JPH086307A - 電子写真用キャリア及びその製造方法、並びに電子写真用帯電付与部材 - Google Patents
電子写真用キャリア及びその製造方法、並びに電子写真用帯電付与部材Info
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- JPH086307A JPH086307A JP6134235A JP13423594A JPH086307A JP H086307 A JPH086307 A JP H086307A JP 6134235 A JP6134235 A JP 6134235A JP 13423594 A JP13423594 A JP 13423594A JP H086307 A JPH086307 A JP H086307A
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- carrier
- electrophotographic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 帯電維持性、環境安定性、画質維持性を向上
させ、画像への濃度ムラや背景部汚れのない優れた画質
を提供できる電子写真用キャリア及び帯電付与部材、及
び、芯材表面に均一にかつ効率的に被覆するキャリアの
製造方法を提供しようとするものである。 【構成】 被覆層が40重量%以上のグアナミン樹脂、
例えば、グアナミン類、ホルムアルデヒド及びアルコー
ル類からなる共縮合物と、該グアナミン樹脂と反応架橋
できる官能基を有する第2の樹脂からなる熱硬化樹脂で
芯物質上に被覆層を設けた電子写真用キャリア、及び、
該被覆層を焼き付け硬化温度以上に加熱して硬化する電
子写真用キャリアの製造方法、並びに、前記の被覆樹脂
で芯材を被覆した電子写真用帯電付与部材である。
させ、画像への濃度ムラや背景部汚れのない優れた画質
を提供できる電子写真用キャリア及び帯電付与部材、及
び、芯材表面に均一にかつ効率的に被覆するキャリアの
製造方法を提供しようとするものである。 【構成】 被覆層が40重量%以上のグアナミン樹脂、
例えば、グアナミン類、ホルムアルデヒド及びアルコー
ル類からなる共縮合物と、該グアナミン樹脂と反応架橋
できる官能基を有する第2の樹脂からなる熱硬化樹脂で
芯物質上に被覆層を設けた電子写真用キャリア、及び、
該被覆層を焼き付け硬化温度以上に加熱して硬化する電
子写真用キャリアの製造方法、並びに、前記の被覆樹脂
で芯材を被覆した電子写真用帯電付与部材である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等により形成される静電荷像を二成分現像剤で現像す
るときに用いる電子写真用キャリア及びその製造方法並
びに電子写真用帯電付与部材に関する。
法等により形成される静電荷像を二成分現像剤で現像す
るときに用いる電子写真用キャリア及びその製造方法並
びに電子写真用帯電付与部材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法など静電荷像を経て画像情報
を可視化する方法は、現在様々な分野で利用されてい
る。電子写真法では、帯電、露光工程で感光体上に静電
潜像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜像を現像
し、転写、定着工程を経て可視化される。ここで用いる
現像剤は、トナーとキャリアからなる二成分現像剤と、
磁性トナーなどのように単独で用いる一成分現像剤があ
るが、二成分現像剤は、キャリアが現像剤の攪拌、搬
送、帯電などの機能を分担し、現像剤として機能分離が
なされているため、制御性がよいなどの理由で現在広く
用いられている。特に、樹脂被覆キャリアを用いる現像
剤は、帯電制御性が優れ、環境依存性並びに経時安定性
の改善が比較的容易である。また、現像方法としては、
古くはカスケード法などが用いられてきたが、現在は現
像剤搬送担体として磁気ロールを用いる磁気ブラシ法が
主流である。
を可視化する方法は、現在様々な分野で利用されてい
る。電子写真法では、帯電、露光工程で感光体上に静電
潜像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜像を現像
し、転写、定着工程を経て可視化される。ここで用いる
現像剤は、トナーとキャリアからなる二成分現像剤と、
磁性トナーなどのように単独で用いる一成分現像剤があ
るが、二成分現像剤は、キャリアが現像剤の攪拌、搬
送、帯電などの機能を分担し、現像剤として機能分離が
なされているため、制御性がよいなどの理由で現在広く
用いられている。特に、樹脂被覆キャリアを用いる現像
剤は、帯電制御性が優れ、環境依存性並びに経時安定性
の改善が比較的容易である。また、現像方法としては、
古くはカスケード法などが用いられてきたが、現在は現
像剤搬送担体として磁気ロールを用いる磁気ブラシ法が
主流である。
【0003】二成分現像剤を用いる磁気ブラシ法には、
現像剤の帯電劣化による画像濃度の低下、著しい背景部
汚れの発生、画像へのキャリアの付着による画像の荒
れ、キャリアの消費、及び、画像濃度ムラの発生などの
問題がある。現像剤の帯電劣化は、キャリアコート層へ
のトナー成分の固着又はコートの剥がれなどにより発生
し易く、また、コート層が不均一になると、湿度、温度
などの環境変動時、トナー追加時及び高トナー濃度時に
背景部汚れ等を発生する傾向がある。
現像剤の帯電劣化による画像濃度の低下、著しい背景部
汚れの発生、画像へのキャリアの付着による画像の荒
れ、キャリアの消費、及び、画像濃度ムラの発生などの
問題がある。現像剤の帯電劣化は、キャリアコート層へ
のトナー成分の固着又はコートの剥がれなどにより発生
し易く、また、コート層が不均一になると、湿度、温度
などの環境変動時、トナー追加時及び高トナー濃度時に
背景部汚れ等を発生する傾向がある。
【0004】これらの帯電劣化を防止するため、被覆樹
脂の硬度を挙げて剥がれ難くしたり、被覆樹脂の表面エ
ネルギーを下げることにより、キャリアコート層へのト
ナー成分の固着を防止したり、これらの方法を併用して
帯電劣化を防止する努力がなされてきた。
脂の硬度を挙げて剥がれ難くしたり、被覆樹脂の表面エ
ネルギーを下げることにより、キャリアコート層へのト
ナー成分の固着を防止したり、これらの方法を併用して
帯電劣化を防止する努力がなされてきた。
【0005】例えば、芯物質への接着性及び被覆強度を
高め、キャリアの流動性、耐湿性、トナーとの分離性を
改善する目的で、未反応のヒドロキシル基を有する熱可
塑性樹脂とアルコキシ化メラミン樹脂とを硬化させた樹
脂成分で芯物質を被覆したキャリア(特開昭62─26
2057号公報参照)、耐久性、耐環境性を改善する目
的で、アクリル樹脂とメラミン樹脂を架橋した樹脂で芯
物質を被覆したキャリア(特開平2─79862号公報
参照)、耐久性、耐熱性及び耐環境性を改善する目的
で、メラミンホルムアルデヒド樹脂組成物で架橋したア
クリル樹脂で芯物質を被覆したキャリア(特開平5─2
16281号公報参照)などが提案されているが、メラ
ミン樹脂を含有するキャリアは高温高湿時の帯電低下が
大きいという問題があった。
高め、キャリアの流動性、耐湿性、トナーとの分離性を
改善する目的で、未反応のヒドロキシル基を有する熱可
塑性樹脂とアルコキシ化メラミン樹脂とを硬化させた樹
脂成分で芯物質を被覆したキャリア(特開昭62─26
2057号公報参照)、耐久性、耐環境性を改善する目
的で、アクリル樹脂とメラミン樹脂を架橋した樹脂で芯
物質を被覆したキャリア(特開平2─79862号公報
参照)、耐久性、耐熱性及び耐環境性を改善する目的
で、メラミンホルムアルデヒド樹脂組成物で架橋したア
クリル樹脂で芯物質を被覆したキャリア(特開平5─2
16281号公報参照)などが提案されているが、メラ
ミン樹脂を含有するキャリアは高温高湿時の帯電低下が
大きいという問題があった。
【0006】また、摩擦帯電電荷の付与能力を改善する
目的で、グアナミン、グアナミン誘導体又はグアナミン
系縮合物を、被覆樹脂100重量部に対して0.1〜2
0重量部含有する被覆樹脂で芯物質を被覆するキャリア
が提案された(特開昭60─201360号公報参照)
が、長期にわたって充分な帯電量を維持することができ
なかった。
目的で、グアナミン、グアナミン誘導体又はグアナミン
系縮合物を、被覆樹脂100重量部に対して0.1〜2
0重量部含有する被覆樹脂で芯物質を被覆するキャリア
が提案された(特開昭60─201360号公報参照)
が、長期にわたって充分な帯電量を維持することができ
なかった。
【0007】他方、芯物質表面に均一で堅固な被膜を形
成するコーティング方法として、被覆樹脂と芯物質を乾
燥状態で混合した後、被覆樹脂を溶融して被膜を形成す
る方法が提案されているが、最近における画質向上のた
めのトナー粒子の小径化、トナー材料の低融点化などを
考慮すると、上記の方法も必ずしも充分な効果を有して
いるとは直ちに言えない。
成するコーティング方法として、被覆樹脂と芯物質を乾
燥状態で混合した後、被覆樹脂を溶融して被膜を形成す
る方法が提案されているが、最近における画質向上のた
めのトナー粒子の小径化、トナー材料の低融点化などを
考慮すると、上記の方法も必ずしも充分な効果を有して
いるとは直ちに言えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の欠点を解消し、以下の特徴を備えた電子写真用キャ
リア及びその製造方法、並びに電子写真用帯電付与部材
を提供しようとするものである。 (1) 環境変動などによる帯電性変化に対する画質維持性
を改善すること。 (2) トナー追加時の背景部汚れを改善するとともに、現
像剤、帯電付与部材の寿命を延長すること。 (3) キャリア付着を防止して安定した高い画質を確保す
るとともに、キャリアの消費を抑制すること。 (4) 長期間使用しても、被覆層が剥がれないこと。 (5) 黒ベタ及び細線再現性に優れた画質を提供できる静
電荷像現像用正帯電キャリア及び正帯電付与部材を提供
すること。 (6) 上記キャリアを効率的に製造する方法を提供するこ
と。
記の欠点を解消し、以下の特徴を備えた電子写真用キャ
リア及びその製造方法、並びに電子写真用帯電付与部材
を提供しようとするものである。 (1) 環境変動などによる帯電性変化に対する画質維持性
を改善すること。 (2) トナー追加時の背景部汚れを改善するとともに、現
像剤、帯電付与部材の寿命を延長すること。 (3) キャリア付着を防止して安定した高い画質を確保す
るとともに、キャリアの消費を抑制すること。 (4) 長期間使用しても、被覆層が剥がれないこと。 (5) 黒ベタ及び細線再現性に優れた画質を提供できる静
電荷像現像用正帯電キャリア及び正帯電付与部材を提供
すること。 (6) 上記キャリアを効率的に製造する方法を提供するこ
と。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、グアナミ
ン樹脂と、この樹脂と加熱硬化可能な第2の樹脂とを含
有する被覆樹脂を鋭意検討した結果、上記の課題を解決
することができる電子写真用キャリア及びその製造方
法、並びに電子写真用帯電付与部材を完成するに至っ
た。具体的な態様は以下のとおりである。
ン樹脂と、この樹脂と加熱硬化可能な第2の樹脂とを含
有する被覆樹脂を鋭意検討した結果、上記の課題を解決
することができる電子写真用キャリア及びその製造方
法、並びに電子写真用帯電付与部材を完成するに至っ
た。具体的な態様は以下のとおりである。
【0010】(1) 芯物質上に被覆層を設けた電子写真用
キャリアにおいて、該被覆層が40重量%以上のグアナ
ミン樹脂と、該グアナミン樹脂と反応架橋できる官能基
を有する第2の樹脂からなる熱硬化樹脂で構成したこと
を特徴とする電子写真用キャリア。
キャリアにおいて、該被覆層が40重量%以上のグアナ
ミン樹脂と、該グアナミン樹脂と反応架橋できる官能基
を有する第2の樹脂からなる熱硬化樹脂で構成したこと
を特徴とする電子写真用キャリア。
【0011】(2) グアナミン樹脂が、グアナミン類、ホ
ルムアルデヒド及びアルコール類からなる共縮合物であ
ることを特徴とする上記(2) 記載の電子写真用キャリ
ア。
ルムアルデヒド及びアルコール類からなる共縮合物であ
ることを特徴とする上記(2) 記載の電子写真用キャリ
ア。
【0012】(3) グアナミン樹脂が、ベンゾグアナミン
樹脂であることを特徴とする上記(2) 記載の電子写真用
キャリア。
樹脂であることを特徴とする上記(2) 記載の電子写真用
キャリア。
【0013】(4) 第2の樹脂が、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキッド樹脂のうちの少なくとも1種か
らなることをを特徴とする上記(1) 〜(3) のいずれか1
項に記載の電子写真用キャリア。
ステル樹脂、アルキッド樹脂のうちの少なくとも1種か
らなることをを特徴とする上記(1) 〜(3) のいずれか1
項に記載の電子写真用キャリア。
【0014】(5) 表面エネルギーを低減するための樹脂
を被覆樹脂に添加したことを特徴とする上記(1) 〜(4)
のいづれか1項に記載の電子写真用キャリア。
を被覆樹脂に添加したことを特徴とする上記(1) 〜(4)
のいづれか1項に記載の電子写真用キャリア。
【0015】(6) 帯電量を調整するための樹脂を被覆樹
脂に添加したことを特徴とする上記(1) 〜(5) のいづれ
か1項に記載の電子写真用キャリア。
脂に添加したことを特徴とする上記(1) 〜(5) のいづれ
か1項に記載の電子写真用キャリア。
【0016】(7) 上記(1) 〜(6) 項のいづれか1項に記
載の樹脂と芯物質とを、樹脂の硬化温度より低い温度で
加熱混合して被覆層を形成した後、該被覆層を焼き付け
硬化温度以上に加熱して硬化することを特徴とする電子
写真用キャリアの製造方法。
載の樹脂と芯物質とを、樹脂の硬化温度より低い温度で
加熱混合して被覆層を形成した後、該被覆層を焼き付け
硬化温度以上に加熱して硬化することを特徴とする電子
写真用キャリアの製造方法。
【0017】(8) 上記(1) 〜(6) 項のいづれか1項に記
載の被覆樹脂で芯物質を被覆したことを特徴とする電子
写真用帯電付与部材。
載の被覆樹脂で芯物質を被覆したことを特徴とする電子
写真用帯電付与部材。
【0018】なお、上記(1) 〜(6) 記載のキャリアは静
電荷像現像用正帯電キャリアに、また、静電荷像現像用
正帯電付与部材に適したものである。
電荷像現像用正帯電キャリアに、また、静電荷像現像用
正帯電付与部材に適したものである。
【0019】
【作用】本発明は、上記のグアナミン樹脂を被覆樹脂に
用いることにより、帯電維持性、環境安定性、画質維持
性を大幅に向上させることができ、画像への濃度ムラや
背景部汚れのない優れた画質の提供を可能にし、該樹脂
を芯物質表面に均一にかつ効率的に被覆するキャリアの
製造方法の提供を可能にした。
用いることにより、帯電維持性、環境安定性、画質維持
性を大幅に向上させることができ、画像への濃度ムラや
背景部汚れのない優れた画質の提供を可能にし、該樹脂
を芯物質表面に均一にかつ効率的に被覆するキャリアの
製造方法の提供を可能にした。
【0020】本発明に用いるグアナミン樹脂としては、
グアナミン類とホルムアルデヒドとアルコール類との共
縮合物を挙げることができる。分子内に含有されるグア
ナミン類としては、アセトグアナミン、ベンゾグアナミ
ン、シクロヘキシルグアナミン、シクロテトラオキサス
ピロウンデカン(CTU)グアナミンなどを挙げること
ができるが、帯電の環境安定性、維持性の面でベンゾグ
アナミンが最適である。
グアナミン類とホルムアルデヒドとアルコール類との共
縮合物を挙げることができる。分子内に含有されるグア
ナミン類としては、アセトグアナミン、ベンゾグアナミ
ン、シクロヘキシルグアナミン、シクロテトラオキサス
ピロウンデカン(CTU)グアナミンなどを挙げること
ができるが、帯電の環境安定性、維持性の面でベンゾグ
アナミンが最適である。
【0021】グアナミン樹脂の含有量は、全被覆樹脂量
に対して40重量%以上、好ましくは45重量%以上、
より好ましくは50重量%以上で、かつ、95重量%以
下、好ましくは90重量%以下の範囲が適当である。4
0重量%未満では、長期にわたり充分な帯電制御能力を
発揮することができず、また、95重量%を越えると、
焼き付け硬化しても充分な被膜強度を得ることができな
い。
に対して40重量%以上、好ましくは45重量%以上、
より好ましくは50重量%以上で、かつ、95重量%以
下、好ましくは90重量%以下の範囲が適当である。4
0重量%未満では、長期にわたり充分な帯電制御能力を
発揮することができず、また、95重量%を越えると、
焼き付け硬化しても充分な被膜強度を得ることができな
い。
【0022】本発明で用いる、グアナミン樹脂と加熱硬
化可能な第2の樹脂としては、グアナミン樹脂と反応架
橋できる官能基を有するものであれば特に限定されない
が、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂
が、帯電制御性、被膜形成の点で特に好適である。
化可能な第2の樹脂としては、グアナミン樹脂と反応架
橋できる官能基を有するものであれば特に限定されない
が、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂
が、帯電制御性、被膜形成の点で特に好適である。
【0023】本発明で使用する被覆樹脂としては、表面
エネルギー低減や帯電量の調整等の目的で、さらに、第
3の樹脂を混合使用することができる。第3の樹脂とし
てはフッ化ビニリデン、テトラフロロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、モノクロロトリフロロエチレン、
モノクロロエチレン、トリフロロエチレン、パーフロロ
アルキルアクリレートなどのフッ素含有モノマーの重合
体;スチレン、クロルスチレン、メチルスチレン等のス
チレン類;メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ラウリルアクリレート、メ
タクリル酸、アクリル酸、ブチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、エチ
ルメタクリレート等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸類;ジメチルアミノエチルメタクリレートなどの含窒
素脂肪族モノカルボン酸類;アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のニトリル類;2-ビニルピリジン、4-ビ
ニルピリジン等のビニルピリジン類;ビニルエーテル
類;ビニルケトン類:エチレン、プロピレン、ブタジエ
ン等のオレフィン類;メチルシリコン、メチルフェニル
シリコン等のシリコン類などの単独重合体、又は共重合
体を使用することができる。また、ビスフェノール、グ
リコール等を含むポリエステル類も使用することができ
る。
エネルギー低減や帯電量の調整等の目的で、さらに、第
3の樹脂を混合使用することができる。第3の樹脂とし
てはフッ化ビニリデン、テトラフロロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、モノクロロトリフロロエチレン、
モノクロロエチレン、トリフロロエチレン、パーフロロ
アルキルアクリレートなどのフッ素含有モノマーの重合
体;スチレン、クロルスチレン、メチルスチレン等のス
チレン類;メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ラウリルアクリレート、メ
タクリル酸、アクリル酸、ブチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、エチ
ルメタクリレート等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸類;ジメチルアミノエチルメタクリレートなどの含窒
素脂肪族モノカルボン酸類;アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のニトリル類;2-ビニルピリジン、4-ビ
ニルピリジン等のビニルピリジン類;ビニルエーテル
類;ビニルケトン類:エチレン、プロピレン、ブタジエ
ン等のオレフィン類;メチルシリコン、メチルフェニル
シリコン等のシリコン類などの単独重合体、又は共重合
体を使用することができる。また、ビスフェノール、グ
リコール等を含むポリエステル類も使用することができ
る。
【0024】磁性芯物質としては、通常のフェライト粒
子、造粒マグネタイトなどほぼ球形の形状を有し、表面
性の制御可能な粒子を使用することができ、表面性の制
御手段としては、原料粒子径と焼成条件がある。核体粒
子の粒径は通常20〜120μmの範囲のものが使用さ
れる。
子、造粒マグネタイトなどほぼ球形の形状を有し、表面
性の制御可能な粒子を使用することができ、表面性の制
御手段としては、原料粒子径と焼成条件がある。核体粒
子の粒径は通常20〜120μmの範囲のものが使用さ
れる。
【0025】被覆樹脂の配合量は、キャリアに対して総
量で0.1〜10重量%、好ましくは1.0〜7重量
%、より好ましくは1.5〜6重量%の範囲が、画質維
持性、2次障害の回避、及び、帯電性を確保する点で適
している。また、帯電付与部材については、金属スリー
ブやブレード表面に対し、上記の被覆樹脂を被覆するこ
とができる。
量で0.1〜10重量%、好ましくは1.0〜7重量
%、より好ましくは1.5〜6重量%の範囲が、画質維
持性、2次障害の回避、及び、帯電性を確保する点で適
している。また、帯電付与部材については、金属スリー
ブやブレード表面に対し、上記の被覆樹脂を被覆するこ
とができる。
【0026】本発明のキャリアの製造方法は、被覆樹脂
と核体粒子を溶剤を用いずに、硬化温度以下の温度で加
熱混合して被覆層を形成した後、被覆樹脂の焼き付け硬
化温度以上の温度に加熱して被覆樹脂を硬化し、核体粒
子を被覆する。製造装置としては、加熱型ニーダー、加
熱型ヘンシェルミキサー、UMミキサー、プラネタリー
ミキサーなどを使用することができる。
と核体粒子を溶剤を用いずに、硬化温度以下の温度で加
熱混合して被覆層を形成した後、被覆樹脂の焼き付け硬
化温度以上の温度に加熱して被覆樹脂を硬化し、核体粒
子を被覆する。製造装置としては、加熱型ニーダー、加
熱型ヘンシェルミキサー、UMミキサー、プラネタリー
ミキサーなどを使用することができる。
【0027】被覆樹脂の添加は、常温で芯物質と混合し
た後、溶融開始点以上の温度に加熱するか、芯物質のみ
を融点以上の温度に加熱した状態で添加することも可能
である。上記の方法で被覆された粒子は、そのままキャ
リアとして使用できるが、さらに、他の樹脂を溶融被覆
したり、溶剤に溶解した他の樹脂を溶液コート法で被覆
して複層キャリアとして用いることも可能である。
た後、溶融開始点以上の温度に加熱するか、芯物質のみ
を融点以上の温度に加熱した状態で添加することも可能
である。上記の方法で被覆された粒子は、そのままキャ
リアとして使用できるが、さらに、他の樹脂を溶融被覆
したり、溶剤に溶解した他の樹脂を溶液コート法で被覆
して複層キャリアとして用いることも可能である。
【0028】本発明のキャリアは、トナーと混合して二
成分現像剤として用いられる。トナーは結着樹脂中に着
色剤を分散させたものである。トナーに使用する結着樹
脂としては、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチ
ルスチレン等のスチレン類;(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n
−プロピル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸2-エチルヘキシル等のα−メチレン脂肪族モノ
カルボン酸エステル類;(メタ)アクリロニトリル等の
ビニルニトリル類;2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジ
ン等のビニルピリジン類;ビニルメチルエーテル、ビニ
ルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメ
チルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニ
ルケトン等のビニルケトン類:エチレン、プロピレン、
イソプレン、ブタジエン等の不飽和炭化水素類及びその
ハロゲン化物、クロロプレン等のハロゲン系不飽和炭化
水素類などの単量体による重合体、又は、これらの単量
体を2種以上組み合わせて得られる共重合体、さらに
は、これらの混合物、また、ロジン変性フェノールホル
マリン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエ
ーテル樹脂等の非ビニル縮合系樹脂、又は、これらと上
記のビニル系樹脂との混合物を挙げることができる。
成分現像剤として用いられる。トナーは結着樹脂中に着
色剤を分散させたものである。トナーに使用する結着樹
脂としては、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチ
ルスチレン等のスチレン類;(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n
−プロピル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸2-エチルヘキシル等のα−メチレン脂肪族モノ
カルボン酸エステル類;(メタ)アクリロニトリル等の
ビニルニトリル類;2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジ
ン等のビニルピリジン類;ビニルメチルエーテル、ビニ
ルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメ
チルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニ
ルケトン等のビニルケトン類:エチレン、プロピレン、
イソプレン、ブタジエン等の不飽和炭化水素類及びその
ハロゲン化物、クロロプレン等のハロゲン系不飽和炭化
水素類などの単量体による重合体、又は、これらの単量
体を2種以上組み合わせて得られる共重合体、さらに
は、これらの混合物、また、ロジン変性フェノールホル
マリン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエ
ーテル樹脂等の非ビニル縮合系樹脂、又は、これらと上
記のビニル系樹脂との混合物を挙げることができる。
【0029】トナーに用いる着色剤としては、カーボン
ブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオ
イルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、
メチレンブルー、ローズベンガル、フタロシアニンブル
ー又はこれらの混合物を挙げることができる。
ブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオ
イルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、
メチレンブルー、ローズベンガル、フタロシアニンブル
ー又はこれらの混合物を挙げることができる。
【0030】着色剤以外のトナー成分としては、電荷制
御剤、オフセット防止剤、流動性向上剤などがあり、ま
た、必要に応じて磁性体微粉末を含有してもよい。ま
た、シリカ、チタニア、アルミナ等の流動化剤やポリス
チレン微粒子、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリ
フッ化ビニリデン微粒子等のクリーニング助剤又は転写
助剤等の外添剤を用いることができる。特に、一次平均
粒径が5〜30nmの疎水性シリカが好ましく用いられ
る。また、内添剤として、サリチル酸金属塩、含金属ア
ゾ化合物、ニグロシン、第四級アンモニウム塩等の電荷
制御剤、及び、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリ
エチレン、ワックス等のオフセット防止剤など公知の他
の成分を添加することができる。好ましくは重量平均分
子量が500〜5000の低分子量ポリプロピレンが好
ましい。トナーの粒径は、小径の方が高画質であり、5
〜12μm、好ましくは5〜10μm程度が良好であ
る。
御剤、オフセット防止剤、流動性向上剤などがあり、ま
た、必要に応じて磁性体微粉末を含有してもよい。ま
た、シリカ、チタニア、アルミナ等の流動化剤やポリス
チレン微粒子、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリ
フッ化ビニリデン微粒子等のクリーニング助剤又は転写
助剤等の外添剤を用いることができる。特に、一次平均
粒径が5〜30nmの疎水性シリカが好ましく用いられ
る。また、内添剤として、サリチル酸金属塩、含金属ア
ゾ化合物、ニグロシン、第四級アンモニウム塩等の電荷
制御剤、及び、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリ
エチレン、ワックス等のオフセット防止剤など公知の他
の成分を添加することができる。好ましくは重量平均分
子量が500〜5000の低分子量ポリプロピレンが好
ましい。トナーの粒径は、小径の方が高画質であり、5
〜12μm、好ましくは5〜10μm程度が良好であ
る。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、こ
れにより本発明が限定されるものではない。なお、実施
例において「部」は重量部を意味する。 〔実施例1〕 Cu−Znフェライト(パウダーテック社製、平均粒径50μm)1000部 ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体 (共縮合比1:1:3) 16部 アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5M、固形分55%) 7.3部 上記材料を加熱ヒーターを備えた1L小型ニーダー中
で、90℃で30分間混合した後、熱媒温度を250℃
に上昇させて40分間攪拌混練し、次いでヒーターを切
り、攪拌しながら50分間冷却した。その後、105μ
mの篩で篩分してキャリアを得た。
れにより本発明が限定されるものではない。なお、実施
例において「部」は重量部を意味する。 〔実施例1〕 Cu−Znフェライト(パウダーテック社製、平均粒径50μm)1000部 ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体 (共縮合比1:1:3) 16部 アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5M、固形分55%) 7.3部 上記材料を加熱ヒーターを備えた1L小型ニーダー中
で、90℃で30分間混合した後、熱媒温度を250℃
に上昇させて40分間攪拌混練し、次いでヒーターを切
り、攪拌しながら50分間冷却した。その後、105μ
mの篩で篩分してキャリアを得た。
【0032】〔実施例2〕Cu−Znフェライト(パウ
ダーテック社製、平均粒径50μm)1000部を加熱
ヒーターを備えた1L小型ニーダー中で、熱媒温度を1
00℃に上昇させて加熱攪拌しながら、ベンゾグアナミ
ン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体
(共縮合比1:1:3)16部及びポリエステル樹脂
(三井東圧社製、アルマテックスP646、固形分60
%)6.7部を添加して40分間攪拌混練した後、熱媒
温度を250℃に上昇させて40分間攪拌混練し、次い
で、ヒーターを切り、攪拌をしながら50分間冷却し
た。その後、105μmの篩で篩分してキャリアを得
た。
ダーテック社製、平均粒径50μm)1000部を加熱
ヒーターを備えた1L小型ニーダー中で、熱媒温度を1
00℃に上昇させて加熱攪拌しながら、ベンゾグアナミ
ン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体
(共縮合比1:1:3)16部及びポリエステル樹脂
(三井東圧社製、アルマテックスP646、固形分60
%)6.7部を添加して40分間攪拌混練した後、熱媒
温度を250℃に上昇させて40分間攪拌混練し、次い
で、ヒーターを切り、攪拌をしながら50分間冷却し
た。その後、105μmの篩で篩分してキャリアを得
た。
【0033】〔実施例3〕 Cu−Znフェライト(パウダーテック社製、平均粒径50μm)1000部 ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体 (共縮合比1:1:3) 16部 アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5M、固形分55%) 7.3部 MMA・パーフロロオクチルメタクリレート共重合体(共重合比8:2)5部 上記材料を用い、実施例1と同様にしてキャリアを得
た。
た。
【0034】〔実施例4〕 Cu−Znフェライト(パウダーテック社製、平均粒径50μm)1000部 ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体 (共縮合比1:1:3) 9部 アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5M、固形分55%) 20部 上記材料を用い、実施例1と同様の処理を行ってキャリ
アを得た。
アを得た。
【0035】〔比較例1〕Cu−Znフェライト(パウ
ダーテック社製、平均粒径50μm)1000部及びア
クリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5
M、固形分55%)36.4部を用い、実施例1と同様
にしてキャリアを得た。
ダーテック社製、平均粒径50μm)1000部及びア
クリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5
M、固形分55%)36.4部を用い、実施例1と同様
にしてキャリアを得た。
【0036】〔比較例2〕Cu−Znフェライト(パウ
ダーテック社製、平均粒径50μm)1000部及びポ
リエステル樹脂(三井東圧社製、アルマテックスP64
6、固形分60%)33.3部を用い、実施例2と同様
にして共重合体を得た。
ダーテック社製、平均粒径50μm)1000部及びポ
リエステル樹脂(三井東圧社製、アルマテックスP64
6、固形分60%)33.3部を用い、実施例2と同様
にして共重合体を得た。
【0037】〔比較例3〕 アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5M、固形分55%) 11.1部 メラミン樹脂(三井東圧社製、ユーバン20SE60、固形分55%) 2.9部 ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体 (共縮合比1:1:3) 1.3部 エポキシ樹脂(シエル化学社製、エピコート1004) 0.87部 上記材料をキシレン・メタノール(7:3)混合溶媒5
00部に溶解分散させた。次いで、上記溶液と、Cu−
Znフェライト(パウダーテック社製、平均粒径50μ
m)1000部を、減圧装置と加熱ヒーターを備えた1
L小型ニーダー中で、熱媒温度を120℃に上昇させて
加熱減圧攪拌しながら、溶剤を除去してキャリアを得
た。
00部に溶解分散させた。次いで、上記溶液と、Cu−
Znフェライト(パウダーテック社製、平均粒径50μ
m)1000部を、減圧装置と加熱ヒーターを備えた1
L小型ニーダー中で、熱媒温度を120℃に上昇させて
加熱減圧攪拌しながら、溶剤を除去してキャリアを得
た。
【0038】〔比較例4〕 Cu−Znフェライト(パウダーテック社製、平均粒径50μm)1000部 ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール・ホルムアルデヒド共縮合体 (共縮合比1:1:3) 4部 アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−5M、固形分55%) 29.1部 上記材料を実施例1と同様の処理を行ってキャリアを得
た。
た。
【0039】〔トナー製造例1〕 結着樹脂(スチレン−n−ブチルメタクリレート、共重合比70:30) 87部 カーボンブラック(キャボット社製、BPL) 8部 帯電制御剤(保土谷化学社製、TRH) 1部 ポリプロピレンワックス(三洋化成社製、660P) 4部 上記材料を用いて混練粉砕法で平均粒径7.5μmのト
ナー粒子を得た。そして、上記トナー粒子100部及び
コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、R972)1
部をヘンシェルミキサーで混合して評価用トナーを得
た。
ナー粒子を得た。そして、上記トナー粒子100部及び
コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、R972)1
部をヘンシェルミキサーで混合して評価用トナーを得
た。
【0040】(評価)実施例1〜4及び比較例1〜4で
得たキャリアは、トナー濃度5%となるようにトナー製
造例1で得たトナーと混合して評価用現像剤を作製し
た。これらの現像剤について、富士ゼロックス社製50
39改造機を用いて画質評価試験を行い、かつ、キャリ
アのコート状態を電子顕微鏡で観察して結果を表1に示
した。表1から明らかなように、実施例の現像剤は、比
較例に比べてソリッド部濃度、背景部汚れ、コート状態
がいずれも良好であり、帯電安定性に優れていることが
分かる。
得たキャリアは、トナー濃度5%となるようにトナー製
造例1で得たトナーと混合して評価用現像剤を作製し
た。これらの現像剤について、富士ゼロックス社製50
39改造機を用いて画質評価試験を行い、かつ、キャリ
アのコート状態を電子顕微鏡で観察して結果を表1に示
した。表1から明らかなように、実施例の現像剤は、比
較例に比べてソリッド部濃度、背景部汚れ、コート状態
がいずれも良好であり、帯電安定性に優れていることが
分かる。
【0041】
【表1】
【0042】〔実施例5〕富士ゼロックス社製レーザー
プリンター4105用現像ロールスリーブ(ステンレス
製)表面に、ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール
・ホルムアルデヒド共縮合体(共縮合比1:1:3)と
アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−
5M、固形分55%)を固形分重量比率で8:2になる
ように混合し、キシレン・メタノール(7/3)混合溶
媒に溶解した状態でディッピングにより、スリーブ上に
50g/m2 のコート層を形成した。その後このスリー
ブを加熱チャンバー中で250℃、30分間加熱硬化し
て帯電付与スリーブを得た。
プリンター4105用現像ロールスリーブ(ステンレス
製)表面に、ベンゾグアナミン・n−ブチルアルコール
・ホルムアルデヒド共縮合体(共縮合比1:1:3)と
アクリル樹脂(三井東圧社製、アルマテックス748−
5M、固形分55%)を固形分重量比率で8:2になる
ように混合し、キシレン・メタノール(7/3)混合溶
媒に溶解した状態でディッピングにより、スリーブ上に
50g/m2 のコート層を形成した。その後このスリー
ブを加熱チャンバー中で250℃、30分間加熱硬化し
て帯電付与スリーブを得た。
【0043】〔比較例5〕富士ゼロックス社製レーザー
プリンター4105用現像ロールスリーブ(ステンレス
製)をそのまま使用した。
プリンター4105用現像ロールスリーブ(ステンレス
製)をそのまま使用した。
【0044】(トナーの製造例2) 結着樹脂(スチレン−n−ブチルメタクリレート、共重合比70:30) 44部 マグネタイト粉(戸田工業社製、EPT−1000) 50部 帯電制御剤(保土谷化学社製、TRH) 2部 ポリプロピレンワックス(三洋化成社製、660P) 4部 上記材料を用いて混練粉砕法で平均粒径9.0μmのト
ナー粒子を得た。そして、上記トナー粒子100部及び
コロイダルシリカ(日本アエロジル社製R972)0.
8部をヘンシェルミキサーで混合して評価用トナーを得
た。
ナー粒子を得た。そして、上記トナー粒子100部及び
コロイダルシリカ(日本アエロジル社製R972)0.
8部をヘンシェルミキサーで混合して評価用トナーを得
た。
【0045】(評価)実施例4及び比較例4で得たスリ
ーブを富士ゼロックス社製レーザープリンター4105
に装着し、トナー製造例2のトナーを用いて画質評価試
験を行い、結果を表2に示した。表2から明らかなよう
に、実施例4のスリーブは、比較例4に比べて画質安定
性が優れていることが分かる。
ーブを富士ゼロックス社製レーザープリンター4105
に装着し、トナー製造例2のトナーを用いて画質評価試
験を行い、結果を表2に示した。表2から明らかなよう
に、実施例4のスリーブは、比較例4に比べて画質安定
性が優れていることが分かる。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、キャリア並びに帯電付与部材の帯電維持性、環境
安定性、画質維持性を大幅に向上させることができ、画
像の濃度ムラや背景部汚れのない良好な画質を得ること
ができるようになった。また、グアナミン樹脂を含有す
る被覆樹脂を芯物質表面に均一にかつ効率的に被覆する
ことができるようになった。
より、キャリア並びに帯電付与部材の帯電維持性、環境
安定性、画質維持性を大幅に向上させることができ、画
像の濃度ムラや背景部汚れのない良好な画質を得ること
ができるようになった。また、グアナミン樹脂を含有す
る被覆樹脂を芯物質表面に均一にかつ効率的に被覆する
ことができるようになった。
Claims (3)
- 【請求項1】 芯物質上に被覆層を設けた電子写真用キ
ャリアにおいて、該被覆層が40重量%以上のグアナミ
ン樹脂と、該グアナミン樹脂と反応架橋できる官能基を
有する第2の樹脂からなる熱硬化樹脂で構成したことを
特徴とする電子写真用キャリア。 - 【請求項2】 請求項1記載の樹脂と、芯物質とを樹脂
の硬化温度より低い温度で加熱混合して被覆層を形成し
た後、該被覆層を焼き付け硬化温度以上に加熱して硬化
することを特徴とする電子写真用キャリアの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の被覆樹脂で芯物質を被覆
したことを特徴とする電子写真用帯電付与部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6134235A JPH086307A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 電子写真用キャリア及びその製造方法、並びに電子写真用帯電付与部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6134235A JPH086307A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 電子写真用キャリア及びその製造方法、並びに電子写真用帯電付与部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH086307A true JPH086307A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15123589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6134235A Pending JPH086307A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 電子写真用キャリア及びその製造方法、並びに電子写真用帯電付与部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086307A (ja) |
Cited By (24)
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---|---|---|---|---|
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JP2004212653A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Ricoh Co Ltd | 二成分現像剤 |
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WO2021094957A1 (en) | 2019-11-15 | 2021-05-20 | Ricoh Company, Ltd. | Carrier for forming electrophotographic image, developer for forming electrophotographic image, electrophotographic image forming method, electrophotographic image forming apparatus, and process cartridge |
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-
1994
- 1994-06-16 JP JP6134235A patent/JPH086307A/ja active Pending
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