JP5541155B2 - 加速度センサ装置、無線センサネットワーク及び広域異常振動記録システム - Google Patents
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Description
また、上記加速度センサにおける重りを載せた圧電素子を、それぞれ検出する加速度方向が直行するように配置し、3次元方向x、y、zの全ての方向の加速度を検出できるようにした多軸の加速度センサも作製されている(例えば、特許文献2参照)。
この圧電バイモルフの長尺方向の端部のいずれか一端をフレームなどに固定し、その他端を自由端としたものである。
この状態で圧電バイモルフの厚み方向(圧電セラミック板の主面である平面に対して垂直方向)に加速度が加わると、圧電バイモルフが撓み、この撓み量に対応した電圧が圧電バイモルフ両側の電極に発生する。そして、この電圧の電圧値の大きさにより、圧電バイモルフに印加された加速度を検知する。
さらに、印加される加速度によって、対向電極との位置が相対的に変化する慣性質量板を用い、この慣性質量板の位置の変化に対応、すなわち対向電極と慣性質量板との間の静電容量の変化に基づいて、慣性質量板に印加された加速度を検出する構成もある(例えば、特許文献5参照)。
上記ワイヤレスネットワークシステムにおいては、各々のセンサが検出する物理量を、電気信号に変換するセンサ回路と、データの蓄積や診断機能、送受信機能を有する無線回路を組み合わせたセンサノードが無線によってネットワーク化されている。
このワイヤレスネットワークが提供するトポロジーやネットワーク制御機能、セキュリティー機能により、極めて大規模、広範囲なセンシングシステムを容易に構築できる。
そして、上述したワイヤレスネットワークシステムは、大規模な化学プラントの設備モニターや、道路や橋、ダムなどの構造物の保全、がけ崩れの予測などに利用することができる。
そのため、上記各センサノードに対し、電源を外部から有線で供給することはできない。このため、一般的には各センサノードの各々は、内部回路などの機能を動作させる電力源として、それぞれ電池を内蔵する必要がある。
また、センサノードの設置場所は、その用途から考えると電池交換が困難な場所が多く、電池の長寿命化が課題である。
また、他の低消費電力化の方策として、センサ回路によるセンシングや無線通信のタイミングなどに対し、柔軟な間欠動作制御をおこなう方法もある(例えば、特許文献6参照)。
また、上述した加速度センサそのものについても、圧電センサ、圧電バイモルフを用いたセンサは加速度を慣性力として検知するために重りが必要となり、センサを小型化できない欠点がある。
さらに、上述した慣性質量板を用いるセンサにあっては、予め慣性質量板及び対向電極間に電位を印加しておく必要があり、センサ構造の複雑さを招いている。
前記加速度センサの出力する交流電圧から、加速度に応じた検出信号を検出する加速度検出部(例えば、実施形態におけるコンパレータ5及び検出部7)と、
前記交流電圧を整流する整流部(例えば、本実施形態における整流部2)と、
装置内の回路を動作させるバッテリ(例えば、本実施形態における電源部3)とを有し、
整流された直流電圧を電気エネルギーとして該バッテリに充電する電源回路と、
前記加速度に応じた前記検出信号を記憶する記憶回路と、
あらかじめ設定された閾値電圧と、前記整流された電圧の電圧値とを比較し、前記閾値電圧を超えると異常振動とし、異常を通知する異常信号を出力する異常振動検知回路と、
前記異常信号により電源が供給されることで起動し、前記異常振動とされた前記検出信号が記録すべき振動か否かを、周波数と周波数に対応したスペクトル強度からなる予め設定されている常態を示す参照振動パターンと、前記加速度に応じた信号の周波数と、異常振動とされた振動における前記検出信号のスペクトル強度からなる対象振動パターンとを比較し、当該対象振動パターンと前記参照振動パターンとが一致あるいは類似していない場合、前記記憶回路に対して、前記検出信号を記憶させ、一致あるいは類似している場合、電源の供給を停止する停止状態となる判定部と、
を有し、前記記憶回路、前記判定部及び前記加速度検出部の各々は、前記異常信号が検出されている期間のみ電源が供給されて起動状態となることを特徴とする。
また、本発明によれば、上記加速度センサから出力される、印加される加速度に応じて出力される電気信号により、当該加速度を検知するとともに、この電気信号により発電を行い、得られた電気エネルギをバッテリに充電し、自身の各回路の駆動電力として活用することにより、電池寿命を従来に比較して延ばすことが可能となる。
2…整流部
3…電源部
4…変換回路
5…コンパレータ
6…制御部
7…検出部
8…記録部
9…リミット回路
11…エレクトレット
12,13…電極板
14,R1,R2、901,902,903…抵抗
909,910,911,915,916…抵抗
906,912,OP1…オペアンプ
904,905,907,908,D1,D2,D3,D4…ダイオード
913,914…ツェナーダイオード
917…コンデンサ
以下、本発明の第1の実施形態による加速度センサ装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態による加速度センサ装置の構成例を示すブロック図である。
この図において、本実施形態による加速度センサ装置は、加速度センサ1、整流部2、電源部3、変換回路4、コンパレータ5、制御部6、検出部7及び記録部8を有している。ここで、電源部3から各部に対して動作電源Vddが供給されている。
図2は、加速度センサ1を側面から見た概念図である。上記加速度センサ1は、運動エネルギを電気エネルギに変換する静電誘導型変換素子であり、導電体の電極板12及び13各々が板の平面が平行しかつ対向するよう離間して配置されている。また、この対向する空間に板状のエレクトレット11が、同様に、電極板12及び13それぞれの板の平面に対して平行になるように配置されている。
図2において、例えば、エレクトレット11は、下部平面11bにて電極板12上部平面12aに固定され、上部平面11aが電極板13の下部平面13bと対向するように配置されている。ここで、電極板12及び13とは、抵抗14を介して接続されている。
この抵抗は14は加速度センサ1の次段以降に接続されている負荷抵抗を意味している。
上述した構成により、電極板13をエレクトレット11に対し、矢印R方向に相対的に運動させることができる。ここで、電極板13とエレクトレット11の対向する面の各々が平行移動できるように移動可能に構成されている。そして、この相対的な運動によってエレクトレット11に注入された電荷(図2では負電荷)により、電極板13に対して、エレクトレット11に注入されている電荷と極性が逆の電荷(図2では正電荷)が静電誘導される。この結果、電極板13とエレクトレット11との相対運動の距離に比例した電流が抵抗14に流れる。抵抗14に電流が流れることで、抵抗14の端子間において、この抵抗14の抵抗値と、流れる電流の電流値とにより電圧が生成される。これにより、本実施形態における加速度センサが加速度に対応して平行移動する運動エネルギを、電気エネルギである電圧値に変換し、この電圧値を検出結果として出力する静電誘導型変換素子のサンサとして機能する。
整流部2の入力端子T3及びT4各々に、それぞれ加速度センサ1の出力端子T1、T2が接続されている。
これにより、整流部2は、加速度センサ1から入力される、エレクトレット11に対する電極板13の相対運動の距離に応じた、すなわち電極板13に印加される加速度に対応した交流電圧を整流し、かつ平滑して直流電圧として、電源部3へ出力する。
Vs=Va×{r2/(r1+r2)}
とし、オペアンプOP1からなるボルテージフォロア回路により、インピーダンス変換して出力する。また、抵抗R1及びR2は加速度センサ1の出力インピーダンスに対して高抵抗に設定されており、加速度センサ1にて発生した交流電圧を高い電圧として出力できるため、充電に用いる電気エネルギとして、効率的に電源回路3へ供給されるようにしている。
あるいは、制御部6は、異常信号が「L」レベルから「H」レベルに遷移して、各回路を駆動状態とした後、予め設定されている測定時間経過後に、記録終了信号を出力して、検出部7及び記録部8を停止させるように構成されていても良い。
また、検出部7は、制御部6から起動制御の信号が入力されるまで、電源部3からの電力の供給が行なわれないように構成されている。すなわち、検出部7は、A/Dコンバータに対する電力供給を、通常、スイッチ手段により切断している状態となっており、起動制御の信号が入力されるとスイッチ手段を接続し、電力供給を行う。一方、検出部7は、記録終了信号が入力されると、このスイッチ手段を切断状態として、A/D変換器に対する電力の供給を停止する。
すなわち、記録部8は、内部回路に対する電力供給を、通常、スイッチ手段により切断している状態となっている。また、記録部8は、起動制御の信号が入力されるとスイッチ手段を接続し、電力供給を行う。一方、記録部8は、記録終了信号が入力されると、このスイッチ手段を切断状態として、A/D変換器に対する電力の供給を停止する。
上記、検出部7及び記録部8において、各スイッチ手段を動作させる制御回路は駆動状態となっている。
自然に印加される振動(図5における常態振動の範囲)においても、発電に十分な電圧が加速度センサ1から出力されている。
したがって、制御部6は自身の起動を行わないため、検出部7及び記録部8も停止状態が維持され、電力消費が抑制された状態となっている。
そして、コンパレータ5は、図7に示すように異常信号を、異常振動であり常態振動に比較して大きな加速度が印加されているか否かの判定を行う(ステップS2)。
異常信号が「H」レベルとなることにより、制御部6は、自身の起動を行い、起動制御する信号を出力して検出部7及び記録部8を起動する(ステップS3及びステップS4)。
そして、検出部7は、変換回路4から入力される、整流部2から入力される直流電圧の電圧Vaを分圧した分圧電圧VsをA/D変換し、変換されたデジタルデータを記録部8へ出力する。
ここで、制御部8は、コンパレータ5から入力される異常信号が「H」レベルか「L」レベルかの判定を行う(ステップS6)。
そして、コンパレータ5は、図5に示すように異常振動から常態振動に振動のモードが変化し、変換回路4の出力する分圧電圧Vsが設定電圧Vt以下となることにより、図7に示すように異常信号を、異常信号を異常振動の常態における「H」レベルから、常態振動であり異常ではないことを示す「L」レベルに変化させる。
したがって、制御部6は、異常信号が「H」レベルから「L」レベルに変化することにより、記録終了信号を出力して検出部7及び記録部8も停止状態とし(ステップS7及びステップS8)、自身も休止状態とし、電力消費が抑制された状態とする。
一方、制御部6は、異常信号が「H」レベルである場合、処理をステップS5に戻す。
また、制御部6は、異常信号が「H」レベルとなってから、すなわち自身が起動してからの時間をカウントする。そして、制御部6は、このカウント結果が設定されている測定時間を経過すると、記録終了信号を出力して、検出部7及び記録部8を停止させるようにしてもよい。
以下、本発明の第2の実施形態による加速度センサ装置を図面を参照して説明する。図9は同実施形態による加速度センサ装置の構成例を示すブロック図である。
この図において、本実施形態による加速度センサ装置は、加速度センサ1、整流部2、電源部3、コンパレータ5、制御部6、検出部7、記録部8及びリミット回路9を有している。図9において第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。以下、第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。また、コンパレータ5及びリミット回路9には、内部のオペアンプ回路の動作のため、動作電圧Vddと−Vddとが電源部3より供給されている。
リミット回路9は、加速度センサ1から出力される交流電圧vaを検出範囲内となるように分圧し、正の信号パルスとしてコンパレータ5へ出力する。
上記分圧回路は、抵抗901(抵抗値r901)、抵抗902(抵抗値r902)から構成され、加速度センサ1から入力される交流電圧vaを分圧し、分圧電圧vsを生成する。
vs=va×{r902/(r901+r902)}
ここで、抵抗901及び902は加速度センサ1の出力インピーダンスに対して高抵抗に設定され、交流電圧vaを精度良く分圧する。また、抵抗901、902は加速度センサ1の出力インピーダンスに対して高抵抗に設定され、加速度センサ1にて発生した電気エネルギが、効率的に電源回路3へ供給されるようにしている。
半波整流回路は、オペアンプ906、ダイオード907・908、コンデンサ917及び抵抗903(抵抗値r903)・909(抵抗値r909)・910・916から構成されており、交流電圧vsは半波整流されると同時に抵抗916及びコンデンサ917がローパスフィルタとして動作し、不要なノイズが除去され、r909/r903の増幅率をもったパルス形状の直流電圧Va’に変換して出力する。
クリップ回路は、抵抗911・915、オペアンプ912及びツェナーダイオード913・914から構成されており、上記直流電圧Vaを抵抗値911及び915により設定される増幅率により増幅し、ツェナーダイオード913・914の降伏電圧に対応した最大値及び最小値の範囲内にて、増幅された直流電圧Va’の電圧値をクリップして電圧Vbとして、コンパレータ5に対して出力する。
自然に印加される振動(図5における常態振動の範囲)においても、発電に十分な電圧が加速度センサ1から出力されている。
したがって、制御部6は自身の起動を行わないため、検出部7及び記録部8も停止状態が維持され、図13に示すように、加速度センサ装置の電力消費が抑制された状態となっている。
異常信号が「H」レベルとなることにより、制御部6は自身の起動を行った後、起動制御する信号を出力して検出部7及び記録部8を起動する。
これにより、記録部8は、入力されるデジタルデータを、内部の不揮発性メモリなどからなる記憶部に時刻毎に記憶させる。このとき、図13に示すように、加速度センサ装置の消費電力が稼働状態における電力消費量まで増加する。
そして、制御部6は、常態振動から異常信号に変化した際、すなわちコンパレータ5から出力される異常信号が「L」レベルから「H」レベルに変化した際の時刻t1からの時間をカウントし、カウントした時間が予め設定されている測定時間を超えるか否かを判定する。
また、コンパレータ5は、上述したカウントしている測定時間と関係なく、入力される図5に示す異常振動から常態振動に振動のモードが変化することにより、リミット回路9から出力される半波整流されたパルス形状の直流電圧Vbが設定電圧Vt以下となることにより、図12に示すように異常信号を、異常振動の状態における「H」レベルから、常態振動であり異常ではないことを示す「L」レベルに変化させる。
すでに述べたように、第1及び第2の実施形態における加速度センサ装置において、コンパレータ5は、加速度センサ1が与えられる加速度に対応して出力する電圧値(実際には比較可能に変換回路4により分圧された電圧値)と、予め閾値として設定されている設定電圧Vtとを比較し、加速度センサ1の出力する電圧値が設定電圧Vtを超えると、異常信号を出力している。
そして、制御部6は、停止状態から起動状態となり、検出部7及び記録部8に電源部3から電源の供給が開始される。これにより、検出部7は、加速度センサ1からの加速度に対応した電圧値を、デジタル値に変換して記録部8へ出力する。記録部8は、入力されるデジタルデータ(異常振動を記録した日時情報も含む)を内部の記憶部に対し、このデジタルデータを入力した時刻に対応して記録する。このデジタルデータの記録処理は、加速度センサ1から出力される電圧値が設定電圧Vt以下となると、制御部6が起動状態から停止状態に移行して終了する。
そのため、図14に示すように、加速度センサ1から出力される電圧値が設定電圧Vtを超えた場合、このときの振動による加速度センサ1の出力する交流電圧の振動が、異常振動であるか、あるいは振動の強度は閾値を超えるが異常ではない振動(外部環境に存在する振動、後述)であるかの判定を行う判定部20を設ける構成としても良い。この判定部20を設けることにより、予め設定した振動パターン以外の振動に基づくデジタルデータのみを記録することができる。また、逆に予め設定した振動パターンに基づくデジタルデータのみを記録するように構成しても良い。図14は、図9に示す第2の実施形態の構成例に上記判定部20を設けたものである。図9と同様の動作を行う構成には同一の符号を付し、以下異なる動作を説明する。
例えば、異常振動を監視している地点の環境において、振動の原因を解析する必要のある対象振動パターンに対し、図15に示すように、外乱となる外乱振動パターンが存在する場合、外乱振動パターンがコンパレータ5の閾値を超えることにより、第2の実施形態においては、制御部6が起動して検出部7及び記録部8が起動されて、記録部8に記録されることになる。外乱振動パターンが非常に多い地点において、対象振動パターンを検出する際、いつ記録したデジタルデータが対象振動パターンによるかを後に抽出する必要が出てくる。
また、大量の外乱振動パターンに対応するデジタルデータを記録することにより、記録部8の記憶容量を無駄に使用し、記録させるための消費電力を使用することになる。
対象振動を検出するモータの異常な状態の固有振動と、モータが設置されている周囲の環境による外乱(突発的に与えられる振動を含む)の固有振動とはそれぞれ異なっている場合が多い。このため、加速度センサ1を設置した直後において、周囲の環境による外乱の固有振動を予め加速度センサ1を用いて検出し、常態の固有振動の常態振動パターンと、外乱の外乱振動パターンとに対してフーリエ変換を行う。これにより、外乱の固有振動における周波数と周波数毎のスペクトル強度とが含まれる範囲を示す参照振動パターンを生成する。そして、この参照振動パターンにおいて各周波数毎のスペクトル強度の上限値及び下限値からなる設定範囲(図15における外乱の振動による周波数と周波数のスペクトル強度からなる正常エリア)を求め、この設定範囲を判定部20内の記憶部に記憶させておく。
対象振動パターンを生成した後、判定部20は、対象振動パターンの各周波数のスペクトル強度が、内部に記憶している設定範囲に含まれるか否かの判定を行う。
この判定において、判定部20は、参照振動パターンにより予め設定した上記設定範囲に、対象振動パターンにおける各周波数のスペクトル強度が含まれる場合、一致または類似のパターンであると判定する。
一方、判定部20は、参照振動パターンにより予め設定した設定範囲に、対象振動パターンにおける上記スペクトル強度が含まれない場合、一致または類似でない振動パターンと判定する。
すなわち、対象振動パターンと外乱毎の周波数と周波数のスペクトル強度の参照振動パターン(この場合、周波数とその周波数における各外乱のスペクトル強度の平均値とからなるパターン)とにおいて、同一の周波数毎のスペクトル強度の差分を求め、この差分の合計が予め設定した範囲に入る場合に類似と判定するようにしても良い。
そして、判定部20は、判定対象のデジタルデータをフーリエ変換した対象振動パターンと比較する設定範囲(周波数毎のスペクトル強度の上限値及び下限値よりなる)を自身内部の記憶部に記憶している。
また、判定部20は、検出部7の一時記憶回路に一旦記憶されている振動のデジタルデータを読み出し、この読みだしたデジタルデータのフーリエ変換を行い、周波数とこの周波数毎のスペクトル強度とからなる対象振動パターンを生成する。
一方、判定部20は、上記対象振動パターンが設定範囲に含まれるか否かの比較を行い、一致あるいは類似していない場合に、この比較振動パターンに対応するデジタルデータを記録部8に記録させるため、検出部7の一時記憶回路に一旦記憶されている振動のデジタルデータを、記録部8に対して出力させる書き込み信号を出力し、記録部8を起動して書き込み処理(記録)を行う(図15の時間領域B)。
自然に印加される振動(図5における常態振動の範囲)においても、発電に十分な電圧が加速度センサ1から出力されている。
図5に示す常態振動の時間範囲において、リミット回路9から出力される分圧電圧Vsが、常態振動の場合予め設定した設定電圧Vt(閾値)を超えないため、コンパレータ5は、図12に示すように異常信号を、常態振動であり異常ではないことを示す「L」レベルを出力している(ステップS1)。
したがって、制御部6は自身の起動を行わないため、検出部7及び記録部8も停止状態が維持され、電力消費が抑制された状態となっている。
次に、図5に示す異常振動の状態の範囲となると、リミット回路9から出力される分圧電圧Vsが、予め設定した設定電圧Vtを超える。このため、コンパレータ5は、図12に示すように異常信号を、異常振動であり常態振動に比較して大きな加速度が印加されていることを示す「H」レベルとして出力し、処理をステップS3へ進める。
異常信号が「H」レベルとなることにより、制御部6は、自身の起動を行い、起動制御する信号を出力して検出部7及び判定部20を起動する(ステップS3、ステップS14)。
検出部7から判定依頼信号が入力されると、判定部20は、入力されたデジタルデータを、一旦内部の一時記憶部に記憶し、予め設定している時間幅単位にて読み出し、この時間幅のデジタルデータの示す波形をフーリエ変換し、周波数とその周波数のスペクトル強度との対応を示す対象振動パターンを生成し、自身内部の記憶部へ記憶させる。この時間幅は、記録部8に記憶させる対象の振動の周期のn倍、充分に周波数と周波数のスペクトル強度が取得できる時間長さとして設定されている。
これにより、制御部6は、停止状態に移行する制御信号を検出部7に対して出力し、検出部7を停止状態とする(ステップS18)。
また、制御部6は、停止状態に移行する制御信号を判定部20に対して出力し、判定部20を停止状態とする(ステップS19)。
また、制御部6は、停止状態に移行する制御信号を記録部8に対して出力し、記録部8を停止状態とし(ステップS20)、処理をステップS1に進め、自身も休止状態とし、電力消費が抑制された状態とする。
これにより、検出部7は、記録部8に対して書き込み信号を出力し、記録部8をオン状態とし(ステップS16)、上記時刻範囲に対応する範囲のデジタルデータを記録部8に対して出力する。
書き込み信号が入力されることにより、記録部8は、入力される時刻範囲のデジタルデータを内部の記憶部に記憶させ(ステップS17)、デジタルデータの記憶が終了すると、処理をステップS15へ進める。
これにより、判定部20は、検出部7に出力した時刻範囲に対して、次の時間幅の時刻範囲のデジタルデータを検出部8から読み出し、フーリエ変換して対象振動パターンを生成して、設定範囲に含まれるか否かにより、一致または類似しているかの判定を行う(ステップS15)。
上述した処理により、大量の外乱振動パターンに対応するデジタルデータを記憶部8に記録することがなく、必要な振動パターンのみを記録するため、記録部8の記憶容量を有効に用いることができ、かつ外乱振動パターンを記録する時間を低減することにより、消費電流を低減させることができる。
そして、判定部20は、一定の期間後に記憶部に記憶された複数の振動によるデジタルデータをフーリエ変換し、得られた周波数と周波数のスペクトル強度を求める。スペクトル強度を求めた後、判定部20は、得られた上記スペクトル強度に対し、各周波数毎のスペクトル強度の平均値、偏差、最大値及び最小値などの算出処理、あるいは初期に設定されていた上限値及び下限値からなる設定範囲との比較を行う。これにより、精度良く、常態での振動及び設置場所に特有である異常ではない振動の周波数のスペクトル強度を得ることができる。すなわち、判定部20は、新たに得られた上限値及び下限値による設定範囲が初期の状態と異なっていた場合、新たに得られた上限値及び下限値に偏差を考慮して初期の設定範囲の補正を行い、新たな設定範囲として内部に設定する。
さらに、環境が変化した場合など、新たにトレーニング期間を設け、判定部20は、設定されたトレーニング期間の周期を検出(内部のタイマー)すると、常態での振動及び外乱による振動に起因する参照振動パターンを抽出し、上述下処理により各周波数毎のスペクトル強度の上限値及び下限値からなる設定範囲を設定し、内部の記憶部に対して記憶させて設定するように構成されても良い。
したがって、判定部20は、上記サンプリングした時刻範囲の対象振動パターンと、設定範囲とを比較することにより、この時刻範囲のデジタルデータを記録部8に記憶させるか否かの判定を行う。
この比較処理及び比較処理後における動作は、上述した図16にて説明したステップS15以降における各ステップの処理と同様である。この場合、判定している間のデジタルデータは、記憶されないことになるが、異常振動が「H」レベルとなった後、上記時間幅のみにて判定を行うため、検出部7、記録部8及び判定部20にて消費される電力をさらに低減することができる。
上述した判定部20の付加は、第2の実施形態に対しても、第1の実施形態と同様に行うことができる。
上述してきたように、本発明の加速度センサは、振動による発電と、異常振動のセンシングという2つの機能を有している。
しかしながら、この2つの機能の最適化が必ずしも両立できるわけではない。例えば、平常時の常態振動(異常振動として検出する強度以下の振動)によって発電を行い、発電した電気エネルギによりバッテリを充電しつつ振動(加速度)の変化を検知し、異常時の振動を検出すると、その異常振動の加速度を記録するような場合である。
常態振動と異常振動とは、異なる振幅やスペクトルを有しており、異常振動における加速度計測・記録精度を高めようとしてエレクトレットの振動機構を最適化する必要がある。しかしながら、振動によって発生する交流電圧の電圧値が小さくなり、常態振動における発電効率が低下する場合が考えられる。
第1の過程は、加速度センサ1が発電を行いつつ、異常振動を検知するだけのプロセスであり、加速度センサ1におけるエレクトレット11と導体13との相対運動を発電効率を重視した機構に調整(チューニング)することができる。
すなわち、発電に対応して大きな交流電圧を、高インピーダンスの抵抗により分圧して精度を悪くするのではなく、分圧せずとも直接に測定できる電圧値を、加速度に対応して発生する加速度センサを用いる。この結果、第2の過程における加速度センサにより、ノイズが重畳されたりなどの誤差を抑制し、高精度に異常振動における加速度を測定することができる。
ここで、異常振動が検出された後の第2の過程において、実際に異常振動の加速度を測定する加速度センサは、加速度とこの加速度に対応した電圧とに設定されたエレクトレットを用いた加速度センサにより構成されていても良い。また、加速度センサは、半導体ひずみゲージ型、サーボ型、圧電体型など、エレクトレット以外にて構成される、一般的に用いられている加速度センサであっても良い。
この第2の過程において、検出部7に設けられた上記他の加速度センサにより加速度の高精度な計測と記録を行う。
上述したように、本発明における第1及び第2の実施形態における加速度センサ装置は、異常信号の計測を行う他の加速度センサを設けた場合を含め、比較的に回路規模が大きく、消費電流も大きい、制御部6、加速度センサの加速度計測を行う検出部7及び計測結果の記録を行う記録部8などの回路ブロックの動作時間を極力制限しつつ、加速度計測・記録機能の性能を維持できる点にある。
次に、図17は、例えば、第1及び第2の実施形態による加速度センサ1a及び1bの配置例を示している。加速度センサ1a及び1b各々は、それぞれ方向a及び方向aに直交する方向bそれぞれの振動方向に対応するよう配置されている。すなわち、加速度センサ1aは、エレクトレット11に対して導体13が相対移動する方向が、方向aに平行な軸上である。また、加速度センサ1bは、エレクトレット11に対して導体13が相対移動する方向が、方向bに平行な軸上である。上記相対移動は、対向して配置されているエレクトレット11と導体13との面とが平行な状態にて相対的に運動、すなわち平行移動を行うことを意味している。
また、上述した加速度センサ1a及び1bは、エレクトレット11が、2つの導体12及び13間に配置され、エレクトレット11が導体12に固定されている。このエレクトレット11が対向する導体13に対して相対的に平行移動する構成を説明したが、逆にエレクトレット11が導体13に固定されて、対向する導体12に対して相対的に平行移動する構成としても良い。ここで、エレクトレット11が対向する一方の導体に対し、相対的に平行移動できるように配置されていれば、加速度センサは縦に配置されても、横に配置されても良い。(ここで、縦及び横というのは、エレクトレット11と導体13とが相対的に平行移動する方向が、測定対象の振動の加速度方向とが平行であれば、この方向に平行な平面上であればどのように配置しても良いことを示している。)
また、上述した加速度センサ1c及び1dは、エレクトレット11が、2つの導体12及び13間に配置され、エレクトレット11が導体12に固定されている。対向する導体13に対して相対的に平行移動する構成を説明した。しかしながら、他の構成として、逆にエレクトレット11が導体13に固定されて、対向する導体12に対して相対的に平行移動する構成としても良い。ここで、エレクトレット11が対向する一方の導体に対し、相対的に平行移動できるように配置されていれば、加速度センサは縦に配置されても、横に配置されても良い。
また、上述した加速度センサ1g、1f及び1eは、エレクトレット11が、2つの導体12及び13間に配置され、エレクトレット11が導体12に固定されて、対向する導体13に対して相対的に平行移動する構成を説明した。しかしながら、逆にエレクトレット11が導体13に固定されて、対向する導体12に対して相対的に平行移動する構成としても良い。
例えば、直交する南北・東西・上下の各方向にそろえて設置することで、地面の三次元的な動きを把握することができ、地震計として用いることができる。地震の揺れは振幅がμmレベルのものから、長周期大振幅によるものまで様々である。すなわち、微小地震のように振幅が数nmで振動数が数十Hzのものから、大地震のように、振幅が数m、周期が数十秒のものまであり、エレクトレットと対向する導体とを相対的に平行移動させる機構を変更することで様々な振動数に対応することが可能である。ここで、エレクトレット11が対向する一方の導体に対し、相対的に平行移動できるように配置されていれば、加速度センサは縦に配置されても、横に配置されても良い。
また、図17、図18及び図19における加速度センサそれぞれが加速度センサ装置を構成している。すなわち、加速度センサ1a、1b、1c、1d、1e、1f、1gそれぞれに対して、図1または図9の加速度センサ装置が構成されている。
次に、加速度センサ1に用いられるおけるエレクトレットの説明を行う。
本実施形態においてエレクトレット11を形成する材料としては、種々の樹脂が挙げられる。
樹脂の具体例としては、フッ素系ポリマー、シクロオレフィンポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等の、ポリオレフィン類、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・イタコン酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体のようなエチレン共重合体類、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル−スチレン共重合体(AS)系樹脂、アクリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリケトン、ポリイミド、セルロースエステルなどが挙げられる。
上記不飽和カルボン酸との共重合体を用いた場合は、アルカリ土類金属イオンで中和されたものを用いてもよい。アルカリ土類金属イオンとしてはマグネシウム、カルシウムなどが好適である。
主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有するとは、脂肪族環を構成する炭素原子の1以上が主鎖を構成する炭素連鎖中の炭素原子であり、かつ脂肪族環を構成する炭素原子の少なくとも一部にフッ素原子またはフッ素原子含有基が結合している構造を有していることを意味する。なお、含フッ素脂肪族環構造には、エーテル性酸素原子が1個以上含まれていても良い。
2つ以上の重合性二重結合を有する含フッ素モノマーを環化重合して得られる、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体としては、特開昭63−238111号公報や特開昭63−238115号公報などにより知られている。すなわち、パーフルオロ(アリルビニルエーテル)やパーフルオロ(ブテニルビニルエーテル)などの2つ以上の重合性二重結合を有する含フッ素モノマーの環化重合体、または2つ以上の重合性二重結合を有する含フッ素モノマーとテトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モノマーとの共重合体が挙げられる。または、パーフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)などの含フッ素脂肪族環構造を有するモノマーとパーフルオロ(アリルビニルエーテル)やパーフルオロ(ブテニルビニルエーテル)などの2つ以上の重合性二重結合を有する含フッ素モノマーを共重合して得られる重合体でもよい。
上記主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体としてはサイトップ(登録商標、旭硝子社製)が好ましく、本発明ではこのような公知の含フッ素重合体を使用することができる。
上記ポリマーには適切な帯電調節剤、または適切な帯電調節剤の混合物を含有させることができる。帯電調節剤としては、トリフェニルメタンおよびその誘導体、アンモニウム化合物、高分子アンモニウム化合物、インモニウム化合物、アリールスルフィド化合物、クロムアゾ錯体、ジアリルアンモニウム化合物などが挙げられる。
上述したような含フッ素脂肪族環構造を有する重合体を使用して、スピンコートなどの方法によりエレクトレット11を形成すると、エレクトレット11の厚さを10μm以上とすることができる。
Pmax=[σ2・n・A・2πf]/[(εε0/d)・((εg/d)+1)]
ここで、σはエレクトレット11の表面電荷密度、nは極数すなわちエレクトレット11の数、Aは電極板13の面積、fは導体12の往復運動の振動数、dはエレクトレット11の厚さ、gはエレクトレット11と電極板13との距離、εは比誘電率である。
上記式からわかるように、エレクトレット11の厚さdが大きいほど発電出力も大きくなる。従来よりエレクトレットに使用されていた材料では、1mm以下の細片状に加工可能なものの場合、エレクトレット11の厚さdは数〜10μm程度にしかできなかったが、上記含フッ素脂肪族環構造を有する重合体を使用する場合には、上述したようにエレクトレットの厚さdを10μm以上にすることができ、エレクトレット11の材料として好適である。
このようにエレクトレット11の高い発電能力は加速度センサの感度向上に有効であるが、それと同時に、加速度センサの周辺回路の補助電源としても活用できる。エレクトレット11と電極板13との相対的な運動により、誘導電荷が変化し、非常に高い交流電圧を発生する。この交流電圧はその大きさがエレクトレット11に加わった加速度に依存するため、この一部を抵抗R1及びR2(ブリーダ抵抗)により分圧して取り出し、検出部7へ出力するセンサ信号とする。
そこで、加速度センサ1の発電する交流電圧を、整流部2を介してバッテリ(2次電池)の充電に用いることができる。ここでバッテリとは、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素電池などの化学的な2次電池であっても、電気2重層コンデンサなどの電源用キャパシタであってもよい。さらに化学的な2次電池と電源用キャパシタとを併用してもよい。
第1及び第2の実施形態における加速度センサ装置を設置する場所やアプリケーションによっては、常に機械的振動がセンサに加わる場合がある。例えば、モータの異常検出などに用いることが考えられる。通常に稼働している場合のモータの振動(常態振動)により発電が行われ、この発電により得られた電気エネルギーを用いてバッテリの充電をし、一方、軸が変形したり、負荷変動が生じた場合にモータが異常振動を発生した場合、検知するように用いることもできる。
また、エレクトレットを用いた加速度センサ1により、加速度センサ装置における各回路の消費電力を上回るだけの発電電力が期待できない場合においても、バッテリを充電するための補助電源としての機能を利用して、従来のバッテリから電源供給されて動作するセンサ装置に比較し、バッテリの長寿命化に効果がある。
しかしながら、加速度センサによる発電を補助電源機能として活用することにより、バッテリの寿命を延ばすことが期待できる。
ここで、通信のプロトコルやマイコンの制御プログラム、センシングや通信の頻度、タイミングなどのあらゆるシステム動作条件が、この補助電源機能を活用して電池寿命を延ばすために最適化がなされることはいうまでもない。
なお、2008年3月31日に出願された日本特許出願2008−093278号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
Claims (15)
- 導体と、この導体に対して相対的に運動するエレクトレットとからなり、電気エネルギーと運動エネルギーとを変換する静電誘導型変換素子である加速度センサを備える加速度センサ装置であり、
前記加速度センサの出力する交流電圧から、加速度に応じた検出信号を検出する加速度検出部と、
前記交流電圧を整流する整流部と、
装置内の回路を動作させるバッテリを有し、前記整流部の出力する整流された電圧を電気エネルギーとして該バッテリに充電する電源回路と、
前記加速度に応じた前記検出信号を記憶する記憶回路と、
あらかじめ設定された閾値電圧と、前記整流された電圧の電圧値とを比較し、前記閾値電圧を超えると異常振動とし、異常を通知する異常信号を出力する異常振動検知回路と、
前記異常信号により電源が供給されることで起動し、前記異常振動とされた前記検出信号が記録すべき振動か否かを、周波数と周波数に対応したスペクトル強度からなる予め設定されている常態を示す参照振動パターンと、前記加速度に応じた信号の周波数と、異常振動とされた振動における前記検出信号のスペクトル強度からなる対象振動パターンとを比較し、当該対象振動パターンと前記参照振動パターンとが一致あるいは類似していない場合、前記記憶回路に対して、前記検出信号を記憶させ、一致あるいは類似している場合、電源の供給を停止する停止状態となる判定部と、
を有し、
前記記憶回路、前記判定部及び前記加速度検出部の各々は、前記異常信号が検出されている期間のみ電源が供給されて起動状態となる
ことを特徴とする加速度センサ装置。 - 前記参照振動パターンとして、常態の環境に置かれた前記加速度センサからの検出信号の周波数と周波数に対応したスペクトル強度を測定し、この常態におけるスペクトル強度を用いていることを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ装置。
- 前記判定部が前記参照振動パターンの各周波数と周波数のスペクトル強度から求めた、周波数毎にスペクトル強度の上限値及び下限値を有する設定範囲を有し、前記対象振動パターンの周波数毎のスペクトル強度が、前記設定範囲に含まれるか否かの比較結果により、前記加速度に応じた信号の記録を行うか否かの判定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加速度センサ装置。
- 前記判定部が予め設定された時間幅毎に、前記加速度に応じた振動の周波数と当該周波数に対応するスペクトル強度を求めるフーリエ変換を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。
- 前記判定部が異常信号から異常終了までの前記加速度に応じた振動の電圧値を内部に記憶し、前記時間幅毎に、順次、前記加速度に応じた振動の電圧の電圧値を前記時刻幅に対応する時刻範囲毎に読みだし、フーリエ変換して対象振動パターンを生成することを特徴とする請求項4に記載の加速度センサ装置。
- 前記判定部に予め設定される設定範囲が、予め設定された期間に取得された環境における外乱の振動に起因する参照振動パターンから生成されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。
- 前記加速度センサにおける前記エレクトレットの材料が有機材料からなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。
- 前記加速度センサにおける前記エレクトレットの材料が少なくとも1種類のシクロオレフィンポリマーを含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。
- 前記加速度センサにおける前記エレクトレットの材料がフッ素系ポリマーからなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。
- 前記加速度センサにおける前記エレクトレットの材料が主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体より構成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。
- 前記記憶回路が前記加速度の数値を検出する数値検出用加速度センサをさらに有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。
- 前記数値検出用加速度センサが、前記加速度センサより高精度であることを特徴とする請求項11に記載の加速度センサ装置。
- 前記加速度センサが複数設けられ、前記加速度検出部が複数の方向の加速度に応じた検出信号を検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の加速度センサ装置。 - 複数のセンサノードと、該センサノードが検出したデータを収集するデータ収集サーバとを有する無線センサネットワークであり、
請求項1から請求項13のいずれか一項の前記加速度センサ装置に無線通信機能を組み込んだセンサノードを、少なくとも一つ含むことを特徴とする無線センサネットワーク。 - 請求項14に記載の無線センサネットワークを用い、前記センサノードを請求項1から請求項13のいずれか一項の前記加速度センサ装置とし、複数地点の異常振動を記録することを特徴とする広域異常振動記録システム。
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