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JP5434412B2 - 静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法 Download PDF

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JP5434412B2 JP2009211655A JP2009211655A JP5434412B2 JP 5434412 B2 JP5434412 B2 JP 5434412B2 JP 2009211655 A JP2009211655 A JP 2009211655A JP 2009211655 A JP2009211655 A JP 2009211655A JP 5434412 B2 JP5434412 B2 JP 5434412B2
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Description

本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷などにおける静電潜像現像に用いる静電潜像現像用キャリア、該静電潜像現像用キャリアを用いる補給用現像剤、及び二成分現像剤、並びに該二成分現像剤を有するプロセスカートリッジに関する。
また本発明は、静電潜像現像用キャリアを用いて現像する電子写真法、静電記録法、静電印刷法などの画像形成方法に関する。
電子写真方式による画像形成では、光導電性物質等を含有する像担持体上に、静電荷による静電潜像を形成し、この静電潜像に対して、帯電したトナー粒子を付着させてトナー可視像を形成した後、該トナー可視像を紙等の記録媒体に転写し、定着して出力画像を得る。この電子写真方式を用いた複写機やプリンターの技術は、近年、モノクロからフルカラーへの展開が急速になりつつあり、フルカラーの市場は拡大する傾向にある。
フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は、一般に3原色であるイエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラートナー又はそれに黒色を加えた4色のカラートナーを積層させて全ての色の再現を行なうものである。この際、色再現性に優れ、鮮明なフルカラー画像を得るためには、定着されたトナー画像表面をある程度平滑にして光散乱を減少させる必要がある。このような理由から従来のフルカラー複写機等の画像光沢は10〜50%の中〜高光沢のものが多かった。
一般に、乾式のトナー像を記録媒体に定着する方法としては、平滑な表面を持ったローラーやベルトを加熱し、トナーと圧着する接触加熱定着方法が多用されている。この方法は熱効率が高く高速定着が可能であり、カラートナーに光沢や透明性を与えることが可能であるという利点がある。しかしながら、加熱定着部材表面と溶融状態のトナーとを加圧下で接触させた後、剥離する方法であるために、トナー像の一部が定着ローラー表面に付着して、別の画像上に転移する、所謂オフセット現象が生じると言う問題がある。
このオフセット現象を防止することを目的として、離型性に優れたシリコーンゴムやフッ素樹脂で定着ローラー表面を形成し、さらにその定着ローラー表面にシリコーンオイル等の離型オイルを塗布する方法が一般に採用されていた。しかしこの方法は、トナーのオフセットを防止する点では極めて有効であるが、離型オイルを供給するための装置が必要であり、定着装置が大型化しマシンの小型化に不向きである。このためモノクロトナーでは、溶融したトナーが内部破断しないように結着樹脂の分子量分布の調整等でトナーの溶融時の粘弾性を高める方法がある。そして、かかる方法に加えて、さらにトナー中にワックス等の離型剤を含有させることにより、定着ローラーに離型オイルを塗布しない(オイルレス化)、或いはオイル塗布量をごく微量とする方法が採用される傾向にある。
また、カラートナーにおいてもモノクロ同様マシンの小型化、構成の簡素化の目的でオイルレス化の傾向が見られている。しかし、前述したようにカラートナーでは色再現性を向上させるために定着画像の表面を平滑にする必要があるため、溶融時の粘弾性を低下させなければならず、光沢のないモノクロトナーよりオフセットし易い。従って、定着装置のオイルレス化や微量塗布化がより困難である。また、トナー中に離型剤を含有させると、トナーの付着性が高まり転写紙への転写性が低下し、さらにトナー中の離型剤がキャリア等の摩擦帯電部材を汚染し帯電性を低下させることにより耐久性が低下するという問題を生じる。
一方、キャリアに関しては、キャリア表面へのトナー成分のフィルミング(以下、スペントとも称する)防止、キャリア表面の均一形成、表面酸化防止、感湿性低下の防止、現像剤の寿命の延長、像担持体(以下、感光体とも称する)表面へのキャリア付着防止、感光体のキャリアによるキズあるいは摩耗からの保護、帯電極性の制御または帯電量の調節等が必要とされている。そこで、通常適当な樹脂材料で被覆等を施すことにより、芯材に固く高強度の被覆層を設けることが行なわれている。例えば、特定の樹脂材料で芯材表面に被覆層を形成したもの(特許文献1参照。)、その被覆層に種々の添加剤を含有させたもの(特許文献2〜8参照。)、更にキャリア表面に添加剤を付着させたもの(特許文献9。)が開示されている。また更に、コート膜厚よりも大きい導電性粒子をコート膜に含有させたもの(特許文献10参照。)などが開示されている。
また特許文献11には、ベンゾグアナミン−n−ブチルアルコール−ホルムアルデヒド共重合体を主成分としてキャリア被覆材に用いることが記載され、特許文献12には、メラミン樹脂とアクリル樹脂の架橋物をキャリア被覆材に用いることが記載されている。
しかしながら、依然として耐久性、像担持体表面へのキャリア付着抑制が不充分である。耐久性に関しては、トナーのキャリア表面へのスペント、及びそれに伴う帯電量の不安定化、並びに被覆樹脂の膜削れによる被覆層の減少、及びそれに伴う抵抗低下等が問題である。初期は良好な画像を得ることができるが、コピー枚数が増加するに連れ複写画像の画質が低下し問題となるため、耐久性の改善が必要とされる。
更に電子写真方式を用いた複写機、プリンター等においては、より速く、より美しくと言う要望は高まる一方であり、これを受けて近年のマシンの高速化は著しい。これに伴い、現像剤が受けるストレスも飛躍的に増大していて、従来高寿命とさていたキャリアにおいても充分な寿命が得られず、問題となってきている。
また、従来よりキャリアの抵抗調整剤としてカーボンブラックを多く用いてきているが、膜削れ及び/又はカーボンブラックの脱離に起因するカーボンブラックのカラー画像中への移行による色汚れが問題となっている。この対策としてこれまで様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献13では、導電性材料(カーボンブラック)を芯材表面に存在させ、樹脂被覆層中には導電性材料を存在させないキャリアが提案されている。また、特許文献14では、被覆樹脂層がその厚み方向にカーボンブラックの濃度勾配を持ち、該被覆樹脂層は表面に向かう程カーボンブラック濃度が低くなると共に、この被覆樹脂層の表面にはカーボンブラックが存在しないキャリアが提案されている。更に、特許文献15では、芯材粒子表面に導電性カーボンを含有した内部被覆樹脂層を設け、該内部被覆樹脂層上に更に白色系導電性材料を含有した表面被覆樹脂層を設けてなる二層コート型キャリアが提案されている。しかしながら、上記特許文献13〜15に記載のキャリアの何れによっても、近年の高ストレス化には充分に対応できず、色汚れが問題となってきているため改善の必要がある。
ところで、色汚れの抜本的な対策としては、色汚れの原因となっているカーボンブラックを排除することが何よりも効果的であることは明白である。しかし、単にカーボンブラックを抜いた場合、上述したとおりカーボンブラックがその電気抵抗が低いという性質を持つことから、結果としてキャリアの抵抗が上がってしまうことになる。一般的に抵抗が高いキャリアを現像剤として用いた場合、コピー画像中の大面積の画像部分では、中央部の画像濃度が非常に薄く、端部のみが濃く表現される、所謂エッジ効果が鋭く利いた画像となる。また、画像が文字や細線の場合は、このエッジ効果のため鮮明な画像となるが、画像が中間調(ハーフトーン)の場合には、非常に再現性の悪い画像となる欠点を有する。
そこで、カーボンブラック以外の抵抗調整剤を用いてキャリアの抵抗調整が試みられている。カーボンブラック以外の抵抗調整剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛などが知られているが、抵抗を下げると言う効果としてはカーボンブラックに代わるに充分な効果は得られず、問題の解決に至っていない。
また、特許文献16では、アンチモンをドープした酸化物による抵抗調整を行ったキャリアが開示されているが、アンチモンは人及び環境への安全性の面より使用に問題がある。これに加えてアンチモンを含有する酸化スズ粉末は、色調が青みを帯びる為、トナー色を損なうと言うカーボンブラックと同様の問題がある。
更に、特許文献17には二酸化スズと酸化インジウムとからなる導電性フィラーを用いた抵抗調整技術が知られている。しかしながら、かかる技術では抵抗調整可能範囲が狭く、耐久性に劣り、コスト高である等の問題があり、さらにはレアメタルであるインジウムの永続的使用の困難性から実用に問題がある。従って、より抵抗制御範囲が広く、色汚れが無い、埋蔵量の豊富なキャリアの抵抗調整用の導電性粒子が求められる。
本発明は、上記従来技術における問題に鑑みて為されたものであって、キャリア付着の発生が無く、エッジ効果が抑えられ、文字部などの細線の再現性が良く、色汚れが無い、高精細な画像が長期に亘り得られる静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法を提供することを目的とする。更に、帯電量及び、抵抗の変化が少なく、トナー散り、画像濃度ムラ等の不具合が抑制され、長期に亘り良好な画像が得られる静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法を提供することを目的とする。また更にアンチモンを含有しない為人及び環境への安全性において良好な静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法を提供することを目的とする。
記課題を解決するために本発明に係る静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法は、具体的には下記(1)〜(11)に記載の技術的特徴を有する。
(1):芯材と、該芯材表面を被覆する樹脂被覆層と、を備える静電潜像現像用キャリアであって、該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズ微粒子と、を含有し、且つ、平均層厚が0.10μm以上1.00μm以下であり、該酸化スズ微粒子は、一次粒子径が1〜50nmであり、表面が炭素で被覆され、且つ、熱分析によってアンチモン及びインジウムが検出されず、当該静電潜像現像用キャリアは、スズ被覆面積率の標準偏差σが5以下であることを特徴とする静電潜像現像用キャリアである。
(2):前記樹脂被覆層は、前記樹脂が溶解した樹脂溶液中の前記酸化スズ微粒子がメディアを用いて分散された樹脂被覆層形成溶液を塗布して形成されたことを特徴とする上記(1)に記載の静電潜像現像用キャリアである。
(3):体積固有抵抗が、1×10 Ω・cm以上1×10 17 Ω・cm以下であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の静電潜像現像用キャリアである。
(4):重量平均粒子径が、20μm以上65μm以下であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアである。
(5):前記樹脂は、シリコーン樹脂及び/またはアクリル樹脂を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアである。
(6):1kOeの磁場における磁化が40Am /kg以上90Am /kg以下であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアである。
(7):結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアと、を含有することを特徴とする二成分現像剤である。
(8):前記トナーがカラートナーであることを特徴とする上記(7)に記載の二成分現像剤である。
(9):静電潜像現像用キャリアと、結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、を含有する補給用現像剤であって、前記静電潜像現像用キャリア1重量部に対して、前記トナーを2〜50重量部の配合割合で含有してなり、前記静電潜像現像用キャリアは、上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアであることを特徴とする補給用現像剤である。
(10):像担持体、帯電手段、及びクリーニング手段の中から選ばれる1又は2以上と、上記(7)または(8)に記載の二成分現像剤を保持する現像手段と、を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
(11):像担持体上に静電潜像を形成する工程と、前記静電潜像を、上記(7)または(8)に記載の二成分現像剤で現像し可視像を形成する工程と、得られた可視像を記録媒体に転写し、定着する工程とを有することを特徴とする画像形成方法である。
本発明の静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法によれば、キャリア付着の発生が無く、エッジ効果が抑えられ、文字部などの細線の再現性が良く、色汚れが無い、高精細な画像が長期に亘り得られる。
キャリアの体積固体抵抗の測定に用いる装置の構成を示す概略図である。 本発明のプロセスカートリッジの構成を示す概略図である。
以下に、本発明の静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法について詳細に説明する。
《静電潜像現像用キャリア》
本発明の静電潜像現像用キャリアは、芯材と、該芯材表面を被覆する樹脂被覆層と、を備え、該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズ微粒子と、を含有し、該酸化スズ微粒子は、表面が炭素で被覆されていることを特徴とする。
(芯材)
本発明の静電潜像現像用キャリアの芯材には、公知のものを適用可能であり、例えば、フェライト、Cu−Znフェライト、Mnフェライト、Mn−Mgフェライト、Mn−Mg−Srフェライト、マグネタイト、鉄、ニッケル等が挙げられる。これらは、用途、使用目的に合わせて適宜選択して用いることができる。例えば、DFC−400M(DOWA IP クリエイション株式会社)、DFC−500M(DOWA IP クリエイション株式会社)、MFL−3500HS(パウダーテック株式会社)、SM−350NV(DOWA IP クリエイション株式会社)が挙げられるが、これらに限られるものではない。
(樹脂被覆層)
本発明の静電潜像現像用キャリアは、芯材の表面を被覆する樹脂被覆層を備えてなり、該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズ微粒子と、を含有する。
本発明の静電潜像現像用キャリアの樹脂被覆層は、層厚が0.05μm以上2.00μm以下であることが好ましい。層厚が0.05μm未満であると耐久性に劣り、膜削れ等により芯材が露出してしまうため好ましくない。また、層厚が2.00μmより厚いとトナーに充分な帯電を付与することが困難となるため好ましくない。
尚、樹脂被覆層の層厚は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、静電潜像現像用キャリア断面を観察し、静電潜像現像用キャリア表面を覆う樹脂被覆層の樹脂部の厚みを測定し、その平均値からを求めた。具体的には、静電潜像現像用キャリア断面から任意の50点の芯材表面から樹脂被覆層表面までの距離を測定し、測定値の平均を求めて層厚(μm)とした。
(樹脂)
本発明の静電潜像現像用キャリアに用いられる樹脂としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等の従来公知の結着樹脂が単独、又は2種以上で含有される。これらの中でも、シリコーン樹脂、アクリル樹脂が好ましく、シリコーン樹脂及びアクリル樹脂の2種が含有されることがさらに好ましい。
シリコーン樹脂は、表面エネルギーが低いためトナー成分のスペントがし難く、膜削れが生じるためのスペント成分の蓄積が進み難い。本発明で言うシリコーン樹脂とは、一般的に知られているシリコーン樹脂全てを指し、オルガノシロキサン結合のみからなるストレートシリコーンや、アルキド、ポリエステル、エポキシ、アクリル、ウレタンなどで変性シリコーン樹脂などが挙げられるが、これらに限られるものではない。ストレートシリコーン樹脂の市販品としては、例えば、信越化学製のKR271、KR255、KR152、東レ・ダウコーニング・シリコン社製のSR2400、SR2406、SR2410等が挙げられる。この場合、シリコーン樹脂単体で用いることも可能であるが、架橋反応する他成分、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。更に、変性シリコーン樹脂の市販品としては、例えば、信越化学製のKR206(アルキド変性)、KR5208(アクリル変性)、ES1001N(エポキシ変性)、KR305(ウレタン変性)、東レ・ダウコーニング・シリコン社製のSR2115(エポキシ変性)、SR2110(アルキド変性)等が挙げられる。
また、アクリル樹脂は、接着性が強く脆性が低いので、耐磨耗性に非常に優れた性質を持ち、樹脂被覆層の削れや、樹脂被覆層の剥がれと言った劣化が発生し難い。従って、アクリル樹脂は、樹脂被覆層を安定的に維持することが可能であると共に、強い接着性により酸化スズ微粒子等の樹脂被覆層中に含有する粒子を強固に保持することができる。特に、樹脂被覆層層厚よりも大きな粒径を有する粒子の保持には強力な効果を発揮することができる。
本発明で言うアクリル樹脂とは、アクリル成分を有する樹脂全てを指し、特に限定されるものではない。また、アクリル樹脂単体で用いることも可能であるが、架橋反応する他成分を1種以上同時に用いることも可能である。ここで言う架橋反応する他成分とは、例えばアミノ樹脂、酸性触媒などが挙げられるが、これらに限られるものではない。アミノ樹脂としては、例えば、グアナミン、メラミン樹脂等が挙げられるが、これらに限られるものではない。また、酸性触媒としては、触媒作用を持つもの全てを用いることができ、例えば、完全アルキル化型、メチロール基型、イミノ基型、メチロール/イミノ基型等の反応性基を有するものが挙げられるが、これらに限られるものではない。
ところが、上述したように、アクリル樹脂は、接着性が強く脆性が低いので耐磨耗性に非常に優れた性質を持つが、その反面、表面エネルギーが高いため、スペントし易いトナーとの組み合わせでは、トナー成分スペントが蓄積することによる帯電量低下等の不具合が生じる場合がある。また、シリコーン樹脂は、表面エネルギーが低いためトナー成分のスペントがし難く、膜削れが生じるためのスペント成分の蓄積が進み難いが、その半面、接着性が弱く脆性が高いため、耐磨耗性に劣るため劣化による不具合が生じる場合がある。
そこで、樹脂被覆層に用いられる樹脂として、シリコーン樹脂及びアクリル樹脂の2種を併用することで、いずれか一方のみを用いた場合の不具合を解消し、上述したシリコーン樹脂を含有した場合の効果を奏すると共に、アクリル樹脂を含有した場合の効果を奏する。このとき、シリコーン樹脂及びアクリル樹脂それぞれの性質を所望の特性に応じてバランス良く得ることが重要であり、かかるバランスを良好なものとすることでスペントがし難く耐摩耗性に優れた樹脂被覆層を得ることが可能となる。
(酸化スズ微粒子)
本発明の静電潜像現像用キャリアは、樹脂被覆層において、表面が炭素に被覆されてなる酸化スズ微粒子を含有する。
具体的な被覆の方法についての詳細は後述するが、炭素を含有する化合物によって、酸化スズ微粒子の最表面部分が被覆されてなる。
ここで、表面炭素量と酸化スズ微粒子の抵抗との関係は明らかではないが、酸化スズ微粒子表面の炭素量が多過ぎると、当該酸化スズ微粒子の抵抗値の径時安定性が劣る。更に、静電潜像現像用キャリアの膜削れ等によりトナーへ混入した際に、カーボンブラック同様に色汚れの問題があるので、表面炭素量は極微量であることが好ましい。
本発明の静電潜像現像用キャリアに用いられる酸化スズ微粒子の一次粒子径は、1nm〜500nmであることが好ましく、1nm〜200nmであることがより好ましく、1nm〜50nmであることが特に好ましい。一次粒子径が1nm未満であると分散制御が困難であることからキャリア品質の安定性が劣るため好ましくない。また、一次粒子径が500nmより大きいと、膜厚に対して粒子が大きく、粒子と樹脂の密着性が低下し、粒子の脱落、コート膜の剥離、キャリア物性の経時変化が発生し易くなるために好ましくない。
さらに、酸化スズ微粒子の一次粒子径は、1〜200nmであること、1〜50nmであることと、さらなる小粒径の範囲となることで、より一層の効果を奏する。酸化スズ微粒子の一次粒子径が200nmより小さくなると、トナーで使用される200nm程度の大粒径フィラーがキャリアへ移行し難くなり、帯電、流動性の径時安定性が向上する。また、酸化スズ微粒子の一次粒子径50nmより小さくなると、均一分散させた際の、キャリア内、キャリア間での酸化スズ微粒子の付着状態のバラツキを低減させることが可能である。酸化スズ微粒子付着状態が均一であることは即ち、キャリア物性が均一であることを意味する。均一なキャリア物性によってトナー被覆率余裕度の向上、ベタキャリア付着量を低減させることが可能となる。
ただし、一般に小粒径になる程凝集性が強くなる事は知られている。このため、本発明で使用する導電性微粒子(酸化スズ微粒子)を従来の手段で分散させようとすると、凝集がほぐれずに一次粒子付近まで分散することは出来ない。導電性微粒子が凝集状態でキャリアコート液中に存在すると、コート液の均一性、安定性、又、コート時の設備中への詰まりが問題となる。更に、凝集状態でキャリア化すると、コート膜への導電性粒子付着が不均一となる。導電性微粒子付着が不均一であるとは、キャリア内(キャリア一粒子内の各箇所)、及びキャリア間での付着量が不均一である事を示す。キャリア内の導電性微粒子付着が不均一であると、キャリア内での表面抵抗、帯電特性の不均一化を起こす事、また、キャリア間の付着が不均一であると、キャリア間の抵抗、帯電特性が不均一化を起こす事が問題となる。
キャリア内、キャリア間での導電性微粒子付着のバラツキにより、局所的にキャリア抵抗が低い物が存在し、このようなキャリアがきっかけとなり、高画像面積印刷時にベタキャリア付着として画像品質に影響を及ぼす。又、導電性微粒子付着が不均一である為に、キャリア表面の電気特性が不均一となり、トナー被覆率に対してトナー帯電量が低下し易く、高被覆率時にトナー帯電不足によるトナー飛散等の品質問題が発生し易い。
そこで、本発明では、導電性微粒子の分散に、従来から知られているギャップ剪断力による分散とは異なり、小径メディアを用いた分散を行う事を特徴とする。小径メディアは、従来用いられるような数mmビーズを用いた分散ではなくて、1mm以下の微小メディアを使うことが重要である。
導電性微粒子(酸化スズ微粒子)としては、(後述する)母体トナー表面に付着した外添剤と比較して同等粒径のものを用いる事が、静電荷像現像用キャリアの帯電量安定化にとって重要である。
小さな粒子を微小分散させる事で、静電荷像現像用キャリア表層には微小な凹凸を形成する事ができる。一般に、トナーから静電荷像現像用キャリア表層への外添剤粒子の移行は、静電荷像現像用キャリア表層の凹凸にはまり込む形で起きているが、本発明においては表層の凹凸が極めて小さい為に、凹凸よりも大きな外添剤粒子、特に100nm程度の大粒径粒子の移行を抑えることが可能である。これにより、静電荷像現像用キャリアの帯電量を経時で安定させる事ができる。
本発明で用いる粒子の一次粒子径測定法は、以下手順に従い行う。
100ml容器にトルエンを10ml入れ、測定する試料(分散液)を1ml加え、超音波洗浄機で2分間攪拌する。しかる後に、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置 LA−950V2(堀場製作所製)にて粒子径を測定する。
[測定条件]
透過率(青色バー):85±5%
屈折率:測定粉体(2.000)、溶媒(1.496)
測定方法:バッチ式セル測定
本発明の静電潜像現像用キャリアに用いられる酸化スズ微粒子は、熱分析によってアンチモンが検出されないことが好ましい。
また、本発明の静電潜像現像用キャリアに用いられる酸化スズ微粒子は、熱分析によってインジウムが検出されないことが好ましい。
静電潜像現像用キャリアにおいてフィラーとして樹脂被覆層に含有される酸化スズ微粒子は、一般にアンチモン及び/またはインジウムを被覆させることで体積固有抵抗を調整している。
しかしながら、酸化スズ微粒子に、アンチモンが含有されていると、酸化スズ微粒子は青みを帯びるため好ましくない。即ち、アンチモンを含有する酸化スズ微粒子では、二成分現像剤として用いる際、キャリアコート層が磨耗することにより酸化スズ微粒子がトナーと共に現像されてしまい、カーボンブラックと同様にトナーの色味を損なうと言う問題が生じるため好ましくない。また、アンチモンは人、及び環境への毒性が危惧される為、静電潜像現像用キャリアに用いることは好ましくない。
また、インジウムはレアメタルであるため、永続的使用可能性等の面より実用性において問題があるため好ましくない。さらにインジウムは、コスト高になること、抵抗制御範囲が狭いこと等の問題があるため好ましくない。
(酸化スズ微粒子の製造方法)
本発明に用いられる酸化スズ微粉末の製造方法について詳細に説明する。
上述のとおり、酸化スズ微粒子の分散の際の剪断力が従来のように大きい場合、凝集が生じてゲル化してしまうため、好ましくない。また、単に酸化スズ微粒子の分散の際の剪断力を小さくした場合では、分散が不充分であり好ましくない。このため、本発明に用いられる酸化スズ微粒子では、従来から知られているギャップによる剪断力による分散方法ではなく、メディアを用いた分散方法であって、小径のメディアを用いたマイルドな分散方法を採用する。このマイルド分散方法によって、キャリア内およびキャリア間での酸化スズ微粒子の付着均一化が達成できる。
本発明の静電潜像現像用キャリアの体積固有抵抗は、1×10Ω・cm以上1×1017Ω・cm以下であることが好ましい。静電潜像現像用キャリアの体積固有抵抗が1×10Ω・cm未満であると、電荷のリークが抑制できず、安定した帯電性が得られないため好ましくない。また、静電潜像現像用キャリアの体積固有抵抗が1×1017Ω・cmより大きいと、エッジ効果が大きく利き過ぎるため、中央部の画像濃度が非常に薄く、端部のみが濃く表現される画像となり、好ましくない。
本発明における体積固有抵抗は、以下の手順で測定する。
キャリアの体積固有抵抗は、図1に示すような、電極間距離0.2cm、表面積2.5cm×4cmの電極32a、電極32bを収容したフッ素樹脂製容器からなるセル31に、キャリア33(初期キャリア)を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/min、タッピング回数10回のタッピングを行う。次に、両電極間に1000Vの直流電圧を印加し、30秒後の抵抗値を、ハイレジスタンスメーター4329A(横川ヒューレットパッカード株式会社製 High Resistance Meter)により測定し、得られた抵抗値rを、下記式のとおり計算して体積固有抵抗Rとする。
R=Log[r×(2.5cm×4cm)÷0.2cm] 〔Log(Ω・cm)〕
また上述のように、画像品質の点等から静電潜像現像用キャリアにおける体積固有抵抗は、好適な範囲に調整されることが要求されている。この静電潜像現像用キャリアにおける抵抗調整には、樹脂被覆層にフィラーを含有させる種々の技術が提案されているが、フィラー抵抗が高く静電潜像現像用キャリアの抵抗調節が充分でない場合、キャリアの電荷リーク速度が遅い。このため、トナー現像後にキャリアに発生するカウンターチャージのリークが遅く、新たなトナーに対する電荷付与能力が劣るため、未帯電トナーが発生し易くなり、非画像部へのトナー散りが多くなる。或いは、トナー現像後発生するカウンターチャージによって、スリーブに鏡像力が発生してしまい、本来スリーブから離れるべき現像剤がスリーブに連れまわってしまう。連れまわった現像後のトナー濃度が下がった現像剤と、トナー現像(消費)前の現像剤が混ざりトナー濃度むらが発生する。これにより、特にベタ画像等の高画像現像時に、場所による濃度のむらが顕著になる。
一方、本発明の静電潜像現像用キャリアに用いられる表面を炭素に被覆されてなる酸化スズ微粒子は、体積固有抵抗が充分低いため、キャリアへスペントした成分は剥がれ落ち易く、キャリア帯電が経時で安定する。以上より、炭素に被覆されてなる酸化スズ微粒子を含有する静電潜像現像用キャリアでは、キャリア抵抗調整効果が大きいだけではなく、電荷のリークが早いので新しいトナーへの帯電付与能力も高くトナー散りに対する余裕度も高い。更に現像後スリーブに連れまわることがないため、画像濃度ムラが無く均一画質の画像を提供できる。
本発明の静電潜像現像用キャリアは、スズ被覆面積率の標準偏差σが、20以下であることが好ましく、より好ましくは10以下、さらに好ましくは5以下である。静電潜像現像用キャリアにおけるスズ被覆面積率の標準偏差σが、20を超えると、静電潜像現像用キャリアのスズ被覆の程度に偏りが生じている為、所望の抵抗から外れるキャリア粒子が増えて、生産安定性に劣る。
キャリアにおけるスズ被覆面積率の標準偏差σは、下記測定条件によりSnのマッピングを行い、次いでキャリア1粒子の面積に対するSnの面積率を画像処理によって求め、さらに同様の作業を10粒子以上に対して行うことで算出する。
(EDX測定条件)
・試料固定方法 カーボンテープ(日新EM 8mm×20mタイプ)
・蒸着の有無 なし
・加速電圧 10kV
・WD 13mm
・アパーチャー径 30μm
・ドリフト補正の有無 なし
・Highカレント使用の有無 なし
・時定数 20〜30
・EDX測定倍率 1000倍、3000倍
・積算回数 100回
・マッピング カウントマッピング
(カウント/定量/簡易定量)
・マッピングに使った特性X線 L線
(L線/K線)
また、本発明の静電潜像現像用キャリアは、体積平均粒径が20〜65μmであることが好ましい。静電潜像現像用キャリアの体積平均粒径が20μm未満であると像担持体へのキャリア付着が発生する等の問題が生じるため好ましくない。また、静電潜像現像用キャリアの体積平均粒径が65μm以上であると高精細な画像が形成できないため好ましくない。
更に、本発明の静電潜像現像用キャリアの1000(103/4π・A/m)(1KOe)における磁気モーメントは、40(Am2/kg)以上90(Am2/kg)以下であることが好ましい。かかる範囲とすることで、静電潜像現像用キャリア粒子間の保持力が適正に保たれるので、静電潜像現像用キャリアまたは現像剤へのトナーの分散(混ざり)が素早く良好となる。一方、1KOeにおける磁気モーメントが40Am2/kg未満の場合は、磁気モーメント不足によりキャリア付着が生じるため好ましくない。また一方、1KOeにおける磁気モーメントが90Am2/kgを超える場合には、現像時に形成する現像剤の穂が硬くなり過ぎるため、画像細部の再現性が悪く精細な画像が得られないので好ましくない。
(その他)
本発明の静電潜像現像用キャリアは、本発明の効果を損なわない範囲で上記したもの以外を含有しても良く、例えば、樹脂被覆層が非導電性粒子を含有しても良い。樹脂被覆層に非導電性粒子を含有することにより、樹脂被覆層構成の自由度を確保することができ、静電潜像現像用キャリアの表面形状、樹脂被覆膜の物性を任意にコントールし易くなる。即ち、導電性粒子(酸化スズ微粒子)と非導電性粒子とをバランス良く併用することにより、樹脂被覆層の膜強度や静電潜像現像用キャリアの表面形状などを維持しつつ、抵抗調整することが可能となる。
ここで言う非導電性粒子とは、例えば、無機酸化粒子、樹脂微粒子等が挙げられる。
《二成分現像剤》
本発明に係る二成分現像剤は、結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、上述した静電潜像現像用キャリアと、を有するものである。
本発明の静電潜像現像用キャリアは高精細な画像が得られ、更に高寿命であるため、該静電潜像現像用キャリアを用いた本発明に係る二成分現像剤は優れた品質を得ることができる。本発明の静電潜像現像用キャリアは、特に離型剤を含有するトナーと組み合わせたときに、高寿命であるため好ましい。
また、トナーがカラートナーであることが好ましい。これは、本発明の静電潜像現像用キャリアは、樹脂被覆層にカーボンブラックを含有していないので、膜削れ等に伴うカーボンブラックによる画像の色汚れを生じない。従って、色再現性が重要視されたカラー現像剤に好適に用いられる。ここで言うカラートナーとは、一般的にカラー単色で用いられるカラートナーだけではなく、フルカラー用として用いられるイエロー、マゼンダ、シアン、レッド、グリーン、ブルーなどが挙げられる。
(トナー)
ここで、本発明の二成分現像剤に用いられるトナーについて詳しく説明する。
本発明でいうトナーとは、結着樹脂と着色剤とを含有するものであれば良く、モノクロトナー、カラートナー、フルカラートナーを問わず、一般的にいうトナー全てを含む。例えば、従来より用いられている混練粉砕型のトナーや、近年用いられるようになってきた多種の重合トナーなどが挙げられる。また、本発明でいうトナーとは、結着樹脂と着色剤とを含有する母体トナーと、該母体トナー表面に付着する外添剤とを有することが好ましい。更に、離型剤を有する所謂オイルレストナーも用いることができる。一般的に、オイルレストナーは離型剤を含有するため、この離型剤がキャリア表面に移行する所謂スペントが生じやすいが、本発明の静電潜像現像用キャリアは耐スペント性が優れているため、長期に亘り良好な品質を維持できる。特にオイルレスフルカラートナーにおいては、結着樹脂が軟らかいため一般的にスペントし易いと言われるが、本発明の静電潜像現像用キャリアは耐スペント製に優れるため好適に用いることができる。
特にイエロートナーに対しては、キャリアコート(樹脂被覆)層削れ等による色汚れが顕著になると言う問題があるが、本発明の静電潜像現像用キャリアはキャリアコート層がイエロートナーへスペントしても、色汚れの影響が非常に少ないため好ましい。
(結着樹脂)
本発明におけるトナーに用いる結着樹脂としては、公知のものが使用できる。例えばポリスチレン、ポリ−p−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプロピル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体、ポリチメルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが単独あるいは混合して使用できる。
さらに、本発明におけるトナーには上述した結着樹脂以外にも、さらに、圧力定着における定着性を向上させるための結着樹脂である、所謂、圧力定着用結着樹脂を含有しても良い。圧力定着用結着樹脂としては、公知のものを混合して使用できる。例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等のオレフィン共重合体、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノール変性テルペン樹脂などが単独あるいは混合して使用でき、これらに限られるものではない。
(着色剤)
本発明のカラートナー等のトナーに用いられる着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得ることが可能な公知の顔料や染料全てが使用でき、ここで挙げるものに限らない。例えば、黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bが挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、等がある。 黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。 また、これら着色剤は1種または2種以上を使用することができる。
(帯電制御剤)
本発明のカラートナー等のトナーには必要に応じ帯電制御剤をトナー中に含有させることができる。例えば、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えばC.I.Basic Yello 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド、等の四級アンモニウム塩、或いはジブチル又はジオクチルなどのジアルキルスズ化合物、ジアルキルスズボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、有機ホウ素塩類、含フッ素四級アンモニウム塩、カリックスアレン系化合物等が挙げられる。ブラック以外のカラートナーは、当然目的の色を損なう荷電制御剤の使用は避けるべきであり、白色のサリチル酸誘導体の金属塩等が好適に使用される。
(外添剤)
本発明の二成分現像剤において、結着樹脂と着色剤とを含有する母体トナー表面に付着する外添剤として、シリカを含むトナーと、本発明の静電潜像現像用キャリアと、を組み合わせたときに、帯電安定性に優れ高寿命であるため好ましい。
本発明の二成分現像剤において、トナーに外添剤としてシリカを含有することで、静電潜像現像用キャリアの帯電安定性に優れ長寿命であるため好ましい。
トナーに用いられる外添剤には、上述したシリカ以外にも、酸化チタンやアルミナ、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素等の無機微粒子や樹脂微粒子等が知られていて、母体トナーに外添することにより転写性、耐久性をさらに向上させている。転写性や耐久性を低下させるワックスをこれらの外添剤で覆い隠すこととトナー表面が微粒子で覆われることによる接触面積が低下することによりこの効果が得られる。これらの無機微粒子はその表面が疎水化処理されていることが好ましく、疎水化処理されたシリカや酸化チタン、といった金属酸化物微粒子が好適に用いられる。
樹脂微粒子としては、ソープフリー乳化重合法により得られた平均粒径0.05〜1μm程度のポリメチルメタクリレートやポリスチレン微粒子が好適に用いられる。さらに、疎水化処理されたシリカ及び疎水化処理された酸化チタンを併用し、疎水化処理されたシリカの外添量より疎水化処理された酸化チタンの外添量を多くすることにより湿度に対する帯電の安定性にも優れたトナーとすることができる。
なお、ここで用いる疎水化処理剤の代表例としては以下のものが挙げられる。ジメチルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、p−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、クロルメチルトリクロルシラン、p−クロルフェニルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビニルジクロルシラン、ジメチルビニルクロルシラン、オクチル−トリクロルシラン、デシル−トリクロルシラン、ノニル−トリクロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−トリクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−トリクロルシラン、ジベンチル−ジクロルシラン、ジヘキシル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジノニル−ジクロルシラン、ジデシル−ジクロルシラン、ジドデシル−ジクロルシラン、ジヘキサデシル−ジクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−オクチル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジデセニル−ジクロルシラン、ジノネニル−ジクロルシラン、ジ−2−エチルヘキシル−ジクロルシラン、ジ−3,3−ジメチルベンチル−ジクロルシラン、トリヘキシル−クロルシラン、トリオクチル−クロルシラン、トリデシル−クロルシラン、ジオクチル−メチル−クロルシラン、オクチル−ジメチル−クロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−ジエチル−クロルシラン、オクチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、ジエチルテトラメチルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ヘキサトリルジシラザン等。この他チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤も使用可能である。この他、クリーニング性の向上等を目的とした外添剤として、脂肪酸金属塩やポリフッ化ビニリデンの微粒子等の滑剤等も併用可能である。
(その他)
更に、本発明で用いるトナーには上記結着樹脂、着色剤の他に、定着助剤を含有することもできる。これにより、定着ロールにトナー固着防止用オイルを塗布しない定着システム、いわゆるオイルレスシステムにおいても使用できる。定着助剤としては、公知のものが使用できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、パラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコールワックス、シリコーンワニス、カルナウバワックス、エステルワックス等が使用でき、これらに限られるものではない。
(トナーの製造方法)
本発明のトナー製造法は粉砕法、重合法など従来公知の方法全てが適用できる。例えば粉砕法の場合、トナーを混練する混練装置としては、バッチ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本鉄工所社製KEX型2軸押出し機や、連続式の1軸混練機、例えばブッス社製コ・ニーダ等が好適に用いられる。混練装置によって混練して得られた溶融混練物は、冷却した後粉砕されるが、粉砕は、例えば、ハンマーミルやロートプレックス等を用いて粗粉砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機や機械式の微粉砕機などを使用することができる。
粉砕は、得られる粉砕物の平均粒径が3〜15μmになるように行うのが望ましい。さらに、粉砕物は風力式分級機等により、5〜20μmに粒度調整されることが好ましい。次いで、外添剤の母体トナーへ外添が行われるが、母体トナーと外添剤をミキサー類を用い混合・攪拌することにより外添剤が解砕されながらトナー表面に被覆される。この時、無機微粒子や樹脂 微粒子等の外添剤が均一にかつ強固に母体トナーに付着させることが耐久性の点で重要である。以上はあくまでも例でありこれに限るものではない。
《補給用現像剤》
本発明の静電荷像現像用キャリアを、静電荷像現像用キャリアと、結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、から成る補給用現像剤とし、現像装置内の余剰の現像剤を排出しながら画像形成を行う方式の画像形成装置に適用することで、極めて長期に亘って安定した画像品質が得られる。つまり、現像装置内の劣化した静電荷像現像用キャリアと、補給用現像剤中の劣化していないキャリアとを入れ替え、長期間に亘って帯電量を安定に保ち、安定した画像が得られる。本方式は、特に高画像面積印字時に有効である。高画像面積印字時は、静電荷像現像用キャリアへのトナースペントによるキャリア帯電劣化が主なキャリア劣化であるが、本方式を用いることで、高画像面積時には、キャリア補給量も多くなるため、劣化した静電荷像現像用キャリアが入れ替わる頻度があがる。これにより、極めて長期間に亘って安定した画像を得られる。
補給用現像剤の混合比率は、静電荷像現像用キャリア1重量部に対してトナーを2〜50重量部の配合割合とすることが好ましい。
トナーが2重量部未満の場合には、補給キャリア量が多すぎ、キャリア供給過多となり現像装置中のキャリア濃度が高くなりすぎるため、現像剤の帯電量が増加しやすい。又、現像剤帯電量が上がる事により、現像能力が下がり画像濃度が低下したり、キャリア付着が悪化したりしてしまう。
またトナーが50重量部を超えると、補給用現像剤中の静電荷像現像用キャリアの割合が少なくなるため、画像形成装置中の静電荷像現像用キャリアの入れ替わりが少なくなり、キャリア劣化に対する効果が期待できなくなる。
《プロセスカートリッジ、画像形成方法》
本発明の二成分現像剤は、例えば図2に示すようなプロセスカートリッジを備えた画像形成装置に於いて使用することができる。
本発明に係るプロセスカートリッジは、像担持体、帯電手段、及びクリーニング手段の中から選ばれる1又は2以上と、上述した二成分現像剤を保持する現像手段と、を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
図2に示したプロセスカートリッジは、像担持体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段を備えている。動作を説明すると、像担持体1が所定の周速度で回転駆動される。像担持体1は回転過程において、帯電手段301によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の像露光手段6からの画像露光光を受け、こうして像担持体1の周面に静電潜像が順次形成される。形成された静電潜像は、現像手段10によりトナー現像され、現像されたトナー像は、1次転写手段4によって中間転写体8上に各色1次転写される。次いで、給紙部から中間転写体8と2次転写手段54との間に中間転写体8の回転と同期されて給送された転写材7に、2次転写手段54により順次転写されていく。像転写を受けた転写材7は中間転写体8表面から分離されて像定着手段9へ導入されて像定着され、複写物(コピー)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の像担持体1の表面は、クリ−ニング手段5によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、更に除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
次に、実施例および比較例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお部は重量基準である。また、以下に示す実施例1〜15のうち、実施例1〜8は本発明の範囲に属しない参考例としての試験例である。
(酸化スズ微粒子1)
BET表面積5m2/gの酸化スズ微粉末をエタノールに浸漬した後、窒素雰囲気下で加熱し、250度の温度下で1時間保持することによって表面改質処理を行い、酸化スズ微粒子1を得た。
(酸化スズ微粒子2)
BET表面積15m2/gの酸化スズ微粉末をエタノールに浸漬した後、窒素雰囲気下で加熱し、250度の温度下で1時間保持することによって表面改質処理を行い、酸化スズ微粒子2を得た。
(酸化スズ微粒子3)
BET表面積50m2/gの酸化スズ微粉末を窒素雰囲気下で、アセトンガスと接触させながら加熱し、300度の温度下で2時間保持することによって表面改質処理を行い、酸化スズ微粒子3を得た。
(酸化スズ微粒子4)
BET表面積50m2/gの酸化スズ微粉末(未処理品)を酸化スズ微粒子4とする。
(酸化スズ微粒子5)
BET表面積50m2/gの酸化スズ微粉末をATO(三酸化アンチモン)処理し、得られたATO被覆酸化スズ微粒子を酸化スズ微粒子5とする。
ここで、粉末のBET比表面積は柴田化学社製の迅速表面積測定装置(SA-1100型)を用いて測定した。
また、上記酸化スズ微粒子1〜5中の炭素量は、高周波燃焼−赤外吸収法(LECO社製 IR-412型)を用いて定量分析可能である。
〔実施例1〕
(キャリア1)
<樹脂被覆層処方>
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 138.95部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 43.4部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.77部
・シリコーン樹脂溶液 650.3部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 0.8部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・酸化スズ微粒子1 231.7部
・トルエン 2800部
上記樹脂被覆層処方をホモミキサーで10分間分散し、樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として体積平均粒径35μm焼成フェライト粉を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面に層厚1.0μmになるように、スピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度40度で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて300度で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、体積固有抵抗11.0Log(Ω・cm)、磁化68Am2/kgの[キャリア1]を得た。
(トナー1)
<トナー処方>
・結着樹脂:ポリエステル樹脂 100部
数平均分子量(Mn);3800
重量均分子量(Mw);20000
ガラス転移点(Tg);60℃
軟化点;122℃
・着色剤:アゾ系イエロー顔料 5部
C.I.P.Y.180
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛 2部
・離型剤:カルナウバワックス 3部
融点;82度
上記トナー処方をヘンシェルミキサーにより混合し、2本ロールで120℃で40分溶融混練し、冷却後、ハンマーミルで粗粉砕後、エアージェット粉砕機で微粉砕し、得られた微粉末を分級して重量平均粒径5μmのトナー母体粒子を作った。さらに、このトナー母体100部に対し、表面を疎水化処理したシリカを1部、湿式法で作った酸化チタン1を1部それぞれ添加し、ヘンシェルミキサーで混合することでイエロートナーである[トナー1]を得た。
(現像剤1)
こうして得た[トナー1]7部と[キャリア1]93部を混合攪拌し、トナー濃度7重量%の現像剤1を得た。得られた現像剤1及びキャリア1、並びに、後述する実施例2〜15、比較例1〜2で得られた現像剤2〜13及びキャリア2〜13、並びに補給用現像剤1〜4を用いて、キャリア付着、エッジ効果、画像の精細性、トナー散り、混色、耐久性(帯電低下量、抵抗変化量)を評価した。以下に測定方法を示すと共に、得られた測定結果を表1に示す。
〔測定方法〕
<スズ被覆面積率の標準偏差σ>
上述したスズ被覆面積率の標準偏差σの測定方法に基づき測定する。(段落0068〜0069参照。)
<体積固有抵抗(初期抵抗)>
キャリアの体積固有抵抗は、図1に示すような、電極間距離0.2cm、表面積2.5cm×4cmの電極32a、電極32bを収容したフッ素樹脂製容器からなるセル31に、キャリア33(初期キャリア)を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/min、タッピング回数10回のタッピングを行う。次に、両電極間に1000Vの直流電圧を印加し、30秒後の抵抗値を、ハイレジスタンスメーター4329A(横川ヒューレットパッカード株式会社製 High Resistance Meter)により測定し、得られた抵抗値rを、下記式のとおり計算して体積固有抵抗Rとする。
R=Log[r×(2.5cm×4cm)÷0.2cm] 〔Log(Ω・cm)〕
<キャリア付着>
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、地肌ポテンシャルを150Vに固定し、無画像チャートを現像した感光体表面に付着しているキャリア個数をルーペ観察により5視野カウントし、その平均の100cm2当たりのキャリア付着個数をもって初期キャリア付着量とした。
評価基準は、◎:5個以下、○:6個以上20個以下、△:21個以上60個以下、□:61個以上80個以下、×:81個以上とし、◎、○、△、□を合格とし×を不合格とした。
同様のキャリア付着評価を市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、単色による100,000枚のランニング評価後にも行ない、キャリア付着の耐久性を測定した。評価基準は初期キャリア付着量の評価基準に準ずる。
尚、実施例12〜15では、上記市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機をさらに改造して、補給用現像剤を補給可能な構成として評価を行った。
<エッジ効果>
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、大面積の画像を有するテストパターンを出力する。こうして得た画像パターン中央部の画像濃度の薄さ具合と、端部の濃さ具合の差を次のようにランク分けした。
ランク分けの評価基準は、差がないものを◎、若干差があるものを○、差はあるが許容できるものを△、許容できないレベルまで差が生じているものを×とし、◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
尚、実施例12〜15では、上記市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機をさらに改造して、補給用現像剤を補給可能な構成として評価を行った。
<画像の精細性>
画像の精細性については、文字画像部の再現性によって評価した。評価方法は、市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、画像面積5%の文字チャート(1文字の大きさ;2mm×2mm程度)を出力し、その文字再現性を画像により評価し、次のようにランク分けした。
ランク分けの評価基準は、◎:非常に良好、○:良好、△:許容、×:実用上使用できないレベルとし、◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
尚、実施例12〜15では、上記市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機をさらに改造して、補給用現像剤を補給可能な構成として評価を行った。
<耐久性>
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、単色による100,000枚のランニング評価を行った。そして、このランニングを終えたキャリアの帯電低下量、抵抗低下量をもって判断した。
ここで言う帯電量低下量とは、初期のキャリア93重量%に対しトナー7重量%の割合で混合し摩擦帯電させたサンプルを、一般的なブローオフ法[ブローオフ装置:東芝ケミカル(株)製:TB−200]にて測定した帯電量(Q1)から、ランニング後の現像剤中のトナーを前記ブローオフ装置にて除去して得たキャリアを、初期のキャリアの場合と同様にトナーと混合し摩擦帯電させた後に測定した帯電量(Q2)を差し引いた量のことを言う。帯電量低下量の目標値は10.0(μc/g)以内である。また、帯電量の低下の原因はキャリア表面へのトナースペントであるため、このトナースペントを減らすことで、帯電量低下を抑えることができる。
また、ここで言う抵抗変化量とは、初期のキャリアを抵抗計測平行電極(ギャップ2mm)の電極間に投入し、DC1000Vを印加し30sec後の抵抗値をハイレジスト計で計測した値を体積抵抗率に変換した値(R1)から、ランニング後の現像剤中のトナーを前記ブローオフ装置にて除去して得たキャリアを、初期のキャリアの場合と同様の方法で測定した値(R2)を差し引いた量のことを言う。抵抗変化量の目標値は絶対値で3.0〔Log(Ω・cm)〕以内である。また、抵抗変化の原因は、キャリアの結着樹脂膜の削れ、キャリア表面へのトナー成分のスペント、キャリア被覆膜中の大粒子脱離などであるため、これらを減らすことで、抵抗変化量を抑えることができる。
尚、実施例12〜15では、上記市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機をさらに改造して、補給用現像剤を補給可能な構成として評価を行った。
<色汚れ(混色)>
色汚れ(混色)評価方法は、市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製 imagio MP C7500)改造機の現像ユニットに現像剤をセットし、現像ユニット単独で1時間攪拌を実施。こうして得た現像剤を現像及び定着し、画像濃度が1.5となる箇所のCIE表色系のL*1、a*1、b*1値を求める。一方、色汚れのない画像を得るために、キャリアと接触させることなくトナー単独で画像化(定着を含む)したものを作成し、前記と同様に画像濃度が1.5となる箇所のCIE表色系のL*0、a*0、b*0値を求める。こうして得た2つの画像の色差ΔEを下式により求め、ΔE≦3.0であれば実使用上問題ないので合格(○)とし、ΔE>3.0は実使用上問題であるので不合格(×)とした。
ΔE=√{(L*0−L*1)+(a*0−a*1)+(b*0−b*1)}
尚、実施例12〜15では、上記市販のデジタルフルカラープリンター改造機をさらに改造して、補給用現像剤を補給可能な構成として評価を行った。
<トナー散り>
温度40℃、湿度90%RHの環境下、画像形成装置(株式会社リコー製、IPSiO Color8100)をオイルレス定着方式に改造してチューニングした評価機(デジタルフルカラープリンター改造機)を用いて、各トナーを用いて画像面積率5%チャート連続100000枚出力耐久試験を実施後の評価機内のトナー汚染状態を目視にて、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
○:トナー汚れがまったく観察されず良好な状態である。
△:わずかに汚れが観察される程度であり問題とならない。
×:許容範囲外で非常に汚れがあり問題となる。
尚、実施例12〜15では、上記市販のデジタルフルカラープリンター改造機をさらに改造して、補給用現像剤を補給可能な構成として評価を行った。
Figure 0005434412
〔実施例2〕
実施例1においてホモミキサーの代わりに振動式分散機、或いはビーズミルとZrメディアを用いて10分間分散し樹脂被覆膜形成溶液を得た以外は実施例1と同様にしてキャリア2、現像剤2を得た。
〔実施例3〕
実施例2において分散時間を1時間にする以外は実施例2と同様にしてキャリア3、現像剤3を得た。
〔実施例4〕
実施例1において酸化スズ微粒子1を酸化スズ微粒子2に変更する以外は実施例1と同様にしてキャリア4、現像剤4を得た。
〔実施例5〕
実施例4においてホモミキサーの代わりに振動式分散機、或いはビーズミルとZrメディアを用いて10分間分散し樹脂被覆膜形成溶液を得た以外は実施例4と同様にしてキャリア5、現像剤5を得た。
〔実施例6〕
実施例5において分散時間を1時間にする以外は実施例5と同様にしてキャリア6、現像剤6を得た。
〔実施例7〕
実施例1において酸化スズ微粒子1を酸化スズ微粒子3に変更する以外は実施例1と同様にしてキャリア7、現像剤7を得た。
〔実施例8〕
実施例7においてホモミキサーの代わりに振動式分散機、或いはビーズミルとZrメディアを用いて10分間分散し樹脂被覆膜形成溶液を得た以外は実施例7と同様にしてキャリア8、現像剤8を得た。
〔実施例9〕
実施例7において分散時間を1時間にする以外は実施例7と同様にしてキャリア9、現像剤9を得た。
〔実施例10〕
実施例9において、樹脂被覆層処方を下記樹脂被覆層処方に変更する以外は同様にしてキャリア10、現像剤10を得た。
<樹脂被覆層処方>
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 69.475部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 21.7部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.39部
・シリコーン樹脂溶液 325.15部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 0.4部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・酸化スズ微粒子3 115.9部
・トルエン 1400部
〔実施例11〕
実施例9において、樹脂被覆層処方を下記樹脂被覆層処方に変更する以外は同様にしてキャリア11、現像剤11を得た。
<樹脂被覆層処方>
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 13.2部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 4.1部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.07部
・シリコーン樹脂溶液 61.9部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 0.1部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・酸化スズ微粒子3 22.1部
・トルエン 267部
〔実施例12〕
実施例9において、キャリア1重量部に対してトナーを50重量部の配合割合で含有する補給用現像剤を用いる事以外は実施例9と同様にしてキャリア9、現像剤9、補給用現像剤1を得た。
〔実施例13〕
実施例9において、キャリア1重量部に対してトナーを15重量部の配合割合で含有する補給用現像剤を用いる事以外は実施例9と同様にしてキャリア9、現像剤9、補給用現像剤2を得た。
〔実施例14〕
実施例9において、キャリア1重量部に対してトナーを5重量部の配合割合で含有する補給用現像剤を用いる事以外は実施例9と同様にしてキャリア9、現像剤9、補給用現像剤3を得た。
〔実施例15〕
実施例9において、キャリア1重量部に対してトナーを2重量部の配合割合で含有する補給用現像剤を用いる事以外は実施例9と同様にしてキャリア9、現像剤9、補給用現像剤4を得た。
〔比較例1〕
実施例1において酸化スズ微粒子1を酸化スズ微粒子4に変更する以外は実施例1と同様にしてキャリア12、現像剤12を得た。
〔比較例2〕
実施例1において酸化スズ微粒子1を酸化スズ微粒子5に変更する以外は実施例1と同様にしてキャリア13、現像剤13を得た。
以上の実施例1〜15及び比較例1〜2から明らかなように、本発明に係る静電潜像現像用キャリアは、抵抗制御幅が広い為に、キャリア付着の発生が無く、エッジ効果を抑えた、文字部などの細線の再現性が良い色汚れの無い高精細な画像が得られる。更に、帯電量及び、抵抗の変化が少ないので、トナー散り、画像濃度ムラ等の不具合に対して効果を発揮し、長期に亘り良好な画像を維持することができる。更にアンチモンを含有しない為人及び環境への安全性に良好であるという優れた効果を奏するものである。
1 像担持体
4 1次転写手段
5 クリーニング手段
6 像露光手段
7 転写材
8 中間転写体
9 像定着手段
10 現像手段
54 2次転写手段
301 帯電手段
31 セル
32a、32b 電極
33 キャリア
特開昭58−108548号公報 特開昭54−155048号公報 特開昭57−40267号公報 特開昭58−108549号公報 特開昭59−166968号公報 特公平1−19584号公報 特公平3−628号公報 特開平6−202381号公報 特開平5−273789号公報 特開平9−160304号公報 特開平8−6307号公報 特許第2683624号公報 特開平7−140723号公報 特開平8−179570号公報 特開平8−286429号公報 特開平11−202560号公報 特開2006−39357号公報

Claims (11)

  1. 芯材と、
    該芯材表面を被覆する樹脂被覆層と、を備える静電潜像現像用キャリアであって、
    該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズ微粒子と、を含有し、且つ、平均層厚が0.10μm以上1.00μm以下であり、
    該酸化スズ微粒子は、一次粒子径が1〜50nmであり、表面が炭素で被覆され、且つ、熱分析によってアンチモン及びインジウムが検出されず、
    当該静電潜像現像用キャリアは、スズ被覆面積率の標準偏差σが5以下であることを特徴とする静電潜像現像用キャリア。
  2. 前記樹脂被覆層は、前記樹脂が溶解した樹脂溶液中の前記酸化スズ微粒子がメディアを用いて分散された樹脂被覆層形成溶液を塗布して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
  3. 体積固有抵抗が、1×10Ω・cm以上1×1017Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の静電潜像現像用キャリア。
  4. 重量平均粒子径が、20μm以上65μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリア。
  5. 前記樹脂は、シリコーン樹脂及び/またはアクリル樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリア。
  6. 1kOeの磁場における磁化が40Am/kg以上90Am/kg以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリア。
  7. 結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、請求項1〜6のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアと、を含有することを特徴とする二成分現像剤。
  8. 前記トナーがカラートナーであることを特徴とする請求項7に記載の二成分現像剤。
  9. 静電潜像現像用キャリアと、結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、を含有する補給用現像剤であって、
    前記静電潜像現像用キャリア1重量部に対して、前記トナーを2〜50重量部の配合割合で含有してなり、
    前記静電潜像現像用キャリアは、請求項1〜6のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアであることを特徴とする補給用現像剤。
  10. 像担持体、帯電手段、及びクリーニング手段の中から選ばれる1又は2以上と、
    請求項7または8に記載の二成分現像剤を保持する現像手段と、を一体に支持し、
    画像形成装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 像担持体上に静電潜像を形成する工程と、
    前記静電潜像を、請求項7または8に記載の二成分現像剤で現像し可視像を形成する工程と、
    得られた可視像を記録媒体に転写し、定着する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
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