出結果を少なくするためにはどのようにすべきかを鋭意検討した。その結果、検出工程の前処理において効率良く目的の微生物等を分離することが重要であることを見出した。
(a) 微粒子1:ランダム形状化されている。生体関連物質を吸着することができる。微粒子2及び/又は凝集剤2と結合することができる。
(b) 微粒子2:微粒子1、凝集剤1及び凝集剤2の少なくとも1つと結合することができる。
(c) 凝集剤1:生体関連物質を吸着することができる。微粒子2及び/又は凝集剤2と結合することができる。
(d) 凝集剤2:微粒子1、微粒子2及び凝集剤1の少なくとも1つと結合することができる。
本発明において微粒子として使用される担体の材質は液体試料に対して不溶性の材質であり、正若しくは負の電荷又は無電荷の性質を有する。そして、担体の材質は、液体試料の溶媒の種類等に応じて適宜選択することができる。
本発明においては、以下の性質又は機能を有する微粒子1及び/又は微粒子2が使用される。
(a) 微粒子1:
非磁性である。
ランダム形状化されている。
負電荷又は正電荷を持つ。
生体関連物質を吸着することができる。
微粒子2及び/又は凝集剤2と結合することができる。
(b) 微粒子2:
磁性又は非磁性である。
無電荷であるか、あるいは負電荷又は正電荷を持つ。
微粒子1、凝集剤1及び凝集剤2の少なくとも1つと結合することができる。
キレート効果を有する場合もある。
無機化合物からなる磁性粒子、又はガラスやアルミナであってもよい。
粒子は非膨潤性であることが好ましいが、膨潤性であってもよい。粒子表面は多孔質であっても無孔質であってもよいが、粒子表面が多孔質である場合には無孔質である場合よりも多くの生体関連物質を吸着することができる。
(1)生体関連物質が負電荷であるとき
微粒子1及び凝集剤:正電荷
微粒子2:負電荷、無電荷
(2)生体関連物質が正電荷であるとき
微粒子1及び凝集剤:負電荷
微粒子2:正電荷、無電荷
最も一般的なイオン交換樹脂の構造はスチレン・ジビニルベンゼンの共重合体からなる母体を持つものである。ポリスチレン長鎖分子がジビニルベンゼンの架橋により立体的網目構造の樹脂を形成する。このため、イオン交換樹脂はビーズ状の粒子構造を形成し、その内部は広い表面積を有する。
本発明の好ましい態様において、一般的イオン交換クロマトグラフィー等に使用される樹脂(主に直径1mm程度の粒状樹脂)を粉砕することにより、粒径を小さくするとともに、形状をランダムにすることができる。これにより、粒子内部の広い表面積が露出し、生体関連物質を効率よく吸着することが可能となる。
樹脂を粉砕する方法は、乳鉢を用いて手動で粉砕する方法、又はミキサー若しくはビーズミルなどの機械を用いて粉砕する方法がある。また、市販の粉砕機(型名:MIC−30、奈良機械製作所)を使用して粉砕することもできる。
微粒子の粒径は、微粒子1の場合は、下限が1μm程度、好ましくは50μm程度であり、上限が180μm程度、好ましくは100μm程度である。より好ましくは、1μm〜180μm、さらに好ましくは50〜100μmである。微粒子2の場合は、下限が0.1μm程度、好ましくは1μm程度であり、上限が500μm程度、好ましくは200μm程度である。より好ましくは、0.1〜500μm、さらに好ましくは1〜200μmである。
微粒子の粒径が上記範囲のときは、微粒子と試料との会合体が自然沈殿するため、試料中の生体関連物質を溶液から分離する際、遠心操作を不要にすることができる。
本発明において「生体関連物質」とは、試料中に含まれる分離、回収又は検出の対象となる物質であり、微生物、ウイルス、細胞、核酸、多糖、タンパク質、低分子などのあらゆる生体物質を意味する。
また、細胞は動物細胞、植物細胞、昆虫細胞のいずれも含まれる。
核酸としては、DNA、RNA、人工核酸などが挙げられる。
多糖としては、デンプン、グリコーゲン、キチン、カラギーナンなどが挙げられる。
タンパク質としては、抗体、酵素、色素タンパク質などが挙げられる。
低分子としては、ヌクレオチド三リン酸又はデオキシヌクレオチド三リン酸などのヌクレオチド、グルコース又はガラクトースなどの糖、グルタミン酸又はリジンなどのアミノ酸、フルオロセイン又はエチジウムブロマイドなどの色素、エピネフリン又はペプチドホルモン又はステロイドなどのホルモンが挙げられる。
但し、上記生体関連物質は例示であり、これらの物質に限定されるものではない。
(i) 痰、喀痰、唾液、口腔洗浄液、胃液、胸腔洗浄液、血液、血清、血漿、糞便、尿、髄液、精液等の臨床材料、
(ii) 細胞溶解液、組織溶解液、細胞培養物、組織培養物等の生物材料、
(iii) 家庭排水、工業排水などの排水、
(iv) 海洋水、河川水、池水、湖水、地下水などの環境水、
(v) 飲用水、食物等洗浄液、及び生体関連物質が存在し得る道具の洗浄液、
が試料に含まれる。「生体関連物質が存在し得る道具の洗浄液」とは、生体関連物質の存在を確認したい箇所を拭き取った道具の洗浄液、又は生体関連物質の存在を確認したい箇所を洗い流した洗浄液を意味し、例えば、調理用包丁の洗浄液、拭き取りクロス(台布巾)で物を拭き取った後の洗浄液などが挙げられる。
臨床材料や生物材料を懸濁又は溶解する場合は、塩濃度が生理的条件に比較的近く細胞等に対して穏和な緩衝液が好ましい。このような緩衝液としては、例えばHEPES、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、生理食塩水、蒸留水、培地等を挙げることができる。
排水や環境水を懸濁又は溶解する場合は、特に吸着阻害物質の阻害効果を緩和させる性質の緩衝液が好ましい。このような緩衝液としては、例えばリン酸緩衝液、トリス緩衝液、生理食塩水、蒸留水、クエン酸、EDTA等を挙げることができる。
本発明において使用される凝集剤1及び凝集剤2は以下の性質を有するものである。
凝集剤1:生体関連物質、微粒子2及び凝集剤2の少なくとも1つと結合する。高分子である。
凝集剤2:微粒子1、微粒子2及び凝集剤1の少なくとも1つと結合する。高分子である。
高分子は、分子量は100万〜2000万、好ましくは200万から400万であり、例えば大明化学工業製のものが挙げられる。
凝集剤の濃度は、下限が0.01mg/ml程度、好ましくは0.1mg/ml程度であり、上限が100mg/ml程度、好ましくは10mg/ml程度である。より好ましくは、0.1〜10mg/ml、さらに好ましくは0.1から1mg/mlである。
本発明の方法は、上記微粒子1、微粒子2、凝集剤1及び凝集剤2から選ばれる少なくとも2つと試料とを混合することを特徴とする。
生体関連物質、微粒子1、微粒子2、凝集剤1及び凝集剤2の前記性質及び機能を表1に示す。
微粒子及び凝集剤の電荷は、微粒子2と凝集剤2が相反する電荷(正と負の電荷)とならないようにする。また、粒子1又は凝集剤1と凝集剤2とが同じ電荷とならないようにする。
さらに、生体関連物質と、微粒子及び凝集剤との結合様式を図1に示す。図1において、生体関連物質、微粒子及び凝集剤のそれぞれの間を結んだ直線は、両者が結合できることを意味する。すなわち、微粒子1と凝集剤1は生体関連物質と相互作用し、微粒子2と凝集剤2は生体関連物質と相互作用しないという関係にある。
したがって、本発明において利用可能な微粒子と凝集剤との組合せは、図2に示す通りとなる。
(1) 微粒子1と、微粒子2と、試料とを混合する。この混合物に、凝集剤1及び/又は凝集剤2をさらに混合することができる。
(2) 微粒子1と、凝集剤2と、試料とを混合する。この混合物に、凝集剤1をさらに混合することができる。
(3) 凝集剤1と、微粒子2と、試料とを混合する。この混合物に、凝集剤2をさらに混合することができる。
(4) 凝集剤1と、凝集剤2と、試料とを混合する。
(5) 微粒子1と、微粒子2と、試料とを混合し、得られる混合物を凝集剤で処理する。
(6) 微粒子1と、試料とを混合し、得られる混合物を凝集剤で処理する。
(7) 微粒子2と、試料とを混合し、得られる混合物を、凝集剤で処理する。
上記(5)〜(7)において使用される凝集剤は、凝集剤1のみ又は凝集剤2のみであってもよく、両者を併用してもよい。
本発明では、上述した微粒子及び/又は凝集剤(微粒子等ともいう)と試料液とを接触させて、試料液中の生体関連物質を微粒子等に吸着/結合させ、吸着物(凝集塊)を沈殿させる。試料液と微粒子等との接触は、試料液中の生体関連物質が均一に微粒子等と接触できる条件であればよく、例えば静置、又はゆっくりとした攪拌混合などが挙げられる。静置又はゆっくりとした撹拌混合は、生体関連物質が微粒子等に対して均一に吸着又は結合することができ、操作が簡単である点で好ましい。
微粒子と試料とを混合する場合には、微粒子と試料液とが充分に混合接触可能となるように条件を設定する。例えば、微粒子が10〜100mgのときは、試料液は1〜50mlとすることができる。また混合時間は、生体関連物質が微粒子に吸着して凝集する時間、例えば10秒間〜12時間、好ましくは30秒間から5分間である。
微粒子と生体関連物質が沈殿すると、沈殿物は液体成分から分離する(固-液分離する)。本発明においては分離後の生体関連物質が回収される。回収する方法は、微粒子と生体関連物質との沈殿物から生体関連物質を採取すればよい。採取方法は特に限定されるものではないが、例えば液体部分を除去して凝集沈殿した沈殿物を採取する方法、沈殿物を磁性分離する方法、沈殿物をフィルターに通して生体関連物質を回収する方法などが挙げられる。
また、回収工程において試料液から生体関連物質を回収した後であっても、微粒子には、一部の生体関連物質が弱く吸着している場合がある。そこで、微粒子に吸着した生体関連物質を更に回収するために、微粒子に吸着した生体関連物質を分離するための脱着液を微粒子に接触させることが好ましい。
ここで用いられる脱着液としては、pHとイオン強度の観点から生体関連物質に対して穏和な化合物であって、微粒子と生体関連物質との吸着を相対的に低下させるものであればよい。例えば、塩化ナトリウム溶液、界面活性剤、キレート剤、緩衝液などを挙げることができる。
脱着液は、生体関連物質を回収した後の微粒子と均一に混合し得る量であればよく、例えば微粒子100mgあたり0.1〜1ml、好ましくは0.2〜0.5mlである。脱着時間は、例えば10秒〜30分、好ましくは1〜10分である。
本発明は、上記方法により回収された生体関連物質を(i)直接観察する、(ii)培養する、又は(iii)増幅することを特徴とする生体関連物質の検出方法を提供する。
生体関連物質が細胞又は細菌の場合は、回収された生体関連物質を目視等により直接観察することができる。あるいは、回収された生体関連物質を培地に培養して増殖させ、存在を観察することができる。生体関連物質が核酸の場合は、PCR等により増幅させ、増幅産物を確認すればよい。
「小川培地」とは、培地基中の燐酸塩をKH2PO4のみとした卵培地であり、現在わが国で最もよく使われている培地である。菌の分離培養には、基汁100mlに対し1〜3gのKH2PO4を含む培地(1〜3%小川培地)を用いる。本発明においては、喀痰などの臨床材料由来の生体関連物質を強アルカリ溶液で前処理した後、処理物を小川培地に接種し、菌の増殖を観察する。培養した陽性検体について、薬剤感受性検査、及び/又はイムノクロマト法、及び/又は他の培地での生育検査、遺伝子検査によって鑑別・同定を行う。
なお、上記3種類の検出法は、マイコバクテリウム属細菌の検出に限定されるものではない。
本発明は、以下の性質を有する微粒子1、微粒子2、凝集剤1及び凝集剤2からなる群から選ばれる少なくとも2つ(微粒子1と凝集剤1との組合せ、及び微粒子2と凝集剤2との組合せを除く)を含む、生体関連物質の分離用、回収用、又は検出用キットを提供する。
(a) 微粒子1:ランダム形状化されている。生体関連物質を吸着することができる。微粒子2及び/又は凝集剤2と結合することができる。
(b) 微粒子2:微粒子1、凝集剤1及び凝集剤2の少なくとも1つと結合することができる。
(c) 凝集剤1:生体関連物質を吸着することができる。微粒子2及び/又は凝集剤2と結合することができる。
(d) 凝集剤2:微粒子1、微粒子2及び凝集剤1の少なくとも1つと結合することができる。
また、本発明のキットには、試料を溶解又は懸濁するための緩衝液、試料と微粒子1又は微粒子2との混合順序、凝集剤の混合量やその順序を記載した説明書、さらには、生体関連物質の検出用器具、例えばMGIT法を想定するときは溶存酸素に感受性を有する蛍光化合物を含有させた試験管、PCRによる検出を想定するときはPCR用の緩衝液やプライマー、古典的検出を想定するときは小川培地、光学顕微鏡検査を想定するときはチール・ネールゼン染色液を含めることができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(i) 菌液の調製
常法に従ってLB培地で培養した大腸菌(Escherichia coli)の菌体濃度をバクテリアカウンター(エルマ)を用いて測定し、生理食塩水で1×103 cells/mlになるように調製した。
(ii) SS-M粒子での吸着
(i)で調製した菌液1mlを1.5ml遠心チューブ(アシスト)に採取し、陰イオン交換樹脂の粉砕粒子であるSS-M粒子(1g/5ml)100μlを加えた。静かに3分間転倒混和した(約90回の転倒混和)。
(iii) 凝集剤の添加
凝集剤であるTC-833を10mg/ml、1mg/ml、または0.1mg/mlの濃度のものをそれぞれ別々に用意した(ii)の遠心チューブに100μlずつ添加した。比較対照として凝集剤を加えずに(iv)へ進める試験も同時に行った。
(iv) 鉄粉の添加
鉄粉を加え、静かに転倒混和を30秒間行った(30秒間で約15回の転倒混和)。
(v) 沈降
5〜6分静置し、粒子を沈降させた。その際、チューブの壁面に粒子が張り付いている場合、チューブ立てに立てたまま遠心チューブを回して粒子を壁面から落とした。
(vi) 上清と沈殿の分離
遠心チューブの蓋を静かに開け、なるべく沈降している粒子を吸引しないように静かに上のほうから上清を0.3mlの沈殿が残るように採取した。採取した上清は、新しい遠心チューブに保存した。
(vii) コントロールの作製
上記(i)で作製した103cfu/mlのサンプル0.1mlをLB寒天培地に塗布し、これをコントロールとした。
(viii) 寒天培地への塗布
(vi)で採取した上清から各上清と沈殿の合計の10分の1量および10分の3量をLB寒天培地に塗布し、37度で培養した。
(ix) 検出
培養後、各LB寒天培地のコロニー数を測定し、コントロールのコロニー数を100%として各工程の吸着率を算出した(表3)。
(i) 培地の成分の除外
培養した非定型抗酸菌(M.Kansasii)含有溶液1mlを1.5mlエッペンドルフチューブに取り、遠心分離機(「チビタン」(商品名、テックジャム社製))で遠心してペレットにした。上清を取り除き、チューブに1mlの生理食塩水を加え、ペレットを完全に溶解した。
(ii) サンプルの希釈
上記(i)で培地を生理食塩水に置き換えたM.Kansasiiを生理食塩水で10-6および10-7に希釈した。
(iii) サンプルの調製
上記(ii)で希釈したM.Kansasii 1mlとNALC(N-Acetyl-L-Cystein)-NaOH-PBS 9mlを15mlの遠心チューブに入れた。
(iv) SS-M粒子での吸着
陰イオン交換樹脂の粉砕粒子であるSS-M粒子(1g/5ml)100ulを(iii)で調製したサンプルの入った遠心チューブに加え、静かに転倒混和を3分間行った(3分間で約90回の転倒混和)。
(v) 凝集剤の添加
凝集剤であるTC-833(1mg/ml)(大明化学工業製)100μlを加え、静かに転倒混和を30秒間行った(30秒間で約15回の転倒混和)。
鉄粉(0.2g/ml)100μlを加え、静かに転倒混和を30秒間行った(30秒間で約15回の転倒混和)。
(vii) 沈降
15mlの遠心チューブを垂直に立て、5〜6分静置し、粒子を沈降させた。その際、チューブの壁面に粒子が張り付いている場合、チューブ立てに立てたまま遠心チューブを回して粒子を壁面から落とした。
(viii) 上清と沈殿の分離
遠心チューブの蓋を静かに開け、なるべく沈降している粒子を吸引しないように静かに上のほうから上清を9ml除去した。除去した上清は、新しい遠心チューブに保存した。
(ix)コントロールの作製
上記(ii)で作製した10-7に希釈したサンプル500μl又はDW500μlに「SS-M」「TC-833(1mg/ml)」「鉄粉」それぞれ100μlを加えたものを作製した(計8種類)。10-7に希釈したサンプルを含む溶液を陽性コントロール、蒸留水(DW)を含む溶液を陰性コントロールとした。
(x) MGITの準備
MGIT本体にMGITの取扱説明書に従ってサプリメント2種を加えた。
上記(viii)で分離した沈殿をよくピペッティングしてほぐした後、サプリメントを加えたMGITに菌含有溶液を500μl添加した。
(xii) MGITへの上清の添加
上記(viii)で沈殿と分離した上清の500μl、をサプリメント含有MGITに添加した。
(xiii) MGITへのコントロールの添加
上記(ii)で希釈したサンプルを500μlずつ、サプリメントを加えたMGITに添加した。
上記(ix)で作製した陽性及び陰性コントロールの全量を、サプリメントを加えたMGITに添加した。
(xiv) MGITでの培養
上記(xiii)で調製したサンプルを37℃の恒温槽に入れてインキュベートし、2〜3日後から42日までMGIT専用の陽性判定装置バクテックマイクロMGIT(BD)測定し、培養を始めてからの陽性判定が示されるまでの日数を記録した。42日後までに陽性判定が得られなかった場合を陰性とした。さらに上述の方法で操作を行った粒子法と指針(結核菌検査指針2007 日本結核予防会抗酸菌検査法検討委員会編)に記述された遠心法で濃縮された濃縮産物の陽性検出結果を3回ずつ比較した。遠心濃縮法の操作は、結核菌検査指針2007に記載された手順に従った。
(i) 培地の成分の除外
培養した非定型抗酸菌(M.Kansasii)およびBCG(弱毒化M.bovis)含有溶液1mlを1.5mlエッペンドルフチューブに取り、遠心分離機(「チビタン」(商品名、テックジャム社製))で遠心してペレットにした。上清を取り除き、チューブに1mlの生理食塩水を加え、ペレットを完全に溶解した。
(ii) サンプルの希釈
上記(i)で培地を生理食塩水に置き換えた抗酸菌を生理食塩水で10-6および10-7に希釈した。
(iii) サンプルの調製
上記(ii)で希釈した抗酸菌 1mlとNALC(N-Acetyl-L-Cystein)-NaOH-PBS 9mlを15mlの遠心チューブに入れた。
(iv) SS-M粒子での吸着
陰イオン交換樹脂の粉砕粒子であるSS-M粒子(1g/5ml)100μlを(iii)で調製したサンプルの入った遠心チューブに加え、静かに転倒混和を3分間行った(3分間で約90回の転倒混和)。
(v) 凝集剤の添加
凝集剤であるTC-833(1mg/ml)(大明化学工業製)100μlを加え、静かに転倒混和を30秒間行った(30秒間で約15回の転倒混和)。
鉄粉(0.2g/ml)100μlを加え、静かに転倒混和を30秒間行った(30秒間で約15回の転倒混和)。
(vii) 沈降
15mlの遠心チューブを垂直に立て、5〜6分静置し、粒子を沈降させた。その際、チューブの壁面に粒子が張り付いている場合、チューブ立てに立てたまま遠心チューブを回して粒子を壁面から落とした。
(viii) 上清と沈殿の分離
遠心チューブの蓋を静かに開け、なるべく沈降している粒子を吸引しないように静かに上のほうから上清を9ml除去した。除去した上清は、新しい遠心チューブに保存した。
(ix) 小川培地への菌の添加
上記(viii)で分離した沈殿をよくピペッティングしてほぐした後、小川培地に菌含有溶液を100μl添加した。
(x) 小川培地への上清の添加
上記(viii)で沈殿と分離した上清の100μl若しくは300μlを小川培地に添加した。
上記(xiii)で調製したサンプルを37℃の恒温槽に入れて42日間インキュベートし、小川培地に対するコロニーが占める割合を記録した。42日後までにコロニーが得られなかった場合を陰性とした。さらに上述の方法で操作を行った粒子法と指針(結核菌検査指針2007 日本結核予防会抗酸菌検査法検討委員会編)に記述された遠心法で濃縮された濃縮産物の陽性検出結果を10-7に希釈したM.kansasiiについて3回ずつ比較した。遠心濃縮法の操作は、結核菌検査指針2007に記載された手順に従った。
結果を図6および図7に示す。図6から、コロニーの形成が沈殿に集中しており、高い濃縮効果であることが示された。また、粒子を除去しなくても培養に用いることが可能であった。また、図7から、菌濃度が低い条件において、指針で定められた遠心濃縮法と比較して非常に高い濃縮効果を示した。
Claims (13)
- 生体関連物質と結合することができるランダム形状化されたイオン交換樹脂製の微粒子と、該微粒子と結合することができる磁性粒子と、前記生体関連物質と結合することができる分子量100万〜2000万の高分子からなる凝集剤溶液と、試料とを混合し、混合物中の生体関連物質と前記微粒子と前記磁性粒子と前記高分子との凝集塊を得、得られた凝集塊を沈殿させることを特徴とする、試料中の生体関連物質の分離方法。
- 微粒子が、樹脂の粉砕物である請求項1に記載の方法。
- 試料が痰、喀痰、血液、口腔洗浄液、胃液、胸腔洗浄液、環境水、家庭排水、工場排水、飲用水、食物等洗浄液、及び生体関連物質が存在し得る道具の洗浄液からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1又は2に記載の方法。
- 生体関連物質が微生物もしくは細胞又は核酸である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 微生物がマイコバクテリウム属に属する微生物である請求項4に記載の方法。
- 生体関連物質が負電荷であり、かつ、微粒子及び/又は凝集剤溶液が正電荷である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 生体関連物質が正電荷であり、かつ、微粒子及び/又は凝集剤溶液が負電荷である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 沈殿物と液体成分との分離工程を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 磁気分離工程を行う請求項8に記載の方法。
- 請求項1から9のいずれか1項に記載の方法により分離した分離物から生体関連物質を採取することを特徴とする生体関連物質の回収方法。
- 生体関連物質の採取は、液体成分を除去して沈殿物を採取する方法、沈殿物を磁性分離する方法、又は沈殿物をフィルターに通す方法により行なわれるものである請求項10に記載の方法。
- 請求項10又は11に記載の方法により回収された生体関連物質を直接観察し、又は培養若しくは増幅することを特徴とする生体関連物質の検出方法。
- 以下の微粒子、磁性粒子及び凝集剤溶液を含む、生体関連物質の分離用、回収用、又は検出用キット。
(a) 微粒子:イオン交換樹脂製でランダム形状化されている。生体関連物質を結合することができる。磁性粒子と結合することができる。
(b) 磁性粒子:微粒子及び凝集剤溶液と結合することができる。
(c) 凝集剤溶液:生体関連物質を吸着することができる。分子量100万〜2000万の高分子からなる。
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